JP2019006480A - 外装体付き容器 - Google Patents

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周平 植村
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Abstract

【課題】 吊り機能などの各種機能を様々な容器に簡単に具備させることができる外装体付き容器を提供する。【解決手段】 本発明の外装体付き容器Aは、下から順に、底部91及び胴部93を有する容器9と、その容器9に装着された第1外装体1と、その第1外装体1の外側から装着された第2外装体2と、を有する。第1外装体1は、容器9の底部91に配置された板部材4と、容器9の胴部93に対応して熱収縮装着された第1熱収縮性筒状フィルム3と、を有する。第2外装体2は、板部材4の下側に配置された底部材7と、第1熱収縮性筒状フィルム3の外側から前記容器9の胴部93に対応して熱収縮装着された第2熱収縮性筒状フィルム6と、を有する。【選択図】 図15

Description

本発明は、容器の外側に外装体が装着されている外装体付き容器に関する。
従来、特許文献1には、底部及び胴部を有する内容器と、前記底部と前記胴部に沿う底及び側壁を有する外容器と、を備え、前記内容器に装着した前記外容器と、少なくとも前記内容器の肩部とが熱収縮フィルムで覆われて、前記内容器と前記外容器とが一体化され、前記外容器は前記内容器を保護する緩衝容器であり、前記緩衝容器の内部に配置された前記内容器の胴部と、該胴部に対向する前記緩衝容器の内壁との間に間隙が形成された状態で、前記内容器と前記緩衝容器が前記熱収縮フィルムで包装されている、破瓶防止機能を備えた瓶容器が開示されている。
特開2016−137946号公報
ところで、上記のような外容器を備える瓶容器(外装体付き容器)の底に、吊り部を具備させたい場合がある。前記吊り部は、外装体付き容器をフックなどに吊り下げて使用する場合に、そのフックに係止される機能を有する構造部である。
また、商品によっては吊り部が不要なもの(吊り機能を具備させる必要がないもの)、吊り機能以外の機能を具備させたいものなどのように、顧客のニーズに対応した外装体付き容器が必要となる。
しかしながら、特許文献1の瓶容器は、外容器が底及び側壁が一体的に成形された有底円筒状の緩衝容器からなるので、前記のような吊り部を前記緩衝容器の底に具備させる場合には、構造的に吊り部を有する緩衝容器を設計し、成形しなければならない。この場合、吊り部を有する緩衝容器、吊り部を有さない緩衝容器などのように、顧客のニーズに対応して、複数の緩衝容器を準備しなければならず、製造コストが嵩むという問題点がある。
本発明の目的は、吊り機能などの各種機能を様々な容器に簡単に具備させることができる外装体付き容器を提供することである。
本発明の外装体付き容器は、下から順に、底部及び胴部を有する容器と、前記容器の底部に配置された板部材と、前記板部材を保持した熱収縮性筒状フィルムであって、前記容器の胴部に対応して熱収縮装着された第1熱収縮性筒状フィルムと、を有する第1外装体と、前記板部材の下側に配置された底部材と、前記底部材を保持した熱収縮性筒状フィルムであって、前記第1熱収縮性筒状フィルムの外側から前記容器の胴部に対応して熱収縮装着された第2熱収縮性筒状フィルムと、を有する第2外装体と、を有する。
本発明の好ましい外装体付き容器は、前記第1熱収縮性筒状フィルムの下端部が前記板部材に水密的に接着されている。
本発明の好ましい外装体付き容器は、前記第1熱収縮性筒状フィルムの下端部が前記板部材の外面に密着されており、前記底部材が前記第1熱収縮性筒状フィルムの下端部に接している。
本発明の好ましい外装体付き容器は、前記容器が、前記底部と胴部の間にコーナー部を有し、前記第1外装体と前記容器のコーナー部の間に、隙間が設けられている。
本発明の好ましい外装体付き容器は、前記第1外装体が、前記容器の胴部に配置され且つ前記第1熱収縮性筒状フィルムの内周面部に保持された筒状部材を有し、前記筒状部材と前記容器の胴部の間に、隙間が設けられている。
本発明の好ましい外装体付き容器は、前記第2外装体の底部材が、その周縁部から突出された外壁部を有し、前記第1外装体と前記外壁部の間に、隙間が設けられている。
本発明の好ましい外装体付き容器は、前記底部材に、吊り下げ用の吊り部が設けられている。
本発明の外装体付き容器は、様々な機能を容器に簡単に具備させることができる。さらに、第1外装体と第2外装体を別個独立して製造できるので、比較的安価な外装体付き容器を提供できる。
第1外装体を構成する第1熱収縮性筒状フィルム、筒状部材及び板部材を上方から見た斜視図。 図1のII−II’線で切断した縦断面図。 第2外装体を構成する第2熱収縮性筒状フィルム及び底部材を上方から見た斜視図。 図3のIV−IV’線で切断した縦断面図。 (a)は底部材を下方から見た平面図(下面図)、(b)は、同底部材を上方から見た平面図(上面図)、(c)は、Vc−Vc線で切断した縦断面図。 第1外装体の製造工程の右半分縦断面を含む正面図。 第2外装体の製造工程の右半分縦断面を含む正面図。 第1外装体の右半分縦断面及び拡大断面を含む正面図。 第1外装体を下方から見た平面図(下面図)。 第2外装体の右半分縦断面を含む正面図。 容器を上方から見た斜視図。 図11のXII−XII線で切断した縦断面図。 外装体付き容器の製造工程の右半分縦断面を含む正面図。 第1実施形態の外装体付き容器の右半分縦断面を含む正面図。 同外装体付き容器の下方部の要部拡大縦断面図。 同外装体付き容器の上方部の要部拡大縦断面図。 外装体付き容器の使用状態を示す斜視図。 第2実施形態の第1例の外装体付き容器の右半分縦断面及び拡大断面を含む正面図。 第2実施形態の第2例の外装体付き容器の右半分縦断面及び拡大断面を含む正面図。 第3実施形態の第1例の外装体付き容器の右半分縦断面及び拡大断面を含む正面図。 第3実施形態の第2例の外装体付き容器の右半分縦断面及び拡大断面を含む正面図。 第4実施形態の外装体付き容器の右半分縦断面を含む正面図。 第5実施形態の外装体付き容器の右半分縦断面及び拡大断面を含む正面図。 第6実施形態の外装体付き容器の右半分縦断面を含む正面図。 第7実施形態の第1外装体を構成する第1熱収縮性筒状フィルム、筒状部材及び板部材を上方から見た斜視図。 第7実施形態の外装体付き容器の製造工程の右半分縦断面を含む正面図。 第7実施形態の外装体付き容器の右半分縦断面を含む正面図。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
本明細書において、「下限値X〜上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値〜任意の上限値」を設定できるものとする。
各図に表された厚み及び長さなどの寸法は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
本発明の外装体付き容器は、下から順に、底部、コーナー部及び胴部を有する容器と、前記容器の底部及び胴部に装着された第1外装体と、前記第1外装体の外側から前記容器に装着された第2外装体と、を有する。
前記第1外装体は、前記容器の底部に対応して配置された板部材と、前記容器の胴部に対応して熱収縮装着された第1熱収縮性筒状フィルムと、を有する。前記第2外装体は、前記板部材の下側に対応して配置された底部材と、前記第1熱収縮性筒状フィルムの外側から前記容器の胴部に対応して熱収縮装着された第2熱収縮性筒状フィルムと、を有する。第1外装体の熱収縮性筒状フィルムを第1熱収縮性筒状フィルムといい、第2外装体の熱収縮性筒状フィルムを第2熱収縮性筒状フィルムという。
必要に応じて、本発明の外装体付き容器は、容器、第1外装体及び第2外装体以外に、他の構成要素を有していてもよい。
以下、本発明の外装体付き容器を説明するが、まず、第1外装体及び第2外装体を構成する各部材などをそれぞれ説明した後、外装体付き容器を説明する。
[第1実施形態]
<第1外装体を構成する第1熱収縮性筒状フィルム>
図1は、第1外装体1を構成する各部材の斜視図であり、図2は、それらを切断した縦断面図である。
第1外装体1は、第1熱収縮性筒状フィルム3を有する。
図1及び図2における第1熱収縮性筒状フィルム3は、加熱前のものを示している。加熱前の第1熱収縮性筒状フィルム3は、それぞれ略円筒状に開くことができる。なお、第1熱収縮性筒状フィルム3の製造・保管時には、通常、扁平状に折り畳まれている(図示せず)。
第1熱収縮性筒状フィルム3は、上下方に開口端をそれぞれ有し、加熱前の第1熱収縮性筒状フィルム3は、通常、上下方向において周長が変わらない直胴の筒状である。
第1熱収縮性筒状フィルム3は、板部材4を保持し、これを容器の底部に固定するために使用される。必要に応じて、第1外装体1は筒状部材5を有していてもよく、この場合、その筒状部材5は第1熱収縮性筒状フィルム3に保持され且つ容器の胴部に固定される。
第1熱収縮性筒状フィルム3は、熱収縮性を有する基材を筒状に形成したものである。基材は、主として熱収縮性フィルムから構成されている。基材は、必要に応じて、前記熱収縮性フィルムに、デザイン印刷層、保護層、遮光層、バリア層、滑り層などの任意の公知の印刷層が設けられているものでもよい。前記様々な印刷層は、それぞれ独立して、熱収縮性フィルムの内面側に設けられていてもよく、或いは、熱収縮性フィルムの外面側に設けられていてもよい。これらの印刷層は図示しない。
第1熱収縮性筒状フィルム3の基材に含まれる熱収縮性フィルムは、熱収縮温度に加熱されると、少なくとも1つの方向に収縮する性質(熱収縮性)を有する柔軟なフィルムである。前記熱収縮温度は、例えば、60℃〜120℃が例示される。
また、第1熱収縮性筒状フィルム3の熱収縮性フィルムは、透明(透明は、無色透明又は有色透明の意味である)又は不透明のいずれでもよい。好ましくは、透明な熱収縮性フィルムが用いられ、より好ましくは無色透明な熱収縮性フィルムが用いられる。透明な熱収縮性フィルムを用いることにより、外側から第1熱収縮性筒状フィルム3の内側の状態を視認できる。
第1熱収縮性筒状フィルム3の熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物などからなる合成樹脂製フィルムを用いることができる。熱収縮性フィルムは、1層のフィルム(単層フィルム)から構成されていてもよいし、2以上の層が積層された積層体から構成されていてもよい。熱収縮性フィルムが積層体である場合、その積層体の各層は任意に選択できる。前記積層体としては、熱収縮性を有する2種以上の透明又は不透明な合成樹脂製フィルムが積層された積層体;熱収縮性を有する透明又は不透明な合成樹脂製フィルムに透明又は不透明なガスバリア層が積層された積層体;熱収縮性を有する透明又は不透明な合成樹脂製フィルムに透明又は不透明な遮光層が積層された積層体;熱収縮性を有する透明又は不透明な合成樹脂製フィルムに、熱収縮性を有する又は熱収縮性を殆ど有さない緩衝層が積層された積層体;これらの各層が任意に積層された積層体;などが挙げられる。前記緩衝層としては、不織布、和紙、軟質発泡樹脂シートなどが挙げられる。緩衝層を含む熱収縮性フィルムを用いることにより、第1熱収縮性筒状フィルム3によって容器に加わる衝撃を緩和できる。なお、緩衝層は、通常、不透明であるため、かかる緩衝層を含む熱収縮性フィルムは、不透明となる場合が多い。
熱収縮性フィルムが積層体である場合、各層の材質は、実質的に同じでもよいし、異なっていてもよい。熱収縮性フィルムが単層フィルムである場合には、ポリエステル系樹脂(好ましくは、ポリエチレンテレフタレート系樹脂)を含むフィルムが好ましく、積層体である場合には、少なくとも1つの層がポリエステル系樹脂(好ましくは、ポリエチレンテレフタレート系樹脂)を含んでいることが好ましく、少なくとも1つの層がポリエステル系樹脂を含む熱収縮性の合成樹脂製フィルムであることがより好ましい。また、後述するように、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部を板部材4に熱溶着する場合、第1熱収縮性筒状フィルム3を構成する熱収縮性フィルムとして、最内層にシーラント層を有する積層体が用いられる。このような熱溶着可能な積層体(熱収縮性フィルム)は、最内層にシーラント層を有し且つ最外層に耐熱層を有する。シーラント層としては、代表的には、低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂層が挙げられ、耐熱層としては、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などのポリエステル系樹脂層やポリアミド系樹脂層などの合成樹脂層、アルミニウム箔などの金属箔(金属蒸着層を含む)などが挙げられる。
また、熱収縮性フィルムは、少なくとも一方向に熱収縮性を有していることを条件として、さらに、自己伸縮性を有するものを用いてもよい。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば、10μm〜120μmであり、好ましくは10μm〜60μmである。なお、熱収縮性フィルムが緩衝層を含む場合には、その厚みは、特に限定されないが、例えば、50μm〜300μmである。
前記熱収縮性フィルムは、熱的性質の観点では、少なくとも一方向に主として熱収縮するフィルムが用いられ、一方向と直交する方向(以下、他方向という)に熱変化するフィルムを用いてもよい。基材を筒状にした際(つまり、基材を用いて熱収縮性筒状フィルムを形成した際)、前記熱収縮性フィルムの一方向は、第1熱収縮性筒状フィルム3の周方向となる。かかる熱収縮性フィルムとしては、例えば、一方向に主として延伸された1軸延伸又は2軸延伸フィルムを用いることができる。
第1熱収縮性筒状フィルム3の熱収縮性フィルムの一方向(熱収縮方向)における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは30%以上であり、より好ましくは40%以上であり、さらに好ましくは50%以上である。なお、前記一方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記一方向における熱収縮率は、理論上、100%未満であるが、通常、85%以下である。前記熱収縮性フィルムが他方向に熱変化(熱収縮又は熱伸長)するフィルムである場合、その他方向の熱収縮率は、例えば、−3%〜5%であり、好ましくは0%〜3%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸張を意味する。
ただし、前記熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、100℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)を、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(一方向又は他方向の元の長さ)−(一方向又は他方向の浸漬後の長さ)}/(一方向又は他方向の元の長さ)]×100。
第1熱収縮性筒状フィルム3の基材(熱収縮性フィルムを含む基材)の収縮応力は、板部材4及び筒状部材5を固定するために、比較的大きいことが好ましい。例えば、前記基材の収縮応力は、2MPa以上であり、好ましくは4MPa以上であり、より好ましくは8MPa以上であり、さらに好ましくは10MPa以上である。前記収縮応力の好ましい上限値は特にないが、現実的な数値では、30MPa以下である。
前記熱収縮性フィルムを含む基材の収縮応力は、その基材を一方向に80mm、他方向に15mmに切り取り、この基材片の一方向の両端部を応力測定器のチャックに保持し(チャック間距離50mm)、これを100℃の温水中に10秒間浸漬した際に生じる一方向に於ける収縮応力の最大値をいう。
前記基材の一方向を周方向にして、基材を筒状に丸め、その一方の側端部ともう一方の側端部を、接着手段(溶剤などを用いた溶着、接着剤を用いた接着、連結テープ、超音波接着など)にて接着することにより、第1熱収縮性筒状フィルム3が得られる。なお、図1において、前記接着部分に符号31を表している。
加熱前の第1熱収縮性筒状フィルム3の周長は、例えば、容器の胴部の最大外周長×1倍を超え同×1.5倍以下であり、好ましくは同×1.01倍〜同×1.3倍である。
なお、第1熱収縮性筒状フィルム3には、必要に応じて、破断用のミシン目線(図示せず)などの公知の構造が付加されていてもよい。
<第1外装体を構成する板部材>
板部材4は、第1外装体1の構成要素であり、第1外装体1を容器に装着した際に、容器の底部に対応して配置される部材である。板部材4は、容器の底部の少なくとも中央部(底部の周縁部を除いた部分)を覆うように装着され、好ましくは、容器の底部の周縁部を含んで底部の略全体を覆うように装着される。また、板部材4は、第1熱収縮性筒状フィルム3とは別個独立した部材である。
前記板部材4は、その面内に孔部を有さない平板状に形成されている。板部材4の上面視形状は、容器の底部と略同形同大であることが好ましいが、容器の底部よりも若干小さい相似形であってもよい。図示例では、略円形状の底部を有する容器に適用される板部材4を示しており、その板部材4として、例えば、上面視略円形状に形成されたものを示している。本明細書において、形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状(当業者間において概ね同じと認識される範囲の形状)を意味する。
板部材4は、第1熱収縮性筒状フィルム3よりも高い剛性を有し、衝撃が加わっても容易に破損しないような材料から形成されている。板部材4の形成材料は、特に限定されないが、例えば、合成樹脂、金属などが挙げられるが、合成樹脂が好ましい。
合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;塩化ビニル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリアミド系樹脂;熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。また、合成樹脂で板部材4を形成する場合、非発泡の合成樹脂が用いられるが、発泡された硬質又は軟質合成樹脂を用いてもよい。
好ましくは、板部材4の形成材料として、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂からなるシートが用いられる。
合成樹脂を用いた板部材4は、代表的には、シート材の打ち抜き又は切り取り加工などの各種加工法、シート成形や射出成形などの成形法などによって形成される。
板部材4の肉厚は、特に限定されないが、肉厚が余りに小さいと容器の底部を保護する機能が低くなり、余りに大きいと、費用対効果の点で好ましくない。かかる観点から、板部材4の肉厚は、80μm〜3mmが好ましく、100μm〜2mmがより好ましい。
<第1外装体を構成する筒状部材>
本実施形態では、第1外装体1は、筒状部材5を有する。
筒状部材5は、第1外装体1を容器に装着した際に、容器の胴部(又は胴部及び肩部の下方部)の一部分又は全体に対応して配置される部材である。従って、筒状部材5は、容器の少なくとも胴部の一部分を覆って配置される。筒状部材5は、板部材4及び第1熱収縮性筒状フィルム3とは別個独立した部材である。
筒状部材5は、上下方に開口端をそれぞれ有する筒状に形成されている。従って、筒状部材5の内部は、上下方の開口に通じた収納スペースを有する。前記収納スペースは、筒状部材5の内周面部で画成される。前記収納スペースの形状及び大きさ(換言すると、筒状部材5の内周面部の形状及び大きさ)は、容器の胴部に挿入可能であれば特に限定されない。好ましくは、前記筒状部材5の大きさは、容器の胴部の外周長よりも大きくてもよく、或いは、容器の胴部の外周長と略同じ大きさでもよい。図示例では、筒状部材5の内周長は、容器の胴部の外周長よりも若干大きく形成されている。
例えば、容器の胴部が直胴の略円筒状である場合には、前記筒状部材5の形状は、容器の胴部よりも少し大きい内周面部を有する略円筒状或いは略逆円錐台筒状などに形成することが好ましく、容器の胴部が直胴の略四角筒状である場合には、前記筒状部材5の形状は、容器の胴部よりも少し大きい内周面部を有する略四角筒状或いは略逆四角錐台筒状などに形成することが好ましい。前記略逆円錐台筒状や略逆四角錐台筒状などの略逆錐台筒状に形成された筒状部材5(図示せず)は、上端から下端側に向かってその内周長が漸減した縮径領域を有する。なお、本明細書において「直胴」は、上下方向において周長が変わらない形状をいう。
図示例では、略円筒状の胴部を有する容器に適用される筒状部材5を示しており、例えば、容器の胴部の外周長よりも若干大きい内周長を有する略円筒状(直胴状)に形成された筒状部材5を示している。
なお、筒状部材5は、略円錐台筒状や略四角錐台筒状などの略錐台筒状に形成されていてもよい(図示せず)。略円錐台筒状や略四角錐台筒状などの略錐台筒状に形成された筒状部材5は、下端から上端側に向かってその内周長が漸減した縮径領域を有する。
筒状部材5の上下方向の長さ(上下方向における、上端から下端までの長さ)は、特に限定されず、適宜設定できる。もっとも、筒状部材5の上下方向の長さが余りに大きいと、第1外装体1を容器に装着した際に、筒状部材5が容器の胴部を遙かに越えてしまい、外観及び取り扱い上好ましくない。かかる観点から、筒状部材5の上下方向の長さは、容器の胴部の上下方向長さ×0.3〜容器の胴部の上下方向長さ×1.2が好ましく、容器の胴部の上下方向長さ×0.5〜容器の胴部の上下方向長さ×1.1がより好ましい。
筒状部材5の肉厚は、上下方向において均等であってもよく、或いは、上下方向において異なる部分を有していてもよい。
図2に示す断面図において、筒状部材5の上端部及び下端部が上下方向中途部よりも薄肉状に形成されている(換言すると、筒状部材5の肉厚は、その上端部及び下端部において他の部分とは異なっている)。
筒状部材5の上端部は、図2に示すように、上方に向かうに従って次第に薄肉状に形成されている部分(肉厚が上方に向かって漸減している部分)を有することが好ましく、さらに、上端部の外面が上方に向かうに従って内向きに傾斜するように形成されていることがより好ましい。前記傾斜角度としては、例えば、10度〜40度程度が例示される。図示例では、筒状部材5の上端部は、外面が上方に向かうに従って内向きに傾斜するように形成された上方漸減薄肉部511と、その上方漸減薄肉部511から筒状部材5の上端に亘って肉厚が均等な上方均等薄肉部512と、を有する。
また、筒状部材5の下端部は、図2に示すように、下方に向かうに従って次第に薄肉状に形成されている部分(肉厚が下方に向かって漸減している部分)を有することが好ましく、さらに、下端部の外面が上方に向かうに従って内向きに傾斜するように形成されていることがより好ましい。前記傾斜角度としては、例えば、10度〜40度程度が例示される。このように筒状部材5の下端部の外面の一部分を内向き傾斜状に形成することにより、筒状部材5が第1熱収縮性筒状フィルム3によって確実に保持される。図示例では、筒状部材5の下端部は、外面が下方に向かうに従って内向きに傾斜するように形成された下方漸減薄肉部521と、その下方漸減薄肉部521から筒状部材5の下端に亘って肉厚が均等な下方均等薄肉部522と、を有する。
筒状部材5の肉厚は、特に限定されないが、肉厚が余りに小さいと容器の胴部を保護する機能が低くなり、余りに大きいと、費用対効果の点で好ましくない。かかる観点から、筒状部材5の肉厚は、0.3mm〜3mmが好ましく、0.5mm〜1.5mmがより好ましい。なお、前記筒状部材5の肉厚は、筒状部材5の肉厚が均等である場合にはその厚みを、筒状部材5の肉厚が図示例のように不均等である場合にはその最大厚みを意味する。
前記筒状部材5の内面(内周面部の表面)は、図示例では、平滑状であるが、必要に応じて、前記筒状部材5の内面に、上下方向に延びる長状の突起(例えば、特許文献1に開示された、せり出し部のようなもの)、周方向に延びる長状の突起、点在された複数の点状の突起などの各種の突起が内向きに突設されていてもよい(図示せず)。
筒状部材5は、第1熱収縮性筒状フィルム3よりも高い剛性を有し(好ましくは、第1熱収縮性筒状フィルム3及び板部材4よりも高い剛性を有し)、衝撃が加わっても容易に破損しないような材料から形成されている。筒状部材5の形成材料は、特に限定されないが、例えば、合成樹脂、金属などが挙げられるが、合成樹脂が好ましい。筒状部材5は、板部材4と同じ材料で形成されていてもよく、或いは、異なる材料で形成されていてもよい。
合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;塩化ビニル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリアミド系樹脂;熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。また、合成樹脂で筒状部材5を形成する場合、非発泡の合成樹脂が用いられるが、発泡された硬質又は軟質合成樹脂を用いてもよい。
合成樹脂を用いた筒状部材5は、代表的には射出成形などの成形法によって形成される。また、合成樹脂を用いた直胴状の筒状部材5は、例えば、押し出し成形などによって得られた柔軟性を有する樹脂チューブを所定長さに切断したものでもよい。このような樹脂チューブを用いることにより、筒状部材5を安価に形成でき、また、取り扱い性に優れる。
<第2外装体を構成する第2熱収縮性筒状フィルム>
図3は、第2外装体2を構成する各部材の斜視図であり、図4は、それらを切断した縦断面図である。
第2外装体2は、第2熱収縮性筒状フィルム6を有する。
第2熱収縮性筒状フィルム6は、底部材を保持し、主として底部材を第1外装体1の板部材4に固定するために使用される。
第2熱収縮性筒状フィルム6は、熱収縮性を有する基材を筒状に形成したものである。
第2熱収縮性筒状フィルム6の詳細は、上記<第1外装体を構成する第1熱収縮性筒状フィルム>の欄で説明したものと同様である。上記<第1外装体を構成する第1熱収縮性筒状フィルム>の欄において、「第1熱収縮性筒状フィルム3」を「第2熱収縮性筒状フィルム6」に読み替えることにより、第2熱収縮性筒状フィルム6の説明をしたものとする。
なお、第2熱収縮性筒状フィルム6は、層構成、材質及び/又は性質の観点において、第1熱収縮性筒状フィルム3と同じものでもよく、或いは、第1熱収縮性筒状フィルム3とは異なるものでもよい。
また、第2熱収縮性筒状フィルム6は、大きさの観点において、第1熱収縮性筒状フィルム3と同じでものでもよく、或いは、第1熱収縮性筒状フィルム3とは異なるものでもよい。
後述するように、第1外装体1の外側に第2外装体2を被せやすくなることから、第2熱収縮性筒状フィルム6は、第1熱収縮性筒状フィルム3よりも大径であることが好ましい。また、外装体付き容器を作製した際に、第1熱収縮性筒状フィルム3の外側からその上端部を含んで第1熱収縮性筒状フィルム3を覆うことができることから、第2熱収縮性筒状フィルム6の上下方向長さは、第1熱収縮性筒状フィルム3のそれよりも大きいことが好ましい。
例えば、加熱前の第2熱収縮性筒状フィルム6の周長は、例えば、加熱前の第1熱収縮性筒状フィルム3の周長×1倍を超え同×1.3倍以下であり、好ましくは同×1.01倍〜同×1.2倍である。
<第2外装体を構成する底部材>
底部材7は、第2外装体2の構成要素であり、第2外装体2を容器に装着した際に、第1外装体1の板部材4の下側に対応して配置される部材である。
底部材7は、板部材4の少なくとも周縁部を覆うように装着される。容器との関係では、底部材7は、容器の底部の少なくとも周縁部を覆うように装着される。底部材7は、第2熱収縮性筒状フィルム6とは別個独立した部材である。
容器の底部の少なくとも周縁部を覆う前記底部材7は、その少なくとも周縁部を保護する機能を有する。本実施形態の底部材7は、前記保護機能に加えて、外装体付き容器をフックなどに吊り下げて使用できるようにするため、吊り機能も有する。
具体的には、図5も参照して、本実施形態の底部材7は、板部材4の周縁部の下側(容器の底部の周縁部の下側)を覆う環状部71と、前記環状部71に設けられた吊り下げ用の吊り部72と、を有する。
環状部71は、上面視において、所定幅の無端環状に形成されている。従って、環状部71の内側(環状部71で囲われる範囲)には、空間が存在する。
環状部71の上面視形状は、板部材4の周縁部と略同形であることが好ましい。図示例では、略円形状の板部材4に適用される底部材7を示しており、その環状部71は、例えば、上面視略ドーナツ状に形成されたものを示している。
前記環状部71は、外壁部73及び内壁部74を有する。
外壁部73は、環状部71の外周縁から上方に立ち上がっている。外壁部73は、環状部71の周方向において所定間隔をあけて複数突設されていてもよいが、好ましくは、図示例のように、周方向全体から突設されている。つまり、図示例の外壁部73は、上面視無端環状である。
内壁部74は、前記外壁部73よりも内側において環状部71の上面から上方に立ち上がっている。例えば、内壁部74は、環状部71の内周縁から上方に立ち上がっている。内壁部74は、環状部71の周方向において所定間隔をあけて複数突設されていてもよいが、好ましくは、図示例のように、周方向全体から突設されている。つまり、図示例の内壁部74は、外壁部73よりも小さい上面視無端環状である。
外壁部73の突出高さと内壁部74の突出高さは、同じ高さでもよく、いずれか一方が他方よりも高くてもよい。好ましくは、図示例のように、外壁部73の突出高さが内壁部74の突出高さよりも高い。
環状部71の肉厚は、特に限定されないが、肉厚が余りに小さいと容器の底部を保護する機能が低くなり、余りに大きいと、費用対効果の点で好ましくない。かかる観点から、環状部71の肉厚は、0.2mm〜3mmが好ましく、0.4mm〜2mmがより好ましい。
また、外壁部73及び内壁部74の肉厚は、上下方向において均等であってもよく、或いは、上下方向において異なる部分を有していてもよい。
図4に示す断面図において、外壁部73の上端部は、上方に向かうに従って次第に薄肉状に形成されている。特に、上端部の外面が上方に向かうに従って内向きに傾斜するように形成されていることが好ましい。前記傾斜角度としては、例えば、10度〜40度程度が例示される。このように底部材7の上端部の外面の一部分を内向き傾斜状に形成する(換言すると、上端部の外面に傾斜面を形成する)ことにより、底部材7が第2熱収縮性筒状フィルム6によって確実に保持される。
また、図示例では、内壁部74の肉厚は、上下方向において均等である。
吊り部72は、係止部721と、係止部721を環状部71に連結する連結部722と、を有する。係止部721は、例えば、フックなどに引っ掛けることができるように、無端環状に形成されている。係止部721は、柔軟性を有する連結部722を介して環状部71に連結されており、係止部721及び連結部722は、環状部71の空間内に収められている。なお、係止部721が不用意に揺動しないようにするため、係止部721の端部及び連結部722の端部は、それぞれ容易に破断可能な仮設連結部723にて環状部71に連結されている。
底部材7は、第2熱収縮性筒状フィルム6よりも高い剛性を有し(好ましくは、第1外装体1の板部材4よりもよりも高い剛性を有し)、衝撃が加わっても容易に破損しないような材料から形成されている。底部材7の形成材料は、特に限定されないが、例えば、合成樹脂、金属などが挙げられるが、合成樹脂が好ましい。底部材7は、板部材4及び/又は筒状部材5と同じ材料で形成されていてもよく、或いは、異なる材料で形成されていてもよい。
合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリスチレン系樹脂;塩化ビニル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリアミド系樹脂;熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。また、合成樹脂で底部材7を形成する場合、非発泡の合成樹脂が用いられるが、発泡された硬質又は軟質合成樹脂を用いてもよい。
合成樹脂を用いた底部材7は、代表的には射出成形などの成形法によって形成される。
底部材7の肉厚は、特に限定されないが、肉厚が余りに小さいと容器の底部を保護する機能が低くなり、余りに大きいと、費用対効果の点で好ましくない。
<第1外装体及び第2外装体の製造方法>
第1外装体1は、上記第1熱収縮性筒状フィルム3に、上記板部材4及び筒状部材5を保持させることによって得られる。
第2外装体2は、上記第2熱収縮性筒状フィルム6に、上記底部材7を保持させることによって得られる。
例えば、図6及び図7は、本実施形態の第1外装体1及び第2外装体2の製造方法における1つの工程を示している。ただし、本発明の第1外装体1及び第2外装体2は、それぞれ、次の製造方法によって得られるものに限定されるわけではない。
図6に示すように、天面部811と、この天面部811の周縁から連続して下方側に延び且つ筒状部材5の内周面部の形状に適合する側面部812と、側面部812の下端から径外方向に突出された段部813と、を有する台座81を準備する。台座81の天面部811の上面視形状は、板部材4の上面視形状と略同形に形成されている。側面部812は、筒状部材5の内周長よりも少し小さい外周長を有する直胴の円柱状に形成されている。
なお、図6及び図7においては、一点鎖線を基準に右半分のみを縦断面図で表し且つ左半分を正面図で表しているが、左半分の縦断面も右半分縦断面と対称的に表れることに留意されたい(以下、他の右半分縦断面を含む正面図も同様)。
図6(a)に示すように、前記台座81の側面部812に筒状部材5を嵌め入れる。嵌め入れた筒状部材5は、台座81の側面部812及び段部813に係止され、上下左右に動かない。さらに、天面部811上に板部材4を載置する。このようにして、筒状部材5と板部材4を台座81の所定位置にセットする。
次に、第1熱収縮性筒状フィルム3の一方の開口端(第1開口端)が板部材4よりも上側になるように位置決めし、第1熱収縮性筒状フィルム3を筒状部材5の外側に嵌め入れる。
そして、第1熱収縮性筒状フィルム3を加熱予備成形することにより、図6(b)に示すように、第1熱収縮性筒状フィルム3の第1開口端の周辺が板部材4の周縁部に沿って折れ曲がって密着すると共に、第1熱収縮性筒状フィルム3の他の部分が筒状部材5の外面に密着する。
必要に応じて、同図(b)に示すように、前記折れ曲がった下端部の外側から、上面視略ドーナツ状の加熱バー83を押し当てることにより、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部を板部材4の周縁部に溶着(接着)させる。
最後に、台座81から第1熱収縮性筒状フィルム3などを引き抜くことにより、第1外装体1が得られる。
なお、本明細書において、密着とは、2つのものが接しているが接着していない状態をいい、接着とは、2つのものが接し且つ容易に引き剥がせないように結合している状態をいう。密着は、接した2つの部材を実質的に負荷無く引き離すことができる点で接着と異なる。
第2外装体2の製造に関して、図7に示すように、天面部821と、この天面部821の周縁から連続して下方側に延び且つ底部材7の外壁部73の内面の形状に適合する第1側面部8221と、第1側面部8221から連続して下方側に延び且つ下方に向かうに従って大径となる第2側面部8222と、第2側面部8222に連続して下方に延びる直胴状の第3側面部8223と、第3側面部8223の下端から径外方向に突出された段部823と、を有する台座82を準備する。台座82の天面部821の上面視形状は、底部材7の環状部71の上面視外形と略同形に形成されている。
図7(a)に示すように、底部材7の外壁部73の内側が第1側面部8221に掛かるようにしつつ、底部材7の内壁部74の突出端を天面部821に当接させる。このようにして、底部材7を台座82の所定位置にセットする。
次に、第2熱収縮性筒状フィルム6の一方の開口端(第1開口端)が底部材7よりも上側になるように位置決めし、第2熱収縮性筒状フィルム6を第1乃至第3側面部8221,8222,8223の外側に嵌め入れる。
そして、第2熱収縮性筒状フィルム6を加熱予備成形することにより、図7(b)に示すように、第2熱収縮性筒状フィルム6の第1開口端の周辺が底部材7の環状部71に沿って折れ曲がって密着すると共に、第2熱収縮性筒状フィルム6の他の部分が底部材7の外壁部73並びに第2及び第3側面部8222,8223に密着する。
必要に応じて、同図(b)に示すように、前記折れ曲がった下端部の外側から、上面視略ドーナツ状の加熱バー84を押し当てることにより、第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部を環状部71に溶着させる。
最後に、台座82から第2熱収縮性筒状フィルム6などを引き抜くことにより、第2外装体2が得られる。
<第1外装体及び第2外装体>
図8及び図9は、容器に装着する前の第1外装体1を示し、図10は、容器に装着する前の第2外装体2を示す。
第1外装体1は、図8及び図9に示すように、予備成形(予備的に熱収縮)された第1熱収縮性筒状フィルム3と、前記第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に保持された板部材4と、前記第1熱収縮性筒状フィルム3の内周面部に保持された筒状部材5と、を有する。
第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部は、内向きに折れ曲がり、板部材4の周縁部の外面に強く密着されている。このように折れ曲がった第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が強く密着することにより、板部材4は、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部の内側に保持されている。特に、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部を板部材4の周縁部に熱溶着などの接着手段により接着することにより、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が板部材4に水密的に接着されている。好ましくは、図9に示すように、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が板部材4の周縁部全体に亘って水密的に接着される。図9において、便宜上、第1熱収縮性筒状フィルム3と板部材4とが接着した部分に網掛けを付している。
また、第1熱収縮性筒状フィルム3の内周面部が筒状部材5の外面に強く密着することにより、筒状部材5は、第1熱収縮性筒状フィルム3の内周面部に保持されている。
第2外装体2は、図10に示すように、予備成形(予備的に熱収縮)された第2熱収縮性筒状フィルム6と、前記第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部に保持された底部材7と、を有する。
第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部は、内向きに折れ曲がり、底部材7の環状部71の外面に強く密着されている。このように折れ曲がった第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部が強く密着することにより、底部材7は、第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部の内側に保持されている。特に、第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部を底部材7の環状部71に熱溶着などの接着手段により接着することにより、第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部が底部材7に水密的に接着されている。好ましくは、第2熱収縮性筒状フィルム6の下端部が底部材7の環状部71の全体に亘って水密的に接着される。
さらに、第2熱収縮性筒状フィルム6の内周面部が底部材7の外壁部73の外面に強く密着することにより、底部材7は、第2熱収縮性筒状フィルム6の内周面部に確実に保持されている。特に、底部材7の外壁部73の突出端において第2熱収縮性筒状フィルム6の一部分が内側に入り込んで外壁部73の突出端を係止していることにより、底部材7が第2熱収縮性筒状フィルム6から抜け出るおそれがない。
<外装体付き容器>
上記第1外装体1及び第2外装体2を容器に装着することにより、外装体付き容器が得られる。
容器9は、図11及び図12に示すように、下から順に、底部91と、底部91に続くコーナー部92と、コーナー部92に続き且つ底部91の上方に形成された胴部93と、を有する。容器9は、その底部91を下にして自立可能な形態とされている。
具体的には、容器9は、底部91と、コーナー部92と、胴部93と、胴部93の上方に形成され且つ上方に向かうに従って外周長が漸減した肩部94と、肩部94の上方に形成された首部95と、首部95の開口部分である出し入れ部96と、出し入れ部96を覆う蓋部97と、を有する。
底部91の上面視形状は、特に限定されず、略円形状、略楕円形状、略四角形状などの略多角形状などが挙げられる。図示例の容器9は、略円形状の底部91を有する。底部91の外面は、図示例のように略平坦状でもよく、或いは、特に図示しないが、部分的に凹部を有していてもよい。部分的に凹部を有する底部91としては、一般に、周縁部が略平坦状で、且つ周縁部で囲われる中央部が上側に凹んだ略ドーム状ものもが例示される。
コーナー部92は、断面視直角状などのように角張っていてもよいが、好ましくは、断面視略弧状に湾曲されている。
胴部93の形状は、特に限定されず、略円筒状、略楕円筒状、略四角筒状などの略多角筒状などが挙げられる。図示例の容器9は、略円筒状の胴部93を有する。胴部93の外面は、直胴状でもよく、部分的に縮径していてもよい。図示例の胴部93は、直胴状である。
肩部94は、胴部93の上端に連続して形成されており、縦断面視において弧状に湾曲しつつ上方に向かって縮径している。
出し入れ部96は、肩部94に連続して形成された首部95の開口部分であり、蓋部97によって閉塞されている。蓋部97は、出し入れ部96を閉塞できるものであれば特に限定されず、首部95に着脱可能なものでもよく、首部95から容易に外すことができないものでもよい。首部95に着脱可能な蓋部97としては、首部95にネジ作用で取り付けられるもの、首部95に凹凸嵌合で取り付けられるものなどが挙げられる。図示例の蓋部97は、首部95に強く嵌着されたものであり、首部95から容易に外すことができないタイプである。
容器9の材質は、特に限定されないが、第1及び第2外装体1,2を装着することによって保護できることから、衝撃によって比較的破損し易い容器9が好ましい。このような容器9としては、少なくとも底部91、コーナー部92、胴部93及び肩部94が、ガラス或いは陶器などで形成されているものが挙げられる。好ましくは、少なくとも底部91、コーナー部92、胴部93及び肩部94が透明な又は不透明なガラス(より好ましくは、透明なガラス)で一体的に形成された容器9が用いられる。
容器9に収納される収納物は、特に限定されず、医薬品、食品、飲料などが挙げられる。収納物の性状は、液体、顆粒などの固形物などが挙げられる。好ましくは医薬品が収納された医療用容器9が用いられ、より好ましくは、液状の医薬品が収納された医療用容器9が用いられる。図示例では、医療用容器9の一例である、バイアル瓶を例示している。なお、容器9が表された各図において、容器9内に収納された収納物は図示していない。
図13に示すように、上記第2外装体2の内側に第1外装体1を挿入し、さらに、その第1外装体1の内側に容器9を挿入し、少なくとも第1及び第2熱収縮性筒状フィルム3,6を加熱することにより、図14に示すような外装体付き容器Aが得られる。
具体的には、図13に示すように、第2外装体2の底部材7の内壁部74の突出端上に、第1外装体1の板部材4が載るようにして、第1外装体1を第2外装体2の内側に挿入する。第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が板部材4の外面に密着されている本実施形態にあっては、底部材7の内壁部74の突出端上に第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が接する。第2外装体2の第2熱収縮性筒状フィルム6は第1外装体1の第1熱収縮性筒状フィルム3よりも大径であるため、第1外装体1は第2熱収縮性筒状フィルム6に干渉されることなく第2外装体2の内側に入り込む。
第2外装体2に挿入した第1外装体1の内側に、容器9を挿入する。挿入された容器9は、その底部91が第1外装体1の板部材4上に接する。筒状部材5の内周長は容器9の胴部93の外周長よりも大きいので(又は略同じであるので)、容器9は筒状部材5に干渉されることなく板部材4に接する。
この状態で、第2外装体2の外側から加熱する。加熱によって、第1熱収縮性筒状フィルム3が熱収縮すると共に、第2熱収縮性筒状フィルム6が縮径するように大きく収縮する。同時に第1熱収縮性筒状フィルム3も収縮するが、本実施形態では筒状部材5が内周面部に嵌まっているので、第1熱収縮性筒状フィルム3は殆ど収縮しない。このようにして、図14に示すような外装体付き容器Aが得られる。
なお、上記<第1外装体及び第2外装体の製造方法>の欄に記載のように、第1熱収縮性筒状フィルム3及び第2熱収縮性筒状フィルム6は、加熱して予備成形されているが、それぞれ、再び加熱するとさらに熱収縮するものである。
なお、上記外装体付き容器の製造手順において、第1外装体1の内側に容器9を挿入し、加熱して第1熱収縮性筒状フィルム3を熱収縮させた後、それを第2外装体2の内側に挿入し(換言すると、加熱後の第1外装体1の外側に第2外装体2を被せた後)、さらに、加熱して第2熱収縮性筒状フィルムを熱収縮させてもよい。このような手順でも図14に示すような外装体付き容器Aが得られる。
図15は、図14の外装体付き容器Aの、コーナー部付近を拡大した断面図であり、図16は、図14の外装体付き容器Aの、肩部付近を拡大した断面図である。
図14乃至図16において、本実施形態の外装体付き容器Aは、容器9と、前記容器9の外側に装着された第1外装体1と、前記第1外装体1の外側に装着された第2外装体2と、を有する。前記容器9の底部91の下側には、第1外装体1の板部材4が配置され、その板部材4の下側には、前記第2外装体2の底部材7が配置されている。さらに、容器9の胴部93の外側には、第1外装体1の筒状部材5が配置されている。この筒状部材5の外側には、第1熱収縮性筒状フィルム3が熱収縮装着されている。従って、第1熱収縮性筒状フィルム3は、容器9の胴部93に対応して装着されている(筒状部材5を有する本実施形態にあっては、第1熱収縮性筒状フィルム3は、筒状部材5を介して胴部93に装着されている)。
第2熱収縮性筒状フィルム6は、容器9の胴部93に対応する第1熱収縮性筒状フィルム3の外側に密着されていると共に、第2熱収縮性筒状フィルム6の上端部が、第1熱収縮性筒状フィルム3の上端及び第1外装体1の上端(本実施形態の場合には筒状部材5の上端)を越えて容器9の肩部94に密着されている。
第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に密着された板部材4(好ましくは、下端部に水密的に接着された板部材4)は、容器9の底部91に密着されている。特に、第1外装体1の外側に装着された第2熱収縮性筒状フィルム6が、第1外装体1の上端を越えて容器9の肩部94に密着されているので、前記板部材4が十分に容器9の底部91に密着される。
また、板部材4の外側に第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が折れ曲がっている本実施形態にあっては、第2外装体2の底部材7が、前記第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部を下方から支持するように、その下端部に接している。特に、第2熱収縮性筒状フィルム6の上端部が容器9の肩部94(容器9の縮径部分)に熱収縮装着されることにより、第2熱収縮性筒状フィルム6に保持された底部材7は、板部材4側に押し付けられ且つ密着される。従って、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部は、前記底部材7の内壁部74を介して板部材4の外面に押し付けられている。このように底部材7が第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に接し、好ましくは、底部材7が第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部を板部材4側に押し付けることにより、その下端部が板部材4から不用意に剥がれる又は捲れることを防止でき、さらに、外装体付き容器Aを保管・運搬中に底部材7及び板部材4の位置ずれを防止できる。
図15に示すように、第1外装体1の筒状部材5と容器9の胴部93の間には、隙間G1が設けられている(以下、この隙間を第1隙間G1という)。さらに、第1外装体1と容器9のコーナー部92の間に、隙間G2が設けられている(以下、この隙間を第2隙間G2という)。さらに、第1外装体1と第2外装体2の外壁部73の間に、隙間G3が設けられている(以下、この隙間を第3隙間G3という)。
第1隙間G1の幅W1は、特に限定されないが、例えば、0.5mm〜3mmであり、好ましくは、0.8mm〜2mmである。第1隙間G1の幅W1は、筒状部材5の内面と容器9の胴部93の間の距離をいい、その幅が上下方向において均等でない場合には、その最小値を意味する。
第2隙間G2の幅W2は、特に限定されないが、例えば、0.1mm〜3mmであり、好ましくは、0.2mm〜2mmである。第2隙間G2の幅W2は、コーナー部92の中央部(底部91の縁と胴部93の縁の間に存するコーナー部92の中央部)と第1熱収縮性筒状フィルム3(板部材4の縁と筒状部材5の下縁との間に存する第1熱収縮性筒状フィルム3)の間の距離をいう。
第3隙間G3の幅W3は、特に限定されないが、例えば、0.1mm〜2mmであり、好ましくは、0.2mm〜1mmである。第3隙間G3の幅W3は、第1熱収縮性筒状フィルム3の外面と外壁部73材の内面の間の距離をいい、その幅が上下方向において均等でない場合には、その最小値を意味する。
第1隙間G1を有することにより、外装体付き容器Aの外側からの胴部93に対する衝撃を緩和でき、容器9の胴部93が破損することを効果的に防止できる。
第3隙間G3を有することにより、例えば、外装体付き容器Aを落として底部材7が床面に当たって振動しても、その振動が第1外装体1に伝わり難く、容器9に衝撃が加わることを緩和でき、容器9が破損することを効果的に防止できる。
前記第1乃至第3隙間G1,G2,G3が設けられるように、容器9の形状を基準にして、筒状部材5、板部材4及び底部材7が設計される。
また、図15では前記第1乃至第3隙間G1,G2,G3が部分的に表されているが、第1乃至第3隙間G1,G2,G3は、設計上、容器9の周方向の略全体に亘って設けられている。もっとも、外装体付き容器Aの製造は精密機器のような精度を要求されないので、実際の製品では、周方向において、前記隙間を部分的に有さない場合があることに留意されたい。
本発明の外装体付き容器Aは、例えば、図17に示すように、底部材7の仮設連結部723を破断することにより、係止部721を含む吊り部72を引き出すことができる。引き出した係止部721をフック等(図示せず)に引っ掛けることにより、外装体付き容器Aを吊り下げて使用できる。例えば、外装体付き容器Aに医薬品が収納されている場合、蓋部97に注出チューブを差し込み、吊り部72をフックなどに吊り下げることにより、医薬品を点滴静脈注射投与することができる。
容器9の底部91を保護する板部材4を有する第1外装体1と、吊り機能などを容器9に付与する吊り部72を有する底部材7を有する第2外装体2は、独立した部材であるので、それぞれ別個に製造できる。このため、吊り機能を容器9に付与する底部材7を有する第2外装体2、及び、吊り機能以外の機能を容器9に付与する第2外装体2を複数種準備しておくことにより、これらと第1外装体1との組み合わせにより、容器9の保護機能に加えて様々な機能を容器9に簡単に具備させることができる。さらに、第1外装体1と第2外装体2を別個独立して設計し製造できるので、外装体付き容器Aを安価に製造できる。
また、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が板部材4に水密的に接着されているので、仮に、容器9の底部91や胴部93が部分的に破損して収納物が流出しても、第1熱収縮性筒状フィルム3と板部材4の隙間から外部へ漏れ出すおそれがない。
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成などの説明を省略する場合がある(第3実施形態以降も同様である)。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、第1外装体1に筒状部材5が具備されているが、例えば、図18に示すように、筒状部材5を有さない第1外装体1を有する外装体付き容器Aでもよい。この場合、第1熱収縮性筒状フィルム3が容器9の胴部93に密着し、その第1熱収縮性筒状フィルム3の外面に第2熱収縮性筒状フィルム6が密着する。
また、図19に示すように、第2外装体2に筒状部材5が具備されていてもよい。図19を参照して、この例の外装体付き容器Aは、第2熱収縮性筒状フィルム6の内周面部に筒状部材5が保持されている。この筒状部材5は、容器9の胴部93に密着された第1熱収縮性筒状フィルム3の外面に接し又は第1熱収縮性筒状フィルム3の外面に対して僅かな隙間を有した状態で、第2熱収縮性筒状フィルム6によって容器9の胴部93に装着されている。なお、筒状部材5の下端は底部材7の外壁部73の突出端に接し又は近接されている。
[第3実施形態]
上記第1実施形態では、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が板部材4の外面に密着(好ましくは接着)されているが、例えば、図20に示すように、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部が板部材4の内面に密着(好ましくは、溶着などの手段による接着)されていてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、平板状の板部材4が用いられているが、例えば、図21に示すように、容器9のコーナー部92に沿う鍔部42を有する板部材4を用いてもよい。かかる板部材4は、平板状の板部41と、前記板部の周縁から湾曲しつつ立ち上げられた鍔部42と、を有し、前記鍔部42が、容器9のコーナー部92に沿って接し又は近接されている。このような鍔部42を有する板部材4を用いる場合、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部をその板部材4の平板状の板部41の外面又は内面に密着(好ましくは接着)させてもよく、或いは、図21に示すように、第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部を鍔部42の外面に密着(好ましくは接着)させてもよい。
[第4実施形態]
上記第1実施形態では、第1熱収縮性筒状フィルム3は容器9の外面に密着していないが、例えば、図22に示すように、第1熱収縮性筒状フィルム3の上端が筒状部材5の上端を越え、第1熱収縮性筒状フィルム3の上端部が容器9の肩部94に密着されていている外装体付き容器Aでもよい。この場合、第2熱収縮性筒状フィルム6上端部は、図示例のように、第1熱収縮性筒状フィルム3の上端を越えて容器9の肩部94に密着されていてもよく、或いは、特に図示しないが、第2熱収縮性筒状フィルム6の上端が第1熱収縮性筒状フィルム3の上端に略一致するように密着されていてもよく、或いは、第2熱収縮性筒状フィルム6の上端が第1熱収縮性筒状フィルム3の上端よりも下方に位置して容器9の肩部94に対応して密着されていてもよい。
[第5実施形態]
上記第1実施形態では、底部材7の環状部71から突設された内壁部74の突出端が第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に接し、且つ第2熱収縮性筒状フィルム6の熱収縮装着により、底部材7の内壁部74が第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に押し付けられているが、これに限定されず、底部材7の何れかの部分が第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に接していればよい。例えば、図23に示すように、底部材7の外壁部73から内向きに壁部76を突出させ、この壁部76が第1熱収縮性筒状フィルム3の下端部に接して押し付けられていてもよい。
[第6実施形態]
上記第1実施形態では、底部材7は、吊り機能を有するが(構造部として吊り部72を有するが)、底部材7の機能はこれに限定されず、様々な機能を具備させることができる。
例えば、図24に示すように、環状部71の空間を閉塞する閉塞板部77が設けられた底部材7を用いてもよい。前記閉塞板部77は、図示例のように環状部71の内側に環状部71と一体的に形成されていてもよく、或いは、特に図示しないが、環状部71の内側の空間を閉塞する別途の閉塞板を接着する或いは嵌合などの手段で嵌め合わせてもよい。
このように環状部71の空間が閉塞された底部材7を用いることにより、底部材7と板部材4の間に閉鎖空間が生じ、板部材4に直接的に異物が接触することを防止でき、容器9の底部91の中央部の保護機能を高めることができる。
その他、収納機能を有する底部材、滑り止め機能を有する底部材などでもよい。
収納機能を有する底部材としては、例えば、対象物を収める凹部が形成されている底部材、底部材と板部材との間に対象物を収めることができる底部材などが挙げられる。前記対象物としては、能書、レシピ、ICタグ、シール、タックラベルなどが挙げられる。対象物は、底部材の凹部などに非接着状態で収められていてもよく、或いは、底部材の凹部などに貼り付けた状態で収められていてもよい。
また、滑り止め機能を有する底部材としては、最下面にゴムなどの滑り止め部が設けられている底部材、最下面が粗面に形成されている底部材などが挙げられる。
[第7実施形態]
上記各実施形態において、熱収縮性筒状フィルムの収縮力によって内側に撓むように変形可能とされている筒状部材5を用いてもよい。
例えば、図25に示すように、筒状部材5を構成する筒状体の一部に、その筒状体の上端5aから下端5bにまで繋がった切込み部53が形成されている。換言すると、筒状部材5は、その一部分が切込み部53によって正面視で左右に分断されている筒状体からなる。
具体的には、本実施形態の筒状部材5は、切込み部53を除いて、全体として筒状体からなる。かかる筒状体の上端5aから下端5bまでに連続する切込み部53が形成された筒状部材5は、その全体が周方向に縮まるように変化可能とされている。図示例では、筒状部材5は、その全体が熱収縮性筒状フィルムの収縮力によって内側に縮むように変形可能な領域(以下、筒状部材5のうち変形可能な領域を可変領域という)を有する。
筒状部材5は、直胴状でもよく、或いは、その内周長が漸減した縮径部分を有する筒状でもよい。
図示例の筒状部材5は、略円筒状(直胴状)に形成されており、その一部分に上述の切込み部53が形成されている。
切込み部53は、1箇所形成されている。切込み部53は、例えば、図示例のように、上端5aから下端5bまで上下方向と略平行に延びて形成されていてもよく、或いは、上端5aから下端5bまで上下方向に対して傾斜して形成されていてもよい。また、切込み部53は、図示例のように、直線状に延びていてもよく、或いは、弧状又はジグザグ状などの非直線状に延びて形成されていてもよい。切込み部53は、上端5aから下端5bに向かってその幅が漸減又は漸増していてもよく、或いは、上端5aから下端5bにかけてその幅が均等であってもよい。図示例では、上下方向において均等な幅を有する切込み部53を表している。
切込み部53の幅は、適宜設定されるが、余りに小さいと、熱収縮性筒状フィルムを熱収縮させた際に、筒状部材5が十分に縮まらないおそれがあり、余りに大きいと、相対的に筒状部材5の表面積が小さくなる。かかる観点から、切込み部53の幅は、2mm〜20mmが好ましく、3mm〜10mmがより好ましい。なお、前記切込み部53の幅は、筒状部材5の周方向に対応する長さをいう。切込み部53の幅が上下方向において均等でない場合には、前記切込み部53の幅は、その最大値を意味する。
なお、図25では、第1熱収縮性筒状フィルム3及び底部材4は、上記第1実施形態と同様なものを表している。
図26に示すように、上記可変領域を有する筒状部材5が具備された第1外装体1を第2外装体2の内側に挿入し、さらに、その第1外装体1の内側に容器9を挿入し、少なくとも第1及び第2熱収縮性筒状フィルム3,6を加熱することにより、図27に示すような外装体付き容器Aが得られる。
具体的には、図26に示すように、上記第1実施形態と同様にして、第1外装体1を第2外装体2の内側に挿入し、さらに、その第1外装体1の内側に容器9を挿入する。この状態で、第1熱収縮性筒状フィルム及び第2熱収縮性筒状フィルム6を加熱する。加熱によって、第1熱収縮性筒状フィルム3及び第2熱収縮性筒状フィルム6が縮径するように周方向に収縮し、その収縮力が外側から筒状部材5に加わる。かかる収縮力により、切込み部53の幅が縮まって筒状部材5が縮径するように撓み、筒状部材5の内面が容器9の胴部92に接する又は近接する。本実施形態の場合、上記第1実施形態に示す第1隙間G1は、実質的に生じない。
本実施形態のように、熱収縮性筒状フィルムの収縮力によって内側に撓むように変形可能とされた筒状部材5を用いることにより、筒状部材5の内周長よりも小さな胴部92を有する容器9に対しても、筒状部材5が接し又は近接した外装体付き容器Aを簡単に得ることができる。
なお、本実施形態の図示例では、筒状部材5の全体が可変領域とされているが、例えば、上方部及び/又は下方部が可変領域とされている筒状部材を用いてもよい(図示せず)。例えば、上方部が可変領域とされている筒状部材は、筒状部材の上端から下方に向かって延びる切込み部(ただし、この切込み部は、筒状部材の下端にまで至らず、上端から上下方向中途部にまで形成されている)が周方向に間隔を開けて複数形成されているものが挙げられる。下方部が可変領域とされている筒状部材は、下端から上方に向かって延びる切込み部(ただし、この切込み部は、上端にまで至らず、下端から上下方向中途部にまで形成されている)が周方向に間隔を開けて複数形成されているものが挙げられる。
[その他の実施形態]
第1熱収縮性筒状フィルム3の表面に、タックラベルなどの別途のラベルを貼り付けてもよい。この場合、第1熱収縮性筒状フィルム3及び第2熱収縮性筒状フィルム6をそれぞれ無色透明とし且つ前記タックラベルなどのラベルにデザイン印刷層を設けてもよく、或いは、第1熱収縮性筒状フィルム3とタックラベルの双方にデザイン印刷層を設けてもよい。また、第2熱収縮性筒状フィルム6の表面に、タックラベルなどの別途のラベルを貼り付けてもよい。この場合、第2熱収縮性筒状フィルム6を無色透明とし且つ前記タックラベルなどのラベルにデザイン印刷層を設けてもよく、或いは、第2熱収縮性筒状フィルム6とタックラベルの双方にデザイン印刷層を設けてもよい。双方にデザイン印刷層を設けることにより、デザイン表示面積が大きくなり、また、タックラベルなどのラベルを剥離することにより、第1熱収縮性筒状フィルム3及び第2熱収縮性筒状フィルム6のデザイン表示を視認できるようになる。
上記様々な実施形態から選ばれる2以上の実施形態を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換又は組み合わせてもよい。
A 外装体付き容器
1 第1外装体
2 第2外装体
3 第1熱収縮性筒状フィルム
4 板部材
5 筒状部材
6 第2熱収縮性筒状フィルム
7 底部材
72 吊り部
73 外壁部
9 容器
91 容器の底部
92 容器のコーナー部
93 容器の胴部
G1 筒状部材と胴部の間の隙間
G2 第1外装体とコーナー部の間の隙間
G3 第1外装体と外壁部の間の隙間

Claims (7)

  1. 下から順に、底部及び胴部を有する容器と、
    前記容器の底部に配置された板部材と、前記板部材を保持した熱収縮性筒状フィルムであって、前記容器の胴部に対応して熱収縮装着された第1熱収縮性筒状フィルムと、を有する第1外装体と、
    前記板部材の下側に配置された底部材と、前記底部材を保持した熱収縮性筒状フィルムであって、前記第1熱収縮性筒状フィルムの外側から前記容器の胴部に対応して熱収縮装着された第2熱収縮性筒状フィルムと、を有する第2外装体と、
    を有する外装体付き容器。
  2. 前記第1熱収縮性筒状フィルムの下端部が前記板部材に水密的に接着されている、請求項1に記載の外装体付き容器。
  3. 前記第1熱収縮性筒状フィルムの下端部が前記板部材の外面に密着されており、
    前記底部材が前記第1熱収縮性筒状フィルムの下端部に接している、請求項1または2に記載の外装体付き容器。
  4. 前記容器が、前記底部と胴部の間にコーナー部を有し、
    前記第1外装体と前記容器のコーナー部の間に、隙間が設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の外装体付き容器。
  5. 前記第1外装体が、前記容器の胴部に配置され且つ前記第1熱収縮性筒状フィルムの内周面部に保持された筒状部材を有し、
    前記筒状部材と前記容器の胴部の間に、隙間が設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の外装体付き容器。
  6. 前記第2外装体の底部材が、その周縁部から突出された外壁部を有し、
    前記第1外装体と前記外壁部の間に、隙間が設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の外装体付き容器。
  7. 前記底部材に、吊り下げ用の吊り部が設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の外装体付き容器。
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