JP5138348B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容体に対して蓋を着脱できる蓋付き容器に関する。
有底筒状に形成された容体と、前記容体の開口を塞ぐ蓋と、を有する蓋付き容器が広く使用されている。
該容体内には、例えば、調味料・食品・医薬品・建築部品・おもちゃ・アクセサリーなどの各種物品が入れられる。
従来、蓋付き容器の中で、容体が紙又は合成樹脂成形品で形成され、且つ、蓋が薄い合成樹脂シートのシート成形品で形成された、比較的簡易な構造の容器が知られている。
かかる簡易構造の容器は、安価であるため広く用いられているが、簡易な構造であるが故に、蓋が容体から外れる場合がある。また、容体から蓋を取り外して開封した後、該蓋を再び容体に取り付けて開口を塞ぐことができない場合がある。
ここで、本明細書において、取り外した蓋を再び容体に取り付けて開口を塞ぐことを「リキャップ」という場合がある。
蓋の脱落防止や蓋のリキャップを行うため、特許文献1には、天付キャップシール(蓋)が装着された容器が開示されている。
具体的には、特許文献1の容器は、容器口部に対面する天部材と、天部材に熱収縮装着された熱収縮性合成樹脂フィルムチューブ(熱収縮性筒状フィルム)とからなり、チューブの半周以上の広域領域と残りの狭域領域の境界に破切線が形成され、チューブの広域領域部分が天部材に接合されている天付キャップシールが容器に装着されている。
この容器は、天付キャップシールを破切線から破切して、チューブの狭域領域を容器から除去することにより、封緘が解かれ、天付キャップシールを容器口部から剥がすことができる。取り外された天付キャップシールには、容器口部の半周以上を包摂可能とする広域領域が天部材に付いているので、反復使用可能な蓋体として利用できる。
実開平1−91756号公報
しかしながら、上記特許文献1の容器は、開封時に、チューブの狭域領域が除去されるため、天部材と容器口部の間に隙間ができる。このため、開封後の天付キャップシールを容器口部に再び被せても、天部材と容器口部の隙間から粉塵などが容器内に入り込むという問題点がある。
また、開封後の天付キャップシールを容器口部に再び被せても、該天付キャップシールが容器の口部に係合しないため、意図しない外的要因が加わる(例えば、蓋付き容器が倒れる、蓋に風が作用する、蓋に異物が当たるなど)ことにより、天付キャップシールが容器口部から外れることがある。
なお、意図しない外的要因によって蓋が外れることを、「蓋が不用意に外れる」という。
本発明は、簡易な構造でありながら、リキャップでき、且つ容体から蓋が不用意に外れ難く、さらに、容体内に粉塵などが入り込むことを防止できる蓋付き容器を提供することを課題とする。
本発明の蓋付き容器は、胴部の上方に開口が形成され且つ前記開口の周囲から外側へ突出するフランジ部が形成された容体と、前記容体に取り付けられた蓋と、を有する蓋付き容器において、前記蓋が、前記容体の開口を塞ぐ天板と前記天板の周縁から下方に一体的に延設され且つ容体のフランジ部の外側に位置する周壁とを有する蓋本体と、前記蓋本体の少なくとも周壁の外面に熱収縮装着された熱収縮性筒状フィルムと、を有し、前記熱収縮性筒状フィルムが前記周壁の下縁から内側へ折れ曲がることにより、前記容体のフランジ部の下面に係止可能な環状の係止部が形成され、前記熱収縮性筒状フィルムの下方部が前記容体の胴部に沿って熱収縮装着されることにより、前記容体の胴部に密着した環状の固定部が前記係止部の下縁から一体的に延設され、前記熱収縮性筒状フィルムには、前記係止部の下縁に対応する位置に、切取用周設補助線が周設されていることを特徴とする。
上記本発明の蓋付き容器の蓋は、蓋本体と、該蓋本体に熱収縮装着された熱収縮性筒状フィルムと、を有し、熱収縮性筒状フィルムが周壁の下縁から内側へ折れ曲がることにより、容体のフランジ部の下面に係止可能な環状の係止部が形成されている。
この蓋は、環状の係止部が容体のフランジ部の下面に係止されるので、容体から蓋が不用意に外れ難い。さらに、環状の係止部が、蓋本体と容体のフランジ部の間の隙間全体を塞ぐため、前記隙間から容体内に粉塵などが入り込むことを防止できる。
また、上記係止部は、熱収縮性筒状フィルムの折れ曲がり部分で構成されているので、開封時に蓋を上方に引き上げると、係止部が適宜変形し、フランジ部に対する係止を解除できる。従って、蓋を引き上げれば、蓋を容体から容易に取り外すことができる。
さらに、リキャップの際には、取り外した蓋を容体の上方から被せることにより、係止部が適宜変形してフランジ部を乗り越え、フランジ部の下面に係止される。従って、リキャップ後においても、容体から蓋が不用意に外れ難い。
なお、本発明の蓋付き容器は、容体、蓋本体及び熱収縮性筒状フィルムを主たる構成要素としている。容体や蓋本体は、例えば、簡易な構造の樹脂成形品で形成できるので、本発明の蓋付き容器は、比較的安価に提供できる。
さらに、本発明の蓋付き容器は、熱収縮性筒状フィルムの下方部で構成された環状の固定部が、容体の胴部に密着しているので、開封前の蓋が、容体から外れることはない。
一方、開封時には、切取用周設補助線に沿って熱収縮性筒状フィルムを切り取ることにより、係止部と固定部が分離される。固定部が分離された蓋を上方に引き上げることにより、係止部が適宜変形してフランジ部に対する係止を解除でき、蓋を容体から容易に取り外すことができる。
また、リキャップの際、上記固定部が分離され且つ取り外した蓋を、容体の上方から被せることにより、係止部がフランジ部の下面に係止されるので、容体から蓋が不用意に外れ難い。
本発明の好ましい蓋付き容器は、前記熱収縮性筒状フィルムに、前記熱収縮性筒状フィルムの下縁から上下方向に延びる第1切取用補助線が形成され、前記第1切取用補助線の上端部が、前記切取用周設補助線に連設されている。
本発明に係る蓋付き容器は、簡易な構造でありながら、蓋を容体に取り付けたり、取り外したりできる。本発明の蓋付き容器は、リキャップ後、係止部が容体のフランジ部に係止されるので、蓋が不用意に外れ難い。さらに、環状の係止部が、蓋本体と容体のフランジ部の間の隙間を塞ぐため、前記隙間から容体内に粉塵などが入り込むことを防止できる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図3に於いて、1は、フランジ部を有する容体2と、前記容体2に取り付けられた蓋3と、を有する蓋付き容器を示す。
容体2は、胴部21の上方に開口22が形成され且つ前記開口22の周囲から外側へ突出するフランジ部23が形成されている。
蓋3は、蓋本体4と、前記蓋本体4に熱収縮装着された熱収縮性筒状フィルム5と、を有する。
前記蓋本体4は、容体2の開口22を塞ぐ天板41と、前記天板41の周縁から下方に一体的に延設され且つ容体2のフランジ部23の外側に位置する周壁42と、を有する。
前記熱収縮性筒状フィルム5は、前記蓋本体4の少なくとも周壁42の外面に熱収縮装着され、且つ前記周壁42の下縁から内側へ折れ曲がっていると共に、熱収縮性筒状フィルム5の下方部が容体2の胴部21に熱収縮装着されている。
熱収縮性筒状フィルム5の折れ曲がった部分は、容体2のフランジ部23の下面に係止可能な環状の係止部6であり、熱収縮性筒状フィルム5の、容体2の胴部21に装着された部分は、容体2の胴部21に密着した固定部7である。
熱収縮性筒状フィルム5には、係止部6の下縁に対応する位置に、係止部6と固定部7を分離するための切取用補助線82(切取用周設補助線)が周設されている。
以下、各構成要素ごとに分説しつつ、本発明の蓋付き容器1の具体的構成を明らかにする。
容体2は、所定形状(例えば、平面視略円状で且つ正面視略逆台形状など)の有底の胴部21を有し、該胴部21の上方に開口22が形成されている。胴部21の上端周縁(開口22の周囲)には、外側へ突出するフランジ部23が形成されている。
具体的には、容体2は、上面が開口され且つ下方に向かうに従って縮径する有底逆円錐台状の胴部21と、該胴部21の上端周縁に、胴部21の径外方向に突出して周設されたフランジ部23と、を有する。なお、胴部21の内部には、収納部が形成されている。
フランジ部23は、胴部21の上端周縁から胴部21の径外方向へ突出した平面視リング状の部分である。フランジ部23は、胴部21と一体的に形成されている。フランジ部23は、胴部21の上端周縁において、胴部21の周囲全体に形成されている。もっとも、胴部21の周囲の一部分に、フランジ部23が形成されていない部分があってもよい。
フランジ部23の突出長さは、特に限定されず、通常、1mm〜10mm程度である。また、フランジ部23の厚み(上下方向長さ)も特に限定されず、通常、1mm〜3mm程度である。
容体2の平面視形状は、図示したような略円状のほか、略矩形状などでもよい。
容体2の材質は、特に限定されず、例えば、合成樹脂、紙、金属、ガラス、陶器などが挙げられる。安価に製造できることから、容体2の材質は、合成樹脂又は紙が好ましい。合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系などが挙げられる。
容体2が、合成樹脂で形成される場合、収納部の深さが比較的浅い容体2は、合成樹脂シート(合成樹脂シートと紙などとの積層シートを含む)のシート成形によって形成でき、収納部の深さが比較的深い容体2は、合成樹脂の射出成形などによって形成できる。
なお、図中、31は、フランジ部23の上面に接着された密封シールを示す。該密封シール31は、例えば、フランジ部23の上面に対して熱融着可能なシーラント層が積層された気密性のあるシートを用いることができる。もっとも、本発明の蓋付き容器1は、密封シール31を具備していなくてもよい。
上記容体2の開口22を封緘するための蓋3は、容体2の上方に被せられた蓋本体4と、前記蓋本体4に熱収縮装着された熱収縮性筒状フィルム5と、を有する。
蓋本体4は、容体2の開口22を塞ぐ天板41と、前記天板41の周縁から下方に一体的に延設され、且つ容体2のフランジ部23の外周縁23a接し又は該外周縁23aの近傍に位置する周壁42と、を有する。なお、天板41と周壁42は、一体的に形成されている。例えば、シート成形により、天板41と周壁42が形成されている。
天板41は、容体2の開口22に適合する所定形状(例えば平面視略円状など)に形成されている。
周壁42は、天板41の周囲を下方側(天板に対して略垂直となるように)に折り曲げることによって筒状に形成されている。
蓋本体4は、その天板41を容体2の開口22に対面させ且つ周壁42をフランジ部23の外周縁23aの近傍に位置させて、容体2の上方に被せられている。
周壁42の上下方向長さは、特に限定されないが、好ましくは、蓋本体4を容体2に被したときに、フランジ部23の下面から周壁42の下縁が下方に突出する長さに形成されている。具体的寸法では、周壁42の上下方向長さは、蓋本体4を容体2に被したときに、フランジ部23の下面から周壁42の下縁が1mm〜3mmくらい下方に突出するように形成されている。このように周壁42の下縁がフランジ部23の下面から下方に突出していると、蓋3をリキャップする際に、熱収縮性筒状フィルム5で構成された係止部6が潰れ難く、該係止部6がフランジ部23を乗り越え易くなるので好ましい。
また、周壁42は、フランジ部23に対して非係合とされている。すなわち、周壁42の内周面などには、フランジ部23に係合する凸部や、フランジ部23に螺合するネジ部などが形成されていない。
一般に、蓋が、フランジ部に係合する場合には、不用意に蓋が外れ難いが、周壁を含めて蓋が、フランジ部に非係合であると、容体から蓋が不用意に外れる。
本発明の蓋付き容器1は、蓋本体4の周壁42が容体2のフランジ部23に非係合であるが、蓋3には係止部6が設けられているので、容体2から蓋3が不用意に外れることを防止できる。
上記蓋本体4(天板41及び周壁42)の材質は、特に限定されず、合成樹脂、紙、金属、ガラス、陶器などが挙げられる。安価に製造できることから、蓋本体4の材質は、合成樹脂又は紙が好ましい。合成樹脂又は紙からなる蓋本体4は、例えば、合成樹脂シート(合成樹脂シートと紙などとの積層シートを含む)又は紙をシート成形することによって形成できる。該シートからなる蓋本体4の厚みは、例えば50〜500μmであり、好ましくは100〜200μmである。
蓋本体4を形成する合成樹脂は、特に限定されず、例えば、上記容体2で例示の合成樹脂などが挙げられる。
また、蓋本体4は、熱収縮性筒状フィルム5の熱収縮温度(熱収縮温度とは、熱収縮性筒状フィルム5が十分に縮径し得る温度をいい、通常、約60〜100℃である)で変形しない材質が用いられる。
熱収縮性筒状フィルム5は、熱収縮温度で、少なくとも周方向に熱収縮しうる筒状のフィルムからなる。該熱収縮性筒状フィルム5は、例えば、熱収縮性のフィルムの両側端部を重ね合わせて筒状にし、該重ね合わせ部分を接着することによって形成されている。
熱収縮性筒状フィルム5の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系、ポリプロピレンなどのオレフィン系、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系、環状オレフィン系、塩化ビニル系などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、若しくは2種以上の混合物などからなるフィルム、又は異なる2種以上のフィルムを積層した積層フィルムなどが例示される。中でも、剛性に優れていることから、ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル系フィルム又は該フィルムを有する積層フィルムが好ましい。本発明においては、係止部6が熱収縮性筒状フィルム5で構成されているので、該熱収縮性筒状フィルム5として剛性に優れたフィルムを用いることにより、係合部6の耐久性が向上し、複数回リキャップしても係合部6が潰れ難く、リキャップの繰り返しによる係止部6のフランジ部23に対する係止効果の低下を防止できる。
熱収縮性筒状フィルム5の厚みは、特に限定されないが、係止部6が熱収縮性筒状フィルム5で構成されることから、その厚みは、比較的厚いことが好ましい。例えば、熱収縮性筒状フィルム5の厚みは、50μm以上が好ましく、更に、60μm以上が好ましい。一方、熱収縮性筒状フィルム5の厚みの上限は、コストなどの観点から、例えば、140μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましい。
図4は、蓋本体4に装着前の熱収縮性筒状フィルム5の正面図及び左側面図を示す。
熱収縮性筒状フィルム5の下縁には、摘み部51が延設されている。この摘み部51の両基部を始点として、上下方向に平行に延びる2条の第1切取用補助線81,81が熱収縮性筒状フィルム5の下縁から中途にまで形成されている。2条の第1切取用補助線81,81の形成間隔は特に限定されず、通常、5mm〜30mm程度の範囲に形成される。なお、上下方向に延びる第1切取用補助線81は、1条であってもよく、或いは、3条以上形成してもよい。
この第1切取用補助線81,81の上端部には、熱収縮性筒状フィルム5の周方向に形成された第2切取用補助線82が連設されている。該第2切取用補助線82は、熱収縮性筒状フィルム5の周方向全体に周設されている。第2切取用補助線82の形成位置(上下方向位置)は、熱収縮性筒状フィルム5を熱収縮により装着した際に、第2切取用補助線82が、フランジ部23の外周縁23aよりも下方且つ内側に位置するように形成されている。従って、第2切取用補助線82の形成位置は、容体2及びフランジ部23の大きさや形状などに応じて適宜設定される。前記第2切取用補助線82が、請求項の切取用周設補助線に相当する。
上記第1切取用補助線81及び第2切取用補助線82は、その線に沿って熱収縮性筒状フィルム5を容易に分断できるものであれば特に限定されず、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。これらは単独でまたは適宜組み合わせて用いることができる。
ミシン目線とは、ミシン針の縫い目跡の如く、熱収縮性筒状フィルム5の厚み方向に貫通する貫通孔(円形状の貫通孔または線状の貫通孔)が断続的に刻設された線である。つまり、ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に連なって形成された線である。ハーフカット線とは、(熱収縮性筒状フィルム5を貫通せず)熱収縮性筒状フィルム5の厚み方向に略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。好ましくは、第1及び第2切取用補助線81,82は、ミシン目線が用いられる。
切取用補助線81,82としてミシン目線を用いる場合には、その形成部分を極めて容易に分断できることから、その貫通孔の長さ(貫通孔が円形状の場合には直径)が、例えば、0.5mm〜2mm程度に形成され、且つその非貫通部の長さが、例えば、0.5mm〜2.5mm程度に形成されていることが好ましい。
また、切取用補助線81,82としてミシン目線を用いる場合には、第1切取用補助線81の線状の貫通孔の上端部が、第2切取用補助線82の線状の貫通孔に略T字状に交わって形成されていることが好ましい。
特に、第1切取用補助線81が2条以上形成されている場合には、図1及び図4に示すように、各第1切取用補助線81,81の上端部に交わり、且つ、各第1切取用補助線81,81の上端部間に延びる切込み線82a(細長い貫通孔)を、第2切取用補助線82上に形成することがより好ましい。
かかる切込み線82aを形成することにより、第1切取用補助線81,81に沿って熱収縮性筒状フィルム5を切り取った際に、その切り目が第2切取用補助線82の上方にまで至らず、係止部6の下縁が裂けることを確実に防止できる。
熱収縮性筒状フィルム5は、容体2の上方に被せられた蓋本体4に外嵌し、熱収縮温度に加熱することによって、その上方部が蓋本体4に熱収縮装着され、且つその下方部が容体2に熱収縮装着されている。
具体的には、熱収縮性筒状フィルム5の上方部は、蓋本体4の天板41の上面周囲に折れ曲がって密着していると共に蓋本体4の周壁42の外面に密着している。熱収縮性筒状フィルム5の中途部は、蓋本体4の周壁42の下縁から内側に折れ曲がって容体2のフランジ部23の下面側に回り込み、環状の係止部6を構成している。熱収縮性筒状フィルム5の下方部は、容体2の胴部21に密着し、環状の固定部7を構成している。
なお、熱収縮性筒状フィルム5の中途部は、フランジ部23の下面に密着しておらず、熱収縮性筒状フィルム5とフランジ部23の下面との間には、間隙を有する。
また、熱収縮性筒状フィルム5の中途部及び下方部は、下方に向かうに従って徐々に縮径した環状となっている。
熱収縮性筒状フィルム5は、第2切取用補助線82が容体2のフランジ部23の外周縁23aよりも下方且つ内側となるように、位置合わせして装着されている。
好ましくは、第2切取用補助線82が、容体2のフランジ部23の外周縁23aよりも内側で且つ容体2の胴部21に密着しない位置に、熱収縮性筒状フィルム5は位置合わせして装着されている。
このように第2切取用補助線82が容体2のフランジ部23の外周縁23aよりも内側に位置して装着された熱収縮性筒状フィルム5は、その第2切取用補助線82の周長(周方向の長さ)がフランジ部23の外周縁23aの周長よりも小さくなっている。好ましくは、前記装着後の熱収縮性筒状フィルム5の第2切取用補助線82の周長は、フランジ部23の外周縁23aの周長に対して0.90倍〜0.97倍が好ましく、特に、同0.92倍〜0.96倍がより好ましい。
上記蓋付き容器1は、環状の固定部7が容体2の胴部21に密着しているので、開封前に蓋3が容体2から外れることがなく、容体2が確実に封緘されている。特に、容体2の胴部21が下方に向かうに従って縮径している場合には、その形状に従って、固定部7も下方に向かうに従って縮径しているので、熱収縮性筒状フィルム5を介して蓋3がより確実に封緘される。
一方、上記蓋付き容器1を開封する際には、摘み部51を摘んで、これを上前方に引き出すことにより、第1切取用補助線81,81に沿って熱収縮性筒状フィルム5が上下方向に切り取られ、さらに、周方向に捻ることにより、第2切取用補助線82に沿って熱収縮性筒状フィルム5が周方向に切り取られる。このように切り取ることにより、蓋3の固定部7が容器1から除去される。
なお、熱収縮性筒状フィルム5が、ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル系フィルム又は該フィルムを有する積層フィルムからなる場合、フィルム切れに優れているので、上記第2切取用補助線82に確実に沿って熱収縮性筒状フィルム5を周方向に切り取ることができる。
固定部7が除去された蓋3は、図5に示すように、周壁42の下縁から内側へ折れ曲がった環状の係止部6が、フランジ部23の下面側に残っている。
なお、図5において、6aは、環状の係止部6の下縁を示し、該係止部6の下縁6aは、第2切取用補助線82の形成位置に対応している。従って、係止部6の下縁6aの周長は、フランジ部23の外周縁23aの周長よりも小さくなっている。このため、係止部6は、フランジ部23の下面に係止可能である。
固定部7が除去された上記蓋3は、係止部6がフランジ部23に係止されるので、容体2から蓋3が不用意に外れ難い。
さらに、係止部6は、蓋本体4の周壁42の下縁から内側へ折れ曲がった環状に形成されているので、該係止部6によって、蓋本体4と容体2のフランジ部23の間の隙間全体を塞ぐことができる。このため、前記隙間から容体内に粉塵などが入り込むことを防止できる。
上記係止部6は、熱収縮性筒状フィルム5で構成されているので、柔軟であり、比較的変形し易い。従って、固定部7が除去された上記蓋3を上方に引き上げると、係止部6が適宜変形してフランジ部23の外周縁23aを乗り越える。よって、蓋3を引き上げれば、蓋3を容体2から容易に取り外すことができる。
取り外した上記蓋3を、リキャップする際には、蓋5を容体2の上方から被せることにより、熱収縮性筒状フィルム5で構成された係止部6が適宜変形してフランジ部23の外周縁23aを乗り越え、係止部6がフランジ部23の下面側に位置することとなる。よって、リキャップ後も、容体2から蓋3が不用意に外れ難い。
上記のように、本発明の蓋付き容器1は、取り外した蓋3をリキャップでき、更に、容体2に対する封緘性にも優れている。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲で様々な態様に変更できる。
例えば、上記実施形態の蓋付き容器1は、蓋3に固定部7が設けられているが、例えば、固定部7を有しない蓋3が容体2に取り付けられていてもよい。
固定部7を有しない蓋3が容体2に取り付けられた蓋付き容器1は、例えば、図5に示すような蓋付き容器1(上記実施形態の蓋付き容器1から固定部7を除去した蓋付き容器1)が例示される。
さらに、上記実施形態の蓋付き容器1は、熱収縮性筒状フィルム5に上下方向に延びる第1切取用補助線81が形成されているが、該補助線81を有しないものでもよい。
この他の実施形態に係る蓋付き容器1は、例えば、図6に示すように、切取用補助線83が周方向に周設された熱収縮性筒状フィルム5が、該切取用補助線83が容体2のフランジ部23の外周縁よりも内側で且つ容体2の胴部21に密着しない位置となるように熱収縮装着されていると共に、該熱収縮性筒状フィルム5の下方部(固定部7)の内面が、容体2の胴部21に接着されている。なお、図6において、熱収縮性筒状フィルム5の下方部の内面と容体2の胴部21の接着部分71を、薄墨塗りで表している。熱収縮性筒状フィルム5の下方部の内面と容体2の胴部21との接着は、例えば、接着剤又は粘着剤を介して実施できる。
上記他の実施形態の蓋付き容器1は、熱収縮性筒状フィルム5の上から蓋本体4を握り、これを周方向に回すことにより、切取用補助線83に沿って熱収縮性筒状フィルム5が切り取られ、蓋3を開封することができる。開封後の蓋3は、蓋本体4に係止部6を有するので、上記実施形態と同様に、リキャップすることができる。
また、上記実施形態の蓋付き容器1は、蓋本体4を容体2に被したときに、周壁42の下縁がフランジ部23の下面から下方に突出しているが、これに限定されず、例えば、蓋本体4を容体2に被したときに、周壁42の下縁がフランジ部23の下面よりも上方に位置していてもよい。
蓋付き容器の一実施形態を示す正面図。 同平面図。 図2のI−I線で切断した縦断面図。 (a)は、装着前の熱収縮性筒状フィルムを示す正面図、(b)は、同左側面図。 固定部を除去した状態の蓋付き容器(固定部を有しない蓋付き容器)を示す縦断面図。 蓋付き容器の他の実施形態を示す正面図。ただし、便宜上、接着部分を薄墨塗りで表している。
符号の説明
1…蓋付き容器、2…容体、21…容体の胴部、22…容体の開口、23…容体のフランジ部、23a…フランジ部の外周縁、3…蓋、4…蓋本体、41…天板、42…周壁、5…熱収縮性筒状フィルム、6…係止部、7…固定部、81,82,83…切取用補助線

Claims (2)

  1. 胴部の上方に開口が形成され且つ前記開口の周囲から外側へ突出するフランジ部が形成された容体と、前記容体に取り付けられた蓋と、を有する蓋付き容器において、
    前記蓋が、前記容体の開口を塞ぐ天板と前記天板の周縁から下方に一体的に延設され且つ容体のフランジ部の外側に位置する周壁とを有する蓋本体と、前記蓋本体の少なくとも周壁の外面に熱収縮装着された熱収縮性筒状フィルムと、を有し、
    前記熱収縮性筒状フィルムが前記周壁の下縁から内側へ折れ曲がることにより、前記容体のフランジ部の下面に係止可能な環状の係止部が形成され、
    前記熱収縮性筒状フィルムの下方部が前記容体の胴部に沿って熱収縮装着されることにより、前記容体の胴部に密着した環状の固定部が前記係止部の下縁から一体的に延設され、
    前記熱収縮性筒状フィルムには、前記係止部の下縁に対応する位置に、切取用周設補助線が周設されていることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 前記熱収縮性筒状フィルムには、前記熱収縮性筒状フィルムの下縁から上下方向に延びる第1切取用補助線が形成され、前記第1切取用補助線の上端部が、前記切取用周設補助線に連設されている請求項1に記載の蓋付き容器。
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