JP2019006060A - 超音波溶着装置 - Google Patents

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【課題】溶着の際にシート部材が軸方向に弛むことを抑制する。【解決手段】超音波溶着装置は、アンビル2と、超音波振動部とを備える。アンビル2は、中心軸を中心とする円筒状の外周面21を有し、中心軸を中心として回転する。超音波振動部は、アンビル2の外周面21と対向するヘッド31を有し、ヘッド31と外周面21との間を通過する複数のシート部材9を溶着する。アンビル2の外周面21に複数の突起部22が設けられ、各突起部22に吸引孔23が形成される。各吸引孔23の周囲に位置する突起部22の各部位を、凸部として捉えた場合、各吸引孔23に対して、周方向の両側に2つの凸部がそれぞれ隣接して配置される。これにより、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことを抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、超音波溶着装置に関する。
従来、シート部材の溶着に超音波溶着装置が用いられている。例えば、特許文献1の溶接ユニットは、アンビルローラーと、アンビルローラーと協同する超音波溶接ヘッドとを備える。アンビルローラーにおける円筒状の接触面には、複数の吸引部が周方向に間隔を空けて設けられる。各吸引部には、複数の吸引孔および複数の突出歯が設けられる。複数の吸引孔および複数の突出歯は、軸に平行な各列において交互に配置される。また、周方向に並ぶ複数の列において、軸方向における吸引孔の位置が互いに同じであり、突出歯の位置も互いに同じである。
特開2016−120275号公報
ところで、特許文献1のアンビルでは、突出歯の頂部と中心軸との間の距離が、吸引孔の縁部と中心軸との間の距離よりも大きく、突出歯の頂部と吸引孔の縁部との間に高低差が生じる。既述のように、周方向に並ぶ複数の列において、軸方向における突出歯の位置が互いに同じであるため、突出歯が周方向に連続して並ぶ。同様に、当該複数の列において、軸方向における吸引孔の位置も互いに同じであるため、吸引孔が周方向に連続して並ぶ。また、溶着の際には、アンビルの外周面上のシート部材に対して長手方向の張力は作用するが、長手方向に垂直な軸方向(シート部材の幅方向)には、ほとんど張力が作用しない。したがって、軸方向における吸引孔の位置にてシート部材の部位がアンビル側に窪み、かつ、軸方向における突出歯の位置にてシート部材の部位がヘッド側に突き出た状態、すなわち、シート部材が軸方向に弛んだ状態となる。このような状態で溶着が行われると、複数のシート部材における弛み具合の相違等により、溶着済みのシート部材において大きな皺が生じることがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、溶着の際にシート部材が軸方向に弛むことを抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、超音波溶着装置であって、中心軸を中心とする円筒状の外周面を有し、前記中心軸を中心として回転するアンビルと、前記アンビルの前記外周面と対向するヘッドを有し、前記ヘッドと前記外周面との間を通過する複数のシート部材を溶着する超音波振動部とを備え、前記アンビルが、前記外周面に設けられ、溶着の際に前記複数のシート部材を介して前記ヘッドと接する複数の凸部と、前記外周面において前記複数の凸部の間に設けられ、溶着の際にシート部材を保持する複数の吸引孔とを備え、各吸引孔に対して、周方向の両側に2つの凸部がそれぞれ隣接して配置される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超音波溶着装置であって、前記アンビルの前記外周面を平面に展開した場合に、前記各吸引孔の位置にて前記周方向に対応する方向に延びる直線を、前記位置を中心として前記中心軸に対応する方向の両側に30度だけ回転した範囲が、前記各吸引孔に対する前記2つの凸部の少なくとも一部と重なる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の超音波溶着装置であって、前記各吸引孔と前記各吸引孔に対する前記2つの凸部のそれぞれとの間の隙間の幅が、前記各吸引孔と前記各吸引孔に隣接する他の吸引孔との間の隙間の幅以下である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の超音波溶着装置であって、前記アンビルの前記外周面に複数の突起部が設けられ、前記各吸引孔が突起部に形成される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の超音波溶着装置であって、前記各吸引孔が、前記突起部の先端面にて開口し、前記各吸引孔に対する前記2つの凸部が前記突起部の部位である。
本発明によれば、溶着の際にシート部材が中心軸の方向に弛むことを抑制することができる。
超音波溶着装置の構成を示す図である。 アンビルを示す図である。 突起部を拡大して示す図である。 比較例のアンビルを示す図である。 比較例のアンビル上のシート部材を示す図である。 突起部の他の例を示す図である。 アンビルの他の例を示す図である。 突起部の他の例を示す図である。 アンビルの他の例を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る超音波溶着装置1の構成を示す図である。超音波溶着装置1は、例えば、不織布を含む複数のシート部材9を互いに超音波溶着する装置であり、吸収性物品の製造に用いられる。
超音波溶着装置1は、アンビル(アンビルロールとも呼ばれる。)2と、超音波振動部3と、複数の案内ローラ4とを備える。アンビル2は、中心軸J1を中心とする円筒状の外周面21を有する。アンビル2は、回転機構11に接続されており、回転機構11によりアンビル2が中心軸J1を中心として一定速度にて回転する。図1の例では、アンビル2は中心軸J1を中心として時計回りに回転する。複数の案内ローラ4は、中心軸J1に平行な回転軸を有し、連続シートである複数のシート部材9を重ねた状態で、アンビル2の外周面21へと案内する。各シート部材9は、単一のシート、または、複数のシートの積層体である。アンビル2を通過した複数のシート部材9(後述の積層シート部材90)の各部位は、図1の右側へと送られる。アンビル2の外周面21では、各シート部材9に対して所定の大きさの張力が、その長手方向に作用する。アンビル2の詳細については後述する。
超音波振動部3は、ヘッド31と、超音波発振部32とを備える。超音波発振部32は超音波に対応する周波数の電圧を発生させ、ヘッド31に入力する。ヘッド31は、振動子およびホーンを有する。振動子は超音波発振部32からの電圧を縦振動に変換して超音波振動を生成する。ホーンは、アンビル2の外周面21に対向する共鳴体である。超音波振動は、ホーンを介して外周面21上の複数のシート部材9に伝達される。ヘッド31では、振動子とホーンとの間にブースターが設けられてもよい。図1では、ヘッド31において、アンビル2の外周面21に対向する面、すなわち、シート部材9に接するホーンの端面に符号311を付している。当該端面311は、中心軸J1に平行な軸方向に延びる。図1の例では、当該端面311は、軸方向に垂直な方向(アンビル2の外周面21の接線方向)に短い。
図2は、アンビル2を示す図であり、中心軸J1に垂直な方向から見た外周面21を示している。図2では、既述のヘッド31も図示している。また、互いに重ねられた複数のシート部材9を1本の太い実線にて示している(後述の図4Bにおいて同様)。アンビル2の外周面21では、ヘッド31の端面311と対向しない(法線方向に重ならない)軸方向の範囲は、シート部材9の溶着に影響を及ぼさず、ヘッド31の端面311と対向する軸方向の範囲(以下、「有効範囲」という。)が、溶着に有効となる。以下の説明において、単に外周面21という場合は、有効範囲に含まれる外周面21の領域を意味するものとする。
アンビル2は、複数の突起部22と、複数の吸引孔23とを備える。複数の突起部22および複数の吸引孔23は、外周面21に設けられる。図2の例では、2以上の突起部22が軸方向に一定間隔で並ぶことにより、突起部群220が形成される。突起部群220は、互いに隣接して配置される突起部22の集合である。外周面21には、複数の突起部群220が、中心軸J1を中心とする周方向に等角度間隔で設けられる。複数の突起部群220は、例えば、90度間隔で配置される。典型的には、周方向における2つの突起部群220間のスペースの幅は、各突起部22の周方向の長さよりも十分に大きい。各突起部群220における突起部22の配列は、様々に変更されてよい。例えば、軸方向に並ぶ突起部22の列を突起部列として、各突起部群220において複数の突起部列が周方向に隣接して配置されてもよい。
図3は、突起部22を拡大して示す図である。図3では、中心軸J1を中心とする周方向を符号C1を付す矢印にて示している(後述の図4A、図5ないし図8において同様)。各突起部22は先端面221を有し、当該先端面221は、当該突起部22の位置における外周面21の法線方向に垂直に広がる。先端面221の外形は、例えば円形である。複数(全て)の突起部22において、中心軸J1から先端面221までの距離はほぼ同じである。複数の突起部22の先端面221は、アンビル2において中心軸J1から最も離れた最外領域となる。正確には、先端面221は、外周面21の有効範囲において最外領域であればよい。
図3に示すように、各吸引孔23は突起部22に形成される。具体的には、吸引孔23は、突起部22の先端面221の中央において開口する。吸引孔23の縁部の全体は、当該先端面221に含まれる。すなわち、吸引孔23の縁部全体は、アンビル2の最外領域に含まれる。吸引孔23は、アンビル2の内部空間を介して減圧機構に接続される。吸引孔23は、溶着の際に吸引によりシート部材9を保持する。ここで、吸引孔23の周囲に位置する突起部22の各部位を、凸部として捉えると、アンビル2の外周面21には、複数の吸引孔23と、複数の凸部とが設けられるといえる。複数の吸引孔23は、複数の凸部の間に配置される。
図1の超音波溶着装置1では、複数の案内ローラ4により複数のシート部材9が互いに重なった状態でアンビル2の外周面21に案内される。複数のシート部材9は、吸引孔23により外周面21上に保持された状態で、ヘッド31と外周面21との間を通過する。すなわち、ヘッド31とアンビル2との間において、複数のシート部材9が外周面21と同じ方向に同じ速度で移動する。また、超音波振動部3では、突起部群220がヘッド31に対向する位置へと到達する際に、超音波振動が生成され、ヘッド31の端面311と対向する複数のシート部材9の部位に、超音波振動が付与される。これにより、複数のシート部材9の当該部位において、突起部22の先端面221と対向する領域が、超音波振動により溶着(接合)する。以下の説明では、溶着により互いに接合された複数のシート部材9を、「積層シート部材」という。図1では、積層シート部材に符号90を付している。
積層シート部材90では、溶着の際に各突起部22に対向する領域が、互いに溶着した溶着領域となる。超音波溶着装置1では、突起部群220に対応する溶着領域群が、積層シート部材90に対して長手方向に間欠的に形成される。例えば、パンツタイプの使い捨ておむつの製造において、使い捨ておむつの前方部に対応する部位が連続するシート部材と、後方部に対応する部位が連続するシート部材との間欠的な接合(サイドシール)等において、図2のアンビル2を利用した積層シート部材90の形成が行われる。
ここで、特開2016−120275号公報(特許文献1)のように、中心軸に平行な各列において突出歯および吸引孔が交互に配置される比較例のアンビルを想定する。図4Aは、比較例のアンビル8を示す図であり、アンビル8の外周面81を平面に展開した展開図である。比較例のアンビル8では、突出歯84の頂部と中心軸との間の距離が、吸引孔83の縁部と中心軸との間の距離よりも大きく、突出歯84の頂部と、吸引孔83の縁部との間に高低差が生じる。また、周方向(図4中の矢印C1の方向)に並ぶ複数の列において、軸方向における突出歯84の位置が互いに同じであるため、突出歯84が周方向に連続して並ぶ。同様に、当該複数の列において、軸方向における吸引孔83の位置も互いに同じであるため、吸引孔83が周方向に連続して並ぶ。また、溶着の際には、アンビル8の外周面81上のシート部材9に対して長手方向の張力は作用するが、長手方向に垂直な軸方向(シート部材9の幅方向)には、ほとんど張力が作用しない。したがって、図4Bに示すように、軸方向における吸引孔83の位置にてシート部材9の部位がアンビル8側に窪み、かつ、軸方向における突出歯84の位置にてシート部材9の部位がヘッド側に突き出た状態、すなわち、シート部材9が軸方向に弛んだ状態となる。このような状態で溶着が行われると、複数のシート部材9における弛み具合の相違等により、積層シート部材90において大きな皺が生じることがある。
これに対し、図2のアンビル2を有する超音波溶着装置1では、アンビル2の外周面21に複数の突起部22が設けられ、各吸引孔23が突起部22の先端面221にて開口する。そして、溶着の際に、各吸引孔23の縁部全体が、複数のシート部材9を介してヘッド31の端面311と接する。このように、アンビル2の最外領域である突起部22の先端面221にてシート部材9を吸引することにより、シート部材9が軸方向にある程度張った状態が維持される。すなわち、吸引孔23によるシート部材9の吸引に起因して、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことを抑制することができる。その結果、積層シート部材90において大きな皺が生じることを防止することができる。
既述のように、アンビル2において、吸引孔23の周囲に位置する突起部22の各部位は、凸部として捉えることができる。溶着の際には、各凸部は、複数のシート部材9を介してヘッド31と接する。ここで、シート部材9に対して、長手方向に所定の大きさの張力が付与されていることを考慮すると、各吸引孔23に対して、周方向の両側に2つの凸部がそれぞれ隣接して配置されることにより、シート部材9において吸引孔23に対向する部位が吸引によりアンビル2側に窪むことが抑制されているといえる。すなわち、各吸引孔23に対する当該2つの凸部の存在により、吸引孔23によるシート部材9の吸引に起因して、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことが抑制されている。図3では、各突起部22において上記2つの凸部に相当する部位(以下、単に「凸部」という。)に符号24を付している。
図3中の上記2つの凸部24は、突起部22において、他の部位と明確に区別可能なように設けられてもよい。例えば、図5に示す突起部22では、円環状の先端面221において、吸引孔23から放射状に延びる複数の溝222が形成される。図5の例では、周方向(図5中の矢印C1の方向)に対して45度だけ傾斜した方向に延びる4個の溝222により、突起部22が4個の凸部24に分割される。この場合も、各吸引孔23に対して、周方向の両側に2つの凸部24がそれぞれ隣接して配置されるため、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことを抑制することができる。
アンビル2において、個別に設けられる凸部および吸引孔により、シート部材9の軸方向への弛みを抑制する上記構造が実現されてもよい。図6は、このようなアンビル2の外周面21を平面に展開した展開図であり、複数の凸部24および複数の吸引孔23を拡大して示している。図6の例では、周方向に沿って凸部24と吸引孔23とが一定の隙間を空けて交互に設けられる。各吸引孔23と当該吸引孔23に対して周方向の両側に隣接して配置される2つの凸部24のそれぞれとの間の隙間の幅W1は、例えば、当該吸引孔23と当該吸引孔23に最も隣接する他の吸引孔23との間の隙間の幅W2以下であり、ここでは、吸引孔23の幅(直径D1)以下である。また、周方向の各位置では、複数の凸部24または複数の吸引孔23が軸方向に一列に並ぶ。
凸部24および吸引孔23が独立して設けられる図6のアンビル2においても、各吸引孔23に対して周方向の両側に2つの凸部24がそれぞれ隣接して配置される。換言すると、各吸引孔23に着目した場合に、周方向の両側のそれぞれにおいて、他の吸引孔23よりも近接する凸部24が存在する。図6のアンビル2においても、吸引孔23によるシート部材9の吸引に起因して、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことを抑制することができる。なお、図3および図5の例では、各吸引孔23と当該吸引孔23に対して周方向の両側に隣接して配置される2つの凸部24のそれぞれとの間の隙間の幅は、ほぼ0であり、当該吸引孔23と当該吸引孔23に最も隣接する他の吸引孔23との間の隙間の幅よりも十分に小さい。
また、図5の突起部22において、吸引孔23に対して、周方向から僅かに逸れた方向に凸部24が設けられてもよい。例えば、図7に示す突起部22では、吸引孔23から周方向に延びる2個の溝222、および、周方向に垂直な方向に延びる2個の溝222が設けられ、突起部22が4個の凸部24に分割される。この場合も、各凸部24は、吸引孔23に対して、周方向に隣接して配置されているといえる。これにより、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことを抑制することができる。
各吸引孔23から凸部24に向かう方向と、周方向とがなす角度は、シート部材9の軸方向への弛みが抑制される範囲内で適宜決定されてよい。ここで、図7のようにアンビル2の外周面21を平面に展開した場合に、各吸引孔23の中心の位置P1にて周方向に対応する方向に延びる直線L1を、位置P1を中心として中心軸J1に対応する方向の両側(すなわち、図7の右側および左側)に30度だけ回転した範囲R1を設定する。各吸引孔23に対して、周方向の一方側および他方側にそれぞれ最も隣接する2つの凸部24の少なくとも一部が、当該範囲R1と重なる場合に、当該2つの凸部24により、シート部材9の軸方向への弛みが適切に抑制されるといえる。当該2つの凸部24のそれぞれの少なくとも一部は、直線L1を位置P1を中心として15度だけ回転した範囲R2と重なることがより好ましく、これにより、シート部材9の軸方向への弛みが、より確実に抑制される。
個別に設けられる凸部24および吸引孔23により、シート部材9の軸方向への弛みを抑制する場合も、上記と同様に、吸引孔23に対して、周方向から僅かに逸れた方向に凸部24が設けられてもよい。図8の例では、複数の凸部24が、周方向および軸方向にそれぞれ個別のピッチにて配列される。また、複数の凸部24の配列において、凸部24を頂点とする最小矩形の中央に吸引孔23が配置される。この場合も、各凸部24は、吸引孔23に対して、周方向に隣接して配置されているといえ、溶着の際にシート部材9が軸方向に弛むことを抑制することができる。図8のように、凸部24および吸引孔23を配列する場合でも、各吸引孔23に対して、周方向の両側に隣接する2つの凸部24の少なくとも一部が、上記と同様にして設定される範囲R1と重なることが好ましく、範囲R2と重なることがより好ましい。
上記超音波溶着装置1では様々な変形が可能である。
アンビル2において突起部22(および凸部24)の形状は適宜変更されてよい。積層シート部材90における溶着領域の形状は、突起部22の形状に依存するため、突起部22の形状を変更することにより、様々な形状の溶着領域を実現することができる。もちろん、突起部22の個数やサイズ、配置についても適宜変更されてよい。
複数の突起部22において、吸引孔23が形成されない突起部22が含まれてもよい。すなわち、全ての突起部22に吸引孔23が形成される必要はない。また、凸部24および吸引孔23が個別に設けられる場合に、全ての凸部24が吸引孔23に対して周方向に隣接する必要はなく、一部の凸部24が、吸引孔23から離れた位置に配置されてもよい。
図6および図8のアンビル2において、吸引孔23の位置に、凸部24よりも低い突起部22が設けられ、当該突起部22の先端面221にて吸引孔23が開口してもよい。この場合、吸引孔23の開口をシート部材9に近づけることができ、シート部材9をより強固に保持することが可能となる。
アンビル2の外周面21において、突起部22(凸部24)および吸引孔23が、周方向の全周に亘って配列形成されてもよい。
上記実施の形態では、2つのシート部材9が溶着されるが、3以上のシート部材9が互いに溶着されてもよい。
超音波溶着装置1は、吸収性物品の製造以外に用いられてもよい。また、シート部材9は、不織布以外のシートにより形成されてよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 超音波溶着装置
2 アンビル
3 超音波振動部
9 シート部材
21 外周面
22 突起部
23 吸引孔
24 凸部
31 ヘッド
221 先端面
J1 中心軸

Claims (5)

  1. 超音波溶着装置であって、
    中心軸を中心とする円筒状の外周面を有し、前記中心軸を中心として回転するアンビルと、
    前記アンビルの前記外周面と対向するヘッドを有し、前記ヘッドと前記外周面との間を通過する複数のシート部材を溶着する超音波振動部と、
    を備え、
    前記アンビルが、
    前記外周面に設けられ、溶着の際に前記複数のシート部材を介して前記ヘッドと接する複数の凸部と、
    前記外周面において前記複数の凸部の間に設けられ、溶着の際にシート部材を保持する複数の吸引孔と、
    を備え、
    各吸引孔に対して、周方向の両側に2つの凸部がそれぞれ隣接して配置されることを特徴とする超音波溶着装置。
  2. 請求項1に記載の超音波溶着装置であって、
    前記アンビルの前記外周面を平面に展開した場合に、前記各吸引孔の位置にて前記周方向に対応する方向に延びる直線を、前記位置を中心として前記中心軸に対応する方向の両側に30度だけ回転した範囲が、前記各吸引孔に対する前記2つの凸部の少なくとも一部と重なることを特徴とする超音波溶着装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波溶着装置であって、
    前記各吸引孔と前記各吸引孔に対する前記2つの凸部のそれぞれとの間の隙間の幅が、前記各吸引孔と前記各吸引孔に隣接する他の吸引孔との間の隙間の幅以下であることを特徴とする超音波溶着装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の超音波溶着装置であって、
    前記アンビルの前記外周面に複数の突起部が設けられ、
    前記各吸引孔が突起部に形成されることを特徴とする超音波溶着装置。
  5. 請求項4に記載の超音波溶着装置であって、
    前記各吸引孔が、前記突起部の先端面にて開口し、
    前記各吸引孔に対する前記2つの凸部が前記突起部の部位であることを特徴とする超音波溶着装置。
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