JP2019005293A - ユニットバス - Google Patents
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Abstract
Description
また、ユニットバスでは、オプション部品として、例えば追い焚きに際して、湯水を再加熱する追焚アダプターや、この追焚アダプター内からの温水を浴槽内に供給する追焚配管、噴流ノズル等を、浴槽の外面に設けることがある。このような場合には、浴槽の外面のうち、オプション部品が位置する部分を覆う断熱材を、部分的に切り欠く必要があった。そして、断熱材のうち、このように切り欠いた部分から、浴槽内の湯水の熱が放熱されることで、浴槽の断熱性能が低下するという問題があった。
本発明に係るユニットバスは、浴室内に配置される浴槽と、前記浴槽の下方に配置された浴槽パンと、前記浴槽パンから上方に向けて延びるとともに前記浴室を画成し、かつ、前記浴槽の縁部の一部に接続される壁パネルと、前記浴槽の縁部のうちの残りの部分から、前記浴槽パンに向けて延びるエプロンパネルと、を備え、前記浴槽パン、前記壁パネル、および前記エプロンパネルはそれぞれ、前記浴槽と面する側に断熱部材を備え、前記浴槽は、前記断熱部材により画成された断熱空間内に配置されていることを特徴とする。
また、断熱部材が浴槽の外面ではなく、浴槽パン、壁パネル、およびエプロンパネルそれぞれに設けられている。このため、浴槽の大きさに合わせて、浴槽の外形形状に沿った複数の形状の断熱材を準備する必要が無く、断熱材を浴槽の外面に設けるような構成と比較して、生産設備の準備にかかる費用を抑えることができる。
また、断熱部材が、浴槽の外面に設けられていないことから、仮に浴槽の外面にオプション部品を直接接続するような場合であっても、断熱部材を部分的に切り欠く必要が無く、オプション部品の追加によって、浴槽の断熱性能が低下するのを抑えることができる。
図1に示すように、ユニットバス1は、浴室B内で用いられ、湯水が貯留される槽部11を有する浴槽10と、浴槽10の下方に配置された浴槽パン20と、浴槽パン20から上方に向けて延びるとともに浴室Bを画成する壁パネル30と、を備えている。ユニットバス1は防水性を備え、例えば住居等の内部に据付けられることで、住居内に浴室Bを画成する。
槽部11の上端部には、水平方向、すなわち長手方向および幅方向Xの両方向における外側に向けて延びる縁部12が形成されている。縁部12は槽部11と一体に形成されている。槽部11の下端部には、浴槽パン20の上面に載置される台座部13が形成されている。
なお、このような態様に限られず、浴槽10は上面視で正方形状を呈してもよいし、槽部11の内面の形状は、例えば円形状を呈してもよい。以下の説明において、浴槽10の幅方向Xを単に幅方向X、浴槽10の長手方向を単に長手方向という。
なお、壁パネル30における浴室Bの外側には、発泡スチロールなどの断熱パネルを、壁パネル30もしくは石膏ボード31に沿って取り付けてもよい。
浴槽10の上部には、浴槽10を上方から覆うことで、槽部11の上端開口部を閉塞する蓋部材50が配置されている。蓋部材50は、発泡体の芯材を有し、断熱機能を備えている。
第1断熱部材61は、上面視形状が浴槽10の開口よりも大きく形成され、浴槽10の縁部12よりも小さく形成されている。第1断熱部材61の熱伝導率は、0.04(W/m・K)以下であることが好ましい。
エプロンパネル40の幅方向Xの他方側X2には、第2断熱部材62として、エプロン貼り断熱材33が隣接して配置されている。エプロン貼り断熱材33は、エプロンパネル40に接着剤等により貼り付けられている。
壁貼り断熱材32およびエプロン貼り断熱材33の長手方向の大きさは、浴槽10の長手方向の大きさよりも大きくなっている。壁貼り断熱材32およびエプロン貼り断熱材33の熱伝導率は、0.04(W/m・K)以下であることが好ましい。
また本実施形態では、断熱部材61、62は、例えば発泡ポリスチレン等のような発泡体を含んだ材料で形成されている。断熱部材61、62の平均肉厚は30mm以上となっている。ここで、平均肉厚とは、第1断熱部材61においては上下方向の寸法の平均値を意味し、第2断熱部材62においては幅方向Xの寸法の平均値を意味している。
また、浴槽10と断熱部材61、62との間には、想定されるオプション部品を収容できる空間を設けている。なお、オプション部品が必ず設けられないところ部分には、断熱部材61、62と浴槽10の外面との間にほぼ隙間ができないようにしてもよい。
また、断熱部材61、62が浴槽10の外面ではなく、浴槽パン20、壁パネル30、およびエプロンパネル40それぞれに設けられている。このため、浴槽10の大きさに合わせて、浴槽10の外形形状に沿った複数の形状の断熱材を準備する必要が無く、断熱材を浴槽10の外面に設けるような構成と比較して、生産設備の準備にかかる費用を抑えることができる。
また、断熱部材61、62が、浴槽10の外面に設けられていないことから、仮に浴槽10の外面にオプション部品を直接接続するような場合であっても、断熱部材61、62を部分的に取り除く必要が無い。このため、オプション部品の追加によって、浴槽10の断熱性能が低下するのを抑えることができる。
また、断熱部材61、62が発泡体を含んだ材料で形成されているので、断熱部材61、62を軽量化し、ユニットバス1を住居内に据え付ける際の施工性を確保することができる。
また、断熱部材61、62の平均肉厚が30mm以上となっているので、浴槽10により一層高い断熱性能を具備させることができる。
この検証試験では、実施例として本実施形態に係るユニットバス1を採用し、比較例1として、実施例1のユニットバス1に代えて、断熱部材61、62を備えず、浴槽10の外面の全域にわたって断熱材を設けるとともに、浴槽パン20の下方に断熱シートを配置した構成を採用した。また、比較例2として、実施例1のエプロンパネル40に代えて、断熱材と一体に形成された断熱エプロンパネルとした構成を採用した。
すなわち、比較例1では、壁パネル、およびエプロンパネルが断熱性能を具備しておらず、比較例2では、壁パネルが断熱性能を具備していないこととなる。
なおオプション部品を浴槽の外面に取付ける際には、浴槽の外面のうち、オプション部品の周囲に位置する断熱材が、部分的に取り除かれている構成を採用した。
これらの結果を表1に示す。
これらの結果により、実施例に係るユニットバス1では、浴槽10に断熱性能を具備させるための費用を抑えるとともに、オプション部品の追加によって、浴槽の断熱性能が低下するのを抑えることができることが確認された。
また、浴槽パン20をFRPで形成し、浴槽パン20における浴槽10の載置面に、断熱部材61を設けてもよい。
また、上記実施形態では、断熱部材61、62の平均肉厚が30mm以上である構成を示したが、このような態様に限られない。断熱部材61、62の平均肉厚は、30mm未満であってもよい。
10 浴槽
11 槽部
12 縁部
20 浴槽パン
30 壁パネル
32 壁貼り断熱材
33 エプロン貼り断熱材
40 エプロンパネル
61 第1断熱部材(断熱部材)
62 第2断熱部材(断熱部材)
Claims (4)
- 浴室内に配置される浴槽と、
前記浴槽の下方に配置された浴槽パンと、
前記浴槽パンから上方に向けて延びるとともに前記浴室を画成し、かつ、前記浴槽の縁部の一部に接続される壁パネルと、
前記浴槽の縁部のうちの残りの部分から、前記浴槽パンに向けて延びるエプロンパネルと、を備え、
前記浴槽パン、前記壁パネル、および前記エプロンパネルはそれぞれ、前記浴槽と面する側に断熱部材を備え、
前記浴槽は、前記断熱部材により画成された断熱空間内に配置されていることを特徴とするユニットバス。 - 前記断熱部材は、前記浴槽パンと一体に形成される第1断熱部材と、前記壁パネルおよび前記エプロンパネルそれぞれにおける外表面のうち、前記浴槽と面する側を向く内面に隣接して配置された複数の第2断熱部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のユニットバス。
- 前記断熱部材は、発泡体を含んだ材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニットバス。
- 前記断熱部材の平均肉厚は、30mm以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のユニットバス。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017124519A JP2019005293A (ja) | 2017-06-26 | 2017-06-26 | ユニットバス |
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JP2017124519A JP2019005293A (ja) | 2017-06-26 | 2017-06-26 | ユニットバス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019005293A true JP2019005293A (ja) | 2019-01-17 |
Family
ID=65025591
Family Applications (1)
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JP2017124519A Pending JP2019005293A (ja) | 2017-06-26 | 2017-06-26 | ユニットバス |
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2017
- 2017-06-26 JP JP2017124519A patent/JP2019005293A/ja active Pending
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