JP2009061172A - 浴室部材 - Google Patents

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Toshiyuki Miura
敏幸 三浦
Takahiro Fukagawa
貴弘 深川
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Abstract

【課題】浴室壁面との間に注入されるシリコンが切れ難い浴室部材を提供する。
【解決手段】浴室壁面から浴室内方側に突出するように取り付けられる浴室部材であって、該浴室部材は、上記浴室壁面と対向する背面板部と、該背面板部から浴室内方側に突出するように配置される突出部とを有し、上記背面板部には、略鉛直状に所定の間隔をあけて突出して形成された複数のリブと、該複数のリブ間に、上記背面板部を上記浴室壁面に取り付けた状態で上下が貫通するように形成されたコーキング剤が注入可能な貫通孔とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、浴室部材に係り、特にカウンターや棚等浴室壁面に取設される浴室部材に関する。
浴室の壁面には、水栓金具を掩蔽するためのカウンターや洗面器を載せるためのカウンター、また石けんやシャンプーボトルを置くための棚等種々の浴室部材が取り付けられる。
これら浴室部材は壁パネルにねじ止めされるとともに、ねじ孔から外部へ漏水することを防止するために、壁パネルと接する面の周囲(以下、「接続線」という。)はシリコンによりコーキングされる。
しかしながら、浴室部材には自重に加え積載荷重が載荷されるため、浴室壁面との接触部を支点として回転モーメントがかかり、接続線のシリコンが切れ易く、見栄えや止水性が悪化するという問題がある。
浴室部材の支持材の強度を大きくすれば、この問題は解決できるが、コスト高になる。他の解決策として、シリコンの接着面積を大きくすることが考えられるが、それには、浴室部材の接続線部分に、Rや三角の面取りを施すだけでは不十分である。
そこで、浴槽部材上面の側縁に沿って凸条を設け、この凸条の上部の壁側にコーキング代が設けられ、該コーキング代にコーキングを施すものがある(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、シリコンの接着面積は増加するが、下面が閉鎖されているので、エアが残りシリコンが下方まで落ちないおそれがある。これを放置したのでは接着面積を稼ぐことができず、エアを抜くことに留意しながら施工したのでは施工性が悪化する。
他方、図6に示すように、浴室部材100の接続線の角をRや三角に面取り101するとともに、さらに凹状の切り欠き102を形成しておき、そこにシリコン103を注入する方法もあるが、エアが残る問題については、特許文献1に記載されたもの同様解消されないため、やはりシリコンが下方まで落ちないおそれがある。
特許第3759840号公報
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、浴室壁面との間に注入されるシリコンが切れ難い浴室部材を提供することを目的とするものである。
本発明に係る浴室部材は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、浴室壁面から浴室内方側に突出するように取り付けられる浴室部材であって、該浴室部材は、上記浴室壁面と対向する背面板部と、該背面板部から浴室内方側に突出するように配置される突出部とを有し、上記背面板部には、略鉛直状に所定の間隔をあけて突出して形成された複数のリブと、該複数のリブ間に、上記背面板部を上記浴室壁面に取り付けた状態で上下が貫通するように形成されたコーキング剤が注入可能な貫通孔とを備えたものである。
前記貫通孔は、好適には、請求項2に記載したように、隣り合う前記リブと、該リブ間の背面板部と、前記浴室壁面とから形成されるものとすることができる。
また、前記リブ及び前記背面板部は、好適には、請求項3に記載したように、横断面視で凹凸形状に形成され、その凸部の先端と前記浴室壁面とが接触しているものとすることができる。
そして、前記凹凸形状は、好適には、請求項4に記載したように、前記背面板部の全面に亘って繰り返し形成されていることが望ましい。
さらに、前記背面板部と前記突出部とが交差するコーナー部は、好適には、請求項5に記載したように、面取りされていてもよく、前記リブの上端は、より好適には、請求項6に記載したように、前記面取りの下端より下方に設けられることが望ましい。
他方、前記貫通孔の奥行きは、好適には、請求項7に記載したように、1mm以上3mm以下とすることができ、前記貫通孔の幅は、好適には、請求項8に記載したように、5mm以上30mm以下とすることができる。
加えて、好適には、請求項9に記載したように、前記突出部は前記背面板部の上端に取り付けられる上面板部と、前記背面板部より下方に配置されると共に、貫通孔から垂れ落ちたコーキング剤を受ける下側板部と、を有していてもよい。
本発明に係る浴室部材によれば、浴室壁面との間に注入されるシリコンが切れ難いようにすることができる。
本発明に係る浴室部材の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る浴室部材の一実施形態を備える浴室ユニットの概観図である。
洗い場を囲う三方の浴室壁面1の一つには、洗い場水栓2が突設され、その頂部に、本発明に係る浴室部材たる天棚3が取り付けられ、髭剃り器具等が置けるようになっている。
洗い場水栓2の下方には、洗面器を載せる洗面器カウンター4が同じく壁面から突設され、そのさらに下方には、清掃具等を置くための棚5が突設される。他方、洗い場水栓の上方には、ミラー6の横に、石けんやシャンプーボトルを置くための棚7が二段突設されている。
洗い場水栓2は、図2に示すように、給水管8、給湯管9から湯水の供給を受ける。給水管8、給湯管9の洗面器カウンター4から洗い場水栓2本体までの部分は配管カバー10により掩蔽される。
供給された湯水は、カラン2aまたはシャワー接続管2bへと放出される。カラン2a及びシャワー接続管2bへの出水の切り替えは、それぞれカランボタン2c、シャワーボタン2dを押すことによって行う。洗い場水栓2本体にはまた、水温調節レバー2eが設けられる。
洗い場水栓2頂部に取り付けられた天棚3は、図3に示すように、浴室壁面1と対向する背面板部3aと、この背面板部3aから浴室内方側に突出するように配置される突出部3bとを有する。
背面板部2aと突出部3bとが交差するコーナー部は、R状に面取り3cされており、背面板部3aには、略鉛直状に所定の間隔をあけて、面取り3c部から若干下がったところから略下端まで、突出して形成された複数のリブ3dが設けられる。なお、この面取り3cは三角状のものであってもよい。
この天棚3の取付方法を図4に示す。図4(a)に示すように、浴室壁面1に洗い場水栓2が取り付けられると、図4(b)に示すように、その上に天棚支持材11が取り付けられ、天棚3は、この天棚支持材11にねじ止めされる。なお、この天棚支持材11は、本発明の下側板部を構成する。
図5(a)は、天棚3が取り付けられ、浴室壁面1との間にシリコンコーキング12が施された状態における背面板部3aを示すものである。天棚3が浴室壁面1に取り付けられた状態では、リブ3d及び背面板部3aは、横断面視で凹凸形状に形成され、その凸部の先端と浴室壁面1とが接触している。そのため、隣り合う2本のリブ3d、背面板部3a及び浴室壁面1に囲まれた空間は、上端及び下端が開口して、貫通孔Hが形成される。リブ3dは、背面板部3aの全面に亘って、複数設けられており、この凹凸形状は、背面板部3aの全面に亘って繰り返し形成されている。
前記貫通孔Hの奥行き、すなわち、リブ3dの厚みは、シリコン注入の効率を考慮して1mm以上3mm以下とされる。また、貫通孔Hの幅、すなわちリブ3dの間隔は、5mm以上30mm以下に形成される。5mm以下では、リブ3d間にシリコンが進入し難く、30mm以上では、背面板部3aが撓むおそれがあるからである。
シリコンコーキング12は、その頂部は、面取り3cに沿って、略三角状に盛り上がるように施される。そして、シリコンコーキング12の下端は、リブ3dのあるところでは、図5(b)に示すように、リブ3d上端まで到達する。
このリブ3dの上端は、面取り3cの下端より略3mm下方に設けられる。これにより、リブ3d上端においても一定以上シリコンコーキング12の接触面積を確保することが可能となる。
他方、リブ3dのないところでは、下端が解放されているので、下端からエアが逃げていき、図5(c)に示すように、シリコンコーキング12は、さらに下方にまで進入することができる。
これにより、シリコンコーキング12の接着面積を大きくすることができ、天棚支持材11の強度を大きくすることなく、天棚3の支持強度を上げることができる。
また、背面板部3aより下方には、天棚支持材11が配置されるので、これにより、貫通孔Hから垂れ落ちたコーキング剤が受けられ、浴室床面に垂れ落ちる事が防止される。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態では、洗い場水栓の上に設けられる天棚を例にとって説明したが、本発明はこれに限られることなく、洗面器カウンターに適用することができる。また、その下の棚や、ミラー横の棚に用いてもよい。
さらにこれを拡張し、浴槽リムの側面外側に、天棚と同様のリブを形成し、浴槽と浴室側面との間のシリコンコーキングに採用することも可能である。
本発明に係る浴室部材の一実施形態を備える浴室ユニットの概観図。 図1に示された洗い場水栓周りの(a)は正面図、(b)は側面図。 本実施形態に係る浴室部材を背面から見た斜視図。 天棚取付手順を説明する図で、(a)は天棚支持材取付前を示す図、(b)は天棚支持材取付後を示す図。 本実施形態に係る浴室部材の取り付け状態を示す図で、(a)は背面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図。 従来の浴室部材のシリコンコーキング代の一例を示す図。
符号の説明
1 浴室壁面
2 洗い場水栓
2a カラン
2b シャワー接続管
2c カランボタン
2d シャワーボタン
2e 水温調節レバー
3天棚
3a 背面部
3b 突出部
3c 面取り
3d リブ
4 洗面器カウンター
5,7 棚
6 ミラー
8 給水管
9 給湯管
10 配管カバー
11 天棚支持材
12 シリコンコーキング
H 貫通孔

Claims (9)

  1. 浴室壁面から浴室内方側に突出するように取り付けられる浴室部材であって、
    該浴室部材は、上記浴室壁面と対向する背面板部と、該背面板部から浴室内方側に突出するように配置される突出部と、を有し、
    上記背面板部には、略鉛直状に所定の間隔をあけて突出して形成された複数のリブと、
    該複数のリブ間に、上記背面板部を上記浴室壁面に取り付けた状態で上下が貫通するように形成されたコーキング剤が注入可能な貫通孔と、を備えたことを特徴とする浴室部材。
  2. 前記貫通孔は、隣り合う前記リブと、該リブ間の背面板部と、前記浴室壁面とから形成されることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
  3. 前記リブ及び前記背面板部は、横断面視で凹凸形状に形成され、その凸部の先端と前記浴室壁面とが接触していることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
  4. 前記凹凸形状は、前記背面板部の全面に亘って繰り返し形成されていることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
  5. 前記背面板部と前記突出部とが交差するコーナー部は、面取りされていることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
  6. 前記リブの上端は、前記面取りの下端より下方に設けられたことを特徴とする請求項5記載の浴室部材。
  7. 前記貫通孔の奥行きは、1mm以上3mm以下であることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
  8. 前記貫通孔の幅は、5mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
  9. 前記突出部は前記背面板部の上端に取り付けられる上面板部と、前記背面板部より下方に配置されると共に、貫通孔から垂れ落ちたコーキング剤を受ける下側板部と、を有していることを特徴とする請求項1記載の浴室部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017006560A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 浴室ユニット
JP2020127605A (ja) * 2019-02-08 2020-08-27 積水ホームテクノ株式会社 浴室カウンター

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