JP4480542B2 - ユニットバス用防水パン及びユニットバス - Google Patents

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Description

本発明はユニットバス用防水パン及びユニットバスに関する。
一般的なユニットバスは、ユニットバス用防水パンと、この防水パン上に載置される浴槽とを備えている(例えば、特許文献1)。防水パンは、浴槽を下方から支持する底壁部と、この底壁部の周縁から立設する側壁部とを有し、床下への水の流出を防止する凹部を底壁部と側壁部とにより形成している。また、この防水パンは排水口を有しており、この排水口には凹部内の水を外部に案内する排水管が接続されるようになっている。
このため、従来の防水パンは、浴槽の縁部から水がこぼれて、浴槽の裏面に水が流れても、凹部に水を集め、排水口から外部に排水することができるので、床下への水の流出を防止することが可能となっている。
特開2001−146778号公報
ところで、ユニットバスの通常の利用形態として、例えば、複数人が入浴するために、夕方に湯を浴槽に貯めた後、深夜や翌朝等まで利用する場合がある。この場合、浴槽に貯められた湯は、追い炊きや湯の注ぎ足しをしなくても、入浴に適した温度に保たれていることが省エネルギーの観点から見て望ましい。
しかし、一般的なユニットバスにおいて、防水パンは、床下への水の流出を防止する機能しか有しておらず、保温性能については何ら考慮されていない。
この点、保温性能を追求したユニットバスとして、防水パンとしての機能を有さない外槽を浴槽の裏側下方に設け、浴槽と外槽との間の閉空間に断熱材を施工現場において注入発泡するものがある(例えば、実開昭62−134489)。
しかしながら、この従来のユニットバスは、発泡材を現場発泡することに起因して、下記の通り、施工性や保温性能に関する問題がある。
すなわち、従来のユニットバスでは、施工現場において、浴槽と外槽との間に閉空間を形成するため、双方の周縁を固着する作業や閉空間内に現場で注入発泡する作業等を実施しなければならない。そのためには、数時間程度の施工時間では全く不十分であり、少なくとも丸1日から2日程度の長い施工時間が必要であることから、施工期間自体を長くせざるを得ない。また、この場合には、施工コストを低廉化することも難しい。これらの理由により、このユニットバスは施工性に劣ると言わざるを得ない。
また、従来のユニットバスのように、現場で発泡材の原液を注入して閉空間内に発泡材を充填する場合、施工現場の雰囲気温度や注入孔及び脱気孔の配置によって、発泡材の発泡倍率が異なったり、空気との置換ができずに大きな空間が残ってしまったりするという不具合が生じるおそれがある。このため、このユニットバスは一定の保温性能を得ることも難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、優れた施工性と優れた保温性能とを実現することができるユニットバスを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のユニットバス用防水パンは、浴槽を下方から支持する底壁部と、該底壁部の周縁から立設する側壁部とを有し、床下への水の流出を防止する凹部を該底壁部と該側壁部とにより形成し、該凹部内の水を外部に排出するための排水口を有するパン本体と、
該パン本体と一体に該凹部内に設けられ、該浴槽の底側裏面を密着状態で覆いつつ、該排水口からの排水を妨げない断熱材からなる第1断熱体とを有し、
前記第1断熱体には前記浴槽の縁部からこぼれる水を前記排水口に案内する案内路が形成されていることを特徴とする。
本発明のユニットバス用防水パンは、ユニットバスを施工する際、まず最初に基礎の上に組み立てられた土台の上に設置される。この後、この防水パン上に浴槽が載置される。こうして、パン本体の底壁部が浴槽を支持した状態となる。
この際、浴槽の底側裏面とパン本体の上面との間に複数の支持脚を配置するのであれば、浴槽の荷重をそれらの支持脚により支持するようにしてもかまわない。この場合には、第1断熱体の支持脚が配置される部分はくり貫かれていることが必要である。
また、浴槽の底側裏面とパン本体の上面との間にそのような支持脚を配置せず、第1断熱体を介在させるのであれば、浴槽の荷重をその第1断熱体により支持するようにしてもかまわない。その場合には、その第1断熱体を十分な強度をもつものとする。
さらに、浴槽の底側裏面とパン本体の上面との間にそのような支持脚を配置せず、パン本体や浴槽の底側裏面自体に複数の凸部を設け、それらの凸部によってパン本体と浴槽の底側裏面とが互いに当接するようにすることもできる。その場合には、第1断熱体には各凸部を挿通させるための空間が形成されることとなる。
このような簡易な設置作業によって、第1断熱体は浴槽の底側裏面を密着状態で覆った状態となる。発明者らの試験結果によれば、湯は浴槽の底側から最も多く放熱する。このため、こうして第1断熱体が浴槽の底側裏面を密着状態で覆えば、浴槽内の湯を極めて効果的に保温できる。なお、第1断熱体はパン本体の排水口からの排水を妨げないようにされている。そして、洗い場の床面その他の周辺部材及び配管設備が設置されることにより、保温性能を有する浴槽を備えたユニットバスが完成する。
こうして、本発明のユニットバス用防水パンによれば、保温性能を有する浴槽を備えたユニットバスを短時間かつ低コストで設置することができるので、優れた施工性を実現できる。
また、第1断熱体を構成する断熱材は、予めパン本体と一体に設けられているので、現場発泡する場合のように発泡倍率が異なったり、空気との置換ができずに大きな空間が残ってしまったりするという不具合が生じ難い。このため、本発明のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスは、一定の保温性能を得やすい。
したがって、本発明のユニットバス用防水パンによれば、優れた施工性と優れた保温性能とを実現することをできるユニットバスを提供することができる。
その上、本発明のユニットバス用防水パンによれば、第1断熱体が浴槽の底側裏面を密着状態で覆っているため、内部に空隙を有する第1断熱体による制振効果及び防音効果を発揮できる。このため、本発明のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスは、入浴中の人の動作によって生じる振動を減衰させることができるとともに、浴槽内に湯を入れる際の騒音をも低減することができる。
例えば、単純な形状のパン本体は、底壁部が略矩形であり、その周縁、つまり四辺から側壁部が垂直に又は若干傾斜して立設している。このため、底壁部と側壁部とにより略弁当箱状の比較的浅い凹部が形成される。なお、この単純な形状を基本形状とし、一般に商品化されている種々の形状の浴槽に対応したパン本体の形状を決めることが可能である。
また、パン本体は凹部内の水を外部に排出するための排水口を有している。この排水口には排水を外部に案内する排水管が接続され得る。凹部内の水は、この排水口を介して外部に案内する排水管に排水可能とされ得る。排水口は1つでもよいし、複数でもかまわない。浴槽内の湯は、浴槽の底に設けられた浴槽排水口から、浴槽内の湯を排水する配管とこの排水口とを介して、外部に案内する排水管に排水可能とされ得る。
第1断熱体は断熱材からなる。断熱材は内部に空隙を有するものであり、種類によって、剛性が高く外形状が変形し難いものから、剛性が低く外形状が変形し易いものまで利用可能である。剛性が低く外形状が変形し易い断熱材を利用する場合、施工前の第1断熱体の形状を浴槽の底側裏面を密着状態で覆う形状とは異なる形状としておき、施工時にその上に浴槽が載置されることによって、浴槽の底側裏面を密着状態で覆う形状に変形させることが可能である。他方、剛性が高く外形状が変形し難い第1断熱体を利用する場合には、第1断熱体は、予め浴槽の底側裏面を密着状態で覆う形状に形成されたものとすることが好ましい。
断熱材としては、内部に空隙を有するものであれば、各種のものを利用可能である。例えば、硬質発泡ウレタン、軟質発泡ウレタン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン(発泡スチロール)その他の独立気泡を有する断熱材を利用することができる他、グラスウール、スポンジ等の独立気泡を有さない断熱材も利用することもできる。
また、第1断熱体は、パン本体に設けられた排水口からの排水を妨げないようにされている。具体的に第1断熱体は、浴槽の底に設けられた浴槽排水口とパン本体に設けられた排水口との間を連通させる配管の近傍に位置する第1断熱体の一部分がくり貫かれる等して、浴槽内の湯を外部に排出することを妨げないようにされ得る。また、第1断熱体は、浴槽の縁部からこぼれる水が排水口に到達する経路にあたる部分について断熱材が取り除かれ、浴槽の縁部からこぼれる水をも外部に排出することを妨げないようにされ
底壁部及び側壁部としては、パン本体の機能を実現するものであれば、各種のものを利用可能である。例えば、ABS、ポリプロピレンその他の樹脂や繊維強化プラスチックを利用することができる。
本発明のユニットバス用防水パンにおいて、前記第1断熱体の表面は前記浴槽の底側裏面を密着状態で覆う形状に予め成形されているものとし得る。この場合、ユニットバス用防水パンの上に浴槽を載置するに際して、第1断熱体は殆ど変形しない。このため、第1断熱体を構成する断熱材が圧縮変形して、空気保有量が減少することがないとともに、浴槽の底側裏面と第1断熱体との間に空気の通過する空間が残り難くなる。このため、本発明のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスは、優れた保温性能をより確実に発揮することが可能となる。また、第1断熱体として、押されても変形し難い硬質の断熱材を選択し、その表面が浴槽の底側裏面を密着状態で覆う形状に予め成形されていることにより、その第1断熱体は浴槽の底側裏面をより確実に支持することができる。このため、本発明のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスは入浴中の人の荷重による浴槽の変形を抑制することができる。また、その第1断熱体の圧縮強度が充分に高いものであれば、上述の支持脚を設ける必要がなくなる。
本発明のユニットバス用防水パンにおいて、前記断熱材は独立気泡を有するものであり、前記第1断熱体は前記パン本体と密着されているものとし得る。この場合、浴槽の縁部からこぼれる水は、第1断熱体内に含侵することがなく、第1断熱体とパン本体との間にも侵入しない。このため、第1断熱体内及び第1断熱体とパン本体との間において、カビ等の発生を防止することができる。このため、本発明のユニットバス用防水パンは、悪臭を抑制することができるとともに、第1断熱体内に水が含侵することによる断熱性能の低下を抑制し、気化熱により保温性が阻害されることを防止することができる。
第1断熱体をパン本体と密着させる方法としては、凹部の全面又は周縁に塗布された接着剤を介して、予めパン本体の凹部に倣う形状に加工された第1断熱体を凹部に接着させる方法等を採用することが可能である。また、別の方法として、注入発泡金型の下型にパン本体をセットした後、注入発泡金型の上型を載せて上下型でキャビティを形成し、キャビティ内に断熱材の調合済み原液を注入することにより、パン本体の凹部の中で断熱材を発泡させる方法を採用することも可能である。この場合、第1断熱体は注入発泡によりパン本体と密着し、同時に第1断熱体の上方の外形状も賦形することができる。
本発明のユニットバス用防水パンにおいて、前記第1断熱体には前記浴槽の縁部からこぼれる水を前記排水口に案内する案内路が形成され。ここで、案内路は、具体例の一つとして、第1断熱体の側面に傾斜しながら四面を囲むように配置されたものとすることができる。また、第1断熱体の上面を囲む溝としてもよい。そして、この案内路により浴槽の縁部からこぼれる水が排水口に案内される。この際の排水口は、浴槽内の湯を排水する際に使用される排水口と共用してもよい。また、案内路により案内された水のみを排水する排水口を別に設けてもよい。そして、これらの排水口には、排水を外部に案内する排水管が接続され得る。このような案内路によって、浴槽の縁部からこぼれる水を排水口に容易に導くことが可能となる。
本発明のユニットバス用防水パンにおいて、前記第1断熱体の表面には外部からの含水を防止する表面層が形成され得る。この場合、第1断熱体の表面は完全に防水されることになる。このため、第1断熱体の表面においてカビ等の発生を防止することができる。このため、本発明のユニットバス用防水パンは、悪臭を一層抑制することができる。また、本発明のユニットバス用防水パンは、第1断熱体内に水が含侵することによる断熱性能の低下もなくなり、気化熱により保温性が阻害されることもない。このため、本発明のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスは保温性能をより確実に実現できる。
外部からの含水を防止する表面層としては、具体的に、第1断熱体の表面の凹凸形状に倣うように賦形されたプラスチックシートを第1断熱体の表面に貼り付けたものであってもよいし、塗装等により第1断熱体の表面に皮膜を形成させてもよく、外部からの含水を防止するものであれば、その他の各種のものを利用可能である。
本発明のユニットバス用防水パンにおいて、表面層は防汚処理されたものとし得る。この防汚処理が撥水処理である場合、第1断熱体の表面に付着した水は、表面に留まりにくく、下方に滞りなく流れていく。また、この防汚処理が親水処理である場合、第1断熱体の表面に付着した水は、水滴にならずに表面に薄く拡がり、素早く乾燥する。そのため、第1断熱体の表層は汚れ難くなり、第1断熱体の表層においてカビ等の発生をより確実に防止することができる。このため、本発明のユニットバス用防水パンは、悪臭をより確実に抑制することができる。撥水処理としては、フッ素系化合物等の撥水性を有する化合物をコーティングする方法等を利用することができる。また、親水処理としては、二酸化珪素等の親水性を有する化合物をコーティングする方法等を利用することができる。
本発明のユニットバスは、本発明のユニットバス用防水パンと、該ユニットバス用防水パンによって支持される前記浴槽とを備えていることを特徴とする。
本発明のユニットバスは、本発明のユニットバス用防水パンを適用し、その上に浴槽を載置することにより施工されるので、上述した作用効果を発揮することができる。このため、本発明のユニットバスは、優れた施工性と優れた保温性能とを実現することができる。
本発明のユニットバスにおいて、前記浴槽の側壁裏面には断熱材からなる第2断熱体が貼設され得る。この場合、本発明のユニットバス用防水パンによって浴槽の底側裏面が第1断熱体により密着状態で覆われるとともに、浴槽の側壁裏面も第2断熱体により密着状態で覆われることとなる。また、側壁裏面に第2断熱体を貼設する作業は、施工現場において、ユニットバス用防水パンの上に浴槽を載置した後に容易に実施することができる他、予め浴槽の側壁裏面に第2断熱体を貼設しておいてもよい。このため、本発明のユニットバスは、より優れた保温性能を容易に実現することができる。第2断熱体の断熱材は、第1断熱体に使用される断熱材と同様のものから選択することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施例1を説明する。
図1及び図2に示すように、実施例1のユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90を説明する。
このユニットバス90は、浴槽3と、浴槽3の下方に設置され、床下への水の流出を防止するユニットバス用防水パン1と、浴槽3とユニットバス用防水パン1のパン本体10との間に介在する支持脚5と、浴槽3の正面を覆う浴槽正面側壁6と、洗い場用用防水パン8と、洗い場床パネル7と、図示しないその他の浴室用設備(例えば蛇口やシャワー等の水洗金具)とを備えている。
ユニットバス用防水パン1は、パン本体10と第1断熱体20とを有している。
パン本体10は繊維強化プラスチック製であり、図3に示すように、浴槽3を下方から支持する底壁部11と、底壁部11の周縁から立設する側壁部12とを有している。そして、底壁部11と側壁部12とにより凹部10aが形成されている。底壁部11は略矩形であり、その周縁、つまり四辺から側壁部12が垂直より若干傾斜して立設している。このため、凹部10aは比較的浅い略弁当箱状とされている。
パン本体10の底壁部11には排水口13、14が設けられている。一方の排水口13は、図1に示すように、浴槽3内の湯を外部に案内する配管43を接続するためのものである。具体的には、浴槽3内の湯は、浴槽3の底に設けられた浴槽排水口33から配管43を介して排水管40に排水可能とされている。他方の排水口14は、浴槽3の縁部から凹部10a内にこぼれる水を外部に案内する排水管40に排水するためのものである。
第1断熱体20は、断熱材からなるものである。断熱材としては、発泡倍率が約30倍の発泡ポリスチレンを用いている。発泡ポリスチレンは、内部に小さな独立気泡が無数に散在したものであり、発泡倍率が約30倍のものであれば、剛性がある程度高く、外形状が変形し難い圧縮強度を有している他、ある程度の制振性能及び防音性能も有している。
第1断熱体20は、パン本体10と一体に凹部10a内に設けられている。この第1断熱体20は、パン本体10と一体化される前の段階において、図4に示すような形状に予め成形されている。第1断熱体20の上面には、浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆うため、浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆う形状に予め成形されている密着面21が形成されている。密着面21がこのように加工されるのは、第1断熱体20が発泡ポリスチレンからなるため、圧縮変形し難いからである。そして、第1断熱体20の側面には、傾斜しながら四面を囲むように配置された案内路24が形成されている。このため、この案内路24は、浴槽3の縁部から凹部10a内にこぼれる水を一箇所に案内することができるようになっている。また、第1断熱体20の案内路24よりも下方の側面及び底面は、パン本体10の凹部10aに一体化されるために、パン本体10の底壁部11及び側壁部12の内面に倣う形状とされている。
第1断熱体20には支持脚用穴25が4箇所設けられている。ユニットバス用防水パン1の上に浴槽3が載置される際、各支持脚用穴25に支持脚5が挿入され、浴槽3の底側裏面31とパン本体10との間に支持脚5が介在することにより浴槽3の荷重の大部分を支持するようになっている。
また、第1断熱体20には、浴槽3内の湯を排水する配管43が配置される場所に配管用穴23が設けられている。
このように予め外形状が加工された第1断熱体20は、図3に示すように、パン本体10の凹部10aに嵌めこまれて、一体化される。この時、凹部10aの内側の第1断熱体20と接する面の全面に接着剤を塗布しておくことにより、第1断熱体20とパン本体の凹部10aとの間は、隙間なく密着した状態とされる。
こうして、パン本体10と密着状態で一体化された第1断熱体20の表面には、図5に示すように、第1断熱体20の表面の凹凸形状に倣うように賦形された薄いプラスチックシートの表面層22が一体に形成されている。プラスチックシートの表面層22には撥水処理がされている。このため、第1断熱体20の表面は、外部からの含水が防止されて完全に防水された上に、表面に付着した水が表面に留まりにくく、下方に滞りなく流れていくようにされている。
また、第1断熱体20に設けられた支持脚用穴25は、図3(c)に示すように、パン本体10によって下方が塞がれた状態となる。このため、支持脚用穴25に支持脚5を配置することにより、パン本体10は、第1断熱体20と支持脚3とを介して、浴槽3を支持することができる。
さらに、第1断熱体20に設けられた配管用穴33は、図3(b)に示すように、パン本体10に設けられた排水口13に連通する状態となり、パン本体10に設けられた排水口13からの排水を妨げないようにされている。また、第1断熱体20に設けられた案内路は、図3(a)及び(b)に示すように、浴槽3の縁部から凹部10a内にこぼれる水をパン本体10に設けられた排水口14に案内することが可能な状態となる。
このような構成であるユニットバス用防水パン1を適用する実施例1のユニットバス90は、図2に示すように、下記の手順で施工される。
最初に基礎の上に組み立てられた土台9の上に、ユニットバス用防水パン1と洗い場用防水パン8とが並んで設置される。次にユニットバス用防水パン1の第1断熱体20の上に浴槽3が載置される。この際、第1断熱体20に形成されている密着面21が浴槽3の底側裏面31に当接するので、第1断熱体20は、底側裏面31を密着状態で覆った状態となっている。また、ユニットバス用防水パン1の第1断熱体20に設けられた支持脚用穴25に支持脚5が配置され、ユニットバス用防水パン1のパン本体10が浴槽3からの荷重の大部分を支持脚5を介して支持する。一方、浴槽3からの荷重の残りは第1断熱体20を介してパン本体10が支持する。
続いて、洗い場用防水パン8の上に洗い場床パネル7が載置され、浴槽3には、浴槽3の正面を覆う浴槽正面側壁6が設置される。そして、図1に示すように、配管43が第1断熱体20の配管用穴23を通して配置される。その後、排水管40が接続されるとともに、図示しない浴室設備等(例えば給湯配管、蛇口及びシャワー等の水洗金具)が設けられる。こうしてユニットバス90が完成する。
こうして施工された実施例1のユニットバス90について、保温性能試験を実施した。
保温性能試験は、環境温度を5°Cに設定した環境試験室内にユニットバス90を設置し、6時間放置した後の浴槽3内の湯の温度を測定するものである。浴槽3内の湯の深さは約40cm(湯量約300リットル)とし、湯の温度は、計測開始時点で42°Cに設定した。また、浴槽3の上方には、一般市販品である組み蓋を載置した。温度測定点は、図1に示すように、浴槽3の中央の底面から5mmの点A、100mmの点B及び200mmの点Cである。壁や天井等は実際の浴室と同様のものである。測定結果を表1に示す。
Figure 0004480542
一方、比較例1のユニットバスとして、実施例1のユニットバス用防水パン1が有する第1断熱体20を設けずにパン本体10だけとし、その上に支持脚5を介して浴槽3を載置したユニットバスを用意した。その他の構成や測定条件は全て実施例1と同様である。この測定結果も表1に示す。
その結果、比較例1のユニットバスでは、6時間放置後に、全測定点において湯の温度が約6°C低下した。特に、浴槽3の底側からの放熱により、浴槽3の底側である測定点Aだけでなく、上方の測定点Cでも温度低下の傾向が顕著であった。
それに対して、実施例1のユニットバス90では、6時間放置後でも、全測定点において温度低下が4.7°C以下であり、比較例1に対して、温度低下を大幅に抑制できた。特に、上方の測定点Cにおける温度低下は、3.°Cであり、比較例1に対して、顕著に抑制できている。これは、実施例1のユニットバス用防水パン1の保温効果により、特に浴槽3の底からの放熱を抑制できているからである。
また、実施例1のユニットバス90と比較例1のユニットバスとについて、浴槽3内に湯を入れる際の騒音の大きさ、入浴中の人の荷重による浴槽の変形量及び入浴中の人の動作によって生じる振動の大きさを比較評価した。その結果、いずれの項目についても、比較例1のユニットバスと比較し、実施例1のユニットバス90の方が小さくなっていた。これは、浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆う第1断熱体20による荷重の支持効果、制振効果及び防音効果によるものである。
このように実施例1のユニットバス用防水パン1は、保温性能を有する浴槽3を備えたユニットバス90を短時間かつ低コストで設置することができているので、優れた施工性を実現できている。また、第1断熱体20を構成する断熱材は、予めパン本体10と一体に設けられているので、現場発泡する場合のように発泡倍率が異なったり、空気との置換ができずに大きな空間が残ってしまったりするという不具合が生じ難くなっている。このため、このユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90は、一定の保温性能を得やすくなっている。さらに、第1断熱体20が浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆っているため、このユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90は優れた保温性能を発揮することができている。
したがって、実施例1のユニットバス用防水パン1によれば、優れた施工性と優れた保温性能とを実現することをできるユニットバス90を提供することができる。
その上、実施例1のユニットバス用防水パン1によれば、第1断熱体20が浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆っているため、内部に空隙を有する第1断熱体20による制振効果及び防音効果を発揮できている。このため、このユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90は、入浴中の人の動作によって生じる振動を減衰させることができるとともに、浴槽3内に湯を入れる際の騒音をも低減することができる。
また、実施例1のユニットバス用防水パン1において、第1断熱体20の表面は浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆う形状に予め成形されているので、ユニットバス用防水パン1の上に浴槽3を載置するに際して、第1断熱体20は殆ど変形していない。このため、第1断熱体20を構成する断熱材が圧縮変形して、空気保有量が減少することがないとともに、浴槽3の底側裏面31と第1断熱体20との間に空気の通過する空間が残り難くなっている。このため、このユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90は、優れた保温性能をより確実に発揮することが可能となっている。また、第1断熱体20として、押されても変形し難い硬質の断熱材を選択し、その表面が浴槽3の底側裏面31を密着状態で覆う形状に予め成形されているので、第1断熱体20は浴槽3の底側裏面31をより確実に支持することができている。このため、このユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90は入浴中の人の荷重による浴槽3の変形を抑制することができている。
また、実施例1のユニットバス用防水パン1において、断熱材は独立気泡を有するものであり、第1断熱体20はパン本体10と密着されているので、浴槽3の縁部からこぼれる水は、第1断熱体20内に含侵することがなく、第1断熱体20とパン本体10との間にも侵入しない。このため、第1断熱体20内及び第1断熱体20とパン本体10との間において、カビ等の発生を防止することができている。このため、このユニットバス用防水パン1は、悪臭を抑制することができているとともに、第1断熱体20内に水が含侵することによる断熱性能の低下を抑制し、気化熱により保温性が阻害されることを防止することができている。
さらに、実施例1のユニットバス用防水パン1は、第1断熱体20に案内路24が形成されているので、浴槽3の縁部からこぼれる水を排水口14に容易に導くことが可能となっている。
また、実施例1のユニットバス用防水パン1は、第1断熱体20の表面に表面層22が形成されているので、第1断熱体20の表面が完全に防水されている。このため、第1断熱体20の表面においてカビ等の発生を防止することができている。このため、このユニットバス用防水パン1は、悪臭を一層抑制することができている。また、このユニットバス用防水パン1は、第1断熱体20内に水が含侵することによる断熱性能の低下もなくなり、気化熱により保温性が阻害されることもなくなっている。このため、このユニットバス用防水パン1を適用したユニットバス90は保温性能をより確実に実現できている。
さらに、実施例1のユニットバス用防水パン1は表面層22が撥水処理されているので、第1断熱体20の表面に付着した水は、表面に留まりにくく、下方に滞りなく流れていく。そのため、第1断熱体20の表層は汚れ難くなり、第1断熱体20の表層においてカビ等の発生をより確実に防止することができている。このため、このユニットバス用防水パン1は、悪臭をより確実に抑制することができている。
実施例2のユニットバス91は、図6に示すように、浴槽3の側壁裏面32の四面全てに第2断熱体29を貼設したものである。第2断熱体29は発泡ポリスチレン製で厚さ20mmのシート状のものであり、ユニットバス用防水パン1の第1断熱体20の上面より上から浴槽3の側壁裏面32の上端近くまでこれを貼設した。その他の構成や測定条件は全て実施例1のユニットバス90と同様である。測定結果を表1に示す。
その結果、実施例2のユニットバス91では、6時間放置後でも、全測定点において温度低下は4.6°C以下であり、実施例1に対して、さらに、温度低下を抑制できた。特に、上方の測定点Cおける温度低下は、2.3°Cであり、比較例1に対して、より温度低下を顕著に抑制できている。これは、実施例1のユニットバス用防水パン1による浴槽3の底からの放熱を抑制できていることに加えて、浴槽3の側壁裏面32の第2断熱体29により側面からの放熱も抑制できているからである。
このように、実施例2のユニットバス91は、施工現場において、ユニットバス用防水パン1の上に浴槽3を載置した後、浴槽3の側壁裏面32に第2断熱体29を貼設することが容易に実施可能となっている。その上、このユニットバス91は、第2断熱体29により浴槽3の側壁裏面32からの放熱も抑制できている。このため、このユニットバス91は、より優れた保温性能を容易に実現することができているのである。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
なお、本発明では、ユニットバス用防水パン1は、予めパン本体10と第1断熱体20とが一体化されたものとしているが、その部分に関して以下のように変更を加えた別の発明も内在している。
(1)浴槽を下方から支持する底壁部と、該底壁部の周縁から立設する側壁部とを有し、床下への水の流出を防止する凹部を該底壁部と該側壁部とにより形成し、該凹部内の水を外部に排出するための排水口を有するパン本体を施工した後、前記浴槽の底側裏面を密着状態で覆いつつ、該排水口からの排水を妨げない断熱材からなる第1断熱体を該パン本体の該凹部内に設け、該第1断熱体上に該浴槽を施工することを特徴とするユニットバスの施工方法。
(1)の施工方法では、実施例1、2のユニットバス90、91と比較して、施工現場における作業が増えることになり、施工性が低下するが、保温性能を有する浴槽については実施例1、2のユニットバス90、91と同様である。
本発明はユニットバスに利用可能である。
実施例1のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスの概略断面図である。 実施例1のユニットバス用防水パンを適用したユニットバスに係り、構成及び施工手順を示す概略斜視図である。 実施例1のユニットバス用防水パンに係り、(a)は上面図であり、(b)は(a)のD−D断面における概略断面図であり、(c)は(a)のE−E断面における概略断面図である。 実施例1のユニットバス用防水パンに適用される第1断熱体の概略斜視図である。 実施例1のユニットバス用防水パンに係り、図3(b)におけるZ部の要部拡大断面図である。 実施例2のユニットバスの概略断面図である
符号の説明
1…ユニットバス用防水パン
3…浴槽
10…パン本体
10a…凹部
11…底壁部
12…側壁部
13、14…排水口
20…第1断熱体
22…表面層
24…案内路
29…第2断熱体
31…底側裏面
90、91…ユニットバス

Claims (7)

  1. 浴槽を下方から支持する底壁部と、該底壁部の周縁から立設する側壁部とを有し、床下への水の流出を防止する凹部を該底壁部と該側壁部とにより形成し、該凹部内の水を外部に排出するための排水口を有するパン本体と、
    該パン本体と一体に該凹部内に設けられ、該浴槽の底側裏面を密着状態で覆いつつ、該排水口からの排水を妨げない断熱材からなる第1断熱体とを有し、
    前記第1断熱体には前記浴槽の縁部からこぼれる水を前記排水口に案内する案内路が形成されていることを特徴とするユニットバス用防水パン。
  2. 前記第1断熱体の表面は前記浴槽の底側裏面を密着状態で覆う形状に予め形成されていることを特徴とする請求項1記載のユニットバス用防水パン。
  3. 前記断熱材は独立気泡を有するものであり、前記第1断熱体は前記パン本体と密着されていることを特徴とする請求項1又は2記載のユニットバス用防水パン。
  4. 前記第1断熱体の表面には外部からの含水を防止する表面層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載のユニットバス用防水パン。
  5. 表面層は防汚処理されていることを特徴とする請求項記載のユニットバス用防水パン。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項記載のユニットバス用防水パンと、該ユニットバス用防水パンによって支持される前記浴槽とを備えていることを特徴とするユニットバス。
  7. 前記浴槽の側壁裏面には断熱材からなる第2断熱体が貼設されていることを特徴とする請求項記載のユニットバス。
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