JP2019005146A - 刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、及び刺繍データ作成装置のプログラム - Google Patents

刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、及び刺繍データ作成装置のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの意図に沿った刺繍を行うための刺繍データを作成する。【解決手段】刺繍データ作成装置では、画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録する座標登録部と、縫いピッチ長を基準距離として登録する基準距離登録部と、前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも入力順が後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成する刺繍データ作成部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、及び刺繍データ作成装置のプログラムに関するものである。
下記特許文献1に記載の刺繍データ作成装置では、画像データを読み込んで、読み込んだ画像データに基づいて、縫目データを作成するようになっている。具体的には、上記刺繍データ作成装置では、画像の骨格を表す骨格化データを作成すると共に、所定の基準長さよりも短い単位画像に対して、単位画像の輪郭を表す輪郭データを作成する。そして、単位画像が基準長さよりも長いか否かによって、骨格化データ又は輪郭データに基づいて、縫目データを作成する。これにより、原画のイメージを損なうことなく、刺繍データを作成することができる。
特許3589799号公報
しかしながら、上記刺繍データ作成装置では、以下に示す点において、改善の余地がある。すなわち、上記刺繍データ作成装置では、読み込んだ画像データから刺繍データを作成するため、例えば、画像において線が交差する場合には、交差部における線の上下関係を判別することができない。換言すると、交差部において、どちらの線が上側に配置されるのか、刺繍データ作成装置が判別することができない。このため、ユーザの意図に沿った刺繍が行われない場合がある。よって、上記刺繍データ作成装置では、この点において、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ユーザの意図に沿った刺繍を行うための刺繍データを作成することができる刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、及び刺繍データ作成装置のプログラムを提供することを目的とする。
形態1:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、入力された連続線から縫目を形成する針落ち点を生成する刺繍データ作成装置であって、画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録する座標登録部と、縫いピッチ長を基準距離として登録する基準距離登録部と、前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも入力順が後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成する刺繍データ作成部と、を備えた刺繍データ作成装置である。
形態2:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記刺繍データ作成部は、前記針落ち開始点を基準点として設定して、前記基準点と前記軌跡点との間の距離を前記軌跡点の登録順に比較し、当該距離が前記基準距離よりも長くなるときの最初の前記軌跡点、又はその1つ手前の前記軌跡点を前記参照軌跡点として特定し、前記基準点から前記参照軌跡点へ延出される架空線上で且つ前記基準点から前記基準距離離間された点を前記針落ち点として生成し、生成された前記針落ち点を前記基準点として設定し直して、次の前記針落ち点の生成を繰り返すことを特徴とする刺繍データ作成装置である。
形態3:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記刺繍データ作成部は、前記針落ち開始点を基準点として設定して、前記基準点と前記軌跡点との間の距離を前記軌跡点の登録順に比較し、前記基準点と前記軌跡点との間の距離が、前記基準距離よりも長くなるときの最初の前記軌跡点を第1参照軌跡点として特定すると共に、前記第1参照軌跡点の1つ手前の前記軌跡点を第2参照軌跡点として特定し、前記基準点から前記第1参照軌跡点へ延出される第1架空線上で且つ前記基準点から前記基準距離離間された点を第1候補点として、前記第1参照軌跡点と前記第1候補点との間の第1候補距離を算出し、前記基準点から前記第2参照軌跡点へ延出される第2架空線上で且つ前記基準点から前記基準距離離間された点を第2候補点とし、前記第2参照軌跡点と前記第2候補点との間の第2候補距離を算出し、前記第1候補距離が前記第2候補距離よりも短い場合には、前記第1候補点を前記針落ち点として生成し、前記第2候補距離が前記第1候補距離よりも短い場合には、前記第2候補点を前記針落ち点として生成し、生成された前記針落ち点を前記基準点として設定し直して、次の前記針落ち点の生成を繰り返すことを特徴とする刺繍データ作成装置である。
形態4:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記連続線を入力可能に構成された前記画面を有すると共に、操作されることで前記連続線を入力するためのキャンバスのサイズが設定される表示部を有し、前記第2候補点が、前記キャンバスの外側に配置されたときには、前記第1候補点を前記針落ち点として生成することを特徴する刺繍データ作成装置である。
形態5:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記座標登録部は、前記連続線の始点を最初の前記軌跡点として登録すると共に、前記連続線の終点を最後の前記軌跡点として登録し、前記刺繍データ作成部は、最初の前記軌跡点を前記針落ち開始点として生成すると共に、最後の前記軌跡点を前記針落ち点の終点となる針落ち終了点として生成する刺繍データ作成装置である。
形態6:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記所定間隔は、時間の間隔及び距離の間隔の少なくとも一方であることを特徴とする刺繍データ作成装置である。
形態7:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、入力された連続線から縫目を形成する針落ち点を生成する刺繍データ作成方法であって、座標登録部が、画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録するステップと、基準距離登録部が、縫いピッチ長を基準距離として登録するステップと、刺繍データ作成部が、前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成するステップと、を備えた刺繍データ作成方法である。
形態8:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、入力された連続線から縫目を形成する針落ち点を生成する刺繍データ作成装置のコンピュータに、座標登録部が、画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録するステップと、基準距離登録部が、縫いピッチ長を基準距離として登録するステップと、刺繍データ作成部が、前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成するステップと、を実行させるための刺繍データ作成装置のプログラム。
上記構成の刺繍データ作成装置、刺繍データ作成方法、及び刺繍データ作成装置のプログラムによれば、ユーザの意図に沿った刺繍を行うための刺繍データを作成することができる。
図1(A)は、本実施の形態に係る刺繍データ作成装置を用いて針落ち点を生成する手順を説明するための説明図であり、図1(B)は、図1(A)に示される、生成された針落ち点の座標の一例を示す表である。 図2は、本実施の形態に係る刺繍データ作成装置が適用されたミシンの構成を示す構成図である。 図3(A)は、図2に示される液晶表示器の表示画面がキャンバスのサイズを入力する画面に遷移した状態を模式的に示す模式図であり、図3(B)は、液晶表示器のキャンバス上に連続線を入力した状態を模式的に示す模式図であり、図3(C)は、液晶表示器の表示画面がピッチ長を入力する画面に遷移した状態を模式的に示す模式図である。 図4(A)は、図3(B)に示される連続線の軌跡点を模式的に示す模式図であり、図4(B)は、図4(A)に示される軌跡点の座標の一例を示す表である。 図5は、図2に示される刺繍データ作成部によって実行される終端処理の手順を説明するための説明図である。 図6は、刺繍データ作成装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、刺繍データ作成装置における刺繍データ作成部による針落ち点生成処理を示すフローチャートである。 図8は、刺繍データ作成装置の針落ち点生成処理の変形例における、針落ち点を生成する手順を説明するための説明図であり、図8(A)は、第1候補点を針落ち中間点として生成した例を説明するための説明図であり、図8(B)は、第2候補点を針落ち中間点として生成した例を説明するための説明図である。 図9(A)は、刺繍データ作成装置の針落ち点生成処理の変形例において、第1候補点がキャンバスの外側に配置されたときの針落ち中間点の生成を説明するための説明図であり、図9(B)は、当該変形例において、第2参照軌跡点を特定できない場合の針落ち中間点の生成を説明するための説明図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る刺繍データ作成装置50が適用されたミシン10について説明する。このミシン10は、刺繍縫いを可能とするミシンとして構成されている。そして、図2に示されるように、ミシン10は、タクトスイッチ16と、駆動することで刺繍枠24を移動させるための第1駆動部20と、駆動することで針棒30を上下動させるための第2駆動部26と、タッチパネル40と、液晶表示器42と、を含んで構成されている。また、ミシン10は、刺繍縫いを行うときの刺繍データを作成するための刺繍データ作成装置50を有している。以下、ミシン10の各構成について説明する。
タクトスイッチ16は、入出力装置14を介して中央演算装置(CPU)12に電気的に接続されている。そして、図示しない操作ボタンを介してタクトスイッチ16が操作されることで、タクトスイッチ16が出力信号を中央演算装置12へ出力するようになっている。具体的には、ユーザが操作ボタンを操作することで、縫い動作の開始や停止、糸切りや糸通しなどの縫い操作に関する信号が、中央演算装置12へ出力される構成になっている。
第1駆動部20は、2つのキャリッジモータを有しており、キャリッジモータは、入出力装置14を介して中央演算装置12に電気的に接続されている。また、キャリッジモータは、移動機構22に機械的に連結されており、移動機構22に刺繍枠24が組付けられている。そして、中央演算装置12の制御によって、キャリッジモータが駆動することで、移動機構22が作動して、刺繍枠24が移動機構22によってX方向(ミシン10の幅方向)及びY方向(ミシン10の前後方向)に移動するようになっている。
第2駆動部26は、ミシンモータを有しており、ミシンモータは、入出力装置14を介して中央演算装置12に電気的に接続されている。また、ミシンモータは、連結機構28を介して針棒30に連結されており、針棒30の下端部には、針32が装着されている。そして、中央演算装置12の制御によって、ミシンモータが駆動することで、連結機構28が作動して、針棒30が上下運動すると共に、針32によって所望の刺繍を行うようになっている。
タッチパネル40は、静電容量方式や抵抗膜方式等のタッチパネルとして構成されて、入出力装置14を介して中央演算装置(CPU)12に電気的に接続されると共に、ミシン10の外部に操作可能に露出されている。そして、ユーザが、指やタッチペンなどによって、手書きの図形(連続線)をタッチパネル40上に描く(入力する)ことで、入力された連続線の座標をタッチパネル40によって検出し、中央演算装置12に出力する構成になっている。すなわち、タッチパネル40は、図形を入力する画面として構成されている。
なお、タッチパネル40及び後述する液晶表示器42は、後述する刺繍データ作成装置50の一部を構成している。
液晶表示器42は、入出力装置14を介して中央演算装置(CPU)12に電気的に接続されている。また、液晶表示器42は、タッチパネル40の下側に重ねて配置されて、タッチパネル40及び液晶表示器42が、「表示部」としての表示ユニット44としてユニット化されている。液晶表示器42では、タッチパネル40上における座標と、液晶表示器42上における座標と、が対応付されており、タッチパネル40から中央演算装置12へ出力されたデータに基づいて、液晶表示器42が、入力された連続線を表示するようになっている。
次に、本発明の要部である刺繍データ作成装置50の構成について説明する。
刺繍データ作成装置50は、前述した表示ユニット44(タッチパネル40及び液晶表示器42)と、操作開始終了判定部60と、基準距離登録部70と、座標登録部80と、刺繍データ作成部90と、を含んで構成されている。
表示ユニット44では、ユーザの操作によって、図3(A)に示される表示画面に遷移して、図形(連続線)を入力するためのキャンバスCVのサイズをmm単位で入力(設定)可能に構成されている。具体的には、キャンバスCVの幅寸法を入力するためのボックスB1と、高さ寸法を入力するためのボックスB2と、が、液晶表示器42に表示される。そして、ユーザが、タッチパネル40にタッチして、ボックスB1,B2内に数字を入力することで、キャンバスCVのサイズを設定するようになっている。
また、刺繍データ作成装置50では、ボックスB1,B2内に入力された数字に基づいて、中央演算装置12が、キャンバスCVのサイズを算出して、図3(B)に示されるように、液晶表示器42にキャンバスCVを表示する構成になっている。具体的には、下記の式(1)及び(2)を用いて、液晶表示器42の解像度(ppi:pixcel per inch)と、ボックスB1,B2内に入力されたサイズ(幅及び高さの寸法(mm))と、から、ピクセル単位のキャンバスCVの幅及び高さを算出して、キャンバスCVを液晶表示器42に表示する。
キャンバスCVの幅=ボックスB1に入力された幅寸法(mm)/(25.4/解像度(ppi))…式(1)
キャンバスCVの高さ=ボックスB1に入力された高さ寸法(mm)/(25.4/解像度(ppi))…式(2)
これにより、ユーザが、液晶表示器42に表示されたキャンバスCV内において、自身の指やタッチペンなどを用いて、タッチパネル40上に連続線CLを入力するように構成されている。
(操作開始終了判定部60)
操作開始終了判定部60は、中央演算装置12に電気的に接続されて、連続線CLの入力の開始及び終了を判定するようになっている。具体的には、ユーザの指やタッチペンなどがタッチパネル40にタッチしたことを検出して、入力の開始を判定し、中央演算装置12へ出力信号を出力する。一方、操作開始終了判定部60は、指やタッチペンなどがタッチパネル40から離れたことを検出して、入力の終了を判定し、中央演算装置12へ出力信号を出力する構成になっている。
(基準距離登録部70)
基準距離登録部70は、中央演算装置12に電気的に接続されて、ユーザによって指定された縫目のピッチ長(作成するステッチの長さ)を基準距離として登録し、ピクセル単位長さのピッチ長を基準距離Lとして中央演算装置12へ出力するようになっている。
具体的には、前述した操作開始終了判定部60から中央演算装置12への出力信号によって、連続線CLの入力が終了すると、図3(C)に示されるように、中央演算装置12によって、ピッチ長(mm)の入力を促す表示画面が液晶表示器42に表示される。この画面では、「+」ボタン及び「−」ボタンが表示されて、ユーザが所望のピッチ長になるまで、「+」ボタン又は「−」ボタンをタッチすることで、ピッチ長が入力される(図3(C)では、ピッチ長を2.4(mm)に設定した例を図示している)。そして、ユーザがピッチ長を入力すると、基準距離登録部70は、以下の式(3)を用いて、ピッチ長をピクセル単位長さの基準距離Lに変換して、算出すると共に、中央演算装置12へ出力する。
ピクセル単位長さのピッチ長の基準距離L=ピッチ長(mm)/(25.4/解像度(ppi))…式(3)
(座標登録部80)
座標登録部80は、中央演算装置12に電気的に接続されて、入力された連続線CLの軌跡を、入力開始から所定時間毎あるいは所定距離毎に読み取って、読み取った点を軌跡点A(図4(A)に示される黒塗りの丸印のドットを参照)として取得するようになっている。また、座標登録部80は、取得された軌跡点Aの座標を、連続線CLにおける入力順番と対応付けて登録し、中央演算装置12に出力する。すなわち、座標登録部80は、入力された連続線CLを断続的に並ぶ複数の軌跡点Aとして読み込み、当該軌跡点Aの座標を登録するようになっている。
より詳しくは、座標登録部80は、連続線CLの始点を軌跡点Aの1番目の軌跡点A(1)として読み取り、1番目の軌跡点A(1)から所定時間毎あるいは所定距離毎の軌跡点Aを読み取ると共に、連続線CLの終点を最後の軌跡点A(E)として読み取る。そして、図4(B)に示されるように、読み取った複数の軌跡点Aを、入力順に並べた軌跡点Aの列として登録し、各軌跡点Aの座標を座標データとして登録して、中央演算装置12に出力する。なお、図4(A)では、キャンバスCVの横軸をX軸としており、キャンバスCVの縦軸をY軸としている。また、図4(A)及び図4(B)における軌跡点Aの末尾においてカッコ書きで付されている数字は、入力の順番に対応付けされた数字の番号を表しており、軌跡点A(E)を軌跡点Aの最終点としている。
(刺繍データ作成部90)
刺繍データ作成部90は、中央演算装置12に電気的に接続されている。そして、刺繍データ作成部90は、基準距離登録部70によって登録された基準距離Lと、座標登録部80によって登録された複数の軌跡点Aのデータと、に基づいて、針落ち点(縫目を形成する点)を生成し、生成された針落ち点の順番や座標を、刺繍データとして作成する構成になっている。
具体的には、刺繍データ作成部90は、複数の軌跡点Aの何れかを参照軌跡点として特定して、特定された軌跡点Aが基準距離L毎に且つ入力順に並ぶように、特定された軌跡点Aの座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成するようになっている。
より詳しくは、図1(A)に示されるように、刺繍データ作成部90は、最初の軌跡点A(1)を針落ち点の始点となる針落ち開始点TS(図1(A)において白抜きの丸印のドットを参照)として生成し、終点となる軌跡点A(E)(図1(A)では不図示)を針落ち点の終点となる針落ち終了点TE(図1(A)では不図示)として生成する。また、刺繍データ作成部90は、軌跡点A(1)と軌跡点A(E)との間の軌跡点A(2、…)に対して、以下の処理を行って、針落ち開始点TSと針落ち終了点TEとの間に配置される「針落ち点」としての針落ち中間点TCを生成する。
すなわち、刺繍データ作成部90は、始めに、軌跡点A(1)を基準点Pとして設定する。次に、基準点Pと軌跡点Aとの間の距離を、軌跡点Aの番号の小さい順から算出し、算出された距離と、基準距離Lと、を比較する。そして、算出された距離が、基準距離L以上となるときの軌跡点A(すなわち、基準距離L以上となる番号の一番小さい軌跡点A)を読み取り、当該軌跡点Aを参照軌跡点として特定する(図1(A)に示される例では、4番目の軌跡点A(4)が参照軌跡点として特定されている)。
次に、特定された軌跡点A(4)へ基準点Pから直線状に延出される架空線LN1を引き、架空線LN1上で且つ軌跡点A(1)から基準距離Lだけ離間された点を、針落ち中間点TCにおける最初の針落ち中間点TC(1)(図1(A)において白抜きの丸印のドットを参照)として生成する。つまり、参照軌跡点として特定された軌跡点A(4)の座標を変換して、座標変換後の軌跡点A(4)を針落ち中間点TC(1)として生成するようになっている。そして、刺繍データ作成部90は、針落ち中間点TC(1)を最初の針落ち中間点TCとして生成し、針落ち中間点TC(1)における、順番に関する順番データ及び座標データを作成して登録する。
なお、上記針落ち中間点TC(1)の生成としては、基準点Pから軌跡点A(4)へ向かい且つ長さが基準距離Lとなるベクトルを設定し、当該ベクトルの終点を針落ち中間点TC(1)として生成するとして捉えることもできる。
さらに、刺繍データ作成部90は、生成された針落ち中間点TC(1)を新たな基準点Pとして設定し直して、参照軌跡点として特定された軌跡点A以降(参照軌跡点として特定された軌跡点Aを含む)の軌跡点Aに対して、上記の処理を番号順に施すことで、2番目の針落ち中間点TC(2)を生成する。このように、刺繍データ作成部90において、この処理を繰り返し行うことで、針落ち中間点TCを順次生成する。そして、生成された針落ち開始点TS、針落ち中間点TC、針落ち終了点TEのそれぞれの順番データと座標データを作成して、順番データと座標データを刺繍データとして中央演算装置12へ出力する。
ここで、連続線CLにおける最後の軌跡点A(E)(針落ち終了点TE)と、生成された最後の針落ち中間点TCと、の間の距離が、基準距離Lと一致するとは限らない。このため、刺繍データ作成部90では、終端処理を施して、最後の針落ち中間点TCと、針落ち終了点TEと、の間の距離を、基準距離Lに近づけるための処理を行うようになっている。
具体的には、図5に示されるように、刺繍データ作成部90では、生成した針落ち中間点TCの内の最後の点を針落ち中間点TC(LAST)とすると共に、針落ち中間点TC(LAST)に対して1つ手前の点を針落ち中間点TC(LAST−1)とする。
また、針落ち中間点TC(LAST−1)と針落ち終了点TEとの間を直線状に結ぶ架空接続線LN2を引くと共に、架空接続線LN2に対して直交する方向(図5に示される矢印方向)において、架空接続線LN2を針落ち中間点TC(LAST)までオフセットしたオフセット線LN3を引く。換言すると、針落ち中間点TC(LAST)を通過し且つ架空接続線LN2と平行を成すオフセット線LN3を引く。さらに、架空接続線LN2の中点CPを求めて、当該中点CPをオフセット線LN3にオフセットしたオフセット点OPを設定する。
そして、針落ち中間点TC(LAST−1)と針落ち終了点TEとの間の第1距離D1と、針落ち中間点TC(LAST−1)とオフセット点OPとの間の第2距離D2と、を算出する。次に、第1距離D1と第2距離D2とを比較して、第1距離D1の方が第2距離D2よりも基準距離Lに近い場合には、針落ち中間点TC(LAST)を削除して、針落ち中間点TC(LAST−1)を針落ち中間点TCの最終点として新たに生成し確定するようになっている。一方、第2距離D2の方が第1距離D1よりも基準距離Lに近い場合には、針落ち中間点TC(LAST)をオフセット点OPに置き換えて、針落ち中間点TC(LAST)を確定するようになっている。換言すると、針落ち中間点TC(LAST)の座標をオフセット点OPの座標に変換(補正)して、変換後の点を針落ち中間点TC(LAST)として確定するようになっている。
このように、刺繍データ作成部90では、縫目を形成するための針落ち開始点TS、針落ち中間点TC、及び針落ち終了点TEを生成し、これら針落ち点の座標をデータとして作成するが、これら針落ち点のデータは、キャンバスCV上におけるピクセル単位の絶対座標のデータである。このため、刺繍データ作成部90では、これら針落ち点の座標データを、刺繍枠24上におけるmm単位の座標データに変換して、当該変換したデータを中央演算装置12に出力する。これにより、中央演算装置12が、mm単位に座標変換された後の針落ち点の座標データに基づいて、第1駆動部20及び第2駆動部26を駆動させて、刺繍対象物に刺繍を施すようになっている。
(作用及び効果)
次に、刺繍データ作成装置50の動作を、図6及び図7に示されるフローチャートを用いて説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
図6に示されるように、刺繍データ作成装置50では、ユーザが、指やタッチペン等によってキャンバスCV上に所望の連続線(図形)の入力を開始すると、ステップ1(S1)において、指やタッチペン等がタッチパネル40にタッチしたことを、操作開始終了判定部60が、検出し、連続線CLの入力が開始されたことを判定する。
連続線CLの入力が開始されると、ステップ2(S2)において、座標登録部80が、入力される連続線CLの軌跡点Aの座標を所定時間毎あるいは所定距離毎に読み取り、軌跡点Aを入力順に列として登録すると共に、各軌跡点Aの座標を座標データとして登録する。
そして、ステップ3(S3)において、操作開始終了判定部60が、連続線CLの入力が終了したか否かを判定し、終了していないと判定した場合は、ステップ2に戻り、座標登録部80による軌跡点Aの座標データの登録を繰り返す。一方、操作開始終了判定部60が、連続線CLの入力が終了したことを判定すると、座標登録部80が、連続線CLの終点となる軌跡点A(E)の座標を登録し、ステップ4(S4)へ移行する。
ステップ4では、次の連続線CLの入力を促し、次の連続線CLの入力がある場合は、ステップ1へ戻り連続線CLの入力を行う。一方、次の連続線CLの入力がない場合は、ステップ5(S5)へ移行する。
ステップ5では、液晶表示器42における表示画面がピッチ長の入力を促す画面に遷移して、ユーザがピッチ長を入力することで、基準距離Lが登録される。ステップ5において、基準距離Lが登録されると、ステップ6(S6)へ移行する。
ステップ6では、刺繍データ作成部90において、針落ち点の生成処理が実行されて、刺繍データ作成部90が、生成した針落ち点に関する順番データと座標データとを刺繍データとして作成して、中央演算装置12へ出力する。
ステップ6において連続線CLに対する刺繍データの作成が終了すると、ステップ7(S7)へ移行する。ステップ7では、刺繍データ作成部90によって他の連続線CLがあるか否かを判別する。他の連続線CLがあると判別した場合には、ステップ6に戻り、刺繍データ作成部90が、他の連続線CLに対する刺繍データを作成して、中央演算装置12へ出力する。一方、他の連続線CLがないと判別した場合には、処理を終了する。
次に、図7を用いて、ステップ6における刺繍データ作成部90による針落ち点の生成処理について説明する。
なお、図7に示される「i」は、軌跡点Aにおける入力順に関連付けされた番号を示し、「n」は、座標登録部80によって登録された軌跡点Aの数を示し、「d」は、基準点Pと軌跡点A(i)との間の距離を示している。
この図に示されるように、針落ち点の生成処理が開始されると、ステップ8(S8)において、「i」を「1」に設定し、軌跡点A(1)を基準点Pとして設定する。また、軌跡点A(1)を、針落ち開始点TSとして確定して、針落ち開始点TSにおける順番データ及び座標データを作成する。そして、ステップ8における処理後、ステップ9(S9)に移行する。
ステップ9では、基準点Pと、軌跡点A(i)と、の間の距離dが、基準距離L以上であるか否かを判定する。例えば、ステップ8の処理直後におけるステップ9では、「i」が「1」に設定されており、距離dが、基準点Pと軌跡点A(1)との間の距離となる。つまり、距離dが「ゼロ」になる。そして、距離dが、基準距離L未満の場合には、ステップ12(S12)に移行する。
ステップ12では、「i」の番号を1つ繰り上げて「i+1」にして、ステップ13(S13)へ移行する。例えば、ステップ8の処理直後におけるステップ9では、前述のように、「i」が「1」に設定されており、距離dが「ゼロ」となる。このため、ステップ12に移行して、「i」が「2」に繰り上がり、ステップ13へ移行する。
ステップ13では、繰り上げられた「i」と、登録された軌跡点Aの数である「n」との大小を比較する。そして、繰り上げられた「i」が、「n」以下の場合には、ステップ9に戻り、基準点Pと、1つ繰り上げられた軌跡点A(i)と、間の距離dが、基準距離L以上であるか否かを判定する。すなわち、基準点Pと軌跡点A(i)と間の距離dと、基準距離Lと、の比較が、軌跡点A(i)の番号の小さい順に行われる。一方、繰り上げられた「i」が、「n」よりも大きい場合には、次の軌跡点Aがないため、ステップ14(S14)へ移行して、終端処理へ移行する。
ここで、上記ステップ9において、距離dが、基準距離L以上である場合には、ステップ10(S10)へ移行する。ステップ10では、距離dが、基準距離L以上となったときの軌跡点A(i)を参照軌跡点として特定する。参照軌跡点の特定後、特定された軌跡点A(i)へ基準点Pから延出される架空線LN1を引き、架空線LN1上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点の座標を読み取る。そして、特定された軌跡点A(i)の座標を、読み取った座標に変換し、座標変換後の軌跡点A(i)を針落ち中間点TCとして、針落ち中間点TCの末尾に登録する。
ステップ10の処理後、ステップ11(S11)へ移行する。ステップ11では、末尾に登録された針落ち中間点TCを新たな基準点Pとして設定する。そして、新たな基準点Pを設定した後、ステップ9に戻り、参照軌跡点とした軌跡点A(i)に対して、上記処理を繰り返す。これにより、参照軌跡点とした軌跡点A(i)よりも番号が大きい軌跡点Aに対して上記処理が施され、複数の針落ち中間点TCが順次生成される。すなわち、ステップ10、11の処理では、架空線LN1上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点を、新たな基準点Pとして設定し、且つ新たな基準点Pを針落ち中間点TCとして、末尾に登録するとみることもできる。
一方、上述のように、ステップ13において、「i」が、「n」よりも大きい場合には、ステップ14(S14)へ移行して、終端処理が実行される。ステップ14では、生成された針落ち中間点TCにおける最終点を針落ち中間点TC(LAST)とし、生成された針落ち中間点TCにおける最終点の1つ手前の点を針落ち中間点TC(LAST−1)とし、軌跡点Aの内の最後の軌跡点A(E)を針落ち終了点TEとして生成する。そして、ステップ14の処理後、ステップ15(S15)へ移行する。
ステップ15では、針落ち中間点TC(LAST−1)と針落ち終了点TEとを直線状で結ぶ架空接続線LN2と、架空接続線LN2に直交する方向へ架空接続線LN2を針落ち中間点TC(LAST)までオフセットしたオフセット線LN3と、を引くと共に、架空接続線LN2の中点CPを算出する。そして、ステップ15の処理後、ステップ16(S16)へ移行する。
ステップ16では、架空接続線LN2の中点CPをオフセット線LN3にオフセットしたオフセット点OPを算出する。そして、ステップ16の処理後、ステップ17(S17)へ移行する。
ステップ17では、生成された針落ち中間点TC(LAST)を一旦削除する。そして、ステップ17の処理後、ステップ18(S18)へ移行する。
ステップ18では、針落ち中間点TC(LAST−1)と針落ち終了点TEとの間の第1距離D1と、針落ち中間点TC(LAST−1)とオフセット点OPとの間の第2距離D2と、を算出する。さらに、第1距離D1と第2距離D2とを比較して、第1距離D1の方が第2距離D2よりも基準距離Lに近い場合には、ステップ20(S20)へ移行する。
ステップ20では、生成された針落ち終了点TEを確定して、処理を終了する。すなわち、ステップ17、18、及び20の処理では、結果的に、針落ち中間点TC(LAST−1)が、新たな針落ち中間点TC(LAST)として確定される。
一方、ステップ18において、第2距離D2の方が第1距離D1よりも基準距離Lに近い場合には、ステップ19(S19)に移行する。ステップ19では、オフセット点OPを針落ち中間点TC(LAST)として新たに生成し直して、針落ち中間点TC(LAST)を確定する。すなわち、ステップ17、S18、及びS19の処理では、結果的に、削除前の針落ち中間点TC(LAST)の座標がオフセット点OPの座標に変換(補正)されて、変換後の点を針落ち中間点TC(LAST)として確定する。そして、ステップ19の処理後、ステップ20へ移行して、針落ち終了点TEの生成を確定した後に、処理を終了する。
このように、本実施の形態の刺繍データ作成装置50によれば、座標登録部80において、タッチパネル40上に入力された連続線CLの軌跡を所定時間毎あるいは所定距離毎に検出し、検出した複数の点が軌跡点Aとして入力順に登録されると共に、各軌跡点Aの座標が登録される。そして、刺繍データ作成部90では、連続線CLの始点(すなわち、最初の軌跡点A(1))を針落ち開始点TSとして生成し、連続線CLの終点(すなわち、最後の軌跡点A(E))を針落ち終了点TEとして生成する。さらに、刺繍データ作成部90では、最初の軌跡点A(1)よりも後の複数の軌跡点Aの何れかを参照軌跡点として特定し、特定した軌跡点Aの座標を変換して、針落ち中間点TCが生成される。これにより、これら生成された針落ち点(針落ち開始点TS、針落ち中間点TC、及び針落ち終了点TE)の座標データが刺繍データとして作成される。
しかも、特定した参照軌跡点の元となる軌跡点Aは、連続線CLの入力順と関連付けして登録されているため、生成した針落ち点(針落ち開始点TS、針落ち中間点TC、及び針落ち終了点TE)を連続線CLの入力順と関連付けして登録することができる。これにより、刺繍データ作成装置50によって作成された刺繍データを用いることで、入力された連続線CLの入力順に刺繍を行うことができる。特に、連続線CLが交差する場合には、交差部において、入力順が後の連続線CLが、入力が前の連続線CLに対して上側に配置されるため、入力された連続線CLを忠実に再現することができる。したがって、刺繍データ作成装置50によれば、ユーザの意図に沿った刺繍を行うための刺繍データを作成することができる。
また、刺繍データ作成装置50では、上述のように、連続線CLの軌跡点Aを取得し、取得された軌跡点Aを用いて針落ち点を生成する。すなわち、刺繍データ作成装置50では、連続する連続線CLを、断続的に並ぶ軌跡点Aに置き換えて、当該軌跡点Aを用いて、針落ち点を生成し、刺繍データを作成する。このため、刺繍データ作成装置50における刺繍データ作成処理に対する処理速度を速くすることができる。
さらに、刺繍データ作成装置50では、連続線CLの始点を基準点Pとして、基準点Pと軌跡点Aとの間の距離dを軌跡点Aの登録順に比較する、そして、距離dが基準距離Lよりも長くなるときの最初の軌跡点Aを参照軌跡点として特定する。さらに、特定された参照軌跡点へ基準点Pから延出される架空線LN1上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点を針落ち中間点TCとして生成する。このため、針落ち中間点TCが、基準点Pと、特定された参照軌跡点との間に生成される。これにより、針落ち中間点TCをキャンバスCV内に確実に配置することができる。
また、刺繍データ作成装置50では、上述のように、ステップ14以降において終端処理が行われて、針落ち中間点TC(LAST)と針落ち終了点TEとの距離が、基準距離Lに近づくように処理される。このため、確定前の針落ち中間点TC(LAST)と針落ち終了点TEとの間の距離が、基準距離Lと一致しない場合でも、上記終端処理を施すことで、針落ち中間点TC(LAST)と針落ち終了点TEとの距離を、基準距離Lに近づける処理を実行することができる。
さらに、刺繍データ作成装置50では、上述のように、最初の軌跡点A(1)を針落ち開始点TSとして生成し、最後の軌跡点A(E)を針落ち終了点TEとして生成している。すなわち、入力された連続線CLの始点から終点に亘って、針落ち点が生成される。このため、入力された連続線CLに沿った刺繍データの作成を行うことができる。
また、刺繍データ作成装置50では、座標登録部80によって所定間隔毎の軌跡点Aを取得した後、基準距離登録部70によってピッチ長を登録する。これにより、軌跡点Aの所定間隔にかかわらず、所望のピッチ長を登録することができる。
(刺繍データ作成部90による針落ち点の生成処理の変形例)
上記実施の形態では、1つの参照軌跡点を特定して、針落ち中間点TCを生成しているが、本変形例では、2つの参照軌跡点を特定して、針落ち中間点TCを生成するようになっている。
すなわち、図8(A)及び(B)に示されるように、基準点Pと軌跡点A(i)との間の距離が、基準距離Lよりも長くなるときの軌跡点A(i)を第1参照軌跡点として特定する(図8(A)及び(B)に示される例では、軌跡点A(4)が、第1参照軌跡点として特定される)。また、変形例では、基準距離Lよりも長くなるときの軌跡点A(i)の1つ手前の軌跡点A(i−1)を第2参照軌跡点として特定する(図8(A)及び(B)に示される例では、軌跡点A(3)が、第2参照軌跡点として特定される)。
さらに、第1参照軌跡点として特定された軌跡点A(i)へ基準点Pから延出される第1架空線LN1Aを引いて、第1架空線LN1A上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点を、第1候補点PT1(図8(A)及び(B)において、黒塗りの四角印で表されたドットを参照)とする。
また、第2参照軌跡点として特定された軌跡点A(i−1)へ基準点Pから延出される第2架空線LN1Bを引いて、第2架空線LN1B上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点を、第2候補点PT2(図8(A)及び(B)において、白抜きの四角印で表されたドットを参照)とする。
またさらに、第1参照軌跡点として特定された軌跡点A(i)と、第1候補点PT1と、の間の距離を第1候補距離CD1として算出すると共に、第2参照軌跡点として特定された軌跡点A(i−1)と、第2候補点PT2と、の間の距離を第2候補距離CD2として算出する。
そして、第1候補距離CD1と第2候補距離CD2とを比較して、第1候補距離CD1が第2候補距離CD2よりも短い場合には、第1候補点PT1を針落ち中間点TCとして生成する。すなわち、図8(A)に示される例では、軌跡点A(4)に基づいて作成された第1候補点PT1が、針落ち中間点TC(1)として生成される。
一方、第2候補距離CD2が第1候補距離CD1よりも短い場合には、第2候補点PT2を針落ち中間点TCとして生成する。すなわち、図8(B)に示される例では、軌跡点A(3)に基づいて作成された第2候補点PT2が、針落ち中間点TC(1)として生成される。
そして、図8(A)及び(B)に示される何れの例においても、針落ち中間点TC(1)の生成後、生成された針落ち中間点TC(1)を新たな基準点Pとして設定し直して、軌跡点A(4)以降の軌跡点Aに対して、上記処理を行い、針落ち中間点TCを順次生成する。
このように、本変形例では、2つの参照軌跡点を特定し、この2つの参照軌跡点から、第1候補点PT1及び第2候補点PT2を求めて、求めた第1候補点PT1及び第2候補点PT2と、2つの参照軌跡点と、の間の距離を比較して、針落ち中間点TCを生成する。このため、生成した針落ち中間点TCを、連続線CLに近接した位置に配置することができる。すなわち、針落ち中間点TCを連続線CLに沿って配置することができる。したがって、ユーザの意図に沿った刺繍を効果的に行うことができる。
なお、上記変形例において、第2候補点PT2を針落ち中間点TCとして生成したときには、針落ち中間点TC(第2候補点PT2)が、連続線CLに対して基準点Pとは反対側の領域に配置される。すなわち、図9(A)に示されるように、生成された針落ち中間点TC(第2候補点PT2)が、キャンバスCVの外側の領域(図9(A)において、ハッチングで示される領域)に配置される場合がある。このため、この場合には、第1候補点PT1を針落ち中間点TCとして生成し、生成した針落ち中間点TCを次の基準点Pとして設定し直して、針落ち中間点TCを順次生成してもよい。
また、上記変形例において、第1参照軌跡点及び第2参照軌跡点を特定するときに、第2参照軌跡点を特定できない場合がある。すなわち、基準点Pから軌跡点A(i)までの距離が、基準距離L以上のときがある。この場合には、第1参照軌跡点のみを特定して、針落ち中間点TCを生成してもよい。以下、この点について、図9(B)を用いて説明する。
すなわち、図9(B)に示される例では、軌跡点A(1)と軌跡点A(2)との間の距離が、基準距離Lの2倍よりも長い距離になっている。この場合には、始めに、軌跡点A(1)を、針落ち開始点TSとして生成すると共に、基準点Pとして設定する。そして、基準点Pと軌跡点Aとの間の距離が基準距離L以上となる点は、軌跡点A(2)であるため、軌跡点A(2)を第1参照軌跡点として特定し、基準点Pから軌跡点A(2)へ延出される第1架空線LN1A(図示省略)を引く。このとき、第1参照軌跡点となる軌跡点A(2)の1つ手前の軌跡点A(1)は、針落ち開始点TSとして生成(登録)されているため、第1参照軌跡点のみを特定する。そして、第1架空線LN1A上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点を、針落ち中間点TC(1)(第1候補点PT1)として生成し、生成した針落ち中間点TC(1)を、基準点Pとして新たに設定する。
基準点Pを新たに設定した後には、基準点Pと軌跡点A(2)との間の距離を算出するが、このときの距離は、未だ基準距離L以上である。このため、軌跡点A(2)を第1参照軌跡点として特定し、基準点Pから軌跡点A(2)へ延出される第1架空線LN1A(図示省略)を引く。また、このとき、上述と同様に、第1参照軌跡点となる軌跡点A(2)の1つ手前の軌跡点A(1)は、針落ち開始点TSとして生成(登録)されているため、第1参照軌跡点のみを特定する。そして、さらに、第1架空線LN1A上で且つ基準点Pから基準距離L離間された点を、針落ち中間点TC(2)(第1候補点PT1)として生成し、生成した針落ち中間点TC(2)を、基準点Pとして新たに設定する。
このように、第1参照軌跡点及び第2参照軌跡点を特定するときに、第2参照軌跡点を特定できない場合には、第1参照軌跡点のみを特定することで、針落ち中間点TCの生成処理を継続することができる。
さらに、上記変形例では、軌跡点Aから2つの参照軌跡点(第1参照軌跡点及び第1参照軌跡点)を特定し、特定された2つの参照軌跡点から第1候補点PT1及び第2候補点PT2を求めて、第1候補点PT1及び第2候補点PT2の何れかを針落ち中間点TCとして生成するようになっている。これに代えて、第2候補点PT2を常に針落ち中間点TCとして生成するように処理してもよい。この場合には、上述のような、第2候補点PT2がキャンバスCVの外側にある場合や、第2参照軌跡点を特定できない場合に限り、第1候補点PT1を針落ち中間点TCとして生成してもよい。
また、本実施の形態及び変形例では、最初の軌跡点A(1)を針落ち開始点TSとして生成し、最後の軌跡点A(E)を針落ち終了点TEとして生成しているが、針落ち開始点TS及び針落ち終了点TEとなる軌跡点Aを任意に生成するように構成してもよい。例えば、ユーザの入力によって、N番目の軌跡点A(N)を針落ち開始点TSとして生成し、N+M番目の軌跡点A(N+M)を針落ち終了点TEとして生成してもよい。そして、この場合には、座標登録部80において、N番目の軌跡点A(N)を、軌跡点Aの最初の軌跡点A(1)として登録し、N+M番目の軌跡点A(N+M)を、軌跡点Aの最後の軌跡点A(E)として登録し直して、刺繍データ作成部90によって針落ち点を生成してもよい。これにより、入力された連続線CLの任意の範囲における、刺繍データを作成することができる。
また、本実施の形態及び変形例では、座標登録部80が、所定時間あるいは所定距離を用いて、連続線CLの軌跡点Aを所定間隔毎に検出しているが、軌跡点Aの検出としてはこれに限らない。例えば、連続線CLの入力状況に応じて、所定時間あるいは所定距離を選択して、軌跡点Aを所定間隔毎に検出してもよいし、所定時間及び所定距離の何れを用いて、軌跡点Aを所定間隔毎に検出してもよい。これにより、軌跡点Aを精度よく検出することができる。
すなわち、軌跡点Aを所定時間毎に検出する場合では、連続線CLの入力スピードが比較的速いときに、軌跡点Aを良好に検出できない可能性がある。一方、軌跡点Aを所定距離毎に検出する場合では、座標におけるユークリッド距離に基づいて検出しているが、込み合った図形や細かな図形等が入力された場合に、軌跡点Aを良好に検出できない可能性がある。これに対して、連続線CLの入力状況に応じて、所定時間あるいは所定距離を選択して用いたり、所定時間及び所定距離の何れを用いることで、様々な図形に対応することができ、軌跡点Aを精度よく検出することができる。
さらに、本実施の形態及び変形例では、ミシン10に刺繍データ作成装置50が組み込まれた構成になっているが、ミシン10及び刺繍データ作成装置50を別体に構成してもよい。この場合には、刺繍データ作成装置50を構成する構成部品(表示ユニット44、操作開始終了判定部60、基準距離登録部70、座標登録部80、及び刺繍データ作成部90)に電気的に接続される制御部を刺繍データ作成装置50に設けて、制御部が、これら構成部品を制御するように構成してもよい。また、この場合には、ミシン10と刺繍データ作成装置50とを有線や無線によって接続して、刺繍データ作成装置50によって作成された刺繍データをミシン10へ出力するように構成してもよい。
また、刺繍データ作成装置50の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを刺繍データ作成装置50に読み込ませ、実行することによって本発明の刺繍データ作成装置50を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページの提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10:ミシン
12:中央演算装置
14:入出力装置
16:タクトスイッチ
20:第1駆動部
22:移動機構
24:刺繍枠
26:第2駆動部
28:連結機構
30:針棒
32:針
40:タッチパネル
42:液晶表示器
44:表示ユニット(表示部)
50:刺繍データ作成装置
60:操作開始終了判定部
70:基準距離登録部
80:座標登録部
90:刺繍データ作成部
A:軌跡点
A(E):最後の軌跡点
B1:ボックス
B2:ボックス
CD1:第1候補距離
CD2:第2候補距離
CL:連続線
CP:中点
CV:キャンバス
D1:第1距離
D2:第2距離
L:基準距離
LN1:架空線
LN1A:第1架空線
LN1B:第2架空線
LN2:架空接続線
LN3:オフセット線
OP:オフセット点
P:基準点
PT1:第1候補点
PT2:第2候補点
TC:針落ち中間点(針落ち点)
TC(LAST):最後の針落ち中間点
TC(LAST−1):最後から1つ手前の針落ち中間点
TE:針落ち終了点(針落ち点)
TS:針落ち開始点(針落ち点)

Claims (8)

  1. 入力された連続線から縫目を形成する針落ち点を生成する刺繍データ作成装置であって、
    画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録する座標登録部と、
    縫いピッチ長を基準距離として登録する基準距離登録部と、
    前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも入力順が後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成する刺繍データ作成部と、
    を備えた刺繍データ作成装置。
  2. 前記刺繍データ作成部は、
    前記針落ち開始点を基準点として設定して、前記基準点と前記軌跡点との間の距離を前記軌跡点の登録順に比較し、
    当該距離が前記基準距離よりも長くなるときの最初の前記軌跡点、又はその1つ手前の前記軌跡点を前記参照軌跡点として特定し、
    前記基準点から前記参照軌跡点へ延出される架空線上で且つ前記基準点から前記基準距離離間された点を前記針落ち点として生成し、
    生成された前記針落ち点を前記基準点として設定し直して、次の前記針落ち点の生成を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  3. 前記刺繍データ作成部は、
    前記針落ち開始点を基準点として設定して、前記基準点と前記軌跡点との間の距離を前記軌跡点の登録順に比較し、
    前記基準点と前記軌跡点との間の距離が、前記基準距離よりも長くなるときの最初の前記軌跡点を第1参照軌跡点として特定すると共に、前記第1参照軌跡点の1つ手前の前記軌跡点を第2参照軌跡点として特定し、
    前記基準点から前記第1参照軌跡点へ延出される第1架空線上で且つ前記基準点から前記基準距離離間された点を第1候補点として、前記第1参照軌跡点と前記第1候補点との間の第1候補距離を算出し、
    前記基準点から前記第2参照軌跡点へ延出される第2架空線上で且つ前記基準点から前記基準距離離間された点を第2候補点とし、前記第2参照軌跡点と前記第2候補点との間の第2候補距離を算出し、
    前記第1候補距離が前記第2候補距離よりも短い場合には、前記第1候補点を前記針落ち点として生成し、前記第2候補距離が前記第1候補距離よりも短い場合には、前記第2候補点を前記針落ち点として生成し、
    生成された前記針落ち点を前記基準点として設定し直して、次の前記針落ち点の生成を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  4. 前記連続線を入力可能に構成された前記画面を有すると共に、操作されることで前記連続線を入力するためのキャンバスのサイズが設定される表示部を有し、
    前記第2候補点が、前記キャンバスの外側に配置されたときには、前記第1候補点を前記針落ち点として生成することを特徴する請求項3に記載の刺繍データ作成装置。
  5. 前記座標登録部は、前記連続線の始点を最初の前記軌跡点として登録すると共に、前記連続線の終点を最後の前記軌跡点として登録し、
    前記刺繍データ作成部は、最初の前記軌跡点を前記針落ち開始点として生成すると共に、最後の前記軌跡点を前記針落ち点の終点となる針落ち終了点として生成する請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の刺繍データ作成装置。
  6. 前記所定間隔は、時間の間隔及び距離の間隔の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の刺繍データ作成装置。
  7. 入力された連続線から縫目を形成する針落ち点を生成する刺繍データ作成方法であって、
    座標登録部が、画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録するステップと、
    基準距離登録部が、縫いピッチ長を基準距離として登録するステップと、
    刺繍データ作成部が、前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成するステップと、
    を備えた刺繍データ作成方法。
  8. 入力された連続線から縫目を形成する針落ち点を生成する刺繍データ作成装置のコンピュータに、
    座標登録部が、画面上に入力された連続線の軌跡から所定間隔毎に検出した複数の軌跡点の座標を該軌跡点の入力順と関連付けて登録するステップと、
    基準距離登録部が、縫いピッチ長を基準距離として登録するステップと、
    刺繍データ作成部が、前記連続線上の任意の前記軌跡点を針落ち点の開始点となる針落ち開始点として生成すると共に、前記針落ち開始点として生成された前記軌跡点よりも後の複数の前記軌跡点の何れかを参照軌跡点として特定し、前記参照軌跡点が前記針落ち開始点から入力順に且つ前記基準距離毎に並ぶように前記参照軌跡点の座標を変換し、変換された点を針落ち点として生成して、これら生成された針落ち点のデータを刺繍データとして作成するステップと、
    を実行させるための刺繍データ作成装置のプログラム。
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