以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係るデータ記録装置及び画像記録装置について電子カメラを例に説明する。図1は、実施の形態に係る電子カメラ2の構成を示すブロック図である。電子カメラ2は、CPU4を備え、CPU4には、GPS衛星から受信した信号に基づいて自己位置を測位するGPS6、選択画面等を表示するLCD表示部12の表示制御を行う表示制御部14、LCD表示部12において指等の接触の位置を検出するタッチパネル15、被写体を撮影する撮像素子を有する撮影部16、撮影部16により撮影された画像データを記憶する画像記憶部17、GPS6により測位された自己位置情報をログデータとして記憶する情報記憶部18、情報記憶部18にログデータを記憶する制御等を行うためのプログラムを格納するプログラム記憶部22、画像データやログデータを記録するメモリカード26を装着するメモリカードスロット27、及び電池28を格納する電池室(不図示)内に備えられ、電池28から各部へ電力を供給することを可能とするコネクタ30、時間を測定する時計32が接続されている。ここで、メモリカード26には、例えば、SDカード等が用いられる。
次に、図2に示すフローチャートを参照して第1の実施の形態に係る電子カメラ2の処理について説明する。まず、タッチパネル15の操作により、ログデータを取得するログモードが設定されると、CPU4は、GPS6により自己位置の測位を行うことにより自己位置情報の取得を開始する(ステップS1)。次に、CPU4は、ログデータが情報記憶部18に記憶されているか否かの判定を行う(ステップS2)。ログデータが情報記憶部18に記憶されている場合(ステップS2:Yes)、CPU4は、LCD表示部24において「ログデータをSDカードに保存してください。」等の表示を行った後(ステップS3)、LCD表示部24において「保存する/保存しない」等の選択画面を表示する。
次に、CPU4は、ログデータをメモリカード26に記録する操作が行われたか否かを判定する(ステップS4)。例えば、選択画面において、「保存する」が選択された場合、CPU4は、ログデータをメモリカード26に記録する操作が行われたと判定する(ステップS4:Yes)。次に、CPU4は、情報記憶部18からログデータを読み出してメモリカード26に記録した後(ステップS5)、ステップS7の処理に進む。一方、選択画面において、「保存しない」が選択された場合、CPU4は、ログデータをメモリカード26に記録する操作が行われなかったと判定して(ステップS4:No)、ステップS7の処理に進む。
ステップS2において、ログデータが情報記憶部18に記憶されていない場合(ステップS2:No)、ステップS7に示す処理に進む。そして、CPU4は、LCD表示部24において「ログデータの記録時間を選択してください」等の表示を行った後、例えば、「6時間、12時間、24時間、72時間」等の選択候補となる記録時間を示す選択画面を表示し、操作者に対して記録時間を選択するように指示する(ステップS7)。
ここで、操作者は、例えば、数時間程度の外出をする場合であれば6時間を記録時間として選択する(ステップS8a)。また、半日外出をする場合であれば12時間を記録時間として選択する(ステップS8b)。同様に、一日中外出する場合であれば24時間を記録時間として選択し(ステップS8c)、2泊3日程度の外出をする場合であれば72時間を記録時間として選択する(ステップS8d)。
タッチパネル15の操作により所望の記録時間が選択されると、CPU4は、GPS6により取得した自己位置情報を測位日時と共にログデータとして情報記憶部18に記憶する(ステップS9)。例えば、6時間が記録時間として選択された場合、図3に示すように、記録時間が選択された時を基準時として、基準時から1分間隔で自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶する(ステップS10)。
なお、電池室内の電池28に充電が行われている場合、または、自己位置情報を取得できない場合、CPU4は、ログデータの記憶を行わない。例えば、図4に示すように、72時間の記録時間において、電池室内の電池28に充電が行われている期間(以下、充電期間という。)、及びGPS信号が受信できず自己位置情報が取得できなかった期間があったとする。この場合、CPU4は、充電期間に取得された自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶しない。また、自己位置情報を取得できなかった期間においては、ログデータとして記憶する対象が存在しないため、ログデータの記憶を行わない。
次に、CPU4は、時計32を参照して基準時から記録時間が経過したか否かを判定する(ステップS11)。例えば、図3に示すように、記録時間が6時間である場合、CPU4は、基準時から6時間が経過したか否かを判定する。また、図4に示すように、途中にログデータが記憶されない期間がある場合であっても、CPU4は、基準時から記録時間である72時間が経過したか否かを判定する。基準時から記録時間が経過していない場合(ステップS11:No)、ステップS10の処理に戻り、継続してログデータの記憶を行う。
一方、基準時から記録時間が経過した場合(ステップS11:Yes)、CPU4は、情報記憶部18へのログデータの記憶を終了し、情報記憶部18に記憶されているログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する(ステップS12)。例えば、基準時から記録時間である6時間が経過した場合(図3参照)、CPU4は、6時間分のログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する。また、図5に示すように、12時間の記録時間において、基準時から3時間後に電池室内の電池28に充電が行われ、ログデータの記憶が4時間中断された場合、CPU4は、4時間の中断期間の前の3時間及び後の5時間に情報記憶部18に記憶されたログデータを8時間分の一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する。
なお、図6に示すように、充電期間中に基準時から記録時間である6時間が経過した場合、CPU4は、基準時から6時間が経過した時に情報記憶部18へのログデータの記憶を終了し、ログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する。
この第1の実施の形態に係る電子カメラ2によれば、操作者の行動予定に合わせて区切りのよい記録時間を選択することができるため、無駄のないログデータを取得することができる。また、一回の記録時間において取得されたログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録するため、後にログデータを編集し直す必要がない。また、電子カメラ2が移動しない可能性が高い充電期間に取得された自己位置情報はログデータとして記憶されないため、無駄な情報を含まないログファイルをメモリカード26に記録することができる。
なお、上述の実施の形態において、ログデータの記録時間中に撮影が行われた場合、撮影された画像の画像データとログデータとを関連付けるようにしてもよい。例えば、記録時間中にタッチパネル15の操作によりレリーズ指示が行われ、被写体の撮影が行われたとする。この場合、CPU4は、撮影された画像の画像データを一旦画像記憶部17に記憶する。そして、基準時から記録時間が経過し、情報記憶部18へのログデータの記憶が終了した場合、CPU4は、ログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録すると共に、撮影日時をタグ情報としてヘッダ部に付加した画像データをExif等の所定のファイル形式でメモリカード26に記録する。これにより、日時情報に基づいて画像データとログデータとを関連付けることができ、操作者は、容易に画像の撮影位置を認識することができる。
また、上述の実施の形態において、操作者の操作によりログデータの記憶を終了できるようにしてもよい。例えば、記録時間が6時間である場合において、基準時から3時間が経過した時にログデータの記憶を終了させる操作が行われた場合、操作が行われた時点でログデータの記憶を終了する。そして、3時間分のログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録するようにしてもよい。これにより、的確に操作者が希望した期間のログデータを取得することができる。
また、上述の実施の形態において、メモリカードスロット27にメモリカード26が装着されていない場合、CPU4は、情報記憶部18にログデータを記憶したまま一連の処理を終了するようにしてもよい。そして、再びログモードが設定された場合において、操作者に対してログデータをメモリカード26に記録するように指示するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態において、LCD表示部12に地図を表示し、メモリカード26に記録されているログデータに基づいて地図上に軌跡を表示するようにしてもよい。例えば、富士河口湖町の本栖湖付近で取得されたログデータのログファイルA、及び河口湖付近で取得されたログデータのログファイルBがメモリカード26に記録されていたとする。この場合、図7に示すように、本栖湖付近で取得されたログデータに基づく軌跡(軌跡A)、及び河口湖付近で取得されたログデータに基づく軌跡(軌跡B)をそれぞれ地図上に表示するようにしてもよい。
なお、通常のロガーを用いてログデータの取得を行った場合、メモリカードに空き領域がなくなるまでログデータが記録され続ける。このため、例えば、本栖湖付近で測位を行った後一旦電源をオフにし、再び河口湖付近で測位を行った場合、位置情報は一つのログデータとして記憶され、地図上には、図8に示すように、二つの軌跡(軌跡A、軌跡B)が区切りなく表示される。しかし、本発明においては、記録時間を選択することにより、それぞれの場所(本栖湖付近、及び河口湖付近)において取得した位置情報を別々のログデータとして記憶することができるため、地図上において、二つの軌跡(軌跡A、軌跡B)が別々に表示される(図7参照)。これにより、ログデータに基づく軌跡を地図上において見易く表示することができる。
また、上述の実施の形態においては、電池室内の電池28に充電が行われている場合にはログデータの記憶を行わない場合を例に説明しているが、電池28が電子カメラ2から取り外されている場合においてログデータの記憶を行わないようにしてもよい。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態に係る電子カメラについて説明する。この第2の実施の形態に係る電子カメラ2の構成は第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成と同一であるため、説明を省略する。また、第2の実施の形態に係る電子カメラにおいては、第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成の符号を用いて説明を行う。
第2の実施の形態においては、電子カメラ2は、操作者のタッチパネル15等の操作部材を用いたログデータの記録開始指示およびログデータの記録終了指示を受け付ける。
図9は、第2の実施の形態に係る電子カメラ2の処理を示すフローチャートである。ステップS21〜S25に示す処理は、図2のステップS1〜S5に示す処理とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。次に、CPU4は、表示制御部14を制御してLCD表示部24にログデータの記録開始を指示するアイコンを表示させる(ステップS26)。タッチパネル15を介してログデータの記録開始を指示するアイコンが操作されると、CPU4は、ログデータの情報記憶部18への記憶を開始する(ステップS27)。ここで、ログデータには、GPS6により取得した自己位置情報および自己位置情報を取得した測位日時が含まれる。また、CPU4は、表示制御部14を制御してLCD表示部24にログデータの記録終了を指示するアイコンを表示させる(ステップS28)。情報記憶部18へのログデータの記憶を開始すると、CPU4は例えば1分間隔で自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶する(ステップS29)。
次に、CPU4は、タッチパネル15を介してログデータの記録終了を指示するアイコンが操作されたか否かを判定する(ステップS30)。ログデータの記録終了を指示するアイコンが操作されない場合には、ステップS29に示す処理に戻り、CPU4は、継続して情報記憶部18へのログデータの記憶を行う。
ログデータの記録終了を指示するアイコンが操作された場合には、CPU4は、情報記憶部18へのログデータの記憶を終了し、ログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する(ステップS31)。
第2の実施の形態に係る電子カメラによれば、操作者によるログデータの記録開始指示によりログデータの記録を開始し、操作者によるログデータの記録終了指示によりログデータの記録を終了するため、操作者の所望のログデータを取得することができる。また、一回の記録時間において取得されたログデータが一つのログファイルとしてメモリカード26に記録されるため、後にログデータを編集し直す必要がない。
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態に係る電子カメラについて説明する。この第3の実施の形態に係る電子カメラ2の構成は第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成と同一であるため、説明を省略する。また、第3の実施の形態に係る電子カメラにおいては、第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成の符号を用いて説明を行う。
第3の実施の形態に係る電子カメラ2においては、アラーム機能を用いてログデータの記録開始及び記録終了を行う。ここで、アラーム機能は、予め設定されたログデータの記録開始時刻及びログデータの記録終了時刻を用いて、ログデータの記録開始時刻となった時にログデータの記録を開始させ、ログデータの記録終了時刻となった時にログデータの記録を終了させる機能である。ログデータの記録開始時刻及びログデータの記録終了時刻は、操作者がタッチパネル15を介して設定してもよいし、プリセット等により予め設定されていてもよい。ログデータの記録開始時刻及び記録終了時刻として、例えば、「毎日8時から10時まで」と設定してもよいし、「毎週日曜日の8時から10時まで」等と設定してもよい。
図10は、第3の実施の形態に係る電子カメラ2の処理を示すフローチャートである。ステップS41〜S45に示す処理は、図2のステップS1〜S5に示す処理とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。次に、CPU4は、時計32を参照して設定されたログデータの記録開始時刻となったか否かを判定する(ステップS46)。ログデータの記録開始時刻とならない場合には、ステップS46に示す処理を繰り返す。
ログデータの記録開始時刻となった場合には、CPU4は、ログデータの情報記憶部18への記憶を開始する(ステップS47)。ここで、ログデータには、GPS6により取得した自己位置情報および自己位置情報を取得した測位日時が含まれる。情報記憶部18へのログデータの記憶を開始すると、CPU4は例えば1分間隔で自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶する(ステップS48)。
次に、CPU4は、時計32を参照してログデータの記録終了時刻となったか否かを判定する(ステップS49)。ログデータの記録終了時刻になっていない場合には、ステップS48に示す処理に戻り、CPU4は、継続して情報記憶部18へのログデータの記憶を行う。
ログデータの記録終了時刻となった場合には、CPU4は、情報記憶部18へのログデータの記憶を終了し、ログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する(ステップS50)。
第3の実施の形態に係る電子カメラによれば、設定された記録開始時刻及び記録終了時刻に基づいてログデータを記録するため、無駄のないログデータを取得することができる。また、操作者がログデータの記録開始時刻及び記録終了時刻を設定する場合には、操作者にとって都合のよい記録開始時刻及び記録終了時刻を設定することができる。また、一回の記録時間において取得されたログデータを一つのログファイルとしてメモリカードに記録するため、後にログデータを編集し直す必要がない。
次に、図面を参照して本発明の第4の実施の形態に係る電子カメラについて説明する。この第4の実施の形態に係る電子カメラ2の構成は第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成と同一であるため、説明を省略する。また、第4の実施の形態に係る電子カメラにおいては、第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成の符号を用いて説明を行う。
第4の実施の形態においては、GPS6により測位された自己位置が予め設定された第1の場所となったときにログデータの記録を開始し、GPS6により測位された自己位置が予め設定された第2の場所となったときにログデータの記録を終了する。第1の場所及び第2の場所は、操作者がタッチパネル15を介して設定してもよいし、プリセット等により予め設定されていてもよい。
図11は、第4の実施の形態に係る電子カメラの処理を示すフローチャートである。ステップS61〜S65に示す処理は、図2のステップS1〜S5に示す処理とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。次に、CPU4は、GPS6により測位された自己位置に基づいて、自己位置が第1の場所となったか否かを判定する(ステップS66)。自己位置が第1の場所でない場合には、ステップS66に示す処理を繰り返す。
自己位置が第1の場所となった場合には、CPU4は、ログデータの情報記憶部18への記憶を開始する(ステップS67)。ここで、ログデータには、GPS6により取得した自己位置情報および自己位置情報を取得した測位日時が含まれる。情報記憶部18へのログデータの記憶を開始すると、CPU4は例えば1分間隔で自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶する(ステップS68)。
次に、CPU4は、GPS6により測位された自己位置に基づいて、自己位置が、第2の場所となったか否かを判定する(ステップS69)。自己位置が第2の場所ではない場合には、ステップS68に示す処理に戻り、CPU4は、継続して情報記憶部18へのログデータの記憶を行う。
自己位置が第2の場所となった場合には、CPU4は、情報記憶部18へのログデータの記憶を終了し、ログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する(ステップS70)。
第4の実施の形態に係る電子カメラによれば、操作者の行動予定に合わせて区切りのよい場所をログデータの記録を開始する場所及びログデータの記録を終了する場所として設定することができるため、無駄のないログデータを取得することができる。また、一回の記録時間において取得されたログデータを一つのログファイルとしてメモリカードに記録するため、後にログデータを編集し直す必要がない。
なお、上述の第4の実施の形態においては、第1の場所と第2の場所とは同一の場所であってもよい。この場合には、第1の場所においてログデータの記録を開始し、かつ、自己位置が第1の場所から所定距離以上離れた後に、第1の場所と同一の場所である第2の場所に戻ったときにログデータの記録を終了する。例えば、第1の場所及び第2の場所として「成田空港」を設定した場合には、自己位置が成田空港となったときにログデータの記録を開始し、他の空港等に行った後に自己位置が成田空港にとなったときにログデータの記録を終了する。
次に、図面を参照して本発明の第5の実施の形態に係る電子カメラについて説明する。この第5の実施の形態に係る電子カメラ2の構成は第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成と同一であるため、説明を省略する。また、第5の実施の形態に係る電子カメラにおいては、第1の実施の形態に係る電子カメラ2の構成の符号を用いて説明を行う。
第5の実施の形態においては、GPS6により測位された自己位置が、最後に自己位置を記録した場所から第1所定距離以上離れた場合にログデータの記録を開始し、ログデータの記録を開始した場所から第2所定距離以上離れた場合にログデータの記録を終了する。
ここで、最後に自己位置を記録した場所は、前回記録したログデータにおけるログデータの記録終了位置であってもよいし、GPS6により最後に測位した自己位置である最終測位位置であってもよい。最後に自己位置を記録した場所として最終測位位置を用いる場合には、CPU4は、GPS6により最後に測位した自己位置を情報記憶部18に記憶する。例えば、CPU4は、GPS信号が受信できなくなったときにGPS6により最後に測位した自己位置を情報記憶部18に記憶する。また、第1所定距離及び第2所定距離は、操作者がタッチパネル15を介して設定してもよいし、プリセット等により予め設定されていてもよい。
図12は、第5の実施の形態に係る電子カメラの処理を示すフローチャートである。ステップS81〜S85に示す処理は、図2のステップS1〜S5に示す処理とそれぞれ同様であるため、説明は省略する。次に、CPU4は、最後に自己位置を記録した場所を読み出す(ステップS86)。即ち、CPU4は、メモリカード26に記録されたログデータから前回記録されたログデータにおける記録終了位置を読み出す。あるいは、情報記憶部18に記憶された最終測位位置を読み出す。
そして、GPS6により測位された自己位置に基づいて、最後に自己位置を記録した場所から第1所定距離以上離れたか否かを判定する(ステップS87)。第1所定距離以上離れていない場合には、ステップS87に示す処理を繰り返す。
第1所定距離以上離れた場合には、CPU4は、ログデータの情報記憶部18への記憶を開始する(ステップS88)。ここで、ログデータには、GPS6により取得した自己位置情報および自己位置情報を取得した測位日時が含まれる。情報記憶部18へのログデータの記憶を開始すると、CPU4は例えば1分間隔で自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶する(ステップS89)。
次に、CPU4は、GPS6により測位された自己位置に基づいて、自己位置が、ステップS88においてログデータの記録を開始した位置から第2所定距離以上離れたか否かを判定する(ステップS90)。第2所定距離以上離れていない場合には、ステップS89に示す処理に戻り、CPU4は、継続して情報記憶部18へのログデータの記憶を行う。
自己位置がログデータの記録を開始した位置から第2所定距離以上離れた場合には、CPU4は、情報記憶部18へのログデータの記憶を終了し、ログデータを一つのログファイルとしてメモリカード26に記録する(ステップS91)。
第5の実施の形態に係る電子カメラによれば、最後に自己位置を記録した場所から所定距離以上離れた場合にログデータの記録を開始し、ログデータの記録を開始した位置から所定距離以上離れた場合にログデータの記録を終了するため、無駄のないログデータを取得することができる。また、一回の記録時間において取得されたログデータが一つのログファイルとしてメモリカードに記録されるため、後にログデータを編集し直す必要がない。
なお、上述の各実施の形態においては、情報記憶部18にログデータを記憶し、ログデータの記録を終了すると、メモリカード26にログデータを一つのログファイルとして記録する構成としたが、ログデータの記録開始時から直接メモリカード26にログデータを記録する構成としてもよい。即ち、CPU4は、ログデータの記録を開始する際にログデータのメモリカード26への記録を開始し、ログデータの記録を終了すると、メモリカード26に一つのログファイルとして記録してもよい。
また、上述の各実施の形態においては、操作をタッチパネル機能により行っているが、ボタン操作により行ってもよい。
また、上述の各実施の形態においては、データ記録装置及び画像記録装置として電子カメラを例に説明したが、ログデータの記録時間を操作者が選択する機能を備えていれば、通常のデータロガー等、他の電子機器においても本発明を適用することができる。
また、上述の各実施の形態においては、情報記憶部18へのログデータの記憶を開始すると、CPU4は例えば1分間隔で自己位置情報をログデータとして情報記憶部18に記憶する構成としたが、1分間隔で記憶する構成に限定されず、所定間隔ごとに記憶する構成であればよい。
また、上述の第2〜第5の実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、電子カメラ2が移動しない可能性が高い充電期間に取得された自己位置情報はログデータとして記憶しない構成としてもよい。さらに自己位置情報を取得できなかった期間についても、第1の実施の形態と同様、ログデータを記憶しない構成としてもよい。