JP2010056590A - カメラ - Google Patents

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彰夫 西澤
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Abstract

【課題】パノラマ画像の編集作業の効率化及び作業時間の短縮を図ること。
【解決手段】被写体を撮像して画像データを生成する撮像デバイス206と、撮像デバイス206の方位情報を取得する方位情報取得部207と、画像データを含む画像ファイルを作成すると共に、画像ファイルにファイル名を付与する画像ファイル作成部231と、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルに、被写体を撮像した際に取得した方位情報を関連付けて外部メモリ205bに記録する記録制御部232と、外部メモリ205bに複数の画像ファイルが記録されている場合に、画像ファイルに関連付けられて記録されている方位情報に基づいて、外部メモリ205bに記録されている画像ファイルのファイル名を変更するファイル名変更部233と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、カメラに関し、特に複数の画像からなるパノラマ画像の編集に良好な画像ファイルのファイル名を生成することができるカメラに関する。
従来、被写体に対する撮影の角度を変えながら複数枚数を撮影し、撮影した画像を合成することにより、より画角の広い画像を得るパノラマ撮影が知られている。このパノラマ撮影の連続撮影中に、撮影範囲内に人や車などの移動物体が入ることがある。このような場合は、撮影する順番を変えて別の角度を先に撮影することがある。
このようなパノラマ撮影によって撮影された画像の方位を検出する技術として、例えばカメラで撮影を行った際の方位情報を記録し、カメラの向きと関連付けて画像を再生可能な撮像装置が提案されている(下記、特許文献1参照)。
特開2005−026859号公報
しかしながら、一般的に画像ファイルのファイル名には、数字列を含むファイル名が作成されるが、数字列部分は、撮影した順番に番号が付与される。そのため、カメラやパーソナルコンピュータにおいて再生し、結合作業をする場合には、ファイル名の順序と、方位の順序とが一致しないため、一度画像ファイルを開いてどの方位であるかを確認しなくてはならない。そのため、画像編集作業が煩雑になるという問題がある。
したがって、本発明は、上述の問題を解決するために、画像編集作業の効率化及び作業時間の短縮を図ることができるカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記撮像手段に対する前記被写体の相対的な方位情報を取得する方位情報取得手段と、前記画像データを含む画像ファイルを作成すると共に、前記画像ファイルにファイル名を付与する画像ファイル作成手段と、前記画像ファイル作成手段によって作成された画像ファイルに、前記被写体を撮像した際に取得した前記方位情報を関連付けて記憶媒体に記録する記録制御手段と、前記記憶媒体に複数の画像ファイルが記録されている場合に、当該画像ファイルに関連付けられて記録されている方位情報に基づいて、前記記憶媒体に記録されている画像ファイルのファイル名を変更するファイル名変更手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、前記カメラの位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、前記記録制御手段は、前記被写体を撮像した際の前記カメラの位置情報を前記画像ファイルに関連付けて記憶媒体に記録するものであり、前記位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段を更に備え、前記ファイル名変更手段は、前記判定手段によって前記位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定された場合は前記画像ファイルのファイル名を変更し、前記位置情報が前記基準位置から所定の範囲内でないと判定された場合は画像ファイルのファイル名を変更しないことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のカメラにおいて、前記記録制御手段は、前記判定手段によって前記位置情報が前記基準位置から所定の範囲内でないと判定された画像ファイルを、前記位置情報が前記基準位置から所定の範囲内と判定された画像ファイルとは異なる規則により識別可能に前記記録媒体に記録することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載のカメラにおいて、通常の撮影を行う第1の撮影モードと、前記画像ファイルを前記第1の撮影モードで作成された画像ファイルと識別可能に記録する第2の撮影モードとのいずれか一方が設定されるモード設定手段を更に備え、前記記録制御手段は、前記第1の撮影モードが設定されて作成された画像ファイルを、前記第2の撮影モードが設定されて作成された画像ファイルとは異なる規則により識別可能に前記記憶媒体に記録することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、前記カメラの位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段と、時間を計時する時間計時手段と、通常の撮影を行う第1の撮影モードと、前記画像ファイルを前記第1の撮影モードで作成された画像ファイルと識別可能に記録する第2の撮影モードとのいずれか一方が設定されるモード設定手段と、を更に備え、前記記録制御手段は、前記被写体を撮像した際の前記カメラの位置情報を前記画像ファイルに関連付けて記憶媒体に記録するものであり、前記判定手段は、前記第2の撮影モードが設定されている場合に、前記カメラの位置情報が前記基準位置から所定範囲内にないと判定してから所定時間が経過したか否かを判定し、前記モード設定手段は、前記判定手段によって所定時間が経過したと判定された場合に、前記第2の撮影モードから第1の撮影モードに切り換えて設定することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のカメラにおいて、前記ファイル作成手段は、ファイル名の一部に、順序を認識可能な文字列あるいは数字列を含むファイル名を生成するものであり、前記ファイル名変更手段は、前記画像ファイルに関連付けて記録されている方位情報の順番に応じて、前記文字列あるいは数字列を変更することを特徴とする。
本発明によれば、パノラマ撮影を行い、その後に画像ファイルを編集する際において、画像編集作業の効率化及び作業時間の短縮を図ることができる。
(実施の形態1)
本発明における実施の形態1〜4のカメラについて以下に説明する。図1(a)及び(b)は、カメラの外観を示す図である。カメラ101は、前面にレンズ102、上面に電源スイッチ103及びシャッタボタン104を備えている。さらに、カメラ101は、上面に設定モードを切り換えるモード切換スイッチ105を備えている。以下の説明において、切換スイッチ105は、通常撮影モードと、パノラマ撮影モードとを切換可能である。通常撮影モードは、通常の撮影を行うモードである。パノラマ撮影モードは、複数の画像データを合成することを目的に撮影するモードである。また、図示は省略するが、カメラ101は、背面にはタッチパネル付きの液晶モニタを備えている。
次に、実施の形態1に係るカメラの機能的構成について説明する。
図2は、カメラの機能的構成について示すブロック図である。図2において、カメラ101は、電源201と、CPU202と、RAM203と、フラッシュメモリ204と、メモリカードI/F205aと、外部メモリ205bと、撮像デバイス206と、方位情報取得部207と、位置情報取得部208と、操作部材209と、表示回路210と、表示部211と、時間計時部212と、発光部213と、I/F214と、モータ駆動回路215と、AFレンズ基準位置検出センサ216と、ズーム位置検出センサ217と、ズームモータ218と、AFモータ219と、により構成されている。
電源201は、例えば、着脱可能な一次電池、二次電池、燃料電池などにより実現される。CPU202(Central Processing Unit)は、ROM(Read Only Memory)(不図示)等に記録されているプログラムから、RAM203(Random Access Memory)にロードしたプログラムに従って、カメラ101の全体の動作を制御する。また、RAM203には、CPU202が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記録される。CPU202の詳細については後述する。
フラッシュメモリ204は、EEPROMの一種であって、不揮発性で書き換え可能なメモリである。フラッシュメモリ204は、CPU202が実行するプログラムデータや、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータ等が記録されている。また、フラッシュメモリ204は、画像データ、個体情報などの書き込み、書き換えの必要があるデータを記録している。
メモリカードI/F205aは、外部メモリ205bが装着されるカードスロット(図示せず)を備え、装着された外部メモリ205bに対するデータの書き込みや、この外部メモリ205bからのデータの読み出しを行う。外部メモリ205bには、表示部211に表示する画像ファイルなどの情報が記録される。
撮像デバイス206は、CCD等の撮像素子、アナログ処理回路、A/D変換回路等により構成される。CCD上に結像された被写体光は、被写体像の明るさに応じて画素ごとに信号電荷を蓄積される。信号電荷は、アナログ信号処理回路で所定のアナログ処理をされた後、A/D変換回路によってデジタル撮像信号に変換されてCPU202へ導かれる。
方位情報取得部207は、被写体に対する撮像デバイス206の相対的な方位情報を取得する。方位情報取得部207は、例えば、磁気センサからなる方位センサである。方位センサは、センサ内部に直交して巻かれた2組のコイルと、その中心部に配置された磁気抵抗素子(MR素子)を有する。MR素子は、地磁気を感知し、その磁気の強さによって抵抗値が変化する性質がある。これを利用して、2組のコイルによってMR素子の抵抗変化を2方向の成分に分け、これにより得られた電圧信号をCPU202で演算処理することで方位を測定する。本実施の形態では、方位センサからデジタル化された電圧信号が出力され、これをCPU202が受けて演算処理する。本実施の形態では、方位情報を角度で表示することとする。この角度は、基準となる方向に対して傾いた角度である。以下の説明では、基準となる方位を「0°」と表記している。取得された方位情報は画像ファイルに関連付けられて記録される。具体的には、例えば、図3(a)に示すように、方位情報は、画像ファイルのヘッダに記録される。また、以下の説明では、基準となる方位から一方向のみにカメラ101を傾ける例で説明を行うため、方位情報のプラス値のみを用いて説明する。
位置情報取得部208は、カメラ101の位置情報を取得する。位置情報取得部208は、GPS(Global Positioning System)アンテナ221及びGPS処理回路を有している。GPSアンテナ221は、GPS衛星からの電波(以下、「GPSシグナル」という。)を受信する。受信したGPSシグナルは、GPS処理回路222に出力される。
GPS処理回路222は、CPU202の制御によりGPSシグナルを復調する。また、GPS処理回路222は、復調した情報に基づいてカメラ101の現在位置(緯度、経度、高度等)を算出する。これにより、CPU202は、GPSアンテナ221が受信した電波を利用して、カメラ101の現在位置を特定することができる。取得された位置情報は画像ファイルに関連付けられて記録される。具体的には、例えば、図3(b)に示すように、位置情報は、画像ファイルのヘッダに方位情報とともに記録される。
操作部材209は、レリーズボタン、ズームボタンおよび日時設定スイッチなどによって構成される。操作部材209は、各操作スイッチが操作されると、対応する操作信号をCPU202へ出力する。
表示部211は、画像ファイルを表示する。具体的には、CPU202が操作部材209から入力された操作信号に基づいて外部メモリ205bから画像ファイルを読み出すと、表示回路210により表示部211に画像が表示される。すなわち、表示回路210は、CPU202により外部メモリ205bから読み出された画像ファイルに基づいて、表示部211に電界を印加する。その結果、表示部211には、画像ファイルに対応した画像が表示される。
時間計時部212は、時間を計時することができる。
発光部213は、ユーザが被写体を撮影する際にフラッシュとして発光する。
I/F214は、ネットワークと内部のインターフェースを司り、CPU202の制御のもとで外部装置とのデータの入出力を行う。
モータ駆動回路215は、CPU202からの命令によりズームモータ218及びAFモータ219に電力供給して、それぞれ駆動させる。
ズームモータ218及びAFモータ219は、モータ駆動回路215からの入力に応じて回転駆動するモータである。ズームモータ218及びAFモータ219は、例えばステッピングモータを用いることができる。
ズーム位置検出センサ217は、ズームモータ218の駆動により移動するズームレンズの移動位置を検出する。また、AFレンズ基準位置検出センサ216は、フォーカスレンズ群の基準位置を検出する。
次に、実施の形態1に係るCPU202の詳細について説明する。CPU202は、画像ファイル作成部231と、記録制御部232と、ファイル名変更部233と、判定部234と、モード設定部235とにより構成されている。実施の形態1では、ユーザがモード切換スイッチ105を操作して、パノラマ撮影モードが設定され、撮影が行われる例である。
画像ファイル作成部231は、撮像デバイス206によって撮像され、生成された画像データを含む画像ファイルを作成する。そして、画像ファイル作成部231は、作成した画像ファイルにファイル名を付与する。画像ファイル作成部231は、ファイル名の一部に、順序を認識可能な文字列あるいは数字列を含むファイル名を付与する。具体的には、例えば、画像ファイル作成部231は、「DSCN0001.JPG」のようなファイル名を画像ファイルに付与する。ここで、「DSCN0001.JPG」のうち「0001」の部分が、順序を認識可能な数字列である。
また、画像ファイル作成部231は、画像ファイルを作成した順に「DSCN0001.JPG」、「DSCN0002.JPG」、「DSCN0003.JPG」、・・のようにファイル名を付与する。
記録制御部232は、メモリカードI/F205aを介して、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルに被写体を撮像した際に取得した方位情報を関連付けて外部メモリ205bのフォルダに記録させる。なお、実施の形態1では、パノラマ撮影モードで撮影された画像が記録されるフォルダをフォルダ1として説明する。
記録制御部232は、図3(a)に示したような形式で、画像ファイルのヘッダに方位情報を書き込む。画像ファイルに関連付けられて記録される方位情報は、例えば、シャッタボタン104を全押したタイミングで取得される。画像ファイルに書き込まれる方位情報は例えば、北向き(真北)を基準角度「0°」として設定し、この基準角度に対する撮像デバイス206の角度である。つまり、撮像デバイス206が真北を向いて撮影が行われた場合には、画像ファイルのヘッダに方位情報として「0°」が書き込まれる。画像ファイルに書き込まれる方位情報は上述の例に限定されず、被写体を撮像した際の、撮像デバイス206の方位が特定できればよい。また、例えば、撮像デバイス206に対する被写体の相対的な方位情報であってもよい。このとき、パノラマ撮影モードが設定されて最初に作成された画像ファイルの方位情報を「0°」とする。そして、二枚目以降に作成される画像ファイルに関連付けられる方位情報を、この「0°」を基準とする、被写体に対する相対的な角度とすればよい。
ファイル名変更部233は、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。ファイル名変更部233は、順序を認識可能な文字列あるいは数字列の部分のみを変更する。具体的には、例えば、画像ファイルのファイル名が、「DSCN0001.JPG」であれば、「0001」の数字列の部分のみが変更の対象である。ファイル名変更部233は、フォルダ1内に複数の画像ファイルが記録されている場合に、方位情報に基づいて、画像ファイルのファイル名を変更する。つまり、画像ファイル作成部231が画像データを作成しファイル名を付与する際に、フォルダ1に他の画像ファイルが記録されていないか、あるいは1枚しか記録されていない場合には、ファイル名変更部233は、画像ファイルのファイル名を変更しない。ファイル名の変更のタイミングについては後述する。
ここで、ファイル名変更部233のファイル名の変更手法について説明する。以下では、方位情報を示す値(角度)が昇順となるように並べたときに、ファイル名の数字列部分が大きくなるようにファイル名を変更する例を説明する。なお、ファイル名「DSCN0001.JPG」の画像ファイルに方位情報として「0°」が関連付けられて記録されている場合の表記を「DSCN0001.JPG:0°」と表記する。
フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名及び方位情報が、「DSCN0001.JPG:0°」、「DSCN0002.JPG:10°」、「DSCN0003.JPG:24°」であるとする。シャッタボタン104が全押しされると、CPU202は、方位情報取得部207を介して、生成される画像データの方位情報を取得する。このとき取得された方位情報を「18°」とする。次に、ファイル名変更部233は、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報を読み出す。そして、CPU202は、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報と、生成された画像データの方位情報とにより、方位情報の順番(昇順)を特定する。本例では、方位情報の順番は、「0°」、「10°」、「18°」、「24°」の順番となる。つまり、生成された画像データの方位情報の順番は3番目と特定される。
このとき、ファイル名の変更対象となる数字列部分の「0002」、「0003」の間には空き番号がないので、ファイル名変更部233は「0003」を、例えば「0004」に変更する。これにより、画像ファイル作成部231は、生成された画像データ(方位情報が「18°」)にファイル名「DSCN0003.JPG」を付与して画像ファイルを作成する。
次に、ファイル名変更部233がファイル名を変更しない例(空き番号がある場合)を説明する。例えば、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名及び方位情報が、「DSCN0001.JPG:0°」、「DSCN0002.JPG:10°」、「DSCN0004.JPG:24°」であるとする。そして、生成された画像データの方位情報が「18°」の場合、CPU202は、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報と、生成された画像データの方位情報とにより、方位情報の順番(昇順)を特定する。本例では、方位情報の順番は、「0°」、「10°」、「18°」、「24°」の順番となる。つまり、生成された画像データの方位情報の順番は3番目と特定される。本例では、ファイル名の変更対象となる数字列部分の「0002」、「0004」の間には空き番号があるため、ファイル名変更部233は、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名を変更しない。そして、画像ファイル作成部231は、生成された画像データ(方位情報が「18°」)にファイル名「DSCN0003.JPG」を付与して画像ファイルを作成する。
そして、作成された画像ファイルにファイル名が付与されると、記録制御部232は、ファイル名変更部233がファイル名を変更した画像ファイルと、画像ファイル作成部231が作成した画像ファイルとをフォルダ1に記録する。
次に、ファイル名変更部233のファイル名変更手法の他の例を説明する。ここでは、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名及び方位情報が、「DSCN0001.JPG:0°」、「DSCN0002.JPG:10°」、「DSCN0005.JPG:24°」が記録されている場合について説明する。このとき、取得された画像データの方位情報が「18°」の場合、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報と、生成された画像データの方位情報とにより、方位情報の順番(昇順)を特定する。本例では、CPU202は、方位情報の順番を「0°」、「10°」、「18°」、「24°」の順番と特定する。本例では、ファイル名の変更対象となる数字列部分の「0002」、「0005」の間には、「0003」及び「0004」の空き番号がある。このとき、ファイル名変更部233は、「0005」を「0004」に変更する。画像ファイル作成部231は、生成された画像データ(方位情報が「18°」)にファイル名「DSCN0003.JPG」を付与して画像ファイルを作成する。
また、上記のように空き番号が、「0003」および「0004」の場合、ファイル名変更部は「0005」を変更しないこととしても良い。このとき、画像ファイル作成部231は、生成された画像データ(方位情報が「18°」)にファイル名「DSCN0003.JPG」を付与して画像ファイルを作成する。これにより、「DSCN0004.JPG」のファイル名は存在しないこととなるが、このような空き番号があってもユーザは方位順序を認識可能である。
(実施の形態1のカメラのCPUの処理手順)
次に、実施の形態1に係るカメラのCPU202の処理手順について説明する。図4は、実施の形態1にかかるカメラのCPU202の処理手順の一例について示すフローチャートである。本フローチャートのプログラムは、フラッシュメモリ204に記録されている。図4のフローチャートにおいて、ユーザの操作によりカメラ101がパノラマ撮影モードに設定されると本フローチャートの処理が開始する。
ステップS401において、CPU202は、パノラマ撮影モードが解除されたか否かを判断する。パノラマ撮影モードの解除は、ユーザがモード切換スイッチ105を操作することにより解除される。CPU202が、パノラマ撮影モードが解除されたと判定した場合には、ステップS402に進む。一方、CPU202が、パノラマ撮影モードが解除されていないと判断した場合には、ステップS403に進む。
ステップS402において、モード設定部235は、パノラマ撮影モードから通常撮影モードに切り換える。これにより、一連の処理を終了する。
ステップS403において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていないと判断した場合には、ステップS401に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされたと判断した場合には、ステップS404に進む。
ステップS404において、CPU202は、位置情報取得部208を制御して、カメラ101の位置情報を取得する。具体的には、CPU202は、GPSアンテナ221により受信したGPSシグナルに基づいて、GPS処理回路222により位置情報を算出させる。そして、算出された位置情報を取得する。
ステップS405において、CPU202は、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判断する。基準位置とは、具体的には、パノラマ撮影モード設定後に、最初に撮影を行った位置を示す位置情報である。基準位置は、後述するステップS423において設定される。CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合には、ステップS402に進む。一方、CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、ステップS406に進む。なお、パノラマ撮影モード設定後に、画像ファイルが作成されていない場合には、基準位置が設定されていないため、本ステップによる判定は行われない。
ステップS406において、CPU202は、モータ駆動回路215等を制御して、AE、AF処理等を行う。
ステップS407において、CPU202は、シャッタボタン104が全押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が全押しされていないと判断した場合には、ステップS408に進む。一方、CPU202が、シャッタボタン104が全押しされたと判断した場合には、ステップS409に進む。
ステップS408において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされているか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていると判断した場合には、ステップS407に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていない(半押しが解除された)と判断した場合には、ステップS401に戻る。
ステップS409において、CPU202は、方位情報取得部409を制御して、方位情報を取得する。
ステップS410において、CPU202は、撮影処理を実行する。具体的には、ズームレンズに入射した被写体光をCCD26上に結像させる。結像された被写体光は、被写体像の明るさに応じて画素ごとに信号電荷を蓄積される。信号電荷は、アナログ信号処理回路で所定のアナログ処理をされた後、A/D変換回路によってデジタル撮像信号に変換されてCPU202へ導かれる。そして、CPU202において、所定の画像処理が行われ画像データが生成される。
ステップS411において、CPU202は、パノラマ撮影モード設定後の一枚目の撮影であるか否かを判断する。CPU202が、一枚目の撮影であると判断した場合には、ステップS412に進む。一方、CPU202が、一枚目の画像でないと判断した場合には、ステップS414に進む。
ステップS412にいて、CPU202は、パノラマ撮影モード設定時に撮影される画像ファイルを記録するフォルダ(フォルダ1)を作成する。
ステップS413において、画像ファイル作成部231は、画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名として、例えば「DSCN0001.JPG」を付与する。そして、ステップS421に進む。
ステップS414において、CPU202は、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報を取得する。具体的には、フォルダ1に記録されている画像ファイル名等が「DSCN0001:0°」、「DSCN0002:10°」の場合には、CPU202は、方位情報として0°、10°の情報を取得する。
ステップS415において、CPU202は、撮影した画像データ(以下、「追加画像データ」)の方位の順番を特定する。特定される方位の順番は、対象となる複数の既存の画像と今回の撮影によって得られた画像の集合に中の順番である。また、対象となる既存の画像とは、パノラマ撮影モードが設定され、基準位置の範囲内において撮影された画像である。方位の順番とは、ステップS409及びステップS414において取得した方位情報の数値(角度)を、例えば昇順に並べた際の順序である。具体的には、ステップS409において取得された追加画像データの方位情報が、18°の場合には、追加画像データの方位情報は3番目であると特定される。
ステップS416において、CPU202は、特定された追加画像データの方位の順番が順番どおりであるか否かを判断する。具体的には、CPU202は、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報のうち、方位情報の値がもっとも大きい値(角度)に続く値であるか否かを判定する。より具体的には、ステップS415の例のように、追加画像データの方位情報が3番目と特定される場合、CPU202は、方位順番通りであると判断する。一方、例えば、追加画像データの方位情報が「8°」の場合には、追加画像の方位情報は、「0°」と「10°」との間である2番目と特定されるため、CPU202は、方位情報が順番通りでないと判断する。CPU202が、追加画像の方位情報が順番通りであると判断した場合には、ステップS417に進む。一方、追加画像の方位情報が順番通りでないと判断した場合には、ステップS418に進む。
ステップS417において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名として、「DSCN0002.JPG」に続く「DSCN0003.JPG」を付与する。そしてステップS421に進む。
ステップS418において、CPU202は、追加画像データを含む画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号があるか否かを判定する。ここで、追加画像の方位情報が「8°」の場合を例として説明する。フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名等が、「DSCN0001:0°」、「DSCN0002:10°」の場合、追加画像データの方位情報は2番目であると特定される。
このとき、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名のうちの数字列部分には、「0001」及び「0002」が使用されている。そのため、CPU202は、追加画像データの画像ファイルに付与するための空き番号がないと判断する。一方、例えば、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名等が「DSCN0001:0°」、「DSCN0003:10°」であれば、「0002」は使用されていない。そのため、CPU202は、追加画像データの画像ファイルに付与するための空き番号があると判断する。CPU202が、追加画像の画像ファイルに付与するためのファイル名の数字列部分の空き番号がないと判断した場合には、ステップS419に進む。一方、CPU202が、追加画像データに付与するためのファイル名の数字列部分の空き番号があると判定した場合には、ステップS420に進む。
ステップS419において、ファイル名変更部233は、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。具体的には、ステップS418の説明の例において、「DSCN0002.JPG」を「DSCN0003.JPG」に変更する。
ステップS420において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名として「DSCN0002.JPG」を付与する。そして、ステップS421に移行する。
ステップS421において、記録制御部232は、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルをフォルダ1に記録する。また、記録制御部232は、方位情報取得部207によって取得された方位情報を画像ファイルのヘッダに書き込む。
ステップS422において、CPU202は、ステップS421で記録制御部232が記録した画像ファイルが、パノラマ撮影モード設定後に作成された一枚目の画像ファイルであるか否かを判断する。CPU202が、一枚目の画像ファイルであると判断した場合には、ステップS423に進む。一方、CPU202が、一枚目の画像ファイルでないと判断した場合には、ステップS401に戻る。
ステップS423において、CPU202は、ステップS404で位置情報取得部208によって取得された位置情報を基準位置に設定する。そして、ステップS401に戻る。
(変形例)
上述した説明において、画像データが生成され、ファイル名を付与する前のタイミングでフォルダ1に記録された画像ファイルのファイル名を変更する例を説明したが、実施の形態はこれに限られない。例えば、ユーザが一連のパノラマ撮影を行い、方位情報が関連付けられて記録された画像ファイルを作成し、フォルダ1に記録しておく。
そして、ユーザが操作部材209によりファイル名を変更する操作を行った時に、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名を、方位情報に基づいて変更することもできる。具体的には、ファイル名変更部233は、画像ファイルに関連付けられた方位情報の順番と、ファイル名の数字列部分とが昇順となるようにファイル名を変更する。例えば、ファイル名変更部233は、「DSCN0001.JPG:0°」、「DSCN0002.JPG:10°」、「DSCN0003.JPG:18°」、「DSCN0004.JPG:24°」となるようにファイル名を変更する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、外部メモリ205bのフォルダに記録された画像ファイルのファイル名を、画像ファイルの画像データを撮像した際に取得した方位情報に基づいて、変更することができる。これにより、パノラマ撮影処理後に画像編集作業を行なう際に、ファイル名を参照すれば、画像ファイルの方位の順番を容易に認識できる。そのため、画像編集作業を効率よく行うことができ、作業時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るカメラのCPU202の処理について説明する。実施の形態1では、ユーザがパノラマ撮影モードに切り換えて一連の撮影を行う例について説明したが、実施の形態2では、ユーザが撮影を行う位置に基づいて、通常撮影モードと、パノラマ撮影モードとが自動的に切り換わる例について説明する。
また、実施の形態2において、カメラ101の機能的構成は実施の形態1と同様であるため、同様の部分の説明を省略あるいは簡略して説明する。
画像ファイル作成部231は、撮像デバイス206によって撮像され、生成された画像データを含む画像ファイルを作成する。そして、作成した画像ファイルにファイル名を付与する。
記録制御部232は、位置情報取得部208によって取得した位置情報を画像ファイルに関連付けて外部メモリ205bのフォルダに記録する。位置情報は、図3(b)のように、画像ファイルのヘッダに記録される。画像ファイルに関連付けられて記録される位置情報は、シャッタボタン104を全押しした際に、位置情報取得部208が取得した位置情報である。
また、CPU202は、電源スイッチ103がオンされてから最初にフォルダに記録された画像ファイルに関連付けられた位置情報を基準位置として設定する。そして、記録制御部232は、設定された基準位置をRAM203に記録する。
判定部234は、被写体を撮影する際のカメラ101の位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。判定部234は、基準位置が設定された後、つまり電源スイッチ103がオンされてから2枚目以降の撮影処理の際に判定を行う。CPU202は、2枚目以降の画像データを生成する前に、シャッタボタン104が半押しされた際にカメラ101の位置情報を取得する。そして、判定部234は、取得した位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。判定部234が、取得した位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、モード設定部235は、パノラマ撮影モードを設定する。一方、判定部234が、取得した位置情報が所定の範囲内でないと判定した場合には、モード設定部235は、通常撮影モードを設定する。モード設定部235によっていずれかのモードが設定された後に、ユーザがシャッタボタン104を全押しすると、撮影が行われる。そして、画像ファイル作成部231は、画像ファイルを作成する。
記録制御部232は、通常撮影モードが設定されて作成された画像ファイルを、パノラマ撮影モードが設定されて作成された画像ファイルとは異なる規則により識別可能に外部メモリ205bに記録する。具体的には、例えば、記録制御部232は、通常撮影モード設定時に撮影された画像と、パノラマ撮影モード設定時に撮影された画像とを、それぞれ外部メモリ205b内の異なるフォルダに記録させる。より具体的には、例えば、記録制御部232は、パノラマ撮影モード設定時に作成された画像ファイルを「フォルダA」に記録し、通常撮影モード設定時に作成された画像ファイルを「フォルダB」に記録する。
ここで、各モード設定時の記録制御部232の画像ファイル記録制御処理を説明する。カメラ101の電源スイッチ103がオンされた後、一枚目の撮影処理時には、モード設定部235によって通常撮影モードが設定される。その後に撮影処理が行われると、CPU202は、外部メモリ205bにフォルダBを作成する。そして、記録制御部232は、フォルダBに画像ファイル作成部231が作成した画像ファイルを記録する。
また、外部メモリ205bにフォルダBが作成されているが、フォルダBに画像ファイルが記録されていない場合にも、通常撮影モードが設定される。このとき、CPU202は、フォルダBに記録された画像ファイルに関連付けられて記録されている位置情報を基準位置として設定する。その後(2枚目以降)作成される画像ファイルに関しては、判定部234によって、シャッタボタン104を半押しした際の位置情報が、基準位置から所定の範囲内であるか否かが判定され、通常撮影モードかパノラマ撮影モードのいずれかが設定される。具体的には、判定部234は、位置情報が所定の範囲内でないと判定した場合には通常撮影モードを設定し、位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合にはパノラマ撮影モードを設定する。
次にパノラマ撮影モードが設定された際の記録制御処理について説明する。上述のように、カメラ101の電源スイッチ103がオンされた後、一枚目の撮影処理時には、モード設定部235によって通常撮影モードが設定される。そして、撮影された画像ファイルは、外部メモリ205bに作成されたフォルダBに記録される。このとき、CPU202は、画像ファイルに関連付けられた位置情報を基準位置として設定する。
その後の撮影の際には、判定部234によって、シャッタボタン104を半押しした際の位置情報が、基準位置から所定の範囲内であるか否かが判定され、通常撮影モードかパノラマ撮影モードのいずれかが設定される。通常撮影モードが設定され、撮影された画像ファイルは、フォルダBに記録される。
また、モード設定部に235によって最初にパノラマ撮影モードが設定された場合は、CPU202は、パノラマ撮影モードで撮影され、作成された画像ファイルを記録するための新たなフォルダ(例えば、フォルダA)を外部メモリ205bに作成する。そして、CPU202は、基準位置として設定されている位置情報が関連付けられて記録されている画像ファイルをフォルダAに移動する。以下では、実施の形態2において、移動された画像ファイルを「移動画像ファイル」という。
次に、画像ファイル作成部231は、パノラマ撮影モード設定時に作成された画像ファイルに、移動画像ファイルのファイル名の数字列に続く番号を含むファイル名を付与する。そして、記録制御部232は、ファイル作成部231によって作成された画像ファイルをフォルダAに記録する。この後は、記録制御部232は、パノラマ撮影モード設定時に作成された画像ファイルをフォルダAに記録する。これ以降の撮影では、判定部234の判定結果に基づいて、通常撮影モードあるいはパノラマ撮影モードのいずれかが設定される。
ファイル名変更部233は、パノラマ撮影モードが設定され、撮影が行われた場合には、必要に応じてフォルダAにすでに記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。具体的には、フォルダAに記録されている画像ファイルのファイル名及び方位情報が、「DSCN0001.JPG:0°」、「DSCN0002.JPG:10°」、「DSCN0003.JPG:24°」であるとする。シャッタボタン104が全押しされると、CPU202は、方位情報取得部207を介して、生成される画像データの方位情報を取得する。このとき取得された方位情報を「18°」とする。
次に、ファイル名変更部233は、フォルダAに記録されている画像ファイルの方位情報を読み出す。そして、CPU202は、フォルダAに記録されている画像ファイルの方位情報と、生成された画像データの方位情報とにより、方位情報の順番(昇順)を特定する。本例では、方位情報の順番は、「0°」、「10°」、「18°」、「24°」の順番となる。つまり、生成された画像データの方位情報の順番は3番目と特定される。
このとき、ファイル名の変更対象となる数字列部分の「0002」、「0003」の間には空き番号がないので、ファイル名変更部233は「0003」を、
例えば「0004」に変更する。これにより、画像ファイル作成部231は、生成された画像データ(方位情報が「18°」)にファイル名「DSCN0003.JPG」を付与して画像ファイルを作成する。
また、ファイル名変更部233は、通常撮影モードが設定され、撮影が行われた場合には、画像ファイルのファイル名を変更しない。そして、画像ファイル作成部231は、新たに作成された画像ファイルに、フォルダBに記録されている画像ファイルのファイル名の数字列部分の最終番号に続く数字列を含むファイル名を付与する。そして、新たに作成された画像ファイルをフォルダBに記録する。
(実施の形態2のカメラのCPUの処理手順)
次に、実施の形態2に係るカメラのCPU202の処理手順について説明する。図5及び図6は、実施の形態2に係るカメラのCPU202の処理手順の一例について示すフローチャートである。図5及び図6のフローチャートのプログラムは、フラッシュメモリ204に記録されている。図5のフローチャートにおいて、ユーザによりカメラ101の電源スイッチ103がオンされると本フローチャートの処理が開始する。
ステップS501において、CPU202は、電源スイッチ103がオフされたか否かを判断する。CPU202が、電源スイッチ103がオフされていないと判断した場合には、ステップS502に進む。一方、CPU202が、電源スイッチ103がオフされたと判断した場合には、一連の処理を終了する。
ステップS502おいて、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされてないと判断した場合には、ステップS501に戻る。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされたと判断した場合には、ステップS503に進む。
ステップS503において、CPU202は、位置情報取得部208及び方位情報取得部207をそれぞれ制御して、カメラ101の位置情報および方位情報を取得する。
ステップS504において、CPU202は、モータ駆動回路215等を制御して、AE、AF処理等を行う。
ステップS505において、CPU202は、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判断する。基準位置は、後述するステップS513において設定される位置情報である。CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合には、ステップS506に進む。一方、CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、ステップS515に進む。なお、カメラ101の電源スイッチ103がオンされてから、画像ファイルが作成されていない場合には、本ステップの判断を否定してステップS506に進む。
ステップS506において、CPU202は、表示部211に通常撮影モード表示を行う。通常撮影モード表示とは、ユーザが通常撮影モードであることを認識可能な文字等である。通常撮影モード表示は、例えば、表示部211にスルー画に重畳して表示される。
ステップS507において、CPU202は、シャッタボタン104が全押しされた否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が全押しされていないと判断した場合には、ステップS508に進む。一方、CPU202が、シャッタボタン104が全押しされたと判断した場合には、ステップS509に進む。
ステップS508において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされているか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていると判断した場合には、ステップS507に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていない(半押しが解除された)と判断した場合には、ステップS501に戻る。
ステップS509において、CPU202は、位置情報取得部208及び方位情報取得部207を制御して、位置情報及び方位情報を取得する。また、CPU202は、CPU202の内部時計から日時情報を取得する。
ステップS510において、CPU202は、撮影処理を実行する。具体的には、ステップS410と同様の処理が行われる。
ステップS511において、画像ファイル作成部231は、生成した画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名を付与する。画像ファイル作成部231は、フォルダBに記録されている画像ファイルのファイル名の数字列部分の最終番号に続く番号を含むファイル名を画像ファイルに付与する。
ステップS512において、CPU202は、基準位置が設定されているか否かを判定する。CPU202が、基準位置が設定されていると判定した場合には、ステップS513に進む。一方、CPU202が、基準位置が設定されていないと判定した場合には、ステップS514に進む。
ステップS513において、CPU202は、ステップS509で取得した位置情報を基準位置に設定する。設定した位置情報は、記録制御部232によりRAM203等に記録される。なお、すでに位置情報が設定されている場合には、CPU202は、位置情報を上書き設定する。
ステップS514において、記録制御部232は、作成した画像ファイルをフォルダBに記録する。そして、ステップS501に戻る。
ステップS515において、CPU202は、表示部211にパノラマ撮影モード表示を行う。パノラマ撮影モード表示とは、ユーザがパノラマ撮影モードであることを認識可能な文字等である。パノラマ撮影モード表示は、表示部211にスルー画に重畳して表示される。
ステップS516において、CPU202は、シャッタボタン104が全押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が全押しされていないと判断した場合には、ステップS517に進む。一方、CPU202が、シャッタボタン104が全押しされたと判断した場合には、ステップS518に進む。
ステップS517において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされているか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていると判断した場合には、ステップS516に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていない(半押しが解除された)と判断した場合には、ステップS501に戻る。
ステップS518において、CPU202は、位置情報取得部208及び方位情報取得部207を制御して、位置情報及び方位情報を取得する。また、CPU202は、CPU202の内部時計から日時情報を取得する。
ステップS519において、CPU202は、撮影処理を実行する。具体的には、ステップS410と同様の処理が行われる。なお、以下の図5及び図6のフローチャートにおいて、本ステップで生成された画像データを「追加画像データ」という。
ステップS520において、CPU202は、追加画像データのフリーズ画像及びパノラマ選択を求める表示を表示部211に表示させる。「パノラマ選択を求める表示」とは、例えば、追加画像データをパノラマ画像として保存するか否かを選択させるための文字列等である。「パノラマ選択を求める表示」は、表示部211に、追加画像データのフリーズ画像に重畳されて表示される。
ステップS521において、CPU202は、パノラマ撮影モード取り消しの操作があったか否かを判断する。具体的には、ユーザが操作部材209にパノラマ撮影モードを取り消す操作を行ったか否かを判断する。CPU202が、パノラマ撮影モード取り消しの操作があったと判断した場合には、ステップS511に進む。一方、CPU202が、パノラマ撮影モード取り消しの操作がないと判断した場合には、ステップS522に進む。
ステップS522において、CPU202は、追加画像データのパノラマ撮影モード保存処理を行う。パノラマ撮影モード保存処理については後述する。そして、ステップS501に戻る。
次に、図5のステップS522にパノラマ撮影モード保存処理の保存処理手順について説明する。図6は、パノラマ撮影モード保存処理の保存処理手順について示すフローチャートである。
ステップS601において、CPU202は、作成済みフォルダ(フォルダA)があるか否かを判断する。ここで、本ステップの判断対象となる作成済みフォルダ(フォルダA)とは、パノラマ撮影モードにより撮影された画像ファイルを記録するためのフォルダである。CPU202が、フォルダAがないと判断した場合には、ステップS602に進む。一方、CPU202が、フォルダAがあると判断した場合には、ステップS606に進む。
ステップS602において、CPU202は、新規フォルダ(フォルダA)を作成する。
ステップS603において、CPU202は、移動対象となる画像ファイルをフォルダBからフォルダAに移動させる。ここで、移動対象となる画像ファイルとは、基準位置として設定されている位置情報が関連付けられて記録されている画像ファイルである。
ステップS604において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、画像ファイルにファイル名を付与する。画像ファイル作成部231は、ステップS603で移動した画像ファイルのファイル名の番号に続く番号を含むファイル名を付与する。
ステップS605において、記録制御部232は、画像ファイル作成部231が作成した画像ファイルをフォルダAに記録する。そして、ステップS501に戻る。
ステップS606において、CPU202は、フォルダAに記録されている画像ファイルの方位情報を取得する。
ステップS607において、CPU202は、追加画像データの方位の順番を特定する。特定される方位の順番は、対象となる既存の画像ファイルと今回の撮影によって得られた画像ファイルの集合に中の方位の順番である。また、対象となる既存の画像とは、フォルダAに記録されている画像ファイルである。方位の順番とは、画像ファイルに関連付けられて記録されている方位情報の数値(角度)を、例えば昇順に並べた際の順序である。
ステップS608において、CPU202は、特定された追加画像データの方位の順番が順番どおりであるか否かを判断する。具体的には、CPU202は、フォルダAに記録されている画像ファイルの方位情報のうち、方位情報の値がもっとも大きい値(角度)に続く値であるか否かを判定する。具体例に関しては、実施の形態1のステップS416と同様のため説明を省略する。CPU202が、追加画像データの方位の順番が順番通りであると判断した場合には、ステップS609に進む。一方、CPU202が、追加画像データの方位の順番が順番通りでないと判断した場合には、ステップS610に進む。
ステップS609において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名を付与する。画像ファイル作成部231は、フォルダAに記録されている画像ファイルのファイル名のうち、数字列の部分が最終番号の番号に続く数字列を含むファイル名を付与する。そして、ステップS613に進む。
ステップS610において、CPU202は、追加画像データを含む画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号があるか否かを判定する。具体例に関しては、ステップS418と同様のため説明を省略する。CPU202が、追加画像データの画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号がないと判定した場合には、ステップS611に進む。一方、CPU202が、追加画像データの画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号があると判定した場合には、ステップS612に進む。
ステップS611において、ファイル名変更部233は、フォルダAに記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。具体的例に関しては、ステップS419の例と同様のため説明を省略する。
ステップS612において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名を付与する。具体的には、画像ファイル作成部231は、ステップS419の例において、当該画像ファイルにファイル名として「DSCN0002.JPG」を付与する。そして、ステップS613に進む。
ステップS613において、記録制御部232は、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルをフォルダAに記録する。また、記録制御部232は、方位情報取得部207によって取得された方位情報を画像ファイルに関連付けて記録する。そして、ステップS501に戻る。
(変形例1)
次に、実施の形態2の変形例1について説明する。上述した例では、通常撮影モードとパノラマ撮影モードの設定を変更する判断基準として、位置情報のみを用いたが、例えば、方位情報を判断基準とすることもできる。
本例において、例えば、CPU202は、判断基準となる方位情報(以下、「基準方位」という)を設定する。基準方位は、例えば、上述の基準位置が設定されたタイミングと同様のタイミングで設定される。そして、判定部234が、シャッタボタン104を半押しした際に取得した方位情報が基準方位から所定の範囲内であるか否かを判定する。
所定の範囲は、基準方位から360°の範囲においてユーザが設定可能である。そして、判定部234が、所定の範囲内であると判定した場合には、パノラマ撮影モードが設定される。一方、判定部234が、所定の範囲内でないと判定した場合には、通常撮影モードが設定される。モード設定部235は、基準位置及び基準方位に基づいて、いずれかのモードを設定することができる。
通常撮影モードとパノラマ撮影モードの設定を変更する判断基準は、上述のように基準方位を用いずに、直前に撮影し削除していない画像ファイルの方位情報と、シャッタボタン104を半押しした際に取得した方位情報とを比較することによりモードの設定を変更することとしてもよい。
また、所定の範囲か否かの判断は、レンズの画角や撮影距離により判断することとしてもよく、これらの両方を用いて判断してもよい。さらに、通常撮影モードとパノラマ撮影モードの設定を変更する判断を画像処理により判断してもよい。具体的には、シャッタボタン104が半押しされた際に、表示部211に表示されているスルー画と、直前にパノラマ撮影モードによって撮影され、外部メモリ205bに記録されている画像ファイルの画像データとに重なる部分があるか否かを判断する。そして、重なる部分がある場合には、モード設定部235はパノラマ撮影モードを設定する。
(変形例2)
次に、実施の形態2の変形例2について説明する。上述した例では、通常撮影モードと、パノラマ撮影モードのいずれかで撮影された画像ファイルを識別する方法として、別々のフォルダに記録することとした。変形例では、例えば、どちらのモードが設定されていても同一のフォルダに画像ファイルを記録する。このときは、いずれのモード設定時に作成されたかを画像ファイルのファイル名により識別する。具体的には、例えば、ファイル名「DSCN0001.JPG」の「DSCN」部分を変更する。より具体的には、パノラマ撮影モード設定時に作成された画像ファイルのファイル名を「DSCN」を含むファイル名とし、通常モード設定時に撮影された画像ファイルのファイル名を「DSCN」とは別の文字列を含むファイル名とする。
上記のように一つのフォルダ内に、設定されたモードに関係なく画像ファイルを記録する場合には、ファイル名変更部233は、パノラマ撮影モード設定時に作成された画像ファイルのファイル名のみを変更する。パノラマ撮影モード設定時に作成されたファイルの識別に関しては、CPU202は、ファイル名の「DSCN」部分で判断することができる。また、判定部234は、画像ファイルに関連付けられて記録されている位置情報が基準位置から所定の範囲内にあるか否かを、各画像ファイルについて判定することにより判断することもできる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、撮影を行う際の位置情報に基づいて、自動的に通常撮影モードとパノラマ撮影モードとのいずれかに切り換えることができる。さらに、通常撮影モード設定時に撮影された画像ファイルと、パノラマ撮影モード設定時に撮影された画像ファイルは、異なる規則により、ユーザに識別可能に外部メモリ205bに記録される。そのため、ユーザは、容易にパノラマ撮影モードで撮影された画像ファイルを識別することができる。さらに、パノラマ撮影モードが設定されて撮影された画像ファイルのファイル名を、方位情報に基づいて、変更することができる。これにより、パノラマ撮影処理後に画像編集を行なう際に、画像ファイル名を参照すれば、画像ファイルの方位の順番を容易に認識できる。そのため、画像編集作業を効率よく行うことができ、作業時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係るカメラについて説明する。実施の形態2では、ユーザが撮影する位置に基づいて、通常撮影モードと、パノラマ撮影モードとが自動的に切り換わる例について説明した。実施の形態3では、ユーザによりパノラマ撮影モードが設定される。そして、ユーザが設定の切り換えを行わなければ、そのままパノラマ撮影モードが継続される。パノラマ撮影モードが設定され、最初の撮影された画像ファイルに関連付けられる位置情報は、基準位置として設定される。そして、被写体の撮影を行う際には位置情報を取得し、判定部234は、当該位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かの判定行う。判定部234が、所定の範囲内であると判定すると、基準位置として設定されている位置情報が関連付けられている画像ファイルが保存されているフォルダと同じフォルダ(例えば、フォルダα)に、撮影により作成された画像ファイルを記録する。
一方、判定部234が、所定の範囲内でないと判定すると、CPU202は、基準位置とは別の位置におけるパノラマ撮影(以下、「新規パノラマプロジェクト」という)と判断し、フォルダαとは別のフォルダ(例えば、フォルダβ)を作成し、新たに作成された画像ファイルをフォルダβ記録させる。そして、CPU202は、新たに作成された画像ファイルに関連付けて記録される位置情報を基準位置として更新する。
実施の形態3において、実施の形態2と同様の部分に関しては、その説明を省略あるいは簡略して説明する。
画像ファイル作成部231は、撮像デバイス206によって撮像され、生成された画像データを含む画像ファイルを作成する。そして、画像ファイル作成部231は、作成した画像ファイルにファイル名を付与する。
記録制御部232は、位置情報取得部208によって取得した位置情報を画像ファイルに関連付けて外部メモリ205bのフォルダに記録する。画像ファイルに関連付けられて記録される位置情報は、シャッタボタン104を全押しした際に、位置情報取得部208によって取得した位置情報である。ここで、上述のように、パノラマ撮影モードが設定されて、最初に行われた撮影の場合には、CPU202は、取得した位置情報を基準位置として設定する。そして、記録制御部232は、設定された基準位置をRAM203等に記録する。
判定部234は、被写体を撮影する際のカメラ101の位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。判定部234は、カメラ101のシャッタボタン104を半押しした際に、カメラ101の位置情報を取得する。そして、判定部234は、取得した位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。
判定部234が、被写体を撮影する際のカメラ101の位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定すると、次に判定部234は、直前の画像ファイルが作成されてから所定時間が経過したか否かを判定する。
そして、判定部234が、直前の画像ファイルが作成されてから所定時間が経過していないと判定した場合には、直前の画像ファイルと同様のフォルダに画像ファイルを記録する処理を行う。
一方、判定部234が、被写体を撮影する際のカメラ101の位置情報が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合は、CPU202は、新規パノラマプロジェクトを行うと判断する。また、判定部234は、被写体を撮影する際のカメラ101の位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定したが、直前の画像ファイルが作成されてから所定時間が経過したと判定した場合には、CPU202は、新規パノラマプロジェクトを行うと判断する。
以下では、まず、直前の画像ファイルと同様のフォルダに画像ファイルを記録する処理について説明する。なお、以下の説明においては、パノラマ撮影モード設定後に一枚目の撮影が行われ、画像ファイルの作成、基準位置の設定が行われているものとして説明を行う。また、一枚目の画像ファイルが記録されているフォルダをフォルダαとする。この説明において、一枚目の画像が、上記「直前に作成された画像ファイル」に相当する。
判定部234によって所定の判定がなされた後にシャッタボタン104が全押しされると、一枚目の画像ファイルと同じフォルダαに、新たに撮影された画像ファイル(以下、「追加画像ファイル」という)を記録することとなる。画像ファイル作成部231が画像ファイルを作成する際には、必要に応じて、ファイル名変更部233は、フォルダαに記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。具体的には、フォルダαに記録されている画像ファイルのファイル名及び方位情報が、「DSCN0001.JPG:0°」、「DSCN0002.JPG:10°」、「DSCN0003.JPG:24°」であるとする。シャッタボタン104が全押しされると、CPU202は、方位情報取得部207を介して、生成される画像データの方位情報を取得する。このとき取得された方位情報を「18°」とする。次に、ファイル名変更部233は、フォルダαに記録されている画像ファイルの方位情報を読み出す。そして、CPU202は、フォルダαに記録されている画像ファイルの方位情報と、生成された画像データの方位情報とにより、方位情報の順番(昇順)を特定する。本例では、方位情報の順番は、「0°」、「10°」、「18°」、「24°」の順番となる。つまり、生成された画像データの方位情報の順番は3番目と特定される。
このとき、ファイル名の変更対象となる数字列部分の「0002」、「0003」の間には空き番号がないので、ファイル名変更部233は「0003」を、例えば「0004」に変更する。
画像ファイル作成部231は、追加画像ファイルにファイル名を付与する。上述の例では、画像ファイル作成部231は、生成された画像データ(方位情報が「18°」)にファイル名「DSCN0003.JPG」を付与する。そして、記録制御部232は、追加画像ファイルをフォルダαに記録する。また、記録制御部232は、シャッタボタン104が全押しされた際に方位情報取得部207が取得した方位情報を画像ファイルのヘッダに書き込む。
次に、CPU202によって新規パノラマプロジェクトを行うと判断された場合の処理について説明する。
CPU202が、新規パノラマプロジェクトを行うと判断した後に、シャッタボタン104が全押しされると、CPU202は撮影処理を行う。また、シャッタボタン104が全押しされると、CPU202は、位置情報取得部208及び方位情報取得部207を制御して、位置情報及び方位情報を取得する。次に、CPU202は、撮影が行われたタイミングで、外部メモリ205bにフォルダαと異なるフォルダ(以下、「フォルダβ」とする)を作成する。記録制御部232は、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルをフォルダβに記録する。画像ファイルがフォルダβに記録される際には、CPU202は、フォルダβに記録される画像ファイルに関連付けられて記録される位置情報を新たな基準位置に設定する。ここで、設定される基準位置は、追加画像ファイルの画像データの撮影を行った際、つまりシャッタボタン104が全押しされた際に、位置情報取得部208によって取得された位置情報である。記録制御部232はRAM203等に基準位置を記録する。
その後に撮影され、作成される画像ファイルは、判定部234により、当該画像ファイルを撮影した際の位置情報が新たに設定された基準位置から所定の範囲内であるか否かの判定を行うこととなる。この後の処理は、上記内容と同様のため説明を省略する。
(実施の形態3のカメラのCPUの処理手順)
次に、実施の形態3に係るカメラのCPU202の処理手順について説明する。図7及び図8は、実施の形態3にかかるカメラのCPU202の処理手順の一例について示すフローチャートである。図7及び図8のフローチャートのプログラムは、フラッシュメモリ204に記録されている。図7のフローチャートにおいて、ユーザによりカメラ101がパノラマ撮影モードに設定されると本フローチャートの処理が開始する。
ステップS701において、CPU202は、パノラマ撮影モードが解除されたか否かを判断する。パノラマ撮影モードの解除は、ユーザがモード切換スイッチ105を操作することにより解除される。CPU202が、パノラマ撮影モードが解除されたと判定した場合には、ステップS702に進む。一方、CPU202が、パノラマ撮影モードが解除されていないと判断した場合には、ステップS703に進む。
ステップS702において、モード設定部235は、パノラマ撮影モードから通常撮影モードに切り換える。これにより、一連の処理を終了する。
ステップS703において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされてないと判断した場合には、ステップS701に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされたと判断した場合には、ステップS704に進む。
ステップS704において、CPU202は、モータ駆動回路215等を制御して、AE、AF処理等を行う。
ステップS705において、CPU202は、位置情報取得部208を制御して、カメラ101の位置情報を取得する。
ステップS706において、CPU202は、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判断する。基準位置は、後述するステップS804において設定される位置情報である。CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合には、ステップS707に進む。一方、CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、ステップS709に進む。なお、パノラマ撮影モードに設定されてから、画像ファイルが作成されていない場合には、本ステップの判断を否定してステップS707に進む。
ステップS707において、CPU202は、表示画面に新規パノラマプロジェクト表示を表示させる。新規パノラマプロジェクト表示とは、新たなパノラマ撮影を行う旨の表示である。新規パノラマプロジェクト表示は、表示部211にスルー画に重畳されて表示される。
ステップS708において、CPU202は、フラグi=0を設定する。そして、ステップS712に進む。
ステップS709において、CPU202は、前回の画像ファイルの作成を行ってから所定時間が経過したか否かを判断する。CPU202が、所定時間が経過したと判断した場合には、ステップS707に進む。一方、CPU202が、所定時間が経過していないと判断した場合には、ステップS710に進む。
ステップS710において、CPU202は、表示部211に追加撮影表示を表示させる。追加撮影表示とは、現在行っているパノラマ撮影の撮影に追加して画像ファイルを作成する旨の表示である。追加撮影表示は、表示部211にスルー画に重畳されて表示される。
ステップS711において、CPU202は、フラグi=1を設定する。
ステップS712において、CPU202は、シャッタボタン104が全押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が全押しされていないと判断した場合には、ステップS713に進む。一方、CPU202が、シャッタボタン104が全押しされたと判断した場合には、ステップS714に進む。
ステップS713において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされているか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていると判断した場合には、ステップS712に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていない(半押しが解除された)と判断した場合には、ステップS701に戻る。
ステップS714において、CPU202は、位置情報取得部208及び方位情報取得部207を制御して、位置情報及び方位情報を取得する。また、CPU202は、CPU202の内部時計から日時情報を取得する。
ステップS715において、CPU202は、撮影処理を実行する。具体的には、ステップS410と同様の処理が行われる。なお、以下の図7及び図8のフローチャートにおいて、本ステップで生成された画像データを「追加画像データ」という。
ステップS716において、CPU202は、追加画像データのパノラマモード保存処理2を行う。パノラマモード保存処理2については後述する。そして、ステップS701に戻る。
次に、図7のステップS716にパノラマモード保存処理2の保存処理手順について説明する。図8は、パノラマ撮影モード保存処理2の保存処理手順について示すフローチャートである。
ステップS801において、CPU202は、設定されているフラグがi=0であるか否かを判断する。CPU202が、設定されているフラグがi=0であると判断した場合には、ステップS802に進む。一方、CPU202が、設定されているフラグがi=0でないと判断した場合には、ステップS805に進む。
ステップS802において、CPU202は、外部メモリ205bに新規パノラマプロジェクト用フォルダを作成する。本ステップにおいて、CPU202は、パノラマ撮影モード設定後の最初の撮影である場合には、例えばフォルダαを作成する。また、すでにフォルダαが作成されている場合には、CPU202は、フォルダαとは異なるフォルダ(例えば、フォルダβ)を作成する。
ステップS803において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、ファイル名を付与する。なお、本ステップでは、ファイル名の数字列部分が「0001」を含むファイル名が付与される。
ステップS804において、ステップS803で作成された画像ファイルを撮影する際に取得した位置情報を基準位置として設定する。そして、ステップS813に進む。
ステップS805において、CPU202は、追加画像データの方位情報を取得する。具体的には、ステップS714で取得した方位情報を取得する。
ステップS806において、CPU202は、パノラマフォルダに記録されている画像ファイルの方位情報を取得する。本ステップのパノラマフォルダとは、現在処理が行われているパノラマプロジェクトのフォルダである。具体的には、例えば、フォルダβが作成されている場合には、フォルダβをいい、フォルダβが作成されていない場合には、フォルダαをいう。以下、本フローチャートにおいて、同様である。
ステップS807において、CPU202は、追加画像データの方位の順番を特定する。特定される方位の順番は、対象となる既存の画像ファイルと今回の撮影によって得られた画像ファイルの集合に中の方位の順番である。また、対象となる既存の画像とは、フォルダAに記録されている画像ファイルである。方位の順番とは、画像ファイルに関連付けられて記録されている方位情報の数値(角度)を、例えば昇順に並べた際の順序である。
ステップS808おいて、CPU202は、特定された追加画像データの方位の順番が順番通りであるか否かを判断する。具体的には、CPU202は、フォルダAに記録されている画像ファイルの方位情報のうち、方位情報の値がもっとも大きい値(角度)に続く値であるか否かを判定する。具体例に関しては、実施の形態1のステップS416と同様のため説明を省略する。CPU202が、追加画像データの方位の順番が順番通りであると判断した場合には、ステップS809に進む。一方、CPU202が、追加画像データの方位の順番が順番通りでないと判断した場合には、ステップS810に進む。
ステップS809において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名を付与する。画像ファイル作成部231は、パノラマフォルダに記録されている画像ファイルのファイル名のうち、数字列の部分が最終番号に続く数字列を含むファイル名を付与する。
ステップS810において、CPU202は、追加画像の画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号があるか否かを判定する。具体例に関しては、ステップS418と同様のため説明を省略する。CPU202が、追加画像の画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号があると判定した場合には、ステップS812に進む。一方、CPU202が、追加画像の画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号がないと判定した場合には、ステップS811に進む。
ステップS811において、ファイル名変更部233は、パノラマフォルダに記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。具体例に関しては、ステップS419と同様のため説明を省略する。
ステップS812において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名を付与する。具体的には、画像ファイル作成部231は、ステップS419の例において、当該画像ファイルにファイル名として「DSCN0002.JPG」を付与する。そして、ステップS813に移行する。
ステップS813において、記録制御部232は、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルをパノラマフォルダに記録する。また、記録制御部232は、ステップS714で取得した方位情報、位置情報及び時刻情報を画像ファイルに関連付けて記録する。そしてステップS701に戻る。
(変形例1)
上述した実施の形態3では、説明の便宜のため、フォルダα及びフォルダβの2つを用いて説明を行ったが、作成されるフォルダは2つに限られない。フォルダα、フォルダβが作成され、その後に被写体の撮影が行われた際に取得された位置情報が基準位置から所定の範囲内でないと判定された場合等には、新たにフォルダγが作成されることとなる。その後の処理は、同様にパノラマ撮影モード保存処理2が行われ、画像ファイルがフォルダγに保存される。
(変形例2)
また、実施の形態3の変形例2として、実施の形態2の変形例1と同様に基準方位を設定することもできる。本例において、例えば、CPU202は、判断基準となる方位情報(以下、「基準方位」という)を設定する。基準方位は、例えば、上述の基準位置が設定されたタイミングと同様のタイミングで設定される。このとき、例えば、判定部234が、シャッタボタン104を半押しした際に取得した方位情報が、基準方位から所定の範囲内であるか否かを判定する。所定の範囲は、基準方位から360°の範囲においてユーザが設定可能である。そして、判定部234が、所定の範囲内であると判定した場合には、CPU202は、フラグi=1を設定する。一方、判定部234が、所定の範囲内でないと判定した場合には、CPU202は、フラグi=0を設定する。
フラグiの設定は、実施の形態2の変形例1と同様に、直前に撮影し削除していない画像ファイルの方位情報を用いてもよい。また、所定の範囲か否かの判断を、レンズの画角や撮影距離により判断することとしてもよく、これらの両方を用いて判断してもよい。さらに、フラグiの設定を、実施の形態2の変形例1と同様に画像処理により判断してもよい。
以上説明したように実施の形態3によれば、撮影を行う位置を移動した後でも、移動後の位置を基準位置として、パノラマ撮影を行うことができる。さらに、移動前に撮影された画像ファイルと、移動後に撮影された画像ファイルとは、別のフォルダに記録されるため、ユーザは、異なる場所でパノラマ撮影が行われた画像群を容易に認識することができる。さらに、各場所において行われたパノラマ撮影の画像ファイルを、方位情報に基づいて、変更することができる。これにより、パノラマ撮影処理後に画像編集を行なう際に、画像ファイル名を参照すれば、画像ファイルの方位の順番を容易に認識できる。そのため、画像編集作業を効率よく行うことができ、作業時間を短縮することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係るカメラについて説明する。実施の形態4では、ユーザの操作によりパノラマ撮影モードが設定されている。そして、パノラマ撮影モードが設定されて少なくとも一枚の画像ファイルが作成されているものとして以下に説明を行う。
実施の形態4のカメラ101において、位置情報取得部208は、カメラ101の位置情報を取得する。位置情報取得部208は、位置情報を所定時間の間隔(例えば、数分間隔)で取得する。
判定部234は、位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。判定部234は、位置情報取得部208が位置情報を取得する度に、取得された位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。
時間計時部212は、判定部234よって、取得された位置情報が基準位置から所定の範囲内でないと判定されると時間の計時を開始する。つまり、ユーザがパノラマ撮影モード設定後に撮影を行い、撮影を行った位置から離れた場合に、時間計時部212は時間の計時を開始する。
そして、判定部234は、パノラマ撮影モードが設定されている場合に、時間の計時を開始してから所定時間が経過したか否かをする。所定時間に関しては、ユーザが操作部材209を操作することにより適宜変更することができる。
モード設定部235は、判定部234によって所定時間が経過したと判定された場合に、パノラマ撮影モードから通常撮影モードに切り換える。このような構成により、ユーザは、パノラマ撮影モードによる撮影を終了したあとに、通常モードに切り換えることを忘れてそのまま撮影してしまうことを防止することができる。
(実施の形態4のカメラのCPUの処理手順)
次に、実施の形態4に係るカメラのCPU202の処理手順について説明する。図9及び図10は、実施の形態4にかかるカメラのCPU202の処理手順の一例について示すフローチャートである。本フローチャートのプログラムは、フラッシュメモリ204に記録されている。図9のフローチャートにおいて、ユーザの操作によりカメラ101がパノラマ撮影モードに設定されると本フローチャートの処理が開始する。
ステップS901において、CPU202は、パノラマ撮影モードが解除されたか否かを判断する。パノラマ撮影モードの解除は、ユーザがモード切換スイッチ105を操作することにより解除される。CPU202が、パノラマ撮影モードが解除されたと判定した場合には、ステップS902に進む。一方、CPU202が、パノラマ撮影モードが解除されていないと判断した場合には、ステップS903に進む。
ステップS902において、モード設定部235は、パノラマ撮影モードから通常撮影モードに切り換える。これにより、一連の処理を終了する。
ステップS903において、CPU202は、位置情報取得部208を制御して、カメラ101の位置情報を取得する。
ステップS904において、CPU202は、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判断する。基準位置とは、具体的には、パノラマ撮影モード設定後に、最初に撮影を行った位置を示す位置情報である。基準位置は、後述するステップS921において設定される。CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合には、ステップS905に進む。一方、CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、ステップS910に進む。なお、パノラマ撮影モード設定後に、画像ファイルが作成されていない場合には、基準位置が設定されていないため、本ステップによる判定は行われない。
ステップS905において、CPU202は、時間計時部212に時間の計時を開始させる。
ステップS906において、CPU202は、位置情報取得部208を制御して、カメラ101の位置情報を取得する。
ステップS907において、CPU202は、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判断する。本ステップでは、一度、基準位置から所定の範囲内から離れた撮影者が、基準位置から所定の範囲内に戻ってきたか否かが判定される。CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合には、ステップS908に進む。一方、CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、ステップS910に進む。
ステップS908において、CPU202は、時間の計時を開始してから所定の時間が経過したか否かを判定する。CPU202が、所定時間が経過していないと判定した場合には、ステップSS906に戻る。一方、CPUが、所定時間が経過したと判断した場合には、ステップS909に進む。
ステップS909において、モード設定部235は、パノラマ撮影モードから通常撮影モードに切り換える。これにより、一連の処理を終了する。
ステップS910において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていないと判断した場合には、ステップS901に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされたと判断した場合には、ステップS911に進む。
ステップS911において、CPU202は、位置情報取得部208を制御して、カメラ101の位置情報を取得する。
ステップS912において、CPU202は、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判断する。CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内でないと判定した場合には、ステップS902に進む。一方、CPU202が、カメラ101の位置が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、ステップS913に進む。なお、パノラマ撮影モード設定後に、画像ファイルが作成されていない場合には、基準位置が設定されていないため、本ステップによる判定は行われない。
ステップS913において、CPU202は、モータ駆動回路215等を制御して、AE、AF処理等を行う。
ステップS914において、CPU202は、シャッタボタン104が全押しされたか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が全押しされていないと判断した場合には、ステップS915に進む。一方、CPU202が、シャッタボタン104が全押しされたと判断した場合には、ステップS916に進む。
ステップS915において、CPU202は、シャッタボタン104が半押しされているか否かを判断する。CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていると判断した場合には、ステップS914に戻る。一方、CPU202が、シャッタボタン104が半押しされていない(半押しが解除された)と判断した場合には、ステップS901に戻る。
ステップS916において、CPU202は、方位情報取得部409を制御して、方位情報を取得する。
ステップS917において、CPU202は、撮影処理を実行する。具体的には、ズームレンズに入射した被写体光をCCD26上に結像させる。結像された被写体光は、被写体像の明るさに応じて画素ごとに信号電荷を蓄積される。信号電荷は、アナログ信号処理回路で所定のアナログ処理をされた後、A/D変換回路によってデジタル撮像信号に変換されてCPU202へ導かれる。そして、CPU202において、所定の画像処理が行われ画像データが生成される。
ステップS918において、CPU202は、画像ファイル作成処理(図10参照)を実行する。
ステップS919において、記録制御部232は、画像ファイル作成部231によって作成された画像ファイルをフォルダ1に記録する。また、記録制御部232は、方位情報取得部207によって取得された方位情報を画像ファイルのヘッダに書き込む。
ステップS920において、CPU202は、ステップS919で記録制御部232が記録した画像ファイルが、パノラマ撮影モード設定後に作成された一枚目の画像ファイルであるか否かを判断する。CPU202が、一枚目の画像ファイルであると判断した場合には、ステップS921に進む。一方、CPU202が、一枚目の画像ファイルでないと判断した場合には、ステップS901に戻る。
次に、上述した画像ファイル作成処理について説明する。
ステップS1001において、CPU202は、パノラマ撮影モード設定後の一枚目の撮影であるか否かを判断する。CPU202が、一枚目の撮影であると判断した場合には、ステップS1002に進む。一方、CPU202が、一枚目の画像でないと判断した場合には、ステップS1004に進む。
ステップS1002にいて、CPU202は、パノラマ撮影モード設定時に撮影される画像ファイルを記録するフォルダ(フォルダ1)を作成する。
ステップS1003において、画像ファイル作成部231は、画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名として、例えば「DSCN0001.JPG」を付与する。そして、ステップS919に進む。
ステップS1004において、CPU202は、フォルダ1に記録されている画像ファイルの方位情報を取得する。具体的には、フォルダ1に記録されている画像ファイル名等が「DSCN0001:0°」、「DSCN0002:10°」の場合には、CPU202は、方位情報として0°、10°の情報を取得する。
ステップS1005において、CPU202は、撮影した画像データ(以下、「追加画像データ」)の方位の順番を特定する。特定される方位の順番は、対象となる複数の既存の画像と今回の撮影によって得られた画像の集合に中の順番である。また、対象となる既存の画像とは、パノラマ撮影モードが設定され、基準位置の範囲内において撮影された画像である。方位の順番については、ステップS415と同様のため説明を省略する。
ステップS1006において、CPU202は、特定された追加画像データの方位の順番が順番どおりであるか否かを判断する。具体例については、ステップS416と同様のため説明を省略する。CPU202が、追加画像の方位情報が順番通りであると判断した場合には、ステップS1007に進む。一方、追加画像の方位情報が順番通りでないと判断した場合には、ステップS1008に進む。
ステップS1007において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名として、「DSCN0002.JPG」に続く「DSCN0003.JPG」を付与する。そしてステップS919に進む。
ステップS1008において、CPU202は、追加画像データを含む画像ファイルに対して付与するファイル名の数字列部分の空き番号があるか否かを判定する。具体例については、ステップS418と同様のため、説明を省略する。CPU202が、追加画像の画像ファイルに付与するためのファイル名の数字列部分の空き番号がないと判断した場合には、ステップS1009に進む。一方、CPU202が、追加画像データに付与するためのファイル名の数字列部分の空き番号があると判定した場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1009において、ファイル名変更部233は、フォルダ1に記録されている画像ファイルのファイル名を変更する。具体的には、ステップS1008の説明の例において、「DSCN0002.JPG」を「DSCN0003.JPG」に変更する。
ステップS1010において、画像ファイル作成部231は、追加画像データを含む画像ファイルを作成し、当該画像ファイルにファイル名として「DSCN0002.JPG」を付与する。そして、ステップS919に移行する。
なお、時間計時部212によって時間の計時開始後に、所定時間を経過する前に、判定部234が、取得された位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定した場合には、時間計時部212は時間の計時を終了する。これにより、ユーザが、一時的に基準位置を離れて、その後に元の位置に戻った場合には、パノラマ撮影モードによる撮影を継続することができる。
また、上記実施の形態4では、判定部234が、所定時間を経過したと判断した場合には、モード設定部が通常撮影モードに切り換える例について説明したが、例えば、判定部234が、所定時間を経過したと判定した場合に、電源スイッチ103がオフされることとしてもよい。
以上説明したように、実施の形態4によれば、パノラマ撮影モードに設定して撮影を行った後に、モードの切り換えを忘れていた場合であっても、自動的に通常撮影モードに戻る。
なお、上述した実施の形態1〜4では、位置情報及び方位情報が画像ファイルのヘッダに記録される例を説明したが、位置情報及び方位情報を画像ファイルのID情報に関連付けてデータベースを作成してもよい。図11に、位置情報及び方位情報を画像ファイルのID情報に関連付けて作成したデータベースの例を示す。このデータベース1101は、例えば、外部メモリ205bに記録される。データベース1101において、画像ファイルが記録されているフォルダと、画像ファイルのIDと、位置情報と、方位情報とが関連付けられて記録されている。また、図11の例において、画像ファイルIDは、画像ファイルを識別するための識別情報となっているが、画像ファイルのファイル名であってもよい。
また、上述した実施の形態1〜3では、ファイル名の一部に、順序を認識可能な数字列を含むファイル名を付与する例を用いて説明したが、ファイル名の一部に、順序を認識可能な文字列を含むファイル名を付与することとしてもよい。このとき付与されるファイル名は、例えば、「DSCNa」、「DSCNb」となる。
また、上述した実施の形態1〜4では、基準となる方位から一方向のみにカメラ101の向きを変更する例を説明したが、基準となる方位から、一方向とは反対側の他の方向にカメラ101の向きを変更したとしても同様にファイル名を変更することができる。このとき、カメラ101を他の方向に向きを変更した場合には、マイナスの値を用いて方位情報を表すことができる。
カメラの外観を示す図である。 カメラの機能的構成について示す説明図である。 方位情報および位置情報の記録方法について示す説明図である。 実施の形態1にかかるカメラのCPUの処理手順の一例について示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるカメラのCPUの処理手順の一例について示すフローチャートである。 パノラマ撮影モード保存処理の保存処理手順について示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるカメラのCPUの処理手順の一例について示すフローチャートである。 パノラマ撮影モード保存処理2の保存処理手順について示すフローチャートである。 実施の形態4にかかるカメラのCPU202の処理手順の一例について示すフローチャートである。 画像ファイル作成処理について示すフローチャートである。 位置情報及び方位情報を画像ファイルのID情報に関連付けて作成したデータベースの例を示す図である。
符号の説明
101 カメラ
103 電源スイッチ
104 シャッタボタン
105 モード切り換えスイッチ
201 電源
202 CPU
203 RAM
204 フラッシュメモリ
205b 外部メモリ
206 撮像デバイス
207 方位情報取得部
208 位置情報取得部
231 操作部材
232 記録制御部
233 ファイル名変更部
234 判定部
235 モード設定部

Claims (6)

  1. 被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段の方位情報を取得する方位情報取得手段と、
    前記画像データを含む画像ファイルを作成すると共に、前記画像ファイルにファイル名を付与する画像ファイル作成手段と、
    前記画像ファイル作成手段によって作成された画像ファイルに、前記被写体を撮像した際に取得した前記方位情報を関連付けて記憶媒体に記録する記録制御手段と、
    前記記憶媒体に複数の画像ファイルが記録されている場合に、当該画像ファイルに関連付けられて記録されている方位情報に基づいて、前記記憶媒体に記録されている画像ファイルのファイル名を変更するファイル名変更手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記カメラの位置情報を取得する位置情報取得手段を更に備え、
    前記記録制御手段は、前記被写体を撮像した際の前記カメラの位置情報を前記画像ファイルに関連付けて記憶媒体に記録するものであり、
    前記位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段を更に備え、
    前記ファイル名変更手段は、前記判定手段によって前記位置情報が基準位置から所定の範囲内であると判定された場合に前記画像ファイルのファイル名を変更することを特徴とするカメラ。
  3. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記記録制御手段は、前記判定手段によって前記位置情報が前記基準位置から所定の範囲内でないと判定された画像ファイルを、前記位置情報が前記基準位置から所定の範囲内と判定された画像ファイルとは異なる規則により識別可能に前記記録媒体に記録することを特徴とするカメラ。
  4. 請求項2に記載のカメラにおいて、
    通常の撮影を行う第1の撮影モードと、前記画像ファイルを前記第1の撮影モードで作成された画像ファイルと識別可能に記録する第2の撮影モードとのいずれか一方が設定されるモード設定手段を更に備え、
    前記記録制御手段は、前記第1の撮影モードが設定されて作成された画像ファイルを、前記第2の撮影モードが設定されて作成された画像ファイルとは異なる規則により識別可能に前記記憶媒体に記録することを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記カメラの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報が基準位置から所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段と、
    時間を計時する時間計時手段と、
    通常の撮影を行う第1の撮影モードと、前記画像ファイルを前記第1の撮影モードで作成された画像ファイルと識別可能に記録する第2の撮影モードとのいずれか一方が設定されるモード設定手段と、を更に備え、
    前記記録制御手段は、前記被写体を撮像した際の前記カメラの位置情報を前記画像ファイルに関連付けて記憶媒体に記録するものであり、
    前記判定手段は、前記第2の撮影モードが設定されている場合に、前記カメラの位置情報が前記基準位置から所定範囲内にないと判定してから所定時間が経過したか否かを判定し、
    前記モード設定手段は、前記判定手段によって所定時間が経過したと判定された場合に、前記第2の撮影モードから第1の撮影モードに切り換えて設定することを特徴とするカメラ。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載のカメラにおいて、
    前記ファイル作成手段は、ファイル名の一部に、順序を認識可能な文字列あるいは数字列を含むファイル名を生成するものであり、
    前記ファイル名変更手段は、前記画像ファイルに関連付けて記録されている方位情報の順番に応じて、前記文字列あるいは数字列を変更することを特徴とするカメラ。
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