JP2019002165A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック機構を構成する各部品の摩耗を抑制することができる作業機械を提供する。【解決手段】ロック機構3は、ロック爪31と、ロック爪31が掛止可能なストライカ32とで構成される。ストライカ32は、掛止状態におけるロック爪31とストライカ32との相対位置を維持すべく、ストライカ32の移動に伴って移動可能に構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、機械室を覆う開閉自在な機械室カバーと、機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定するロック機構とを備えている作業機械に関する。
従来、クローラ等を有する下部走行体と、下部走行体上に搭載されている上部基体とを備えている作業機械がある。上部基体には、一般的に、運転室、各種作業機(例えば、ブーム、アーム、バケット等で構成された作業機)の他に、各種機械(例えば、エンジン、オイルポンプ等)を収容するための機械室が設けられている。
この種の作業機械としては、機械室が設けられている上部基体に、機械室を覆う開閉自在な機械室カバーと、機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定するロック機構とを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の作業機械のロック機構は、運転室を支持する支持部材に回動自在に取り付けられている機械室カバーの先端部にロック爪を取り付けて、そのロック爪を上部基体のフレームに設けられているストライカに掛止させる構成となっている。
特開平11−336124号公報
しかし、特許文献1に記載のような作業機械では、作業機械が作業を行っている際に生じる機械振動等の振動によって、掛止状態にある(すなわち、当接している)ロック機構のロック爪とストライカとが相対的に移動して、それらに摩耗が生じてしまうという問題があった。そのような摩耗が生じると、ロック機構のロック性能が十分に発揮できなくなったり、ロック機構を構成する各部品に破損が生じてしまったりするおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、ロック機構を構成する各部品の摩耗を抑制することができる作業機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の作業機械は、
下部走行体と、前記下部走行体に搭載された上部基体と、前記上部基体に設けられた機械室を覆う開閉自在な機械室カバーと、前記機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定するロック機構とを備えている作業機械であって、
前記ロック機構は、ロック爪と、前記ロック爪が掛止可能なストライカとで構成され、
前記ロック爪及び前記ストライカのいずれか一方は、掛止状態における前記ロック爪と前記ストライカとの相対位置を維持すべく、他方の移動に伴って、取り付けられている前記上部基体又は前記機械室カバーに対して移動可能であることを特徴とする。
このように、本発明の作業機械では、ロック爪とストライカとを掛止させることによって、機械室カバーの回動を規制している。すなわち、その掛止によって、機械室カバーを閉じた状態が維持される。
ここで、ロック爪及びストライカのいずれか一方は、他方の移動に伴って、取り付けられている上部基体又は機械室カバーに対して移動可能となっている。これにより、機械振動等の振動がロック機構に加えられたとしても、その振動は、ストライカ又はロック爪の移動によって吸収される。その結果、掛止状態におけるロック爪とストライカとの相対位置が維持される。
したがって、本発明の作業機械によれば、掛止状態でロック機構に振動が加えられても、ロック機構を構成する部品であるロック爪とストライカとの相対位置が維持されるので、それらの摩耗を抑制することができる。
また、本発明の作業機械においては、
前記ロック機構は、前記ロック爪及び前記ストライカのいずれか一方の移動を前記ロック爪と前記ストライカとの掛止状態が維持される範囲に規制する規制部を備えていることが好ましい。
このような規制部を設けると、作業機械の通常の作業状態において想定される振動を超えるような大きな振動がロック機構に加わったような場合であっても、その規制部によって、ロック爪とストライカとの相対的な移動が、それらの掛止状態が維持される範囲で規制される。これにより、不意の掛止の解除を防止することができるようになる。
また、本発明の作業機械においては、
前記ロック機構は、前記ロック爪及び前記ストライカのいずれか一方の移動を規制して、所定の位置に位置するように付勢する付勢部材を備えていることが好ましい。
このような付勢部材を備えると、その付勢部材によっても振動が吸収されるようになるので、さらに摩耗を抑制することができるようになる。また、機械室カバーを閉じる際におけるストライカとロック爪との相対的な位置が所定の位置に定まるので、掛止状態となるための構造(例えば、ロック爪を係合位置へと誘導するための外観形状等)を小型化することができる。
また、本発明の作業機械においては、
前記ストライカは、前記上部基体及び前記機械室カバーのいずれか一方に固定されているストライカホルダと、前記ストライカホルダに移動自在に保持され、前記ロック爪が掛止するストライカ本体部とを有し、
前記ストライカ本体部の移動可能な量は、前記ストライカの組立誤差よりも大きくなるように設定されていることが好ましい。
ロック爪とストライカのうち、ストライカを移動可能に構成する場合、ストライカをこのような構造にすると、簡易な構造でストライカを移動可能にすることができるようになる。また、ストライカ本体部の移動可能な量をストライカの組立誤差よりも大きくなるように設定すると、ストライカを組み立てる際における微細な調整が不要となるので、工数を削減して、製造コストを抑えることができるようになる。
本実施形態に係る油圧ショベルの構成を示す側面図。 図1の油圧ショベルを後側上方から見た斜視図。 図1の油圧ショベルの機械室及び機械室カバーの要部を示す断面図であり、図3Aは開放状態を示し、図3Bは閉鎖状態を示す。 図3の機械室及び機械室カバーに設けられているロック機構の側面図。 図4のロック機構のストライカの構成を示す分解斜視図。 図4のロック機構のストライカの要部を示す平面図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る作業機械である油圧ショベルSについて説明する。以下の説明においては、油圧ショベルSの進行方向前方及び前側を単に「前方」及び「前側」といい、進行方向後方及び後側を単に「後方」及び「後側」という。
なお、本実施形態では作業機械の一例として油圧ショベルSを用いるが、本発明の作業機械は、機械室を覆う機械室カバーとロック機構とを備えたものであればよく、油圧ショベルに限定されるものではない。例えば、クレーン車、ダンプカー等であってもよい。
図1の側面図及び図2の後側上方から見た斜視図に示すように、油圧ショベルSは、下部走行体1と、下部走行体1に旋回可能に搭載されている上部旋回体2(上部基体)とを備えている。
下部走行体1は、ロアフレーム1aと、ロアフレーム1aの両側に設けられた一対のクローラ1bとを備えている。クローラ1bは、油圧アクチュエータである走行用油圧モータによって駆動される。
なお、本発明の下部走行体は、ロアフレームとクローラとによって構成されたものに限定されるものではなく、上部基体を搭載可能であり、移動可能なものであればよい。例えば、下部走行体は、車輪で移動するものであってもよいし、脚式移動のものであってもよい。また、作業機械が水上で使用されるものである場合には、下部走行体は台船等であってもよい。
上部旋回体2は、ロアフレーム1aに対して旋回自在に支持されているアッパーフレーム2aと、アッパーフレーム2aの前側に設けられている運転室2bと、運転室2bの側方に設けられている作業機2cと、運転室2b及び作業機2cの後方に搭載されているカウンタウエイト2dと、アッパーフレーム2aとカウンタウエイト2dとで画成されている機械室2eとを有している。
運転室2bには、運転者が作業機2cの運動、上部旋回体2の旋回、及び、下部走行体1の移動を操作するための各種レバー(不図示)等、油圧ショベルSを操作するための各種機器が設けられている。
作業機2cは、上部旋回体2のアッパーフレーム2aに回動自在に連結されているブーム2c1と、ブーム2c1に回動自在に連結されているアーム2c2と、アーム2c2に回動自在に連結されているバケット2c3とを有している。
また、作業機2cは、上部旋回体2のアッパーフレーム2a及びブーム2c1に両端が取り付けられているブームシリンダ2c4と、ブーム2c1及びアーム2c2に両端が取り付けられているアームシリンダ2c5と、アーム2c2及びバケット2c3に両端が取り付けられているバケットシリンダ2c6とを有している。
ブーム2c1は、上部旋回体2のアッパーフレーム2aに回動可能に軸支されており、その軸を支点として、ブームシリンダ2c4の伸縮動作によって回動する。アーム2c2は、ブーム2c1に回動可能に軸支されており、その軸を支点として、アームシリンダ2c5の伸縮動作によって回動する。バケット2c3は、アーム2c2に回動可能に軸支されており、その軸を支点として、バケットシリンダ2c6の伸縮動作によって回動する。
カウンタウエイト2dは、その重量によって、作業機2cとの間で、油圧ショベルS全体としてのバランスを保っている。カウンタウエイト2dの形状は、上部旋回体2のアッパーフレーム2aの後方部分の形状と一致するように湾曲した形状となっている。これにより、カウンタウエイト2dと運転室2b及び作業機2cとの間には、機械室2eとなる空間が形成されている。
機械室2eには、駆動源としてのエンジン、下部走行体1のクローラ1b及び上部旋回体2の作業機2cのアクチュエータ等に油圧を供給する油圧回路、エンジン及び油圧回路等にオイルを供給するためのオイルポンプ等が設置されている。
図3に示すように、機械室2eは、内部に収容されたエンジンのメンテナンス等のために、上部旋回体2の上面に設けられている開口部2e1を介して、その内部と外部とが連通されている。上部旋回体2には、開口部2e1を覆うようにして、開閉自在な(すなわち、図3Aに示す開いた状態と図3B示す閉じた状態とを変更自在な)カバー2f(機械室カバー)が設けられている。
カバー2fの後側の端部には、ボルト等で構成されている回動連結具2f1が取り付けられている。カバー2fは、回動連結具2f1を介して、カウンタウエイト2dに対して回動可能に取り付けられている。一方、カバー2fの前側の端部には、後述するロック機構3を構成するロック爪31が取り付けられている。
ロック機構3は、カバー2fを閉じた状態で解除可能に固定するための機構である。ロック機構3は、カバー2fに取り付けられているロック爪31と、機械室2eを画成しているアッパーフレーム2aに取り付けられているストライカ32とで構成されている。
なお、本発明のロック機構は、上部基体に設けられた機械室を覆う開閉自在な機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定するものである。そのため、対象となる機械室カバーは、上記のカバー2fのように、上方に向かって形成された開口部を、回動によって開放又は閉鎖するものに限定されるものではない。
例えば、上部基体の側面又は下面に設けられた開口部を覆う機械室カバーに適用してもよい。また、スライド又は取り外しによって、開放又は閉鎖を行うタイプの機械室カバーに適用してもよい。
また、本発明のロック機構のロック爪及びストライカは、上記のようにカバー2f(機械室カバー)及び上部旋回体2(上部基体)のアッパーフレーム2aに設けたものにのみ限定されるものではなく、それぞれが機械室カバー及び上部基体のいずれか一方及び他方に設けられたものであればよい。
例えば、ロック爪を上部基体に設け、ストライカを機械室カバーに設けるようにしてもよい。また、ロック爪及びストライカの一方を機械室カバーに設けた場合には、他方を上部基体に搭載されている運転室のフレーム、又は、作業機のフレームに設けてもよい。
図4に示すように、ロック爪31は、カバー2fの機械室2e側にボルトによって固定されている基体部31aと、基体部31aに対して回動可能に軸支されており、ストライカ32に係合する爪部31bと、基体部31aに取り付けられており、爪部31bを付勢する第1バネ31cとを有している。
基体部31aは、機械室2eの内部で下方に向かって突出する一対の第1突起31a1(規制部)と、第1突起31a1よりもストライカ32の移動方向における後側で下方に向かって突出し、第1突起31a1と対向している一対の第2突起31a2(規制部)とを有している。
一対の第1突起31a1及び一対の第2突起31a2は、それぞれ左右方向で重なる位置に設けられている。そのため、図4においては、第1突起31a1及び第2突起31a2は、それぞれ手前側の1つのみが図示されている。
一対の第1突起31a1の一方とそれに対応する一対の第2突起31a2の一方との間には、カバー2fを閉じた状態で、後述するストライカ32の左右方向に延びるガイド棒32dの一端部又は他端部が挟み込まれている。
また、基体部31aには、カバー2fに取り付けた際にカバー2fに設けられた操作窓2f2に対応する位置に、貫通孔(不図示)が形成されている(図2参照)。そのため、機械室2eの内部と外部とは、貫通孔及び操作窓2f2を介して連通されている。
爪部31bは、棒状の部材として形成されており、中央部で基体部31aに第1ボルトB1によって、回動可能に軸支されている。
爪部31bの下方側の先端部である第1端部31b1は、先端がストライカ側に向かって延設されているフック形状となっている。第1端部31b1の先端の掛止部分は、ストライカ32側に向かって延設されており、カバー2fを閉じた状態で後述するストライカ32のストライカ本体部32bに下方側から当接可能(すなわち、掛止可能)となっている。
爪部31bの第1端部31b1とは反対側の第2端部31b2は、基体部31aに設けられた孔及びカバー2fの操作窓2f2を介して、外部に露出している(図2参照)。
第1バネ31cは、爪部31bのフック形状の第1端部31b1を、ストライカ32側に(すなわち、ロック爪31とストライカ32との掛止状態を維持する方向に)付勢している。
カバー2fを空ける際には、まず、カバー2fの操作窓2f2から露出している爪部31bの第2端部31b2を移動させることによって、爪部31bの第2端部31b2とは反対側の第1端部31b1を第1バネ31cの付勢力に抗して移動させ、第1端部31b1とストライカ32との掛止を解除し、その後、カバー2fを回動させて移動させる。
なお、本発明におけるロック爪は、上記のように爪部31b全体を回動させることによって、フック形状の第1端部31b1の先端部をストライカ32に掛止するものに限定されるものではなく、ロック爪とストライカと掛止した状態を固定して、ロック状態を実現できるものであればよい。
例えば、爪部に代わり板状の掛止部材を採用し、その掛止部材全体をスライド可能に構成して、掛止部材とストライカとが重なる状態(すなわち、機械室カバーの開閉動作を阻止する状態)と、重なっていない状態(すなわち、機械室カバーの開閉動作が自由に行われる状態)とを切り替え可能なロック機構として構成してもよい。
図4のロック機構の要部を示す側面図、及び、図5のストライカ32の分解斜視図に示すように、ストライカ32は、上部旋回体2のアッパーフレーム2aの機械室2e側に第2ボルトB2によって固定されているストライカホルダ32aと、ストライカホルダ32aに前後方向に移動自在に保持されており、ロック爪31が掛止するストライカ本体部32bと、ストライカホルダ32aとストライカ本体部32bとの間に設置されている一対の第2バネ32c(付勢部材)(図6参照)と、ストライカ本体部32bに取り付けられている棒状のガイド棒32d(規制部)とを備えている。
ストライカホルダ32aは、上下方向に延びる板状の第1固定部32a1と、第1固定部32a1の上端部から左右方向一方側に延びる板状の第2固定部32a2と、第2固定部32a2の第1固定部32a1とは反対側の端部の下方側に設けられている板状のガイド部32a3と、第2固定部32a2の略中央下方側に設けられている板状の抑え部32a4と、第2固定部32a2と抑え部32a4との間に配置されているスペーサ32a5とを有している。
第1固定部32a1には孔が形成されており、第1固定部32a1は、その孔に挿入される第2ボルトB2によって、上部旋回体2のアッパーフレーム2aの側壁の機械室2e側の面に固定される。
ガイド部32a3は、第2固定部32a2の第1固定部32a1側とは反対側の端部の下方側に、ストライカ本体部32bの移動方向に沿って延設されている。
抑え部32a4は、スペーサ32a5を介して、第1固定部32a1と第2固定部32a2とガイド部32a3との間に、前後方向に延びる筒状の空間を形成している。ストライカ本体部32bは、この空間に移動可能に収容されている。
スペーサ32a5は、ストライカ32の組立後の状態で、後述するストライカ本体部32bの孔部32b1の内部に位置する(図6参照)。そのため、スペーサ32a5は、ストライカ本体部32bが収容される空間を形成しているだけでなく、ストライカ本体部32bの抜け落ちを防止している。
第2固定部32a2、抑え部32a4及びスペーサ32a5には、対応する位置に上下方向に貫通する孔が形成されている。第2固定部32a2、抑え部32a4及びスペーサ32a5は、この穴に挿入された第3ボルトB3によって、相互に固定されている。
図6に示すように、ストライカ本体部32bは、略矩形の板状の部材であり、その略中央部には、略矩形の孔部32b1が形成されている。
ストライカホルダ32aに保持された状態において、ストライカ本体部32bの後方となる端部には、ロック爪31の爪部31bのフック形状の第1端部31b1が、下方側から当接可能となっている(図5参照)。
孔部32b1は、ストライカホルダ32aの略矩形のスペーサ32a5を挿入可能な大きさの略矩形の孔として形成されている。
孔部32b1の前後方向の幅はスペーサ32a5よりも大きく形成されている。そのため、前後方向における孔部32b1の端縁とスペーサ32a5の端縁との間には所定の間隔が形成されている。この間隔(すなわち、ストライカ本体部32bの最大移動量)は、ストライカ本体部32bの通常時の移動量よりも大きく形成されている。そのため、スペーサ32a5によって、ストライカ本体部32bの移動が制限されることはない。
孔部32b1の左右方向の幅は、スペーサ32a5よりもわずかに大きく形成されている。ストライカ本体部32bは、孔部32b1の左右方向一方側の部分をストライカホルダ32aの第1固定部32a1とスペーサ32a5とに挟まれるとともに、他方側の部分をガイド部32a3とスペーサ32a5とに挟まれることによって、移動時における左右方向のがたつきが抑制されている。
第2バネ32cは、前後方向における孔部32b1の端縁とスペーサ32a5の端縁との間に設けられている。第2バネ32cは、ストライカホルダ32aに対するストライカ本体部32b(ひいては、ストライカ本体部32bに取り付けられているガイド棒32d)の位置が所定となるように、スペーサ32a5に対してストライカ本体部32bを前後方向に付勢している。
これにより、カバー2fを閉じる際に、後述する外れ防止機構を構成している第1突起31a1と第2突起31a2との間に、ガイド棒32dを容易に案内することができるようになっている。その結果、第1突起31a1と第2突起31a2との間の間隔を小さく形成することができるようになっている。ひいては、外れ防止機構全体としての小型化を図ることができるようになっている。
図5に示すように、ガイド棒32dは、左右方向に延びる棒状の部材によって形成されている。図4に示すように、ガイド棒32dは、ストライカ本体部32bの上方に取り付けられている。
具体的には、ガイド棒32dの取付位置は、ストライカホルダ32aの第2固定部32a2よりも後方、且つ、ストライカ本体部32bが移動しても第2固定部32a2に当接しない位置となっている。すなわち、ガイド棒32bは、ストライカホルダ32aによって移動が規制されない位置に取り付けられている。
ガイド棒32dは、カバー2fを閉じた状態で、ロック爪31の第1突起31a1と第2突起31a2とによって前後方向から挟み込まれている。
ここで、前後方向におけるガイド棒32dと第1突起31a1との間隔L1a、及び、ガイド棒32dと第2突起31a2との間隔L1bを足し合わせた長さは、ストライカ本体部32bに対し、ロック爪31の爪部31bのフック形状の第1端部31b1が掛止している部分の長さL2よりも小さくなるように構成されている。
すなわち、ガイド棒32dと第1突起31a1及び第2突起31a2とによって、掛止状態の外れ防止機構が構成されており、この外れ防止機構によって、後述するストライカ本体部32bの移動が、ロック爪31とストライカ32との掛止状態が維持される範囲で規制されている。
なお、本発明におけるストライカは、上記のように構成したものに限定されるものではなく、ロック機構3に振動が加えられた際に、ロック爪とストライカとの掛止状態における掛止部分の相対的な位置を維持すべく、ロック爪の移動に伴って移動可能に構成されているものであればよい。
例えば、アッパーフレームにガイドレールを設け、単一の部材で構成されたストライカを、そのガイドレールに沿って移動可能に係合させたものであってもよい。
次に、油圧ショベルSが作業を行っている際に生じる機械振動等の振動によって、掛止状態にある(すなわち、当接している)ロック機構3に対し振動が加わった場合におけるロック機構3の挙動について説明する。
下部走行体1のクローラ1bを作動させて移動した場合、又は、作業機2cによって作業を行った場合等には、上部旋回体2に対し、振動が加わることになる。このとき、上部旋回体2のアッパーフレーム2aとカウンタウエイト2dとは独立した別の部材であるので、同一の振動源からの振動が加えられた場合であっても、発生する振動(例えば、その振動の周期等)は、各々で異なるものとなる。
ここで、カバー2fを固定するためのロック機構3は、カウンタウエイト2dに回動連結具2f1を介してカバー2fに取り付けられているロック爪31と、アッパーフレーム2aに取り付けられているストライカ32とで構成されている。
そのため、上部旋回体2に対し振動が加えられた際には、掛止状態にある(すなわち、当接している)ロック爪31とストライカ32とが相対的に移動して(すなわち、相対位置が変化して)、それらに摩耗及び衝突が生じてしまうという問題があった。
特に、ロック爪31及びストライカ32のいずれか一方のみが移動したり、それぞれが異なる方向に移動したりすることによって、ロック爪31及びストライカ32の各々に異なる振動が加えられた場合には、摩耗及び衝突が生じる可能性が高くなる。
そのような摩耗及び衝突が生じると、ロック機構3のロック性能が十分に発揮できなくなったり、ロック機構3を構成する各部品に破損が生じてしまったりするおそれがあった。
そこで、ロック機構3では、ストライカ本体部32bとロック爪31のフック形状の第1端部31b1との掛止状態における相対位置を維持すべく、ストライカ32のストライカ本体部32bを、第1端部31b1の移動に伴って前後方向に移動可能に構成している。
具体的には、ロック爪31の爪部31bのフック形状の第1端部31b1と、それが掛止されているストライカ32のストライカ本体部32bとの相対位置を維持しようとする力(例えば、それらの間の摩擦による保持力)よりも、ストライカ32のストライカホルダ32aに対し、ストライカ本体部32bを移動させるために必要な力(例えば、それらの間で生じる摩擦による保持力)が、小さくなるように構成されている。
さらに、ストライカ32の内部に第2バネ32cを設け、ストライカ32側における振動を吸収できるようにしている。
これにより、機械振動等の振動がロック機構3に加えられたとしても、その振動は、ストライカホルダ32aに対するストライカ本体部32bの移動によって吸収される。その結果、掛止状態における掛止部分の相対位置が維持される。
したがって、油圧ショベルSによれば、掛止状態でロック機構3に振動が加えられても、ロック機構3を構成する部品の掛止状態における掛止部分の相対位置が維持されるので、それらの摩耗を抑制することができる。
なお、ロック爪31とストライカ32との相対位置を維持しようとする力は、必ずしも摩擦による保持力である必要はない。例えば、それらの当接面に係止するための突起等を設けてもよい。また、摩擦による保持力を用いる場合には、バネ等の付勢力によってそれらを相互に強く当接させて、その保持力が強まるようにしてもよい。
また、ロック爪31とストライカ32との相対位置は、必ずしも常に完全に固定されている必要はなく、わずかにでもその相対位置が維持できればよい。わずかにでもその相対位置が維持できれば、その維持がなされた分だけ、摩耗を抑制できるためである。
ところで、通常想定される振動を超えるような大きな振動がロック機構3に加わってしまった場合等には、ストライカ32のストライカ本体部32bとロック爪31の第1端部31b1とが相対的に大きく(具体的には、ストライカ本体部32bに対し、フック形状の第1端部31b1が掛止している部分の長さL2(図4参照)より)移動してしまい、ストライカ32とロック爪31との掛止が解除されてしまうおそれが生じる。
しかし、油圧ショベルSでは、ガイド棒32dと第1突起31a1及び第2突起31a2とによって、掛止状態の外れ防止機構が構成されており、この外れ防止機構によって、ストライカ本体部32bの移動が、ロック爪31とストライカ32との掛止状態が維持される範囲で規制されている。
これにより、通常想定される振動を超えるような大きな振動がロック機構3に加わってしまった場合等であっても、不意の掛止の解除は防止されるようになっている。
また、油圧ショベルSでは、ストライカ本体部32bの移動可能な量が、ストライカ32の組立誤差よりも大きくなるように設定されている。これにより、ストライカ32は、組み立てる際における微細な調整が不要となっており、工数を削減して、製造コストを抑えることができるようになっている。
また、ストライカ本体部32bの移動可能な量は、ロック機構3の構造、上部旋回体2に加えられる振動の種類等に基づいて、実験等によって得られた予測される振動量(すなわち、ロック爪31に対するストライカ32の移動量)に応じた大きさになるように設定されている。これにより、移動可能な量を適切な範囲に抑えて、ロック機構3の大型化が抑制されている。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、ガイド棒32dと規制部(第1突起31a1及び第2突起31a2)とによって、掛止状態の外れ防止機構が構成されている。しかし、本発明のロック機構はそのような構成に限定されるものではない。
例えば、ストライカ本体部のロック爪と係合する側の端部とは反対側の端部と、その端部に対向するようにストライカホルダに設けた突起とのみによって、外れ防止機構を構成してもよい。また、ロック爪の回動を規制するように機械室カバーに突起をもうけてもよい。さらに、ロック機構に加えられる振動に対し、ストライカ又はロック爪の移動可能な量を十分に大きく設定できる場合等には、外れ防止機構そのものを省略してもよい。
また、上記実施形態においては、ストライカ32の内部に、ストライカ32に加えられた振動を吸収するための付勢部材として第2バネ32cを配置している。しかし、本発明のロック機構はそのような構成に限定されるものではない。例えば、ストライカ本体部の移動のみによって十分に振動を吸収できる場合等には、付勢部材を省略してもよい。
1…下部走行体、1a…ロアフレーム、1b…クローラ、2…上部旋回体(上部基体)、2a…アッパーフレーム、2b…運転室、2c…作業機、2c1…ブーム、2c2…アーム、2c3…バケット、2c4…ブームシリンダ、2c5…アームシリンダ、2c6…バケットシリンダ、2d…カウンタウエイト、2e…機械室、2e1…開口部、2f…カバー(機械室カバー)、2f1…回動連結具、2f2…操作窓、3…ロック機構、31…ロック爪、31a…基体部、31a1…第1突起(規制部)、31a2…第2突起(規制部)、31b…爪部、31b1…第1端部、31b2…第2端部、31c…第1バネ、32…ストライカ、32a…ストライカホルダ、32a1…第1固定部、32a2…第2固定部、32a3…ガイド部、32a4…抑え部、32a5…スペーサ、32b…ストライカ本体部、32b1…孔部、32c…第2バネ(付勢部材)、32d…ガイド棒、B1…第1ボルト、B2…第2ボルト、B3…第3ボルト、S…油圧ショベル。

Claims (4)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体に搭載された上部基体と、前記上部基体に設けられた機械室を覆う開閉自在な機械室カバーと、前記機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定するロック機構とを備えている作業機械であって、
    前記ロック機構は、ロック爪と、前記ロック爪が掛止可能なストライカとで構成され、
    前記ロック爪及び前記ストライカのいずれか一方は、掛止状態における前記ロック爪と前記ストライカとの相対位置を維持すべく、他方の移動に伴って、取り付けられている前記上部基体又は前記機械室カバーに対して移動可能であることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記ロック機構は、前記ロック爪及び前記ストライカのいずれか一方の移動を前記ロック爪と前記ストライカとの掛止状態が維持される範囲に規制する規制部を備えていることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の作業機械において、
    前記ロック機構は、前記ロック爪及び前記ストライカのいずれか一方の移動を規制して、所定の位置に位置するように付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の作業機械において、
    前記ストライカは、前記上部基体及び前記機械室カバーのいずれか一方に固定されているストライカホルダと、前記ストライカホルダに移動自在に保持され、前記ロック爪が掛止するストライカ本体部とを有し、
    前記ストライカ本体部の移動可能な量は、前記ストライカの組立誤差よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする作業機械。
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