JP7059856B2 - 作業機械用ロック機構、及び、作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機械の機械室を開閉自在に覆う機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定する作業機械用ロック機構、及び、それを用いた作業機械に関する。
従来、クローラ等を有する下部走行体と、下部走行体上に搭載されている上部基体とを備えている作業機械がある。上部基体には、一般的に、運転室、各種作業機(例えば、ブーム、アーム、バケット等で構成された作業機)の他に、各種機械(例えば、エンジン、オイルポンプ等)を収容するための機械室が設けられている。
この種の作業機械としては、機械室が設けられている上部基体に、機械室を覆う開閉自在な機械室カバーと、機械室カバーを閉じた状態で解除可能に固定するロック機構とを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、このようなロック機構では、ロック機構のロック爪が出入りする孔等の隙間から機械室の内部に雨水、土砂等が侵入してしまうおそれがあった。そこで、特許文献1に記載のロック機構では、ロック爪が係止されるストライカの下方に、侵入した水を受け止めるガード部材を配置して、その水から機械室の内部の機械を保護している。
特開2016-223122号公報
しかし、特許文献1に記載のロック機構は、機械室の内部に侵入した後に水に対する対処を行うものである。そのため、侵入した水の量が多い場合には、その水から機械室の内部の機械を十分に保護することができないおそれがあった。また、侵入した水が少ない場合であっても、その水の排出経路が適切に設けられていなければ、その水から機械室の内部の機械を十分に保護することができないおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、機械室の内部への水の侵入を防止することができるロック機構、及び、それを用いた建設機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の作業機械用ロック機構は、
作業機械の機械室を開閉自在に覆う機械室カバーを、閉じた状態で解除可能に固定する作業機械用ロック機構であって、
前記機械室の内部と外部とを連通する連通孔を囲うように、前記機械室とは反対側に向かって立設されている周壁部、及び、前記周壁部の前記機械室とは反対側の端縁に連設され、前記連通孔を覆う天井部を有し、前記機械室カバーに設けられているロック機構カバーと、
対向する一対の前記周壁部に回動自在に支持されている軸と、
前記ロック機構カバーの内部で、前記軸と一体的に回動するロック爪と、
前記連通孔を介して前記機械室の内部に挿入されている前記ロック爪の先端部が掛止可能であり、前記機械室の内部に固定されているストライカと、
前記ロック機構カバーの外部で、前記軸と一体的に回動するレバーとを備えていることを特徴とする。
このように、本発明の作業機械用ロック機構(以下、単に「ロック機構」ともいう。)では、機械室カバーの連通孔を、ロック機構カバーで覆っている。これにより、機械室カバーに水が付着したとしても、その水の機械室への侵入は、ロック機構カバーによって防止される。
また、一般に、ロック機構は、それを構成する部材同士の間に連通孔があるため、その隙間から水が侵入してしまうおそれがある。しかし、このロック機構では、ロック爪及びストライカをロック機構カバー又は機械室の内部に収容するとともに、軸を介して開閉状態を操作するためのレバーのみをロック機構カバーの外部に設けている。これにより、外部に露出する部分を減らして、機構の隙間からの水の侵入を防止している。
したがって、本発明の作業機械用ロック機構によれば、機械室カバーに雨水、土砂等が付着した場合であっても、機械室の内部への侵入を防止することができる。
また、本発明の作業機械用ロック機構においては、
前記レバーは、前記天井部の前記機械室とは反対側を覆うレバー本体部と、前記レバー本体部の両側縁から前記機械室側に向かって連設された一対の側壁部とを有し、
前記一対の側壁部の各々は、前記ロック機構カバーの外部で、前記軸の両端部に固定されていることが好ましい。
このように構成すると、ロック機構カバーだけでなく、レバーによっても、連通孔が覆われた状態になる。また、周壁部の軸を回動自在に支持している部分も、レバーによって覆われた状態になる。これにより、さらに機械室への水の侵入を防止しやすくなる。
また、上記目的を達成するために、本発明の作業機械は、
下部走行体と、前記下部走行体に搭載された上部基体と、前記上部基体に設けられた機械室を覆う開閉自在な前記機械室カバーと、請求項1又は請求項2に記載の作業機械用ロック機構とを備えていることを特徴する。
本実施形態に係る油圧ショベルの構成を示す側面図。 図1の油圧ショベルを後側上方から見た斜視図。 図1の油圧ショベルのロック機構の平面図。 図3のロック機構の縦断面図であり、ロック状態を示す図。 図3のロック機構の縦断面図であり、解除状態を示す図。 図4のロック機構のV-V線断面図。 図4のロック機構のVI-VI線断面図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る作業機械である油圧ショベルSについて説明する。以下の説明においては、油圧ショベルSの進行方向前方及び前側を単に「前方」及び「前側」といい、進行方向後方及び後側を単に「後方」及び「後側」という。
なお、本実施形態では作業機械の一例として油圧ショベルSを用いるが、本発明の作業機械は、機械室を覆う機械室カバーとロック機構とを備えたものであればよく、油圧ショベルに限定されるものではない。例えば、クレーン車、ダンプカー等であってもよい。
図1の側面図及び図2の後側上方から見た斜視図に示すように、油圧ショベルSは、下部走行体1と、下部走行体1に旋回可能に搭載されている上部旋回体2(上部基体)とを備えている。
下部走行体1は、ロアフレーム1aと、ロアフレーム1aの両側に設けられた一対のクローラ1bとを備えている。クローラ1bは、油圧アクチュエータである走行用油圧モータによって駆動される。
なお、本発明の下部走行体は、ロアフレームとクローラとによって構成されたものに限定されるものではなく、上部基体を搭載可能であり、移動可能なものであればよい。例えば、下部走行体は、車輪で移動するものであってもよいし、脚式移動のものであってもよい。また、作業機械が水上で使用されるものである場合には、下部走行体は台船等であってもよい。
上部旋回体2は、ロアフレーム1aに対して旋回自在に支持されているアッパーフレーム2aと、アッパーフレーム2aの前側に設けられている運転室2bと、運転室2bの側方に設けられている作業機2cと、運転室2b及び作業機2cの後方に搭載されているカウンタウエイト2dと、アッパーフレーム2aとカウンタウエイト2dとで画成されている機械室2eとを有している。
運転室2bには、運転者が作業機2cの運動、上部旋回体2の旋回、及び、下部走行体1の移動を操作するための各種レバー(不図示)等、油圧ショベルSを操作するための各種機器が設けられている。
作業機2cは、上部旋回体2のアッパーフレーム2aに回動自在に連結されているブーム2c1と、ブーム2c1に回動自在に連結されているアーム2c2と、アーム2c2に回動自在に連結されているバケット2c3とを有している。
また、作業機2cは、上部旋回体2のアッパーフレーム2a及びブーム2c1に両端が取り付けられているブームシリンダ2c4と、ブーム2c1及びアーム2c2に両端が取り付けられているアームシリンダ2c5と、アーム2c2及びバケット2c3に両端が取り付けられているバケットシリンダ2c6とを有している。
ブーム2c1は、上部旋回体2のアッパーフレーム2aに回動可能に軸支されており、その軸を支点として、ブームシリンダ2c4の伸縮動作によって回動する。アーム2c2は、ブーム2c1に回動可能に軸支されており、その軸を支点として、アームシリンダ2c5の伸縮動作によって回動する。バケット2c3は、アーム2c2に回動可能に軸支されており、その軸を支点として、バケットシリンダ2c6の伸縮動作によって回動する。
カウンタウエイト2dは、その重量によって、作業機2cとの間で、油圧ショベルS全体としてのバランスを保っている。カウンタウエイト2dの形状は、上部旋回体2のアッパーフレーム2aの後方部分の形状と一致するように湾曲した形状となっている。これにより、カウンタウエイト2dと運転室2b及び作業機2cとの間には、機械室2eとなる空間が形成されている。
機械室2eには、駆動源としてのエンジン、下部走行体1のクローラ1b及び上部旋回体2の作業機2cのアクチュエータ等に油圧を供給する油圧回路、エンジン及び油圧回路等にオイルを供給するためのオイルポンプ等が設置されている。
機械室2eは、内部に収容されているエンジンのメンテナンス等のために、上部旋回体2の上面に設けられている第1開口部2e1を介して、その内部と外部とが連通されている。上部旋回体2には、第1開口部2e1を覆うようにして、開閉自在な機械室カバー2fが設けられている。
機械室カバー2fには、機械室2eの内部と外部とを連通する第2開口部2f1が設けられている(図4参照)。また、機械室カバー2fには、その第2開口部2f1を覆うようにして、機械室カバー2fを閉じた状態で解除可能に固定するためのロック機構3(作業機械用ロック機構)が設けられている。
図3~図5に示すように、ロック機構3は、機械室カバー2fの第2開口部2f1を覆うロック機構カバー30と、ロック機構カバー30に回動自在に支持されている軸31と、ロック機構カバー30の内部で、軸31と一体的に回動するロック爪32と、ロック爪32が掛止可能であり、機械室2eの内部(例えば、カウンタウエイト2dの内壁等、上部旋回体2の鋼製部材の内部)に固定されているストライカ33と、ロック機構カバー30の外部で、軸31と一体的に回動するレバー34とを備えている。
ロック機構カバー30は、ロック機構3は、機械室カバー2fの第2開口部2f1の縁部に載置されて固定されている平板部30aと、平板部30aに設けられた第3開口部30b(連通孔)を囲うように、機械室2eとは反対側(図4では上側)に向かって立設されている4つの周壁部30cと、周壁部30cの機械室2eとは反対側の端縁に連設され、第3開口部30bを覆う天井部30dとを有している。
平板部30aは、機械室カバー2fの第2開口部2f1の縁部に溶接されている。これにより、平板部30aと第2開口部2f1の縁部との隙間から機械室2eの内部への水の侵入が防止されている。
4つの周壁部30cのうち、対向する一対の周壁部30c(図3において上側と下側に位置する周壁部30c)には、軸31が挿通される第1挿通孔30eが形成されている(図6及び図7参照)。
また、4つの周壁部30cのうち、後述するロックキー36側の周壁部30c(図3において右側の周壁部30c)の外周面には、後述する戻しバネ34cを掛止するための第1掛止部30fと、ロックキー36と協働して施錠を行うための掛止突起30gとが設けられている。
なお、ロック機構カバー30は、一枚の板材を加工することによって形成されている。これは、加工コストの低減の他、ロック機構カバー30を構成する部材同士の隙間をなくして、その隙間からの水の侵入を防止するためである。
しかし、本発明のロック機構カバーは、このような構成に限定されるものではなく、機械室の内部と外部とを連通する連通孔を囲うように立設された周壁部と、周壁部に連設され、連通孔を覆う天井部とを有するものであればよい。例えば、第3開口部30bではなく、第2開口部2f1を連通孔とする場合には、平板部30aを省略して、第2開口部2f1の縁部に、周壁部30cを設けてもよい。
また、本実施形態においては、ロック機構カバー30は、平面視では形成された略矩形となっており、側面視では略台形となっているが、本発明のロック機構カバーの形状は、そのような形状に限定されるものではなく、機械室とは反対側に向かって突出するような形状であればよい。例えば、平面視で多角形状であってもよいし、平面視で円形状且つ側面視で半球状であってもよい。
図6及び図7に示すように、軸31は、棒状の部材である軸本体部31aと、軸本体部31aの両端部に嵌装され、周壁部30cに設けられた第1挿通孔30eの内周面によって回転自在に支持されるブッシュ31bと、軸本体部31aのロック機構カバー30の内部に位置する部分を覆う筒状の軸カバー31cと、軸カバー31cを軸本体部31aに固定するための固定ピン31dと、軸カバー31cの周面に固定され、軸本体部31aの軸線方向で、軸本体部31aの軸線方向の中央側に向かって伸びる係止部31eとを有している。軸31の中央部には、ロック爪32が固定されている。
なお、本実施形態では、軸本体部31aの端部が周壁部30cの外部に露出しているので、その露出している部分に水が付着し、その部分の表面に水が流れることがある。しかし、ロック機構3では、前述のように、ブッシュ31bを介して軸本体部31aを支持しているので、そのように軸本体部31aの表面に沿って流れる水の機械室2eの内部への侵入は、ブッシュ31bによって防止される。また、ブッシュ31bに代わり、ベアリングを用いてもよい。
図3~図5に示すように、ロック爪32は、第3開口部30bを介して、機械室2eの内部に挿入される先端部32aに、ストライカ33に掛止可能な爪部32bが形成されている。一方、基端部32cには、軸31が挿通され固定される第2挿通孔32dが形成されている。また、基端部32cの周面には、先端部32aとは反対側に突出する突起部32eが形成されている。
ロック爪32の突起部32eには、軸31の係止部31eが当接している。これにより、軸31が回動した際には、係止部31eが突起部32eを押圧し、後述するコイルバネ35の付勢力に抗してロック爪32を回動させて(図4の状態から図5の状態に遷移させて)、ロック爪32の爪部32bとストライカ33との掛止を解除して、ロック状態を解除する。
なお、軸31の係止部31e及びロック爪32の突起部32eは、軸31とロック爪32とを一体的に回動させるために設けられた構成である。そのため、軸31とロック爪32とを一体的に回動させるための構成が別途設けられている場合には、係止部31e及び突起部32eを省略してもよい。
具体的には、例えば、軸31に平面及びネジ固定穴を設け、その部分にロック爪32を固定することによって、軸31を挿入した後にロック爪32を後付け固定可能な構造を設けているような場合には、係止部31e及び突起部32eを省略してもよい。
また、軸31には、ロック爪32を挟むようにして、ロック爪32を付勢するためのコイルバネ35が嵌装されている。コイルバネの両端は、ロック機構カバー30の天井部30dの内側に当接しており、中央部は、ロック爪32の中央部に当接している。これにより、コイルバネ35は、ロック爪32を、ロック爪32の爪部32bがストライカ33に掛止する方向に付勢している。
レバー34は、ロック機構カバー30の機械室2eとは反対側を覆うレバー本体部34aと、レバー本体部34aの両側縁から機械室2e側に向かって連設された一対の側壁部34bと、レバー本体部34aを閉鎖方向に付勢するための戻しバネ34cとを有している。
レバー本体部34aは平面視で略矩形の部材であり、ロック機構カバー30の周壁部30c及び天井部30dからずれた位置(図3においては右側にずれた位置)に、ロックキー36が取り付けられている。また、ロックを解除するためにレバー本体部34aを回動させて引き上げる際に把持される端縁(図3~図5では右側の端縁)とは反対側の端縁には、屈曲部34dが設けられている。
屈曲部34dは、レバー本体部34aを所定の位置まで回動させて引き上げた際に、対向するロック機構カバー30の周壁部30c(図3~図5においては左側の周壁部30c)の周面に当接して、レバー本体部34aの回動を規制する(図5参照)。
一対の側壁部34bの各々には、軸31を挿通し固定するための第3挿通孔34eが形成されている。一対の側壁部34bの各々は、ロック機構カバー30の外部で、第3挿通孔34eを介して軸31の両端部に固定されている。これにより、レバー本体部34a及び側壁部34bは、軸31と一体的に回動する。ひいては、レバー本体部34a及び側壁部34bの回動に応じて、軸31に固定されているロック爪32も回動する。
戻しバネ34cの一方側の端部は、ロック機構カバー30の周壁部30cに設けられた第1掛止部30fに掛止されている。戻しバネ34cの他方側の端部は、レバー本体部34aの機械室2e側の面に設けられた第2掛止部34fに掛止されている。この戻しバネ34cは、レバー本体部34a及び側壁部34bを、引き上げられていない状態(図4の状態)となる方向に付勢している。
以上説明したように、油圧ショベルSのロック機構3では、機械室カバー2fの第2開口部2f1を、ロック機構カバー30で覆っている。これにより、機械室カバー2fに水が付着したとしても、その水の機械室2eへの侵入は、ロック機構カバー30によって防止される。
また、一般に、ロック機構は、それを構成する部材同士の間に隙間があるため、その隙間から水が侵入してしまうおそれがある。しかし、このロック機構3では、ロック爪32及びストライカ33をロック機構カバー30又は機械室2eの内部に収容するとともに、軸31を介して開閉状態を操作するためのレバー34のみをロック機構カバー30の外部に設けている。これにより、外部に露出する部分を減らして、機構の隙間からの水の侵入を防止している。
したがって、ロック機構3によれば、機械室カバー2fに雨水、土砂等が付着した場合であっても、機械室2eの内部への水の侵入を防止することができる。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、ロック機構3は、作業機械である油圧ショベルSの上部基体である上部旋回体2の上面に設置された機械室カバー2fを閉じた状態で解除可能に固定するものである。
しかし、本発明のロック機構はそのような構成に限定されるものではない。例えば、上部基体の側面又は下面に設けられた開口部を覆う機械室カバーに適用してもよい。また、スライド又は取り外しによって、開放又は閉鎖を行うタイプの機械室カバーに適用してもよい。
また、上記実施形態では、ロック機構3を構成するレバー34を、ロック機構カバー30の機械室2eとは反対側を覆うレバー本体部34aと、レバー本体部34aの両側縁から機械室2e側に向かって連設された一対の側壁部34bとを用いて構成している。
これは、第3開口部30b、及び、周壁部30cの軸31を回動自在に支持している部分を、レバー34によって覆われた状態にして、機械室2eへの水の侵入を防止しやすくするためである。
しかし、本発明のレバーは、このような構成に限定されるものではなく、ロック機構カバーの外部で、軸と一体的に回動するものであればよい。例えば、棒状又は長板状の部材を、ロック機構の外部で軸の一方の端部に固定して、その部材をレバーとしてもよい。
1…下部走行体、1a…ロアフレーム、1b…クローラ、2…上部旋回体(上部基体)、2a…アッパーフレーム、2b…運転室、2c…作業機、2c1…ブーム、2c2…アーム、2c3…バケット、2c4…ブームシリンダ、2c5…アームシリンダ、2c6…バケットシリンダ、2d…カウンタウエイト、2e…機械室、2e1…第1開口部、2f…機械室カバー、2f1…第2開口部、2f2…操作窓、3…ロック機構(作業機械用ロック機構)、30…ロック機構カバー、30a…平板部、30b…第3開口部(連通孔)、30c…周壁部、30d…天井部、30e…第1挿通孔、30f…第1掛止部、30g…掛止突起、31…軸、31a…軸本体部、31b…ブッシュ、31c…軸カバー、31d…固定ピン、31e…係止部、32…ロック爪、32a…先端部、32b…爪部、32c…基端部、32d…第2挿通孔、32e…突起部、33…ストライカ、34…レバー、34a…レバー本体部、34b…側壁部、34c…戻しバネ、34d…屈曲部、34e…第3挿通孔、34f…第2掛止部、35…コイルバネ、36…ロックキー、S…油圧ショベル(作業機械)。

Claims (3)

  1. 作業機械の機械室を開閉自在に覆う機械室カバーを、閉じた状態で解除可能に固定する作業機械用ロック機構であって、
    前記機械室の内部と外部とを連通する連通孔を囲うように、前記機械室とは反対側に向かって立設されている周壁部、及び、前記周壁部の前記機械室とは反対側の端縁に連設され、前記連通孔を覆う天井部を有し、前記機械室カバーに設けられているロック機構カバーと、
    対向する一対の前記周壁部に回動自在に支持されている軸と、
    前記ロック機構カバーの内部で、前記軸と一体的に回動するロック爪と、
    前記連通孔を介して前記機械室の内部に挿入されている前記ロック爪の先端部が掛止可能であり、前記機械室の内部に固定されているストライカと、
    前記ロック機構カバーの外部で、前記軸と一体的に回動するレバーとを備えていることを特徴とする作業機械用ロック機構。
  2. 請求項1に記載の作業機械用ロック機構において、
    前記レバーは、前記天井部の前記機械室とは反対側を覆うレバー本体部と、前記レバー本体部の両側縁から前記機械室側に向かって連設された一対の側壁部とを有し、
    前記一対の側壁部の各々は、前記ロック機構カバーの外部で、前記軸の両端部に固定されていることを特徴とする作業機械用ロック機構。
  3. 下部走行体と、前記下部走行体に搭載された上部基体と、前記上部基体に設けられた機械室を覆う開閉自在な前記機械室カバーと、請求項1又は請求項2に記載の作業機械用ロック機構とを備えていることを特徴する作業機械。
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