JP2019002133A - 施解錠表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[プッシュ式錠]
図1に示すように、第1実施形態における施解錠表示装置H1は、プッシュ操作式錠J1(以下、「プッシュ式錠」という。)に適用されるものである。
プッシュ式錠J1は、公知の錠を使用することができるため詳述しないが、薄板形状の錠箱71の内部に収納されている施錠機構(図示せず)と、室内側表面に設けられている施錠機構を動作させるための操作部72とを備えている。この操作部72には、プッシュ式のスイッチ73が設けられており、当該スイッチ73を押圧すると、施解錠機構が動作して施錠及び解錠がなされ、それに連動して、後述する本施解錠表示装置H1の表示板41が作動するように構成されている。
図1及び図2に示すように、本施解錠表示装置H1は、取付座10と表示体40とから構成されている。
取付座10は、表面板11と、係合突起12(第1係合部材)と、ジョイント受具13A,13Bと、構造材14とから形成されている。
表示板41は下部に円形部を有する扇型形状であり、中央に窪み部41aを有し、略V字形状の突出部41bが形成されている。この突出部41bには、窪み部41aの周縁に沿った部分にはV字状の赤色表示42a(施錠状態識別表示)のシール、それ以外の部分は青色表示42b(解錠状態識別表示)のシールが、それぞれ貼付されている(図2(a),(b))。
なお、表面板11の裏面における上部には、表示板41の移動範囲を規制するガイド枠11bが、扇形の周縁が縁取られるように設けられている。
続いて、本施解錠表示装置H1の取付方法について説明する。なお、本施解錠表示装置H1を取り付けるプッシュ式錠J1の錠箱71及びスイッチ73等については、既に、扉に取り付けられていることを前提とし、最低限の説明に留めるものとする。
本発明によれば、2つの部材である取付座10と表示体40を用い、当該取付座10の係合突起12と表示体40における筒体部45の係合爪46cを係合させることにより、施解錠表示装置H1を構成することができる。したがって、部品点数を減少させることができ、組立時間及び製造費用を削減することができる。また、取付け位置の誤差による作動不良や、部品のガタツキ等を防止することができるため、高品質の製品とすることができる。
[スライド錠]
図4に示すように、第2実施形態における施解錠表示装置H2は、スライド錠J2に適用されるものである。
スライド錠J2は、公知の錠を使用することができるため詳述しないが、本スライド錠J2は、案内具82が設けられている錠本体81と、スライド体83と、係合具85とを主要部としている。スライド体83は、案内具82に対してスライド自在となるように嵌合するとともに、その先端部が扉(図示せず)の戸先側の端部から出没自在となるように構成され、係合具85と係合することにより、施錠できるようになっている。
本実施形態の施解錠表示装置H2は、第1実施形態の施解錠表示装置H1と同様に、取付座20と表示体50とから構成されている。
続いて、本施解錠表示装置H2の取付方法について説明する。なお、本施解錠表示装置H2を取り付けるスライド錠J2については、既に、扉に取り付けられていることを前提とし、最低限の説明に留めるものとする。
本発明によれば、2つの部材である取付座20と表示体50を用い、取付座20における係合突起22と表示体50における筒体部55の係合段部56cを係合させることにより、施解錠表示装置H2を構成することができ、第1実施形態の施解錠表示装置H1と同様の作用効果を奏させることが可能となる。
上記第2実施形態の施解錠表示装置H2では、取付座20の係合突起22に関して、スリットが形成されていない構造として説明した。しかし、施解錠表示装置H2’における取付座20”の係合突起22”は、第1実施形態の施解錠表示装置H1と同様にスリット25”を設け、上下に対称となるように分割して形成するものであってもよい(図10)。
第3実施形態における施解錠表示装置H3も、第2実施形態で説明したスライド錠J2に適用されるものであり、第2実施形態における施解錠表示装置H2とは、取付座30の構造と、表示板61及び筒体部65の先端部の構造が異なっている。以下の説明では、異なる点のみを説明する。
図11に示すように、取付座30は、トラック形状の表面板31と、構造材24とを備えており、係合突起を備えていない構成となっている。また、表面板31の後面部には、後記表示板61が嵌合される円形の嵌合凹部31dが形成されている。そして、この嵌合凹部31dの側面部には、90度間隔で4箇所において、係合爪35a(第2被係合部材)が設けられている。この係合爪35aは、表示窓31a側(表示板61の嵌合される側と反対側)に向かい縮径する傾斜面を有しており、4箇所の係合爪35aと、表面板31の前面との間に、係合ガイド35bが形成されている。
なお、筒体部65の末端部にはギヤバー(図示せず)が挿通され、一体となっている。
続いて、本施解錠表示装置H3の取付方法について説明する。
取付座30における表面板31裏面の嵌合凹部31dに、表示体60の表示板61を押圧し、内部に挿入する。上記表示板61の周縁部61aは、係合爪35aに当接する。その際、筒体部65はスリット69を有しているため、内側に弾性変形して係合爪35aの傾斜面を乗り越え、その後、元の形状に復元して、係合ガイド35b内に嵌入される。
第4実施形態における施解錠表示装置H4も、第2実施形態で説明したスライド錠J2に適用されるものであり、第3実施形態における施解錠表示装置H3の変形例である。(取付座30’の構造と、筒体部65’の構造が異なっている)。以下の説明では、異なる点のみを説明する。
図13に示すように、取付座30’は、トラック形状の表面板31’と構造材24とを備えているものであるが、中央円孔31c’は第3実施形態における中央円孔31cより大径となるように形成されている。
本実施形態の施解錠表示装置H4では、取付座30’における表面板31’の係合爪部35’と、表示体60’の表示板61’を係合させる場合において、各係合爪部35’は、複数の係合爪35a’で形成されていることから、当該係合爪35a’の先端部が内側に弾性変形することにより、上記係合爪35a’と表示板61’の周縁部61a’が容易に係合できることになる。
第5実施形態における施解錠表示装置H5も第2実施形態で説明したスライド錠J2に適用されるものであり、第2実施形態における施解錠表示装置H2とは、外部からの解錠機構が異なっている(取付座20’と、表示板51’及び筒体部55’の先端部56’の構造が主として異なっている)。以下の説明では、異なる点のみを説明する。
図16に示すように、取付座20’は、表面板21’と、係合突起22’ (第1係合部材)と、構造材24とを備えている。表面板21’の中央部には、第2実施形態と比較して大径である中央円孔21c’が形成されている。
表示板51’は、二分割された上下のリング部52’から構成されており、上半分は赤色表示52a’、下半分は青色表示52b’である表示シールが貼付されている。
本施解錠表示装置H5において、取付座20’における表面板21’の裏面の嵌合凹部21d’に、表示体50’の表示板51’を押圧すると、取付座20’の係合突起22’が表示体50’の筒体部55’の嵌合溝56a’に挿入される。そして、係合突起22’の先端係合部22a’が、テーパ面に沿って移動することになるが、スリット59’の存在により、筒体部55’の先端部56’が外側に広がり、スムーズに嵌入させることができる。
J1 プッシュ操作式錠
J2 スライド錠
K 非常解除用キー
C コイン
10,20,20’30,30’ 取付座
11,21,21’31,31’ 表面板
11a,21a,31a,31a’ 表示窓(表示開口部)
12,22,22’,22” 係合突起(第1係合部材)
12a 先端球体部
12c,22c,22c’ 係合溝
15,25”,59,59’,69 スリット
21d,21d’,31d,31d’ 嵌合凹部
22a,22a’,22a” 先端係合部
22d,22d’ 中空部
35’ 係合爪部
35a,35a’ 係合爪(第2被係合部材)
35b,35b’ 係合ガイド
40,50,50’,60,60’ 表示体
41,51,51’,61,61’ 表示板(表示部)
42a,52a,52a’,62a’ 赤色表示(施錠状態識別表示)
42b,52b,52b’,62b’ 青色表示(解錠状態識別表示)
45,55,55’,65,65’ 筒体部(支軸部)
46a,56a 係合孔
46b,56b 貫通路
53’,63’ 解錠操作部
56a’ 嵌合溝
56c,56c’ 係合段部(第1被係合部材)
61a,61a’ 周縁部(第2係合部材)
84 ラック
88 ギヤバー(解錠機構作動部材)
89 ピニオン
Claims (4)
- 表示開口部が形成されており、第1係合部材又は第2被係合部材を備える取付座と、表示体と、を備え、
前記表示体は、表示部と支軸部とを有し、施錠機構の動作に連動して、前記支軸部を中心軸として、前記表示部の回動動作が可能であるとともに、
前記表示部は、施錠状態識別表示及び解錠状態識別表示が設けられ、当該両表示を切り替えた状態が、前記表示開口部から目視可能となるように構成されている施解錠表示装置であって、
前記表示部には、前記取付座の前記第1係合部材と係合する第1被係合部材、又は、前記第2被係合部材と係合する第2係合部材が設けられており、
前記第1係合部材と前記第1被係合部材、又は、前記第2被係合部材と前記第2係合部材は、前記支軸部の中心軸に対して回動自在に係合していること、を特徴とする施解錠表示装置。 - 前記第1係合部材と前記第1被係合部材の少なくとも一方、又は、前記第2被係合部材と前記第2係合部材の少なくとも一方が、係合時において、弾性変形可能となる態様で形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の施解錠表示装置。
- 前記表示部及び前記支軸部は、前記取付座と連通する貫通路を有するとともに、解錠機構を作動させるための解錠機構作動部材が前記貫通路の端部に取り付けられており、
前記貫通路を介して、前記解錠機構作動部材を操作可能に構成されていること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の施解錠表示装置。 - 前記取付座には、操作開口部が形成され、
前記支軸部には、解錠機構を作動させるための回動操作部と解錠機構作動部材が取り付けられているとともに、
前記回動操作部は、前記操作開口部から露出して取付けられており、
前記回動操作部が回動自在に構成されていること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の施解錠表示装置。
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