JP5785271B2 - 開閉体のロック装置 - Google Patents
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Description
本発明は、例えば、自動車のインストルメントパネル等の開口部に、開閉可能に取付けられるリッド等の開閉体を、閉じた状態にロックするための、開閉体のロック装置に関する。
例えば、自動車のインストルメントパネル等に形成された開口部には、グローブボックスやリッド等が開閉可能に取付けられている。そして、開口部に対してグローブボックスやリッドを閉じた状態にロックすると共に、開口部からグローブボックスやリッドを開いた状態とするためのロック装置が設けられている。
下記特許文献1には、グラブボックスを開閉するリッドに押し引き可能に取付けられる操作ノブと、前記リッドの裏面側であって前記操作ノブに適合した位置に回動可能に取付けられる十字状のリンク部材と、このリンク部材の対称位置に配設された突起状の第1入力部及び第2入力部にそれぞれ取付けられ、リンク部材の回動に連動してスライドして、グラブボックスの係合孔から係脱する第1閂部及び第2閂部と、第1閂部及び第2閂部が係合孔に係合する方向となるように、前記リンク部材を回動付勢するリンク付勢手段とを備えた、サイドロック装置が記載されている。
前記操作ノブには、キーシリンダが回動可能に取付けられており、その背面側から突起状の押圧部が突設されている。また、十字状のリンク部材の、前記第1入力部及び第2入力部に直交した位置には、ピン状の第1受圧部及び第2受圧部が突設されている。更に、リッドに押し引き可能に取付けられ、キーシリンダが取付けられた前記操作ノブの回動軸は、リッドの面方向に対して平行に配置され、一方、前記リンク部材の回動軸は、リッドの面方向に垂直で、前記操作ノブの回動軸に直交するように配置されている。
そして、キーシリンダを回動させて解錠状態とし、その押圧部をリンク部材の第1受圧部の上側に配置した状態で、リッド表面から操作ノブを引き上げることにより、キーシリンダの押圧部にリンク部材の第1受圧部が押圧され、リンク付勢手段の付勢力に抗して、第1閂部及び第2閂部をグラブボックスの係合孔から引き込んで、リッドのロック解除がなされるようになっている。
しかしながら、上記特許文献1記載のサイドロック装置では、操作ノブの回動軸に対してリンク部材の回動軸が直交し、操作ノブとリンク部材とが重なった位置に配置されているので、サイドロック装置全体の厚みが増して、コンパクト化を図りにくいというデメリットがあった。
仮に、操作ノブやキーシリンダを短く形成して、装置全体の薄型化を図ろうとした場合には、操作ノブに取付けられたキーシリンダの突起状の押圧部も短くなるので、リンク部材の第1受圧部の移動量が小さくなり、リンク部材を大きく回動させにくくなり、第1閂部及び第2閂部を充分な距離でスライドさせることが困難となる。そのため、キーシリンダの押圧部は、操作ノブの回動時に、リンク部材の第1受圧部を充分な移動量で押圧できるように、長く形成する必要があるので、キーシリンダの奥行きを小さくすることはできず、サイドロック装置をコンパクト化することが困難であった。
したがって、本発明の目的は、ロック片の引き込み量を確保しつつ、装置全体を薄くコンパクトにすることができる、開閉体のロック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、前記開閉体の前面に操作孔が形成されており、前記回転子、前記ロック片及び前記操作孔が、前記開閉体の裏面側に沿って並列して配置され、前記操作孔を通して前面側から前記ハンドルを操作することにより、前記ハンドルが回動するように構成されていることを特徴とする。
本発明のもう1つは、被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、前記ハンドルは、前記回転子と別体のレバー状をなし、一端部を回動軸によって支持され、他端部に前記回転子を押して回動させる押圧部が設けられていることを特徴とする。
本発明の開閉体のロック装置においては、前記回転子には、前記スプリングの付勢力によって回動するとき、前記ハンドルの押圧部に当接する突出部が設けられ、前記ハンドルの一端部には、前記回転子の突出部に押されて回動するとき、前記回転子の外周に当接して回動量を規制するストッパ部が設けられていることが好ましい。
本発明の開閉体のロック装置においては、前記ハンドルは、前記回転子の外周から一体的に伸びるレバー状をなし、前記回転子と一体に回動することが好ましい。
本発明の更にもう1つは、被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、前記開閉体の前面に操作孔が形成されており、前記回転子、前記ロック片及び前記ハンドルが前記開閉体の裏面側に取付けられて、前記操作孔を通して前面側から前記ハンドルを操作することにより、前記ハンドルが回動するように構成されており、前記ハンドルは、下から上に引き上げることにより、前記回転子が前記スプリングに抗して回動するように構成されていることを特徴とする。
本発明の更にもう一つは、被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、前記開閉体の前壁の上端面に操作孔が形成されており、前記回転子、前記ロック片及び前記ハンドルが、前記開閉体の前壁の内部に取付けられて、前記ハンドルを前記操作孔を通して押し下げることにより、前記回転子が前記スプリングに抗して回動するように構成されていることを特徴とする。
本発明の開閉体のロック装置においては、前記ハンドルと前記ロック片との間には、前記ハンドルを回動させて前記回転子を前記スプリングの付勢力に抗して回動させるとき、その回動量を規制する第1規制部が設けられており、前記第1規制部は、前記ハンドルの側壁と、前記ロック片に設けられたスライド規制部とからなり、前記ハンドルを回動させて、前記回転子を前記スプリングの付勢力に抗して回動させたときに、前記ハンドルの側壁が前記スライド規制部に当接して、前記ハンドルの回動量が規制されるように構成されていることが好ましい。
本発明の開閉体のロック装置においては、前記ハンドルと前記ロック片との間には、前記ロック片が外部から強制的に開閉体内に引き込まれるとき、その引き込み量を規制する第2規制部が設けられており、この第2規制部による引き込み量は、前記第1規制部による引き込み量よりも大きくされていることが好ましい。
本発明によれば、被取付部材の開口部を開閉体で閉じると、スプリングにより回動付勢された回転子を介して、ロック片が前記係合部に向けてスライドし、被取付部材の係合部に係合するので、開口部を開閉体で閉じた状態にロックすることができる。また、開閉体をロックした状態でハンドルを回動させて、スプリングの付勢力に抗して回転子を回動させることで、ロック片が係合部から離れる方向にスライドし、ロック片と係合部との係合を解除して、被取付部材の開口部を開くことができる。
そして、ハンドルは、回転子と一体に又は回転子を連動させて回動すると共に、その回動軌跡により形成されるハンドル回動面と開閉体の表面とが対向するように配置されるようになっているので、回転子の回動軸方向に必要とされるスペースを小さくでき、ロック装置を薄型化することができる。このため、例えば開閉体の壁に沿って配置させることにより、開閉体のロック装置取付部の厚さを薄くすることができ、開閉体の内側の収容スペースを広くとることが可能となる。また、ロック装置の構造を簡易化して、故障等に対する信頼性を高めると共に、製造コストを低減することができる。
以下、図1〜15を参照して、本発明に係る開閉体のロック装置の一実施形態について説明する。
図8〜10に示すように、この実施形態における開閉体のロック装置10(以下、「ロック装置10」という)は、車両のインストルメントパネル1(本発明における「被取付部材」)に設けられた開口部1aに、開閉可能に取付けられるグローブボックス3(本発明における「開閉体」)を、閉じた状態にロックするために用いられるものである。
このロック装置10は、図1〜3に示すように、グローブボックス3に回動可能に取付けられるロータ20と、このロータ20に枢着されて、同ロータ20の回動に連動してスライド動作する一対のロック片50,51と、前記ロータ20を回動付勢するスプリング40と、前記ロータを回動させるハンドル70とから構成されている。なお、前記ロータ20が、本発明における「回転子」をなしている。
図8に示すように、グローブボックス3は、開口部1aに適合する寸法で形成された前壁3aと、この前壁3aの裏面側に連設されたボックス3bとから構成されている。なお、前壁3aは、実際には表側パネルと裏側パネルとで内部空間を有するように構成された壁体からなり、ロック装置10は、この内部空間に配置されるようになっている。図8以外の図面においては、裏側パネルを省略して、ロック装置10が見える状態で描かれている。また、前記開口部1aの幅方向両側部の内面には、係合孔1b,1bがそれぞれ形成されている。この係合孔1bが本発明における「係合部」をなしている。
図7,8,9に示すように、前記前壁3aの表側上方であって幅方向一側部寄りの部分に、操作孔4が形成されており、この操作孔4の裏側には、上方及び上方両側部が開口した箱状のカバー4bが取付けられ、前面側から見たとき、操作孔4の下方部分はカバー4bが奥方に配置された凹状をなしている。また、操作孔4の上部は、前壁3aの表裏を貫通する挿通部4aをなしている。
また、図9に示すように、前記前壁3aの裏側であって、その幅方向両側部近傍には、ロック片支持部5,6がそれぞれ立設されている。図7に示すように、ロック片支持部5には支持孔5aが形成され、ロック片支持部6にも図示しない支持孔が形成されており、一対のロック片50,51がスライド可能に支持されるようになっている。
図1〜3、図7及び図9に示すように、前記前壁3aの裏側であって、前記挿通部4aの幅方向一側部に、ハンドル70を回動支持するためのハンドル回動軸7が設けられている。このハンドル回動軸7は、前壁3aの操作孔4を含む平面に対して垂直に突設されている。また、前壁3aの裏側であって、挿通部4aの幅方向他側部には、ロータ20を回動支持するためのロータ回動軸8が、前壁3aの操作孔4を含む平面に対して垂直に突設されている。
また、図9、図12及び図13に示すように、前壁3aの裏側であってロータ回動軸8の上方には、スプリング40の一端を係止するための、円柱状のスプリング係止ピン9が突設されている。
次に、図1〜4を参照して、グローブボックス3に回動可能に取付けられるロータ20について説明する。
図4(b)に示すように、このロータ20は、前記ロータ回動軸8が挿入される支持孔21aを中央に設けた円形板21と、該円形板21の支持孔21aの裏側から立設した内側円筒壁22と、円形板21の裏側周縁から前記内側円筒壁22に対して同心状に立設した外側円筒壁23とを有している。また、内側円筒壁22の内部には、ネジ係合段部22aが形成されている。
そして、図1、7,9に示すように、支持孔21aにロータ回動軸8を挿入し、その内周にネジ8aを螺着して、ネジ頭部をネジ係合段部22aに係合させることで、ロータ20が、ロータ回動軸8を中心として、前壁3aの操作孔4を含む平面に沿って回動可能となるように、前壁3aの裏側に抜け止めされた状態で取付けられる。
図4(a)、(b)に示すように、前記外側円筒壁23の円形板21寄りの位置には、スプリング40の一端をロータ外方に突出させる、スプリング挿出溝25が周方向に沿って形成されている。また、同外側円筒壁23の開口部寄りの、スプリング挿出溝25にほぼ対向する位置には、スプリング40の他端を係止させる、鍵溝状のスプリング係止溝27が形成されている。
更に、前記外側円筒壁23の開口部外周の対向する位置からは、板状の延出片30,31がそれぞれ延出されている。各延出片30,31の裏側であって、前記支持孔21aを中心として対向する位置には、一対のロック片50,51を枢着するための、枢着ピン30a,31aがそれぞれ突設されている。また、延出片30の先端部には、ロック片50を仮組みするための、矩形状の仮組用係止孔33が形成されている。
更に、前記外側円筒壁23の開口部外周であって、前記延出片30に隣接した位置からは、ハンドル70の回動時に押圧されてロータ20を回動させる、板状の突出部35が突設されている。この突出部35の一側面は延出片30に対して直交し、他側面は突出部35を先細状とするテーパ状となっている。
前記円形板21の周縁であって、前記突出部35とほぼ整合した位置からは、略扇状をなしたハンドル抑え片37が延設されており、ハンドル70が回動されていない状態で、ハンドル70の先端部表側に配置されて、ハンドル70のガタ付きを抑える部分となっている(図12参照)。
次に、図1〜3を参照して、上記ロータ20の外周に枢着される一対のロック片50,51について説明する。
この実施形態におけるロック片50,51は、一端部53から所定長さで直線状に伸びると共に、軸方向途中で屈曲して、他端部55が一端部53に対して平行に伸びる形状をなし、一方のロック片50の方が、他方のロック片51よりも短く形成されている。また、ロック片50,51の各一端部53の表面側(ロータ20の裏面側に配置される面側)には、前記ロータ20の枢着ピン30a,31aが脱着可能に嵌合する、嵌合凹部53aが形成されており、ロック片50,51の一端部53,53がロータ20の対称位置に枢着されるようになっている(図3及び図9参照)。
更にロック片50,51の各他端部55は、グローブボックス3のロック片支持部5,6の支持孔にそれぞれ挿入され、そのスライド動作が支持されると共に、インストルメントパネル1の係合孔1b,1bに係脱するようになっている。各他端部55の端面には、グローブボックス3を閉じるときに開口部1aの内面に押圧され、他端部55を前壁3aの内方に引き込ませるための、テーパ面55aが形成されている。
図1、図2及び図6に示すように、前記ロック片50の一端部53の最端部表面からは、ロック片50とハンドル70とを仮組みするための、平行な一対の突片からなる仮組用係止部57が突設されている。同ロック片50の、他端部側の屈曲部分よりもやや手前側の側部には、ロータ20の仮組用係止孔33に挿入されロック片50とロータ20とを仮組みするための、平行な一対の突片からなる仮組用係止部58が突設されている。
更に前記ロック片50の軸方向途中の表面側からは、スライド規制部60が突設されている。図1に示すように、このスライド規制部60の、一端部53側の基端面61は、ロック片50の軸方向に直交した形状をなし、その上方には一端部53に向けて段部62が突設されている。
また、ロック片51の他端部55の外周には、四角環状の抜止め突部63が設けられており、この抜止め突部63が、前記ロック片支持部6の図示しない支持孔の内側周縁に係合して、ロータ20にロック片51を組付けるときに、パネル外方へのスライド量を規制する部分となっている(図12及び図13参照)。
次に、一対のロック片50,51の他端部55,55を、前記インストルメントパネル1の係合孔1b,1bに向けてスライドするように、上記ロータ20を回動付勢するスプリング40について説明する。
図1〜3に示すように、このスプリング40は、ロータ20の両円筒壁22,23間に配置される筒状のコイル部41と、このコイル部41の一端から延出されて、前記スプリング挿出溝25から挿出し、前記スプリング係止ピン9(図9参照)に係止する脚部43と、前記コイル部41の他端から延出すると共に鍵状に屈曲して、前記スプリング係止溝27(図4(b)参照)に係止する脚部45とから構成されている。このスプリング40により、ロータ20が所定方向に回動付勢され(図9、図12及び図13の矢印参照)、ロック片50,51の各他端部55が、インストルメントパネル1の係合孔1b,1bに向けて付勢されるようになっている。
次に、図1〜3及び図5を参照して、上記ロータ20を回動させるハンドル70について説明する。
この実施形態におけるハンドル70は、前記ロータ20とは別体とされ、所定長さで伸びるレバー状の本体71を有している。この本体71は、長板状の底壁72と、この底壁72の一方の長辺周縁から垂設した正面壁73とからなり、略L字状をなしている。前記底壁72の一方の長辺下面からは、ハンドル操作時に指を引き掛けやすくするための、指掛け突部72aが突設されている(図5(a)参照)。また、底壁72の一対の短辺の下面からは、操作孔カバー壁72b,72bがそれぞれ垂設されている。
前記本体71の長手方向一端から板体74が延設され、この板体74の下面に斜め外方に向けて延出した一端部75が設けられており、この一端部75の先端に前記ハンドル回動軸7が挿入される支持孔76が形成されている。この支持孔76の内周には、ネジ係合段部76aが形成されている(図5(b)参照)。
そして、支持孔76にハンドル回動軸7を挿入し、その内周にネジ7aを螺着して、ネジ頭部をネジ係合段部76aに係合させることにより、ハンドル70が、ハンドル回動軸7を中心として、前壁3aの操作孔4を含む平面に沿って回動可能となるように、前壁3aの裏側に抜け止めされた状態で取付けられるようになっている(図7及び図9参照)。
また、上記取付状態では、ハンドル70の本体71の、底壁72及び正面壁73の下方部分が、前記グローブボックス3の挿通部4aを通して表側から露出するようになっており(図8及び図10参照)、この挿通部4aを通して、ハンドル70を下から上に引き上げる方向に回動させることが可能となっている。
上記のように、ハンドル70は、ハンドル回動軸7を中心として、下から上に引き上げる方向に回動するようになっている。そして、このロック装置10においては、図11に示すように、このハンドル70の回動軌跡により形成されるハンドル回動面F1と、グローブボックス3の前壁3aの表面F2とが対向するように、ハンドル70がグローブボックス3の裏面側に配置されている。なお、上記ハンドル回動面F1とは、ハンドル70の正面壁73の回動軌跡によって形成される面を意味する。
また、この実施形態では、ハンドル回動面F1とグローブボックス3の表面F2とは、平行となるように配置されているが、本発明における「ハンドル回動面と開閉体の表面とが対向する」とは、両者が互いに向き合って並列して配置され、回動軸方向のスペースが小さくされた形状であればよく、必ずしも平行である必要はない。
同時に本実施形態では、前壁3aの操作孔4を含む平面に対してハンドル回動軸7及びロータ回動軸8が垂設され、ハンドル回動軸7はロータ回動軸8に対して平行となっているが、ハンドル回動軸7はロータ回動軸8に対して正確に平行である必要はなく、上記目的が達成される範囲で、所定角度傾いていてもよい。なお、図11に示すように、ハンドル回動軸7の軸心は符号C2で表わされ、ロータ回動軸8の軸心は符号C1で表わされている。
前記板体74の上方からは、仮組用係止片78が垂設されており、その先端には矩形状の仮組用係止孔79が形成され、これに前記ロック片50の仮組用係止部57が挿入されるようになっている(図6参照)。
また、前記本体71の長手方向他端側には、正面壁73に直交して裏側に延出された側壁80が設けられている。この側壁80は、ハンドル70を回動させてロータ20をスプリング40の付勢力に抗して回動させたときに、図11(a)に示すように、前記ロック片50のスライド規制部60の段部62(図1参照)に当接して、ハンドル70の回動量を規制し、これに伴ってロータ20の回動量を規制する部分となっている。すなわち、ハンドル70の側壁80と、ロック片50のスライド規制部60の段部62とが、本発明における「第1規制部」をなしている。
また、側壁80は、ロック片50が外部から強制的に押されたときに、図11(b)に示すように、ロック片50のスライド規制部60の基端面61(図1参照)に当接して、ロック片50の引き込み量を規制し、かつ、その引き込み量を前記段部62が側壁80に当接する場合よりも大きく確保する部分となっている。すなわち、ハンドル70の側壁80と、ロック片50のスライド規制部60の基端面61とが、本発明における「第2規制部」をなしている。
また、上記側壁80の先端から正面壁73と平行に他端部82が突設され、この他端部82の先端上方に、底壁72側の一側面がテーパ状に傾斜して、先端に向けて次第に細く形成された、板状のストッパ部84が突設されている。図12に示すように、このストッパ部84が、ロータ20の突出部35とハンドル抑え片37との間に入り込んで、外側円筒壁23の外周に当接して、ハンドル70の回動量が規制されるようになっている。
更に上記他端部82の下縁部には、底壁72と平行に裏側に突出する押圧部86が連設されている。そして、スプリング40によりロータ20が回動付勢された状態で、押圧部86の上面にロータ20の突出部35が当接配置され、ハンドル70を回動させることで、押圧部86が突出部35を押圧して、ロータ20を回動させるようになっている(図13及び図15参照)。
次に、上記構成部材からなるロック装置10の作用効果について説明する。始めにロック装置10の組立工程について説明する。
まず、スプリング40の脚部43をロータ20のスプリング挿出溝25から挿出させ、スプリング40の脚部45をロータ20のスプリング係止溝27に係止させると共に、スプリング40のコイル部41をロータ20の内側円筒壁22及び外側円筒壁23の間に挿入配置することで、ロータ20にスプリング40を装着させる。
そして、図6に示すように、ロータ20の仮組用係止孔33にロック片50の仮組用係止部58を挿入して、ロータ20をロック片50に係止させると共に、ロータ20の突出部35の表側にハンドル70の他端部82を重なるように配置し、同ハンドル70の仮組用係止孔79にロック片50の仮組用係止部57を挿入して、ハンドル70をロック片50に係止させることで、ロック片50を介して、スプリング40が装着されたロータ20とハンドル70とを一体化した状態で仮組みすることができる。
次いで、図7に示すように、仮組みしたハンドル70の支持孔76にハンドル回動軸7を挿入して、ネジ7aでネジ留め固定すると共に、ロータ20の支持孔21a(図4(a)参照)にロータ回動軸8を挿入して、ネジ8aでネジ留め固定する。その結果、ロータ20及びハンドル70をロータ回動軸8及びハンドル回動軸7を中心として、前壁3aの操作孔4を含む平面に沿って回動可能に取付けることができる。また、スプリング40の脚部43を、前壁3aの裏側のスプリング係止ピン9(図12参照)に係止させることで、ロータ20を図9の矢印に示す方向に回動付勢させる。
上記のように本実施形態では、ロータ20、スプリング40、ハンドル70、ロック片50の4つの構成部材を仮組みして一体化することができるので、それらを別々に前壁3aに取付ける場合と比べて、取付け作業性を向上させることができる。特に、ハンドル70の支持孔76とロータ20の支持孔21aとを、ハンドル回動軸7及びロータ回動軸8に正確に位置決めすることができるので、各支持孔76,21aに各回動軸7,8をスムーズに挿入することができ、作業効率を高めることができる。また、ロータ回動軸8とハンドル回動軸7とが互いに平行となっているので、ネジ8a,7aを同じ向きで迅速にネジ留めすることが可能で、取付け作業性を向上させることができる。
その後、前壁3aの裏側からロック片50を引き離すことで、ロック片50の仮組用係止部57,58が、ハンドル70の仮組用係止孔79及びロータ20の仮組用係止孔33からそれぞれ引き抜かれて、ロック片50をハンドル70及びロータ20から取外すことができる。
上記取付状態では、ハンドル70の底壁72及び正面壁73の下方部分が、グローブボックス3の挿通部4aの表側から見えるように露出して配置される。また、底壁72の短辺側両側から垂設した操作孔カバー壁72b,72bが、挿通部4aの両側開口部に配置されるようになっているので(図7参照)、見栄えを向上させることができる。
更に上記取付状態では、ハンドル70のストッパ部84が、ロータ20の突出部35とハンドル抑え片37との間に入り込んで、外側円筒壁23の外周に当接すると共に(図12参照)、ハンドル70の押圧部86の上面にロータ20の突出部35が当接して配置されるようになっている(図13参照)。
したがって、スプリング40によってロータ20が回動付勢され、図12及び図13の矢印方向に回動するとき、ロータ20の突出部35がハンドル70の押圧部86に当接して、その回動量が規制されると共に、ハンドル70のストッパ部84がロータ20の外周に当接して、ハンドル70の回動量が規制されるので、グローブボックス3のロック片支持部5,6や、その他の部品の寸法精度に影響されることなく、ハンドル70とロータ20との間で、両者の回動量を正確に規制することができる。
その後、ロック片50の他端部55をロック片支持部5の支持孔5aに挿入し、ロック片50の嵌合凹部53aにロータ20の枢着ピン30aを嵌合させると共に、ロック片51の他端部55をロック片支持部6の図示しない支持孔に挿入し、ロック片51の嵌合凹部53aにロータ20の枢着ピン31aを嵌合させることで、ロック片50,51の一端部53,53がロータ20にそれぞれ枢着されて、一対のロック片50,51を、ロータ20のロータ回動軸8を中心として点対称となる位置で、前壁3aの水平方向に対してスライド可能となるように配設することができる。この状態で、前壁3aの図示しない裏側パネルを被せて、ロック装置10を前壁3aの内部空間に収容する。このとき、裏側パネルの両側には、ロック片50,51の先端部を挿出させる挿出孔が形成されており、ロック片50,51を一旦押し込めながら、裏側パネルを被せるようにする。
そして、インストルメントパネル1の開口部1aを閉じるべく、グローブボックス3を押し込むと、ロック片50,51の各他端部55のテーパ面55aが、開口部1aの内面に押圧されて、スプリング40の回動付勢力に抗して各ロック片50,51が前壁3a内方に向けて引き込まれ、各他端部55が開口部1aの内面の係合孔1b,1bに至ると、再度スプリング40によってロータ20が回動付勢されて、ロック片50,51が押し出され、各他端部55,55が係合孔1b,1bにそれぞれ係合して、開口部1aをグローブボックス3によって閉じた状態にロックすることができる(図12及び図13参照)。
上記状態で、挿通部4aから前壁3aの前面に露出したハンドル70の底壁72を押し上げて、ハンドル70をハンドル回動軸7を中心にして、下から上に引き上げるように回動させることで、ハンドル70の押圧部86がロータ20の突出部35を押圧し、スプリング40の回動付勢力に抗してロータ20を回動し、これに同期して一対のロック片50,51がスライドして、各他端部55,55がインストルメントパネル1の係合孔1bから引き込まれて係合解除され、開口部1aからグローブボックス3を開くことができる(図14及び図15参照)。
そして、このロック装置10においては、ハンドル70がロータ20と別体とされ、ロータ20を連動させて回動させると共に、その回動軌跡に形成されるハンドル回動面F1と、グローブボックス3の前壁3aの表面F2とが対向するように、ハンドル70がグローブボックス3の裏面側に配置され(図11参照)、ハンドル70とロータ20とをグローブボックス3の前壁3aの裏面側に沿って並列して配置することができるので、ロータ20の回動軸方向に必要とされるスペースを小さくすることができ、ロック装置10を薄くすることができ、グローブボックス3の内側の収容スペースを広くとることが可能となる。
また、この実施形態では、ハンドル70がロータ20とは別体でレバー状をなしていると共に、その一端部75にハンドル回動軸7が配置され、他端部82にロータ20を回動させる押圧部86が設けられているので、ハンドル70の回動中心と押圧部86との距離を確保して、ハンドル70の回転モーメントを大きくとることができ、ロック片50,51をパネル内方に引き込みやすくすることができる。
更に本実施形態では、グローブボックス3の前壁3aの前面に挿通部4aが形成されロータ20、一対のロック片50,51及びハンドル70が、前壁3aの裏側に取付けられて、挿通部4aを通して前面側からハンドル70を操作することで、ハンドル70が前壁3aの操作孔4を含む平面に沿って回動するように構成されているので、開閉体であるグローブボックス3の前面の前壁3aにおける、ロック装置10の取付スペースを薄くして、グローブボックス内側の収容スペースを大きく確保することができる。
ところで、このロック装置10においては、スプリング40により回動付勢されたロータ20の突出部35が、ハンドル70の押圧部86に当接するので(図13参照)、ハンドル70がスプリング40により回動方向下向きに付勢されることとなる。そして、本実施形態では、挿通部4aを通して、ハンドル70を下から上に引き上げる方向に回動させることで、ロータ20がスプリング40の回動付勢力に抗して回動するように構成されているので、開口部1aに対してグローブボックス3を閉じる瞬間にロック片50,51が押し込められて、スプリング40の付勢力がハンドル70に伝わらない状態となっても、ハンドル70は自重によってふらつきが防止されると共に、開口部1aに対してグローブボックス3を閉じる方向が(図8参照)、ハンドル70の回動軸方向になるので、ガタ付き音の発生を防止することができる。
また、この実施形態では、ハンドル70とロック片50との間に、ハンドル70の側壁80とロック片50のスライド規制部60の段部62とからなる第1規制部が設けられている。そして、図11(a)に示すように、ハンドル70を回動させてロータ20をスプリング40の付勢力に抗して回動させたときに、ロック片50のスライド規制部60の段部62に当接して、ハンドル70の回動量が規制されると共に、これに伴ってロータ20の回動量も規制されるので、ロック片50の引き込み量を規制することができる。そのため、グローブボックス3のロック片支持部5,6や、その他の部品の寸法精度に影響されることなく、ロック片50の引き込み量を確実に規制することができる。
更に、本実施形態では、ハンドル70とロック片50との間に、ハンドル70の側壁80とロック片50のスライド規制部60の基端面61とからなる第2規制部が設けられている。そして、図11(b)に示すように、ロック片50を外部から強制的に押したときには、ロック片50のスライド規制部60の基端面61に当接して、ロック片50の引き込み量が規制される。その引き込み量は、上記第1規制部による引き込み量よりも大きいので、前壁3aの裏面側にロック片50,51を取付けた後、図示しない裏側パネルを被せて装着する際、裏側パネルの両側面に形成された挿出孔からロック片50,51の先端部が挿出されるまで、ロック片50,51を大きく引き込めて装着しやすくすることができる。
一方、グローブボックス3のロック解除時には、ハンドル70の回動及びロータ20の回動が、前記第1規制部によって規制されると共に、この第1規制部によるロック片50の引き込み量が、第2規制部によるロック片50の引き込み量よりも小さく構成されているので、ロック片50,51が、前壁3aの図示しない裏側パネルの両側面に形成された挿出孔から内側に抜けてしまうことを防止できる。
図16には、本発明に係る開閉体のロック装置の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図16にはその要部拡大斜視図が示されている。同図に示すように、この実施形態における開閉体のロック装置10a(以下、「ロック装置10a」)は、ロータ20aとハンドル70aとが一体で形成されている。すなわち、ロータ20aには、外周のほぼ対向する位置から延出片30,31が延出され、それらの先端部に、ロック片50a,51aの端部が前記実施例と同様な態様で枢着されている。また、ロータ20aの外周から、その回動軸方向に沿って板状の連結片32が延出され、この連結片32の先端から外径方向に向けて延出するように、基端側が幅狭で先端側に向けてやや幅広とされたレバー状のハンドル70aが連結されている。
また、ロータ20aの中心に、図示しない回動軸が挿入される支持孔21aが形成されており、ロータ20a及びハンドル70aは、この支持孔21aに挿入される図示しない支軸を介して、グローブボックスの前壁の裏面側に回動可能に取付けられている。したがって、この実施形態では、ロータ20aの回動軸の軸心C1と、ハンドル70aの回動軸の軸心C2とが同一となっている。そして、ハンドル70aを回動させると、ロータ20aが、ハンドル70aと一体となって回動して、ロック片50a,51aがスライド動作するようになっている。
この実施形態のロック装置10aによれば、ハンドル70aがロータ20aに一体とされたレバー状をなしているので、部品点数を減らして製造コストを低減できると共に、ハンドル70aの長さを確保して、回転モーメントを大きくとることができる。
図17及び図18には、本発明に係る開閉体のロック装置の、更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図17に示すように、この実施形態における開閉体のロック装置10b(以下、「ロック装置10b」)は、ロータ20bとハンドル70bとが別体とされており、また、図18に示すように、グローブボックス3Aの上端部に取付けられ、ハンドル70bを下方に押し下げる構造となっている。
グローブボックス3Aの前面の前壁3aは表側パネル及び裏側パネルからなり、その内部にロック装置10bが取付けられるようになっており、更にその上端面3cのほぼ中央に、ハンドル70bの一部が突出する、操作孔4が形成されている。また、前壁3aの両側には、ロック片50b,51bをスライド支持する挿出孔が形成されている。
ロータ20bは、その中央に図示しないロータ回動軸が挿入される支持孔21aを有していると共に、その外周の所定箇所から斜め外方に向けて、突出部35が延設されている。また、ハンドル70bはL字状の本体71を有しており、他端部82の先端から、前記ロータ20bの突出部35を押圧する押圧部86が、本体71に対して直交して設けられている。この押圧部86の中央から、プッシュ部88が突設されている。また、ロータ20bの図示しないロータ回動軸の軸心C1と、ハンドル70bの図示しないハンドル回動軸の軸心C2とは互いに平行とされている。
そして、このロック装置10bは、ロータ20bのロータ回動軸及びハンドル70bのハンドル回動軸が、前壁3aの操作孔4を含む平面(上端面3c)に対して平行で、かつ、ロータ20b及びハンドル70bが、前壁3aの表側パネル及び裏側パネルの平面に沿って回動可能となるように、前壁3aに取付けられている。また、ハンドル70bのプッシュ部88が、前壁3aの操作孔4から上方に向けて突出して、同プッシュ部88を押し込み可能となっている。
このロック装置10bの場合、操作孔4から突出したプッシュ部88を下方に向けて押し下げることにより、押圧部86が突出部35を押圧して、ロータ20bを回動させて、ロック片50b,51bをスライド動作させるようになっている。また、この実施形態では、操作孔4がグローブボックス3の前壁3aの上端面3cに形成されているので、グローブボックス3を前面側から見たときに目立たず、見栄えを向上させることができる。
なお、以上の実施形態では、開閉体であるグローブボックスにロック装置が取付けられているが、被取付部材であるインストルメントパネル側にロック装置を取付けることもできる。また、本実施形態のロック装置は、インストルメントパネル1の開口部1aに、グローブボックスが開閉可能に取付けられた構造に適用したが、例えば、インストルメントパネルの開口部に、リッドが開閉可能に取付けられた構造等に適用してもよく、開口部を開閉する各種の開閉体に広く用いることができる。また、上記実施形態においては、2本のロック片が、インストルメントパネル1の開口部1aの両側内面に設けられた係合孔1b,1bにそれぞれ係合するようにしたが、例えば、ロック片を1つにして、開口部の上側内面等に形成された係合孔に係合するようにしてもよい。
更に上記実施形態では、開閉体に回動可能に取付けられたハンドルにより、回転子であるロータを直接的に回動させる構造となっているが、この構造に限定されるものではない。例えば、回転子をピニオンギヤとすると共に、一対のロック片の他端部にラック溝をそれぞれ形成して、前記ピニオンギヤに歯合させておき、ハンドルを回動させて、一方のロック片をスライドさせることで、ピニオンギヤを連動させて回動させ、他方のロック片をスライドさせるようにしてもよい。また、回転子を前記実施形態と同様にロータとし、その外周の一部所定範囲にギヤ溝を形成し、一方、ハンドルの先端に、ロータのギヤ溝に歯合するギヤ溝を形成しておき、ハンドルを回動させることで、両ギヤ溝を介してロータを回動させるようにしてもよい。その他、公知の回動構造を採用することができる。
1 インストルメントパネル(被取付部材)
1a 開口部
1b 係合孔(係合部)
3,3A グローブボックス(開閉体)
4 操作孔
10,10a,10b ロック装置
20 ロータ
35 突出部
40 スプリング
50,50a,50b,51,51a,51b ロック片
53 一端部
55 他端部
70,70a,70b ハンドル
75 一端部
82 他端部
84 ストッパ部
86 押圧部
1a 開口部
1b 係合孔(係合部)
3,3A グローブボックス(開閉体)
4 操作孔
10,10a,10b ロック装置
20 ロータ
35 突出部
40 スプリング
50,50a,50b,51,51a,51b ロック片
53 一端部
55 他端部
70,70a,70b ハンドル
75 一端部
82 他端部
84 ストッパ部
86 押圧部
Claims (8)
- 被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、
前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、
該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、
前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、
前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、
該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、
前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、
前記開閉体の前面に操作孔が形成されており、前記回転子、前記ロック片及び前記操作孔が、前記開閉体の裏面側に沿って並列して配置され、前記操作孔を通して前面側から前記ハンドルを操作することにより、前記ハンドルが回動するように構成されていることを特徴とする開閉体のロック装置。 - 被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、
前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、
該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、
前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、
前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、
該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、
前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、
前記ハンドルは、前記回転子と別体のレバー状をなし、一端部を回動軸によって支持され、他端部に前記回転子を押して回動させる押圧部が設けられていることを特徴とする開閉体のロック装置。 - 前記回転子には、前記スプリングの付勢力によって回動するとき、前記ハンドルの押圧部に当接する突出部が設けられ、前記ハンドルの一端部には、前記回転子の突出部に押されて回動するとき、前記回転子の外周に当接して回動量を規制するストッパ部が設けられている請求項2記載の開閉体のロック装置。
- 前記ハンドルは、前記回転子の外周から一体的に伸びるレバー状をなし、前記回転子と一体に回動する請求項1記載の開閉体のロック装置。
- 被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、
前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、
該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、
前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、
前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、
該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、
前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、
前記開閉体の前面に操作孔が形成されており、前記回転子、前記ロック片及び前記ハンドルが前記開閉体の裏面側に取付けられて、前記操作孔を通して前面側から前記ハンドルを操作することにより、前記ハンドルが回動するように構成されており、
前記ハンドルは、下から上に引き上げることにより、前記回転子が前記スプリングに抗して回動するように構成されていることを特徴とする開閉体のロック装置。 - 被取付部材の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、
前記開閉体に回動可能に取付けられる回転子と、
該回転子の回動に連動してスライドし、他端部が前記被取付部材の係合部に係脱するロック片と、
前記ロック片が前記係合部に向けてスライドするように、前記回転子を直接又は間接的に回動付勢するスプリングと、
前記回転子から延出されて同回転子と一体に回動するか、又は、前記開閉体に回動可能に取付けられ、前記回転子を連動させて回動させるハンドルとを備え、
該ハンドルの回動軌跡により形成されるハンドル回動面と、前記開閉体の表面とが対向するように、前記ハンドルが配置されており、
前記ハンドルを回動させることにより、前記スプリングの付勢力に抗して前記回転子を回動させて、前記ロック片と前記係合部との係合を解除するように構成されており、
前記開閉体の前壁の上端面に操作孔が形成されており、前記回転子、前記ロック片及び前記ハンドルが、前記開閉体の前壁の内部に取付けられて、前記ハンドルを前記操作孔を通して押し下げることにより、前記回転子が前記スプリングに抗して回動するように構成されていることを特徴とする開閉体のロック装置。 - 前記ハンドルと前記ロック片との間には、前記ハンドルを回動させて前記回転子を前記スプリングの付勢力に抗して回動させるとき、その回動量を規制する第1規制部が設けられており、
前記第1規制部は、前記ハンドルの側壁と、前記ロック片に設けられたスライド規制部とからなり、前記ハンドルを回動させて、前記回転子を前記スプリングの付勢力に抗して回動させたときに、前記ハンドルの側壁が前記スライド規制部に当接して、前記ハンドルの回動量が規制されるように構成されている請求項1〜6のいずれか1つに記載の開閉体のロック装置。 - 前記ハンドルと前記ロック片との間には、前記ロック片が外部から強制的に開閉体内に引き込まれるとき、その引き込み量を規制する第2規制部が設けられており、この第2規制部による引き込み量は、前記第1規制部による引き込み量よりも大きくされている請求項7記載の開閉体のロック装置。
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