JP6383641B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ドアロック装置に関するものである。
車両のドアには、車両の外側から操作可能なドアハンドルと、ドアを車体に対して閉扉位置に保持するラッチ装置と、ドアハンドルの操作をラッチ装置に伝達する棒状の駆動ロッドとを備えたドアロック装置が設けられている。
一般にドアロック装置は、利用者がドアハンドルを操作すると、ドアハンドルに連結された駆動ロッドが押し下げられ、この駆動ロッドがラッチ装置のラッチ解除レバーを押し下げることで、ラッチ装置のラッチが解除されるように構成されている。
ところで、車両のドアは、側面衝突によりドアが変形して窪むことで、不意に開放してしまう場合がある。
例えば、側面衝突時、ドアが変形して窪むことにより駆動ロッドが引っ張られると、ラッチ解除レバーも引き方向に変位することがある。その後、ドアの窪みはスプリングバック作用により、車幅方向外側へ押し戻され、この結果、ドアハンドル及び駆動ロッドは押し戻されて、ラッチ解除レバーを押し下げる方向に変位することがある。これによってドアが不意に解放すると、その衝撃によって開いたドアから乗客が車両の外部に投げ出されるおそれがある。
特許文献1には、オープンロッド(駆動ロッド)に第1係合部材を設けるとともに、車体側に変位規制部材を設け、衝突による衝撃荷重によってオープンロッドが車両内側に移動すると、第1係合部と変位規制部材とが係合するようになり、オープンロッドの解放側への移動が規制されるようにして、ドアの不意の解放を阻止するようにしたものが開示されている。
しかし、特許文献1の装置は、ロッド側だけでなく車体側にも係合部材(変位規制部材)を設ける必要があるため、構造が複雑になり、また、ドア内の他の部品の配置、形状等に制約が生じるものであった。
特開2011−102485号公報
本発明の課題は、簡単な構成により、ドアの不意の解放を防止することができる車両用ドアロック装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、ドア(100)を車体に対して閉扉位置に保持するラッチユニット(10)と、前記ラッチユニット(10)のドア保持状態を解除するラッチ解除レバー(11)と、第1の端部(20a)がドア(100)に設けられたドアハンドルに連結され、第2の端部(20b)が前記ラッチ解除レバー(11)に連結された駆動ロッド(20)と、前記駆動ロッド(20)に設けられて前記駆動ロッド(20)の開放側である前記第2の端部(20b)側への移動によって前記ラッチ解除レバー(11)の係合受部(12b)に係合して前記ラッチ解除レバー(11)をラッチ解除方向に作動させる係合部(20d)と、前記ラッチ解除レバー(11)に設けられ、前記駆動ロッド(20)を、前記ラッチ解除レバー(11)に対して前記駆動ロッド(20)の係合部(20d)と前記ラッチ解除レバー(11)の係合受部(12b)とが係合可能となる位置に保持するロッド保持部(12a)と、を備えた車両用ドアロック装置(1)において、前記駆動ロッド(20)は、前記係合部(20d)を備えた第1ロッド部(21)と、前記ラッチ解除レバー(11)の前記ロッド保持部(12a)に保持される第2ロッド部(22)とを備え、前記第2ロッド部(22)は、前記第1ロッド部(21)よりも強度が弱く構成されていること、を特徴とする車両用ドアロック装置(1)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、前記ロッド保持部(12a)は、前記駆動ロッド(20)が貫通する貫通孔(12a)であり、前記駆動ロッド(20)が前記ドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置にあるときに、前記第2ロッド部(22)が前記貫通孔(12a)に保持されること、を特徴とする車両用ドアロック装置(1)である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、前記駆動ロッド(20)の前記第2の端部(20b)は、本体部(20c)と、前記本体部(20c)が延在する方向に対して垂直な方向に延在する垂直部(20d)と、前記垂直部(20d)よりもさらに端部側において前記本体部(20c)が延在する方向に延在する先端部(20e)とからなるクランク状に形成されており、前記垂直部(20d)は、前記係合部(20d)として構成されており、前記先端部(20e)の少なくとも一部は、前記第2ロッド部(22)として構成されていること、を特徴とする請求項2に記載の車両用ドアロック装置(1)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、前記駆動ロッド(20)の前記第1ロッド部(21)を金属材料によって形成し、前記第2ロッド部(22)を樹脂材料によって形成し、前記第2ロッド部(22)を前記第1ロッド部(21)の端部に一体的にインサート成形したこと、を特徴とする車両用ドアロック装置(1)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、前記駆動ロッド(20)は、前記ドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置から、前記駆動ロッド(20)の係合部(20d)が前記ラッチ解除レバー(11)の係合受部に係合する係合位置を介して、前記ラッチ解除レバー(11)をラッチ解除位置まで作動させる作動位置まで変位可能であり、前記初期位置においては、前記駆動ロッド(20)の第2ロッド部(22)と前記ロッド保持部(12a)とが係合状態にあり、前記係合位置においては、前記駆動ロッド(20)の前記第2ロッド部(22)と前記ロッド保持部(12a)との係合が解除されるように、前記駆動ロッド(20)と前記ラッチ解除レバー(11)とは遊びを持って連結されていること、を特徴とする車両用ドアロック装置(1)である。
本発明によれば、車両用ドアロック装置は、簡単な構成により、ドアの不意の解放を防止することができる。
本発明によるドアロック装置1の実施形態を示す断面図である。 図1中の矢印A方向からドアロック装置1を見た図である。 ロッドホルダ12付近を駆動ロッド20が初期位置にある状態で拡大して示した図である。 駆動ロッド20の第2の端部20b側を示した図である。 駆動ロッド20の第2の端部20b側を第1ロッド部21のみについて示した図である。 駆動ロッド20の垂直部20dがラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合した状態を示す図である。 衝突直後のドアロック装置1の状態を示す図である。 衝突直後のロッドホルダ12付近を拡大して示した図である。 第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部(境界部分)に貫通孔23を設けた変形形態を示す図である。 第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部(境界部分)に溝24を設けた変形形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本発明によるドアロック装置1の実施形態を示す断面図である。図1は、不図示の車両にドア100が取り付けられた状態を鉛直線に沿って切断して示している。
図2は、図1中の矢印A方向からドアロック装置1を見た図である。
なお、図1及び図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本実施形態のドアロック装置1は、不図示の車両のドア100の内部、すなわち、インナーパネル101と、アウターパネル102との間に挟まれた空間に取り付けられており、ドア100の開閉をロックする装置である。
ドアロック装置1は、ラッチユニット10と、駆動ロッド20とを備えている。
ラッチユニット10は、不図示のラッチ部を備えており、このラッチ部が車体に設けられた不図示のストライカと係合することにより、ドア100を車体に対して閉扉位置に保持するように構成されている。ラッチユニット10は、図1の奥側にあるドア100の端面(不図示)にネジ(不図示)により固定されている。
ラッチユニット10は、ラッチ解除レバー11と、ロッドホルダ12とを備えている。
ラッチ解除レバー11は、ラッチユニット10に対して回動可能に突出して設けられており、突出した先端部11aが図中における上方へ向く方向に不図示の付勢部材により付勢されている金属製のレバーである。ラッチ解除レバー11は、駆動ロッド20により先端部11aが下方へ押下げられることにより、ラッチユニット10のラッチ部によるストライカとの係合を解除して、ラッチユニット10のドア保持状態を解除する。
ロッドホルダ12は、ラッチ解除レバー11の先端部11aに一体となるように取り付けられている樹脂製の部材である。
図3は、ロッドホルダ12付近を駆動ロッド20が初期位置にある状態で拡大して示した図である。なお、図3は、一部を図1中の矢印B−Bで示した位置で切断して示している。
ロッドホルダ12は、ラッチ解除レバー11の先端部11aに開口された貫通孔11bに一部が挿入される形態でラッチ解除レバー11の先端部11aにこれと一体となるように取り付けられている。貫通孔11bに挿入されているロッドホルダ12の部分には、貫通孔12aが上下方向に貫通して設けられている。この貫通孔12aは、駆動ロッド20を、ラッチ解除レバー11に対して駆動ロッド20の垂直部20d(後述)と係合受部12b(後述)とが係合可能となる位置に保持するロッド保持部として機能する。ロッドホルダ12の貫通孔12aの周囲は、上方に広い円錐面形状に形成されており、駆動ロッド20を容易に貫通孔12aへ挿入できるようになっている。
また、ロッドホルダ12には、係合受部12bが一体となるように設けられている。係合受部12bは、ドア100が開かれるときに下方へ移動させられた駆動ロッド20の垂直部20dが係合し、駆動ロッド20からの力をラッチ解除レバー11へ伝える。係合受部12bが樹脂製のロッドホルダ12と一体に設けられていることにより、駆動ロッド20の垂直部20dとラッチ解除レバー11とが直接衝突することが避けられ、金属同士の接触による異音の発生を防止できる。
駆動ロッド20は、図中の上端となる第1の端部20aがドア100に設けられた不図示のドアハンドルに連結され、図中の下端となる第2の端部20bがラッチ解除レバー11にロッドホルダ12を介して連結されている。
図4は、駆動ロッド20の第2の端部20b側を示した図である。
駆動ロッド20の第2の端部20bは、図中の上下方向に延在する本体部20cと、本体部20cが延在する方向に対して垂直な方向(図中の水平方向)に延在する垂直部20dと、垂直部20dよりもさらに端部側(図中の下端部側)において本体部20cが延在する方向(図中の上下方向)に延在する先端部20eとからなるクランク状に形成されている。上述したように、垂直部20dは、係合受部12bと係合する係合部として構成されている。
また、駆動ロッド20は、図中の上方に設けられた第1ロッド部21と、第1ロッド部21よりも強度が弱く構成されていて、図中の下方に設けられた第2ロッド部22とにより構成されている。
図5は、駆動ロッド20の第2の端部20b側を第1ロッド部21のみについて示した図である。
第1ロッド部21は、本体部20cと、垂直部20dと、先端部20eの一部とを構成しており、金属材料により形成されている。第1ロッド部21の先端部20eの端部には、先端がフランジ状(鍔状)に広く形成されて突出した鍔形状部21aが設けられている。
第2ロッド部22は、第1ロッド部21の先端部20eに外形形状が滑らかに繋がり、先端部20eの一部を形成するように第1ロッド部21に一体的に固定されている。第2ロッド部22は、ラッチ解除レバー11のロッド保持部としての貫通孔12aに保持される。この第2ロッド部22は、樹脂材料によって形成されており、第1ロッド部21に対して鍔形状部21aを内部に含むようにインサート成型により構成されている。第1ロッド部21に鍔形状部21aが設けられているので、インサート成型された第2ロッド部22は、第1ロッド部21に対して適度な強度を保って一体化される。また、第2ロッド部22は、樹脂材料により形成されていて、特に鍔形状部21aに接続する部分が特に第1ロッド部21よりも強度が弱く構成されているので、所定以上の外力がかかった場合には、第2ロッド部22の接続部分が破損して第1ロッド部21から第2ロッド部22が外れるようになっている。
また、第2ロッド部22の先端(図中の下端)は、先端側に行くにしたがい外径が細くなるように形成されており、貫通孔12aへ挿入し易くなっている。
駆動ロッド20は、利用者がドアハンドルを操作していないドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置から、利用者の操作によって駆動ロッド20の垂直部20dがラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合する係合位置を介して、ラッチ解除レバー11をラッチ解除位置まで作動させる作動位置まで図中の下方へ向けて変位可能である。すなわち、利用者がドアを開放しようとしてドアハンドルを操作すると、駆動ロッド20は、解放側である第2の端部20b側へ向けて(図中の下方へ向けて)移動する。駆動ロッド20は、初期位置においては、図3に示すように、駆動ロッド20の第2ロッド部22とロッド保持部としての貫通孔12aとが係合状態にある。
駆動ロッド20は、垂直部20dが係合受部12bに係合する係合位置においては、駆動ロッド20の第2ロッド部22とロッド保持部としての貫通孔12aとの係合が解除されるように、駆動ロッド20とラッチ解除レバー11とは、遊びを持って連結されている。すなわち、駆動ロッド20とラッチ解除レバー11とは、互いの動作が完全に対応するものではなく、駆動ロッド20は、ラッチ解除レバー11に対して、初期位置から係合位置までは、ラッチ解除レバー11を駆動することなく図中の下方へ移動可能である。そして、係合位置を過ぎると、駆動ロッド20は、垂直部20dが係合受部12bを介してラッチ解除レバー11を下方へ押圧して、ラッチ解除レバー11をロック解除方向へ回動するように駆動する。
次に、本実施形態のドアロック装置1の動作について説明する。
先ず、通常状態におけるドアロック装置1の動作について説明する。
ドア100が閉扉位置にある状態、すなわちドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置に駆動ロッド20があるとき、図3に示したように、駆動ロッド20は、垂直部20dが係合受部12bから離れた上方に位置している。また、この初期位置においては、第2ロッド部22が貫通孔12aに保持されており、第1ロッド部21は、ラッチ解除レバー11及びロッドホルダ12から離間した位置にある。この図3に示した状態では、ラッチユニット10内のラッチ部が車体のストライカに係合しており、ドア100を車体に対して閉扉状態に保持している。
図6は、駆動ロッド20の垂直部20dがラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合した状態を示す図である。
利用者がドアハンドルを操作することによって、駆動ロッド20が初期位置から開放側である下方へ移動して、駆動ロッド20の垂直部20dがラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合する係合位置に到達して図6に示す状態となる。この状態では、第2ロッド部22は、貫通孔12aよりもさらに下方に移動しており、第2ロッド部22と貫通孔12aとの係合が解除されている。よって、操作力によって第2ロッド部22に負荷が掛かることがなく、強度が弱く設定されている第2ロッド部22が破損することはない。また、垂直部20dは、金属製であって強度が第2ロッド部22よりも強く設定されており、この垂直部20dによりラッチ解除レバー11を下方へ押すこととなるので、駆動ロッド20が破損することもない。
図6の状態のままさらに駆動ロッド20が下方へ移動して作動位置まで変位すると、ラッチ解除レバー11が所定量回転させられてラッチ解除位置まで回転移動し、ラッチユニット10の内部機構によってラッチ部が作動して、ストライカとの係合が解除されることによりドア100のロックが解除され、ドア100が開扉可能となる。
ドア100のロックが解除された後に、利用者がドアハンドルの操作を止めると、不図示の付勢手段の付勢力によって、駆動ロッド20は、初期位置へ戻る。
次に、衝突状態におけるドアロック装置1の動作について説明する。ここで、衝突状態とは、不慮の事故等によってドア100に外部から衝撃力が加わった状態を想定している。
図7は、衝突直後のドアロック装置1の状態を示す図である。
図8は、衝突直後のロッドホルダ12付近を拡大して示した図である。
図7及び図8の例では、衝撃荷重が図中の矢印Fのように加えられ、アウターパネル102が変形して駆動ロッド20にも衝撃荷重が加わった場合を示している。
図3に示したドアハンドルの非操作において衝撃荷重が図7のように加わると、衝撃荷重によって駆動ロッド20の第1ロッド部21にも衝撃荷重が作用する。この時、第2ロッド部22は、貫通孔12aと係合しているので、第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部分にも衝撃荷重が作用する。本実施形態の駆動ロッド20では、この第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部分の強度が最も弱くなっているので、衝撃荷重により、第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部分が破損して、第1ロッド部21と第2ロッド部22とが分離する。これにより、駆動ロッド20の垂直部20dとラッチ解除レバー11の係合受部12bとが係合できなくなり、その後に、駆動ロッド20が下方へ移動したとしても、ラッチ解除レバー11が回転することがなく、ドア100が不意に開放することを防止できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドアロック装置1は、簡単な構成により、ドアの不意の解放を防止することができる。
すなわち、車両における側面衝突等によって駆動ロッド20に衝撃荷重が加わると、第1ロッド部21よりも強度が弱く構成されている第2ロッド部22が破断して、貫通孔12a(ロッド保持部)による駆動ロッド20の保持が解除されて、駆動ロッド20の垂直部20d(係合部)とラッチ解除レバー11の係合受部12bとの係合可能状態が解除される。これにより、その後、駆動ロッド20が開放側へ移動した場合でも駆動ロッド20の垂直部20d(係合部)とラッチ解除レバー11の係合受部12bとが係合することはなく、ラッチ解除レバー11がラッチ解除方向に移動することがない。その結果、ドア100が不意に解放されることを防ぐことができる。
一方、通常操作時には、第2ロッド部22よりも強度が強い第1ロッド部21に形成された垂直部20d(係合部)がラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合して、ラッチ解除レバー11を作動させるため、十分な強度を確保しており、確実に通常のドア解放操作を行うことができる。
また、ロッド保持部として、駆動ロッド20が貫通する貫通孔12aを設け、駆動ロッド20がドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置にあるときに、第2ロッド部22が貫通孔12aに保持されるようにしたので、駆動ロッド20の第2ロッド部22を保持するロッド保持部を簡単に構成することができる。
さらに、駆動ロッド20の第2の端部20bは、本体部20cと、本体部20cが延在する方向に対して垂直な方向に延在する垂直部20dと、垂直部20dよりもさらに端部側において本体部20cが延在する方向に延在する先端部20eとからなるクランク状に形成されており、垂直部20dは、係合部として構成されており、先端部20eの少なくとも一部が、第2ロッド部22として構成されている。これにより、駆動ロッド20のクランク状の第2の端部20bの先端部20eをラッチ解除レバー11に取り付けられたロッドホルダ12の貫通孔12aに挿入するだけで、駆動ロッド20とラッチ解除レバー11とを簡単に連結できる。また、駆動ロッド20の先端部20eの少なくとも一部を第2ロッド部22とするだけで、簡単にドアの不意の解放を防止することができる。
さらにまた、駆動ロッド20の第1ロッド部21を金属材料によって形成し、第2ロッド部22を樹脂材料によって形成し、第2ロッド部22を第1ロッド部21の端部に一体的にインサート成形したので、第1ロッド部21に第2ロッド部22を固定するための締結部材等が不要である。そして、駆動ロッド20は、締結部材が駆動ロッドの径方向に突出したりすることがなく、第1ロッド部21と第2ロッド部22との連結段差を少なくでき、駆動ロッド20のラッチ解除レバー11への組付性、及び、操作性を向上できる。
その上、駆動ロッド20は、ドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置から、駆動ロッド20の垂直部20d(係合部)がラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合する係合位置を介して、ラッチ解除レバー11をラッチ解除位置まで作動させる作動位置まで変位可能であり、初期位置においては、駆動ロッド20の第2ロッド部22と貫通孔12a(ロッド保持部)とが係合状態にあり、係合位置においては、駆動ロッド20の第2ロッド部22と貫通孔12a(ロッド保持部)との係合が解除されるように、駆動ロッド20とラッチ解除レバー11とは遊びを持って連結されている。よって、駆動ロッド20の垂直部20d(係合部)がラッチ解除レバー11の係合受部12bに係合する係合位置において、駆動ロッド20の第2ロッド部22が貫通孔12a(ロッド保持部)に係合しないようになり、通常操作時に第2ロッド部22に荷重がかかることを回避でき、第2ロッド部22の破損を防止できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
例えば、本実施形態において、係合受部12bは、ラッチ解除レバー11に一体的に取り付けられているロッドホルダ12と一体に設けた例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、係合受部をロッドホルダ12とは別体として設けてもよい。また、ラッチ解除レバー11自体に係合受部を形成してもよい。
また、例えば、第1ロッド部21の端部に鍔形状部21aの代わりに雄ネジ部を設けるとともに、第2ロッド部22の端部に雌ネジ部を設けて、その雄ネジ部と雌ネジ部とを螺合することにより、第1ロッド部21と第2ロッド部22とを連結固定するように構成してもよい。
また、本実施形態において、第2ロッド部22を樹脂材料により構成し、第1ロッド部21を金属材料により構成して、第2ロッド部22を第1ロッド部21よりも強度を弱くする例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、同一材料によって一体的に形成された第1ロッド部と第2ロッド部との接続部(境界部分)に貫通孔、又は、溝等を形成する等、既知の様々な手法によりこの接続部を第1ロッド部よりも弱くすることにより、実質的に第2ロッド部の強度を第1ロッド部よりも弱くするようにしてもよい。接続部が弱ければ、第2ロッド部が破損して第1ロッド部から分離でき、本発明の効果を得ることができる。
図9は、第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部(境界部分)に貫通孔23を設けた変形形態を示す図である。
図10は、第1ロッド部21と第2ロッド部22との接続部(境界部分)に溝24を設けた変形形態を示す図である。
図9及び図10に例示したような形態とすることにより、さらに簡単な構成により、ドアの不意の解放を防止することができる。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 ドアロック装置
10 ラッチユニット
11 ラッチ解除レバー
11a 先端部
11b 貫通孔
12 ロッドホルダ
12a 貫通孔
12b 係合受部
20 駆動ロッド
20a 第1の端部
20b 第2の端部
20c 本体部
20d 垂直部
20e 先端部
21 第1ロッド部
21a 鍔形状部
22 第2ロッド部
23 貫通孔
24 溝
100 ドア
101 インナーパネル
102 アウターパネル

Claims (5)

  1. ドアを車体に対して閉扉位置に保持するラッチユニットと、
    前記ラッチユニットのドア保持状態を解除するラッチ解除レバーと、
    第1の端部がドアに設けられたドアハンドルに連結され、第2の端部が前記ラッチ解除レバーに連結された駆動ロッドと、
    前記駆動ロッドに設けられて前記駆動ロッドの開放側である前記第2の端部側への移動によって前記ラッチ解除レバーの係合受部に係合して前記ラッチ解除レバーをラッチ解除方向に作動させる係合部と、
    前記ラッチ解除レバーに設けられ、前記駆動ロッドを、前記ラッチ解除レバーに対して前記駆動ロッドの係合部と前記ラッチ解除レバーの係合受部とが係合可能となる位置に保持するロッド保持部と、
    を備えた車両用ドアロック装置において、
    前記駆動ロッドは、前記係合部を備えた第1ロッド部と、前記ラッチ解除レバーの前記ロッド保持部に保持される第2ロッド部とを備え、
    前記第2ロッド部は、前記第1ロッド部よりも強度が弱く構成されていること、
    を特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ロッド保持部は、前記駆動ロッドが貫通する貫通孔であり、前記駆動ロッドが前記ドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置にあるときに、前記第2ロッド部が前記貫通孔に保持されること、
    を特徴とする車両用ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記駆動ロッドの前記第2の端部は、本体部と、前記本体部が延在する方向に対して垂直な方向に延在する垂直部と、前記垂直部よりもさらに端部側において前記本体部が延在する方向に延在する先端部とからなるクランク状に形成されており、
    前記垂直部は、前記係合部として構成されており、前記先端部の少なくとも一部は、前記第2ロッド部として構成されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記駆動ロッドの前記第1ロッド部を金属材料によって形成し、前記第2ロッド部を樹脂材料によって形成し、前記第2ロッド部を前記第1ロッド部の端部に一体的にインサート成形したこと、
    を特徴とする車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記駆動ロッドは、前記ドアハンドルの非操作位置に対応する初期位置から、前記駆動ロッドの係合部が前記ラッチ解除レバーの係合受部に係合する係合位置を介して、前記ラッチ解除レバーをラッチ解除位置まで作動させる作動位置まで変位可能であり、
    前記初期位置においては、前記駆動ロッドの第2ロッド部と前記ロッド保持部とが係合状態にあり、
    前記係合位置においては、前記駆動ロッドの前記第2ロッド部と前記ロッド保持部との係合が解除されるように、前記駆動ロッドと前記ラッチ解除レバーとは遊びを持って連結されていること、
    を特徴とする車両用ドアロック装置。
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