JP2019002051A - めっき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】今後要求されることが想定される高いめっき品質の少なくとも一部を実現しながら、さらに、複数の基板をめっきするめっき装置を提供する。【解決手段】めっき装置は、複数の基板S1が保持可能な基板ホルダ11と、複数のアノード62を保持可能なアノードホルダ60を有する。複数のアノード62の各々は、対応する基板S1と対向して配置される。レギュレーションプレート50が、アノードホルダ60と、当該アノードホルダ60に対応する基板ホルダ11の間に設けられる。レギュレーションプレート50は、アノード62と基板S1との間に流れる電流が通過できる筒状の貫通部51を有する。ダミー基板68に対しては、アノードホルダ62と、当該アノードホルダに対応する基板ホルダ11の間に閉鎖部82が設けられる。閉鎖部82では、保持可能なアノードと保持可能な基板との間に流れ得る電流が通過できない。【選択図】図5

Description

本発明は、めっき装置に関するものである。
従来、半導体ウェハやプリント基板等の基板の表面に配線やバンプ(突起状電極)等を形成したりすることが行われている。この配線及びバンプ等を形成する方法として、電解めっき法が知られている。
電解めっき法に用いるめっき装置では、一般的には例えば300mmの直径を有するウェハ等の円形基板にめっき処理を行っている。しかしながら、近年では、このような円形基板に限らず、費用対効果の観点から、半導体市場において角形基板の需要が増加しており、角形基板に洗浄、研磨、又はめっき等をすることが求められている。
めっき装置は、めっき槽を有し、このめっき槽内には、例えば、基板を保持した基板ホルダ、アノードを保持したアノードホルダ、レギュレーションプレート(遮蔽板)等が収容される。特開2016−160521号に記載の従来の半導体基板用のめっき装置では、基板サイズが比較的大きく、複数の基板に対して同時に処理することは想定していなかった。しかし、近年、基板に形成されるチップのサイズが微細化し、3次元実装技術といったチップの多層構造化の技術開発が進展している。また、Fan-out技術(チップ面積を超える広い領域に再配線層を形成する技術)が登場し、またIoT技術がさらに進展することによって、多様な構造をもったチップといった高度なパッケージング技術がさらに要求されてくると想定される。多種・多様な基板に設けられたビア、トレンチ、スルーホール等をめっき・成膜するニーズも高まってきている。特に、アスペクト比の高いビアへの埋め込み性能やめっき速度については、電解めっき技術が、無電解めっき技術等と比べると優位性を有するものと考えられている。
このような技術の流れを踏まえると、今後は、スループットを落とすことなく、また、それぞれ異なる特徴を有する比較的サイズが小さい多様な基板を同時に電解めっきする技術が今後重要になる。しかしながら、めっきの膜厚管理といった高い品質管理が要求される半導体基板へのめっき技術において、今後要求されることが想定される上記の高い品質を実現しながら、かつ、同時に複数の基板をめっきする技術はこれまでなかった。
特開2016−160521号公報
本発明の一形態は、上記の問題点の1つを解消すべくなされたもので、その目的は、今後要求されることが想定される上記の高いめっき品質の少なくとも一部を実現しながら、さらに、複数の基板をめっきするめっき装置を提供することである。
上記課題を解決するために、第1の形態では、1個の基板を各々が保持可能なように構成された複数の基板ホルダと、1個のアノードを各々が保持可能なように構成された複数のアノードホルダであって、前記複数のアノードと前記複数の基板は、1対1に対応しており、前記複数のアノードの各々は、対応する前記基板と対向して配置されるように構成
されたアノードホルダと、対応する前記アノードと前記基板との間に1個ずつ設けられる複数の第1の遮蔽部であって、前記第1の遮蔽部の各々は、前記対応するアノードと前記対応する基板との間に形成される電気力線が通過できる筒状の貫通部を有し、前記貫通部が前記対応するアノードと前記対応する基板との間の電場を調整するように構成された第1の遮蔽部とを有する、めっき装置という構成を採っている。
本実施形態では、筒状の貫通部が、対応するアノードと対応する基板との間の電場を調整するように構成される。従来は、複数の基板を1つのめっき槽内でめっきする場合、処理枚数が変化すると、一様な電流電気力線の形成が達成できない。本実施形態では、電場を調整するように構成された第1の遮蔽部を設けたため、処理枚数が変化しても、同時に処理される複数の基板に対応する複数の貫通部において、電流電気力線の分布が一様になる。従って、処理枚数が変化した場合であっても、めっきすべきすべての基板に対して、従来よりも一様な物理・化学的性質の金属膜を施すめっき装置を提供することができる。今後要求されることが想定される上記の高いめっき品質の少なくとも一部を実現しながら、さらに、複数の基板をめっきするめっき装置を提供できる。なお、物理・化学的性質とは、基板の金属膜の膜厚・化学物質組成・表面形態・密度を意味する。物理・化学的性質が一様であるとは、1つの基板内の箇所ごとにおける物理・化学的性質の基板内分布が、すべての処理する基板間で同一であることを意味する。
第2の形態では、前記複数の第1の遮蔽部のうちの少なくとも1つは、前記貫通部を閉鎖するための第2の遮蔽部を有し、前記第2の遮蔽部により、保持可能な前記アノードと保持可能な前記基板との間に形成される前記電気力線が通過できないように構成された閉鎖部であり、前記複数の第1の遮蔽部のうちの他の少なくとも1つは、前記第2の遮蔽部を有しない、請求項1記載のめっき装置という構成を採っている。
本実施形態では、めっきすべき基板が配置されない基板ホルダおよびアノードホルダに対しては、閉鎖部を設ける。閉鎖部により、電気力線が通過できなくなる。めっきすべき基板が配置されている基板ホルダおよびアノードホルダとの間に形成される電気力線は、閉鎖部があるため、電気力線が閉鎖部を通る、すなわち閉鎖部へ漏れることが減る。
従来技術の場合、基板とアノードとの間には、閉鎖部がなく、貫通部のみであった。貫通部を通過する電気力線は、基板のある貫通部と、当該貫通部以外を通過する電気力線の影響を受ける。従って、仮に、複数の基板を1つのめっき槽内でめっきする場合、基板のある貫通部を通過する電気力線は、他の貫通部を通過する電気力線の影響を受ける。すなわち、貫通部を通過する電気力線は、基板のある貫通部が、他の貫通部とどのような位置関係にあるかによって、変化する。また、複数の基板を1つのめっき槽内でめっきする場合、処理枚数が変化すると、一様な電気力線の形成が達成できない。本実施形態では、閉鎖部を設けたため、処理枚数が変化しても、同時に処理される複数の基板に対応する複数の貫通部において、電気力線の分布が一様になる。従って、処理枚数が変化した場合であっても、めっきすべきすべての基板に対して、従来よりも一様な物理・化学的性質の金属膜を施すめっき装置を提供することができる。
また、本実施形態では、閉鎖部を有することに加えて、筒状の貫通部を用いている。このため、貫通部の各々は互いに電気力線の影響が少なく、独立性が高い。単一電解槽内において,複数基板に対し,同時にめっきを行い,基板ごとに膜厚分布を制御可能なめっき装置を提供できる。
第3の形態では、前記第2の遮蔽部は、前記貫通部の、前記基板ホルダ側と前記アノードホルダ側に、それぞれ配置された第3の遮蔽部を有する、めっき装置という構成を採っている。
第4の形態では、前記第2の遮蔽部は、前記閉鎖部に対して脱着可能である、めっき装置という構成を採っている。
第5の形態では、前記第2の遮蔽部は、前記第2の遮蔽部に開口部を形成できる開口形成機構を有し、前記貫通部を閉鎖するときは、前記開口形成機構により前記開口部を閉鎖する、めっき装置という構成を採っている。
第6の形態では、前記第1の遮蔽部は、前記貫通部の開口面積を調整する調整機構を有し、前記調整機構は、前記貫通部を閉鎖することが可能である、めっき装置という構成を採っている。
第7の形態では、前記閉鎖部が設けられている前記アノードホルダは、当該アノードホルダが保持可能な前記アノードと当該閉鎖部との間に設けられた第4の遮蔽部を有し、前記第4の遮蔽部は、当該アノードと前記基板との間に形成される前記電気力線が通過できないように構成され、および/または前記閉鎖部が設けられている前記基板ホルダは、当該基板ホルダが保持可能な当該基板と当該閉鎖部との間に設けられた第5の遮蔽部を有し、前記第5の遮蔽部は、前記アノードと前記基板との間に形成される前記電気力線が通過できないように構成される、めっき装置という構成を採っている。
第8の形態では、1個の基板を各々が保持するように構成された複数の基板ホルダと、1個のアノードを各々が保持するように構成された複数のアノードホルダであって、前記複数のアノードと前記複数の基板は、1対1に対応しており、前記複数のアノードの各々は、対応する1つの前記基板と対向して配置されるように構成されたアノードホルダと、前記アノードホルダの各々に対して1個設けられる複数の遮蔽部であって、前記遮蔽部の各々は、対応する当該アノードホルダと前記基板ホルダの間に設けられ、前記アノードと前記基板との間に形成される電気力線が通過できる筒状の貫通部を有するように構成された複数の遮蔽部と、を有し、前記貫通部の各々を形成する前記遮蔽部の壁部の前記アノードホルダ側は、対応する前記アノードの外周の近傍において前記アノードホルダ上に配置され、前記貫通部の各々によって形成される貫通空間が互いに別箇独立である、めっき装置という構成を採っている。
本実施形態では、筒状の貫通空間が互いに別箇独立であり、各基板は、遮蔽部によって個々に包囲されている。このため、貫通部の各々は互いに電気力線の影響が少なく、独立性が高い。単一電解槽内において,複数基板に対し,同時にめっきを行い,各基板ごとに膜厚分布を制御可能なめっき装置を提供できる。独立性が高いため、処理枚数が変化しても、同時に処理される複数の基板において、電気力線の分布が一様になる。処理枚数が変化した場合であっても、めっきすべきすべての基板対して一様な物理・化学的性質の金属膜を施すめっき装置を提供することができる。
第9の形態では、前記壁部は、前記貫通部内の気体を、前記貫通部から除去するための第1の貫通孔を有する、めっき装置という構成を採っている。
第10の形態では、前記壁部は、めっき液の添加剤を前記貫通部内に供給するための第2の貫通孔を有する、めっき装置という構成を採っている。
第11の形態では、前記添加剤の供給量を調整する供給量調整機構を有する、めっき装置という構成を採っている。
第12の形態では、前記複数の基板ホルダは一体化しており、および/または前記複数
のアノードホルダは一体化しており、および/または前記複数の第1の遮蔽部は一体化している、めっき装置という構成を採っている。
第13の形態では、前記複数の基板ホルダは一体化しており、および/または前記複数のアノードホルダは一体化しており、および/または前記複数の遮蔽部は一体化している、めっき装置という構成を採っている。
第14の形態では、前記複数の基板の各々は、第1の直流電源から分岐した複数の第1の配線から別箇独立に第1の電流を供給され、および/または前記複数のアノードの各々は、第2の直流電源から分岐した複数の第2の配線から別箇独立に第2の電流を供給される、めっき装置という構成を採っている。
第15の形態では、前記複数の第1の配線の各々を流れる前記第1の電流は、別箇独立に制御可能である、および/または前記複数の第2の配線の各々を流れる前記第2の電流は、別箇独立に制御可能である、めっき装置という構成を採っている。
第16の形態では、第14の形態または第15の形態のめっき装置を制御するためのコンピュータを、前記複数の第1の電流および/または前記複数の第2の電流のON/OFFを制御する制御手段、として機能させるためのプログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体という構成を採っている。
本実施形態に係るめっき装置の全体配置図である。 図1に示しためっき装置で使用される基板ホルダの概略平面図である。 図2に示す基板ホルダに保持される角形基板の概略平面図である。 図1に示した処理部のめっき槽及びオーバーフロー槽を示す概略縦断正面図である。 図4に示しためっき槽の断面図である。 図6は、基板ホルダに設けられたガイドを示す正面図である。 図7は、ガイドの周辺における基板ホルダの構造の詳細を示す図である。 図8は、遮蔽板の正面図である。 図9は、開口形成機構の正面図である。 図10は、開口形成機構の動作を示す図である。 本発明の別の実施形態に係わるめっき槽及びオーバーフロー槽を示す概略縦断正面図である。 図11に示しためっき槽の断面図である。 図13は、めっき液を供給するための構造を設けた図11に対応する図である。 図14は、添加剤を供給するための構造を設けた図12に対応する図である。 図15は、供給量調整機構の構成を示すブロック図である。 図16は、めっき回路の構成を示す説明図である。 図17は、4枚の角形基板の同時めっきを行った例を示す。 図18は、3枚の角形基板S1のみをめっきした例を示す。 図19は、本発明のさらに別の実施形態に係わる基板ホルダに保持された角形基板と、ダミー基板をアノード側から見た図である。 図20は、図19に示す実施形態に係わる基板ホルダとアノードとの間に配置されるレギュレーションプレートを示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同一または相当する部材には同一符号を付して重複した説明を省略する。図1は、本実施形態に係るめっき装置の全体配置図である。図1に示すように、このめっき装置100は、基板ホルダに角形基板をロードし、又は基板ホルダから角形基板をアンロードするロード/アンロード部110と、角形基板を処理する処理部120と、洗浄部20とに大きく分けられる。処理部120は、さらに、角形基板の前処理及び後処理を行う前処理・後処理部120Aと、角形基板にめっき処理を行うめっき処理部120Bとを含む。めっき装置100のロード/アンロード部110と、処理部120と、洗浄部20とは、それぞれ別々のフレーム(筐体)で囲まれている。なお、本発明は、角形基板に限らず、円形基板等の任意の形状の基板に適用することができる。
ロード/アンロード部110は、2台のカセットテーブル25と、基板脱着機構29とを有する。カセットテーブル25は、角形基板を収納したカセット25aを搭載する。基板脱着機構29は、角形基板を図示しない基板ホルダに着脱するように構成される。また、基板脱着機構29の近傍(例えば下方)には基板ホルダを収容するためのストッカ30が設けられる。これらのユニット25,29,30の中央には、これらのユニット間で角形基板を搬送する搬送用ロボットからなる基板搬送装置27が配置されている。基板搬送装置27は、走行機構28により走行可能に構成される。
洗浄部20は、めっき処理後の角形基板を洗浄して乾燥させる洗浄装置20aを有する。基板搬送装置27は、めっき処理後の角形基板を洗浄装置20aに搬送し、洗浄及び乾燥された角形基板を洗浄装置20aから取り出すように構成される。
前処理・後処理部120Aは、プリウェット槽32と、プリソーク槽33と、プリリンス槽34と、ブロー槽35と、リンス槽36と、を有する。プリウェット槽32では、角形基板が純水に浸漬される。プリソーク槽33では、角形基板の表面に形成したシード層等の導電層の表面の酸化膜がエッチング除去される。プリリンス槽34では、プリソーク後の角形基板が基板ホルダと共に洗浄液(純水等)で洗浄される。ブロー槽35では、洗浄後の角形基板の液切りが行われる。リンス槽36では、めっき後の角形基板が基板ホルダと共に洗浄液で洗浄される。プリウェット槽32、プリソーク槽33、プリリンス槽34、ブロー槽35、リンス槽36は、この順に配置されている。
めっき処理部120Bは、オーバーフロー槽38を備えた複数のめっき槽39を有する。各めっき槽39は、内部に複数の角形基板を収納し、内部に保持しためっき液中に角形基板を浸漬させて角形基板の表面に銅めっき等のめっきを行う。ここで、めっき液の種類は、特に限られることはなく、用途に応じて様々なめっき液が用いられる。
めっき装置100は、これらの各機器の側方に位置して、これらの各機器の間で基板ホルダを角形基板とともに搬送する、例えばリニアモータ方式を採用した基板ホルダ搬送装置37を有する。この基板ホルダ搬送装置37は、基板脱着機構29、プリウェット槽32、プリソーク槽33、プリリンス槽34、ブロー槽35、リンス槽36、及びめっき槽39との間で基板ホルダを搬送するように構成される。
図2は、図1に示しためっき装置で使用される基板ホルダの概略平面図である。本実施形態では、1つの基板ホルダで、最大、4枚の基板を保持して、一度にめっきすることができる。3枚以下の基板をめっきするときは、基板が配置されないところには、ダミーの基板または絶縁板を配置する。本実施形態では、1枚の基板を保持する複数(4個)の基板ホルダが一体化していると考えることができる。これに対応して、複数のアノードホルダが一体化しており、かつ、後述するように第1の遮蔽部と第2の遮蔽部が一体化している。
図3は、図2に示す基板ホルダに保持される角形基板の内の1枚の角形基板の概略平面図である。本実施形態では、同一形状、同一サイズの4枚の基板を1つの基板ホルダに保持できるが、本発明では、異なる形状、異なるサイズの任意の枚数の基板を1つの基板ホルダに保持してもよい。また、1つの基板ホルダに1枚以上の基板を保持することとして、そのような基板ホルダを別箇独立に複数個、1つのめっき槽39に入れて、同時にめっきすることとしてもよい。
図2に示すように、基板ホルダ11は、例えば塩化ビニル製で平板状の基板ホルダ本体12と、基板ホルダ本体12に連結されたアーム部13とを有する。アーム部13は、一対の台座14を有し、図1に示した各処理槽の周壁上面に台座14を設置することで、基板ホルダ11が垂直に吊下げ支持される。また、アーム部13には、めっき槽39の周壁上面に台座14を設置したときに、めっき槽39に設けられた電気接点と接触するように構成されたコネクタ部15が設けられる。これにより、基板ホルダ11は外部電源と電気的に接続され、基板ホルダ11に保持された角形基板に電圧・電流が印加される。
基板ホルダ11は、図3に示す角形基板S1の被めっき面が露出するように保持する。基板ホルダ11は、角形基板S1の表面に接触する図示しない電気接点を有する。角形基板S1を基板ホルダ11が保持したとき、この電気接点は、角形基板S1の対向する二辺、あるいは外周4辺に沿って設けられる、図3に示す接点位置CP1に接触するように構成される。なお、角形基板の形状は、本実施形態では、正方形または長方形である。長方形の角形基板の場合、電気接点は長方形の角型基板の長辺または短辺のいずれかの対向する二辺、あるいは外周4辺に接触するように構成される。
基板ホルダ11に角形基板S1またはダミー基板68を保持させる工程は以下のとおりである。
(1) ストッカ30から基板ホルダ11を基板脱着機構29に持ってくる。
(2) カセットテーブル25から角形基板S1を持ってくる。4枚の場合は4枚の基板を持ってきて、基板ホルダ11の下側部材の上にそれぞれ置く。3枚の場合は3枚だけ持ってくる。
(3) たとえば3枚の場合は、ダミー基板68をカセットテーブル25から持ってきて、基板ホルダ11の下側部材の上の残り1枚の領域に置く。なお、本発明は、基板ホルダへ同時に保持できる基板の数は4枚の場合だけに限定されない
(4) 次いで、基板ホルダ11の上側部材を上からかぶせて、それぞれの基板を挟持する。上側部材には、後述する所定の遮蔽板76をあらかじめ設置しておく。
(5) 基板を保持した基板ホルダ11を基板ホルダ搬送装置37で、前処理・後処理部120A、めっき槽39の順に運んで、めっき液に浸漬させ、電解めっきする。
(6) めっき完了後、リンス槽36,ブロー槽35で順次洗浄する。次いで基板脱着機構29で角形基板S1を順次取り外し、それぞれの角形基板S1をカセットテーブル25に戻していく。ダミー基板68がある場合は、ダミー基板68をカセットテーブル25に戻していく。最後の基板がホルダから取り外された後に、基板ホルダをストッカ30に戻す。
図4は、図1に示した処理部120Bのめっき槽39及びオーバーフロー槽38を示す概略縦断正面図である。図4に示すように、めっき槽39は、内部にめっき液Qを保持する。オーバーフロー槽38は、めっき槽39の縁から溢れ出ためっき液Qを受け止めるようにめっき槽39の外周に備えられている。めっき槽39の底部43には、ポンプPを備えためっき液供給路であるライン138が接続される。
めっき槽39には、角形基板S1を保持した基板ホルダ11が収納される。基板ホルダ
11は、角形基板S1が鉛直状態でめっき液Qに浸漬されるように、めっき槽39内に配置される。めっき槽39内の角形基板S1に対向する位置には、アノードホルダ60に保持されたアノード62が配置される。アノード62としては、例えば、含リン銅が使用され得る。角形基板S1とアノード62は、めっき電源(後述する第1の直流電源168)を介して電気的に接続され、角形基板S1とアノード62との間に電流を流すことにより角形基板S1の表面にめっき膜(銅膜)が形成される。
角形基板S1とアノード62との間には、角形基板S1の表面と平行に往復移動してめっき液Qを攪拌するパドル45(後述する図14に示す。)が配置される。めっき液Qをパドル45で攪拌することで、十分な銅イオンを角形基板S1の表面に均一に供給することができる。また、パドル45とアノード62との間には、角形基板S1の全面に亘る電位分布をより均一にするための誘電体からなるレギュレーションプレート50が配置される。レギュレーションプレート50は、本体部52と、電気力線を通過させるための貫通部51と、を有する。基板ホルダ11に対向する槽39の全面にわたってレギュレーションプレート50は、基板ホルダ11に対向している。すなわち、基板ホルダ11からレギュレーションプレート50向かう方向に見たときに、レギュレーションプレート50の左端、右端、底部は、それぞれ、槽39の左端、右端、底部に接触している。角形基板S1に対向する貫通部51のみにおいて、めっき液Qは、レギュレーションプレート50を通過できる。
図4,5の場合、図2に示す基板を配置可能な4カ所のうち、右上、左下、右下の3ヶ所に基板が保持され、左上の1ヶ所には、基板は配置されない。基板が配置されない1ヶ所(以下では「非めっき電極」と呼ぶ。)には、ダミー基板68(または絶縁板)が配置される。角形基板S1が配置される3ヶ所は、以下では「めっき電極」と呼ぶ。
図5は、図4に示しためっき槽39のAA断面図である。図4は、図5のAA断面図である。図5中、パドル45は省略されている。図4、図5に示すように、めっき電極に対応する位置のレギュレーションプレート50と、非めっき電極に対応する位置のレギュレーションプレート50はいずれも貫通部51を有する。めっき電極に対応する位置のレギュレーションプレート50(第1の遮蔽部)は、アノードホルダ60と、アノードホルダ60に対応する基板ホルダ11の間に設けられ、アノード62と角形基板S1との間に形成される電気力線が通過できる筒状の貫通部51を有する。貫通部51は、対応するアノードと対応する基板との間の電場を、調整するように構成される。調整は、例えば、後述するように、貫通部51の開口面積を調整することにより行われる。調整方法は、開口面積を調整する方法に限られない。例えば、貫通部51の開口形状を、円、楕円、多角形等に変えることにより調整を行うことができる。
非めっき電極に対応する位置のレギュレーションプレート50(閉鎖部)は、アノードホルダ60と、アノードホルダ60に対応する基板ホルダ11の間に設けられ、保持可能なアノードと保持可能な基板との間に形成される電気力線が通過できない閉鎖部82を有する。閉鎖部82は、筒状の貫通形状を有する貫通部51と、貫通部51を閉鎖するためのシャッター式の遮蔽板70(第3の遮蔽部)を有する。遮蔽板70は、貫通部51の、基板ホルダ側とアノードホルダ側に、それぞれ配置されている。2枚の遮蔽板70により、貫通部を閉鎖する。
遮蔽板70は、レギュレーションプレート50に設けられたガイド72及びガイド80に対して脱着可能である。すなわち、遮蔽板70は、レギュレーションプレート50に対して脱着可能である。図5において、非めっき電極に対応する位置の遮蔽板70と、めっき電極に対応する位置の遮蔽板70は、開口部があるかないかという点で異なり、別々の形状を有するように見える。しかし、同一形状の遮蔽板70を用いることもできる。この
点を含めて、遮蔽板70の構造については、後述する。
閉鎖部82において、アノードホルダ60の前面側(角形基板S1と対向する側)には、アノード62を遮蔽する遮蔽板74(第4の遮蔽部)が設けられる。遮蔽板74を設置することによって、アノード62とダミー基板68との間に形成される電気力線が通過できない。さらに、閉鎖部82において、基板ホルダ11の前面側(アノード62と対向する側)には、ダミー基板68を遮蔽する遮蔽板76(第5の遮蔽部)が設けられる。遮蔽板76を設置することによって、アノード62と角形基板S1との間に形成される電気力線が通過できない。遮蔽板74,遮蔽板76は、それぞれ、アノードホルダ60と基板ホルダ11に設けられたガイド78に対して脱着可能である。すなわち、遮蔽板74,遮蔽板76は、それぞれ、アノードホルダ60と基板ホルダ11に対して脱着可能である。
ガイド72、ガイド80の厚みは任意に変更することができる。厚みを変更することにより、レギュレーションプレート50の貫通部51の長さB1を調整することができる。ガイド72、ガイド80の厚みを変更するときは、ガイド72、ガイド80の厚み全体を変更する必要はなく、貫通部51に面する部分のみの厚みを変更するだけでよい。
めっき電極においては、アノードホルダ60の前面側(角形基板S1と対向する側)には、アノード62の一部を遮蔽するアノードマスク64が設けられる。アノードマスク64は、アノード62と角形基板S1との間の電気力線を通過させる開口を有する。アノードマスク64は、ガイド78に対して脱着可能である。アノードマスク64と、遮蔽板74は、開口部があるかないかという点で異なり、別々の形状を有するように見える。しかし、同一形状の遮蔽板74を用いることもできる。この点で、遮蔽板74は、遮蔽板70と類似の構造を有することができる。
めっき電極においては、基板ホルダ11の前面側(アノード62と対向する側)には、遮蔽板76が設けられる。めっき電極にある遮蔽板76と、非めっき電極にある遮蔽板76は、開口部があるかないかという点で異なり、別々の形状を有するように見える。しかし、同一形状の遮蔽板76を用いることもできる。この点で、遮蔽板74は、遮蔽板70と類似の構造を有することができる。
基板ホルダ11に設けられたガイド78について、次に、図6により説明する。なお、アノードホルダ60のガイド78やレギュレーションプレート50のガイド72も同様の構造である。図6は、基板ホルダ11に設けられたガイド78を示す正面図である。シャッター式の遮蔽板76を差し込めるガイド78が、基板ホルダ11の外面に設置される。ガイド78は、角形基板S1の左右に配置される。図6では、ガイド78を個別に識別するために、ガイド78に対して個々に、781〜788までの参照符号を付してある。本実施形態では、ガイド781,782,783,784により、1枚の遮蔽板76がガイドされ、ガイド785,786,787,788により、別の1枚の遮蔽板76がガイドされる。すなわち、シャッター式の遮蔽板76は、角形基板S1の列ごとに一枚ずつ挿入される。基板ホルダ11の外面の最下部には、遮蔽板76が落下することを防止するためのストッパ84を設置してある。1枚の遮蔽板76に対して、2個のストッパ84を設けてある。
図7に、ガイド78の周辺における基板ホルダ11の構造の詳細を示す。図7(a)は、めっき電極における基板ホルダ11の構造の詳細を示し、図5のB部の拡大図である。図7(b)は、非めっき電極における基板ホルダ11の構造の詳細を示し、図5のC部の拡大図である。基板ホルダ11は、角形基板S1の表面に接触する電気接点86を有する。角形基板S1を基板ホルダ11が保持したとき、この電気接点86は、角形基板S1の対向する二辺、あるいは外周4辺に沿って設けられる、図3に示す接点位置CP1に接触
するように構成される。
電気接点86及び接点位置CP1をめっき液Qから絶縁するために、シール88が、基板ホルダ11の土手部90に設置されている。土手部90は、基板ホルダ11に取り付けられている。シール88により、電気接点86及び接点位置CP1は、基板ホルダ11の内部に密閉される。ガイド78と土手部90との間には、差込口98が設けられている。差込口98は空間を有し、この空間に、遮蔽板76が差し込まれて、遮蔽板76が保持される。
なお、めっき電極においては、角形基板S1への電流を制御するスイッチ94はONであり、非めっき電極においては、角形基板S1への電流を制御するスイッチ94はOFFである。電流の流れる向きを示す矢印96は、電子の流れる向きを示す。
次に、シャッター式遮蔽板である遮蔽板76(基板用)、遮蔽板74(アノード用),遮蔽板70(レギュレーションプレート50用)の構造について、図8により説明する。図8は、遮蔽板の正面図である。遮蔽板76(基板用)、遮蔽板74(アノード用),遮蔽板70(レギュレーションプレート50用)は、形状、開口の有無について同様の構造を有する。図8(a)は、開口なしの例である。例えば、図6の列方向の位置102、位置104に角形基板S1が配置されず、位置102、位置104にダミー基板68が配置されるときに用いられる遮蔽板76、遮蔽板74,遮蔽板70の形状である。
図8(b)は、一部に開口106ありの例である。図6の位置102に角形基板S1が配置され、位置104にダミー基板68が配置されるときに用いられる遮蔽板76、遮蔽板74,遮蔽板70の形状である。図8(c)は、全てが開口106である例を示す。図6の位置102、位置104にダミー基板68が配置されず、位置102、位置104に角形基板S1が配置されるときに用いられる遮蔽板76、遮蔽板74,遮蔽板70の形状である。
開口106のサイズは、例えば、以下のように設定される。角形基板S1の前面に配置される遮蔽板76の場合、開口106のサイズは、角形基板S1と同じサイズである。アノード62の前面に配置される遮蔽板74の場合、開口106のサイズは、任意に設定することができ、アノードマスクの外径と同じサイズである。貫通部51の両側に配置される遮蔽板70の場合、開口106のサイズは、任意に設定することができる。例えば、角形基板S1側の遮蔽板70の場合、開口106のサイズは、角形基板S1に、どのようなめっき厚さの分布を作成したいか等に依存する。
次に、図9、図10により、開口106のサイズが調整できる実施例を示す。遮蔽板76、遮蔽板74,遮蔽板70のいずれに対しても、開口106のサイズが調整できる実施例を適用できる。遮蔽板70を例に説明する。めっき電極に対応する位置のレギュレーションプレート50(第1の遮蔽部)にある遮蔽板70は、閉鎖部82に、開口106(開口部)を形成できる開口形成機構108を有する。貫通部を閉鎖するときは、開口形成機構108により開口106を閉鎖する。
非めっき電極に対応する位置のレギュレーションプレート50(第2の遮蔽部)は、遮蔽板70を有し、この遮蔽板70は、貫通部51の開口面積を調整する調整機構を有し、調整機構は、貫通部51を閉鎖することが可能である。開口形成機構108と調整機構は、本実施形態では、同一の機構である。図9は、開口形成機構108の正面図であり、図10は、開口形成機構108の動作を示す図である。図9に示すように、開口形成機構108は、x軸方向に開閉する扉112と、y軸方向に開閉する扉114とを有する。扉112と扉114は、互いに独立に開閉することができる。図9において、扉112の後方
に扉114が位置する。扉112と扉114は、遮蔽板70に内蔵された2重の開き扉である。
図10に示すように、開口形成機構108は、扉112を開閉するためのレバー116と、扉114を開閉するためのレバー118とをさらに有する。図10(a)は、開口形成機構108の正面図であり、図10(b)は、図10(a)のAA断面図である。図10(c)は、図10(a)のBB断面図である。
レバー116はx軸方向に移動可能であり、x軸方向の下端にレバー116があるときに、扉112は全閉する。x軸方向の上端にレバー116があるときに、扉112は全開する。レバー118はy軸方向に移動可能であり、y軸方向の左端にレバー118があるときに、扉114は全閉する。y軸方向の右端にレバー118があるときに、扉114は全開する。2重の開き扉の開き幅が、レバーを動かすことで可変であり、開口サイズの調節が可能である。レバーを駆動するレバー駆動機構をめっき装置は有してもよい。レバー駆動機構をコントローラ175により制御することにより、開口サイズの自動調節が可能である。
扉112を構成する上下2枚の扉は、全開状態から全閉状態になることができる。上下2枚の扉は、矢印122の方向に、開口106の中心126に向かって、もしくは、矢印122とは反対の方向に、同じ移動量だけ、移動する。同様に、扉114を構成する上下2枚の扉は、全開状態から全閉状態になることができる。上下2枚の扉は、矢印124の方向に、開口106の中心126に向かって、もしくは、矢印124とは反対の方向に、同じ移動量だけ、移動する。なお、異なる量だけ移動するように設定してもよい。
なお、貫通部51の長さには、好ましい長さがある。この点について以下説明する。図5に示すように、角形基板S1は、アノード62と距離D1を有して互いに対向して配置されている。即ち、めっき槽39は、極間距離D1を有する。レギュレーションプレート50の貫通部51は、長さB1を有する。レギュレーションプレート50の貫通部51の一端面は、角形基板S1と距離A1だけ離間する。図3に示すように、基板ホルダ11の電気接点16は、角形基板S1の中心から距離L1だけ離間した箇所に接触する。めっき槽39において角形基板S1にめっきをする際、極間距離D1は、角形基板S1に形成される膜厚の均一性に影響を与える。同様に、貫通部51と角形基板S1との適切な距離A1、及び貫通部51の長さB1も、角形基板S1に形成される膜厚の均一性に影響を与える。図3に示すように角形基板S1の対向する二辺に給電する場合において、角形基板S1の中心から電気接点16までの距離L1と適切な極間距離D1との間に好ましい関係性がある。同様に、角形基板S1の中心から電気接点16までの距離L1と貫通部51と角形基板S1との適切な距離A1との間、及び角形基板S1の中心から電気接点16までの距離L1と貫通部51の長さB1との間に、好ましい関係性がある。
角形基板の基板中心と電気接点との間の距離をL1とし、角形基板とアノードとの間の距離をD1とした場合、
0.59×L1−43.5mm≦D1≦0.58×L1−19.8mm
の関係を満たすように角形基板及びアノードが前記めっき槽内に配置されることが好ましい。貫通部は、貫通部の長さをB1とした場合、
B1=0.33×L1−43.3mm
の関係を満たすような長さを有することが好ましい。めっき装置に収納された角形基板の表面と貫通部との距離をA1としたとき、 A1=20.8mm の関係を満たすことが好ましい。
次に、本発明の別の実施形態を説明する。本実施形態のめっき装置は、非めっき電極に
おけるレギュレーションプレート50が、図5に示す遮蔽板70を有しない。さらに、非めっき電極において、遮蔽板74,遮蔽板76を用いない。図5においては、これらの遮蔽板70、74,76を用いて、めっき電極と非めっき電極におけるめっき液の濃度分布を、互いに独立に制御することができる。遮蔽板70、74,76を用いて、めっき電極と、他のめっき電極におけるめっき液の濃度分布を、互いに独立に制御することもできる。
本発明の別の実施形態では、後述するように、めっき電極と非めっき電極におけるめっき液の存在する空間を互いに分離する。また、めっき電極と別のめっき電極におけるめっき液の存在する空間を互いに分離する。空間を互いに分離することにより、めっき電極と非めっき電極におけるめっき液の濃度分布を、互いに独立に制御することができる。同様に、めっき電極と、他のめっき電極におけるめっき液の濃度分布を、互いに独立に制御することもできる。
別の実施形態を図11〜15により説明する。図11は、図1に示した処理部120Bのめっき槽39及びオーバーフロー槽38を示す概略縦断正面図である。基板ホルダ11は、1個の基板を各々が保持するように構成された4個の基板ホルダ11が、一体となって、1個の基板ホルダ11を構成している。これに対応して、アノードホルダ60は、1個のアノード62を各々が保持するように構成された4個のアノードホルダ60が、一体となって、1個のアノードホルダ60を構成している。複数のアノード62と複数の基板S1は、1対1に対応しており、複数のアノード62の各々は、対応する1つの基板S1と対向して配置される。
レギュレーションプレート50は、4個のアノードホルダの各々に対して1個設けられる4個のレギュレーションプレート50(遮蔽部)が、一体となって、1個のレギュレーションプレート50を構成している。遮蔽部の各々は、対応するアノードホルダ60と基板ホルダ11の間に設けられ、アノード62と基板S1との間に形成される電気力線が通過できる筒状の貫通部51を有する。図11においては、貫通部51は、全体で4個設けてある。
レギュレーションプレート50は、図11に示すように、基板ホルダ11側の部材130と、アノードホルダ60側の部材132を一体とした構成とすることとしてもよい。基板ホルダ11に対向する槽39の全面にわたって部材130は、基板ホルダ11に対向している。すなわち、基板ホルダ11側から部材130を見たときに、部材130の左端、右端、底部は、槽39の左端、右端、底部に接触している。一方、部材132は、貫通空間51を覆うために必要な厚みのみを有する。すなわち、部材132の左端、右端、底部は、槽39の左端、右端、底部に接触していない。
貫通部51の各々を形成する遮蔽部の壁部128のアノードホルダ側は、対応するアノード62の外周の近傍においてアノードホルダ60上に配置される。4個の貫通部51の各々によって形成される4個の貫通空間51は、互いに別箇独立である。図5に示す遮蔽板70を、レギュレーションプレート50の基板ホルダ11側に設けてもよい。また、図5に示す遮蔽板74を、レギュレーションプレート50のアノードホルダ60側に設けてもよい。遮蔽板70,遮蔽板74は、図8〜10に示すようなものとすることができる。
図12は、図11に示しためっき槽39のAA断面図である。図11は、図12のAA断面図である。複数枚の角形基板S1がめっき槽39内にある。アノード62も電極対として同枚数あり,角形基板S1とアノード62は、対向する位置に配置される。
次に、図11のめっき槽39に、めっき液Qを供給するための構造について、図13に
より説明する。図13(a)は、めっき液Qを供給するための構造を設けた図11に対応する図である。図13(b)は、図13(a)のA部の拡大図である。図13(a)に示すように、めっき槽39内にめっき液Qを供給及び循環させるために、めっき槽39の底部にライン138が設置されている。めっき液Qは、底部から矢印140のように流入する。めっき槽39内にめっき液Qを供給及び循環させると、部材132の上部に空気134がたまることがある。壁部128は、貫通部51内の気体である例えば空気134を、貫通部51から除去するための第1の貫通孔136を有する。オートバルブ142を第1の貫通孔136に設けもよい。そして、電場もれを防ぐため,めっき液Qの供給後に(すなわち、めっき中)オートバルブ142を閉じてもよい。
次に、図12のめっき槽39に、めっき液の添加剤を供給するための構造について、図14により説明する。図14は、添加剤を供給するための構造を設けた図12に対応する図である。図14に示すように、めっき槽39の側面、及び貫通部51の壁部128に、添加剤を供給するためのライン144が設置されている。添加剤は、側面から矢印140のように流入する。壁部128は、めっき液の添加剤を貫通部51内に供給するための第2の貫通孔148を有する。
添加剤の供給は、添加剤のめっき液中の濃度調整時に行われる。これにより、めっき槽内の添加剤の濃度が不均一化することを防ぐことができる。なお、めっき電極近傍の添加剤の濃度均一化は、角形基板S1の近傍に設けたパドル45を用いた添加剤の撹拌により行われる。パドル45は、矢印150のように、図14において左右方向に往復運動する。オートバルブ152を第2の貫通孔152に設ける。そして、電場もれを防ぐため,添加剤の供給後(すなわち循環時)にオートバルブ152を閉じる。
めっき装置100は、めっき液Q及び添加剤の供給量を調整する供給量調整機構154を有する。供給量調整機構154について、図15により説明する。図15は、供給量調整機構154の構成を示すブロック図である。供給量調整機構154は、めっき液供給ユニット164と、めっき槽39に接続されたライン138、144と、ライン138、144にめっき液Q及び添加剤を供給するバルブ付きのポンプ162とを有する。
液供給ユニット164は、添加剤の入っていないめっき液Q、例えば硫酸銅液(VMS:Vergin Make up Solution)を収納しているVMSタンク156と、例えば3種類の添加剤を収納している3個のタンク158を有する。タンク156は、添加剤の入っていないめっき液Qを収納しているユーティリティ160からめっき液Qを供給される。ユーティリティ160は、供給量調整機構154の外部に設けられている。ユーティリティ160とタンク156は、バルブ付きのポンプ162により接続されている。
タンク156とタンク158からのめっき液Q及び添加剤は、タンク166に供給されて、混合される。混合されためっき液Qがタンク166から、ライン138を介して、めっき槽39の底部へポンプ162により供給される。添加剤は、めっき時に、めっき槽39の側面からポンプ162により、ライン144を介して、めっき槽39に供給される。ポンプ162は、コントローラ175により自動制御してもよい。
次に、めっき回路の構成を図16により説明する。図16は、めっき回路の構成を示す説明図である。複数の基板の各々は、第1の直流電源から分岐した複数の第1の配線から別箇独立に第1の電流を供給され、および/または複数のアノードの各々は、第2の直流電源から分岐した複数の第2の配線から別箇独立に第2の電流を供給されることができる。さらに、複数の第1の配線の各々を流れる第1の電流は、別箇独立に制御可能である、および/または複数の第2の配線の各々を流れる第2の電流は、別箇独立に制御可能である。
図16においては、複数の基板S1の各々は、第1の直流電源168から整流器170を介して、分岐した複数の第1の配線172から別箇独立に第1の電流を供給される。このことは、図5等にも示される。図5等に示すように、複数のアノード62の各々は、第1の直流電源168から分岐した複数の第2の配線174から別箇独立に第2の電流を供給されることができる。
さらに、図16に示すように、複数の第1の配線172の各々を流れる第1の電流は、スイッチ176により別箇独立に制御可能である。複数の第2の配線174の各々を流れる第2の電流は、スイッチ178により別箇独立に制御可能である。図16では、3枚の角形基板S1と、1枚のダミー基板68が、基板ホルダ11に配置されている。3枚の角形基板S1に対応するスイッチ176はONである。1枚のダミー基板68に対応するスイッチ176はOFFである。3枚の角形基板S1に対応する配線を、図16では、CH1,CH3,CH4で示す。1枚のダミー基板68に対応する配線を、CH2で示す。
スイッチ176は、プログラム制御によるON/OFFが可能である。ダミー基板68とその対になるアノード62の電流回路はプログラム制御でOFFになる。図16では、例として基板1,基板3,基板4にめっきを施し、ダミー基板68にはめっきしない。このとき,CH1:ON, CH2:OFF、CH3:ON,CH4:ONである。図16では、CH3,4に関する基板ホルダ11上の回路は図示しない。
角形基板S1の各々に対し,左右に給電部を基板ホルダ11は有する。アノードホルダについては、図5等に示すように、給電はアノードの中心に対してのみ行われる。角形基板S1及びアノード周辺の配線、コンタクトは、任意のものが使用できる。
図4〜6のめっき装置100に関して、4枚の角形基板S1の同時めっきを行った例(図17)と、3枚の角形基板S1のみをめっきした例(図18)について、めっき膜厚の均一性を確認した。その結果、4枚めっき時(図17)と3枚めっき時(図18)で、膜厚の均一性がほぼ同じであることが確認できた。図18において、ダミー基板68とその対となるアノード62間では電流はOFFである。また、長さ180は、めっきが行われた領域の長さである。長さ182は、角形基板S1の長さである。
さらに、図18に関して、(1)ダミー基板68へ給電するスイッチ176と、その対となるアノード62へ給電するスイッチ178をOFFとした場合と、(2)ダミー基板68へ給電するスイッチ176はOFFとし、その対となるアノード62へ給電するスイッチ178をONとした場合について、めっき膜厚の均一性を確認した。その結果、(1)の場合は、3枚の角形基板S1の膜厚の均一性は良好であったが、(2)の場合は、3枚の角形基板S1の膜厚の均一性は、著しく低下した。従って、ダミー基板68に関しては、ダミー基板68への給電およびアノード62への給電を行わないことが好ましい。
本発明の実施形態の例によれば、単一電解槽内において,複数の角形基板S1に対し,同時にめっきを行うことができる。同時にめっきを行う角形基板S1の枚数が、変化しても,処理対象のすべての角形基板S1で、一様な物理・化学的性質の金属膜を得ることができる。
開口106のサイズを、図9,10に示すように調整することにより、以下のことが可能である。アノードマスク64の開口幅を狭くすると、角形基板S1の中央部から周辺部に向かって、膜厚が薄くなる。すなわち、中央部を山の頂上とする山形の膜厚分布になる。アノードマスク64の開口幅を広くすると、角形基板S1の中央部から周辺部に向かって、膜厚が厚くなる。すなわち、中央部を谷底とする谷形の膜厚分布になる。
遮蔽板70の開口幅を狭くすると、角形基板S1の端部においてのみ、局所的に膜厚が他の部分より薄くなる。遮蔽板70の開口幅を広くすると、角形基板S1の端部においてのみ、局所的に膜厚が他の部分より厚くなる。従って、単一の角形基板S1上の各領域ごとに膜厚分布を制御することができる。膜厚が基板内で変化することにより,得られた金属膜により角形基板S1自体の応力を制御することができる。これは、円形等の基板でも可能である。
実施形態では、片面にめっきする例について説明してきたが、両面にめっきすることも可能である。接点位置CP1は、角形基板S1の左右の2辺にあるとしたが、角形基板S1の1辺から4辺の間で、接点位置CP1を設けることができる。
実施形態で、めっきされる基板の表面は、Co、Ru、Ti、Cr、Cu、及びこれらの任意の組み合わせから選択された材料を含み得る。これらの金属上に、めっきされる金属は、銅、SnAg合金、Auだけでなく、Co、Ni、Ru、Sn、In、Pd、Ge、及びこれらの任意の組み合わせから選択された材料を含み得る。
めっき装置は、図1に示すように、上述した各部を制御するように構成されたコントローラ175を有する。コントローラ175は、所定のプログラムを格納したメモリ175Bと、メモリ175Bのプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)175Aと、CPU175Aがプログラムを実行することで実現される制御部175Cとを有する。制御部175Cは、例えば、基板搬送装置27の搬送制御、基板脱着機構29における基板の基板ホルダへの着脱制御、基板ホルダ搬送装置37の搬送制御、各めっき槽39におけるめっき電流及びめっき時間の制御、並びに、各めっき槽39に配置される遮蔽板70,遮蔽板74,遮蔽板76の開口サイズの制御等を行うことができる。また、コントローラ175は、めっき装置及びその他の関連装置を統括制御する図示しない上位コントローラと通信可能に構成され、上位コントローラが有するデータベースとデータのやり取りをすることができる。
メモリ175Bのプログラムには、めっき装置を制御するためのコンピュータ(CPU175A)を、複数の第1の電流および/または複数の第2の電流のON/OFFを制御する制御手段、として機能させるためのプログラムが記録されている。このプログラムは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、磁気記録媒体、フラッシュメモリ等に記録されている。ここで、メモリ175Bを構成する記憶媒体は、各種の設定データや後述するめっき処理プログラム等の各種のプログラムを格納している。記憶媒体としては、コンピュータで読み取り可能なROMやRAMなどのメモリや、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMやフレキシブルディスクなどのディスク状記憶媒体などの公知のものが使用され得る。
本発明は、カップ型のめっき槽内にめっき液を連続的に供給して、めっき液とウェハとを接触させるカップ式めっき装置にも適用できる。この実施形態について図19,20により説明する。図19は、基板ホルダ184に保持された角形基板S1と、ダミー基板68をアノード側から見た図である。図20は、基板ホルダ184とアノードとの間に配置されるレギュレーションプレート50を示す。カップ型のめっき槽では、基板ホルダ184は、例えば4枚の基板を保持可能な構成である。4枚の基板のそれぞれに対して独立に給電可能である。4枚の基板それぞれに対向するめっき槽の4つの領域は、レギュレーションプレート50で分割されて、区画されている。レギュレーションプレート50は、貫通部51を有するが、ダミー基板68に対向する位置にある貫通部51は、遮蔽板70により閉鎖されている。
本発明の既述の実施形態によれば、今後要求されることが想定される既述の高いめっき品質の少なくとも一部を実現・達成しながら、さらに、複数の基板をめっきするめっき装置を提供できる。また、単一電解槽内において,複数基板に対し,同時にめっきを行い,同時に処理される処理枚数が変化した場合であっても、めっきすべきすべての基板対して一様な物理的(膜厚等)・化学的性質の金属膜を施すめっき装置を提供できる。また、単一電解槽内において,複数基板に対し,同時にめっきを行い,各基板ごとに独立に膜厚分布を制御可能なめっき装置を提供できる。
以上、本発明の実施形態の例について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
11…基板ホルダ
51…貫通部
60…アノードホルダ
68…ダミー基板
70…遮蔽板
74…遮蔽板
76…遮蔽板
82…閉鎖部
136…第1の貫通孔
148…第2の貫通孔

Claims (16)

  1. 1個の基板を各々が保持可能なように構成された複数の基板ホルダと、
    1個のアノードを各々が保持可能なように構成された複数のアノードホルダであって、前記複数のアノードと前記複数の基板は、1対1に対応しており、前記複数のアノードの各々は、対応する前記基板と対向して配置されるように構成されたアノードホルダと、
    対応する前記アノードと前記基板との間に1個ずつ設けられる複数の第1の遮蔽部であって、前記第1の遮蔽部の各々は、前記対応するアノードと前記対応する基板との間に形成される電気力線が通過できる筒状の貫通部を有し、前記貫通部が前記対応するアノードと前記対応する基板との間の電場を調整するように構成された第1の遮蔽部とを有する、めっき装置。
  2. 前記複数の第1の遮蔽部のうちの少なくとも1つは、前記貫通部を閉鎖するための第2の遮蔽部を有し、前記第2の遮蔽部により、保持可能な前記アノードと保持可能な前記基板との間に形成される前記電気力線が通過できないように構成された閉鎖部であり、
    前記複数の第1の遮蔽部のうちの他の少なくとも1つは、前記第2の遮蔽部を有しない、請求項1記載のめっき装置。
  3. 前記第2の遮蔽部は、前記貫通部の、前記基板ホルダ側と前記アノードホルダ側に、それぞれ配置された第3の遮蔽部を有する、請求項2記載のめっき装置。
  4. 前記第2の遮蔽部は、前記閉鎖部に対して脱着可能である、請求項2または3記載のめっき装置。
  5. 前記第2の遮蔽部は、前記第2の遮蔽部に開口部を形成できる開口形成機構を有し、前記貫通部を閉鎖するときは、前記開口形成機構により前記開口部を閉鎖する、請求項2ないし4のいずれか1項に記載のめっき装置。
  6. 前記第1の遮蔽部は、前記貫通部の開口面積を調整する調整機構を有し、前記調整機構は、前記貫通部を閉鎖することが可能である、請求項1記載のめっき装置。
  7. 前記閉鎖部が設けられている前記アノードホルダは、当該アノードホルダが保持可能な前記アノードと当該閉鎖部との間に設けられた第4の遮蔽部を有し、前記第4の遮蔽部は、当該アノードと前記基板との間に形成される前記電気力線が通過できないように構成され、および/または前記閉鎖部が設けられている前記基板ホルダは、当該基板ホルダが保持可能な当該基板と当該閉鎖部との間に設けられた第45の遮蔽部を有し、前記第5の遮蔽部は、前記アノードと前記基板との間に流れ得る前記電流が通過できないように構成される、請求項2ないし5のいずれか1項に記載のめっき装置。
  8. 1個の基板を各々が保持するように構成された複数の基板ホルダと、
    1個のアノードを各々が保持するように構成された複数のアノードホルダであって、前記複数のアノードと前記複数の基板は、1対1に対応しており、前記複数のアノードの各々は、対応する1つの前記基板と対向して配置されるように構成されたアノードホルダと、
    前記アノードホルダの各々に対して1個設けられる複数の遮蔽部であって、前記遮蔽部の各々は、対応する当該アノードホルダと前記基板ホルダの間に設けられ、前記アノードと前記基板との間に形成される電気力線が通過できる筒状の貫通部を有するように構成された複数の遮蔽部と、を有し、
    前記貫通部の各々を形成する前記遮蔽部の壁部の前記アノードホルダ側は、対応する前記アノードの外周の近傍において前記アノードホルダ上に配置され、前記貫通部の各々に
    よって形成される貫通空間が互いに別箇独立である、めっき装置。
  9. 前記壁部は、前記貫通部内の気体を、前記貫通部から除去するための第1の貫通孔を有する、請求項8記載のめっき装置。
  10. 前記壁部は、めっき液の添加剤を前記貫通部内に供給するための第2の貫通孔を有する、請求項8または9記載のめっき装置。
  11. 前記添加剤の供給量を調整する供給量調整機構を有する、請求項10記載のめっき装置。
  12. 前記複数の基板ホルダは一体化しており、および/または前記複数のアノードホルダは一体化しており、および/または前記複数の第1の遮蔽部は一体化している、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のめっき装置。
  13. 前記複数の基板ホルダは一体化しており、および/または前記複数のアノードホルダは一体化しており、および/または前記複数の遮蔽部は一体化している、請求項8ないし11のいずれか1項に記載のめっき装置。
  14. 前記複数の基板の各々は、第1の直流電源から分岐した複数の第1の配線から別箇独立に第1の電流を供給され、および/または前記複数のアノードの各々は、第2の直流電源から分岐した複数の第2の配線から別箇独立に第2の電流を供給される、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のめっき装置。
  15. 前記複数の第1の配線の各々を流れる前記第1の電流は、別箇独立に制御可能である、および/または前記複数の第2の配線の各々を流れる前記第2の電流は、別箇独立に制御可能である、請求項14記載のめっき装置。
  16. 請求項14または15に記載のめっき装置を制御するためのコンピュータを、前記複数の第1の電流および/または前記複数の第2の電流のON/OFFを制御する制御手段、として機能させるためのプログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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