JP3637214B2 - ウエハのメッキ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はウエハ表面にメッキを均一に形成することができるウエハのメッキ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウエハ表面に電解メッキを施すウエハのメッキ装置は、図5に示すように、電解メッキ液120中に、ウエハ100と、ウエハ100表面に平行に対向するように設置される平板状のアノード電極110とを浸漬し、ウエハ100とアノード電極110間に通電することでウエハ100表面にメッキを行なうように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのメッキ装置においてはその構造上、ウエハ100にメッキを行なうために電界を印加した場合、ウエハ100の外周部周辺の電位勾配と、中心部周辺の電位勾配に相違が生じ、このためウエハ100の各部におけるメッキの膜厚が不均一になってしまう恐れがあった。
【0004】
これを避けてウエハ100表面に均一にメッキを施すためには、ウエハ100表面近傍の各部の電位ができるだけ均一になるように調整する必要があるが、このため従来はこの電場調整法として、アノード電極の大きさを調整したり、アノード電極110とウエハ100の間に誘電体の遮蔽板を入れるなどの方法を用いていた。
【0005】
しかしながらこれらの従来の方法では調整できる電場の範囲が狭く、ウエハ100表面において自由に電場を調整することができなかった。特にウエハ100の径が大きくなればなるほどその中心部と外周部の電位の差が大きくなるので、ウエハ100表面全体の広い範囲にわたって電位分布を均一にしてメッキを均一に形成することは困難になる。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、ウエハ面上の広い範囲にわたって各部の電場を調整でき、これによってウエハ表面に均一な膜厚のメッキを形成することができるウエハのメッキ方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明は、電解メッキ液中に、ウエハを浸漬すると共にウエハから所定距離離間してウエハと平行にアノード電極を浸漬して設置し、さらにウエハとアノード電極の間に誘電体からなる遮蔽板をウエハと平行に浸漬して設置し、ウエハとアノード電極間に通電する電流の電流値をその電圧を下げていくことで一定に維持しながら前記遮蔽板をウエハから徐々に遠ざけていくことでウエハ表面にメッキを行うこととした。
なお遮蔽板は、その中央部分の遮蔽効果がそれよりも外側部分の遮蔽効果よりも小さくなる形状に形成されていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に用いるメッキ装置を示す全体概略図である。同図に示すようにこのメッキ装置は、メッキ槽10の電解メッキ液20中に、ウエハ100とアノード電極30とをそれぞれの対向面が平行になるように所定距離離間して浸漬し、さらにウエハ100とアノード電極30の間に遮蔽板50を移動可能に浸漬して構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0009】
メッキ槽10はその外周にオーバーフロー槽13を設け、メッキ槽10とオーバーフロー槽13間をポンプ15,恒温ユニット17,フィルター19を取り付けた配管21で接続して構成されている。
【0010】
ウエハ100は略円板形状であって、その外周をウエハ保持部材101で保持することでその一方の表面を電解メッキ液20中に露出せしめるように構成されている。
【0011】
次にアノード電極30はその外形形状が前記ウエハ100の外形形状と相似形となるように、即ちウエハ100と略同一寸法形状の円板形状に形成されている。
【0012】
次に図4は遮蔽板50の平面図である。同図及び図1に示すように遮蔽板50は誘電体製の板であって、中央に円形の孔51を設けて構成されている。
【0013】
遮蔽板50を構成する誘電体の材質としてはこの実施形態では塩化ビニールを用いているが、それ以外の誘電体材料、例えば耐熱塩化ビニール,ポリプロピレン,ポリエーテルサルフォン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリカーボネート,ポリエチレン,ポリスチレン,ポリフッ化ビニリデン,フッ素樹脂等、種々のものを使用しても良い。
【0014】
そしてこの遮蔽板50は、所定の駆動手段40によって、電解メッキ液20中で、ウエハ100の面に対して平行のままでウエハ100に接近したり遠ざかったりすることができるように構成されている。その際、ウエハ100の中心軸とアノード電極30の中心軸と遮蔽板50の中心軸は一致している。
【0015】
次にこのメッキ装置の動作を説明する。まず遮蔽板50をウエハ100に最も近づけた位置(図1の点線で示す)にセットしておき、ポンプ15を駆動することで恒温ユニット17とフィルタ19を通った電解メッキ液20をメッキ槽10内にその下部から供給して、オーバーフロー槽13にオーバーフローし循環する。
【0016】
そしてウエハ100とアノード電極30間に通電を行なってウエハ100表面にメッキを始める。
【0017】
ここで図2はメッキ当初において遮蔽板50がウエハ100に接近しているときのウエハ100と遮蔽板50周辺の電場の状態を示す等電位線図である。同図に示すように遮蔽板50がウエハ100に接近している際は、遮蔽板50の孔51によって遮蔽板50の中心部よりも外周部の方の遮蔽効果が大きいので、ウエハ100の外周部よりも中心部の方が電位勾配が高くなる。従ってこの状態ではウエハ100の中心部の方が外周部よりもメッキがより厚く形成されていく。
【0018】
そして遮蔽板50を駆動手段40によって徐々にウエハ100から引き離しながらメッキを継続して行ない、遮蔽板50がウエハ100から最も離れた位置(図1の実線の位置)でそのメッキが完了するようにする。
【0019】
ここで図3は遮蔽板50がウエハ100から離れた所定位置にあるときのウエハ100と遮蔽板50周辺の電場の状態を示す等電位線図である。同図に示すように遮蔽板50がウエハ100から離れれば離れるほど相対的にウエハ100の中心部に比べて外周部の方が徐々に電位勾配が高くなっていく。従って遮蔽板50がウエハ100から離れるに従って相対的にウエハ100の外周部の方が中心部よりもメッキがより厚く形成されていくようになる。
【0020】
このように最初ウエハ100の中心部のメッキをより厚く形成し、徐々に外周部のメッキをより厚く形成していくように遮蔽板50を移動するので、全体としてウエハ100全面に形成されるメッキの膜厚は均一化される。
【0021】
なおこの実施形態においては、遮蔽板50をウエハ100から引き離すに従って、つまりメッキ時間の経過と共に、その電圧を下げていくように制御している。何故ならウエハ100にメッキを形成していくと、メッキ膜厚が厚くなることによってメッキ形成当初よりも徐々に通電時の抵抗値が減少していく。このため電圧値を一定にしておくと徐々に流れる電流値が上昇していく。
【0022】
一方メッキ膜厚は、流れる電流値と時間の積によって容易に求めることができるので、電流値は一定にしておきたい(そうすると時間の管理だけでメッキ膜厚を制御できるから)。さらに電流値が変化することで電流密度が変化すると、形成されるメッキ自体の特性(膜の表面状態や密度等)が変化する。そこでこの実施形態においては、電流値を一定にするために上述のように電圧値を変化するように制御しているのである。
【0023】
上記実施形態において遮蔽板50をウエハ100に接近した位置から離れるように移動したのは以下の理由による。
【0024】
即ち通常ウエハ100はウエハ保持手段101で保持される際にウエハ保持手段101に設けた図示しない通電ピンがウエハ100の外周に接触されることによって通電される。このため通電ピンに近いウエハ100の外周部分の方がウエハ100の中心部分よりも電気抵抗が小さく、このためもし両部分の電位勾配が同一だったとしても外周部の方により厚くメッキが形成されていく傾向にある。このためメッキ当初はまず遮蔽板50をウエハ100に接近させておくことで前述のようにウエハ100中心部の方のメッキ膜厚を外周部のメッキ膜厚よりも厚く形成せしめ、これによって中心部の電気抵抗を外周部の電気抵抗よりも小さくするようにして通電ピンまでの抵抗値を均一化し、より効果的にウエハ100全面のメッキ膜厚の均一化を図るためである。
【0025】
なお遮蔽板50の中央に孔51を開ける代わりに、遮蔽板の中央部分の板厚を外周部分の板厚よりも薄くするようにしたり、遮蔽板に多数の孔を開けるが中央部分に開ける孔の径を大きくし外周付近に開ける孔の径を小さくする等、種々の変形が可能である。要は遮蔽板50の中央部分の遮蔽効果をそれよりも外側部分の遮蔽効果よりも小さくすれば良い。また穴51の形状も必要に応じて円形以外としても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば以下のような優れた効果を有する。
▲1▼遮蔽板の位置を移動するようにしたので、ウエハ面上の広い範囲にわたって各部の電場をメッキの最中に大きく変更・調整することが容易に行なえ、ウエハ表面に均一な膜厚のメッキを形成することができる。
【0027】
▲2▼遮蔽板の中央部分の遮蔽効果が外周部分の遮蔽効果よりも小さくなるように該遮蔽板の形状を形成したので、より効果的にウエハ全面のメッキ膜厚の均一化を図ることができる。
【0028】
▲3▼ウエハにメッキする際の電流値を一定にすると同時に、遮蔽板を徐々にウエハから遠ざけながらメッキを行なうこととしたので、さらに容易且つ効果的にウエハ全面のメッキ膜厚の均一化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるメッキ装置を示す全体概略図である。
【図2】遮蔽板50がウエハ100に接近しているときのウエハ100と遮蔽板50周辺の電場の状態を示す等電位線図である。
【図3】遮蔽板50がウエハ100から離れた所定位置にあるときのウエハ100と遮蔽板50周辺の電場の状態を示す等電位線図である。
【図4】遮蔽板50の平面図である。
【図5】従来のメッキ装置を示す全体概略図である。
【符号の説明】
10 メッキ槽
20 電解メッキ液
30 アノード電極
40 駆動手段
50 遮蔽板
100 ウエハ
Claims (2)
- 電解メッキ液中に、ウエハを浸漬すると共にウエハから所定距離離間してウエハと平行にアノード電極を浸漬して設置し、さらにウエハとアノード電極の間に誘電体からなる遮蔽板をウエハと平行に浸漬して設置し、ウエハとアノード電極間に通電する電流の電流値をその電圧を下げていくことで一定に維持しながら前記遮蔽板をウエハから徐々に遠ざけていくことでウエハ表面にメッキを行うことを特徴とするウエハのメッキ方法。
- 前記遮蔽板は、その中央部分の遮蔽効果がそれよりも外側部分の遮蔽効果よりも小さくなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のウエハのメッキ方法。
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