JP2019001974A - 後処理液、光輝性インク及び後処理液のセット、印刷方法、及び印刷装置 - Google Patents
後処理液、光輝性インク及び後処理液のセット、印刷方法、及び印刷装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
光輝性インクは、銀粒子を2質量%以上15質量%含有し、必要に応じてその他の成分を含有する。
銀粒子は、優れた金属光沢を有する画像を形成するために用いられる。光輝性インクにおける銀粒子の含有量は、上記のとおり2〜15質量%以下である必要がある。なお、特に説明がない限り、「〜」は、その前後の値、又は比を含む範囲である。銀粒子の含有量が2質量%以上であると、光沢感のある画像が得られ、銀粒子の含有量が15質量%を以下であると、光輝性インクの吐出安定性が向上する。
カルボキシル基を有する有機化合物は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。カルボキシル基を有する有機化合物におけるカルボキシル基の数は、1分子あたり、1以上であり、好ましくは1〜10であり、より好ましくは1〜5であり、更に好ましくは1〜3である。カルボキシル基を有する有機化合物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
後処理液は、上記の光輝性インクを用いた印刷における後処理に用いられ、水と、樹脂粒子と、必要に応じて、有機溶剤と、色材などのその他の成分と、を含有する。以下、後処理液の各成分について説明する。
後処理液における樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、10nm以上30nm以下がより好ましい。体積平均粒径が、10nm以上30nm以下であると、塗膜の金属光沢(光沢度)と耐擦過性と、吐出安定性と、が、両立する。
色材としては特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。また、混晶を使用しても良い。
無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性の良いものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
以下、光輝性インク、及び後処理液に用いられる、有機溶剤、水、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等のその他の成分について説明する。
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水は、インクの主な媒体である。水としては、イオン性の不純物の影響を極力低減するため、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水が好ましい。また、紫外線照射、又は過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好ましい。
防腐防黴剤としては、特に制限はなく、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
防錆剤としては、特に制限はなく、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
pH調整剤としては、pHを7以上に調整することが可能であれば、特に制限はなく、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンなどが挙げられる。
上記の光輝性インク、及び後処理液を有するインクセットを用いて印刷することで、耐擦性、及び金属光沢性の優れた画像が得られる。上記のとおり、後処理液が、顔料などの色材を含有する場合には、豊富なバリエーションのメタリックカラーの画像を形成できるようになる。
上記の光輝性インク、及び後処理液を用いた印刷方法は、特に制限はないが、上記の光輝性インクを被印刷物に付与する工程と、光輝性インクが付与された被印刷物に、上記の後処理液を付与する工程と、を有する。
印刷物は、上記のインクを用いて形成される。印刷物は、被印刷物と、被印刷物上の印刷層と、を有し、更に必要に応じてその他の層を有する。印刷層は、上記の光輝性インクの固形分と、上記の後処理液の固形分と、を有する。
印刷物において、被印刷物の表面粗さは、1.0〜3.0μmであることが好ましい。この範囲の表面粗さであれば、良好な金属光沢面が得られる。被印刷物としては、公知の記録媒体が用いられる。
印刷層は、銀粒子、及び上記の樹脂粒子により形成される樹脂を含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。その他の成分として、顔料などの色材を含む場合には、銀粒子と色材の混色により、豊富なバリエーションのメタリックカラーの画像が得られる。
本発明のインクは、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、立体造形装置などに好適に使用することができる。
本発明において、記録装置、記録方法とは、記録媒体に対してインクや各種処理液等を吐出することが可能な装置、当該装置を用いて記録を行う方法である。記録媒体とは、インクや各種処理液が一時的にでも付着可能なものを意味する。
記録装置、記録方法は、加熱工程に用いる加熱手段、乾燥工程に用いる乾燥手段を有しても良い。加熱手段、乾燥手段には、例えば、記録媒体の印字面や裏面を加熱、乾燥する手段が含まれる。加熱手段、乾燥手段としては、特に限定されないが、例えば、温風ヒーター、赤外線ヒーターを用いることができる。加熱、乾燥は、印字前、印字中、印字後などに行うことができる。
また、記録装置には、特に限定しない限り、吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
記録装置の一例について図1乃至図2を参照して説明する。図1は同装置の斜視説明図である。図2はメインタンクの斜視説明図である。記録装置の一例としての画像形成装置400は、シリアル型画像形成装置である。画像形成装置400の外装401内に機構部420が設けられている。ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク410(410k、410c、410m、410y)の各インク収容部411は、例えばアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。インク収容部411は、例えば、プラスチックス製の収容容器ケース414内に収容される。これによりメインタンク410は、各色のインクカートリッジとして用いられる。
[1]光輝性インクの質量W1(g)を測定した。
[2]試料をマッフル炉(ヤマト科学株式会社製;FO100型)により10℃/分の昇温速度で700℃まで加熱することによりインクビヒクルを揮発させ、揮発後の試料の質量W2(g)を測定した。
[3]W2/W1×100により光輝性インク中の銀濃度(質量%)を算出した。
樹脂粒子の体積平均粒径は、後処理液を用いて、透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製)により測定した。また前記後処理液中の樹脂の含有量は、遠心分離器により樹脂成分を分離することによって測定した。
硝酸銀66.8g、カルボキシル基を有する分散剤ポリマー(ビッグケミージャパン株式会社製、「ディスパービック190」、溶媒:水、不揮発成分40質量%、酸価:10mgKOH/g、アミン価:0mgKOH/g)7.2g、及びコール酸(和光純薬工業株式会社製)1.8gを、イオン交換水100gに投入し、激しく撹拌し、懸濁液を得た。この懸濁液に対して、ジメチルアミノエタノール(和光純薬工業株式会社製)100gを、水温が50℃を超えないように徐々に加えたのち、水温50℃のウォーターバス中で3時間加熱撹拌して反応液を得た。得られた反応液を、ガラスフィルタ(ADVANTEC社製、「GC−90」、平均孔径:0.8μm)にてろ過し、銀を15質量%含む銀粒子分散液を得た。この分散液について、透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製)にて銀粒子の粒径を確認したところ、一次粒子の体積平均粒径は50nmであった。
下記の成分を混合撹拌した後、平均孔径が0.22μmポリプロピレンフィルター(商品名:PP013022、株式会社ワットマン製)にてろ過して、銀インク1(光輝性インク)を得た。
・銀粒子分散液 33.4質量%
・ポリエステルウレタン樹脂分散液1(三洋化成社製、ユーコートUWS−145、体積平均粒径:20nm) 0.3質量%
・2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール 0.5質量%
・1,2−プロパンジオール(沸点:188℃) 26.0質量%
・3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(沸点:240℃) 15.0質量%
・防腐防黴剤(商品名:プロキセルLV、アビシア社製) 0.1質量%
・イオン交換水(上記成分との合計が100質量%となるように調整して添加)
インク中の銀粒子の固形分含有量が2質量%となるように、銀粒子分散液の添加率を変更した以外は、銀インクの調製例1と同様にして、銀インク2(光輝性インク)を得た。
インク中の銀粒子の固形分含有量が15質量%となるように、銀粒子分散液の添加率を変更した以外は、銀インクの調製例1と同様にして、銀インク3(光輝性インク)を得た。
インク中の銀粒子の固形分含有量が1質量%となるように、銀粒子分散液の添加率を変更した以外は、銀インクの調製例1と同様にして、銀インク4(光輝性インク)を得た。
インク中の銀粒子の固形分含有量が16質量%となるように、銀粒子分散液の添加率を変更した以外は、銀インクの調製例1と同様にして、銀インク5(光輝性インク)を得た。
以下の樹脂分散液を用いて、樹脂粒子を含む後処理液を調整した。樹脂分散液の固形分濃度はいずれも30質量%である。
・ポリエステルウレタン樹脂分散液1(三洋化成社製、ユーコートUWS−145、体積平均粒径:20nm)
・ポリエステルウレタン樹脂分散液2(第一工業製薬社製、スーパーフレックス170、体積平均粒径:10nm)
・ポリエステルウレタン樹脂分散液3(三井化学社製、WS−5984、体積平均粒径:100nm)
・ポリエステルウレタン樹脂分散液4(大日本インキ化学工業社製、ハイドランAP−40F、体積平均粒径:7nm)
・ポリエステルウレタン樹脂分散液5(第一工業製薬社製、スーパーフレックス500M、体積平均粒径:120nm)
・ポリカーボネートウレタン樹脂分散液(体積平均粒径:20nm)
・アクリル樹脂分散液(体積平均粒径:20nm)
撹拌機、還流冷却管、及び温度計を挿入した反応容器に、ポリカーボネートジオール(1,6−ヘキサンジオールとジメチルカーボネートとの反応生成物(数平均分子量(Mn):1,200))1,500g、2,2−ジメチロールプロピオン酸(DMPA)220g、及びN−メチルピロリドン(NMP)1,347gを窒素気流下で仕込み、60℃に加熱してDMPAを溶解させた。次いで、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート1,445g(5.5モル)、及びジブチルスズジラウリレート(触媒)2.6gを反応容器に加えて90℃まで加熱し、5時間かけてウレタン化反応を行い、イソシアネート末端ウレタンプレポリマーを得た。この反応混合物を80℃まで冷却し、これにトリエチルアミン149gを添加、混合したものの中から、4,340gを抜き出して、強撹拌下にて、水5,400g、及びトリエチルアミン15gの混合溶液の中に加えた。次いで、氷1,500gを投入し、35質量%の2−メチル−1,5−ペンタンジアミン水溶液626gを加えて鎖延長反応を行い、固形分濃度が30質量%となるように溶媒を留去し、脂環式ジイソシアネートに由来する構造を有するポリカーボネートウレタン樹脂分散液を得た。また、得られた樹脂分散液の体積平均粒径は20nmであった。
撹拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900g、及びラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、撹拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム2gを反応容器に添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20g、スチレン365g、ブチルアクリレート545g、及びメタクリル酸10gを撹拌機に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に6時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間の熟成を行った。得られた水性粒子を常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分濃度30質量%、pH8に調整し、アクリル樹脂粒子を含むアクリル樹脂分散液を得た。また、得られた樹脂分散液の体積平均粒径は20nmであった。
C.I.ピグメントブルー15:3(商品名:クロモファインブルーA−220JC、大日精化工業株式会社製)15質量部、アニオン界面活性剤(商品名:パイオニンA−51−B、竹本油脂株式会社製)2質量部、及びイオン交換水83質量部をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(KDL型、株式会社シンマルエンタープライゼス製、メディア:直径0.3mmジルコニアボール)にて7時間循環分散して、顔料固形分濃度が15質量%であるシアン顔料分散液を得た。
C.I.ピグメントブルー15:3を、C.I.ピグメントレッド122(山陽色素社製)に変更した以外は、顔料分散液の調製例1と同様にして、顔料固形分濃度が15質量%であるマゼンタ顔料分散液を得た。
C.I.ピグメントブルー15:3を、C.I.ピグメントイエロー155(クラリアント社製)に変更した以外は、顔料分散液の調製例1と同様にして、顔料固形分濃度が15質量%であるイエロー顔料分散液を得た。
C.I.ピグメントブルー15:3を、カーボンブラック(エボニックジャパン社製)に変更した以外は、顔料分散液の調製例1と同様にして、顔料固形分濃度が15質量%であるブラック顔料分散液を得た。
下記処方の材料を混合撹拌した後、平均孔径が0.2μmポリプロピレンフィルターにて濾過してクリアインク1を得た。
・ポリエステルウレタン樹脂分散液1 23.0質量%
・シリコーン系界面活性剤(商品名:KF−351A、信越化学工業株式会社製)
1.25質量%
・2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール(東京化成工業株式会社製)
0.625質量%
・1,2−プロパンジオール(東京化成工業株式会社製、bp:188℃)
25.0質量%
・3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(東京化成工業株式会社製、bp:240℃)
18.75質量%
・防腐防黴剤(商品名:プロキセルLV、アビシア社製)
0.125質量%
・イオン交換水 31.25質量%
ポリエステルウレタン樹脂分散液1をポリエステルウレタン樹脂分散液2に変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク2を得た。
ポリエステルウレタン樹脂分散液1をポリエステルウレタン樹脂分散液3に変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク3を得た。
インク中における樹脂粒子の含有量が2質量%となるようにポリエステルウレタン樹脂分散液1の添加量を変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク4を得た。
インク中における樹脂粒子の含有量が20質量%となるようにポリエステルウレタン樹脂分散液1の添加量を変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク5を得た。
ポリエステルウレタン樹脂分散液1をポリカーボネートウレタン樹脂分散液に変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク6を得た。
ポリエステルウレタン樹脂分散液1をアクリル樹脂分散液に変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク7を得た。
ポリエステルウレタン樹脂分散液1をポリエステルウレタン樹脂分散液4に変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク8を得た。
ポリエステルウレタン樹脂分散液1をポリエステルウレタン樹脂分散液5に変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク9を得た。
インク中における樹脂粒子の含有量が1質量%となるようにポリエステルウレタン樹脂分散液1の添加量を変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク10を得た。
インク中における樹脂粒子の含有量が25質量%となるようにポリエステルウレタン樹脂分散液1の添加量を変えたこと以外は、クリアインク1の調製例と同様にして、クリアインク11を得た。
下記処方の材料を混合撹拌した後、平均孔径が0.2μmであるポリプロピレンフィルターにて濾過してシアンインクを得た。
−処方−
・シアン顔料分散液 20.0質量%
・ポリエステルウレタン樹脂分散体1 23.0質量%
・シリコーン系界面活性剤(商品名:KF−351A、信越化学工業株式会社製)
1.0質量%
・2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール(東京化成工業株式会社製) 0.5質量%
・1,2−プロパンジオール(東京化成工業株式会社製、bp:188℃)
20.0質量%
・3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(東京化成工業株式会社製、bp:240℃) 15.0質量%
・防腐防黴剤(商品名:プロキセルLV、アビシア社製) 0.1質量%
・イオン交換水 20.4質量%
シアン顔料分散液をマゼンタ顔料分散液に変えた以外は、後処理液の調製例12と同様にして、マゼンタインクを得た。
シアン顔料分散液をイエロー顔料分散液に変えた以外は、後処理液の調製例12と同様にして、イエローインクを得た。
シアン顔料分散液をブラック顔料分散液に変えたこと以外は、後処理液の調製例12と同様にして、ブラックインクを得た。
銀インク1とクリアインク1を用い、印刷媒体(被印刷物)としてインクジェット用光沢紙(画彩写真仕上げValue、富士フイルム株式会社製)を用いて、インクジェット用プリンタ(装置名:IPSIO GXe5500、株式会社リコー製)にて、室温25℃の環境下で、印刷媒体に対して、最初に光輝性インクを印刷した後、次に後処理液を重ねて印刷し、3cm四方の印刷物(ベタ画像)を得た。
乾燥後の印刷物を学振型磨耗堅牢度試験機(装置名:AB−301、テスター産業株式会社製)にセットし、接触部に白綿布(JIS L 0803に準拠)を取り付けた摩擦子(荷重:300g)にて10回擦り、その劣化具合を目視にて観察し、以下評価基準に基づいて、「耐擦過性」を評価した。なお、傷の数が5本以上あり、下地(被印刷物)の大部分が露出してしまっている(ランク4)と、印刷物の耐擦過性が十分でなく、実用性が低い。
−評価基準−
ランク1:傷の数が3本未満であり、下地(被印刷物)も見えない
ランク2:傷の数が3本以上5未満であり、下地も見えない
ランク3:傷の数が5本以上あり、下地(被印刷物)が一部見える
ランク4:傷の数が5本以上あり、下地(被印刷物)の大部分が露出している
乾燥後の印刷物の煽り角度20℃での光沢度を、精密光沢度計(装置名:GM−26DS、株式会社村上色彩技術研究所製)を用いて測定し、下記評価基準に基づいて、「光沢度」を評価した。なお、光沢度の値が、150未満(ランク4)であると、金属光沢を感じられなくなる。
−評価基準−
ランク1:700以上
ランク2:450以上700未満
ランク3:150以上450未満
ランク4:150未満
乾燥後の印刷物におけるノズル抜けの発生した数を目視にて確認し、下記評価基準に基づいて、「吐出安定性」を評価した。なお、ノズル抜けの数が10以上(ランク3)であると、印刷物にムラやスジが生じ、実用性が低い。なお、使用したプリンタのノズル数は、192個である。
−評価基準−
ランク1:ノズル抜けの数が0以上4以下
ランク2:ノズル抜けの数が5以上9以下
ランク3:ノズル抜けの数が10以上
光輝性インクと後処理液の組み合わせを下記表1に示すものに変更した以外は、実施例1と同様にして印刷し、評価した。
<1>銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクを用いた印刷における後処理に用いられ、水と、樹脂粒子と、を含有し、前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である後処理液。
<2>前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上30nm以下である請求項1に記載の後処理液。
<3>前記樹脂粒子が、ポリオールに由来する構造を有するポリウレタン樹脂である請求項1又は2に記載の後処理液。
<4>銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクと、前記光輝性インクを用いた印刷における後処理に用いられる後処理液と、を有し、前記後処理液は、水と、樹脂粒子と、を含有し、前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である光輝性インク及び後処理液のセット。
<5>前記後処理液は、色材を含有する請求項4に記載の光輝性インク及び後処理液のセット。
<6>銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクを被印刷物に付与する工程と前記光輝性インクが付与された被印刷物に、水と樹脂粒子とを含有する後処理液を付与する工程と、を有し、前記後処理液は、水と、樹脂粒子と、を含有し、前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である印刷方法。
<7>銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクを被印刷物に付与する光輝性インク付与手段と、前記光輝性インクが付与された被印刷物に、水と樹脂粒子とを含有する後処理液を付与する後処理液付与手段と、を有し、前記後処理液は、水と、樹脂粒子と、を含有し、前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である印刷装置。
401 画像形成装置の外装
401c 装置本体のカバー
404 カートリッジホルダ
410 メインタンク
410k、410c、410m、410y ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク
411 インク収容部
413 インク排出口
414 収容容器ケース
420 機構部
434 吐出ヘッド
436 供給チューブ
Claims (7)
- 銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクを用いた印刷における後処理に用いられ、
水と、樹脂粒子と、を含有し、
前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、
前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である
後処理液。 - 前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上30nm以下である請求項1に記載の後処理液。
- 前記樹脂粒子が、ポリオールに由来する構造を有するポリウレタン樹脂である請求項1又は2に記載の後処理液。
- 銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクと、
前記光輝性インクを用いた印刷における後処理に用いられる後処理液と、を有し、
前記後処理液は、
水と、樹脂粒子と、を含有し、
前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、
前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である
光輝性インク及び後処理液のセット。 - 前記後処理液は、色材を含有する請求項4に記載の光輝性インク及び後処理液のセット。
- 銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インクを被印刷物に付与する工程と
前記光輝性インクが付与された被印刷物に、水と樹脂粒子とを含有する後処理液を付与する工程と、を有し、
前記後処理液は、
水と、樹脂粒子と、を含有し、
前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、
前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である
印刷方法。 - 銀粒子を2質量%以上15質量%以下含有する光輝性インク及び後処理液をそれぞれ収容する収容手段と、
光輝性インクを被印刷物に付与する光輝性インク付与手段と、
前記光輝性インクが付与された被印刷物に、水と樹脂粒子とを含有する後処理液を付与する後処理液付与手段と、を有し、
前記後処理液は、
水と、樹脂粒子と、を含有し、
前記樹脂粒子の体積平均粒径は、10nm以上100nm以下であり、
前記樹脂粒子の含有量は、2質量%以上20質量%以下である
印刷装置。
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