JP2019001305A - バッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法並びに電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動車両の駐車時にバッテリが路面から受ける熱量を低減してバッテリの熱劣化を抑制可能なバッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法並びに電動車両を提供する。【解決手段】バッテリ冷却制御装置は、電動車両に搭載されたバッテリを冷却するバッテリ冷却制御装置において、電動車両の駐車位置の情報を取得する駐車位置情報取得部と、電動車両の駐車位置の情報に基づいて駐車位置の路面に冷却材を散布する冷却材散布制御部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、バッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法並びに電動車両に関する。
近年、駆動源として駆動モータを備え、バッテリからの供給電力を用いた駆動モータの出力で走行する電気自動車又はハイブリッド電気自動車(以下、「電動車両」という場合、バッテリ及び駆動モータを搭載した電気自動車及びハイブリッド電気自動車をともに含む。)が実用化されている。このような電動車両に搭載されるバッテリは、バッテリの容量を大きくして電力による電動車両の走行可能距離をできる限り長くするために複数のバッテリセルを含んで構成され、車室や荷室の床下に配置されることが多い。
ここで、バッテリが高温に曝されると、バッテリの変形や劣化(以下、単に「熱劣化」ともいう。)が進行することが知られている。このため、電動車両が炎天下の道路や駐車場に長時間放置されると、高温の路面からバッテリが受熱して、バッテリの熱劣化が進行するおそれがある。
これに対して、特許文献1には、バッテリが高温となることによる変形や劣化を防止する電気自動車が開示されている。特許文献1に記載の電気自動車は、温度検出部により検出されたバッテリの温度が所定値以上で、かつ、速度検出部により検出された車輪の回転速度が所定値未満のときに、バッテリの状態が警告領域にあると判定して、報知装置により警告を発するように構成されている。また、特許文献1に記載の電気自動車は、報知装置により警告を発してから一定時間内に運転者から反応がない場合には、冷却部によりバッテリを強制的に冷却するように構成されている。
特開2010−148338号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電気自動車は、バッテリの実際の温度が上昇した状態で警告を発し、さらにその後一定時間内に運転者から反応がない場合にセル温度が閾値未満になるまで冷却部を作動するようになっている。したがって、冷却部が作動し始めるときにはすでにバッテリの受熱量が多大になっており、バッテリの変形や劣化等を十分に防止できないおそれがあった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電動車両の駐車時にバッテリが路面から受ける熱量を低減してバッテリの熱劣化を抑制可能な、新規かつ改良されたバッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法並びに電動車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電動車両に搭載されたバッテリを冷却するバッテリ冷却制御装置において、電動車両の駐車位置の情報を取得する駐車位置情報取得部と、電動車両の駐車位置の情報に基づいて駐車位置の路面への冷却材の散布を制御する冷却材散布制御部と、を備える、バッテリ冷却制御装置が提供される。
冷却材散布制御部は、駐車位置のうち、電動車両を駐車した際にバッテリが位置する範囲に対応する散布実行範囲を設定して、冷却材を散布してもよい。
冷却材散布制御部は、電動車両の駐車動作を支援する制御を行う駐車支援制御部から取得される電動車両の周囲を撮影した画像に重畳表示される後方距離ラインの情報と、散布実行範囲の情報とに基づいて、冷却材の散布の開始時期又は終了時期の少なくとも一方を決定してもよい。
冷却材散布制御部は、電動車両の軌跡の情報と散布実行範囲の情報とに基づいて、電動車両に設けられた複数の冷却材散布ノズルのうち、冷却材を散布させる冷却材散布ノズルを選択してもよい。
冷却材散布制御部は、駐車位置の情報と電動車両の軌跡の情報とに基づいて、冷却材の散布の開始時期及び終了時期のうちの少なくとも一方を決定してもよい。
冷却材散布制御部は、電動車両の位置情報に基づいて、冷却材の散布の開始時期及び終了時期のうちの少なくとも一方を決定してもよい。
電動車両が、非接触充電システムの給電部から電力の供給を受けてバッテリへの充電を行う電動車両である場合、冷却材散布制御部は、給電部と電動車両との接近の情報に基づいて、冷却材の散布の開始時期又は終了時期の少なくとも一方を決定してもよい。
冷却材散布制御部は、冷却材の散布の開始時期からの経過時間に基づいて冷却材の散布の終了時期を決定してもよい。
冷却材散布制御部は、駐車位置の路面温度に相関する情報に基づいて冷却材の散布の要否を決定してもよい。
冷却材散布制御部は、駐車位置の路面温度に相関する情報に基づいて冷却材の散布量を調節してもよい。
冷却材散布制御部は、電動車両の駐車の完了後に、冷却材の散布を許可してもよい。
電動車両が燃料電池自動車である場合に、冷却材は燃料電池により生成された水であり、冷却材散布制御部は、駐車位置の撮像画像を表示した後、排水が許可されたときに冷却材の散布を開始してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、電動車両に搭載されたバッテリを冷却するバッテリ冷却制御方法において、電動車両の駐車位置の情報を取得するステップと、電動車両の駐車位置の情報に基づいて駐車位置の路面への冷却材の散布を制御するステップと、を備える、バッテリ冷却制御方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、車体の下方側に搭載されたバッテリを備えた電動車両において、車体の床下に設けられた冷却材散布ノズルと、冷却材散布ノズルへの冷却材の供給を行う駆動部と、電動車両の駐車位置の情報を取得する駐車位置情報取得部と、電動車両の駐車位置の情報に基づいて供給操作部を制御し駐車位置の路面への冷却材の散布を制御する冷却材散布制御部と、を備える、電動車両が提供される。
以上説明したように本発明によれば、電動車両の駐車時にバッテリが路面から受ける熱量を低減してバッテリの熱劣化を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電動車両の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係る電動車両の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御方法の一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 路面温度と冷却材の散布量との関係を示す説明図である。 冷却材を散布するノズルを選択して冷却材を散布する様子を示す説明図である。 冷却材を散布するノズルを選択して冷却材を散布する様子を示す説明図である。 冷却材を散布するノズルを選択して冷却材を散布する様子を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバッテリ冷却制御方法の一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御方法の一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御方法の一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の動作例を示す説明図である。 本発明の第5の実施の形態に係る燃料電池自動車の構成例を示す模式図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るバッテリ冷却制御方法の一例を示すフローチャートである。 タッチスクリーンに重畳表示させた画像の例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.第1の実施の形態>>
<1−1.電動車両の全体構成例>
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る電動車両10の構成例について説明する。図1は、電動車両10の構成例を示す模式図である。図1に示した電動車両10は、バッテリユニット15と駆動モータ17とを備え、駆動モータ17から出力されるトルクにより前輪13FL,13FRが駆動されて走行する二輪駆動の電気自動車である。なお、電動車両10は、四輪駆動の電気自動車であってもよく、駆動モータ17と併せてエンジンを駆動源として搭載したハイブリッド電気自動車であってもよい。また、電動車両10は、燃料電池自動車であってもよい。
駆動モータ17は、例えば三相交流式のモータであり、図示しないインバータを介してバッテリユニット15に接続されている。駆動モータ17は、バッテリユニット15からの供給電力を用いて駆動(力行駆動)されて電動車両10の駆動力を生成する機能を有する。また、駆動モータ17は、電動車両10の減速時に前輪13FL,13FRの運動エネルギを用いて回生発電する発電機としての機能を併せ持つモータジェネレータであってもよい。駆動モータ17のモータ軸は、例えばディファレンシャル装置19を含む動力伝達機構及び左右の前輪駆動軸14L,14Rを介して左右の前輪13FL,13FRに連結されている。これにより、駆動モータ17から出力されるトルクが前輪13FL,13FRに伝達可能になっている。
駆動モータ17は、前輪13FL,13FRの代わりに後輪13RL,13RRを駆動してもよく、あるいは、前輪13FL,13FR及び後輪13RL,13RRをともに駆動してもよい。また、電動車両10が二つの駆動モータ17を備え、それぞれの駆動モータ17が前輪13FL,13FR及び後輪13RL,13RRをそれぞれ駆動してもよい。さらに、電動車両10が、前輪13FL,13FR及び後輪13RL,13RRのそれぞれに対応する計四つの駆動モータ17を備えていてもよい。
駆動モータ17は、図示しないモータ制御装置により駆動制御が行われる。例えば駆動モータ17がモータジェネレータである場合、モータ制御装置はインバータを駆動し、バッテリユニット15から供給される直流電力を交流電力に変換して駆動モータ17に電力を供給することにより駆動モータ17を駆動する。また、駆動モータ17を発電機として機能させる場合、モータ制御装置はインバータを駆動し、前輪13FL,13FRの回転トルクによって駆動モータ17が回転して発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリユニット15に充電する。
バッテリユニット15は、例えば複数のバッテリを備えて構成される。例えばバッテリは、直列に接続された複数のバッテリセルを収容し、定格電圧が200Vの充放電可能なモジュールとして構成される。このようなバッテリとしては、例えばリチウムイオン電池や、リチウムイオンポリマー電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等が用いられる。バッテリの入出力許容電力は、バッテリの熱劣化が進むにつれて小さくなる特性を有する。複数のバッテリを含むバッテリユニット15は、例えば車室あるいは荷室の床下等の車体11の下方側に搭載されている。バッテリユニット15は、バッテリの他、温度調節装置(以下、「温調装置」ともいう。)、又はバッテリ管理装置(BMS:Battery Management System)の少なくとも一つを備えていてもよい。
本実施形態に係る電動車両10は、バッテリユニット15の冷却制御に関連する構成要素として、前方撮像カメラ41、後方撮像カメラ43、第1の冷却材タンク31、第1の冷却材散布ノズル27、第1のアクチュエータ29、第2の冷却材タンク25、第2の冷却材散布ノズル21、及び第2のアクチュエータ23を備える。また、本実施形態に係る電動車両10は、バッテリユニット15の冷却制御に関連する構成要素として、シフト位置検出部45、舵角検出部47、及びバッテリ冷却制御装置50を備える。
前方撮像カメラ41は、例えば車室内のフロントガラスの上部に設置され、電動車両10の前方を撮影して撮像信号を生成する。後方撮像カメラ43は、例えばリアバンパーに設置され、電動車両10の後方を撮影して撮像信号を生成する。前方撮像カメラ41及び後方撮像カメラ43は、例えばCCD(Charge-Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを有し、撮像信号を生成してバッテリ冷却制御装置50に対して撮像信号を出力する。なお、前方撮像カメラ41及び後方撮像カメラ43の設置位置は上記の例に限定されない。
第1の冷却材タンク31、第1のポンプ30、冷却材配管28、第1の冷却材散布ノズル27a,27b,27c,27d(以下、それぞれ区別することを要しない場合には第1の冷却材散布ノズル27と総称する。)、及び第1のアクチュエータ29a,29b,29c,29d(以下、それぞれ区別することを要しない場合には29と総称する。)は、電動車両10の後部において路面に対して冷却材を散布する装置として構築されている。第1の冷却材タンク31は、液体の冷却材を収容する。冷却材は例えば水であってもよい。第1のポンプ30は、第1の冷却材タンク31内の冷却材を冷却材配管28に吐出する。
第1の冷却材散布ノズル27a,27b,27c,27dは、例えば車体11の後部の床下に、車幅方向に沿って所定の間隔をおいて設置される。第1のアクチュエータ29a,29b,29c,29dは、第1の冷却材散布ノズル27a,27b,27c,27dのそれぞれに通じる冷却材配管28に設けられ、冷却材通路を開閉する。第1のアクチュエータ29が冷却材通路を開くことにより、第1のポンプ30により圧送される冷却材が第1の冷却材散布ノズル27から噴射される。第1のアクチュエータ29は、例えば電磁駆動式の通路開閉弁であってもよい。あるいは、第1のアクチュエータ29及び第1の冷却材散布ノズル27が一体となって例えば電磁駆動式のオンオフ弁又は比例制御弁として構成されていてもよい。
第2の冷却材タンク25、第2のポンプ24、冷却材配管22、第2の冷却材散布ノズル21a,21b,21c,21d(以下、それぞれ区別することを要しない場合には第2の冷却材散布ノズル21と総称する。)、及び第2のアクチュエータ23a,23b,23c,23d(以下、それぞれ区別することを要しない場合には第2のアクチュエータ23と総称する。)は、電動車両10の前部において路面に対して冷却材を散布する装置として構築されている。第2の冷却材タンク25、第2のポンプ24、冷却材配管22、第2の冷却材散布ノズル21、及び第2のアクチュエータ23は、それぞれ第1の冷却材タンク31、第1のポンプ30、冷却材配管28、第1の冷却材散布ノズル27、及び第1のアクチュエータ29と同様に構成されている。
なお、第1のアクチュエータ29が冷却材通路を開閉する通路開閉弁である場合、第1のアクチュエータ29は第1の冷却材散布ノズル27のそれぞれに対応して設けられていなくてもよく、2つ以上の第1の冷却材散布ノズル27に対応して1つの第1のアクチュエータ29が設けられていてもよい。例えば第1のポンプ30の吐出口に近い位置に1つの第1のアクチュエータ29を備えることにより、第1のアクチュエータ29の開閉動作により、すべての第1の冷却材散布ノズル27が同時に冷却材の噴射を行うことができる。また、複数の第1のアクチュエータ29を備えることにより、第1のアクチュエータ29を個別に開閉動作することで、冷却材を噴射させる第1の冷却材散布ノズル27を選択することができる。
さらに、すべての第1の冷却材散布ノズル27から同時に冷却材を噴射させ、また、冷却材の噴射を停止させるのであれば、第1のアクチュエータ29が省略されていてもよい。この場合、第1のポンプ30の駆動及び停止の切り替えにより、第1の冷却材散布ノズル27からの冷却材の噴射及び停止が切り替えられる。第1のアクチュエータ29の数及び配置については、第2のアクチュエータ23についても同様のことが言える。
シフト位置検出部45は、例えば電動車両10のシフトレバーの位置又はシフト操作スイッチのオンオフを検出する。シフト位置検出部45は、ギヤシフトユニットあるいはギヤシフト操作パネルに設けられ、検出した情報を示す信号をバッテリ冷却制御装置50に出力する。舵角検出部47は、電動車両10のステアリングホイールの回転角度(舵角)を検出する。舵角検出部47は、検出した情報を示す信号をバッテリ冷却制御装置50に出力する。これらのシフト位置検出部45及び舵角検出部47は、公知のセンサ等を用いて構成することができる。
バッテリ冷却制御装置50は、入力される種々の情報に基づいて、電動車両の駐車位置の路面に冷却材を散布する制御を行う。以下、バッテリ冷却制御装置50の具体的な構成例を説明する。
<1−2.バッテリ冷却制御装置の構成例>
図2は、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50の構成例を説明するためのブロック図である。バッテリ冷却制御装置50は、主としてCPU又はMPU等のプロセッサをはじめとして各種インタフェースや電気回路を備える。バッテリ冷却制御装置50は、制御部51と、アクチュエータ駆動部57と、ポンプ駆動部59とを備える。また、バッテリ冷却制御装置50は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の図示しない記憶部を備えている。ROMは、例えばプロセッサにより実行されるソフトウェアプログラム及び各種の演算パラメータ等を記憶する。RAMは、例えば制御部51が取得した情報、各種の演算パラメータ及びプロセッサによる演算処理の結果の情報等を記憶する。なお、バッテリ冷却制御装置50は、一つの制御装置により構成されてもよく、互いに通信可能な複数の制御装置により構成されてもよい。
制御部51は、駐車支援制御部52と、撮像処理部53と、冷却材散布制御部54とを備える。本実施形態において、駐車支援制御部52、撮像処理部53及び冷却材散布制御部54は、プロセッサによるソフトウェアプログラムの実行により実現される機能である。本実施形態において、撮像処理部53は駐車位置情報取得部として機能する。制御部51は、前方撮像カメラ41及び後方撮像カメラ43から出力される撮像情報を取得する。また、制御部51は、シフト位置検出部45及び舵角検出部47から出力される検出信号を取得する。アクチュエータ駆動部57は、例えば各種の電子部品を有する駆動回路であり、制御部51の駆動指示信号に基づいて第1のアクチュエータ29及び第2のアクチュエータ23を駆動する。ポンプ駆動部59は、例えば各種の電子部品を有する駆動回路であり、制御部51の駆動指示信号に基づいて第1のポンプ30及び第2のポンプ24を駆動する。
本実施形態において、撮像処理部53は、前方撮像カメラ41及び後方撮像カメラ43から入力される撮像情報に基づいて電動車両10の駐車位置の情報を取得する。撮像処理部53が駐車位置の情報を取得することには、撮像処理部53が演算処理を行い、駐車位置を検出することも含む。例えば電動車両10が駐車位置に対して前進して駐車する前進駐車の場合、撮像処理部53は、前方撮像カメラ41から入力される撮像情報に基づいて電動車両10の駐車位置を検出する。また電動車両10が駐車位置に対して後進して駐車する後進駐車の場合、撮像処理部53は、後方撮像カメラ43から入力される撮像情報に基づいて電動車両10の駐車位置を検出する。
駐車支援制御部52は、電動車両10の後進駐車動作時において、後方撮像カメラ43の撮像情報に基づいて得られる撮像画像を表示装置61に表示させるとともに、撮像処理部53により検出された駐車位置を撮像画像に重畳表示させる。また、駐車支援制御部52は、電動車両10の前進駐車動作時において、前方撮像カメラ41の撮像情報に基づいて得られる撮像画像を表示装置61に表示させるとともに、撮像処理部53により検出された駐車位置を撮像画像に重畳表示させてもよい。さらに、駐車支援制御部52は、舵角検出部47から入力される舵角の情報に基づいて、現在の舵角のままで後退した場合の電動車両10の軌跡を演算により求め、撮像画像に重畳表示させてもよい。電動車両10の軌跡は、公知の方法により求めることができる。
また、駐車支援制御部52は、電動車両10の後進駐車動作時に、電動車両10の後端部の位置からの距離があらかじめ設定された距離となる位置を示す後方距離ラインを撮像画像に重畳表示させる。後方距離ラインを表示する距離はあらかじめ設定されている。駐車支援制御部52は、電動車両10の前進駐車動作時に、電動車両10の前端部の位置からの距離があらかじめ設定された距離となる位置を示す前方距離ラインを撮像画像に重畳表示させてもよい。駐車支援制御部52は、重畳表示する後方距離ライン又は前方距離ラインの表示位置を、駐車位置と舵角の情報に応じて設定することができる。
また、本実施形態において、駐車支援制御部52は、検出された駐車位置に電動車両10を駐車した際にバッテリユニット15が位置する領域に対応して設定された散布実行範囲を撮像画像に重畳表示させる。冷却材の散布実行範囲は、電動車両10のバッテリユニット15の配置位置に応じて、駐車位置に対して所定の位置関係となるようにあらかじめ設定されている。駐車支援制御部52は、重畳表示する散布実行範囲の表示位置を、駐車位置の情報に応じて設定することができる。
電動車両10の後進駐車動作時において、駐車支援制御部52は、例えばシフト位置がリバースに切り替えられたときに電動車両10の駐車動作の開始を判定し、表示装置への画像表示を開始する。駐車支援制御部52は、電動車両10の後進駐車動作の開始を、電動車両10に備えられて運転者等の搭乗者により操作される制御開始スイッチの入力に基づいて判定してもよい。あるいは、駐車支援制御部52は、電動車両10の後進駐車動作の開始を、スマートホン等の操作機器への自動駐車制御開始の入力に基づいて判定してもよい。
また、電動車両10の前進駐車動作時において、駐車支援制御部52は、例えば電動車両10の前進駐車動作の開始を、電動車両10に備えられて運転者等の搭乗者により操作される制御開始スイッチの入力に基づいて判定してもよい。あるいは、駐車支援制御部52は、電動車両10の前進駐車動作の開始を、スマートホン等の操作機器への自動駐車制御開始の入力に基づいて判定してもよい。
冷却材散布制御部54は、電動車両10の駐車動作時に、駐車位置の情報に基づいて駐車位置の路面に冷却材を散布する。例えば冷却材散布制御部54は、駐車動作の開始を検出したときに冷却材散布制御処理を開始し、駐車位置のうち電動車両10を駐車した際にバッテリユニット15が位置する範囲に対応して設定される散布実行範囲に冷却材を散布する。
例えば冷却材散布制御部54は、電動車両10の後進駐車動作時において、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59に対して駆動指示信号を出力し、第1のアクチュエータ29を駆動して冷却材通路を開くとともに第1のポンプ30を作動させることにより、第1の冷却材散布ノズル27から冷却材を噴射させる。また、冷却材散布制御部54は、電動車両10の前進駐車動作時において、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59に対して駆動指示信号を出力し、第2のアクチュエータ23を駆動して冷却材通路を開くとともに第2のポンプ24を作動させることにより、第2の冷却材散布ノズル21から冷却材を噴射させる。本実施形態において、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59が、冷却材散布ノズルへの冷却材の供給を行う駆動部として機能する。
冷却材の散布実行範囲は、電動車両10におけるバッテリユニット15の配置位置に応じてあらかじめ設定されている。例えば冷却材は、駐車位置の全体に散布されてもよい。ただし、冷却材の散布範囲が小さいほど冷却材の消費量が抑制されることから、電動車両10を駐車した際にバッテリユニット15が位置する範囲を含む比較的狭い範囲に冷却材が散布されてもよい。
<1−3.表示画像の例>
図3は、電動車両10の後進駐車動作時の駐車支援制御部52による表示装置61への表示画像の例を示している。電動車両10の後進駐車時において、後方撮像カメラ43の撮像情報に基づいて得られる撮像画像に対して、撮像処理部53により検出された駐車位置71を示す駐車位置ライン79が重畳表示されている。図3に示した例では、2本の白線73に基づいて駐車位置71が検出され、対応する駐車位置ライン79が撮像画像に重畳表示されている。また、撮像画像には、後方距離ライン77及び散布実行範囲75が重畳表示されている。
図3に示した表示画像の例は、電動車両10が後方に直進して駐車する際に表示される画像の例であって、舵角が略ゼロ度であることに伴って後方距離ライン77は表示装置61の画面の上下の枠線に略平行になっている。駐車位置ライン79及び散布実行範囲75と撮像画像中の白線73との位置関係は一定である一方、後方距離ライン77は電動車両10が後進することに伴って駐車位置ライン79及び散布実行範囲75との相対的な位置関係が変化する。つまり、電動車両10が後進することに伴って、後方距離ライン77は散布実行範囲75に重なり、さらに散布実行範囲75を通り過ぎるように、互いの相対位置が変化する。
なお、電動車両10の前進駐車動作時においても車内の表示装置61に前方撮像カメラ41の撮像情報に基づく撮像画像を表示させる場合においても、図3に示した表示画像の例と同様の画像が表示装置61に表示されてもよい。
<1−4.バッテリ冷却制御装置の動作例>
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50によるバッテリ冷却制御方法の一例について説明する。ここでは、電動車両10が後方に直進して後進駐車を行う場合の例を説明する。
まず、バッテリ冷却制御装置50の冷却材散布制御部54が冷却材の散布制御処理を開始する(ステップS11)。冷却材散布制御部54は、例えばシフト位置がリバースに切り替えられたときに電動車両10の駐車動作の開始を判定し、冷却材の散布制御処理を開始する。冷却材散布制御部54は、電動車両10の後進駐車動作の開始を、電動車両10に備えられて運転者等の搭乗者により操作される制御開始スイッチの入力に基づいて判定してもよい。あるいは、冷却材散布制御部54は、電動車両10の後進駐車動作の開始を、スマートホン等の操作機器への自動駐車制御開始の入力に基づいて判定してもよい。また、ステップS11において、冷却材散布制御部54が冷却材の散布制御処理を開始するのと同時に、バッテリ冷却制御装置50の駐車支援制御部52は、後方撮像カメラ43の撮像情報を用いた駐車支援制御を開始する。
次いで、駐車支援制御部52は、後方撮像カメラ43の撮像情報に基づいて得られる撮像画像に対して、あらかじめ設定された後方距離ライン77を重畳して表示装置61に表示させる(ステップS13)。次いで、バッテリ冷却制御装置50の撮像処理部53は、後方撮像カメラ43の撮像情報に基づいて電動車両10の駐車位置71を検出する(ステップS15)。例えば撮像処理部53は、白線73に基づいて駐車位置71を検出することができる。撮像処理部53は、白線73と併せて、あるいは白線73の代わりに、縁石又は車止め等のその他の対象物を撮像情報から検出して、駐車位置71を検出してもよい。撮像情報に基づく駐車位置71の検出方法は、上記の例に限定されない。
次いで、駐車支援制御部52は、撮像処理部53により検出された駐車位置71を示す駐車位置ライン79を、散布実行範囲75と併せて表示画像に重畳表示させる(ステップS17)。散布実行範囲75は、例えば後方距離ライン77と散布実行範囲75とが所定の位置関係となるようにあらかじめ設定されている。このとき、例えば図3に示す表示画像が表示装置61に表示される。
次いで、冷却材散布制御部54は、電動車両10の後進に伴って、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なったか否かを判別する(ステップS19)。後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なるまでの期間(S19/Noの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS19の判別を繰り返す。一方、冷却材散布制御部54は、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なったことを検出した場合(S19/Yes)、駐車位置71の路面への冷却材の散布を開始する(ステップS21)。例えば冷却材散布制御部54は、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59に対して駆動指示信号を出力し、第1のアクチュエータ29を駆動して冷却材通路を開くとともに第1のポンプ30を作動させることにより、第1の冷却材散布ノズル27から冷却材を噴射させる。
次いで、冷却材散布制御部54は、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが引き続き重なっているか否かを判別する(ステップS23)。後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なっている期間(S23/Yesの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS23の判別を繰り返す。この間、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を継続する。一方、電動車両10の後進に伴って、後方距離ライン77が散布実行範囲75を通過して後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なっていない状態になった場合(S23/No)、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を停止する(ステップS25)。具体的に、冷却材散布制御部54は、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59に対して駆動指示信号を出力し、第1のポンプ30を停止させるとともに第1のアクチュエータ29を駆動して冷却材通路を閉じることにより、第1の冷却材散布ノズル27からの冷却材の噴射を停止させる。
図5〜図8を参照して、図4に示すフローチャートに従って実行されるバッテリ冷却制御処理による冷却材の散布動作を説明する。図5〜図8は、電動車両10の後進駐車動作時における冷却材の散布動作を説明するために示す模式図である。図5〜図8においては、それぞれ上図が電動車両10及び駐車位置71を上方から見た平面図を示し、下図が電動車両10を側方から見た図を示している。図5〜図8中のそれぞれの上図において、表示装置61に表示される散布実行範囲75及び後方距離ライン77が平面的に示されている。図5は、電動車両10が駐車位置71の前方に位置した状態を示し、図6は、後方距離ライン77が散布実行範囲75に重なり始めた直後の状態を示している。また、図7は、後方距離ライン77が散布実行範囲75を通過した直後の状態を示し、図8は、電動車両10が駐車位置71に収められた状態を示している。
図5に示すように、電動車両10が後進駐車動作を開始した直後においては、電動車両10は駐車位置71の前方に位置し、後方距離ライン77と散布実行範囲75とは重なっていない。電動車両10が後進し、後方距離ライン77が散布実行範囲75に重なり始めるまでの期間は、上記ステップS19はNo判定となり、冷却材の散布は開始されない。その後、図6に示すように、電動車両10が後進して後方距離ライン77が散布実行範囲75に重なると、上記ステップS19はYes判定となり、第1の冷却材散布ノズル27から駐車位置71の路面5への冷却材Wの散布が開始される(上記ステップS21)。
さらに電動車両10が後進し、後方距離ライン77が散布実行範囲75を通過するまでの期間は、上記ステップS23はYes判定となり、冷却材Wの散布が継続される。その後、図7に示すように、電動車両10が後進して後方距離ライン77が散布実行範囲75を通過して、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重ならない状態になると、上記ステップS23はNo判定となり、第1の冷却材散布ノズル27から駐車位置71の路面5への冷却材Wの散布が停止される(上記ステップS25)。このようにして、図8に示すように、冷却材Wが散布された領域上にバッテリユニット15が位置するようにして、電動車両10が駐車位置71に収められる。
高温となった路面に冷却材Wが散布されることにより、路面温度が低下するとともに、冷却材Wが蒸発する際の気化熱によって気流が発生する。したがって、バッテリユニット15が、高温の路面から熱を受けにくくなるとともに、比較的低温の気流がバッテリユニット15に向けて供給され、バッテリユニット15の放熱効率を向上させることができる。これにより、バッテリユニット15が実際に受ける熱量が低減され、バッテリの熱劣化を抑制することができる。
なお、バッテリ冷却制御装置50は、電動車両10の前進駐車動作時においても、図4に示したフローチャートに沿ってバッテリ冷却制御処理を実行することができる。この場合、表示装置61には、前方撮像カメラ41の撮像情報に基づく撮像画像の表示と併せて駐車位置ライン、散布実行範囲及び前方距離ラインの重畳表示が行われる。また、ステップS11において、冷却材散布制御部54は、例えば電動車両10に備えられて運転者等の搭乗者により操作される制御開始スイッチの入力に基づいて、電動車両10の前進駐車動作の開始を判定してもよい。あるいは、冷却材散布制御部54は、電動車両10の前進駐車動作の開始を、スマートホン等の操作機器への自動駐車制御開始の入力に基づいて判定してもよい。
<1−5.変形例>
ここまで本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50及びバッテリ冷却制御方法の例を説明したが、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50及びバッテリ冷却制御方法は種々変形することができる。以下、本実施形態の変形例の幾つかを説明する。
上記実施形態の例では、駐車支援制御部52は、撮像画像に対して散布実行範囲75を重畳表示させていたが、散布実行範囲75の代わりに、電動車両10が駐車位置71に駐車した状態でバッテリユニット15が配置される領域を重畳表示させてもよい。この場合、冷却材散布制御部54は、バッテリユニット15が配置される領域に重なり始めた時刻あるいは重なりが解除された時刻を基準に、経過時間あるいは電動車両10の移動距離に基づいて冷却材の散布の開始時期あるいは終了時期を決定し、冷却材の散布を制御してもよい。
また、上記実施形態の例では、駐車支援制御部52による表示装置61への画像表示が行われていたが、当該画像表示を行わずに冷却材の散布制御を行ってもよい。つまり、冷却材散布制御部54が、演算処理上、後方距離ライン77あるいは前方距離ラインと散布実行範囲が重なると判定される期間に冷却材を散布させるようにしてもよい。
また、上記実施形態の例では、冷却材散布制御部54は、駐車支援制御部52により撮像画像に重畳表示される後方距離ライン77と散布実行範囲75が重なっている間に冷却材Wを散布しているが、冷却材散布制御部54は、後進駐車動作が行われている期間に亘って冷却材Wを散布してもよい。ただし、冷却材Wの散布の開始条件及び終了条件をあらかじめ設定し、限られた範囲に冷却材Wを散布することにより、冷却材Wの消費量を低減することができる。これにより、冷却材を補充する間隔を延ばすことができる。冷却材Wの散布の開始時期及び終了時期の決定方法は、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なっているか否かを判定する例に限られない。電動車両10が駐車位置71に駐車した状態で、冷却材Wの散布範囲上にバッテリユニット15が位置することを考慮に入れて、冷却材Wの散布の開始時期及び終了時期を決定すればよい。
また、冷却材散布制御部54は、駐車位置71の路面温度に相関する情報に基づいて冷却材の散布の要否を決定してもよい。つまり、冷却材散布制御部54は、駐車位置71の路面温度が低く、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を生じる可能性がゼロと判断できる場合には、駐車動作時に冷却材を散布しないように制御してもよい。さらに、冷却材散布制御部54は、駐車位置71の路面温度に相関する情報に基づいて冷却材の散布量を制御してもよい。つまり、冷却材散布制御部54は、駐車位置71の路面温度が比較的低く、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化が生じにくい場合には、冷却材の散布量を減少させてもよい。駐車位置71の路面温度に応じて冷却材の散布量を減少させ、あるいは、散布を禁止することにより、冷却材の消費量を低減することができる。これにより、冷却材を補充する間隔を延ばすことができる。
図9は、路面温度と冷却材の散布量との関係を示す説明図である。図9に示した例では、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制する観点から、バッテリユニット15の冷却に十分な冷却材の基本散布量W0(mm3/min)が設定され、基本的には基本散布量W0の冷却材が散布されるように設定される一方、路面温度が第1の閾値T1未満の場合には路面温度に応じて冷却材の散布量が減少するように設定されている。また、例えば路面温度が第2の閾値T0未満の場合には、冷却材の散布が禁止されるように設定されている。駐車位置71の路面温度に相関する情報として用いるパラメータに応じて、第1の閾値T1及び第2の閾値T0に対応する閾値を設定することにより、冷却材の散布量を路面温度に応じて調節することができる。これにより、冷却材の消費量を低減して、冷却材を補充する期間を延ばすことができる。
路面温度に相関する情報は、例えば外気温、気象情報、時刻、季節のうちの少なくとも一つであってもよい。あるいは、外気温、気象情報、時刻、季節等の情報の統計データを蓄積して、路面温度に相関する情報として用いてもよい。冷却材散布制御部54は、これらの情報を、電動車両10に搭載されたセンサを用いて検出してもよく、自車両以外との通信により取得してもよい。
路面温度に相関する情報に基づいて冷却材の散布量を調節し、又は散布を禁止するにあたり、冷却材散布制御部54は、上記フローチャートのステップS21で冷却材の散布を開始する際に冷却材の散布量あるいは散布の可否を決定してもよい。また、冷却材散布制御部54は、路面温度に相関する情報に基づいて冷却材の散布を禁止する場合、上記のフローチャートのステップS11の前にあらかじめ冷却材の散布の可否を決定してもよい。この場合、冷却材の散布が不要と判断されることで、冷却材散布制御部54の制御処理の実行を中止させることができ、制御部51の負荷を低減することができる。
また、冷却材散布制御部54は、電動車両10の軌跡の情報と散布実行範囲75の情報とに基づいて、電動車両10に設けられた複数の第1の冷却材散布ノズル27a,27b,27c,27dのうち、冷却材を散布させる第1の冷却材散布ノズル27を選択してもよい。これにより、例えば電動車両10が旋回しながら後進して駐車する場合において、バッテリユニット15の冷却への寄与度が低い冷却材の散布量を低減することができる。
図10〜図12は、電動車両10が旋回しながら後進して駐車する際の冷却材の散布動作を説明するために示す模式図である。図10〜図12は、それぞれ電動車両10及び駐車位置71を上方から見た平面図を示している。図10〜図12において、表示装置61に表示される散布実行範囲75及び後方距離ライン77が平面的に示されている。
図10に示すように、電動車両10が旋回しながら後進して後方距離ライン77が散布実行範囲75に重なると、第1の冷却材散布ノズル27から駐車位置71の路面5への冷却材Wの散布が開始される。このとき、舵角の情報に基づき推定される電動車両10の軌道が旋回軌道を示す期間、冷却材散布制御部54は、車体11の車幅方向の左端に設けられた第1の冷却材散布ノズル27dからの冷却材Wの散布は行わない。図11に示すように、さらに電動車両10が後進し、例えば舵角がゼロ度になって、電動車両10の軌道が直進軌道を示すようになると、冷却材散布制御部54は、すべての第1の冷却材散布ノズル27からの冷却材Wの散布を開始する。その後、後方距離ライン77が散布実行範囲75を通過するまでの期間は冷却材Wの散布が継続される。
そして、電動車両10が後進して後方距離ライン77が散布実行範囲75を通過して、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重ならない状態になると、第1の冷却材散布ノズル27から駐車位置71の路面5への冷却材Wの散布が停止される。このようにして、図12に示すように、冷却材Wが散布された領域上にバッテリユニット15が位置するようにして、電動車両10が駐車位置71に収められる。図12に示した冷却材Wの散布範囲は、第1の冷却材散布ノズル27dからの冷却材の散布を所定期間停止したことによって縮小されており、冷却材の消費量が抑制されている。
また、上記実施形態では、冷却材散布制御部54は、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重ならない状態になったときに冷却材の散布を終了していたが、冷却材の散布開始から、あらかじめ設定された所定時間経過後に冷却材の散布を終了するようにしてもよい。例えば電動車両10の駐車動作時に、後方距離ライン77が散布実行範囲75に重なってから駐車動作が終了するまでの想定時間をあらかじめ散布期間として設定し、冷却材散布制御部54が、当該散布期間に冷却材を散布してもよい。
また、上記実施形態では、冷却材散布制御部54は、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なったときに冷却材の散布を開始し、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重ならない状態になったときに冷却材の散布を終了していたが、例えば電動車両10の駐車動作の開始時に冷却材の散布を開始してもよい。つまり、冷却材散布制御部54は、電動車両10の駐車動作の開始時以降の適宜の時期に冷却材の散布を開始した後、後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重ならない状態になったときに冷却材の散布を終了してもよい。
<1−6.第1の実施の形態の例による効果>
以上説明したように本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50によれば、駐車位置情報取得部としての撮像処理部53が、前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43の撮像情報に基づいて得られる撮像画像に基づいて電動車両10の駐車位置71の情報を取得する。また、バッテリ冷却制御装置50の冷却材散布制御部54が、駐車動作時において駐車位置71の情報に基づいて駐車位置71の路面5に冷却材を散布する。これにより、駐車位置71の路面温度を低下させることができるとともに、冷却材が蒸発する際に生じる気化熱によって気流が発生し、バッテリユニット15の放熱を促進することができる。したがって、路面温度が高温の状態で電動車両10を駐車させた際に、バッテリユニット15が実際に受ける熱量を低減して、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50において、冷却材散布制御部54は、前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43の撮像情報に基づいて得られる撮像画像に重畳表示される前方距離ライン又は後方距離ライン77の情報及び散布実行範囲75の情報に基づいて冷却材の散布の開始時期又は終了時期の少なくとも一方を決定している。これにより、電動車両10が駐車位置71に駐車された状態でバッテリユニット15が配置される領域の路面に対して冷却材Wが的確に散布されやすくなる。したがって、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制する効果を高めることができる。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50において、冷却材散布制御部54は、前方距離ライン又は後方距離ライン77と散布実行範囲75とに基づいて所定範囲に向けて冷却材を散布している。これにより、冷却材の消費量が低減され、冷却材を補充する間隔を延ばすことができる。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50において、冷却材散布制御部54は、駐車位置71の路面温度に相関する情報に基づいて、冷却材の散布の要否を決定し、また、冷却材の散布量を調節することもできる。これにより、冷却材の消費量が低減され、冷却材を補充する間隔を延ばすことができる。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50において、冷却材散布制御部54は、電動車両10の軌跡の情報と散布実行範囲75の情報とに基づいて、冷却材Wを散布させる冷却材散布ノズルを選択することができる。これにより、バッテリユニット15の冷却に寄与しにくい冷却材の散布量が低減され、冷却材を補充する間隔を延ばすことができる。
<<2.第2の実施の形態>>
次に、本発明の第2の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50及びバッテリ冷却制御方法の例を説明する。本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50の基本的な構成は、図2に示した第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と同様に構成することができる。本実施形態において、バッテリ冷却制御装置50は、駐車支援制御により重畳表示される後方距離ライン及び散布実行範囲の情報を用いるのではなく、電動車両10の軌跡の情報と駐車位置の情報とに基づいて冷却材の散布の開始時期及び終了時期を決定する。以下、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50の構成例について、主として第1の実施の形態と異なる点を説明する。
<2−1.バッテリ冷却制御装置の構成例>
本実施形態において、冷却材散布制御部54は、撮像処理部53により駐車位置が検出されると、駐車位置71に対する電動車両10の現在位置及び車体11の角度を求める。駐車位置71に対する電動車両10の現在位置には、駐車位置71と電動車両10との距離の情報が含まれる。例えば冷却材散布制御部54は、駐車位置ライン79の奥側の両角から後方距離ライン77までのそれぞれの最短距離を求め、当該それぞれの最短距離に基づいて駐車位置71と電動車両10との距離及び車体11の角度を求めてもよい。ただし、駐車位置71と電動車両10との距離及び車体11の角度の求め方は上記の例に限定されない。
また、冷却材散布制御部54は、舵角検出部47から出力される舵角の情報と、左右の前輪13FL,13FR,13RL,13RRのうちの少なくとも一つの回転数を検出する図示しない回転センサから出力される回転数の情報とに基づいて、電動車両10が実際に走行した軌跡を算出する。例えば冷却材散布制御部54は、回転センサから出力される回転数とあらかじめ設定された車輪の半径とに基づいて電動車両10の移動距離を算出することができる。冷却材散布制御部54は、求めた電動車両10の移動距離と舵角とに基づいて、電動車両10の走行軌跡を求めることができる。そして、冷却材散布制御部54は、駐車位置71と電動車両10との距離及び車体11の角度を求めた位置から電動車両10が所定位置に移動したときに冷却材の散布を開始するとともに、さらに電動車両10が所定位置に移動したときに冷却材の散布を終了する。
ここで説明した点以外の本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50の構成や制御処理は、第1の実施の形態のバッテリ冷却制御装置50の場合と同様に構成ないし設定することができる。なお、本実施形態において、駐車支援制御部52は、散布実行範囲を撮像画像に重畳表示させなくてもよい。
<2−2.バッテリ冷却装置の動作例>
次に、図13のフローチャートを参照して、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50によるバッテリ冷却制御方法の一例について説明する。ここでは、電動車両10が後方に直進して後進駐車を行う場合の例を説明する。
まず、第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と同様に、バッテリ冷却制御装置50の各部がステップS11〜ステップS17の各ステップの処理を実行する。次いで、バッテリ冷却制御装置50の冷却材散布制御部54は、駐車位置71に対する電動車両10の現在位置及び車体11の角度を求める(ステップS31)。例えば冷却材散布制御部54は、駐車位置ライン79の奥側の両角から後方距離ライン77までのそれぞれの最短距離を求め、当該それぞれの最短距離に基づいて駐車位置71と電動車両10との距離及び車体11の角度を求めてもよい。駐車位置71に対する電動車両10の現在位置には、駐車位置71と電動車両10との距離の情報が含まれる。ただし、駐車位置71と電動車両10との距離及び車体11の角度の求め方は上記の例に限定されない。
次いで、冷却材散布制御部54は、電動車両10の後進に伴って、電動車両10の移動距離Dが散布開始基準距離Dstt1に到達したか否かを判別する(ステップS33)。電動車両10の移動距離Dは、例えば左右の前輪13FL,13FR,13RL,13RRのうちの少なくとも一つの車輪の回転数と車輪の半径とに基づいて求めることができる。電動車両10の移動距離Dが散布開始基準距離Dstt1に到達するまでの期間(S33/Noの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS33の判別を繰り返す。一方、冷却材散布制御部54は、電動車両10の移動距離Dが散布開始基準距離Dstt1に到達したことを検出した場合(S33/Yes)、駐車位置71の路面への冷却材の散布を開始する(ステップS21)。
次いで、冷却材散布制御部54は、電動車両10の移動距離Dが散布終了基準距離Dstp1以下であるか否かを判別する(ステップS37)。電動車両10の移動距離Dが散布終了基準距離Dstp1を超えるまでの期間(S37/Yesの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS37の判別を繰り返す。この間、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を継続する。一方、電動車両10の後進に伴って、電動車両10の移動距離Dが散布終了基準距離Dstp1を超えた場合(S37/No)、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を停止する(ステップS25)。
図14は、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50の冷却材散布制御部54による冷却材の散布動作の例を説明するための模式図である。例えば舵角が略ゼロ度である場合を例に採って説明すると、冷却材散布制御部54は、例えば左後輪13RLの回転数と半径rとに基づいて、駐車位置71に対する電動車両10の現在位置及び車体11の角度を求めた位置から電動車両10が移動した距離Dを求めることができる。求められる移動距離Dが散布開始基準距離Dstt1になると、上記ステップS33がYes判定となり、冷却材散布制御部54は冷却材の散布を開始する(上記ステップS21)。その後、求められる移動距離Dが散布終了基準距離Dstp1になると、上記ステップS37がNo判定となり、冷却材散布制御部54は冷却材の散布を終了する(上記ステップS25)。これにより、電動車両10が駐車位置71に駐車した際に、冷却材Wが散布された領域上にバッテリユニット15が位置するようになる。したがって、バッテリユニット15が駐車位置71の路面から受ける熱量が低減され、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
散布開始基準距離Dstt1及び散布終了基準距離Dstp1は、冷却材散布制御処理の開始時における駐車位置71と電動車両10の現在位置との距離に応じて設定されてもよい。あるいは、電動車両10が駐車位置71に駐車した際に冷却材Wが散布された範囲にバッテリユニット15が位置し得るように、あらかじめ設定されていてもよい。
なお、図14は、電動車両10の後進駐車動作時において冷却材が散布される様子を示しているが、電動車両10の前進駐車動作時においても同様に冷却材が散布される。この場合、冷却材散布制御部54は、電動車両10の進行方向の前方側に設けられた第1の冷却材散布ノズル27又は第2の冷却材散布ノズル21のいずれかを選択して、選択した冷却材散布ノズルから冷却材を散布すればよい。
駐車位置71あるいは電動車両10の現在位置は、例えば駐車位置71あるいは電動車両10の中心の位置であってもよい。冷却材散布制御部54が、駐車位置71あるいは電動車両10の中心の位置の情報を用いることによって、電動車両10の前進駐車動作又は後進駐車動作にかかわらず同一の基準距離を用いて冷却材の散布の開始時期及び終了時期を決定することができる。
<2−3.第2の実施の形態の例による効果>
以上のように、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50は、駐車位置71の情報と電動車両10の軌跡の情報とに基づいて、電動車両10の駐車動作時に駐車位置の路面に冷却材を散布する。これにより、駐車位置の路面温度を低下させることができるとともに、冷却材が蒸発する際に生じる気化熱によって気流が発生し、バッテリユニット15の放熱を促進することができる。したがって、路面温度が高温の状態で電動車両10を駐車させた際に、バッテリユニット15が実際に受ける熱量を低減して、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
なお、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置50の冷却材散布制御部54による冷却材散布制御処理は、第1の実施の形態に係る冷却材散布制御処理と組み合わせて行われてもよい。例えば冷却材散布制御部54は、前方距離ライン又は後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重なったときに冷却材の散布を開始し、電動車両10が所定の位置まで移動したときに冷却材の散布を終了してもよい。反対に、冷却材散布制御部54は、電動車両10が所定の位置まで移動したときに冷却材の散布を開始し、前方距離ライン又は後方距離ライン77と散布実行範囲75とが重ならない状態になったときに冷却材の散布を終了してもよい。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90においても、第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50の変形例を適宜組み合わせて冷却材の散布制御処理を実行することができる。
<<3.第3の実施の形態>>
次に、本発明の第3の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法の例を説明する。本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置は、ナビゲーションシステム等の位置情報認識システムを利用して、冷却材の散布の開始時期及び終了時期を決定する例である。以下、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の構成例について、主として第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と異なる点を説明する。
<3−1.バッテリ冷却制御装置の構成例>
図15は、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90の構成例を説明するためのブロック図である。バッテリ冷却制御装置90の制御部51は、駐車位置情報取得部91及び冷却材散布制御部54を備えている。制御部51は、位置情報認識システム93からの出力信号を取得可能になっている。
位置情報認識システム93は、例えば図示しないGPS、ビーコン装置、車車間(Vehicle to Vehicle)通信システム、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信システム、又は車両と建物との間(Vehicle to Home)の通信システムのうちの少なくとも1つの車外通信システムと通信しながら、少なくとも電動車両10の現在位置を案内するシステムであってよい。具体的に、位置情報認識システム93は、例えばナビゲーションシステムであってもよい。上記例示した車外通信システムは、電動車両10から出力される信号を受け取り、電動車両10の現在位置の情報を生成して位置情報認識システム93に送信する。位置情報認識システム93は、取得した電動車両10の現在位置の情報を制御部51に出力する。
駐車位置情報取得部91は、電動車両10の駐車位置の情報を取得する。例えば位置情報認識システム93がナビゲーションシステムである場合、駐車位置情報取得部91は、あらかじめナビゲーションシステムに格納されている駐車位置の情報と電動車両10の現在位置とに基づいて対象となる駐車位置を特定してもよい。また、駐車位置情報取得部91は、位置情報認識システム93が外部通信システムから受信した駐車位置の情報と電動車両10の現在位置とに基づいて対象となる駐車位置を特定してもよい。
冷却材散布制御部54は、位置情報認識システム93から出力される電動車両10の現在位置の情報と、駐車位置情報取得部91が取得した駐車位置の情報とに基づいて、電動車両10の駐車動作時に駐車位置の路面に冷却材を散布する。例えば冷却材散布制御部54は、電動車両10の駐車動作の開始を判定した後に、駐車位置と電動車両10との距離が散布開始基準距離以内になったときに冷却材の散布を開始し、駐車位置と電動車両10との距離が散布終了基準距離以内になったときに冷却材の散布を終了してもよい。
ここで説明した点以外の構成や制御処理は、第1の実施の形態の場合と同様に構成ないし設定することができる。本実施形態においても、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59が、冷却材散布ノズルへの冷却材の供給を行う駆動部として機能する。
<3−2.バッテリ冷却装置の動作例>
次に、図16のフローチャートを参照して、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90によるバッテリ冷却制御方法の一例について説明する。
まず、第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と同様に、バッテリ冷却制御装置90の冷却材散布制御部54が冷却材の散布制御処理を開始する(ステップS11)。次いで、バッテリ冷却制御装置50の駐車位置情報取得部91は、電動車両10の駐車位置71の情報を取得する(ステップS41)。例えば位置情報認識システム93がナビゲーションシステムである場合、駐車位置情報取得部91は、あらかじめナビゲーションシステムに格納されている駐車位置の情報と電動車両10の現在位置とに基づいて対象となる駐車位置71を特定してもよい。また、駐車位置情報取得部91は、位置情報認識システム93が外部通信システムから受信した駐車位置の情報と電動車両10の現在位置とに基づいて対象となる駐車位置71を特定してもよい。
次いで、冷却材散布制御部54は、位置情報認識システム93から出力される電動車両10の現在位置と、駐車位置情報取得部91が取得した駐車位置71との距離ΔDが散布開始基準距離Dstt2以下となっている否かを判別する(ステップS43)。電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布開始基準距離Dstt2以下になるまでの期間(S43/Noの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS43の判別を繰り返す。一方、冷却材散布制御部54は、電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布開始基準距離Dstt2以下になった場合(S43/Yes)、駐車位置71の路面への冷却材の散布を開始する(ステップS21)。
次いで、冷却材散布制御部54は、電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布終了基準距離Dstp2以上であるか否かを判別する(ステップS45)。電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布終了基準距離Dstp2未満となるまでの期間(S45/Yesの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS45の判別を繰り返す。この間、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を継続する。一方、電動車両10の後進に伴って、電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布終了基準距離Dstp2未満になった場合(S45/No)、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を停止する(ステップS25)。
図17は、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90の冷却材散布制御部54による冷却材の散布動作の例を説明するための模式図である。図17に示した例では、電動車両10の後進駐車動作の開始が判定されたとき(上記ステップS11)の電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDは距離Dset2となっている。電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布開始基準距離Dstt2以下になると、上記ステップS43はYes判定となり、冷却材散布制御部54は冷却材Wの散布を開始する(上記ステップS21)。さらに電動車両10が移動し、電動車両10の現在位置と駐車位置71との距離ΔDが散布終了基準距離Dstp2未満になると、上記ステップS45はNo判定となり、冷却材散布制御部54は冷却材Wの散布を終了する(上記ステップS25)。これにより、電動車両10が駐車位置71に駐車した際に、冷却材Wが散布された領域上にバッテリユニット15が位置するようになる。したがって、バッテリユニット15が駐車位置71の路面から受ける熱量が低減され、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
なお、図17は、電動車両10の後進駐車動作時において冷却材が散布される様子を示しているが、電動車両10の前進駐車動作時においても同様に冷却材が散布される。この場合、冷却材散布制御部54は、電動車両10の進行方向の前方側に設けられた第1の冷却材散布ノズル27又は第2の冷却材散布ノズル21のいずれかを選択して、選択した冷却材散布ノズルから冷却材を散布すればよい。
駐車位置71あるいは電動車両10の現在位置は、例えば駐車位置71あるいは電動車両10の中心の位置であってもよい。冷却材散布制御部54が、駐車位置71あるいは電動車両10の中心の位置の情報を用いることによって、電動車両10の前進駐車動作又は後進駐車動作にかかわらず同一の基準距離を用いて冷却材の散布の開始時期及び終了時期を決定することができる。
なお、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90が適用される電動車両10は、前方撮像カメラ41及び後方撮像カメラ43を備えていなくてもよい。また、冷却材の散布制御処理に舵角の情報が用いられないのであれば、電動車両10は舵角検出部47を備えていなくてもよい。
<3−3.第3の実施の形態の例による効果>
以上のように、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90は、位置情報認識システム93から出力される電動車両10の現在位置の情報と、駐車位置情報取得部91が取得した駐車位置の情報とに基づいて、電動車両10の駐車動作時に駐車位置の路面に冷却材を散布する。これにより、駐車位置の路面温度を低下させることができるとともに、冷却材が蒸発する際に生じる気化熱によって気流が発生し、バッテリユニット15の放熱を促進することができる。したがって、路面温度が高温の状態で電動車両10を駐車させた際に、バッテリユニット15が実際に受ける熱量を低減して、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置90においても、第1の実施の形態又は第2の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50を適宜組み合わせて冷却材の散布制御処理を実行することができる。
<<4.第4の実施の形態>>
次に、本発明の第4の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法の例を説明する。本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置は、非接触充電システムによりバッテリへの充電が可能な電動車両に適用可能なバッテリ冷却制御装置であり、非接触充電システムの給電部と電動車両との接近の情報に基づいて、冷却材の散布の開始時期及び終了時期を決定する例である。以下、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置の構成例について、主として第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と異なる点を説明する。
<4−1.非接触充電システム>
まず、非接触充電システムについて簡単に説明する。本実施形態に係る電動車両10は、非接触式の充電を行う充電ユニットを備える。充電ユニットは、車体11の床下等に設けられた受電コイルを備え、電磁誘導によって受電コイルに生成される電力を直流変換してバッテリの充電を行う。非接触充電システムにおいては、非接触式の充電によりバッテリを充電するための外部充電装置が設けられ、所定の駐車位置の路面に給電コイルが設置されている。本実施形態において、給電コイルが非接触充電システムの給電部として機能する。受電コイルと給電コイルとが対向した状態で給電コイルに交流電流を供給すると、給電コイルからの電磁誘導により受電コイルに交流電流が流れる。これにより、電動車両10のバッテリの充電が行われる。
<4−2.バッテリ冷却制御装置の構成例>
図18は、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置80の構成例を説明するためのブロック図である。バッテリ冷却制御装置80の制御部51は、接近検知部81及び冷却材散布制御部54を備えている。
接近検知部81は、非接触充電システムの給電コイルと電動車両10との接近を検知する。例えば接近検知部81は、前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43から出力される撮像情報に基づいて、給電コイルの接近を検知してもよい。具体的に、接近検知部81は前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43による撮像画像の画像処理を行い、給電コイルの接近を検知してもよい。あるいは、接近検知部81は、給電コイルの近傍に設置された無線通信装置が発信する信号を受信することによって給電コイルの接近を検知してもよい。非接触充電システムの給電コイルと電動車両10との接近の検知方法は上記の例に限られるものではなく、他の方法により検知されてもよい。給電コイルが設置されている位置は、電動車両10に搭載されたバッテリの充電時において電動車両10の駐車位置となる。つまり、本実施形態において、接近検知部81は駐車位置情報取得部として機能する。
冷却材散布制御部54は、接近検知部81により検知される非接触充電システムの給電コイルと電動車両10との接近の情報に基づいて、電動車両10の駐車動作時に駐車位置の路面に冷却材を散布する。例えば冷却材散布制御部54は、電動車両10の駐車動作の開始を判定した後に、給電コイルと電動車両10との接近に伴って冷却材の散布を開始し、給電コイルと電動車両10とがさらに接近して給電コイルが撮像範囲から外れたときに冷却材の散布を終了してもよい。
ここで説明した点以外の構成や制御処理は、第1の実施の形態の場合と同様に構成ないし設定することができる。本実施形態においても、アクチュエータ駆動部57及びポンプ駆動部59が、冷却材散布ノズルへの冷却材の供給を行う駆動部として機能する。
<4−3.バッテリ冷却装置の動作例>
次に、図19のフローチャートを参照して、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置80によるバッテリ冷却制御方法の一例について説明する。
まず、第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と同様に、バッテリ冷却制御装置80の冷却材散布制御部54が冷却材の散布制御処理を開始する(ステップS11)。次いで、バッテリ冷却制御装置80の接近検知部81は、前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43の撮像情報を取得し、非接触式の外部充電装置の給電コイルを検出する(ステップS51)。例えば接近検知部81は、前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43による撮像画像の画像処理を行い、撮像範囲内の給電コイルを検知してもよい。
次いで、冷却材散布制御部54は、撮像画像内に検知されている給電コイルが、あらかじめ設定した所定の大きさ以上であるか否かを判別する(ステップS53)。撮像画像内の給電コイルの大きさが所定の大きさ以上になるまでの期間(S53/Noの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS53の判別を繰り返す。一方、冷却材散布制御部54は、撮像画像内の給電コイルの大きさが所定の大きさ以上になった場合(S53/Yes)、駐車位置の路面への冷却材の散布を開始する(ステップS21)。
次いで、冷却材散布制御部54は、給電コイルが撮像範囲内にあるか否かを判別する(ステップS55)。給電コイルが撮像範囲から外れるまでの期間(S55/Yesの期間)、冷却材散布制御部54は、ステップS55の判別を繰り返す。この間、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を継続する。一方、給電コイルが撮像範囲から外れた場合(S55/No)、冷却材散布制御部54は、冷却材の散布を停止する(ステップS25)。
図20〜図23を参照して、図19に示すフローチャートに従って実行されるバッテリ冷却制御処理による冷却材の散布動作を説明する。図20〜図23は、電動車両10の後進駐車動作時における冷却材の散布動作を説明するために示す模式図である。図20〜図23は、電動車両10及び駐車位置71を上方から見た平面図を示している。図20は、電動車両10が駐車位置71の前方に位置した状態を示し、図21及び図22は、電動車両10が駐車位置71に進入していく様子を示し、図23は、電動車両10が駐車位置71に収められた状態を示している。
図20に示すように、電動車両10が後進駐車動作を開始した直後においては、電動車両10は駐車位置71の前方に位置し、給電コイル83と受電コイル49との距離ΔDcが距離Dset3となっている。この状態では、図示しない後方撮像カメラ43による撮像画像中に給電コイル83は検知されているものの、給電コイル83の大きさはあらかじめ設定された大きさよりも小さく捉えられており、冷却材の散布は開始されていない。電動車両10が後進し、図21に示すように、給電コイル83と受電コイル49との距離ΔDcが距離Dstt3まで近づくと、撮像画像中の給電コイル83の大きさが、あらかじめ設定された大きさよりも大きく捉えられる。これにより、上記ステップS53はYes判定となり、第1の冷却材散布ノズル27から駐車位置71の路面5への冷却材Wの散布が開始される(上記ステップS21)。
さらに電動車両10が後進し、撮像範囲内に給電コイル83が存在する期間は、上記ステップS55はYes判定となり、冷却材Wの散布が継続される。その後、図22に示すように、電動車両10が後進して給電コイル83と受電コイル49との距離ΔDcが距離Dstp3まで近づくと、給電コイル83が撮像範囲から外れる。これにより、上記ステップS55はNo判定となり、第1の冷却材散布ノズル27から駐車位置71の路面5への冷却材Wの散布が停止される(上記ステップS25)。このようにして、図23に示すように、冷却材Wが散布された領域上にバッテリユニット15が位置するようにして、電動車両10が駐車位置71に収められる。したがって、バッテリユニット15が実際に受ける熱量が低減され、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
なお、図20〜図23は、電動車両10の後進駐車動作時において冷却材が散布される様子を示しているが、電動車両10の前進駐車動作時においても同様に冷却材が散布される。この場合、冷却材散布制御部54は、電動車両10の進行方向の前方側に設けられた第1の冷却材散布ノズル27又は第2の冷却材散布ノズル21のいずれかを選択して、選択した冷却材散布ノズルから冷却材を散布すればよい。
<4−4.第4の実施の形態の例による効果>
以上のように、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置80は、非接触充電システムの外部充電装置の給電コイル83と電動車両10との接近の情報に基づいて、電動車両10の駐車動作時に駐車位置の路面に冷却材を散布する。これにより、駐車位置の路面温度を低下させることができるとともに、冷却材が蒸発する際に生じる気化熱によって気流が発生し、バッテリユニット15の放熱を促進することができる。したがって、路面温度が高温の状態で電動車両10を駐車させた際に、バッテリユニット15が実際に受ける熱量を低減して、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置80は、前方撮像カメラ41又は後方撮像カメラ43の撮像画像に基づいて外部充電装置の給電コイル83と電動車両10との接近を判別していたが、この例以外の方法により外部充電装置の給電コイル83と電動車両10との接近を判別してもよい。例えば冷却材散布制御部54は、給電コイル83と受電コイル49との距離に応じて非接触充電システムにおける充電効率が変化することを利用して当該接近を判別してもよい。この場合、冷却材散布制御部54は、例えば給電コイル83からの電磁誘導により受電コイル49に交流電流が流れ始めたとき(つまり充電効率がゼロを超えたとき)に冷却材の散布を開始し、充電効率があらかじめ設定した閾値を超えたときに冷却材の散布を終了してもよい。
また、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置80においても、第1の実施の形態〜第3の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置を適宜組み合わせて冷却材の散布制御処理を実行することができる。
<<5.第5の実施の形態>>
次に、本発明の第5の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置及びバッテリ冷却制御方法の例を説明する。本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置は、燃料電池自動車に適用なバッテリ冷却制御装置であり、燃料電池による発電時に生成される水を冷却材として用いる例である。以下、本実施形態に係るバッテリ冷却装置の構成例について、主として第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と異なる点を説明する。
<5−1.燃料電池自動車の構成例>
まず、燃料電池自動車の構成例について簡単に説明する。図24は、電動車両の一態様としての燃料電池自動車100の構成例を示すブロック図である。燃料電池自動車100は、水素タンク110と、燃料電池112と、バッテリユニット15と、駆動モータ17と、駆動輪13と、電力変換ユニット116と、制御装置130とを備える。燃料電池自動車100は、バッテリユニット15からの供給電力を用いて駆動される駆動モータ17を駆動源として駆動トルクを得る。また燃料電池自動車100は、適宜の時期に燃料電池112を起動して発電を行い、バッテリユニット15に備えられたバッテリの充電を行う。燃料電池112による発電電力の一部が駆動モータ17に供給されてもよい。
燃料電池112は、水素ガスと酸素ガスとを反応させて発電を行う。水素タンク110と燃料電池112とは配管111を介して接続されており、図示しないモータポンプ等により水素タンク110から燃料電池112に水素ガスが供給される。また燃料電池112には、図示しないコンプレッサ等により酸素ガスとしての空気が供給される。水素ガス及び酸素ガスの供給量は発電電力の電圧に応じて制御装置130により制御される。
電力変換ユニット116は、燃料電池112による発電電力を変換してバッテリユニット15又は駆動モータ17の少なくとも一つに供給する。また電力変換ユニット116は、バッテリユニット15の供給電力を変換して駆動モータ17に供給する。さらに電力変換ユニット116は、駆動モータ17の回生発電電力を変換してバッテリユニット15に備えられたバッテリに充電する。
本実施形態において、燃料電池自動車100は、バッテリユニット15の冷却制御に関連する構成要素として、前方撮像カメラ41と、後方撮像カメラ43と、床下撮像カメラ44、水タンク121と、冷却材散布ノズル125と、排水制御部123と、排水スイッチ127と、タッチスクリーン62とを備える。床下撮像カメラ44は、バッテリユニット15の近傍又は冷却材散布ノズル125の近傍に設置され、バッテリユニット15の直下を含む燃料電池自動車100の床下を撮像して撮像信号を生成する。タッチスクリーン62は、車室内に設置され、後方撮像カメラ43又は床下撮像カメラ44により撮像した撮像情報に基づいて得られる撮像画像を表示する。また、タッチスクリーン62は、運転者等の搭乗者が触れることで操作可能な選択ボタンや指令ボタンなどを表示して搭乗者の操作入力を受け付ける。
水タンク121は、燃料電池112が発電を行う際に生成される水を冷却材として貯留する。水タンク121には、排水制御部123を介して冷却材散布ノズル125が接続されている。排水制御部123は、例えばポンプ等の水を圧送する手段であってもよく、あるいは、冷却材配管を開閉する手段であってもよい。排水制御部123が冷却材配管を開閉する手段である場合、水タンク121内の水は、自重によって冷却材散布ノズル125から排出されてもよい。
排水スイッチ127は、車室内に設置され、運転者等の搭乗者により操作されて、スイッチのオンオフの信号を制御装置130に送信する。この他、本実施形態に係る燃料電池自動車100は、図1に示した電動車両10の適宜の構成要素を備えていてもよい。例えば燃料電池自動車100は、シフト位置検出部45及び舵角検出部47を備えていてもよい。
<5−2.バッテリ冷却制御装置の構成例>
図25は、本実施形態に係るバッテリ冷却制御装置として機能する制御装置130の構成例を説明するためのブロック図である。制御装置130の制御部131は、駐車支援制御部52、撮像処理部53及び冷却材散布制御部133を備えている。制御部131は、前方撮像カメラ41、後方撮像カメラ43及び床下撮像カメラ44から出力される撮像情報を取得する。また、制御部131は、シフト位置検出部45及び舵角検出部47から出力される検出信号を取得する。また、制御部131は、後方撮像カメラ43又は床下撮像カメラ44により撮像した撮像情報に基づいて得られる撮像画像や、搭乗者の操作入力を受け付ける選択ボタン又は指令ボタンをタッチスクリーン62に表示させる。さらに、制御部131は、排水スイッチ127から出力される信号を取得する。ポンプ駆動部59は、制御部131の駆動指示信号に基づいて排水制御部123としてのポンプを駆動する。本実施形態において、ポンプ駆動部59が、冷却材散布ノズルへの冷却材の供給を行う駆動部として機能する。
駐車支援制御部52及び撮像処理部53は、第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50の駐車支援制御部52及び撮像処理部53と同様に構成されていてもよい。本実施形態において、撮像処理部53は、駐車位置情報取得部として機能する。冷却材散布制御部133は、駐車位置の情報に基づいて駐車位置の路面に冷却材を散布する。冷却材散布制御部133は、駐車の完了を検出したときに冷却材散布制御処理を開始し、排水スイッチ127がオンになり排水が許可されたことを検出したときに、冷却材を散布する。冷却材散布制御部133は、駐車位置への燃料電池自動車100の駐車の完了を、燃料電池自動車100の軌跡に基づいて判定してもよく、シフト位置情報、GPS、ビーコン装置、車車間通信システム、路車間通信システム、又は車両と建物との間の通信システム等の車外通信システムとの通信に基づいて判定してもよい。
ここで説明した点以外の構成や制御処理は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の場合と同様に構成ないし設定することができる。
<5−3.バッテリ冷却制御装置の動作例>
次に、図26のフローチャートを参照して、本実施形態に係る制御装置130によるバッテリ冷却制御方法の一例について説明する。
まず、冷却材散布制御部133は、駐車位置への燃料電池自動車100の駐車が完了したか否かを判別する(ステップS71)。例えば冷却材散布制御部133は、自動駐車制御により表示装置に表示された駐車位置に向かって燃料電池自動車100が移動し、駐車位置に収まったと判断されるときに、駐車の完了を判定してもよい。また冷却材散布制御部133は、表示装置に表示された駐車位置に向かって移動する燃料電池自動車100の軌跡に基づいて、駐車の完了を判定してもよい。また冷却材散布制御部133は、シフト位置がパーキングに切り替えられたことや、GPS等の車外通信システムとの通信に基づいて駐車の完了を判定してもよい。その他冷却材散布制御部133は、適宜の方法で駐車位置への燃料電池自動車100の駐車の完了を判定してもよい。
冷却材散布制御部133は、駐車位置への燃料電池自動車100の駐車が完了したと判定できない場合(S71/No)、駐車が完了したと判定されるまでステップS71の判定を繰り返す。冷却材散布制御部133は、駐車位置への燃料電池自動車100の駐車が完了したと判定した場合(S71/Yes)、第1の実施の形態に係るバッテリ冷却制御装置50と同様に、制御装置130の冷却材散布制御部133が冷却材の散布制御処理を開始する(ステップS11)。次いで、冷却材散布制御部133は、排水スイッチ127がオンになったか否かを判別する(ステップS72)。排水スイッチ127がオンになっていない場合(S72/No)、冷却材散布制御部133は冷却材の散布を開始させることなくステップS25に進み、冷却材散布制御を終了する(ステップS25)。このとき、冷却材散布制御部133は、例えばステップS11で冷却材散布制御を開始させてから所定時間経過するまでの間に排水スイッチ127がオンにされない場合にステップS25に進むようにしてもよい。
一方排水スイッチ127がオンになっている場合(S72/Yes)、冷却材散布制御部133は、後方撮像カメラ43又は床下撮像カメラ44により撮像した撮像情報に基づいて得られる撮像画像をタッチスクリーン62に表示させるとともに、排水を許可するか否かを選択するボタン(以下、「排水許可選択ボタン」ともいう。)を撮像画像上に重畳表示させる(ステップS73)。図27は、床下撮像カメラ44による撮像画像と排水許可選択ボタンとをタッチスクリーン62に重畳表示させた画像の例を示している。図27に示した例では、タッチスクリーン62に床下撮像カメラ44により撮像された駐車位置71の路面5及び燃料電池自動車100の左右の前輪13FL,13FRが表示されるとともに、冷却材の散布実行範囲75及び排水許可選択ボタンが重畳表示されている。
図26に戻り、冷却材散布制御部133は、搭乗者がタッチスクリーン62により「YES(排水する)」を選択して排水が許可されたか否かを判別する(ステップS74)。「YES(排水する)」が選択されて排水が許可された場合(S74/Yes)、冷却材散布制御部133は、駐車位置の路面への冷却材の散布を開始する(ステップS21)。例えば冷却材散布制御部133は、ポンプ駆動部59に対して駆動指示信号を出力し、排水制御部123としてのポンプを駆動させることにより、冷却材散布ノズル125から冷却材を噴射させる。
冷却材の散布を開始させた後、冷却材散布制御部133は、排水スイッチ127がオンになっている間、水タンク121内の水が空になるまでは冷却材の散布を継続する(S75/No)。一方、水タンク121内の水が空になって排水が完了した場合、又は、排水スイッチ127がオフになっている場合(S75/Yes)、冷却材散布制御部133は、冷却材の散布が行われている場合には冷却材の散布を停止し(ステップS76)、冷却材散布制御を終了する(ステップS25)。
なお、ステップS74において、搭乗者がタッチスクリーン62により「NO(排水しない)」を選択した場合(S74/No)、排水スイッチ127がオンになっている場合であっても冷却材散布制御部133は冷却材の散布を開始させることなくステップS25に進み、冷却材散布制御を終了する(ステップS25)。
<5−4.第5の実施の形態の例による効果>
以上のように、本実施形態に係る制御装置130は、駐車位置情報取得部としての撮像処理部53が、後方撮像カメラ43又は床下撮像カメラ44の撮像情報に基づいて得られる撮像画像に基づいて燃料電池自動車100の駐車位置の情報を取得する。そして、冷却材散布制御部133は、運転者等の搭乗者により排水スイッチ127がオンにされ、燃料電池自動車100の駐車位置の情報としての駐車位置の床下や後方の撮像画像を表示して搭乗者が排水を許可したことを検出したときに駐車位置の路面に冷却材を散布する。これにより、駐車位置の路面温度を低下させることができるとともに、冷却材が蒸発する際に生じる気化熱によって気流が発生し、バッテリユニット15の放熱を促進することができる。したがって、路面温度が高温の状態で燃料電池自動車100を駐車させた際に、バッテリユニット15が実際に受ける熱量を低減して、バッテリユニット15内のバッテリの熱劣化を抑制することができる。
また、本実施形態に係る制御装置130は、冷却材として燃料電池112の発電により生成される水を散布する。したがって、排水が必要な当該水が有効活用される。また、搭乗者の意思によって排水の実行の可否が選択されるため、燃料電池112の発電により生成される水を無駄なく貯留しつつ、必要に応じて駐車位置の路面に散布することができる。さらに、駐車位置の情報としての撮像画像を表示した後に搭乗者の意思によって排水の実行の可否が選択されるため、駐車位置が立体駐車場等の場合において排水による階下や周辺への水かかりを適切に防止することができる。なお、本実施形態に係る制御装置130において、排水スイッチ127が省略され、駐車が完了したときに冷却材散布制御部133が駐車位置の撮像画像を表示して排水を許可するか否かを選択するボタンを撮像画像上に重畳表示させてもよい。また、冷却材散布制御部133が駐車位置の撮像画像に基づいて排水を許可するか否かを判断して水タンク121内の水の散布の開始及び終了を自動で制御してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記各実施形態においては、電動車両10が前方撮像カメラ41及び後方撮像カメラ43を備え、前進駐車動作時又は後進駐車動作時に、いずれかのカメラの撮像情報を用いて冷却材の散布制御処理を実行していたが、本発明はかかる例に限定されない。電動車両10がさらに車体11の両側に側方撮像カメラを備え、表示装置61へのサラウンドビュー表示が可能となっている場合には、当該サラウンドビュー表示に前方距離ライン又は後方距離ライン77、散布実行範囲75及び駐車位置ライン79等を重畳表示させてもよい。そして、バッテリ冷却制御装置の冷却材散布制御部は、当該サラウンドビュー表示される画像情報に基づいて冷却材の散布制御処理を実行してもよい。また、冷却材散布制御部は、電動車両の前方又は後方と併せて、あるいは、前方又は後方に代えて、電動車両の床下の路面を撮像するカメラの画像情報に基づいて冷却材の散布制御処理を実行してもよい。
また、上記各実施形態において、電動車両10は、車体11の後方に第1の冷却材散布ノズル27を備え、車体11の後方に第2の冷却材散布ノズル21を備えていたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば第1の冷却材散布ノズル27又は第2の冷却材散布ノズル21のうちの少なくとも一方のノズルの一部が、車体11の側方の床下に設けられていてもよい。また、上記各実施形態において、表示装置61及びタッチスクリーン62は車室内に設置されていたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、表示装置は、搭乗者が携帯して車外でも表示を確認し操作できるスマートホンやタブレット端末等の携帯端末であってもよい。
5 路面
10 電動車両
15 バッテリユニット
21 第2の冷却材散布ノズル
27 第1の冷却材散布ノズル
50 バッテリ冷却制御装置
52 駐車支援制御部
53 撮像処理部(駐車位置情報取得部)
54 冷却材散布制御部
71 駐車位置
75 散布実行範囲
77 後方距離ライン
80 バッテリ冷却制御装置
81 接近検知部(駐車位置情報取得部)
83 給電コイル(給電部)
90 バッテリ冷却制御装置
91 駐車位置情報取得部
W 冷却材

Claims (14)

  1. 電動車両に搭載されたバッテリを冷却するバッテリ冷却制御装置において、
    前記電動車両の駐車位置の情報を取得する駐車位置情報取得部と、
    前記電動車両の前記駐車位置の情報に基づいて前記駐車位置の路面への冷却材の散布を制御する冷却材散布制御部と、
    を備える、バッテリ冷却制御装置。
  2. 前記冷却材散布制御部は、前記駐車位置のうち、前記電動車両を駐車した際に前記バッテリが位置する範囲に対応する散布実行範囲を設定して、前記冷却材を散布する、請求項1に記載のバッテリ冷却制御装置。
  3. 前記冷却材散布制御部は、前記電動車両の駐車動作を支援する制御を行う駐車支援制御部から取得される前記電動車両の周囲を撮影した画像に重畳表示される後方距離ラインの情報と、前記散布実行範囲の情報とに基づいて、前記冷却材の散布の開始時期又は終了時期の少なくとも一方を決定する、請求項2に記載のバッテリ冷却制御装置。
  4. 前記冷却材散布制御部は、前記電動車両の軌跡の情報と前記散布実行範囲の情報とに基づいて、前記電動車両に設けられた複数の冷却材散布ノズルのうち、前記冷却材を散布させる前記冷却材散布ノズルを選択する、請求項2又は3に記載のバッテリ冷却制御装置。
  5. 前記冷却材散布制御部は、前記駐車位置の情報と前記電動車両の軌跡の情報とに基づいて、前記冷却材の散布の開始時期及び終了時期のうちの少なくとも一方を決定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバッテリ冷却制御装置。
  6. 前記冷却材散布制御部は、前記電動車両の位置情報に基づいて、前記冷却材の散布の開始時期及び終了時期のうちの少なくとも一方を決定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバッテリ冷却制御装置。
  7. 前記電動車両が、非接触充電システムの給電部から電力の供給を受けて前記バッテリへの充電を行う電動車両である場合、
    前記冷却材散布制御部は、前記給電部と前記電動車両との接近の情報に基づいて、前記冷却材の散布の開始時期又は終了時期の少なくとも一方を決定する、請求項1に記載のバッテリ冷却制御装置。
  8. 前記冷却材散布制御部は、前記冷却材の散布の開始時期からの経過時間に基づいて前記冷却材の散布の終了時期を決定する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のバッテリ冷却制御装置。
  9. 前記冷却材散布制御部は、前記駐車位置の路面温度に相関する情報に基づいて前記冷却材の散布の要否を決定する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のバッテリ冷却制御装置。
  10. 前記冷却材散布制御部は、前記駐車位置の路面温度に相関する情報に基づいて前記冷却材の散布量を調節する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のバッテリ冷却制御装置。
  11. 前記冷却材散布制御部は、前記電動車両の駐車の完了後に、前記冷却材の散布を許可する、請求項1に記載のバッテリ冷却制御装置。
  12. 前記電動車両が燃料電池自動車である場合に、前記冷却材は燃料電池により生成された水であり、
    前記冷却材散布制御部は、前記駐車位置の撮像画像を表示した後、排水が許可されたときに前記冷却材の散布を開始する、請求項1に記載のバッテリ冷却制御装置。
  13. 電動車両に搭載されたバッテリを冷却するバッテリ冷却制御方法において、
    前記電動車両の駐車位置の情報を取得するステップと、
    前記電動車両の前記駐車位置の情報に基づいて前記駐車位置の路面への冷却材の散布を制御するステップと、
    を備える、バッテリ冷却制御方法。
  14. 車体の下方側に搭載されたバッテリを備えた電動車両において、
    前記車体の床下に設けられた冷却材散布ノズルと、
    前記冷却材散布ノズルへの冷却材の供給を行う駆動部と、
    前記電動車両の駐車位置の情報を取得する駐車位置情報取得部と、
    前記電動車両の前記駐車位置の情報に基づいて前記供給操作部を制御し前記駐車位置の路面への冷却材の散布を制御する冷却材散布制御部と、
    を備える、電動車両。
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