JP2018536425A - D−タガトース転換活性が高められたヘキスロン酸c4−エピメラーゼ変異体及びこれを用いたd−タガトースの製造方法 - Google Patents

D−タガトース転換活性が高められたヘキスロン酸c4−エピメラーゼ変異体及びこれを用いたd−タガトースの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(hexuronate C4−epimerase)の転換活性が高められたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体と、これを用いたD−タガトースの製造方法に関する。

Description

本発明は、D−タガトース転換活性が高められたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体、及びこれを用いたD−タガトースの製造方法に関する。
タガトースは、牛乳、チーズ、カカオなどの食品、リンゴやミカンなどの甘味の天然果実に少量だけ存在する天然甘味料であり、カロリーは砂糖の1/3程度の1.5kcal/gであり、GI(Glycemic index、血糖指数)は3であって砂糖の5%水準であるにもかかわらず、砂糖と同様の甘さを有し、様々な健康機能性がある。そのため、様々な製品に活用した場合、健康と味を同時に満足させる代替甘味料として利用できる。
従来知られているタガトースの製造方法は、ガラクトースを主原料とする化学的方法(触媒反応)と生物学的方法(異性化酵素反応)がある(韓国公開特許第2009−0082774号を参照)。しかし、前記製造方法においてガラクトースの基礎原料となる乳糖は、国際市場で原乳と乳糖の生産量、需要と供給量などによって価格が不安定であり、タガトース生産における原料の安定的な需給には限界がある。したがって、通常の一般的な糖(砂糖、ブドウ糖、フルクトースなど)を原料としてタガトースが製造できる新たな方法が必要である。そこで、本発明者らは、新たなヘキスロン酸C4−エピメラーゼを利用し、フルクトースからタガトースを製造する方法を報告したが(韓国公開特許第10−2014−0143109号)、産業的生産のためにはタガトース転換活性がもっと高い酵素の開発が必要である。
このような背景下で、本発明者らはヘキスロン酸C4−エピメラーゼの特定箇所のアミノ酸を変異させ、フルクトースからタガトースへの転換活性が野生型に比べて著しく増加したことを確認し、本発明を完成した。
本明細書において、多数の特許及び他の文献が参照され、その引用が括弧で表示される。本発明及び本発明が属する技術分野の水準をより明確に説明するため、これらの特許および他の文献に開示の内容は、その全体が本明細書に参照として含まれる。
本発明の目的は、配列番号1のアミノ酸配列を有するヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から403番チロシン(Y)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から272番スレオニン(T)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から185番セリン(S)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から77番のロイシン(L)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から158番アラニン(A)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から351番プロリン(P)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から125番セリン(S)、164番リシン(K)、168番アスパラギン酸(D)、および175番グルタミン酸(E)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から125番セリン(S)、149番グルタミン(Q)と267番バリン(V)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供することである。
本発明の更に他の目的は、本発明に開示されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体をコードする核酸、前記核酸を含む形質転換体、本発明の変異体を発現する微生物またはその培養物、または本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を含むD−タガトース生産用の組成物を提供することである。
本発明の更に他の目的は、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体、本発明の形質転換体、本発明の変異体を発現する微生物またはその培養物、または本明細書のタガトース生産用の組成物と、D−フルクトース(D−fructose)を接触させることを含む、D−タガトースの製造方法を提供することである。
以下、本発明に関してより詳細に説明する。本発明の他の目的および利点は、添付した特許請求の範囲及び詳細な説明によってもっと明確になる。本明細書に記載のない内容は、本発明の技術分野または類似分野における熟練者なら十分に認識と類推できるため、その説明を省略する。
本発明の目的を達成するために本発明の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から9番ヒスチジン(H)、21番チロシン(Y)、60番グルタミン酸(E)、62番バリン(V)、68番グルタミン酸(E)、77番ロイシン(L)、91番ロイシン(L)、97番スレオニン(T)、125番セリン(S)、126番バリン(V)、140番ロイシン(L)、141番アスパラギン酸(D)、145番トリプトファン(W)、149番グルタミン(Q)、157番グリシン(G)、158番アラニン(A)、160番アラニン(A)、163番バリン(V)、164番リシン(K)、166番プロリン(P)、167番グルタミン酸(E)、168番アスパラギン酸(D)、175番グルタミン酸(E)、176番グリシン(G)、177番フェニルアラニン(F)、185番セリン(S)、202番メチオニン(M)、218番グリシン(G)、221番チロシン(Y)、231番アスパラギン酸(D)、241番バリン(V)、242番チロシン(Y)、267番バリン(V)、268番セリン(S)、272番スレオニン(T)、276番スレオニン(T)、284番バリン(V)、295番フェニルアラニン(F)、297番フェニルアラニン(F)、302番フェニルアラニン(F)、306番トリプトファン(W)、316番ロイシン(L)、337番リシン(K)、351番プロリン(P)、361番フェニルアラニン(F)、366番アラニン(A)、386番アルギニン(R)、388番イソロイシン(I)、402番セリン(S)、403番チロシン(Y)、415番バリン(V)、429番アスパラギン酸(D)、440番チロシン(Y)及び441番グリシン(G)からなる群より選択される一つ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基に変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する[下記表2〜表10を参照]。
本発明の他の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から403番チロシン(Y)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。
前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基は、アラニン(A)、システイン(C)、アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E)、フェニルアラニン(F)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、イソロイシン(I)、リシン(K)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、グルタミン(Q)、アルギニン(R)、セリン(S)、スレオニン(T)、バリン(V)またはトリプトファン(W)で、より具体的にはフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記125番セリン(S)のアミノ酸残基は、アスパラギン酸(D)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)、システイン(C)、またはチロシン(Y)で置換される。前記一実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)またはバリン(V)で置換され、125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、及び125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から185番セリン(S)、267番バリン(V)、268番セリン(S)、272番スレオニン(T)、306番トリプトファン(W)、および386番アルギニン(R)からなる群より選択される一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記185番セリン(S)は、リシン(K)、アルギニン(R)、ヒスチジン(H)、グルタミン(Q)、アラニン(A)またはグリシン(G)で置換され;前記267番バリン(V)はメチオニン(M)で置換され;前記268番セリン(S)は、システイン(C)またはスレオニン(T)で置換され;前記272番スレオニン(T)は、アラニン(A)、アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E)、フェニルアラニン(F)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、イソロイシン(I)、リシン(K)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、グルタミン(Q)、アルギニン(R)、セリン(S)、バリン(V)またはチロシン(Y)で置換され;前記306番トリプトファン(W)は、フェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換され;前記386番アルギニン(R)は、プロリン(P)またはバリン(V)で置換される。
前記一実施例の一例において本発明は、前記403番チロシン(Y)及び125番セリン(S)のアミノ酸残基の変異の他に、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記306番トリプトファン(W)、及び前記386番アルギニン(R)のいずれか一か所が変異した変異体を提供する。例えば、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)の残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記268番セリン(S)は、システイン(C)またはスレオニン(T)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記272番スレオニン(T)はアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記306番トリプトファン(W)は、フェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記386番アルギニン(R)がプロリン(P)またはバリン(V)で置換された変異体である。
前記一実施例の他の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)及び125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、さらに前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記306番トリプトファン(W)、及び前記386番アルギニン(R)の中から選択されたいずれか2カ所が置換された変異体である。前記変異の位置は、前記185番と前記267番、前記185番と前記268番、前記185番と前記272番、前記185番と前記306番、前記185番と前記386番、前記267番と前記268番、前記267番と前記272番、前記267番と前記306番、前記267番と前記386番、前記268番と前記272番、前記268番と前記306番、前記268番と前記386番、前記272番と前記306番、前記272番と前記386番、または前記306番と前記386番である。例えば、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)のアミノ酸残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換され、267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)のアミノ酸残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換され、前記272番スレオニン(T)はアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記306番トリプトファン(W)は、フェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記386番アルギニン(R)がプロリン(P)またはバリン(V)で置換された変異体である。
前記一実施例の他の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)及び125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、さらに前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記272番スレオニン(T)、前記306番トリプトファン(W)、及び前記386番アルギニン(R)の中から選択されたいずれか3カ所が置換された変異体である。前記変異の位置は、例えば、前記185番、前記267番及び前記268番;前記185番、前記267番及び前記272番;前記185番、前記267番及び前記306番;前記185番、前記267番及び前記386番;前記185番、前記268番及び前記272番;前記185番、前記268番及び前記306番;前記185番、前記268番及び前記386番;前記185番、前記272番及び前記306番;前記185番、前記272番及び前記386番;前記267番、前記268番及び前記272番;前記267番、前記268番及び前記306番;前記267番、前記268番及び前記386番;前記267番、前記272番及び前記306番;前記267番、前記272番及び前記386番;前記267番、前記386番及び前記306番;前記268番、前記272番及び前記306番;前記268番、前記272番及び前記386番;前記268番、前記306番及び前記386番;または前記272番、前記306番及び前記386番である。例えば、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)のアミノ酸残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換された変異体である。例えば、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記272番スレオニン(T)はアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。例えば、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)残基がリシン(K)、ヒスチジン(H)、またはグルタミン(Q)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記306番トリプトファン(W)はフェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。
前記一実施例の他の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、及び125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、さらに前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記306番トリプトファン(W)、及び前記386番アルギニン(R)の中から選択されたいずれか4カ所、5カ所、6カ所で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)及び前記268番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列に構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から164番リシン(K)、168番アスパラギン酸(D)、175番グルタミン酸(E)、297番アスパラギン(N)、および388番イソロイシン(I)がさらに変異したものである。前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で、前記168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)で、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で、前記297番アスパラギン(N)はリシン(K)で、前記388番イソロイシン(I)はバリン(V)で置換される。前記一実施例の一例におけるヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)のアミノ酸残基がフェニルアラニン(F)、セリン(S)、スレオニン(T)、グルタミン(Q)、バリン(V)、アラニン(A)、またはイソロイシン(I)で置換され、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換され、前記268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で、前記168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)で、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で、前記297番アスパラギン(N)はリシン(K)で、前記388番イソロイシン(I)はバリン(V)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記267番バリン(V)及び前記386番アルギニン(R)のアミノ酸残基ほか配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から351番プロリン(P)がさらに変異したものである。具体的に、前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)及び前記306番トリプトファン(W)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から68番グルタミン酸(E)がさらに変異したものである。前記68番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、及び386番アルギニン(R)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から60番グルタミン酸(E)、202番メチオニン(M)、221番チロシン(Y)及び242番チロシン(Y)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記60番グルタミン酸(E)はアスパラギン酸(D)で、前記202番メチオニン(M)はスレオニン(T)で、前記221番チロシン(Y)はフェニルアラニン(F)で、前記242番チロシン(Y)はフェニルアラニン(F)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記306番トリプトファン(W)、及び前記386番アルギニン(R)からなる群より選択される一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異されることができ、前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から91番のロイシン(L)、141番アスパラギン酸(D)、および176番グリシン(G)からなる群から選択された複数のアミノ酸残基がさらに変異したものである。具体的に本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)及び前記272番スレオニン(T)のアミノ酸残基の他に前記91番ロイシン(L)、前記141番アスパラギン酸(D)または前記176番グリシン(G)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記91番ロイシン(L)はトリプトファン(W)、イソロイシン(I)またはアスパラギン(N)で、141番アスパラギン酸(D)はフェニルアラニン(F)で、176番グリシン(G)はヒスチジン(H)、フェニルアラニン(F)、またはチロシン(Y)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)及び前記306番トリプトファン(W)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異されることができ、このヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は配列番号1のアミノ酸配列に構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から284番バリン(V)及び415番バリン(V)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。具体的に、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)及び前記306番トリプトファン(W)のアミノ酸残基の他に、前記284番バリン(V)及び前記415番バリン(V)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記284番バリン(V)はアラニン(A)で、前記415番バリン(V)はグルタミン酸(E)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)のアミノ酸の他に、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)及び前記306番トリプトファン(W)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異されることができ、このヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から166番プロリン(P)または231番アスパラギン酸(D)がさらに変異したものである。具体的に、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)及び前記306番トリプトファン(W)のアミノ酸残基の他に、前記166番プロリン(P)または前記231番アスパラギン酸(D)がさらに変異したものである。前記166番プロリン(P)はアルギニン(R)で、前記231番アスパラギン酸(D)はアルギニン(R)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、 前記306番トリプトファン(W)及び 前記 386番アルギニン(R)の アミノ酸残基がさらに変異されることができ、このヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から126番バリン(V)がさらに変異したものである。具体的に、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)及び前記386番トリプトファン(W)のアミノ酸残基の他に、前記126番バリン(V)がさらに変異したものである。前記126番バリン(V)は、アラニン(A)、フェニルアラニン(F)、グリシン(G)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、プロリン(P)、アルギニン(R)またはスレオニン(T)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から403番チロシン(Y)のアミノ酸残基、125番セリン(S)のアミノ酸残基、185番セリン(S)のアミノ酸残基、267番バリン(V)のアミノ酸残基、268番セリン(S)のアミノ酸残基、272番スレオニン(T)のアミノ酸残基、306番トリプトファン(W)及び386番アルギニン(R)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1の403番チロシン(Y)、125番セリン(S)、185番セリン(S)、267番バリン(V)、268番セリン(S)、272番スレオニン(T)及び386番トリプトファン(W)のアミノ酸残基の他に、97番スレオニン(T)、126番バリン(V)、145番トリプトファン(W)、163番バリン(V)、164番リシン(K)、166番プロリン(P)、231番アスパラギン酸(D)、241番バリン(V)、276番スレオニン(T)、337番リシン(K)、366番アラニン(A)、402番セリン(S)、429番アスパラギン酸(D)または440番チロシン(Y)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記97番スレオニン(T)はアラニン(A)またはロイシン(L)で置換され;前記126番バリン(V)は、フェニルアラニン(F)、ロイシン(L)、プロリン(P)、イソロイシン(I)、スレオニン(T)、アラニン(A)、グリシン(G)またはアルギニン(R)で置換され;前記145番トリプトファン(W)はアラニン(A)で置換され;前記163番バリン(V)は、アラニン(A)、メチオニン(M)またはグルタミン(Q)で置換され;前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で置換され;前記166番プロリン(P)はアルギニン(R)で置換され;前記231番アスパラギン酸(D)はアルギニン(R)で置換され;前記241番バリン(V)は、アスパラギン(N)、スレオニン(T)またはセリン(S)で置換され;前記276番スレオニン(T)は、グルタミン酸(E)またはアラニン(A)で置換され;前記337番リシン(K)は、グルタミン酸(E)、フェニルアラニン(F)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、セリン(S)、スレオニン(T)、トリプトファン(W)またはチロシン(Y)で置換され;前記366番アラニン(A)は、セリン(S)、グリシン(G)、またはシステイン(C)で置換され;前記402番セリン(S)は、フェニルアラニン(F)、システイン(C)またはチロシン(Y)で置換され;前記429番アスパラギン酸(D)はプロリン(P)で置換され、前記440番チロシン(Y)はアラニン(A)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記386番トリプトファン(W)、及び97番スレオニン(T)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から164番リシン(K)、166番アスパラギン酸(D)または231番アスパラギン酸(D)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で置換され;前記166番アスパラギン酸(D)はアルギニン(R)で置換され;前記231番アスパラギン酸(D)はアルギニン(R)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記386番トリプトファン(W)、及び163番バリン(V)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から231番アスパラギン酸(D)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記231番アスパラギン酸(D)はアルギニン(R)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記185番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、前記272番スレオニン(T)、前記386番トリプトファン(W)、及び337番リシン(K)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から157番グリシン(G)、160番アラニン(A)、167番グルタミン酸(E)、177番フェニルアラニン(F)、218番グリシン(G)、295番フェニルアラニン(F)、302番フェニルアラニン(F)、361番フェニルアラニン(F)、366番アラニン(A)または441番グリシン(G)アミノ酸残基がさらに変異したものである。前記157番グリシン(G)はアルギニン(R)で置換され;前記160番アラニン(A)は、ロイシン(L)、フェニルアラニン(F)、アルギニン(R)またはチロシン(Y)で置換され;前記167番グルタミン酸(E)は、アラニン(A)、トリプトファン(W)、イソロイシン(I)、リシン(K)、メチオニン(M)、バリン(V)またはセリン(S)で置換され;前記177番フェニルアラニン(F)は、チロシン(Y)、ヒスチジン(H)またはロイシン(L)で置換され;前記218番グリシン(G)は、イソロイシン(I)、セリン(S)、ロイシン(L)、フェニルアラニン(F)、またはシステイン(C)で置換され;前記295番フェニルアラニン(F)は、システイン(C)、アルギニン(R)またはチロシン(Y)で置換され;前記302番フェニルアラニン(F)はシステイン(C)で置換され;前記361番フェニルアラニン(F)は、リシン(K)、グルタミン酸(E)、バリン(V)、トリプトファン(W)、チロシン(Y)、メチオニン(M)、アルギニン(R)、グルタミン(Q)、ロイシン(L)またはシステイン(C)で置換され;前記366番アラニン(A)はセリン(S)で置換され; 441番グリシン(G)は、グルタミン酸(E)、トリプトファン(W)、ヒスチジン(H)、リシン(K)、アラニン(A)、アルギニン(R)、セリン(S)またはフェニルアラニン(F)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から77番ロイシン(L)、158番アラニン(A)、またはそれらの組み合わせのアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記77番ロイシン(L)は、プロリン(P)またはアルギニン(R)で、また、前記158番アラニン(A)はスレオニン(T)で置換される。前記403番チロシン(Y)、前記125番セリン(S)、前記77番ロイシン(L)のアミノ酸残基、及び158番アラニン(A)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から386番アルギニン(R)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記386番アルギニン(R)はプロリン(P)またはバリン(V)で置換される。
本発明は更に他の一態様において、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から185番セリン(S)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記185番セリン(S)のアミノ酸残基は、アラニン(A)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、リシン(K)、グルタミン(Q)、またはアルギニン(R)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記185番の他に、前記125番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記125番セリン(S)のアミノ酸残基は、システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換される。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記185番セリン(S)のアミノ酸残基がアラニン(A)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、リシン(K)、グルタミン(Q)、またはアルギニン(R)で置換され、125番セリン(S)のアミノ酸残基が、システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。具体的な例では、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記185番セリン(S)のアミノ酸残基がアラニン(A)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、リシン(K)、グルタミン(Q)、またはアルギニン(R)で置換され、125番セリン(S)のアミノ酸残基がアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記185番セリン(S)及び前記125番セリン(S)の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から268番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換される。
本発明の更に他の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から272番スレオニン(T)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記272番スレオニン(T)は、アラニン(A)、アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E)、フェニルアラニン(F)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、イソロイシン(I)、リシン(K)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、グルタミン(Q)、アルギニン(R)、セリン(S)、バリン(V)またはチロシン(Y)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)のアミノ酸残基の他に、前記125番セリン(S)残基がさらに変異したものである。前記125番セリンはシステイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換される。また、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアラニン(A)、アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E)、フェニルアラニン(F)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、イソロイシン(I)、リシン(K)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、グルタミン(Q)、アルギニン(R)、セリン(S)、バリン(V)またはチロシン(Y)で置換され、前記125番セリン(S)がシステイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン山(D)で置換された変異体である。一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がセリン(S)、プロリン(P)、アスパラギン酸(D)、ヒスチジン(H)、グルタミン(Q)、アスパラギン(N)、リシン(K)、またはチロシン(Y)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)及び前記125番セリン(S)残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から185番セリン(S)残基がさらに変異したものである。前記185番セリン(S)は、アラニン(A)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、リシン(K)、グルタミン(Q)またはアルギニン(R)で置換される。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)、前記125番セリン(S)、及び前記185番セリン(S)残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から267番バリン(V)、268番セリン(S)、および306番トリプトファン(W)からなる群より選択される1つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記267番バリン(V)はメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)は、システイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記306番トリプトファン(W)がフェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、前記306番トリプトファン(W)がフェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記306番トリプトファン(W)がフェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記306番トリプトファン(W)がフェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記185番セリン(S)がリシン(K)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)がシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記306番トリプトファン(W)がフェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)及び前記125番セリン(S)残基の他に、267番バリン(V)、268番セリン(S)または前記267番バリン(V)と268番セリン(S)残基の組み合わせがさらに変異した変異体である。前記267番バリン(V)残基はメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)は、システイン(C)またはスレオニン(T)で置換される。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記267番バリン(V)残基はメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)及び前記125番セリン(S);また、前記267番バリン(V)および/または前記268番セリン(S)の他に、配列番号1のヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から231番アスパラギン酸(D)、386番アルギニン(R)残基またはその組み合わせがさらに変異した変異体である。前記231番アスパラギン酸(D)は、アルギニン(R)で置換され、前記386番アルギニン(R)は、プロリン(P)またはバリン(V)で置換される。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記267番バリン(V)残基はメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換されることができ、前記231番アスパラギン酸(D)がアルギニン(R)で置換されるか、前記386番アルギニン(R)がプロリン(P)またはバリン(V)で置換されるか、前記231番及び前記386番の両方がそれぞれアルギニン(R)、またはプロリン(P)またはバリン(V)で置換された変異体である。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)、前記125番セリン(S)、前記267番バリン(V)、前記268番セリン(S)、及び386番アルギニン(R)残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から97番スレオニン(T)、149番グルタミン(Q)、166番プロリン(P)または351番プロリン(P)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異した変異体である。前記97番スレオニン(T)は、アラニン(A)またはロイシン(L)で置換され、前記149番グルタミン(Q)はアルギニン(R)で置換され、前記166番プロリン(P)はアルギニン(R)で置換され、前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換される。前記実施例の一例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)がアスパラギン酸(D)、バリン(V)、イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、グルタミン(Q)、またはセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記267番バリン(V)残基はメチオニン(M)で置換され、前記268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され、前記386番アルギニン(R)はバリン(V)で置換され、前記97番スレオニン(T)がアラニン(A)またはロイシン(L)で置換されるか、前記149番グルタミン(Q)がアルギニン(R)で置換されるか、前記166番プロリン(P)がアルギニン(R)で置換されるか、前記351番プロリン(P)がセリン(S)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記272番スレオニン(T)及び前記125番セリン(S)、および前記267番バリン(V)および/または前記268番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から164番リシン(K)、168番アスパラギン酸(D)、および175番グルタミン酸(E)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で置換され、前記168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)で置換され、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で置換される。
本発明の更に他の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から77番のロイシン(L)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記77番ロイシン(L)は、プロリン(P)またはアルギニン(R)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記77番ロイシン(L)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記125番セリンはシステイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記77番ロイシン(L)および125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から158番アラニン(A)、351番プロリン(P)またはその組み合わせのアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記158番アラニン(A)はスレオニン(T)で置換され、前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換される。
本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記77番ロイシン(L)、前記125番セリン(S)及び前記158番アラニン(A)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から9番ヒスチジン(H)、60番グルタミン酸(E)、および415番バリン(V)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。具体的に、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記77番ロイシン(L)、前記125番セリン(S)、前記158番アラニン(A)、前記9番ヒスチジン(H)、前記60番グルタミン酸(E)、及び415番バリン(V)のアミノ酸残基が変異したものである。前記9番ヒスチジン(H)は、チロシン(Y)で置換され、前記60番グルタミン酸(E)はアスパラギン酸(D)で置換され、前記415番バリン(V)はグルタミン酸(E)で置換される。
本発明の更に他の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から158番アラニン(A)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記158番アラニン(A)はスレオニン(T)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記158番アラニン(A)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記125番セリン(S)は、システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換される。一例において、配列番号1のアミノ酸配列のうち158番アラニン(A)がスレオニン(T)で置換され、125番セリン(S)はシステイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換される。一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記158番アラニン(A)及び前記125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から149番グルタミン(Q)、267番バリン(V)及び351番プロリン(P)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記149番グルタミン(Q)は、アルギニン(R)で置換され、前記267番バリン(V)はメチオニン(M)で置換され、前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換される。更に、前記158番アラニン(A)のアミノ酸残基がスレオニン(T)で置換され、125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、さらに149番グルタミン(Q)はアルギニン(R)で置換されるか、267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換されるか、351番プロリン(P)がセリン(S)で置換された変異体が提供される。
本発明のさらに他の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から351番プロリン(P)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記351番プロリン(P)のアミノ酸残基の他に、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記125番セリン(S)は、システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換される。さらに、前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がシステイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換された変異体が提供される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記351番プロリン(P)及び前記125番セリン(S)のアミノ酸残基の他に267番バリン(V)のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記267番バリン(V)はメチオニン(M)で置換される。このヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、21番チロシン(Y)、62番バリン(V)、149番グルタミン(Q)及び316番ロイシン(L)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記21番チロシン(Y)はフェニルアラニン(F)で置換され、62番バリン(V)はイソロイシン(I)で置換され、149番グルタミン(Q)はアルギニン(R)で置換され、316番ロイシン(L)はフェニルアラニン(F)で置換される。前記一実施例の一例は、前記351番プロリン(P)がセリン(S)で置換され、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で置換され、前記267番バリン(V)がメチオニン(M)で置換され、前記21番チロシン(Y)がフェニルアラニン(F)で置換され、前記62番バリン(V)がイソロイシン(I)で置換され、前記149番グルタミン(Q)がアルギニン(R)で置換され、前記316番ロイシン(L)がフェニルアラニン(F)で置換された変異体である。
本発明のさらに他の一態様は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)、164番リシン(K)、168番アスパラギン酸(D)及び175番グルタミン酸(E)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記125番セリン(S)は、システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換され、前記164番リシン(K)は、メチオニン(M)で、前記168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)で、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で置換される。
本発明の一実施例において、前記125番セリン(S)、前記164番リシン(K)、前記168番アスパラギン酸(D)、及び175番グルタミン酸(E)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から140番ロイシン(L)、386番アルギニン(R)、268番セリン(S)、および297番アスパラギン(N)からなる群より選択された一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したものである。前記140番ロイシン(L)はプロリン(P)で、前記386番アルギニン(R)がプロリン(P)またはバリン(V)で置換され、前記268番セリン(S)はシステイン(C)またはスレオニン(T)で、前記297番アスパラギン(N)はリシン(K)で置換される。前記一実施例の一例は、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で、前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で、前記168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)で、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で、前記140番ロイシン(L)はプロリン(P)で、386番アルギニン(R)はプロリン(P)で置換された変異体である。前記一実施例の一例による本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記125番セリン(S)がアスパラギン酸(D)で、前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で、168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)に、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で、前記268番セリン(S)はスレオニン(T)で、前記297番アスパラギン(N)がリシン(K)で置換された変異体である。
本発明のさらに他の一態様において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)、149番グルタミン(Q)及び267番バリン(V)のアミノ酸残基が変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を提供する。前記125番セリン(S)は、システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)またはアスパラギン酸(D)で置換され、前記149番グルタミン(Q)はアルギニン(R)で置換され、前記267番バリン(V)はメチオニン(M)で置換される。
一実施例において本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、野生型ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのアミノ酸配列(配列番号1)から表2〜9に示す変異アミノ酸残基位置及び置換されたアミノ酸残基より導出できるアミノ酸配列(例えば、表2〜表10中M125変異体)で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体、またはこれらのアミノ酸配列を有する変異体に比べて、50%以上の遺伝的相同性を有し、一実施例では60%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上、95%以上、または97%から99%の相同性を有するポリペプチド部分(moiety)を含むことができる。
本発明における「相同性」という用語は、二つのポリペプチド部分(moiety)間の同一性の百分率を意味する。一方の部分から他方の部分までの配列間に相応性は周知の当該技術によって決定できる。例えば、配列情報を整列して容易に入手可能なコンピュータプログラムを用いて、2つのポリペプチド分子間の配列情報を直接整列して、相同性を決定することができる。また、相同領域間の安定した二本鎖を形成する条件でポリヌクレオチドを混成化した後、一本鎖特異的ヌクレアーゼで分解し、分解された断片の長さを測定することで相同性を決定することができる。
本発明における「相同」という用語は、すべての文法的形態やスペリング変異形態は(grammatical forms and spelling variations)、スーパーファミリー由来のタンパク質(例えば、免疫グロブリンスーパーファミリー)と他種由来の相同タンパク質(例えば、ミオシン軽鎖など)を含み、「共通進化起源」を有するタンパク質との間の関係を意味する。これらのタンパク質(およびそれらのコード遺伝子)は、高レベルの配列類似性によって反映される配列相同性を有する。しかし、一般の使用と本発明における「相同」は「非常に高い」などの形容詞によって修飾される場合、配列の類似性を意味し、共通進化起源を意味することではない。
本発明における「配列類似性」という用語は、共通進化起源の共有には関係がなく、タンパク質の塩基配列やアミノ酸配列の間の同一性や相応性の程度を意味する。一実施例では、二つのアミノ酸配列がアミノ酸配列の所定の長さにおいて、ポリペプチドのマッチが少なくとも21%(一実施例において少なくとも約50%、他の実施例において少なくとも75%、90%、95%、96%、97%または99%)であった場合、「実質的に相同」または「実質的に類似」である。実質的に相同の配列は、データバンクで使用される標準ソフトウェアを使用して、例えば、特定システムのために定義された厳格な条件下で用いた混成化実験によって配列を比較することで確認することができる。定義された適切な混成化条件は、当該技術の範囲内に属する(例えば、Sambrook et al.、1989、infraを参照)。
本発明に記述されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、D−フルクトースの4番炭素の位置をエピマー化してD−タガトースに転換してC4−エピマー化の活性単位が高められ、D−フルクトースからD−タガトースを効率的に生産することができる。
本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、高温性ロドサーマス(Rhodothermus)属、サーモアナエロバクター(Thermoanaerobacter)属、テルモトガ(Thermotoga)属、またはディクチオグロムス(Dictyoglomus)属に属する高温性微生物のヘキスロン酸C4−エピメラーゼから由来したものであり得る。具体的にテルモトガ(Thermotoga)属微生物のヘキスロン酸C4−エピメラーゼから由来したもの、より具体的にテルモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)またはテルモトガ・マリチマ(Thermotoga maritima)のヘキスロン酸C4−エピメラーゼから由来したものである。
本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼは中温性の微生物(mesophile)が生産する酵素と同じ機能を持ちながら極限反応(高温など)の条件で安定して反応を行うことができ、中温性の微生物の汚染防止、気質の溶解度が低い物質の溶解度の増加、反応速度の増加など、多くの利点があるため中温性酵素を利用した産業的な欠点を克服することができる。
本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を発現するDNAでE.coliなどの菌株を形質転換させ、これを培養して培養物を得て前記培養物を破砕し、カラムなどを介して精製したものであり得る。前記形質転換用菌株として、大腸菌(Escherichia coli)、コリネバクテリウム・グルタミクム(Corynebacterum glutamicum)、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)、またはバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)などがある。
本発明の他の一態様において、本発明は本明細書に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体をコードする核酸、前記核酸を含む形質転換体、または本明細書に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を発現する微生物または前記微生物の培養物または本明細書に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を含むD−タガトースの生産用の組成物を提供する。
他の実施例において、本明細書に記載のC4−エピメラーゼ変異体をコードする核酸を含む発現ベクターに関する。本発明における「ベクター」の用語は、有機体、例えば宿主細胞に塩基のクローニングおよび/または転移するため任意の媒体をいう。ベクターは、他のDNA断片が結合して結合された断片を複製できる複製単位(replicon)であり得る。ここで、「複製単位」とは、生体内でDNA複製の自律的ユニットとして機能する、すなわち、自己制御によって複製が可能である任意の遺伝的単位(例えば、プラスミド、ファージ、コスミド、染色体、ウイルス)をいう。「ベクター」という用語は、試験管内、生体外または生体内で有機体、例えば、宿主細胞に塩基を導入するためのウイルスおよび非ウイルス媒介物を含む。「ベクター」の用語にはミニサークルDNAが含まれ得る。
本発明における「核酸」という用語は、DNAまたはRNA分子を包括的に含む意味であり、核酸の基本的な構成単位であるヌクレオチドには、天然ヌクレオチドだけでなく、糖または塩基部分が変形された類似体も含まれる(参照文献:Scheit、Nucleotide Analogs、John Wiley、New York(1980); UhlmanとPeyman、Chemical Reviews、90:543−584(1990))。
本発明における「形質転換」という用語は、核酸断片が宿主生物のゲノムの中に移動して安定的に遺伝されることを言い、「形質転換体」は核酸がこのゲノムの中に移動して安定的に遺伝される有機体を言う。形質転換体は、例えば、原核細胞または真核細胞であり、具体的には、エンテロバクテリア科の微生物またはコリネ型微生物など、より具体的に、エスケリキア属の微生物、セラチア属の微生物などを挙げることができ、最も具体的には大腸菌である。
有機体内に形質転換する方法は、前記核酸を有機体に導入するいかなる方法も含まれ、当該分野で公知された適切な標準技術を適切に選択して行うことができる。一例として、エレクトロポレーション(electroporation)、カルシウムホスフェート共沈殿(calcium phosphate co−precipitation)、レトロウイルス感染(retroviral infection)、微細注入法(microinjection)、DEAE−デキストラン(DEAE−dextran)、陽イオンリポソーム(cationic liposome)法などがあるが、これらに限定されない。
ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体を含むD−タガトース生産用の組成物は、D−タガトース生産用の組成物に通常使用される任意の適切な賦形剤をさらに含むことができる。これらの賦形剤として、例えば、保存剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、緩衝剤、安定化剤、または等張化剤などがあるが、これらに限定されない。前記組成物内のキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、組成物の固形重量を基準に0.1重量%〜70重量%の範囲で含まれることができる。
本発明のさらに他の実施例は、本発明は本明細書に記載されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体、本明細書に記載された形質転換体、または本明細書に記載されたタガトース生産用の組成物と、D−フルクトース(D−fructose)を反応させて前記D−フルクトースをエピマー化する工程を備えたD−タガトースの製造方法を提供する。
以下、本発明の様態によるD−タガトースの製造方法について説明する。
前記方法は、本発明のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体、前記変異体を発現する微生物または前記微生物の培養物またはこれを含むD−タガトース生産用の組成物をD−フルクトースと接触させることを含む。これにより、D−フルクトースの4番目炭素をエピマー化する。
単糖類は、一般的にアルドヘキソース(aldohexose)とケトヘキソース(ketohexose)に大別される。本発明の原料であるD−フルクトースはケトヘキソースの一つであり、これを使用してD−タガトースを製造することができる。
前記D−フルクトースは、砂糖の加水分解により製造することと、ブドウ糖を異性化して製造することができる。これにより、フルクトース、砂糖とブドウ糖などの普遍化されて安価な原料を使用して高収率でタガトースを製造することができるため、タガトースの大量生産が可能になる。
本発明のD−フルクトースをエピマー化させる工程は、pH5〜9、pH6〜9、pH7〜9、またはpH7.5〜8.5で実施する。本発明のD−フルクトースをエピマー化する工程は、50℃〜85℃、50℃〜75℃または50℃〜70℃で実施する。前記pHまたは温度条件で本発明の変異体酵素を処理した時、比較的に高温で反応させることができ、製造工程中の微生物汚染を最小限に抑えることと、基質として使用されるフルクトースの溶解度を高めることができ、酵素の反応速度及び転換率を最大化することができる。
また、本発明のD−フルクトース濃度は10〜50%(w/v)である。一実施例における前記濃度は、20〜50%(w/v)、20〜40%(w/v)、20〜30%(w/v)である。本発明の変異体酵素は、高濃度のD−フルクトースからD−タガトースを生産することができるため、経済的かつ効率的にD−タガトースの生産ができる長所がある。
前記本発明のD−フルクトースをエピマー化する工程は、金属塩が存在する条件で実施することができる。一実施例において、本発明の金属はNi、Ni、Co、Mn、及びZnからなる群より選択される一つ以上の金属である。具体的に、本発明の金属塩は、NiSO、NiCl、CoCl、MnCl、およびZnSOからなる群からなる群より選択される一つ以上である。本発明のD−フルクトースをエピマー化する工程が金属塩の存在する条件下で行われるので、変換活性が高まる効果がある。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明の接触させるステップの前にショ糖を加水分解してD−フルクトースを得るステップをさらに備えることができる。前記加水分解に用いる酵素は、β−フルクトフラノシダーゼ、インベルターゼ、サッカラーゼなどを含むβ−D−フルクトシダーゼ;スクラーゼ、α−グルコシダーゼとα−D−グルコヒドロラーゼからなる群より選択される一つ以上であるが、これらに限定されない。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明の接触させるステップの前に、グルコースを異性化してD−フルクトースを得るステップをさらに備えることができる。前記異性化の酵素には、グルコースイソメラーゼまたはホスホグルコイソメラーゼなどがあるが、これらに限定されない。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明の接触させるステップの後に、D−タガトースを含むエピマー化反応物を得るステップをさらに備えることができる。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明のエピマー化反応物 を得るステップの後に、得られたD−タガトースを含むエピマー化反応物を精製するステップをさらに備えることができる。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明のエピマー化反応物を精製するステップの後に、前記精製したD−タガトースを含むエピマー化反応物を結晶化するステップをさらに備えることができる。
前記エピマー化反応物の精製方法は、特に制限されなく、本発明の技術分野における通常の方法を使用することができる。非限定的例として、クロマトグラフィー、分別結晶およびイオン精製などがある。前記精製方法は単独で、又は二つ以上の方法を並行することもできる。例えば、クロマトグラフィーでエピマー化反応物を精製することと、前記クロマトグラフィーによる糖の分離は分離しようとする糖とイオン樹脂に付着した金属イオンとの間の弱い結合力の差を利用して行うことができる。
また、本発明は、本発明の精製するステップの前または後に、脱色、脱塩、またはその両方を実施することをさらに備えることができる。前記脱色および/または脱塩を行うことで、もっと精製されて不純物のないエピマー化反応物を得ることができる。
前記精製されたエピマー化反応物は、濃縮後にSMBクロマトグラフィー工程によって純粋なタガトース液を得た後に結晶化する工程に進むことができる。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明の結晶化するステップの前に分離して得られた前記タガトース液を濃縮するステップをさらに備えることができる。前記濃縮は、精製されたD−タガトースを含むエピマー化反応物の濃度を約2.5〜3倍に濃縮することであり、前記濃縮するステップでもっと効率的に結晶化することができる。
本発明の結晶化するステップで用いられる方法は、特に制限されなく、通常の結晶化方法を用いることができる。例えば、冷却結晶化方法を用いた結晶化方法がある。前記結晶化ステップにより、最終的に精製されたD−タガトースを高収率で得ることができる。
本発明の一実施例に係る製造方法は、本発明の精製ステップの後に未反応のD−フルクトースを本発明の接触するステップに再利用すること、本発明の結晶化ステップの後に結晶が分離された母液を前記精製ステップで再利用すること、またはこの両方を実施するステップをさらに備えることができる。前記再利用ステップによりD−タガトースをさらに高収率で得ることができ、廃棄されるD−フルクトース量が少なくなるので経済的に利点がある。
本明細書で前記用語「n番目の炭素」とは、IUPACで規定による炭素番号をつける規則に基づいて決定された炭素を意味し、Cnで表現する。nは1以上の整数である。例えば、「4番目炭素でエピマー化」することを「C4−エピマー化」で表現できる。
本明細書で配列番号1のアミノ酸配列を有するヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端からn番目のアミノ酸残基(X)は、nXで簡単に表現できる。
また、本発明において変異したアミノ酸残基で置換されるアミノ酸に関する言及がない場合は、本明細書の他の部分で言及された該当位置のアミノ酸残基における置換可能なアミノ酸を考慮することができる。
本明細書におけるアミノ酸は、以下の略語で表記できる。

また、韓国公開特許第10−2014−0143109号の開示事項は、本明細書に参照として含まれる。
本発明は、D−フルクトースの4番炭素の位置をエピマー化してD−タガトースへの転換活性が改善されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(hexuronate C4−epimerase)変異体を提供し、普遍化した原料であるD−フルクトースを用いてD−タガトースを効率的に大量生産することにより、製造原価が低減されて経済的に有利である 。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。ただし、下記の実施例は本発明の例示であり、本発明の内容をこれらによって限定解釈してはいけない。
実施例1.改良ターゲット部位の設計と解析
テルモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(以下、野生型という)のアミノ酸と相同性を有する相同遺伝子(ortholog、他の微生物種で同一機能を有すると予測される相同遺伝子)の活性部位の3次構造モデル分析に基づいて、機能的に重要であると予測されるアミノ酸を1次選定し、これらのアラニンスキャニング突然変異(alanine−scanning mutagenesis)分析後、再設計された(refining)活性部位の構造とD−フルクトースの間のドッキングモデル分析の結果に基づいて、D−フルクトースC4−エピマー化転換反応の活性単位を高めるために改良ターゲット部位を設計した。以下、これを詳細に説明する。
1−1.相同遺伝子(ortholog)分析
野生型のアミノ酸配列(配列番号1)と相同性を有する相同遺伝子(ortholog)を、GenBank遺伝子データベースを利用して選別し[配列包括度(sequence coverage)80%と相同性(homology)50%以上の相同遺伝子を約60本]、選別した相同遺伝子のアミノ酸配列間の多重配列アラインメント(multiple sequence alignment)分析により、野生型のアミノ酸配列において機能的に重要であると予測されるアミノ酸残基を同定した。
1−2.酵素3次構造モデルの分析
タンパク質データバンク(Protein Data Bank)のデータベース内に、野生型および相同遺伝子と30%以上のアミノ酸配列の相同性(Identity)を示すタンパク質の構造がなく、ホモロジーモデリング方法による野生型の3次構造モデル予測の精度が低いと予想されるため、様々なモデリングサーバー(RaptorX、Robetta、ModWeb、M4T、HHpred、PHYRE2、ITASSERとSWISS−MODEL)を介して得られた3次構造モデルの間の活性部位を比較・分析し、同一であると予測される構造部位に関する情報を得た。
1−3.アラニンスキャニング変異とドッキング分析
上述した相同遺伝子間のアミノ酸配列の分析と活性部位の3次構造モデルの分析に基づいて選定されたアミノ酸をアラニンに置換変異して、これらの組換え変異酵素を大腸菌で生産した後、各変異部位の特性を分析した。前記アラニンスキャニング変異分析の後、再設計された活性部位の構造とD−フルクトース間のドッキングシミュレーションを介して、機能的に重要であると予測されるアミノ酸を選別してD−フルクトースC4−エピマー化転換反応の活性単位を高めるために、改良ターゲット部位を設計した。アラニンスキャン変異を介して活性が完全に消失するアミノ酸部位[触媒金属イオン結合残基と脱プロトン化/プロトン化(deprotonation/protonation)に関与する触媒残基であると推定]は、活性を改良するためのターゲット部位から排除した。
実施例2.変異酵素の生産と活性が改良された変異酵素の選別
実施例1で設計したターゲット部位(野生型ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から9、21、60、62、68、77、91、97、125、126、140、141、145、149、157、158、160、163、164、166、167、168、175、176、177、185、202、218、221、231、241、242、267、268、272、276、284、295、297、302、306、316、337、351、361、366、386、388、402、403、415、429、440および441番のアミノ酸残基)の54カ所の一部位飽和突然変異ライブラリー(single−site saturation mutagenesis library)を作製し、活性単位が改良される変異部位とアミノ酸をスクリーニング選別した。選抜された改良部位の情報を統合して複数の変異酵素を作製した後、D−フルクトースC4−エピマー化転換反応の活性単位が高められた変異酵素を開発した。
2−1.飽和突然変異(saturation mutagenesis)
野生型酵素遺伝子の大腸菌BL21(DE3)発現のために製作された組換えベクター(pET21aのNdeIおよびXhoI制限酵素部位に野生型を導入し、野生型のC−末端に6xHis−tagが結合した組換え酵素を発現)を変異株ライブラリー作成用の飽和突然変異誘発法のテンプレート(template)として用いた。変異分布の多様性および変異体の収率などを考慮して、逆(inverse)PCRベースの飽和突然変異誘発法を使用し(2014.Anal.Biochem.449:90−98)、製作された変異株ライブラリーのスクリーニング規模を最小限に抑えるため(飽和突然変異時に導入されるコドンの数を最小限に抑えること)、終止コドンを排除し、大腸菌のレアコドン(rare codons)が最小化されたNDT、VMA、ATGとTGGの混合プライマーを(2012 Biotechniques 52:149−158)を設計して使用した。詳細には、各々の変異部位の上流塩基15bpと変異部位を置換する塩基3bp(各々NDT、VMA、ATGとTGG)、下流塩基15bpで全長は33bpにして、混合プライマーを製作して使用した。PCR条件は、94℃で2分間変性後、94℃で30秒の変性、60℃で30秒のアニーリング、72℃で10分間の伸長を30回繰り返した後、72℃で60分間伸長反応を行った。変異部位別の飽和突然変異ライブラリーを作製した後、ライブラリー別の変異株をランダム選抜<変異11個>して塩基配列を分析して、アミノ酸変異の分布を評価した。この分析結果に基づいて、ライブラリー別配列包括度(sequence coverage)90%以上のスクリーニング規模を設定した(2003.Nucleic Acids Res.15;31:e30)。
2−2.活性改良変異酵素のスクリーニングと、複数の変異酵素の製作
製作された飽和突然変異ライブラリーから活性改良の変異酵素を大量で高速スクリーニングするために、D−フルクトースを特異的に定量化できる発色測定法を用いた。詳細には、70%のフォリン-チオカルトー溶液(folin−ciocalteu reagent、SIGMA−ALDRICH)と基質反応完了液を15:1の割合で混合した後、80℃で5分間反応し900nmで測定してOD値で比較分析した。
野生型酵素(配列番号1)と相対活性を比較して活性(D−フルクトース転換・D−タガトース生成)が増加した変異部位54か所の変異体を1次選抜し、該当遺伝子は塩基配列分析してアミノ酸変異情報を分析した(表2〜表10)。
前記1次選抜された変異酵素は、精製(His−tag親和クロマトグラフィ)酵素液を用いてD−フルクトースと反応させた後、反応産物をHPLC分析法(カラムShodex SUGAR SP−G、カラム分析温度80℃、移動相HO、流速0.6ml/min、Refractive Index検出器)を用いて、野生型酵素に比べD−フルクトース転換・D−タガトース生成活性が増加した変異株236種を最終選抜した。
実施例3.活性が改善した変異酵素に対する特性の比較と評価
単位活性が改善した単一部位の変異酵素と、これらの組み合わせた多重部位の変異酵素に対して、D−フルクトースC4−エピマー化の相対活性を評価するために、各酵素を通常の方法(参照:Sambrook et al.、1989)により大腸菌BL21(DE3)で発現させて後精製(His−tag親和クロマトグラフィー)し、NiSOが存在する条件で各酵素を10unit/mlの濃度で25%(w/v)D−フルクトース基質に添加した後、pH8.0[50mMのリン酸カリウム(potassium phosphate)緩衝液]と65℃で2時間反応させテルモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来の野生型組換え酵素(野生型、配列番号1)と比較して、D−フルクトースC4−エピマー化の相対活性を測定した。








前記結果から、本発明のC4−エピメラーゼ変異体のD−フルクトースC4−エピマー化活性が野生型酵素より増加したことを確認し、特にM199の酵素変異体は、約20倍の単位活性が増加したと分析されて、野生型酵素に比べてタガトースの製造活性が著しく増加することを確認することができる。

Claims (15)

  1. 配列番号1のアミノ酸配列で構成されたヘキスロン酸C4−エピメラーゼ(Hexuronate C4−epimerase)のN−末端から272番スレオニン(T)のアミノ酸残基が変異した、ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  2. 前記272番スレオニン(T)のアミノ酸残基は、アラニン(A)、アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E)、フェニルアラニン(F)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、イソロイシン(I)、リシン(K)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、アスパラギン(N)、プロリン(P)、グルタミン(Q)、アルギニン(R)、セリン(S)、バリン(V)またはチロシン(Y)で置換されたことを特徴とする、請求項1に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  3. 前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、
    前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から125番セリン(S)のアミノ酸残基が更に変異したことを特徴とする、請求項1に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  4. 前記125番セリン(S)のアミノ酸残基は、
    システイン(C)、チロシン(Y)、グルタミン(Q)、グルタミン酸(E)、スレオニン(T)、アスパラギン(N)又はアスパラギン酸(D)で置換されたことを特徴とする、請求項3に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  5. 前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から、(i)185番セリン(S)のアミノ酸残基、または(ii)267番バリン(V)のアミノ酸残基、268番セリン(S)またはその組み合わせのアミノ酸残基がさらに変異したことを特徴とする、請求項3に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  6. 前記185番セリン(S)のアミノ酸残基は、アラニン(A)、グリシン(G)、ヒスチジン(H)、リシン(K)、グルタミン(Q)またはアルギニン(R)で置換されたことを特徴とする、請求項5に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  7. 前記185番セリン(S)のアミノ酸残基がさらに変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から267番バリン(V)のアミノ酸残基、268番セリン(S)のアミノ酸残基及び306番トリプトファン(W)からなる群より選択される一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したことを特徴とする、請求項5に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  8. 前記267番バリン(V)のアミノ酸残基はメチオニン(M)で置換され;前記268番セリン(S)のアミノ酸残基はシステイン(C)またはスレオニン(T)で置換され;前記306番トリプトファン(W)のアミノ酸残基は、フェニルアラニン(F)、ヒスチジン(H)、メチオニン(M)またはバリン(V)で置換されたことを特徴とする、請求項7に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  9. 前記267番バリン(V)のアミノ酸残基、268番セリン(S)またはその組み合わせのアミノ酸残基が更に変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から、(i)231番アスパラギン酸(D)、386番アルギニン(R)のアミノ酸残基またはその組み合わせ、または(ii)164番リシン(K)、168番アスパラギン酸(D)および175番グルタミン酸(E)からなる群より選択される一つ以上のアミノ酸残基がさらに変異したことを特徴とする、請求項5に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  10. 前記231番アスパラギン酸(D)はアルギニン(R)で置換され、前記386番アルギニン(R)はプロリン(P)またはバリン(V)で置換されたことを特徴とする、請求項9に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  11. 前記267番バリン(V)及び386番トリプトファン(W)のアミノ酸残基が更に変異したヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体は、前記ヘキスロン酸C4−エピメラーゼのN−末端から97番スレオニン(T)、149番グルタミン(Q)、166番プロリン(P)及び351番プロリン(P)からなる群より選択される一つ以上のアミノ酸残基が更に変異したことを特徴とする、請求項9に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  12. 前記97番スレオニン(T)はアラニン(A)またはロイシン(L)で置換され、前記149番グルタミン(Q)はアルギニン(R)で置換され、前記166番プロリン(P)はアルギニン(R)で置換され、前記351番プロリン(P)はセリン(S)で置換されたことを特徴とする、請求項11に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  13. 前記164番リシン(K)はメチオニン(M)で置換され、前記168番アスパラギン酸(D)はグルタミン酸(E)で置換され、前記175番グルタミン酸(E)はグリシン(G)で置換されたことを特徴とする、請求項9に記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体。
  14. 請求項1ないし13のいずれか一つに記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体をコードする核酸。
  15. 請求項1ないし13のいずれか一つに記載のヘキスロン酸C4−エピメラーゼ変異体、前記変異体を発現する微生物又は前記微生物の培養物とD−フルクトース(D−fructose)を接触させるステップを備える、D−タガトースの製造方法。
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