JP2018534152A - チップブレーカー歯を備える帯鋸 - Google Patents

チップブレーカー歯を備える帯鋸 Download PDF

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Abstract

鋸刃(1)は、面取り部(15)の領域に配置された2つの有効な切削エッジ部分(7)を備える面取りした歯(10)を有しており、これらの有効な切削エッジ部分(7)の間に歯(10)の無効な切削エッジ部分(8)が形成されている。これにより、形状を変えて形成されている2つの歯(10)だけを用いて、5つの切削溝部分(18)を形成することができる。【選択図】 図4

Description

本発明は、歯支持体と、この歯支持体に配置された複数の歯とを備える鋸刃に関する。
この種の鋸刃は、特に、歯が直線的に連続して配列された金属製の帯鋸として形成することができ、金属製部材の鋸引きに用いられる。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備える鋸刃は、独国特許出願公開第4200423号明細書から知られている。この鋸刃は、出願人の「FUTURA」というブランド名でも知られている。これらの歯は、目立てされていないポジティブな円錐形をした、面取り済みの歯として形成され、1つのグループの中で歯の高さと幅が段階的に変化しており、このグループが歯支持体に沿って繰り返し出現する。このとき、このグループは、最も幅広くかつ最も背の低い歯を表面歯として有し、その他の歯を性能歯として有している。従って、例えば形状を変えて形成されている4種類の歯によって、7つの切削溝部分が形成される。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備える鋸刃は、独国特許出願公開第4300622号明細書から知られている。この鋸刃は、出願人の「FUTURA PLUS」というブランド名でも知られている。これらの歯は、目立てされていないポジティブな円錐形をした、面取り済みの歯として形成されており、2つのグループに分けられ、これらのグループが歯支持体に沿って入れ子式に繰返し出現する。第1グループには高さと幅が段階的に変化する歯が配置され、性能歯を形成している。第2グループの歯は互いに同一に形成されており、歯の幅は最も広く、表面歯を形成している。従って、例えば形状を変えて形成されている4種類の歯によって、7つの切削溝部分が形成される。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備える鋸刃は、独国特許出願公開第19739074号明細書から知られている。この鋸刃は、出願人の「SELEKTA」というブランド名でも知られている。これらの歯は、歯支持体に沿って繰返し出現するグループの中に配置されている。グループには目立てされた歯が偶数個あり、それらが直接的に連続して並び、表面歯を形成している。さらにこのグループには、高さが最大で目立てされていない歯もあり、これは性能歯を形成している。高さの低い表面歯は、詳細には据え込み加工による弾性塑性変形によって製造されたものである。これにより、形状を変えて形成されている3種類の歯によって、3つの切削溝部分が形成される。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備え、形状を変えて形成されている歯を2種類のみ有する鋸刃は、従来技術では一般的に荒削りカッター及び仕上げカッターとして知られている。これらの2種類の歯は目立てされておらず、歯支持体の長手方向中心面に対して左右対称に形成されている。荒削り歯は面取りされ、仕上げ歯よりも背が高い。これに対して、仕上げ歯には面取りされている歯と、面取りされていない歯があり、切刃の高さでの幅は荒削り歯よりも広くなっている。そのような歯の形状は、「トリプルチップ」歯形とも呼ばれる。これは切削溝の幅に沿って3箇所でチップが取り除かれるからである。従って、形状を変えて形成されている2種類の歯によって、3つの切削溝部分が形成される。
金属を鋸引きするための丸鋸刃は、独国特許出願公開第2516137号明細書から知られている。この丸鋸刃は、形状を変えて形成されている歯を2種類のみ有している。これらの歯の幅と高さは同一であるが、異なった面取りが行われている。ここでは、突出部における角度0°のフランク面が重なり合うように形成されている。
非金属部材を鋸引きするための丸鋸刃は、独国特許出願公開第102014205445号明細書から知られている。この丸鋸刃は、前述の文献の図4に示されている実施形態に従って、形状を変えて形成されている歯を2種類のみ有している。これらの歯は幅が同じで、高さが異なっており、突出部における角度0°のフランク面が重なり合うように形成されている。
独国特許出願公開第4200423号明細書 独国特許出願公開第4300622号明細書 独国特許出願公開第19739074号明細書 独国特許出願公開第2516137号明細書 独国特許出願公開第102014205445号明細書
本発明は、鋸引きする材料の表面の質を高め、高性能であると同時に、低コストで製造可能な鋸刃を提供するという課題に基づいている。
本発明の課題は、本発明に従って、独立請求項の特徴によって解決される。
本発明に基づくその他の好ましい実施形態は、従属請求項に示されている。
本発明は、請求項1に基づく鋸刃に関する。
さらに本発明は、請求項12に基づく鋸刃にも関する。
鋸刃:本出願における鋸刃とは、長い帯鋸、弓鋸、丸鋸、電動鋸刃、往復鋸刃、ジグソーブレード又はその他の構造形状の鋸刃を意味する。
切削溝:本出願における切削溝とは、鋸刃によって鋸引きする材料に生じる溝を意味する。この溝は、鋸刃の歯によるチップの除去によって生じる。
切削溝部分:本出願における切削溝部分とは、溝幅方向に連続するチップが除去される切削溝の部分領域を意味する。従って、例えば図4に斜線部分として示されているさまざまな帯状部分がこれに該当する。
有効な切削エッジ部分:本出願における有効な切削エッジ部分とは、鋸刃の歯の切刃の切削エッジ部分であって、鋸刃の他の歯に対して寸法及び配置を定めることにより、鋸引きで切削する材料と接触してチップを除去する部分を意味する。
無効な切削エッジ部分:本出願における無効な切削エッジ部分とは、鋸刃の歯の切刃の切削エッジ部分であって、他の歯に対して寸法及び配置を定めることにより、鋸引きで切削する材料との接触がなく、従ってチップを除去しない部分を意味する。
表面歯:本出願における表面歯とは、鋸引きされる部材表面の質の形成に影響を与える鋸刃の歯を意味する。
表面歯は、帯の延伸方向に向かって(又は帯状でない鋸刃では刃の運動方向)に突き出る鋸刃の突出部において外部側面の境界を画定する歯である。表面歯が目立てされていない歯の場合、この表面歯が最も幅広の歯であることを意味する(図4を参照)。表面歯が目立てされた歯の場合、このことは、前述した突出部において目立てされた歯の側面が前述したような形で他の歯よりも突き出るように、目立て幅が選択されていることを意味する(図27などを参照)。
性能歯:本出願における性能歯とは、表面歯とは異なり、主として鋸刃の切削性能に影響を与える鋸刃の歯を意味する。すなわち、そのような歯は、他の歯に比べ少なくとも特定の部分が鋸刃の送り方向に突出している。帯の延伸方向に向かって突き出る前述した突出部において(図4などを参照)、そのような性能歯は、切削溝の内側領域において、溝の表面から離れてチップを除去する歯である。
チップブレーカー歯:本出願におけるチップブレーカー歯とは、1つのチップをその幅に沿って複数のチップに破砕、分割、細分化又は切断するために用いられる鋸刃の歯を意味する。従って、それによって生じるチップは、幅がより狭くなる。このようなチップブレーカー歯は、チップ幅破砕機の歯、チップ分割歯、チップ幅分割歯、チップ切断歯、チップ破砕機の歯、切削溝破砕機の歯、切削溝切断機の歯、切削溝切断形成機の歯、5倍歯又はTAURUSR歯とも呼ばれる。
ポジティブな円錐形の歯:本出願におけるポジティブな円錐形の歯とは、帯の延伸方向に向かって突き出た突出部が、例えば図4に示されているように、下に行くほど細くなるくさび形を有している鋸刃の歯を意味し、そのフランク面は垂直線に対してポジティブな逃げ角で配置されているため、歯及び鋸刃が切削溝に挟まって動かなくなるのを防ぐ。
歯支持体:本出願における歯支持体とは、鋸刃の歯が配置されている鋸刃の部分を意味する。この関連において、しばしば鋸刃の「本体」とも呼ばれる。しかし、「歯支持体」という用語の方が、それ自体は歯とは呼べないものの、歯が配置されている鋸刃の部分であることをより明確に表現している。この場合、歯支持体と歯では、機能面と材料面に違いがあることに注意しなければならない。歯の機能に関しては、歯の底部にある歯基底部から始まっている。しかし、この歯基底部は、歯支持体と同じ材料からなり、歯支持体と一体形成されている場合が多い。言い換えると、この材料部分は歯支持体の機能を満たしており、その他の部分は歯基底部及び歯の機能を満たしている。従って、材料に関しては、歯支持体からかなり離れた歯の先端領域で分割されている。
番号付けの説明:「第1の歯」。「第2の歯」、「第1の数」、「第2の数」、「第1の方向」、「第2の方向」などの意味で、歯又はその他の特徴を示す用語は、まず、歯又はその他の特徴を相互に区別する目的にのみ用いられ、従って鋸刃に配置されている順番を意味するものではない。ただし、これによって、歯が正確にこの順番で(必要に応じて、別の歯を間に挟んで)配置されていることもあり得る。
グループごとに形状を変えて形成及び/又は配置されている比較的少数の歯を用いて、鋸引き中に比較的多数の切削溝部分を形成する鋸刃が提供される。これにより、1つの歯当たりの切削溝部分が増加する。
従って、この新しい鋸刃の製造費は、形状を変えて形成されている歯をより多く有している鋸刃に比べて軽減される。しかし、同時に、形状を変えて形成されている歯が同数であっても、鋸刃の特性は従来技術の鋸刃に比べ改善されている。この利点は、それぞれの歯グループにおいて少なくとも1つのチップブレーカー歯を適切に形成し、配置することによって実現される。
このチップブレーカー歯により、形状を変えて形成されている他の歯の切削エッジ部分は、グループ内で有効な切削エッジ部分と無効な切削エッジ部分に細分化されることになる。従って、この他の歯は、チップブレーカー歯によってより多くのチップを切削溝の幅に沿って生成する。
製造費は荒削りカッター及び仕上げカッターによる鋸刃よりも上昇することはない。なぜなら、歯に施される研磨面の数は換わらないか、もしくはほとんど増加しないからである。従って、製造費はグループ方式による従来技術の鋸刃の製造費よりも軽減される。
チップブレーカー歯により、切削性能の向上、切込み挙動の改善、良好な直進安定性、振動特性の改善、騒音発生の低下、表面の質の改善が得られる。特に、第1の歯(チップブレーカー歯ではない)が性能歯と表面歯を組み合わせた歯であり、かつ最大高さを有する歯として形成されている場合は、切込み挙動がさらに改善する。この場合、第1の歯は、切削溝中心部の有効な切削エッジによってガイド歯として機能する。同時に、この歯は最大の歯幅をしているため、切削溝の幅もこれによって決定される。従って、この鋸刃はたわみに対して抵抗力を有している。
第1の歯は、特にグループ内で最も背の高い歯であってよい。第2の歯は、特にグループ内で2番目に背の高い歯とすることができる。しかしまた、これらの歯は、それぞれの図における配置に従って名前を付けてもよい。この場合は特に、最前列の歯を第1の歯とし、その直後に配置されている歯を第2の歯などと表記できる。基本的に歯の順番はグループ内で自由に選択可能であることも考慮しなければならない。
(非チップブレーカー歯の)第1の歯の無効な切削エッジ部分は、そこに配置されている第2の歯によって生じる。すなわち、第2の歯は第1の歯に関するチップブレーカー歯として形成されている。チップブレーカー歯は、第1の歯の無効な切削エッジ部分を覆い、そこに自ら有効な切削エッジ部分を有している。すべての切削エッジ部分は切削溝の幅に沿って途切れなく並んでいるので、それらの合計が切削溝の全幅になる。それぞれの切削溝部分は、1つ以上の歯の有効な切削エッジ部分によって形成される。1つ又は複数の新しいチップブレーカー歯により、1つの歯につきより多くの切削溝部分が生じる。このことは、切削溝部分の少なくとも1つの部分の幅が減少していることも意味する。
非チップブレーカー歯は面取りされて形成されている。つまり、この歯は、少なくとも片方の側に少なくとも1つの面取り部を有している。好ましくは、この歯は両側にそれぞれ1つの面取り部を有している。これらの面取り部は、左右対称又は左右非対称に形成されていてよい。
チップブレーカー歯は、面取りせずに形成することができる。これにより、面取り部の研磨加工が省略されるため、製造にかかる費用が大幅に削減される。しかしまた、チップブレーカー歯は面取りして形成することも可能である。
1つの歯を除き、グループ内のすべての歯は面取りせずに形成されていてよい。これにより、研磨加工にかかる費用を最小化できる。
チップブレーカー歯は、目立てされずに形成されてよい。形状を変えて形成されている歯がグループ内に2つしかない場合、チップブレーカー歯は長手方向中心面に対して左右対称に形成されている。しかし、形状を変えて形成されている歯がグループ内に3つある場合は、チップブレーカー歯を長手方向中心面に対して左右非対称に形成することもできる。この第3の歯も同様にチップブレーカー歯であり、他方のチップブレーカー歯に対して左右非対称かつ鏡面対称に形成され、配置されている。この場合、配置に応じて、両方のチップブレーカー歯は機能的に共通して1つのチップブレーカー歯のみを形成する。
このチップブレーカー歯は、正面から見て(すなわち、帯鋸では突出部が帯の延伸方向に向かって突き出ている)、そのフランク面が非チップブレーカー歯の面取り部と交差し、非チップブレーカーの歯のフランク面とは交差しないように形成され、配置されている。特にこのことは、チップブレーカー歯が、非チップブレーカー歯よりも幅細に形成されていることを意味している。これにより、切削溝の左右外側に非チップブレーカー歯によって作られるそれぞれ1個のチップ(すなわちチップ1とチップ2)のためのスペースが生じる。内側にはそれぞれ次のチップが続き(すなわちチップ3とチップ4)、このチップは主に非チップブレーカー歯の面取り部によって作られる。最も内側には5番目のチップが生じ、主にこのチップは最大高さを有する性能歯の直線の切削エッジ部分によって形成される。
チップブレーカー歯はポジティブなフランク角を有することができる。すなわち、これはポジティブな円錐形の歯であり、歯の先端から歯支持体の方向に見て細くなっている歯を意味する。これにより、歯が切削溝に挟まって動かなくなるのを防ぐ。
歯は、特に歯支持体に沿って繰返し出現するグループの中に配置されている。この場合、ピッチは、グループ内の歯間距離及びグループ間の距離がどちらも一定しているという意味で一定のピッチであってよい。これらの距離は同一でも、あるいは異なっていてもよい。しかしまた、ピッチは、グループ内の歯間距離及び/又はグループ間の距離が異なっているという意味で可変ピッチであってもよい。
グループは、形状を変えて形成されている歯を2つだけ有していてよい。すなわち、グループ内には異なる2種類の歯だけが存在する。このグループが鋸刃に繰返し配置されている。この場合、さまざまに形成された多数の歯を有する別のグループをさらに鋸刃に配置することも可能である。
グループは、形状を変えて形成されている歯を3つだけ有していてもよい。すなわち、グループ内には異なる3種類の歯だけが存在する。このグループが鋸刃に繰返し配置されている。この場合、さまざまに形成された多数の歯を有する別のグループをさらに鋸刃に配置することも可能である。
形状を変えて形成されている2つの歯がグループ内にあり、そのうちの1つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、5つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている3つの歯がグループ内にあり、そのうちの1つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、7つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている3つの歯がグループ内にあり、そのうちの2つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、9つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている4つの歯がグループ内にあり、そのうちの1つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、9つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている4つの歯がグループ内にあり、そのうちの2つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、11の切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている4つの歯がグループ内にあり、そのうちの3つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、13の切削溝部分を形成することができる。同じことが、グループ内の5つ、6つ、7つ以上の歯にも当てはまる。
切削溝部分の最大数及びそれに対応するチップの最大数は、以下の方程式によって特定することができる。
S=2G−1+2T
この場合、次のことが該当する:
S=グループ当たりの切削溝部分の数
G=グループ内の歯の総数
T=グループ内のチップブレーカー歯の数
第2の歯は第1の歯に関するチップブレーカー歯として形成され、第3の歯は第2の歯に関するチップブレーカー歯として形成されていてよい(図10などを参照)。このことは、それぞれのチップブレーカー歯が他の歯の切削エッジ部分の機能分割を各々1つずつ引き受けることで、第1の部分は有効な切削エッジ部分となり、次の第2の部分は無効な切削エッジ部分となり、それに続く第3の部分は有効な切削エッジ部分となっていることを意味する。
第3の歯は、第1又は第2の歯のチップブレーカー歯として形成することができる。第3の歯が第2の歯のチップブレーカー歯として、及びこの第2の歯が第1の歯のチップブレーカー歯として形成されている場合、9つの切削溝部分を形成することができる(図10などを参照)。第3の歯が第1の歯のチップブレーカー歯として形成され、この第1の歯がチップブレーカー歯として形成されていない場合は、7つの切削溝部分が生じる(図9などを参照)。
グループ内の歯の2つは目立てされていてよい。これに該当する歯は第2及び第3の歯であり、第1の歯は目立てなしで形成されている。目立てされている一方の歯は左へ目立てされ、他方の歯は右へ目立てされている。従って、左へ目立てされた歯は第1の歯の左側に関するチップブレーカー歯になり、右へ目立てされた歯は第1の歯の右側に関するチップブレーカー歯になる。この場合、両方のチップブレーカー歯は、機能的に共通して1つだけのチップブレーカー歯を形成する。
チップブレーカー歯は、非チップブレーカー歯よりも小さな最大高さ及び最大幅を有していてよい。グループ内に形状を変えて形成された歯が2つしか配置されていない場合、このことは、非チップブレーカー歯が最大高さ及び最大幅を有していることを意味する。従って、この非チップブレーカー歯は性能歯と表面歯を組み合わせた歯である。
鋸刃は、第1の面取りした歯と第2の歯を有していてもよく、第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように形成され、配置されている。この第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯のフランク面と交差しないように形成され、配置されていてよい。
第2の歯は、そのフランク面が正面から見て、隣接する第1の歯の切削エッジの外端部から切削溝の幅方向に間隔をあけて第1の歯の面取り部と交差するように形成され、配置されていてよく、この間隔は、切削溝の幅の少なくとも5%、特に少なくとも6.5%、詳細には少なくとも8%、さらに詳細には約10%及び/又は最大18%、特に最大18.5%、詳細には最大20%に相当する。すなわち、この間隔は、第1の歯の有効な切削エッジの、第2の歯と重なっていない領域が、適切な幅でチップ形成に使用されるように決められている。
鋸刃は、特に、歯が連続して直線状に配置されている長い帯鋸として、弓鋸刃、丸鋸刃、電動鋸刃、往復鋸刃又はジグソーブレードとして形成することができる。
鋸刃は、特に金属製又は金属合金製の部材を鋸引きするために用いる。しかしまた、このような種類の鋸刃によって、その他の材料、特に木材、プラスチック、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)及びその他の合成物を鋸引きすることもできる。
鋸刃の歯は、寸法の決められた切刃形状を備える切刃を有している(寸法の決められていない切刃形状を備える切刃とは異なる。DIN8580を参照)。
歯支持体及び歯基底部は、金属、特にスチール製であることが好ましい。
切刃及び歯の先端の少なくとももう1つの部分も同様に金属製である。この材料は歯支持体及び歯基底部の材料よりも高硬度であることから、この鋸刃は全体として金属材料の鋸引きに非常に適している。材料は、例えば高速度鋼(HSS)、すなわち、合金元素として、タングステン、モリブデン、バナジウム、コバルト、ニッケル及び/又はチタンを用いた合金工具鋼であってよい。しかしまた、超硬合金、セラミック切削材、ダイヤモンドなど、その他の切削材も可能である。超硬合金とは焼結したカーバイド超硬合金を意味する。一般的に、これは超硬材料としてタングステンカーバイド、結合剤としてコバルトを有している。その他の超硬合金は、超硬材料としてチタンカーバイド及び窒化チタンを、結合剤としてニッケル、コバルト、モリブデンを有しており、サーメットと呼ばれる。
切刃及び必要に応じて歯先端の別の部分に、歯の耐摩耗性を高める超硬材料層を施すこともできる。
歯又は歯先端の硬度は、歯支持体の突出部にインサートを固定することによって、歯支持体より増加させることができる。このインサートにより、突出部の材料及び歯支持体の材料に比べ、より高い硬度と耐摩耗性が得られる。これらのインサートは鋳物として形成されており、独立したエレメントとして製造した後、特に溶接又はハンダ付けによって突出部に永久接続される。しかしまた、その代わりに、鋸刃はバイメタル鋸刃であってもよい。
少なくとも一部の歯は、約10°以上、詳細には約12°以上のすくい角、及び/又は約18°以上、詳細には約20°以上の逃げ角を有していてよい。これによって刃物角が縮小し、切れ味が良くなる。また、切削力が軽減され、鋸引きする部材材料のひずみ硬化が防止される。すくい角を大きくすると、チップ形成作業が少なくて済む。逃げ角を大きくすると、切削加工プロセスにおける摩擦力が減少する。
これまでに述べた鋸刃及び後述する鋸刃のすべての実施形態では、歯の順序、ピッチ、高さ、幅、面取り数、面取り長さ、フランク角、水平な切削エッジ部分などに違いがあることがある。
本発明の有利な発展形態は、請求項、明細書及び図に示されている。明細書で示された、特徴及び複数の特徴の組合せの利点は単なる例であって、代替として又は追加的に作用することができ、これらの利点が、必ずしも本発明に基づく実施形態によって達成される必要はない。このことから、添付の請求項の対象を変更することなく、元の出願書類及び特許の開示に関しては次のことが有効である。すなわち、その他の特徴は、とくに図示されている形状及び複数のコンポーネント相互の相対的寸法、並びにそれらの相対的配置及び動作可能な接続が示された図を参照することができる。本発明の様々な実施形態の特徴の組合せ又は様々な請求項の特徴の組合せも、請求項の参照請求項が選択されていたとしても同様に可能であり、これをもって提案される。このことは、個々の図に示されている特徴、又はそれらの説明で言及される特徴にも該当する。これらの特徴は、様々な請求項の特徴と組み合わせることも可能である。同様に、請求項に記載されている、本発明のさらなる実施形態の特徴は廃止することもできる。
請求項及び明細書の中で示された特徴は、それらの数に関して、ちょうどこの数又は示された数よりも大きい数があることを意味しており、「少なくとも」という副詞の明確な使用を必要としない。すなわち、例えば1つの面取り部について言及している場合、このことは、正確に1つの面取り部、2つ以上の面取り部があることを意味している。これらの特徴はその他の特徴によって補完されるか、又は唯一の特徴であってよく、それらの特徴からそれぞれの成果が構成される。
請求項の中に含まれる符号は、請求項によって保護されている対象の範囲を制限するものではない。これらの符号は、請求項の理解を簡単する目的にのみ使用されている。
以下に、図に示された好ましい実施例を使って、本発明をさらに詳しく説明する。
新しい鋸刃の第1の実施例の側面図である。 図1による鋸刃の平面図である。 図1による鋸刃の正面図である。 切削溝を図示した、図1による鋸刃の正面図である。 切削溝を図示した、荒削りカッター及び仕上げカッターによる従来技術の鋸刃の正面図である。 切削溝を図示した、グループ方式による従来技術の鋸刃の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第2の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第3の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第4の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第5の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第6の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第7の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第8の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第9の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第10の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第11の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第12の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第13の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第14の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第15の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第16の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第17の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第18の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第19の実施例の正面図である。 新しい鋸刃の第20の実施例の側面図である。 図25による鋸刃の平面図である。 切削溝を図示した、図25による鋸刃の正面図である。 新しい鋸刃の第21の実施例の側面図である。 図28による鋸刃の平面図である。 切削溝を図示した、図28による鋸刃の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第22の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい鋸刃の第23の実施例の正面図である。
図1〜4は、新しい鋸刃1の第1の実施例をさまざまな方向から見た図である。
図に示されているのは鋸刃1の一部だけであり、図示されている部分は引き続き、図1においては左右及び下方に、図2においては左右に延びている。従って、図1及び図2における左端と右端にある垂直な線及び図1の矢印の上にある水平線は単なる中断線でしかない。図1及び図2の描画は、1:3の縮尺に従っている。
図では、鋸刃1が帯の延伸方向9に長く延びる帯鋸として形成されている。しかしまた、鋸刃1は、弓鋸刃、丸鋸刃、電動鋸刃、往復鋸刃又は対応する運動方向を持つジグソーブレードであってもよいだろう。鋸刃1自体は金属製であり、金属の鋸引きに用いられる。しかしまた、その他の材料から製造することも、及び/又はその他の素材の鋸引きに用いることもできるであろう。
鋸刃1は歯支持体2を有しており、この歯支持体については一部分しか図示されていない。この歯支持体2は多数の突出部3を有し、これらの突出部にはそれぞれ1つのインサート4が固定されている。インサート4を備える突出部3は、切刃5を備える歯10を形成している。インサート4は、鋸刃1の突出部3及び歯支持体2の材料よりも硬い材料からなる。好ましくは、インサート4の材料は超硬合金である。しかしまた、その他の適合する材料であってもよいであろう。インサート4は、それぞれに割り当てられている突出部3と、特にハンダ付け又は溶接によって固定されている。しかしまた、鋸刃1は例えばバイメタル鋸刃として形成されていてもよいであろう。
鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。歯10は、グループ内に一定のピッチで配置されている。このグループは、次に、鋸刃1の長さに沿って一定のピッチで繰り返し出現する。しかしまた、可変ピッチを用いてもよいだろう。
鋸刃1の歯10の新しい実施形態は、特に図3及び図4に分かりやすく示されている。これらの図は、それぞれ鋸刃1の正面図である。この正面図は、帯の延伸方向9に向かって突き出た鋸刃1の突出部に該当する。この図では歯10が重なり合っているため、少数の歯10のみ、この例では2つの歯10しか図示されていない。しかし、これらの歯10の前後には、図1及び2に示されているように、その他の歯10が配置されていることが分かる。
歯10はそれぞれ切刃5を有しているが、図3及び図4ではこの切刃の切削エッジ6しか確認できない。さらに切削エッジ6はさまざまな部分を有している。この種の部分が鋸引きの際に鋸引きする材料と接触する場合、この部分は有効な切削エッジ部分7と呼ばれる。このことが当てはまらない場合、それぞれの部分は突出部の他の歯10の部分によって覆われるので、無効な切削エッジ部分8となる。
本例において、鋸刃1は形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。
第1の歯11は面取りした歯10であり、切削エッジ6の部分を形成し、長手方向中心面に対して左右対称に切削エッジ6の直線部分16につながる2つの面取り部15を備えている。この場合の面取り角は約45°である。しかしまた、面取り部15は、例えば50°〜20°、詳細には約30°など、その他の傾斜を有してもよいだろう。さらに下方を見ると、それぞれの面取り部15にフランク面17が続いている。この実施例におけるフランク面17は、約6°のフランク角を有している。しかしまた、例えば2°〜8°、詳細には約3°など、その他のフランク角を有することもできるだろう。第1の歯11は、性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。
さらに、この歯グループは第2の歯12も有している。第2の歯12は、この場合、面取りされずに形成されているため、そのフランク面17は切削エッジ6の直線部分16に直接つながっている。フランク角は同様に6°である。しかしまた、その他のフランク角が選択されていてもよいであろう。第2の歯12は、性能歯、ポジティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。
第1の歯11と第2の歯12の相互作用によって行われる切削作業は、図4の上部に示されている切削溝部分18に詳しく図示されている。形状を変えて形成されている2つの歯11及び12だけを用いても、5つの切削溝部分18が形成される。この新しい歯の形状及び配置は、「5倍チップ」形状とも呼ぶことができる。これにより、第2の歯12をチップブレーカー歯として形成することができる。
このことは、特に、歯12が第1の歯11の切削エッジ6の一部を覆い隠すことにより、第1の歯がそれぞれその面取り部に2つの有効な切削エッジ部分7を有することになり、それらの間に第1の歯11の無効な切削エッジ部分8が形成されることを意味している。中間に配列された無効な切削エッジ部分8は、第2の歯12と重なり合う部分である。すなわち、無効な切削エッジ部分8の中間配置は、長手方向中心面から外側へ見て第1の歯11の切削エッジ6の最も外側の地点の手前で重なり合いが終了することによって生じる。
図4に示されているように、これにより、外から2番目の両方の切削溝部分18の外側領域には、第2の歯の直線部分16と面取り部15との間の移行部という意味での鋭いエッジは存在しない。その代わり、ここには連続する直線部分16だけがある。これにより、この切削溝部分18では表面品質が改善されている。
図3及び4の例では、第1の歯11が、第2の歯12よりも大きな最大高さと最大幅を有している。従って、第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせとして形成されている。第2の歯12は純粋な性能歯であり、切削溝の横側表面の形成には加わっていない。第2の歯12は、そのフランク面17が第1の歯11の面取り部7と交差し、第1の歯11のフランク面とは接触又は重なり合わないように形成され、配置されている。
ポジティブなフランク角により、アンダーカット又は逃げ、あるいは逃げ角が生じる。これにより、摩擦が減少し、並んで発生するチップを分割しやすくなる。従って、振動の発生も抑制されるため、鋸引き時の騒音が減少する。しかしまた、ネガティブなフランク角又は0°のフランク角を選択することもできるであろう。この場合、アンダーカットはできない。
個々の切削溝部分18の幅は、この場合、鋸引き時に除去されるチップの幅に相当する。すなわち、このケースでは、幅の異なる5つの独立したチップが発生する。しかしまた、チップは全部又は部分的に同じ幅を有していてもよいであろう。
本発明による鋸刃1と従来技術の鋸刃1との違いを明確にするため、従来技術の鋸刃1を図5に示す。これは、荒削りカッターと仕上げカッターによる鋸刃1である。鋸刃1には、2つだけの形状の異なる歯10、つまり第1の歯11と第2の歯12が交互に取り付けられている。第1の歯11は、いわゆる荒削りカッターである。第2の歯12は、いわゆる仕上げカッターである。第1の歯11は第2の歯12よりも背が高く、面取りされている。第2の歯12は面取りされていない。第2の歯12のフランク面17は、この場合、第1の歯11のフランク面17と交差している。このようにして、2つの異なる歯10によって3つの切削溝部分18が形成される。
もう1つの従来技術の鋸刃1を図6に示す。この鋸刃1は、グループ方式による鋸刃、詳細には出願人の「FUTURA」ブランドの鋸刃1である。この場合、繰返し出現する歯グループは、第1の歯、第2の歯12、第3の歯13、第4の歯14を有している。すべての歯10は面取りされており、フランク面17が重なり合うように形成され、配置されている。この場合、歯10は高さと幅が段階的に変化するように形成され、それによって4つの歯10で7つの切削溝部分18が形成される。
図5及び図6による従来技術に比べ、少なくとも1つのチップブレーカー歯を備える新しい鋸刃では、形状を変えて形成されている歯10の数が少なくなり、独立した切削溝部分18の数は増加している。
図7〜24には、新しい鋸刃1のその他のさまざまな実施例が示されている。歯10の特殊な形状を除き、鋸刃1の構造は、鋸刃1の第1の実施形態の構造にほぼ一致しているため、側面図及び平面図に関しては図1及び図2を参照されたい。この歯グループは、鋸刃1の長さに沿って一定のピッチで繰り返し出現する。しかしまた、可変ピッチも使用できるであろう。
図7は新しい鋸刃1の第2の実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は、鋸刃1の第1の実施例とは異なり、約6°のフランク角ではなく、約3°のフランク角を有している。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図8は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は、鋸刃1の第1の実施例とは異なり、面取り部15を有している。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図9は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12もやはり約6°のフランク角を有するが、鋸刃1の第1の実施形態よりも背が低くなっている。これにより、第3の歯13のためのスペースが作られている。このケースでは、この歯が面取りされており、歯グループで2番目に高い歯10になっている。第3の歯13は、性能歯及びポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18と同じ数である。
図10は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。すべての3つの歯11、12、13は、約6°のフランク角を有している。第1の歯11と第2の歯12は面取りされている。第3の歯13は面取りされていない。歯10は、2つのチップブレーカー歯、つまり第2の歯12と第3の歯13が存在するように形成され、配置されている。第2の歯12は、第1の歯11のチップブレーカー歯である。第3の歯13は、第2の歯12のチップブレーカー歯である。同時に、歯12及び13はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18の数よりも多い。
図11は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯11及び13は、約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、約3.5°のフランク角を有している。第2の歯12と第3の歯13は面取りされていない。歯12と13はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18と同じ数である。
図12は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第1の歯11は、約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、約−4°のフランク角を有している。歯13及び14は、それぞれ約3°のフランク角を有している。第1の歯11と第3の歯13は面取りされており、約45°の面取り角を有している。第2の歯12と第3の歯14は面取りされていない。歯13と14はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12は、性能歯及びネガティブな円錐形の歯として形成されている。歯12、13、14は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18の数よりも多い。
図13は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施形態と同様に形成されているが、約30°の面取り角を有している。歯11、13、14は、それぞれ約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、約0°のフランク角を有している。第1の歯11と第3の歯13は面取りされており、約30°の面取り角を有している。第2の歯12と第3の歯14は面取りされていない。歯13と14はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12は、性能歯及び直線状の(円錐形でない)歯として形成されている。歯12、13、14は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。
図14は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は面取りされておらず、ネガティブなフランク角を有している。この場合のフランク角は約−3.5°である。第2の歯12は、性能歯、ネガティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図15は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されているが、約30°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12はネガティブなフランク角を有している。この場合のフランク角は約−3°である。第2の歯12は、性能歯、ネガティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図16は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第3の歯13は同じ高さである。これらの歯は左右非対称に形成されている。この場合、第2の歯12は長手方向中心面から左寄りに延びている。第3の歯13は長手方向中心面から右寄りに延びている。従って、第2の歯12の右のフランク面17は第3の歯13によって覆われている。第3の歯13の左のフランク面17は第2の歯12によって覆われている。すなわち、歯12、13は目立てされた歯と機能的に同様に形成されており、このとき、非対称は後からの目立てによって形成されたものではなく、インサート4の形成によって得られたものである。歯12及び13はそれぞれ性能歯であり、かつ約30°のフランク角を備えるポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図17は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施形態と同様に形成されているが、より長い直線部分16を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は面取りされていない。2つの歯11、12は、約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、性能歯、ポジティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図18は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。ここでは、第1の歯11が鋸刃1の第1の実施例とは異なって形成されている。つまり、この歯はグループ内で最も背の高い歯10ではない。従って、第1の歯11は純粋な表面歯として形成されている。さらに、第1の歯は約6°のフランク角を備えるポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第3の歯13はそれぞれ面取りされておらず、約3°のフランク角を有している。歯12及び13は、純粋な性能歯として形成されている。この場合、歯12はグループ内で最も背の高い歯10である。第3の歯13はチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図19は、図18に示されている実施形態に類似した新しい鋸刃1のさらなる実施例である。このケースでは、第1の歯11がグループ内で最も背の低い歯10として形成されている。第3の歯13はチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図20は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されているが、約3°の面取り角を有している。第1の歯11は、性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第3の歯13はそれぞれ面取りされておらず、性能歯かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は、約3°のフランク角を有している。第3の歯13は、約6°のフランク角を有している。両方の歯12、13はチップブレーカー歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。
図21は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。この実施形態は、図10に示されている実施形態といくつかの共通点を有している。異なっている点は、第1の歯11が性能歯としてのみ形成されており、表面歯としては形成されていないことである。表面歯の機能は、第2の歯12が引き受けている。この場合、第2の歯12の面取り部17が第1の歯11の面取り部17と交差し、さらに(この図において)歯支持体2の方向に重なっている。つまり、このことから、第2の歯12はチップブレーカー歯ではない。このグループ内の唯一のチップブレーカー歯は歯13である。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図22は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。この歯は、グループ内で唯一面取りした歯10である。その他の歯12、13、14は、面取りしていない歯10として形成されている。第2の歯12は約−4°のフランク角を有しており、従ってネガティブな円錐形の歯として形成されている。第3の歯13は約6°のフランク角を有しており、従ってポジティブな円錐形の歯として形成されている。第3の歯13は約3°のフランク角を有しており、従って同様にポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12、13、14は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。
図23は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は面取りされておらず、約3°のポジティブなフランク角を有している。第3の歯13は面取りされており、約3°のポジティブなフランク角を有している。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。
図24は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、鋸刃1の第1の実施例と同様に形成されているが、約3°のフランク角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第4の歯14はそれぞれ面取りされている。第3の歯13は面取りされていない。歯12、13、14は、それぞれ約3°の面取り角を有している。第3の歯13は、第2の歯12に関するチップブレーカー歯として形成されている。歯12及び14は、機能的に共通して第1の歯11に関するチップブレーカー歯を形成する。これにより、機能的には全部で2つのチップブレーカー歯が存在する。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、11つの切削溝部分18が生じる。
図25〜27は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図1、2及び4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約30°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第1の歯11は、約6°のフランク角を有している。歯12及び13は、目立てされた歯10として形成されている。この場合、歯12は、帯の延伸方向9に見て、鋸刃1の左側で作用する歯10である。これに対応して、歯13は、帯の延伸方向9に見て、鋸刃1の右側で作用する歯10である。歯12、13の有効な領域は面取りされていない。これらの歯は、約3°のポジティブなフランク角を有している。歯12及び13は、それぞれチップブレーカー歯として形成されている。しかし、これらの歯はそれぞれ鋸刃1の長手方向中心面の片方にのみ機能を提供する。従って、これらの歯は、機能的に1つのチップブレーカー歯のように作用する。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図28〜30は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図1、2及び4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約30°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第1の歯11は、約6°のフランク角を有している。歯12及び13は、目立てされた歯10として形成されている。このケースでは、歯12は左へ、歯13は右へ目立てされている。歯12、13は面取りされ、約45°の面取り角を有している。これらの歯は、引き続き約3°のポジティブなフランク角を有している。歯12及び13は、それぞれチップブレーカー歯として形成されている。しかし、これらの歯はそれぞれ鋸刃1の長手方向中心面の片方にのみ機能を提供する。従って、これらの歯は、機能的に1つのチップブレーカー歯のように作用する。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図31は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約20°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図32は新しい鋸刃1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。鋸刃1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約35°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
1 鋸刃
2 歯支持体:
3 突出部
4 インサート
5 切刃
6 切断用エッジ
7 有効な切削エッジ部分
8 無効な切削エッジ部分
9 帯の延伸方向
10 歯
11 第1の歯
12 第2の歯
14 第4の歯
15 面取り部
16 直線部分
17 フランク面
18 切削溝部分
本発明は、歯支持体と、この歯支持体に配置された複数の歯とを備える金属製の帯鋸に関する。
この種の帯鋸は、特に、歯が直線的に連続して配列された金属製の帯鋸として形成することができ、金属製部材の鋸引きに用いられる。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備える帯鋸は、独国特許出願公開第4200423号明細書から知られている。この帯鋸は、出願人の「FUTURA」というブランド名でも知られている。これらの歯は、目立てされていないポジティブな円錐形をした、面取り済みの歯として形成され、1つのグループの中で歯の高さと幅が段階的に変化しており、このグループが歯支持体に沿って繰り返し出現する。このとき、このグループは、最も幅広くかつ最も背の低い歯を表面歯として有し、その他の歯を性能歯として有している。従って、例えば形状を変えて形成されている4種類の歯によって、7つの切削溝部分が形成される。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備える帯鋸は、独国特許出願公開第4300622号明細書から知られている。この帯鋸は、出願人の「FUTURA PLUS」というブランド名でも知られている。これらの歯は、目立てされていないポジティブな円錐形をした、面取り済みの歯として形成されており、2つのグループに分けられ、これらのグループが歯支持体に沿って入れ子式に繰返し出現する。第1グループには高さと幅が段階的に変化する歯が配置され、性能歯を形成している。第2グループの歯は互いに同一に形成されており、歯の幅は最も広く、表面歯を形成している。従って、例えば形状を変えて形成されている4種類の歯によって、7つの切削溝部分が形成される。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備える帯鋸は、独国特許出願公開第19739074号明細書から知られている。この帯鋸は、出願人の「SELEKTA」というブランド名でも知られている。これらの歯は、歯支持体に沿って繰返し出現するグループの中に配置されている。グループには目立てされた歯が偶数個あり、それらが直接的に連続して並び、表面歯を形成している。さらにこのグループには、高さが最大で目立てされていない歯もあり、これは性能歯を形成している。高さの低い表面歯は、詳細には据え込み加工による弾性塑性変形によって製造されたものである。これにより、形状を変えて形成されている3種類の歯によって、3つの切削溝部分が形成される。
歯支持体と、この歯支持体に接続された複数の歯とを備え、形状を変えて形成されている歯を2種類のみ有する帯鋸は、従来技術では一般的に荒削りカッター及び仕上げカッターとして知られている。これらの2種類の歯は目立てされておらず、歯支持体の長手方向中心面に対して左右対称に形成されている。荒削り歯は面取りされ、仕上げ歯よりも背が高い。これに対して、仕上げ歯には面取りされている歯と、面取りされていない歯があり、切刃の高さでの幅は荒削り歯よりも広くなっている。そのような歯の形状は、「トリプルチップ」歯形とも呼ばれる。これは切削溝の幅に沿って3箇所でチップが取り除かれるからである。従って、形状を変えて形成されている2種類の歯によって、3つの切削溝部分が形成される。
金属を鋸引きするための丸鋸刃は、独国特許出願公開第2516137号明細書から知られている。この丸鋸刃は、形状を変えて形成されている歯を2種類のみ有している。これらの歯の幅と高さは同一であるが、異なった面取りが行われている。ここでは、突出部における角度0°のフランク面が重なり合うように形成されている。
非金属部材を鋸引きするための丸鋸刃は、独国特許出願公開第102014205445号明細書から知られている。この丸鋸刃は、前述の文献の図4に示されている実施形態に従って、形状を変えて形成されている歯を2種類のみ有している。これらの歯は幅が同じで、高さが異なっており、突出部における角度0°のフランク面が重なり合うように形成されている。
丸鋸刃は、特開昭56―176125号公報から知られている。前述の文献の図4に示されている丸鋸刃の実施形態は、形状を変えて形成されている歯を2種類有している。これらの歯は幅、高さが異なっている。第1の歯は第2の歯より高く、面取りをして形成されている。第2の歯は、第1の歯より小さく、面取りはされずに形成されている。どちらの歯もわずかに0°より大きいフランク角を有する。第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と重ならないように形成、配置されている。前述の文献の図6には、形状を変えて形成された3種類の歯を配置した、別の丸鋸刃の実施形態が示されている。これらの歯は幅、高さが異なっている。第1の歯は最も高く、最も幅が広く、面取りされている。第2の歯は、高さが2番目に高く、最も幅が狭く、面取りはされていない。第3の歯は最も低く、2番目に幅が広く面取りはされていない。全ての歯はわずかに0°より大きいフランク角を有する。第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と重ならないように形成、配置されている。第3の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と接触しないように形成、配置されている。さらに、第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第3の歯の直線切削部分と交差するよう形成されている。
丸鋸刃は、米国特許第3576200号明細書から知られている。この丸鋸刃は形状を変えて形成されている歯を2種類有している。第1の歯は最も高く、最も幅広い歯で、面取りされている。第2の歯は、高さ・幅共に第1の歯より小さく、面取りはされていない。どちらの歯も正のフランク角を有する。第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と重ならないように形成、配置されている。
帯鋸は、国際公開第2006/090828号明細書から知られている。前述の文献の図5に示されている実施形態において、この帯鋸は、形状を変えて形成されている歯を3種類有している。第1の歯は最も高く、面取りされている。第2の歯は2番目に高く、面取りされていない。第3の歯は最も低く、最も幅が広く面取りされていない。全ての歯は正のフランク角を有する。第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と重ならないように形成、配置されている。第3の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差しないように、かつ、第1の歯のフランク面と重なるように形成、配置されている。前述の文献の図7には、別の実施形態として、形状を変えて形成されている4種類の歯を有する帯鋸が記載されている。第1の歯は最も高く、面取りされている。第2の歯は2番目に高く、面取りされていない。第3の歯は3番目に高く、面取りされていない。第4の歯は最も低く、最も幅が広く、面取りされていない。第2の歯を除く全ての歯は正のフランク角を有する。第2の歯は0°のフランク角を有する。第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と重ならないように形成、配置されている。
帯鋸は、特開2009―066730号公報から知られている。前述の文献の図4に示されている実施形態によれば、この帯鋸は、形状を変えて形成されている歯を3種類有している。第1の歯は最も高く、面取りされている。第2の歯は2番目に高く、面取りされていない。第3の歯は最も低く、最も幅が広く面取りされていない。第1の歯と第2の歯は正のフランク角を有し、第2の歯は負のフランク角を有する。第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように、かつ、第1の歯のフランク面と重ならないように形成、配置されている。第3の歯は、そのフランク面が第1の歯のフランク面と重なるよう形成、配置されている。
独国特許出願公開第4200423号明細書 独国特許出願公開第4300622号明細書 独国特許出願公開第19739074号明細書 独国特許出願公開第2516137号明細書 独国特許出願公開第102014205445号明細書 特開昭56―176125号公報 米国特許第3576200号明細書 国際公開第2006/090828号明細書 特開2009―066730号公報
本発明は、鋸引きする材料の表面の質を高め、高性能であると同時に、低コストで製造可能な帯鋸を提供するという課題に基づいている。
本発明の課題は、本発明に従って、独立請求項の特徴によって解決される。
本発明に基づくその他の好ましい実施形態は、従属請求項に示されている。
本発明は、請求項1に基づく帯鋸に関する。
切削溝:本出願における切削溝とは、帯鋸によって鋸引きする材料に生じる溝を意味する。この溝は、帯鋸の歯によるチップの除去によって生じる。
切削溝部分:本出願における切削溝部分とは、溝幅方向に連続するチップが除去される切削溝の部分領域を意味する。従って、例えば図4に斜線部分として示されているさまざまな帯状部分がこれに該当する。
有効な切削エッジ部分:本出願における有効な切削エッジ部分とは、帯鋸の歯の切刃の切削エッジ部分であって、帯鋸の他の歯に対して寸法及び配置を定めることにより、鋸引きで切削する材料と接触してチップを除去する部分を意味する。
無効な切削エッジ部分:本出願における無効な切削エッジ部分とは、帯鋸の歯の切刃の切削エッジ部分であって、他の歯に対して寸法及び配置を定めることにより、鋸引きで切削する材料との接触がなく、従ってチップを除去しない部分を意味する。
表面歯:本出願における表面歯とは、鋸引きされる部材表面の質の形成に影響を与える帯鋸の歯を意味する。
表面歯は、帯鋸の運動方向に向かって突き出る帯鋸の突出部において外部側面の境界を画定する歯である。表面歯が目立てされていない歯の場合、この表面歯が最も幅広の歯であることを意味する(図4を参照)。表面歯が目立てされた歯の場合、このことは、前述した突出部において目立てされた歯の側面が前述したような形で他の歯よりも突き出るように、目立て幅が選択されていることを意味する(図27などを参照)。
性能歯:本出願における性能歯とは、表面歯とは異なり、主として帯鋸の切削性能に影響を与える帯鋸の歯を意味する。すなわち、そのような歯は、他の歯に比べ少なくとも特定の部分が帯鋸の送り方向に突出している。帯鋸運動方向に向かって突き出る前述した突出部において(図4などを参照)、そのような性能歯は、切削溝の内側領域において、溝の表面から離れてチップを除去する歯である。
チップブレーカー歯:本出願におけるチップブレーカー歯とは、1つのチップをその幅に沿って複数のチップに破砕、分割、細分化又は切断するために用いられる帯鋸の歯を意味する。従って、それによって生じるチップは、幅がより狭くなる。このようなチップブレーカー歯は、チップ幅破砕機の歯、チップ分割歯、チップ幅分割歯、チップ切断歯、チップ破砕機の歯、切削溝破砕機の歯、切削溝切断機の歯、切削溝切断形成機の歯、5倍歯又はTAURUSR歯とも呼ばれる。
ポジティブな円錐形の歯:本出願におけるポジティブな円錐形の歯とは、帯鋸運動方向に向かって突き出た突出部が、例えば図4に示されているように、下に行くほど細くなるくさび形を有している帯鋸の歯を意味し、そのフランク面は垂直線に対してポジティブな逃げ角で配置されているため、歯及び帯鋸が切削溝に挟まって動かなくなるのを防ぐ。
歯支持体:本出願における歯支持体とは、帯鋸の歯が配置されている帯鋸一部分を意味する。この関連において、しばしば帯鋸の「本体」とも呼ばれる。しかし、「歯支持体」という用語の方が、それ自体は歯とは呼べないものの、歯が配置されている帯鋸一部分であることをより明確に表現している。この場合、歯支持体と歯では、機能面と材料面に違いがあることに注意しなければならない。歯の機能に関しては、歯の底部にある歯基底部から始まっている。しかし、この歯基底部は、歯支持体と同じ材料からなり、歯支持体と一体形成されている場合が多い。言い換えると、この材料部分は歯支持体の機能を満たしており、その他の部分は歯基底部及び歯の機能を満たしている。従って、材料に関しては、歯支持体からかなり離れた歯の先端領域で分割されている。
番号付けの説明:「第1の歯」。「第2の歯」、「第1の数」、「第2の数」、「第1の方向」、「第2の方向」などの意味で、歯又はその他の特徴を示す用語は、まず、歯又はその他の特徴を相互に区別する目的にのみ用いられ、従って帯鋸に配置されている順番を意味するものではない。ただし、これによって、歯が正確にこの順番で(必要に応じて、別の歯を間に挟んで)配置されていることもあり得る。
グループごとに形状を変えて形成及び/又は配置されている比較的少数の歯を用いて、鋸引き中に比較的多数の切削溝部分を形成する帯鋸が提供される。これにより、1つの歯当たりの切削溝部分が増加する。
従って、この新しい帯鋸の製造費は、形状を変えて形成されている歯をより多く有している帯鋸に比べて軽減される。しかし、同時に、形状を変えて形成されている歯が同数であっても、帯鋸の特性は従来技術の帯鋸に比べ改善されている。この利点は、それぞれの歯グループにおいて少なくとも1つのチップブレーカー歯を適切に形成し、配置することによって実現される。
このチップブレーカー歯により、形状を変えて形成されている他の歯の切削エッジ部分は、グループ内で有効な切削エッジ部分と無効な切削エッジ部分に細分化されることになる。従って、この他の歯は、チップブレーカー歯によってより多くのチップを切削溝の幅に沿って生成する。
製造費は荒削りカッター及び仕上げカッターによる帯鋸よりも上昇することはない。なぜなら、歯に施される研磨面の数は換わらないか、もしくはほとんど増加しないからである。従って、製造費はグループ方式による従来技術の帯鋸の製造費よりも軽減される。
チップブレーカー歯により、切削性能の向上、切込み挙動の改善、良好な直進安定性、振動特性の改善、騒音発生の低下、表面の質の改善が得られる。特に、第1の歯(チップブレーカー歯ではない)が性能歯と表面歯を組み合わせた歯であり、かつ最大高さを有する歯として形成されているので、切込み挙動がさらに改善する。第1の歯は、切削溝中心部の有効な切削エッジによってガイド歯として機能する。同時に、この歯は最大の歯幅をしているため、切削溝の幅もこれによって決定される。従って、この帯鋸はたわみに対して抵抗力を有している。
第1の歯は、特にグループ内で最も背の高い歯であってよい。第2の歯は、特にグループ内で2番目に背の高い歯とすることができる。しかしまた、これらの歯は、それぞれの図における配置に従って名前を付けてもよい。この場合は特に、最前列の歯を第1の歯とし、その直後に配置されている歯を第2の歯などと表記できる。基本的に歯の順番はグループ内で自由に選択可能であることも考慮しなければならない。
(非チップブレーカー歯の)第1の歯の無効な切削エッジ部分は、そこに配置されている第2の歯によって生じる。すなわち、第2の歯は第1の歯に関するチップブレーカー歯として形成されている。チップブレーカー歯は、第1の歯の無効な切削エッジ部分を覆い、そこに自ら有効な切削エッジ部分を有している。すべての切削エッジ部分は切削溝の幅に沿って途切れなく並んでいるので、それらの合計が切削溝の全幅になる。それぞれの切削溝部分は、1つ以上の歯の有効な切削エッジ部分によって形成される。1つ又は複数の新しいチップブレーカー歯により、1つの歯につきより多くの切削溝部分が生じる。このことは、切削溝部分の少なくとも1つの部分の幅が減少していることも意味する。
非チップブレーカー歯は面取りされて形成されている。つまり、この歯は、少なくとも片方の側に少なくとも1つの面取り部を有している。好ましくは、この歯は両側にそれぞれ1つの面取り部を有している。これらの面取り部は、左右対称又は左右非対称に形成されていてよい。
チップブレーカー歯は、面取りせずに形成することができる。これにより、面取り部の研磨加工が省略されるため、製造にかかる費用が大幅に削減される。しかしまた、チップブレーカー歯は面取りして形成することも可能である。
1つの歯を除き、グループ内のすべての歯は面取りせずに形成されていてよい。これにより、研磨加工にかかる費用を最小化できる。
チップブレーカー歯は、目立てされずに形成されてよい。形状を変えて形成されている歯がグループ内に2つしかない場合、チップブレーカー歯は長手方向中心面に対して左右対称に形成されている。しかし、形状を変えて形成されている歯がグループ内に3つある場合は、チップブレーカー歯を長手方向中心面に対して左右非対称に形成することもできる。この第3の歯も同様にチップブレーカー歯であり、他方のチップブレーカー歯に対して左右非対称かつ鏡面対称に形成され、配置されている。この場合、配置に応じて、両方のチップブレーカー歯は機能的に共通して1つのチップブレーカー歯のみを形成する。
このチップブレーカー歯は、正面から見て(すなわち、突出部が帯鋸運動方向に向かって突き出ている)、そのフランク面が非チップブレーカー歯の面取り部と交差し、非チップブレーカーの歯のフランク面とは交差しないように形成され、配置されている。特にこのことは、チップブレーカー歯が、非チップブレーカー歯よりも幅細に形成されていることを意味している。これにより、切削溝の左右外側に非チップブレーカー歯によって作られるそれぞれ1個のチップ(すなわちチップ1とチップ2)のためのスペースが生じる。内側にはそれぞれ次のチップが続き(すなわちチップ3とチップ4)、このチップは主に非チップブレーカー歯の面取り部によって作られる。最も内側には5番目のチップが生じ、主にこのチップは最大高さを有する性能歯の直線の切削エッジ部分によって形成される。
チップブレーカー歯はポジティブなフランク角を有する。すなわち、これはポジティブな円錐形の歯であり、歯の先端から歯支持体の方向に見て細くなっている歯を意味する。これにより、歯が切削溝に挟まって動かなくなるのを防ぐ。
歯は、特に歯支持体に沿って繰返し出現するグループの中に配置されている。この場合、ピッチは、グループ内の歯間距離及びグループ間の距離がどちらも一定しているという意味で一定のピッチであってよい。これらの距離は同一でも、あるいは異なっていてもよい。しかしまた、ピッチは、グループ内の歯間距離及び/又はグループ間の距離が異なっているという意味で可変ピッチであってもよい。
グループは、形状を変えて形成されている歯を2つだけ有していてよい。すなわち、グループ内には異なる2種類の歯だけが存在する。このグループが帯鋸に繰返し配置されている。この場合、さまざまに形成された多数の歯を有する別のグループをさらに帯鋸に配置することも可能である。
グループは、形状を変えて形成されている歯を3つだけ有していてもよい。すなわち、グループ内には異なる3種類の歯だけが存在する。このグループが帯鋸に繰返し配置されている。この場合、さまざまに形成された多数の歯を有する別のグループをさらに帯鋸に配置することも可能である。
形状を変えて形成されている2つの歯がグループ内にあり、そのうちの1つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、5つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている3つの歯がグループ内にあり、そのうちの1つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、7つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている3つの歯がグループ内にあり、そのうちの2つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、9つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている4つの歯がグループ内にあり、そのうちの1つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、9つの切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている4つの歯がグループ内にあり、そのうちの2つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、11の切削溝部分を形成することができる。形状を変えて形成されている4つの歯がグループ内にあり、そのうちの3つの歯はチップブレーカー歯として形成されている場合、13の切削溝部分を形成することができる。同じことが、グループ内の5つ、6つ、7つ以上の歯にも当てはまる。
切削溝部分の最大数及びそれに対応するチップの最大数は、以下の方程式によって特定することができる。
S=2G−1+2T
この場合、次のことが該当する:
S=グループ当たりの切削溝部分の数
G=グループ内の歯の総数
T=グループ内のチップブレーカー歯の数
第2の歯は第1の歯に関するチップブレーカー歯として形成され、第3の歯は第2の歯に関するチップブレーカー歯として形成されていてよい(図10などを参照)。このことは、それぞれのチップブレーカー歯が他の歯の切削エッジ部分の機能分割を各々1つずつ引き受けることで、第1の部分は有効な切削エッジ部分となり、次の第2の部分は無効な切削エッジ部分となり、それに続く第3の部分は有効な切削エッジ部分となっていることを意味する。
第3の歯は、第1又は第2の歯のチップブレーカー歯として形成することができる。第3の歯が第2の歯のチップブレーカー歯として、及びこの第2の歯が第1の歯のチップブレーカー歯として形成されている場合、9つの切削溝部分を形成することができる(図10などを参照)。第3の歯が第1の歯のチップブレーカー歯として形成され、この第1の歯がチップブレーカー歯として形成されていない場合は、7つの切削溝部分が生じる(図9などを参照)。
グループ内の歯の2つは目立てされていてよい。これに該当する歯は第2及び第3の歯であり、第1の歯は目立てなしで形成されている。目立てされている一方の歯は左へ目立てされ、他方の歯は右へ目立てされている。従って、左へ目立てされた歯は第1の歯の左側に関するチップブレーカー歯になり、右へ目立てされた歯は第1の歯の右側に関するチップブレーカー歯になる。この場合、両方のチップブレーカー歯は、機能的に共通して1つだけのチップブレーカー歯を形成する。
チップブレーカー歯は、非チップブレーカー歯よりも小さな最大高さ及び最大幅を有する非チップブレーカー歯が最大高さ及び最大幅を有している。従って、この非チップブレーカー歯は性能歯と表面歯を組み合わせた歯である。
帯鋸は、第1の面取りした歯と第2の歯を有していてもよく、第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯の面取り部と交差するように形成され、配置されている。この第2の歯は、そのフランク面が正面から見て第1の歯のフランク面と交差しないように形成され、配置されていてよい。
第2の歯は、そのフランク面が正面から見て、隣接する第1の歯の切削エッジの外端部から切削溝の幅方向に間隔をあけて第1の歯の面取り部と交差するように形成され、配置されていてよく、この間隔は、切削溝の幅の少なくとも5%、特に少なくとも6.5%、詳細には少なくとも8%、さらに詳細には約10%及び/又は最大18%、特に最大18.5%、詳細には最大20%に相当する。すなわち、この間隔は、第1の歯の有効な切削エッジの、第2の歯と重なっていない領域が、適切な幅でチップ形成に使用されるように決められている。
帯鋸は、特に金属製又は金属合金製の部材を鋸引きするために用いる。しかしまた、このような種類の帯鋸によって、その他の材料、特に木材、プラスチック、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)及びその他の合成物を鋸引きすることもできる。
帯鋸の歯は、寸法の決められた切刃形状を備える切刃を有している(寸法の決められていない切刃形状を備える切刃とは異なる。DIN8580を参照)。
歯支持体及び歯基底部は、金属、特にスチール製である
切刃及び歯の先端の少なくとももう1つの部分も同様に金属製である。この材料は歯支持体及び歯基底部の材料よりも高硬度であることから、この帯鋸は全体として金属材料の鋸引きに非常に適している。材料は、例えば高速度鋼(HSS)、すなわち、合金元素として、タングステン、モリブデン、バナジウム、コバルト、ニッケル及び/又はチタンを用いた合金工具鋼であってよい。しかしまた、超硬合金、セラミック切削材、ダイヤモンドなど、その他の切削材も可能である。超硬合金とは焼結したカーバイド超硬合金を意味する。一般的に、これは超硬材料としてタングステンカーバイド、結合剤としてコバルトを有している。その他の超硬合金は、超硬材料としてチタンカーバイド及び窒化チタンを、結合剤としてニッケル、コバルト、モリブデンを有しており、サーメットと呼ばれる。
切刃及び必要に応じて歯先端の別の部分に、歯の耐摩耗性を高める超硬材料層を施すこともできる。
歯又は歯先端の硬度は、歯支持体の突出部にインサートを固定することによって、歯支持体より増加させることができる。このインサートにより、突出部の材料及び歯支持体の材料に比べ、より高い硬度と耐摩耗性が得られる。これらのインサートは鋳物として形成されており、独立したエレメントとして製造した後、特に溶接又はハンダ付けによって突出部に永久接続される。しかしまた、その代わりに、帯鋸はバイメタル帯鋸であってもよい。
少なくとも一部の歯は、約10°以上、詳細には約12°以上のすくい角、及び/又は約18°以上、詳細には約20°以上の逃げ角を有していてよい。これによって刃物角が縮小し、切れ味が良くなる。また、切削力が軽減され、鋸引きする部材材料のひずみ硬化が防止される。すくい角を大きくすると、チップ形成作業が少なくて済む。逃げ角を大きくすると、切削加工プロセスにおける摩擦力が減少する。
これまでに述べた帯鋸及び後述する帯鋸のすべての実施形態では、歯の順序、ピッチ、高さ、幅、面取り数、面取り長さ、フランク角、水平な切削エッジ部分などに違いがあることがある。
本発明の有利な発展形態は、請求項、明細書及び図に示されている。明細書で示された、特徴及び複数の特徴の組合せの利点は単なる例であって、代替として又は追加的に作用することができ、これらの利点が、必ずしも本発明に基づく実施形態によって達成される必要はない。このことから、添付の請求項の対象を変更することなく、元の出願書類及び特許の開示に関しては次のことが有効である。すなわち、その他の特徴は、とくに図示されている形状及び複数のコンポーネント相互の相対的寸法、並びにそれらの相対的配置及び動作可能な接続が示された図を参照することができる。本発明の様々な実施形態の特徴の組合せ又は様々な請求項の特徴の組合せも、請求項の参照請求項が選択されていたとしても同様に可能であり、これをもって提案される。このことは、個々の図に示されている特徴、又はそれらの説明で言及される特徴にも該当する。これらの特徴は、様々な請求項の特徴と組み合わせることも可能である。同様に、請求項に記載されている、本発明のさらなる実施形態の特徴は廃止することもできる。
請求項及び明細書の中で示された特徴は、それらの数に関して、ちょうどこの数又は示された数よりも大きい数があることを意味しており、「少なくとも」という副詞の明確な使用を必要としない。すなわち、例えば1つの面取り部について言及している場合、このことは、正確に1つの面取り部、2つ以上の面取り部があることを意味している。これらの特徴はその他の特徴によって補完されるか、又は唯一の特徴であってよく、それらの特徴からそれぞれの成果が構成される。
請求項の中に含まれる符号は、請求項によって保護されている対象の範囲を制限するものではない。これらの符号は、請求項の理解を簡単する目的にのみ使用されている。
以下に、図に示された好ましい実施例を使って、本発明をさらに詳しく説明する。
新しい帯鋸の第1の実施例の側面図である。 図1による帯鋸の平面図である。 図1による帯鋸の正面図である。 切削溝を図示した、図1による帯鋸の正面図である。 切削溝を図示した、荒削りカッター及び仕上げカッターによる従来技術の帯鋸の正面図である。 切削溝を図示した、グループ方式による従来技術の帯鋸の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第2の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第3の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第4の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第5の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第6の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第7の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第8の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第9の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第10の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第11の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第12の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第13の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第14の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第15の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第16の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第17の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第18の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第19の実施例の正面図である。 新しい帯鋸の第20の実施例の側面図である。 図25による帯鋸の平面図である。 切削溝を図示した、図25による帯鋸の正面図である。 新しい帯鋸の第21の実施例の側面図である。 図28による帯鋸の平面図である。 切削溝を図示した、図28による帯鋸の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第22の実施例の正面図である。 切削溝を図示した、新しい帯鋸の第23の実施例の正面図である。
図1〜4は、新しい帯鋸1の第1の実施例をさまざまな方向から見た図である。
図に示されているのは帯鋸1の一部だけであり、図示されている部分は引き続き、図1においては左右及び下方に、図2においては左右に延びている。従って、図1及び図2における左端と右端にある垂直な線及び図1の矢印の上にある水平線は単なる中断線でしかない。図1及び図2の描画は、1:3の縮尺に従っている。
帯鋸1が帯鋸運動方向9に長く延びる帯鋸として形成されている。帯鋸1自体は金属製であり、金属の鋸引きに用いられる。しかしまた、その他の材料から製造することも、及び/又はその他の素材の鋸引きに用いることもできるであろう。
帯鋸1は歯支持体2を有しており、この歯支持体については一部分しか図示されていない。この歯支持体2は多数の突出部3を有し、これらの突出部にはそれぞれ1つのインサート4が固定されている。インサート4を備える突出部3は、切刃5を備える歯10を形成している。インサート4は、帯鋸1の突出部3及び歯支持体2の材料よりも硬い材料からなる。好ましくは、インサート4の材料は超硬合金である。しかしまた、その他の適合する材料であってもよいであろう。インサート4は、それぞれに割り当てられている突出部3と、特にハンダ付け又は溶接によって固定されている。しかしまた、帯鋸1は例えばバイメタル帯鋸として形成されていてもよいであろう。
帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。歯10は、グループ内に一定のピッチで配置されている。このグループは、次に、帯鋸1の長さに沿って一定のピッチで繰り返し出現する。しかしまた、可変ピッチを用いてもよいだろう。
帯鋸1の歯10の新しい実施形態は、特に図3及び図4に分かりやすく示されている。これらの図は、それぞれ帯鋸1の正面図である。この正面図は、帯鋸運動方向9に向かって突き出た帯鋸1の突出部に該当する。この図では歯10が重なり合っているため、少数の歯10のみ、この例では2つの歯10しか図示されていない。しかし、これらの歯10の前後には、図1及び2に示されているように、その他の歯10が配置されていることが分かる。
歯10はそれぞれ切刃5を有しているが、図3及び図4ではこの切刃の切削エッジ6しか確認できない。さらに切削エッジ6はさまざまな部分を有している。この種の部分が鋸引きの際に鋸引きする材料と接触する場合、この部分は有効な切削エッジ部分7と呼ばれる。このことが当てはまらない場合、それぞれの部分は突出部の他の歯10の部分によって覆われるので、無効な切削エッジ部分8となる。
本例において、帯鋸1は形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。
第1の歯11は面取りした歯10であり、切削エッジ6の部分を形成し、長手方向中心面に対して左右対称に切削エッジ6の直線部分16につながる2つの面取り部15を備えている。この場合の面取り角は約45°である。しかしまた、面取り部15は、例えば50°〜20°、詳細には約30°など、その他の傾斜を有してもよいだろう。さらに下方を見ると、それぞれの面取り部15にフランク面17が続いている。この実施例におけるフランク面17は、約6°のフランク角を有している。しかしまた、例えば2°〜8°、詳細には約3°など、その他のフランク角を有することもできるだろう。第1の歯11は、性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。
さらに、この歯グループは第2の歯12も有している。第2の歯12は、この場合、面取りされずに形成されているため、そのフランク面17は切削エッジ6の直線部分16に直接つながっている。フランク角は同様に6°である。しかしまた、その他のフランク角が選択されていてもよいであろう。第2の歯12は、性能歯、ポジティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。
第1の歯11と第2の歯12の相互作用によって行われる切削作業は、図4の上部に示されている切削溝部分18に詳しく図示されている。形状を変えて形成されている2つの歯11及び12だけを用いても、5つの切削溝部分18が形成される。この新しい歯の形状及び配置は、「5倍チップ」形状とも呼ぶことができる。これにより、第2の歯12をチップブレーカー歯として形成することができる。
このことは、特に、歯12が第1の歯11の切削エッジ6の一部を覆い隠すことにより、第1の歯がそれぞれその面取り部15に2つの有効な切削エッジ部分7を有することになり、それらの間に第1の歯11の無効な切削エッジ部分8が形成されることを意味している。中間に配列された無効な切削エッジ部分8は、第2の歯12と重なり合う部分である。すなわち、無効な切削エッジ部分8の中間配置は、長手方向中心面から外側へ見て第1の歯11の切削エッジ6の最も外側の地点の手前で重なり合いが終了することによって生じる。
図4に示されているように、これにより、外から2番目の両方の切削溝部分18の外側領域には、第2の歯の直線部分16と面取り部15との間の移行部という意味での鋭いエッジは存在しない。その代わり、ここには連続する直線部分16だけがある。これにより、この切削溝部分18では表面品質が改善されている。
図3及び4の例では、第1の歯11が、第2の歯12よりも大きな最大高さと最大幅を有している。従って、第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせとして形成されている。第2の歯12は純粋な性能歯であり、切削溝の横側表面の形成には加わっていない。第2の歯12は、そのフランク面17が第1の歯11の面取り部15と交差し、第1の歯11のフランク面17とは接触又は重なり合わないように形成され、配置されている。
ポジティブなフランク角により、アンダーカット又は逃げ、あるいは逃げ角が生じる。これにより、摩擦が減少し、並んで発生するチップを分割しやすくなる。従って、振動の発生も抑制されるため、鋸引き時の騒音が減少する。しかしまた、ネガティブなフランク角又は0°のフランク角を選択することもできるであろう。この場合、アンダーカットはできない。
個々の切削溝部分18の幅は、この場合、鋸引き時に除去されるチップの幅に相当する。すなわち、このケースでは、幅の異なる5つの独立したチップが発生する。しかしまた、チップは全部又は部分的に同じ幅を有していてもよいであろう。
本発明による帯鋸1と従来技術の帯鋸1との違いを明確にするため、従来技術の帯鋸1を図5に示す。これは、荒削りカッターと仕上げカッターによる帯鋸1である。帯鋸1には、2つだけの形状の異なる歯10、つまり第1の歯11と第2の歯12が交互に取り付けられている。第1の歯11は、いわゆる荒削りカッターである。第2の歯12は、いわゆる仕上げカッターである。第1の歯11は第2の歯12よりも背が高く、面取りされている。第2の歯12は面取りされていない。第2の歯12のフランク面17は、この場合、第1の歯11のフランク面17と交差している。このようにして、2つの異なる歯10によって3つの切削溝部分18が形成される。
もう1つの従来技術の帯鋸1を図6に示す。この帯鋸1は、グループ方式による帯鋸1、詳細には出願人の「FUTURA」ブランドの帯鋸1である。この場合、繰返し出現する歯グループは、第1の歯、第2の歯12、第3の歯13、第4の歯14を有している。すべての歯10は面取りされており、フランク面17が重なり合うように形成され、配置されている。この場合、歯10は高さと幅が段階的に変化するように形成され、それによって4つの歯10で7つの切削溝部分18が形成される。
図5及び図6による従来技術に比べ、少なくとも1つのチップブレーカー歯を備える新しい帯鋸1では、形状を変えて形成されている歯10の数が少なくなり、独立した切削溝部分18の数は増加している。
図7〜24には、新しい帯鋸1のその他のさまざまな実施例が示されている。歯10の特殊な形状を除き、帯鋸1の構造は、帯鋸1の第1の実施形態の構造にほぼ一致しているため、側面図及び平面図に関しては図1及び図2を参照されたい。この歯グループは、帯鋸1の長さに沿って一定のピッチで繰り返し出現する。しかしまた、可変ピッチも使用できるであろう。
図7は新しい帯鋸1の第2の実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は、帯鋸1の第1の実施例とは異なり、約6°のフランク角ではなく、約3°のフランク角を有している。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図8は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は、帯鋸1の第1の実施例とは異なり、面取り部15を有している。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図9は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12もやはり約6°のフランク角を有するが、帯鋸1の第1の実施形態よりも背が低くなっている。これにより、第3の歯13のためのスペースが作られている。このケースでは、この歯が面取りされており、歯グループで2番目に高い歯10になっている。第3の歯13は、性能歯及びポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18と同じ数である。
図10は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。すべての3つの歯11、12、13は、約6°のフランク角を有している。第1の歯11と第2の歯12は面取りされている。第3の歯13は面取りされていない。歯10は、2つのチップブレーカー歯、つまり第2の歯12と第3の歯13が存在するように形成され、配置されている。第2の歯12は、第1の歯11のチップブレーカー歯である。第3の歯13は、第2の歯12のチップブレーカー歯である。同時に、歯12及び13はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18の数よりも多い。
図11は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯11及び13は、約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、約3.5°のフランク角を有している。第2の歯12と第3の歯13は面取りされていない。歯12と13はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18と同じ数である。
図12は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第1の歯11は、約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、約−4°のフランク角を有している。歯13及び14は、それぞれ約3°のフランク角を有している。第1の歯11と第3の歯13は面取りされており、約45°の面取り角を有している。第2の歯12と第3の歯14は面取りされていない。歯13と14はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12は、性能歯及びネガティブな円錐形の歯として形成されている。歯12、13、14は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。これは、形状の異なる4つの歯10を備える図6による従来技術で達成している切削溝部分18の数よりも多い。
図13は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施形態と同様に形成されているが、約30°の面取り角を有している。歯11、13、14は、それぞれ約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、約0°のフランク角を有している。第1の歯11と第3の歯13は面取りされており、約30°の面取り角を有している。第2の歯12と第3の歯14は面取りされていない。歯13と14はそれぞれ性能歯であり、かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12は、性能歯及び直線状の(円錐形でない)歯として形成されている。歯12、13、14は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。
図14は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は面取りされておらず、ネガティブなフランク角を有している。この場合のフランク角は約−3.5°である。第2の歯12は、性能歯、ネガティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図15は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されているが、約30°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12はネガティブなフランク角を有している。この場合のフランク角は約−3°である。第2の歯12は、性能歯、ネガティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図16は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第3の歯13は同じ高さである。これらの歯は左右非対称に形成されている。この場合、第2の歯12は長手方向中心面から左寄りに延びている。第3の歯13は長手方向中心面から右寄りに延びている。従って、第2の歯12の右のフランク面17は第3の歯13によって覆われている。第3の歯13の左のフランク面17は第2の歯12によって覆われている。すなわち、歯12、13は目立てされた歯と機能的に同様に形成されており、このとき、非対称は後からの目立てによって形成されたものではなく、インサート4の形成によって得られたものである。歯12及び13はそれぞれ性能歯であり、かつ約30°のフランク角を備えるポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図17は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施形態と同様に形成されているが、より長い直線部分16を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は面取りされていない。2つの歯11、12は、約6°のフランク角を有している。第2の歯12は、性能歯、ポジティブな円錐形の歯及びチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図18は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。ここでは、第1の歯11が帯鋸1の第1の実施例とは異なって形成されている。つまり、この歯はグループ内で最も背の高い歯10ではない。従って、第1の歯11は純粋な表面歯として形成されている。さらに、第1の歯は約6°のフランク角を備えるポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第3の歯13はそれぞれ面取りされておらず、約3°のフランク角を有している。歯12及び13は、純粋な性能歯として形成されている。この場合、歯12はグループ内で最も背の高い歯10である。第3の歯13はチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図19は、図18に示されている実施形態に類似した新しい帯鋸1のさらなる実施例である。このケースでは、第1の歯11がグループ内で最も背の低い歯10として形成されている。第3の歯13はチップブレーカー歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図20は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されているが、約3°のフランク角を有している。第1の歯11は、性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第3の歯13はそれぞれ面取りされておらず、性能歯かつポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は、約3°のフランク角を有している。第3の歯13は、約6°のフランク角を有している。両方の歯12、13はチップブレーカー歯として形成されている。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。
図21は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。この実施形態は、図10に示されている実施形態といくつかの共通点を有している。異なっている点は、第1の歯11が性能歯としてのみ形成されており、表面歯としては形成されていないことである。表面歯の機能は、第2の歯12が引き受けている。この場合、第2の歯12のフランク面17が第1の歯11のフランク面17と交差し、さらに(この図において)歯支持体2の方向に重なっている。つまり、このことから、第2の歯12はチップブレーカー歯ではない。このグループ内の唯一のチップブレーカー歯は歯13である。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図22は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、やはり帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。この歯は、グループ内で唯一面取りした歯10である。その他の歯12、13、14は、面取りしていない歯10として形成されている。第2の歯12は約−4°のフランク角を有しており、従ってネガティブな円錐形の歯として形成されている。第3の歯13は約6°のフランク角を有しており、従ってポジティブな円錐形の歯として形成されている。第4の歯14は約3°のフランク角を有しており、従って同様にポジティブな円錐形の歯として形成されている。歯12、13、14は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、9つの切削溝部分18が生じる。
図23は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例とまったく同様に形成されている。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12は面取りされておらず、約3°のポジティブなフランク角を有している。第3の歯13は面取りされており、約3°のポジティブなフランク角を有している。歯12と13は、機能的に共通して1つのチップブレーカー歯を形成している。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、7つの切削溝部分18が生じる。
図24は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている4つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、帯鋸1の第1の実施例と同様に形成されているが、約3°のフランク角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第2の歯12と第4の歯14はそれぞれ面取りされている。第3の歯13は面取りされていない。歯12、13、14は、それぞれ約3°のフランク角を有している。第3の歯13は、第2の歯12に関するチップブレーカー歯として形成されている。歯12及び14は、機能的に共通して第1の歯11に関するチップブレーカー歯を形成する。これにより、機能的には全部で2つのチップブレーカー歯が存在する。このようにして、形状を変えて形成されている4つの歯10を用いて、11つの切削溝部分18が生じる。
図25〜27は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図1、2及び4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約30°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第1の歯11は、約6°のフランク角を有している。歯12及び13は、目立てされた歯10として形成されている。この場合、歯12は、帯鋸運動方向9に見て、帯鋸1の左側で作用する歯10である。これに対応して、歯13は、帯鋸運動方向9に見て、帯鋸1の右側で作用する歯10である。歯12、13の有効な領域は面取りされていない。これらの歯は、約3°のポジティブなフランク角を有している。歯12及び13は、それぞれチップブレーカー歯として形成されている。しかし、これらの歯はそれぞれ帯鋸1の長手方向中心面の片方にのみ機能を提供する。従って、これらの歯は、機能的に1つのチップブレーカー歯のように作用する。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図28〜30は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図1、2及び4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている3つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約30°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。第1の歯11は、約6°のフランク角を有している。歯12及び13は、目立てされた歯10として形成されている。このケースでは、歯12は左へ、歯13は右へ目立てされている。歯12、13は面取りされ、約45°の面取り角を有している。これらの歯は、引き続き約3°のポジティブなフランク角を有している。歯12及び13は、それぞれチップブレーカー歯として形成されている。しかし、これらの歯はそれぞれ帯鋸1の長手方向中心面の片方にのみ機能を提供する。従って、これらの歯は、機能的に1つのチップブレーカー歯のように作用する。このようにして、形状を変えて形成されている3つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図31は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約20°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
図32は新しい帯鋸1のさらなる実施例の、図4に対応する図である。帯鋸1は、形状を変えて形成されている2つの歯10をグループ内に有している。第1の歯11は、約35°の面取り角を有している。第1の歯11は性能歯と表面歯の組み合わせであり、ポジティブな円錐形の歯として形成されている。このようにして、形状を変えて形成されている2つの歯10を用いて、5つの切削溝部分18が生じる。
帯鋸
2 歯支持体:
3 突出部
4 インサート
5 切刃
6 切断用エッジ
7 有効な切削エッジ部分
8 無効な切削エッジ部分
帯鋸運動方向
10 歯
11 第1の歯
12 第2の歯
14 第4の歯
15 面取り部
16 直線部分
17 フランク面
18 切削溝部分

Claims (15)

  1. 面取り部(15)の領域に配置された2つの有効な切削エッジ部分(7)及び前記面取り部(15)につながるフランク面(17)を備える第1の面取りされた歯(10、11)と、
    フランク面(17)を備える第2の歯(10、12)と
    を備える鋸刃(1)であって、
    前記第2の歯(10、12)は、その前記フランク面(17)が正面から見て前記第1の歯(10、11)の前記面取り部(15)と交差し、前記第1の歯(10、11)の前記フランク面(17)と重ならないように形成され、配置されており、
    前記第1の歯(10、11)の前記有効な切削エッジ部分(7)の間に前記第1の歯(10、11)の無効な切削エッジ部分(8)が形成されており、前記無効な切削エッジ部分(8)は、この部分と重なり合う前記第2の歯(10、12)によって生じる、鋸刃(1)。
  2. 前記第2の歯(10、12)は、前記第1の歯(10、11)に関するチップブレーカー歯として形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の鋸刃(1)。
  3. 前記第2の歯(10、12)は、面取りされていないことを特徴とする、請求項1及び2の少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  4. 前記第2の歯(10、12)は、目立てされていないことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋸刃(1)。
  5. 前記第2の歯(10、12)は、ポジティブなフランク角を有していることを特徴とする、請求項1〜4のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  6. 前記鋸刃(1)は歯支持体(2)を有しており、前記歯(10)は前記歯支持体(2)に沿って繰返し出現するグループの中に配置されていることを特徴とする、請求項1〜5のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  7. 前記グループは、形状を変えて形成されている歯(10)を2つだけ有していることを特徴とする、請求項6に記載の鋸刃(1)。
  8. 前記グループは、形状を変えて形成されている歯(10)を3つだけ有していることを特徴とする、請求項6に記載の鋸刃(1)。
  9. 前記第2の歯(10、12)は前記第1の歯(10、11)に関するチップブレーカー歯として形成され、前記第3の歯(10、13)は前記第2の歯(10、12)に関するチップブレーカー歯として形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の鋸刃(1)。
  10. 前記グループの中で前記歯(10)のうち2つが目立てされていることを特徴とする、請求項8又は9に記載の鋸刃(1)。
  11. 形状を変えて形成されている2つの歯(10)だけを用いて、5つの切削溝部分(18)が形成される、又は
    形状を変えて形成されている3つの歯(10)だけを用いて、7つの切削溝部分(18)が形成される、又は
    形状を変えて形成されている3つの歯(10)だけを用いて、9つの切削溝部分(18)が形成される、請求項1〜6のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  12. 形状を変えて形成されている2つの歯(10)を備え、前記片方の歯(10、11)は、前記他方の歯(10、12)よりも大きな最大高さと最大幅を有している、特に請求項1〜11のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  13. 前記第2の歯(10、12)は、そのフランク面(17)が正面から見て、隣接する前記第1の歯(10)の前記切削エッジ(6)の外端部から前記切削溝の幅方向に間隔をあけて前記第1の歯(10、11)の前記面取り部(15)と交差するように形成され、配置されており、前記間隔は、前記切削溝の幅の少なくとも5%に相当することを特徴とする、請求項1〜12のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  14. 前記鋸刃(1)は、金属製の帯鋸として形成されていることを特徴とする、請求項1〜13のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
  15. 前記鋸刃(1)は、金属製の帯鋸として形成されており、金属製の部材を鋸引きするために用いられることを特徴とする、請求項1〜14のうち少なくとも一項に記載の鋸刃(1)。
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