JP2602634B2 - 鋸 刃 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の技術分野】本発明は鋸刃に係り、さらに詳細
には、左右方向に屈曲することのない直刃と、左右方向
に屈曲してあさり出しを行った左右のあさり歯とを備え
てなる帯鋸、丸鋸あるいはハクソーのごとき鋸刃に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば金属製の大きなワークピー
スを切断（切削）する装置として、帯鋸盤が使用されて
いる。帯鋸盤に使用される帯鋸刃においては、例えばび
びり振動や騒音等に対応するために、あさりのパターン
をレーカーセット、ウェーブセットあるいはストレート
セットなど、種々のパターンに設定したり、また、各歯
のピッチを不等ピッチにしたりしている。さらには、例
えばステンレス鋼のごとき難削材に対応すべく、各歯の
歯高寸法を異にする帯鋸刃も開発されている。

【０００３】しかし従来の帯鋸刃においては、各歯の歯
高寸法を同一に形成した後に、帯鋸刃の厚み方向（左右
方向）に屈曲した左右のあさり歯と、左右に屈曲を行な
わない直歯との組合わせによって各種のあさりのパター
ンを設定しているのが一般的である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって、直歯によ
る切削溝を左右のあさり歯によって拡開する作用がある
ものの、切削時の左右方向の分力によって左右のあさり
歯が弾性変形しあさり幅が狭くなる傾向にあり、鋸刃の
胴部と切削溝との間隙が狭くなり、切粉の円滑な排出性
等に問題がある。

【０００５】また、難削材の対策用として各歯の歯高寸
法を異にした帯鋸刃においては、歯高寸法の大きな歯の
みがワークピースの切削作用を行なって、歯高寸法の小
さな歯はほとんど切削作用を行なわないのが普通であ
り、各歯の負荷が大きく異なり長寿命化を図る上におい
て問題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
に鑑みて、本発明は、ワークピースの切削を行うときに
切込み方向に先行してワークピースの切削を行う先行歯
と、上記先行歯による先行切削溝の幅を拡開すべく切削
する複数の後続歯とを備えてなる鋸刃において、前記先
行歯は左右方向へ屈曲することのない直刃であり、複数
の後続歯は、前記直歯の歯高寸法と同一又は僅かに小さ
な歯高寸法で左右に屈曲した一対の第１あさり歯と、こ
の第１あさり歯の歯高寸法よりも歯高寸法の小さな一対
の第２あさり歯とを備えてなり、前記第１あさり歯のあ
さり幅よりも第２あさり歯のあさり幅を大きく形成して
なるものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基いて詳細
に説明するに、実施例は帯鋸刃の場合について例示する
けれども、本発明は帯鋸刃に限ることなく丸鋸刃あるい
はハクソーなど種々の鋸刃にも実施可能である。

【０００８】まず、第１図（ａ）〜第１図（ｃ）を参照
するに、鋸刃１は基本的にはワークピースＷの切削を行
なうときに、ワークピースＷに対する切込み方向（図示
の矢印Ａ方向）に先行してワークピースＷの切削を行な
う先行歯３と第１段階の先行溝拡開切削を行なう第１後
続歯である一対の右あさり歯７Ｒ、左あさり歯９Ｌおよ
び第２段階の先行溝拡開切削を行なう第２後続歯である
一対の左あさり歯５Ｌ、右あさり歯１１Ｒを基本的な１
つのＡグループ（セット）として備えている。

【０００９】上記先行歯３は例えば鋸刃１の幅の中心を
基準位置Ｆとした場合、この基準位置Ｆから歯先部３Ｐ
までの歯高寸法３Ｈを第２後続歯５Ｌ、１１Ｒにおける
基準位置Ｆから各歯先部５Ｐ、１１Ｐまでの歯高寸法５
Ｈ、１１Ｈより大きく形成してある。また、第１後続歯
７Ｒ、９Ｌの基準位置Ｆから各歯先部７Ｐ、９Ｐまでの
歯高寸法７Ｈ、９Ｈは、先行歯３と同じ高さに形成して
ある。なお、歯高寸法７Ｈ、９Ｈは先行歯３の歯高寸法
３Ｈより僅かに低くしてもよい。

【００１０】すなわち、先行歯３および第１後続歯７
Ｒ、９Ｌまた第２後続歯５Ｌ、１１Ｒは、第１図（ｂ）
より明らかなように、ワークピースＷに対する切込み方
向に段差が形成されている。

【００１１】また、第１図（ｂ）より明らかなように、
先行歯３は、ワークピースＷの切削方向（図示の矢印Ｂ
方向）に対向して見た場合、鋸刃１の厚み方向（以後左
右方向と称す）に屈曲することのない直歯に形成されて
おり、第１後続歯７Ｒ、９Ｌはそれぞれごく僅かに左右
方向に屈曲してあさり出しを行なった右あさり歯および
左あさり歯に形成してある。第２後続歯５Ｌ、１１Ｒ
は、それぞれ大きく左右方向に屈曲してあさり出しを行
なった左あさり歯および右あさり歯に形成してある。

【００１２】以上のごとき構成の鋸刃１によりワークピ
ースＷの切断（切削）を行なうとき、歯高寸法３Ｈが最
も大きな先行歯３がワークピースＷに最初に切込み、次
に歯高寸法７Ｈ、９Ｈが次に大きな第１後続歯７Ｒ、９
Ｌが、さらに続いて第２後続歯５Ｌ、１１Ｒがワークピ
ースＷに切込むこととなる。すなわち歯高寸法の大きい
歯からワークピースＷに切込みを行なうものである。

【００１３】前記先行歯３は左右のあさり出しを行なっ
ていない直歯であるから、先行歯３がワークピースＷに
切込むとき、左右方向への分力を受けることがなく、直
進的にワークピースＷに切込む。次に第１後続歯７Ｒ、
９ＬがワークピースＷに切込むとき、第１後続歯７Ｒ、
９Ｌは夫々右あさり歯、左あさり歯であるから、先行歯
３の歯先部３Ｐによって切削された先行切削溝により常
に直進的に案内され、第１後続歯７Ｒ、９Ｌによる左右
方向への振動が抑制される。第２後続歯５Ｌ、１１Ｒも
第１後続歯と同様に左右方向への振動が抑制される。

【００１４】上記構成の本実施例においては、左右方向
に屈曲した複数対のあさり歯を後続歯として備えた構成
であって、ワークピースＷの切削を行うときに切込み方
向に先行して切削を行う先行歯３は左右方向に屈曲を行
わない直歯であるから直線性が良いものである。

【００１５】後続歯としての複数対のあさり歯は、先行
歯としての直歯３の歯高寸法と歯高寸法が同一又は僅か
に低い一対の第１あさり歯７Ｒ，９Ｌのあさり幅より
も、上記第１のあさり歯７Ｒ，９Ｌの歯高寸法よりも歯
高寸法の低い一対の第２あさり歯５Ｌ，１１Ｒのあさり
幅を大きく形成してあるから、全ての後続歯がワークピ
ースＷの切削に寄与することができ、負荷がほぼ均等的
に分けられることとなり、全体としての長寿命化を図る
ことができると共に、切削時の切粉を細分化することが
できる。そして、歯高寸法の小さな一対のあさり歯５
Ｌ，１１Ｒのあさり幅を他のあさり幅よりも大きく形成
してあるから、切削溝の幅を大きくして切粉の排出性を
向上することができるものである。

【００１６】上述のごとく切削溝の幅を大きくするに当
り、歯高寸法の小さなあさり歯５Ｌ，１１Ｒのあさり幅
を大きくしてあるので、ワークピースＷの切削時におけ
る左右方向の分力によってあさり幅を狭くする弾性変形
を受けるが、歯高寸法が小さいので、上記左右方向の分
力の作用によるモーメントが小さく弾性変形が少なく、
切削溝の幅がより狭くなることを効果的に抑制できるこ
ととなり、切削溝の幅を効果的に大きく保持して切削す
ることができるものである。

【００１７】さらに、上記実施例においては、第２後続
歯５Ｌ、１１Ｒは歯高寸法を最も小さく設けてあり、か
つ第１図（ａ）から明らかなように、互いに連続しない
ように配置してあるから、第２後続歯５Ｌ、１１Ｒに続
く歯高寸法の大きい歯である第１後続歯７Ｒ、先行歯３
の負荷を低減できるのである。

【００１８】上記実施例は、先行歯３が直歯の場合につ
いて説明したけれども、例えば第２図（ａ）〜第２図
（ｃ）に示されるように、直歯に変えて、左右方向へ極
く僅かに屈曲した左右のあさり歯３Ｌ、３Ｒを一対とし
て、その他は第１図（ａ）〜第１（ｃ）に示した実施例
と同様の構成とすることも可能である。なお、上記あさ
り歯３Ｌ，３Ｒは極く僅かな屈曲であるから、直歯と見
なしても良いものである。

【００１９】この実施例の構成においても、前記実施例
と同様の作用、効果を奏し得るものある。

【００２０】さらに、鋸刃１の各歯３，５Ｌ，７Ｒ，９
Ｌおよび１１Ｒにチップ３Ｃ，５Ｃ，７Ｃ，９Ｃ，１１
Ｃを固着して構成した場合には、第３図に示すように、
各チップ３Ｃ，５Ｃ，７Ｃ，９Ｃ，１１Ｃの歯高寸法を
異にすると共に、歯高寸法の小さなチップほど歯先部の
左右方向への突出寸法を大きく構成することにより、前
述の実施例と同様の作用、効果を奏し得るものである。

【００２１】以上の実施例の説明は、先行歯３としての
１つの直歯または極く僅かに左右に屈曲した一対のあさ
り歯と、後続歯５Ｌ，７Ｒ，９Ｌ，１１Ｒとしての４つ
の左右のあさり歯よりなる歯を１つのグループとした場
合について説明した。しかし、１つのグループおける各
歯の数は任意であり、例えば１グループにおける各歯の
数を、４，５，６，７，８，９，…と所望の数に選定で
き、各歯の歯高寸法の差およびあさり幅の差を適宜に構
成できるものである。

【００２２】第４図（ａ）〜第４図（ｃ）は、６つの歯
を１グループとした鋸刃１を示すもので、鋸刃１におけ
る先行歯３の両角部を研削して両側部に同傾斜の傾斜部
３Ｂを形成し、先行歯３の歯先部をほぼＶ字形に形成し
た場合を例示するものである。

【００２３】この実施例においては、１つのＢグループ
（セット）として、先行歯３の歯高寸法３Ｈと同寸法の
第２先行歯３Ｓが設けられており、かつ左右のあさり歯
からなる二対の後続歯７Ｒ，９Ｌおよび５Ｌ，１１Ｒが
設けられている。上記第２先行歯３Ｓは、先行歯３の歯
高寸法よりも僅かに小さな歯高寸法でも良く、先行歯３
の歯先部の傾斜部３Ｂを形成したことによって切削され
ない残余の部分を切削する作用をなすものである。

【００２４】すなわち、この実施例によれば、先行歯３
および第２先行歯３Ｓが先行切削溝によって直進的に案
内されることとなり、前記実施例と同様の作用、効果を
奏するものであり、かつ切屑がさらに細分化されて切屑
の排出性がより向上するものである。

【００２５】なお、第２先行歯３Ｓは、切屑を細分化す
る上において設けることが望ましいが、必ずしも設けな
ければならないというものではなく、例えば、第４図
（ｅ）に示すように、第２先行歯３Ｓを省くことも可能
である。

【００２６】さらに、切屑を細分化する構成としては、
例えば第４図（ｄ）に示すように、先行歯３の歯先部に
Ｕ又はＶ字形状等の適宜形状のノッチ部Ｎを適数形成す
る構成とすることも可能である。この場合、ノッチ部Ｎ
を形成したことにより切削されないＶ字形状の残余の部
分は、第２先行歯３Ｓが切削することとなる。

【００２７】次に第５図（ａ）〜第５図（ｃ）を参照す
るに、鋸刃１は基本的にはワークピースＷの切削を行な
うときに、ワークピースＷに対する切込み方向（図示の
矢印Ａ方向）に先行してワークピースＷの切削を行なう
先行歯３と第１段階の先行溝拡開切削を行なう第１後続
歯９Ｌ，７Ｒおよび第２段階の先行溝拡開切削を行なう
第２後続歯５Ｌ，１１Ｒまた先行歯（直歯）３の負荷を
軽減する目的で設けられた第３後続歯の緩衝歯として１
３Ｌ，１５Ｒを１つのＣグループ（セット）として備え
ている。

【００２８】第３後続歯の１３Ｌ，１５Ｒは例えば鋸刃
１の幅の中心を基準位置Ｆとした場合、この基準位置Ｆ
から歯先部１３Ｐ，１５Ｐまでの歯高寸法１３Ｈ，１５
Ｈを第２後続歯５Ｌ，１１Ｒにおける基準位置Ｆから各
歯先部５Ｐ，１１Ｐまでの歯高寸法５Ｈ，１１Ｈと、先
行歯（直歯）３における基準位置Ｆから歯先部３Ｐまで
の歯高寸法３Ｈとの中間の高さに形成して、第２後続歯
１１Ｒと先行歯（直歯）３との間に設けてある。なお、
５Ｈと１１Ｈは同じ歯高寸法でもよく異なっていてもよ
い。

【００２９】緩衝歯１３Ｌ，１５Ｒのあさりの振り出し
量は第２後続歯５Ｌ，１１Ｒよるも小さいことを前提と
して、任意に設定することができる。

【００３０】すなわち、本鋸刃は歯高寸法が小さい歯か
ら大きい歯へとなる切削順序をとる場合、その歯高寸法
が小さい歯と歯高寸法が大きい歯との間に、中間の歯高
寸法である緩衝歯を設けて次にくる歯の衝撃を和らげて
いる。

【００３１】そして次に、第６図は左右方向へ屈曲した
あさり歯を形成するに当り、あさりの曲げ位置による歯
先コーナーの出入りを示したものである。この図の鋸刃
は、ワークピースの切削を行なうときに、切込み方向に
先行してワークピースの切削を行なう先行歯（直歯）と
して３、先行歯に遅れてワークピースに切込みを行い、
かつ、先行歯による先行切削溝の幅を拡開すべく切削す
る複数の後続歯として９Ｌ，７Ｒを１つのグループとし
て備え、基準位置から先行歯の歯先部までの歯高寸法よ
りも、後続歯の歯高寸法を小さく設けてなるものを１例
として示した。

【００３２】ここで１点鎖線で示したものは曲げ位置ｍ
であさりの振り出しを行なった場合であり、破線で示し
たものは曲げ位置ｎであさりの振り出しを行った場合の
後続歯である。また、それぞれの歯の同じ大きさの振り
出し量であり、１点鎖線で示した歯と、破線で示した歯
はあさりの振り出しを行なうまえは同一高さに形成され
ていたものである。

【００３３】第６図より明らかなように先行歯３の歯先
に近い位置である曲げ位置ｎ（基準位置から屈曲位置ま
での高さ寸法は大になる）であさりの振り出しを行なっ
たもののほうが、先行歯３の歯先に遠い位置である曲げ
位置ｍ（基準位置から屈曲位置までの高さ寸法は小にな
る）であさりの振り出しを行なったものより、あさりの
振り出し方向に逆方向の歯先コーナー部である歯先の内
側コーナ部が大きくせり上がり、歯高寸法ｄだけ大きく
なる。

【００３４】つまり先行歯３の切込み量が大きくなった
場合には、曲げ位置ｎであさりの振り出しを行なったも
ののほうが、曲げ位置ｍであさりの振り出しを行なった
ものよりも歯先の内側コーナー部が働き易くなり、その
歯自体で先行歯３に生じる負荷の緩衝効果が得られる。

【００３５】この例では、他にあさり歯のないものを示
したが、他にあさり歯がある場合には後続歯で最もあさ
り振り出し量が大きく、最も歯高寸法の小さい歯のあさ
りの振り出し曲げ位置を、あさり振り出し量の小さい歯
よりも歯先に近い位置で曲げを行なえばよい。

【００３６】

【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本発明は、ワークピースの切削を行
うときに切込み方向に先行してワークピースの切削を行
う先行歯と、上記先行歯による先行切削溝の幅を拡開す
べく切削する複数の後続歯とを備えてなる鋸刃におい
て、前記先行歯は左右方向へ屈曲することのない直刃で
あり、複数の後続歯は、前記直歯の歯高寸法と同一又は
僅かに小さな歯高寸法で左右に屈曲した一対の第１あさ
り歯と、この第１あさり歯の歯高寸法よりも歯高寸法の
小さな一対の第２あさり歯とを備えてなり、前記第１あ
さり歯のあさり幅よりも第２あさり歯のあさり幅を大き
く形成してなるものである。

【００３７】上記構成より明らかなように、本発明にお
いては、左右方向に屈曲した複数対のあさり歯を後続歯
として備えた構成であって、ワークピースの切削を行う
ときに切込み方向に先行して切削を行う先行歯は左右方
向に屈曲を行わない直歯であるから直線性が良いことは
勿論である。

【００３８】後続歯としての複数対のあさり歯は、先行
歯としての直歯の歯高寸法と歯高寸法が同一又は僅かに
低い一対の第１あさり歯のあさり幅よりも、上記第１の
あさり歯の歯高寸法よりも歯高寸法の低い一対の第２あ
さり歯のあさり幅を大きく形成してあるから、全ての後
続歯がワークピースの切削に寄与することができ、負荷
がほぼ均等的に分けられることとなり、全体としての長
寿命化を図ることができると共に、切削時の切粉を細分
化することができるものである。そして、歯高寸法の小
さな一対のあさり歯のあさり幅を他のあさり幅よりも大
きく形成してあるから、切削溝の幅を大きくして切粉の
排出性を向上することができるものである。

【００３９】上述のごとく切削溝の幅を大きくするに当
り、歯高寸法の小さなあさり歯のあさり幅を大きくして
あるので、ワークピースの切削時における左右方向の分
力によってあさり幅を狭くする弾性変形を受けるが、歯
高寸法が小さいので、上記左右方向の分力の作用による
モーメントが小さく弾性変形が少なく、切削溝の幅がよ
り狭くなることを効果的に抑制できることとなり、切削
溝の幅を効果的に大きく保持して切削することができる
ものである。

【００４０】すなわち、本発明によれば、左右方向に屈
曲してあさり出しを行う鋸刃において、各歯の負荷の均
等化を図ると共に切粉の細分化を図り、かつ切粉は排出
性向上のために切削溝の幅の拡大を容易に図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は鋸刃の正面図、（ｂ）は（ａ）におけ
るｂ−ｂ線に沿った断面図、（ｃ）は底面図である。

【図２】（ａ），（ｂ）および（ｃ）はそれぞれ鋸刃の
正面図、ｂ−ｂ線側面図および底面図である。

【図３】鋸刃の正面図及び側面図である。

【図４】（ａ），（ｂ）および（ｃ）は、それぞれ鋸刃
の正面図、ｂ−ｂ線断面図および底面図、（ｄ）および
（ｅ）は（ｂ）に相当する他の実施例である。

【図５】（ａ），（ｂ）および（ｃ）はそれぞれ鋸刃の
正面図、ｂ−ｂ線断面図および底面図である。

【図６】鋸刃の側面図である。

【符号の説明】

１ 鋸刃 ３ 先行歯 ５Ｌ，７Ｒ，９Ｌ，１１Ｒ，１３Ｌ，１３Ｒ 後続歯

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ワークピースの切削を行うときに切込み
   方向に先行してワークピースの切削を行う先行歯と、上
   記先行歯による先行切削溝の幅を拡開すべく切削する複
   数の後続歯とを備えてなる鋸刃において、前記先行歯は
   左右方向へ屈曲することのない直刃であり、複数の後続
   歯は、前記直歯の歯高寸法と同一又は僅かに小さな歯高
   寸法で左右に屈曲した一対の第１あさり歯と、この第１
   あさり歯の歯高寸法よりも歯高寸法の小さな一対の第２
   あさり歯とを備えてなり、前記第１あさり歯のあさり幅
   よりも第２あさり歯のあさり幅を大きく形成してなるこ
   とを特徴とする鋸刃。