JP2018531675A - 液状化粧料を包装および塗布するためのアセンブリー - Google Patents

液状化粧料を包装および塗布するためのアセンブリー Download PDF

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Abstract

本発明は、一方では、塗布される化粧料(P)を収納することが意図されたリザーバー(3)を形成する本体と、他方では、少なくとも1つの頂点(51)を有する凸塗布表面(50)を規定する塗布部材(5)を含むアプリケーターと、を含む、液状化粧料を包装および塗布するためのアセンブリー(1)であって、リザーバーを形成する本体(2)が、塗布部材(5)を受容可能なハウジングを含み、リザーバーとの仕切り壁(8)が、リザーバーに直接流体連通する少なくとも1つのスルーオリフィス(9)を有し、前記オリフィスが、リザーバーを形成する本体のハウジング内の所定の位置に前記塗布部材があるとき、塗布部材の頂点の近傍に対向するハウジングの少なくとも1つの端壁のみに位置決めされ、塗布部材が連続気泡多孔性材料から作製されることを特徴とする、アセンブリーに関する。

Description

本発明は、液状化粧料を包装および塗布するためのアセンブリーに関する。
「化粧料」という表現は、化粧料に関する2009年11月30日付けの欧州議会(European Parliament)および理事会(Council)の規則(EC)No1223/2009に規定されたいずれかの物質を意味するものと理解される。
包装・塗布アセンブリーは、皮膚、口唇、爪などのヒトケラチン表面に化粧料を塗布することがより特定的に意図される。
皮膚および/または口唇に対するメイクアップおよび/またはケアを専ら対象として、塗布性、快適性、摩耗性、および被覆性に関するだけでなく、たとえば光沢などのメイクアップ効果に関しても満足な性質を有する製剤を開発することが、目下の目的である。
かかる流体物質の満足すべき快適な塗布を可能にするために、多くの包装・塗布アセンブリーが開発されてきた。
一般に、化粧料を包装および塗布するためのアセンブリーは、一方では、塗布される化粧料を収納することが意図されたリザーバーを形成する本体と、他方では、ユーザーの身体表面に接触することが意図された塗布表面を規定する塗布部材を含むアプリケーターと、を含む。
アプリケーターの例として、とくに口唇に対するアプリケーター(ディップアプリケーターと呼ばれる)を含む包装・塗布アセンブリーが記載されている(特許文献1)が挙げられうる。
化粧料の充填が前記化粧料中に塗布部材を浸漬(dip or immerse)することにより行われる場合、アプリケーターはディップアプリケーターと呼ばれる。
アプリケーターを化粧料中に浸漬することから、アプリケーターへの充填率は高くなる。その場合、過剰の化粧料の除去を可能にするワイピング装置をリザーバーに装備することが一般に必要である。しかしながら、たとえば中心オリフィスを提供することにより、アプリケーターへの充填を増加させようと試みることが一般的である。
アプリケーターへの物質の充填をより良好に制御することを目指した他の包装・塗布アセンブリーも知られている。
例として、とくに(特許文献2)、(特許文献3)、および(特許文献4)が挙げられうる。
(特許文献2)には、化粧料が通り抜ける多孔性アプリケーター部材が取り付けられたリザーバーを含む、化粧料を包装および塗布するためのアセンブリーが記載されている。アセンブリーは、開放時に化粧料をポンプ操作して塗布部材を介するその拡散を促進する作用を生じるように閉位置で塗布部材を圧縮するキャップを含む。
(特許文献3)および(特許文献4)には、塗布部材に物質を充填するさらに別の方法が示されている。より具体的には、(特許文献3)および(特許文献5)には、リザーバーを形成する本体が提供されており、前記本体は、塗布部材を受容可能なハウジングを有し、リザーバーとの仕切り壁は、前記リザーバーに直接流体連通する少なくとも1つのスルーオリフィスを有する。アセンブリーを振盪または反転させると、化粧料は開口を通り抜けて、塗布部材の塗布表面に直接含浸される。
(特許文献3)は、塗布部材の最適な比較的多量の充填を目標とする。これを行うために、(特許文献3)では、開放多孔性を有する多孔性塗布部材が提供され、化粧料をディスペンスするためのオリフィスは、前記塗布部材がハウジング内の所定の位置にあるとき、非圧縮塗布部に対向して配置される。ディスペンスオリフィスは、実質的に塗布表面全体に分布する。
(特許文献4)自体は、塗布部材が過充填されないことを目指す。これを行うために、(特許文献4)では、正確に位置決めされたオリフィスと、物質が浸透できない膜により形成された塗布表面と、の組合せが提供される。
仏国特許第2872999号明細書 仏国特許第2832297号明細書 仏国特許第2814651号明細書 仏国特許第2962890号明細書 仏国特許第2962990号明細書
多くのタイプの包装・塗布アセンブリーが開発されてきたにもかかわらず、ある特定の化粧料の塗布性の改善を可能にするアセンブリーの必要性が依然として存在する。
とくに、ある特定の化粧料処方は、ユーザーへの塗布およびそのメイクアップ結果を最適化するために特定のアプリケーターの開発を依然として必要としていることに、本出願人は気付いた。
本出願が目標とする包装・塗布アセンブリーは、なかでもとくにリップオイルタイプの化粧料を塗布することが意図される。
口唇のメイクアップおよび/またはケアがより特定的に意図されたかかる組成物は液状形態であり、たとえば少なくとも70重量%の不揮発性オイルとくにシリコーン油および着色または無色の固体粒子たとえば顔料および/または真珠母を含む。
口唇のメイクアップおよび/またはケアが意図された処方はかなり前から知られており、光沢剤などの流体処方から、任意選択的に支持されたスティック形の固体組成物さらにはペンシル形の組成物に至るまで、さまざまな形態である。
消費者に提供される組成物をさらに多様化するために、無水または実質的に無水の処方が出現した。これらは、光沢剤よりもさらに流動性であり、高含有率の油を含み、非常に快適に化粧できる。しかしながら、これらの処方を利用できるのは、あまり着色されない処方のときだけである。この本質的な原因は、かかる組成物の魅力(正確に言えば大きい流動性)を失うことなく、このタイプの油性媒体中に高含有率の粒子を懸濁状態で維持することが非常に難しいことにある。
実際に、多量の顔料、真珠母、または充填剤を用いると、これらの粒子の沈降が観測され、その結果、粒子の集塊を含みうるそれほど魅力的でないケークが形成される。こうして形成されたケークは、非常に凝集性であるというさらなる欠点を有する。したがって、再び均一な組成を有するように容易に再分散することはできない。そのため、ひとたび粒子が沈降すると組成物は実質的に使用不能になり、もはや口唇上に均一な堆積物を得ることができないので許容できない。
したがって、沈降問題を最小限に抑えるために、これらの組成物は比較的低い含有率の固体粒子を含む。しかしこの場合、達成可能な色調の数さらにはその強度は制限される。組成物はまた、色素つまり使用される媒体に可溶な種も含みうる。しかしながら、この分野で使用可能な色素の数は比較的制限されるので、色素が着色固体粒子と組み合わされるか否かにかかわらず、色の範囲またはその強度を大幅に拡張するように提案することはできない。
以上に挙げた配合の困難のほかに、沈降傾向を有するこのタイプの化粧料はまた、現在の包装・塗布アセンブリーで最適に解決されない塗布の困難を引き起こす。
より具体的には、固体粒子の存在を考慮して、包装アセンブリーは、とくに、容易かつ正確な塗布を行って最適なメイクアップ効果が得られるように、均一な懸濁液として固体粒子を再懸濁できるとともにアプリケーターへの良好な充填を確保できなけなければならない。
こうした制約を考慮すると、拡散は均一に行われないので、物質が塗布部材を介して拡散しなければならない内部供給タイプのアセンブリーは好適でない。
ディップアプリケーターもまた、化粧料中で粒子を均一に再懸濁することが難しいので最適でない。さらに、顔料着色組成物の高い着色力およびリップオイルタイプの組成物中の高い含油率を考慮すると、アプリケーターへの充填を制御できることが望ましい。過剰充填の場合、充填されていないまたはそれほど充填されていないアプリケーターの表面を用いてユーザーが対象の皮膚または口唇の表面の色を抑制できることが有利である。
仏国特許第2814651号明細書に記載のデバイスもまた、満足すべきものではないことが明らかになっているが、ボトルを単に手で振盪するだけで比較的容易に再懸濁可能である。
仏国特許第2962890号明細書には、顔料を含有しうる組成物が挙げられているが、かかるアセンブリーは満足すべき結果を与えないことが明らかになっている。問題の1つは、とくに、かかるアプリケーターでは処方物が非常に急速に放出されることである。
本発明は、これらの目的の全部または一部を達成することを目指しており、この目的のために、一方では、塗布される化粧料を収納することが意図されたリザーバーを形成する本体と、他方では、少なくとも1つの頂点を有する凸塗布表面を規定する塗布部材を含むアプリケーターと、を含む、液状化粧料を包装および塗布するためのアセンブリーを提案する。
リザーバーを形成する本体は、塗布部材を受容可能なハウジングを含み、リザーバーとの仕切り壁は、リザーバーに直接流体連通する少なくとも1つのスルーオリフィスを有する。前記オリフィスは、リザーバーを形成する本体のハウジング内の所定の位置に前記塗布部材があるとき、塗布部材の頂点の近傍に対向するハウジングの少なくとも1つの端壁のみに位置決めされる。
包装・塗布アセンブリーは、塗布部材が連続気泡多孔性材料から作製されることを特徴とする。
頂点または先端を有する凸塗布表面を規定する塗布部材の存在は、とくに物質の正確な塗布を可能にする。
塗布部材を受容するようにハウジングの壁に設けられたオリフィスは、とくにリザーバーの振盪時または反転時にとくに塗布部材への化粧料の充填を可能にする。
「ハウジングの少なくとも1つの端壁のみに位置決めされたオリフィス」という表現は、仕切り壁の残りの部分は中実であること、すなわち有孔でないことを意味するものと理解される。
こうして、本出願人は、驚くべきことに、非常に局在化されて位置決めされた直接流体連通する1つ以上のディスペンスオリフィスと多孔性塗布表面とを組み合わせることにより、目標の包装・塗布アセンブリーが、リザーバーに収納された化粧料、とくに真珠母および/または顔料などの固体粒子を含有する化粧料の正確で快適で均一な塗布を可能にすることを観測した。
分かるように、非常に局在化されたオリフィスの使用により仕切り壁を介する物質の通過を制限することができるので、アプリケーターに過充填することなく物質の正確な用量を得ることができる。
固体粒子を含有するかつとくに沈降傾向または相分離傾向を有する液状化粧料の使用に関連する範囲内では、本出願人は、考えたこととは対照的に、塗布部材の塗布先端に対向する局在化オリフィスが存在すると、全塗布表面に対向して分布する場合よりもかなり均一な量の処方物を捕集できることに気付いた。したがって、篩媒体としてアプリケーターの先端に局在化されたとしても、多孔性アプリケーターへの均一物質の充填は依然として得られる。
いかなる一理論にも拘束されることを望むものではないが、連続気泡多孔性材料から作製された塗布表面を使用すると、過剰の溶媒とくにオイルが材料を介してより容易に拡散しうると同時に顔料や真珠母などの固体粒子の保持が大幅に促進されると、本出願人は考える。したがって、溶媒相と固体粒子との間の移行差は、とくに有利なメイクアップ性を提供すると思われる。
この結果、顔料タイプおよび真珠母タイプの粒子は、塗布先端の周りに濃縮される。これにより、広がらない大きい被覆性を有する正確な塗布が可能になる。
塗布表面の残りの部分とくに周辺ゾーンまたは側方ゾーンは、塗布される物質を抑制してメイクアップを改善するために使用しうる。
多孔性アプリケーターを介して拡散する溶媒相とくにオイルは、全塗布表面にわたり塗布の大きなソフトさに寄与する。
直接流体連通とは、オリフィスが前記オリフィスを介する化粧料の強制的通過を可能にするポンプタイプまたはエアロゾルタイプのいかなる選択開放ディスペンス手段とも組み合わされないことを意味するものと理解される。塗布部材への充填は、リザーバーを単に振盪または反転させるだけで行われる。
これにより選択閉鎖機構の使用が防止されるので、使用時のリザーバーの耐漏れ性をとくに確保でき、オリフィスを介する物質の通過は強制されない状態が維持される。
「塗布部材の頂点の近傍」とは、本出願では、点形状の幾何学的頂点の近くに延在する頂点部分を対象とする。オリフィスは、塗布表面の全表面の多くとも5%さらには10%を占める幾何学的頂点の周りのゾーンに位置決めされると考えられる。
優先的には、オリフィスは、塗布部材の絶対頂点に対応するハウジングの端壁、好ましくは前記端壁のみに位置決めされる。
第1の変形形態によれば、ハウジングの壁は単一のオリフィスを有する。
第2の変形形態によれば、ハウジングの壁は複数のオリフィスを有する。
複数のオリフィスを存在させると比較的小さいサイズのオリフィスの保持が可能になるので、たとえばごくわずかな振盪運動の後に塗布部材への良好な充填に十分な全通過面積が確保されると同時に、できる限り均一な量の物質の通過が確保できるようになる。そのほかに、オリフィスのサイズはまた、目詰まり現象を防止または制限するように固体粒子のサイズの関数として決定される。
いくつかのオリフィスの場合、これらは優先的には端壁の中心の周りに均一に分布する。これにより塗布先端への最適な充填が確保できるようになる。
有利には相補的に、ハウジングの壁は、端壁の中心に位置決めされた中心オリフィスを有する。端壁の中心とは、アプリケーターの幾何学的頂点に対向する点を意味するものと理解される。
好ましい一実施形態によれば、オリフィスの全部または一部は実質的に円形の断面を有する。円形状のかかる断面は、目詰まり現象を回避するに非常に好適である。適宜、使用される粒子に依存して他の断面も想定しうる。
有利には相補的に、リザーバーは、少なくとも1つの混合エレメント、とくに少なくとも1つ混合ビーズを含む。重量やサイズなどの混合エレメントの特性は、化粧料の沈降性の関数として選択されよう。
優先的には、塗布部材は、少なくとも部分的にフロック加工された、好ましくは完全にフロック加工された塗布表面を有する。塗布の大きなソフトさのほかに、フロック繊維はまた、粒子の保持に役立ち、その拡散を改善する。
有利には、アプリケーターは、不使用時、塗布部材がハウジング内に受容された状態で容器に締結されるように構成される。したがって、アプリケーターはリザーバーを閉じることができる。
優先的には、塗布表面は、塗布部材がハウジング内に受容されたとき、ハウジングの壁との空間を形成可能な表面とくに凹面を有していない。とくに、塗布表面は、オリフィスに対向する凹面を有していない。実際に、凹面が存在するとアプリケーターとハウジングの仕切り壁との間で空隙の形成が可能となり、空隙の内側に物質が沈着する可能性があるので望ましくない。
好ましくは、塗布部材は、とくに丸形または半球形の先端を有して円錐状一般形状を有する。かかる形状は、とくに口唇への塗布に好適である。
より好ましくは、オリフィスは、アプリケーターが容器に締結されたとき、塗布表面により閉鎖させる。これにより、アプリケーターが閉位置にあるとき、オリフィスを介する物質のいかなる漏れも回避可能になる。
有利には相補的に、塗布表面は、アプリケーターが容器に締結されたとき、塗布部材がわずかに圧縮された状態でハウジングの壁に対して少なくとも部分的に変形する。したがって、化粧料の特性の関数として、物質の拡散の促進、とくに溶媒相またはオイルの吸着の促進を可能にするポンプ作用が加わるように、わずかに圧縮された状態で塗布部材を配置することが可能である。この圧縮はまた、塗布部材によるオリフィスの閉鎖を改善する。
本出願はまた、リザーバーが固体粒子とくに顔料および/または真珠母さらにはワックスを含有する液状化粧料を含むことを特徴とする包装・塗布アセンブリーに関する。
とくに、化粧料は、組成物の重量を基準にして少なくとも70重量%の少なくとも1種の不揮発性オイルまたはいくつかの不揮発性オイルの単一相の混合物を含み、組成物は、少なくとも1種の極性または非極性の不揮発性炭化水素系オイルと、少なくとも1種の鉱物増粘剤と、少なくとも1種の非イオン性シリコーン界面活性剤と、少なくとも着色または無色の固体粒子と、を含む。
本発明は、添付の図面に関する以下の詳細な説明を読めばよりよく理解されよう。
本発明に係る包装・塗布アセンブリーの長手方向断面の模式図である。 図1のアセンブリーに装備する塗布部材の長手方向断面の模式図である。 図2の塗布部材のハウジングを形成するリングの長手方向断面の模式図である。 図3のリングの上面模式図である。
図1は、液状化粧料Pを包装および塗布するためのアセンブリー1を示す。
アセンブリー1は、塗布される化粧料Pを収納するリザーバー3を形成する本体2と、少なくとも1つの頂点51を有する凸塗布表面50を規定する塗布部材5を含むアプリケーター4と、を含む。
本体2は、前記リザーバー3の開口22の境界を定める自由上縁21を有する。より具体的には、開口22は、本体2の頸部24の自由上端に位置する。
本体2は回転対称性を有する。開口22は円形断面を有する。明らかに他の形状を想定しうる。
本体2は、塗布部材5を受容可能なハウジング7を開口22に有し、前記ハウジング7は、リザーバー3との仕切り壁8により少なくとも部分的に境界が定められる。
本出願によれば、仕切り壁8は、リザーバー3に直接流体連通する少なくとも1つのスルーオリフィス9を有する。
仕切り壁8は、例示されるようにリザーバー3上の追加しうるか、またはリザーバーの本体と共に成形することにより単一部分から作製しうる。
この場合、仕切り壁8は、開口22の上に取り付けられたリング60により支持される。
リング60は、任意の手段により、とくにクリップ締結または接着結合により本体2上に取り付けうる。それは取外し可能または取外し不能でありうる。
この場合、リング60は頸部24に係合可能である。
これを行うために、リング60は、一緒になって取付けスカートを規定する外周壁61と内周壁62とを含む。
取付けスカートはまた、物質の耐漏れ性を提供する。
代替的に、仏国特許第2962890号明細書の図10Jに示されるリングも想定しうる。
アプリケーター4は、塗布部材5が取り付けられる掴持部41を最上端に含む。
掴持部41はキャップを形成し、リング60の上周壁63に取外し可能に係合しうるので、リザーバー3を漏れないように閉める。より特定的には、リング60の周壁63は、掴持部の相補的内ネジ部65と協同可能な外ネジ部64を支持する。
不使用時およびリング60への掴持部41の螺合時、塗布部材5はハウジング7内に受容される(図1)。
本出願によれば、塗布部材5は、連続気泡多孔性材料から、たとえばフォームから作製される。
とくに、塗布部材5は、ポリウレタンフォームとくにS90タイプのもの(DIN4102−9規格)から作製される。
塗布部材5は、任意の公知の手段により、とくに嵌合、クリップ締結、またはスナップ締結により、掴持部41上に取り付けられる。
この場合、塗布部材5は、掴持部の対応するシャフト42内に導入された実質的に円柱状のフット55を有する。シャフト42の端壁43は装着領域を増加させる。端壁43はまた、並進運動がブロックされることを保証する。
フット55の反対側に、塗布部材5は、塗布表面51を規定するヘッド56を有する。ヘッド56は円錐状一般形状を有する。ヘッド56は、頂点51を形成する自由端または丸形先端を有する。この場合、その結果として頂点51は絶対頂点である。
ヘッド56は、フット55の直径よりもわずかに大きい直径を有するベースを有するので、シャフト42の縁に当接可能なショルダー57を有する。このショルダー57によりとくに塗布部材をより良好に保持できるようになる。
ハウジング7は、ヘッド56に実質的に相補的な形状を有するように造形される。
図1から分かるように、アプリケーター4はリザーバー3に締結され、塗布部材5はハウジング内の所定の位置にあり、頂点51はわずかに圧縮される。
塗布表面51がフロック加工されることにも留意されたい。フロックを適用するために、乾燥後に比較的剛性であるグルーが使用されよう。したがって、乾燥によりグルーは塗布部材5の剛性化を支援する。
上述したように、ハウジング7は、永久開オリフィス9が穿孔されている有孔仕切り壁8を利用してリザーバー3の内側に連通する。
本出願によれば、オリフィス9は、リザーバー3を形成する本体2のハウジング7内の所定の位置に前記塗布部材5があるとき、塗布部材5の頂点51の近傍に対向するハウジングの少なくとも1つの端壁のみに位置決めされる。
この場合、壁8は3つのオリフィス9を含む。オリフィス9は、壁8の端の中心の近くにかつその周りに規則的に分布する。オリフィスは実質的に円形の断面を有する。この場合、オリフィスの直径は1.5mmである。
したがって、オリフィスの全面積は約5.3mmである。好ましくは、開口の全面積は5.5mm未満である。各開口の全面積もまた、目詰まり現象を制限さらには防止するのに十分なものとする。
各オリフィス9の中心は、塗布部材の頂点51に対応する端壁の中心から4.5mmの距離に位置決めされる。好ましくは、オリフィスは、端壁の中心から5mm未満に位置決めされる。
塗布部材5は、有利には、アプリケーター4がリザーバー3上の所定の位置にあるとき、壁8のオリフィスをすべて閉鎖する。これは、アプリケーターがオリフィスを閉鎖するとき、過剰の物質がハウジング内に流出するのを防止するうえで有用でありうる。
有利には、リザーバー3は、少なくとも1つの混合エレメント、とくに少なくとも1つの混合ビーズ(示されていない)を含む。振盪時または反転時、ビーズは、適宜、物質の均一化の促進さらには粒子の再懸濁を可能にする。
一実施形態によれば、リザーバーは、固体粒子とくに顔料および/または真珠母を含有する液状化粧料を含む。
優先的に組み合わされる化粧組成物
上述したように、化粧料(組成物)は、周囲温度(25℃)および大気圧(1.013×105Pa)で液体の形態である。より特定的には、組成物の粘度は、0.2〜0.8Pa・s、好ましくは0.3〜0.7Pa・sのさまざまな値をとる。粘度測定は、一般に、No.2スピンドルを備えたRheomat RM180粘度計を用いて25℃で行われ、その測定は、200回転/分(rpm)でスピンドルを組成物内で10分間回転した後(その後、粘度およびスピンドル回転速度の安定化が観測される)に行われる。
不揮発性オイル
したがって、組成物は、組成物の重量を基準にして少なくとも70重量%の少なくとも1種の不揮発性オイルまたは少なくともの1種が極性もしくは非極性の炭化水素系オイルから選択されるいくつかの不揮発性オイルの単一相の混合物を含む。
ある温度でホモジナイズおよびRayneriミキサーで混合(550rpm、10分間)を行い、周囲温度(および大気圧)で24時間にわたり密閉容器内に放置して貯蔵した後、周囲温度(25℃)にて肉眼でまたは位相差顕微鏡下で相分離が観測されない場合、混合物は単一相であると言われる。これらの条件下で、安定な単一相の混合物という用語が用いられる。
より特定的には、本発明の目的では、「オイル」という語は、25℃および大気圧(1.013×10Pa)で液体であるかつ水非混和性である非水性化合物を意味する。「非混和性」という用語は、同一量の水とオイルとの混合により混合後(たとえば、Rayneri 550rpm、10分間)、常温常圧条件下で1相のみを含む安定な溶液が得られないことを意味することが意図される。
「不揮発性オイル」という用語は、25℃および大気圧での蒸気圧がゼロでないかつ10−3mmHg(0.13Pa)未満である、さらに良好には0.02mmHg(2.66Pa)未満であるオイルを意味することが意図される。
「炭化水素系オイル」という用語は、炭素原子および水素原子ならびに任意選択的に酸素原子および窒素原子から本質的に形成された、さらにはそれらからなる、かつケイ素原子やフッ素原子をなんら含有しないオイルを意味することが意図される。
本発明の目的では、「非極性オイル」という用語は、炭化水素から、すなわち炭素原子と水素原子とのみを含む化合物から選択されるオイルを意味することが意図される。
非極性不揮発性炭化水素系オイル
これらのオイルは、植物、鉱物、または合成に由来するものでありうる。
より特定的には、非極性不揮発性炭化水素系オイルは、鉱物または合成に由来する線状または分岐状の炭化水素から選択可能である。
たとえば、以下のものは本発明を実施するのに好適である。
− 流動パラフィン、
− スクアラン、
− イソヘキサデカン、
− イソエイコサン、
− ナフタレンオイル、
− ポリブテン、たとえば、Amoco社により販売または製造されているIndopol H−100(モル質量またはMW=965g/mol)、Indopol H−300(MW=1340g/mol)、およびIndopol H−1500(MW=2160g/mol)、
− ポリイソブテン、水素化ポリイソブテン、たとえば、日油株式会社により販売されているParleam(登録商標)、Amoco社により販売または製造されているPanalane H−300E(MW=1340g/mol)、Synteal社により販売または製造されているViseal20000(MW=6000g/mol)、およびWitco社により販売または製造されているRewopal PIB1000(MW=1000g/mol)、または代替的にNOF Corporationにより販売されているParleam Lite、
− デセン/ブテンコポリマーおよびポリブテン/ポリイソブテンコポリマー、とくにIndopol L−14、
− ポリデセンおよび水素化ポリデセン、たとえば、Mobil Chemicals社により販売または製造されているPuresyn10(MW=723g/mol)およびPuresyn150(MW=9200g/mol)、または代替的にExxonMobil Chemicalにより販売されているPuresyn6、
− ならびにそれらの混合物。
極性不揮発性炭化水素系オイル
したがって、これらの極性炭化水素系オイルは、炭素原子および水素原子から形成され、かつ少なくとも1つ以上の酸素原子または窒素原子を含むが、ケイ素原子やフッ素原子を含まない。
その結果、それらは、アルコール、エステル、エーテル、カルボン酸、アミン、および/またはアミドの官能基から選択される少なくとも1つの基を含有する。
好ましくは、極性不揮発性炭化水素系オイルは、ケイ素やフッ素を含まないことに加えて、窒素やリンなどのヘテロ原子も含まない。
したがって、この場合は、極性不揮発性炭化水素系オイルはヘテロ原子として1つ以上の酸素原子を含む。
とくに、極性不揮発性炭化水素系オイルは、少なくとも1つのアルコール官能基を含むか(つまり「アルコールオイル」である)、または少なくとも1つのエステル官能基を含む(つまり「エステルオイル」である)。エステルオイルはとくにヒドロキシル化しうることに留意すべきである。
組成物は、1種以上の不揮発性炭化水素系オイル、とくに、
− 飽和または不飽和の分岐状または非分岐状のC10〜C26、とくにC10〜C24、好ましくはC12〜C22アルコール、より特定的にはモノアルコール、
から選択されるものを含みうる。
有利には、C10〜C26アルコールは脂肪モノアルコールであり、少なくとも16個の炭素原子を含む場合、好ましくは分岐状である。
使用しうる脂肪アルコールの例としては、合成に由来するまたは代替的に天然に由来する線状または分岐状の脂肪アルコール、たとえば、植物材料(ココヤシ、パーム核、パームなど)または動物材料(獣脂など)に由来するアルコールが挙げられうる。
言うまでもないが、他の長鎖状アルコール、たとえば、エーテルアルコールまたは代替的に「ゲルベ」アルコールも使用しうる。
最後に、さまざまな長さの天然に由来するアルコールのある特定の画分、たとえば、ココヤシ(C12〜C16)または獣脂(C16〜C18)またはジオールタイプもしくはコレステロールタイプの化合物も使用しうる。
好ましく使用しうる脂肪アルコールの特定例としては、とくに、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ブチルオクタノール、2−ウンデシルペンタデカノール、2−ヘキシルデシルアルコール、イソセチルアルコール、およびオクチルドデカノール、ならびにそれらの混合物が挙げられうる。
有利な実施形態によれば、アルコールはオクチルドデカノールである。
− C〜Cモノカルボン酸またはポリカルボン酸とC〜Cアルコールとの任意選択的にヒドロキシル化されたモノエステル、ジエステル、またはトリエステル。
とくに、
〜Cカルボン酸とC〜Cアルコールとの任意選択的にヒドロキシル化されたモノエステル、
〜Cジカルボン酸とC〜Cアルコールとの任意選択的にヒドロキシル化されたジエステル、たとえば、ジイソプロピルアジペート、2−ジエチルヘキシルアジペート、ジブチルアジペート、または2−ジエチルヘキシルスクシネートなど、
〜Cトリカルボン酸とC〜Cアルコールとの任意選択的にヒドロキシル化されたトリエステル、たとえば、クエン酸エステル、たとえば、トリオクチルシトレート、トリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレート、トリブチルシトレート、またはアセチルトリブチルシトレートなど。
− C〜Cポリオールと1つ以上のC〜Cカルボン酸とのエステル、たとえば、モノ酸のグリコールジエステル、たとえば、とくに、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、プロピレングリコールジオクタノエート、またはモノ酸のグリセロールトリエステル、たとえば、トリアセチン。
− エステルオイル、とくに、少なくとも18個の炭素原子さらにより特定的には18〜70個の炭素原子を含有するもの。
挙げられうる例としては、モノエステル、ジエステル、またはトリエステルが含まれる。
エステルオイルは、ヒドロキシル化されていてもヒドロキシル化されていなくてもよい。
したがって、不揮発性エステルオイルは、たとえば、以下のものから選択しうる。
少なくとも18個の炭素原子を含む、さらにより特定的には合計で18〜40個の炭素原子を含むモノエステル、とくに式RCOOR(式中、Rは、4〜35個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の線状もしくは分岐状のまたは芳香族の脂肪酸残基を表し、かつRは、炭化水素系鎖、とくに4〜35個の炭素原子を含有する分岐状のものを表し、ただし、基RおよびRの炭素原子の合計は18個以上であることを条件とする)のモノエステル、たとえば、パーセリン油(セトステアリルオクタノエート)、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、オクチルドデシルネオペンタノエート、2−オクチルドデシルステアレート、2−オクチルドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート、C12〜C15アルキルベンゾエート、たとえば、2−オクチルドデシルベンゾエート、アルコールまたはポリアルコールのオクタノエート、デカノエート、またはリシノレート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−ヘキシルデシルラウレート、2−オクチルデシルパルミテート、または2−オクチルドデシルミリステート。
好ましくは、それらは式RCOOR(式中、Rは、4〜35個の炭素原子を含む線状または分枝状の脂肪酸残基を表し、かつRは、炭化水素系鎖、とくに4〜35個の炭素原子を含有する分岐状のものを表し、RおよびRは、基RおよびRの炭素原子の合計が18個以上となるものである)のエステルである。
とくにラノリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸などの脂肪酸と、グリコールなどのジオールと、のモノエステル、とくに少なくとも18個の炭素原子さらにより特定的には18〜22個の炭素原子を含有するもの、たとえば、プロピレングリコールモノイソステアレート。
ジエステル、とくに少なくとも18個の炭素原子を含有するもの、さらにより特定的には合計で18〜60個の炭素原子とくに合計で18〜50炭素原子を含むもの。とくに、8個超の炭素原子を含む、ジカルボン酸とモノアルコールとのジエステル、好ましくは、たとえば、ジイソステアリルマレート、ジイソステアリルアジペート、またはモノカルボン酸のグリコールジエステル、たとえば、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、ジエチレングリコールジイソノナノアートなど、またはポリグリセリル−2ジイソステアレート(とくにAkzo社により商品名Dermol DGDISとして販売されている化合物など)を使用しうる。
ヒドロキシル化されたモノエステルおよびジエステル、好ましくは少なくとも18個さらにより特定的には18〜70個の範囲内の炭素原子の全炭素数を有するもの、たとえば、とくにポリグリセリル−3ジイソステアレート、イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリルマレート、またはグリセリルステアレート。
トリエステル、とくに少なくとも35個の炭素原子を含有するもの、さらにより特定的には合計で35〜70個の炭素原子を含むもの、とくにたとえばトリカルボン酸のトリエステルなど、たとえば、トリイソステアリルシトレート、トリデシルトリメリテートなど、またはモノカルボン酸のグリセリルトリエステル、たとえば、ポリグリセリル−2トリイソステアレート。
テトラエステル、とくに少なくとも35個の炭素原子を含有するもの、さらにより特定的には35〜70個の範囲内の全炭素数を有するもの、たとえば、モノカルボン酸のペンタエリトリチルテトラエステルまたはポリグリセリルテトラエステルなど、たとえば、ペンタエリトリチルテトラペラルゴネート、ペンタエリトリチルテトライソステアレート、ペンタエリトリチルテトライソノナノエート、グリセリルトリス(2−デシル)テトラデカノエート、ポリグリセリル−2テトライソステアレート、ペンタエリトリチルテトラキス(2−デシル)テトラデカノエート。
不飽和脂肪酸ダイマーおよび/またはトリマーとジオールとの縮合により得られるポリエステル、たとえば、仏国特許第0853634号明細書に記載のもの。とくに、不飽和脂肪酸ダイマーは、28〜44個の炭素原子と2個のカルボン酸官能基と2〜4個の不飽和とを含みうる。不飽和脂肪酸トリマーは、42〜66個の炭素原子と3個のカルボン酸官能基とさらには3〜6個の不飽和とを含みうる。好ましくは、不飽和脂肪酸ダイマー、とくに36個の炭素原子と2個のカルボン酸官能基とを含有するものが使用される。不飽和脂肪酸ダイマーおよびトリマーならびに/または不飽和脂肪酸(重合されていないのでモノマーに対応する)の混合物を使用することも可能である。さらに、ジオールは、2〜10個の炭素原子と2個のヒドロキシル官能基とを含む。とくに、ジリノール酸と1,4−ブタンジオールまたはプロパンジオールとのエステルが挙げられうる。これに関しては、とくに、Viscoplast14436H(INCI名:ジリノール酸/ブタンジオールコポリマー)という名称でBiosynthisにより販売されているポリマー、さもなければポリオールとジ酸ダイマーとのコポリマーおよびそのエステル、たとえばHailucent ISDAが挙げられうる。
ジオールダイマーとモノカルボン酸またはジカルボン酸とのエステルおよびポリエステル、たとえば、ジオールダイマーと脂肪酸とのエステルおよびジオールダイマーとジカルボン酸ダイマーとのエステル、とくにC〜C34、とくにC16〜C20の不飽和脂肪酸のダイマー化からとくに得られるジカルボン酸ダイマーからとくに得られうるもの、より特定的にはジリノール酸ジ酸とジリノール酸ジオールダイマーとのエステル、たとえば、Lusplan DD−DA5(登録商標)およびDD−DA7(登録商標)という商品名で日本精化株式会社により販売されているもの。
任意選択的に不飽和である脂肪族モノカルボン酸によるおよび脂肪族ジカルボン酸によるヒドロキシル化カルボン酸の少なくとも1種のトリグリセリドのエステル化から得られるポリエステル、たとえば、ZenitechによりZeniglossという商品名で販売さているコハク酸・イソステアリン酸カスターオイル。
天然または合成に由来するトリグリセリドオイル、たとえば、炭化水素系植物オイル、たとえば、ホホバオイルなど、および不飽和トリグリセリド、たとえば、カスターオイル、オリーブオイル、キシメニアオイル、またはプラカシーオイル、脂肪酸トリグリセリド(周囲温度および大気圧で液体のもの)、とくに、少なくとも7個の炭素原子を含有する、さらにより特定的には7〜40個の炭素原子を含有する飽和または不飽和の脂肪酸のトリグリセリド、たとえば、ヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリド、または飽和トリグリセリド、たとえば、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドおよびそれらの混合物、たとえば、Cognis社からのMyritol318という商品名で販売されている物質、グリセリルトリヘプタノエート、グリセリルトリオクタノエート、およびC18〜36酸トリグリセリド、たとえば、Stearineries DuboisによりDub TGI24という商品名で販売されているもの。
− ビニルピロリドン/1−ヘキサデセンコポリマー、たとえば、ISP社によりAntaron V−216(Ganex V216としても知られる)という品名で販売されている物質)。
− C12〜C26脂肪酸、好ましくはC12〜C22脂肪酸、好ましくは不飽和のもの、たとえば、オレイン酸、リノール酸、またはリノレン酸、およびそれらの混合物。
− ジアルキルカーボネート(2本のアルキル鎖は同一であることも異なることもありうる)、たとえば、Cognis社によりCetiol CC(登録商標)という品名で販売されているジカプリリルカーボネート。
− ならびにそれらの混合物。
不揮発性フェニルシリコーンオイル
組成物は、任意選択的に少なくとも1種の不揮発性フェニルシリコーンオイルを含みうる。
「フェニルシリコーンオイル」という表現は、少なくとも1つのフェニル置換基を有するシリコーンオイルを意味する。
これらの不揮発性フェニルシリコーンオイルは、少なくとも1つのジメチコンフラグメントも有するものからまたはなんら有していないものから選択しうる。
「ジメチコンフラグメント」という用語は、ケイ素原子が2個のメチル基を有する2価のシロキサン基を意味するが、この基は分子の末端に位置しない。それは次式:−(Si(CH−O)−により表しうる。
したがって、不揮発性フェニルシリコーンオイルは以下のものから選択しうる。
a)以下の式(I):
Figure 2018531675
(式中、1価または2価の基Rは、互いに独立して、メチル、メチレン、フェニル、またはフェニレンを表すが、ただし、少なくとも1個の基Rはフェニルを表す)
に対応するジメチコンフラグメントを任意選択的に有するフェニルシリコーンオイル。
より特定的には、式(I)のフェニルシリコーンオイルは、少なくとも3個、たとえば少なくとも4個、有利には少なくとも5個または少なくとも6個のフェニル基を含む。
b)以下の式(II):
Figure 2018531675
(式中、基Rは、互いに独立して、メチルまたはフェニルを表すが、ただし、少なくとも1個の基Rはフェニルを表す)
に対応するジメチコンフラグメントを任意選択的に有するフェニルシリコーンオイル。
好ましくは、この式中、式(II)の化合物は、少なくとも3個、たとえば少なくとも4個または少なくとも5個のフェニル基を含む。
以上に記載のさまざまなフェニルシリコーン化合物の混合物も使用しうる。
式(II)の化合物のうち、少なくとも4個または少なくとも5個の基Rがフェニル基を表し、残りの基がメチルを表して、ジメチコンフラグメントをなんら有していないフェニルシリコーンオイルがとくに挙げられうる。
かかる不揮発性フェニルシリコーンオイルは、好ましくはトリメチルペンタフェニルトリシロキサンまたはテトラメチルテトラフェニルトリシロキサン、たとえば、Dow Corning社により販売されているPH−1555 HRIまたはDow Corning 555 Cosmetic Fluid(INCI名:トリメチルペンタフェニルトリシロキサン)およびDow Corning製のDow Corning 554 Cosmetic Fluid(INCI名:テトラメチル−テトラフェニル−トリシロキサン)である。
それらは、とくに次式(III)、(III’):
Figure 2018531675
(式中、Meはメチルを表し、かつPhはフェニルで表す)
に相当する。
c)以下の式(IV):
Figure 2018531675
(式中、Meはメチルを表し、yは1〜1000であり、かつXは−CH−CH(CH)(Ph)を表す)
に対応する少なくとも1つのジメチコンフラグメントを有するフェニルシリコーンオイル。
d)以下の式(V):
Figure 2018531675
(式中、
− R〜R10は、互いに独立して、飽和または不飽和の線状、環状、または分岐状のC〜C30炭化水素系基であり、
− m、n、p、およびqは、互いに独立して、0〜900の整数であるが、ただし、和m+n+qは0以外である)
に対応するフェニルシリコーンオイルおよびそれらの混合物。
好ましくは、和m+n+qは1〜100である。有利には、和m+n+p+qは1〜900、好ましくは1〜800である。
好ましくは、qは0に等しい。
より特定的には、R〜R10は、互いに独立して、飽和もしくは不飽和の、好ましくは飽和の、線状もしくは分岐状のC〜C30炭化水素系基、とくに好ましくは飽和C〜C20とくにC1〜C18炭化水素系基、または単環式もしくは多環式のC〜C14とくにC10〜C13アリール基、またはアラルキル基(そのアルキル部分は好ましくはC〜Cアルキルである)を表す。
好ましくは、R〜R10は、それぞれ、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、デシル基、ドデシル基、もしくはオクタデシル基、または代替的にフェニル基、トリル基、ベンジル基、もしくはフェネチル基を表しうる。R〜R10は、とくに同一でありうるとともにメチル基でありうる。
式(V)の第1のより特定的な実施形態によれば、以下のものが挙げられうる。
i)以下の式(VI):
Figure 2018531675
(式中、
− R〜Rは、互いに独立して、飽和または不飽和の線状、環状、または分岐状のC〜C30炭化水素系基、好ましくはC〜C14アリール基またはアラルキル基であり、それらのアルキル部分はC〜Cアルキルであり、
− m、n、およびpは、互いに独立して、0〜100の整数であるが、ただし、和n+mは1〜100である)
に対応する少なくとも1つのジメチコンフラグメントを任意選択的に有するフェニルシリコーンオイルおよびそれらの混合物。
好ましくは、R〜Rは、互いに独立して、C〜C20とくにC〜C18炭化水素系基、好ましくはアルキル基、または単環式(好ましくはC)もしくは多環式のC〜C14とくにC10〜C13アリール基、またはアラルキル基(好ましくは、アリール部分はCアリールであり、アルキル部分はC〜Cアルキルである)を表す。
好ましくは、R〜Rは、それぞれ、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、デシル基、ドデシル基、もしくはオクタデシル基、または代替的にフェニル基、トリル基、ベンジル基、もしくはフェネチル基を表す。
〜Rは、とくに同一でありうるとともにメチル基でありうる。式(VI)中、好ましくは、m=1もしくは2もしくは3、および/またはn=0、および/またはp=0もしくは1を適用しうる。
好ましくは、以下の式(VI)の化合物に対応するオイルを使用しうる。
A)m=0、かつnおよびpは、互いに独立して、1〜100の整数である。
好ましくは、R〜Rはメチル基である。
この実施形態によれば、シリコーンオイルは、好ましくはジフェニルジメチコン、たとえば、信越化学工業株式会社製のKF−54(400cSt)、信越化学工業株式会社製のKF54HV(5000cSt)、信越化学工業株式会社製のKF−50−300CS(300cSt)、信越化学工業株式会社製のKF−53(175cSt)、または信越化学工業株式会社製のKF−50−100CS(100cSt)から選択される。
B)pは1〜100であり、和n+mは1〜100であり、かつn=0。
少なくとも1つのジメチコンフラグメントを任意選択的に有するこれらのフェニルシリコーンオイルは、より特定的には、以下の式(VII):
Figure 2018531675
(式中、Meはメチルであり、かつPhはフェニルであり、OR’は−OSiMeを表し、かつpは0でありまたは1〜1000であり、かつmは1〜1000である。とくに、mおよびpは、化合物(VII)を不揮発性オイルにするものである。)
に相当する。
少なくとも1つのジメチコンフラグメントを有する不揮発性フェニルシリコーンの第1の実施形態では、pは1〜1000である。mは、より特定的には、化合物(VII)を不揮発性オイルにするものである。たとえば、トリメチルシロキシフェニルジメチコン、とくにWacker社によりBelsil PDM1000として販売されているものを使用しうる。
ジメチコンフラグメントを有していない不揮発性フェニルシリコーンの第2の実施形態によれば、pは0に等しい。mは1〜1000であり、とくに化合物(VII)を不揮発性オイルにするものである。
フェニルトリメチルシロキシトリシロキサン、たとえば、とくにDow Corning社によりDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid(DC556)という商品名で販売されているものを使用しうる。
ii)ジメチコンフラグメントを有していない以下の式(VIII):
Figure 2018531675
(式中、
− Rは、互いに独立して、飽和または不飽和の線状、環状、または分岐状のC〜C30炭化水素系基であり、好ましくはRは、C〜C30アルキル基、好ましくはC〜C14アリール基またはアラルキル基であり、それらのアルキル部分はC〜Cアルキルであり、
− mおよびnは、互いに独立して、0〜100の整数であるが、ただし、和n+mは1〜100である)
に対応する不揮発性フェニルシリコーンオイルおよびそれらの混合物。
より特定的には、Rは、互いに独立して、飽和もしくは不飽和の、好ましくは飽和の、線状もしくは分岐状のC〜C30炭化水素系基、とくに好ましくは飽和C〜C20とくにC〜C18より特定的にはC〜C10炭化水素系基、単環式もしくは多環式のC〜C14とくにC10〜C13アリール基、またはアラルキル基(好ましくは、アリール部分はCアリールであり、かつアルキル部分はC〜Cアルキルである)を表す。
好ましくは、Rは、それぞれ、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、デシル基、ドデシル基、もしくはオクタデシル基、または代替的にフェニル基、トリル基、ベンジル基、もしくはフェネチル基を表す。
基Rは、とくに同一でありうるとともにメチル基でありうる。
式(VIII)中、好ましくは、m=1もしくは2もしくは3、および/またはn=0、および/またはp=0もしくは1を適用しうる。
好ましい一実施形態によれば、式(VIII)中、nは0〜100の整数であり、かつmは1〜100の整数であるが、ただし、和n+mは1〜100である。好ましくは、Rはメチル基である。
この実施形態によれば、不揮発性フェニルシリコーンオイルは、好ましくは、フェニルトリメチコン(n=0のとき)、たとえば、Dow Corning製のDC556、さもなければジフェニルシロキシフェニルトリメチコンオイル(mおよびnが1〜100のとき)、たとえば、信越化学工業株式会社製のKF56 AまたはRhone−Poulenc製のSilbione 70663V30オイルから選択される。
e)少なくとも1つのジメチコンフラグメントを任意選択的に有する以下の式:
Figure 2018531675
(式中、
、R、R、およびRは、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基またはアリール基(好ましくはC〜C14)であるが、ただし、RおよびRの少なくとも1つはフェニル基であり、
Xは、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基、またはビニル基であり、
nおよびpは、オイルの重量平均分子質量が200000g/mol未満、好ましくは150000g/mol未満、より好ましくは100000g/mol未満になるように選択される1以上の整数である)
に対応するフェニルシリコーンオイルおよびそれらの混合物。
f)ならびにそれらの混合物。
したがって、組成物は、組成物の重量を基準にして少なくとも70重量%の不揮発性オイルまたは少なくともの1種が極性もしくは非極性の不揮発性炭化水素系オイルであるいくつかの不揮発性オイルの単一相の混合物を含む。より特定的には、不揮発性オイルの含有率は、組成物の重量を基準にして70重量%〜90重量%、より特定的には75重量%〜90重量%、好ましくは75重量%〜85重量%を示す。
組成物が少なくとも1種の不揮発性フェニルシリコーンオイルを含む場合、その含有率は、組成物の重量を基準にして、好ましくは20重量%を超えない、より有利には15重量%を超えない、さらにより好ましくは10重量%を超えない。
特定の一実施形態によれば、組成物は不揮発性フェニルシリコーンオイルをなんら含まない。
組成物が不揮発性オイルの混合物を含む場合、前記混合物は好ましくは単一相であることに留意すべきである。より特定的には、ある温度でホモジナイズおよびRayneriミキサーで混合(550rpm、10分間)を行い、周囲温度(および大気圧)で24時間にわたり密閉容器内に放置して貯蔵した後、周囲温度(25℃)にて肉眼でまたは位相差顕微鏡下で相分離が観測されない場合、混合物は単一相であると言われる。
好ましくは、組成物は、より特定的にはエステルオイル、とくに合計で少なくとも18個の炭素原子を含むヒドロキシル化または非ヒドロキシル化のモノエステルおよびジエステル、とくに少なくとも35個の炭素原子を含有するトリエステル、とくに少なくとも35個の炭素原子を含有するテトラエステル、およびそれらの混合物から選択される、少なくとも1種の極性不揮発性炭化水素系オイルを含む。
組成物は、より特定的には水素化または非水素化ポリブテン、水素化または非水素化ポリイソブテン、水素化または非水素化ポリデセン、およびそれらの混合物から選択される、好ましくは少なくとも1種の非極性不揮発性炭化水素系オイルをさらに含む。
とくに有利な一実施形態によれば、組成物は、極性および非極性の炭化水素系オイルの混合物を含む。
好ましくは、非極性不揮発性炭化水素系オイルに対する極性不揮発性炭化水素系オイルの重量割合は、1以上、より有利には2以上である。
鉱物増粘剤
組成物は、少なくとも1種の鉱物増粘剤、より特定的には好ましくは疎水性の任意選択的に改質された有機親和性クレー、シリカ、およびそれらの混合物から選択されるものを含む。
特定の一実施形態によれば、組成物は、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルジャイト、セピオライト、およびそれらの混合物から選択される、少なくとも1種の好ましくは改質された有機親和性クレーを含む。クレーは、より有利にはベントナイトまたはヘクトライトである。
これらのクレーは、第4級アミン、第3級アミン、アミン酢酸、イミダゾリン、アミン石鹸、脂肪スルフェート、アルキルアリールスルホネート、およびアミンオキシドから選択される化学化合物およびそれらの混合物を用いて改質される。
たとえば、第4級アミン、より特定的にはC10〜C22脂肪酸アンモニウムハロゲン化物、たとえば塩化物を用いて改質されたヘクトライト、たとえば、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドを用いて改質されたヘクトライト(CTFA名:ジステアルジモニウムヘクトライト)、たとえば、Elementis社によりBentone 38V(登録商標)、Bentone 38V CG、またはBentone EW CEという商品名で販売されている物質、またはステアラルコニウムヘクトライト、たとえば、Bentone 27Vが挙げられうる。
また、クアテルニウム−18ベントナイト、たとえば、Elementis社によりBentone 34、United Catalyst社によりTixogel VP、およびSouthern Clay社によりClaytone 40という商品名で販売されているもの、ステアラルコニウムベントナイト、たとえば、United Catalyst社によりTixogel LG、ならびにSouthern Clay社によりClaytone AFおよびClaytone APAという品名で販売されているもの、またはクアテルニウム−18/ベンザルコニウムベントナイト、たとえば、Southern Clay社によりClaytone HTという品名で販売されているものも挙げられうる。
好ましい一実施形態によれば、増粘剤は、任意選択的に改質された有機親和性クレー、とくにベンジルジメチルアンモニウムステアレートクロリドを用いてまたはジステアリルジメチルアンモニウムクロリドを用いて改質された有機親和性ヘクトライトから選択される。
組成物はまた、ヒュームドシリカ(好ましくは疎水処理されたもの)、シリカエアロゲル、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の好ましくは疎水性のシリカを鉱物増粘剤として含みうる。
たとえば、より特定的には1μm未満の粒子サイズを有する好ましくは表面が疎水処理されたヒュームドシリカが挙げられうる。たとえば、とくに以下の疎水性基を用いてシラノール基を置き換えることが可能である。
− とくにヘキサメチルジシラザンの存在下でヒュームドシリカを処理することにより得られるトリメチルシロキシル基。こうして処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によると「シリカシリレート」として知られている。それらは、たとえば、Degussa社によりAerosil R812(登録商標)およびCabot社によりCab−O−Sil TS−530(登録商標)という商品名で販売されている。
− とくにポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下でヒュームドシリカを処理することによるで得られるジメチルシリルオキシル基またはポリジメチルシロキサン基。こうして処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によると「シリカジメチルシリレート」として知られている。それらは、たとえば、Degussa社によりAerosil R972(登録商標)およびAerosil R974(登録商標)ならびにCabot社によりCab−O−Sil TS−610(登録商標)およびCab−O−Sil TS−720(登録商標)という商品名で販売されている。
とくに疎水性ヒュームドシリカは、たとえば5〜200nmの範囲内の粒子サイズを有する。
シリカエアロゲルは、シリカゲルの液体成分を空気に置き換えることにより(乾燥させることにより)得られる多孔性材料である。
使用可能な疎水性シリカエアロゲル粒子は、500〜1500m/g、好ましくは600〜1200m/g、さらに良好には600〜800m/gの範囲内の比表面積/単位質量(SM)と、1〜1500μm、さらに良好には1〜1000μm、好ましくは1〜100μm、とくに1〜30μm、より好ましくは5〜25μm、さらに良好には5〜20μm、さらにより好ましくは5〜15μmの範囲内の体積平均直径として表されるサイズ(D[0.5])と、を有する。
一実施形態によれば、好適な疎水性シリカエアロゲル粒子は、1〜30μm、好ましくは5〜25μm、さらに良好には5〜20μm、さらにより好ましくは5〜15μmの範囲内の体積平均直径として表されるサイズ(D[0.5])を有する。
比表面積/単位質量は、Journal of the American Chemical Society,vol.60,page 309,February 1938および対応する国際規格ISO5794/1(補遺D)に記載のBET(ブルナウアー・エメット・テラー)法として知られる窒素吸収方法により、決定しうる。BET比表面積は、検討対象の粒子の全比表面積に対応する。
シリカエアロゲル粒子のサイズは、Malvern製のMasterSizer 2000型の市販の粒子サイズアナライザーを用いて静的光散乱により測定可能である。データはミー散乱理論に基づいて処理される。非球状粒子の場合、等方的粒子に対して正確なこの理論により「有効」粒子直径を決定可能である。この理論は、とくに、Van de Hulst,H.C.,Light Scattering by Small Particles,Chapters 9 and 10,Wiley,New York,1957の出版物に記載されている。
有利な実施形態によれば、使用可能な疎水性シリカエアロゲル粒子は、600〜800m/gの範囲内の比表面積/単位質量(SM)と、5〜20μm、さらにより好ましくは5〜15μmの範囲内の体積平均直径として表されるサイズ(D[0.5])と、を有する。
使用されるエアロゲルは、疎水性シリカのエアロゲル、好ましくはシリル化シリカ(INCI名:シリカシリレート)である。
「疎水性シリカ」とは、シリル基Si−Rnたとえばトリメチルシリル基を用いてOH基を官能基化するために、シリル化剤、たとえばハロゲン化シランたとえばアルキルクロロシラン、シロキサンとくにジメチルシロキサンたとえばヘキサメチルジシロキサン、またはシラザンを用いて表面処理された任意のシリカを意味することが意図される。
シリル化により表面改質された疎水性シリカエアロゲル粒子の調製に関しては、米国特許第7470725号明細書を参照しうる。
好ましくは、トリメチルシリル基により表面改質された疎水性シリカエアロゲル粒子が使用されよう。
本発明に使用可能な疎水性シリカエアロゲルとしては、たとえば、Dow Corningにより販売されているエアロゲルVM−2260(INCI名:シリカシリレート:平均サイズ約1000μm;比表面積/単位質量:600〜800m2/g)、Cabotにより販売されているAEROGEL TLD 201、AEROGEL OGD 201、AEROGEL TLD 203、ENOVA(登録商標)AEROGEL MT 1100、ENOVA AEROGEL MT 1200が挙げられうる。好ましくは、Dow Corningにより販売されているエアロゲルVM−2270(INCI名:シリカシリレート:平均サイズ:5〜15μm、比表面積/単位質量:600〜800m2/g)が使用される。
好ましくは、鉱物増粘剤は、親有機性クレーとくに改質ヘクトライトから選択される。
特定の一実施形態によれば、鉱物増粘剤の含有率は、活性材料で表したときに組成物の重量を基準にして0.2重量%〜2重量%、好ましくは0.3重量%〜1.5重量%の範囲内である。
〜Cモノアルコール
組成物は、2〜8個の炭素原子、とりわけ2〜6個の炭素原子、とくに2〜4個の炭素原子を含む少なくとも1種の線状または分岐状の、好ましくは飽和のモノアルコールを含みうる。
モノアルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、またはブタノール、好ましくはエタノールが挙げられうる。
〜Cモノアルコールの含有率は、組成物がそれを含有する場合、組成物の重量を基準にして6重量%以下、好ましくは4重量%以下である。
組成物は、以上に挙げたC〜Cモノアルコールをなんら含んでいなくてもよい。
非イオン性シリコーン界面活性剤
組成物は、オキシアルキレン化、好ましくはオキシエチレン化ポリジメチルシロキサン、アルキルまたはアルコキシジメチコンコポリオール、およびそれらの混合物からとくに選択される少なくとも1種の非イオン性シリコーン界面活性剤をさらに含む。シリコーン界面活性剤は、有利にはシリコーンエラストマーでない。
好ましくは、シリコーン界面活性剤は、主鎖上にポリオキシアルキレン鎖、より特定的にはポリオキシエチレン鎖またはポリオキシプロピレン鎖またはそれらの組合せ(側鎖またはペンダント鎖のポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレン)を含む。
エチレンオキシド単位の数は、0〜100、好ましくは2〜50、さらにより特定的には5〜20の範囲内でありうる。化合物がエチレンオキシド単位のみを含有する場合、その数は強正実性である。プロピレンオキシド単位の数は0〜80の範囲内でありうる。好ましくは、化合物はプロピレンオキシド単位のみを含有しない。
かかるシリコーン界面活性剤は、とくに、KF−6017という名称で信越化学工業株式会社により販売されているPEG−10ジメチコンと呼ばれるものである。
そのほかに好適なのは、ペンダントであるまたはシリコーン主鎖の末端にあるたとえば6〜22個の炭素原子を含有するアルキル鎖またはアルコキシ鎖を有するアルキルまたはアルコキシジメチコンコポリオールである。
とくに、界面活性剤は、C〜C22アルキルジメチコンコポリオール、すなわちオキシプロピレン化および/またはオキシエチレン化ポリメチル(C〜C22)アルキルジメチルメチルシロキサンでありうる。
例としては、セチルジメチコンコポリオール(INCI名:セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン)、たとえば、Evonik Goldschmidt社によりAbil EM−90という商品名で販売されている物質が挙げられうる。
好ましくは、非イオン性シリコーン界面活性剤は、オキシアルキレン化、好ましくはオキシエチレン化ポリジメチルシロキサンから選択される。
第1の実施形態によれば、非イオン性シリコーン界面活性剤の含有率は、組成物の重量を基準にして少なくとも1重量%である。好ましくは、非イオン性シリコーン界面活性剤の含有率は、組成物の重量を基準にして1重量%〜3重量%、好ましくは1重量%〜2重量%の範囲内である。
この変形形態によれば、組成物は貯蔵時に沈降する。高含有率のオイルを有するかつ着色または無色の固体粒子を含む流体組成物とは異なり、組成物は、包装容器を単に手で振盪させるだけで容易に再懸濁可能であるという利点を有する。
以下の条件下の測定で25℃にて48時間放置した後に上澄み液が出現した場合、組成物は沈降すると言われる。
直径6.35mmの2つの鋼球を含むかつストッパーを備える高さ46.9mmおよび半径15mmの円筒状ポリエチレンテレフタレート容器が使用される。
組成物は、ボトルの高さが3.5cmに達するように(約4.5gの組成物に相当する)かつボトルにストッパーが付けられるように導入される。
前記ボトルを25℃の温度で48時間放置する。
48時間後、上澄み液の高さを測定する。
上澄み液の高さが組成物の全高さの少なくとも5%、好ましくは組成物の全高さの少なくとも15%を占める場合、組成物は沈降するとみなされる。
第2の実施形態によれば、組成物は、組成物の重量を基準にして1重量%未満の含有率の非イオン性シリコーン界面活性剤を含む。好ましくは、非イオン性シリコーン界面活性剤の含有率は、組成物の重量を基準にして0.2〜1重量%未満、好ましくは0.2〜0.9重量%の範囲内である。
この変形形態によれば、組成物は、先に指定した条件下で安定であり沈降しない。
固体粒子
以上に述べたように、組成物は少なくとも着色または非着色の固体粒子を含む。
好ましくは、固体粒子は、単独でまたは混合物として好ましくはプレートレット状の顔料および充填剤から選択される。
顔料
より特定的には、鉱物顔料、有機顔料、または複合顔料、およびそれらの混合物は、顔料と呼ばれる。
「顔料」という用語は、組成物の媒体に不溶であるかつ組成物および/または組成物を用いて生成される堆積物を着色および/または不透明化することが意図された、白色もしくは着色の粒子または色効果を与える粒子を意味するものと理解すべきである。
したがって、顔料は、単色鉱物顔料、有機レーキ、真珠母、および光学効果を有する顔料、たとえば、反射顔料およびゴニオクロマティック顔料から選択しうる。
鉱物顔料は、金属酸化物顔料、酸化クロム、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、マンガンバイオレット、プルシアンブルー、ウルトラマリンブルー、フェリックブルー、およびクロム水和物、ならびにそれらの混合物から選択しうる。
それらはまた、たとえば、セリサイト/褐色酸化鉄/二酸化チタン/シリカ型でありうる構造を有する顔料であってもよい。かかる顔料は、たとえば、Chemicals and Catalysts社によりCoverleaf NSまたはJSという商品名で販売されており、30程度のコントラスト比を有する。
有機レーキは、基材に装着された色素から形成された有機顔料である。
それらは、たとえば、以下のものから選択しうる。
− コチニールカルミン。
− アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、キサンテン染料、ピレン染料、キノリン染料、トリフェニルメタン染料、またはフルオラン染料の有機顔料。とくに挙げられうる有機顔料は、次の名称で知られるものである:D&C青色4号、D&C褐色1号、D&C緑色5号、D&C緑色6号、D&C橙色4号、D&C橙色5号、D&C橙色10号、D&C橙色11号、D&C赤色6号、D&C赤色7号、D&C赤色17号、D&C赤色21号、D&C赤色22号、D&C赤色27号、D&C赤色28号、D&C赤色30号、D&C赤色31号、D&C赤色33号、D&C赤色34号、D&C赤色36号、D&C菫色2号、D&C黄色7号、D&C黄色8号、D&C黄色10号、D&C黄色11号、FD&C青色1号、FD&C緑色3号、FD&C赤色40号、FD&C黄色5号、FD&C黄色6号。
− 不溶性ナトリウム、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、キサンテン染料、ピレン染料、キノリン染料、トリフェニルメタン染料、フルオラン染料などの酸性染料のカリウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アルミニウム塩、ジルコニウム塩、ストロンチウム塩、またはチタン塩。これらの染料は、おそらく少なくとも1つのカルボン酸基またはスルホン酸基を含む。
有機レーキはまた、たとえばロジンやアルミニウムベンゾエートなどの有機担体上にも担持しうる。
とくに挙げられうる有機レーキは、次の名称で知られるものである:D&C赤色2号アルミニウムレーキ、D&C赤色3号アルミニウムレーキ、D&C赤色4号アルミニウムレーキ、D&C赤色6号アルミニウムレーキ、D&C赤色6号バリウムレーキ、D&C赤色6号バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C赤色6号ストロンチウムレーキ、D&C赤色6号カリウムレーキ、D&C赤色7号アルミニウムレーキ、D&C赤色7号バリウムレーキ、D&C赤色7号カルシウムレーキ、D&C赤色7号カルシウム/ストロンチウムレーキ、D&C赤色7号ジルコニウムレーキ、D&C赤色8号ナトリウムレーキ、D&C赤色9号アルミニウムレーキ、D&C赤色9号バリウムレーキ、D&C赤色9号バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C赤色9号ジルコニウムレーキ、D&C赤色10号ナトリウムレーキ、D&C赤色19号アルミニウムレーキ、D&C赤色19号バリウムレーキ、D&C赤色19号ジルコニウムレーキ、D&C赤色21号アルミニウムレーキ、D&C赤色21号ジルコニウムレーキ、D&C赤色22号アルミニウムレーキ、D&C赤色27号アルミニウムレーキ、D&C赤色27号アルミニウム/チタン/ジルコニウムレーキ、D&C赤色27号バリウムレーキ、D&C赤色27号カルシウムレーキ、D&C赤色27号ジルコニウムレーキ、D&C赤色28号アルミニウムレーキ、D&C赤色30号レーキ、D&C赤色31号カルシウムレーキ、D&C赤色33号アルミニウムレーキ、D&C赤色34号カルシウムレーキ、D&C赤色36号レーキ、D&C赤色40号アルミニウムレーキ、D&C青色1号アルミニウムレーキ、D&C緑色3号アルミニウムレーキ、D&C橙色4号アルミニウムレーキ、D&C橙色5号アルミニウムレーキ、D&C橙色5号ジルコニウムレーキ、D&C橙色10号アルミニウムレーキ、D&C橙色17号バリウムレーキ、D&C黄色5号アルミニウムレーキ、D&C黄色5号ジルコニウムレーキ、D&C黄色6号アルミニウムレーキ、D&C黄色7号ジルコニウムレーキ、D&C黄色10号アルミニウムレーキ、FD&C青色1号アルミニウムレーキ、FD&C赤色4号アルミニウムレーキ、FD&C赤色40号アルミニウムレーキ、FD&C黄色5号アルミニウムレーキ、FD&C黄色6号アルミニウムレーキ。
以上に挙げられた有機着色剤のそれぞれに対応する化学材料は、出版物“International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook”,1997 edition,pages 371 to 386 and 524 to 528,published by The Cosmetic,Toiletries and Fragrance Association(その内容は参照により本特許出願に組み込まれる)に述べられている。
顔料はまた、疎水処理に付してもよい。
疎水処理剤は、シリコーン、たとえば、メチコン、ジメチコン、およびペルフルオロアルキルシラン、脂肪酸、たとえば、ステアリン酸、金属石鹸、たとえば、アルミニウムジミリステート、水素化獣脂グルタメートのアルミニウム塩、ペルフルオロアルキルホスフェート、ペルフルオロアルキルシラン、ペルフルオロアルキルシラザン、ポリヘキサフルオロプロピレンオキシド、ペルフルオロアルキルペルフルオロポリエーテル基を含むポリオルガノシロキサン、アミノ酸、N−アシルアミノ酸またはその塩、レシチン、イソプロピルトリイソステアリルチタネート、およびそれらの混合物から選択しうる。
N−アシルアミノ酸は、8〜22個の炭素原子を含有するアシル基、たとえば、2−エチルヘキサノイル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、またはココイル基を含みうる。これらの化合物の塩は、アルミニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ジルコニウム塩、亜鉛塩、ナトリウム塩、またはカリウム塩でありうる。アミノ酸は、たとえば、リシン、グルタミン酸、またはアラニンでありうる。
以上で引用した化合物で述べた「アルキル」という用語は、とくに、1〜30個の炭素原子を含有する、好ましくは5〜16個の炭素原子を含有するアルキル基を意味する。
疎水処理顔料は、とくに、欧州特許出願公開第A−1086683号明細書に記載されている。
着色剤はまた、たとえば、酸化鉄を含有するシリカマイクロスフェアなどのタイプでありうる構造を有する顔料も含みうる。この構造を有する顔料の例は、PC Ball PC−LL−100 Pという商品名でMiyoshi社により販売されている物質であり、この顔料は、黄色酸化鉄を含有するシリカマイクロスフェアから構成される。
本特許発明の目的では、真珠母は、より特定的には、虹色光彩であってもなくてもよい任意の形態の着色粒子であり、とくに、ある特定の軟体動物の外殻で産生されるかまたは代替的に合成され、光干渉を介して色効果を有する。
挙げられうる真珠母の例としては、酸化鉄で被覆されたチタン雲母、オキシ塩化ビスマスで被覆された雲母、酸化クロムで被覆されたチタン雲母、とくに以上に挙げたタイプの有機染料で被覆されたチタン雲母などの真珠母顔料、さらにはオキシ塩化ビスマスに基づく真珠母顔料が含まれる。それらはまた、金属酸化物および/または有機着色剤の少なくとも2つの逐次層で表面が重畳された雲母粒子でありうる。
真珠母は、より特定的には、黄色、桃色、赤色、青銅色、橙色、褐色、金色、および/または銅色の色彩または光沢を有しうる。
第1の組成物に干渉顔料として導入しうる真珠母の例としては、Brilliant gold 212G(Timica)、Gold 222C(Cloisonne)、Sparkle gold(Timica)、Gold 4504(Chromalite)、およびMonarch gold 233X(Cloisonne)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている金色着色真珠母、Bronze fine(17384)(Colorona)およびBronze(17353)(Colorona)という商品名でMerck社によりならびにSuper bronze(Cloisonne)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている青銅色真珠母、Orange 363C(Cloisonne)およびOrange MCR 101(Cosmica)という商品名でEngelhard社によりならびにPassion orange(Colorona)およびMatte orange(17449)(Microna)という商品名でMerck社によりとくに販売されている橙色真珠母、Nu−antique copper 340XB(Cloisonne)およびBrown CL4509(Chromalite)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている褐色真珠母、Copper 340A(Timica)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている銅色光沢を有する真珠母、Sienna fine(17386)(Colorona)という商品名でMerck社によりとくに販売されている赤色光沢を有する真珠母、Yellow(4502)(Chromalite)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている黄色光沢を有する真珠母、Sunstone G012(Gemtone)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている金色光沢を有する赤色真珠母、Tan opale G005(Gemtone)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている桃色真珠母、Nu antique bronze 240 AB(Timica)という商品名でEngelhard社によりとくに販売されている金色光沢を有する黒色真珠母、Matte blue(17433)(Microna)という商品名でMerck社によりとくに販売されている青色真珠母、Xirona Silverという商品名でMerck社によりとくに販売されている銀色光沢を有する白色真珠母、およびIndian summer(Xirona)という商品名でMerck社によりとくに販売されている金色−緑桃色−橙色真珠母、ならびにそれらの混合物が挙げられうる。
組成物はまた、特定の光学効果を有する少なくとも1種の材料を着色粒子として含有しうる。
この効果は、単純な従来の色相効果、すなわち、標準的着色粒子たとえば単色顔料により生成される統合安定化効果とは異なる。本発明の趣旨の範囲内では、「安定化」という用語は、観測角による色変動効果または代替的に温度変化による色変動効果が回避されることを意味する。
たとえば、この材料は、金属光沢を有する粒子、ゴニオクロマティック着色剤、回折顔料、サーモクロミック剤、光学増白剤、さらには繊維とくに干渉繊維から選択しうる。言うまでもないが、これらの種々の材料は、2つの効果さらには新規な効果の同時出現を与えるように組み合わせうる。
有利には、真珠母単独でのまたは混合物としての顔料とくに着色粒子の含有率は、組成物の重量を基準にして0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜8重量%の範囲内である。
充填剤
充填剤は、より特定的には、有機、鉱物、または混合であり、単独でまたは混合物として存在しうる。
「充填剤」という用語は、組成物の媒体に不溶な分散形態をとるかつ組成物を着色することが意図されることはなくせいぜい不透明化が意図される程度である、任意の形態の無色または白色の固体粒子を意味するものと理解すべきである。
充填剤は、たとえば。プレートレット状、球状、長形状、もしくは繊維状、または結晶学的形態(たとえば、シート、立方晶、六方晶、斜方晶など)にとらわれずにこれらの形態間の任意の他の中間形態でありうる。好ましくは、使用される充填剤はプレートレット状である。
充填剤は、先に述べた鉱物増粘剤とは異なることに留意すべきである。
使用可能な充填剤は、表面被覆されてもされなくてもよく、とくに、シリコーン、アミノ酸、フルオロ誘導体、または組成物中への充填材の分散およびそれとの適合性を向上させる任意の他の物質で表面処理することが可能である。
挙げられうる鉱物充填剤の例としては、タルク、雲母、パーライト、カオリン、中空シリカマイクロスフェア、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、ガラスもしくはセラミックマイクロカプセル、またはシリカと二酸化チタンとの複合材、たとえば、日本板硝子株式会社により販売されているTSGシリーズが含まれる。
挙げられうる有機充填剤の例としては、ポリアミド粉末(Atochem製のNylon(登録商標)Orgasol)、ポリエチレン粉末、ポリメチルメタクリレート粉末、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)粉末、アクリル酸コポリマー粉末(Dow Corning製のPolytrap)、ラウロイルリシン、中空ポリマーマイクロスフェア、たとえば、ポリビニリデンクロリド/アクリロニトリル、たとえば、Expancel(Nobel Industrie)、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンコポリマー粉末(Toshiki製のプラスチック粉末)で作製したもの、シリコーン樹脂マイクロビーズ(たとえば、株式会社東芝製のトスパール)、合成または天然のマイクロナイズドワックス、8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を含有する有機カルボン酸から得られる金属石鹸、たとえば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、Polypore(登録商標)L 200(Chemdal Corporation)、ポリウレタン粉末、とくに、コポリマーを含む架橋ポリウレタンの粉末(前記コポリマーはトリメチロールヘキシルラクトンを含む)が含まれる。それは、とくに、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンポリマーでありうる。かかる粒子は、たとえば、Toshiki社からPlastic Powder D−400(登録商標)またはPlastic Powder D−800(登録商標)という商品名でとくに市販されており、それらの混合物が利用可能である。
有機充填剤としては、たとえば、米国特許第5538793号明細書に記載されるように、シリコーン樹脂とくにシルセスキオキサン樹脂で被覆された架橋オルガノポリシロキサンの粉末も挙げられうる。
かかるエラストマー粉末は、信越化学工業株式会社によりKSP−100(登録商標)、KSP−101(登録商標)、KSP−102(登録商標)、KSP−103(登録商標)、KSP−104(登録商標)、およびKSP−105(登録商標)という商品名で販売されており、また、シリコーン樹脂で被覆された架橋オルガノポリシロキサンエラストマー粉末、たとえば、信越化学工業株式会社によりKSP−200という商品名で販売されている、フルオロアルキル基で官能基化されたハイブリッドシリコーンの粉末、または信越化学工業株式会社によりKSP−300という商品名で販売されている、フェニル基で官能基化されたハイブリッドシリコーン粉末も挙げられうる。
好ましくは、鉱物充填剤(有利にはプレートレット状)、さらにより好ましくは雲母が使用される。
特定の一実施形態によれば、充填剤の含有率は、組成物の重量を基準にして0.001重量%〜5重量%、好ましくは0.05重量%〜3重量%の範囲内である。

組成物は任意選択的に水を含みうる。
水を含有する場合、含水率は、組成物の重量を基準にして1重量%を超えない、より特定的には0.5重量%を超えない、好ましくは0.4重量%を超えない。
揮発性オイル
組成物はまた、好ましくは、揮発性炭化水素系オイル(好ましくは非極性)および揮発性シリコーンオイルから選択される少なくとも1種の揮発性オイルを含みうる。
揮発性シリコーンオイルは、40℃〜102℃、好ましくは55℃超かつ95℃以下、さらにより特定的には65℃〜95℃の範囲内の引火点を有するシリコーンオイルから選択しうる。
使用可能な揮発性シリコーンオイルとしては、とりわけ2〜10個のケイ素原子、とくに2〜7個のケイ素原子を含有する線状または環状のシリコーンが挙げられうる。これらのシリコーンは、1〜10個の炭素原子を含有するアルキル基またはアルコキシ基を任意選択的に含む。揮発性シリコーンオイルとしては、5および6cStの粘度を有するジメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、およびドデカメチルペンタシロキサン、ならびにそれらの混合物が挙げられうる。
揮発性炭化水素系オイル(好ましくは非極性)は、40℃〜102℃、好ましくは40℃〜55℃、さらにより特定的には40℃〜50℃の範囲内の引火点のオイルから選択される。
使用可能な揮発性炭化水素系オイルのうち、8〜16個の炭素原子を含有する炭化水素およびそれらの混合物、とくに、
− 分岐状C〜C16アルカン、たとえば、C〜C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られる)、イソドデカン、イソデカン、およびイソヘキサデカン、たとえば、IsoparまたはPermethylという商品名で販売されているオイル、
− 線状アルカン、たとえば、それぞれのParafol 12−97およびParafol 14−97という商品名でSasolにより販売されているn−ドデカン(C12)およびn−テトラデカン(C14)さらにはそれらの混合物、ウンデカン−トリデカン混合物(Cetiol UT)、Cognis社の国際公開第2008/155059号パンフレットの実施例1および2で得られるn−ウンデカン(C11)とn−トリデカン(C13)との混合物、ならびにそれらの混合物
がとくに挙げられうる。
有利な一実施形態によれば、組成物は、少なくとも1種の揮発性炭化水素系オイル(より特定的には非極性)、少なくとも1種の揮発性シリコーンオイル、好ましくはこれらの2つのタイプの揮発性オイルの混合物を含む。
より特定的には、揮発性炭化水素系オイル、揮発性シリコーンオイル、またはそれらの混合物の含有率は、組成物の重量を基準にして10重量%以下、より特定的には8重量%以下、有利には1重量%〜8重量%である。
組成物が不揮発性オイルと揮発性オイルとの混合物を含む場合、前記混合物は単一相である。より特定的には、ある温度でホモジナイズおよびRayneriミキサーで混合(550rpm、10分間)を行い、周囲温度(および大気圧)で24時間にわたり密閉容器内に放置して貯蔵した後、周囲温度(25℃)にて肉眼でまたは位相差顕微鏡下で相分離が観測されない場合、混合物は単一相であると言われる。
シリコーンポリマー
組成物は、
(i)MQタイプのシリコーン樹脂、
(ii)シルセスキオキサン樹脂、
(iii)カルボシロキサンデンドリマーでグラフトされたビニルポリマー、
(iv)それらの混合物、
から選択される少なくとも1種のシリコーンポリマーを任意選択的に含みうる。
「ポリマー」という用語は、ここでは、1つ以上の繰返し単位、好ましくは少なくとも2つの繰返し単位を有する化合物を意味するものと理解される。
MQタイプのシリコーン樹脂
より一般的には、「樹脂」という用語は、三次元の構造の化合物を意味するものと理解される。
「シリコーン樹脂」はまた、「シロキサン樹脂」としても知られる。したがって、本発明の趣旨の範囲内では、ポリジメチルシロキサンはシリコーン樹脂ではない。
シリコーン樹脂の命名は、「MDTQ」という名称で知られ、樹脂は、含まれる各種シロキサンモノマー単位の関数として記述され、文字「MDTQ」のそれぞれは、単位のタイプを特徴付ける。
文字「M」は、式RSiO1/2の単官能性単位を表し、ケイ素原子は、この単位を含むポリマーではただ1つの酸素原子に接続される。
文字「D」は、二官能性単位RSiO2/2を意味し、ケイ素原子は2つの酸素原子に接続される。
文字「T」は、式RSiO3/2の三官能性単位を表す。
最後に、文字「Q」は、四官能性単位SiO4/2を意味し、ケイ素原子は4つの酸素原子に結合され、これらの酸素原子自体は、ポリマーの残りの部分に結合される。
以上に定義されるM、D、およびT単位では、R、R、およびRは、1〜10個の炭素原子を有する炭化水素基(とくにアルキル基)、フェニル基、フェニルアルキル基、さもなければヒドロキシル基を表す。
かかる樹脂は、たとえば、Encyclopedia of Polymer Science and Enginnering,vol.15,John Wiley and Sons,New York,(1989),pp.265−270、ならびに米国特許第2676182号明細書、米国特許第3627851号明細書、米国特許第3772247号明細書、米国特許第5248739号明細書、さもなければ米国特許第5082706号明細書、米国特許第5319040号明細書、米国特許第5302685号明細書、および米国特許第4935484号明細書に記載されている。
使用可能なMQタイプのシリコーン樹脂の例としては、式[(RSiO1/2(SiO4/2(MQ単位)のアルキルシロキシシリケートが挙げられうる。ただし、式中、xおよびyは、50〜80の範囲内の整数であり、R基は、以上に定義された基を表し、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基またはヒドロキシル基、好ましくはメチル基である。
トリメチルシロキシシリケートタイプのMQタイプの固体シリコーン樹脂の例としては、General ElectricによりSR1000という商品名で、WackerによりTMS 803という商品名で、信越化学工業株式会社によりKF−7312JまたはDow CorningによりDC749もしくはDC593という商品名で販売されているものが挙げられうる。
また、MQシロキシシリケート単位を含むシリコーン樹脂としては、フェニルプロピルジメチルシロキシシリケート(General Electricにより販売されているSilshine 151)などのフェニルアルキルシロキシシリケート樹脂も挙げられうる。かかる樹脂の調製は、とくに米国特許第5817302号明細書に記載されている。
シルセスキオキサン樹脂
本発明に係る組成物で使用可能なシルセスキオキサン樹脂としては、式R1nSiO(4−n)/2の平均シロキサン単位を含有するシルセスキオキサンのホモポリマーおよび/またはコポリマーであるアルキルシルセスキオキサン樹脂が挙げられうる。ただし、式中、各Rは、独立して、水素原子またはC〜C10アルキル基を表し、R基の80mol%超は、C〜C10アルキル基を表し、かつnは、1.0〜1.4の数を表す。また、より特定的には、60mol%超が単位RSiO3/2を含むシルセスキオキサンコポリマーが使用されよう。ただし、式中、R1は前述した定義を有する。
好ましくは、シルセスキオキサン樹脂は、RがC〜C10アルキル基、好ましくはC〜Cアルキル基、より特定的にはプロピル基であるように選択される。より特定的には、ポリプロピルシルセスキオキサン樹脂またはt−プロピルシルセスキオキサン樹脂(INCI名:ポリプロピルシルセスキオキサン(および)イソドデカン)、たとえば、Dow Corning社によりDow Corning(登録商標)670 Fluidという商品名で販売された物質が使用されよう。
カルボシロキサンデンドリマーでグラフトされたビニルポリマー
好適なシリコーンポリマーとしては、カルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位を含むビニルポリマーが挙げられうる。
ビニルポリマーは、骨格と少なくとも1つの側鎖とを有し、側鎖は、カルボシロキサンデンドリマー構造を呈するカルボシロキサンデンドリマーから得られる単位を含む。
本発明との関連では、「カルボシロキサンデンドリマー構造」という用語は、高分子量の分岐状基を有する分子構造を表し、前記構造は、骨格への結合から出発して半径方向に高い規則性を有する。かかるカルボシロキサンデンドリマー構造は、特願平9−171154号公報に高分岐状シロキサン−シリルアルキレンコポリマーの形態で記載されている。
本発明に係るビニルポリマーは、以下の一般式(I):
Figure 2018531675
で表しうるカルボシロキサンデンドリマーから得られる単位を含有しうる。
式中
− Rは、5〜10個の炭素原子を有するアリール基または1〜10個の炭素原子を有するアルキル基を表し、
− Xは、シリルアルキル基を表し、i=1のとき、式(II):
Figure 2018531675
により表され、
. Rは、以上の式(I)で定義した通りであり、
. Rは、2〜10個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、
. Rは、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基を表し、
. Xi+iは、水素原子、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、5〜10個の炭素原子を有するアリール基、およびi=i+1のときの以上の式(II)で定義されるシリルアルキル基から選択され、
. iは、前記シリルアルキル基の世代を表す1〜10の整数であり、かつ
. aは、0〜3の整数であり、
− Yは、以下から選択されるラジカル重合性有機基を表す。
. メタクリル基またはアクリル基を含む有機基。前記有機基は式:
Figure 2018531675
で表され、
は、水素原子または1〜10個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、かつ
は、1〜10個の炭素原子を含有するアルキレン基、たとえば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、またはブチレン基を表し、メチレン基およびプロピレン基が好ましい。
. 式:
Figure 2018531675
のスチリル基を含む有機基。
は、水素原子または1〜10個の炭素原子を含有するアルキル基、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、またはブチル基を表し、メチル基が好ましく、
は、1〜10個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、
は、1〜10個の炭素原子を含有するアルキレン基、たとえば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、またはブチレン基を表し、エチレン基が好ましく、
bは、0〜4の整数であり、かつ
cは、0または1であるが、ただし、cが0のとき、−(R−は結合を表す。
一実施形態によれば、Rは、5〜10個の炭素原子を有するアリール基または1〜10個の炭素原子を有するアルキル基を表しうる。アルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、またはシクロヘキシル基で表しうる。アリール基は、好ましくは、フェニル基およびナフチル基で表しうる。メチル基およびフェニル基はさらにとくに好ましく、メチル基は最も好ましい。
一実施形態によれば、Rは、2〜10個の炭素原子を有するアルキレン基、とくに線状アルキレン基、たとえば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、またはヘキシレン基、または分岐状アルキレン基、たとえば、メチルメチレン基、メチルエチレン基、1−メチルペンチレン基、または1,4−ジメチルブチレン基を表す。
エチレン基、メチルエチレン基、ヘキシレン基、1−メチルペンチレン基、および1,4−ジメチルブチレン基が最も好ましい。
一実施形態によれば、Rは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、およびイソプロピル基から選択される。
式(II)では、iは世代数を表すので、シリルアルキル基の繰返し数に対応する。
たとえば、世代数が1に等しい場合、カルボシロキサンデンドリマーは、以下に示される一般式で表しうる。式中、Y、R、R、およびRは、以上に定義した通りであり、R12は、水素原子を表すかまたはRと同一であり、かつaはaと同一である。好ましくは、分子中のOR基の全平均数は0〜7の範囲内である。
Figure 2018531675
世代数が2に等しい場合、カルボシロキサンデンドリマーは、以下の一般式で表しうる。式中、Y、R、R、R、およびR12は、以上に定義した通りであり、かつaおよびaは、指定世代のaを表す。好ましくは、分子中のOR基の全平均数は0〜25の範囲内である。
Figure 2018531675
世代数が3に等しい場合、カルボシロキサンデンドリマーは、以下の一般式で表される。式中、Y、R、R、R、およびR12は、以上に定義した通りであり、かつaおよびaは、指定世代のaを表す。好ましくは、分子中のOR基の全平均数は0〜79の範囲内である。
Figure 2018531675
カルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位を有するビニルポリマーは、カルボシロキサンデンドリマー構造を含有する分子側鎖を有し、
(A)0〜99.9重量部のビニルモノマーと、
(B)以上に定義された一般式(I)で表されるラジカル重合性有機基を含む100〜0.1重量部のカルボシロキサンデンドリマーと、
の重合から生成可能である。
カルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位を有するビニルポリマーの成分(A)であるビニルタイプのモノマーは、ラジカル重合性ビニル基を含むビニルタイプのモノマーである。
かかるモノマーに関してはとくに限定はない。
次に示されるのはビニルタイプのモノマーの例である。メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、または低級アルキルアナログのメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、またはより高級メタクリレートアナログ、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、または低級脂肪酸アナログのビニルエステル、ビニルカプロエート、ビニル2−エチルヘキソエート、ビニルラウレート、ビニルステアレート、または高級脂肪酸エステルアナログ、スチレン、ビニルトルエン、ベンジルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、ビニルピロリドン、または類似のビニル芳香族モノマー、のメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、イソブトキシメトキシメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、またはアミド基を含有するビニルタイプの類似のモノマー、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアルコールメタクリレート、またはヒドロキシル基を含有するビニルタイプの類似のモノマー、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、または類似のモノマーは、カルボン酸基を含有するビニルタイプの類似のモノマー、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、エトキシジエチレングリコールメタクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、またはエーテル結合を有するビニルタイプの類似のモノマー、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、分子末端の1つにメタクリル基を含有するポリジメチルシロキサン、分子末端の1つにスチリル基を含有するポリジメチルシロキサン、または不飽和基を含有する類似のシリコーン化合物、ブタジエン、ビニルクロリド、ビニリデンクロリド、メタクリロニトリル、ジブチルフマレート、無水マレイン酸、無水コハク酸、メタクリルグリシジルエーテル、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、またはフマル酸のアミン有機塩、アンモニウム塩、およびアルカリ金属塩、スチレンスルホン酸基などのスルホン酸基を含有するラジカル重合性不飽和モノマー、メタクリル酸から得られる第4級アンモニウム塩、たとえば、2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、および第3級アミン基を含有するアルコールのメタクリル酸エステル、たとえば、ジエチルアミンのメタクリル酸エステル。
ビニルタイプの多官能性モノマーも使用可能である。
次にかかる化合物の例を表す。トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリチルトリメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジメタクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリメタクリレート、ジビニルベンゼン基を有するスチリル基で両末端がキャップされたポリジメチルシロキサン、または不飽和基を含有する類似のシリコーン化合物。
成分(B)のカルボシロキサンデンドリマーは、以上に定義された式(I)により表しうる。
次に式(I):のY基の好ましい例を示す。アクリロイルオキシメチル基、3−アクリロイルオキシプロピル基、メタクリロイルオキシメチル基、3−メタクリロイルオキシプロピル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4−(2−プロペニル)フェニル基、3−(2−プロペニル)フェニル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基、ビニル基、アリル基、メタリル基、および5−ヘキセニル基。
本発明に係るカルボシロキサンデンドリマーは、以下の平均構造を有する式で表しうる。
Figure 2018531675
Figure 2018531675
Figure 2018531675
したがって、一実施形態によれば、本発明に係る組成物のカルボシロキサンデンドリマーは、次式:
Figure 2018531675
により表される。
式中、
. Y、R、R、およびRは、以上の式(I)および(II)で定義した通りであり、
. a、a、およびaは、式(II)によるaiの定義に対応し、かつ

. R12は、H、5〜10個の炭素原子を有するアリール基、または1〜10個の炭素原子を有するアルキル基である。
一実施形態によれば、本発明に係る組成物のカルボシロキサンデンドリマーは、次式:
Figure 2018531675
の1つで表される。
使用可能なカルボシロキサンデンドリマーを含むビニルポリマーは、特願平9−171154号公報に記載の分岐状シルアルキレンシロキサンを製造するプロセスに従って製造しうる。
ビニルポリマーは、その分子側鎖中にカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニルタイプのポリマーをシリコーンオイル、有機オイル、アルコール、水などの液体中に分散したものでありうる。
シリコーンオイルは、トリメチルシロキシ基でキャップされた2つの分子末端を有するジメチルポリシロキサン、メチルフェニルシロキサンと、トリメチルシロキシ基でキャップされた2つの分子末端を有するジメチルシロキサンと、のコポリマー、メチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサンと、トリメチルシロキシ基でキャップされた2つの分子末端を有するジメチルシロキサンと、のコポリマー、または類似の非反応線状シリコーンオイル、さらにはヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、または類似の環式化合物でありうる。非反応シリコーンオイルのほかに、末端上または分子側鎖内にシラノール基、アミノ基、ポリエーテル基などの官能基を含有する変性ポリシロキサンを使用しうる。
有機オイルは、イソドデカン、流動パラフィン、イソパラフィン、ヘキシルラウレート、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、セチルミリステート、2−オクチルドデシルミリステート、イソプロピルパルミテート、2−エチルヘキシルパルミテート、ブチルステアレート、デシルオレエート、2−オクチルドデシルオレエート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、羊毛脂アセテート、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、オレイルアルコール、アボカドオイル、アーモンドオイル、オリーブオイル、ココアオイル、ホホバオイル、ガムオイル、ヒマワリオイル、ダイズオイル、カメリアオイル、スクアラン、カスターオイル、メンジツオイル、ココヤシオイル、卵黄オイル、ポリプロピレングリコールモノオレエート、ネオペンチルグリコール2−エチルヘキサノエート、または類似のグリコールエステルオイル、トリグリセリルイソステアレート、ココヤシオイルの脂肪酸のトリグリセリド、または多価アルコールエステルの類似のオイル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、または類似のポリオキシアルキレンエーテルでありうる。
アルコールは、化粧料出発材料と組み合わせて使用するのに好適な任意のタイプでありうる。たとえば、メタノール、エタノール、ブタノール、イソプロパノール、または類似の低級アルコールでありうる。
溶液および分散液は、カルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位を有するビニルポリマーと、シリコーンオイル、有機オイル、アルコール、または水と、を混合することにより容易に調製可能である。液体は重合段階で存在可能である。この場合、未反応残留ビニルモノマーは、大気圧下または減圧下で溶液または分散液を熱処理することにより完全に除去すべきである。
散液の場合、ビニルタイプのポリマーの分散性は界面活性剤を添加することにより改善可能である。
かかる作用剤は、ヘキシルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、セチルベンゼンスルホン酸、ミリスチルベンゼンスルホン酸、またはこれらの酸のナトリウム塩の陰イオン性界面活性剤、オクチルトリメチルアンモニウム水酸化物、ドデシルトリメチルアンモニウム水酸化物、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム水酸化物、オクチルジメチルベンジルアンモニウム水酸化物、デシルジメチルベンジルアンモニウム水酸化物、ジオクタデシルジメチルアンモニウム水酸化物、牛脂トリメチルアンモニウム水酸化物、ココヤシ油トリメチルアンモニウム水酸化物、または類似の陽イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキシアルキレンのソルビトールエステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコールトリメチルノナノールのエチレンオキシド付加物、およびポリエステルタイプの非イオン性界面活性剤、さらには混合物でありうる。
分散液では、ビニルタイプのポリマーの平均粒子直径は、0.001〜100ミクロン、好ましくは0.01〜50ミクロンの範囲内でありうる。
分散液または溶液に含まれるビニルポリマーは、0.1重量%〜95重量%、好ましくは5重量%〜85重量%の範囲内の濃度を有しうる。しかしながら、混合物の取扱いおよび調製を容易にするために、範囲は好ましくは10重量%〜75重量%にすべきである。
本発明に好適なビニルポリマーはまた、欧州特許第0963751号明細書の実施例に記載のポリマーの1つでありうる。
好ましい実施形態によれば、カルボシロキサンデンドリマーでグラフトされたビニルポリマーは、
0〜99.9重量部の1つ以上のアクリレートまたはメタクリレートモノマーと、
100〜0.1重量部のトリス[トリ(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチルシロキシ]シリルプロピルカルボシロキサンデンドリマーのアクリレートまたはメタクリレートモノマーと、
の重合から生成可能である。
モノマー(A1)および(B1)は、それぞれ、特定のモノマー(A)および(B)に対応する。
一実施形態によれば、カルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位を有するビニルポリマーは、次式:
Figure 2018531675
の一方に対応するトリス[トリ(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチルシロキシ]シリルプロピルカルボシロキサンデンドリマーから得られる単位を含みうる。
好ましい形態によれば、本発明で使用されるカルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位を有するビニルポリマーは、少なくとも1種のブチルアクリレートモノマーを含む。
一実施形態によれば、ビニルポリマーは、少なくとも1つのフッ素化有機基を追加的に含みうる。
重合ビニル単位が骨格を構成するかつカルボシロキサンデンドリティック構造さらにはフッ素化有機基が側鎖に装着される構造がとりわけ好ましい。
フッ素化有機基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、およびオクタデシル基、ならびに1〜20個の炭素原子の他のアルキル基さらには6〜22個の炭素原子のアルキルオキシアルキルエン基の水素原子の全部または一部をフッ素原子で置き換えることにより得ることが可能である。
式−(CH)x−(CF)y−R13により表される基は、アルキル基の水素原子をフッ素原子で置き換えることにより得られるフルオロアルキル基の例として提案される。式中、下付き文字「x」は0、1、2、または3であり、かつ「y」は1〜20の整数である。R13は、水素原子、フッ素原子、−CH(CF−、またはCF(CFから選択される原子または基である。かかるフッ素置換アルキル基は、以下の式:
−CF、−C、−nC、−CF(CF、−nC、CFCF(CF、−nC11、−nC13、−nCF17、CHCF、−(CH(CF、CHCH(CF−CH(CFF、−CH(CFF、−CH(CFF、−CH(CFF、−CH(CFF、−CHCHCF、−CHCH(CFF、−CHCH(CFF、−CHCH(CFF、−CHCH(CFF、−CHCH(CFF、−CHCH(CF10F、−CHCH(CF12F、−CHCH(CF)14F、−CHCH(CF16F、−CHCHCHCF、−CHCHCH(CFF、−CHCHCH(CFH、−CH(CFH、および−CHCH(CF
で表される線状または分岐状のポリフルオロアルキル基またはペルフルオロアルキル基により例示される。
アルキルオキシアルキレン基の水素原子をフッ素原子で置き換えることにより得られるフルオロアルキルオキシフルオロアルキレン基として、−CHCH−(CF−CFR14−[OCFCF(CF)]−OCで表される基が提案される。式中、下付き文字「m」は0または1であり、「n」は、0、1、2、3、4、または5であり、かつR14はフッ素原子またはCFである。
かかるフルオロアルキルオキシフルオロアルキレン基は、以下に示される式
−CHCHCF(CF)−[OCFCF(CF)]−OC
−CHCHCFCF−[OCFCF(CF)]−OC
により表されるペルフルオロアルキルオキシフルオロアルキレン基により例示される。
本発明で使用されるビニルポリマーの数平均分子量は、3000〜2000000、より好ましくは5000〜800000でありうる。
フッ素化ビニルポリマーは、国際公開第03/045337号パンフレットに記載のポリマーの1つでありうる。
好ましい一実施形態によれば、本発明の趣旨の範囲内でグラフトされたビニルポリマーは、揮発性シリコーンオイルおよび揮発性炭化水素系オイルおよびそれらの混合物からとくに選択されるオイルまたはオイルの混合物(好ましくは揮発性)中を移送しうる。
特定の実施形態によれば、本発明に好適なシリコーンオイルはシクロペンタシロキサンでありうる。
別の特定の実施形態によれば、本発明に好適な炭化水素系オイルはイソドデカンでありうる。
本発明にとくに好適でありうるカルボシロキサンデンドリマーから得られる少なくとも1つの単位でグラフトされたビニルポリマーは、Dow CorningによりTIB 4−100、TIB 4−101、TIB 4−120、TIB 4−130、TIB 4−200、FA 4002 ID(TIB 4−202)、TIB 4−220、およびFA 4001 CM(TIB 4−230)という商品名で販売されているポリマーである。
特定の一形態によれば、シリコーンポリマーは以下のものから選択される。
− トリメチルシロキシシリケートタイプのMQタイプのシリコーン樹脂、
− フェニルアルキルシロキシシリケートタイプのMQタイプの樹脂、
− ポリプロピルシルセスキオキサン樹脂またはt−プロピルシルセスキオキサン樹脂(INCI名:ポリプロピルシルセスキオキサン(および)イソドデカン)、
− カルボシロキサンデンドリマー(INCI名:アクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレート)から得られる少なくとも1つの単位でグラフトされたビニルポリマー。
本発明の特定の一形態によれば、シリコーンポリマーは、ポリプロピルシルセスキオキサン樹脂またはt−プロピルシルセスキオキサン樹脂(INCI名:ポリプロピルシルセスキオキサン(および)イソドデカン)である。
好ましくは、本発明に係る組成物は、組成物の重量を基準にして0.1重量%〜4重量%、好ましくは0.2重量%〜3重量%の含有率(ポリマーの活性材料で表される)で少なくとも1種のシリコーンポリマーを含む。
添加剤
組成物はまた、口唇処置が意図された組成物で従来から使用されている追加の化粧料成分を含みうる。例として、有効成分、たとえば、好ましくは組成物に可溶な植物抽出物、先に述べた不揮発性オイルまたは不揮発性オイルの混合物との単一相の混合物が得られない(以上に詳述した条件)不揮発性フェニルまたは非フェニルシリコーンオイル、保存剤、抗酸化剤、甘味剤、香気剤、サンスクリーン剤、殺細菌剤、脂溶性染料、さらにはそれらの混合物がとくに挙げられうる。
当然ながら、当業者であれば、想定される添加により組成物の有利な性質が悪影響を受けないようにまたは実質的に悪影響を受けないように、任意選択的な追加の成分および/またはその量の選択に注意を払うであろう。
例示を目的として、添加剤含有率は、検討対象の分野で従来から使用されているものであり、たとえば、組成物の重量を基準にして0.01重量%〜5重量%の範囲内である。
添加剤の1つまたはいくつかが不揮発性オイルである場合、組成物中に存在する不揮発性オイルの全含有率は、有利には、先に詳細に与えられた範囲の枠内にとどめるように留意すべきである。
包装・塗布アセンブリーは以下のように使用される。
アセンブリー1が密閉形態であるとき、ユーザーは、とくに化粧料をホモジナイズする目的でアセンブリーを振盪または反転する。
その際、物質は、仕切り壁8のオリフィス9を介して押し出され、塗布部材5をその塗布表面の頂点51で非常に局所的に含浸する。
いくらか振盪運動を行った後、ユーザーはアプリケーター4のネジを緩め、掴持部41により前記アプリケーター4を把持し、それをリザーバー3から分離する。その際、塗布部材5はハウジング7から取り出され、次いで、塗布表面は、塗布を実施可能なユーザーによりアクセス可能になる。
これを行うために、ユーザーは、塗布部材の頂点部分を対象の塗布表面たとえば口唇表面に接触させ、その上に化粧料の層を堆積させる。
適宜、ユーザーは、物質を抑制または展延するために塗布表面の側方部分を使用可能である。

Claims (16)

  1. 一方では、塗布される化粧料(P)を収納することが意図されたリザーバーを形成する本体と、他方では、少なくとも1つの頂点を有する凸塗布表面を規定する塗布部材を含むアプリケーターと、を含む、液状化粧料を包装および塗布するためのアセンブリーであって、前記リザーバーを形成する前記本体が、前記塗布部材を受容可能なハウジングを含み、前記リザーバーとの仕切り壁が、前記リザーバーに直接流体連通する少なくとも1つのスルーオリフィスを有し、前記オリフィスが、リザーバーを形成する前記本体の前記ハウジング内の所定の位置に前記塗布部材があるとき、前記塗布部材の頂点の近傍に対向する前記ハウジングの少なくとも1つの端壁のみに位置決めされ、前記塗布部材が連続気泡多孔性材料から作製されることを特徴とする、アセンブリー。
  2. 前記オリフィスが、前記塗布部材の絶対頂点に対応する前記ハウジングの端壁に、好ましくは前記端壁のみに位置決めされることを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリー。
  3. 前記ハウジングの壁が単一のオリフィスを有することを特徴とする、請求項1または2に記載のアセンブリー。
  4. 前記ハウジングの壁が複数のオリフィスを有することを特徴とする、請求項1または2に記載のアセンブリー。
  5. 前記ハウジングの壁が、前記端壁の中心の周りに均一に分布する複数のオリフィスを含むことを特徴とする、請求項4に記載のアセンブリー。
  6. 前記ハウジングの壁が、前記端壁の中心に位置決めされた中心オリフィスを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  7. 前記オリフィスの全部または一部が実質的に円形の断面を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  8. 前記リザーバーが少なくとも1つの混合エレメントとくに少なくとも1つの混合ビーズを含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  9. 前記塗布部材が、少なくとも部分的にフロック加工された、好ましくは全面的にフロック加工された塗布表面を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  10. 前記アプリケーターが、不使用時、前記塗布部材を前記ハウジング内に受容した状態で前記容器に締結されるように構成されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  11. 前記塗布部材を前記ハウジング内に受容したとき、前記塗布表面が前記ハウジングの壁と空間を形成可能な表面を有しないことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  12. 前記塗布部材が、とくに丸形または半球形の先端を有して、円錐一般形状を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  13. 前記オリフィスが、前記アプリケーターを前記容器に締結したとき、前記塗布表面により閉鎖されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  14. 前記塗布部材をわずかに圧縮した状態で前記アプリケーターを前記容器に締結したとき、前記塗布表面が前記ハウジングの壁に対して少なくとも部分的には変形することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  15. 前記リザーバーが、固体粒子とくに顔料および/または真珠母を含有する液状化粧料を含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のアセンブリー。
  16. 前記リザーバーが、組成物の重量を基準にして少なくとも70重量%の少なくとも1種の不揮発性オイルまたはいくつかの不揮発性オイルの単一相の混合物を追加的に含む液状化粧料を含み、前記組成物が、少なくとも1種の極性または非極性の不揮発性炭化水素系オイルと、少なくとも1種の鉱物増粘剤と、少なくとも1種の非イオン性シリコーン界面活性剤と、を含むことを特徴とする、請求項15に記載のアセンブリー。
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