JP2018529700A - インダンアミン誘導体の製法及び新規の合成中間体 - Google Patents

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Abstract

本発明の主題は、インダカテロールの合成における重要な中間体の製法にある。本発明の主題は、新規の合成中間体にもある。【選択図】 なし

Description

本発明の主題は、インダカテロールの合成における重要な中間体の製法にある。本発明の主題は、新規の中間体にもある。
インダカテロールは、下記の式
Figure 2018529700
を有する、国際一般名称(R)−5−[2−[(5,6−ジエチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシキノリン−2(1H)−オンの化合物である。
インダカテロールは、β−2受容体の選択的拮抗薬として作用する薬剤であり、気管支痙攣において及び気管支喘息のような他の気管支の病態及び慢性の閉塞性肺疾患において推奨されている。
インダカテロールのいくつかの公知の合成法は、中間体として、下記の式
Figure 2018529700
を有する4,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミン又はそのN−置換誘導体、特に、N−ベンジル誘導体を、重要な中間体として使用する。例えば、国際公開WO03/076387には、トリフルオロアセチルによって保護されたインダンアミンを原料とする、2つの連続するフリーデル・クラフツ反応、続く、それぞれ、導入されたケトン基の還元による4,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミンの合成法が記載されている。前記の方法は、各反応工程後において、得られた化合物の単離及び精製を必要とするとの欠点があり、これにより、中間体の各自の単離に関するプロセスの複雑さ、及び明らかに、収率損失を生ずる。さらに、このような方法は、塩素化溶媒の幅広い使用を必要とし、ついで、これらは適切に廃棄されなければならず、工業的コストに影響を及ぼす。
国際公開WO00/75114には、ジエチルベンゼンを原料とする4,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミンの合成法が記載されている。この方法は、非常に低い収率を示し、さらに、原料化合物(ジエチルベンゼン)が特に高価である。これらの欠点のため、国際公開WO00/75114に記載された方法は、工業的には興味のないものとなっている。
文献Adv.Synth.Catal.2001,343、461−472には、1H−インデン−2−イル−アミンのBr及びHBrによる直接臭素化による4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミンの合成法が記載されている。出願人は、このような文献に記載された方法を再現したところ、報告された収率は、実際には、純粋な化合物に相当するものではなく、臭化物の混合物(主に、モノ臭化物誘導体)に相当し、ついで、該混合物は精製されなければならないことが観察された。最終的には、前記文献に報告された方法を再現することによって、表示された質量を有する沈殿物が実際に得られたが、精製後の所望の生成物の収率は、わずかに約25%であった。従って、このような文献に記載された方法は、異なった様々に臭素化された化合物が得られ、これらは精製されなければならず、このようにして、上述したように、非常に低い収率を提供するため、オルト位におけるジブロモ化化合物、すなわち、4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミンを形成するには選択的ではないことが明らかである。
従って、4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミンの合成法及び4,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミンの合成法であって、簡単に実現され、中間体の複雑な単離及び精製の工程を必要としない合成法を見出したいとの要求がある。
本発明の目的は、非常に優秀な収率及び純度を提供するが、合成副生物からの精製を必要としない4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミンの製法を提供することにある。
本発明の他の目的は、新規かつ簡便な4,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミン又はそのN−誘導体の合成法を提供することにある。
発明者らは、新たに、1H−インデン−2−イル−アミンを原料とし、臭素化プロセスによる簡単な合成法によって、4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミンを合成でき、文献に記載されたものに反して、優れた収率及び純度を有する化合物を提供できるとの知見を得た。
従って、本発明の目的は、その態様の1つによれば、式(I)
Figure 2018529700
(ここで、Rは、水素又はアミンの保護基又は活性化基である)の化合物又はその塩の製法であって、式(II)
Figure 2018529700
(ここで、Rは、上記の定義のとおりである)の1H−インデン−2−イル−アミン又はその塩を、水中において、N−ブロモコハク酸イミド(NBS)と反応させ、及び任意に、得られた臭素化化合物を脱塩し及び/又は他の塩に及び/又はアミンにおいて保護化されたその誘導体に転化することを含んでなる製法にある。
有利には、原料化合物(II)は、塩化されたものである。好ましくは、臭化水素酸塩又は塩酸塩であり、後者が好適である。
好適な具体例によれば、Rは水素である。
「アミンの保護基又は活性化基」は、アミンを保護化するに適した基から選ばれる保護基であり、しかし、基は、反応の間に臭素化されるものではなく、例えば、アセチル基又はトリフルオロアセチル基である。
式(II)の化合物とNBSとの間のモル比は約1:2であり、好ましくは、NBSを、式(II)の化合物のモル比の2倍に対してわずかに過剰で使用し、例えば、好適なモル比は、1:1.8〜2.5であり、有利には、1:2.2である。
好ましい具体例によれば、反応は、酸、有利には、強酸、例えば、濃硫酸の存在下で生ずる。反応が水中で生ずるため、使用する酸の濃度は、必ずしも重要ではない。
酸の存在は、反応に対して触媒として作用し、式(II)の化合物の所望化合物への転化を増大させ、反応をより迅速に進行させ、完了させることが観察された。しかし、所望の生成物が得られるケースでは、酸を全く使用することなく、反応を行うこともできる。
任意の酸は、式(II)の化合物に対して、わずかに過剰量で使用され、例えば、化合物(II):酸の好適なモル比は約1:2である。
反応は水中で行われる。出願人は、当該明細書の実験に関する部分において報告する実施例及び比較例を検討する際に下記に吟味するように、他の溶媒の使用、又は全く溶媒を使用しない反応過程は、同等の結果を導かないことに気づいた。
水の使用は、コスト及び環境に対する衝撃の点では、明らかに有利である。
さらに、水の使用により、反応生成物のみが沈殿し、一方、少量の副生物は溶液中に残留するため、直接、式(I)の純粋な化合物を得ることが可能になる。これは、本発明の更なる利点である。式(I)の化合物は、反応混合物からの精製によって、70%より高い収率及び98%より高い純度、99%の純度(UPLC又はHPLCのようなクロマトグラフ法によって測定)で単離される。
反応は、好ましくは、室温から反応混合物の還流温度までの範囲の温度、有利には、40〜80℃の温度、好ましくは、約60℃において行われる。しかし、温度は反応にとって必ずしも重要ではなく、下記に報告する実施例から良好に強調されるように、反応は、開始時から、式(II)の化合物に対して少なくとも2倍のモル量のNBSを添加することによっても、副生物を発生することなく進行し、常に所望の生成物を提供する。
反応は数時間で完了し、当業者であれば、公知の技術、例えば、クロマトグラフィーを使用することによって、その進展を追跡可能である。上述のように、酸の使用は反応の進行を容易にする。
式(I)の化合物は、濾過によって、その臭化水素酸塩の形で、反応混合物から単離され、必要又は望まれる場合には、公知の技術に従って、塩基又は他の塩に転化される。
本発明の主題は、その他の態様によれば、インダカテロールの調製のために、式(I)の化合物又はその塩を使用することにある。
好適な1具体例によれば、インダカテロールの調製のために、式(I)の化合物を、同時二重アルキル化反応に供して、式(III)
Figure 2018529700
(ここで、R’は、アミン保護又は活性化基であり、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンジル又は置換ベンジルが含まれ、未置換のベンジルが好ましい保護基である)の3,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミン又はその塩を得る。
アルキル化反応は、例えば、Suzuki又はKumadaカップリングを行うことによって実現される。
好適な1具体例によれば、式(I)の化合物をSuzukiカップリング反応に供して、初めに2つのビニル基を結合し、ついで、二重結合を還元して、所望の化合物を提供する。或いは、Kumadaカップリングを実施することができ、いずれも、ビニル基及び続く還元反応により、直接、2つのエチル基を結合する。
Kumadaカップリンは一般的ではないとしても、上記カップリング反応は当分野において公知である。さらに、出願人は、通常行われているように、芳香族分子の代わりに、脂肪族分子について、グリニャール化合物を出発化合物とするKumadaカップリンを実施できるとの知見を得た。
これらのカップリング反応の詳細な実施例については、当該明細書の実験に関する部分に提示する。
本発明の他の態様によれば、本発明の主題は、式(IV)
Figure 2018529700
(ここで、R’は、上記の定義のとおりである)の化合物又はその塩、及びインダカテロールの調製における合成中間体としてのその使用にある。
式(II)及び/又は(IV)の化合物の調製が望まれる場合において、保護基R及びR’が異なる際、例えば、R’=ベンジル基が使用される際には、R基を除去し、アルキル化反応前又は後に、R’基と交換することができる。
本発明の主題は、その他の態様によれば、式(III)の化合物の製法であって、上記のとおり定義される式(II)の化合物を、水中、有利には、酸の存在下で、NBSと反応させ、及びついで、得られた式(I)の化合物を、式(III)の化合物に転化することを含んでなる製法にある。
好適な1具体例によれば、反応は、上述した有利かつ好ましい条件下で行われる。
実験部分
2つの臭素化工程による4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
Figure 2018529700
還流装置を具備する2頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩5.26g(31ミリモル、1当量(eq))及びHO45mlを充填した。室温において10分間撹拌し、NBS5.52g(31ミリモル、1当量)及び濃HSO3.52ml(62ミリモル、2当量)を添加した。室温において、1時間、撹拌下に放置し、さらに、NBS6.62g(37.2ミリモル、1.2当量)を添加し、2時間、60℃まで加熱した。室温に冷却し、ブフナーロート上で濾過し、固体をHO40mlで洗浄した。固体をEtOH16ml中に懸濁し、15分間、撹拌下に放置し、ブフナーロートで濾過した。所望の化合物8.49gが得られた(収率=73%、純度98〜99%)。反応をUPLC/MSによってチェックした。
このケースでは、初めに(室温において)、モノ臭素化物誘導体が形成され、ついで、2回目のNBSを添加し、加熱して、1回目の臭素化位置に対してオルト位で生ずる2回目の臭素化を促進する。
1つの臭素化工程による4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
還流装置を具備する単頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩500mg(2.95ミリモル、1当量)及びHO5mlを充填した。室温において10分間撹拌した。NBS1.155g(6.49ミリモル、2.2当量)及び濃HSO335μl(5.9ミリモル、2当量)を添加した。室温において、1時間、撹拌下に放置し、ついで、1.5時間、60℃まで加熱した。室温に冷却し、ブフナーロート上で濾過し、固体をHO4mlで洗浄することによって、所望の化合物770mgを得た(収率=70%、純度98〜99%)。
このテストは、開始時に、臭素の化学量論のためのNBSを必ずしも充填する必要はなく、第2の臭素化用を残しておくことを明示している。しかし、開始時の標準テストの温度プロフィールは維持されるが、この場合、第1の臭素化は、温和な条件下、室温において生じ、第2の臭素化は、60℃に加熱することによって生ずる。
1つの臭素化工程による4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
還流装置を具備する単頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩500mg(2.95ミリモル、1当量)及びHO5mlを充填した。室温において10分間撹拌した。NBS1.155g(6.49ミリモル、2.2当量)及び濃HSO335μl(5.9ミリモル、2当量)を添加した。ついで、3.5時間、60℃まで加熱した。室温に冷却し、ブフナーロート上で濾過し、固体をHO4mlで洗浄した。所望の化合物775mgを得た(収率=71%、純度98〜99%)。
このテストは、2つの臭素原子が所望の位置に同時に結合するため、温度は本発明にとって必ずしも重要ではないことを明示している。
Suzuki反応による4,5−ジビニル−1H−インデン−2−イル−アミンの調製
Figure 2018529700
還流装置を具備するフラスコに、ジブロモインダンアミン臭化水素酸塩200mg、Pd(OAc)12mg、PPh35ml、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサン−ピリジンコンプレックス193mg及びKCO約300mgを充填した。ジメトキシエタン9ml及び水2.6mlを添加した。2時間、90℃まで加熱した。室温に冷却し、トルエン10ml及び2M HCl5mlを添加した。相が分離し、水相をNaOHによって塩基化した。DCMによって抽出し、生成物90mgを得た(収率=90%)。
題記化合物を、例えば、接触水素化により還元することによって、4,5−ジエチルインダンアミンを調製した。
Kumada反応による4,5−ジビニル−1H−インデン−2−イル−アミンの調製
Figure 2018529700
生成物100mgを、室温において、THF2ml中に懸濁させ、PdCl(0.05当量)を添加した。5分間でグリニャール化合物(10当量)を滴加し、還流温度に4.5時間加熱した。生成物45mgを得た。
題記化合物を、例えば、接触水素化により還元することによって、4,5−ジエチルインダンアミンを調製した。
Kumada反応による4,5−ジエチル−1H−インデン−2−イル−アミンの調製
Figure 2018529700
ジブロモインダンアミン臭化水素酸塩100mgを、THF2ml中に懸濁させ、PdCl(0.05当量)を添加した。グリニャール化合物(10当量)を滴加し、還流温度に4時間加熱した。4,5−ジエチルインダンアミン46mgを得た。
比較例A
溶媒を使用しない4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
還流装置を具備する単頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩500mg(2.95ミリモル、1当量)を充填した。NBS1.155g(6.49ミリモル、2.2当量)及び濃HSO335μl(5.9ミリモル、2当量)を添加した。ついで、5時間、60℃まで加熱したところ、撹拌不能の相が得られたため、溶解性についての問題が生じた。
1時間後のUPLC/MSコントロールは、モノブロモ生成物18%、ジブロモ生成物69%、臭素3つを有する生成物9.5%及び臭素4つを有する生成物3%が生成したことを示した。
比較例B
アセトニトリル中における4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
還流装置を具備する単頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩500mg(2.95ミリモル、1当量)及びCHCN5mlを充填した。室温において10分間撹拌した。NBS1.155g(6.49ミリモル、2.2当量)及び濃HSO335μl(5.9ミリモル、2当量)を添加した。ついで、UPLC/MSにて反応をチェックしながら、4.5時間、60℃まで加熱した。4.5時間後、モノブロモ生成物36%、ジブロモ化合物(所望のもの66%)及び他の不要な臭素含有化合物の混合物50%でなる混合物が生成した。
比較例C
酸を使用しないアセトニトリル中における4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
還流装置を具備する単頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩500mg(2.95ミリモル、1当量)及びCHCN5mlを充填した。室温において10分間撹拌した。NBS1.155g(6.49ミリモル、2.2当量)を添加した。ついで、UPLC/MSにて反応をチェックしながら、4.5時間、60℃まで加熱した。1時間後、UPLC/MSによりチェックしたところ、原料化合物51%、モノブロモ混合物10%、及び同じ質量を有するが、臭素を含有しない3つの生成物の混合物40%が認めらえた。
比較例D
エタノール中における4,5−ジブロモ−1H−インデン−2−イル−アミン(式(I)の化合物;ここで、Rは水素である)の調製
還流装置を具備する単頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩500mg(2.95ミリモル、1当量)及びEtOH5mlを充填した。室温において10分間撹拌した。NBS1.155g(6.49ミリモル、2.2当量)及び濃HSO335μl(5.9ミリモル、2当量)を添加した。ついで、UPLC/MSにて反応をチェックしながら、4.5時間、60℃まで加熱した。1時間後の反応混合物は、原料化合物70%、モノ臭素化混合物21%、及び他の不純物を含有しており、時間内は、実質的に不変のままであった。
比較例E
Adv.Synth.Catal.2001,343、461−472に報告された反応の再現
記載された手続を使用して、モノブロモインダンアミンを調製することができ、ジブロモ誘導体の調製については、2倍の量の臭素のみが必要であることが明記されている。
Br の量のみを2倍にして実施したテスト
還流装置及び温度計を具備する3頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩1g(5.89ミリモル、1当量)及びHO5mlを充填した。溶解するまで60℃に加熱した。Br760μl(14.72ミリモル、2.5当量)を添加し、60℃において1時間加熱した。ついで、HBr916μl(8.25ミリモル、1.4当量)を添加し、さらに15分間、60℃まで加熱した。室温に冷却し、ブフナーロート上で濾過し、固体をイソプロパノール10mlで洗浄した。モノブロモ誘導体の混合物51%及びジブロモ誘導体の混合物(所望の異性体57%を有する)49%を含有する生成物1.5gが得られた。
Br 及びHBrの量を2倍にして実施したテスト
還流装置及び温度計を具備する3頸フラスコに、インダンアミン塩酸塩1g(5.89ミリモル、1当量)及びHO5mlを充填した。溶解するまで60℃に加熱し、Br760μl(14.72ミリモル、2.5当量)を添加した。60℃において1時間加熱し、ついで、HBr1.82ml(16.5ミリモル、2.8当量)を添加し、さらに15分間、60℃まで加熱した。室温に冷却し、ブフナーロート上で濾過し、固体をイソプロパノール10mlで洗浄した。モノブロモ誘導体の混合物54%及びジブロモ誘導体の混合物(所望の異性体74%を有する)46%を含有する生成物1.5gが得られた。

Claims (11)

  1. 式(I)
    Figure 2018529700
    (ここで、Rは、水素又はアミンの保護基又は活性化基である)の化合物又はその塩の製法であって、式(II)
    Figure 2018529700
    の1H−インデン−2−イル−アミン又はその塩を、水中において、N−ブロモコハク酸イミド(NBS)と反応させ、及び任意に、得られた臭素化化合物を脱塩し及び/又は他の塩に及び/又は誘導体(ここで、Rは、アミン保護又は活性化基である)に転化することを含んでなる製法。
  2. 式(II)の化合物が、その臭化水素酸塩又は塩酸塩の形であることを特徴とする請求項1に記載の製法。
  3. 式(II)の化合物が、その塩酸塩の形であることを特徴とする請求項2に記載の製法。
  4. 式(II)の化合物とNBSとの間のモル比が、1:1.8〜2.5であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製法。
  5. 反応を酸の存在下で行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の製法。
  6. 酸が硫酸であることを特徴とする請求項5に記載の製法。
  7. 式(III)
    Figure 2018529700
    (ここで、R’は、アミンの保護基又は活性化基である)の化合物又はその塩の製法であって、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその塩を、水中において、酸の存在下、NBSと反応させ、及びついで、得られた式(I)の化合物を、アルキル化によって、式(III)の化合物に転化することを含んでなる製法。
  8. 式(I)に化合物を、カップリング反応によって、同時二重アルキル化に供することを特徴とする請求項7に記載の製法。
  9. 式(IV)
    Figure 2018529700
    (ここで、R’は、請求項7において定義したとおりである)の化合物又はその塩。
  10. R’が水素である請求項9に記載の式(IV)の化合物又はその塩。
  11. インダカテロールの調製における、式(I)の化合物又はその塩及び/又は式(IV)の化合物又はその塩の使用。
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