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精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法及び精製設備システム
本発明は、光変換体でLEDをパッケージする技術分野に属し、特に、精製有機シリコン樹脂光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法及び精製設備システムに関する。
LEDは、輝度が高くて熱量が低く、寿命が長く、環境に優しくてリサイクル可能などのメリットを有し、21世紀において最も有望と視される新世代の省エネ照明光源と称される。今のところ、LEDは論理上、その寿命が100000時間以上に達するが、実際に使用する場合、チップの無効化、パッケージの無効化、熱的オーバーストレスの無効化、電気的オーバーストレスの無効化又は/及び取付きの無効化などの多くの要因に制限され、その中でも特にパッケージ無効化のため、LEDは早めに光の減衰又は光の無効化という現象が生じた。これで、LEDが進んで新規な省エネ照明光源になることは妨げられる。数多くの業者はこのような問題を解決するために、関わる研究を展開し、LEDの光効率と実際使用寿命を向上できる幾つかの改良措置が開示された。例えは、近年発展してきたフリップチップ型LEDは、従来型のLEDに比べると、光効率が高く、信頼性が高くて集積しやすいメリットを有するとともに、パッケージ材料が大幅に簡略化し、例えば、従来型のLEDパッケージにおけるワイヤ、ダイボンドペースト、ホルダーなどの材料はいずれも必要でなく、パッケージプロセスも大幅に簡略化し、例えば、従来型のLEDパッケージプロセスにおけるダイボンド、ワイヤボンド、ひいては分光などはいずれも必要でなく、これによって、フリップチップ型LEDはますます広く適用されてきた。ところが、今までのフリップチップ型LEDのパッケージ技術は、有機シリコン樹脂系光変換体とフリップチップ型LEDのチップを貼り合わせる流延プロセス、スクリーンプリントプロセス、上型プレートと下型プレートによるプロセス、シングルローラのローリングプロセスなどを採用する場合が多く、このようはプロセス及びこれらと一緒にセットとなるパッケージ設備は、いずれも有機シリコン樹脂系光変換体が有するエアホール、厚さむらなどの不足を良好に解決できないため、光変換体でLEDをパッケージする歩き留まりが低く、また生産効率が低いため、製品のコストを低減できない。
特許文献1には、「フリップチップ型LEDチップのパッケージ方法」が開示され、以下のステップを含む。(a)スクリーンプリントによって光変換体をLEDチップの表面に塗布し、光変換体をベークして硬化させる。(b)LEDチップをチップ基板上に固定し、LEDチップの電極とチップ基板の電極を結合する。(c)LEDチップとチップ基板をホルダーの反射カップの底に固定する。(d)ワイヤを利用し、固定されたチップ基板の正電極と負電極のそれぞれを、ホルダーの正電極と負電極に接続する。(e)封止型又はレンズのハウジングをLEDチップとチップ基板が固定されたホルダーに覆わせ、シリコンゲルで充満する。(f)構成全体をベークして硬化させる。この方法は、スクリーンプリントプロセスによって光変換体の塗布厚さの均一性を向上させ、蛍光粉末ペレットの分布の均一性を向上させ、これで歩き留まりを高めるという目的を実現したが、やはり以下の明らかなデメリットを有する。一つ目は、スクリーンプリントによって有機シリコン樹脂系光変換体をLEDチップの表面に塗布した後、ベーク硬化の過程において、熱的オーバーストレスの影響で、やはり光変換体塗層とLEDチップの塗布面層に、一部的に気泡が生じて凸凹不平の不足を形成してしまうこと。二つ目は、封止型またはレンズのハウジングにシリコンゲルを充満して光変換体が塗布されたLEDチップとパッケージした後、構成全体をベークして硬化させる過程において、熱的オーバーストレスの影響で、やはり封止型又はレンズのハウジング内のシリコンゲル面層に、一部的に気泡が生じて凸凹不平の不足を形成してしまうこと。LEDチップをパッケージする過程における熱的オーバーストレスの影響を解決できない限り、LEDの光効率低下を避けることはできないこと。三つ目は、LEDチップをパッケージするプロセス全体において、インテリジェント制御システムを配置して制御することはないため、直接に歩き留まりの向上を影響すること。
特許文献2には、「光変換体層が被覆されたLED、その製造方法及びLED装置」が開示され、この手段は、支持シートの厚さ方向での一方の面にLEDを配置するLED配置工程と、LEDを被覆するように、支持シートの厚さ方向での一方の面に、活性エネルギー線の照射によって硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂及び光変換体を含む蛍光樹脂組成物から形成される光変換体層を配置する層配置工程と、光変換体層に活性エネルギー線を照射して光変換体層を硬化させる硬化工程と、LEDに対応して光変換体層を切断し、LED及びLEDを被覆した光変換体層を備える光変換体層が被覆されたLEDを得る切断工程と、切断工程の後、光変換体層が被覆されたLEDを支持シートから剥離するLED剥離工程とを含む。この方法の目的は、LEDの周囲に光変換体が均一に配置されて損傷を防ぎ、光変換体層が被覆されたLED、及びこの光変換体層が被覆されたLEDを備えるLED装置を提供することにあるが、やはり以下の明らかなデメリットを有する。一つ目は、光変換体の蛍光樹脂組成物が硬化する過程において、熱的オーバーストレスの影響で、やはり光変換体面層に一部的に気泡が生じて凸凹不平の不足を形成してしまうこと。二つ目は、光変換体層が被覆されたLEDは、やはり熱的オーバーストレスの影響で、LEDの使用中に光効率の低下が生じること。三つ目は、パッケージプロセス全体における工程が煩雑であり、LEDパッケージの生産効率が高くないこと。四つ目は、上型プレートと下型プレートによるプロセスのため、フリップチップの位置ずれが生じ、歩き留まりの低下を避けることはできないこと。
特許文献3には、「樹脂シート積層体、及びこれを使用する半導体発光素子の製造方法」が開示され、この手段に記載された樹脂シート積層体は、長手方向と幅方向を有する基材に、長手方向に繰り返して列になるように配置される複数のブロックを有する蛍光体含有樹脂層が設置される。本手段の発明の目的は、前記樹脂シート積層体によって、蛍光体含有樹脂層が貼り付けられた半導体発光素子の色と輝度の均一性、製造しやすさ、設計の自由度などを高めることにあるが、やはり以下の明らかなデメリットを有する。一つ目は、採用された蛍光体樹脂シートは硬化された蛍光体樹脂シートであり、その中に残され得るエアホール、凸凹不平、又は他の加工欠点などを有効的に除去できないこと。二つ目は、接着工程において、加圧道具で半導体発光素子の側方向から加圧し、半導体発光素子を損傷すること。三つ目は、蛍光体樹脂層に接着剤を含む接着プロセスを採用し、接着された半導体発光素子における残留物は非常に除去し切れ難く、接着過程にエアホールが極めて生じやすく、歩き留まりの低下を引き起こすとともに、接着層の存在によって、LED素子の出光効率が低減されること。四つ目は、半導体発光素子の発光面に接着された蛍光体樹脂シートの基材は剥離しなく、直接に半導体発光素子の光効率を影響すること。五つ目は、蛍光体樹脂層は、複数のブロックが長手方向に繰り返して列になるように配置されるように現れるが、当該蛍光体樹脂層の複数のブロックの配置を実現する実際の操作プログラムは煩雑であり、素子全体のパッケージ効率を影響し、複数のブロックの位置上での配置ミスは、直接的にその後の発光素子との間の貼り合せ精度を影響し、また、複数のブロックの間に大きさと厚さの面で一致性の要求を満足できなければ、深刻な製品一致性の問題が生じ得ること。
総じて言えば、今のところ、従来技術が有するデメリットをどのように克服することは、既に光変換体でLEDをパッケージする技術分野において極めて解決しようとする重大な課題の一つである。
中国特許出願201010204860.9 中国特許出願201310270747.4 中国特許出願201380027218.X
本発明の目的は、従来技術に存在するデメリットを克服するために、精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法及び精製設備システムを提供することにあり、本発明は、光変換体を精製するという顕著なメリットを有し、特に、有機シリコン樹脂光変換体でEDを貼り合せてパッケージする一連の流れのプロセスの要求を満たすことができ、LEDパッケージの工業上でのバッチ式の生産効率及び歩き留まりを高めることに寄与する。
本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法によると、不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り工程と、半硬化光変換フィルムの精製成形工程と、LEDフリップチップアレーフィルムの準備工程と、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形工程と、LEDパッケージ素子の硬化成形工程と、LEDパッケージ素子の切断工程から構成される一連の流れのプロセスを含み、
ステップ1として、多孔質キャリアフィルムを対向して合わせたバンプアレー付き第1のローリング装置と溝アレー付き第2のローリング装置との間に通してローリングによって形作りを行い、溝アレー付き不定形多孔質キャリアフィルムを得るステップであって、前記多孔質キャリアフィルムの細孔径は10μm以下である、不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りステップと、
ステップ2として、ステップ1の前記不定形多孔質キャリアフィルムを溝アレー付き平面輸送装置Aに輸送し、引き続いて輸送するとともに、定量フィーダーによって前記不定形多孔質キャリアフィルムに光変換材及び有機シリコン樹脂を含む混合スラリーを配置し、一定の厚さを有する混合スラリー層を形成し、そして引き続いて輸送し、精製装置に入って負圧吸引と放射光照射を行い、精製された半硬化光変換フィルムを得るステップであって、前記精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引器Cを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引器Cは平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引器Cによる吸引力と前記放射光照射のエネルギーは共同して前記混合スラリーが仕込まれた不定形多孔質キャリアフィルムに作用し、又は、前記精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引磁気振動器Dを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dは平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dによる吸引力、磁気振動力と前記放射光照射のエネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用し、前記平面輸送装置Aにおける溝アレーの溝の形状及びサイズは、前記溝アレー付き第2のローリング装置における溝の形状及びサイズに等しく、即ち、前記不定形多孔質キャリアフィルムにおける溝と平面輸送装置Aにおける溝は、対向して密接にマッチングする、半硬化光変換フィルムの精製成形ステップと、
ステップ3として、LEDフリップチップがアレーになるようにキャリアフィルムに配列されるLEDフリップチップアレーフィルムを得るステップであって、前記LEDフリップチップは単一のLEDフリップチップ、又は単一のLEDフリップチップを2つ以上組み合わせてなるLEDフリップチップ部品を意味する、LEDフリップチップアレーフィルムの準備ステップと、
ステップ4として、真空加熱下で、ステップ2の前記半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のローリング装置に輸送し、そして第3のローリング装置にセットする前記LEDフリップチップアレーフィルムにおけるLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せ、LEDパッケージ素子を得るステップであって、前記第4のローリング装置における溝アレーの溝形状及びサイズは、前記第2のローリング装置における溝アレーの溝の形状及びサイズに等しい、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形ステップと、
ステップ5として、真空下で、加熱硬化又は/及び光硬化手法によって、ステップ4の前記LEDパッケージ素子を硬化装置Eに通して硬化させ、硬化LEDパッケージ素子を得る、LEDパッケージ素子の硬化成形ステップと、
ステップ6として、ステップ5の前記硬化LEDパッケージ素子の不定形多孔質キャリアフィルムを剥離し、硬化LEDパッケージ素子を切断してLEDパッケージ素子個体に分割するスリットを形成し、スリット付きLEDパッケージ素子製品を得る、LEDパッケージ素子の切断ステップと、
を含むことを特徴とする。
従来のLEDフリップチップのパッケージプロセスに存在する問題をより良く解決するように、本発明は、精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージする新しいプロセスを見事に設計した。本発明に係る精製パッケージは、以下のメカニズムによる。一つ目は、ローラのローリングを利用して多孔質キャリアフィルムに形作りを行い、形作りが行われた多孔質キャリアフィルムに光変換材及び有機シリコン樹脂を含む混合スラリーを配置し、所望の弧面状、半球面状又は平面状などのような発光面層形状の半硬化有機シリコン光変換フィルムを得ること。二つ目は、半硬化光変換フィルムに対する精製成形ということ、すなわち、精製装置による負圧吸引力又は負圧吸引力、磁気振動力と放射光照射のエネルギーを利用して共同して前記混合スラリーが仕込まれた不定形多孔質キャリアフィルムに作用し、半硬化有機シリコン樹脂光変換フィルムに残され得るエアホール、凸凹不平又は他の加工不足などを効果的に除去し、エアホールがなくてフラットで厚さが均一な精製半硬化有機シリコン樹脂光変換フィルムを得ること。三つ目は、本発明はローリングというメカニズムを利用して不定形多孔質キャリアフィルムの形作り、光変換フィルムの精製成形、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形という三つの工程を一体になるように結び、従来技術の接着層を追加するプロセスを削除するだけでなく、光変換フィルムとLEDフリップチップを高品位で貼り合せてパッケージすることが確保できること。四つ目は、本発明は一連の流れのプロセスであり、LEDパッケージ素子のバッチ式の生産加工条件を満たすこと、及び規格・サイズの完全一致を確保することに寄与し、LEDパッケージ素子の生産効率を高めるだけでなく、それとともにLEDパッケージ素子製品の光色の一致性を高め、歩き留まりを大幅に向上させた。
本発明は従来技術に比較して、以下のような顕著なメリットを有する。
一つ目は、本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージする新しいプロセスは、流れとしての連続ローリングによってLEDを貼り合せてパッケージする新しい製造プロセスに属し、従来の流延プロセス、スクリーンプリントプロセス、上型プレートと下型プレートによって押すプロセス、及びシングルロールのローリングプロセスなどの元の製造プロセスに存在する、貼り合せてパッケージされたLEDの出光効率、生産効率及び歩き留まりが明らかに不足である問題を克服した。本発明は、半硬化有機シリコン樹脂光変換体でLEDを貼り合せてパッケージする要求を満たし、LEDパッケージの工業上でのバッチ式の生産効率及び歩き留まりを高めることができること。
二つ目は、形作りが行われた多孔質キャリアフィルムに弧面状、半球面状又は平面状などの不定形発光面層形状を有する半硬化光変換フィルムを製造し、そして半硬化光変換フィルムを精製することによって、変換フィルムに残され得るエアホール、凸凹不平及び他の加工不足などを効果的に除去でき、LEDパッケージ素子製品の光色の一致性、出光均一性及び出光効率を顕著に高めること。
三つ目は、本発明はローリングというメカニズムを利用して不定形多孔質キャリアフィルムの形作り、光変換フィルムの精製成形、LEDパッケージ素子のーリングによる貼り合せ成形という三つの工程を一体になるように結び、従来技術の接着層を追加するプロセスを削除するだけでなく、不定形光変換フィルムとLEDフリップチップを貼り合せてパッケージする品位を高め、セットとなる一連のプロセスの設備システム及びインテリジェント制御の実施に好適であり、LEDパッケージの工業上でのバッチ式の生産要求をより良く満たし、LEDパッケージの工業上でのバッチ式の生産効率を顕著に高めること。
四つ目は、本発明が開示した新しいプロセス方法及び精製設備システムは、光変換体、特に有機シリコン樹脂光変換体と各種のパワーのLEDフリップチップを貼り合せてパッケージするプロセスに広く適用され、工業上でバッチ式でLEDをパッケージする過程におい製品生産プロセス過程に精細化加工を実施する要求を完全に満たすこと。
図1は本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法のフローチャートのブロック模式図である。
図2は本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法の第1のフローレイアウト構成模式図である。
図3は本発明の図2に示す不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りの工程模式図である。
図4は本発明の図2に示す不定形多孔質キャリアフィルムに混合スラリー層を形成する工程模式図である。
図5は本発明の図2に示すLEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形の工程模式図である。
図6は本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法の第2のフローレイアウト構成模式図である。
図7は本発明の図6に示すキャリアフィルムのローリングによる形作りの工程模式図。
図8Aは本発明によって製造されたLEDパッケージ素子製品の平面構成模式図である。
図8Bは本発明によって引っ張って製造されたLEDパッケージ素子個体製品の平面構成模式図である。
図9Aは本発明によって製造された弧面状のLEDパッケージ素子であり、図9A−1は左面図であり、図9A−2は右面図であり、図9A−3は上面図であり、図9A−4は側面図である。
図9Bは本発明によって製造された半球面状のLEDパッケージ素子であり、図9B−1は左面図であり、図9B−2は右面図であり、図9B−3は上面図であり、図9B−4は側面図である。
図9Cは本発明によって製造された平面状のLEDパッケージ素子であり、図9C−1は左面図であり、図9C−2は右面図であり、図9C−3は上面図であり、図9C−4は側面図である。
[実施例1]
図1、図2及び図6を参照し、本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法は、不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り工程と、半硬化光変換フィルムの精製成形工程と、LEDフリップチップアレーフィルムの準備工程と、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形工程と、LEDパッケージ素子の硬化成形工程と、LEDパッケージ素子の切断工程から構成される一連の流れのプロセスを含み、具体的には、
ステップ1として、多孔質キャリアフィルムを対向して合わせたバンプアレー付き第1のローリング装置と溝アレー付き第2のローリング装置との間に通してローリングによって形作りを行い、溝アレー付き不定形多孔質キャリアフィルムを得るステップであって、前記多孔質キャリアフィルムの細孔径は10μm以下である、不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りステップと、
ステップ2として、ステップ1の前記不定形多孔質キャリアフィルムを溝アレー付き平面輸送装置Aに輸送し、引き続いて輸送するとともに、定量フィーダーによって前記不定形多孔質キャリアフィルムに光変換材及び有機シリコン樹脂を含む混合スラリーを配置し、一定の厚さを有する混合スラリー層を形成し(図4参照)、そして引き続いて輸送し、精製装置に入って負圧吸引と放射光照射を行い、精製された半硬化光変換フィルムを得るステップであって、前記精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引器Cを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引器Cは平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引器Cによる吸引力と前記放射光照射のエネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用し、前記負圧吸引器Cの負圧値は100Pa以上であり、前記平面輸送装置Aにおける溝アレーの溝の形状及びサイズは、前記溝アレー付き第2のローリング装置2における溝の形状及びサイズに等しいであり、即ち、前記不定形多孔質キャリアフィルムにおける溝と平面輸送装置Aにおける溝は、貼り合せてマッチングする、半硬化光変換フィルムの精製成形ステップと、
ステップ3として、LEDフリップチップがアレーになるようにキャリアフィルムに配列されるLEDフリップチップアレーフィルムを得るステップであって、前記LEDフリップチップは、単一のLEDフリップチップ、又は単一のLEDフリップチップを2つ以上組み合わせてなるLEDフリップチップ部品を意味する、LEDフリップチップアレーフィルムの準備ステップと、
ステップ4として、真空加熱下で、ステップ2の前記半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のローリング装置に輸送し、そして第3のローリング装置にセットする前記LEDフリップチップアレーフィルムにおけるLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せ、LEDパッケージ素子を得るステップであって、前記第4のローリング装置における溝アレーの溝の形状及びサイズは、前記第2のローリング装置における溝アレーの溝の形状及びサイズに等しいである、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形ステップと、
ステップ5として、真空下で、加熱硬化又は/及び光硬化手法によって、ステップ4の前記LEDパッケージ素子を硬化装置Eに通して硬化させ、硬化LEDパッケージ素子を得る、LEDパッケージ素子の硬化成形ステップと、
ステップ6として、ステップ5の前記硬化LEDパッケージ素子の不定形多孔質キャリアフィルムを剥離し、硬化LEDパッケージ素子を切断してLEDパッケージ素子個体に分割するスリットを形成し、スリット付きLEDパッケージ素子製品を得る、LEDパッケージ素子の切断ステップと、含む。
特に説明する。
本発明は、LEDフリップチップ構造のようなフォトニックデバイス又はエレクトロニックデバイスの生産加工に好適である。光透過率が高くて耐熱性が良い従来の有機シリコン樹脂は、いずれも選択的に本発明のプロセス方法に使用される。本発明は、一般的なLEDパッケージ素子の使用時のハンダリフロー温度及び長期間にわたって使用する場合の熱、光などによる老化を防止する条件を満たすために、メチルビニル有機シリコン樹脂を採用することが好ましい。従来の量子ドット蛍光体、蛍光粉末は、いずれも選択的に本発明のプロセス方法に適用される。
通常の場合、本発明に用いられる混合スラリーは接着剤を含む必要がない。極めて厳しい条件でLEDパッケージ素子製品を使用し、光変換体とLEDとの間の接着力を更に高める必要がある場合、本発明に用いられる混合スラリーは接着剤を含んでもよい。
本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法のさらに好ましい形態は、以下のようである。
ステップ1において、前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りは、前記キャリアフィルムをバンプアレー付き第1のシングルローラ又はバンプアレー付き第1の平面輸送装置と溝アレー付き第2のシングルローラ又は溝アレー付き第2の平面輸送装置との間に通し、ローリングによって形作りを行うことを意味する。前記バンプアレー付き第1のローリング装置は、前記バンプアレー付き第1のシングルローラ又はバンプアレー付き第1の平面輸送装置であり、前記溝アレー付き第2のローリング装置は、前記溝アレー付き第2のシングルローラ又は溝アレー付き第2の平面輸送装置である。前記第1のローリング装置と第2のローリング装置の少なく一方は、シングルローラである。図3、図7を参照し、不定形多孔質キャリアフィルムをバンプアレー付き第1のシングルローラと溝アレー付き第2の平面輸送装置との間に通し、ローリングによって形作りを行う場合の工程を図3に示す。不定形多孔質キャリアフィルムをバンプアレー付き第1のシングルローラと溝アレー付き第2のシングルローラとの間に通し、ローリングによって形作りを行う場合の工程を図7に示す。
ステップ1において、前記不定形多孔質キャリアフィルムの材料は、ポリエステル、ポリオレフィン又はポリエーテルである。
ステップ1において、前記ローリングによる形作りの温度は、50〜150℃であり、80〜120℃であることが好ましい。
ステップ1において、前記溝アレー付き不定形多孔質キャリアフィルムにおける溝の外形形状は、弧面状、半球面状又は平面状である。前記バンプアレーにおけるバンプの形状は、弧面状、半球面状又は平面状である。前記溝アレーの溝の形状と前記バンプアレーのバンプの形状はマッチングする。
ステップ2において、前記混合スラリーは接着剤を更に含む。
ステップ2において、前記光変換材は量子ドット蛍光体又は蛍光粉末である。
ステップ2において、前記平面輸送装置Aの材料は、炭素鋼、ステンレススチール、アルミニウム合金、銅合金又は耐高温の樹脂である。
ステップ2において、 前記精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引磁気振動器Dを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dは、平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dによる吸引力、磁気振動力と前記放射光照射のエネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用する。前記負圧吸引磁気振動器は、負圧値が100Pa以上であり、磁界強度値が1mT以上であり、振動周波数が20Hz以上である。
ステップ2において、前記精製装置は、多温度領域のプログラム昇温及び多温度領域のプログラム降温を利用するトンネル型硬化装置である。前記多温度領域のプログラム昇温の温度は、室温から50〜120℃までである。前記多温度領域のプログラム降温の温度は、50〜120℃から室温までである。温度領域毎の持続硬化時間は調節できる。放射光照射時間は、3〜60分間である。好ましくは、多温度領域のプログラム昇温の温度が室温から80℃〜100℃までであり、多温度領域のプログラム降温の温度が80℃〜100℃から室温までである。
ステップ2において、前記精製装置は、恒温放射光照射を使用し、前記恒温放射光照射の温度は50〜120℃であり、前記恒温放射光照射の時間は3〜60分間であり、好ましい恒温放射光照射の温度は80℃〜100℃である。
ステップ3において、前記キャリアフィルムは、引っ張り可能なキャリアフィルムであり、前記引っ張り可能なキャリアフィルムの材料は、耐高温のポリエステル、ポリジメチルシロキサン又はポリ塩化ビニルの中の一種である。
ステップ4において、前記LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形は、半硬化光変換フィルムを凹槽アレー付き第4のシングルローラ又は溝アレー付き第4の平面輸送装置に輸送し、そして平滑面の第3のシングルローラ又は平滑面の第3の平面輸送装置にセットするLEDフリップチップアレーフィルムにおけるLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せることを意味する。前記第3のローリング装置は、平滑面の第3のシングルローラ又は平滑面の第3の平面輸送装置であり、前記第4のローリング装置は、溝アレー付き第4のシングルローラ又は溝アレー付き第4の平面輸送装置である。前記第3のローリング装置と第4のローリング装置の少なく一方は、シングルローラである。ステップ4において、半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のシングルローラに通し、平滑面の第3のシングルローラにセットするLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せる場合の工程を図5に示す。
ステップ4の前記LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形において、ローリングによる貼り合せの温度は、50〜120℃であり、80〜100℃であることが最も好ましい。
ステップ5において、前記加熱硬化は、硬化温度が140〜180℃であり、硬化時間が1時間以上である。硬化温度が150〜160℃であり、硬化時間が2時間であることが最も好ましい。
ステップ5において、前記光硬化は、活性エネルギー線による硬化である。
ステップ6において、前記硬化LEDパッケージ素子を切断することは、硬化LEDパッケージ素子を対向して合わせて設けられた刃アレー付き第5のローリング部材と平滑面の第6のローリング部材との間に通してローリングによって切断し、LEDパッケージ素子個体に分割するスリットを有するLEDパッケージ素子製品を得ることを意味する。前記スリットの幅は、20μm以下であり、15μmであることが最も好ましい。
前記刃アレー付き第5のローリング部材5は、刃アレー付き第5のシングルローラ5又は刃アレー付き第5の平面輸送装置であり、前記平滑面の第6のローリング部材は、平滑面の第6のシングルローラ又は平滑面の第6の平面輸送装置である。前記刃アレー付き第5のローリング部材と平滑面の第6のローリング部材の少なく一方は、シングルローラである。前記第5のローリング部材における刃アレーは、矩形状の格子アレーを有する刃である。前記矩形状の格子のサイズはLEDパッケージ素子個体製品のサイズに等しいである。前記ロールとロール又はロールと平面のピッチは、前記LEDフリップチップアレーフィルムにおけるキャリアフィルムの厚さを超えない。
更に説明する。不定形多孔質キャリアフィルムをバンプアレー付き第1のシングルローラと溝アレー付き第2の平面輸送装置との間に通してローリングによって形作りを行い、半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のシングルローラに通し、平滑面の第3のシングルローラにセットするLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せる場合、本発明に係るプロセスのフローレイアウトを図2に示す。不定形多孔質キャリアフィルムをバンプアレー付き第1のシングルローラと溝アレー付き第2のシングルローラとの間に通してローリングによって形作りを行い、半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のシングルローラに通し、平滑面の第3のシングルローラにセットするLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せる場合、本発明に係るプロセスのフローレイアウトを図6に示す。
必要に応じて、本発明において、ステップ6の前記スリット付きLEDパッケージ素子製品は、引っ張り機に通してその引っ張り可能なキャリアフィルムを引っ張ってフィルムを拡大し、スリット付きLEDパッケージ素子製品を引っ張られた後スリットに沿って分割させ、LEDパッケージ素子個体製品を製造してもよい。図8A、図8Bに示す。
本発明によって製造されたLEDパッケージ素子個体製品は、弧面状のLEDパッケージ素子、半球面状のLEDパッケージ素子及び平面状のLEDパッケージ素子であってもよい。図9A、図9B及び図9Cに示す。
本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法は、特に有機シリコン樹脂光変換体と各種のパワーのLEDフリップチップを貼り合せてパッケージするプロセスに好適である。
[実施例2]
本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法に用いられる精製設備システムは、不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りのための不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置と、形作りが行われた不定形多孔質キャリアフィルムに半硬化光変換膜を形成するための半硬化光変換フィルムの精製成形装置と、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形のためのローリングによる貼り合せ装置とを含み、前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置、半硬化光変換フィルムの精製成形装置、及びローリングによる貼り合せ装置は順次に設けられ、共同して連動する工程設備を構成する精製設備システムであって、
前記不定形多孔質キャリアフィルムローリングによる形作り装置は、対向して合わせて設けられたバンプアレー付き第1のローリング装置と溝アレー付き第2のローリング装置を含み、前記ローリングによる貼り合せ装置は、対向して合わせて設けられた溝アレー付き第4のローリング装置と平滑面の第3のローリング装置を含み、
前記半硬化光変換フィルムの精製成形装置は、少なくとも光変換材及び有機シリコン樹脂を含む混合スラリーの定量フィーダー、定量フィーダーの直下に設けられる溝アレー付き平面輸送装置A、及び半硬化光変換フィルムの精製成形のための精製装置を含む。
本発明が開示した精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法に用いられる精製設備及び続きの設備システムの具体的な実施形態については、更に以下のように説明する。
精製設備システムにおける前記バンプアレー付き第1のローリング装置は、バンプアレー付き第1のシングルローラ又はバンプアレー付き第1の平面輸送装置である。前記溝アレー付き第2のローリング装置は、溝アレー付き第2のシングルローラ又は溝アレー付き第2の平面輸送装置である。前記第1のローリング装置と第2のローリング装置の少なく一方は、シングルローラである。図3及び図7を参照し、第1のローリング装置がバンプアレー付き第1のシングルローラであり、第2のローリング装置が溝アレー付き第2の平面輸送装置である場合、ローリングによる形作り装置の構成を図3に示す。第1のローリング装置がバンプアレー付き第1のシングルローラであり、第2のローリング装置が溝アレー付き第2のシングルローラである場合、ローリングによる形作り装置の構成を図7に示す。
精製設備システムにおける前記平滑面の第3のローリング装置は、平滑面の第3のシングルローラ又は平滑面の第3の平面輸送装置であり、溝アレー付き第4のローリング装置は、溝アレー付き第4のシングルローラ又は溝アレー付き第4の平面輸送装置である。前記第3のローリング装置と第4のローリング装置の少なく一方は、シングルローラである。第3のローリング装置が平滑面の第3のシングルローラであり、且つ第4のローリング装置が溝アレー付き第4のシングルローラである場合、ローリングによる貼り合せ装置の構成を図5に示す。
前記溝アレー付き平面輸送装置Aにおける溝の形状及びサイズは、前記溝アレー付き第2のローリング装置における溝の形状及びサイズに等しいである。前記溝アレー付き第4のローリング装置における溝の形状及びサイズは、前記溝アレー付き第2のローリング装置における溝の形状及びサイズに等しいである。
前記バンプアレーにおけるバンプの形状は、弧面状、半球面状又は平面状である。前記バンプアレーにおけるバンプの形状及びサイズは、前記溝アレーにおける溝の形状及びサイズにマッチングする。
前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置に、ロールとロールピッチ又はロールと平面輸送装置のピッチを調節する変位調節装置が設けられる。前記ローリングによる貼り合せ装置に、ロールとロールピッチ又はロールと平面輸送装置のピッチを調節する変位調節装置が設けられる。
前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置におけるシングルローラの径方向の振れ距離は、2μm以下である。前記ローリングによる貼り合せ装置におけるシングルローラの径方向の振れ距離は、2μm以下である。
前記定量フィーダーは、真空撹拌部材及び少なくとも一つのフィード口を含む。前記フィード口は、1行のフィード口である。前記精製装置の第1の形態は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引器Cを含み、調節・制御部材及び平面輸送装置Aの通路を更にを含み、前記放射光照射器Bが平面輸送装置A の上部に設けられ、前記負圧吸引器Cが平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引器Cによる吸引力と前記放射光照射のエネルギーが共同して前記混合スラリーが仕込まれた不定形多孔質キャリアフィルムに作用する。前記負圧吸引器Cは、負圧値が100Pa以上である。
前記精製装置の第2の形態は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引磁気振動器Dを含み、前記放射光照射器Bが平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dが平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dによる吸引力、磁気振動力と前記放射光照射のエネルギーが共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用する。前記負圧吸引磁気振動器は、負圧値が100Pa以上であり、磁界強度値が1mT以上であり、振動周波数が20Hz以上である。
前記続きの設備システムは、硬化LEDパッケージ素子を製造するための硬化装置Eを更に含む。前記硬化装置Eは、前記ローリングによる貼り合せ装置の後ろに位置する工程設備である。前記硬化装置Eは、トンネル型温度制御装置又はトンネル型光照射置である。前記トンネル型温度制御装置は、加熱部材、温度調節・制御部材及び平面輸送装置Aの通路を含む。前記トンネル型光照射装置は、光照射部材、光照射強度調節・制御部材及び平面輸送装置Aの通路を含む。
前記続きの設備システムは、前記硬化LEDパッケージ素子を切断してLEDパッケージ素子個体に分割できるスリットを形成するための切断装置を更に含む。前記切断装置は、前記硬化装置Eの後ろに位置する工程設備である。
前記切断装置は、対向して合わせて設けられた刃アレー付き第5のローリング部材と第6の平滑面のローリング部材である。前記刃アレー付き第5のローリング部材は、刃アレー付き第5のシングルローラ又は刃アレー付き第5の平面輸送装置であり、前記平滑面の第6のローリング部材は、平滑面の第6のシングルローラ又は平滑面の第6の平面輸送装置である。前記刃アレー付き第5のローリング部材と平滑面の第6のローリング部材の少なく一方は、シングルローラである。前記第5のローリング部材における刃アレーは、矩形状の格子アレーを有する刃である。前記矩形状の格子のサイズは、LEDパッケージ素子個体のサイズに等しいである。前記切断装置に、ロールとロールピッチ又はロールと平面輸送装置のピッチを調節する変位調節装置が設けられる。
前記精製設備及続きの設備システムにおける不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置、半硬化光変換フィルムの精製成形装置、ローリングによる貼り合せ装置、硬化装置E、及び切断装置は、順次に共同して連動し、一連の流れの工程設備を構成する。
更に説明する。第1のローリング装置がバンプアレー付き第1のシングルローラであり、第2のローリング装置が溝アレー付き第2の平面輸送装置であり、第3のローリング装置が平滑面の第3のシングルローラであり、第4のローリング装置が溝アレー付き第4のシングルローラである場合、本発明とセットになる一連の流れの工程設備を図2に示す。第1のローリング装置がバンプアレー付き第1のシングルローラであり、第2のローリング装置が溝アレー付き第2のシングルローラであり、第3のローリング装置が平滑面の第3のシングルローラであり、第4のローリング装置が溝アレー付き第4のシングルローラである場合、本発明とセットになる一連の流れの工程設備を図6に示す。
本発明の具体的な実施形態に説明しないことは、いずれも本分野の公知の技術に属し、公知の技術を参照して実施することができる。
本発明は繰り返して検証し、満たされた試行効果を取得した。以上の具体的な実施形態及び実施例は、本発明が開示した精製光変換体によってLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法及び技術構想の具体的な説明であり、本発明の保護範囲はこれに制限されるものではない。本発明が開示した技術構想に基いて、本技術手段に対して成されたいずれの同等の変更又は等価の修飾は、いずれも本発明の技術手段の保護範囲に属する。
1−1 バンプアレー付き第1のシングルローラ
1−2 溝アレー付き第2の平面輸送装置
1−3 溝アレー付き第2のシングルローラ
1−4 第1のシングルローラでのバンプ
1−5 第2の平面輸送装置での溝
1−6 第2のシングルローラでの溝
2−1 定量フィーダー
2−2 溝アレー付き平面輸送装置A
2−3 定量フィーダーでのブレード
2−4 フィード口
2−5 平面輸送装置Aでの溝
3−1 放射光照射器B
3−2 負圧吸引器C
3−3 負圧吸引磁気振動器D
4−1 平滑面の第3のシングルローラ
4−2 溝アレー付き第4のシングルローラ
4−3 LEDフリップチップ
4−4 キャリアフィルム
4−5 第4のシングルローラでの溝
5 硬化装置E
6 剥離切断装置
7 巻き取りロール
8−1 キャリアフィルム
8−2 一定の厚さを有する混合スラリー層
8−3 半硬化光変換フィルム
8−4 LEDパッケージ素子
9−1 緩衝ロール
9−2 LEDフリップチップの緩衝ロール

Claims (19)

  1. 不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り工程と、半硬化光変換フィルムの精製成形工程と、LEDフリップチップアレーフィルムの準備工程と、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形工程と、LEDパッケージ素子の硬化成形工程と、LEDパッケージ素子の切断工程から構成される一連の流れのプロセスを含み、
    ステップ1として、多孔質キャリアフィルムを対向して合わせたバンプアレー付き第1のローリング装置と溝アレー付き第2のローリング装置との間に通してローリングによって形作りを行い、溝アレー付き不定形多孔質キャリアフィルムを得るステップであって、前記多孔質キャリアフィルムの細孔径は10μm以下である、不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りステップと、
    ステップ2として、ステップ1の前記不定形多孔質キャリアフィルムを溝アレー付き平面輸送装置Aに輸送し、引き続いて輸送するとともに、定量フィーダーによって前記不定形多孔質キャリアフィルムに光変換材及び有機シリコン樹脂を含む混合スラリーを配置し、一定の厚さを有する混合スラリー層を形成し、そして引き続いて輸送し、精製装置に入って負圧吸引と放射光照射を行い、精製された半硬化光変換フィルムを得るステップであって、前記精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引器Cを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引器Cは平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引器Cによる吸引力と前記放射光照射のエネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用し、前記平面輸送装置Aにおける溝アレーの溝の形状及びサイズは、前記溝アレー付き第2のローリング装置における溝の形状及びサイズに等しいであり、即ち、前記不定形多孔質キャリアフィルムにおける溝と平面輸送装置Aにおける溝は、貼り合せて密接にマッチングする、半硬化光変換フィルムの精製成形ステップと、
    ステップ3として、LEDフリップチップがアレーになるようにキャリアフィルムに配列されるLEDフリップチップアレーフィルムを得るステップであって、前記LEDフリップチップは、単一のLEDフリップチップ、又は単一のLEDフリップチップを2つ以上組み合わせてなるLEDフリップチップ部品を意味する、LEDフリップチップアレーフィルムの準備ステップと、
    ステップ4として、真空加熱下で、ステップ2の前記半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のローリング装置に輸送し、そして第3のローリング装置にセットする前記LEDフリップチップアレーフィルムにおけるLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せ、LEDパッケージ素子を得るステップであって、前記第4のローリング装置における溝アレーの溝の形状及びサイズは、前記第2のローリング装置における溝アレーの溝の形状及びサイズに等しい、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形ステップと、
    ステップ5として、真空下で、加熱硬化又は/及び光硬化手法によって、ステップ4の前記LEDパッケージ素子を硬化装置Eに通して硬化させ、硬化LEDパッケージ素子を得る、LEDパッケージ素子の硬化成形ステップと、
    ステップ6として、ステップ5の前記硬化LEDパッケージ素子の不定形多孔質キャリアフィルムを剥離し、硬化LEDパッケージ素子を切断してLEDパッケージ素子個体に分割するスリットを形成し、スリット付きLEDパッケージ素子製品を得る、LEDパッケージ素子の切断ステップと、
    を含むことを特徴とする、精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  2. ステップ1において、前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りは、前記不定形多孔質キャリアフィルムをバンプアレー付き第1のシングルローラ又はバンプアレー付き第1の平面輸送装置と溝アレー付き第2のシングルローラ又は溝アレー付き第2の平面輸送装置との間に通し、ローリングによって形作りを行うことを意味し、
    前記バンプアレー付き第1のローリング装置は、前記バンプアレー付き第1のシングルローラ又はバンプアレー付き第1の平面輸送装置であり、
    前記溝アレー付き第2のローリング装置は、前記溝アレー付き第2のシングルローラ又は溝アレー付き第2の平面輸送装置であり、
    前記第1のローリング装置と第2のローリング装置の少なく一方は、シングルローラであることを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  3. ステップ4において、前記LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形は、半硬化光変換フィルムを溝アレー付き第4のシングルローラ又は溝アレー付き第4の平面輸送装置に輸送し、そして平滑面の第3のシングルローラ又は平滑面の第3の平面輸送装置にセットするLEDフリップチップアレーフィルムにおけるLEDフリップチップと対向して合わせてローリングによって貼り合せることを意味し、
    前記第3のローリング装置は、平滑面の第3のシングルローラ又は平滑面の第3の平面輸送装置であり、
    前記第4のローリング装置は、溝アレー付き第4のシングルローラ又は溝アレー付き第4の平面輸送装置であり、
    前記第3のローリング装置と第4のローリング装置の少なく一方は、シングルローラであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  4. ステップ1において、前記不定形多孔質キャリアフィルムの材料は、ポリエステル、ポリオレフィン又はポリエーテルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  5. ステップ1において、前記ローリングによる形作りの温度は、50〜150℃であることを特徴とする、請求項4に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  6. ステップ1において、前記溝アレー付き不定形多孔質キャリアフィルムにおける溝の外形形状は、弧面状、半球面状又は平面状であり、
    前記バンプアレーにおけるバンプの形状は、弧面状、半球面状又は平面状であり、
    前記溝アレーの溝の形状と前記バンプアレーのバンプの形状はマッチングすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  7. ステップ2において、前記混合スラリーは接着剤を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  8. ステップ2の前記精製装置の第2の形態は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引磁気振動器D、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dは平面輸送装置Aの下部設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dによる吸引力、磁気振動力と前記放射光照射エネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用することを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  9. ステップ2において、前記精製装置は、多温度領域のプログラム昇温及び多温度領域のプログラム降温を利用するトンネル型硬化装置であり、前記多温度領域のプログラム昇温の温度は、室温から50〜120℃までであり、前記多温度領域のプログラム降温の温度は、50〜120℃から室温までであり、温度領域毎の持続硬化時間は調節でき、放射光照射の時間は、3〜60分間であり、
    又は、ステップ2において、前記精製装置は恒温放射光照射を利用し、前記恒温放射光照射の温度は50〜120℃であり、前記恒温放射光照射の時間は3〜60分間であることを特徴とする、請求項1又は8に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  10. ステップ2において、前記光変換材は、量子ドット蛍光体又は蛍光粉末であることを特徴とする、請求項1又は7に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  11. ステップ4において、前記LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形のローリングによる貼り合せの温度は、50〜120℃であることを特徴とする、請求項3に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  12. ステップ5において、前記加熱硬化の硬化温度は140〜180℃であり、硬化時間は1時間以上であることを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  13. ステップ6において、前記硬化LEDパッケージ素子を切断することは、硬化LEDパッケージ素子を対向して合わせて設けられた刃アレー付き第5のローリング部材と平滑面の第6のローリング部材との間に通してローリングによって切断することを意味し、
    前記刃アレー付き第5のローリング部材は、刃アレー付き第5のシングルローラ又は刃アレー付き第5の平面輸送装置であり、
    前記平滑面の第6のローリング部材は、平滑面の第6のシングルローラ又は平滑面の第6の平面輸送装置であり、
    前記刃アレー付き第5のローリング部材と平滑面の第6のローリング部材の少なく一方は、シングルローラであり、
    前記第5のローリング部材における刃アレーは、矩形状の格子アレーを有する刃であり、前記矩形状の格子のサイズはLEDパッケージ素子個体製品のサイズに等しく、
    前記ロールとロール又はロールと平面のピッチは、前記LEDフリップチップアレーフィルムにおけるキャリアフィルムの厚さを超えないことを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  14. ステップ6において、前記スリットの幅は20μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  15. ステップ3において、前記キャリアフィルムは、引っ張り可能なキャリアフィルムであり、前記引っ張り可能なキャリアフィルムの材料は、耐高温のポリエステル、ポリジメチルシロキサン又はポリ塩化ビニルであることを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  16. ステップ6において、前記スリット付きLEDパッケージ素子製品は、引っ張り機に通してその引っ張り可能なキャリアフィルムを引っ張ってフィルムを拡大し、スリット付きLEDパッケージ素子製品を引っ張られた後前記スリットに沿って分割させ、LEDパッケージ素子個体製品を製造することを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法。
  17. 不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作りのための不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置と、半硬化光変換フィルムを形成するための半硬化光変換フィルムの精製成形装置と、LEDパッケージ素子のローリングによる貼り合せ成形のためのローリングによる貼り合せ装置とを含み、前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置、半硬化光変換フィルムの精製成形装置、及びローリングによる貼り合せ装置は順次に設けられ、共同して連動する工程設備を構成する精製設備システムであって、
    前記不定形多孔質キャリアフィルムのローリングによる形作り装置は、対向して合わせて設けられたバンプアレー付き第1のローリング装置と溝アレー付き第2のローリング装置を含み、
    前記ローリングによる貼り合せ装置は、対向して合わせて設けられた溝アレー付き第4のローリング装置と平滑面の第3のローリング装置を含み、
    前記半硬化光変換フィルムの精製成形装置は、少なくとも光変換材及び有機シリコン樹脂を含む混合スラリーの定量フィーダー、定量フィーダーの直下に設けられる溝アレー付き平面輸送装置A、及び半硬化光変換フィルムの成形のための精製装置を含むことを特徴とする、請求項1に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法の精製設備システム。
  18. 前記精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引器Cを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引器Cは平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引器Cによる吸引力と前記放射光照射のエネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用することを特徴とする、請求項17に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法の精製設備システム。
  19. 精製装置は、対向して合わせて設けられた放射光照射器Bと負圧吸引磁気振動器Dを含み、前記放射光照射器Bは平面輸送装置Aの上部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dは平面輸送装置Aの下部に設けられ、前記負圧吸引磁気振動器Dによる吸引力、磁気振動力と前記放射光照射のエネルギーは共同して混合スラリーが仕込まれた前記不定形多孔質キャリアフィルムに作用することを特徴とする、請求項17に記載の精製光変換体でLEDを貼り合せてパッケージするプロセス方法の精製設備システム。
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