JP2018527366A - HIVを処置するためのtoll様レセプターのモジュレーター - Google Patents

HIVを処置するためのtoll様レセプターのモジュレーター Download PDF

Info

Publication number
JP2018527366A
JP2018527366A JP2018513529A JP2018513529A JP2018527366A JP 2018527366 A JP2018527366 A JP 2018527366A JP 2018513529 A JP2018513529 A JP 2018513529A JP 2018513529 A JP2018513529 A JP 2018513529A JP 2018527366 A JP2018527366 A JP 2018527366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hiv
tlr8
alkyl
human
pharmaceutically acceptable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018513529A
Other languages
English (en)
Inventor
ロマス ゲレジウナス,
ロマス ゲレジウナス,
ジョセフ イー. ヘッセルジェッサー,
ジョセフ イー. ヘッセルジェッサー,
ジャスミン カウアー,
ジャスミン カウアー,
ジェフリー パトリック マリー,
ジェフリー パトリック マリー,
デレク ディーン スローン,
デレク ディーン スローン,
Original Assignee
ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド, ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド filed Critical ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
Publication of JP2018527366A publication Critical patent/JP2018527366A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2300/00Mixtures or combinations of active ingredients, wherein at least one active ingredient is fully defined in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/395Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
    • A61K39/39533Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum against materials from animals
    • A61K39/3955Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum against materials from animals against proteinaceous materials, e.g. enzymes, hormones, lymphokines

Abstract

HIV感染の処置に有用なTLR8のモジュレーターおよびその薬学的に受容可能な塩を含む、方法、使用、薬学的レジメン、薬学的組成物、およびキットが提供される。一局面において、ヒトのHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、a)ヒトの血液または血漿中で検出されるHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低減するのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、処置を必要とするヒトに投与する工程であって、上記第二のレベルは、上記第一のレベルのヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低いヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む、工程と、b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、上記ヒトに投与する工程とを包含する。

Description

関連出願への相互参照
この出願は、2016年9月1日に出願された米国仮出願第62/382,550号および2015年9月15日に出願された同第62/218,858号(これらの各々は、全ての目的のためにその全体が本明細書に援用される)に対する優先権を主張する。
本願は、一般に、toll様レセプター(例えば、TLR8)を選択的に調節する化合物および薬学的組成物、ならびにこのような化合物をヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の処置に使用する方法に関する。
先天免疫系は、身体に、侵入病原体に対する第一線の防御をもたらす。先天免疫応答では、侵入病原体は、生殖系列によってコードされたレセプターによって認識され、そのレセプターが活性化されると、他の機能の中でも、サイトカインの発現を誘導し、複数の免疫細胞サブセットを刺激するシグナル伝達カスケードが惹起される。先天免疫系レセプターは、広範な特異性を有しており、異なる病原体に高度に保存されている分子構造を認識する。これらのレセプターの1つのファミリーは、ショウジョウバエにおいて最初に同定され、命名されており、マクロファージ、樹状細胞、および上皮細胞などの細胞内に存在するレセプターと相同性があることに起因して、Toll様レセプター(TLR)として公知である。
toll様レセプター(TLR)ファミリーは、病原体の認識および先天免疫の活性化において、基礎的な役割を果たす。Toll様レセプター8(TLR8)は、骨髄性免疫細胞によって優勢に発現され、このレセプターが活性化されると、広範な免疫学的応答が刺激される。TLR8のアゴニストは、骨髄性樹状細胞、単球、ナチュラルキラー(NK)細胞を活性化して、炎症促進性サイトカインおよびケモカイン、例えばインターロイキン−18(IL−18)、インターロイキン−12(IL−12)、腫瘍壊死因子−アルファ(TNF−α)、およびインターフェロン−ガンマ(IFN−γ)を産生する。このようなアゴニストはまた、CD8細胞、主要組織適合性複合体分子(MAIT、NK細胞)、およびケモカインレセプター上での共起刺激分子の発現の増大を促進する。まとめると、これらの先天免疫応答および適応免疫応答が活性化されると、免疫応答が誘導され、これらのプロセスの制御は、自己免疫、炎症、アレルギー、喘息、移植片拒絶、移植片対宿主病(GvHD)、感染、がん、および免疫不全が関与する種々の状態において、治療上の利益を提供することができる。
世界中で3千万を超えるヒトが、HIVウイルスに感染している。ヒトのHIV感染を処置するために、数々の薬物および併用治療が開発されてきた。併用抗レトロウイルス治療(cART)および高活性抗レトロウイルス治療(HAART)は、HIVウイルス活性化を、しばしば、血漿1mlあたり50コピー未満のHIV RNAまで低減することができたが、一般にHIV患者の潜在性感染原(latent reservoir)と呼ばれる、HIVを活性に複製しないHIV感染細胞を排除する治療は、得られていない。感染原の低減および/または排除のために、「キックアンドキル」戦略が提案されている。「キック」活性を有する化合物は、潜在状態を逆転させ、感染細胞内でHIVタンパク質の発現を増大し、それによって、それらを免疫媒介的により死滅させやすくする潜在可能性を有している。「キル」活性を有する化合物は、例えば、免疫エフェクター細胞機能を増強することによって、HIV感染細胞の死滅を増強する潜在可能性を有する。Prospects for Treatment of Latent HIV、Bartonら、Clin. Pharm. & Therap.、93巻、1号、46〜56頁;Neutralizing the HIV Reservoir、Marsdenら、Cell、158巻、2014年8月28日、971〜972頁;HIV−1 Latency: An Update of Molecular Mechanisms and Therapeutic Strategies、Battistiniら、Viruses 2014年、6巻、1715〜1758頁;およびQuantification of HIV−1 latency reversal in resting CD4+ T cells from patients on suppressive antiretroviral therapy、Cilloら、PNAS、2014年5月13日、111巻、19号、7078〜7083頁。
Bartonら、Clin. Pharm. & Therap.93巻、1号、46〜56頁 Marsdenら、Cell(2014年8月28日)158巻、971〜972頁
潜在性HIV感染細胞の活性化の助けとなって、抗レトロウイルス治療および免疫応答の活性を増強することができる新規薬剤および治療が、依然として必要である。
本明細書では、ヒトのHIV感染を処置するのに有用となり得る処置方法、レジメン、薬学的製剤、およびキットが提供され、ここで処置方法、レジメン、薬学的製剤、およびキットのそれぞれは、例えば式(J)または(I):
Figure 2018527366
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、TLR8調節性化合物の使用を含み、式(J)または(I)において:
Xは、NまたはCR10であり;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、C1〜12アルキルであり、これは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
ここで各C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールは、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されており;
10は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
各R20は、独立して、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各R21は、独立して、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各RおよびRは、独立して、水素およびC1〜6アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜6アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、5員〜10員のヘテロアリールおよびC1〜6ハロアルキルから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、
ただしXがNであり、RがClであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、CHCHOMeでもCHCHSOMeでもない。
特定の実施形態において、TLR8調節性化合物は、式(I)
Figure 2018527366
の化合物であり、式(I)において:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、C1〜12アルキルであり、これは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
ここで各C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールは、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されており;
各R20は、独立して、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各R21は、独立して、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各RおよびRは、独立して、水素およびC1〜6アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜6アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、5員〜10員のヘテロアリールおよびC1〜6ハロアルキルから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
ただしRがClであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、CHCHOMeでもCHCHSOMeでもない。
特定の実施形態において、TLR8調節性化合物は、式(IV):
Figure 2018527366
の化合物であり、式(IV)において:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
11は、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここでC1〜3アルキル基は、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個または2個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここでC1〜6アルキルは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個または2個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
各R20は、独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
各RおよびRは、独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、ハロゲン、OHおよびNHから独立して選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている。
本開示の別の態様は、ヒトのHIV感染を処置するための方法を含み、この方法は、治療有効量のTLR8調節性化合物を、それを必要とするヒトに投与する工程を包含する。
本開示は、本明細書を通して記載されるとおり、態様および実施形態、ならびに優先形態の組合せを含む。
図1は、実施例121に従い決定した、TLRアゴニストにより誘導されたサイトカインおよびケモカインを示す。
図2Aおよび図2Bは、実施例15のTLR8アゴニストで処置した、cARTで治療したHIV−1感染被験体由来のPBMC培養物中のHIVに特異的な多機能性CD8+T細胞の誘導を示す。
図3は、実施例15の化合物および実施例125に記載のPGT121の投与後の、HIVに感染した(すなわちp24+)CD4+T細胞の減少パーセントを示す。
図4は、実施例15の化合物および実施例125に記載のPGT121の投与後の、p24+CD4+T細胞の減少パーセントを示す。
図5A、5B、5Cおよび5Dは、実施例126に記載されているような、アカゲザル(Rhesus Macaques)における、実施例65の化合物によるサイトカインおよびケモカインの誘導を示す。 図5A、5B、5Cおよび5Dは、実施例126に記載されているような、アカゲザル(Rhesus Macaques)における、実施例65の化合物によるサイトカインおよびケモカインの誘導を示す。
ここで、本発明のある特定の特許請求の範囲について詳細に言及するが、それらの例は、添付の構造および式に例示されている。本発明を、列挙されている特許請求の範囲と併せて説明するが、本発明は、それらの特許請求の範囲に限定されないものであることを理解されよう。それとは対照的に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に含まれ得るあらゆる代替形態、改変形態および均等物を網羅することを企図する。
本明細書で参照されるあらゆる文書は、あらゆる目的でそれらの全体が参照によってそれぞれ組み込まれる。
本明細書中に記載される使用、方法、組み合わせ、薬学的製剤/組成物、キット、およびレジメンで使用され得るTLR8調節性化合物(TLR8調節性薬剤)には、それらに限定されるものではないが、モトリモド(motolimod)、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−763、VTX−1463、ならびにそれらの内容全体が参照によってそれぞれ本明細書に組み込まれる、US20140045849(Janssen)、US20140073642(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20080306050(Array Biopharma)、US20100029585(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pharma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US20120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pharma)に見出されるTLR8を調節する化合物を含む、本明細書中に記載されるとおりTLR8調節性化合物が含まれる。
本明細書中に記載される使用、方法、組み合わせ、薬学的製剤/組成物、キット、およびレジメンごとに、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)のTLR8調節性化合物の使用を含む別個の実施形態が提供される。
特定の実施形態において、TLR8調節性化合物は、式(J):
Figure 2018527366
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(J)において:
Xは、NまたはCR10であり;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、C1〜12アルキルであり、これは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(この3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(この5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から独立に選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており;
ここで各C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールは、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されており;
10は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており
各R20は、独立に、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各R21は、独立に、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各RおよびRは、独立に、水素およびC1〜6アルキルからなる群より選択され;ここで各C1〜6アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、5員〜10員のヘテロアリールおよびC1〜6ハロアルキルから独立に選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
ただしXがNであり、RがClであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、CHCHOMeでもCHCHSOMeでもない。
式(J)の特定の実施形態において、Xは、CR10である。式(J)の特定の実施形態において、Xは、Nである。
特定の実施形態において、TLR8調節性化合物は、式(I):
Figure 2018527366
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(I)において:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、C1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、C1〜12アルキルであり、これは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
ここで各C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールは、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されており;
各R20は、独立して、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各R21は、独立して、ハロゲン、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され;
各RおよびRは、独立して、HおよびC1〜6アルキルからなる群より選択され;ここで各C1〜6アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、5員〜10員のヘテロアリールおよびC1〜6ハロアルキルから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
ただしRがClであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、CHCHOMeでもCHCHSOMeでもない。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜8アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)からなる群より選択され;そしてC3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールの各々は、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されている。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−C(O)NR、−SR、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、およびC6〜10アリールからなる群より選択され;ここでC3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、およびC6〜10アリールの各々は、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されている。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜8アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−SR、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、およびC6〜10アリールからなる群より選択され;ここでC3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、およびC6〜10アリールの各々は、1個〜5個のR21基で必要に応じて置換されている。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−C(O)NR、−SR、−C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリルおよびC6〜10アリールからなる群より選択され;ここでC3〜6シクロアルキルおよびC6〜10アリールの各々は、1個〜3個のR21基で必要に応じて置換されている。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜8アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−SR、−C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリルおよびC6〜10アリールからなる群より選択され;ここでC3〜6シクロアルキルおよびC6〜10アリールの各々は、1個〜3個のR21基で必要に応じて置換されている。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−C(O)NR、−SR、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリルおよびC6〜10アリールで選択され、ここでC3〜6シクロアルキルおよびC6〜10アリールの各々は、1個〜3個のR21基で必要に応じて置換されており、そしてRおよびRは各々独立して、水素またはC1〜4アルキルであり、ここでこのC1〜4アルキルは、−NH、OH、またはピリジルで必要に応じて置換されている。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜8アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−NRC(O)R、−SR、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリルおよびC6〜10アリールからなる群より選択され;ここでC3〜6シクロアルキルおよびC6〜10アリールの各々は、1個〜3個のR20基で必要に応じて置換されており、そしてRおよびRは各々独立して、水素またはC1〜4アルキルであり、ここで各C1〜4アルキルは、−NH、OH、またはピリジルで必要に応じて置換されている。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)NH、SCH、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCHNH、−C(O)NHCHCHOH、−C(O)NHCH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルからなる群より選択される。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜8アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、SCH、−NHC(O)CH、−NHC(O)CHCHNH、−NHC(O)CHCHOH、−NHC(O)CH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルから選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)NH、SCH、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCHNH、−C(O)NHCHCHOH、および−C(O)NHCH−ピリジルからなる群より選択される。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、SCH、−NHC(O)CH、−NHC(O)CHCHNH、−NHC(O)CHCHOH、−NHC(O)CH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルから選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、OHで必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、OHで必要に応じて置換されたC3〜8アルキルである。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、−NHC(O)CHで必要に応じて置換されたC3〜8アルキルである。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、OHで必要に応じて置換されたC3〜6アルキルである。式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、−NHC(O)CHで必要に応じて置換されたC3〜6アルキルである。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、少なくとも1つのキラル中心を有する。特定の実施形態において、この少なくとも1つのキラル中心は、S立体配置にある。特定の実施形態において、この少なくとも1つのキラル中心は、R立体配置にある。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは:
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
からなる群より選択される。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
である。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
である。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
である。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
である。
式(J)または(I)の化合物の特定の実施形態において、Rは、
Figure 2018527366
である。
特定の実施形態において、式(J)または(I)の化合物は、式(II)
Figure 2018527366
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(II)において:
は、水素、ハロゲン、およびメチルからなる群より選択され;
は、水素、ハロゲン、およびメチルからなる群より選択されるか、またはRとRとは一緒になって、オキソ基を形成し;
は、水素、ハロゲン、ORおよびNRからなる群より選択され;
は、水素およびメチルからなる群より選択され;
は、C1〜4アルキル、C3〜5シクロアルキル、および−S−C1〜4アルキルからなる群より選択され;
およびRは、独立に、水素およびC1〜6アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜6アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、およびピリジルからなる群より独立に選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、R、R、およびRは、本明細書中で他に定義されたとおりである。
例えば、式(II)、(IIa)、および(IIb)において、Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;そしてRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。
特定の実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIa)
Figure 2018527366
の化合物である。
特定の実施形態において、式(II)の化合物は、式(IIb)
Figure 2018527366
の化合物である。
式(II)、(IIa)、または(IIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは水素であり;Rは水素であるか;またはRとRとは一緒になって、オキソ基を形成し;Rは、ORまたはNRであり;Rは水素であり;Rは、C1〜4アルキル、シクロプロピルまたは−SCHであり;RおよびRは独立して、水素およびC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで各C1〜4アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、ピリド−2−イル、およびCFから選択され、そしてR、R、およびRは、本明細書中で他に定義されたとおりである。特定の実施形態において、RおよびRは水素である。特定の実施形態において、Rは、OHまたはNHである。特定の実施形態において、RおよびRは水素である。
式(IIa)の化合物の特定の実施形態において、
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
から選択される。
式(IIa)の化合物の特定の実施形態において、
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
から選択される。
式(IIb)の化合物の特定の実施形態において、
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
から選択される。
式(IIb)の化合物の特定の実施形態において、
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
から選択される。
式(II)、(IIa)、または(IIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素であり、Rは、水素であるか、またはRとRとは一緒になって、オキソ基を形成し、Rは、ORまたはNRであり、Rは、水素であり、Rは、C1〜4アルキル、シクロプロピルまたは−SCH3であり、RおよびRは、独立に、水素およびC1〜4アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜4アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、ピリド−2−イル、およびCFから独立に選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている。式(II)、(IIa)、または(IIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、OHまたはNHである。
式(J)、式(I)、または式(II)の化合物の特定の実施形態において、化合物は、式(III)
Figure 2018527366
の化合物であり、式(III)において、
は、水素であり;
は、水素であるか、またはRとRとは一緒になって、オキソ基を形成し;
は、ORおよびNRからなる群より選択され;
およびRは、独立に、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、ハロゲンおよびヒドロキシルからなる群より独立に選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、R、R、およびRは、本明細書中で他に定義されたとおりである。
特定の実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIa)
Figure 2018527366
の化合物である。
特定の実施形態において、式(III)の化合物は、式(IIIb)
Figure 2018527366
の化合物である。
式(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、RとRとの両方が水素であり、そしてRはORであり、ここでRは、水素またはC1〜3アルキルである。式(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、RとRとの両方が水素であり、そしてRはOHである。式(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、R、R、R、およびRはそれぞれ水素であり、そしてRはOHである。
式(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、RとRとは一緒になって、オキソ基を形成し、そしてRは、ORおよびNRからなる群より選択され、ここでRおよびRは独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択される。式(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、RとRとは一緒になって、オキソ基を形成し、そしてRは、ORおよびNRからなる群より選択され、ここでRおよびRは独立して、水素およびメチルからなる群より選択される。
式(J)または式(I)の化合物の特定の実施形態において、化合物は、式(IV):
Figure 2018527366
の化合物である。
式(IV)のR、R、およびR基は、式(J)または(I)について先に定義されるとおりである。R11、R12およびR13基は、式(J)または式(I)のR4について先に定義されるとおりである。
特定の実施形態において、式(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、式(IVa):
Figure 2018527366
の化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、式(IVb):
Figure 2018527366
の化合物である。
式(IVa)および(IVb)の基R、R、R、R11、R12およびR13は、上で式(J)、(I)もしくは(IV)について定義されたとおりであるか、または以下で定義されるとおりであるか、あるいはこれらの任意の組み合わせである。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORから選択される任意の適切な基であり得、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルであり得、ここでC1〜3アルキルは、1個〜5個のハロゲン基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチルまたはエチルであり得、ここでメチル基またはエチル基の各々は、1個〜5個のハロゲン基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチルまたはエチルであり得、ここでメチル基またはエチル基の各々は、1個〜5個のフルオロ基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、メチル、フルオロ、クロロ、およびCFであり得る。特定の実施形態において、Rは水素であり得る。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、NH、C1〜6アルキル、CN、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORから選択される任意の適切な基であり得、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、C1〜3アルキル、CNおよびORから選択され、ここでC1〜3アルキルは、1個〜5個のハロゲン基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF、CN、OH、OMe、およびOEtから選択される。特定の実施形態において、Rは、水素、メチル、フルオロ、およびクロロから選択される。特定の実施形態において、Rは、水素およびフルオロから選択される。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、NH、C1〜6アルキル、CN、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、メチル、エチル、NH、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF、CN、OH、OMe、およびOEtから選択される。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のRは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORから選択される任意の適切な基であり得、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルから選択され得る。特定の実施形態において、Rは、水素、メチル、フルオロ、およびクロロから選択され得る。特定の実施形態において、Rは、水素およびメチルから選択され得る。特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、NH、C1〜6アルキル、CN、およびORから選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、Rが、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、そしてRが、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されている、化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここでC1〜3アルキルは、1個〜5個のハロゲン基で必要に応じて置換されており、Rが、水素、ハロゲン、C1〜3アルキル、CNおよびORからなる群より選択され、ここでC1〜3アルキルは、1個〜5個のハロゲン基で必要に応じて置換されており、そしてRが、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、メチル、フルオロ、クロロ、およびCFからなる群より選択され、Rが、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF、CN、OH、OMe、およびOEtからなる群より選択され、そしてRが、水素、メチル、フルオロ、およびクロロからなる群より選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、メチル、フルオロ、クロロ、およびCFからなる群より選択され、Rが、水素、メチル、エチル、NH、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF、CN、OH、OMe、およびOEtからなる群より選択され、そしてRが、水素、メチル、フルオロ、およびクロロからなる群より選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが水素であり、Rが、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロ、およびブロモからなる群より選択され、そしてRが、水素およびメチルからなる群より選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが水素である、化合物である。Rは、水素およびフルオロからなる群より選択され、そしてRは、水素およびメチルからなる群より選択される。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)および(IVb)のR11は、水素、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルから選択される任意の適切な基であり得る。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜2ハロアルキルからなる群より選択される、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、C1〜2アルキルおよびC1〜2ハロアルキルからなる群より選択される、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、水素、メチル、エチルまたはCFから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、メチル、エチルまたはCFから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、水素、メチル、またはCFから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、メチル、またはCFから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が、水素またはメチルから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R11は、メチルおよびCFからなる群より選択される。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11がメチルである、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R11が水素である、化合物である。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のR12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択される任意の適切な基であり得、ここでこのC1〜3アルキル基は、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択される。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、C1〜2アルキル、−C(O)NR、および1個〜3個の窒素ヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択され得、ここでC1〜2アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OH、−NR、−NRC(O)R、−NRS(O)、およびC1〜3ハロアルキルから選択され、そしてRおよびRの各々は独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜2アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OH、−NH、−NHC(O)−C1〜3アルキル、−NHS(O)−C1〜3アルキル、およびC1〜3ハロアルキルから選択される。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、メチルまたはエチルであり、それぞれが必要に応じて、1個または2個の置換基で置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OH、−NH、−NHC(O)−C1〜3アルキル、およびC1〜3ハロアルキルから選択される。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、メチルまたはエチルであり、ここでこのメチルまたはエチルは、1個または2個の置換基で置換されており、この置換基は独立して、−OHおよび−NHC(O)CHから選択される。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、CHOH、CHCHOH、CH(Me)OH、CH(CHF)OH、CH(CHF)OH、CH(CF)OH、CF、CHNH、CHNHC(O)Me、CH(CHF)NHC(O)Me、CHNHS(O)Me、C(O)NH、C(O)NHMe、C(O)NH−CHCHOH、C(O)NH−CHCHNH、C(O)NH−(ピリジン−2−イルメチル)、イミダゾリル、およびトリアゾリルから選択され得る。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、CHOH、CH(Me)OH、CH(CHF)OH、およびCHNHC(O)Meから選択され得る。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、CHOH、CH(Me)OH、およびCHNHC(O)Meから選択され得る。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、−CHOHまたは−CHNC(O)CHである。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R12は、−NRC(O)Rで置換されたC1〜2アルキルであり、ここでRおよびRの各々は独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のR13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択される任意の適切な基であり得、ここでこのC1〜6アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択される。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R13が、1個〜2個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲンおよび−OHから選択される、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R13が、1個〜2個のハロゲン置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルである、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R13がC3〜6アルキルである、化合物である。R13についての代表的なC3〜6アルキル基としては、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、tert−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、sec−ペンチルおよび3−ペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R13が、プロピル、ブチルまたはペンチルである、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R13が、n−プロピル、n−ブチルまたはn−ペンチルである、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R13が、プロピルまたはブチルである、化合物である。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のR20は、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORから選択される任意の適切な基であり得る。特定の実施形態において、各R20は独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORから選択され得る。特定の実施形態において、各R20は独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORから選択され得る。特定の実施形態において、各R20は独立して、ハロゲンであり得る。特定の実施形態において、各R20は独立して、フルオロ、クロロ、ブロモ、CN、−NH、OH、OMe、およびOEtから選択され得る。特定の実施形態において、各R20は独立して、フルオロおよびクロロから選択され得る。
式(IV)、(IVa)および(IVb)のRおよびRは各々独立して、水素およびC1〜6アルキルからなる群より選択される任意の適切な基であり得;ここで各C1〜6アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、およびC1〜6ハロアルキルから選択される。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素およびC1〜3アルキルから選択され得、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素およびC1〜3アルキルから選択され得、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ヒドロキシルおよびアミノから選択される。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素およびC1〜3アルキルから選択され得、ここで各C1〜3アルキルは、ヒドロキシルおよびアミノから選択される1個の置換基で必要に応じて置換されている。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素およびC1〜3アルキルから選択され得る。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CF、CHCF、CHCHCF、CHOH、CHCHOH、CHNH、およびCHCHNHから選択され得る。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素、メチル、エチル、CF、CHOH、CHCHOH、CHNH、およびCHCHNHから選択され得る。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素、メチル、エチル、CHCHOH、およびCHCHNHから選択され得る。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素、メチルおよびエチルから選択され得る。特定の実施形態において、RおよびRは各々独立して、水素およびメチルから選択され得る。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
11は、水素、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜3アルキル基は、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜6アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
各R20は独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
およびRの各々は独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される、
化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、−NR、−S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
11は、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、そしてC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜3アルキル基は、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜6アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
各R20は独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
およびRの各々は独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される、
化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
11は、水素、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜3アルキル基は、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜6アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
各R20は独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
およびRの各々は独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される、
化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は:
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
11は、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜3アルキル基は、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され、ここでこのC1〜6アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル(ここでこの3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリール(ここでこの5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素、および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有する)から選択され;
各R20は独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
およびRの各々は独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される、
化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R11は、メチルまたはCFであり、R12は、−CHOH、−CH(Me)OHまたは−CHNHC(O)CHであり、そしてR13は、プロピル、ブチルおよびペンチルからなる群より選択される。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R11は、メチルまたはCFであり、R12は、−CHOH、−CH(Me)OH、CHNHCH(CH)(CF)または−CHNHC(O)CHであり、そしてR13は、プロピル、ブチルおよびペンチルからなる群より選択される。
特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩において、R11はメチルであり、R12は、−CHOHまたは−CHNHC(O)CHであり、そしてR13は、プロピルおよびブチルからなる群より選択される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
はまた、部分
Figure 2018527366
と描かれ得る、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、式(IV)または(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、部分
Figure 2018527366
はまた、部分
Figure 2018527366
と描かれ得る、式(IV)または(IVb)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される。
特定の実施形態において、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、式(IVc)
Figure 2018527366
の化合物である。
式(IVc)のR基、R12基およびR13基は、上で式(J)、(I)、(IV)または(IVa)について定義されたとおりであるか、あるいはこれらの任意の組み合わせであり得る。例えば、Rは、水素、ハロゲン、C1〜3アルキル、CNおよびORから選択され得、ここでC1〜3アルキルは、1個〜5個のハロゲン基で必要に応じて置換されており、R12は、C1〜2アルキル、−C(O)NR、および1個〜3個の窒素ヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択され得、ここでC1〜2アルキルは、1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、−OH、−NR、−NRC(O)R、−NRS(O)、およびC1〜3ハロアルキルから選択され、そしてR13は、1個〜2個の置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルであり得、この置換基は独立して、ハロゲンおよび−OHから選択される。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)、もしくは(IVc)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、メチル、エチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、CF、CN、OH、OMe、およびOEtから選択され得、そしてR12が、CHOH、CHCHOH、CH(Me)OH、CH(CHF)OH、CH(CHF)OH、CH(CF)OH、CF、CHNH、CHNHC(O)Me、CH(CHF)NHC(O)Me、CHNHS(O)Me、C(O)NH、C(O)NHMe、C(O)NH−CHCHOH、C(O)NH−CHCHNH、C(O)NH−(ピリジン−2−イルメチル)、イミダゾリル、およびトリアゾリルから選択され得、そしてR13が、プロピル、ブチルまたはペンチルであり得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)、もしくは(IVc)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、メチル、フルオロ、およびクロロから選択され得、そしてR12が、CHOH、CH(Me)OH、CH(CHF)OH、およびCHNHC(O)Meから選択され得、そしてR13が、プロピル、ブチルまたはペンチルであり得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)、もしくは(IVc)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素またはフルオロであり、R12が、−CHOHまたは−CHNHC(O)CHであり、そしてR13が、プロピルおよびブチルから選択される、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)、もしくは(IVc)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、クロロ、またはフルオロであり、R12が、−CHOHまたは−CHNHC(O)CHであり、そしてR13が、ブチルまたはペンチルから選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IV)または(IVa)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、式(IVd)
Figure 2018527366
の化合物である。
式(IVd)のR基、R基、R基、R11基、R13基、R基およびR基は、式(J)、(I)、(IV)、もしくは(IVa)について上で定義されたとおりであり得るか、またはその任意の組み合わせであり得る。R12aは、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルから選択される任意の適切な基であり得る。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R12aが、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R12aが、水素、メチル、エチルおよびCFから選択され得る、化合物である。特定の実施形態において、式(IV)、(IVa)もしくは(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、R12aが水素であり得る、化合物である。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、Rが、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、Rが、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、R11が、C1〜2アルキルまたはCFであり、R12aが、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13が、1個〜2個のハロゲン置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルであり、各R20が独立して、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、そしてRおよびRの各々が独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、Rが、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、Rが、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、Rが、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、R11が、C1〜2アルキルまたはCFであり、R12aが、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13が、1個〜2個のハロゲン置換基で必要に応じて置換されたC3〜6アルキルであり、そしてRおよびRの各々が独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されており、この置換基は独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから選択される、化合物である。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでRは、水素、メチル、フルオロ、およびクロロからなる群より選択され、Rは、水素およびメチルからなる群より選択され、R12aは、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13は、C3〜6アルキルであり、Rは、それぞれヒドロキシルまたはアミノで必要に応じて置換されているメチルまたはエチルである。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでRは、水素、メチル、フルオロ、およびクロロからなる群より選択され、R12aは、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13は、C3〜6アルキルであり、Rは、それぞれヒドロキシルまたはアミノで必要に応じて置換されているメチルまたはエチルである。特定の実施形態において、RおよびR13は、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)、またはその任意の組合せについて先に定義されているとおりであり得る。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでRは、水素およびメチルからなる群より選択され、R12aは、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13は、C3〜6アルキルであり、Rは、それぞれヒドロキシルまたはアミノで必要に応じて置換されているメチルまたはエチルである。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでR13は、C3〜6アルキルである。R、RおよびRは、式(J)、(I)、(IV)、(IVa)または(IVd)について先に定義されているとおりであり得る。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでRは、水素およびFからなる群より選択され、R13は、C3〜6アルキルである。特定の実施形態において、RおよびR13は、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)、またはその任意の組合せについて先に定義されているとおりであり得る。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでRは、水素、Cl、およびFからなる群より選択され、R13は、C3〜6アルキルである。特定の実施形態において、RおよびR13は、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)、またはその任意の組合せについて先に定義されているとおりであり得る。
特定の実施形態において、式(IVd)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、構造:
Figure 2018527366
を有し、ここでRは、水素およびメチルからなる群より選択され、R13は、C3〜6アルキルである。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、または(IV)の化合物は:
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、または(IV)の化合物は:
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、または(IV)の化合物は:
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩である。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、または(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、以下の式:
Figure 2018527366
の化合物であり、式(J)、(I)、または(IV)において、
は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、Rは、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており、R12aは、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13は、1個〜2個のハロゲン置換基で必要に応じて置換されているC3〜6アルキルであり、各R20は、独立に、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、CN、−NR、S(O)1〜2、およびORからなる群より選択され、各RおよびRは、独立に、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、または(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、以下の式:
Figure 2018527366
の化合物であり、
式(J)、(I)、または(IV)において、Rは、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、Rは、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、Rは、水素、ハロゲン、およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、R12aは、水素、C1〜2アルキルおよびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され、R13は、1個〜2個のハロゲン置換基で必要に応じて置換されているC3〜6アルキルであり、各RおよびRは、独立に、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから独立に選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、または(IV)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、以下の式:
Figure 2018527366
の化合物であり、式(J)、(I)、または(IV)において、R13は、C3〜6アルキルである。R、RおよびRは、式(J)、(I)、(IV)、(IVa)または(IVd)について先に定義されているとおりであり得る。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、Cl、CH、またはCFである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、Cl、CH、またはCFである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、CN、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、CN、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、CNまたは1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、CNまたは1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、CH、−CHCH、F、Br、Cl、またはCNである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、CH、−CHCH、F、Br、Cl、またはCNである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、Cl、またはCHである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、Cl、またはCHである。
式(J)の化合物の特定の実施形態において、R10は、水素、F、Cl、またはCHである。
式(J)の化合物の特定の実施形態において、R10は水素である。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、R、R、およびRは水素である。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、((IVc)、または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、R、R、およびRは水素である。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、RおよびRは水素であり、そしてRはFである。式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)の化合物の特定の実施形態において、RおよびRは水素であり、そしてRはFである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されているC1〜3アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、Cl、CH、またはCFである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、CN、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、CN、または1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されているC1〜3アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、CH、−CHCH、F、Br、ClまたはCNである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されているC1〜6アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されているC1〜3アルキルである。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、Rは、水素、Cl、またはCHである。
式(J)の化合物の特定の実施形態において、R10は、水素、F、Cl、またはCHである。
式(J)の化合物の特定の実施形態において、R10は、水素である。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、R、RおよびRは、水素である。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)の化合物の特定の実施形態において、RおよびRは、水素であり、Rは、Fである。
可変物(例えば、R、R、R、R)の各々は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)または(IIb)についての他の任意の可変物(例えば、R、R、R、R)と組み合わせられ得ることが理解される。さらに、式(J)または(I)の化合物を記載する例において、これらの可変物はまた、他の式(例えば、式(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、および(IIIb))の化合物を記載し、これらは式(J)または(I)の範囲に入ることが理解される。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)のRについての任意の可変物は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)におけるRの任意の可変物と、各全ての組み合わせが具体的に個々に列挙されていると同程度に、組み合わせられ得ることが理解される。例えば、式(J)または(I)の1つのバリエーションにおいて、Rは、水素、Cl、CHまたはCFであり、そしてRは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)NH、SCH、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCHNH、−C(O)NHCHCHOH、−C(O)NHCH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルから選択される。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)のRについての任意の可変物は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)におけるRの任意の可変物と、各全ての組み合わせが具体的に個々に列挙されていると同程度に、組み合わせられ得ることが理解される。例えば、式(J)または(I)の1つのバリエーションにおいて、Rは、水素、CH、−CHCH、F、Br、Cl、またはCNであり、そしてRは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)NH、SCH、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCHNH、−C(O)NHCHCHOH、−C(O)NHCH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルから選択される。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)のRについての任意の可変物は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、または(IIIb)におけるRの任意の可変物と、各全ての組み合わせが具体的に個々に列挙されていると同程度に、組み合わせられ得ることが理解される。例えば、式(J)または(I)の1つのバリエーションにおいて、Rは、水素、Cl、またはCHであり、そしてRは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)NH、SCH、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCHNH、−C(O)NHCHCHOH、−C(O)NHCH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルから選択される。
特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は:
(a)Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、ハロゲン、−OR、−C(O)OR、−C(O)NR、−SR、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリルおよびC6〜10アリールから選択され;ここでC3〜6シクロアルキルおよびC6〜10アリールの各々は、1個〜3個のR21基で必要に応じて置換されており、そしてRおよびRは各々独立して、水素またはC1〜4アルキルであり、ここで各C1〜4アルキルは、−NH、OH、またはピリジルで必要に応じて置換されている;
(b)Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである;
(c)Rは、水素、ハロゲン、CN、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルである;ならびに
(d)Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである
から選択される1つまたはより多くの特徴を有する。
特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、上に列挙されるような(a)〜(d)から選択される2つまたはより多くの特徴を有する。特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、上に列挙されるような(a)〜(d)から選択される3つまたはより多くの特徴を有する。特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、上に列挙されるような(a)〜(d)から選択される4つの特徴を有する。
特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は:
(e)Rは、1個または2個の置換基で必要に応じて置換されたC1〜6アルキルであり、この置換基は独立して、OH、CF、−C(O)OH、−C(O)OCH、−C(O)NH、SCH、−C(O)NHCH、−C(O)NHCHCHNH、−C(O)NHCHCHOH、−C(O)NHCH−ピリジル、フェニル、テトラヒドロフラニル、およびシクロプロピルから選択される、
(f)Rは、水素、ハロゲン、または1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである;
(g)Rは、水素、ハロゲン、CNまたは1個〜5個のハロゲンで必要に応じて置換されたC1〜3アルキルである;ならびに
(h)Rは、水素、ハロゲン、またはC1〜3アルキルである、
から選択される1つまたはより多くの特徴を有する。
特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、上に列挙されるような(e)〜(h)から選択される2つまたはより多くの特徴を有する。特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、上に列挙されるような(e)〜(h)から選択される3つまたはより多くの特徴を有する。特定の実施形態において、式(J)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、上に列挙されるような(e)〜(h)から選択される2つまたはより多くの特徴を有する。
特定の実施形態において、式(J)または(I)の化合物は:
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)または(I)の化合物は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)または(I)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)または(I)の化合物は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、(IV)、または(IVa)の化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩から選択される。
本明細書中で使用される場合、「式(I)の化合物」は、式(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)についての化合物を包含する。
特定の実施形態において、本開示は、本開示の化合物(例えば、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物)、またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な賦形剤を含有する、薬学的組成物を提供する。
定義
別段記載されない限り、本明細書中で使用される以下の用語および句は、以下の意味を有することを企図する。特定の用語または句が具体的に定義されていなくても、それは不定性または明確性の欠如に相関するものではなく、本明細書ではそれらの通常の意味の範囲内で使用される。本明細書中で商標が使用される場合、出願人らは、商標製品およびその商標製品の活性医薬成分(複数可)を独立に含むことを企図する。
頭字後「HIV」とは、後天性免疫不全症候群、「AIDS」を引き起こすヒト免疫不全ウイルスをいう。
用語「処置」、および文法的にそれに等価な用語は、疾患を処置する状況で使用される場合、疾患の進行を緩徐化もしくは停止させるか、または疾患の少なくとも1つの症状を改善するか、または疾患の2つ以上の症状を改善することを意味する。
本明細書中で使用される場合、「本発明の化合物」、「本明細書中に記載される化合物」、および「式Iの化合物」、ならびに本明細書の他の式(例えば、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd))のそれぞれの化合物への言及は、溶媒和形態、水和形態、エステル化形態、または生理的に機能的なそれらの誘導体などのそれらの代替形態を含めた、特定の式、構造、または化学名の化合物を意味する。本発明の化合物はまた、本明細書中に記載されるとおり、それらの互変異性体の形態、例えば互変異性「エノール」を含む。同様に、単離可能な中間体に関して、句「式(番号)の化合物」とは、その式の化合物およびその代替形態を意味する。
用語「併用抗レトロウイルス治療」(「cART」)とは、HIV感染を含むヒトウイルス感染を処置するために使用される抗レトロウイルス薬物の組み合わせまたは「カクテル」をいう。本明細書中で使用される場合、用語「併用抗レトロウイルス治療」および「cART」には、高活性抗レトロウイルス治療(HAART)とも呼ばれる組み合わせおよびレジメンが含まれる。HAARTおよびcARTの組み合わせおよびレジメンは、一般に複数の、しばしば3つまたはより多くの、ヌクレオシドもしくはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、インテグラーゼ阻害剤、融合阻害剤、CCR5アゴニスト、および/またはインテグラーゼ阻害剤などの薬物を含む。
用語「慢性セットポイント」、「慢性HIV感染におけるセットポイント」、「ウイルス量セットポイント」、および「慢性HIV感染におけるウイルスセットポイント」とは、感染後、または併用抗レトロウイルス治療もしくは処置を含む抗レトロウイルス治療もしくは処置の導入後、患者の血液中で確立されたHIVウイルス量をいう。
用語「ウイルス量」および「HIVウイルス量」とは、HIV感染後、またはcARTもしくはHAART処置レジメンなどの抗レトロウイルス治療による処置後、HIVに感染したヒトの血液中で検出可能なHIVレベルをいう。ウイルス量は、関連の体液中のウイルスの量を推定することによって算出され得る。例えば、ウイルス量は、血液または血漿1ミリリットルあたりのHIV RNAコピー数で得ることができる。「検出不可能な」HIVウイルス量は、HIV RNAコピー数が、標準ウイルス量試験では検出できない状態を含む。検出不可能なHIVウイルス量とは、本明細書中で使用される場合、血液または血漿1ミリリットルあたり50未満のHIV RNAコピー数のウイルス量をいう。用語「ウイルス血症」とは、ウイルスに感染したヒトにおける循環中に、測定可能なウイルスまたはウイルス粒子が存在することをいう。用語「一過性ウイルス血症」とは、ウイルスに感染したヒトにおける循環中の測定可能なウイルスまたはウイルス粒子の存在が、短期間、一過的、または一時的に増大することをいう。一過性HIVウイルス血症の例として、ある一定期間、1mLあたり50コピー未満のHIV−1 RNAの濃度に維持されていた、HIVに感染したヒトの血液または血漿中のHIV−1 RNAレベルが、短期間、一過的、または一時的に1mLあたり50コピーよりも多い、例えば50〜2,000コピー/mLの濃度まで上昇し、その後、初期ウイルス濃度の濃度、それに近い濃度、またはそれ未満の濃度に戻る期間が挙げられる。他の実施形態において、一過性HIVウイルス血症として、ある一定期間、1mLあたり40コピー未満のHIV−1 RNAの濃度に維持されていた、HIVに感染したヒトの血液または血漿中のHIV−1 RNAレベルが、短期間、一過的、または一時的に1mLあたり40コピーよりも多い、例えば40〜2,000コピー/mLの濃度まで上昇する期間が挙げられるが、それに限定されない。一過的、過渡的、または一時的ウイルス血症は、指定の期間、例えば1か月、3か月、6か月、9か月、または1年間にわたり、50コピー未満/mLの「検出不可能な」HIVウイルス量を繰り返して試験した後、50コピーよりも多い/mLの濃度を構成し得る。また、一過的、過渡的、または一時的ウイルス血症は、医療従事者によって決定されるとおり、1mLあたり50コピー未満のHIV−1 RNAの特定数のまたは一連の試験濃度に従って、50コピー未満/mLの「検出不可能な」HIVウイルス量を繰り返して試験した後、50コピーよりも多い/mLの濃度を構成し得る。別個の実施形態において、50コピー未満の継続して試験された濃度の回数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、24、25、26、27、28、29、または30であってよく、実施される試験にわたって、例えば毎日、週1回、隔週、毎月、隔月、四半期ごと(3か月ごと)、半年ごと(1年に2回)、または毎年(1年に1回)とすることができる。
用語「ウイルス学的抑制」および「ウイルス抑制されている」とは、ウイルスに感染したヒトにおいて測定可能なレベルのウイルス血症が、特定のヒト、または抗ウイルス処置もしくはレジメンにとって望ましいレベルに維持されるか、またはそれ未満に維持される、処置に対する応答をいう。HIVに感染したヒトにおけるウイルス学的抑制の一例は、ヒトにおける、血液または血漿1mLあたり200コピー未満のHIV−1 RNAの測定可能なHIVウイルス量の維持であり得る。ウイルス学的抑制の他の例は、ヒトにおける、100コピー未満/mL、50コピー未満/ml、40コピー未満/mL、30コピー未満/mL、および20コピー未満/mLのウイルス量の維持であり得る。
用語「潜在性HIV感染原」、「HIV潜在性感染原」、「HIV感染原」、「潜在性感染原」、および「潜在性HIV感染」とは、静止CD4+Tリンパ球または他の細胞がHIVに感染しているが、HIVを活性に産生していない状態をいう。現在不活性であるHIV感染細胞は、「潜在的に感染した細胞」と呼ばれる。抗レトロウイルス治療(ART)は、血中のHIVレベルを検出不可能なレベルまで低下させることができ、一方で、HIVの潜在性感染原は、生存し続ける。潜在的に感染した細胞が再活性化されると、この細胞はHIVを産生し始める(HIV複製)。
用語「レジメン」とは、治療目的を達成するために、薬学的に有効な薬剤を、それを必要とする患者、例えばそれを必要とするヒトに投与する系統的なスケジュールをいう。
用語「調節」、「調節すること」および「モジュレーター」とは、生物学的標的の機能を刺激する(活性化または増強する)または拮抗する(阻害または減少する)薬剤の作用をいう。アゴニストまたはエンハンサーには、TLR3、TLR4、TLR7、TLR8、および/またはTLR9レセプターの活性を増大するモジュレーターが含まれる。TLR8モジュレーターまたはTLR8調節性化合物を利用または含有する、本明細書中に記載される各方法、組み合わせ、キット、使用、組成物、およびレジメンでは、TLR8モジュレーターまたはTLR8調節性化合物がTLR8のアゴニストである別個の実施形態が存在する。例えば、サイトカイン/ケモカイン誘導、HIV活性化、HIVに特異的なCD8 T細胞機能、抗HIV Ab媒介性死滅等の測定を含めた、TLR8を調節する特定の化合物を決定するための方法は、当業者に公知である。
用語「HIV抗体」とは、広範な中和性HIV抗体を含めた、非中和性HIV抗体および中和性HIV抗体の両方をいう。用語「広範な中和性HIV−1抗体」および「広範な中和性HIV−1抗体」(bNAb)とは、複数のHIV−1ウイルス株を中和する中和性抗体をいう。
頭字語「IL」および「IL−」とは、インターロイキン類などの「インターロイキン」をいう。
用語「ヌクレオシド温存」、「ヌクレオチド温存」、および「nuc温存」とは、ヌクレオシドまたはヌクレオチド医薬品、例えばヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)を利用しない抗レトロウイルス性組み合わせ、レジメン、製剤、または治療をいう。
物質に関する用語「薬学的に受容可能な」とは、本明細書中で使用される場合、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当なベネフィット/リスク比と見合っており、薬学的組成物に使用される場合、所期の使用にとって有効である物質を意味する。
用語「薬学的に受容可能な塩」とは、本明細書中で使用される場合、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当なベネフィット/リスク比と見合っており、一般に水溶性もしくは油溶性または水分散性もしくは油分散性であり、それらの所期の使用にとって有効である、本発明による化合物の塩を意味することを企図する。この用語には、薬学的に受容可能な酸付加塩および薬学的に受容可能な塩基付加塩が含まれるが、これらに限定されない。適切な塩の一覧は、例えば、S.M. Birgeら、J. Pharm. Sci.、1977年、66巻、1〜19頁に見出される。
用語「mL」および「ml」とは、ミリリットルをいう。
用語「抗ウイルス剤」、「抗レトロウイルス剤」、「抗レトロウイルス化合物」とは、ヒトのHIV感染を処置するために使用される化合物または薬剤をいう。
用語「抗ウイルス剤」および「抗ウイルス薬」とは、本明細書中で使用される場合、それに限定されるものではないが、ヒトにおけるウイルスの形成および/または複製に必要な宿主またはウイルス機構のいずれかを妨害する薬剤を含めた、ヒトにおけるウイルスの形成および/または複製を阻害するのに有効な薬剤を意味することを企図する。用語「抗ウイルス剤」および「抗ウイルス薬」には、例えば、ラルテグラビル(ISENTRESS(登録商標)、Merck)、エルビテグラビル(Gilead)、ソルテグラビル(soltegravir)(GSK、ViiV)、カボテグラビル(GSK、ViiV)およびドルテグラビルからなる群より選択されるHIVインテグラーゼ触媒部位阻害剤;アバカビル(ZIAGEN(登録商標)、GSK)、ジダノシン(VIDEX(登録商標)、BMS)、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(VIREAD(登録商標)、Gilead)、テノホビルアラフェナミド(TAF)、エムトリシタビン(EMTRIVA(登録商標)、Gilead)、ラミブジン(EPIVIR(登録商標)、GSK/Shire)、スタブジン(ZERIT(登録商標)、BMS)、ジドブジン(RETROVIR(登録商標)、GSK)、アバカビル(ZIAGEN、GSK)、エルブシタビン(elvucitabine)(Achillion)、CMX−157(Chimerix)、およびフェスチナビル(BMS/Oncolys)からなる群より選択されるHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤;ネビラピン(VIRAMUNE(登録商標)、BI)、エファビレンツ(SUSTIVA(登録商標)、BMS)、エトラビリン(INTELENCE(登録商標)、J&J)、リルピビリン(TMC278、R278474、J&J)、フォスデビリン(GSK/ViiV)、MK−1439(Merck)、およびレルシビリン(Pfizer/ViiV)からなる群より選択されるHIV非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤;アタザナビル(REYATAZ(登録商標)、BMS)、ダルナビル(PREZISTA(登録商標)、J&J)、インジナビル(CRIXIVAN(登録商標)、Merck)、ロピナビル(KALETRA(登録商標)、Abbott)、ネルフィナビル(VIRACEPT(登録商標)、Pfizer)、サキナビル(INVIRASE(登録商標)、Hoffmann−LaRoche)、チプラナビル(APTIVUS(登録商標)、BI)、リトナビル(NORVIR(登録商標)、Abbott)、およびホスアンプレナビル(LEXIVA(登録商標)、GSK/Vertex)からなる群より選択されるHIVプロテアーゼ阻害剤;マラビロク(SELZENTRY(登録商標)、Pfizer)、エンフビルチド(FUZEON(登録商標)、Trimeris)、およびBMS−663068(BMS)から選択されるHIV侵入阻害剤;ならびにベビリマット(Myriad Genetics)、BMS−955176(BMS)、GSK2838232(GSK/ViiV)から選択されるHIV成熟阻害剤が含まれる。コビシスタットまたはリトナビルなどのブースト剤は、本明細書中に記載される抗ウイルス剤の1つまたはより多くと併用される場合、用語「抗ウイルス剤」および「抗ウイルス薬」に含まれる。
用語「有効量」、「薬学的有効量」、および「治療有効量」とは、疾患を処置するために被験体に投与される場合に、この疾患のためにこのような処置を行うのに十分である化合物の量を含めた、所望の生物学的応答または医学的応答を惹起するのに有効となり得る量をいう。有効量は、化合物、疾患およびその重症度、ならびに処置されるべき被験体の年齢、体重等に依存して変わる。有効量は、様々な量を含み得る。薬学的有効量は、他の薬剤と合わされると有効になる薬剤の量を含む。
用語「組成物」、「薬学的組成物」、「製剤」、および「薬学的製剤」とは、薬学的有効量の薬学的に活性な薬剤および少なくとも1つの薬学的に受容可能な賦形剤を含む組成物をいう。
「薬学的に受容可能な賦形剤」には、ヒトまたは家庭用動物における使用について米国食品医薬局によって認可されている任意のアジュバント、キャリア、賦形剤、流動促進剤(glidant)、甘味剤、希釈剤、防腐剤、色素/着色剤、香味増強剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張剤、溶媒、または乳化剤が含まれるが、これらに限定されない。
用語「キット」および「薬学的キット」とは、1つまたはより多くの適切な容器、1つまたはより多くの薬学的組成物、およびそれらの使用のための指示を含む、市販のキットまたはパッケージをいう。このようなキットは、用語「パッケージ」または「薬学的パッケージ」によって言及することもできる。
別段定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。化学基の最初または最後のダッシュは、親部分への結合点を便宜的に示すためのものである。化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、1つまたはより多くのダッシュを伴うか、または伴わずに図示され得る。「Cu〜v」または(C〜C)などの接頭辞は、後続の基が、u個〜v個の炭素原子を有することを示し、ここでuおよびvは整数である。例えば、「C1〜6アルキル」は、このアルキル基が、1個〜6個の炭素原子を有することを示す。
「アルキル」とは、直鎖または分岐鎖の飽和一価炭化水素である。例えば、アルキル基は、1個〜10個の炭素原子(すなわち、(C1〜10)アルキル)または1個〜8個の炭素原子(すなわち、(C1〜8)アルキル)または1個〜6個の炭素原子(すなわち、(C1〜6アルキル)または1個〜4個の炭素原子(すなわち、(C1〜4)アルキル)を有することができる。アルキル基の例として、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、およびオクチル(−(CHCH)が挙げられるが、これらに限定されない。
「アルケニル」とは、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する、直鎖または分岐鎖の一価炭化水素ラジカルである。例えば、アルケニル基は、2個〜8個の炭素原子(すなわち、C2〜8アルケニル)または2個〜6個の炭素原子(すなわち、C2〜6アルケニル)または2個〜4個の炭素原子(すなわち、C2〜4アルケニル)を有することができる。適切なアルケニル基の例として、エチレンまたはビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、5−ヘキセニル(−CHCHCHCHCH=CH)、および3−ヘキセニル(−CHCHCH=CHCHCH)が挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキニル」とは、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する、直鎖または分岐鎖の一価炭化水素ラジカルである。例えば、アルキニル基は、2個〜8個の炭素原子(すなわち、C2〜8アルキン)または2個〜6個の炭素原子(すなわち、C2〜6アルキニル)または2個〜4個の炭素原子(すなわち、C2〜4アルキニル)を有することができる。アルキニル基の例として、アセチレニル(−C≡CH)、プロパルギル(−CHC≡CH)、および−CH−C≡C−CHが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ハロ」または「ハロゲン」とは、本明細書中で使用される場合、フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)およびヨード(−I)をいう。
用語「ハロアルキル」とは、本明細書中で使用される場合、アルキルの1個またはより多くの水素原子が、同じであっても異なっていてもよいハロ置換基によって独立に置き換えられている、本明細書で定義されるとおりのアルキルをいう。例えば、C1〜8ハロアルキルは、C1〜8アルキルの水素原子の1個またはより多くがハロ置換基によって置き換えられているC1〜8アルキルである。ハロアルキル基の例として、フルオロメチル、フルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1−トリフルオロエチルおよびペンタフルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアルキル」とは、本明細書中で使用される場合、アルキルの炭素原子のうちの1個またはより多くが、O、S、またはNRによって置き換えられており、ここで各Rは、独立に、HまたはC1〜6アルキルである、本明細書で定義されるとおりのアルキルをいう。例えば、C1〜8ヘテロアルキルとは、1個またはより多くの炭素原子が、同じであっても異なっていてもよいヘテロ原子(例えば、O、S、NR、OH、SHまたはN(R)によって置き換えられている、1個〜8個の炭素のヘテロアルキルを企図する。ヘテロアルキルの例として、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシ、2−ヒドロキシエチルおよびN,N’−ジメチルプロピルアミンが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアルキルのヘテロ原子は、必要に応じて酸化またはアルキル化され得る。ヘテロ原子は、このヘテロアルキル基の任意の内部位置に、またはこの基がその分子の残部に結合する位置に位置することができる。例として、−CHOCH、−CHCHNHCH、−CHCHN(CH)−CH、−CHSCHCH、−S(O)CH、−CHCHS(O)CH、−CHCHOCH、−CHCHNOCH、−CHCHN(CH)CH、−CHNHOCHおよび−CHOS(CHが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アリール」とは、本明細書中で使用される場合、全て炭素である単一の芳香環または全て炭素である複数の縮合した環系であって、これらの環のうち少なくとも1個が芳香族であるものをいう。例えば、特定の実施形態において、アリール基は、6個〜20個の炭素原子、6個〜14個の炭素原子、または6個〜12個の炭素原子を有する。アリールには、フェニルラジカルが含まれる。またアリールには、少なくとも1つの環が芳香族であり、その他の環が芳香族であっても芳香族でなくてもよい(すなわち、炭素環)、約9個〜20個の炭素原子を有する複数の縮合した環系(例えば、2個、3個または4個の環を含む環系)が含まれる。このような複数の縮合した環系は、この複数の縮合した環系の任意の炭素環の位置で、1個またはより多く(例えば、1個、2個または3個)のオキソ基により必要に応じて置換される。この複数の縮合した環系の環は、原子価の要件により許容される場合、縮合結合、スピロ結合および架橋結合を介して互いに接続され得る。また、ある特定の原子範囲のメンバーのアリール(例えば、6員〜10員のアリール)が参照される場合、この原子範囲は、このアリールの全ての環原子についてのものであることを理解されたい。例えば、6員アリールには、フェニルが含まれ、10員アリールには、ナフチルおよび1,2,3,4−テトラヒドロナフチルが含まれ得る。アリール基の非限定的な例として、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、アントラセニル等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアリール」とは、本明細書中で使用される場合、炭素以外の少なくとも1つの原子をその環内に有する単一の芳香環をいい、ここでこの原子は、酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される。「ヘテロアリール」はまた、少なくとも1つのこのような芳香環を有する複数の縮合した環系を含み、これらの複数の縮合した環系は、以下にさらに記載される。従って、「ヘテロアリール」は、約1個〜6個の炭素原子、ならびに酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される約1個〜4個のヘテロ原子の、単一の芳香環を含む。硫黄原子および窒素原子はまた、その環が芳香族である限り、酸化形態で存在し得る。例示的なヘテロアリール環系として、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリルまたはフリルが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」はまた、複数の縮合した環系(例えば、2個、3個または4個の環を含む環系)を含み、ここで先に定義したようなヘテロアリール基は、ヘテロアリール(例えば、1,8−ナフチリジニルを形成する)、複素環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジニルを形成する)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリルを形成する)およびアリール(例えば、インダゾリルを形成する)から選択される1つまたはより多くの環と縮合して、複数の縮合した環系を形成する。従って、ヘテロアリール(単一の芳香環または複数の縮合した環系)は、約1個〜20個の炭素原子および約1個〜6個のヘテロ原子を、そのヘテロアリール環内に有する。このような複数の縮合した環系は、その縮合環の炭素環部分または複素環部分で、1つまたはより多く(例えば、1個、2個、3個または4個)のオキソ基により必要に応じて置換され得る。複数の縮合した環系の環は、原子価の要件により許容される場合、縮合結合、スピロ結合および架橋結合を介して互いに接続され得る。複数の縮合した環系の個々の環は、互いに対して任意の順序で接続し得ると理解されたい。ヘテロアリールまたはヘテロアリールの複数の縮合した環系についての結合点は、このヘテロアリールまたはヘテロアリールの複数の縮合した環系の、炭素原子およびヘテロ原子(例えば、窒素)を含む任意の適切な原子に存在し得ることを理解されたい。また、ある特定の原子範囲の員のヘテロアリール(例えば、5員〜10員のヘテロアリール)が参照される場合、この原子範囲は、このヘテロアリールの全ての環原子についてのものであり、炭素原子およびヘテロ原子を含むことを理解されたい。例えば、5員ヘテロアリールには、チアゾリルが含まれ、10員ヘテロアリールには、キノリニルが含まれ得る。例示的なヘテロアリールとしては、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニル ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、チアナフテニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、キナゾリニル−4(3H)−オン、トリアゾリル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾールおよび3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾールが挙げられるが、それらに限定されない。
用語「シクロアルキル」とは、3個〜20個の環炭素原子(すなわち、C3〜20シクロアルキル)、例えば3個〜12個の環原子、例えば3個〜10個の環原子を有する、飽和または部分不飽和の、全てが炭素である単一の環をいう。用語「シクロアルキル」はまた、複数の縮合、飽和および部分不飽和の、全てが炭素である環系(例えば、2個、3個または4個の炭素環式環を含む環系)を含む。従って、シクロアルキルには、二環式炭素環(例えば、約6個〜12個の環炭素原子を有する二環式炭素環、例えばビシクロ[3.1.0]ヘキサンおよびビシクロ[2.1.1]ヘキサン)、および多環式炭素環(例えば、約20個までの環炭素原子を有する三環式および四環式炭素環)などの多環式炭素環が含まれる。複数の縮合した環系の環は、原子価の要件により許容される場合、縮合結合、スピロ結合および架橋結合を介して互いに接続され得る。単環式シクロアルキルの非限定的な例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニルおよび1−シクロヘキサ−3−エニルが挙げられる。
用語「ヘテロシクリル」または「複素環」とは、本明細書中で使用される場合、その環内に少なくとも1つのヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子)を有する、飽和または部分不飽和の、非芳香族の単環または非芳香族の多環系をいう。別段の指定がない限り、ヘテロシクリル基は、5個〜約20個の環原子、例えば3個〜12個の環原子、例えば5個〜10個の環原子を有する。従って、この用語には、約1個〜6個の環炭素原子、ならびに酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される約1個〜3個の環ヘテロ原子をその環内に有する、飽和または部分不飽和の単一の環(例えば、3員、4員、5員、6員または7員環)が含まれる。複数の縮合した環系の環は、原子価の要件により許容される場合、縮合結合、スピロ結合および架橋結合を介して互いに接続され得る。複素環には、アゼチジン、アジリジン、イミダゾリジン、モルホリン、オキシラン(エポキシド)、オキセタン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、キヌクリジン、N−ブロモピロリジン、N−クロロピペリジン等が含まれるが、これらに限定されない。
用語「オキソ」とは、本明細書中で使用される場合、=Oをいう。
本明細書中に記載される化合物の薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、互変異性体の形態、多形、およびプロドラッグも提供される。「薬学的に受容可能」または「生理的に受容可能」とは、獣医学またはヒトの薬学的使用に適した薬学的組成物を調製するのに有用な化合物、塩、組成物、剤形および他の材料をいう。
本明細書中に記載されるTLR8化合物は、薬学的に受容可能な塩として調製および/または製剤化され得る。薬学的に受容可能な塩とは、遊離塩基の所望の薬理学的活性を有する、化合物の遊離塩基形態の非毒性の塩である。これらの塩は、無機酸もしくは有機酸、または無機塩基もしくは有機塩基から誘導され得る。例えば、塩基性窒素を含有する化合物は、この化合物を無機酸または有機酸と接触させることによって、薬学的に受容可能な塩として調製され得る。薬学的に受容可能な塩の非限定的な例として、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物塩、臭化物塩、ヨウ化物塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、プロピルスルホン酸塩、ベシル酸塩、キシレンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、およびマンデル酸塩が挙げられる。他の適切な薬学的に受容可能な塩の一覧は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy、第21版、Lippincott Wiliams and Wilkins、Philadelphia、Pa.、2006年に見出される。
炭素原子に結合している1個〜n個の水素原子が、ジュウテリウム原子すなわちDによって置き換えられ得る、本明細書中に記載される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、異性体もしくはその混合物が提供され、ここでnは、この分子内の水素原子の数である。当該分野で公知であるとおり、ジュウテリウム原子は、水素原子の非放射性同位体である。このような化合物は、哺乳動物に投与される場合、代謝に対する抵抗性を増大させることができ、従って本明細書中に記載される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、異性体もしくはその混合物の半減期を増大するのに有用となり得る。例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照のこと。このような化合物は、当該分野で周知である手段によって、例えば1個またはより多くの水素原子が、ジュウテリウムによって置き換えられている出発材料を用いることによって合成される。
本明細書中に開示される実施形態の化合物、またはこれらの薬学的に受容可能な塩は、1つまたはより多くの不斉中心を含有することができ、従って、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性体を生じることができ、これらは、絶対立体化学の観点で、(R)−もしくは(S)−として、またはアミノ酸については(D)−もしくは(L)−として定義され得る。本開示は、全てのこのような可能な異性体、ならびにこれらのラセミ体および光学的に純粋な形態を含むことを意図する。光学的に活性な(+)および(−)、(R)−および(S)−、または(D)−および(L)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製され得るか、または従来技術、例えばクロマトグラフィーおよび分別結晶化を使用して分割され得る。個々のエナンチオマーの調製/単離のための従来技術には、光学的に純粋な適切な前駆体からのキラル合成、またはラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の、例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用する分割が含まれる。本明細書中に記載される化合物が、オレフィン性二重結合または他の幾何不斉中心を含有する場合、別段特定されない限り、この化合物は、EとZの両方の幾何異性体を含むことが企図される。同様に、全ての互変異性体の形態が含まれることも企図される。
「立体異性体」とは、同じ結合によって結合された同じ原子から構成されるが、交換不可能な異なる三次元構造を有する化合物をいう。本開示は、種々の立体異性体およびこれらの混合物を想定し、「エナンチオマー」を含み、エナンチオマーとは、それらの分子が互いに重ね合わせられない鏡像である2つの立体異性体をいう。
「互変異性体」とは、ある分子の1個の原子から、同じ分子の別の原子へのプロトン移動をいう。本開示は、任意の前記化合物の互変異性体を含む。
「溶媒和物」は、溶媒と化合物の相互作用によって形成される。本明細書中に記載される化合物の塩の溶媒和物も提供される。本明細書中に記載される化合物の水和物も提供される。
「プロドラッグ」は、被験体に投与されるときに、例えば、このプロドラッグの代謝プロセスの際に、本明細書中に記載される化合物になる、任意の化合物を含む。
当業者は、受容できるほど安定な薬学的組成物に製剤化され得る、薬学的に有用な化合物を提供するのに十分に安定な化合物を提供するために、本明細書の式の化合物の置換基および他の部分を選択すべきであることを認識されよう。このような安定性を有する式JまたはIの化合物は、本発明の範囲内に含まれることが想定される。
いかなる理論にも拘束されるものではないが、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物は、アゴニストとしてTLR8レセプターを調節する。当業者によって理解されるとおり、TLR8のモジュレーターは、他のtoll様レセプター(例えば、TLR7)を、ある程度まで調節することができる。従って、特定の実施形態において、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物は、TLR7を、測定できる程度まで調節することもできる。特定の実施形態において、TLR7よりも多い程度までTLR8を調節する化合物は、TLR8の選択的モジュレーターとみなされる。
本化合物の種々の一般的な群および下位の群に関する定義および置換基は、本明細書中に記載され、例示されている。当業者は、前述の定義および置換基のいかなる組合せも、使用不可能な種または化合物を生じるべきではないことを理解されたい。「使用不可能な種または化合物」とは、関連する科学的原理に反する化合物構造(例えば、5つ以上の共有結合に接続している炭素原子など)、または単離し、薬学的に受容可能な剤形に製剤化するには不安定すぎる化合物を意味する。
薬学的製剤
本開示のTLR8調節性化合物は、通常の実施に従って選択される従来の賦形剤を用いて製剤化される。錠剤は、賦形剤、流動促進剤、充填剤、結合剤等を含有する。水性製剤は、滅菌形態で調製され、経口投与以外による送達を企図される場合、一般に等張である。特定の実施形態において、例えば化合物が非経口投与されるべき場合、リポソーム製剤が使用され得る。全ての製剤は、必要に応じて、参照によってその全体が本明細書に組み込まれるHandbook of Pharmaceutical Excipients(1986年)に記載されているものなどの賦形剤を含有する。賦形剤には、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤、例えばEDTA、炭水化物、例えばデキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸等が含まれる。製剤のpHは、約3〜約11の範囲であるが、普通は約7〜10である。
活性成分を単独で投与することが可能であるものの、それらの活性成分は、薬学的製剤として存在することが好ましい場合がある。獣医学およびヒトへの使用の両方のための本発明の製剤は、1つまたはより多くの受容可能な賦形剤、および必要に応じて他の治療成分と一緒に、少なくとも1つの活性成分を含む。
製剤には、先の投与経路に適したものが含まれる。製剤は、好都合には単位剤形で提示することができ、製剤学の分野で周知の方法のいずれかによって調製され得る。その技術および製剤は、一般に、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.、Easton、Pa.)に見出される。このような方法は、活性成分を、1つまたはより多くの補助成分を構成する賦形剤と混ぜ合わせる工程を包含する。一般に、製剤は、活性成分を、液体賦形剤もしくは微細に分割した固体賦形剤、またはその両方と、均一に十分に混ぜ合わせ、次いで、必要に応じてその生成物を成型することによって調製される。
経口投与に適した本発明の製剤は、それぞれ所定量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤もしくは錠剤などの別個の単位として、散剤もしくは顆粒剤として、水性もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁物として、または水中油液体エマルジョンもしくは油中水液体エマルジョンとして提示され得る。活性成分は、ボーラス剤、舐剤またはペースト剤として投与することもできる。
本発明による薬学的製剤は、本発明の1つまたはより多くの化合物を、1つまたはより多くの薬学的に受容可能な賦形剤、および必要に応じて他の治療剤と一緒に含む。この活性成分を含有する薬学的製剤は、意図される投与方法に適した任意の形態であり得る。例えば、経口用途のために使用される場合、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性もしくは油性の懸濁物、分散性の粉末もしくは顆粒、エマルジョン、硬もしくは軟カプセル剤、シロップまたはエリキシルが、調製され得る。経口用途を意図される組成物は、薬学的組成物の製造についての分野に公知である任意の方法に従って調製され得、そしてこのような組成物は、口当たりの良い調製物を提供する目的で、1つまたはより多くの剤(甘味剤、矯味矯臭剤、着色剤および防腐剤が挙げられる)を含有し得る。活性成分を、錠剤の製造に適切である非毒性の薬学的に受容可能な賦形剤との混合物中に含有する錠剤は、認容可能である。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(例えば、炭酸カルシウムもしくは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムもしくはリン酸ナトリウム);顆粒化剤および崩壊剤(例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸);結合剤(例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア);ならびに滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸または滑石)であり得る。錠剤は、コーティングされていなくてもよく、または公知の技術(マイクロカプセル化が挙げられる)によってコーティングされて、胃腸管内での崩壊および吸着を遅延させ、これによって長期間にわたり持続された作用を提供してもよい。例えば、時間遅延材料(例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル)が、単独でか、あるいは蝋と一緒に、使用され得る。
活性成分の有効用量は、処置を受ける状態の性質、毒性、化合物が予防的に(低用量で)使用されるか、または活性な疾患もしくは状態に対して使用されるか、送達方法、および薬学的製剤に少なくとも依存し、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定される。有効用量は、約0.0001〜約10mg/kg体重/日、典型的に体重約0.001〜約1mg/kg体重/日、より典型的には約0.01〜約1mg/kg体重/日、さらにより典型的には約0.05〜約0.5mg/kg体重/日であると予測され得る。例えば、体重がおよそ70kgの成人に対する1日の候補用量は、約0.05mg〜約250mg、または約1.0mg〜約150mgの間の範囲であってよく、単回用量または複数回用量の形態をとり得る。
さらに別の実施形態において、本願は、式JまたはIの化合物またはその薬学的に受容可能な塩、および薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物を開示する。
投与経路
本発明の1つまたはより多くの化合物(本明細書では活性成分とも呼ばれる)は、処置されるべき状態に適した任意の経路によって投与される。適切な経路には、経口、直腸、鼻、局所(頬および舌下を含む)、経皮、膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)等が含まれる。好ましい経路は、例えばそのレシピエントの状態によって変わり得ることを理解されよう。本発明のある特定の化合物の利点は、これらの化合物が経口で生体利用可能であり、経口投与され得ることである。
併用治療
1つの実施形態において、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物は、さらなる活性な治療成分または薬剤と併用される。
1つの実施形態において、HIVウイルス感染を有する患者を処置するために、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物の1つまたはより多くとさらなる活性剤との組み合わせを選択することができる。
化合物の組み合わせは、典型的に、処置されるべき状態、成分の交差反応性、および組み合わせの薬学的特性に基づいて選択される。例えば、感染(例えば、HIV)を処置する場合、本発明の組成物は、他の活性剤(本明細書中に記載されるものなど)と合わせられる。
本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物またはその塩と合わせられ得る適切な活性剤または活性成分には、モトリモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−763およびVTX−1463、ならびにこれらの混合物からなる群より選択されるTLR8アゴニストが含まれ得る。
さらに、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物は、AIDS、および/またはAIDSに罹患しているヒト被験体に存在する1つもしくはより多くの疾患の処置または予防のための他の治療剤と併用され得る。さらなる治療剤(複数可)は、本発明の1つまたはより多くの塩と共に製剤化され得る(例えば、錠剤に共に製剤化される)。
ウイルス、寄生生物もしくは細菌感染もしくは関連状態の処置もしくは予防、または腫瘍もしくは関連状態の処置に有効な、このようなさらなる治療剤の例として、3’−アジド−3’−デオキシチミジン(ジドブジン、AZT)、2’−デオキシ−3’−チアシチジン(3TC)、2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドロアデノシン(D4A)、2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドロチミジン(D4T)、カルボビル(炭素環式2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドログアノシン)、3’−アジド−2’,3’−ジデオキシウリジン、5−フルオロチミジン、(E)−5−(2−ブロモビニル)−2’−デオキシウリジン(BVDU)、2−クロロデオキシアデノシン、2−デオキシコホルマイシン、5−フルオロウラシル、5−フルオロウリジン、5−フルオロ−2’−デオキシウリジン、5−トリフルオロメチル−2’−デオキシウリジン、6−アザウリジン、5−フルオロオロチン酸、メトトレキセート、トリアセチルウリジン、1−(2’−デオキシ−2’−フルオロ−1−ベータ−アラビノシル)−5−ヨードシチジン(FIAC)、テトラヒドロイミダゾ(4,5,1−jk)−(1,4)−ベンゾジアゼピン−2(1H)−チオン(TIBO)、2’−nor−環式GMP、6−メトキシプリンアラビノシド(ara−M)、6−メトキシプリンアラビノシド2’−O−吉草酸塩;シトシンアラビノシド(ara−C)、2’,3’−ジデオキシヌクレオシド、例えば2’,3’−ジデオキシシチジン(ddC)、2’,3’−ジデオキシアデノシン(ddA)および2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI);非環式ヌクレオシド、例えばアシクロビル、ペンシクロビル、ファムシクロビル、ガンシクロビル、HPMPC、PMEA、PMEG、PMPA、PMPDAP、FPMPA、HPMPA、HPMPDAP、(2R,5R)−9→テトラヒドロ−5−(ホスホノメトキシ)−2−フラニルアデノシン、(2R,5R)−1→テトラヒドロ−5−(ホスホノメトキシ)−2−フラニルチミン;リバビリン(アデニンアラビノシド)、2−チオ−6−アザウリジン、ツベルシジン、アウリントリカルボン酸、3−デアザネオプラノシン、ネオプラノシン、リマンタジン(rimantidine)、アダマンチン、およびホスカルネット(ホスホノギ酸三ナトリウム)を含めた他の抗ウイルス薬;殺菌性フルオロキノロン(シプロフロキサシン、ペフロキサシン等)を含めた抗菌剤;アミノグリコシド殺菌性抗生物質(ストレプトマイシン、ゲンタマイシン、アミカシン等);ベータラクタマーゼ阻害剤(セファロスポリン、ペニシリン等);テトラサイクリン、イソニアジド、リファンピン、セフォペラゾン、クラリスロマイシンおよびアジスロマイシンを含めた他の抗菌剤、ペンタミジン(1,5−ビス(4’−アミノフェノキシ)ペンタン)、9−デアザ−イノシン、スルファメトキサゾール、スルファジアジン、キナピラミン(quinapyramine)、キニーネ、フルコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、アンホテリシンB、5−フルオロシトシン、クロトリマゾール、ヘキサデシルホスホコリンおよびニスタチンを含めた抗寄生生物薬または抗真菌剤;腎排泄阻害剤、例えばプロベネシド(probenicid);ヌクレオシド輸送阻害剤、例えばジピリダモール、ジラゼプおよびニトロベンジルチオイノシン、免疫モジュレーター、例えばFK506、シクロスポリンA、チモシンα−1;TNFおよびTGF−βを含めたサイトカイン;IFN−α、IFN−βおよびIFN−γを含めたインターフェロン;種々のインターロイキンを含めたインターロイキン、GM−CSF、G−CSF、M−CSFを含めたマクロファージ/顆粒球コロニー刺激因子、抗TNF抗体、抗インターロイキン抗体、可溶性インターロイキンレセプター、タンパク質キナーゼC阻害剤等を含めたサイトカインアンタゴニストが挙げられる。
本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物と合わせることができ、HIVに対して活性を有する、適切な活性治療剤または活性成分の例として、以下が挙げられる:
1)HIVプロテアーゼ阻害剤、例えば、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ロピナビル+リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、AG1859、DG35、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、およびGW640385X、DG17、PPL−100;
2)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、例えば、カプラビリン、エミビリン(emivirine)、デラビルジン(delaviridine)、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリド(calanolide)A、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、およびTMC−120、TMC−278(リルピビリン)、BILR 355 BS、VRX 840773、UK−453,061、RDEA806、MK−1439;
3)逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、例えば、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(−FTC)、D−d4FC、ホスファジド、フォジブジンチドキシル(fozivudine tidoxil)、フォサルブジンチドキシル(fosalvudine tidoxil)、アプリシタビン(apricitibine)(AVX754)、アムドキソビル、KP−1461、アバカビル+ラミブジン、アバカビル+ラミブジン+ジドブジン、ジドブジン+ラミブジン;
4)逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、例えば、テノホビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+エファビレンツ、およびアデフォビル、CMX−157、およびTAF;
5)HIVインテグラーゼ阻害剤、例えば、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェー酸フェネチルエステル、カフェー酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(zintevir)(AR−177)、L−870812、およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−707035、MK−2048、BA−011、BMS−538158、GSK364735C、GSK1265744(GSK744、カボテグラビル)、エルビテグラビル、US2014−0221356に開示されている化合物(Gilead Sciences,Inc.)、例えば(2R,5S,13aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(2S,5R,13aS)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(1S,4R,12aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、(1R,4S,12aR)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、(2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、および(1R,4S,12aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、US2015−0018298に開示されている化合物(Gilead Sciences,Inc.)およびUS2015−0018359に開示されている化合物(Gilead Sciences,Inc.)、およびドルテグラビル;
6)それに限定されないが、BI−224436、CX0516、CX05045、CX14442、それぞれ参照によってその全体が本明細書に組み込まれる米国公開第2014/0296228号(Boehringer Ingelheim)、米国公開第2013/0203747号(Boehringer Ingelheim)、米国公開第2013/0281433号(Gilead Sciences)、米国公開第2013/0281434号(Gilead Sciences)(Gilead Sciences)、米国公開第2014/0045818号(Gilead Sciences)、米国公開第2013/0203727号(Gilead Sciences)、米国公開第2013/0210801号(Gilead Sciences)、および米国公開第2015/0038549号に開示されている化合物を含めた、HIV非触媒部位、またはアロステリックなインテグラーゼ阻害剤(NCINI);
7)gp41阻害剤、例えば、エンフビルチド、シフビルチド(sifuvirtide)、FB006M、TRI−1144、SPC3、DES6、Locus gp41、CovX、およびREP9;
8)CXCR4阻害剤、例えば、AMD−070;
9)侵入阻害剤、例えば、SP01A、TNX−355、9)gp120阻害剤、例えば、BMS−488043およびBlockAide/CR;
10)G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、例えば、イムニチン(immunitin);
11)CCR5阻害剤、例えば、アプラビロク、ビクリビロク、INCB9471、PRO−140、INCB15050、PF−232798、CCR5mAb004、およびマラビロク;
12)インターフェロン、例えば、ペグ化rIFN−アルファ2b、ペグ化rIFN−アルファ2a、rIFN−アルファ2b、IFNアルファ−2b XL、rIFN−アルファ2a、コンセンサスIFNアルファ、インファージェン(infergen)、レビフ、ロクテロン(locteron)、AVI−005、PEG−インファージェン、ペグ化IFN−ベータ、経口インターフェロンアルファ、フェロン(feron)、リーフェロン(reaferon)、インターマックスアルファ(intermax alpha)、r−IFN−ベータ、インファージェン+アクティミューン(actimmune)、IFN−オメガとDUROS、およびアルブフェロン(albuferon);
13)リバビリンアナログ、例えば、レベトール、コペガス、レボビリン(levovirin)、VX−497、およびビラミジン(タリバビリン(taribavirin));
14)NS5a阻害剤、例えば、BMS−790052、GS−5885、GSK62336805、ACH−2928 AZD2836、AZD7295、BMS−790052、BMS−824393、GS−5885、PPI−1301、PPI−461、A−831およびA−689;
15)NS5bポリメラーゼ阻害剤、例えば、IDX−375、NM−283、バロピシタビン、R1626、PSI−6130(R1656)、HIV−796、BILB1941、MK−0608、NM−107、R7128、VCH−759、PF−868554、GSK625433、セトロブビル(ANA598)、ソフォスブビル、およびXTL−2125;
16)NS3プロテアーゼ阻害剤、例えば、SCH−503034(SCH−7)、VX−950(テラプレビル)、ITMN−191、およびBILN−2065;
17)アルファ−グルコシダーゼ1阻害剤、例えば、MX−3253(セルゴシビル)およびUT−231B;
18)肝臓保護剤(hepatoprotectant)、例えば、IDN−6556、ME3738、MitoQ、およびLB−84451;
19)HIVの非ヌクレオシド阻害剤、例えば、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、およびフェニルアラニン誘導体;
20)HIVを処置するための他の薬物、例えば、ザダキシン(zadaxin)、ニタゾキサニド(アリニア(alinea))、BIVN−401(ビロスタット(virostat))、DEBIO−025、VGX−410C、EMZ−702、AVI4065、バビツキシマブ、オグルファニド、PYN−17、KPE02003002、アクチロン(actilon)(CPG−10101)、KRN−7000、シバシル(civacir)、GI−5005、ANA−975(イサトリビン)、XTL−6865、ANA971、NOV−205、タルバシン(tarvacin)、EHC−18、およびNIM811;
21)薬物動態エンハンサー、例えば、BAS−100およびSPI452;
22)RNAse H阻害剤、例えば、ODN−93およびODN−112;
23)他の抗HIV薬剤、例えば、VGV−1、PA−457(ベビリマット(bevirimat))、アンプリジェン(ampligen)、HRG214、サイトリン(cytolin)、ポリムン(polymun)、VGX−410、KD247、AMZ0026、CYT99007、A−221HIV、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ(iplimumab))、PBS119、ALG889、およびPA−1050040。
本明細書の方法において使用するためのさらなる薬剤には、アルギナーゼ−1、アデノシン脱アミノ酵素、アデノシンレセプター、IL−4、IL−6(例えば、シルツキシマブ/Sylvant(商標))、IL−10、IL−12、IL−15、IL−18、IL−21、C−Kit、幹細胞因子(SCF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、形質転換増殖因子ベータ(TGF−β)、血管内皮成長因子(VEGF)、ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMT)、グリコーゲン合成酵素キナーゼ3(GSK3)、およびCD32bを標的とするモノクローナル抗体、およびそれらの小分子阻害剤が含まれる。
ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、ロナファーニブ(SCH66336、Sarasar(商標))、ケトメリン酸(chaetomellic acid)A、FPT阻害剤I、IIおよびIII、FTase阻害剤I(CAS149759−96−6)およびII(CAS156707−43−6)、FTI−276トリフルオロ酢酸塩、FTI−277トリフルオロ酢酸塩、FTI−2153、GGTI−297、ギンゲロール、グリオトキシン、L−744,832二塩酸塩、マヌマイシンA、ティピファニブ(R115777、Zarnestra)、α−ヒドロキシファルネシルホスホン酸、BZA−5B、マヌマイシンA、ヒドロキシファルネシルホスホン酸、ブタン酸、2−[[(2S)−2−[(2S,3S)−2−[[(2R)−2−アミノ−3−メルカプトプロピル]アミノ]−3−メチルペンチル]オキシ−1−オキソ−3−フェニルプロピル]アミノ]−4−(メチルスルホニル)−,1−メチルエチルエステル、(2S)−(9cl)、BMS−214662、BMS−316810、ジクロロベンゾプリム(2,4−ジアミノ−5−(4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)−3−ニトロフェニル)−6−エチルピリミジン)、B−581、B−956(N−(8(R)−アミノ−2(S)−ベンジル−5(S)−イソプロピル−9−スルファニル−3(Z),6(E)−ノナジエノイル)−L−メチオニン)、OSI−754、ペリリルアルコール(1−シクロヘキセン−1−メタノール、4−(1−メチルエテニル)−、RPR−114334、Sch−48755、Sch−226374、(7,8−ジクロロ−5H−ジベンゾ(b,e)(1,4)ジアゼピン−11−イル)−ピリジン−3−イルメチルアミン、J−104126、L−639749、L−731734(ペンタンアミド、2−((2−((2−アミノ−3−メルカプトプロピル)アミノ)−3−メチルペンチル)アミノ)−3−メチル−N−(テトラヒドロ−2−オキソ−3−フラニル)−、(3S−(3R(2R(2R(S),3S),3R)))−)、L−744832(ブタン酸、2−((2−((2−((2−アミノ−3−メルカプトプロピル)アミノ)−3−メチルペンチル)オキシ)−1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミノ)−4−(メチルスルホニル)−、1−メチルエチルエステル、(2S−(1(R(R)),2R(S),3R))−)、L−745631(1−ピペラジンプロパンチオール、β−アミノ−2−(2−メトキシエチル)−4−(1−ナフタレニルカルボニル)−、(βR,2S)−)、N−アセチル−N−ナフチルメチル−2(S)−((1−(4−シアノベンジル)−1H−イミダゾール−5−イル)アセチル)アミノ−3(S)−メチルペンタミン、(2アルファ)−2−ヒドロキシ−24,25−ジヒドロキシラノスタ−8−エン−3−オン、UCF−1−C(2,4−デカジエンアミド、N−(5−ヒドロキシ−5−(74(2−ヒドロキシ−5−オキソ−1−シクロペンテン−1−イル)アミノ−オキソ−1,3,5−ヘプタトリエニル)−2−オキソ−7−オキサビシクロ(4.1.0)ヘプタ−3−エン−3−イル)−2,4,6−トリメチル−、(1S−(1アルファ,3(2E,4E,6S),5アルファ,5(1E,3E,5E),6アルファ))−)、UCF−116−B、ARGLABIN(3H−オキシレノ[8,8a]アズレノ[4,5−b]フラン−8(4aH)−オン、ならびに5,6,6a,7,9a,9b−ヘキサヒドロ−1,4a−ジメチル−7−メチレン−、(3aR,4aS,6aS,9aS,9bR)−)も有用である。
26Sプロテアソームの阻害剤、例えば、ラクタシスチン、ボルテゾミブ(PS−341)、リトナビル、MG−132(Z−Leu−Leu−Leu−CHO)、MG−115(Z−LL−Nva−CHO)、プロテアソーム阻害剤I(Z−Ile−Glu(OtBu)−Ala−Leu−CHO)、およびプロテアソーム阻害剤II(Z−LLF−CHO)も、本明細書の方法および組み合わせにおいて有用である。
E3ユビキチンリガーゼの有用な阻害剤には、proTAME、RITA(5,5’−(2,5−フランジイル)ビス−2−チオフェンメタノール)、HLI373(5−[[3−ジメチルアミノ)プロピル]アミノ]−3,10−ジメチルピリミド[4,5−b]キノリン−2,4(3H,10H)−ジオン二塩酸塩)、Nutlin−3((±)−4−[4,5−ビス(4−クロロフェニル)−2−(2−イソプロポキシ−4−メトキシ−フェニル)−4,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−カルボニル]−ピペラジン−2−オン)、SMER3(9H−インデノ[1,2−e][1,2,5]オキサジアゾロ[3,4−b]ピラジン−9−オン)、NSC 66811(2−メチル−7−[フェニル(フェニルアミノ)メチル]−8−キノリノール)、TAME HCl(N−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−L−アルギニンメチルエステル塩酸塩)、Heclin(N−(4−アセチルフェニル)−3−(5−エチル−2−フラニル)−2−プロペンアミド)、PRT 4165(2−(3−ピリジニルメチレン)−1H−インデン−1,3(2H)−ジオン)、NAB 2(N−[(2−クロロフェニル)メチル]−1−(2,5−ジメチルフェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボキサミド)、SP 141(6−メトキシ−1−(1−ナフタレニル)−9H−ピリド[3,4−b]インドール)、SZL P1−41(3−(2−ベンゾチアゾリル)−6−エチル−7−ヒドロキシ−8−(1−ピペリジニルメチル)−4H−1−ベンゾピラン−4−オン)、PTC 209(N−(2,6−ジブロモ−4−メトキシフェニル)−4−(2−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)−2−チアゾールアミン)、SKP C1(2−[4−ブロモ−2−[[4−オキソ−3−(3−ピリジニルメチル)−2−チオキソ−5−チアゾリジニリデン]メチル]フェノキシ]酢酸)、A01([4−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル]−1−ピペラジニル][4−(5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)フェニル]メタノン)、Apcinが含まれる。
タンパク質キナーゼC(PKC)の有用なアゴニストには、ミドスタウリン(PKC412、CGP41251、4’−N−ベンゾイルスタウロスポリン)、ルボキシスタウリン(LY333531HCl、(9S)−9−[(ジメチルアミノ)メチル]−6,7,10,11−テトラヒドロ−9H,18H−5,21:12,17−ジメテノジベンゾ[e,k]ピロロ[3,4−h][1,4,13]オキサジアザシクロヘキサデシン−18,20(19H)−ジオン塩酸塩)、ソトラスタウリン(AEB071)、エンザスタウリン(LY317615HCl)、ソトラスタウリン(AEB071)、CGP60474、ケレリトリンクロリド(HY−12048)、ファスジルHCl(HY−10341)、Go6983(HY−13689)、およびゾレドロン酸(CGP 42446)が含まれる。また、ホルボールエステル、例えばPMA、プロストラチン、および12−デオキシホルボール13−フェニルアセテート(DPP)、およびブリオスタチン−1を含めたブリオスタチン化合物を含めた非ホルボールエステル化合物、ジアシルグリセロール(DAG)アナログ、例えばDAGラクトン、例えばHK654、HK434、HK602、およびHK204を含めたLMC03およびLMC07、ITA、インゲノール−3−ヘキサノエート(IngB)、およびI−3−Aを含めたインゲノール誘導体、ならびにインゴールジテルペン、例えば8−メトキシインゴール7,12−ジアセテート3−フェニルアセテート、8−メトキシインゴール7,12−ジアセテート3−フェニルアセテート(SJ23B)、(5aS,7S,8aR,E)−1,1,4,7,10−ペンタメチル−2−(((E)−2−メチルブタ−2−エノイル)オキシ)−9−オキソ−1,1a,2,3,6,7,8,9,10,10a−デカヒドロ−5a,8a−エポキシシクロペンタ[a]シクロプロパ[e][10]アンヌレン−6,10a−ジイルジアセテート、およびグニジマクリン(gnidimacrin)が含まれる。
再び、例えば以下の一覧では、本発明の方法において本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物と合わせられ得る例示的なHIV抗ウイルス薬を、このような抗ウイルス薬の調製に関して参照によって組み込まれる、それらの対応する米国特許番号と共に開示する。
例示的なHIV抗ウイルス薬および特許番号
本明細書の組み合わせおよび方法において有用なHIV抗ウイルス剤の例として、以下が挙げられる:Ziagen(アバカビル硫酸塩、US5,034,394)、Epzicom(アバカビル硫酸塩/ラミブジン、US5,034,394)、Hepsera(アデフォビルジピボキシル、US4,724,233)、Agenerase(アンプレナビル、US5,646,180)、Reyataz(アタザナビル硫酸塩、US5,849,911)、Rescriptor(デラビルジンメシル酸塩、US5,563,142)、Hivid(ジデオキシシチジン、ザルシタビン、US5,028,595)、Videx(ジデオキシイノシン、ジダノシン、US4,861,759)、Sustiva(エファビレンツ、US5,519,021)、Emtriva(エムトリシタビン、US6,642,245)
Lexiva(ホスアンプレナビルカルシウム、US6,436,989)、Virudin、Triapten、Foscavir(ホスカルネットナトリウム、US6,476,009)、Crixivan(インジナビル硫酸塩、US5,413,999)、Epivir(ラミブジン、US5,047,407)、Combivir(ラミブジン/ジドブジン、US4,724,232)、Aluviran(ロピナビル)、Kaletra(ロピナビル/リトナビル、US5,541,206)、Viracept(ネルフィナビルメシル酸塩、US5,484,926);Viramune(ネビラピン、US5,366,972)、Norvir(リトナビル、US5,541,206)、Invirase、Fortovase(サキナビルメシル酸塩、US5,196,438)、Zerit(スタブジン、US4,978,655)、Truvada(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン、US5,210,085)、Viread(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)、
Complera(登録商標)(エムトリシタビン/リルピビリン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)、Atripla(登録商標)(エファビレンツ/エムトリシタビン/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)、Stribild(登録商標)(エルビテグラビル150mg/コビシスタット150mg/エムトリシタビン200mg/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300mg)、Aptivus(チプラナビル)、エムトリシタビン/リルピビリン/テノホビルアラフェナミド、リルピビリン/テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン/リルピビリン/テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、リルピビリン/テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、
Retrovir(ジドブジン;アジドチミジン、米国特許第4,724,232号)、およびEviplera(登録商標)(エムトリシタビン/リルピビリン/テノホビルジソプロキシル)。
さらに別の実施形態において、本願は、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、少なくとも1つのさらなる活性剤、および薬学的に受容可能な賦形剤と合わせて含む、薬学的組成物を開示している。さらに別の実施形態において、本願は、2つまたはより多くの治療剤を含む併用医薬品を単位剤形で提供する。従って、単位剤形中で、本発明の任意の化合物を、1つまたはより多くの他の活性剤と組み合わせることも可能である。
併用治療は、同時のまたは逐次的なレジメンとして投与することができる。逐次的に投与される場合、この組み合わせは、2回またはより多くの投与で投与され得る。
本発明の化合物と1つまたはより多くの他の活性剤との共投与(co−administration)とは、一般に、治療有効量の本発明の化合物と、1つまたはより多くの他の活性剤との両方が患者の体内に存在するように、本発明の化合物と1つまたはより多くの他の活性剤を、同時または逐次的に投与することをいう。
共投与は、単位投薬量の1つまたはより多くの他の活性剤を投与する前または投与した後に、単位投薬量の本発明の化合物を投与することを含み、例えば、本発明の化合物は、1つまたはより多くの他の活性剤の投与の数秒、数分または数時間以内に投与される。例えば、単位用量の本発明の化合物が最初に投与され、その後、数秒または数分以内に単位用量の1つまたはより多くの他の活性剤が投与され得る。あるいは、単位用量の1つまたはより多くの他の活性剤が最初に投与され、その後、数秒または数分以内に単位用量の本発明の化合物が投与される。ある場合には、単位用量の本発明の化合物を最初に投与して、数時間(例えば、1〜12時間)後に、単位用量の1つまたはより多くの他の活性剤を投与することが望ましい場合がある。他の場合には、単位用量の1つまたはより多くの他の活性剤を最初に投与して、数時間(例えば、1〜12時間)後に、単位用量の本発明の化合物を投与することが望ましい場合がある。
併用治療は、「相乗作用」および「相乗効果」を提供することができ、すなわちこの効果は、一緒に使用される活性成分が、化合物を別個に使用して得られる効果の総和よりも大きい場合に達成される。相乗効果は、活性成分が、(1)共に製剤化され、合わせられた製剤で同時に投与もしくは送達されるか、(2)別個の製剤として、交互にもしくは並行して送達される場合に、または(3)いくつかの他のレジメンによって得ることができる。交互治療で送達される場合、相乗効果は、化合物が逐次的に、例えば別個の錠剤、丸剤もしくはカプセル剤で、または別個のシリンジでの異なる注射によって投与または送達される場合に得ることができる。一般に、交互治療中、有効な投薬量の各活性成分は、逐次的に、すなわち順次投与されるが、併用治療では、有効な投薬量の2つまたはより多くの活性成分が一緒に投与される。
処置方法
本明細書中で使用される場合、「アゴニスト」とは、その結合パートナー、典型的にレセプターを刺激する物質である。刺激は、特定のアッセイの文脈で定義されるか、または当業者によって認識されるとおり、特定の結合パートナーの「アゴニスト」もしくは「アンタゴニスト」として認められる因子もしくは物質を実質的に類似の状況下で比較する文献の議論から明らかとなり得る。刺激は、このアゴニストまたは部分アゴニストと結合パートナーとの相互作用によって誘導される特定の効果または機能の増大に関して定義することができ、アロステリック効果を含み得る。
本明細書中で使用される場合、「アンタゴニスト」とは、その結合パートナー、典型的にレセプターを阻害する物質である。阻害は、特定のアッセイの文脈で定義されるか、または当業者によって認識されるとおり、特定の結合パートナーの「アゴニスト」もしくは「アンタゴニスト」として認められる因子もしくは物質を実質的に類似の状況下で比較する文献の議論から明らかとなり得る。阻害は、このアンタゴニストと結合パートナーとの相互作用によって誘導される特定の効果または機能の減少に関して定義することができ、アロステリック効果を含み得る。
本明細書中で使用される場合、「部分アゴニスト」または「部分アンタゴニスト」とは、それぞれ十分または完全には作用的(agonistic)または拮抗的ではないその結合パートナーに対して、あるレベルの刺激または阻害をそれぞれ提供する物質である。刺激、および従って阻害は、アゴニスト、アンタゴニスト、または部分アゴニストとして定義されるべき任意の物質または物質のカテゴリーについて固有に定義されることを認識されよう。
本明細書中で使用される場合、「内因性活性」または「効力」は、結合パートナー複合体の生物学的有効性のある尺度に関する。レセプターの薬理学に関して、内因性活性または効力が定義されるべき状況は、結合パートナー(例えば、レセプター/リガンド)複合体の状況、および特異的な生物学的結果に関連する活性の考察に依存する。例えば、いくつかの状況において、内因性活性は、関与する特定の第二のメッセンジャー系に依存して変わり得る。このように状況的に特異的な評価が関連する箇所、および本発明の文脈にどのように関連し得るかについては、当業者に明らかとなろう。
本明細書中で使用される場合、レセプターの調節には、レセプターのアゴニズム、部分アゴニズム、アンタゴニズム、部分アンタゴニズム、または逆アゴニズムが含まれる。TLR8調節性化合物は、TLR8調節性薬剤、TLR8モジュレーター、TLR8活性を調節する化合物等と呼ぶこともできる。
当業者に理解されるとおり、HIVなどのウイルス感染を処置する場合、このような処置は、様々な方式で特徴付け、様々なエンドポイントによって測定することができる。本発明の範囲は、このような全ての特徴付けを包含することを企図する。
1つの実施形態において、この方法は、ヒトにおけるウイルス感染の複数のエピトープに対して免疫応答を調節するために使用され得る。ウイルス感染に対する免疫応答の誘導は、免疫応答が起こったか否かを決定するために、当業者によって公知である任意の技術を使用して評価され得る。本発明のために免疫応答を検出するのに適した方法としては、とりわけ、被験体の血清中のウイルス量または抗原の減少を検出すること、およびIFN−ガンマ分泌抗原特異的T細胞を検出することが挙げられる。さらなる方法には、免疫細胞サブセット、例えばCD4、CD8、NK、単球、および/もしくはmDCの活性化、全般的なもしくは細胞特異的表面活性化マーカー、サイトカインの産生のモニタリング、またはこのような抗原に特異的および非特異的な細胞死滅活性の機能的アッセイが含まれる。1つの実施形態において、IFN−ガンマ分泌抗原特異的T細胞の検出は、ELISPOTアッセイまたはFACS分析を使用して達成される。
本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物は、任意の有用な経路および手段によって、例えば経口または非経口(例えば、静脈内)投与によって投与することができる。本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物の治療有効量は、約0.00001mg/kg体重/日〜約10mg/kg体重/日、例えば、約0.0001mg/kg体重/日〜約10mg/kg体重/日、または例えば、約0.001mg/kg体重/日〜約1mg/kg体重/日、または例えば、約0.01mg/kg体重/日〜約1mg/kg体重/日、または例えば、約0.05mg/kg体重/日〜約0.5mg/kg体重/日、または例えば、約1mg〜約250mg/日、または例えば、約10mg〜約150mg/日である。
本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物の投与頻度は、個々の患者の必要性によって決定され、例えば1日1回または1日2回またはそれより多い回数であり得る。本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物の投与は、HIV感染を処置するために必要な限り長期間にわたって継続される。例えば、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物は、20日間〜180日間の期間、または例えば20日間〜90日間の期間、または例えば30日間〜60日間の期間にわたって、HIVに感染したヒトに投与され得る。
投与は断続的であってよく、患者は、1日またはより多くの日数の期間中、1日用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与され、その後、数日間またはより多くの日数の期間中は、患者は、1日用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与されない。例えば、患者は、1用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を、2日ごと、または週3回、週1回(7日ごと)、隔週1回(14日ごと)、月1回、または隔月1回、投与され得る。再び、例えば患者は、1用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を、1〜14日間の期間にわたって毎日投与され、その後7〜30日間の期間中は、患者は、1用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与されず、その後の期間中(例えば、1〜14日間)、患者は、再び1日用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与される。他の例では、別個の実施形態において、患者は、初回の単回用量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与され、その後、2日ごと、または週3回、週1回(7日ごと)、隔週1回(14日ごと)、月1回、または隔月1回、逐次的な用量が投与され得る。本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与することと、その後の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物を投与しないこととを交互にした期間は、この患者を処置するために臨床的に必要とされる限り繰り返され得る。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)または(IVd)および実施例1〜48の、TLR8調節性化合物のそれぞれは、2015年3月4日出願の米国仮特許出願第62/128,397号、および2015年11月3日出願の第62/250,403号、2016年3月2日出願の米国特許出願第15/059,070号、および2016年3月2日出願のPCT出願第PCT/US2016/020499号に開示されており、それらに記載されている方法に従って、または当業者に公知の他の方法によって調製され得る。
参照のために、スキーム1では、式(I)および(J)の化合物の代表的な合成を示す。この方法は、多種多様な官能基と適合性がある。
Figure 2018527366
スキーム1において、式A1の化合物(ここでR、R、およびRは、本明細書で定義されるとおりであるか、またはR、R、およびRの適切に保護された誘導体である)は、適切な塩基(例えば、DIPEA)の存在下での室温における求核性(nuclephilic)アミンとの反応によって、対応する4−アミノ,2−クロロ複素環に転換される。次いで、式A2の化合物を、2,4−ジメトキシベンジルアミンで高温において処理すると、式A3の2,4−ジアミノピリミジンが得られる。R、R、およびRが、ClまたはBrなどの多様化可能な化学基である場合、シアノ化、求核芳香族置換、および鈴木カップリングなどの金属触媒クロスカップリング反応を含めた種々の方法によってR、R、およびRのさらなる置換えを行うと、式A4の生成物が得られる。適切な酸(例えば、トリフルオロ酢酸)による処理によって、式(I)または(J)の特定の化合物が得られる。
スキーム2は、式(I)または(J)の特定の化合物を調製するために使用される一般経路を記載する。
Figure 2018527366
式A1の2,4−ジクロロピリド−ピリミジン(ここでR、R、およびRは、本明細書中で定義されるとおりであるか、またはR、R、およびRの適切に保護された誘導体である)は、適切な塩基(例えば、DIPEA)の存在下での室温におけるアミノ酸エステル(例えば、L−ノルバリンメチルエステル)との反応によって、対応する4−アミノ,2−クロロ複素環に転換されると、式B1の化合物(ここでGは、アミノ酸の側鎖である)が得られる。次いで、式B1の化合物は、マイクロ波反応器内で適切な温度(例えば、約135℃)において2,4−ジメトキシベンジルアミンで処理すると、式B2の2,4−ジアミノピリミジンが得られる。適切な塩基(例えば、水性KOH/THF)を用いた処理によってこのエステル基を加水分解すると、式B3の生成物(ここでZはヒドロキシルである)が得られる。得られたカルボン酸のさらなる反応によって、種々のアミンとのHATU促進アミド形成を介してZが修飾される。次いで、適切な酸(例えば、トリフルオロ酢酸)で保護基を室温において除去すると、式(J)または(I)の特定の化合物が得られる。
特定の例において、上記プロセスは、本開示の化合物の塩を形成する工程をさらに包含する。実施形態は、本明細書中に記載される他のプロセス、および本明細書中に記載されるプロセスのうちのいずれかによって調製される生成物に関する。
他に記載される場合を除いて、本実施形態の方法および技術は一般に、当該分野において周知である従来の方法に従って、そして本明細書全体で引用および議論される種々の一般的な参考文献およびより特定の参考文献に記載されるように、行われる。例えば、Loudon, Organic Chemistry, 5th edition, New York: Oxford University Press, 2009;Smith, March’s Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 7th edition, Wiley−Interscience, 2013を参照のこと。
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
(実施例119)
(S)−2−((2−アミノ−6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール
Figure 2018527366
実施例119の化合物は、PCT出願公開第WO2012/156498号の方法を使用して調製することができる。
(実施例120)
2−アミノ−N,N−ジプロピル−8−(4−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−3H−ベンゾ[b]アゼピン−4−カルボキサミド
Figure 2018527366
実施例120の化合物は、米国特許出願公開第2008/0234251号の方法を使用して調製することができる。
薬学的有効量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、約0.1mg〜約1000mg、約1mg〜500mg、約1mg〜約250mg、および約1mg〜約150mgの個々の用量を含み、これらは、毎日、1回用量でまたは分割用量で、例えば月1回、2週間に1回、週(7日で)1回、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回送達され得る。特定の実施形態において、個々の用量は、約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg 70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、または150mgである。本明細書の処置方法、薬学的組み合わせ、および薬学的組成物または製剤のそれぞれは、薬学的有効量の本明細書の式および具体例のそれぞれの化合物を含めたTLR8調節性化合物が、それぞれ別個の実施形態において前述の文章に列挙した個々の用量範囲の1つを含む、さらなる実施形態を構成する。本明細書の処置方法、薬学的組み合わせ、および薬学的組成物または製剤のそれぞれは、薬学的有効量の本明細書の式および具体例のそれぞれの化合物を含めたTLR8調節性化合物が、それぞれ別個の実施形態において前述の文章に列挙した個々の用量の1つを含む、さらなる実施形態を構成する。
薬学的組成物
1つの実施形態において、本願は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、または(IVd)の化合物の群より選択される化合物、および実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれを含めた、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ鎖転移阻害剤、非触媒部位インテグラーゼ阻害剤、HIV gp120/41阻害剤、CCR5阻害剤、HIVカプシド阻害剤、HIV Vif阻害剤、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つのさらなる治療剤、ならびに薬学的に受容可能な賦形剤と合わせて含む薬学的組成物を開示する。その例として、ヌクレオシド温存性およびヌクレオチド温存性の組み合わせが挙げられる。
別の実施形態において、本願は、薬学的有効量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35、AG 1859、カプラビリン、エミビリン、デラビルジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、ドラビリン(doravirine)(MK−1439)、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、BILR 355 BS、VRX840773、UK−453061、RDEA806、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、ホスファジド、フォジブジンチドキシル、アプリシタビンAVX754、アムドキソビル、KP−1461、およびフォサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)、)、テノホビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、CMX−157、アデフォビルジピボキシル、GS−9131、(2R,5S,13aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(2S,5R,13aS)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(1S,4R,12aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、(1R,4S,12aR)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、(2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(1R,4S,12aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリ酸、チコリ酸誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸誘導体、カフェー酸フェネチルエステル、カフェー酸フェネチルエステル誘導体、チロホスチン、チロホスチン誘導体、ケルセチン、ケルセチン誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、L−870812、L−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、ドルテグラビル、エルビテグラビル、GSK1265744、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048、BA 011、エンフビルチド、シフビルチド、FB006M、TRI−1144、AMD−070、SP01A、BMS−488043、BMS−626529、BMS−663068、BlockAide/CR、イムニチン、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾ−1,2,4−チアジアジン誘導体、フェニルアラニン誘導体、アプラビロク、ビクリビロク、およびマラビロク、セニクリビロック(TBR−652)、シクロスポリン、FK−506、ラパマイシン、タキソール、タキソテール、クラリスロマイシン、A−77003、A−80987、MK−639、サキナビル、VX−478、AG1343、DMP−323、XM−450、BILA2011 BS、BILA1096 BS、BILA2185 BS、BMS 186,318、LB71262、SC−52151、SC−629(N,N−ジメチルグリシル−N−(2−ヒドロキシ−3−(((4−メトキシフェニル)スルホニル)(2−メチルプロピル)アミノ)−1−(フェニルメチル)プロピル)−3−メチル−L−バリンアミド)、KNI−272、CGP53437、CGP 57813およびU−103017からなる群より選択される少なくとも1つのさらなる治療剤、ならびに薬学的に受容可能な賦形剤と合わせて含む薬学的組成物を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明は、薬学的有効量の本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多いさらなる治療剤と合わせて含む薬学的組成物を提供する。例えば、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIV侵入阻害剤およびHIVインテグラーゼ阻害剤のクラスから選択される2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多いさらなる治療剤と合わせられる。2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多いさらなる治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であってよく、または異なるクラスの治療剤から選択され得る。特定の実施形態において、本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤のクラスから選択される2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多いさらなる治療剤と合わせられる。さらにより特定の実施形態において、本発明の薬学的組成物は、実施例1〜50の化合物の群から選択される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤のクラスから選択される2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多いさらなる治療剤と合わせて含む。例えば、このような組み合わせは、実施例1〜50の化合物の群から選択される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)、テノホビルアラフェナミド(TAF)、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、アバカビル、アバカビル硫酸塩、GS−9131、エムトリシタビン、ラミブジン(lamuvidine)、エルビテグラビル、エファビレンツ、アタザナビル、(2R,5S,13aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(2S,5R,13aS)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(1S,4R,12aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、(1R,4S,12aR)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、(2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、(1R,4S,12aR)−N−(2,4−ジフルオロベンジル)−7−ヒドロキシ−6,8−ジオキソ−1,2,3,4,6,8,12,12a−オクタヒドロ−1,4−メタノジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−9−カルボキサミド、ダルナビル、ラルテグラビル、ドルテグラビル、GSK774、コビシスタット、リトナビル、およびリルピビリン(またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物、および/もしくはエステル)からなる群より選択される2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれよりも多いさらなる治療剤と合わせて含み得る。
本明細書の組み合わせおよび組成物には、薬学的有効量のTDFおよびエムトリシタビン、および第三のHIV治療剤を含むもの、同様に、TAFおよびエムトリシタビン、および第三のHIV治療剤を含むものが含まれる。これらの組み合わせと共に使用され得るHIV治療剤の例として、本明細書中に列挙されているHIVプロテアーゼ阻害剤(PI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)、非触媒部位インテグラーゼ阻害剤(NCINI)、カプシド阻害剤等が挙げられる。
a)薬学的に受容可能な賦形剤と合わせて薬学的組成物を調製することができるか、またはb)本明細書中に記載される方法のそれぞれにおいて併用され得る三成分の組み合わせの特定の実施形態は、例えば、薬学的有効量の以下の組み合わせに列挙されている化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む。
本明細書中に記載される方法で使用される薬学的組成物およびレジメンにおいて合わせられ得る抗ウイルス剤の例として、TDF、TAF、エムトリシタビン(FTC)、ラミブジン(3TC)、アバカビル(ABC)、ジドブジン(AZT)、エファビレンツ(EFV)、リルピビリン(RPV)、エトラビリン(ETV)、アタザナビル(ATV)、アタザナビル+リトナビル(ATV/r)、アタザナビル+コビシスタット(ATV/COBI)、ダルナビル(DRV)、ダルナビル+リトナビル(DRV/r)、ダルナビル+コビシスタット(DRV/COBI)、ロピナビル(LPV)、ロピナビル+リトナビル(LPV/r)、ロピナビル+コビシスタット(LPV/COBI)、ドルテグラビル(DTG)、ラルテグラビル(RAL)、エルビテグラビル(EVG)、エルビテグラビル+リトナビル(EVG/r)、エルビテグラビル+コビシスタット(EVG/COBI)、およびマラビロクが挙げられる。従って、別個の組み合わせが提供され、そのそれぞれは、薬学的有効量の本明細書の式および具体例のそれぞれの化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含めたTLR8モジュレーターを、TDF/TAF、TDF/FTC、TDF/3TC、TDF/ABC、TDF/AZT、TDF/EFV、TDF/RPV、TDF/ETV、TDF/ATV、TDFATV/r、TDF/ATV/COBI、TDF/DRV、TDF/DRV/r、TDF/DRV/COBI、TDF/LPV、TDF/LPV/r、TDF/LPV/COBI、TDF/DTG、TDF/RAL、TDF/EVG、TDF/EVG/r、TDF/EVG/COBI、TDF/マラビロク、TAF/FTC、TAF/3TC、TAF/ABC、TAF/AZT、TAF/EFV、TAF/RPV、TAF/ETV、TAF/ATV、TAF/ATV/r、TAF/ATV/COBI、TAF/DRV、TAF/DRV/r、TAF/DRV/COBI、TAF/LPV、TAF/LPV/r、TAF/LPV/COBI、TAF/DTG、TAF/RAL、TAF/EVG、TAF/EVG/r、TAF/EVG/COBI、TAF/マラビロク、FTC/3TC、FTC/ABC、FTC/AZT、FTC/EFV、FTC/RPV、FTC/ETV、FTC/ATV、FTC/ATV/r、FTC/ATV/COBI、FTC/DRV、FTC/DRV/r、FTC/DRV/COBI、FTC/LPV、FTC/LPV/r、FTC/LPV/COBI、FTC/DTG、FTC/RAL、FTC/EVG、FTC/EVG/r、FTC/EVG/COBI、FTC/マラビロク、3TC/ABC、3TC/AZT、3TC/EFV、3TC/RPV、3TC/ETV、3TC/ATV、3TC/ATV/r、3TC/ATV/COBI、3TC/DRV、3TC/DRV/r、3TC/DRV/COBI、3TC/LPV、3TC/LPV/r、3TC/LPV/COBI、3TC/DTG、3TC/RAL、3TC/EVG、3TC/EVG/r、3TC/EVG/COBI、3TC/マラビロク、ABC/AZT、ABC/EFV、ABC/RPV、ABC/ETV、ABC/ATV、ABC/ATV/r、ABC/ATV/COBI、ABC/DRV、ABC/DRV/r、ABC/DRV/COBI、ABC/LPV、ABC/LPV/r、ABC/LPV/COBI、ABC/DTG、ABC/RAL、ABC/EVG、ABC/EVG/r、ABC/EVG/COBI、ABC/マラビロク、AZT/EFV、AZT/RPV、AZT/ETV、AZT/ATV、AZT/ATV/r、AZT/ATV/COBI、AZT/DRV、AZT/DRV/r、AZT/DRV/COBI、AZT/LPV、AZT/LPV/r、AZT/LPV/COBI、AZT/DTG、AZT/RAL、AZT/EVG、AZT/EVG/r、AZT/EVG/COBI、AZT/マラビロク、EFV/RPV、EFV/ETV、EFV/ATV、EFV/ATV/r、EFV/ATV/COBI、EFV/DRV、EFV/DRV/r、EFV/DRV/COBI、EFV/LPV、EFV/LPV/r、EFV/LPV/COBI、EFV/DTG、EFV/RAL、EFV/EVG、EFV/EVG/r、EFV/EVG/COBI、EFV/マラビロク、RPV/ETV、RPV/ATV、RPV/ATV/r、RPV/ATV/COBI、RPV/DRV、RPV/DRV/r、RPV/DRV/COBI、RPV/LPV、RPV/LPV/r、RPV/LPV/COBI、RPV/DTG、RPV/RAL、RPV/EVG、RPV/EVG/r、RPV/EVG/COBI、RPV/マラビロク、ETV/ATV、ETV/ATV/r、ETV/ATV/COBI、ETV/DRV、ETV/DRV/r、ETV/DRV/COBI、ETV/LPV、ETV/LPV/r、ETV/LPV/COBI、ETV/DTG、ETV/RAL、ETV/EVG、ETV/EVG/r、ETV/EVG/COBI、ETV/マラビロク、ATV/r、ATV/COBI、ATV/DRV、ATV/DRV/r、ATV/DRV/COBI、ATV/LPV、ATV/LPV/r、ATV/LPV/COBI、ATV/DTG、ATV/RAL、ATV/EVG、ATV/EVG/r、ATV/EVG/COBI、ATV/マラビロク、ATV/r/COBI、ATV/rDRV、ATV/rDRV/COBI、ATV/r/LPV、ATV/r/LPV、ATV/r/LPV/COBI、ATV/r/DTG、ATV/r/RAL、ATV/r/EVG、ATV/r/EVG、ATV/r/EVG/COBI、ATV/r/マラビロク、ATV/COBI/DRV、ATV/COB/IDRV/r、ATV/COBI/DRV、ATV/COBI/LPV、ATV/COBI/LPV/r、ATV/COBILPV/COBI、ATV/COBI/DTG、ATV/COBI/RAL、ATV/COBI/EVG、ATV/COBI/EVG/r、ATV/COBI/EVG、ATV/COBI/マラビロク、DRV/r、DRV/COBI、DRV/LPV、DRV/LPV/r、DRV/LPV/COBI、DRV/DTG、DRV/RAL、DRV/EVG、DRV/EVG/r、DRV/EVG/COBI、DRV/マラビロク、DRV/r、DRV/COBI、DRV/r/LPV、DRV/r/LPV/COBI、DRV/r/DTG、DRV/r/RAL、DRV/r/EVG、DRV/r/EVG/COBI、DRV/rマラビロク、DRV/COBI/LPV、DRV/COB/ILPV/r、DRV/COBI/LPV/COBI、DRV/COBI/DTG、DRV/COBI/RAL、DRV/COBI/EVG、DRV/COBI/EVG/r、DRV/COBI/EVG/COBI、DRV/COBI/マラビロク、LPV/r、LPV/COBI、LPV/DTG、LPV/RAL、LPV/EVG、LPV/EVG/r、LPV/EVG/COBI、LPV/マラビロク、LPV/r/LPV/COBI、LPV/r/DTG、LPV/r/RAL、LPV/r/EVG、LPV/r/EVG/COBI、LPV/r/マラビロク、LPV/COBI/DTG、LPV/COBI/RAL、LPV/COBI/EVG、LPV/COBI/EVG/r、LPV/COBI/EVG、LPV/COBI/マラビロク、DTG/RAL、DTG/EVG、DTG/EVG/r、DTG/EVG/COBI、DTG/マラビロク、DTG/ABC/3TC、RAL/EVG、RAL/EVG/r、RAL/EVG/COBI、RAL/マラビロク、EVG/r、EVG/COBI、およびEVG/マラビロクの別個の抗ウイルス性の組み合わせで、薬学的有効量の各薬剤と合わせて含む。また、別個の薬学的組成物が提供され、その別個の組成物は、それぞれ、薬学的に受容可能な賦形剤、別個の実施形態において薬学的有効量の本明細書の式および具体例のそれぞれの化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含めたTLR8モジュレーター、ならびに薬学的有効量の各薬剤を、前述の文章に列挙されている別個の抗ウイルス性の組み合わせとして含む。個々の抗ウイルス性の組み合わせと個々のTLR8モジュレーターの組み合わせは、薬学的に受容可能な賦形剤と共に、別個の薬学的組成物を構成すると理解される。
a)薬学的に受容可能な賦形剤と合わせて薬学的組成物を調製することができるか、またはb)本明細書中に記載される方法のそれぞれにおいて併用され得る組み合わせの特定の実施形態は、以下の別個の例を含み、ここで「TLR8」とは、本明細書中に記載される化合物のそれぞれを含めたTLR8調節性化合物をいう。各組み合わせに含まれる具体例は、「TLR8」が式(I)の化合物を表す組み合わせを含む。各組み合わせに含まれる具体例は、「TLR8」が実施例1〜50の化合物を表す組み合わせを含む。各組み合わせに含まれる別の具体例は、「TLR8」が実施例1〜48の化合物を表す組み合わせを含む。各場合において、化合物への言及は、化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含むと理解される。
組み合わせには、TLR8/TDF/エムトリシタビン;TLR8/TAF/エムトリシタビン;TLR8/TDF/エルビテグラビル;TLR8/TAF/エルビテグラビル;TLR8/TDF/エルビテグラビル;TLR8/TAF/エルビテグラビル;TLR8/TDF/エファビレンツ;TLR8/TAF/エファビレンツ;TLR8/TDF/アタザナビル;TLR8/TAF/アタザナビル;TLR8/TDF/ダルナビル;TLR8/TAF/ダルナビル;TLR8/TDF/ラルテグラビル;TLR8/TAF/ラルテグラビル;TLR8/TDF/リルピビリン;TLR8/TAF/リルピビリン;TLR8/エムトリシタビン/エルビテグラビル;TLR8/エムトリシタビン/エファビレンツ;TLR8/エムトリシタビン/アタザナビル;TLR8/エムトリシタビン/ダルナビル;TLR8/エムトリシタビン/ラルテグラビル;TLR8/エムトリシタビン/リルピビリン;TLR8/エルビテグラビル/エファビレンツ;TLR8/エルビテグラビル/アタザナビル;TLR8/エルビテグラビル/ダルナビル;TLR8/エルビテグラビル/ラルテグラビル;
TLR8/エルビテグラビル/リルピビリン;TLR8/エファビレンツ/アタザナビル;TLR8/エファビレンツ/ダルナビル;
TLR8/エファビレンツ/ラルテグラビル;TLR8/エファビレンツ/リルピビリン;TLR8/アタザナビル/ダルナビル;TLR8/アタザナビル/ラルテグラビル;TLR8/アタザナビル/リルピビリン;TLR8/ダルナビル/ラルテグラビル;TLR8/ダルナビル/リルピビリン;TLR8/ラルテグラビル/リルピビリン;TLR8/ダルナビル/リトナビル;TLR8/GSK1265744/リルピビリン;およびTLR8/アバカビル/ラミブジン
が含まれる。
a)薬学的に受容可能な賦形剤と合わせて薬学的組成物を調製することができるか、またはb)本明細書中に記載される方法のそれぞれにおいて併用され得る四成分の組み合わせの特定の実施形態は、例えば以下を含む:
TLR8/TDF/エムトリシタビン/ドルテグラビル;TLR8/TAF/エムトリシタビン/ドルテグラビル;
TLR8/TDF/エムトリシタビン/(2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド;
TLR8/TAF/エムトリシタビン/2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド;TLR8/TDF/エムトリシタビン/エルビテグラビル;TLR8/TAF/エムトリシタビン/エルビテグラビル;TLR8/TDF/エムトリシタビン/エファビレンツ;TLR8/TAF/エムトリシタビン/エファビレンツ;TLR8/TDF/エムトリシタビン/アタザナビル;TLR8/TAF/エムトリシタビン/アタザナビル;TLR8/TDF/エムトリシタビン/ダルナビル;TLR8/TAF/エムトリシタビン/ダルナビル;TLR8/TDF/エムトリシタビン/ラルテグラビル;TLR8/TAF/エムトリシタビン/ラルテグラビル;TLR8/TDF/エムトリシタビン/リルピビリン;TLR8/TAF/エムトリシタビン/リルピビリン;TLR8/TDF/エルビテグラビル/エファビレンツ;TLR8/TAF/エルビテグラビル/エファビレンツ;TLR8/TDF/エルビテグラビル/アタザナビル;TLR8/TAF/エルビテグラビル/アタザナビル;
TLR8/TDF/エルビテグラビル/ダルナビル;TLR8/TAF/エルビテグラビル/ダルナビル;
TLR8/TDF/エルビテグラビル/ラルテグラビル;TLR8/TAF/エルビテグラビル/ラルテグラビル;
TLR8/TDF/エルビテグラビル/リルピビリン;TLR8/TAF/エルビテグラビル/リルピビリン;
TLR8/TDF/エファビレンツ/アタザナビル;TLR8/TAF/エファビレンツ/アタザナビル;TLR8/TDF/エファビレンツ/ダルナビル;TLR8/TAF/エファビレンツ/ダルナビル;TLR8/TDF/エファビレンツ/ラルテグラビル;TLR8/TAF/エファビレンツ/ラルテグラビル;TLR8/TDF/エファビレンツ/リルピビリン;TLR8/TAF/エファビレンツ/リルピビリン;TLR8/TDF/アタザナビル/ダルナビル;TLR8/TAF/アタザナビル/ダルナビル;TLR8/TDF/アタザナビル/ラルテグラビル;TLR8/TAF/アタザナビル/ラルテグラビル;
TLR8/TDF/アタザナビル/リルピビリン;TLR8/TAF/アタザナビル/リルピビリン;TLR8/TDF/ダルナビル/ラルテグラビル;TLR8/TAF/ダルナビル/ラルテグラビル;TLR8/TDF/ダルナビル/リルピビリン;TLR8/TAF/ダルナビル/リルピビリン;
TLR8/エムトリシタビン/エルビテグラビル/エファビレンツ;TLR8/エムトリシタビン/エルビテグラビル/アタザナビル;TLR8/エムトリシタビン/エルビテグラビル/ダルナビル;TLR8/エムトリシタビン/エルビテグラビル/ラルテグラビル;TLR8/エムトリシタビン/エルビテグラビル/リルピビリン;TLR8/エムトリシタビン/エファビレンツ/アタザナビル;TLR8/エムトリシタビン/エファビレンツ/ダルナビル;TLR8/エムトリシタビン/エファビレンツ/ラルテグラビル;TLR8/エムトリシタビン/エファビレンツ/リルピビリン;TLR8/エムトリシタビン/アタザナビル/ダルナビル;TLR8/エムトリシタビン/アタザナビル/ラルテグラビル;TLR8/エムトリシタビン/アタザナビル/リルピビリン;TLR8/エムトリシタビン/ダルナビル/ラルテグラビル;TLR8I/エムトリシタビン/ダルナビル/リルピビリン;TLR8/エムトリシタビン/ラルテグラビル/リルピビリン;TLR8/エルビテグラビル/エファビレンツ/アタザナビル;TLR8/エルビテグラビル/エファビレンツ/ダルナビル;TLR8/エルビテグラビル/エファビレンツ/ラルテグラビル;TLR8/エルビテグラビル/エファビレンツ/リルピビリン;TLR8/エルビテグラビル/アタザナビル/ダルナビル;TLR8/エルビテグラビル/アタザナビル/ラルテグラビル;TLR8/エルビテグラビル/ラルテグラビル/リルピビリン;TLR8/エファビレンツ/アタザナビル/ダルナビル;TLR8/エファビレンツ/アタザナビル/ラルテグラビル;TLR8/エファビレンツ/アタザナビル/リルピビリン;TLR8/エファビレンツ/ダルナビル/ラルテグラビル;TLR8/エファビレンツ/ダルナビル/リルピビリン;TLR8/エファビレンツ/ラルテグラビル/リルピビリン;TLR8/アタザナビル/ダルナビル/ラルテグラビル;TLR8/アタザナビル/ダルナビル/リルピビリン;TLR8/ダルナビル/ラルテグラビル/リルピビリン;TLR8/ドルテグラビル/アバカビル/ラミブジン;TLR8/(2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド/アバカビル/ラミブジン;TLR8/ラルテグラビル/ダルナビル;TLR8/ラルテグラビル/リトナビル/ダルナビル;TLR8/ラルテグラビル/コビシスタット/ダルナビル;TLR8/ラルテグラビル/アタザナビル;
TLR8/ラルテグラビル/アタザナビル/マラビロク;TLR8/ラルテグラビル/マラビロク/エトラビリン;
TLR8/ラルテグラビル/マラビロク/リルピビリン;TLR8/マラビロク/ダルナビル/リトナビル;TLR8/マラビロク/ダルナビル/コビシスタット;TLR8/ラルテグラビル/ダルナビル/リトナビル/マラビロク;
TLR8/ラルテグラビル/ダルナビル/コビシスタット/マラビロク;TLR8/ラルテグラビル/ダルナビル/リトナビル/エトラビリン;
TLR8/ラルテグラビル/ダルナビル/コビシスタット/エトラビリン;TLR8/アタザナビル/リトナビル/エファビレンツ;
TLR8/アタザナビル/コビシスタット/エファビレンツ;TLR8/ラルテグラビル/エトラビリン;TLR8/リトナビル/ロピナビル/ラルテグラビル;TLR8/コビシスタット/ロピナビル/ラルテグラビル;
TLR8/リトナビル/ダルナビル/エトラビリン;TLR8/コビシスタット/ダルナビル/エトラビリン;
TLR8/リトナビル/ロピナビル;およびTLR8/リトナビル/ロピナビル/マラビロク。
さらなる特定の実施形態は、a)薬学的有効量の本明細書の式および具体例のそれぞれの化合物を含めたTLR8調節性化合物、b)薬学的に受容可能な賦形剤、ならびにc)5つまたはそれよりも多い抗ウイルス剤の組み合わせの組み合わせを含む。これらの組み合わせは、薬学的組成物を調製するために使用することができ、かつ/または本明細書中に記載される方法のそれぞれにおいて併用され得る。このような組み合わせは、例えばTLR8調節性化合物が、それぞれ式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれである、各組み合わせにおける個々の実施形態を含めた、本明細書の式および具体例のそれぞれの化合物を含む薬学的有効量のTLR8調節性化合物、ならびに以下の個々の各群の抗ウイルス剤を含む:
TDF/エムトリシタビン/アタザナビル/リトナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/アタザナビル/リトナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/アタザナビル/コビシスタット/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/アタザナビル/コビシスタット/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/アタザナビル/リトナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/アタザナビル/リトナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/アタザナビル/コビシスタット/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/アタザナビル/コビシスタット/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/ダルナビル/リトナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/ダルナビル/リトナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/ダルナビル/コビシスタット/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/ダルナビル/コビシスタット/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/ダルナビル/リトナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/ダルナビル/リトナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/ダルナビル/コビシスタット/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/ダルナビル/コビシスタット/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/エファビレンツ/リトナビル/ロピナビル/マラビロク;
TAF/エムトリシタビン/エファビレンツ/リトナビル/ロピナビル/マラビロク;
TDF/エムトリシタビン/エファビレンツ/コビシスタット/ロピナビル/マラビロク;
TAF/エムトリシタビン/エファビレンツ/コビシスタット/ロピナビル/マラビロク;
TDF/エムトリシタビン/コビシスタット/ロピナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/コビシスタット/ロピナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/リトナビル/ロピナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/リトナビル/ロピナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/コビシスタット/ロピナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/コビシスタット/ロピナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/リトナビル/ロピナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/リトナビル/ロピナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/コビシスタット/ホスアンプレナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/コビシスタット/ホスアンプレナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/リトナビル/ホスアンプレナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/リトナビル/ホスアンプレナビル/マラビロク/ラルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/コビシスタット/ホスアンプレナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TAF/エムトリシタビン/コビシスタット/ホスアンプレナビル/マラビロク/ドルテグラビル;
TDF/エムトリシタビン/リトナビル/ホスアンプレナビル/マラビロク/ドルテグラビル;および
TAF/エムトリシタビン/リトナビル/ホスアンプレナビル/マラビロク/ドルテグラビル。
前述の組み合わせのそれぞれにおいて、各組み合わせの特定の薬剤は、当該分野で公知の任意の薬学的有効量で投与され得る。特定の実施形態において、薬剤は、それらを以下の個々の用量で含む組み合わせで利用される:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)約250mg〜約350mg/用量;TAF約5mg〜約50mg、エムトリシタビン約150mg〜約250mg/用量;エルビテグラビル(コビシスタットまたはリトナビルなどのブースト剤と合わせて投与される場合)約100mg〜約200mg/用量、およびブーストされていないエルビテグラビル約800mg〜約1200mg;エファビレンツ約500mg〜約700mg/用量;アタザナビル約250mg〜約350mg/用量;ダルナビル約700mg〜約900mg/用量;ラルテグラビル約350mg〜約450mg/用量;リルピビリン約20mg〜約30mg/用量(またはリルピビリンHCLとして約22.5mg〜約32.5mg/用量);リトナビル約50mg〜約150mg/用量;ドルテグラビル約30mg〜約70mg/用量、アバカビル約500mg〜約700mg/用量、ラミブジン約250mg〜約350mg/用量、GSK1265744約10mg〜約50mg/用量、コビシスタット約100mg〜200mg/用量、アタザナビル約250mg〜約350mg/用量、マラビロク約100mg〜約200mg/用量、エトラビリン約100mg〜約300mg/用量、ロピナビル約300mg〜約500mg/用量、およびジドブジン約500mg〜約750mg/日。
他の特定の実施形態において、薬剤は、それらを以下の個々の用量で含む組み合わせで利用される:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)約275mg〜約325mg/用量;TAF約5mg〜約30mg、エムトリシタビン約175mg〜約225mg/用量;エルビテグラビル約125mg〜約175mg/用量(コビシスタットまたはリトナビルなどのブースト剤によってブーストされる場合);エファビレンツ約550mg〜約650mg/用量;アタザナビル約275mg〜約325mg/用量;ダルナビル約750mg〜約850mg/用量;ラルテグラビル約375mg〜約425mg/用量;リルピビリン約22mg〜約28mg/用量(またはリルピビリンHCLとして約24.5mg〜約30.5mg/用量);リトナビル約75mg〜約125mg/用量;ドルテグラビル約40mg〜約60mg/用量、アバカビル約550mg〜約650mg/用量、ラミブジン約275mg〜約325mg/用量、GSK1265744約20mg〜約40mg/用量、コビシスタット約125mg〜175mg/用量、アタザナビル約275mg〜約325mg/用量、マラビロク約125mg〜約175mg/用量、エトラビリン約150mg〜約250mg/用量、ロピナビル約350mg〜約450mg/用量、およびジドブジン約550mg〜約650mg/日。
さらなる特定の実施形態において、薬剤は、それらを以下の個々の用量で含む組み合わせで利用される:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)約300mg/用量;TAF約25mg/用量または約10mg/用量(ブースト剤、例えばコビシスタットまたはリトナビルの存在下で)、エムトリシタビン約200mg/用量;エルビテグラビル約150mg/用量(コビシスタットまたはリトナビルによってブーストされる場合);エファビレンツ約600mg/用量;アタザナビル約300mg/用量;ダルナビル約800mg/用量;ラルテグラビル約400mg/用量;リルピビリン約25mg/用量(またはリルピビリンHCLとして約27.5mg/用量);リトナビル約100mg/用量;ドルテグラビル約50mg/用量、アバカビル約600mg/用量、ラミブジン約300mg/用量、GSK1265744約30mg/用量、コビシスタット約150mg/用量、アタザナビル約300mg/用量、マラビロク約150mg/用量、エトラビリン約200mg/用量、ロピナビル約400mg/用量、およびジドブジン約600mg/日。
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれを含む、前述の組み合わせにおけるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、本明細書中に記載されるとおり治療有効量で投与され得る。
TLR8調節性化合物に関する用量範囲のそれぞれは、薬学的組成物および薬学的組み合わせおよびレジメンにおいて、先に論じられている他の組み合わせ薬剤に関する用量のそれぞれと合わせられ得ると理解される。例えば、TLR8/TDF/エムトリシタビン/ドルテグラビルとして先に列挙されている組み合わせは、1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約250mg〜350mgのTDF/1用量あたり約150mg〜約250mgのエムトリシタビン/1用量あたり約30mg〜約70mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約275mg〜325mgのTDF/1用量あたり約175mg〜約225mgのエムトリシタビン/1用量あたり約40mg〜約60mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり300mgのTDF/1用量あたり200mgのエムトリシタビン/1用量あたり50mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約250mg〜350mgのTDF/1用量あたり約150mg〜約250mgのエムトリシタビン/1用量あたり約30mg〜約70mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約275mg〜325mgのTDF/1用量あたり約175mg〜約225mgのエムトリシタビン/1用量あたり約40mg〜約60mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり300mgのTDF/1用量あたり200mgのエムトリシタビン/1用量あたり50mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約250mg〜350mgのTDF/1用量あたり約150mg〜約250mgのエムトリシタビン/1用量あたり約30mg〜約70mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約275mg〜325mgのTDF/1用量あたり約175mg〜約225mgのエムトリシタビン/1用量あたり約40mg〜約60mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり300mgのTDF/1用量あたり200mgのエムトリシタビン/1用量あたり50mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約250mg〜350mgのTDF/1用量あたり約150mg〜約250mgのエムトリシタビン/1用量あたり約30mg〜約70mgのドルテグラビル;1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり約275mg〜325mgのTDF/1用量あたり約175mg〜約225mgのエムトリシタビン/1用量あたり約40mg〜約60mgのドルテグラビル;および1用量あたり治療有効量のTLR8/1用量あたり300mgのTDF/1用量あたり200mgのエムトリシタビン/1用量あたり50mgのドルテグラビルを含む。本明細書中に列挙されている薬剤の組み合わせごとに、対応する用量範囲の組み合わせのそれぞれが含まれると理解される。この段落における特定の組み合わせごとに対応する組み合わせが存在する、対応する組み合わせが企図され、ここでTLR8は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれを含むと理解される。また、同じく幅広い所期の組み合わせが、TLR8調節性化合物をHIV薬剤と合わせた先に列挙されている製剤のそれぞれに適用され、それらの組み合わせのそれぞれが、本明細書の方法において使用される実施形態が存在すると理解される。
さらに別の実施形態において、本願は、
a)本明細書中に記載されるTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルを含む、第一の薬学的組成物と、
b)HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、HIVカプシド阻害剤、インターフェロン、免疫調節サイトカイン(IL−7、IL−15)、リバビリンアナログ、NS3プロテアーゼ阻害剤、アルファ−グルコシダーゼ1阻害剤、肝臓保護剤、HCVのヌクレオチド阻害剤、HCVのヌクレオシド阻害剤、HCVの非ヌクレオシド阻害剤、およびHCVを処置するための他の薬物、ならびにそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つのさらなる治療剤を含む、第二の薬学的組成物と
を含む、併用医薬品を提供する。本明細書の方法において有用な形態のIL−15には、ヘテロ二量体hetIL−15、組換えヒトIL−15(rhIL15)、およびIL−15融合タンパク質を含めた、ヒト天然および組換えIL−15が含まれる。
処置方法、薬学的組成物、レジメン、およびキットを含めた、「薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩」を含む本明細書の実施形態のそれぞれにおいて、全ての他の構成成分または構成要素が元の実施形態について定義されているとおりである別個のさらなる実施形態が想定されると理解され、「TLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩」は、別個の実施形態において、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)および(IVd)の群のそれぞれから選択される化合物、ならびに実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩である。
HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現の誘導
HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、ここでヒトにおける活性なHIV遺伝子発現は、抗レトロウイルス治療の投与によって抑制されており、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、ここでヒトにおける活性なHIV遺伝子発現は、併用抗レトロウイルス治療の投与によって抑制されており、この方法は、薬学的有効量の式IIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、この方法は、活性なHIV複製が抑制されるまで、併用抗レトロウイルス治療を投与し、その後、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
併用抗レトロウイルス治療を受けているHIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
ヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
また、ヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
また、ヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を誘導する別個の方法が提供され、それらの別個の方法のそれぞれは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、そのヒトに投与する工程を包含する。
潜在性感染原
HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原におけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原におけるHIV遺伝子発現を誘導する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を誘導する20の別個の方法が提供され、それらの別個の方法のそれぞれは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。このような方法の1つは、薬学的有効量の式(J)、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含し、別の方法は、薬学的有効量の式I等を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含すると理解される。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を誘導する別個の方法が提供され、各方法は、薬学的有効量の実施例1〜50の1つから選択される化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
本明細書に記載される方法、組み合わせ、および薬学的組成物ごとのさらなる実施形態は、以下を添加する工程をさらに包含する:1つまたはより多くの潜伏逆転剤(latency−reversing agent)(LRA)(潜伏逆転薬(LRD)としても公知である)、例えばヒドロキサム酸(またはヒドロキサメート)、例えばトリコスタチンAを含めたヒストンデアセチラーゼ阻害剤(例えば、ロミデプシン(romidepson));環式テトラペプチド(例えば、トラポキシンB)およびデプシペプチド;ベンズアミド;求電子性ケトン;脂肪族酸化合物、例えばフェニル酪酸およびバルプロ酸、ヒドロキサム酸、例えばボリノスタット(スベロイルアニリドヒドロキサム酸−SAHA)、ベリノスタット、LAQ824、パノビノスタット、ベンズアミド(例えば、エンチノスタット(MS−275)、CI994、モセチノスタット、4SC−202、アベキノスタット、ACTR、ACY−1215、AR−42、CG200745、CHR−2845、CHR−3996、CUDC−101、エンチノスタット、GATA、ギビノスタット、kevetrin、モセチノスタット、パノビノスタット、レスミノスタット(resminostat)、ロミデプシン、runx、SB939、スルホラファン、トリコスタチンA(TSA)、トリコスタチンB、トリコスタチンC、トラポキシンA、トラポキシンB、クラミドシン、酪酸のナトリウム塩(酪酸ナトリウム)、酪酸、フェニル酪酸のナトリウム塩、フェニル酪酸、スクリプタイド、FR901228、デプデシン、オキサムフラチン、ピロキサミド、アピシジンB、アピシジンC、Helminthsporium carbonum毒素、2−アミノ−8−オキソ−9、10−エポキシ−デカノイル、3−(4−アロイル−1H−ピロール−2−イル)−N−ヒドロキシ−2−プロペンアミド、スベロイルアニリドヒドロキサム酸、FK228またはm−カルボキシケイ皮酸ビス−ヒドロキサミド、ITF2357、MCT−1、MCT−3、NHC−51、ならびに参照によって本明細書に組み込まれるArchin MNら、AIDS 2009年;1799〜806頁に開示されているヒストンデアセチラーゼ阻害剤化合物のいずれか;
Akt経路モジュレーター、例えばジスルフィラム(Doyonら、AIDS 2013年1月14日;27巻(2号):F7〜F11頁);
メチル化阻害剤、例えばDNMTi、5−アザ−2’デオキシシチジン(5−アザ−dc)、デシタビン、DL−エチオニン、D−メチオニン、5−アザシチジン、5−アザ−2’デオキシシチジン、5,6−ジヒドロ−5−アザシチジン、5,6−ジヒドロ−5−アザ−2’デオキシシチジン、5−フルオロシチジン、5−フルオロ−2’デオキシシチジン、ならびに5−アザ−2’デオキシシトシン、5,6−ジヒドロ−5−アザ−2’デオキシシトシンおよび5−フルオロ(fiuoro)−2’デオキシシトシンを含有する短いオリゴヌクレオチド、プロカインアミド、ゼブラリン、および(−)−エピガロカテキン(egallocatechin)−3−ガレート;
タンパク質キナーゼC(PKC)モジュレーター、例えばインドラクタム、インゲノールおよびその誘導体、例えばインゲノールB、プロストラチン、ブリオスタチン、ロットレリン、イソキノリンスルホンアミドH−7およびそのアナログ、4−アミノメチル−1−[2,3−(ジ−n−デシルオキシ)n−プロピル]−4−フェニルピペリジン、フェノチアジン剤、タモキシフェン、ケルセチン、ベラパミル、アドリアマイシン、ポリミキシンB、ガングリオシド、サンギバマイシン、レチナール、スタウロスポリン、アミノアクリジン、スフィンゴシンおよび関連のスフィンゴ脂質(sphingohpid)、DAGラクトン、例えばHK654、HK434、HK602およびHK204;
サイトカインまたはサイトカインのモジュレーター、例えばTNF−α、TNF−β、IL−1、IL−6、IL−2、IL−4、IL−6、IL−7、IL−10、IL−15、IL−15SA(IL−15スーパーアゴニスト、例えばALT−803)、hetIL−15、Acrp30、AgRP、アンフィレギュリン、アンジオポエチン−1、AXL、BDNF、bFGF、BLC、BMP−4、BMP−6、b−NGF、BTC、CCL28、Ckベータ8−1、CNTF、CTACK CTAC、Skinkine、Dtk、EGF、EGF−R、ENA−78、エオタキシン、エオタキシン−2、MPIF−2、エオタキシン−3、MIP−4−アルファ、Fas Fas/TNFRSF6/Apo−I/CD95、FGF−4、FGF−6、FGF−7、FGF−9、Flt−3リガンドfms様チロシンキナーゼ−3、FKNまたはFK、GCP−2、GCSF、GDNF Glial、GITR、GITR、GM−CSF、GRO、GRO−a、HCC−4、造血成長因子、肝細胞成長因子、I−309、ICAM−1、ICAM−3、IFN−γ、IGFBP−1、IGFBP−2、IGFBP−3、IGFBP−4、IGFBP−6、IGF−I、IGF−I SR、IL−1a、IL−1β、IL−1、IL−1R4、ST2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−8、IL−10、IL−11、IL−12p40、IL−12p70、IL−13、IL−16、IL−17、IL−21、1−TAC、アルファ化学誘引物質、リンホタクチン、MCP−1、MCP−2、MCP−3、MCP−4、M−CSF、MDC、MIF、MIG、MIP−I、MIP−Iβ、MIP−Iδ、MIP−3a、MIP−3β、MSP−a、NAP−2、NT−3、NT−4、オステオプロテゲリン、オンコスタチンM、PARC、PDGF、P1GF、RANTES、SCF、SDF−1、可溶性糖タンパク質130、可溶性TNFレセプターI、可溶性TNFレセプターII、TARC、TECK、TGF−ベータ1、TGF−ベータ3、TIMP−1、TIMP−2、TNF−a、TNF−β、トロンボポエチン、TRAIL R3、TRAIL R4、uPAR、VEGFおよびVEGF−D;
AV6のモジュレーター、HIV−1−反応性タンパク質因子(HRF)、キノリン−8−オール、ダクチノマイシン、アクラルビシン、シタラビン、PKC412、エングレリン(englarin)A、オキサリプラチン、1−シンナモイル−3,11−ジヒドロキシメリアカルピン(CDM)、ノルジヒドログアヤレチン酸(NDGA)、およびクルクミン(Cur);
プロテアソーム阻害剤、例えばボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、オプロゾミブ、およびイキサゾミブ;
ヒストンメチルトランスフェラーゼ(methyltransferace)阻害剤、例えばSuv39H1の阻害剤(例えば、ケトシン)、EZH2の阻害剤(例えば、GSK343、E7438およびGSK−126)およびG9aの阻害剤(例えば、BIX−01249およびUNC−0638);
BRD4阻害剤、例えばJQ1([(R,S)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−1−チア−5,7,8,9a−テトラアザ−シクロペンタ[e]アズレン−6−イル]−酢酸tert−ブチルエステル)、GSK525762(IBETまたは(S)−2−(6−(4−クロロフェニル)−8−メトキシ−1−メチル−4H−ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−4−イル)−N−エチルアセトアミド)、OTX015(HY15743−(6S)−4−(4−クロロフェニル)−N−(4−ヒドロキシフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−アセトアミド)、CPI−0610およびTen−010;および
組換えHIV Tatタンパク質。
一過性HIVウイルス血症を誘導する方法
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、1mLあたり50コピー未満のHIV−1 RNAの血漿HIV−1 RNA濃度を有しており、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与して、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーを超えるHIV−1 RNAの濃度まで増大する工程を包含する。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーのHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも500コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーのHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも1,000コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーのHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも2,000コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、少なくとも3か月の期間にわたって1mLあたり50コピー未満のHIV−1 RNAの血漿HIV−1 RNA濃度を維持されており、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与して、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーを超えるHIV−1 RNAの濃度まで増大する工程を包含する。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーまたはそれ未満のHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも500コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーまたはそれ未満のHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも1,000コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーまたはそれ未満のHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも2,000コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、少なくとも6か月の期間にわたって1mLあたり50コピー未満のHIV−1 RNAの血漿HIV−1 RNA濃度を維持されており、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与して、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーを超えるHIV−1 RNAの濃度まで増大する工程を包含する。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーのHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも1,000コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。さらなる実施形態は、ヒトにおける血漿HIV−1 RNA濃度を、1mLあたり50コピーのHIV−1 RNAの濃度から1mLあたり少なくとも2,000コピーのHIV−1 RNAの濃度まで上昇させる、この方法を含む。さらなる別個の実施形態は、1mLあたり50コピーまたはそれ未満のHIV−1 RNAのウイルス濃度が、HIV−1に感染したヒトにおいて、少なくともa)1か月間、b)2か月間、c)3か月間、d)4か月間、e)5か月間、f)6か月間、g)7か月間、h)8か月間、i)9か月間、j)10か月間、k)11か月間、およびl)12か月間維持されていた、これらの方法のために存在する。さらなる別個の実施形態は、1mLあたり50コピーまたはそれ未満のHIV−1 RNAのウイルス濃度が、HIV−1に感染したヒトにおいて、a)約1か月間〜約3か月間、b)約2か月間〜約3か月間、c)約3か月間〜約6か月間、d)約6か月間〜約9か月間、e)約6か月間〜約1年、f)約9か月間〜約1年間、g)約10か月間〜約1年間、h)約1年間〜約1年3か月間、i)約1年間〜約1年6か月間、j)約1年間〜約1年9か月間、およびk)約1年間〜約2年間の期間にわたって維持されていた、これらの方法のために存在する。
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導する前述の方法には、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量のTLR8調節性化合物を含む、別個のさらなる実施形態が含まれる。
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法のそれぞれに含まれる別個のさらなる実施形態は、併用抗レトロウイルス治療が、本明細書に列挙されている抗レトロウイルス剤の組み合わせのそれぞれから選択される方法を含み、抗レトロウイルス剤のそれぞれ別個の組み合わせの使用は、別個の実施形態を構成する。
一例として、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、その併用抗レトロウイルス治療は、薬学的有効量のTDF、薬学的有効量のエムトリシタビン、および薬学的有効量のドルテグラビルを含み、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
さらなる別個の方法は、表A、B、C、D、E、F、G、H、I、およびJのそれぞれに列挙されている別個の組み合わせを個々に含む併用抗レトロウイルス治療が、薬学的有効量のTLR8モジュレーターと合わせて、HIV−1に感染したヒトに投与される前述の方法を含む。特定の実施形態において、TLRモジュレーターは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれである。
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、その併用抗レトロウイルス治療は、薬学的有効量のTDFまたはTAF、薬学的有効量のエルビテグラビル、薬学的有効量のコビシスタット、および薬学的有効量のエムトリシタビンを含み、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
ヒト/潜在性感染原における遺伝子発現の増強
HIVに感染したヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトのHIV感染T細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、a)HIVに感染したヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法、b)HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法、およびc)HIVに感染したヒトのHIV感染T細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法の別個の方法が提供され、これらの方法のそれぞれは、個々に、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。このような方法の1つは、薬学的有効量の式I、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含し、別の方法は、薬学的有効量の式I(a)等を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含すると理解される。
また、HIVに感染したヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する別個の方法が提供され、それらの別個の方法のそれぞれは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する方法が提供され、この方法は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。このような方法の1つは、薬学的有効量の式(J)、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含し、別の方法は、薬学的有効量の式(I)等を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含すると理解される。
また、HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原のHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現を増強する別個の方法が提供され、それらの別個の方法のそれぞれは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIV感染の処置方法
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する、方法が提供される。
また、ヒトのHIV感染を処置する方法であって、ヒトの血液または血漿で検出されたHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩(第二のレベルは、第一のレベルのヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低いヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む)を、それを必要とするヒトに投与する工程を包含する、方法が提供される。
薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程を包含する、ヒトのHIV感染を処置する本明細書の方法のそれぞれには、ヒトの血液または血漿中の第二のレベルのHIV濃度が、50コピー未満のHIV RNA/mlの血漿中ウイルス量(VL)を含む方法を含む、さらなる実施形態が含まれる。それらの方法のそれぞれに含まれるさらなる別個の実施形態は、ヒトの血液または血漿中の第二のレベルのHIVレベルが、a)40コピー未満のHIV RNA/ml、b)30コピー未満のHIV RNA/ml、c)20コピー未満のHIV RNA/ml、d)10コピー未満のHIV RNA/ml、e)5コピー未満のHIV RNA/ml、f)3コピー未満のHIV RNA/ml、1コピー未満のHIV RNA/ml、および0.5コピー未満のHIV RNA/mlの血漿中ウイルス量(VL)を含む、記載されている方法を含む。
前述のHIV感染を処置する方法のそれぞれには、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量のTLR8調節性化合物を含む、別個のさらなる実施形態が含まれる。
抗レトロウイルス剤およびTLR8モジュレーターを合わせたHIV処置
薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩、および併用抗レトロウイルス治療を、そのヒトに投与する工程を包含する、ヒトのHIV−1感染を処置する方法が提供される。特定の実施形態において、TLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩は、併用抗レトロウイルス治療を投与する前に投与される。
前述のヒトのHIV−1感染を処置する方法には、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量のTLR8調節性化合物を含む、別個のさらなる実施形態が含まれる。
前述のヒトのHIV−1感染を処置する方法には、併用抗レトロウイルス治療が、本明細書に列挙されている抗レトロウイルス剤の組み合わせのそれぞれから選択されるさらなる実施形態が含まれ、抗レトロウイルス剤のそれぞれ別個の組み合わせの使用は、別個の実施形態を構成する。
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトのHIV−1感染を処置する方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
前述のHIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトのHIV−1感染を処置する方法には、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量のTLR8調節性化合物を含む、別個のさらなる実施形態が含まれる。
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトのHIV−1感染を処置する前述の方法のそれぞれに含まれる別個のさらなる実施形態は、併用抗レトロウイルス治療が、本明細書に列挙されている抗レトロウイルス剤の組み合わせのそれぞれから選択される方法を含み、抗レトロウイルス剤のそれぞれ別個の組み合わせの使用は、別個の実施形態を構成する。
一例として、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトのHIV−1感染を処置する方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、その併用抗レトロウイルス治療は、薬学的有効量のTDF、薬学的有効量のエムトリシタビン、および薬学的有効量のドルテグラビルを含み、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
さらなる別個の方法は、表A、B、C、D、E、F、G、H、I、およびJのそれぞれに列挙されている別個の組み合わせを個々に含む併用抗レトロウイルス治療が、薬学的有効量のTLR8調節性化合物と合わせて、HIV−1に感染したヒトに投与される、前述の方法を含む。
また、HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトのHIV−1感染を処置する方法が提供され、ここでHIVに感染し、ウイルス抑制されたヒトは、併用抗レトロウイルス治療を受けており、その併用抗レトロウイルス治療は、薬学的有効量のTDFまたはTAF、薬学的有効量のエルビテグラビル、薬学的有効量のコビシスタット、および薬学的有効量のエムトリシタビンを含み、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程を包含する。
さらなる別個の方法は、併用抗レトロウイルス剤の表A、B、C、D、E、F、G、H、I、およびJに列挙されている別個の組み合わせを個々に含む併用抗レトロウイルス治療が、薬学的有効量のTLR8調節性化合物と合わせて、HIV−1に感染したヒトに投与される、前述の方法を含む。
また、ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿で検出されたHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量の抗レトロウイルス剤(第二のレベルは、第一のレベルのヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低いヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む)を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程と
を包含する、方法が提供される。
また、ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿で検出されたHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメン(第二のレベルは、第一のレベルのヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低いヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む)を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程と
を包含する、方法が提供される。
また、ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿で検出されたHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低減するのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメン(第二のレベルは、第一のレベルのヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低いヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む)を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程と
を包含する、方法が提供される。
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿中で検出されたHIVレベルを、特定のレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与する工程と
を包含する、方法が提供される。
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満まで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後に、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与することを包含する第二の工程と
を包含する、方法が提供される。
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血漿中のHIVレベルを、50コピー未満のHIV RNA/mlまで低減するのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後に、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与することを包含する第二の工程と
を包含する、方法が提供される。
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満まで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後に、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量のTLR8調節性化合物を、そのヒトに投与することを包含する第二の工程と
を包含する、方法が提供される。
ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満まで低下させるのに十分な薬学的有効量の抗レトロウイルス剤または併用抗レトロウイルス治療(cART)レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、第一の工程の後に、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメン、および薬学的有効量のTLR8調節性化合物を、そのヒトに投与することを包含する第二の工程とを包含する、ヒトのHIV感染を処置する本明細書の方法のそれぞれには、抗レトロウイルス剤またはcARTレジメン、およびTLR8調節性化合物の両方がヒトに毎日投与される、さらなる実施形態が含まれる。ヒトのHIV感染を処置する本明細書のこれらの方法のそれぞれには、抗レトロウイルス剤またはcARTレジメンがヒトに毎日投与され、TLR8調節性化合物が毎日よりも少ない頻度で投与される、さらなる実施形態が含まれる。ヒトのHIV感染を処置するこれらの方法のそれぞれに含まれる別個のさらなる実施形態は、抗レトロウイルス剤またはcARTレジメンを、ヒトに毎日投与すること、およびTLR8調節性化合物を、ヒトに2日ごとに1回もしくは2回、または3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、45日もしくは60日ごとに1回もしくは2回投与することを包含する。
また、第二の工程において、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)の群の1つもしくはより多くの別個の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩をそれぞれ利用する、前述の方法に含まれる別個の方法が提供される。このような方法の1つは、前述のとおりであり、第二の工程では、ヒトは、薬学的有効量の式(J)、またはその薬学的に受容可能な塩を投与され、別の方法は、薬学的有効量の式(I)等を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
一例として、ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満まで低下させるのに十分な薬学的有効量の抗レトロウイルス剤または併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後に、薬学的有効量の抗レトロウイルス剤または併用抗レトロウイルス治療レジメン、および薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、そのヒトに投与することを包含する第二の工程と
を包含する、方法が提供される。
第一の工程が、ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満まで低下させるのに十分な薬学的有効量の抗レトロウイルス剤または併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与することを包含する、ヒトのHIV感染を処置する本明細書の方法のそれぞれには、検出可能なレベル未満のヒトの血液または血漿中のHIVレベルが、50コピー未満のHIV RNA/mlの血漿中ウイルス量(VL)を含む方法を含む、さらなる実施形態が含まれる。それらの方法のそれぞれに含まれるさらなる別個の実施形態は、検出可能なレベル未満のヒトの血液または血漿中のHIVレベルが、a)40コピー未満のHIV RNA/ml、b)30コピー未満のHIV RNA/ml、c)20コピー未満のHIV RNA/ml、d)10コピー未満のHIV RNA/ml、e)5コピー未満のHIV RNA/ml、f)3コピー未満のHIV RNA/ml、1コピー未満のHIV RNA/ml、および0.5コピー未満のHIV RNA/mlの血漿中ウイルス量(VL)を含む、記載されている方法を含む。
血液または血漿中のHIV RNA濃度を決定するのに有用な非限定的アッセイには、COBAS(登録商標)AMPLICOR HIV−1 MONITOR試験、v1.5(50〜750,000コピー/mLのHIV−1 RNAを定量)、COBAS(登録商標)AmpliPrep/COBAS(登録商標)TaqMan(登録商標)HIV−1試験、v2.0(20〜10,000,000コピー/mLのHIV−1 RNAを定量)、Abbott RealTime HIV−1アッセイ(ヒト血漿中40〜10,000,000コピー/mLのHIV−1を定量)、または超高感度単一コピー定量的PCRアッセイ(SCA、iSCA、またはgSCA)が含まれる。他の有用なアッセイには、VERSANT(登録商標)HIV−1 RNA 1.0アッセイ(kPCR)、NucliSENS EasyQ(登録商標)HIV−1 v2.0アッセイ、およびAPTIMA(登録商標)HIV−1 RNA定性アッセイが含まれる。
本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するために含まれる併用抗レトロウイルス治療および組成物には、以下の市販製品が含まれる:
a)STRIBILD(登録商標)錠剤(エルビテグラビル150mg、コビシスタット150mg、エムトリシタビン200mg、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300mg)(Gilead Sciences,Inc.)、
b)TRUVADA(登録商標)錠剤(エムトリシタビン200mg、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300mg)(Gilead Sciences,Inc.)、
c)ATRIPLA(登録商標)錠剤(エファビレンツ600mg、エムトリシタビン200mg、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300mg)(Gilead Sciences,Inc.)、
d)COMPLERA(登録商標)錠剤(エムトリシタビン200mg、リルピビリン25mg、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300mg)(Gilead Sciences,Inc.)、
e)EPZICOM(登録商標)錠剤(600mg当量ベースのアバカビル硫酸塩、ラミブジン300mg)、
f)COMBIVIR(登録商標)錠剤(ラミブジン150mg、ジドブジン300mg(GlaxoSmithKline)、
g)TIVICAY(登録商標)錠剤(ドルテグラビル50mg)
h)TRIUMEQ(登録商標)錠剤(アバカビル600mg、ドルテグラビル50mg、ラミブジン300mg)および
i)TRIVIR(登録商標)錠剤(300mg当量ベースのアバカビル硫酸塩、ラミブジン150mg、300mgジドブジン)。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、
a)薬学的有効量のエルビテグラビル、
b)薬学的有効量のコビシスタット、
c)薬学的有効量のエムトリシタビン、および
d)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩
の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、
a)薬学的有効量のエムトリシタビン、および
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩
の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、
a)薬学的有効量のリルピビリン、
b)薬学的有効量のエムトリシタビン、および
c)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩
の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、
a)(2R,5S,13aR)−8−ヒドロキシ−7,9−ジオキソ−N−(2,4,6−トリフルオロベンジル)−2,3,4,5,7,9,13,13a−オクタヒドロ−2,5−メタノピリド[1’,2’:4,5]ピラジノ[2,1−b][1,3]オキサゼピン−10−カルボキサミド、
b)薬学的有効量のエムトリシタビン、および
c)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩
の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、
a)薬学的有効量のドルテグラビル、
b)薬学的有効量のコビシスタット、
c)薬学的有効量のエムトリシタビン、および
d)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩
の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、
a)薬学的有効量のアタザナビル、またはその薬学的に受容可能な塩、例えばアタザナビル硫酸塩、および
b)薬学的有効量のコビシスタット
の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、a)薬学的有効量のTDF、b)薬学的有効量のエムトリシタビン、ならびにc)薬学的有効量のエファビレンツ、リルピビリン、エルビテグラビル、エファビレンツ、アタザナビル、ダルナビル、ドルテグラビル、ラルテグラビル、およびチプラナビルの群から選択される化合物の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用するための、a)薬学的有効量のTAF、b)薬学的有効量のエムトリシタビン、ならびにc)薬学的有効量のエファビレンツ、リルピビリン、エルビテグラビル、エファビレンツ、アタザナビル、ダルナビル、ラルテグラビル、ドルテグラビル、およびチプラナビルの群から選択される化合物の抗レトロウイルス性組み合わせが含まれる。
また、ヒトのHIV感染を排除する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程を包含する。
ヒトのHIV感染を排除する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の1つまたはより多くの抗レトロウイルス剤を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
また、ヒトのHIV感染を排除する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と
を包含する。
また、ヒトのHIV感染を排除する方法が提供され、この方法は、
c)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
d)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と
を包含する。
本明細書に記載されるヒトのHIV感染を排除する方法のそれぞれには、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)もしくは(IVd)を含む群、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩から選択される、さらなる別個の実施形態が含まれる。
薬学的有効量の抗レトロウイルス剤または併用抗レトロウイルス治療(cART)レジメンを、それを必要とするヒトに投与する工程と、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび薬学的有効量のTLR8調節性化合物を、ヒトに投与する工程を包含する、ヒトのHIV感染を排除する本明細書の方法のそれぞれには、抗レトロウイルス剤またはcARTレジメン、およびTLR8調節性化合物の両方がヒトに毎日投与される、さらなる実施形態が含まれる。ヒトのHIV感染を処置する本明細書のこれらの方法のそれぞれには、抗レトロウイルス剤またはcARTレジメンがヒトに毎日投与され、TLR8調節性化合物が毎日よりも少ない頻度で投与される、さらなる実施形態が含まれる。ヒトのHIV感染を処置するこれらの方法のそれぞれに含まれる別個のさらなる実施形態は、抗レトロウイルス剤またはcARTレジメンを、ヒトに毎日投与すること、およびTLR8調節性化合物を、ヒトに2日ごとに1回もしくは2回、または3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、15日、16日、17日、18日、19日、20日、21日、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、45日もしくは60日ごとに1回もしくは2回投与することを包含する。
cARTの組み合わせおよびレジメン
上記処置の方法のそれぞれは、抗レトロウイルス化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の組み合わせを利用することができる。これらの処置方法に使用することができる、特定の用量範囲の抗レトロウイルス剤の組み合わせの例が以下の表に含まれている。本明細書の処置方法の実施において、各組み合わせに対して列挙された抗レトロウイルス剤は、単一の薬学的組成物で一緒に、または、1つの薬剤ごとの単一の錠剤もしくは経口液剤などの分割された形態で、または異なる群の薬剤を組み合わせた異なる薬学的組成物で投与してもよいことが理解されている。列挙した各薬剤の量は、各薬剤の1日投薬量であることを意図するが、ただし、1日用量は、本発明の処置方法において、それを必要とするヒトに、1日あたり各薬剤の単回用量として投与されてもよいし、またはこれを分割して、1日あたり複数回用量で投与してもよく、例えば、1日用量を2回、3回、または4回の分割用量に分割して、1日2回、1日3回、または1日4回のレジメンで投与してもよい。
以下の薬学的組成物の表のそれぞれに列挙された薬剤の組み合わせは、本明細書の方法のそれぞれにおいて使用することができる。本明細書で論じた個々の方法のそれぞれに対して、以下の薬学的組成物の表に列挙された薬学的組み合わせのそれぞれが個々の方法のそれぞれにおいて使用される別個の方法が存在することが理解されている。例えば、上に記載されているように、ヒトにおいてHIV感染を処置する8つの別個の方法が併用抗レトロウイルス表Aに提供されており、これらは、組み合わせ例A−1、A−2、A−3、A−4、A−5.A−6、A−7、およびA−8に列挙された薬剤の組み合わせを、薬学的有効量の本明細書に記載のTLR8調節性化合物と組み合わせて、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
ウイルス血症およびHIVウイルス量の慢性セットポイントの低下
HIVに感染したヒトにおいてHIVウイルス血症を減少させる方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的有効量を、ヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいてHIVウイルス血症を減少させる方法がまた提供され、HIVに感染したヒトは1つまたはより多くの抗ウイルス剤での処置を受け、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的有効量を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的有効量を、ヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的有効量を、ヒトに投与する工程を包含する。
併用抗レトロウイルス治療を受けているHIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的有効量を、併用抗レトロウイルス治療を受けているHIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
高活性抗レトロウイルス治療を受けているHIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法がさらに提供され、この方法は、薬学的有効量の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的有効量を、高活性抗レトロウイルス治療を受けているHIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいてHIVウイルス血症を減少させ、HIVに感染したヒトにおいてHIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる別個の方法もまた提供され、別個の方法のそれぞれは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法が提供され、この方法は、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満に低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後の第二の工程であって、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、ヒトに投与することを包含する第二の工程と
を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法がまた提供され、この方法は、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVの慢性セットポイントを、50コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿である第一のレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後の第二の工程であって、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、ヒトに投与して、ヒトの血液または血漿中のHIVの慢性セットポイントを第二のレベルまで低下させることを包含する第二の工程と
を包含し、第二のレベルは第一のレベル未満である。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法が提供され、この方法は、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVレベルを、検出可能なレベル未満に低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後の第二の工程であって、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、ヒトに投与することを包含する第二の工程と
を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる方法がまた提供され、この方法は、
a)ヒトの血液または血漿中のHIVの慢性セットポイントを、50コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿である第一のレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、
b)第一の工程の後の第二の工程であって、薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンおよび式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、ヒトに投与して、ヒトの血液もしくは血漿中のHIVの慢性セットポイントを第二のレベルまで低下させることを包含する第二の工程と
を包含し、第二のレベルは第一のレベル未満である。
上記に記載されている方法のそれぞれの範囲内の9つの追加の別個の実施形態であって、1つの実施形態それぞれにおいて、HIVに感染したヒトにおいてHIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる明示された方法が、記載の方法をそれぞれ含み、ヒトの血液または血漿中のHIVの慢性セットポイントの第二のレベルが、ヒトの血漿中の以下の濃度である、実施形態:a)40コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;b)30コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;c)20コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;d)10コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;e)5コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;f)3コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;g)1コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;h)0.5コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;i)0.3コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿;およびj)0.1コピー未満のHIV−1 RNA/mlの血漿。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させる上記の方法のそれぞれの範囲内で別個の実施形態がまた提供され、それぞれが、第二の工程において、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の群の1つの別々の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を、ヒトに投与する工程を包含する。このような方法の1つは上に記載されている通りであり、第二の工程において、薬学的有効量の式(J)、またはその薬学的に受容可能な塩が、ヒトに投与され、別の方法は、薬学的有効量の式(I)を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する、などである。
HIVに感染したヒトにおいて、HIVウイルス量の慢性セットポイントを低下させるための、上記に列挙された方法のそれぞれにおいて、第一の工程における検出可能なレベルが50コピー未満のHIV−1 RNA/mLというヒトの血漿中濃度であるさらなる実施形態が存在する。
免疫活性を増強し、HIV遺伝子発現を増加させる
HIVに感染したヒトにおいて、免疫細胞活性を増強し、HIV遺伝子発現を増加させる方法が提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、免疫細胞活性を増強し、HIV遺伝子発現を増加させる方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、免疫細胞活性を増強し、HIV遺伝子発現を増加させる方法がまた提供され、この方法は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。このような方法の1つは、薬学的有効量の式I、またはその薬学的に受容可能な塩を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含し、別の方法は、薬学的有効量の式I(a)を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する、などであることが理解されている。
HIVに感染したヒトにおいて、免疫細胞活性を増強し、HIV遺伝子発現を増加させる別個の方法がまた提供され、別個の方法のそれぞれは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の1つから選択される薬学的有効量の化合物を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、免疫細胞活性を増強し、HIV遺伝子発現を増加させる方法のそれぞれの範囲内で、免疫細胞活性がそれぞれ、さらなる実施形態のそれぞれにおいて、以下の群から選択される活性の1つである、さらなる別個の実施形態が存在する:a)形質細胞様の樹状細胞(pDC)活性、b)B細胞活性;c)T細胞活性、d)CD4 T細胞活性、e)CD8 T細胞活性、およびf)ナチュラルキラー(NK)細胞活性、g)インバリアントNK T細胞活性、h)単球/マクロファージ活性、i)骨髄性樹状細胞(mDC)活性
抗ウイルス性効力を増強する
HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物および薬学的有効量の抗ウイルス剤を、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、2つまたはより多くの抗ウイルス剤の効力を増強する方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物および薬学的有効量の、2つまたはより多くの抗ウイルス剤のそれぞれを、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する方法の範囲内の別個の実施形態は、TLR8調節性化合物が、式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩である方法を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物および薬学的有効量の抗ウイルス剤および薬学的有効量のコビシスタットを、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する方法の範囲内の別個の実施形態は、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩である方法を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、薬学的有効量の抗ウイルス剤、および薬学的有効量のリトナビルを、HIVに感染したヒトに投与する工程を包含する。HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する方法の範囲内の別個の実施形態は、TLR8調節性化合物が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩である方法を包含する。
HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤の効力を増強する上記方法の追加の別個の実施形態は、式IIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の群から選択される方法を包含する。
抗ウイルス剤の効力を増強することとは、HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物の投与が、同じ投薬量またはレジメンの抗ウイルス剤を単独で投与することにより達成されることになる抗ウイルス活性よりも大きな抗ウイルス活性を達成することをいう。抗ウイルス剤の効力を増強することは、HIVに感染したヒトにおいて、抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物の投与が、同じ投薬量またはレジメンの抗ウイルス剤を単独で投与することにより達成されることになるものよりも低いウイルスセットポイントまたはより低いウイルス量を達成すること、ならびにより低い用量の抗ウイルス剤の投与を介して、ヒトにおいて所望のウイルスセットポイントまたはウイルス量を達成することを包含する。抗ウイルス剤の効力を増強することはまた、HIVに感染したヒトにおいてHIV感染の排除を達成することを包含する。
TLR8調節性化合物は、表AからJに列挙されたものを含めて、併用抗ウイルス剤の効力を増強するために、本明細書の方法において使用することができる。
HIVワクチン
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)ヒトに薬学的有効量のHIVワクチンを投与する工程と
を包含する。
本明細書に記載のTLR8調節性化合物はまた、本明細書の方法において、HIVワクチン、例えば、ペプチドワクチンなど、組換え型サブユニットタンパク質ワクチン(サブユニットタンパク質、gp120、gp140、およびgp160、HIV−1抗原(例えば、gag、pol、env、nef、rev、tat、vif、vpr、vpu、および抗原性タンパク質など、その改変体および融合タンパク質の群から選択されるものなどを含む)をコードする生ベクターワクチン)、不活化ワクチン、修飾エンベロープワクチン、レプリコン(ベネズエラウマ脳炎(VEE)、セムリキ森林熱ウイルス(SFV)を含む)、アデノ随伴ウイルス(AAV)(自己相補的アデノ随伴ウイルス(scAAV)を含む)、水疱性口炎ウイルス(VSV)、およびヒトパピローマウイルス(HPV)レプリコン系)、DNAワクチン、ワクチンの組み合わせ、およびウイルス様粒子ワクチン(偽ウイルス粒子ワクチン)と組み合わせて投与されてもよい。組換え型HIVワクチンは、アデノウイルス(Adenoviridae)、ポックスウイルス(Poxviridae)、ヘルペスウイルス(Herpesviridae)、またはアデノ随伴ウイルス、ならびにサイトメガロウイルス、カナリアポックス(carynpox)、風疹、ポリオウイルス、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、レンチウイルス、サルモネラ、カルメットゲラン桿菌(BCG)、およびセンダイベクターから開発されたものを含めて、当技術分野で公知のワクチンウイルスベクタープラットフォームを使用して生成することができる。
本明細書の方法と共に使用するためのHIVワクチンの例として、ALVAC−HIV MN120TMG(vCP205)、rgp120、単量体gp120、三量体gp120、gp120単量体+gp120三量体、MNrgp120/HIV−1およびGNE8 rgp120/HIV−1、ALVAC−HIV(vCP1521)、ALVAC+gp120/MF59、ALVAC−HIV MN120TMG(vCP205)、ALVAC(2)120(B,MN)GNP(vCP1452)、ALVAC(1)120(B,MN)GNP(vCP1433)、ALVAC−HIV+AIDSVAX(登録商標)B/E、ALVAC VIH 1433、AIDSVAX B/B、AIDSVAX B/E、tgAAC09(Gag−PR−RT AAV HIVワクチン)、Ad35、Ad35−GRIN/ENV、Ad35−GRIN、Ad35−ENV、SeV−G(NP)ワクチン、EN41−FPA2 HIV、EN41−UGR7C、Ad4−EnvC150、GSK 692342、GSK 732461、GSK 732462、MRKAd5 HIV−1 Gag、MRKAd5 HIV−1 gag/pol/nef、JS7 DNA、pGA2/JS7、Sub C gp140、三量体gp140、三量体gp140+単量体gp120、三量体gp140+三量体gp120、三量体gp140+単量体gp120+三量体gp120、TBC−M4、MVA−nef、rMVA−HIV(env/gag[TBC−M358]、tat/rev/nef−RT[TBC−M335]、rFPV−HIV(env/gag[TBC−F357]、tat/rev/nef−RT[TBC−F349]、TBC−3B、ADVAX e/g+ADVAX p/N−t(ADVAX)、MVA−C+gp140/MF59、DNA−C、DNA−C2、MVA−C、MVA HIV−B(MVATG17401)、MVA−mBN120B、MF59、MTP−PE/MF59、DNA−C2+MVA−C、DNA−C2+MVA−C+gp140/MF59、NYVAC、NYVAC−B/rAd5、rAd5/NYVAC−B NYVAC−HIV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA+NYVAC+gp120、NYVAC+gp120、Ad26、Ad26.ENVA.01(rAd26)、MVA、Ad26/MVA、HIV gp41、HIV gp41単量体、HIV gp41三量体、gp120、gp140、gp160、PENNVAX(登録商標)−B HIVワクチン、PENNVAX−G DNA、Salmonella typhi CVD 908−HIV−1 LAI gp120(VVG203)、HIV−1MN、rgp120/HIV−1MN、VRC4302、VRC−HIVDNA016−00−VP、VRC−HIVDNA009−00−VP、VRC−HIVDNA009−00−VP、VRC−HIVADV014−00−VP、gp160MN/LAI−2、VRC−HIVADV027−00−VP、VRC−HIVADV038−00−VP、VRC−HIVDNA044−00−VP、VRC−HIVDNA016−00−VP、VRC rAd5ワクチン(rAd5 gag−pol/envA/B/C)、HIV−v、LIPO−4、LIPO−5、LIPO−6T、修飾ワクシニアAnkara(MVA)ベクター化HIV−1(ADMVA)、CTL MEP/RC529−SE/GM−CSF(CTL MEP)、AVX101、REMUNE(登録商標)HIV−1免疫原、HIV p24/MF59、HIV−1 p24(gag)、HIV SF2 gp120/MF59、rgp120/HIV−1 SF−2(gp120)、rgp120/HIV−1 SF−2、MVA−CMDR、SCBaL/M9、DNA Nat−B env、NYVAC Nat−B env、DNA CON−S env、NYVAC CON−S env、DNAモザイクenv、NYVACモザイクenv、rAd5 env A、rAd5 env B、rAd5 env C、rAd5 gag−pol、GENEVAX−HIV(APL400−003)、rMVA−HIV(rMVA−HIV env/gag+rMVA−HIV tat/rev/nef−RT)、rFPV−HIV(rFPV−HIV env/gag+rFPV−HIV tat/rev/nef−RT)、HIV−1 gag DNAプラスIL−12 DNAアジュバント、DNA−HIV−PT123、DNA HIVIS、HIVIS 03 DNA、MVA−CMDR、EnvDNA、PolyEnv1、EnvPro、SAAVI DNA−C2、SAAVI MVA−C、HIV−1 C4−V3多価ペプチド、EP HIV−1043、EP HIV−1090、HIV−MAG、CN54gp140、CN54gp140/GLA−AF、HIV DNAプラスミド/組換え型鶏痘ベクター、HIV62B、MVA/HIV62、pGA2/JS7 DNA/MVA/HIV62、VSV−Indiana HIV gag、MRKAd5(クレードB)、クレードB gag DNA/PLG、MRKAd5 HIV−1 gag/pol/nef、env DNA/PLG、GEO−D03 DNA、三価MRKAd5 HIV−1 gag/pol/nef、HIVAC−1e、MVA.HIVconsv、pSG2.HIVconsv DNA、電気穿孔処理されたpSG2.HIVconsv、pHIS−HIV−AE、rAAV1−PG9DP、Ad5.ENVA.48 HIV−1、Ad26.ENVA.01 HIV−1、NefTat、gp120W61D、Profectus HIV MAG pDNA、pGA2/JS2プラスミドDNA、ChAdV63.HIVconsv、HIV gp120/NefTat/AS02A、rgp120/HIV−1IIIB、rgp120/HIV−1MN一価八量体V3ペプチドワクチン、HIV−1 C4−V3多価ペプチドワクチン、HIV−1 Gag−Pol DNA(APL400−047)、AFO−18、NYVAC−C、UBI HIV−1 MN PNDペプチド免疫原、UBI微粒子一価のHIV−1 MN分枝ペプチド、HIV p17/p24:Ty−VLP、A244 rgp120/HIV−1、Env2−3、MTP−PE/MF59、P3C541bリポペプチド、rAd5 Gag−Pol Env A/B/C、rAd5 Gag−Pol、Ad4−H5−VTN、EP−1233、MVA−mBN32、rVSV、pGA2/JS7 DNA、MVA/HIV62、pGA2/JS7(JS7)DNA、MVA62B、HIV−1 Tat/デルタ−V2 Envの組み合わせ、HIV−1 デルタ−V2 Env、GTU−マルチHIV B、E1M184Vペプチド、VCR−HIVDNA006−00−VP、HIV LFn−p24、VAC−3S、MYM−V101、DCVax−001、DCVaxプラスポリ−ICLC、Vacc−4x、TUTI−16、gp120/AS02A、gp120/nef/tat/SIV nef/AS02A、nef/tat/SIV nef/AS02A、gp120/nef/tat/SIV nef、nef/tat/SIV nef/AS06、VICHREPOL、Ad35−ENVA、Ad5HVR48.ENVA.01、ADVAX e/g、ADVAX p/n−t、子宮腟部CN54gp140−hsp70コンジュゲートワクチン(TL01)、DNA(HIV−1 CN54由来のGag、Pol、およびEnv遺伝子)+Tiantianワクシニアベクター、HIV−1 CN54 gag、HIV−1 CN54 pol、HIV−1 CN54 env、MV1−F4−CT1、MVA.HIVA、MVA HIV−B、rAd35、およびrVSVINHIV−1 Gagワクチン、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の方法においても使用することができるHIVワクチンおよびそれらの調製に有用なベクターの例として、それぞれの内容が参考として本明細書に援用されているUS2008/0199493 A1(Pickerら)、US2013/0142823(Pickerら)、US20040223977(Diamond)、WO2014039840(Levy)、WO2014026033(Yamamoto)、WO2013182660(Sorensenら)、WO2013110818(Branderら)、WO2013110790(Bomselら)、WO2013059442(Songら)、WO2012156750(Davisら)、WO2012137072(Andrieuら)、WO2012116142(Podackら)、US20120107910(Liuら)、WO2012018856(Rautsolaら)、US20120021000(Opendraら)、US20110305749(Ryttergaardら)、WO2011117408(Bourguignonら)、US20130195904A1(Augustら)、US20110159025(Littmanら)、US20110123485(Desrosiersら)、US20110311585A1(Berman)、US20110159025A1(Littmanら)、US20110014221(Kangら)、US20120263720A1(Gronvoldら)、US20100304483(Abulafia−Lapid)、US20100215695(Yu)、US20100135994(Banchereauら)、US20120045472A1(Harrisonら)、US20110195083A1(Anglisterら)、US7612173B2(Albrechtら)、US20080199493A1(Pickerら)、およびUS7364744B2(Hovanessianら)、US20150132332(Shaoら)、WO2015073291(Weinerら)、WO2015048512(Haynesら)、WO2015001128(Benarousら)、US20140302080(Barouchら)、(WO2014039840(Levyら)、WO2014026033(Yamamotoら)、WO2015007337(Hoieら)、US20150132255(Birgerら)、US20150050310(Branderら)、ならびにUS20150004190(Bomselら)において開示されているものが挙げられる。
ワクチンにアジュバント活性を提供する薬剤、例えば、TLR3、TLR4、TLR7、TLR9、NOD−1/2(NOD様レセプター)、およびRIG−I(RIG−I様レセプター)のアゴニストなどはまた、本明細書に記載の方法ならびにワクチンおよび方法の組み合わせにおいて有用である。
HIVワクチンの効力を増強する方法がまた提供され、この方法は、薬学的有効量のHIVワクチンおよび薬学的有効量のTLR8調節性化合物を、それを必要とするヒトに投与する工程を包含する。HIVワクチンの効力を増強する1つの方法はそれを必要とするヒトに薬学的有効量のTLR8調節性化合物を投与する第一の工程と、薬学的有効量のHIVワクチンを、それを必要とするヒトに投与する第二の工程とを包含する。HIVワクチンの効力を増強する別の方法は、薬学的有効量のHIVワクチンを、それを必要とするヒトに投与する第一の工程と、薬学的有効量のTLR8調節性化合物を、それを必要とするヒトに投与する第二の工程とを包含する。HIVワクチンの効力を増強するこれらの方法のそれぞれの範囲内の特定の別個の実施形態は、示された方法を含み、ここでTLR8調節性化合物は、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩から選択される化合物である。これらの方法における使用のためのHIVワクチンの非限定的例として、本明細書に記載のものが挙げられる。
HIV抗体
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法がまた提供され、この方法は、
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の2つまたはより多くのHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法がまた提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の2つまたはより多くのHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
それぞれが、すぐ上に記載されている式(I)の化合物およびHIV抗体の投与を介してヒトにおいてHIV感染を処置する方法を含む、さらなる別個の実施形態がまた提供され、別個の実施形態のそれぞれにおいて、式(I)の化合物は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、または実施例1から実施例118の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の群から選択される1つの化合物である。
それを必要とするヒトに薬学的有効量のTLR8調節性化合物、および薬学的有効量のHIV抗体を投与する工程を包含する、本明細書に記載の方法のそれぞれに対して、各薬剤を投与する順序を対象とするさらなる実施形態が存在する。
各方法の範囲内の1つの実施形態において、TLR8調節性化合物およびHIV抗体は、それぞれが同じ日に投与されるなど、ヒトに一緒に投与することができる。薬学的有効量の各薬剤は、例えば、1週間に1回、隔週に1回、3週ごとに1回、月に1回など、特定されたレジメンで投与することができる。各方法の範囲内の別の実施形態において、初回用量のTLR8調節性化合物およびHIV抗体は、ヒトに一緒に投与することができ、その後の投与は互い違いの時間点で投与することができる。例えば、各薬剤の初回用量に続いて、TLR8化合物は、ヒトに、毎日または2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、または15日の間隔で投与することができ、この場合HIV抗体は週1回、月2回、毎月などに投与される。
各方法の範囲内の別の実施形態において、TLR8調節性化合物を初期投与に投与することができ、HIV抗体は、ヒトに、その後の投与として、例えば、TLR8調節性化合物の投与の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日後に投与される。各方法の範囲内の別の実施形態において、HIV抗体を初期投与に投与することができ、TLR8調節性化合物は、ヒトに、その後の投与として、例えば、TLR8調節性化合物の投与の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日後に投与される。
同様の投与レジメンは、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれなどを含めた、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、薬学的有効量のHIV抗体、および併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程を包含する本明細書に記載の方法に対して理解され、各薬剤を投与する順序を対象とするさらなる実施形態が存在する。例えば、cARTまたはHAARTレジメンなどの抗レトロウイルス併用治療が、それを必要とするヒトにすでに投与されている事例では、TLR8調節性化合物およびHIV抗体が、上記にそれらに対して記載されているレジメンのいずれかを使用する進行中の抗レトロウイルス併用治療に追加されてもよい。各方法の範囲内のさらなる実施形態において、TLR8調節性化合物は、初期の薬剤として投与されてもよく、これに続いて、併用抗レトロウイルス治療の薬剤およびHIV抗体がその後に投与される。各方法の範囲内のさらなる実施形態において、TLR8調節性化合物およびHIV抗体は、上記にそれらに対して記載されているレジメンの1つで、それを必要とするヒトに投与されてもよく、併用抗レトロウイルス治療の薬剤は、その後の時間点において投与されてもよい。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程と
b)それを必要とするヒトに薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程と、
c)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
c)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
それぞれが、すぐ上に記載されているような、併用抗レトロウイルス治療、式(I)の化合物、およびHIV抗体の投与を介して、ヒトにおいてHIV感染を処置する方法を含む、さらなる別個の実施形態がまた提供され、別個の実施形態のそれぞれにおいて、式(I)の化合物は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、または実施例1から実施例118の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の群から選択される1つの化合物である。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法がまた提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の抗レトロウイルス剤を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
c)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法がまた提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
c)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を処置する方法が提供され、この方法は、
a)ヒトの血液または血漿中に検出されたHIVレベルを特定されたレベルまで低下させるのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
c)薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
それぞれが、すぐ上に記載されているような、ヒトの血液または血漿中に検出されたHIVレベルを特定されたレベルまで低下させるのに十分な併用抗レトロウイルス治療レジメン、式(I)の化合物、およびHIV抗体の投与を介して、ヒトにおいてHIV感染を処置する方法を含む、20のさらなる別個の実施形態がまた提供され、別個の実施形態のそれぞれにおいて、式IIの化合物は、式(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、または実施例1から実施例118の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の群から選択される1つの化合物である。
本明細書の方法において有用なHIV抗体として、以下が挙げられる:
gp120上のCD4結合部位に結合するものを含む、CD4−結合部位を対象とする抗体、例えば、VRC01、VRC02、VRC03、VRC04、VROC07、b12、HJ16、NIH45−46、3BNC60、BNC62、3BNC117、12A12、12A21、12A30、VRC−PG04、VRC−CH30、VRC−CH31、VRC−CH32、VRC−CH33、VRC−CH34、VRC−PG04、VRC−PG04b、8ANC131、8ANC37、8ANC134、CH103、CH104、CH105、CH106、3BNC117、3BNC60、NIH45、NIH46、12A12、12A21、8ANC131、8ANC134、1NC9、1B2530、7B2、およびA32など;
Gp−120可変領域1および可変領域2(V1/V2)を対象とする抗体、例えば、PG9、PG16、CH01−04、PGT141、PGT142、PGT143、PGT144、PGT145、およびCAP256−VRC26など;
グリカンV3を対象とする抗体、例えば、PGT121、PGT122、PGT123、PGT124、PGT125、PGT126、PGT127、PGT128、PGT130、PGT131、PGT−132、PGT135、PGT136、およびPGT137、ならびに2G12を含む、PGT121シリーズの抗体など;
膜に近接する外部領域(MPER)を対象とする抗体、例えば、2F5、Z13、4E10、10E8、PGT150シリーズの抗体、M66.6、CAP206−CH12、および10E81など。PGおよびPGT抗体は、WO2010/107939およびWO2012/030904に記載されている。
本明細書の方法と共に使用するための追加の抗体として、PGT−138、PGT−139、PGT−133、PGT−134、PGT−135、PGT−136、PGT−137、PGT−141、PGT−142、PGT−143、PGT−144、PGT−145、PGT−151、PGT−152、PGT−153、PGT−154、PGT−155、PGT−156、PGT−157、およびPGT−158が挙げられる。
本明細書の方法と共に使用するための追加の抗体は、二重特異性抗体を含む。このような二重特異性抗体は、HIVウイルスの一部分、例えば、gp120またはgp41を認識する少なくとも1つの可変領域を有することになる。特定の実施形態において、二重特異性抗体は、CD3またはCD4などのメモリー細胞表面を認識する第二の可変領域を含む。例示的な二重特異性抗体として、これらに限定されないが、HIV感染細胞の再誘導されたCD8 T細胞依存性溶解を誘導するもの、例えば、WO2013163427A1に記載されているような、HIV gp120/41エンベロープ(arm A)およびCD3レセプター(arm B)を認識するものなどが挙げられる。さらに、二重特異性抗体は、追加のプラットフォーム、例えば、BiTE(Amgen)、DART(Macrogenics)、Duobodies(GenMab)ならびに他のプラットフォーム(Xencor、Sanofiなど)を含んでもよい。二重特異性抗体の追加の例として、HIV感染細胞の再誘導されたNK細胞媒介性溶解を誘導するもの、例えば、Affimedプラットフォームに基づき、HIV gp120/41エンベロープ(arm A)およびNKG2Dレセプター(arm B)を認識するものなどを挙げることができる。
本明細書の方法と共に使用するための追加の抗体として、二重特異性抗体、例えば、HIV感染細胞の再誘導されたCD8T細胞依存性溶解を誘導するものなど、例えば、WO2013163427A1に記載されているような、HIV gp120/41エンベロープ(arm A)およびCD3レセプター(arm B)を認識するものなどが挙げられる。さらに、二重特異性抗体は、追加のプラットフォーム、例えば、BiTE(Amgen)、DART(Macrogenics)、Duobodies(GenMab)ならびに他のプラットフォーム(Xencor、Sanofiなど)を含んでもよい。二重特異性抗体の追加の例として、HIV感染細胞の再誘導されたNK細胞−媒介性溶解を誘導するもの、例えば、Affimedプラットフォームに基づき、HIV gp120/41エンベロープ(arm A)およびNKG2Dレセプター(arm B)を認識するものなどを挙げることができる。
抗体送達方法は、薬学的に製剤化された抗体の注射、または組織内、例えば、筋肉内での持続性発現のいずれかの形態を含むことができ、これらは、例えば、Balazs、Nature、(2011年)、481巻(7379号)、81〜4頁およびBalazs、Nat Med.(2014年)、20巻(3号)、296〜300頁などに記載されている。
免疫調節性抗体および小分子薬剤
使用のための特異性抗体として、免疫調節性モノクローナル抗体もまた挙げられる:
阻害性抗PD−1 mAb、例えば、ニボルマブ(Nivolimumab)(BMS−936558またはMDX1106)、ペンブロリズマブ(MK−3475)など;阻害性抗PD−L1 mAb、例えば、BMS−936559など、MPDL3280A、MEDI4736、MSB0010718C、およびMDX1105−01;阻害性抗CTLA−4mAb、例えば、イピリムマブ、およびトレメリムマブ(Tremilimumab)など;
阻害性抗Tim3 mAb、例えば、Tesaro,Inc.製のもの;阻害性抗LAG−3 mAb、例えば、BMS−986016、IMP321など;阻害性抗KIR mAb、例えば、リリルマブ(Lirilumab)(IPH2102/BMS−986015)など;
刺激性抗CD27 mAb、例えば、CDX−1127など;刺激性抗CD40 mAb、例えば、CP−870、893、およびBMS−986090など;阻害性抗CD47 mAb、例えば、Tsengら、Proc Natl Acad Sci U S A.、2013年7月2日;110巻(27号):11103〜11108頁に見られるものなど;刺激性抗CD134(OX40)mAb、例えば、MEDI−6469またはWO−2009079335、およびWO−2006121810に見られるものなど;
刺激性抗CD137 mAb、例えば、BMS−663513;PF−05082566など;免疫調節性レセプターに対する追加の抗体、例えば、TIGIT、BTLAならびにChenおよびFlies、Nat. Rev. Immunol.、13巻、227〜42頁(2013年)に列挙されたその他のものなど;ならびにHIV感染を阻止または阻害する融合タンパク質をコードする核酸であり、これらだけで、またはVEE、SFV、AAV、scAAV、またはHPVベクターなどのベクターを介して投与され、U.S.2011/0305670A1(Farzan)に記載されているものを含む、例えば、eCD4−Ig、eCD4−Ig.A、eCD4−Ig.B、CD4−Ig、E1−Ig、E2−Ig、E3−Ig、e3−CD4−Ig、e4−CD4−Ig、およびCCR5mim−Igを含み、AAVで発現されるeCD4−IgおよびscAAVで発現されるeCD4−Igを含む。
TLR8調節性化合物と組み合わせて使用する小分子免疫調節剤として、例えば、インドールオキシゲナーゼ阻害剤(IDO阻害剤、IDO、インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ、インドールアミンジオキシゲナーゼ−1、またはインドールアミン−ピロール2,3−ジオキシゲナーゼとしても公知)、例えば、1−メチル−D−トリプトファン、NLG919、エパカドスタット(INCB24360)、F−001287、レスミノスタット(4SC−201)、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、およびインドキシモド(indoximod)、PI3Kデルタ阻害剤、例えば、イデラリシブ、GS−9820、およびGS−9901など、ならびに他のTLR8アゴニスト、例えば、VTX−1463またはVTX−2337などが挙げられる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の方法は、薬学的有効量の免疫調節性モノクローナル抗体または免疫調節性小分子薬剤を、それを必要とするヒトに投与するさらなる工程を包含する。特定の実施形態において、免疫調節性モノクローナル抗体は阻害性抗PD−1モノクローナル抗体または阻害性抗PD−L1モノクローナル抗体である。特定の実施形態において、阻害性抗PD−1モノクローナル抗体は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736、MSB0010718C、またはMDX1105−01である。特定の実施形態において、免疫調節性小分子薬剤はIDO阻害剤である。特定の実施形態において、免疫調節性小分子薬剤は1−メチル−D−トリプトファン、NLG919、エパカドスタット、F−001287、レスミノスタット、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、またはインドキシモドである。
ヒトにおいてHIV感染を排除する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のHIV抗体または小分子免疫調節剤を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を排除する方法が提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量のHIV抗体または小分子免疫調節剤を、ヒトに投与する工程と
を包含する。
ヒトにおいてHIV感染を排除する方法がまた提供され、この方法は、
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、それを必要とするヒトに投与する工程と、
c)薬学的有効量のHIV抗体または小分子免疫調節剤を、ヒトに投与する工程と、
を包含する。
以下の1つまたはより多くのための、薬学的有効量の本明細書に記載のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用を含む別個の実施形態がまた提供される:
a)ヒトでの、HIV感染の処置における使用;
b)ウイルス抑制されたヒトでの、HIV感染の処置における使用;
c)HIVに感染したヒトでの、HIV遺伝子発現の誘導における使用;
d)ヒトにおいて活性のあるHIV遺伝子発現が抗レトロウイルス治療の投与により抑制されている、HIVに感染したヒトでのHIV遺伝子発現の誘導における使用;
e)HIVに感染したヒトでの、潜在性HIV感染原内のHIV遺伝子発現の誘導における使用;
f)HIVに感染したヒトでの、HIV感染細胞内のHIV遺伝子発現の増強における使用;
g)HIVに感染したヒトでの、HIVウイルス量の慢性セットポイントの低下における使用;
h)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導における使用;
i)HIVに感染したヒトでの、HIVウイルス血症の減少における使用;
j)HIVに感染したヒトでの、免疫細胞活性の増強およびHIV遺伝子発現の増加における使用;
k)HIVに感染したヒトでの、抗ウイルス剤の効力の増強における使用;
l)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導における使用;
m)HIVワクチンの効力の増強における使用;または
n)ヒトにおけるHIV感染の排除における使用。
以下の1つまたはより多くのための、薬学的有効量の本明細書に記載のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用を含む別個の実施形態がまた提供される:
a)ヒトにおける、HIV感染の処置;
b)ウイルス抑制されたヒトにおける、HIV感染の処置;
c)HIVに感染したヒトにおける、HIV遺伝子発現の誘導;
d)ヒトにおいて、活性のあるHIV遺伝子発現が抗レトロウイルス治療の投与により抑制された、HIVに感染したヒトにおける、HIV遺伝子発現の誘導;
e)HIVに感染したヒトにおける、潜在性HIV感染原内のHIV遺伝子発現の誘導;
f)HIVに感染したヒトにおける、HIV感染細胞内のHIV遺伝子発現の増強;
g)HIVに感染したヒトにおける、HIVウイルス量の慢性セットポイントの低下;
h)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導;
i)HIVに感染したヒトにおける、HIVウイルス血症の減少のため;
j)HIVに感染したヒトにおける、免疫細胞活性の増強およびHIV遺伝子発現の増加;
k)HIVに感染したヒトにおける、抗ウイルス剤の効力の増強;
l)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導における使用;
m)HIVワクチンの効力の増強;または
n)ヒトにおけるHIV感染の排除。
薬学的組成物
上記で論じた方法に使用することができる薬学的組成物が本明細書に提供されている。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
上記で論じた方法に使用することができる薬学的組成物が本明細書に提供されている。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
20のさらなる別個の実施形態がまた提供され、それぞれが、すぐ上に定義されたような薬学的組成物を含み、ここで、式(I)の化合物は、式(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)の化合物、または実施例1から実施例118の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩である。さらに、以前に開示されたように、TLR8調節性化合物として、別個の実施形態の中の式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のいずれかの化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれが挙げられる。
エルビテグラビル/コビシスタット/エムトリシタビン/TDFまたはTAF/TLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のエルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)またはテノホビルアラフェナミド(TAF)と組み合わせることができる。例えば、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物は、別々の剤形として、150mgのエルビテグラビル、150mgのコビシスタット、200mgのエムトリシタビン、および300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含有するSTRIBILD(登録商標)錠剤(Gilead Sciences,Inc.)と処置レジメンにおいて組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のエムトリシタビン;
d)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
e)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
f)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のエムトリシタビン;
d)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
e)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
f)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のエムトリシタビン;
d)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
e)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
f)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のエムトリシタビン;
d)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
e)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
f)薬学的に受容可能な賦形剤。
用量範囲および/または特定の用量の抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物の組み合わせの一連のリストが本明細書に提供されている。それぞれ示された組み合わせは1つの実施形態であり、各実施形態が、薬学的有効量の組み合わせた抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を単独で、または1つまたはより多くの薬学的に受容可能な担体もしくは賦形剤との組み合わせで含む薬学的組成物を提供する。
用量範囲および/または特定の用量のそれぞれのこのような個々の組み合わせはまた、本明細書に記載の方法のそれぞれにおいて使用することができる、薬学的有効量の抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物を提供する。本明細書に記載の個々の方法のそれぞれにおける、それを必要とするヒトに投与される本明細書に記載の用量範囲および/または特定の用量のそれぞれのこのような個々の組み合わせは、問題となっている方法に対して別個の実施形態を構成する。例えば、A−1を、上記のHIV感染を処置するための記載の方法と組み合わせて使用することは、ヒトにおいてHIV感染を処置する方法を提供し、この方法は以下を含む:
a)100mg〜200mgのエルビテグラビル、100mg〜200mgのコビシスタット、および250mg〜350mgのTDFを、それを必要とするヒトに投与して、ヒトの血液または血漿中で検出されたHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低下させる工程であって、第二のレベルが、第一のレベルにおけるヒトの血液または血漿中のHIV濃度よりも低いヒトの血液または血漿中のHIV濃度を含む工程、ならびに
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、ヒトに投与する工程。
これらの別個の方法のそれぞれに対して、各薬剤を投与する順序を対象とするさらなる実施形態が存在する。
各方法の範囲内の1つの実施形態において、TLR8調節性化合物(TLR8調節性薬剤)および抗ウイルス剤(単数または複数)は、ヒトに、それぞれ同じ日に投与されるなど、一緒に投与されてもよい。薬学的有効量の各薬剤は、特定されたレジメンで、例えば、1日1回、1日2回、週1回、2週間に1回、3週間に1回、月1回、2カ月に1回など投与することができる。各方法の範囲内の別の実施形態において、TLR8調節性化合物および抗ウイルス剤(単数または複数)の初回用量は、ヒトに、一緒に投与されてもよく、その後の投与では互い違いの時間点で投与する。例えば、各薬剤の初回用量に続いて、TLR8化合物は、ヒトに、毎日または2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日、または15日の間隔で投与することができ、HIV抗体は、個々の抗ウイルス剤のそれぞれがこのように投与され得るように、週1回、月2回、毎月など投与される。
各方法の範囲内の別の実施形態において、TLR8調節性化合物は初期の投与において投与されてもよく、抗ウイルス剤(単数または複数)は、ヒトに、その後の投与として、例えば、TLR8調節性化合物の投与の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日後に投与される。各方法の範囲内の別の実施形態において、抗ウイルス剤は初期の投与において投与されてもよく、TLR8調節性化合物が、ヒトに、その後の投与として、例えば、TLR8調節性化合物の投与の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日後に投与される。各方法の範囲内の別の実施形態において、TLR8調節性化合物の投与を現存する抗ウイルス剤レジメンに加えることができる。
TLR8調節性薬剤は、ヒトに、抗ウイルス剤と共に毎日、または毎日の抗ウイルス剤投与と併せて投与してもよく、その後のTLR8調節性薬剤の投与は、互い違いのレジメン、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15日ごとの投与を続けることができる。加えて、抗ウイルス剤(単数または複数)のHIVに感染したヒトへの投与は、TLR8調節性薬剤の投与に続いてレジメンに加えてもよい。例えば、TLR8調節性薬剤(化合物)は、単回用量で、1日1回または2回の一連の用量で、または期間を通して互い違いの一連の用量で投与されてもよく、その後、ヒトへのレジメンの抗ウイルス剤(単数または複数)の投与が続く。
以下の別々の例示的薬学的組成物および組み合わせが提供され、各組成物は、薬学的に受容可能な賦形剤および表Aに記載されている量のエルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)またはテノホビルアラフェナミド(TAF)、および本明細書に記載のTLR8調節性化合物を含む。薬学的組成物は、組成物中に薬学的有効量の各薬剤および薬学的に受容可能な賦形剤を含む。本明細書の薬学的組成物のそれぞれにおける薬学的組み合わせは、本明細書に記載の処置の方法と一緒に利用することができ、各組成物の列挙された薬剤は、それを必要とするヒトに、錠剤または経口用液体などの単一の薬学的組成物として投与されるか、または薬剤は、別々にまたは可能な組み合わせのいずれかで投与されてもよい。例えば、薬学的有効量の式(I)の化合物は、それを必要とするヒトに、第一の錠剤で、組み合わせの残りの薬剤などを含有する第二の錠剤(例えば、STRIBILD(登録商標)錠剤)の投与と併せて投与してもよい。
以下を含む薬学的キットもまた提供される:
1)以下を含む一連の1日用量の単一薬学的組成物:
a.薬学的有効量のエルビテグラビル;
b.薬学的有効量のTDF;
c.薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d.薬学的有効量のコビシスタット;
e.薬学的有効量のエムトリシタビン;および
f.薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
以下を含む薬学的キットもまた提供される:
1)以下を含む一連の1日用量の単一薬学的組成物:
a.薬学的有効量のエルビテグラビル;
b.薬学的有効量のTAF;
c.薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d.薬学的有効量のコビシスタット;
e.薬学的有効量のエムトリシタビン;および
f.薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
以下:
1)以下を含む、一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット
c)薬学的有効量のTDF;
d)薬学的有効量のエムトリシタビン;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩および薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)第一のおよび第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示
を含む薬学的キットがさらに提供され、ここで第一および第二の薬学的組成物が両方とも1日1回投与される。
別の実施形態は、すぐ上のキットを含み、第一および第二の薬学的組成物が両方とも1日2回投与される。
以下:
1)以下を含む、一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット
c)薬学的有効量のTAF;
d)薬学的有効量のエムトリシタビン;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩および薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)第一のおよび第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示
を含む薬学的キットがさらに提供され、ここで第一および第二の薬学的組成物が両方とも1日1回投与される。
上記キットのそれぞれの範囲内の別の実施形態は、第一および第二の薬学的組成物が両方とも1日2回投与されるキットを含む。
上記キットのそれぞれの範囲内の別の実施形態は、第一の薬学的組成物が1日2回投与され、第二の薬学的組成物が毎日よりも少ない頻度で投与されるキットを含む。さらなる実施形態は、第一の薬学的組成物が毎日投与され、第二の薬学的組成物が、それぞれ、2日ごとに、または3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日ごと、7日ごと、8日ごと、9日ごと、10日ごと、11日ごと、12日ごと、13日ごと、14日ごと、15日ごと、16日ごと、17日ごと、18日ごと、19日ごと、20日ごと、21日ごと、22日ごと、23日ごと、24日ごと、25日ごと、26日ごと、27日ごと、28日ごと、29日ごと、または30日ごとに投与されるものを含む。
薬学的有効量のエルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、および式(I)の化合物を含む、上記薬学的キットの第一の実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が、150mgのエルビテグラビル、150mgのコビシスタット、200mgのエムトリシタビン、および300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が、薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの、実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が、
150mgのエルビテグラビル、150mgのコビシスタット、200mgのエムトリシタビン、および300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が、薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
薬学的有効量のエルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、TAF、および式(I)の化合物を含む上記薬学的キットの第二の実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が、150mgのエルビテグラビル、150mgのコビシスタット、200mgのエムトリシタビン、および10mgのTAFを含み、第二の薬学的組成物が、薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が、150mgのエルビテグラビル、150mgのコビシスタット、200mgのエムトリシタビン、および10mgのTAFを含み、第二の薬学的組成物が、薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
エムトリシタビン/TDF/TLR8またはエムトリシタビン/TAF/TLR8モジュレーターの組み合わせ
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のTAF;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
エムトリシタビン/TDF/TLR8モジュレーター/ラルテグラビルの組み合わせ
薬学的組み合わせおよび組成物が提供され、それぞれは以下を含む:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のインテグラーゼ鎖転移阻害剤;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物が提供され、それぞれは以下を含む:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のインテグラーゼ鎖転移阻害剤;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物が提供され、それぞれは以下を含む:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のインテグラーゼ鎖転移阻害剤;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物が提供され、それぞれは以下を含む:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のインテグラーゼ鎖転移阻害剤;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物がまた提供され、それぞれは以下を含む:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のラルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物がまた提供され、それぞれは以下を含む:
薬学的有効量のエムトリシタビン;
a)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
c)薬学的有効量のラルテグラビル;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物がまた提供され、それぞれは以下を含む:
薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のラルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的組み合わせおよび組成物がまた提供され、それぞれは以下を含む:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のラルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的キットがまた提供され、このキットは以下を含む、:
1)以下を含む一連の1日用量の単一の薬学的組成物:
a.薬学的有効量のエムトリシタビン;
b.薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c.薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d.薬学的有効量のラルテグラビル;および
e.薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
すぐ上に記載されている別個の薬学的キットがまた提供され、この薬学的組成物は、別個の薬学的キットのそれぞれにおいて、構成成分または構成要素としてラルテグラビルを有する上記に記載の薬学的組成物の1つを含む。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1)以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的に受容可能な賦形剤;および
2)薬学的有効量のラルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一および第二の薬学的組成物は両方とも1日1回投与される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1.以下を含む一連の1日用量の第一の薬学的組成物:
b)薬学的有効量のエムトリシタビン;
c)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
d)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
e)薬学的に受容可能な賦形剤;および
2)薬学的有効量のラルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の1日用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)第一のおよび第二の1日用量の薬学的組成物の投与についての指示;
を含み、第一および第二の薬学的組成物は両方とも1日2回投与される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1)以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)薬学的有効量のラルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一の薬学的組成物が1日1回投与され、第二の薬学的組成物が1日2回投与される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1)以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的に受容可能な賦形剤;および
2)薬学的有効量のラルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)薬学的有効量の式IIの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む一連の用量の第三の薬学的組成物;ならびに
第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一の薬学的組成物、第二の薬学的組成物、および第三の薬学的組成物のそれぞれが1日1回投与される。
すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が10mg〜500mgのラルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が300mg〜500mgのラルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が350mg〜450mgのラルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含む別の実施形態が存在する。すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が400mgのラルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含む別の実施形態が存在する。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1)以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的に受容可能な賦形剤;および
2)薬学的有効量のラルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む一連の用量の第三の薬学的組成物;ならびに
4)第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一の薬学的組成物および第三の薬学的組成物がそれぞれ1日1回投与され、第二の薬学的組成物が1日2回投与される。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が10mg〜500mgのラルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的に受容可能な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が15mg〜35mgのラルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的に受容可能な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が90mg〜110mgのラルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的に受容可能な量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が375mg〜425mgのラルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているキットを含むさらなる実施形態が存在する。
エムトリシタビン/TDF/TLR8モジュレーター/ドルテグラビルの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のエムトリシタビン、TDFまたはTAF、およびドルテグラビルと組み合わせることができる。例えば、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物は、別々の剤形として、TRUVADA(登録商標)錠剤(200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩)(Gilead Sciencesから入手可能)、およびTIVICAY(登録商標)錠剤(50mgドルテグラビル)(GlaxoSmithKlineから入手可能)と処置レジメンにおいて組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のドルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のドルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のドルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のドルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的キットがまた提供され、キットは以下を含む:
1)以下を含む一連の1日用量の単一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的有効量のドルテグラビル;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
薬学的キットがまた提供され、キットは以下を含む:
3)以下を含む一連の1日用量の単一の薬学的組成物:
f)薬学的有効量のエムトリシタビン;
g)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
h)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
i)薬学的有効量のドルテグラビル;および
j)薬学的に受容可能な賦形剤;および
4)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
すぐ上に記載されている別個の薬学的キットがまた提供され、この薬学的組成物は、別個の薬学的キットのそれぞれにおいて、ドルテグラビルを構成成分または構成要素として有する上記に記載の薬学的組成物の1つを含む。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1)以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
2)薬学的に受容可能な賦形剤;および
3)薬学的有効量のドルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
4)第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一および第二の薬学的組成物が両方とも1日1回投与される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
以下を含む一連の1日用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的に受容可能な賦形剤;および
薬学的有効量のドルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の1日用量の第二の薬学的組成物;ならびに
第一および第二の1日用量の薬学的組成物の投与についての指示;
を含み、第一および第二の薬学的組成物が両方とも1日2回投与される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;
d)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
薬学的有効量のドルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一の薬学的組成物が1日1回投与され、第二の薬学的組成物が1日2回投与される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
1)以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のエムトリシタビン;
b)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
c)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)薬学的有効量のドルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
3)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む一連の用量の第三の薬学的組成物;ならびに
4)第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一の薬学的組成物、第二の薬学的組成物、および第三の薬学的組成物のそれぞれが1日1回投与される。
すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が30mg〜70mgのドルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が40mg〜60mgのドルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が45mg〜55mgのドルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含む別の実施形態が存在する。すぐ上の薬学的キットの実施形態の範囲内に、第二の薬学的組成物が50mgのドルテグラビルを含む、記載されているようなキットを含む別の実施形態が存在する。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは以下:
以下を含む一連の用量の第一の薬学的組成物:
1)薬学的有効量のエムトリシタビン;
2)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
3)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
薬学的有効量のドルテグラビルおよび薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに
薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む一連の用量の第三の薬学的組成物;ならびに
第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示;
を含み、第一の薬学的組成物および第三の薬学的組成物はそれぞれ1日1回投与され、第二の薬学的組成物は1日2回投与される。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が30mg〜70mgのドルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が40mg〜60mgのドルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能なる塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が45mg〜55mgのドルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
上記薬学的キットの実施形態の範囲内に、第一の薬学的組成物が200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含み、第二の薬学的組成物が50mgのドルテグラビルを含み、第三の薬学的組成物が薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、記載されているようなキットを含むさらなる実施形態が存在する。
TLR8調節性化合物を含有する、本明細書に提供されたキットの各記載は、TLR8調節性化合物が、本明細書で開示されている各式および化合物の例のものである、別々の個々のキットを含むことが理解されている。
TDFまたはTAFおよびTLR8モジュレーターを含む組成物
薬学的有効量のTLR8調節性化合物、式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)と組み合わせることができる。例えば、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物は、別々の剤形として、Viread(登録商標)TDF錠剤(Gilead Sciences,Inc.から入手可能)と、150mg、200mg、250mg、および300mgの強さで、処置レジメンにおいて組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のTAF;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のTAF;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
薬学的に受容可能な賦形剤および個々の量のTDFまたはTAF、ならびにb)薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む特定の薬学的組成物および組み合わせは、以下に列挙された特定量のTDFおよびTAFを含む。
Figure 2018527366
Figure 2018527366
薬学的キットがまた提供され、キットは以下を含む:
1)以下を含む、一連の1日用量の単一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
薬学的キットがまた提供され、キットは以下を含む:
a)毎日の投与のための、薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含む、一連の1日用量の単一の薬学的組成物;
b)毎日よりも少ない頻度での投与のための、一連の用量の薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)1日用量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の投与および毎日よりも少ない頻度でのTLR8調節性化合物の用量の投与についての指示。
薬学的キットがまた提供され、キットは以下を含む:
1)以下を含む、一連の1日用量の単一の薬学的組成物:
a)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤;ならびに
2)1日用量の薬学的組成物の投与についての指示。
すぐ上に記載されているような一連の個々の薬学的キットが提供され、薬学的に受容可能な賦形剤、上記に参照した薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の1つおよび薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含むそれぞれ個々のキットが提供される。
薬学的キットがさらに提供され、このキットは、薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩および薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第一の薬学的組成物;薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および薬学的に受容可能な賦形剤を含む一連の用量の第二の薬学的組成物;ならびに第一および第二の薬学的組成物の用量の投与についての指示を含み、第一のおよび第二の薬学的組成物は両方とも1日1回投与される。薬学的キットがさらに提供され、このキットは、すぐ上に記載されている、一連の用量の第一の薬学的組成物、第二の薬学的組成物および指示を含み、第一および第二の薬学的組成物は両方とも1日2回投与される。薬学的キットがまた提供され、このキットは、すぐ上に記載されている、一連の用量の第一の薬学的組成物、第二の薬学的組成物および指示を含み、第一の薬学的組成物が1日1回投与され、第二の薬学的組成物が1日2回投与される。
リルピビリン/エムトリシタビン/TDF/TLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のエムトリシタビン、リルピビリン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)と組み合わせることができる。例えば、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物は、別々の剤形として、200mgのエムトリシタビン、25mgのリルピビリン、および300mgのTDFを含有するCOMPLERA(登録商標)錠剤(Gilead Sciences,Inc.から入手可能)と処置レジメンにおいて組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のリルピビリン、またはその薬学的に受容可能な塩;
b)薬学的有効量のエムトリシタビン;
c)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
d)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のリルピビリンHCl;
b)薬学的有効量のエムトリシタビン;
c)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
d)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
別々の薬学的組成物もまた提供され、それぞれが、1)薬学的有効量のリルピビリン;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ;またはその薬学的に受容可能な塩の群の1つから選択される、薬学的有効量のTLR8調節性化合物を含む。別々の薬学的組成物のそれぞれは1つの式を含み、例えば、一実施形態は、1)薬学的有効量のリルピビリンまたはその薬学的に受容可能な塩;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)薬学的有効量の式(J)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含み、別の実施形態は、1)薬学的有効量のリルピビリンまたはその薬学的に受容可能な塩;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、などである。
エファビレンツ/エムトリシタビン/TDFまたはTAF/TLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のエファビレンツ、エムトリシタビン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)と組み合わせることができる。例えば、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、別々の剤形として、ATRIPLA(登録商標)錠剤(600mgのエファビレンツ、200mgのエムトリシタビンおよび300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩)(Gilead Sciences,Inc.から入手可能)と処置レジメンにおいて組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエファビレンツ;
b)薬学的有効量のエムトリシタビン;
c)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
d)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエファビレンツ;
b)薬学的有効量のエムトリシタビン;
c)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;
d)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエファビレンツ;
b)薬学的有効量のエムトリシタビン;
c)薬学的有効量のTAF;
d)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
f)薬学的有効量のエファビレンツ;
g)薬学的有効量のエムトリシタビン;
h)薬学的有効量のTAF;
i)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
j)薬学的に受容可能な賦形剤。
別々の薬学的組成物がまた提供され、それぞれが、1)薬学的有効量のエファビレンツ;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ;またはその薬学的に受容可能な塩の群の1つから選択される、薬学的有効量の化合物を含む。別々の薬学的組成物のそれぞれは、1つの式を含み、例えば、一実施形態は、1)薬学的有効量のエファビレンツ;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)薬学的有効量の式(J)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含み、別の実施形態は、1)薬学的有効量のエファビレンツ;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、などである。
エルビテグラビル/コビシスタット/エムトリシタビン/TAF/TLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のエルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、およびTAFと組み合わせることができる。例えば、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、別々の剤形として、150mgのエルビテグラビル、150mgのコビシスタット、200mgのエムトリシタビン、および300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の処置レジメンにおいて、例えば、STRIBILD(登録商標)錠剤(Gilead Sciences,Inc.から入手可能)などと組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のエムトリシタビン;
d)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド(TAF)、またはその薬学的に受容可能な塩;
e)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
f)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のエルビテグラビル;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のエムトリシタビン;
d)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド(TAF)、またはその薬学的に受容可能な塩;
e)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
f)薬学的に受容可能な賦形剤。
追加の別々の薬学的組成物がまた提供され、それぞれが、1)薬学的有効量のエルビテグラビル;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のコビシスタット;4)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;5)薬学的に受容可能な賦形剤;および6)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ;またはその薬学的に受容可能な塩の群の1つから選択される薬学的有効量の化合物を含む。別々の薬学的組成物のそれぞれは1つの式を含み、例えば、一実施形態は、1)薬学的有効量のエルビテグラビル;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のコビシスタット;4)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;5)薬学的に受容可能な賦形剤;および6)薬学的有効量の式(J)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含み、別の実施形態は、1)薬学的有効量のエルビテグラビル;2)薬学的有効量のエムトリシタビン;3)薬学的有効量のコビシスタット;4)薬学的有効量のテノホビルアラフェナミド;5)薬学的に受容可能な賦形剤;および6)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、などである。
薬学的有効量のTLR8調節性化合物、薬学的有効量のTAF、薬学的有効量のエムトリシタビン、および以下の群から選択される薬学的有効量の1つまたはより多くの抗ウイルス剤を含む薬学的組み合わせおよび組成物もまた提供される:
非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えば、エトラビリン、デラビリジン、エファビレンツ、およびネビラピン、およびその薬学的に受容可能な塩など;
ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えば、ラミブジン、ジドブジン、エムトリシタビン、アバカビル、ザルシタビン、TDF、およびスタブジン、およびその薬学的に受容可能な塩など;
プロテアーゼ阻害剤、例えば、アンプレナビル、チプラナビル、インジナビル、サキナビル、ロピナビル(lopinovir)、リトナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビル(darunivir)、アタザナビル、およびネルフィナビル、ならびにその薬学的に受容可能な塩など;
CCR5アンタゴニスト、例えば、マラビロクおよびエンフビルチド、ならびにその薬学的に受容可能な塩など;
HIVインテグラーゼ鎖転移阻害剤、例えば、ラルテグラビル、およびその薬学的に受容可能な塩など;
非触媒部位インテグラーゼ阻害剤、例えば、BI224436など;ならびに
カプシド阻害剤。
構成成分「テノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩」または「TAF」を含む本明細書で列挙された薬学的組成物のそれぞれの範囲内で、構成成分が、「テノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩」に対して示された量でテノホビルアラフェナミドフマル酸塩を含み、すべての他の構成成分または構成要素が、特定の組成物に対して列挙された通りである、さらなる実施形態が存在する。構成成分「テノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩」を含む本明細書で列挙された薬学的組成物のそれぞれの範囲内で、構成成分が、「テノホビルアラフェナミド、またはその薬学的に受容可能な塩」に対して示された量でテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩を含み、すべての他の構成成分または構成要素が特定の組成物に対して列挙された通りである、さらなる実施形態が存在する。
薬学的有効量のTLR8調節性化合物、薬学的有効量のTDF、薬学的有効量のエムトリシタビン、および以下の群から選択される薬学的有効量の1つまたはより多くの抗ウイルス剤を含む薬学的組み合わせおよび組成物もまた提供される:
非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えば、エトラビリン、デラビリジン、エファビレンツ、およびネビラピン、ならびにその薬学的に受容可能な塩など;
ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えば、ラミブジン、ジドブジン、エムトリシタビン、アバカビル、ザルシタビン、TAF、およびスタブジン、ならびにその薬学的に受容可能な塩など;
プロテアーゼ阻害剤、例えば、アンプレナビル、チプラナビル、インジナビル、サキナビル、ロピナビル、リトナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビル、アタザナビル、およびネルフィナビル、ならびにその薬学的に受容可能な塩など;
CCR5アンタゴニスト、例えば、マラビロクおよびエンフビルチド、ならびにその薬学的に受容可能な塩など;
HIVインテグラーゼ鎖転移阻害剤、例えば、ラルテグラビル、およびその薬学的に受容可能な塩など;
非触媒部位インテグラーゼ阻害剤、例えば、BI224436など;ならびに
カプシド阻害剤。
アタザナビル硫酸塩、コビシスタット、およびTLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のアタザナビル硫酸塩およびコビシスタットと組み合わせることができる。例えば、別々の剤形として、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、薬学的有効用量のコビシスタットおよびREYATAZ(登録商標)150mg、200mg、または300mgのアタザナビル硫酸塩カプセル剤(Bristol−Meyers Squibb Co.から入手可能)を用いた処置レジメンにおいて組み合わせることができる。別の例として、薬学的有効量のコビシスタットおよび薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含む、錠剤またはカプセル剤などの組み合わせた投与単位は、それを必要とするヒトに、例えば、150mg、200mg、または300mgのREYATAZ(登録商標)カプセル剤のアタザナビルまたはアタザナビル硫酸塩に見られるように、薬学的有効用量のアタザナビルまたはアタザナビル硫酸塩の投与と協調して投与することができる。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のアタザナビル、またはその薬学的に受容可能な塩;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のアタザナビル硫酸塩;
b)薬学的有効量のコビシスタット;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のコビシスタット;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;および薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のコビシスタット;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のリトナビル;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のリトナビル;
b)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
別々の薬学的組成物がまた提供され、それぞれが、1)薬学的有効量のアタザナビル、またはその薬学的に受容可能な塩;2)薬学的有効量のコビシスタット;3)薬学的に受容可能な賦形剤;および4)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩の群の1つから選択される薬学的有効量の化合物を含む。別々の薬学的組成物のそれぞれは1つの式を含み、例えば、一実施形態は、1)薬学的有効量のアタザナビル、またはその薬学的に受容可能な塩;2)薬学的有効量のコビシスタット;3)薬学的に受容可能な賦形剤;および4)式(J)の群の1つから選択される薬学的有効量の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含み、別の実施形態は、1)薬学的有効量のアタザナビル、またはその薬学的に受容可能な塩;2)薬学的有効量のコビシスタット;3)薬学的に受容可能な賦形剤;および4)式(I)の群の1つから選択される薬学的有効量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、などである。
アバカビル/ラミブジン/ドルテグラビル/TLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のアバカビル、ラミブジン、およびドルテグラビルと組み合わせることができる。例えば、別々の剤形として、薬学的有効用量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、300mgのアバカビル、150mgのラミブジン、および50mgのドルテグラビルの処置レジメンにおいて、例えば、TRIUMEQ(登録商標)錠剤(ViiV Healthcareから入手可能)アバカビル、ラミブジン、およびドルテグラビルなどと組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のアバカビル;
b)薬学的有効量のラミブジン;
c)薬学的有効量のドルテグラビル;
d)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のアバカビル;
b)薬学的有効量のラミブジン(lamuvidine);
c)薬学的有効量のドルテグラビル;
d)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
e)薬学的に受容可能な賦形剤。
追加の別々の薬学的組成物がまた提供され、それぞれが、1)薬学的有効量のアバカビル;2)薬学的有効量のラミブジン;3)薬学的有効量のドルテグラビル;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ;またはその薬学的に受容可能な塩の群の1つから選択される薬学的有効量の化合物を含む。別々の薬学的組成物のそれぞれが1つの式を含み、例えば、一実施形態は、1)薬学的有効量のアバカビル;2)薬学的有効量のラミブジン;3)薬学的有効量のドルテグラビル;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)薬学的有効量の式(J)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含み、別の実施形態は、1)薬学的有効量のアバカビル;2)薬学的有効量のラミブジン;3)薬学的有効量のドルテグラビル;4)薬学的に受容可能な賦形剤;および5)薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、などである。
ダルナビル/リトナビル/コビシスタット/TLR8モジュレーターの組み合わせ
式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)のもの、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、またはその薬学的に受容可能な塩を含む薬学的有効量のTLR8調節性化合物は、本明細書で論じた処置の方法における使用のために、薬学的有効量のダルナビルおよびリトナビルまたはドルテグラビルの1つと組み合わせることができる。ダルナビル、リトナビル、およびドルテグラビル。薬学的有効量のダルナビルおよびリトナビルまたはドルテグラビルの1つ、ならびに薬学的に受容可能な賦形剤を含む薬学的組成物も提供される。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のダルナビル;
b)薬学的有効量のリトナビルまたはコビシスタット;
c)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
以下を含む薬学的組成物がまた提供される:
a)薬学的有効量のダルナビル;
b)薬学的有効量のリトナビルまたはコビシスタット;
c)薬学的有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩;および
d)薬学的に受容可能な賦形剤。
追加の別々の薬学的組成物がまた提供され、それぞれが、1)薬学的有効量のダルナビル;2)薬学的有効量のリトナビルまたはコビシスタット(cobiscistat);3)薬学的に受容可能な賦形剤;および4)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ;またはその薬学的に受容可能な塩の群の1つから選択される薬学的有効量の化合物を含む。別々の薬学的組成物のそれぞれは1つの式を含み、例えば、一実施形態は、1)薬学的有効量のダルナビル;2)薬学的有効量のリトナビルまたはコビシスタット;3)薬学的に受容可能な賦形剤;および4)薬学的有効量の式(J)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含み、別の実施形態は、1)薬学的有効量のダルナビル;2)薬学的有効量のリトナビルまたはコビシスタット;3)薬学的に受容可能な賦形剤;および4))薬学的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む、などである。
コビシスタットまたはリトナビル(Ritonovir)
薬学的に受容可能な賦形剤および個々の薬学的有効量のコビシスタットまたはリトナビルおよび薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む特定の薬学的組成物および組み合わせもまた提供される。
特定の実施形態において、コビシスタットの量は、100mg〜200mg、125mg〜175mg、140mg〜175mg、または150mgである。特定の実施形態において、リトナビルの量は、50mg〜800mg、75mg〜450mg、250mg〜450mg、75mg〜250mg、50mg〜150mg、25〜75mg、または100mgである。
本明細書に記載のもののそれぞれを含む、薬学的有効量のTLR8調節性化合物はまた、投与レジメンおよび薬学的組成物において、薬学的有効量の当技術分野で公知のプロテアーゼ阻害剤、またはその薬学的に受容可能な塩と組み合わせることができる。
以下を含む薬学的組成物が提供される:
a)薬学的有効量のプロテアーゼ阻害剤;
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;および
c)薬学的に受容可能な賦形剤。
例えば、薬学的レジメンおよび薬学的組成物において有用な組み合わせは、以下:
a)アタザナビル、ダルナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ホスアンプレナビル、リトナビル、アンプレナビル、およびテラプレビルの群から選択される薬学的有効量のプロテアーゼ阻害剤、またはその薬学的に受容可能な塩;ならびに
b)式(J)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、もしくは(IVd)の化合物、または実施例1〜実施例120の例の個々の化合物のそれぞれ、モトリモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−763、VTX−1463の群から選択される薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩
を含み、
別々の薬学的レジメンは、個々に群b)の特定の化合物、薬剤、または式で表される薬学的有効量の各TLR8調節性化合物と個々に組み合わせた、薬学的有効量の上記群a)のプロテアーゼ阻害剤のそれぞれを含み、別々の薬学的組成物は、それぞれ、薬学的に受容可能な賦形剤、薬学的有効量の上記群a)のプロテアーゼ阻害剤のそれぞれを個々に、および個々に群b)の特定の化合物、薬剤、または式で表される薬学的有効量の各TLR8調節性化合物を含む。群a)の11のプロテアーゼ阻害剤と、特定の化合物、薬剤、または式で表される群b)の141のTLR8調節性化合物との組み合わせは、個々に、それぞれ1つのプロテアーゼ阻害剤および1つのTLR8調節性化合物の別々の組み合わせを提供することが理解されている。
薬学的に受容可能な賦形剤および個々の薬学的有効量のプロテアーゼ阻害剤および薬学的有効量のTLR8調節性化合物またはその薬学的に受容可能な塩を含む特定の薬学的組成物および組み合わせもまた提供される。
特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はアタザナビルである。特定の実施形態において、アタザナビルは、100mg〜500mg、300mg、または400mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はダルナビルである。特定の実施形態において、ダルナビルは、50mg〜1000mg、50mg〜800mg、800mg、600mg、150mg、または75mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はインジナビルである。特定の実施形態において、インジナビルは、100mg〜1000mg、200mg〜800mg、400mg、または800mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はロピナビルである。特定の実施形態において、ロピナビルは、100mg〜1000mg、200mg〜800mg、200mg、400mg、または800mgの量で存在する。
特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はネルフィナビルである。特定の実施形態において、ネルフィナビルは、100mg〜2500mg、250mg〜2500mg、250mg、または625mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はサキナビルである。特定の実施形態において、サキナビルは、200mg〜1500mg、500mg〜1000mg、200mg、または500mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はチプラナビルである。特定の実施形態において、チプラナビルは、50mg〜500mg、100mg〜500mg、100mg、または250mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はホスアンプレナビルである。特定の実施形態において、ホスアンプレナビルは、500mg〜1500mg、500mg、または700mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はリトナビルである。特定の実施形態において、リトナビルは、100mg〜1000mg、200mg〜600mg、50mg、または100mgの量で存在する。特定の実施形態において、プロテアーゼ阻害剤はアンプレナビルである。特定の実施形態において、アンプレナビルは、100mg〜1500mg、500mg〜1300mg、100mg、または150mgの量で存在する。
別の実施形態は、薬学的有効量の抗ウイルス剤、またはその薬学的に受容可能な塩、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩、および抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物の投与についての指示を含むキットを含む。さらなる実施形態は、抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物が同じ薬学的組成物中に存在する、すぐ上に記載されているキットを含む。別の実施形態は、抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物が別々の薬学的組成物中に存在する、すぐ上に記載されているキットを含む。
本明細書に記載のキットのそれぞれは、容器および容器上もしくは容器に付随するラベルまたは添付文書をさらに含んでもよい。「添付文書」という用語は、関連情報、例えば、治療用製品に関連する適応症、用法、投薬量、投与、禁忌および/または注意事項などを提供する治療用製品の商業的パッケージに通例含まれている指示をいう。
別個の実施形態はまた、それぞれが、本明細書に記載の個々の組み合わせのそれぞれに対して記載されている薬学的有効量の1つまたはより多くの抗ウイルス剤およびTLR8モジュレーターを含む薬学的組成物、ならびにこれらの投与についての指示を含む個々のキットを含む。列挙された各組み合わせは別々のキットの中に出現することが理解されている。別個の実施形態のさらなるセットは、1つまたはより多くの抗ウイルス剤およびTLR8調節性化合物が同じ薬学的組成物中に存在する、すぐ上に記載されているキットを含む。各組み合わせの1つまたはより多くの抗ウイルス剤が1つの薬学的組成物中にあり、TLR8調節性化合物が別々の薬学的組成物中に存在する、別のセットの実施形態は、すぐ上に記載されているキットを含む。3種またはより多くの抗ウイルス剤との組み合わせに対する別のセットの実施形態は、各組み合わせの2種またはより多くの抗ウイルス剤が1つの薬学的組成物中にあり、少なくとも1つの抗ウイルス剤が別々の薬学的組成物中にあり、TLR8調節性化合物が別の別々の薬学的組成物中に存在する、すぐ上に記載されているキットを含む。さらなるセットの実施形態は、各組み合わせの抗ウイルス剤のそれぞれが、1つの組成物ごとに1つの抗ウイルス剤と共に、別々の薬学的組成物中にあり、TLR8調節性化合物が別の別々の薬学的組成物中に存在する、すぐ上に記載されているキットを含む。
薬学的有効量の、本明細書で列挙された抗ウイルス性化合物(例えば、表A〜Jの量および本開示全体にわたり列挙された量での)およびTLR8調節性化合物のそれぞれの使用を含む別個の実施形態もまた提供される。表の中のそれぞれ個々の組み合わせは、ヒトにおけるHIV感染の処置における使用のための別個の実施形態を表すことが理解されている。以下の1つまたはより多くのための、上記に列挙された個々の組み合わせのそれぞれにおける、薬学的有効量の抗ウイルス性化合物およびTLR8調節性化合物のそれぞれの使用を含む別個の実施形態もまた提供される:
a)ウイルス抑制されたヒトでの、HIV感染の処置における使用;
b)HIVに感染したヒトでの、HIV遺伝子発現を誘導するHIVの誘導における使用;
c)ヒトにおいて活性のあるHIV遺伝子発現が抗レトロウイルス治療の投与により抑制されている、HIVに感染したヒトでのHIV遺伝子発現の誘導における使用;
d)HIVに感染したヒトでの、潜在性HIV感染原内のHIV遺伝子発現の誘導における使用;
e)HIVに感染したヒトでの、HIV感染細胞内のHIV遺伝子発現の増強における使用;
f)HIVに感染したヒトでの、HIVウイルス量の慢性セットポイントの低下における使用;
g)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導における使用;
h)HIVに感染したヒトでの、HIVウイルス血症の減少における使用;
i)HIVに感染したヒトでの、免疫細胞活性の増強およびHIV遺伝子発現の増加における使用;
j)HIVに感染したヒトでの、抗ウイルス剤の効力の増強における使用;
k)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導における使用;
l)HIVワクチンの効力の増強における使用;ならびに/または
m)ヒトにおけるHIV感染の排除における使用。
以下の1つまたはより多くのための、医薬の製造に対して上記に列挙された個々の組み合わせのそれぞれにおける、薬学的有効量の抗ウイルス化合物およびTLR8調節性化合物のそれぞれの使用を含む別個の実施形態もまた提供される:
a)ウイルス抑制されたヒトにおける、HIV感染の処置;
b)HIVに感染したヒトにおける、HIV遺伝子発現の誘導のHIVの誘導;
c)ヒトにおいて、活性のあるHIV遺伝子発現が抗レトロウイルス治療の投与により抑制されている、HIVに感染したヒトにおける、HIV遺伝子発現の誘導;
d)HIVに感染したヒトにおける、潜在性HIV感染原内のHIV遺伝子発現の誘導;
e)HIVに感染したヒトにおける、HIV感染細胞内のHIV遺伝子発現の増強;
f)HIVに感染したヒトにおける、HIVウイルス量の慢性セットポイントの低下;
g)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導;
h)HIVに感染したヒトにおける、HIVウイルス血症の減少;
i)HIVに感染したヒトにおける、免疫細胞活性の増強およびHIV遺伝子発現の増加;
j)HIVに感染したヒトにおける、抗ウイルス剤の効力の増強;
k)HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける、一過性HIV−1ウイルス血症の誘導における使用;
l)HIVワクチンの効力の増強;ならびに/または
m)ヒトにおけるHIV感染の排除。
本明細書に記載のキットのそれぞれに対するさらなる別個の実施形態は、記載されているような個々のキットを含む:
a)1つまたはより多くの抗ウイルス剤およびTLR8モジュレーターを含む薬学的組成物のそれぞれが、毎日の投与に対してそれぞれ提供される;
b)抗ウイルス剤を含む薬学的組成物のそれぞれが、1日1回の投与に対して提供され、TLR8モジュレーターを含む薬学的組成物が、毎日より低い頻度の投与に対して提供される、
c)抗ウイルス剤を含む薬学的組成物のそれぞれが、1日1回または2回の投与に対して提供され、TLR8モジュレーターを含む薬学的組成物が、毎日より低い頻度の投与に対して提供される。
抗ウイルス剤を含む薬学的組成物が1日1回または2回の投与に対して提供され、TLR8モジュレーターを含む薬学的組成物が毎日より低い頻度の投与に対して提供されるキットのそれぞれに対して、TLR8モジュレーターを含む薬学的組成物は、2日ごとの投与、または3日ごと、4日ごと、5日ごと、6日ごと、7日ごと、8日ごと、9日ごと、10日ごと、11日ごと、12日ごと、13日ごと、14日ごと、15日ごと、16日ごと、17日ごと、18日ごと、19日ごと、20日ごと、21日ごと、22日ごと、23日ごと、24日ごと、25日ごと、26日ごと、27日ごと、28日ごと、29日ごと、または30日ごとの投与のためであってよい。このようなキットのそれぞれに対する別の実施形態は、以下を含む:
a)いくつかの1日用量の組成物、例えば、経口錠剤またはカプセル剤などであり、各1日用量組成物は、薬学的有効量の少なくとも1つの抗ウイルス剤を含む;
b)いくつかの1日用量未満の組成物、例えば、経口錠剤またはカプセル剤などであり、各1日用量組成物は、薬学的有効量の少なくとも1つの抗ウイルス剤および薬学的有効量のTLR8モジュレーターを含む;および
c)1日用量の組成物および1日用量未満の組成物の投与についての指示。
このようなキットにおいて、TLR8モジュレーターが2日ごとの投与を意図とするキット内には、等しい数の1日用量の組成物と1日用量未満の組成物とが存在し、TLR8モジュレーターが、3日ごとの投与を意図とするキット内には、1日用量未満の組成物の2倍の数の1日用量の組成物が存在することなどが理解されている。このようなキットは、個々の組成物がこれらの予定された投与の順序に従い別々のセクションに含有されているサイクルパックまたはブリスター包装などの予定された投与用の組成物を含有するための手段をさらに含んでもよい。
以下を含むキットもまた提供される:
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;
b)薬学的有効量のHIV抗体;ならびに
c)TLR8調節性化合物およびHIV抗体の投与についての指示。
以下を含むキットもまた提供される:
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;
b)薬学的有効量のHIVワクチン;ならびに
c)TLR8調節性化合物およびHIVワクチンの投与についての指示。
以下を含むキットもまた提供される:
a)薬学的有効量のTLR8調節性化合物;
b)薬学的有効量の潜伏逆転剤;ならびに
c)TLR8調節性化合物および潜伏逆転剤の投与についての指示。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
ヒトにおいてHIV感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物および抗レトロウイルス剤、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
ヒトにおいてHIV感染を処置するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物および抗レトロウイルス剤、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態もまた提供される:
ヒトにおいてHIV感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物および潜伏逆転剤、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
ヒトにおいてHIV感染を処置するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物および潜伏逆転剤、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
抗ウイルス剤の効力を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
抗ウイルス剤の効力を増強するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
HIVワクチンの効力を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
HIVワクチンの効力を増強するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
ヒトでの、HIV感染を排除するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
ヒトでの、HIV感染を排除するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
HIVに感染したヒトでの、HIV遺伝子発現を誘導するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
HIVに感染したヒトでの、HIV遺伝子発現を誘導するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
HIVに感染したヒトでの、HIV感染細胞内のHIV遺伝子発現を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
HIVに感染したヒトでの、HIV感染細胞内のHIV遺伝子発現を増強するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、一過性HIV−1ウイルス血症を誘導するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用。
以下を含む別個の実施形態が提供される:
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、HIV−1感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用;または
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトでの、HIV−1感染を処置するための医薬の調製における、式(I)のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
生物学的実施例
本発明の特定の実施形態が本明細書で例示され、詳細に記載されているが、本発明はこれらに限定されるものではない。上記の詳細な記載は本発明の例示として提供され、本発明のいかなる制限をも構成しないと解釈されるべきである。改変は当業者には明らかであり、本発明の趣旨を逸脱しないすべての改変形は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることを意図する。
(実施例121)
TLR8アゴニストで処置した、cARTで治療した、HIV−1に感染した被験体由来のPBMC培養物中の誘導されたHIV−1の発現。
PBMC培養物中のHIV−1発現を活性化するための能力を評価するために、1年以上の間、血漿HIV RNA<50コピー/mLでウイルス抑制された、cARTで治療した12人のHIV−1に感染した被験体から白血球除去試料を得た。フィコールで精製したPBMCを培養し、10nM〜2,500nMの濃度の実施例15、実施例119、および実施例120のTLR8調節性化合物で、またはジメチルスルホキシド(DMSO、ビヒクル対照)で4日間処置した。一部の実験では、IL−15、実施例15のTLR8調節性化合物またはIL−15と実施例15の組み合わせを示された濃度(表4)で使用した。抗ウイルス剤(エルビテグラビルおよびエファビレンツ、それぞれ100nM)の存在下で培養物を維持して、TLR8調節性化合物により産生したウイルスの量(潜伏逆転)を測定するために、ウイルス性拡散および増幅を阻止した。インキュベーション期間の終わりに、無細胞培養物の上清を収集し、HIV−1 RNAレベルを、COBAS(登録商標)AmpliPrep/COBAS(登録商標)TaqMan HIV−1試験、v2.0(Roche)により定量化した。
他の活性化刺激の非存在下で、実施例15を用いた処置は、DMSOと比較して、10、100、および/または1,000nMの濃度において試験した被験体12人のうちの9人に由来する(75%)PBMC中でHIV−1発現およびウイルス産生を2倍またはより高く活性化した。これらの被験体由来のPBMCにおけるHIVの活性化倍率の範囲は2.2〜20.1倍であり、HIVの活性化倍率の幾何平均は4.4倍であった(表1)。実施例119を用いた処置は、156、625、および/または2,500nMの濃度において、試験した被験体5人のうちの5人に由来する(100%)PBMC培養物中で、DMSO対照よりもHIV−1発現を2倍またはより高く活性化した。これらの被験体由来のPBMC中のHIVの活性化倍率の範囲は2.2〜5.2倍であり、HIVの活性化倍率の幾何平均は4.1倍であった(表2)。実施例120を用いた処置は、156、625、および/または2,500nMの濃度において、試験した被験体5人のうち4人(80%)由来のPBMC培養物中で、DMSO対照と比較してHIV−1発現を2倍またはより高く活性化した。これらの被験体におけるHIVの活性化倍率の範囲は2.0〜17.0倍であり、HIVの活性化倍率の幾何平均は7.5倍であった(表3)。各表において、活性化倍率は、TLR8アゴニスト処置した試料およびDMSO処置した対照由来の細胞培養上清1mlあたりのHIV−1 RNAコピー数の比として計算する。各被験体のPBMCの各条件に対する3つの独立したインキュベーション試料の活性化倍率の幾何平均。太字の値は、2倍以上のHIV活性化を示す。
TLR8アゴニズムにより誘導される潜伏逆転が別々の機序による潜伏逆転をさらに増強することができるかどうか評価するために、上に記載されているように、細胞をIL−15、実施例15、またはIL−15と実施例15の組み合わせで処置した(表4)。これらの患者由来のPBMCにおいて、1000nMの実施例15を用いた処置は、HIV RNAの2.1倍の増加をもたらし、1nMのIL−15を用いた処置は、HIV RNAの2.9倍の増加をもたらした。同濃度のこれら2つの化合物を一緒に用いた処置は、HIV RNAの12倍の増加をもたらした。処置したすべての被験体由来のPBMC培養物において、組み合わせは、いずれかの薬剤を単独で用いた処置の後に見られるHIV RNAの産生より大きなHIV RNA産生をもたらした。
全体的には、これらのデータは、TLR8調節性薬剤による、HIV−1発現のin vitroの誘導を実証し、これらの薬剤がIL−15により誘導されるHIV活性化を有効に増加することができることを示している。
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
(実施例122)
TLR8アゴニスト実施例15で処置した、cARTで治療した、HIV−1に感染した被験体由来のPBMC培養物において誘導されたサイトカインおよびケモカイン。
HIVに感染した被験体由来の細胞において、TLR8アゴニストの免疫調節効果をさらに特徴付けるために、分泌サイトカインおよびケモカインの産生を、抑制的cARTで治療した、4人のHIVに感染した被験体由来のPBMC中で測定した(匿名の参加者ID180〜183)。実施例121に記載されているようにPBMCを精製し、DMSOを含有する培地(ビヒクル対照)と共に、または1.0nM〜10.0μMの範囲の濃度のTLR8調節性化合物実施例15と共に、37℃で予備平衡化した組織培養プレートに直ちに加えた。処置の2日後、無細胞の培養上清を採取し、その後の分析のために−80℃で凍結した。凍結した上清を室温で解凍し、製造者の指示に従い、示されたサイトカインおよびケモカインを、特注の多重化xMAP Luminex(登録商標)アッセイで定量化した(Thermo Fisher Scientific Inc.、Grand Island、NY、特注キット)。
他の活性化刺激の非存在下で、TLR8アゴニスト実施例15を用いた処置は、試験した各被験体由来のPBMC培養物において、DMSO対照と比較して、複数のサイトカインおよびケモカインのピークレベルを2倍以上活性化した(図1)。誘導されたサイトカインによるピークの絶対レベルは、100nM〜10000nMの範囲の濃度で実施例15を用いて達成された。DMSOと比べたピークの活性化倍率は、TNF−αについて3051倍、IL−12p70について518倍、IL−18について18倍の範囲であった(表5)。実施例15は、DMSO対照と比較して、以下のサイトカインまたはケモカインを2倍超のレベルに誘導しなかった:IFN−ω、IL−2、IL−4、IL−5、IL−7、IL−15、IL−17A、IL−21、IL−27、またはIL−29。
Figure 2018527366
Figure 2018527366
データは、4人の被験体のPBMCから得られたサイトカイン値の幾何平均(pg/ml)として表現されている。各条件に対する3つの独立したインキュベーション試料の活性化倍率の幾何平均。倍率(活性化倍率)は、DMSOで処置した試料に対する、アゴニストで処置した試料由来の細胞培養上清に検出されたサイトカインの濃度の比として計算する。
(実施例123)
実施例15のTLR8アゴニストで処置した、cARTで治療した、HIV−1に感染した被験体由来のPBMC培養物において誘導された免疫細胞活性化。
TLR8は、複数の免疫細胞サブセット上に発現される。TLR8調節性化合物での処置が明確な細胞集団の活性化にどのように影響を与えるかを決定するため、実施例121に記載されているように、cARTで治療した、HIV−1に感染した被験体からPBMCを精製した(匿名の参加者ID184、185、188、189、190、および191)。PBMCを、10、100、または1000nMで、実施例15のTLR8アゴニストで処置し、またはバックグランド対照としてDMSOで処置し、37℃で2日間インキュベートした。インキュベーション後、PBMCを収集し、特定のフルオロフォア(BD Biosciences)にコンジュゲートした抗体で染色して、以下の免疫細胞サブセットについて線引きを行った:CD4 T細胞(CD3+CD4+CD8−)、CD8 T細胞(CD3+CD8+CD4−)、NK細胞(CD3−CD56+CD16+)、単球(CD3−CD14+)、B細胞(CD3−CD19+)、および末梢樹状細胞(DC)。これらは、HLA−DRに対して陽性と定義し、以下の一団のマーカー:CD3、CD14、CD16、CD19、CD20、CD56(Lin−1系列パネル、BD Biosciences)に対して陰性と定義した。活性化、成熟、およびエフェクター機能の追加のマーカーが、以下の通り、細胞サブセットに対して含まれていた:CD4およびCD8 T細胞(CD25、CD38、CD69、IFN−γ、グランザイムB、パーフォリン、TNF−α)、NK細胞(CD25、CD69、IFN−γ)、単球(CD11c、CD16、CD80、CD86、CD163、TNF−α)、B細胞(CD40、CD69、CD80、CD86)、およびDC(CD11c、CD69、CD80、CD86、CD123、およびCD163)。細胞を表面マーカー(CD3、CD4、CD8、CD11c、CD14、CD16、CD25、CD69、CD80、CD86、CD163)に対して染色し、洗浄し、固定および透過化緩衝液(eBioscience)で処理し、細胞内マーカーに対して染色した(IFN−γ、グランザイムB、パーフォリン、TNF−α)。LSR Fortessa(BD Biosciences)上のフローサイトメトリーで細胞を評価し、データをFlowJoソフトウエア(TreeStar)で分析した。
実施例15の化合物は、CD25、CD69、およびパーフォリンの増加した発現により示される通り、1000または3000nMの濃度でCD4+T細胞を最大に活性化した(表6)。実施例15は、CD25、CD28、CD38、およびCD69の増加した発現により示される通り、1000または3000nMの濃度でCD8+T細胞を最大に活性化させた(表6)。パーフォリンは、CD8+T細胞において、実施例15の処置では増加しなかった。試験した化合物は、CD69およびCD80の増加した発現により示される通り、3000nMの濃度でB細胞を最大に活性化した(表6)。試験した化合物は、CD25およびCD69の増加した発現により示される通り、1000nMの濃度でNK細胞を最大に活性化し、CD11c、CD69、およびCD80の増加した発現によりそれぞれ示される通り、100、3000、および1000nMの濃度で単球を最大に活性化した(表6)。最後に、試験した化合物は、CD69およびCD80の増加した発現によりそれぞれ示される通り、3000または1000nMの濃度でDCを最大に活性化した(表6)。
Figure 2018527366
Figure 2018527366
データは、示されている通り、各マーカーについておよび4または6人の被験体から得られた各PBMCサブセットについてパーセンテージの幾何平均(%)および活性化倍率の幾何平均(倍)として表現されている。活性化倍率は、DMSOで処置した試料についての陽性%に対する、実施例15の化合物の示された濃度での、各PBMCサブセットの各マーカーについての陽性%の比として計算される。1.5以上である活性化倍率は太字である。
(実施例124)
TLR8アゴニストで処置した、cARTで治療した、HIV−1に感染した被験体由来のPBMC培養物において誘導されたHIV特異的な多機能性CD8+T細胞
多機能性CD8 T細胞は、抗原特異的な細胞毒性を介してウイルスに感染した細胞を死滅させることが可能である。全PBMC培養物中の多機能性のHIV特異的なCD8 T細胞を活性化する能力を評価するために、以前に記載されている通り、cARTで治療した5人のHIV−1に感染した被験体からPBMCを精製した。0日目に、PBMCをカルボキシフルオレセインスクシンイミジルエステル(CFSE、Life Technologies)で標識し、示された濃度の実施例15のTLR8調節性化合物で処置し、抗ウイルス薬(エルビテグラビルおよびエファビレンツ、それぞれ100nM)の存在下で37℃で培養した。2日目に、PBMCを培地単独でまたはHIVペプチドプール(GagおよびNefに対する80ng/mlの重複する15マーペプチド、JPT Peptide Technologies)で処置した。8日目に、PBMCを洗浄し、HIVペプチドプールで再処置するか、または並行した培養物中、CEFTペプチドプールで処置して、非特異的CD8 T細胞応答を測定した(サイトメガロウイルス、エプスタインバールウイルス、インフルエンザ、および破傷風トキソイドに対する15マーペプチド;PepMix、JPT Peptide Technologies)。37℃で4時間培養することによって、ペプチドリコール(peptide recall)を行った。1時間後、モネンシンおよびブレフェルジン(GolgiStopおよびGolgiPlug、BD Biosciences)を加えた。さらに3時間後、PBMCを洗浄し、live−dead aqua色素(Life Technologies)で染色し、CD3、CD4、およびCD8に対する抗体(BD Biosciences)で表面染色した。Cytofix/Cytopermキット(BD Bioscience)を使用して、細胞を固定および透過処理し、IFN−γに対する抗体(BD Biosciences)およびTNF−αに対する抗体(e−Biosciences)で染色した。LSR Fortessa(BD Biosciences)上のフローサイトメトリーで染色した細胞を評価し、FlowJoソフトウエア(TreeStar)でデータを分析した。生きている、CD8+、CFSE low、IFN−γ+、TNF−α+の事象に対するゲーティングにより多機能性CD8 T細胞を決定した。CEFTペプチドリコール群に応答するゲーティングした細胞の%を、HIVペプチドリコールに応答するゲーティングした細胞数の%から差し引くことによってHIV特異的なCD8応答を得た。
実施例15(図2A)および実施例98(図2B)のTLR8アゴニストを用いた処置は、IFN−γおよびTNF−αについて二重陽性の増殖性CD8+細胞の%の増加によって示されている通り、HIV特異的な多機能性CD8 T細胞を活性化した。実施例15(図2A)に対して、メジアンHIV特異的ペプチドプールは、ビヒクル対照での0.73%から、100nMでは0.99%に、および1000nMでは2.01%に増加した。実施例15の処置では、増加は、100nMにおいて5人のうち3人の患者に見られ、1000nMにおいて、5人のうち4人の患者に見られた。実施例98(図2B)に対して、メジアンHIV特異的なペプチドプールは、ビヒクル対照での0.13%から、100nMでは0.93%に、1000nMでは0.92%に増加した。実施例98の処置では、増加は、両方の濃度において5人のうち4人の患者に見られた。これらの化合物は異なる患者からの試料において評価されたので、HIV特異的な多機能性T細胞のレベルは2つの群の間で異なった。しかし、HIV特異的なペプチドプールと組み合わせた、1000nMの実施例15および実施例98の化合物を用いた処置は、メジアンHIV特異的な多機能性CD8 T細胞をそれぞれ2.7倍および7.1倍増加させた(p<0.05、独立片側t検定)。
(実施例125)
TLR8アゴニストを用いた、HIVに感染したCD4 T細胞の誘導された抗体媒介性死滅
実施例123において上記に実証されたように、実施例15のTLR8調節性化合物は、NK細胞および単球を活性化する。NK細胞および単球は、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)および抗体依存性細胞ファゴサイトーシス(ADCP)をそれぞれ媒介する。ADCCおよびADCPを増強する、実施例15の化合物の能力を評価するために、単球またはPBMCをエフェクター細胞として使用し、HIVに感染したCD4 T細胞を標的細胞として使用して2つのモデルを開発した。上に記載されているように、3人の健康な被験体の白血球除去(leukaphereses)(AllCells、参加者ID A4593、A4596、A4606)からPBMCを単離した。陰性選択磁気ビーズ(EasySep、StemCell Technologies)を使用して、PBMCからCD4 T細胞を単離した。CD4 T細胞を、HIV−1分離株92HT593(NIH AIDS Reagent Program)でスピンフェクト(spinfect)し、37℃で5日間培養した。PBMCモデルに対して、自己のPBMCを、ビヒクル対照(DMSO)または100または1000nMでの実施例15と共に、5日間培養した。単球モデルに対して、3人の健康な被験体の白血球除去(AllCells、参加者ID A4611、A4668、A4673)からPBMCを単離し、CD4 T細胞を精製し、上に記載されているように、HIV−1分離株92US657(NIH AIDS Reagent Program)を感染させた。凍結した自己PBMCを単離の日に解凍し、これから陰性選択磁気ビーズ(EasySep、Stemcell Technologies)を使用して、単球を単離した。DMSOまたは1〜33nMの化合物で単球を処置し、37℃で1日培養した。示された培養時間の後、すべての細胞を十分に洗浄した。前処理したPBMCまたは単球を、それぞれ20:1または2:1の比でHIVに感染したCD4 T細胞に加えた。PGT121は広く中和する抗HIV Env抗体である。2つの形態のPGT121抗体を試験した:1つは機能的な野生型Fcドメインを有するもの、1つは、より低いFcレセプター結合およびより低い抗体エフェクター機能(FCヌルと呼ぶ)を有するFES変異体Fc(Gilead Sciences)を有した。PGT121またはPGT121−FCヌルを、1ng/ml〜50μg/mlで、精製したヒトIgG画分1mg/mlと組み合わせて加えることによって、血漿中に見出される、生物学的に関連する濃度の競合する抗体と近似させた。細胞を抗体と共に、または抗体なしで、37℃で1日共培養した。インキュベーション後、細胞を、live/dead Fixable Aqua Dead Cell Stain(Invitrogen)およびCD3、CD4、およびCD16に対する抗体(BD Biosciences)で染色した。細胞を固定および透過処理し(eBioscience)、HIV Gag p24に対する抗体(BeckmanCoulter)で染色した。LSR Fortessa(BD Biosciences)を使用するフローサイトメトリーでマーカー染色を測定し、FlowJoソフトウエア(TreeStar)で分析した。抗体なしの対照と比べて、PGT121抗体により媒介されたp24+CD4+T細胞の減少を計算することによって、死滅のパーセントを決定した。3人の被験体由来のPBMCにおいて、100nMでの実施例15の化合物は、DMSO対照に対する108と比較して、172の曲線下面積(AUC)の幾何平均、すなわち60%の増加で示されている通り、HIVに感染したCD4+T細胞の効力および最大PGT121媒介性死滅を増強した(図3)。1人の被験体由来の単球において、試験した11または33nMのTLR8モジュレーターは、DMSO対照と比較して、HIVに感染したCD4+T細胞のPGT121媒介性死滅を著しく増強した(図4)。
PBMC(図3)または単球(図4)を、5日間(図3)または1日間(図4)DMSOまたはTLR8アゴニストで処置し、次いで、自己の、HIVに感染したCD4 T細胞−/+抗HIV Env抗体PGT121と共に1日共培養した。p24+CD4+T細胞の減少%を、抗体なしの対照と比べてFACSにより測定した。2人の被験体からの代表的データがそれぞれの図に示されている。
(実施例126)
アカゲザルマカクにおけるTLR8実施例65によるサイトカインおよびケモカインの誘導
実施例65のTLR8モジュレーターを、2%エタノール、40%ポリエチレングリコール300、および58% 0.01Nの塩酸中で製剤化した。十分な量の化合物を2%エタノール、40%ポリエチレングリコール300、および58% 0.01Nの塩酸ビヒクル中に溶解して、0.5、1.5、または5mg/mlの実施例65に到達することによって、製剤の経口液剤を調製した。アカゲザルマカクに、1.2〜2ml/kgを経口投与して、1、3、6、または10mg/kgの実施例65の用量レベルを達成した。用量の2、4、8、12、24および48時間後に血液試料を採取し(図5)、遠心分離前に周囲条件下で凝固させて血清を得た。示されたサイトカインおよびケモカインを、製造者の指示(Life Technologies)に従い、多重化Luminex(登録商標)アッセイを用いて、血清中で定量化した。TLR8活性化に伴うサイトカインを、IL−12、IL−6、IL−1RAおよびMCP−1を含めて、用量依存性方式で誘導させた。ピーク濃度は、用量の2時間後に達成した。10および6mg/kgにおいて、IL−12、IL−1RAおよびMCP−1は、10ng/ml付近でピークに達し、IL−6は1ng/mlでピークに達した。
(予測実施例126)
TLR8モジュレーターの製剤
経口投与用のTLR8モジュレーターの製剤は、水と、追加の任意選択の有機物、例えば、共溶媒および/または界面活性剤などを含有するビヒクル中の経口液剤または懸濁剤として調製することができる。製剤は、任意選択で、適切な酸または塩基を使用して、pH調節することによって、TLR8モジュレーターの溶解度を増加させることができる。製剤はまた、任意選択で、適切な緩衝液系で緩衝化させて、最終製剤の特定のpHを維持することもできる。
具体的には、TLR8モジュレーター、またはその薬学的に受容可能な塩は、0〜99%の水を含有し、残りが以下のうちの1つまたはより多くからなるビヒクル中の経口液剤または懸濁剤として調製される:0〜10%エタノール、0〜60%プロピレングリコール、0〜60%ポリエチレングリコール、0〜5%ヒドロキシメチルプロピルメチルセルロース、および/または0〜5%界面活性剤。
TLR8モジュレーターについての特定の例示的製剤は、2%のエタノール、40%のポリエチレングリコール300、58%の0.01N塩酸のビヒクルを調製することにより調製する。TLR8モジュレーター化合物の経口液剤製剤は、0.125mg/mL、0.25mg/mL、0.5mg/mL、および1.0mg/mLのTLR8モジュレーター化合物の最終濃度に到達するまで、2%のエタノール、40%のポリエチレングリコール300、58%の0.01N塩酸のビヒクル中に十分な量の化合物を溶解することによって調製した。
(実施例126b)
代わりに、TLR8モジュレーター化合物の経口投与に適切な懸濁製剤は、0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース、および0.5%のポリソルベート80、および99%の水のビヒクルを調製することにより調製した。TLR8モジュレーター化合物の経口懸濁製剤は、1.0mg/mL、3.0mg/mL、10mg/mL、30mg/mL、および100mg/mLのTLR8モジュレーター化合物の最終濃度に到達するまで、ビヒクル中に十分な量の化合物を懸濁化させることによって調製した。
(予測実施例127)
cART製剤
20mg/mLのテノホビル(TFV、GMP等級)、50mg/mLのエムトリシタビン(FTC、GMP等級)、および2.5mg/mLのドルテグラビル(DTG、95%純度)を含有するcART製剤を、最終濃度25%(v/v)のポリエチレングリコール400(PEG−400、Spectrum Chemical New Brunswick、NJ)、15%(w/v)Captisol(Ligand Pharmaceuticals、LA Jolla、CA)および0.075Nの水酸化ナトリウム(NaOH、Spectrum Chemical、New Brunswick、NJ)を水中に含有する溶媒中に調製する。この製剤は、DTGストック溶液(PEG−400中の10mg/mLのDTG)、TFVおよびFTCストック溶液(0.3N NaOH中の80mg/mLのTFVおよび200mg/mLのFTC)、および30%(w/w)captosil溶液を1:1:2(v:v:v)比で混合することにより調製する。最終溶液は約pH6を有する。これを滅菌濾過し、次いで滅菌ガラスに分注し、使用するまで−20℃で凍結させる。同様の方式で他のcARTの組み合わせの同様の製剤を調製することができる。
(予測実施例128)
慢性セットポイントにあるSIV+ウイルス血症アカゲザルにおけるTLR8調節性化合物
適切な数(例えば5)の慢性的に感染した、SIVアカゲザルマカクは、複数回用量の用量漸増、プラシーボ対照試験において、TLR8調節性化合物で処置するか、または投与ビヒクル(プラシーボ)で処置する。マカクには、TLR8調節性化合物の投与前、慢性セットポイント(すなわち、持続性ウイルス血症、すなわち、ウイルス複製の宿主の免疫制御が確立されているが、これが完全なウイルス抑制をもたらさないピーク後のウイルス血症の状態)を確立するのに十分な期間の間サル免疫不全ウイルスを感染させる。動物には、試験中のいかなる部分においても併用抗レトロウイルス治療を投与しない。
動物には、TLR8調節性化合物またはプラシーボのいずれかを週1回の強制経口投与(oral gavage)(経鼻胃管を介して)により投与する。3匹の動物には、実施例126に記載の通り調製したTLR8調節性化合物を投与する。3週間の期間にわたり用量漸増を行う。プラシーボ群には、毎週、実施例126に記載の投与ビヒクルを1mL/kg投与する。
実施例126の各製剤または投与ビヒクルのみ(プラシーボ)は、新鮮にかつ投与前に室温まで解凍して使用する。
血漿ウイルス量(血漿1mLあたりのSIV RNAコピー数として表現される)は、TLR8調節性化合物を投与した動物およびプラシーボ動物に対して、試験全体にわたり様々な時点でgag遺伝子転写物を測定する、SIV RNAの定量的RT−PCRにより決定する。
(予測実施例129)
検出不能な血漿ウイルス血症を有する、cART処置したSIV+ウイルス血症のアカゲザルにおけるTLR8調節性化合物
インドアカゲザルマカク(Macaca mulatta)の1つの群(例えば5匹)を、複数回用量、用量漸増試験において、TLR8調節性化合物または投与ビヒクル(プラシーボ群)で処置する。マカクに、低用量の直腸粘膜チャレンジを繰り返すことによって、サル免疫不全ウイルス(SIVmac251)を感染させる。
ピークのウイルス血症および初期のウイルスの慢性セットポイントを確立した後、1mL/kgでの皮下注射により動物をcARTで処置し、この投与をおよそ1年続ける。cARTの投与期間中、血漿ウイルス量は、感染後、検出不能なレベル(SIV gag RNA<50コピー/mL)まで低減し、これがおよそ5カ月間維持され、その後、毎日cARTを使用することによりTLR8調節性化合物を投与する。加えて、TLR8調節性化合物を投与する際に、動物には同じcARTレジメンを維持する。毎日各動物に投与する、cART製剤中の抗レトロウイルス剤の量は、20mg/kgのテノホビル、50mg/kgのエムトリシタビン(FTC)、および2.5mg/kgのドルテグラビルを含み得る。動物には、感染のおよそ65日後からcARTを毎日投与し、ウイルス抑制およびTLR8調節性化合物の投与を続けて、TLR8調節性化合物の最終用量のおよそ2週後の時点でcARTを中止して、血漿ウイルス量のリバウンド動態をモニターする。
感染後の適切な時間で、例えば約300日後に、動物には、TLR8調節性化合物または投与ビヒクル(プラシーボ群)のいずれかを隔週に1回投与する。動物にはTLR8調節性化合物を投与していた。第1週には、適切な用量、例えば、0.1mg/kgの用量に対応する、0.1mg/mL製剤の1mL/kgを投与する。第3週には、適切な用量、例えば、0.2mg/kgの用量に対応する、0.2mg/mL製剤の1mL/kgが投与される。第5週から第13週までは、適切な用量、例えば、0.3mg/kgの用量に対応する、0.3mg/mL製剤の1mL/kgが投与される(全部で7用量)。用量は、当業者により理解されているように、使用した特定のTLR調節性化合物に基づき修正することができる。ある特定の対照動物には、2週ごとに1回の強制経口投与により、7回用量の食塩水が与えられる。他の対照動物は未処置のままとする。TLR8調節性化合物の最終用量のおよそ2週間後、食塩水を投与したプラシーボ動物およびTLR8調節性化合物を与えた4匹の動物において、cARTを中止する。およそ1カ月後、3匹の未処置の対照動物においてcARTを中止する。cARTの中止後、6カ月の期間にわたりウイルス量をモニターする。
実施例126のTLR8調節性化合物または投与ビヒクルの各製剤は、投与前に室温で解凍する。動物には、経鼻胃管を介して強制経口投与により投与する。
血漿ウイルス量(血漿1mLあたりのSIV RNAコピー数として表現される)は、試験全体にわたり様々な時間点でgag遺伝子転写物を測定するSIV RNAの定量的RT−PCRにより決定する。
この試験からのデータを使用して、cARTの存在下、TLR8調節性化合物が一過性血漿ウイルス血症を再現性よく誘導し、これに続いて、完全な血漿SIV RNA抑制に戻ることを実証する。
(予測実施例130)
末梢血単核細胞(PBMC)、リンパ節、および結腸におけるプロウイルスのSIV DNA測定
TLR8調節性化合物を投与した動物および実施例129に記載の試験の中の実施例126(プラシーボ群)のビヒクルを投与した動物から、全血試料、鼠径部リンパ節試料、および結腸パンチ生検試料を採取する。投薬開始前および最終用量の2週間後これらの試料を採取する。動物がcARTで治療している間すべての試料を採取する。市販の血液および組織DNA抽出キットを使用して、全DNAを各試料から単離する。SIV gag遺伝子に特異的なプローブ−プライマーセットを使用して定量的PCR(qPCR)でプロウイルスのSIV DNAレベルを測定し、グリセルアルデヒド3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(GAPDH)遺伝子レベルを測定することによって細胞インプットに対して正規化する。各動物内で、前処理および後処理PBMC、鼠径部のリンパ節、および結腸試料のプロウイルスのSIV DNA量の比較を行う。
(予測実施例131)
末梢リンパ球の活性化
実施例129に記載のTLR8調節性化合物での処置の過程において、TLR8調節性化合物または実施例126の投与ビヒクル(プラシーボ)を投与した群において、フローサイトメトリー法で様々なリンパ球サブセットに対する初期活性化マーカーCD69の発現を測定することによって、末梢リンパ球の活性化をモニターする。この方法を使用して、初期活性化マーカーを発現する免疫細胞サブセットのパーセンテージを定量化する。標準的データ収集技術は、フローサイトメーター上で、かつ抗体が様々な免疫細胞サブセット上のアカゲザルマカク細胞表面タンパク質を認識する、蛍光分子にコンジュゲートした抗体の使用により活用される。TLR8調節性化合物を投与した動物において、化合物の投与前および投与後の両方の様々な時間点において、各用量に対して全血試料を採取する。それぞれが異なる蛍光プローブにコンジュゲートされた、アカゲザルCD3、CD4、CD8、NKG2A、CD16およびCD56に反応性があるとして選択された抗体を使用して全血試料中の全PBMCを染色して、CD3+CD4+CD8−リンパ球、CD3+CD4−CD8+リンパ球およびCD3−CD8+NKG2A+CD16+CD56+NK細胞について線引きを行う、。
この実施例からのデータは、化合物投与後の血漿ウイルスの慢性セットポイント(cART中止後)の低下により実証されるように、HIV−1感染のアカゲザルマカクモデルにおいて、TLR8調節性化合物が、血漿SIVの一時的な発現を誘導すること、ウイルス性感染原の減少に対するマーカーである、PBMC、鼠径部リンパ節、および結腸組織中のプロウイルスのSIV DNA含有量を減少させること、ならびにcARTの非存在下で測定可能な免疫学的応答をもたらすことが可能であることを実証する助けとなる。
本開示は、本明細書を通して記載されるとおり、態様および実施形態、ならびに優先形態の組合せを含む。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、処置を必要とするヒトに投与する工程を包含する、方法。
(項目2)
ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
a)ヒトの血液または血漿中で検出されるHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低減するのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、処置を必要とする前記ヒトに投与する工程であって、前記第二のレベルは、前記第一のレベルの前記ヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低い前記ヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む、工程と、
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、前記ヒトに投与する工程と
を包含する、方法。
(項目3)
前記ヒトの血漿中のHIVの前記第一のレベルは、50コピー未満のHIV RNA/mlである、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記ヒトの血漿中のHIVの前記第二のレベルは、30コピー未満のHIV RNA/mlである、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記ヒトの血漿中のHIVの前記第一のレベルは、10コピー未満のHIV RNA/mlである、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記ヒトの血漿中のHIVの前記第一のレベルは、1コピー未満のHIV RNA/mlである、項目2に記載の方法。
(項目7)
薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程をさらに包含する、項目1〜6のいずれかに記載の、ヒトのHIV感染を処置する方法。
(項目8)
薬学的有効量のHIVワクチンを、処置を必要とするヒトに投与する工程をさらに包含する、項目1〜7のいずれかに記載の、ヒトのHIV感染を処置する方法。
(項目9)
前記TLR8調節性化合物は、式(IV)、
Figure 2018527366
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(IV)において:
は、水素、ハロゲン、C 1〜6 アルキル、CN、およびOR からなる群より選択され、ここでC 1〜6 アルキルは、1個〜5個のR 20 基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C 1〜6 アルキル、CN、およびOR からなる群より選択され、ここでC 1〜6 アルキルは、1個〜5個のR 20 基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C 1〜6 アルキル、CN、およびOR からなる群より選択され、ここでC 1〜6 アルキルは、1個〜5個のR 20 基で必要に応じて置換されており;
11 は、水素、C 1〜2 アルキル、C 3〜6 シクロアルキル、およびC 1〜3 ハロアルキルからなる群より選択され;
12 は、C 1〜3 アルキル、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜3 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C 1〜3 アルキル基は、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜3 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
13 は、C 1〜6 アルキル、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜6 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C 1〜6 アルキルは、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜6 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
各R 20 は、独立して、ハロゲン、CN、−NR 、およびOR からなる群より選択され;そして
各R およびR は、独立して、水素およびC 1〜3 アルキルからなる群より選択され、ここで各C 1〜3 アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC 1〜6 ハロアルキルから独立して選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている、
項目1〜8のいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
前記TLR8調節性化合物は、式(IVa)
Figure 2018527366
の化合物である、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記TLR8調節性化合物は、式(IVb)
Figure 2018527366
の化合物である、項目9に記載の方法。
(項目12)
部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、項目10に記載の方法。
(項目13)
部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記TLR8調節性化合物は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、項目1〜8のいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
前記TLR8調節性化合物は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記TLR8調節性化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩である、項目1〜8のいずれかに記載の方法。
(項目17)
薬学的有効量の免疫調節サイトカインを、処置を必要とする前記ヒトに投与する工程をさらに包含する、項目1〜16のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記免疫調節サイトカインは、IL−2、IL−4、IL−6、IL−7、IL−12、IL−15、IL−17、およびIL−21の群より選択される、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記免疫調節サイトカインは、IL−15である、項目17または18のいずれかに記載の方法。
(項目20)
IFN−α、IFN−β、IFN−γ、GM−CSF、G−CSF、およびM−CSFの群より選択される薬学的有効量の薬剤を、処置を必要とする前記ヒトに投与するさらなる工程を包含する、項目1〜16のいずれかに記載の方法。
(項目21)
薬学的有効量の免疫調節モノクローナル抗体または免疫調節小分子剤を、処置を必要とする前記ヒトに投与するさらなる工程を包含する、項目1〜16のいずれかに記載の方法。
(項目22)
前記免疫調節モノクローナル抗体は、阻害性抗PD−1モノクローナル抗体または阻害性抗PD−L1モノクローナル抗体である、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記阻害性抗PD−1モノクローナル抗体は、ニボリムマブ、ペンブロリズマブ、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736、MSB0010718C、またはMDX1105−01である、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記免疫調節小分子剤は、IDO阻害剤である、項目21に記載の方法。
(項目25)
前記免疫調節小分子剤は、1−メチル−D−トリプトファン、NLG919、エパカドスタット、F−001287、レスミノスタット、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、またはインドキシモドである、項目24に記載の方法。
(項目26)
薬学的に受容可能な賦形剤、ならびに
a)薬学的有効量の抗レトロウイルス剤、および
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物
を含む、薬学的組成物。
(項目27)
薬学的に受容可能な賦形剤、ならびに
a)それぞれ薬学的有効量の2つまたはより多くの抗レトロウイルス剤、および
b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物
を含む、薬学的組成物。
(項目28)
前記TLR8調節性化合物は、式(IV)
Figure 2018527366
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(IV)において:
は、水素、ハロゲン、C 1〜6 アルキル、CN、およびOR からなる群より選択され、ここでC 1〜6 アルキルは、1個〜5個のR 20 基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C 1〜6 アルキル、CN、およびOR からなる群より選択され、ここでC 1〜6 アルキルは、1個〜5個のR 20 基で必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、C 1〜6 アルキル、CN、およびOR からなる群より選択され、ここでC 1〜6 アルキルは、1個〜5個のR 20 基で必要に応じて置換されており;
11 は、水素、C 1〜2 アルキル、C 3〜6 シクロアルキル、およびC 1〜3 ハロアルキルからなる群より選択され;
12 は、C 1〜3 アルキル、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜3 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C 1〜3 アルキル基は、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜3 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
13 は、C 1〜6 アルキル、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜6 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C 1〜6 アルキルは、ハロゲン、−OR 、−NR 、CN、−C(O)R 、−C(O)OR 、−C(O)NR 、−OC(O)NR 、−NR C(O)R 、−NR C(O)NR 、−NR C(O)OR 、−SR 、−S(O) 1〜2 、−S(O) NR 、−NR S(O) 、C 1〜6 ハロアルキル、C 3〜6 シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C 6〜10 アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
各R 20 は、独立して、ハロゲン、CN、−NR 、およびOR からなる群より選択され;そして
各R およびR は、独立して、水素およびC 1〜3 アルキルからなる群より選択され、ここで各C 1〜3 アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC 1〜6 ハロアルキルから独立して選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている、
項目26〜27のいずれかに記載の薬学的組成物。
(項目29)
前記TLR8調節性化合物は、式(IVa)
Figure 2018527366
の化合物である、項目28に記載の薬学的組成物。
(項目30)
前記TLR8調節性化合物は、式(IVb)
Figure 2018527366
の化合物である、項目28に記載の薬学的組成物。
(項目31)
部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、項目29に記載の薬学的組成物。
(項目32)
部分
Figure 2018527366
は、
Figure 2018527366
である、項目30に記載の薬学的組成物。
(項目33)
前記TLR8調節性化合物は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、項目26〜27に記載の薬学的組成物。
(項目34)
前記TLR8調節性化合物は、
Figure 2018527366
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、項目33に記載の薬学的組成物。
(項目35)
前記TLR8調節性化合物は、
Figure 2018527366
またはその薬学的に受容可能な塩である、項目26〜27のいずれかに記載の薬学的組成物。
(項目36)
薬学的有効量の潜伏逆転剤をさらに含む、項目27〜35のいずれかに記載の薬学的組成物。
(項目37)
ヒトのHIV感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物および抗レトロウイルス剤またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項目38)
ヒトのHIV感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物および潜伏逆転剤またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項目39)
HIVワクチンの効力を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項目40)
ヒトのHIV感染を排除するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項目41)
抗ウイルス剤の効力を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
(項目42)
前記TLR8調節性化合物は、項目9〜15のいずれかに記載されているとおりである、項目37〜41のいずれかに記載の使用。
(項目43)
ヒトのHIV感染の処置に使用するための、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
(項目44)
ウイルス抑制されたヒトのHIV感染の処置に使用するための、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
(項目45)
HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現の誘導に使用するための、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
(項目46)
HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現の誘導に使用するためのTLR8調節性化合物であって、前記ヒトの活性なHIV遺伝子発現は、抗レトロウイルス治療の投与によって抑制されている、化合物。
(項目47)
HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原におけるHIV遺伝子発現の誘導に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目48)
HIVに感染したヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現の増強に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目49)
HIVに感染したヒトのHIVウイルス量の慢性セットポイントの低減に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目50)
HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症の誘導に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目51)
HIVに感染したヒトにおけるHIVウイルス血症の低減に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目52)
HIVに感染したヒトにおける免疫細胞活性の増強およびHIV遺伝子発現の増大に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目53)
HIVに感染したヒトにおける抗ウイルス剤の効力の増強に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目54)
HIVワクチンの効力の増強に使用するための、TLR8調節性化合物。
(項目55)
ヒトのHIV感染の排除に使用するための、TLR8調節性化合物。

Claims (55)

  1. ヒトのHIV感染を処置する方法であって、薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、処置を必要とするヒトに投与する工程を包含する、方法。
  2. ヒトのHIV感染を処置する方法であって、
    a)ヒトの血液または血漿中で検出されるHIVレベルを、第一のレベルから第二のレベルまで低減するのに十分な薬学的有効量の併用抗レトロウイルス治療レジメンを、処置を必要とする前記ヒトに投与する工程であって、前記第二のレベルは、前記第一のレベルの前記ヒトの血液または血漿中HIV濃度よりも低い前記ヒトの血液または血漿中HIV濃度を含む、工程と、
    b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を、前記ヒトに投与する工程と
    を包含する、方法。
  3. 前記ヒトの血漿中のHIVの前記第一のレベルは、50コピー未満のHIV RNA/mlである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ヒトの血漿中のHIVの前記第二のレベルは、30コピー未満のHIV RNA/mlである、請求項2に記載の方法。
  5. 前記ヒトの血漿中のHIVの前記第一のレベルは、10コピー未満のHIV RNA/mlである、請求項2に記載の方法。
  6. 前記ヒトの血漿中のHIVの前記第一のレベルは、1コピー未満のHIV RNA/mlである、請求項2に記載の方法。
  7. 薬学的有効量のHIV抗体を、ヒトに投与する工程をさらに包含する、請求項1〜6のいずれかに記載の、ヒトのHIV感染を処置する方法。
  8. 薬学的有効量のHIVワクチンを、処置を必要とするヒトに投与する工程をさらに包含する、請求項1〜7のいずれかに記載の、ヒトのHIV感染を処置する方法。
  9. 前記TLR8調節性化合物は、式(IV)、
    Figure 2018527366
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(IV)において:
    は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
    は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
    は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
    11は、水素、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
    12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C1〜3アルキル基は、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
    13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C1〜6アルキルは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
    各R20は、独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
    各RおよびRは、独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから独立して選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記TLR8調節性化合物は、式(IVa)
    Figure 2018527366
    の化合物である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記TLR8調節性化合物は、式(IVb)
    Figure 2018527366
    の化合物である、請求項9に記載の方法。
  12. 部分
    Figure 2018527366
    は、
    Figure 2018527366
    である、請求項10に記載の方法。
  13. 部分
    Figure 2018527366
    は、
    Figure 2018527366
    である、請求項11に記載の方法。
  14. 前記TLR8調節性化合物は、
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記TLR8調節性化合物は、
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記TLR8調節性化合物は、
    Figure 2018527366
    またはその薬学的に受容可能な塩である、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  17. 薬学的有効量の免疫調節サイトカインを、処置を必要とする前記ヒトに投与する工程をさらに包含する、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記免疫調節サイトカインは、IL−2、IL−4、IL−6、IL−7、IL−12、IL−15、IL−17、およびIL−21の群より選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記免疫調節サイトカインは、IL−15である、請求項17または18のいずれかに記載の方法。
  20. IFN−α、IFN−β、IFN−γ、GM−CSF、G−CSF、およびM−CSFの群より選択される薬学的有効量の薬剤を、処置を必要とする前記ヒトに投与するさらなる工程を包含する、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  21. 薬学的有効量の免疫調節モノクローナル抗体または免疫調節小分子剤を、処置を必要とする前記ヒトに投与するさらなる工程を包含する、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  22. 前記免疫調節モノクローナル抗体は、阻害性抗PD−1モノクローナル抗体または阻害性抗PD−L1モノクローナル抗体である、請求項21に記載の方法。
  23. 前記阻害性抗PD−1モノクローナル抗体は、ニボリムマブ、ペンブロリズマブ、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736、MSB0010718C、またはMDX1105−01である、請求項22に記載の方法。
  24. 前記免疫調節小分子剤は、IDO阻害剤である、請求項21に記載の方法。
  25. 前記免疫調節小分子剤は、1−メチル−D−トリプトファン、NLG919、エパカドスタット、F−001287、レスミノスタット、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、またはインドキシモドである、請求項24に記載の方法。
  26. 薬学的に受容可能な賦形剤、ならびに
    a)薬学的有効量の抗レトロウイルス剤、および
    b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物
    を含む、薬学的組成物。
  27. 薬学的に受容可能な賦形剤、ならびに
    a)それぞれ薬学的有効量の2つまたはより多くの抗レトロウイルス剤、および
    b)薬学的有効量のTLR8調節性化合物
    を含む、薬学的組成物。
  28. 前記TLR8調節性化合物は、式(IV)
    Figure 2018527366
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、式(IV)において:
    は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
    は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
    は、水素、ハロゲン、C1〜6アルキル、CN、およびORからなる群より選択され、ここでC1〜6アルキルは、1個〜5個のR20基で必要に応じて置換されており;
    11は、水素、C1〜2アルキル、C3〜6シクロアルキル、およびC1〜3ハロアルキルからなる群より選択され;
    12は、C1〜3アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C1〜3アルキル基は、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜3ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
    13は、C1〜6アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記C1〜6アルキルは、ハロゲン、−OR、−NR、CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−OC(O)NR、−NRC(O)R、−NRC(O)NR、−NRC(O)OR、−SR、−S(O)1〜2、−S(O)NR、−NRS(O)、C1〜6ハロアルキル、C3〜6シクロアルキル、3員〜6員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、および5員〜10員のヘテロアリールから独立して選択される1個〜5個の置換基で必要に応じて置換されており、ここで前記3員〜6員のヘテロシクリルは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し、ここで前記5員〜10員のヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄から選択される1個〜3個のヘテロ原子を有し;
    各R20は、独立して、ハロゲン、CN、−NR、およびORからなる群より選択され;そして
    各RおよびRは、独立して、水素およびC1〜3アルキルからなる群より選択され、ここで各C1〜3アルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、およびC1〜6ハロアルキルから独立して選択される1個〜3個の置換基で必要に応じて置換されている、
    請求項26〜27のいずれかに記載の薬学的組成物。
  29. 前記TLR8調節性化合物は、式(IVa)
    Figure 2018527366
    の化合物である、請求項28に記載の薬学的組成物。
  30. 前記TLR8調節性化合物は、式(IVb)
    Figure 2018527366
    の化合物である、請求項28に記載の薬学的組成物。
  31. 部分
    Figure 2018527366
    は、
    Figure 2018527366
    である、請求項29に記載の薬学的組成物。
  32. 部分
    Figure 2018527366
    は、
    Figure 2018527366
    である、請求項30に記載の薬学的組成物。
  33. 前記TLR8調節性化合物は、
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、請求項26〜27に記載の薬学的組成物。
  34. 前記TLR8調節性化合物は、
    Figure 2018527366
    Figure 2018527366
    またはその薬学的に受容可能な塩からなる群より選択される、請求項33に記載の薬学的組成物。
  35. 前記TLR8調節性化合物は、
    Figure 2018527366
    またはその薬学的に受容可能な塩である、請求項26〜27のいずれかに記載の薬学的組成物。
  36. 薬学的有効量の潜伏逆転剤をさらに含む、請求項27〜35のいずれかに記載の薬学的組成物。
  37. ヒトのHIV感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物および抗レトロウイルス剤またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
  38. ヒトのHIV感染を処置するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物および潜伏逆転剤またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
  39. HIVワクチンの効力を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
  40. ヒトのHIV感染を排除するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
  41. 抗ウイルス剤の効力を増強するための医薬の調製における、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の使用。
  42. 前記TLR8調節性化合物は、請求項9〜15のいずれかに記載されているとおりである、請求項37〜41のいずれかに記載の使用。
  43. ヒトのHIV感染の処置に使用するための、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
  44. ウイルス抑制されたヒトのHIV感染の処置に使用するための、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
  45. HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現の誘導に使用するための、TLR8調節性化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
  46. HIVに感染したヒトにおけるHIV遺伝子発現の誘導に使用するためのTLR8調節性化合物であって、前記ヒトの活性なHIV遺伝子発現は、抗レトロウイルス治療の投与によって抑制されている、化合物。
  47. HIVに感染したヒトの潜在性HIV感染原におけるHIV遺伝子発現の誘導に使用するための、TLR8調節性化合物。
  48. HIVに感染したヒトのHIV感染細胞におけるHIV遺伝子発現の増強に使用するための、TLR8調節性化合物。
  49. HIVに感染したヒトのHIVウイルス量の慢性セットポイントの低減に使用するための、TLR8調節性化合物。
  50. HIV−1に感染し、ウイルス抑制されたヒトにおける一過性HIV−1ウイルス血症の誘導に使用するための、TLR8調節性化合物。
  51. HIVに感染したヒトにおけるHIVウイルス血症の低減に使用するための、TLR8調節性化合物。
  52. HIVに感染したヒトにおける免疫細胞活性の増強およびHIV遺伝子発現の増大に使用するための、TLR8調節性化合物。
  53. HIVに感染したヒトにおける抗ウイルス剤の効力の増強に使用するための、TLR8調節性化合物。
  54. HIVワクチンの効力の増強に使用するための、TLR8調節性化合物。
  55. ヒトのHIV感染の排除に使用するための、TLR8調節性化合物。
JP2018513529A 2015-09-15 2016-09-13 HIVを処置するためのtoll様レセプターのモジュレーター Pending JP2018527366A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562218858P 2015-09-15 2015-09-15
US62/218,858 2015-09-15
US201662382550P 2016-09-01 2016-09-01
US62/382,550 2016-09-01
PCT/US2016/051545 WO2017048727A1 (en) 2015-09-15 2016-09-13 Modulators of toll-like recptors for the treatment of hiv

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018527366A true JP2018527366A (ja) 2018-09-20

Family

ID=56997570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018513529A Pending JP2018527366A (ja) 2015-09-15 2016-09-13 HIVを処置するためのtoll様レセプターのモジュレーター

Country Status (8)

Country Link
US (2) US20170071944A1 (ja)
EP (1) EP3349757A1 (ja)
JP (1) JP2018527366A (ja)
AU (1) AU2016322763A1 (ja)
CA (1) CA2997955A1 (ja)
HK (1) HK1257270A1 (ja)
MA (1) MA42818A (ja)
WO (1) WO2017048727A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021529190A (ja) * 2018-07-03 2021-10-28 ジエンス ヘンルイ メデイシンカンパニー リミテッドJiangsu Hengrui Medicine Co.,Ltd. ピリドピリミジン誘導体、その調製方法およびその医学的使用
JP2022529425A (ja) * 2019-04-17 2022-06-22 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド toll様受容体モジュレーターの固体形態
JP2022530202A (ja) * 2019-04-17 2022-06-28 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Toll様受容体モジュレーターの固体形態
JP2022540493A (ja) * 2019-07-16 2022-09-15 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Hivワクチン並びにその作製方法及び使用方法
JP2022545872A (ja) * 2019-08-19 2022-11-01 シャンハイ ジムン バイオファーマ,インコーポレーテッド 2―アミノピリミジン化合物ならびにその医薬組成物および用途

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2972259A1 (en) 2014-12-26 2016-06-30 Emory University N4-hydroxycytidine and derivatives and anti-viral uses related thereto
DK3097102T3 (en) 2015-03-04 2018-01-22 Gilead Sciences Inc TOLL-LIKE RECEPTOR MODULATING 4,6-DIAMINO-PYRIDO [3,2-D] PYRIMIDINE COMPOUNDS
MA46093A (fr) 2016-09-02 2021-05-19 Gilead Sciences Inc Composés modulateurs du recepteur de type toll
US10640499B2 (en) 2016-09-02 2020-05-05 Gilead Sciences, Inc. Toll like receptor modulator compounds
FR3066761B1 (fr) * 2017-05-23 2020-10-30 Centre Nat Rech Scient Nouveaux composes inhibiteurs des canaux ioniques
CN108069963B (zh) * 2017-11-17 2020-01-14 清华大学 吡啶并嘧啶衍生物或其盐及其制法、药物组合物和用途
RU2020116571A (ru) 2017-12-07 2021-11-22 Эмори Юниверсити N4-гидроксицитидин и производные и связанные с этим противовирусные применения
US10870691B2 (en) 2018-04-05 2020-12-22 Gilead Sciences, Inc. Antibodies and fragments thereof that bind hepatitis B virus protein X
BR112021004590A2 (pt) 2018-09-12 2021-05-25 Silverback Therapeutics, Inc. composições para o tratamento de doença com conjugados imunoestimuladores
TW202115056A (zh) 2019-06-28 2021-04-16 美商基利科學股份有限公司 類鐸受體調節劑化合物的製備方法
US11497808B2 (en) 2019-09-30 2022-11-15 Gilead Sciences, Inc. HBV vaccines and methods treating HBV
AU2020358726A1 (en) 2019-10-01 2022-04-07 Silverback Therapeutics, Inc. Combination therapy with immune stimulatory conjugates
EP3821890A1 (en) * 2019-11-18 2021-05-19 Strumberg, Dirk Pharmaceutical compositions comprising an inhibitor of a histon-deacetylase (hdaci) and an agonist of toll-like-receptor 7 and/or 8 (tlr7 and/or tlr8) and their use in the treatment of cancer
CN116057068A (zh) 2019-12-06 2023-05-02 精密生物科学公司 对乙型肝炎病毒基因组中的识别序列具有特异性的优化的工程化大范围核酸酶
JP2023509175A (ja) * 2020-01-02 2023-03-07 江▲蘇▼恒瑞医▲薬▼股▲フン▼有限公司 ピリドピリミジン系誘導体の結晶形及びその調製方法
JP2023514727A (ja) 2020-02-21 2023-04-07 シルバーバック セラピューティックス インコーポレイテッド ネクチン-4抗体コンジュゲートおよびその使用
CN115605493A (zh) 2020-03-20 2023-01-13 吉利德科学公司(Us) 4′-c-取代的-2-卤代-2′-脱氧腺苷核苷的前药及其制备和使用方法
CN116209678A (zh) 2020-07-01 2023-06-02 安尔士制药公司 抗asgr1抗体缀合物及其用途
TW202406932A (zh) 2020-10-22 2024-02-16 美商基利科學股份有限公司 介白素2-Fc融合蛋白及使用方法
KR20230107288A (ko) 2020-11-11 2023-07-14 길리애드 사이언시즈, 인코포레이티드 gp120 CD4 결합 부위-지향 항체를 이용한 요법에 감수성인 HIV 환자를 식별하는 방법
JP2024518558A (ja) 2021-05-13 2024-05-01 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド TLR8調節化合物と抗HBV siRNA治療薬との組合せ
WO2022271650A1 (en) 2021-06-23 2022-12-29 Gilead Sciences, Inc. Diacylglyercol kinase modulating compounds
KR20240023628A (ko) 2021-06-23 2024-02-22 길리애드 사이언시즈, 인코포레이티드 디아실글리세롤 키나제 조절 화합물
KR20240025616A (ko) 2021-06-23 2024-02-27 길리애드 사이언시즈, 인코포레이티드 다이아실글리세롤 키나제 조절 화합물
WO2023102523A1 (en) 2021-12-03 2023-06-08 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds for hiv virus infection
WO2023102529A1 (en) 2021-12-03 2023-06-08 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds for hiv virus infection
WO2023102239A1 (en) 2021-12-03 2023-06-08 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds for hiv virus infection
TW202400172A (zh) 2022-04-06 2024-01-01 美商基利科學股份有限公司 橋聯三環胺甲醯基吡啶酮化合物及其用途
TW202402280A (zh) 2022-07-01 2024-01-16 美商基利科學股份有限公司 可用於hiv病毒感染之疾病預防性或治療性治療的治療性化合物
US20240083984A1 (en) 2022-08-26 2024-03-14 Gilead Sciences, Inc. Dosing and scheduling regimen for broadly neutralizing antibodies
WO2024076915A1 (en) 2022-10-04 2024-04-11 Gilead Sciences, Inc. 4'-thionucleoside analogues and their pharmaceutical use

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008077649A1 (en) * 2006-12-26 2008-07-03 Gilead Sciences, Inc. Pyrido(3,2-d)pyrimidines useful for treating viral infectons
US20080234251A1 (en) * 2005-08-19 2008-09-25 Array Biopharma Inc. 8-Substituted Benzoazepines as Toll-Like Receptor Modulators
WO2012156498A1 (en) * 2011-05-18 2012-11-22 Janssen R&D Ireland Quinazoline derivatives for the treatment of viral infections and further diseases
WO2016141092A1 (en) * 2015-03-04 2016-09-09 Gilead Sciences, Inc. Toll-like receptor modulating 4,6-diamino-pyrido[3,2-d]pyrimidine compounds

Family Cites Families (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4724232A (en) 1985-03-16 1988-02-09 Burroughs Wellcome Co. Treatment of human viral infections
CS263952B1 (en) 1985-04-25 1989-05-12 Holy Antonin Remedy with antiviral effect
WO1987001284A1 (en) 1985-08-26 1987-03-12 United States Of America, Represented By The Unite Inhibition of in vitro infectivity and cytopathic effect of htlv-iii/lav by 2',3'-dideoxynosine, 2',3'-dideoxyguanosine, or 2',3'-dideoxyadenosine
US6492352B1 (en) 1985-10-31 2002-12-10 Astra Lakemedel Aktiebolag Method for the control and treatment of acquired immunodeficiency syndrome (AIDS)
US4978655A (en) 1986-12-17 1990-12-18 Yale University Use of 3'-deoxythymidin-2'-ene (3'deoxy-2',3'-didehydrothymidine) in treating patients infected with retroviruses
US5028595A (en) 1987-09-18 1991-07-02 Hoffmann-La Roche Inc. Method for preventing AIDS in a subject or treating a subject infected with the AIDS virus
US5047407A (en) 1989-02-08 1991-09-10 Iaf Biochem International, Inc. 2-substituted-5-substituted-1,3-oxathiolanes with antiviral properties
GB8815265D0 (en) 1988-06-27 1988-08-03 Wellcome Found Therapeutic nucleosides
US5366972A (en) 1989-04-20 1994-11-22 Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. 5,11-dihydro-6H-dipyrido(3,2-B:2',3'-E)(1,4)diazepines and their use in the prevention or treatment of HIV infection
US5696270A (en) 1989-05-23 1997-12-09 Abbott Laboratories Intermediate for making retroviral protease inhibiting compounds
GB8927913D0 (en) 1989-12-11 1990-02-14 Hoffmann La Roche Amino acid derivatives
US5563142A (en) 1989-12-28 1996-10-08 The Upjohn Company Diaromatic substituted compounds as anti-HIV-1 agents
US5204466A (en) 1990-02-01 1993-04-20 Emory University Method and compositions for the synthesis of bch-189 and related compounds
US6642245B1 (en) 1990-02-01 2003-11-04 Emory University Antiviral activity and resolution of 2-hydroxymethyl-5-(5-fluorocytosin-1-yl)-1,3-oxathiolane
US5413999A (en) 1991-11-08 1995-05-09 Merck & Co., Inc. HIV protease inhibitors useful for the treatment of AIDS
US5665720A (en) 1992-08-07 1997-09-09 Merck & Co., Inc. Benzoxazinones as inhibitors of HIV reverse transcriptase
US5484926A (en) 1993-10-07 1996-01-16 Agouron Pharmaceuticals, Inc. HIV protease inhibitors
US5646180A (en) 1995-12-05 1997-07-08 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Treatment of the CNS effects of HIV
US5849911A (en) 1996-04-22 1998-12-15 Novartis Finance Corporation Antivirally active heterocyclic azahexane derivatives
US6436989B1 (en) 1997-12-24 2002-08-20 Vertex Pharmaceuticals, Incorporated Prodrugs of aspartyl protease inhibitors
CA2567597C (en) 2004-05-25 2014-03-18 Oregon Health And Science University Siv and hiv vaccination using rhcmv-and hcmv-based vaccine vectors
DK2650020T3 (en) 2005-05-06 2017-01-16 Providence Health & Services - Oregon Trimeric OX40 immunoglobulin fusion protein and methods for applications.
AU2006261607A1 (en) * 2005-06-24 2006-12-28 Gilead Sciences, Inc. Pyrido(3,2-d)pyrimidines and pharmaceutical compositions useful for treating hepatitis C.
TWI382019B (zh) 2005-08-19 2013-01-11 Array Biopharma Inc 作為類鐸受體(toll-like receptor)調節劑之胺基二氮雜呯
TW200840584A (en) * 2006-12-26 2008-10-16 Gilead Sciences Inc Pyrido(3,2-d)pyrimidines useful for treating viral infections
UA100250C2 (uk) 2007-11-16 2012-12-10 Гілеад Сайнсіз, Інк. Інгібітори реплікації вірусу імунодефіциту людини
US7960515B2 (en) 2007-12-14 2011-06-14 Bristol-Myers Squibb Company Binding molecules to the human OX40 receptor
US8242106B2 (en) 2008-08-01 2012-08-14 Ventirx Pharmaceuticals, Inc. Toll-like receptor agonist formulations and their use
SI3260136T1 (sl) 2009-03-17 2021-05-31 Theraclone Sciences, Inc. Humani imunodeficientni virus (HIV)-nevtralizirajoča protitelesa
US8338441B2 (en) 2009-05-15 2012-12-25 Gilead Sciences, Inc. Inhibitors of human immunodeficiency virus replication
DK2467377T3 (en) 2009-08-18 2017-04-03 Ventirx Pharmaceuticals Inc SUBSTITUTED BENZOAZEPINS AS MODULATORS OF TOLL-LIKE RECEPTORS
PT2467380T (pt) 2009-08-18 2017-03-07 Array Biopharma Inc Benzoazepinas substituídas como moduladores de recetor de tipo toll 3
US20110305670A1 (en) 2010-06-10 2011-12-15 President And Fellows Of Harvard College Nucleic acid encoding fusion polypeptides that prevent or inhibit hiv infection
KR20130124291A (ko) 2010-07-02 2013-11-13 길리애드 사이언시즈, 인코포레이티드 Hiv 항바이러스 화합물로서의 2-퀴놀리닐-아세트산 유도체
ES2634490T3 (es) 2010-07-02 2017-09-28 Gilead Sciences, Inc. Derivados de ácido napht-2-ylacetico para tratar el sida
EP3178489B1 (en) 2010-08-31 2019-11-27 Theraclone Science, Int. Human immunodeficiency virus (hiv)-neutralizing antibodies
JP6092107B2 (ja) 2010-10-01 2017-03-08 ベンティアールエックス ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッドVentiRx Pharmaceuticals,Inc. アレルギー性疾患の治療方法
RU2603467C2 (ru) 2010-10-01 2016-11-27 Вентиркс Фармасьютикалз, Инк. Терапевтическое применение агониста tlr и комбинированная терапия
EP2637669A4 (en) * 2010-11-10 2014-04-02 Infinity Pharmaceuticals Inc Heterocyclic compounds and their use
EP3208263A1 (en) 2011-01-12 2017-08-23 VentiRx Pharmaceuticals, Inc. Substituted benzoazepines as toll-like receptor modulators
RS62254B1 (sr) 2011-04-08 2021-09-30 Janssen Sciences Ireland Unlimited Co Derivati pirimidina za tretman virusnih infekcija
AU2012245188A1 (en) 2011-04-20 2013-12-05 Smith, Larry J Methods and compositions for modulating gene expression using components that self assemble in cells and produce RNAi activity
PT2699558T (pt) 2011-04-21 2016-12-29 Gilead Sciences Inc Compostos de benzotiazole e a sua utilização farmacêutica
CN103930422A (zh) * 2011-07-19 2014-07-16 无限药品股份有限公司 杂环化合物及其用途
WO2013117615A1 (en) * 2012-02-08 2013-08-15 Janssen R&D Ireland Piperidino-pyrimidine derivatives for the treatment of viral infections
AR090760A1 (es) 2012-04-20 2014-12-03 Gilead Sciences Inc Compuestos de benzotiazol y su uso contra el virus de hiv
WO2013163427A1 (en) 2012-04-25 2013-10-31 The United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health & Human Services Antibodies to treat hiv-1 infection
NZ703731A (en) 2012-08-10 2018-03-23 Janssen Sciences Ireland Uc Alkylpyrimidine derivatives for the treatment of viral infections and further diseases
PT2906563T (pt) 2012-10-10 2018-05-23 Janssen Sciences Ireland Uc Derivados de pirrolo[3,2-d]pirimidina para o tratamento de infeções virais e outras doenças
CA2886635C (en) 2012-11-16 2021-01-05 Janssen Sciences Ireland Uc Heterocyclic substituted 2-amino-quinazoline derivatives for the treatment of viral infections
ES2733361T3 (es) 2013-02-21 2019-11-28 Janssen Sciences Ireland Unlimited Co Derivados de 2-aminopirimidina para el tratamiento de infecciones víricas
NO2865735T3 (ja) 2013-07-12 2018-07-21
EP3252058B1 (en) 2013-07-12 2021-01-20 Gilead Sciences, Inc. Polycyclic-carbamoylpyridone compounds and their use for the treatment of hiv infections

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080234251A1 (en) * 2005-08-19 2008-09-25 Array Biopharma Inc. 8-Substituted Benzoazepines as Toll-Like Receptor Modulators
WO2008077649A1 (en) * 2006-12-26 2008-07-03 Gilead Sciences, Inc. Pyrido(3,2-d)pyrimidines useful for treating viral infectons
WO2012156498A1 (en) * 2011-05-18 2012-11-22 Janssen R&D Ireland Quinazoline derivatives for the treatment of viral infections and further diseases
WO2016141092A1 (en) * 2015-03-04 2016-09-09 Gilead Sciences, Inc. Toll-like receptor modulating 4,6-diamino-pyrido[3,2-d]pyrimidine compounds

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
THE JOURNAL OF IMMUNOLOGY, vol. 186, JPN6019020927, 2011, pages 4314 - 4324, ISSN: 0004180639 *

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021529190A (ja) * 2018-07-03 2021-10-28 ジエンス ヘンルイ メデイシンカンパニー リミテッドJiangsu Hengrui Medicine Co.,Ltd. ピリドピリミジン誘導体、その調製方法およびその医学的使用
JP7349456B2 (ja) 2018-07-03 2023-09-22 ジエンス ヘンルイ メデイシンカンパニー リミテッド ピリドピリミジン誘導体、その調製方法およびその医学的使用
JP2022529425A (ja) * 2019-04-17 2022-06-22 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド toll様受容体モジュレーターの固体形態
JP2022530202A (ja) * 2019-04-17 2022-06-28 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Toll様受容体モジュレーターの固体形態
JP7288519B2 (ja) 2019-04-17 2023-06-07 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド toll様受容体モジュレーターの固体形態
JP7379529B2 (ja) 2019-04-17 2023-11-14 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Toll様受容体モジュレーターの固体形態
JP2022540493A (ja) * 2019-07-16 2022-09-15 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Hivワクチン並びにその作製方法及び使用方法
US11795210B2 (en) 2019-07-16 2023-10-24 Gilead Sciences, Inc. HIV vaccines and methods of making and using
JP7454645B2 (ja) 2019-07-16 2024-03-22 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Hivワクチン並びにその作製方法及び使用方法
JP2022545872A (ja) * 2019-08-19 2022-11-01 シャンハイ ジムン バイオファーマ,インコーポレーテッド 2―アミノピリミジン化合物ならびにその医薬組成物および用途

Also Published As

Publication number Publication date
HK1257270A1 (zh) 2019-10-18
US20180263985A1 (en) 2018-09-20
MA42818A (fr) 2018-07-25
WO2017048727A1 (en) 2017-03-23
AU2016322763A1 (en) 2018-04-19
CA2997955A1 (en) 2017-03-23
EP3349757A1 (en) 2018-07-25
US20170071944A1 (en) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7330312B2 (ja) Hivを治療するためのトール様受容体の調節因子
JP2018527366A (ja) HIVを処置するためのtoll様レセプターのモジュレーター
US10059697B2 (en) Compounds and combinations for the treatment of HIV
JP2022137268A (ja) 抗hiv化合物
TW202412806A (zh) 用於治療HIV之toll樣受體調節劑

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180511

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191223