JP2018508616A - シラノールの金属塩からのシロキサノールの製造方法 - Google Patents

シラノールの金属塩からのシロキサノールの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、25℃及び1バールで液体であり、2〜12重量%のシラノール基を有し、一般式(1):MaDbTcQdM’eD’fT’g(1)を有するシロキサンの製造方法、及び一般式(1)のシロキサンを提供し、前記方法は、一般式(2):RlSi(OH)4−l−m(O−Zr+/r)m(2)のシラノールの金属塩またはその縮合物を一般式(3):R’nSiX4−n(3)のシランと次式:一般式(2)のオルガノシリコネートのモル:一般式(3)のシランのモル=x*(4−n)/m(ここで、x=0.8〜1.2である)により計算される比で反応させ、上記式中M、D、T、Q、M’、D’、T’、R、R’、Z、X、a、b、c、d、e、f、g、l、r及びnは請求項1に記載されている定義を有する。

Description

本発明は、高比率のSiOH基を有する液体分枝シロキサン及びその製造方法に関する。
分枝シロキサンは典型的には、少なくとも3つの加水分解可能な基及び場合により追加の単官能性、二官能性または四官能性シランを有するシランの加水分解/共縮合により製造されている。よって、典型的にはケイ素樹脂と称されているこれらの化合物は出発化合物の選択、その化学量論及び(共)加水分解条件に従って多様に利用可能である。これらは多数の用途で可塑剤、架橋剤等として役立っている。
このルートにより製造されるシロキサンの大きな欠点は、貯蔵安定性を制限し、使用中望ましくない方法で遊離される恐れがある加水分解可能な基(通常、アルコキシまたは塩素基)が生成物中に残っていることである。これは、例えばこの一般的方法により大過剰の水を介して得られ得るSiOHリッチ分枝シロキサンが不安定であり、または縮合して高分子量構造物を形成し、よって通常固体を形成する理由の1つでもある。これは残留した加水分解可能な基と縮合して高分子量構造物を形成し得る。この望ましくない縮合は、(共)加水分解中の典型的には非中性の加水分解条件によっても促進され、従ってこの方法では特に低分子量SiOHリッチシロキサンが生産され得ない。
分枝OHリッチシロキサンは、縮合して水のみが脱離する環境的に優しいシステムの点で、長い間合成目標であった。
アルカリ金属シリコネートをカルボン酸を用いて中和して水中で安定な分枝SiOHリッチシロキサンを得る方法はEP0228978に記載されている。シラノール基が高密度であるために、前記シロキサンは水希釈度が高いときのみ安定である。トリメチルシリル基が存在していないために、この方法によると固体材料が形成される。
対照的に、アルカリ金属シリコネートを大過剰のクロロシランと反応させると、SiOH非含有または低SiOHシロキサンが生ずる。この点について、次の文献が引用される:Shchegolikhina,O.I.ら,Russian Chemical Bulletin,International Edition,Vol.56,No.1,p.83−90,Jan.2007
シス−テトラ[(オルガノ)(トリメチルシロキシ)]シクロテトラシロキサン:合成及び中間相性。
環状SiOH非含有シロキサンに対する出発材料は1:1のアルカリ金属:Si比を有するシリコネートである。これらは、大過剰(シリコネートに基づいて>8当量)のトリメチルクロロシランを用いて塩基としてのピリジンの存在下で溶媒としてのヘキサン中高希釈度で対応するシロキサンに変換される。
欧州特許出願公開第0228978号明細書
Russian Chemical Bulletin,International Edition,Vol.56,No.1,p.83−90,Jan.2007
本発明は、25℃及び1バールで液体であり、2〜12重量%のシラノール基を有し、一般式(1):
M’D’T’ (1)
を有するシロキサンの製造方法を提供し、該方法は、一般式(2):
Si(OH)4−l−m(Or+ 1/r (2)
のシラノールの金属塩またはその縮合物を一般式(3):
R’SiX4−n (3)
のシランと次式:
一般式(2)のオルガノシリコネートのモル:一般式(3)のシランのモル=
x*(4−n)/m
(ここで、x=0.8〜1.2)
により計算される比で反応させることを含み、上記式中、
Mは(RSiO1/2)単位であり、
Dは(RSiO2/2)単位であり、
Tは(RSiO3/2)単位であり、
Qは(SiO4/2)単位であり、
M’は(R’SiO1/2)単位であり、
D’は(R’SiO2/2)単位であり、
T’は(R’SiO3/2)単位であり、
Rは炭素を介してケイ素に結合している有機基であり、
R’は水素、未置換または置換アルコキシ基、未置換であるかまたはハロゲン原子、またはエポキシ、チオール、ニトリル、(ポリ)エーテル、カルボキシアルキル、アルコキシまたはシリル基により置換されており、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり;
次の関係式:
a=0〜0.2*(a+b+c+d+e+f+g),
b=0〜0.2*(a+b+c+d+e+f+g),
c=0.3〜0.9*(a+b+c+d+e+f+g),
d=0〜0.2*(a+b+c+d+e+f+g),
e=0.05〜0.6*(a+b+c+d+e+f+g),
f=0〜0.6*(a+b+c+d+e+f+g),
g=0〜0.1*(a+b+c+d+e+f+g),
(a+b+c+d+e+f+g)=1
が当てはまり、
lは0.8〜1.3の値を有し、
rは1、2、3または4の値を有し、
nは1、2または3の値を有し、
Zは金属カチオンであり、
Xはハロゲン基及びカルボキシアルキル基から選択される加水分解可能な基を指す。
一般式(2)のシラノールの金属塩はシリコネートとも称される。
一般式(3)のシランに対する一般式(2)のオルガノシリコネートの選択で使用されるモル比=x*(4−n)/m(ここで、x=0.8〜1.2)は、シリコネート基Oあたりほぼ等モル量の一般式(3)のシランに由来する加水分解可能な基Xが使用されることを意味する。rは金属の原子価を示し、r+は金属カチオンの陽電荷の数を示す。
驚くことに、溶媒の非存在下かまたは溶解するにしてもシリコネートが殆ど溶解しない不活性有機溶媒中、補助塩基の非存在下で固体金属シリコネートを一般式(3)のシランと直接反応させることにより、液体の貯蔵安定性SiOHリッチ分枝シロキサンが高収率で得られた。シラノールリッチの固体アルカリ金属シリコネートと一般式(3)のシランの反応の場合、シラノレート基の特定反応はなく、代わりに高度のシラノール基の反応によりハロゲン化水素が形成され、よって重縮合により高分子量の低シラノールシロキサンが生ずることが予想された。更に、その後の水性後処理により、塩を含有しないシロキサン、及び所望ならばアルコキシをかなり実質的に含有しないシロキサンがもたらされる。
R基は、好ましくは未置換であるかまたはハロゲン原子、C1−6−アルキル基、C1−6−アルコキシ基またはシラノール基で置換されており、1〜30個の炭素原子を有し、1つ以上の相互に非隣接の−CH−単位が−O−または−S−基で置換されていてもよい一価のSi−C結合ヒドロカルビル基である。R基は線状、分枝、環状、芳香族、飽和または不飽和であり得る。未置換アルキル基、シクロアルキル基、アルキルアリール基、アリールアルキル基及びフェニル基が特に好ましい。ヒドロカルビル基Rは好ましくは1〜8個の炭素原子を有し、特に好ましくはメチル、エチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ビニル、n−ヘキシル、イソオクチル(例えば、2,4,4−トリメチルペンタ−1−イル)及びフェニル基であり、非常に好ましくはメチル基及びイソオクチル基、特にメチル基である。
R基の更なる例は、n−プロピル、2−プロピル、クロロメチル、メトキシメチル、フェノキシメチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、3−クロロプロピル、3−チオプロピル、プロパ−2−エン−1−イル、プロパ−2−エン−2−イル、2−(トリメチルシリル)エチル、n−ブチル、n−ブタ−2−イル、2−メチルプロパ−1−イル、t−ブチル、n−ペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、10−ウンデセニル、n−ドデシル、イソトリデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、ベンジル、p−クロロフェニル、p−ヨードフェニル、p−ブロモフェニル、p−フルオロフェニル、p−ビニルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−アリルオキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−(フェニル)フェニル、m−(フェニル)フェニル、p−(フェニル)フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−フェニルエタ−1−イル、1−フェニルエタ−1−イル、3−フェニルプロパ−1−イル、3−フェノキシプロパ−1−イル基である。Rの更なる例は、−(CHO)−R、−(CHCHO)−R及び−(CHCH(CH)O)−R10基であり、ここでo、p及びqは1〜10の値、特に1、2、3の値を有する。R、R及びR10は好ましくは、未置換であるかまたはハロゲン原子で置換されており、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である。R、R及びR10基の例はメチル、エチル、プロピル、アリル及びブチル基であり、メチル基が特に好ましい。
Zは好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛、二価もしくは三価の鉄、チタンまたはジルコニウムである。より具体的には、Zはリチウム、ナトリウム、カリウムまたはセシウムとして規定され、好ましくはナトリウム及びカリウム、特に好ましくはカリウムである。一般式(2)中のmは0.1〜3の数である。mは好ましくは少なくとも0.1、より好ましくは少なくとも0.4、特に少なくとも0.5であり、多くとも3、好ましくは多くとも1、特に多くとも0.8である。収率及びシラノール含量の点で、0.3〜0.7のmの範囲が最適であることが分かっている。
好ましくは、一般式(2)のシリコネートは、WO2012/022544、WO2012/159874、WO13075969、WO13174689、WO15140075、WO15176977に記載されている方法により、例えば1つ以上のオルガノトリアルコキシシランとアルカリ金属水酸化物溶液またはアルカリ金属メチルシリコネートの反応生成物を噴霧乾燥することにより製造される。
一般式(2)のシリコネートは、三官能性シロキシ単位だけでなく、少量の一官能性、二官能性または四官能性シロキシ単位を含み得る。しかしながら、その全モル比率は20モル%未満である。一般式(2)のシリコネート中のアルコキシ含量は、一般式(1)のシラノール含有シロキサン中のアルコキシ含量が最小となるように好ましくは5重量%未満、より好ましくは1重量%未満である。
一般式(2)のシリコネートは、好ましくは、500μm未満、より好ましくは100μm未満の平均粒度を有する粉末形態で使用する。シリコネートは場合により分離剤を通常濃度で含有し得る。各種シリコネートの混合物を使用することも可能である。
好ましくは、一般式(3)のシラン中の加水分解可能なX基は独立してハロゲン基、より好ましくは塩素基、または好ましくは2〜10個の炭素原子を有するカルボキシアルキル基、より好ましくはアセトキシ基である。
一般式(3)中のnは、好ましくは2または3の数、より好ましくは3の数である。
一般式(3)のシラン中のR’基は、好ましくは独立して一価の場合により置換されているアルコキシ基、特に1〜4個の炭素原子を有する未置換アルコキシ基;未置換であるかまたはハロゲン原子、またはエポキシ、チオール、ニトリル、(ポリ)エーテル(例えば、(ポリ)エチレンオキシド、(ポリ)プロピレンオキシド、(ポリ)ブチレンオキシド)、カルボキシアルキル、アルコキシまたはシリル基で置換されており、1〜20個の炭素原子を有する一価のヒドロカルビル基である。
好ましくは、R’基は1〜16個、特に1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、特に好ましくはメチル、エチル、n−プロパ−1−イル、3,3,3−トリフルオロプロパ−1−イル、ビニル、n−ヘキサ−1−イル、n−オクタ−1−イル、イソオクチル(例えば、2,4,4−トリメチルペンタ−1−イル)、n−ヘキサデカ−1−イル及びフェニル基であり、非常に好ましくはメチル、エチル、フェニル及びビニル基、具体的にはメチル基である。
R’基の更なる例は、2−プロパ−1−イル、クロロメチル、メトキシメチル、3−クロロプロパ−1−イル、2−(トリメチルシリル)エタ−1−イル、2−(トリメトキシシリル)エタ−1−イル、2−(トリエトキシシリル)エタ−1−イル、2−(ジメトキシメチルシリル)エタ−1−イル、2−(ジエトキシメチルシリル)エタ−1−イル、n−ブタ−1−イル、2−ブタ−1−イル、2−メチルプロパ−1−イル、t−ブチル、n−ペンタ−1−イル、シクロペンチル、シクロヘキシル、n−ヘプタ−1−イル、2−エチルヘキサ−1−イル、n−ノナ−1−イル、n−デカ−1−イル、n−ウンデカ−1−イル、10−ウンデセン−1−イル、n−ドデカ−1−イル、イソトリデカ−1−イル、n−テトラデカ−1−イル、n−ヘキサデカ−1−イル、エチニル、アリル、ベンジル、p−クロロフェニル、o−(フェニル)フェニル、m−(フェニル)フェニル、p−(フェニル)フェニル、p−フェノキシフェニル、p−メトキシフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−フェニルエタ−1−イル、1−フェニルエタ−1−イル、3−フェニルプロパ−1−イル、アセトキシメチル、3−アセトキシプロパ−1−イル、アクリロイルオキシメチル、メタクリロイルオキシメチル、3−アクリロイルオキシプロパ−1−イル、3−メタクリロイルオキシプロパ−1−イル、−(CH−(OCHCHOMe、−CH−(OCHCHOMe、−(OCHCHOMe、−(OCHCHOOC−CH=CH、−OCHCH−OOC−CH=CH、−OCHCH−OOC−C(CH)=CH、3−グリシドキシプロパ−1−イル、3−チオプロパ−1−イル、2−シアノエタ−1−イル、3−シアノプロパ−1−イルである。
一般式(3)のシランの例は、HSiMeCl、HSiCl、MeSiCl、MeClSiCH−Cl、ViSiMeCl、PhSiMeCl、HSiCl、MeSiCl、HSiMeCl、ViSiMeCl、PhSiMeCl、アリル−SiMeCl、n−ヘキサデカ−1−イル−SiMeCl、イソオクタ−1−イル−SiMeCl、FC−CHCH−SiMeCl、MeClSiCH−Cl、(EtO)SiCl、(MeO)SiCl、(EtO)SiMeCl、(MeO)SiMeCl、EtOSiMeCl、MeOSiMeCl、ClSiMe−(CH−OOC−CH=CH、ClSiMe−(CH−OOC−C(CH)=CH、Cl−SiMe−O(CH−OOC−CH=CH、Cl−SiMe−O(CH−OOC−C(CH)=CH、ClSiMe−(CH−(O−CH−CHOMe、ClSiMe−(CH−(O−CH−CHOOC−CH=CH、ClSiMe−O−CH−CH−OOCCH=CH、ClSiMe−O−CH−CH−OOCC(CH)=CH、AcOSiMe−CH−CH−CH−SH、AcOSiMe−CH−CH−CH−O−CH(O)CH、ClSiMe−CH−CH−CH−CN、ClSiMe−CH−CH−CN、MeSi(OAc)、MeSiOAcである。
Meはメチル基であり、Etはエチル基であり、Phはフェニル基であり、Viはビニル基であり、アリルは2−プロペン−1−イル基であり、Acはアセチル基である。
特に好ましくは、MeSiCl、HSiMeCl、ViSiMeCl、PhSiMeCl、アリル−SiMeCl、ViSiMeCl及びMeSiCl、特にMeSiCl、ViSiMeCl及びMeSiClである。
クロロシランは、ミュラー・ロショ方法によるメチルクロロシラン合成で製造され、または公知方法(例えば、ヒドロシリル化、求核置換、フリーラジカル置換)による化学反応により変換生成物として製造され得、通常市販されている。
一般式(3)の各種シランの混合物を使用することも可能である。一般式(2)のシリコネートをまず準化学量論的比率の一般式(3)のシラン、次いで一般式(3)の第2シランと順次反応させることも可能である。この手順は一般式(3)の別々のシランと複数回順次反応させることも含み得る。このようにして、異なるM’、D’及びT’単位を有する一般式(1)のシロキサンを得ることもできる。
一般式(1)の化合物は、シリコネート(2)を一般式(3)のシランと反応させることによる本発明に従う方法により得られる。この反応は、シランにシリコネートを添加することにより、または逆にシリコネートにシランを添加することにより生起され得る。目標生成物中の最大シラノール含量及び高収率を望むならば、反応で使用されるシランの量はシリコネート中の(OZr+ 1/r)単位のみを反応させるためにできるだけ正確に十分である。まず一般式(2)のシリコネートを充填し、シラン(3)を計量供給することが有利である。その結果、少量の高反応性シランが過剰のシリコネートと接触し、反応、すなわちシラン由来のSi−Xとシリコネート由来のSi−(Or+ 1/r)の反応の選択性が高められる。この時少なくとも1つの成分が液状または溶解形態であることが有利である。一般式(3)の多くのシランは25℃、1バール下で液体である。一般式(2)のシリコネートは固体である。従って、1つのオプションは、良好な混合のために非常に迅速な反応を保証するために、まず乾燥形態のシリコネートを微粉砕分布で、例えば不活性ガスを吹き込むことにより生ずる流動床で充填するか、或いは不活性溶媒中に溶解または懸濁させ、ニートな形態の液体シランを計量供給することである。好ましくは、反応は溶媒中で起こる。使用される溶媒は好ましくは非プロトン性極性及び非極性有機溶媒、好ましくは炭化水素、エーテル、ケトン及びカルボン酸エステル、例えば線状、分枝または環状アルカン、例えばn−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソヘキサン、イソオクタン、シクロヘキサン;芳香族化合物、例えばベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン;エーテル、例えばジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、ジフェニルエーテル、メチルフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、メチルエチルケトン(2−ブタノン)、ジオキサン、テトラヒドロピラン、4−メチルテトラヒドロピラン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル;またはシロキサン、例えばヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリス(トリメチルシロキシ)シラン;または各種溶媒の混合物である。
一般式(2)のシリコネートと一般式(3)のシランの本発明の通常発熱性の反応の速度を、1つの成分の計量添加速度の選択及び反応混合物の温度コントロールの選択により調節することが好ましい。反応に対する(最高)反応温度を選択する際、使用し、自然に形成される物質の沸点は熱安定性にも重要な役割を発揮する。反応混合物中の温度で好ましくは100℃、より好ましくは80℃、特に40℃を超えないように反応条件を選択する。より低い温度は多分選択性を僅かに改善するが、より長い反応時間となり、空時収量が低下する。従って、反応温度の下限は好ましくは−40℃超、より好ましくは−20℃超、特に0℃超である。この時、例えば反応の熱を利用できるようにするために反応混合物を冷却または加熱したり、個々の成分を接触させる前に個々の成分を特定温度とすることができる。方法は、例えば攪拌システムを用いて回分式に、または例えばループ反応器もしくは管状反応器を用いて連続的に、または特に不活性溶媒が分配されているならば押出機、流動床反応器またはパドル乾燥機を用いて実施され得る。
一般式(3)のシランの加水分解感受性のために、一般式(2)のシリコネートと一般式(3)のシランの反応は好ましくは水分を排除して、すなわち乾燥雰囲気または減圧下で、より好ましくは標準圧下で窒素、CO、アルゴン、リーン空気のような不活性ガス下で生起される。望ましくない副反応(例えば、縮合)を避けるために揮発性副生成物、例えばHXを反応混合物から直ちに除去しようとするときにはより低い圧力が有利であり得る。
使用する不活性溶媒の濃度は、一般式(2)のシリコネートに基づいて好ましくは少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも50重量%、特に少なくとも80重量%である。実施例で明らかなように、希釈レベルを高めると目標生成物中のシラノール含量が高くなるが、同時に空時収率が低下する。具体的反応の最適は簡単な予備実験で当業者により決定され得る。
一般式(2)のシリコネート:一般式(3)のシランのモル比は、当然シラノール含量及び目標生成物の収率に影響を与える。
一般式(1)のシロキサン中のシラノール基の含量は、主に一般式(2)のシラノールの金属塩のシラノール基及び一般式(1)のシロキサン中に存在する任意のアルコキシ基に由来する。その含量は本発明に従う方法における水性後処理により減らすことができる。本発明に従って製造される一般式(1)のシロキサンの大きな利点はアルコキシ含量が低いことであり、その含量は一般式(1)のシロキサンに基づいて好ましくは0.2重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
一般式(2)のオルガノシリコネート:一般式(3)のシランの、使用されるモル比=x*(4−n)/m。この比において、xは好ましくは1.0であるが、より好ましくは少なくとも0.9、特に少なくとも0.95であり、より好ましくは1.1以下、特に1.05以下である。
大過剰のシラン結合Xは、シリコネート中で結合している金属イオンだけでなく、シリコネート中の遊離シラノール基の反応があり、よってHXが遊離することを意味する。補助塩基の非存在下で、これは縮合を誘発し得、これにより一般式(1)の目標生成物中のシラノール含量が低下し、多分モル質量が望ましくなく増加する。対照的に、有意に準化学量論的比率により、シリコネート中に未変換のSiOZ成分が残り、これにより一般式(1)の液体シロキサンの収率が低下し、不溶性成分が増え得る。
一般式(3)のシランと、(例えば、出発物質中の水分、またはシリコネート中のシラノール基に由来する)プロトン性水素との反応で形成される副生成物HXはいずれも、補助塩基または緩衝系を添加することにより除去され得る。使用される補助塩基は、塩基性塩、またはアミン、ウレア、イミン、グアニジン、アミドのような窒素化合物であり得る。塩基性塩の例は、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウムである。窒素化合物の例は、アンモニア、エチルアミン、ブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ウレア、テトラメチルウレア、グアニジン、テトラメチルグアニジン、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾール、ピペリジン、ピリジン、ピコリンである。窒素原子が水素を有していない窒素化合物を使用することが好ましい。使用する緩衝剤は、例えばリン酸緩衝剤またはクエン酸緩衝系、またはアミノ酸であり得る。好ましくは、補助塩基または緩衝系は一般式(3)のシランに対して多くとも等モル量で使用される。反応混合物中に使用される一般式(3)のシランのXの各モル当量あたり好ましくは0.5以下、より好ましくは0.1以下、特に0.0塩基当量の補助塩基または緩衝剤が使用される。より多い添加量の補助塩基または緩衝剤を使用することも可能であるが、これは通常利点をもたらさず、逆に空時収率、よって方法の経済的可能性を低下させる。補助塩基または緩衝系をまず一般式(2)のシリコネートと一緒に充填し、一般式(3)のシランを計量供給することが好ましい。或いは、両方の反応物を補助塩基または緩衝系の初期充填物中に平行して計量供給することも可能である。また、別の補助塩基及び/または緩衝系の混合物を使用することも可能である。
形成される塩、または一般式(2)のシリコネートと一般式(3)のシランの反応時に添加される任意の塩は、濾過、遠心もしくは沈降により固体形態で除去され、またはより好ましくは水を添加して溶解させ、目標生成物もしくは有機溶媒中の目標生成物の溶液から相分離により分離される。この場合、水中の選択される不活性溶媒または溶媒混合物の溶解度は最低でなければならず、20℃で好ましくは10重量%、より好ましくは5重量%を超えてはならない。これは溶媒の再使用のための再処理を助ける。
添加される水の量は、添加した塩及び任意の補助塩基の量が十分実質的に溶解し得、水性相と有機相の相分離が可能であるような量である。好ましくは、使用したシリコネートの量に少なくとも等しく、より好ましくは少なくとも3倍、特に少なくとも5倍である。
場合により、前もって未溶解の成分を濾過、遠心または沈降により除去するならば、水性後処理で相分離を容易にすることが可能である。
例えば回分式蒸留装置、または流下膜式もしくは薄膜式蒸発器を用いて短経路で、好ましくは100hPa以下、より好ましくは20hPa以下、特に10hPa以下の減圧下で加熱して揮発性成分(例えば、溶媒または他の揮発性二次成分)を取り除くことにより、一般式(1)のシロキサンを蒸留残渣として単離することが好ましい。シラノール基の縮合を避けるために50℃を超えないことが好ましい。
水性後処理の場合、相分離は、好ましくは20℃で5重量%を超えない最低水溶性を有する追加溶媒を添加することにより改善され得る。水性後処理での相分離を改善するために物質、例えばグリセロール、メタノール、エタノール、エタン−1,2−ジオールもしくはプロパン−1,2−ジオールのようなアルコール、または酢酸メチルもしくはエチルのようなカルボン酸エステルを使用することもできる。
一般式(1)のシロキサンの結晶化は、単離または精製の別の手段である。
一般式(1)のシロキサンも本発明の主題の一部を形成する。
a=0〜0.15*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
b=0〜0.15*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
c=0.4〜0.85*(a+b+c+d+e+f+g)、特にc=0.5〜0.8*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
d=0〜0.15*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
e=0.1〜0.5*(a+b+c+d+e+f+g)、特にe=0.2〜0.45*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
f=0〜0.5*(a+b+c+d+e+f+g)、特にf=0〜0.3*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
g=0〜0.05*(a+b+c+d+e+f+g)のシロキサンを製造することが好ましい。
シロキサンの好ましい平均モル質量Mwは400〜6000g/mol、特に500〜4000g/molである。
本出願中、平均モル質量MwはすべてGPC(カラム温度45℃;流速1.00ml/分;圧力50.3バール;ポリスチレン標準に対して較正;溶離液としてトルエン;RI検出器)を用いて測定される。
好ましくは、一般式(1)のシロキサンは3〜10重量%のシラノールの基を有する。シロキサンのシラノール含量はZerevitinov反応及びNMR分光計を用いて測定され得る。
本発明に従うシロキサンは、有機開裂生成物の遊離が望ましくない用途のために使用され得る。
上記式中のすべての記号は、それぞれ相互に独立して定義される。すべての式中、ケイ素原子は四価である。
以下の実施例及び比較例において、いずれの場合も特に指定のない限り、量及びパーセントに関するすべての数字は重量基準であり、反応はすべて1000hPa(絶対)の圧力下で実施する。
いずれの場合も固体含量は、Mettler ToledoのHR73ハロゲン水分分析計固体含量バランスを用いて160℃で測定する。
a)シリコネート粉末の作製
使用するシリコネート粉末は、WO2012/022544(PCT/EP2011/061766)及びWO2012/159874(PCT/EP2012/058370)に従ってメチルトリメトキシシラン(WACKER CHEMIE AG)、またはメチルトリメトキシシランとn−ヘキシルトリメトキシシラン(Sigma−Aldrich)もしくはイソオクチルトリメトキシシラン(SILRES(登録商標)BS 1316,WACKER CHEMIE AG)の混合物、及び異なる比率のKOHまたはNaOHと水から作製し得る。いずれの場合も固体含量は少なくとも95%である。組成は元素分析を用いて、または試料中の質量バランスから調べられ得る。混合メチル/ヘキシル及びメチル/イソオクチル系の場合及び噴霧乾燥シリコネートの場合、平均処方は出発物質(例えば、イソオクチル:メチル:K=0.25:0.75:0.75=>シリコネートの平均処方:MeSi(OH)(OK)−[O−SiMe(OK)]−[OSiオクチル(OH)])の化学量論から調べられる。
b)クロロシランとの反応
反応混合物の温度が35℃を超えないように20℃で攪拌しながら、いずれの場合も1モル当量のアルカリ金属に基づいて1モル当量のクロロシランまたはクロロシラン混合物の形態のSi結合塩素を特定溶媒中にシリコネート粉末を含む懸濁液に注意深く計量供給する。混合物を放置して室温とし、室温である時間攪拌した後、懸濁液を脱塩水と混合し、不溶性成分を濾別し、相分離後、上部有機相を40℃/3hPaで濃縮する。いずれの場合も残留物として残っているものは無色透明な液体であり、その組成をH及び29Si NMR分光計を用いて調べる。29Si NMRスペクトルの場合、シロキシ単位の化学量論、よってSiOH含量を非常に正確に調べることができる。H NMRスペクトルは考えられる二次成分、特にアルコキシ基の残留物及び微量の溶媒についての解明を与える。SiOH基をトリクロロアセチルイソシアネートで誘導体化することにより29Si NMRスペクトルで調べたSiOH含量を検証することもできる。所要により、得られた化合物は更に、例えばサイズ排除クロマトグラフィー(SEC:平均モル質量及びモル質量分布)、粘度測定、IR分光法及び塩素含量測定により特徴づけられ得る。
以下に提示する実施例中、本発明に従うシロキサノール中のメトキシ含量はいずれの場合も0.01重量%未満である(H及び29Si NMRスペクトルから求める)。
略語:
MTBE:メチルtert−ブチルエーテル(abcr GmbH)
EtAc:酢酸エチル(Merck KGaA)
BuAc:酢酸n−ブチル(Merck KGaA)
MIBK:メチルイソブチルケトン(4−メチルペンタン−2−オン)(Merck KGaA)
MEK:メチルエチルケトン(ブタン−2−オン)(Merck KGaA)
M:29Si NMRからの[MeSiO1/2](+12.5ppmと+5.5ppmの間のピーク)のモル比率
(OH)229Si NMRからの[MeSi(OH)1/2](−44ppmと−46ppmの間のピーク)のモル比率
OH29Si NMRからの[MeSi(OH)O2/2](−50ppmと−60ppmの間のピーク)のモル比率
T:29Si NMRからの[MeSiO3/2](−62ppmと−70ppmの間のピーク)のモル比率
D:29Si NMRからの[MeSiO2/2](−13ppmと−24ppmの間のピーク)のモル比率
OH含量:シロキサン中のOH(モル質量 17g/mol)の重量比率(29Si NMRスペクトルから計算)。混合シロキサン(メチル/オクチル及びメチル/n−ヘキシル)の場合、計算時にアルキル基の混合比を考慮する。
収率:カリウム/ナトリウムがMeSiにより置換され、対応する混合物ではMeSiにより置換されると仮定して、使用したシリコネートの平均処方に基づいて計算。
M/T/D収率:29Si NMRスペクトルで判明した組成と、使用したシリコネート及びクロロシランのモル量とに基づいて計算。
[実施例1]
アルカリ金属/Si比及びシリコネート中のアルカリ金属の種類とSiOH含量の関係を示す。
上記した方法により、カリウムメチルシリコネート粉末またはナトリウムメチルシリコネート粉末をMTBE中でアルカリ金属に基づいて等モル量のトリメチルクロロシランと反応させる。
Figure 2018508616
バッチ1.1、1.2、1.3及び1.5を比較して、カリウム含量が増加するとシラノール濃度が低下することに注目すべきである。1.3及び1.4から、シリコネート中のナトリウムはより高いシラノール含量をもたらすが、固体含量は大きく増加する。
[実施例2]
溶媒の種類の影響を示す。
本実施例から、溶媒がSiOH含量に対して有意な影響を有することが明らかとなる。最高のSiOH濃度はMTBE及び酢酸エチルで達成され得、酢酸ブチル及びMIBKはやや高い収率を与える。MEK及びMIBKは2つのケトンと塩基の反応性に起因する変色の欠点を有する。
使用した原料/量:
15gのカリウムメチルシリコネート K:Si=0.56[元素分析によれば四量体の形態:0.147mol MeSi、0.08mol K]、
8.6gのトリメチルクロロシラン(0.08mol)、
165gの溶媒、
105gの脱塩水(後処理のために)。
Figure 2018508616
[実施例3]
MTBEの場合の溶媒濃度及び反応後時間の影響を示す。
より高い溶媒含量及び/またはより短い反応時間により、より高いシラノール含量が生じ、後者の場合収率を犠牲にして(3.2a/b)固体(比較的高い分子量の樹脂、メチルケイ酸)の比率が上昇している。
使用した原料/量:
15gのカリウムメチルシリコネート K:Si=0.56[元素分析によれば四量体の形態:0.147mol MeSi、0.08mol K]、
8.6gのトリメチルクロロシラン(0.08mol)、
MTBE。
いずれの場合も後処理のための水の量は良好な相分離が可能な量である。
Figure 2018508616
[実施例4]
シリコネート中の比較的長いアルキル基の影響を示す。
Figure 2018508616
噴霧乾燥したシリコネートは、より高い収率及び明らかにより高いシラノール含量を与える(4a.2/3)。シリコネート中のより高いヘキシル含量により、匹敵するシラノール含量でより良好な収率が生ずる(4a.1/3)。
Figure 2018508616
噴霧乾燥した粉末が共沸乾燥にかけたものよりも非常に高いシラノール濃度を与えることは明らかである(4b.1/2)。これは乾燥中の縮合効果に起因し得る。比較的低いカリウム含量の場合、影響は明らかに逆転する(4b.3/4)。しかしながら、シラノール含量の増加は非極性溶媒で達成され得る(4b.5)。
[実施例5]
MTBE1)中16.7重量%のトリメチルクロロシラン及びジメチルジクロロシランとカリウムメチルシリコネートの混合物(K:Si=0.5)の結果を示す。
Figure 2018508616
これから、二官能性単位(ジメチルジクロロシラン)の比率が高くなると液体シロキサンの収率及びシラノール含量が低くなることは明らかである。
[実施例6]
シリコネートと乳酸の反応(非発明、EP0228978に類似)
15gのカリウムメチルシリコネート K:Si=0.56[元素分析によれば四量体の形態、0.147mol MeSi、0.08mol K](K:Si=0.56;0.08mol K)を75gのMTBE中に含む懸濁液に、17.9gの水中に8.7gの85% 乳酸を含む溶液を20.5℃で10分間攪拌しながら計量供給する。この間に、反応混合物の温度は22.7℃に上昇する。曇っている混合物を室温で24時間攪拌した後、懸濁している粒子を濾別する。濾液は2つの無色透明な相に分離する。上相を除去し、40℃/3hPaで濃縮する。残っている残渣は15.6gの無色固体であり、これは29Si NMRスペクトルによれば19.9mol%の[MeSi(OH)O2/2]及び80.1%の[MeSiO3/2]の組成を有している。算出したOH含量は4.9重量%である。
トリメチルシリル基が存在しないために、この方法は固体の形成をもたらす。

Claims (10)

  1. 25℃及び1バールで液体であり、2〜12重量%のシラノール基を有し、一般式(1):
    M’D’T’ (1)
    を有するシロキサンの製造方法であって、該方法は、一般式(2):
    Si(OH)4−l−m(Or+ 1/r (2)
    のシラノールの金属塩またはその縮合物を一般式(3):
    R’SiX4−n (3)
    のシランと次式:
    一般式(2)のオルガノシリコネートのモル:一般式(3)のシランのモル=
    x*(4−n)/m
    (ここで、x=0.8〜1.2)
    により計算される比で反応させることを含み、上記式中、
    Mは(RSiO1/2)単位であり、
    Dは(RSiO2/2)単位であり、
    Tは(RSiO3/2)単位であり、
    Qは(SiO4/2)単位であり、
    M’は(R’SiO1/2)単位であり、
    D’は(R’SiO2/2)単位であり、
    T’は(R’SiO3/2)単位であり、
    Rは炭素を介してケイ素に結合している有機基であり、
    R’は水素、未置換または置換アルコキシ基、未置換であるかまたはハロゲン原子、またはエポキシ、チオール、ニトリル、(ポリ)エーテル、カルボキシアルキル、アルコキシまたはシリル基により置換されており、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり;
    次の関係式:
    a=0〜0.2*(a+b+c+d+e+f+g),
    b=0〜0.2*(a+b+c+d+e+f+g),
    c=0.3〜0.9*(a+b+c+d+e+f+g),
    d=0〜0.2*(a+b+c+d+e+f+g),
    e=0.05〜0.6*(a+b+c+d+e+f+g),
    f=0〜0.6*(a+b+c+d+e+f+g),
    g=0〜0.1*(a+b+c+d+e+f+g),
    (a+b+c+d+e+f+g)=1
    が当てはまり、
    lは0.8〜1.3の値を有し、
    rは1、2、3または4の値を有し、
    nは1、2または3の値を有し、
    Zは金属カチオンであり、
    Xはハロゲン基及びカルボキシアルキル基から選択される加水分解可能な基を指す
    前記方法。
  2. Rは1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である、請求項1に記載の方法。
  3. R’は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である、請求項1〜2の1つ以上に記載の方法。
  4. Zはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛及び鉄から選択される、請求項1〜3の1つ以上に記載の方法。
  5. Xはハロゲン基及び2〜10個の炭素原子を有するカルボキシアルキル基から選択される、請求項1〜4の1つ以上に記載の方法。
  6. 前記反応は非プロトン性極性及び非極性有機溶媒から選択される溶媒中で実施される、請求項1〜5の1つ以上に記載の方法。
  7. 2〜12重量%のシラノール基を有し、請求項1に記載の一般式(1)を有するシロキサン。
  8. Rは1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である、請求項7に記載のシロキサン。
  9. R’は1〜8個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である、請求項7または8に記載のシロキサン。
  10. 前記アルコキシ含量は0.2重量%以下である、請求項7〜9の1つ以上に記載のシロキサン。
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