JP2018207664A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒流路を流通する冷媒の圧力損失の増大を防止しやすい電力変換装置を提供すること。【解決手段】冷媒が流通可能な冷媒流路100と、内側に冷媒流路100を形成する流路形成部2と、を有する冷却器10、を備える。流路形成部2は、上下方向Zに互いに対向する一対のシール面と、上下方向Zにおいて、一対のシール面の間を密封するシール材3と、を有する。上下方向Zにおける一対のシール面の間の領域であるシール配置領域4は、冷媒流路100に面する側から、冷却器10の外部に面する側に向かう方向において、上下方向Zの大きさが異なる複数の領域を有する。前記複数の領域のうち、冷媒流路100に面する領域を内周端領域41と定義し、冷却器10の外部に面する領域を外周端領域42と定義する。このとき、内周端領域41の上下方向Zの長さL1は、外周端領域42の上下方向Zの長さL2よりも大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、冷媒流路を有する冷却器を備えた電力変換装置に関する。
インバータ等の電力変換装置に用いられる冷却器として、例えば特許文献1に開示されているものがある。特許文献1に記載の電力変換装置は、電力変換回路を収容するケースの一部が冷却器を構成している。前記電力変換装置において、ケースは、ケースの外側に向かって開口する凹部と、前記凹部を閉塞するカバーとを有する。そして、前記凹部とカバーとの間の空間が、冷媒の流通できる冷媒流路となっている。前記電力変換装置は、前記凹部とカバーとの間のシール性を確保するために、前記凹部とカバーとの間に液状ガスケット等のシール材が配されている。
特開2015−033289号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電力変換装置においては、例えばシール材の一部が冷媒流路にはみ出るよう形成された場合、シール材における冷媒流路にはみ出た部分が冷媒の力を受けてシール材から破断され、冷媒に流されるおそれがある。かかる場合、シール材から破断したシール材の欠片が、冷媒流路に詰まり、冷媒の圧力損失が増大することが懸念される。冷媒の圧力損失が増大すると、冷媒流路における冷媒の流れが悪くなることに伴い、冷却器の冷却性能が低下するおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、冷媒流路を流通する冷媒の圧力損失の増大を防止しやすい電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、冷媒が流通可能な冷媒流路(100)と、内側に前記冷媒流路を形成する流路形成部(2)と、を有する冷却器(10)、を備え、
前記流路形成部は、互いに対向する一対のシール面(223、241)と、一対の前記シール面の対向方向(Z)において、一対の前記シール面の間を密封するシール材(3)と、を有し、
前記対向方向における一対の前記シール面の間の領域であるシール配置領域(4)は、前記冷媒流路に面する側から、前記冷却器の外部に面する側に向かう方向において、前記対向方向の大きさが異なる複数の領域を有し、
前記複数の領域のうち、前記冷媒流路に面する領域を内周端領域(41)と定義し、前記冷却器の外部に面する領域を外周端領域(42)と定義したとき、前記内周端領域の前記対向方向の長さ(L1)は、前記外周端領域の前記対向方向の長さ(L2)よりも大きい、電力変換装置(1)にある。
前記電力変換装置において、シール配置領域の内周端領域の前記対向方向の長さは、外周端領域の前記対向方向の長さよりも大きい。そのため、シール材は、内周端領域に配される部位が、外周端領域に配される部位よりも、前記対向方向の厚みが大きくなる。それゆえ、万一、シール材の一部が冷媒流路にはみ出るよう形成された場合であっても、シール材における冷媒流路にはみ出た部分と、シール材におけるシール配置領域に収まった部位との境界の面積は大きくなる。それゆえ、万一シール材の一部が冷媒流路にはみ出るよう形成された場合であっても、シール材の一部が破断されにくい。それゆえ、冷媒の圧力損失の増大を防止しやすい。
以上のごとく、前記態様によれば、冷媒流路を流通する冷媒の圧力損失の増大を防止しやすい電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、冷却器の斜視図。 実施形態1における、冷却器の分解斜視図。 実施形態1における、冷却器の本体部の平面図。 実施形態1における、一対のシール面の対向方向に平行であり、かつ、シール配置領域の内周端領域及び外周端領域を通る冷却器の拡大断面図。 実施形態1における、シール材が冷媒流路にはみ出るよう形成された様子を示す拡大断面図。 比較形態における、シール材が冷媒流路にはみ出るよう形成された様子を示す拡大断面図。 比較形態における、シール材の一部が破断された様子を示す拡大断面図。 実施形態1の変形形態における、一対のシール面の対向方向に平行であり、かつ、シール配置領域の内周端領域及び外周端領域を通る冷却器の拡大断面図。 実施形態1の別の変形形態における、一対のシール面の対向方向に平行であり、かつ、シール配置領域の内周端領域及び外周端領域を通る冷却器の拡大断面図。 実施形態1の更に別の変形形態における、一対のシール面の対向方向に平行であり、かつ、シール配置領域の内周端領域及び外周端領域を通る冷却器の拡大断面図。 実施形態2における、電力変換装置の平面図。 実施形態3における、電力変換装置の側面図。 実施形態3における、積層体の平面図。 実施形態3における、上下方向に直交する積層体の断面図。 実施形態3における、積層体の側面図。
(実施形態1)
電力変換装置の実施形態につき、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態の電力変換装置1は、図1、図2に示すごとく、冷媒が流通可能な冷媒流路100と、内側に冷媒流路100を形成する流路形成部2と、を有する冷却器10、を備える。図4に示すごとく、流路形成部2は、互いに対向する一対のシール面と、一対のシール面の対向方向Zにおいて、一対のシール面の間を密封するシール材3と、を有する。本実施形態において、一対のシール面は、側板22の上面223と、蓋板23の後述の蓋側対向面231である。本実施形態において、一対のシール面の対向方向Zを、便宜上、上下方向Zという。
上下方向Zにおける一対のシール面の間の領域であるシール配置領域4は、冷媒流路100に面する側から、冷却器10の外部に面する側に向かう方向において、上下方向Zの大きさが異なる複数の領域を有する。ここで、前記複数の領域のうち、冷媒流路100に面する領域を内周端領域41と定義し、冷却器10の外部に面する領域を外周端領域42と定義する。このとき、内周端領域41の上下方向Zの長さL1は、外周端領域42の上下方向Zの長さL2よりも大きい。なお、図1においては、シール材3の図示を省略している。
電力変換装置1は、直流電力と交流電力との間で電力変換を行う。電力変換装置1は、直流電源と三相交流回転電機との間において電力変換を行うよう構成される。本実施形態において、電力変換装置1は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両に搭載して用いられる。冷却器10は、例えばリアクトル等の電力変換装置1の構成部品を冷却するために用いられる。図示は省略しているが、冷却器10には、リアクトル等が熱接触するよう配置される。
図2に示すごとく、冷却器10の流路形成部2は、底板21、及び底板21の周縁から上下方向Zの一方側に立設された側板22を有する本体部20と、本体部20の開口を閉塞する蓋板23とを有する。そして、流路形成部2の内側の領域が、冷媒流路100である。なお、以後、上下方向Zにおいて、底板21から側板22が立設した側を上側、その反対側を下側という。また、図2において、側板22の上面223の詳細な形状は省略しており、上面223におけるシール材3が配される領域にハッチングを施している。
図2、図3に示すごとく、本体部20の底板21は、矩形板状を呈している。側板22は、底板21の周縁の4辺から上側に立設されている。側板22は、上下方向Zに直交する縦方向Xに対向する一対の第一側板221と、上下方向Z及び縦方向Xの双方に直交する横方向Yに対向する一対の第二側板222とを有する。一対の第一側板221のそれぞれには、縦方向Xに貫通する貫通穴が形成されている。そして、一対の第一側板221の一方には、冷却器10の外部から内部に冷媒を導入するための導入管24が接続されており、他方には、冷却器10の内部から外部に冷媒を排出するための排出管25が接続されている。すなわち、冷却器10は、冷媒が縦方向Xの導入管24側から排出管25側に向かって流れるよう構成されている。
図1、図2に示すごとく、蓋板23は、矩形板状を呈している。蓋板23は、本体部20の上側の開口を閉塞している。図4に示すごとく、蓋板23は、4つの側板22の上面223の全体を上側から覆うよう配されている。すなわち、蓋板23は、4つの側板22の上面223の全体と上下方向Zに対向する蓋側対向面231を有する。
上下方向Zにおける側板22の上面223と蓋板23の蓋側対向面231との間の領域が、前述のシール配置領域4である。そして、このシール配置領域4の全体にシール材3が配されている。シール材3は、側板22の上面223全体と蓋側対向面231全体との双方に密着し、これらの間を密封するよう配されている。本実施形態において、シール材3は液状ガスケットである。
一対のシール面のうち、一方が平面形状を有し、他方が凹凸形状を有する。本実施形態においては、蓋板23の蓋側対向面231が上下方向Zに直交する平面形状を有し、側板22の上面223が凹凸形状を有する。図4に示すごとく、側板22の上面223は、互いに上下方向Zの位置が異なる内周上面223a、中間上面223c、及び外周上面223bの3つの面を有する。図3に示すごとく、内周上面223aは、側板22の上面223における内周端部において、側板22の上面223の全周にわたって連続的に形成されている。また、外周上面223bは、側板22の上面223における外周端部において、側板22の上面223の全周にわたって連続的に形成されている。そして、中間上面223cは、上下方向Zから見たとき、内周上面223aと外周上面223bとの間において、側板22の上面223の全周にわたって連続的に形成されている。内周上面223a、中間上面223c、及び外周上面223bのそれぞれは、上下方向Zに直交する平面状に形成されている。
シール配置領域4は、上下方向Zにおける内周上面223aと蓋側対向面231との間に内周端領域41を有する。また、シール配置領域4は、上下方向Zにおける外周上面223bと蓋側対向面231との間に外周端領域42を有する。また、シール配置領域4は、上下方向Zにおける中間上面223cと蓋側対向面231との間に、後述の大間隔領域43を有する。
図4に示すごとく、内周上面223aは、外周上面223bよりも下側に位置している。これにより、上下方向Zの内周端領域41の長さL1が、上下方向Zの外周端領域42の長さL2よりも大きくなっている。
また、シール配置領域4は、内周端領域41と外周端領域42との間の領域の少なくとも一部に、内周端領域41の上下方向Zの長さL1及び外周端領域42の上下方向Zの長さL2のいずれよりも大きい上下方向Zの長さL3を有する大間隔領域43を有する。前述のごとく、本実施形態においては、上下方向Zにおける中間上面223cと蓋側対向面231との間の領域が大間隔領域43である。中間上面223cは、内周上面223a及び外周上面223bのいずれよりも下側に位置している。これにより、大間隔領域43の上下方向Zの長さL3は、内周端領域41の上下方向Zの長さL1、及び、外周端領域42の上下方向Zの長さL2のいずれよりも大きくなっている。
シール材3は、シール配置領域4と略同形状を有する。シール材3は、シール配置領域4の内周端領域41に配された部位の上下方向Zの長さが、外周端領域42に配された部位の上下方向Zの長さよりも大きい。また、シール材3は、大間隔領域43に配された部位の上下方向Zの長さが、外周端領域42に配された部位の上下方向Zの長さ、及び内周端領域41に配された部位の上下方向Zの長さ、のいずれよりも大きい。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
電力変換装置1において、シール配置領域4の内周端領域41の上下方向Zの長さは、外周端領域42の上下方向Zの長さよりも大きい。そのため、シール材3は、内周端領域41に配される部位が、外周端領域42に配される部位よりも、上下方向Zの厚みが大きくなる。それゆえ、図5に示すごとく、万一、シール材3の一部が冷媒流路100にはみ出るよう形成された場合であっても、シール材3における冷媒流路100にはみ出た部分34と、シール材3におけるシール配置領域4に収まった部位との境界35の面積は大きくなる。それゆえ、万一シール材3の一部が冷媒流路100にはみ出るよう形成された場合であっても、シール材3の一部が破断されにくい。
ここで、図6に示すごとく、シール配置領域4の全体の上下方向Zの長さを、本実施形態で示した外周端領域42の上下方向Zの長さと同じ程度に小さくした場合を考える。この場合において、シール材3の一部が冷媒流路100にはみ出るよう形成されたとき、シール材3における冷媒流路100にはみ出た部分93と、シール材3におけるシール配置領域4に収まった部位との境界95の面積は小さい。それゆえ、シール材3の前記はみ出た部分93は、シール材3におけるシール配置領域4内に収まった部分との結合力が弱い。それゆえ、図7に示すごとく、シール材3の前記はみ出た部分93は、シール材3におけるシール配置領域4内に収まった部分から破断され、冷媒に流されることが懸念される。
一方、図5に示すごとく、本実施形態の電力変換装置1は、前述のごとく、シール材3の一部が冷媒流路100にはみ出るよう形成された場合であっても、シール材3における冷媒流路100にはみ出た部分と、シール材3におけるシール配置領域4に収まった部位との面積が大きくなるため、冷媒に流されにくい。それゆえ、本実施形態の電力変換装置1は、冷媒の圧力損失の増大を防止しやすい。また、冷媒の圧力損失の増大を防止することにより、冷却器10における冷媒の流れを良好にでき、冷却器10の冷却性能を向上させやすい。さらに、冷却器10の冷却性能を充分に確保しつつ、冷却器10を小型化させやすい。これに伴って、電力変換装置1全体の小型化を図ることもできる。
また、シール配置領域4は、内周端領域41と外周端領域42との間の領域の少なくとも一部に、内周端領域41の上下方向Zの長さL1及び外周端領域42の上下方向Zの長さL2のいずれよりも大きい上下方向Zの長さL3を有する大間隔領域43を有する。それゆえ、万一、シール材3が、外周端領域42から大間隔領域43までの領域(例えば、大間隔領域43と外周端領域42との境界部)において破断された場合であっても、破断されたシール材3は、大間隔領域43と内周端領域41とにおいて流路形成部2に引っ掛かるため、冷媒流路100を流通する冷媒に流されることはない。
また、一対のシール面のうち、一方が平面形状を有し、他方が凹凸形状を有する。それゆえ、一方のシール面(本実施形態においては側板22の上面223)を加工することにより、他方のシール面(本実施形態においては蓋側対向面231)を加工しなくても、本実施形態の形状を有するシール配置領域4を容易に形成することができる。
また、シール材3は、液状ガスケットである。それゆえ、流路形成部2における一対のシール面間に、シール材3を容易に配しやすい。それゆえ、電力変換装置1の生産性を向上させやすい。
また、電力変換装置1は、車両に搭載して用いられる。前述のごとく、本実施形態の電力変換装置1は小型化を図ることができるため、車両内における電力変換装置1の配置の自由度を向上させやすい。
以上のごとく、本実施形態によれば、冷媒流路を流通する冷媒の圧力損失の増大を防止しやすい電力変換装置を提供することができる。
なお、本実施形態においては、一対のシール面のうち一方が平面形状を有し、他方が凹凸形状を有する形態を示したが、図8に示すごとく、一対のシール面の双方に凹凸形状を設けることにより、実施形態1で示したシール配置領域4を形成することも可能である。図8に示す電力変換装置1においては、蓋板23の蓋側対向面231の外周端部に下側に突出する凸面231aを有し、側板22の上面223の内周端部に上側に突出する凸面223dを有する。
また、本実施形態においては、1つの冷媒流路100を形成する流路形成部2に形成された一対のシール面にシール材3を配した形態を示したが、これに限られず、例えば、図9に示すごとく、2つの冷媒流路100a、100bを連結する2つの流路形成部2a、2bにおいて、2つの流路形成部2a、2bにおける互いに対向する面のそれぞれをシール面とし、これらの間の領域を実施形態1で示したシール配置領域4としてもよい。
また、本実施形態においては、シール配置領域4に大間隔領域43を形成したが、シール配置領域4に大間隔領域43を形成しなくてもよい。例えば、図4に示すごとく、実施形態1においては、側板22の中間上面223cを、内周上面223aよりも下側に位置させたが、実施形態1において示した中間上面223c及び内周上面223aを、図10に示すごとく面一に形成した構成を採用することも可能である。
(実施形態2)
本実施形態は、図11に示すごとく、実施形態1で示した冷媒流路100における冷媒の流通方向の下流側に、冷却器10が冷却する部品とは異なる部品を冷却する下流側冷却部5が配されている実施形態である。なお、図11において、冷媒の流れる向きを矢印にて表している。下流側冷却部5は、冷媒流路100に連通する下流側流路50を備える。下流側冷却部5が冷却する被冷却部品は、半導体素子を内蔵してなる半導体モジュールである。半導体素子は、IGBT(すなわち絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)や、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子とすることができる。半導体モジュールは、半導体素子を樹脂モールドしてなる。半導体モジュールは、三相交流回転電機のU相電極、V相電極、W相電極のそれぞれに接続されるものである。下流側冷却部5は、実施形態1で示した冷却器10と同様の構成を有していることが好ましいが、有していなくてもよい。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、冷却器10の下流側に配された下流側冷却部5を有する。前述のごとく、冷却器10は、シール材3の破片が下流側に流れることを防止しやすいため、冷却器10の下流側に配された下流側冷却部5に、冷却器10のシール材3の破片が詰まることを防止できる。それゆえ、下流側冷却部5の冷却性能も向上させることができる。
また、下流側冷却部5が冷却する被冷却部品は、半導体素子を内蔵してなる半導体モジュールである。本実施形態においては、前述のごとく下流側冷却部5の冷却性能を向上させることもできるため、下流側冷却部5に比較的発熱が大きい半導体モジュールを配置しても、効率的に半導体モジュールを冷却することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図12〜図15に示すごとく、下流側冷却部5が後述の積層体6を構成している実施形態である。図13〜図15に示すごとく、下流側冷却部5は、内側に冷媒が流通できる冷却管61を複数有する。そして、複数の冷却管61と下流側冷却部5が冷却する被冷却部品とは、冷却管61が被冷却部品を挟持するように積層配置されて積層体6を構成している。被冷却部品は、半導体モジュール65である。半導体モジュール65は、実施形態2で示した構成と同様であるため、重複する説明を省略する。なお、図12〜図14において、冷媒の流れる向きを矢印にて表している。
図13に示すごとく、冷却管61は、横方向Yに長尺な形状を有する。複数の冷却管61は、互いの間に間隔を設けつつ、冷却管61の厚み方向である縦方向Xに積層されている。縦方向Xに隣り合う冷却管61は、横方向Yの両端部において連結管62によって互いに連結されている。連結管62は、縦方向Xに変形可能に構成されている。また、縦方向Xの一端に配された冷却管61には、下流側冷却部5に冷媒を導入するための導入突出管63と、下流側冷却部5から冷媒を排出するための排出突出管64が接続されている。
積層体6は、複数の冷却管61の間に設けられた複数の隙間に、半導体モジュール65を配設してなる。複数の半導体モジュール65は、厚み方向を縦方向Xとした姿勢で配されている。半導体モジュール65は、縦方向Xに隣接する冷却管61によって挟持されている。なお、図示は省略するが、積層体6は、例えば板バネ等の弾性力によって、縦方向Xに弾性的に圧縮された状態で保持されている。
図12に示すごとく、冷却器10及び下流側冷却部5は、電力変換装置1のケース7内に収容されている。ケース7は、冷却器10を収容する下側ケース71と、下側ケース71の上側に形成され、下流側冷却部5を収容する上側ケース72とを有する。なお、図12において、ケース7は、横方向Yから見たときの外形を模式的に表している。
冷却器10と下流側冷却部5とは、それぞれ、ケース7外に配された連結部材8に連通している。これにより、冷却器10から排出される冷媒は、ケース7外の連結部材8の内側に流れ込み、その後、再度ケース7内に戻り、下流側冷却部5に流入される。
図14に示すごとく、導入突出管63から下流側冷却部5に導入された冷媒は、適宜連結管62を介して複数の冷却管61に分配されて冷却管61を横方向Yに流通する。この間に、冷媒は半導体モジュール65と熱交換をする。半導体モジュール65から半導体素子60の熱を受熱した冷媒は、連結管62及び排出突出管64を介して冷却器10から排出される。このようにして、半導体モジュール65は冷却される。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、下流側冷却部5は、積層体6を構成している。前述のごとく、下流側冷却部5の上流側には、シール材3の破片が破断されにくい冷却器10が配されているため、下流側冷却部5の冷却性能を向上させることができる。本実施形態においては、下流側冷却部5が積層体6を構成しており、半導体モジュール65を両側から冷却している。それゆえ、下流側冷却部5の冷却性能を一層向上させることができる。これに伴い、下流側冷却部5の冷却性能を充分に確保しつつ、下流側冷却部5の小型化を図りやすい。
その他、実形態2と同様の作用効果を有する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、前記各実施形態において、シール材を液状ガスケットとしたが、接着剤等の別のシール材を用いてもよい。また、冷却器や、下流側冷却部には、内部に冷却性を向上させるためのフィンを設けてもよい。
1 電力変換装置
10 冷却器
100 冷媒流路
2 流路形成部
223、241 一対のシール面
3 シール材
4 シール配置領域
41 内周端領域
42 外周端領域
Z 一対のシール面の対向方向

Claims (8)

  1. 冷媒が流通可能な冷媒流路(100)と、内側に前記冷媒流路を形成する流路形成部(2)と、を有する冷却器(10)、を備え、
    前記流路形成部は、互いに対向する一対のシール面(223、241)と、一対の前記シール面の対向方向(Z)において、一対の前記シール面の間を密封するシール材(3)と、を有し、
    前記対向方向における一対の前記シール面の間の領域であるシール配置領域(4)は、前記冷媒流路に面する側から、前記冷却器の外部に面する側に向かう方向において、前記対向方向の大きさが異なる複数の領域を有し、
    前記複数の領域のうち、前記冷媒流路に面する領域を内周端領域(41)と定義し、前記冷却器の外部に面する領域を外周端領域(42)と定義したとき、前記内周端領域の前記対向方向の長さ(L1)は、前記外周端領域の前記対向方向の長さ(L2)よりも大きい、電力変換装置(1)。
  2. 前記シール配置領域は、前記内周端領域と前記外周端領域との間の領域の少なくとも一部に、前記内周端領域の前記対向方向の長さ及び前記外周端領域の前記対向方向の長さのいずれよりも大きい前記対向方向の長さ(L3)を有する大間隔領域(43)を有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 一対の前記シール面のうち、一方が平面形状を有し、他方が凹凸形状を有する、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記シール材は、液状ガスケットである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記冷媒流路における冷媒の流通方向の下流側には、前記冷却器が冷却する部品とは異なる部品を冷却するとともに、前記冷媒流路に連通する下流側流路(50)を備える下流側冷却部(5)が配されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記下流側冷却部は、内側に冷媒が流通できる冷却管(61)を複数有し、複数の前記冷却管と、前記下流側冷却部が冷却する被冷却部品とは、前記冷却管が前記被冷却部品を挟持するように積層配置されて積層体(6)を構成している、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記下流側冷却部が冷却する被冷却部品は、半導体素子(60)を内蔵してなる半導体モジュール(65)である、請求項5又は6に記載の電力変換装置。
  8. 前記電力変換装置は、車両に搭載して用いられる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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