JP2016009856A - 熱交換器 - Google Patents

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伸季 睦月
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Abstract

【課題】本発明は、矩形状の流路枠体内を液状冷媒の流路とした偏平な熱交換器を提供する。【解決手段】本発明の熱交換器は、一対の離間した縦壁1Aとこの縦壁1Aに交叉する一対の離間した横壁1Bとで矩形状に形成して端面の少なくともひとつの端面1Cが開口した流路枠体1と、流路枠体1にあって縦壁1Aおよび横壁1Bをそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部3と、横壁1Bの内壁から対面する横壁1Bに向かって縦壁1Aに並んで途中まで伸びる仕切壁2と、流路枠体1内に液状冷媒を流出入させる流入口6および流出口7と、流路枠体1の端面1Cを閉塞するように平板面4Aを有する冷却板4と、冷却板4の外周部位を覆う環状枠体5とからなり、流路枠体1を合成樹脂で変形阻止部3および仕切壁2と一体に成形し、環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形して流路枠体1内を液状冷媒の流路11としている。【選択図】図1

Description

本発明は、液状冷媒を流出入して循環させる偏平な熱交換器に関する。
熱交換媒体を液状冷媒として流出入して循環させる流路を形成して、その流路に面する冷却板に接触された発熱体を冷却する偏平な熱交換器が種々提案されている。
例えば、特許文献1のように、床暖房器として利用する熱交換器であるが、流路となるように仕切壁を並設した裏面板と熱交換媒体を流出入させる流入管および流出管を具備した平板(冷却板)とをその内面同志を接着剤などで接合した密閉中空の偏平袋体の熱交換が提案されている。
また、特許文献2のように、波型板を流路として、この波型板を2枚の良熱伝導性平板(冷却板)で挟持して接着剤などで固定して熱交換パネルとし、その両端に吸込ダクトおよび排出ダクトを装着して、吸込ダクトから冷却された水・油等を熱交換パネルに注入する熱交換器で、その熱交換パネルは軽量で薄型であるので、そのパネルの両面に電子機器のプリント回路板を密着させて電子機器の構成ユニットを冷却する熱交換器が提案されている。
しかし、特許文献1および特許文献2で提案された熱交換器は、冷却板と流路の部位との固着を接着剤などで処理しているので、熱交換媒体が液状冷媒であってもこれを封止する作業に手間がかかり充分な密着接合がされにくいという問題がある。
さらに、特許文献2にて例示された電子機器の構成ユニットとしては、電子機器、産業機器および自動車などにもちいられている半導体集積回路、LED素子、パワーデバイスなどの電子部品があり、これらの電子部品は、内部を流れる電流によって発熱し、一定温度以上となると、動作性能上や安全上に問題があり、しかも、電子部品の小型化、高性能化が進み、発熱量が増大しているので、その発熱する部位を冷却する熱交換器が必要となり、その熱交換器としては液状冷媒を循環させる流路を形成した熱交換器が冷却装置として有用であり、しかも、電子部品の小型化に対応して、その熱交換器も薄形となる偏平な構造とすることが望まれている。
実開昭58−6120号公報 実開昭53−76357号公報
本発明は、上記の問題点を解消するために、液状冷媒として流出入して循環させる流路を形成して、その流路に面する冷却板に接触された半導体集積回路、LED素子、パワーデバイスなどの電子部品などの発熱する部位を冷却する偏平な熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の熱交換器は、一対の離間した縦壁と前記縦壁に交叉する一対の離間した横壁とで矩形状に形成して端面の少なくともひとつの端面が開口した流路枠体と、前記流路枠体にあって前記縦壁および横壁をそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部と、前記横壁の内壁から対面する横壁に向かって縦壁に並んで途中まで伸びる仕切壁と、前記流路枠体内に液状冷媒を流出入させる流入口および流出口と、前記流路枠体の開口した端面を閉塞するように平板面を有する冷却板と、前記冷却板の外周部位を覆う環状枠体とからなり、前記流路枠体を合成樹脂で変形阻止部および仕切壁と一体に成形し、前記環状枠体を合成樹脂で冷却板および流路枠体と一体に成形して流路枠体内を液状冷媒の流路としたことを特徴とする。また、請求項2に記載の熱交換器は、請求項1に記載の熱交換器において、前記変形阻止部は、前記縦壁および横壁の厚さより薄い細板状の連結バーでできており、前記連結バーは前記縦壁、横壁および仕切壁が隣の仕切壁と連結した連結バーであることを特徴とする。また、請求項3に記載の熱交換器は、請求項1に記載の熱交換器において、前記変形阻止部は、前記冷却板を挟持させるように一対の縦壁および横壁のそれぞれの外周縁に対面して突出した挟持突起であることを特徴とする。また、請求項4に記載の熱交換器は、請求項1に記載の熱交換器において、前記変形阻止部は、前記冷却板に形成した嵌合凹所と前記嵌合凹所に嵌合するように前記流路枠体の開口した端面に形成した嵌合凸所であることを特徴とする。また、請求項5に記載の熱交換器は、請求項1に記載の熱交換器において、前記変形阻止部は、前記一対の縦壁および横壁のそれぞれに組み込んだ硬質芯材であることを特徴とする。また、請求項5に記載の熱交換器は、請求項1に記載の熱交換器において、請求項6に記載の熱交換器は、請求項1に記載の熱交換器において、前記冷却板は平板面の外周縁が突出した環状壁を有し、前記変形阻止部は、前記冷却板の環状壁に装着されるように前記一対の縦壁および横壁のそれぞれに形成した環状凹所であることを特徴とする。
本発明の熱交換器は、一対の離間した縦壁と前記縦壁に交叉する一対の離間した横壁とで矩形状に形成して端面の少なくともひとつの端面が開口した流路枠体と、前記流路枠体にあって前記縦壁および横壁をそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部と、前記横壁の内壁から対面する横壁に向かって縦壁に並んで途中まで伸びる仕切壁と、前記流路枠体内に液状冷媒を流出入させる流入口および流出口と、前記流路枠体の開口した端面を閉塞するように平板面を有する冷却板と、前記冷却板の外周部位を覆う環状枠体とからなり、前記流路枠体を合成樹脂で変形阻止部および仕切壁と一体に成形し、前記環状枠体を合成樹脂で冷却板および流路枠体と一体に成形して流路枠体内を液状冷媒の流路としているので、冷却板と流路の部位との成形作業のみで簡単に密着接合ができて、矩形状の流路枠体内を液状冷媒の流路とした薄形となる偏平な熱交換器を提供することができる。
本発明の実施形態1の熱交換器を示す図2のA−A断面図である。 同上熱交換器の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体で、図4のB−B断面図である。 同上熱交換器の流路枠体の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着させる作業を示す断面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2の熱交換器で、流路枠体の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着させる作業を示し、図7のC−C断面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着して成形する状態を示す断面図である。 本発明の実施形態3の熱交換器で、流路枠体の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体で、図10のD−D断面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着した状態を示す断面図である。 同上熱交換器の平面図である。 同上熱交換器で、図13のE−E断面図である。 本発明の実施形態4の熱交換器で、流路枠体の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体で、図15のF−F断面図である。 同上熱交換器の冷却板の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着させる作業を示す断面図で、流路枠体および冷却板はそれぞれ図15のF−F断面図および図17のf−f断面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着した状態を示す断面図である。 同上熱交換器の平面図である。 同上熱交換器で、図20のG−G断面図である。 本発明の実施形態5の熱交換器で、流路枠体の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体で、図22のH−H断面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着した状態を示す断面図である。 同上熱交換器の平面図である。 同上熱交換器で、図25のI−I断面図である。 本発明の実施形態6の熱交換器で、流路枠体の平面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着させる作業を示す断面図で、流路枠体は図27のJ−J断面図である。 同上熱交換器の流路枠体と冷却板とを装着して成形された熱交換器の断面図である。 本発明の流路枠体の厚さ設定を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1〜図6は本発明の実施形態1を示す。実施形態1の熱交換器は、一対の離間した縦壁1Aとこの縦壁1Aに交叉する一対の離間した横壁1Bとで長方形を例示した矩形状に形成して端面1Cが開口した流路枠体1を有し、この開口した端面1Cは平板面4Aを有する冷却板4にて閉塞されて、流路枠体1内に液状冷媒が循環して流れる流路11が形成された薄形の偏平な形状となっている。その流路11に面する冷却版4が液状冷媒にて冷却されて、この冷却板4の平板面4Aに接触した発熱体(図示せず)を冷却する冷却装置である。この液状冷媒としては冷却水、ハイドロフロロエーテルおよびエチレングリコールなどの液体が例示できる。
図3および図4において、流路枠体1は一対の離間した縦壁1Aとこの縦壁1Aに交叉する一対の離間した横壁1Bとからなる枠でその端面1Cが開口した形状で、合成樹脂でできている。この流路枠体1の形状としては、厚さが薄い所謂、板状で一対の離間した長い縦壁1Aとこの縦壁1Aに交叉する一対の離間した短い横壁1Bとで長方形の枠組みとなっているが、正方形でもよい。その素材としては、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂などの熱可塑性樹脂やフェノール系樹脂などの熱硬化性樹脂が例示できる。この流路枠体1内にある流路11は、横壁1Bの内壁から対面する横壁1Bに向かって縦壁1Aに並んで途中まで伸びる複数本の仕切壁2によりジグザグ状に蛇行するように形成されている。この流路11の下方部位には縦壁1Aに流路枠体1内に液状冷媒を流出入して循環させる流入口6および流出口7が形成されており、これら流入口6および流出口7は縦壁1Aにそれぞれ対面して設けられているが、図22の流入口61および流出口71に示すように横壁1Bに並べて設けてもよい。さらに、仕切壁2には、流路11の上方、中央および下方の部位において変形阻止部3が設けられている。この変形阻止部3は流路枠体1の縦壁1Aおよび横壁1Bがそれぞれ内方即ち対面する縦壁1Aおよび横壁1Bに向かって撓みにくくなるように、縦壁1A、横壁1Bおよび仕切壁2が隣の仕切壁2と連結した細板状の連結バーでできている。この連結バーを例示する変形阻止部3は流路11にあり、流路枠体1の端面1Cは開口しているので、縦壁1Aおよび横壁1Bの厚さより薄くするとともに流路枠体1の端面1Cに離間した2枚で対となって、流路11を塞がないようにしている。なお、仕切壁2および連結バーでできた変形阻止部3の素材は流路枠体1と異なる素材でもよいが、同じ合成樹脂で一体に成形されることにより、軽量で、電気的絶縁性がある流路枠体1が形成されている。このように縦壁1Aと横壁1Bとで矩形状に形成され端面1Cが開口し、仕切壁2でできた流路11には、連結バーでできた変形阻止部3が形成され、その流路11に液状冷媒を流出入させる流入口6および流出口7を備えた流路枠体1が得られる。
図5は、一対の冷却板4を矢印方向に移動させて、流路枠体1の開口した端面1Cに一対の冷却板4を装着させる作業状態を示し、図6において、この冷却板4が流路枠体1の端面1C装着されている。この冷却板4の素材は熱伝導性のよい素材であり、その素材としては、アルミニウム、銅、鉄およびこれらの合金などの金属材または前記金属材表面にニッケル膜形成などの表面処理をした金属材またはステンレスなどの金属材が例示できる。
次に、図1および図2は、冷却板4と流路の部位である流路枠体1とが密着接合して流路枠体1の端面1Cが閉塞されるように環状枠体5にて冷却板4の外周部位を覆う偏平な熱交換器を示す。
図1および図2において、縦壁1Aに設けられた流入口6および流出口7とともに環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形することにより、流路枠体1内を液状冷媒の流路11としている。この一体成形において、連結バーでできた変形阻止部3により、縦壁1Aおよび横壁1Bが内方即ち対面する方向に変形することがなく流路枠体1の外形が維持される。また仕切壁2でできた流路11に連結バーを例示する変形阻止部3が形成された流路枠体1は合成樹脂で成形されているので、環状枠体5の合成樹脂と冷却板4の金属材との密着接合が要求される。この環状枠体5となる合成樹脂の素材としては、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレンナフタレート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂などの熱可塑性樹脂やフェノール系樹脂などの熱硬化性樹脂が例示できるが、流路枠体1の合成樹脂と接合がしやすい素材を選択する必要がある。また、冷却板4の金属材と流路の部位である環状枠体5の合成樹脂との密着接合が要求されるので、金属材でできた冷却板4の平板面4Aに合成樹脂と密着接合が有効になるように予め表面処理をしておいてもちいてもよい。その冷却板4の表面処理としては、レーザ照射による粗面化やメルカプト基、チオカルボニル基、シアノ基、イソシアナート基、アミノ基、アンモニウム基、ピリジニウム基、アジニル基、カルボキシル基、ベンゾトリアゾール基、トリアジンチオール基等の何れかまたはこれらを組み合わせた化学的処理剤からなる薄膜層の形成が例示できる。
この液状冷媒を流出入して循環させる偏平な熱交換器においては端面1Cが開口した流路枠体1を閉塞する冷却版4は電気絶縁性が要求されるので、縦壁1Aと横壁1Bと仕切壁2と変形阻止部3の素材を合成樹脂で一体に成形されることにより、例えば、ハイドロフロロエーテルのような絶縁性を有する液状冷媒をもちいた熱交換器とすればよいが、冷却板4が熱伝導性の良い金属材でできている場合には、冷却板4の平板面4Aの裏面4Bに熱伝導性を低下させずに電気絶縁材を介在させてもよい。この電気絶縁材としては、シリカ塗布液によるコーティングやグラファイトフイルムが例示でき、冷却板4の平板面4Aに合成樹脂と密着接合が有効になるように前述の表面処理をしておいてもよい。
(実施形態2)
図7〜図9は本発明の実施形態2で、実施形態1の流路枠体1における縦壁1A、横壁1Bおよび仕切壁2や冷却板4および環状枠体5は同じであるが、変形阻止部3として例示する連結バーの設けられている部位が異なる実施形態を示す。
図7において、変形阻止部3となる連結バー31は流路枠体1の角部に設けられるように、斜辺31Aを有する直角三角形の平板でできており、流路枠体1の角部において縦壁1A、横壁1Bおよび仕切壁2が隣の仕切壁2と連結されている。この連結バー31は縦壁1A、横壁1Bおよび仕切壁2と合成樹脂で一体に成形されており、実施形態1と同じように流路11に形成されているので、流路11を塞がないように縦壁1Aおよび横壁1Bの厚さより薄くする必要があり、端面1Cに離間した2枚で対となって、さらには流入口6および流出口7の配置を考慮して形成されている。なお、この連結バー31の形状は、直角三角形を図示しているが、斜辺31Aのみの細板状としてもよい。次に、図8に示すように一対の冷却板4を矢印方向に移動させて、図9に示すように冷却板4を流路枠体1の開口した端面1Cに装着させた状態で、実施形態1と同じように環状枠体5を成形して熱交換器が得られ、この環状枠体5の成形時において、流路枠体1の縦壁1Aおよび横壁1Bがそれぞれ内方即ち対面する縦壁1Aおよび横壁1Bに向かって撓みにくくなって流路枠体1の外形が変形されていない熱交換器が得られる。
(実施形態3)
図10〜図14は本発明の実施形態3を示す。実施形態1および2と同じように流路枠体1を合成樹脂で成形し、その成形された流路枠体1の開口した端面1Cを冷却板4で閉塞してその冷却板4の外周部位を環状枠体5にて覆うように合成樹脂で一体に成形して流路枠体1内を液状冷媒の流路11としており、異なる部位は、流路枠体1にあって縦壁1Aおよび横壁1Bをそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部3であり、実施形態1および2における変形阻止部3は連結バーでできており、流路11内に形成されているが、この実施形態3は流路11に影響されないように流路11外の縦壁1Aおよび横壁1Bに形成されており、以下、説明する。
図10および図11において、一対の離間した縦壁1Aとこの縦壁1Aに交叉する一対の離間した横壁1Bとで長方形状に形成して端面1Cが開口した流路枠体1にあって、この横壁1Bの内壁から対面する横壁1Bに向かって縦壁1Aに並んで途中まで伸びる仕切壁2にて流路11が形成されており、この流路11の外の部位である縦壁1Aおよび横壁1Bをそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部3である挟持突起32が形成されており、流路枠体1内に液状冷媒を流出入して循環させる流入口6および流出口7が形成された状態で、冷却板4にて流路枠体1の開口した端面1Cを閉塞して、環状枠体5にて冷却板4の外周部位を覆うように、流路枠体1を合成樹脂で挟持突起32および仕切壁2と一体に成形し、環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形して流路枠体1内を液状冷媒の流路11を有する熱交換器としている。この変形阻止部3である挟持突起32は、冷却板4を挟持させるように一対の縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれの外周縁に対面して環状の壁となって突出しており、開口端に形成されている。なお、この挟持突起32は直線状に連なった環状の壁を図示するが、複数個に分割した環状の壁であってもよい。
このようにしてできた流路枠体1の端面1Cに冷却板4を装着させる際、図12に示すように冷却板4はその外周縁が挟持突起32に挟まれる。その流路枠体1の端面1Cに一対の冷却板4を挟むように装着させた状態で、環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形することにより、流路枠体1の外形が変形されずに、図13および図14に示すように、流路枠体1内を液状冷媒の流路11とした熱交換器が得られる。
この実施形態3にて形成される変形阻止部3となる挟持突起32は、流路11内にはないので流路11を塞ぐことはないが、冷却板4を挟むように挟持突起32が必要であるので、実施形態1および2に比し、流路枠体1の外形が大きくなる。
(実施形態4)
図15〜図21は本発明の実施形態4を示す。実施形態1〜3と同じように流路枠体1を合成樹脂で成形し、その成形された流路枠体1の開口した端面1Cを冷却板4で閉塞してその冷却板4の外周部位を環状枠体5にて覆うように合成樹脂で一体に成形して流路枠体1内を液状冷媒の流路11としており、実施形態1および2と異なる部位は、流路枠体1にあって縦壁1Aおよび横壁1Bをそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部3であり、実施形態3と同じように流路11に影響されないように流路11の外縦壁1Aおよび横壁1Bに形成されており、以下、説明する。
図15および図16において、変形阻止部3は、縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれに複数個突出した嵌合凸所33でできている。この嵌合凸所33は、流路枠体1の端面1Cにあって、好ましくは、一対の縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれにおいて対面して突出している。さらに、図17および図18に示すように、冷却板4の裏面には嵌合凹所41が嵌合凸所33に対応する部位に窪みまたは孔形状で形成されている。この冷却板4はその嵌合凹所41が嵌合凸所33に嵌合するように流路枠体1の端面1Cに装着されている。次に、冷却板4が流路枠体1の端面1Cに装着され嵌合凹所41が嵌合凸所33に嵌合した状態で、環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形することにより、図20および図21に示すように、冷却板4が流路枠体1の端面1Cを閉塞するように密着接合されて流路枠体1内を液状冷媒の流路11とし、流路枠体1の外形が変形されないようにした熱交換器が得られる。
(実施形態5)
図22〜図26は本発明の実施形態5を示す。実施形態1〜4と同じように流路枠体1を合成樹脂で成形し、その成形された流路枠体1の開口した端面1Cを冷却板4で閉塞してその冷却板4の外周部位を環状枠体5にて覆うように合成樹脂で一体に成形して流路枠体1内を液状冷媒の流路11としており、異なる部位は、流路枠体1にあって縦壁1Aおよび横壁1Bをそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部3であり、実施形態3および4と同じように流路11に影響されないように流路11外に形成されている。なお、流入口61および流出口71は横壁1Bに並べて設けている。
図22および図23において、変形阻止部3は、一対の縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれに組み込んだ枠状の硬質芯材34である。この硬質芯材34は、2枚が流路枠体1の開口した端面1Cに離間して対となって縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれの内部に組み込むように形成されているが、端面1Cに露出した組み込みでもよい。硬質芯材34の素材としては、縦壁1Aおよび横壁1Bの合成樹脂の素材との関係でより剛性のある素材、例えば、熱硬化性樹脂、無機材、金属材であり、流路枠体1の形状と対応した枠状でよい。この場合、流入口61および流出口71は横壁1Bに並べて設けているので、これら流入口61および流出口71を塞がないように、2枚の枠状の硬質芯材34を開口端に離間して組み込むように形成されていることを図示しているが、1枚の硬質芯材34で流入口61および流出口71には形成しないように切除された枠でもよい。なお、流入口61および流出口71は、実施形態1〜4に示すように縦壁1Aに設けたものでもよい。
図24において、冷却板4を流路枠体1の端面1Cに装着する。次に、冷却板4が流路枠体1の端面1Cに装着した状態で、環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形することにより、冷却板4が流路枠体1の端面1Cを閉塞し、流路枠体1の外形が変形されずに、図25および図26に示すように、流路枠体1内を液状冷媒の流路11とした熱交換器が得られる。
(実施形態6)
図27〜図29は本発明の実施形態6を示す。実施形態1〜5と同じように流路枠体1を合成樹脂で成形し、その成形された流路枠体1の開口した端面1Cを冷却板4で閉塞してその冷却板4の外周部位を環状枠体5にて覆うように合成樹脂で一体に成形して流路枠体1内を液状冷媒の流路11としており、異なる部位は、平板面4Aを有する冷却板4の形状と流路枠体1の縦壁1Aおよび横壁1Bをそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部3とであり、冷却板4は平板面4Aの外周縁が突出した環状壁4Cを有し、変形阻止部3は、冷却板4の環状壁4Cが装着されるように一対の縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれに形成した環状凹所35でできており、以下、説明する。
図27および図28において、変形阻止部3となる環状凹所35は流路枠体1の端面1Cでその外周面に一対の縦壁1Aおよび横壁1Bのそれぞれに形成されている。この場合、環状凹所35は連続した凹条でなく、不連続な凹所でもよく、また流路枠体1の外周面ではなく端面1Cで縦壁1Aおよび横壁1Bに切り込まれた溝でもよい。図28において、冷却板4は箱形状となるように、その平板面4Aの外周縁には裏面4Bの方向に突出した環状壁4Cが形成されている。この環状壁4Cの高さは環状凹所35の深さに対応し、その形状も環状凹所35の形状に対応し、冷却板4の環状壁4Cに装着されればよい。次に、冷却板4が流路枠体1の端面1Cに装着されると、環状凹所35が冷却板4の環状壁4Cに装着された状態で、環状枠体5を合成樹脂で冷却板4および流路枠体1と一体に成形することにより、流路枠体1の外形が冷却板4の環状壁4Cにより変形されずに、流路枠体1の端面1Cが閉塞されて、図29に示すように、流路枠体1内を液状冷媒の流路11とした熱交換器が得られる。
(流路枠体の厚さの設定)
図30は、流路枠体1の厚さ設定を示す断面図であり、実施形態2を例示して、説明する。
図30において、熱交換媒体を液状冷媒として流出入して循環させる流路11を形成して、その流路11に面する冷却板4に接触された発熱体を冷却する偏平な熱交換器を提供するために、縦壁1Aと横壁1Bとで枠組みを形成する流路枠体1の厚さを薄く、板材をもちいるような形状に合成樹脂で成形することが好ましい。その厚さは流路枠体1の縦壁1Aまたは横壁1Bに設ける流入口6の孔6Aおよび流出口7の孔7Aの大きさ考慮して設定すればよい。
上記、実施形態1〜6において、冷却板4は流路11に面するように流路枠体1の端面1Cにあるが、流路枠体1の端面の何れか一方が閉塞したものであれば、その開口した端面1Cのみに冷却板4を装着すればよい。
本発明の熱交換器は、流入口から流出口に向けて流す液状冷媒を有し、偏平な熱交換器であるので、小型化が要求されるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子をもちいて電力変換を行う機器の動作を安定にするために半導体素子の発熱する部位を冷却する用途として利用できる。
1 流路枠体
1A 縦壁
1B 横壁
1C 端面
2 仕切壁
3 変形阻止部(連結バー)
31 連結バー
32 挟持突起
33 嵌合凸所
34 硬質芯材
35 環状凹所
4 冷却板
5 環状枠体
6、61 流入口
7、71 流出口

Claims (6)

  1. 一対の離間した縦壁と前記縦壁に交叉する一対の離間した横壁とで矩形状に形成して端面の少なくともひとつの端面が開口した流路枠体と、前記流路枠体にあって前記縦壁および横壁をそれぞれ内方に向かって撓みにくくする変形阻止部と、前記横壁の内壁から対面する横壁に向かって縦壁に並んで途中まで伸びる仕切壁と、前記流路枠体内に液状冷媒を流出入させる流入口および流出口と、前記流路枠体の開口した端面を閉塞するように平板面を有する冷却板と、前記冷却板の外周部位を覆う環状枠体とからなり、前記流路枠体を合成樹脂で変形阻止部および仕切壁と一体に成形し、前記環状枠体を合成樹脂で冷却板および流路枠体と一体に成形して流路枠体内を液状冷媒の流路としたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記変形阻止部は、前記縦壁および横壁の厚さより薄い細板状の連結バーでできており、前記連結バーは前記縦壁、横壁および仕切壁が隣の仕切壁と連結した連結バーであることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記変形阻止部は、前記冷却板を挟持させるように一対の縦壁および横壁のそれぞれの外周縁に対面して突出した挟持突起であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  4. 前記変形阻止部は、前記冷却板に形成した嵌合凹所と前記嵌合凹所に嵌合するように前記流路枠体の開口した端面に形成した嵌合凸所であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記変形阻止部は、前記一対の縦壁および横壁のそれぞれにみ込んだ硬質芯材であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  6. 前記冷却板は平板面の外周縁が突出した環状壁を有し、前記変形阻止部は、前記冷却板の環状壁に装着されるように前記一対の縦壁および横壁のそれぞれに形成した環状凹所であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
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WO2023210093A1 (ja) * 2022-04-28 2023-11-02 日本軽金属株式会社 熱交換器

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