JP2023049054A - 回転電機及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材の信頼性を高めつつ大型化を抑制できる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、インバータ部30を備え、インバータ部30は、冷却器35を有しており、冷却器35は、伝熱部材50を有しており、伝熱部材50の第1面50aには、流路溝部56と、第1凸部59と、が形成されており、冷却器35は、蓋部材51と、シール部材52と、をさらに有しており、蓋部材51の対向面51aには、第2凸部60が形成されており、シール部材52は、先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、側面59bと側面60aとの間の隙間と、に充填されており、シール部材52の側縁部52aには、フィレット61が形成されており、軸方向に見たとき第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置において、対向面51aと第1面50aとの間隔は、対向面51aと先端面59cとの間隔よりも広くなっている。【選択図】図4

Description

本開示は、モータ部とインバータ部とを備えた回転電機及びその製造方法に関するものである。
自動車等の車両には、制御装置一体型の回転電機が搭載されている。制御装置一体型の回転電機は、回転子及び固定子を有するモータ部と、モータ部に電力を供給するインバータ部と、を備えている。インバータ部は、電力変換装置を有している。
特許文献1には、電力変換装置が記載されている。この電力変換装置は、半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却器と、半導体モジュール及び冷却器を収納するケースと、を有している。ケースの底部には、外側に開口した凹部が形成されている。ケースには、凹部を覆うように蓋部が取り付けられている。凹部と蓋部との間には、冷媒流路が形成されている。冷媒流路には、冷却器から排出された冷媒が導入される。ケースと蓋部との当接部には、シール部が形成されている。シール部において、ケースと蓋部との間には、液状ガスケットなどのシール部材が介在している。
特開2015-033289号公報
シール部の信頼性を高めるためには、シール部材の一部をシール部から冷媒流路側にはみ出させ、フィレットを形成する必要がある。フィレットを形成するためには、当接部に塗布されるシール部材の量を増加させる必要がある。しかしながら、当接部に塗布されるシール部材の量が増加すると、冷媒流路とは逆側に広がるシール部材の量も増加する。このため、当接部の外周端からケースの外部にシール部材が流れ出てしまう場合がある。
ケースの外部にシール部材が流れ出てしまうのを防ぐためには、当接部の幅を広げることにより、シール部材が塗布される部分と、当接部の外周端と、の距離を長くする必要がある。しかしながら、この場合、ケースの外形寸法が大きくなるため、装置全体のサイズが大型化してしまうという課題があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、シール部材の信頼性を高めつつ大型化を抑制できる回転電機及びその製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る回転電機は、モータ部と、前記モータ部の軸方向において前記モータ部と並列して配置され、前記モータ部に電力を供給するインバータ部と、を備え、前記モータ部は、固定子巻線を有する固定子と、前記固定子に対して回転自在に設けられ、界磁巻線を有する回転子と、を有しており、前記インバータ部は、前記固定子巻線に供給される電流を制御するように構成されたパワーモジュールと、前記界磁巻線に供給される電流を制御するように構成された界磁モジュールと、前記パワーモジュール及び前記界磁モジュールを冷却する冷却器と、を有しており、前記冷却器は、伝熱部材を有しており、前記伝熱部材は、前記軸方向において前記モータ部側を向いた第1面と、前記軸方向において前記モータ部とは反対側を向いた第2面と、を有しており、前記第1面には、冷却媒体の流路を画定する流路溝部と、前記流路溝部の外側に設けられた第1凸部と、が形成されており、前記第1凸部は、前記流路溝部の周囲に沿って設けられており、前記第2面は、前記パワーモジュール及び前記界磁モジュールと熱的に接続されており、前記冷却器は、前記流路溝部を塞ぐ蓋部材と、前記伝熱部材と前記蓋部材との間に設けられたシール部材と、をさらに有しており、前記シール部材は、前記流路溝部の周囲に沿って設けられており、前記第1凸部は、隙間を空けて前記蓋部材と対向する第1先端面と、前記第1先端面に対して傾斜した第1側面と、を有しており、前記蓋部材は、前記伝熱部材と対向する対向面を有しており、前記対向面には、第2凸部が形成されており、前記軸方向に見たとき、前記第2凸部は、前記流路溝部の周囲に沿って設けられており、前記第2凸部は、前記伝熱部材と対向する第2先端面と、前記第2先端面に対して傾斜した第2側面と、を有しており、前記軸方向に見たとき、前記第2凸部は、前記第1凸部からずれて配置されており、前記第1側面と前記第2側面とは、隙間を空けて互いに対向しており、前記シール部材は、少なくとも、前記第1先端面と前記蓋部材との間の前記隙間と、前記第1側面と前記第2側面との間の前記隙間と、に充填されており、前記シール部材は、前記第1凸部よりも前記流路溝部側にはみ出した側縁部を有しており、前記側縁部には、前記伝熱部材及び前記蓋部材の両方に接続されたフィレットが形成されており、前記軸方向に見たとき前記第1凸部及び前記第2凸部のいずれよりも前記流路溝部から離れた位置において、前記対向面と前記第1面との間隔は、前記対向面と前記第1先端面との間隔よりも広くなっている。
本開示に係る回転電機の製造方法は、本開示に係る回転電機を製造する方法であって、前記対向面のうち、前記蓋部材と前記伝熱部材とが貼り合わされたとき前記第1凸部と対向する位置に、前記シール部材の材料であるシール剤を塗布し、前記シール剤を挟んで前記蓋部材と前記伝熱部材とを貼り合わせるものである。
本開示によれば、シール部材の信頼性を高めつつ回転電機の大型化を抑制することができる。
実施の形態1に係る回転電機の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機のインバータ部をリヤ側から見た構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る回転電機における固定子とインバータ部との電気的な接続構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機において蓋部材を伝熱部材に取り付ける工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機において蓋部材を伝熱部材に取り付ける工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機において蓋部材を伝熱部材に取り付ける工程を示す図である。 実施の形態1に係る回転電機において蓋部材を伝熱部材に取り付ける工程を示す図である。 実施の形態2に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態4に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態4に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態5に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態5に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態6に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。 実施の形態6に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る回転電機及びその製造方法について説明する。図1は、本実施の形態に係る回転電機の構成を示す断面図である。図1には、回転軸11の軸心11aを含む平面において切断された回転電機100の概略の断面構成が示されている。図1の右側は、回転軸11の一端側を表している。回転軸11の一端側は、回転電機100のフロント側、すなわち回転電機100の負荷側となる。図1の左側は、回転軸11の他端側を表している。回転軸11の他端側は、回転電機100のリヤ側、すなわち回転電機100の反負荷側となる。図2は、本実施の形態に係る回転電機のインバータ部をリヤ側から見た構成を示す平面図である。図2では、リヤカバー37の図示を省略している。
ここで、図1及び図2を含む各図面の対応関係を明確にするため、以下のような座標系を定義する。回転軸11の軸心11aに沿ってz軸をとる。+z方向は、z軸に沿った方向におけるフロント側を表している。z軸と垂直な平面において、回転軸11の半径に沿ってr軸をとる。+r方向は、r軸に沿った方向において軸心11aから離れる方向を表している。z軸と垂直な平面において、z軸を中心とした円周に沿ってθ軸をとる。
以下の説明では、z軸に沿った方向のことを、「モータ部10の軸方向」又は単に「軸方向」という場合がある。r軸に沿った方向のことを、「モータ部10の径方向」又は単に「径方向」という場合がある。θ軸に沿った方向のことを、「モータ部10の周方向」又は単に「周方向」という場合がある。
図1及び図2に示すように、回転電機100は、制御装置一体型の回転電機である。回転電機100は、モータ部10及びインバータ部30を備えている。
インバータ部30は、モータ部10に電力を供給するように構成されている。インバータ部30は、軸方向においてモータ部10と並列して配置されている。インバータ部30は、軸方向においてモータ部10のリヤ側に配置されている。インバータ部30は、モータ部10に固定されている。これにより、モータ部10及びインバータ部30は、互いに一体化されている。
モータ部10は、回転電機100の外部の内燃機関(図示せず)を駆動する電動機、又は、内燃機関により駆動されて発電する発電機として機能する。モータ部10は、回転軸11、回転子12、固定子13、及びブラケット14を有している。
回転子12は、固定子13に対して回転自在に設けられている。回転子12は、回転軸11と一体に回転するように構成されている。回転子12は、界磁コア12aと、界磁コア12aに装着された界磁巻線12bと、を有している。
固定子13は、径方向において回転子12の外側に配置されている。固定子13は、固定子コア13aと、固定子コア13aに装着された複数相の固定子巻線13bと、を有している。複数相の固定子巻線13bは、例えば、1組の3相巻線又は2組の3相巻線により構成されている。ただし、複数相の固定子巻線13bの構成は、これらに限られず、回転電機100の種類に応じて設定される。
ブラケット14は、回転子12及び固定子13を収容するとともに、回転軸11を回転自在に保持するように構成されている。ブラケット14は、フロントブラケット14a及びリヤブラケット14bを有している。
フロントブラケット14aは、回転子12及び固定子13のフロント側を覆っている。フロントブラケット14aは、軸受16を介して、回転軸11の一端側を回転自在に支持している。リヤブラケット14bは、回転子12及び固定子13のリヤ側を覆っている。リヤブラケット14bは、軸受17を介して、回転軸11の他端側を回転自在に支持している。フロントブラケット14a及びリヤブラケット14bは、軸方向において互いに間隔を空けて配置されている。フロントブラケット14a及びリヤブラケット14bは、複数のボルト18によって互いに連結されている。
回転軸11の一端側の端部11bは、フロントブラケット14a及び軸受16から突出している。回転軸11の端部11bには、プーリ19が設けられている。プーリ19は、ベルト(図示せず)を介して内燃機関と連結される。モータ部10が電動機として機能する場合、プーリ19及びベルトを介して、回転子12から内燃機関にトルクが伝達される。モータ部10が発電機として機能する場合、ベルト及びプーリ19を介して、内燃機関から回転子12にトルクが伝達される。
回転軸11の他端側の端部11cは、リヤブラケット14b及び軸受17から突出している。回転軸11の端部11cは、インバータ部30の中心部を軸方向に貫通した空間31に配置されている。回転軸11の端部11cには、スリップリング20が設けられている。スリップリング20は、回転軸11の外周に沿って設けられている。スリップリング20は、界磁巻線12bと電気的に接続されている。
径方向において回転軸11の外側には、ブラシ21が設けられている。ブラシ21は、回転軸11の回転に伴い、スリップリング20上を摺動するように構成されている。ブラシ21とスリップリング20とは、摺動接点を介して電気的に接続されている。界磁巻線12bには、インバータ部30からブラシ21及びスリップリング20を通って、界磁電流が供給される。
ブラシ21は、ブラシホルダ22に保持されている。ブラシホルダ22は、空間31に配置され、インバータ部30に固定されている。回転電機100の製造工程では、インバータ部30がモータ部10に取り付けられた後であって、後述するリヤカバー37がインバータ部30に取り付けられる前に、ブラシホルダ22が取り付けられる。
界磁コア12aのフロント側には、空冷ファン23が設けられている。空冷ファン23は、複数の羽根を有している。複数の羽根のそれぞれは、界磁コア12aのフロント側の端面に固定されている。空冷ファン23は、回転子12と一体に回転する。
界磁コア12aのリヤ側には、空冷ファン24が設けられている。空冷ファン24は、複数の羽根を有している。複数の羽根のそれぞれは、界磁コア12aのリヤ側の端面に固定されている。空冷ファン24は、回転子12と一体に回転する。
回転子12の回転に伴い空冷ファン23及び空冷ファン24が回転すると、冷却風が発生する。冷却風は、フロントブラケット14a及びリヤブラケット14bの内側の空間を流通する。回転子12及び固定子13は、冷却風によって冷却される。
リヤブラケット14bと、インバータ部30に設けられた冷却器35と、の間には、隙間が設けられている。上記の冷却風は、この隙間にも流通する。冷却器35は、冷却風によっても冷却される。
空間31には、磁極位置検出センサー25が設けられている。磁極位置検出センサー25は、センサーステータ25aとセンサーロータ25bとを有している。センサーロータ25bは、回転軸11の端部11cに設けられている。センサーロータ25bは、軸方向において、軸受17とスリップリング20との間に位置している。センサーロータ25bは、回転軸11と一体に回転する。センサーロータ25bは、鉄心により構成されている。
センサーステータ25aは、インバータ部30に固定されている。センサーステータ25aは、センサーロータ25bと同軸に配置されている。磁極位置検出センサー25は、センサーロータ25bの位置に基づき、回転子12の磁極位置を検出するように構成されている。
インバータ部30は、軸方向において、リヤブラケット14bよりもリヤ側に配置されている。インバータ部30は、リヤブラケット14bに固定されている。インバータ部30は、パワーモジュール32、界磁モジュール33、制御モジュール34、冷却器35、ケース36及びリヤカバー37を有している。本実施の形態では6個のパワーモジュール32が設けられているが、パワーモジュール32の個数はこれに限られない。
パワーモジュール32は、固定子巻線13bに供給される固定子電流を制御するように構成されている。パワーモジュール32は、スイッチング素子と周辺回路とを有している。スイッチング素子は、電気配線を形成するリードフレーム上に配置されている。スイッチング素子は、周辺回路と共に、樹脂材により封止されている。
パワーモジュール32は、AC(Alternate Current)端子32aと、グランド端子32bと、入力端子32cと、制御端子32d(図3参照)と、を有している。AC端子32a、グランド端子32b、入力端子32c及び制御端子32dは、樹脂材から露出して設けられている。後述する図3に示すように、AC端子32aは、ターミナル38及びターミナル39を介して固定子口出し線13cに接続されている。固定子口出し線13cは、固定子巻線13bの端部である。
モータ部10が電動機として機能する場合、パワーモジュール32では、スイッチング素子のオンオフが切り替えられることにより、直流電源から供給された電流が固定子電流に変換される。変換された固定子電流は、パワーモジュール32から固定子巻線13bに供給される。モータ部10が発電機として機能する場合、パワーモジュール32では、固定子電流の整流が行われる。
界磁モジュール33は、界磁巻線12bに供給される界磁電流を制御するように構成されている。界磁モジュール33は、スイッチング素子と周辺回路とを有している。スイッチング素子は、電気配線を形成するリードフレーム上に配置されている。スイッチング素子は、周辺回路と共に、樹脂材により封止されている。
界磁モジュール33は、ターミナル40、ブラシ21及びスリップリング20を介して、界磁巻線12bに接続されている。界磁モジュール33では、スイッチング素子のオンオフが切り替えられることにより、界磁巻線12bに供給される界磁電流が生成される。
制御モジュール34は、パワーモジュール32及び界磁モジュール33を制御する制御回路を有している。制御モジュール34は、例えば、基板と、基板上に実装された電子部品と、により構成されている。制御モジュール34は、軸方向において、パワーモジュール32及び界磁モジュール33よりもリヤ側に配置されている。制御モジュール34は、パワーモジュール32及び界磁モジュール33とは間隔を空けて配置されている。パワーモジュール32の制御端子32dは、制御モジュール34に接続されている。
ケース36は、パワーモジュール32、界磁モジュール33及び制御モジュール34の周囲を径方向外側から取り囲んでいる。ケース36は、絶縁性を有する樹脂材により形成されている。樹脂材には、例えばポリフェニレンサルファイドが用いられている。
ケース36は、パワーモジュール32と同数のターミナル38を有している。ターミナル38は、パワーモジュール32とモータ部10とを電気的に接続するための端子である。ターミナル38の一端は、パワーモジュール32のAC端子32aに電気的に接続されている。ターミナル38の他端は、径方向においてケース36の外側に突出している。ターミナル38は、ケース36と一体にインサート成形されている。
リヤカバー37は、パワーモジュール32、界磁モジュール33、制御モジュール34及びケース36を、軸方向におけるリヤ側、及び径方向における外側から覆うように構成されている。
図3は、本実施の形態に係る回転電機における固定子とインバータ部との電気的な接続構成を示す断面図である。図3には、回転軸11の軸心11aを含む平面において切断された回転電機の部分的な断面構成が示されている。図3に示す断面は、図1に示す断面とは異なっている。
図3に示すように、回転電機100は、コネクティングボード41を有している。コネクティングボード41は、リヤブラケット14bとインバータ部30との間に設けられている。コネクティングボード41は、ねじ(図示せず)によってリヤブラケット14bに固定されている。
コネクティングボード41は、ターミナル39を備えている。ターミナル39は、固定子巻線13bとインバータ部30とを電気的に接続するための端子である。ターミナル39は、コネクティングボード41と一体にインサート成形されている。
固定子口出し線13cは、リヤブラケット14bを貫通し、リヤブラケット14bよりもリヤ側に引き出されている。固定子口出し線13cの先端部は、接続箇所42において、溶接によりターミナル39の一端と接続されている。回転電機100の製造工程では、固定子口出し線13cとターミナル39の一端とが接続された後に、リヤカバー37取付け前のインバータ部30がリヤブラケット14bのリヤ側に取り付けられる。
ターミナル39の他端は、接続箇所44において、ねじ43によりターミナル38の他端と接続されている。ターミナル38の一端は、接続箇所45において、溶接によりパワーモジュール32のAC端子32aと接続されている。
パワーモジュール32のグランド端子32b(図2参照)は、ねじ(図示せず)により、後述する伝熱部材50と接続されている。グランド端子32bは、伝熱部材50に電気的に接続されている。伝熱部材50の電位は、グランドに維持されている。
冷却器35は、冷却媒体を用いてパワーモジュール32及び界磁モジュール33を冷却するように構成されている。冷却器35は、伝熱部材50、蓋部材51及びシール部材52を有している。さらに、冷却器35は、図2に示した冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54を有している。
伝熱部材50は、板状の形状を有している。伝熱部材50は、軸方向と垂直に配置されている。伝熱部材50は、リヤブラケット14bよりもリヤ側に設けられている。伝熱部材50は、リヤブラケット14bと対向して配置されている。伝熱部材50は、アルミニウム等の金属材料により形成されている。
伝熱部材50は、第1面50a及び第2面50bを有している。第1面50aは、軸方向においてモータ部10側すなわちフロント側を向いている。第2面50bは、軸方向においてモータ部10とは反対側、すなわちリヤ側を向いている。第2面50bは、パワーモジュール32及び界磁モジュール33と熱的に接続されている。これにより、パワーモジュール32及び界磁モジュール33のそれぞれにおいて発生した熱は、伝熱部材50に伝達される。
図4及び図5は、本実施の形態に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。図4には、図1のIV部が示されている。図5には、ねじ55による蓋部材51と伝熱部材50との締結部分の断面が示されている。図4及び図5のいずれにおいても、流路溝部56の延伸方向と垂直な断面が示されている。図4及び図5のそれぞれの左右方向は、流路溝部56の幅方向を表している。
図4及び図5に示すように、伝熱部材50の第1面50aには、流路溝部56及び第1凸部59が形成されている。流路溝部56は、軸方向においてリヤ側に向かって窪んでいる。軸方向に見たとき、流路溝部56は、概ね、周方向に沿って円弧状に延伸している。流路溝部56は、蓋部材51及びシール部材52と共に、流路58を画定している。流路58は、概ね、周方向に沿って円弧状に延伸している。流路58には、冷却媒体が流通する。冷却媒体としては、例えば、水、不凍液、エチレングリコール液などの液体が用いられる。
第1凸部59は、流路溝部56の外側に設けられている。流路溝部56の延伸方向と垂直な断面では、第1凸部59は、流路溝部56の幅方向において、流路溝部56の一方側及び他方側のそれぞれに設けられている。図4及び図5には、流路溝部56の一方側に設けられた第1凸部59のみが示されている。第1凸部59は、軸方向において、第1面50aからフロント側すなわち蓋部材51側に向かって突出している。第1凸部59は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。第1凸部59は、流路溝部56の周囲を囲むように設けられている。つまり、第1凸部59は、流路溝部56の幅方向において流路溝部56の一方側及び他方側に設けられているだけでなく、流路溝部56の延伸方向において流路溝部56の一端側及び他端側にも設けられている。
第1凸部59は、側面59a、側面59b、及び先端面59cを有している。側面59bは、第1側面の一例である。先端面59cは、第1先端面の一例である。先端面59cは、隙間を空けて蓋部材51と対向している。一方の側面59aは、先端面59cよりも流路溝部56側に形成されている。側面59aは、流路溝部56側を向くように先端面59cに対して傾斜している。側面59aは、流路溝部56の側壁面を兼ねている。他方の側面59bは、先端面59cよりも、流路溝部56とは反対側に形成されている。側面59bは、先端面59cに対して、側面59aの傾斜方向とは逆方向に傾斜している。側面59a及び側面59bは、先端面59cに対して垂直であってもよい。
蓋部材51は、板状の形状を有している。蓋部材51は、軸方向と垂直に配置されている。蓋部材51は、流路溝部56の開口部を塞ぐように、伝熱部材50と対向して配置されている。蓋部材51は、伝熱部材50の第1面50aと対向する対向面51aを有している。蓋部材51は、軸方向において、伝熱部材50とリヤブラケット14bとの間に位置している。蓋部材51は、伝熱部材50と同様に、アルミニウム等の金属材料により形成されている。
蓋部材51の対向面51aには、第2凸部60が形成されている。流路溝部56の延伸方向と垂直な断面では、第2凸部60は、流路溝部56の幅方向において、流路溝部56の一方側及び他方側のそれぞれに設けられている。図4及び図5には、流路溝部56の一方側に設けられた第1凸部59のみが示されている。第2凸部60は、軸方向において、対向面51aからリヤ側すなわち伝熱部材50側に向かって突出している。軸方向に見たとき、第2凸部60は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。軸方向に見たとき、第2凸部60は、流路溝部56の周囲を囲むように設けられている。つまり、第2凸部60は、流路溝部56の幅方向において流路溝部56の一方側及び他方側に設けられているだけでなく、流路溝部56の延伸方向において流路溝部56の一端側及び他端側にも設けられている。軸方向に見たとき、第2凸部60は、第1凸部59からずれて配置されている。第1凸部59は、第2凸部60よりも流路溝部56側に配置されている。すなわち、軸方向に見たとき、第1凸部59は、第2凸部60と流路溝部56との間に配置されている。
第2凸部60は、側面60a、側面60b、及び先端面60cを有している。側面60aは、第2側面の一例である。先端面60cは、第2先端面の一例である。先端面60cは、隙間を空けて伝熱部材50と対向している。一方の側面60aは、先端面60cよりも流路溝部56側に形成されている。側面60aは、流路溝部56側を向くように先端面60cに対して傾斜している。他方の側面60bは、先端面60cよりも、流路溝部56とは反対側に形成されている。側面60bは、先端面60cに対して、側面60aの傾斜方向とは逆方向に傾斜している。側面60a及び側面60bは、先端面60cに対して垂直であってもよい。
第2凸部60の側面60aと、第1凸部59の側面59bとは、隙間を空けて互いに対向している。
伝熱部材50の第1面50aにおいて流路溝部56の外側には、ボス部57が形成されている。ボス部57は、第1面50aから蓋部材51に向かって、軸方向に沿って突出している。軸方向に見たとき、ボス部57は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも、流路溝部56から離れた位置に配置されている。すなわち、軸方向に見たとき、ボス部57と流路溝部56との間には、第1凸部59及び第2凸部60が設けられている。ボス部57の内部には、ねじ穴57aが形成されている。ねじ穴57aは、軸方向に沿って延伸している。
蓋部材51には、ねじ55を貫通させる貫通孔51bが形成されている。貫通孔51b及びねじ穴57aには、ねじ55が嵌め込まれている。蓋部材51は、ねじ55によって伝熱部材50のボス部57に締結されている。蓋部材51の対向面51aは、ボス部57の先端面57bと接触している。
軸方向において、第1凸部59の高さは、ボス部57の高さよりも低くなっている。このため、第1凸部59は、蓋部材51と接触していない。軸方向において、第2凸部60の高さは、ボス部57の高さよりも低くなっている。このため、第2凸部60は、伝熱部材50と接触していない。
ここで、対向面51aと第1凸部59の先端面59cとの間隔をL1とする。第2凸部60の先端面60cと第1面50aとの間隔をL2とする。第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置において、対向面51aと第1面50aとの間隔をL3とする。これらの間隔L1、L2及びL3は、いずれも軸方向に沿った距離である。このとき、間隔L3は、間隔L1よりも広くなっている(L3>L1)。また、間隔L3は、間隔L2よりも広くなっている(L3>L2)。本実施の形態では、間隔L2は、間隔L1よりも広くなっている(L2>L1)。
シール部材52は、伝熱部材50と蓋部材51との間に設けられている。流路溝部56の延伸方向と垂直な断面では、シール部材52は、流路溝部56の幅方向において、流路溝部56の一方側及び他方側のそれぞれに設けられている。図4及び図5には、流路溝部56の一方側に設けられたシール部材52のみが示されている。シール部材52は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。シール部材52は、流路溝部56の周囲を囲むように設けられている。つまり、シール部材52は、流路溝部56の幅方向において流路溝部56の一方側及び他方側に設けられているだけでなく、流路溝部56の延伸方向において流路溝部56の一端側及び他端側にも設けられている。
シール部材52は、後述するシール剤62が硬化したものである。未硬化のシール剤62は、流動性を有している。シール剤62としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。ただし、シール剤62としては、それ以外の材料を用いることもできる。シール部材52は、非硬化型のシール剤により形成されていてもよい。
軸方向に見たとき、シール部材52は、第1凸部59及び第2凸部60と重なるように設けられている。シール部材52は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60aと第1凸部59の側面59bとの間の隙間と、に充填されている。
シール部材52は、流路溝部56側の側縁部52aと、流路溝部56とは反対側の側縁部52bと、を有している。側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、蓋部材51の対向面51aと、の両方に接続されている。フィレット61は、流路58に面している。フィレット61は、平面状に形成されていてもよいし、凹曲面状又は凸曲面状に形成されていてもよい。シール部材52の側縁部52bは、第2凸部60よりも、流路溝部56とは反対側にはみ出している。
冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54のそれぞれは、径方向において伝熱部材50の外側から、伝熱部材50の外周面に接続されている。冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54のそれぞれは、流路58と連通している。冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54の一方は、流路58の延伸方向における流路58の一端部に接続されている。冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54の他方は、流路58の延伸方向における流路58の他端部に接続されている。
冷却媒体は、冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54の一方を通り、外部から流路58に流入する。冷却媒体は、流路58の一端部から他端部に向かって流れる。冷却媒体は、冷却媒体流出入管53及び冷却媒体流出入管54の他方を通り、流路58から外部に流出する。流路58を流通する冷却媒体は、伝熱部材50を介して、パワーモジュール32及び界磁モジュール33で発生した熱を奪う。これにより、パワーモジュール32及び界磁モジュール33が冷却される。
次に、本実施の形態に係る回転電機の製造方法の要部について説明する。図6~図9は、本実施の形態に係る回転電機において蓋部材を伝熱部材に取り付ける工程を示す図である。図6及び図8は図4に対応しており、図7及び図9は図5に対応している。
まず、図6及び図7に示すように、蓋部材51の対向面51aにシール剤62を塗布する。シール剤62は、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に塗布される。シール剤62は、図4及び図5に示したシール部材52の材料である。シール剤62は、流動性を有している。
次に、図8及び図9に示すように、蓋部材51を伝熱部材50と対向させて位置合わせを行い、シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とを貼り合わせる。このとき、シール剤62は、伝熱部材50の第1凸部59と接触し、第1凸部59によって押し広げられる。これにより、シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。
シール剤62は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60aと第1凸部59の側面59bとの間の隙間と、に充填される。シール剤62の流路溝部56側の側縁部62aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出す。これにより、側縁部62aには、フィレット61が形成される。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、蓋部材51の対向面51aと、の両方に接続される。側縁部62aは、シール剤62が硬化すると、図4及び図5に示した側縁部52aとなる。
シール剤62の側縁部62bは、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において、第2凸部60よりも外側にはみ出す。図4に示したように、第2凸部60よりも外側における対向面51aと第1面50aとの間隔L3は、間隔L1及び間隔L2よりも広くなっている。このため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤62は、さらに外側には広がりにくくなる。したがって、伝熱部材50及び蓋部材51の外部にシール剤62が流れ出てしまったり、シール剤62がねじ穴57aに浸入してしまったりすることは抑制される。
次に、貫通孔51b及びねじ穴57aにねじ55を挿入し、ねじ55により蓋部材51と伝熱部材50とを締結する。その後、シール剤62が硬化することにより、シール部材52が形成される。これにより、蓋部材51が伝熱部材50に取り付けられる。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転電機100は、モータ部10と、モータ部10に電力を供給するインバータ部30と、を備えている。インバータ部30は、モータ部10の軸方向においてモータ部10と並列して配置されている。モータ部10は、固定子13と、回転子12と、を有している。固定子13は、固定子巻線13bを有している。回転子12は、固定子13に対して回転自在に設けられている。回転子12は、界磁巻線12bを有している。インバータ部30は、パワーモジュール32と、界磁モジュール33と、冷却器35と、を有している。パワーモジュール32は、固定子巻線13bに供給される電流を制御するように構成されている。界磁モジュール33は、界磁巻線12bに供給される電流を制御するように構成されている。冷却器35は、パワーモジュール32及び界磁モジュール33を冷却するように構成されている。
冷却器35は、伝熱部材50を有している。伝熱部材50は、第1面50aと、第2面50bと、を有している。第1面50aは、軸方向においてモータ部10側を向いている。第2面50bは、軸方向においてモータ部10とは反対側を向いている。第1面50aには、冷却媒体の流路58を画定する流路溝部56と、流路溝部56の外側に設けられた第1凸部59と、が形成されている。第1凸部59は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。第2面50bは、パワーモジュール32及び界磁モジュール33と熱的に接続されている。
冷却器35は、蓋部材51と、シール部材52と、をさらに有している。蓋部材51は、流路溝部56を塞いでいる。シール部材52は、伝熱部材50と蓋部材51との間に設けられている。シール部材52は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。
第1凸部59は、先端面59cと、側面59bと、を有している。先端面59cは、蓋部材51と対向している。側面59bは、先端面59cに対して傾斜している。
蓋部材51は、伝熱部材50と対向する対向面51aを有している。対向面51aには、第2凸部60が形成されている。軸方向に見たとき、第2凸部60は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。第2凸部60は、先端面60cと、側面60aと、を有している。先端面60cは、隙間を空けて伝熱部材50と対向している。側面60aは、先端面60cに対して傾斜している。軸方向に見たとき、第2凸部60は、第1凸部59からずれて配置されている。側面59bと側面60aとは、隙間を空けて互いに対向している。
シール部材52は、少なくとも、先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、側面59bと側面60aとの間の隙間と、に充填されている。シール部材52は、側縁部52aを有している。側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、伝熱部材50及び蓋部材51の両方に接続されている。
軸方向に見たとき第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置において、対向面51aと第1面50aとの間隔をL3とする。対向面51aと先端面59cとの間隔をL1とする。このとき、間隔L3は、間隔L1よりも広くなっている。
ここで、先端面59cは、第1先端面の一例である。側面59bは、第1側面の一例である。先端面60cは、第2先端面の一例である。側面60aは、第2側面の一例である。
この構成によれば、シール部材52の側縁部52aにフィレット61が形成されているため、シール部材52の信頼性を高めることができる。また、この構成によれば、間隔L3が間隔L1よりも広くなっているため、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において第2凸部60よりも外側にはみ出した未硬化のシール剤62は、さらに外側には広がりにくくなる。したがって、伝熱部材50及び蓋部材51において互いに対向する部分の外形寸法を大きくしなくても、伝熱部材50及び蓋部材51の外部にシール剤62が流れ出てしまうことを抑制できる。したがって、上記構成によれば、シール部材52の信頼性を高めつつ回転電機100の大型化を抑制することができる。
本実施の形態に係る回転電機100において、第1面50aには、ボス部57が形成されている。ボス部57は、蓋部材51に向かって突出している。軸方向に見たとき、ボス部57は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置に配置されている。蓋部材51は、ねじ55によりボス部57に締結されている。
この構成によれば、未硬化のシール剤62がボス部57のねじ穴57aまで到達しにくくなるため、シール剤62がねじ穴57aに浸入するのを防ぐことができる。
本実施の形態に係る回転電機100において、第1凸部59は、軸方向に見たとき、第2凸部60よりも流路溝部56側に配置されていてもよい。
本実施の形態に係る回転電機の製造方法は、上記の回転電機100を製造する方法である。対向面51aのうち、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に、シール部材52の材料であるシール剤62を塗布する。次に、シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とを貼り合わせる。
この製造方法によれば、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされるとき、シール剤62は、第1凸部59によって押し広げられる。これにより、シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。シール剤62は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60aと第1凸部59の側面59bとの間の隙間と、に充填される。
シール剤62の流路溝部56側の側縁部62aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出す。これにより、側縁部62aにはフィレット61が形成される。一方、シール剤62の反対側の側縁部62bは、第2凸部60よりも外側にはみ出す。間隔L3が間隔L1よりも広くなっているため、第2凸部60よりも外側にはみ出した未硬化のシール剤62は、さらに外側には広がりにくくなる。したがって、伝熱部材50及び蓋部材51において互いに対向する部分の外形寸法を大きくしなくても、伝熱部材50及び蓋部材51の外部にシール剤62が流れ出てしまうことを抑制できる。したがって、上記の製造方法によれば、シール部材52の信頼性を高めつつ回転電機100の大型化を抑制することができる。上記の製造方法は、後述する実施の形態2~6に適用することもできる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る回転電機について説明する。図10及び図11は、本実施の形態に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。図10は、図4と対応する断面を示している。図11は、図5と対応する断面を示している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10及び図11に示すように、本実施の形態では、第2凸部60は、第1凸部59よりも流路溝部56側に配置されている。第1凸部59の側面59aと、第2凸部60の側面60bとは、隙間を空けて互いに対向している。側面59aは、第1側面の一例である。側面60bは、第2側面の一例である。
蓋部材51を伝熱部材50に取り付ける工程では、シール剤62は、対向面51aのうち、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に塗布される。シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされると、シール剤62は、第1凸部59によって押し広げられる。シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。シール剤62が硬化することにより、シール部材52が形成される。
シール部材52は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60bと第1凸部59の側面59aとの間の隙間と、に充填されている。
シール部材52の側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、第2凸部60の先端面60cと、の両方に接続されている。
シール部材52の側縁部52bは、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において第1凸部59よりも外側にはみ出している。第1凸部59よりも外側における対向面51aと第1面50aとの間隔L3は、対向面51aと先端面59cとの間隔L1よりも広くなっている。このため、第1凸部59よりも外側にはみ出したシール部材52がさらに外側に広がることは抑えられている。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転電機100において、第2凸部60は、軸方向に見たとき、第1凸部59よりも流路溝部56側に配置されている。この構成によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る回転電機について説明する。図12及び図13は、本実施の形態に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。図12は、図4と対応する断面を示している。図13は、図5と対応する断面を示している。なお、実施の形態1又は2と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図12及び図13に示すように、本実施の形態の構成は、第1面50aに第3凸部63が形成されている点で、図4及び図5に示した実施の形態1の構成と異なっている。第3凸部63は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。第3凸部63は、流路溝部56の周囲を囲むように設けられている。つまり、第3凸部63は、流路溝部56の幅方向において流路溝部56の一方側及び他方側に設けられているだけでなく、流路溝部56の延伸方向において流路溝部56の一端側及び他端側にも設けられている。軸方向に見たとき、第3凸部63は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも、流路溝部56から離れた位置に配置されている。すなわち、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において、第3凸部63は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも外側に配置されている。図13に示す断面では、第3凸部63は、ボス部57と一体化している。第3凸部63は、未硬化のシール剤が外部に流れ出てしまうのを抑える機能を有している。
蓋部材51を伝熱部材50に取り付ける工程では、シール剤62は、対向面51aのうち、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に塗布される。シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされると、シール剤62は、第1凸部59によって押し広げられる。シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。シール剤62が硬化することにより、シール部材52が形成される。
シール部材52は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60aと第1凸部59の側面59bとの間の隙間と、に充填されている。
シール部材52の側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、蓋部材51の対向面51aと、の両方に接続されている。
シール部材52の側縁部52bは、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において第2凸部60よりも外側にはみ出している。第2凸部60よりも外側における対向面51aと第1面50aとの間隔は、対向面51aと第1凸部59の先端面59cとの間隔、及び第2凸部60の先端面60cと第1面50aとの間隔、のいずれよりも広くなっている。このため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤がさらに外側に広がるのを抑えることができる。さらに、本実施の形態では第3凸部63が設けられているため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転電機100において、第1面50aには、流路溝部56の周囲に沿って第3凸部63が形成されている。軸方向に見たとき、第3凸部63は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置に配置されている。この構成によれば、第3凸部63が形成されているため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤62が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係る回転電機について説明する。図14及び図15は、本実施の形態に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。図14は、図4と対応する断面を示している。図15は、図5と対応する断面を示している。なお、実施の形態1~3のいずれかと同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14及び図15に示すように、本実施の形態の構成は、第1面50aに第3凸部63が形成されている点で、図10及び図11に示した実施の形態2の構成と異なっている。第3凸部63は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。軸方向に見たとき、第3凸部63は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも、流路溝部56から離れた位置に配置されている。すなわち、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において、第3凸部63は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも外側に配置されている。図15に示す断面では、第3凸部63は、ボス部57と一体化している。第3凸部63は、未硬化のシール剤が外部に流れ出るのを抑える機能を有している。
蓋部材51を伝熱部材50に取り付ける工程では、シール剤62は、対向面51aのうち、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に塗布される。シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされると、シール剤62は、第1凸部59によって押し広げられる。シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。シール剤62が硬化することにより、シール部材52が形成される。
シール部材52は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60bと第1凸部59の側面59aとの間の隙間と、に充填されている。
シール部材52の側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、第2凸部60の先端面60cと、の両方に接続されている。
シール部材52の側縁部52bは、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において第1凸部59よりも外側にはみ出している。第1凸部59よりも外側における対向面51aと第1面50aとの間隔は、対向面51aと第1凸部59の先端面59cとの間隔よりも広くなっている。このため、第1凸部59よりも外側にはみ出したシール剤62がさらに外側に広がるのを抑えることができる。さらに、本実施の形態では第3凸部63が設けられているため、第1凸部59よりも外側にはみ出したシール剤62が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転電機100において、第1面50aには、流路溝部56の周囲に沿って第3凸部63が形成されている。軸方向に見たとき、第3凸部63は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置に配置されている。この構成によれば、第3凸部63が形成されているため、第1凸部59よりも外側にはみ出したシール剤62が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
実施の形態5.
実施の形態5に係る回転電機について説明する。図16及び図17は、本実施の形態に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。図16は、図4と対応する断面を示している。図17は、図5と対応する断面を示している。なお、実施の形態1~4のいずれかと同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図16及び図17に示すように、本実施の形態の構成は、第1面50aに凹部64が形成されている点で、図4及び図5に示した実施の形態1の構成と異なっている。凹部64は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。凹部64は、流路溝部56の周囲を囲むように設けられている。つまり、凹部64は、流路溝部56の幅方向において流路溝部56の一方側及び他方側に設けられているだけでなく、流路溝部56の延伸方向において流路溝部56の一端側及び他端側にも設けられている。凹部64は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも、流路溝部56から離れた位置に配置されている。すなわち、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において、凹部64は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも外側に配置されている。本実施の形態では、軸方向に見たとき、第2凸部60の一部と凹部64の一部とが互いに重なっている。図17に示す断面において、ボス部57は、凹部64よりもさらに、流路溝部56から離れた位置に配置されている。凹部64は、未硬化のシール剤が外部に流れ出るのを抑える機能を有している。
蓋部材51を伝熱部材50に取り付ける工程では、シール剤62は、対向面51aのうち、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に塗布される。シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされると、シール剤62は、第1凸部59によって押し広げられる。シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。シール剤62が硬化することにより、シール部材52が形成される。
シール部材52は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60aと第1凸部59の側面59bとの間の隙間と、に充填されている。
シール部材52の側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、蓋部材51の対向面51aと、の両方に接続されている。
シール部材52の側縁部52bは、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において第2凸部60よりも外側にはみ出している。第2凸部60よりも外側における対向面51aと第1面50aとの間隔は、対向面51aと第1凸部59の先端面59cとの間隔、及び第2凸部60の先端面60cと第1面50aとの間隔、のいずれよりも広くなっている。このため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤62がさらに外側に広がるのを抑えることができる。さらに、本実施の形態では凹部64が設けられているため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤62が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転電機100において、第1面50aには、流路溝部56の周囲に沿って凹部64が形成されている。軸方向に見たとき、凹部64は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置に配置されている。この構成によれば、凹部64が形成されているため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤62が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
実施の形態6.
実施の形態6に係る回転電機について説明する。図18及び図19は、本実施の形態に係る回転電機の冷却器の部分的な構成を示す断面図である。図18は、図4と対応する断面を示している。図19は、図5と対応する断面を示している。なお、実施の形態1~5のいずれかと同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図18及び図19に示すように、本実施の形態の構成は、第1面50aに凹部64が形成されている点で、図10及び図11に示した実施の形態2の構成と異なっている。凹部64は、流路溝部56の周囲に沿って設けられている。凹部64は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも、流路溝部56から離れた位置に配置されている。すなわち、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において、凹部64は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも外側に配置されている。図19に示す断面において、ボス部57は、凹部64よりもさらに、流路溝部56から離れた位置に配置されている。凹部64は、未硬化のシール剤が外部に流れ出るのを抑える機能を有している。
蓋部材51を伝熱部材50に取り付ける工程では、シール剤62は、対向面51aのうち、蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされたとき第1凸部59と対向する位置に塗布される。シール剤62を挟んで蓋部材51と伝熱部材50とが貼り合わされると、シール剤62は、第1凸部59によって押し広げられる。シール剤62は、第1凸部59よりも流路溝部56側及びその反対側の両方に広がる。シール剤62が硬化することにより、シール部材52が形成される。
シール部材52は、少なくとも、第1凸部59の先端面59cと蓋部材51との間の隙間と、第2凸部60の側面60bと第1凸部59の側面59aとの間の隙間と、に充填されている。
シール部材52の側縁部52aは、第1凸部59よりも流路溝部56側にはみ出している。側縁部52aには、フィレット61が形成されている。フィレット61は、第1凸部59の側面59aと、第2凸部60の先端面60cと、の両方に接続されている。
シール部材52の側縁部52bは、流路溝部56の幅方向及び延伸方向において第2凸部60よりも外側にはみ出している。第2凸部60よりも外側における対向面51aと第1面50aとの間隔は、対向面51aと第1凸部59の先端面59cとの間隔よりも広くなっている。このため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤がさらに外側に広がることは抑えられている。さらに、本実施の形態では凹部64が設けられているため、第2凸部60よりも外側にはみ出したシール剤が外部に流出することが、さらに確実に抑えられている。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転電機100において、第1面50aには、流路溝部56の周囲に沿って凹部64が形成されている。軸方向に見たとき、凹部64は、第1凸部59及び第2凸部60のいずれよりも流路溝部56から離れた位置に配置されている。この構成によれば、凹部64が形成されているため、第1凸部59よりも外側にはみ出したシール剤62が外部に流れ出てしまうのをより確実に抑えることができる。
上記の各実施の形態1~6は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
10 モータ部、11 回転軸、11a 軸心、11b、11c 端部、12 回転子、12a 界磁コア、12b 界磁巻線、13 固定子、13a 固定子コア、13b 固定子巻線、13c 固定子口出し線、14 ブラケット、14a フロントブラケット、14b リヤブラケット、16、17 軸受、18 ボルト、19 プーリ、20 スリップリング、21 ブラシ、22 ブラシホルダ、23、24 空冷ファン、25 磁極位置検出センサー、25a センサーステータ、25b センサーロータ、30 インバータ部、31 空間、32 パワーモジュール、32a AC端子、32b グランド端子、32c 入力端子、32d 制御端子、33 界磁モジュール、34 制御モジュール、35 冷却器、36 ケース、37 リヤカバー、38、39、40 ターミナル、41 コネクティングボード、42 接続箇所、43 ねじ、44、45 接続箇所、50 伝熱部材、50a 第1面、50b 第2面、51 蓋部材、51a 対向面、51b 貫通孔、52 シール部材、52a、52b 側縁部、53、54 冷却媒体流出入管、55 ねじ、56 流路溝部、57 ボス部、57a ねじ穴、57b 先端面、58 流路、59 第1凸部、59a 側面、59b 側面、59c 先端面、60 第2凸部、60a 側面、60b 側面、60c 先端面、61 フィレット、62 シール剤、62a、62b 側縁部、63 第3凸部、64 凹部、100 回転電機、L1、L2、L3 間隔。

Claims (7)

  1. モータ部と、
    前記モータ部の軸方向において前記モータ部と並列して配置され、前記モータ部に電力を供給するインバータ部と、
    を備え、
    前記モータ部は、
    固定子巻線を有する固定子と、
    前記固定子に対して回転自在に設けられ、界磁巻線を有する回転子と、を有しており、
    前記インバータ部は、
    前記固定子巻線に供給される電流を制御するように構成されたパワーモジュールと、
    前記界磁巻線に供給される電流を制御するように構成された界磁モジュールと、
    前記パワーモジュール及び前記界磁モジュールを冷却する冷却器と、を有しており、
    前記冷却器は、伝熱部材を有しており、
    前記伝熱部材は、前記軸方向において前記モータ部側を向いた第1面と、前記軸方向において前記モータ部とは反対側を向いた第2面と、を有しており、
    前記第1面には、冷却媒体の流路を画定する流路溝部と、前記流路溝部の外側に設けられた第1凸部と、が形成されており、
    前記第1凸部は、前記流路溝部の周囲に沿って設けられており、
    前記第2面は、前記パワーモジュール及び前記界磁モジュールと熱的に接続されており、
    前記冷却器は、前記流路溝部を塞ぐ蓋部材と、前記伝熱部材と前記蓋部材との間に設けられたシール部材と、をさらに有しており、
    前記シール部材は、前記流路溝部の周囲に沿って設けられており、
    前記第1凸部は、隙間を空けて前記蓋部材と対向する第1先端面と、前記第1先端面に対して傾斜した第1側面と、を有しており、
    前記蓋部材は、前記伝熱部材と対向する対向面を有しており、
    前記対向面には、第2凸部が形成されており、
    前記軸方向に見たとき、前記第2凸部は、前記流路溝部の周囲に沿って設けられており、
    前記第2凸部は、前記伝熱部材と対向する第2先端面と、前記第2先端面に対して傾斜した第2側面と、を有しており、
    前記軸方向に見たとき、前記第2凸部は、前記第1凸部からずれて配置されており、
    前記第1側面と前記第2側面とは、隙間を空けて互いに対向しており、
    前記シール部材は、少なくとも、前記第1先端面と前記蓋部材との間の前記隙間と、前記第1側面と前記第2側面との間の前記隙間と、に充填されており、
    前記シール部材は、前記第1凸部よりも前記流路溝部側にはみ出した側縁部を有しており、
    前記側縁部には、前記伝熱部材及び前記蓋部材の両方に接続されたフィレットが形成されており、
    前記軸方向に見たとき前記第1凸部及び前記第2凸部のいずれよりも前記流路溝部から離れた位置において、前記対向面と前記第1面との間隔は、前記対向面と前記第1先端面との間隔よりも広くなっている回転電機。
  2. 前記第1面には、前記蓋部材に向かって突出したボス部が形成されており、
    前記軸方向に見たとき、前記ボス部は、前記第1凸部及び前記第2凸部のいずれよりも前記流路溝部から離れた位置に配置されており、
    前記蓋部材は、ねじにより前記ボス部に締結されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記軸方向に見たとき、前記第1凸部は、前記第2凸部よりも前記流路溝部側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記軸方向に見たとき、前記第2凸部は、前記第1凸部よりも前記流路溝部側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記第1面には、前記流路溝部の周囲に沿って第3凸部が形成されており、
    前記軸方向に見たとき、前記第3凸部は、前記第1凸部及び前記第2凸部のいずれよりも前記流路溝部から離れた位置に配置されている請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記第1面には、前記流路溝部の周囲に沿って凹部が形成されており、
    前記軸方向に見たとき、前記凹部は、前記第1凸部及び前記第2凸部のいずれよりも前記流路溝部から離れた位置に配置されている請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の回転電機を製造する方法であって、
    前記対向面のうち、前記蓋部材と前記伝熱部材とが貼り合わされたとき前記第1凸部と対向する位置に、前記シール部材の材料であるシール剤を塗布し、
    前記シール剤を挟んで前記蓋部材と前記伝熱部材とを貼り合わせる回転電機の製造方法。
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