JP2018205795A - 情報読取装置および媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上させることが可能な情報読取装置および媒体処理装置を提供する。【解決手段】情報が記録されたシート状媒体が、第1の方向、および、第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、シート状媒体から情報を読み取る第1の読取ヘッドと、搬送路において第3の方向に沿って移動可能に構成され、シート状媒体から情報を読み取る第2の読取ヘッドと、シート状媒体が搬送路において第1の方向へ搬送されているときに、シート状媒体における第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、第2の方向へ搬送されているときに、検知部において検知された媒体長情報に基づいて、第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、第2の読取ヘッドの第3の方向への移動動作を制御する。【選択図】図13

Description

本開示は、シート状媒体に記録された情報を読み取る情報読取装置、および、そのような情報読取装置を備えた媒体処理装置に関する。
例えば小切手等の媒体(シート状媒体)に関する各種処理を行う、媒体処理装置が普及している(例えば、特許文献1参照)。この種の装置では一般に、シート状媒体上に記録されている情報を読み取るための情報読取装置が設けられている。このような情報の記録方法としては、例えば、シート状媒体上に磁気テープを貼り付ける方法や、シート状媒体上に磁気インクを用いた文字を印刷する方法などが挙げられる。
また、磁気インクを用いる後者の方法の一例としては、例えば、MICR(Magnetic Ink Character Recognition)方式が挙げられる。このMICR方式では、磁気インクを用いた特殊なフォントで表された文字(MICR文字)がシート状媒体上に印刷されており、この文字を磁気ヘッド等の情報読取部(読取ヘッド)によって読み取るようになっている。
米国特許第7832631号明細書
このような媒体処理装置における情報読取装置では一般に、利便性を向上させることが求められている。利便性を向上させることが可能な情報読取装置および媒体処理装置を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る情報読取装置は、情報が記録されたシート状媒体が、第1の方向、および、この第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、この搬送路における第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、シート状媒体から情報を読み取る第1の読取ヘッドと、搬送路において第3の方向に沿って移動可能に構成され、シート状媒体から情報を読み取る第2の読取ヘッドと、シート状媒体が搬送路において第1の方向へ搬送されているときに、シート状媒体における第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、シート状媒体が搬送路において第2の方向へ搬送されているときに、検知部において検知された媒体長情報に基づいて、第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、シート状媒体における第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、第2の読取ヘッドの第3の方向への移動動作を制御する制御部とを備えたものである。
本開示の一実施の形態に係る媒体処理装置は、情報が記録されたシート状媒体から情報を読み取る情報読取装置と、シート状媒体に関する処理を行う媒体処理部とを備えたものである。上記情報読取装置は、シート状媒体が、第1の方向、および、この第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、この搬送路における第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、シート状媒体から情報を読み取る第1の読取ヘッドと、搬送路において第3の方向に沿って移動可能に構成され、シート状媒体から情報を読み取る第2の読取ヘッドと、シート状媒体が搬送路において第1の方向へ搬送されているときに、シート状媒体における第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、シート状媒体が搬送路において第2の方向へ搬送されているときに、検知部において検知された媒体長情報に基づいて、第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、シート状媒体における第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、第2の読取ヘッドの第3の方向への移動動作を制御する制御部とを有している。
本開示の一実施の形態に係る情報読取装置および媒体処理装置によれば、利便性を向上させることが可能となる。
本開示の一実施の形態に係る媒体処理装置の概略構成例を表す模式図である。 図1に示したシート状媒体の一例としての小切手の構成例を表す模式図である。 図1に示したスキャナ部の詳細構成例を表す模式側面図である。 図3に示したスキャナ部の構成例を表す模式上面図である。 実施の形態に係る媒体長情報(媒体幅情報)の一例を表す模式図である。 図4に示したスキャナ部における動作状態例を表す模式上面図である。 図4に示したスキャナ部における他の動作状態例を表す模式上面図である。 比較例に係る制御処理例を表す流れ図である。 比較例に係る他の制御処理例を表す流れ図である。 比較例に係る動作状態例について説明するための模式上面図である。 実施の形態に係る制御処理例を表す流れ図である。 実施の形態に係る他の制御処理例を表す流れ図である。 実施の形態に係る動作状態例について説明するための模式上面図である。 変形例に係る移動量情報の一例を表す模式図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(検知した媒体幅情報を記憶して利用する手法の例)
2.変形例(検知した媒体幅情報から求めた移動量の情報を記憶して利用する手法の例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[A.小切手処理装置1全体の構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る媒体処理装置としての小切手処理装置1全体の概略構成例を、模式的に表したものである。小切手処理装置1は、例えば金融機関等に設置される自動取引装置(図示せず)の内部に組み込まれており、利用者(すなわち金融機関の顧客)との間で、小切手CKの入金取引に関する各種処理を行う装置である。この小切手処理装置1は、本開示における「媒体処理装置」の一具体例に対応していると共に、小切手CKは、本開示における「シート状媒体」の一具体例に対応している。
なお、上記した自動取引装置には、例えば、全体を統括的に制御する統括制御部や、利用者に向けて種々の情報を表示する表示部、利用者の操作指示を受け付けて統括制御部に通知する操作部等が設けられるようになっている。
ここで、例えば図2に示したように、上記した小切手CKは、長方形の形状(矩形状)を有するシート状の媒体(紙葉状の媒体)である。具体的には、小切手CKの短辺長は媒体幅L2(W)であり、長辺長は媒体長L3となっている。これらの媒体幅L2および媒体長L3については、それぞれ、規格により範囲が規定されているものの、この範囲内では複数種類のサイズのものが存在する。また、この小切手CKの表面上には、金額等の情報を含む磁気情報Imが記録されている。この磁気情報Imは、例えば図2に示したように、小切手CKにおける長辺上の端部(この例では下端)から距離L1(mm)だけ離れた領域付近において、小切手CKの長手方向に沿って記録されている。この距離L1については、上記した媒体幅L2および媒体長L3とは異なり、規格により一意に規定されている。このような磁気情報Imは、本開示における「情報」および「磁気情報」の一具体例に対応している。
なお、本実施の形態では、この磁気情報Imの記録方法として、小切手CK上に磁気インクを利用した文字(磁気インク文字)を印刷する方法が採用されている。この磁気インク文字を利用した記録方法の一例としては、例えば、前述したMICR方式が挙げられる。このMICR方式では、後述する磁気ヘッド等の情報読取部(読取ヘッド)を用いて、記録された磁気インク文字が読み取られるようになっている。
本実施の形態の小切手処理装置1は、図1に示したように、バンドル部10Aと、搬送路P1,P2,P3と、アライナ部10Bと、スキャナ部11と、エスクロ部12と、リトラクト部13と、スタッカ部141,142と、切替部151,152と、制御部16とを備えている。なお、これらの各部材(小切手CKに関する種々の媒体処理を行う複数の処理ユニット)は、図1に示したように、全体として直方体状に形成されたフレーム100内に収容されている。
(バンドル部10A)
バンドル部10Aは、図1に示したように、受入口10A1および分離部10A2を有している。
受入口10A1は、利用者から挿入方向d0に沿って挿入された小切手CKの束(束小切手CKB)を受け入れる部分であり、例えば開閉可能なシャッタ等を含んで構成されている。なお、この際に束小切手CKBは、その長手方向を挿入方向d0として、受入口10A1に挿入されるようになっている。
分離部10A2は、受入口10A1から挿入されて搬送されてきた束小切手CKBについて、1枚ずつの小切手CKに分離する処理を行う部分である。なお、このようにして1枚ずつに分離された複数枚の小切手CKはそれぞれ、連続して搬送されるようになっている。
(搬送路P1,P2,P3)
搬送路P1は、バンドル部10A内の受入口10A1から分離部10A2およびアライナ部10Bを経由してスキャナ部11へ向けて、図1に示した搬送方向d1に沿って、束小切手CKBおよび小切手CKを搬送する経路である。
搬送路P2は、搬送路P1とエスクロ部12との間を繋ぐ搬送路である。具体的には、搬送路P1の後方からスキャナ部11を経由してエスクロ部12へ向けて、図1に示した搬送方向d21に沿って、この搬送路P2上を小切手CKが搬送されるようになっている。また、エスクロ部12からスキャナ部11を経由して搬送路P3(後述する切替部151)へ向けて、図1に示した搬送方向d22(搬送方向d21の反対方向)に沿って、搬送路P2上を小切手CKが搬送されるようになっている。
なお、この搬送路P2は、本開示における「搬送路」の一具体例に対応している。また、上記した搬送方向d21は、本開示における「第1の方向」の一具体例に対応しており、搬送方向d22は、本開示における「第2の方向」の一具体例に対応している。
搬送路P3は、搬送路P2(切替部151)から搬送方向d3に沿って搬送されてきた小切手CKを、スタッカ部141またはスタッカ部142へ向けて搬送する経路である。なお、詳細は後述するが、この搬送路P3上には、リトラクト部13が配置されている。
これらの搬送路P1,P2,P3上には、例えば、搬送ベルトや搬送ガイド、搬送ローラ、アクチュエータ、各種センサ等が設けられることで、搬送機構が構成されている。このような搬送機構により、搬送路P1,P2,P3上をそれぞれ、束小切手CKBや小切手CKが搬送されるようになっている。
(アライナ部10B)
アライナ部10Bは、バンドル部10Aから搬送されてきた各小切手CKについて、搬送路P1上における所定の幅寄せ処理を行う部分である。具体的には、このアライナ部10Bは、搬送路P1上において後述する所定の基準面S1側に各小切手CKが幅寄せされるよう、幅寄せ処理を行うようになっている。
(スキャナ部11)
スキャナ部11は、搬送路P1から後述する切替部151を経由して搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されてきた各小切手CKについて、所定の撮像動作を行う部分である。具体的には、このスキャナ部11は、各小切手CKの両面(表面および裏面)をそれぞれ撮像して画像データを生成すると共に、各小切手CKから前述した磁気情報Imを読み取るようになっている。このようにして得られた画像データおよび磁気情報Imの読み取り結果はそれぞれ、後述する制御部16へと供給されるようになっている。なお、搬送路P2上を搬送方向d22に沿ってエスクロ部12から搬送されてきた小切手CKについては、上記した撮像動作による画像データの生成等は行われる一方、例えば、上記した磁気情報Imの読み取り動作は行われないようにしてもよい。このようなスキャナ部11の詳細構成例については、後述する(図3,図4)。
(エスクロ部12)
エスクロ部12は、スキャナ部11を経由して搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されてきた各小切手CKを、一時的に保留(収納)しておく部分である。エスクロ部12は、図1に示したように、搬送路P2上の搬送方向d21に沿って、スキャナ部11(後述する磁気ヘッド116)の下流側(後方側)に配置されている。また、このエスクロ部12は、回転可能に構成されたドラム120と、このドラム120の周側面に巻き付けられるテープ等とを有している。そして、このテープとともに、搬送されてきた各小切手CKがドラム120の周側面上に順次巻き付けられることで、複数枚の小切手CKがそれぞれ、エスクロ部12内に一時的に保留されるようになっている。
すなわち、この例ではエスクロ部12は、いわゆるテープ巻き取り方式のエスクロ部となっている。換言すると、このエスクロ部12は、本開示における「テープ巻き取り方式のエスクロ部」の一具体例に対応している。
(リトラクト部13)
リトラクト部13は、後述する小切手CKの返却処理(エスクロ部12から受入口10A1への小切手CKの返却処理)後において、所定時間が経過してもその小切手CKが利用者によって取り出されない場合に、その小切手CKを収納しておく部分である。具体的には図1に示したように、そのような所定の場合において、受入口10A1から搬送路P1および後述する切替部151,152を介して搬送されてきた小切手CKが、搬送方向d4に沿ってリトラクト部13内に収納されるようになっている。
(スタッカ部141,142)
スタッカ部141,142はそれぞれ、スキャナ部11および切替部151,152を経由して搬送路P3上を搬送方向d3に沿って搬送されてきた各小切手CKを、その内部に集積した状態で収納する部分である。これらのスタッカ部141,142は、この例では図1に示したように、搬送路P3に沿って互いに直列的に配置されている。スタッカ部141,142はそれぞれ、内部に多数の小切手CKを集積した状態で収納可能なスタッカと、このスタッカ内に搬送されてきた小切手CKを放出する放出機構等とを有している。
なお、図1に示した例では、このようなスタッカ部が2つ(スタッカ部141,142)設けられているが、この例には限られず、小切手処理装置1内にスタッカ部が1つだけ設けられているようにしたり、3つ以上のスタッカ部が設けられているようにしてもよい。
(切替部151,152)
切替部151,152はそれぞれ、例えば図1中の実線の矢印で示したように回転動作を行うことにより、小切手CKの搬送路の切り替え動作を行う部分である。
具体的には、切替部151は、搬送路P1上を搬送方向d1に沿って搬送されてきた小切手CKが、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されるように、切り替え動作を行う。また、切替部151は、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送されてきた小切手CKが、搬送路P3上を搬送方向d3に沿って搬送されるように、切り替え動作を行う。
一方、切替部152は、搬送路P3上を搬送方向d3に沿って搬送されてきた小切手CKが、前述した所定の場合に、搬送方向d4に沿って搬送されるように切り替え動作を行う。これにより、小切手CKがリトラクト部13内に収納されるようになっている。
(制御部16)
制御部16は、小切手処理装置1における全体の動作を制御する部分であり、前述した自動取引装置における統括制御部と連携しながら、そのような制御を行うようになっている。具体的には、制御部16は、例えば、上記した切替部151,152による搬送路の切り替え動作や、各搬送路P1,P2,P3上における搬送ベルトや搬送ローラ等による搬送動作、スキャナ部11内での前述した磁気情報Imの読み取り動作や撮像動作等の制御を行う。また、制御部16は、例えば、前述した受入口10による束小切手CKBの受け入れ動作や、分離部10A2による小切手CKの分離動作、アライナ部10Bによる小切手CKの幅寄せ動作、エスクロ部12による小切手CKの一時的な保留動作、リトラクト部13およびスタッカ部141,142による小切手CKの収納動作等の制御も行う。
更に、制御部16は、後述する所定の情報(媒体幅情報Iw)を用いて、後述する磁気ヘッド(可動磁気ヘッド21B)の移動動作を制御するようになっている。なお、このような制御部16による制御処理(磁気ヘッドの移動動作の制御処理等)の詳細については、後述する。
このような制御部16は、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、マイクロコンピュータとして機能するようになっている。具体的には、制御部16は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から、所定のプログラムを読み出して実行することにより、小切手CKの入金取引に関する各種処理を行うようになっている。また、制御部16は、その内部に、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等からなる記憶部を有している。この記憶部には、各種プログラムや、入金取引に関する各種の情報(図1に示したように、後述する媒体幅情報Iw等)が記憶されるようになっている。
[B.スキャナ部11の詳細構成]
次に、図3および図4を参照して、前述したスキャナ部11の詳細構成例について説明する。図3は、このスキャナ部11の詳細構成例を、側面図(Z−X側面図)にて模式的に表したものである。図4は、スキャナ部11の詳細構成例を、上面図(X−Y上面図)にて模式的に表したものである。
スキャナ部11は、図3および図4に示したように、一対の搬送ガイド110u,110dと、5つの搬送ローラ対111A,111B,111C,111D,111Eと、磁気トリガセンサ115Aと、印字トリガセンサ115Bとを備えている。このスキャナ部11はまた、磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)を含む情報読取機構2と、一対の撮像部117u,117dと、一対の固定磁石118A,118Bと、スタンプ押印部119Aと、プリンタ119Bとを備えている。
(搬送ガイド110u,110d)
搬送ガイド110u,110dはそれぞれ、図3に示したように、Z軸方向に沿って互いに対向するようにして固定配置されており、X軸方向(小切手CKの搬送方向d21,d22)に沿って延在する平板状の部材である。具体的には、搬送ガイド110uは、相対的に上方向(Z軸上の正方向側)に配置されており、搬送ガイド110dは、相対的に下方向(Z軸上の負方向側)に配置されている。図3に示したように、これら搬送ガイド110u,110dの間の空間に、X軸方向に沿って延在する搬送路P2が形成されるようになっている。このような搬送ガイド110u,110dはそれぞれ、小切手CKのX軸方向(搬送方向d21,d22)への搬送を案内する、案内部材として機能するものである。
ここで、図4に示したように、搬送ガイド110uには、後述する磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)の配置領域および可動領域付近に、Z軸方向(厚み方向)に沿って貫通する開口A1が形成されている。
また、この搬送ガイド110u(搬送路P2)における幅方向(Y軸方向)の一端側には、図4に示したように、所定の基準面S1を規定する基準面ガイド110Sが設けられている。前述したアライナ部10Bにおいて幅寄せ処理が行われた各小切手CKは、搬送路P2上において、この基準面S1(基準面ガイド110S)側に幅寄せされた状態で、搬送されるようになっている。
(搬送ローラ対111A,111B,111C,111D,111E)
搬送ローラ対111A,111B,111C,111D,111Eは、搬送路P2(搬送ガイド110u,110d)に沿った離散的な位置に配置されている。これらの搬送ローラ対111A,111B,111C,111D,111Eはそれぞれ、図3に示したように、搬送路P2を介して互いに対向配置された、駆動ローラ112および従動ローラ113により構成されている。また、各従動ローラ113は、スプリング114によって駆動ローラ112の方向へと付勢されている。このような構成により、搬送ローラ対111A,111B,111C,111D,111Eはそれぞれ、搬送路P2上において、搬送方向d21または搬送方向d22に沿って、小切手CKを搬送させるようになっている。
(磁気トリガセンサ115Aおよび印字トリガセンサ115B)
磁気トリガセンサ115Aは、図3に示したように、搬送路P2に沿って搬送ローラ対111Cと磁気ヘッド116(後述する情報読取機構2)との間の位置に配置されており、光学センサを用いて構成されている。具体的には、所定の検知光を発する発光素子と、この検知光を受光する受光素子とが、搬送路P2を挟んでZ軸方向に沿って個別に配置されることで、磁気トリガセンサ115Aが構成されている。このような受光素子による検知光の受光結果は、受光信号として制御部16へと供給されるようになっている。そして、制御部16は、後述する入金読取処理の実行中に、検知光が受光されなくなった旨の受光結果を受け取ったときには、搬送方向d21に沿って小切手CKの先端が搬送されてきたことで検知光の光路が遮られたと判断し、後述する磁気ヘッド116による磁気情報Imの読み取り動作を開始させる。一方、制御部16は、検知光が再び受光された旨の受光結果を受け取ったときには、小切手CKの末端が通過したことで検知光の光路が遮られなくなったと判断し、磁気ヘッド116による磁気情報Imの読み取り動作を終了させるようになっている。
印字トリガセンサ115Bは、図3に示したように、搬送路P2に沿って、後述するプリンタ119Bと搬送ローラ対111Eとの間の位置に配置されており、上記した磁気トリガセンサ115Aと同様の光学センサを用いて構成されている。制御部16は、後述する収納処理の実行中に、検知光が受光されなくなった旨の受光結果を受け取ったときには、搬送方向d22に沿って小切手CKの先端が搬送されてきたことで検知光の光路が遮られたと判断し、以下の動作を行わせる。すなわち、制御部16は、後述するプリンタ119Bによる小切手CK上への印字動作や、後述するスタンプ押印部119Aによる小切手CK上への押印動作を行わせるようになっている。
(磁気ヘッド116)
磁気ヘッド116は、搬送路P2上を搬送される小切手CKから磁気情報Imを読み取る素子であり、図3に示したように、搬送路P2に沿って、磁気トリガセンサ115Aと搬送ローラ対111Dとの間の位置に配置されている。具体的には、この例では、磁気ヘッド116は、搬送路P2の下方(搬送ガイド110d側の位置)に配置されている。また、この例では磁気ヘッド116は、後述する固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bの、2種類の磁気ヘッドにより構成されている。これらのうちの可動磁気ヘッド21Bは、詳細は後述するが、図3に示した駆動部23によってその移動動作が制御されるようになっている。換言すると、この駆動部23は、可動磁気ヘッド21Bを移動させる動作を行う。このような磁気ヘッド116は、その上面の一部を小切手CKに当接させることによって、この小切手CKに記録されている磁気情報Imの読み取りを行うようになっている。また、磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)はそれぞれ、小切手CKが搬送路P2上で停止された状態ではなく、小切手CKが搬送路P2上を搬送されている状態で、そのような磁気情報Imの読み取りを行うようになっている。なお、このようにして得られた磁気情報Imの読み取り結果は、前述したように、制御部16へと供給されるようになっている。
なお、図3に示したように、このような磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)の周辺部分において、磁気ヘッド116および駆動部23などを含むようにして、後述する情報読取機構2が構成されるようになっている。
(撮像部117u,117d)
撮像部117u,117dはそれぞれ、図3に示したように、搬送路P2に沿って搬送ローラ対111A,111Bの間の位置に配置されている。具体的には、撮像部117uは、搬送路P2の上方(搬送ガイド110u側の位置)に配置されていると共に、撮像部117dは、搬送路P2の下方(搬送ガイド110d側の位置)に配置されている。撮像部117uは、搬送路P2上を搬送されてきた小切手CKについて、その表面(搬送ガイド110u側の面)を撮像することで、画像データを生成するものである。一方、撮像部117dは、搬送路P2上を搬送されてきた小切手CKについて、その裏面(搬送ガイド110d側の面)を撮像することで、画像データを生成するものである。なお、このようにして得られた画像データは、前述したように、制御部16へと供給されるようになっている。
ここで、これらの撮像部117u,117dのうちの撮像部117uはまた、このような小切手CKの撮像動作を利用して、その小切手CKにおけるY軸方向に沿った長さ(図2に示した媒体幅L2)を示す媒体幅情報Iwを検知する(取得する)機能を有している。具体的には、この撮像部117uは、小切手CKが搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されているとき(後述する入金読取処理時)に、このような媒体幅情報Iwを検知するようになっている。また、図3および図4に示したように、この例では撮像部117uは、搬送路P2上において、磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)よりも搬送方向d21に沿った上流側(前方側)に配置されている。
なお、このような撮像部117uは、本開示における「検知部」の一具体例に対応している。
(固定磁石118A,118B)
固定磁石118Aは、図4に示したように、搬送路P2に沿って搬送ローラ対111B,111Cの間の位置に配置されている。固定磁石118Bは、図3および図4に示したように、搬送路P2に沿って、搬送ローラ対111Dとスタンプ押印部119Aとの間の位置に配置されている。これらの固定磁石118A,118Bはそれぞれ、搬送路P2の上方(搬送ガイド110u側の位置)に配置されており、小切手CKにおける磁気情報Imに対して着磁を行うための部材(素子)である。
具体的には、固定磁石118Aは、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されてきた小切手CKに対して、そのような着磁を行うようになっている。一方、固定磁石118Bは、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送されてきた小切手CKに対して、そのような着磁を行うようになっている。このような固定磁石118A,118Bがそれぞれ、搬送路P2上における磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)の上流側および下流側の双方に設けられていることで、以下のようになっている。すなわち、小切手CKが搬送方向d21に沿って搬送されているときと、搬送方向d22に沿って搬送されているときとの双方の搬送時において、磁気ヘッド116による磁気情報Imの読み取り動作が実現可能となっている。
なお、このような固定磁石118A,118Bはそれぞれ、本開示における「着磁部材」の一具体例に対応している。
(スタンプ押印部119Aおよびプリンタ119B)
スタンプ押印部119Aは、図3および図4に示したように、搬送路P2に沿って、固定磁石118Aとプリンタ119Bとの間の位置に配置されている。具体的には、この例では、スタンプ押印部119Aは、搬送路P2の下方(搬送ガイド110d側の位置)に配置されている。このスタンプ押印部119Aは、制御部16による制御に基づき、搬送路P2上を搬送されてきた小切手CK上に、所定の文字や記号等を表すスタンプを押印するようになっている。
プリンタ119Bは、図3に示したように、搬送路P2に沿って、スタンプ押印部119Aと印字トリガセンサ115Bとの間の位置に配置されている。具体的には、この例では、プリンタ119Bは、搬送路P2の上方(搬送ガイド110u側の位置)に配置されている。このプリンタ119Bは、制御部16による制御に基づき、搬送路P2上を搬送されてきた小切手CK上に、取引結果等の内容を表す文字や記号等を印刷するようになっている。
[C.情報読取機構2の構成]
続いて、図3および図4を参照して、前述した情報読取機構2の詳細構成例について説明する。
この情報読取機構2は、小切手CKから磁気情報Imを読み取る動作を行う機構である。この情報読取機構2は、図3および図4に示したように、搬送ガイド110u,110d(搬送路P2)と共に、固定磁気ヘッド21A、可動磁気ヘッド21B、可動搬送ガイド22Bおよび駆動部23を有している。
(固定磁気ヘッド21A)
固定磁気ヘッド21Aは、前述したように、小切手CKに記録されている磁気情報Imを読み取る素子であり、以下説明する可動磁気ヘッド21Bとは異なり、小切手CKの搬送路P2の幅方向(Y軸方向)に沿って固定配置されている。具体的には、この例では図4に示したように、固定磁気ヘッド21Aは、搬送路P2の幅方向(Y軸方向)に沿った端部領域(前述した基準面S1側の領域)に、固定配置されている。この基準面S1側の領域に固定磁気ヘッド21Aが配置されているのは、前述したアライナ部10Bにおいて小切手CKが基準面S1側への幅寄せ処理がなされた状態で、小切手CKが搬送路P2上を搬送されてくるためである。
なお、この固定磁気ヘッド21Aは、本開示における「第1の読取ヘッド」の一具体例に対応している。
(可動磁気ヘッド21B)
可動磁気ヘッド21Bもまた、前述したように、固定磁気ヘッド21Aと共に、小切手CKに記録されている磁気情報Imを読み取る素子である。ただし、この可動磁気ヘッド21Bは、上記した固定磁気ヘッド21Aとは異なり、移動可能な素子である。具体的には、この例では図4に示したように、可動磁気ヘッド21Bは、小切手CKの搬送方向d21,d22(X軸方向)とは直交する方向である移動方向d23(Y軸方向)に沿って、搬送ガイド110u上の開口A1内を双方向へ移動可能に構成されている。このような可動磁気ヘッド21Bの移動動作は、前述した駆動部23(図3)によって制御されるようになっている。
なお、このような可動磁気ヘッド21Bは、本開示における「第2の読取ヘッド」の一具体例に対応している。また、上記した移動方向d23(Y軸方向)は、本開示における「第3の方向」の一具体例に対応している。
ここで、情報読取機構2内に、このような固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bの2種類の磁気ヘッドが設けられているのは、以下の理由によるものである。すなわち、まず、小切手CK(束小切手CKB)の受入口10A1への挿入状態(表裏の向きや、幅方向の向きの状態)等に関わらず、挿入されて搬送路P2上を搬送されてきた小切手CKの磁気情報Imを確実に読み取るためには、小切手CKの幅方向に移動可能な可動磁気ヘッド21Bが必要となる。
そこで、本実施の形態の情報読取機構2では、図4に示したように、固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bの2種類の磁気ヘッドが設けられている。これにより、小切手CKが基準面S1側への幅寄せ処理がなされた状態で搬送路P2上を搬送されてきたときに、磁気情報Imの読み取り動作が以下のように行われるようになっている。すなわち、基準面S1側に位置する磁気情報Imについては、固定磁気ヘッド21Aが読み取り動作を担当する。一方、この固定磁気ヘッド21AによるY軸方向の読み取り可能範囲を超えた位置の(固定磁気ヘッド21Aの配置位置と比べ、Y軸方向に沿って基準面S1の反対側に位置する)磁気情報Imについては、可動磁気ヘッド21Bが移動することで読み取り動作を担当している。
(可動搬送ガイド22B)
可動搬送ガイド22Bは、前述した搬送ガイド110u,110dと同様に平板状の形状を有しており、小切手CKの搬送を案内する部材である。ただし、この可動搬送ガイド22Bは、搬送ガイド110u,110dとは異なり、上記した可動磁気ヘッド21Bとともに開口A1内を移動可能に構成されている。具体的には、この例では図4に示したように、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23(Y軸方向)に沿って、可動搬送ガイド22Bもまた、開口A1内を双方向へ移動可能となっている。このような可動搬送ガイド22Bは、この例では図4に示したように、Y軸方向(移動方向d23)に沿って、可動磁気ヘッド21Bの双方側(基準面S1側および基準面S1とは反対側)に配置されている。
(駆動部23)
駆動部23は、前述したように、可動磁気ヘッド21Bを移動方向d23に沿って移動させる動作を行う部分であり、各種方式のアクチュエータを用いて構成されている。
ここで、これまでに説明した、情報読取機構2、撮像部117u、固定磁石118A,118Bおよび制御部16が、本開示における「情報読取装置」の一具体例に対応している。また、搬送路P1,P3、バンドル部10A、アライナ部10B、エスクロ部12、リトラクト部13、スタッカ部141,142および切替部151,152が、本開示における「媒体処理部」(この例では、小切手CKに関する処理を行う部分)の一具体例に対応している。ただし、これらの搬送路P1,P3、バンドル部10A、アライナ部10B、エスクロ部12、リトラクト部13、スタッカ部141,142および切替部151,152のうちの選択された任意の一部分が、本開示における「媒体処理部」に対応するようにしてもよい。
[D.媒体幅情報Iwの構成]
続いて、図5を参照して、本実施の形態において用いられる、小切手CKについての媒体幅情報Iwの構成例について説明する。図5は、本実施の形態に係る媒体幅情報Iwの一例を、模式的に表したものである。
まず、本実施の形態の媒体幅情報Iwは、前述したように、小切手CKが搬送路P2において搬送方向d21に沿って搬送されているとき(前述した入金読取処理時)に、スキャナ部11内の撮像部117uによって検知される情報である。また、この媒体幅情報Iwは、小切手CKにおけるY軸方向に沿った長さ(図2に示した媒体幅L2)を示す情報である。そして、詳細は後述するが、制御部16はこの媒体幅情報Iwを用いて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。
具体的には、制御部16は、このようにして検知された媒体幅情報Iwに基づいて求められる移動量(移動方向d23への移動量)に従って、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。より具体的には、制御部16は、撮像部117uにより検知された媒体幅情報Iwを記憶(保存)しておくと共に、記憶されている媒体幅情報Iwに基づいて、そのような移動量を求める(算出する)ようになっている。
ここで、図5(A)に示したように、本実施の形態の媒体幅情報Iwは、以下のような構成となっている。すなわち、媒体幅情報Iwは、撮像部117uにより検知された複数枚の小切手CKごとの媒体幅L2(W)の情報である、複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]と、これら複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]についてのインデックス情報Index(n)とにより構成されている。そして、制御部16は、これらの複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]とインデックス情報Index(n)とを、互いに関連付けて記憶するようになっている。媒体幅情報Iwがこのような構成(インデックス情報Index(n)を用いた構成)となっているのは、本実施の形態の小切手処理装置1では、複数枚の小切手CKが、搬送路P1,P2,P3上を連続して搬送されるようになっているからである。
なお、上記したインデックス情報Index(n)におけるインデックス番号のサイズ「n」(要素情報の最大個数)は、例えば、以下のように設定されている。すなわち、例えば、受入口10A1から入金可能な小切手CKの最大枚数、あるいは、エスクロ部12内のドラム120(テープ)における物理的なサイズから算出される最大枚数に対して、所定の余裕度を加算した枚数に設定されている。この余裕度は、例えば、受入口10A1において他の小切手CKと一緒につられて入金されてしまう小切手CKの枚数などを考慮して設定されるようになっている。
媒体幅情報Iwがこのような構成となっていることで、本実施の形態では、この媒体幅情報Iwが以下のようにして利用されるようになっている。すなわち、まず、撮像部117uは、上記したような複数枚の小切手CKごとに、媒体幅情報Iw(各要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]を構成する媒体幅L2(W)の情報)を検知する。また、制御部16は、複数枚の小切手CKごとの要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]に基づいて、搬送方向d22に沿って連続して搬送される複数枚の小切手CKごとに、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。具体的には、制御部16は、記憶(保存)されている複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]およびインデックス情報Index(n)を用いて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御するようになっている。なお、このような制御部16による制御処理(可動磁気ヘッド21Bの移動動作の制御処理等)の詳細については、後述する。
ここで、このような媒体幅情報Iwは、本開示における「媒体長情報」の一具体例(「シート状媒体」における「媒体長」の一例として、小切手CKの媒体幅L2(W)が用いられている場合の例)に対応している。また、複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]は、本開示における「複数の要素情報」の一具体例に対応している。
なお、例えば図5(B)に示したn=5の場合の例では、媒体幅情報Iwは、以下のような構成となっている。すなわち、この例ではn=5であることから、インデックス情報Index(n)がIndex(5)となっている。また、この例では、複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]の内容は、以下のようになっている。
・要素情報Iw[0](1枚目の小切手CKの媒体幅L2の情報)=(100)
・要素情報Iw[1](2枚目の小切手CKの媒体幅L2の情報)=(110)
・要素情報Iw[2](3枚目の小切手CKの媒体幅L2の情報)= (90)
・要素情報Iw[3](4枚目の小切手CKの媒体幅L2の情報)=(120)
・要素情報Iw[4](5枚目の小切手CKの媒体幅L2の情報)=(140)
・要素情報Iw[5]〜Iw[n−1]=(00)
[動作および作用・効果]
(E.小切手処理装置1の基本動作)
この小切手処理装置1では、以下のようにして、利用者との間で、小切手CKの入金取引に関する各種処理が行われる。
(入金読取処理)
すなわち、図1に示したように、小切手CK(束小切手CKB)が挿入方向d0に沿って受入口10A1へ挿入されると、まず、搬送路P1,P2(搬送方向d1,d21)に沿った、小切手CKの入金読取処理が行われる。
この入金読取処理では、受入口10A1から挿入された束小切手CKBは、図1に示したように、まず、搬送路P1上を搬送方向d1に沿って搬送される。この際に束小切手CKBは、分離部10A2によって1枚ずつの小切手CKに分離されることで、複数枚の小切手CKがそれぞれ、連続的に搬送路P1上を搬送方向d1に沿って搬送される。このようにして分離された各小切手CKは、アライナ部10Bにおいて、前述した基準面S1側への幅寄せ処理がなされる。具体的には、小切手CKの幅方向(Y軸方向)に沿った基準面S1側へ向けて、小切手CKが寄せて配置される処理が行われる。
このようにして、図1に示したように、搬送路P1上を小切手CKが切替部151の位置まで搬送されてくると、切替部151は以下のような切り替え動作を行う。すなわち、切替部151は、搬送路P1上を搬送方向d1に沿って搬送されてきた小切手CKが、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されるように、切り替え動作を行う。これにより、搬送路P1の後方からスキャナ部11を経由してエスクロ部12へ向けて、図1に示した搬送方向d21に沿って、搬送路P2上を小切手CKが搬送される。
この際にスキャナ部11は、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されてきた小切手CKの両面(表面および裏面)をそれぞれ撮像して、画像データを生成すると共に、この小切手CKから磁気情報Imを読み取る。なお、このようにして得られた画像データおよび磁気情報Imの読み取り結果はそれぞれ、制御部16へと供給される。
ここで、このスキャナ部11では、具体的には以下のようにして、磁気情報Imの読み取り動作等が行われる。すなわち、図3に示したように、まず、スキャナ部11へと搬送されてきた小切手CKは、搬送ガイド110u,110dにより、X軸方向(搬送方向d21)への搬送が案内される。また、この際に、搬送ローラ対111A,111B,111C,111D,111Eはそれぞれ、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って、小切手CKを搬送させる。
ここで、このような入金読取処理の実行中には、撮像部117u,117dがそれぞれ、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されてきた小切手CKについて、その表面および裏面を撮像することで、上記した画像データを生成する。また、磁気トリガセンサ115Aによる検知光の受光結果をトリガとして、磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)による、小切手CK上の磁気情報Imの読み取り動作が行われる。
このようにして、スキャナ部11での画像データの生成動作および磁気情報Imの読み取り動作がなされると、図1に示したように、小切手CKは引き続き、搬送路P2上を搬送方向d21に沿ってエスクロ部12へと搬送される。このエスクロ部12では、搬送されてきた小切手CKが一時的に保留(収納)される。以上により、小切手CKの入金読取処理が終了となる。
続いて、このような小切手CKの入金読取処理が終了すると、取得された画像データや磁気情報Imに基づく内容が、例えば表示部等に表示されると共に、利用者に対して、小切手CKの入金取引を継続するのか否かについての問い合わせがなされる。
(返却処理)
ここで、利用者からの操作部等への操作に基づいて、小切手CKの入金取引を中止する旨の指示を受けた場合、小切手処理装置1では、以下のような小切手CKの利用者への返却処理が行われる。すなわち、図1を参照すると、エスクロ部12に保留されている小切手CKが、搬送路P2および搬送路P1上をそれぞれ、搬送方向d22(搬送方向d21の反対方向)および搬送方向d1の反対方向へと搬送されることで、受入口10A1から利用者へと返却される。
なお、このような返却処理の際には、例えば、スキャナ部11において、画像データの生成動作や磁気情報Imの読み取り動作等は行われないようにしてもよい。また、このようにして受入口10A1へと返却された小切手CKが、例えば前述したように、所定時間が経過しても利用者によって取り出されないような場合には、その小切手CKはリトラクト部13内へと収納される。具体的には図1に示したように、そのような所定の場合において、受入口10A1から搬送路P1および切替部151,152を介して搬送されてきた小切手CKが、搬送方向d4に沿ってリトラクト部13内に収納される。
(収納処理)
一方、利用者からの操作部等への操作に基づいて、小切手CKの入金取引を継続する旨の指示を受けた場合、小切手処理装置1では、以下のような小切手CKのスタッカ部141,142内への収納処理が行われる。すなわち、図1に示したように、まず、エスクロ部12に保留されている小切手CKが、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って、切替部151へ向けて搬送される。
ここで、このような収納処理の際には、搬送路P2上のスキャナ部11において、例えば前述したように、画像データの生成動作はなされる一方、磁気情報Imの読み取り動作は行われないようにしてもよい。具体的には、この際にスキャナ部11では、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送されてきた小切手CKに対して、取引結果等を示す情報を付与すると共に、そのような情報の付与後の小切手CKを撮像して画像データを生成し、制御部16へと供給する。より具体的には、図3に示したように、スタンプ押印部119Aがそのような情報を表すスタンプを小切手CK上に押印したり、プリンタ119Bがそのような情報を表す文字や記号等を印刷したりすることで、取引結果等を示す情報が小切手CKに付与される。
なお、このような収納処理の実行中には、印字トリガセンサ115Bによる検知光の受光結果をトリガとして、上記した情報の付与動作(プリンタ119Bによる印字動作や、スタンプ押印部119Aによる押印動作)が行われる。
このようにして、スキャナ部11での上記した情報の付与動作および画像データの生成動作がなされた後、図1に示したように、小切手CKが搬送路P2上を切替部151の位置まで搬送されてくる。すると、切替部151は、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送されてきた小切手CKが、搬送路P3上を搬送方向d3に沿って搬送されるように、切り替え動作を行う。これにより、搬送路P3上をスタッカ部141,142へ向けて、小切手CKが搬送される。そして、これらのスタッカ部141またはスタッカ部142では、搬送されてきた小切手CKがその内部に集積した状態で収納される。以上により、小切手CKの収納処理が終了となる。
(F.スキャナ部11における読み取り動作)
続いて、図6および図7を参照して、スキャナ部11(情報読取機構2)における、小切手CKからの磁気情報Imの読み取り動作について、詳細に説明する。
まず、例えば図6に示したように、小切手CKが、前述した基準面S1側への幅寄せ処理がなされた状態で、搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送されてくると、情報読取機構2では、この小切手CK上の磁気情報Imの読み取り動作が、以下のようにして行われる。すなわち、基準面S1側に位置する磁気情報Imについては、固定磁気ヘッド21Aにおいて読み取り動作が行われる。一方、この固定磁気ヘッド21AによるY軸方向の読み取り可能範囲を超えた位置の(Y軸方向に沿って基準面S1の反対側に位置する)磁気情報Imについては、可動磁気ヘッド21Bが移動することで読み取り動作が行われる。なお、この図6の例では、小切手CKにおいて、Y軸方向に沿った基準面S1の反対側に磁気情報Imが配置されていることから、可動磁気ヘッド21Bを用いて読み取り動作が行われるようになっている。
一方、例えば図7に示したように、小切手CKが、基準面S1側への幅寄せ処理がなされた状態で、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送されてきた場合(例えば、前述した小切手CKの返却処理や収納処理の実行中)、以下のようになる。すなわち、この場合には、例えば、磁気情報Imの読み取り動作が行われずに、小切手CKが搬送方向d22に沿って搬送される。なお、このような搬送方向d22に沿った小切手CKの搬送の際における、スキャナ部11(情報読取機構2)での詳細動作については、後述する。
(G.制御部16による制御処理の詳細について)
続いて、本実施の形態における制御処理(制御部16による可動磁気ヘッド21Bの移動制御等)について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(比較例の制御処理)
最初に、図8〜図10を参照して、比較例に係るスキャナ部101に対する制御処理(比較例に係る制御部106による可動磁気ヘッド21Bの移動制御等)について説明する。
図8は、比較例に係る制御処理の一例(前述した入金読取処理時における制御部106による制御処理例)を、流れ図で表したものである。つまり、小切手CKが、搬送路P1,P2上を搬送方向d1,d21に沿って搬送される際の制御処理例に対応している。
なお、この図8に示した制御処理例では、前述した図6の例と同様に、可動磁気ヘッド21Bを用いて、小切手CKにおける磁気情報Imの読み取り動作を行う場合について説明する。
この制御処理例では、まず、制御部106は、バンドル部10Aにおいて小切手CKを1枚ずつ分離させ、その分離した小切手CKを、スキャナ部11内の撮像部117uまで搬送させる(図8のステップS100)。次いで、制御部106は、例えば、前述した磁気トリガセンサ115Aや撮像部117uなどを利用して、小切手CKの到来を検知する(ステップS101)。ここで、小切手CKの到来がまだ検知されていない場合(ステップS101:N)、再びステップS101へと戻る。
一方、小切手CKの到来が検知された場合(ステップS101:Y)、次に制御部106は、撮像部117uにおいて、媒体幅情報Iw(媒体幅L2の情報)の検知が完了したのか否かを判定する(ステップS102)。媒体幅情報Iwの検知が完了していないと判定された場合(ステップS102:N)、再びステップS102へと戻る。一方、媒体幅情報Iwの検知が完了したと判定された場合(ステップS102:Y)、次に制御部16は、このようにして検知された媒体幅情報Iw(媒体幅L2の情報)に基づいて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動量を算出する(ステップS103)。そして、制御部106は、駆動部23を用いて、小切手CKにおける磁気情報Imの読み取り位置まで、可動磁気ヘッド21Bを移動方向d23に沿って移動させる(ステップS104)。
次いで、この可動磁気ヘッド21Bによる磁気情報Imの読み取り動作等が行われた後、制御部106は、この小切手CKをエスクロ部12まで搬送させて、エスクロ部12内に一時的に保留(収納)させる(ステップS105)。そして、制御部106は、バンドル部10Aにおける全ての小切手CKが分離されて処理されたのか否かについて、判定を行う(ステップS106)。全ての小切手CKが分離されたわけではないと判定された場合(ステップS106:N)、再びステップS100へと戻ることになる。一方、全ての小切手CKが分離されたと判定された場合(ステップS106:Y)、図8に示した一連の制御処理例が終了となる。
なお、この図8に示した制御処理例では、小切手CKを1枚ずつ処理する場合について説明したが、例えば、複数枚の小切手CKについて並行処理を行って連続的に処理を行うようにしてもよい。
次に、図9は、比較例に係る制御処理の他の例(前述した返却処理時または収納処理時における制御部106による制御処理例)を、流れ図で表したものである。つまり、小切手CKが、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送される際の制御処理例に対応している。
この制御処理例では、まず、制御部106は、駆動部23を用いて、可動磁気ヘッド21Bを移動方向d23に沿って、所定の退避位置(例えば後述する図10(A)参照)まで移動させる(図9のステップS201)。次に、制御部106は、エスクロ部12内に収納されている複数枚の小切手CKを1枚ずつ分離させ、その分離した小切手CKを、スキャナ部11を経由して切替部151の手前まで搬送させる(ステップS202)。そして、制御部106は、利用者からの操作部等への操作に基づいて、小切手CKの入金取引を継続するのか否か(小切手CKが受付可能であるのか否か)の判定を行う(ステップS203)。
ここで、小切手CKの入金取引を継続する(小切手CKが受付可能である)旨の指示を受けたと判定された場合(ステップS203:Y)、制御部106は、その小切手CKについて、前述した収納処理を行う。すなわち、制御部106は、その小切手CKをスタッカ部141またはスタッカ部142まで搬送させる(ステップS204)。なお、その後は、後述するステップS206へと進むことになる。
一方、小切手CKの入金取引を中止する(小切手CKが受付可能ではない)旨の指示を受けたと判定された場合(ステップS203:N)、制御部106は、その小切手CKについて、前述した返却処理を行う。すなわち、制御部106は、その小切手CKをバンドル部10Aまで搬送させる(ステップS205)。なお、その後は、以下説明するステップS206へと進むことになる。
そして、制御部106は、エスクロ部12内に収納されている全ての小切手CKが分離されて処理されたのか否かについて、判定を行う(ステップS206)。全ての小切手CKが分離されたわけではないと判定された場合(ステップS206:N)、再びステップS202へと戻ることになる。一方、全ての小切手CKが分離されたと判定された場合(ステップS206:Y)、図9に示した一連の制御処理例が終了となる。
なお、この図9に示した制御処理例においても、小切手CKを1枚ずつ処理する場合について説明したが、例えば、複数枚の小切手CKについて並行処理を行って連続的に処理を行うようにしてもよい。
ここで、このような比較例に係る制御処理例(図8および図9に示した制御処理例)では、小切手CKが搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送される際(図9参照)に、例えば、以下のような問題が生じるおそれがある。
すなわち、まず、例えば図10(A)に模式的に示したように、小切手CKが搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送される際には、この比較例では、可動磁気ヘッド21Bが、小切手CKを避けた退避位置に移動される(図9のステップS201参照)。これは、以下の理由によるものである。つまり、まず、小切手CKが搬送路P2上を搬送方向d21に沿って搬送される際には、撮像部117uを用いて小切手CKの媒体幅情報Iwを検知し(図8のステップS102参照)、この媒体幅情報Iwを利用して可動磁気ヘッド21Bを磁気情報Imの読み取り位置に移動させている(図8のステップS104参照)。ところが、搬送方向d22への搬送の際には、撮像部117uが磁気ヘッド116の後方側(下流側)に位置することになるため、この手法を適用できない。したがって、この比較例では、例えば図10(A)に示したように、小切手CKが磁気ヘッド116へ突入したときに、基準面S1側に位置する固定磁気ヘッド21Aにのみ小切手CKが当たることになる(図10(A)中の符号P101A参照)。その結果、例えば、この小切手CKに折れ部分などがあると(小切手CKが折れ状態にあると)、例えばその折れ部分が搬送ガイド110u上の開口A1内へと入り込んだりして(図10(A)中の符号P102参照)、小切手CKのジャム状態(紙詰まり状態)が発生するおそれがある。
一方、例えば図10(B)に模式的に示した位置に、可動磁気ヘッド21Bを配置させたような場合(図10(A)に示した退避位置の代わりに、固定磁気ヘッド21A寄りの位置に配置させた場合)、この比較例では、以下のようになる。すなわち、この場合、後述する本実施の形態の場合とは異なり、固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bが、小切手CKの幅方向(Y軸方向)に沿って、不均等に配置されていることになる。このため、小切手CKが磁気ヘッド116へ突入したときに、基準面S1側に位置する固定磁気ヘッド21Aへの突入抵抗が相対的に高くなることから、小切手CKにおける幅方向でのバランスが、保たれにくくなる(図10(B)中の符号P101A,P101B参照)。その結果、小切手CKにおいてスキュー状態(斜め配置状態)が生じ易くなることから(図10(B)中の符号P103参照)、この場合においても、小切手CKのジャム状態(紙詰まり状態)が発生するおそれがある。
このようにして比較例に係るスキャナ部101では、小切手CKが搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送される際に、小切手CKの折れ状態やスキュー状態等による、小切手CKのジャム状態が発生するおそれがある。その結果、この比較例では、小切手CKから磁気情報Imを読み取る際の、利便性が損なわれるおそれがある。また、小切手CKのジャム状態の発生により、動作の信頼性が低下するおそれもある。
(本実施の形態の制御処理)
そこで本実施の形態では、制御部16において、前述した小切手CKの媒体幅情報Iwを用いて以下のような制御処理(可動磁気ヘッド21Bの移動制御等)を行うことで、上記比較例における問題を解決するようにしている。
図11は、本実施の形態に係る制御処理の一例(前述した入金読取処理時における制御部16による制御処理例)を、流れ図で表したものである。つまり、小切手CKが、搬送路P1,P2上を搬送方向d1,d21に沿って搬送される際の制御処理例に対応している。
なお、この図11に示した制御処理例においても、前述した図6の例と同様に、可動磁気ヘッド21Bを用いて、小切手CKにおける磁気情報Imの読み取り動作を行う場合について説明する。また、図8に示した比較例に係る制御処理の一例と同一の内容のステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
この制御処理例では、まず、制御部16は、記憶(保存)されている媒体幅情報Iwの内容をクリア(初期化)する。具体的には、制御部16は、前述したインデックス情報Index(n)の内容を初期化する(図11のステップS10)と共に、前述した要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]の内容をそれぞれ、初期化する(ステップS11)。
次に、制御部16は、バンドル部10Aにおいて小切手CKを1枚ずつ分離させ、その分離した小切手CKを、スキャナ部11内の撮像部117uまで搬送させる(ステップS100)。次いで、制御部16は、例えば、前述した磁気トリガセンサ115Aや撮像部117uなどを利用して、小切手CKの到来を検知する(ステップS101)。ここで、小切手CKの到来がまだ検知されていない場合(ステップS101:N)、再びステップS101へと戻る。
一方、小切手CKの到来が検知された場合(ステップS101:Y)、次に制御部16は、撮像部117uにおいて、媒体幅情報Iw(媒体幅L2の情報)の検知が完了したのか否かを判定する(ステップS102)。媒体幅情報Iwの検知が完了していないと判定された場合(ステップS102:N)、再びステップS102へと戻る。一方、媒体幅情報Iwの検知が完了したと判定された場合(ステップS102:Y)、次に制御部16は、このようにして検知された媒体幅情報Iw(媒体幅L2の情報)に基づいて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動量を算出する(ステップS102)。そして、制御部16は、駆動部23を用いて、小切手CKにおける磁気情報Imの読み取り位置まで、可動磁気ヘッド21Bを移動させる(ステップS104)。
次いで、この可動磁気ヘッド21Bによる磁気情報Imの読み取り動作等が行われた後、制御部16は、この小切手CKをエスクロ部12まで搬送させて、エスクロ部12内に一時的に保留(収納)させる(ステップS105)。
続いて、制御部16は、撮像部117uにおいて検知された媒体幅情報Iw(要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]のうちの、該当するインデックス番号に対応する要素情報の内容)を、記憶(保存)する(ステップS12)。また、制御部16は、次の小切手CKの処理に対応させるため、インデックス情報Index(n)におけるインデックス番号に対して、「+1」の加算を行う(ステップS13)。すなわち、例えば、その時点でのインデックス番号が「m(m:0以上の整数)」であった場合、制御部16において「+1」の加算を行うことで、インデックス番号を「m+1」とする。
そして、制御部16は、バンドル部10Aにおける全ての小切手CKが分離されて処理されたのか否かについて、判定を行う(ステップS106)。全ての小切手CKが分離されたわけではないと判定された場合(ステップS106:N)、再びステップS100へと戻ることになる。一方、全ての小切手CKが分離されたと判定された場合(ステップS106:Y)、図11に示した一連の制御処理例が終了となる。
次に、図12は、本実施の形態に係る制御処理の他の例(前述した返却処理時または収納処理時における制御部16による制御処理例)を、流れ図で表したものである。つまり、小切手CKが、搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送される際の制御処理例に対応している。なお、図9に示した比較例に係る制御処理の他の例と同一の内容のステップについては、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
この制御処理例では、まず、制御部16は、エスクロ部12内に収納されている複数枚の小切手CKを1枚ずつ分離させ、その分離した小切手CKを、可動磁気ヘッド21Bの動作位置(スキャナ部11内の情報読取機構2の配置領域)まで搬送させる(ステップS21)。
次いで、制御部16は、記憶(保存)されている媒体幅情報Iwにおける要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]から、該当するインデックス番号に対応する要素情報の内容(その時点での小切手CKに対応する媒体幅L2(W)の情報)を取得する(ステップS22)。具体的には、例えば、インデックス情報Index(n)におけるその時点でのインデックス番号が「m(m:1以上の整数)」であった場合、制御部16は、要素情報Iw[m−1]の内容(媒体幅L2の情報)を取得する。
この際、エスクロ部12における小切手CKの収納方式や、エスクロ部12内からの小切手CKの繰り出し方向等に応じて、該当するインデックス番号の読み取り順序が異なることになる。具体的には、例えば図1に示したような、テープ巻き取り方式のエスクロ部12において、小切手CKの収納方向と繰り出し方向とが逆方向となっている場合、以下のようになる。すなわち、制御部16は、媒体幅情報Iwにおける複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]について、記録(保存)された順序とは逆の順序に従って読み取ることで、該当するインデックス番号に対応する要素情報の内容(媒体幅L2の情報)を取得する。これは、インデックス番号が「1」,「2」,…,「n−1」の順序にて、対応する小切手CKが、エスクロ部12内のドラム120の周側面上に順次巻き付けられる一方、最後に巻き付けられた小切手CKから順次繰り出される(インデックス番号が「n−1」,「n−2」,…「1」の順序にて繰り出される)ためである。
続いて、制御部16は、ステップS22において取得された要素情報の内容(媒体幅L2の情報)に基づいて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動量を算出する(ステップS23)。そして、制御部16は、駆動部23を用いて、小切手CKにおける磁気情報Imの読み取り位置まで、可動磁気ヘッド21Bを移動させる(ステップS24)。
具体的には、本実施の形態では、制御部16は、固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bがそれぞれ、小切手CKの幅方向(Y軸方向)に沿った両端付近に配置されることとなるように、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する(後述する図13参照)。
そして、制御部16は、次の小切手CKの処理に対応させるため、インデックス情報Index(n)におけるインデックス番号に対して、「−1」の減算を行う(ステップS25)。すなわち、例えば、その時点でのインデックス番号が「m(m:1以上の整数)」であった場合、制御部16において「−1」の減算を行うことで、インデックス番号を「m−1」とする。
なお、例えば、先頭に位置する小切手CKや、前方に位置する小切手CKなどが、可動磁気ヘッド21Bを通過完了しているような場合には、以下のようにしてもよい。すなわち、例えば、エスクロ部12における小切手CKの分離処理前、あるいは、分離処理と同時に、可動磁気ヘッド21Bの移動動作を開始するようにしてもよい。
続いて、制御部16は、切替部151の手前まで、小切手CKを搬送させる(ステップS26)。そして、制御部16は、利用者からの操作部等への操作に基づいて、小切手CKの入金取引を継続するのか否か(小切手CKが受付可能であるのか否か)の判定を行う(ステップS203)。
ここで、小切手CKの入金取引を継続する(小切手CKが受付可能である)旨の指示を受けたと判定された場合(ステップS203:Y)、制御部16は、その小切手CKについて、前述した収納処理を行う。すなわち、制御部16は、その小切手CKをスタッカ部141またはスタッカ部142まで搬送させる(ステップS204)。なお、その後は、後述するステップS206へと進むことになる。
一方、小切手CKの入金取引を中止する(小切手CKが受付可能ではない)旨の指示を受けたと判定された場合(ステップS203:N)、制御部16は、その小切手CKについて、前述した返却処理を行う。すなわち、制御部16は、その小切手CKをバンドル部10Aまで搬送させる(ステップS205)。なお、その後は、以下説明するステップS206へと進むことになる。
そして、制御部16は、エスクロ部12内に収納されている全ての小切手CKが分離されて処理されたのか否かについて、判定を行う(ステップS206)。全ての小切手CKが分離されたわけではないと判定された場合(ステップS206:N)、再びステップS21へと戻ることになる。一方、全ての小切手CKが分離されたと判定された場合(ステップS206:Y)、図12に示した一連の制御処理例が終了となる。
(H.作用・効果)
このようにして本実施の形態では、制御部16は、小切手CKが搬送方向d22に沿って搬送路P2上を搬送されているときに、以下のようにして、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。すなわち、まず、制御部16は、小切手CKが搬送方向d21に沿って搬送路P2上を搬送されているときに検知された、小切手CKの媒体幅情報Iwに基づいて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。そして、制御部16は、このような媒体幅情報Iwに基づいて、例えば図13に模式的に示したように、固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bがそれぞれ、小切手CKの幅方向(Y軸方向)に沿った両端付近に配置されることとなるように、移動動作を制御する。
これにより本実施の形態では、前述した比較例の場合(図10(A),図10(B)参照)とは異なり、以下のようになる。すなわち、例えば図13に模式的に示したように、固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bが、小切手CKの幅方向に沿って略均等に配置されていることから、小切手CKが突入したときの幅方向でのバランスが、保たれ易くなる(図13中の符号P11A,P11B参照)。その結果、小切手CKが搬送路P2上を搬送方向d22に沿って搬送される際に、可動磁気ヘッド21Bにおける移動方向d23(Y軸方向)に沿った配置位置に起因した、小切手CKのジャム状態(紙詰まり状態)の発生が、低減される。具体的には、例えば図10(A),図10(B)にて示したような、小切手CKの折れ状態やスキュー状態等による、小切手CKのジャム状態の発生が、低減される。
以上のことから、本実施の形態では、例えば前述した比較例の場合と比べ、情報読取装置(情報読取機構2等)を用いて小切手CKから磁気情報Imを読み取る際の、利便性を向上させることが可能となる。また、小切手CKのジャム状態の発生が抑えられることから、例えば、情報読取装置および小切手処理装置1における動作の信頼性を向上させることも可能となる。
また、本実施の形態では、複数枚の小切手CKが搬送路P1,P2,P3上を連続して搬送されることから、制御部16は、複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]およびインデックス情報Index(n)からなる媒体幅情報Iwを用いて、可動磁気ヘッド21Bの移動動作を制御している。このような構成の媒体幅情報Iwを用いて可動磁気ヘッド21Bの移動動作を制御するようにしたので、より効果的な制御を行うことが可能となる。
なお、例えば図13中の矢印P10で示したように、本実施の形態では、小切手CKが搬送方向d21に沿って搬送されているときに加え、小切手CKが搬送方向d22に沿って搬送されているときにおいても、磁気ヘッド116による磁気情報Imの読み取り動作を行うようにしてもよい。このような、搬送路P2上における双方向の搬送時での磁気情報Imの読み取り動作は、以下のことを利用している。すなわち、まず、固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bがそれぞれ、双方向の搬送時において、小切手CKの幅方向(Y軸方向)に沿った両端付近に配置されることを利用している。また、スキャナ部11内において、固定磁石118A,118Bがそれぞれ、搬送路P2上における磁気ヘッド116(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21B)の上流側および下流側の双方に設けられていることも利用している。これらのことを利用することで、小切手CKが搬送方向d21に沿って搬送されているときと、搬送方向d22に沿って搬送されているときとの双方の搬送時において、磁気ヘッド116による磁気情報Imの読み取り動作が実現可能となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。具体的には、上記実施の形態では、検知した媒体幅情報Iwを記憶して利用する手法の例について説明したのに対し、本変形例では、検知した媒体幅情報Iwから求めた可動磁気ヘッド21Bの移動量情報Idを記憶して利用する手法の例について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図14は、変形例に係る移動量情報Idの一例を、模式的に表したものである。本変形例の移動量情報Idは、実施の形態で説明したようにして撮像部117uにて検知された媒体幅情報Iwに基づいて求められる、可動磁気ヘッド21Bの移動量(移動方向d23への移動量)を示す情報である。そして、本変形例の制御部16は、このようにして求められた移動量情報Idを用いて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御するようになっている。
具体的には、制御部16は、この移動量情報Idにより規定される移動量(移動方向d23への移動量)に従って、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。より具体的には、制御部16は、撮像部117uにより検知された媒体幅情報Iwに基づいて、このような移動量情報Idを求める(算出する)と共に、求めた移動量情報Idを記憶(保存)しておくようになっている。
ここで、図14に示したように、本変形例の移動量情報Idは、以下のような構成となっている。すなわち、移動量情報Idは、複数枚の小切手CKごとの移動量の情報である、複数の要素情報Id[0]〜Id[n−1]と、これら複数の要素情報Id[0]〜Id[n−1]についてのインデックス情報Index(n)とにより構成されている。そして、制御部16は、これらの複数の要素情報Id[0]〜Id[n−1]とインデックス情報Index(n)とを、互いに関連付けて記憶するようになっている。移動量情報Idがこのような構成(インデックス情報Index(n)を用いた構成)となっているのは、本変形例においても、複数枚の小切手CKが、搬送路P1,P2,P3上を連続して搬送されるようになっているからである。
移動量情報Idがこのような構成となっていることで、本変形例では、この移動量情報Idが以下のようにして利用されるようになっている。すなわち、まず、撮像部117uは、上記したような複数枚の小切手CKごとに、媒体幅情報Iw(媒体幅L2(W)の情報)を検知する。また、制御部16は、複数枚の小切手CKごとの媒体幅L2に基づいて、これら複数枚の小切手CKごとの移動量(各要素情報Id[0]〜Id[n−1]を構成する移動量の情報)を求めて記憶しておく。そして、制御部16は、記憶しておいた複数の要素情報Id[0]〜Id[n−1]に基づいて、搬送方向d22に沿って連続して搬送される複数枚の小切手CKごとに、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御する。具体的には、制御部16は、記憶されている複数の要素情報Id[0]〜Id[n−1]およびインデックス情報Index(n)を用いて、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23への移動動作を制御するようになっている。
ここで、このような移動量情報Idは、本開示における「移動量の情報」の一具体例に対応している。また、複数の要素情報Id[0]〜Id[n−1]は、本開示における「複数の要素情報」の一具体例に対応している。
このようにして本変形例においても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。すなわち、小切手CKから磁気情報Imを読み取る際の利便性を向上させることが可能となると共に、動作の信頼性を向上させることも可能となる。
また、本変形例では、検知された媒体幅情報Iwに基づいて移動量情報Idを求めると共に、求めた移動量情報Idを記憶しておくようにしたので、以下のような効果を得ることも可能となる。すなわち、本変形例では上記実施の形態とは異なり、移動量の情報を逐次算出する処理(例えば図12に示したステップS23の処理)が不要となるため、利便性の更なる向上が図られることになる。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、媒体処理装置および情報読取装置における各部材の構成(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、各部材におけるこれらの構成については、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。また、上記実施の形態等で説明した各種パラメータの値や範囲、大小関係等についても、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の値や範囲、大小関係等であってもよい。
具体的には、例えば、各搬送路(搬送ガイド)や磁気ヘッド、開口等における形状や配置、個数等については、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。また、固定磁石118Bについては、例えば、搬送方向d22に沿った搬送時での磁気情報Imの読み取り動作を行わない場合などには、設けられていないようにしてもよい。更に、媒体幅情報Iwを検知する検知部(撮像部)が、搬送路P2上において、実施の形態等で説明したように磁気ヘッド116よりも搬送方向d21に沿った上流側(前方側)にのみ配置されているのではなく、下流側(後方側)にのみ配置されているようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、磁気ヘッド(固定磁気ヘッド21Aおよび可動磁気ヘッド21Bの2種類の磁気ヘッド)を用いた情報の読み取り方式を例に挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、磁気ヘッドとは異なる読み取り方式(磁気方式以外の読み取り方式)を利用して、読取ヘッド(情報読取部)を構成するようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等では、磁気情報Imの記録方法として、小切手CK上に磁気インクを利用した文字(磁気インク文字)を印刷する方法を用いた場合の例を挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、小切手CK上に磁気テープを貼り付ける記録方法等を用いてもよいし、更には、磁気方式以外(例えば電気方式等)を用いて、シート媒体上に情報を記録するようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、制御部16による制御処理の手法について具体例を挙げて説明したが、上記実施の形態等で挙げた手法の例には限られず、制御部16において他の手法を用いて制御処理を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、媒体幅情報Iwおよび移動量情報Id以外の他の情報を用いて、制御部16による可動磁気ヘッド21Bの移動制御等を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、テープ巻き取り方式のエスクロ部12において、小切手CKの収納方向と繰り出し方向とが逆方向となっている場合について説明した。すなわち、この場合において、制御部16が、媒体幅情報Iwにおける複数の要素情報Iw[0]〜Iw[n−1]について、記録された順序とは逆の順序に従って読み取って利用する場合について説明した。しかしながら、この場合の例には限られず、エスクロ部12における小切手CKの収納方式や、エスクロ部12内からの小切手CKの繰り出し方向等に応じて、該当するインデックス番号の読み取り順序を異ならせるようにしてもよい。すなわち、例えば、テープ巻き取り方式のエスクロ部12において、小切手CKの収納方向と繰り出し方向とが同じ方向となっている場合には、制御部16において、記録された順序と同じ順序に従って要素情報の読み取りを行うことになる。また、例えば、テープ巻き取り方式以外の方式(例えば積み上げ方式)からなるエスクロ部においても、小切手CKの繰り出し方向等に応じて、制御部16において、記録された順序と同じ順序または逆の順序に従って、要素情報の読み取りを行うようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等では、受入口10A1において、複数枚の小切手CKを束ねた束小切手CKBが挿入できるようにすると共に、分離部10A2において、その束小切手CKBを1枚ずつの小切手CKに分離する場合について説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、受入口10A1において、小切手CKが1枚ずつ挿入されるようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、小切手CKの搬送方向d21,d22と、可動磁気ヘッド21Bの移動方向d23とが、互いに直交している場合の例を挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、これらの搬送方向d21,d22と移動方向d23とが、互いに非直交状態で交差しているようにしてもよい。
また、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
更に、上記実施の形態等では、本開示における「媒体処理装置」の一具体例として、小切手CKの入金取引に関する各種処理を行う小切手処理装置1を例に挙げて説明したが、この例には限られず、小切手CK以外のシート状媒体についても、本開示を適用することが可能である。すなわち、例えば、商品券等の小切手以外の有価証券、あるいは、通帳や紙幣など、種々のシート状媒体(紙葉状の媒体)を取り扱う種々の媒体処理装置についても、本開示を適用することが可能である。
加えて、これまでに説明した各種の例を、任意の組み合わせで適用させるようにしてもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
また、本開示は、以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
情報が記録されたシート状媒体が、第1の方向、および、前記第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、
前記搬送路における前記第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第1の読取ヘッドと、
前記搬送路において前記第3の方向に沿って移動可能に構成され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第2の読取ヘッドと、
前記シート状媒体が前記搬送路において前記第1の方向へ搬送されているときに、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、
前記シート状媒体が前記搬送路において前記第2の方向へ搬送されているときに、前記検知部において検知された前記媒体長情報に基づいて、前記第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する制御部と
を備えた情報読取装置。
(2)
前記制御部は、前記媒体長情報に基づいて求められる、前記第3の方向への移動量に従って、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
上記(1)に記載の情報読取装置。
(3)
前記制御部は、
前記検知部により検知された前記媒体長情報を記憶しておくと共に、
記憶されている前記媒体長情報に基づいて、前記第3の方向への移動量を求める
上記(2)に記載の情報読取装置。
(4)
前記制御部は、
前記検知部により検知された前記媒体長情報に基づいて、前記第3の方向への移動量を求めると共に、
求められた前記第3の方向への移動量の情報を記憶しておく
上記(2)に記載の情報読取装置。
(5)
前記第1および第2の読取ヘッドはそれぞれ、
前記シート状媒体が前記第1の方向へ搬送されるときに加えて、前記第2の方向へ搬送されるときにおいても、
前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った両端付近に配置されることを利用して、前記シート状媒体から前記情報を読み取る
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の情報読取装置。
(6)
前記シート状媒体に記録されている前記情報が、磁気情報であり、
前記シート状媒体における前記磁気情報に対して着磁を行うための着磁部材が、前記搬送路における前記第1および第2の読取ヘッドの上流側および下流側の双方に、更に設けられている
上記(5)に記載の情報読取装置。
(7)
複数の前記シート状媒体が前記搬送路を連続して搬送される場合、
前記検知部が、複数の前記シート状媒体ごとに、前記媒体長情報を検知すると共に、
前記制御部は、複数の前記シート状媒体ごとの前記媒体長情報に基づいて、前記第2の方向に連続して搬送される複数の前記シート状媒体ごとに、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の情報読取装置。
(8)
前記制御部は、
前記検知部において検知された複数の前記シート状媒体ごとの前記媒体長情報に対応する複数の要素情報と、前記複数の要素情報についてのインデックス情報とを、関連付けて記憶しておくと共に、
記憶されている前記複数の要素情報および前記インデックス情報を用いて、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
上記(7)に記載の情報読取装置。
(9)
前記シート状媒体が、前記搬送路を前記第1の方向に沿って、前記第1および第2の読取ヘッドの下流側に配置された、テープ巻き取り方式のエスクロ部まで搬送されるように構成されており、
前記制御部は、
前記シート状媒体が、前記搬送路を前記第2の方向に沿って、前記テープ巻き取り方式のエスクロ部から搬送されてきたときに、
前記複数の要素情報をそれぞれ、記録された順序とは逆の順序に従って読み取って利用することで、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
上記(8)に記載の情報読取装置。
(10)
前記検知部が、前記搬送路において、前記第1および第2の読取ヘッドよりも前記第1の方向に沿った上流側に配置されている
上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の情報読取装置。
(11)
前記第3の方向が、前記第1および第2の方向と直交している
上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の情報読取装置。
(12)
情報が記録されたシート状媒体から前記情報を読み取る情報読取装置と、
前記シート状媒体に関する処理を行う媒体処理部と
を備え、
前記情報読取装置は、
前記シート状媒体が、第1の方向、および、前記第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、
前記搬送路における前記第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第1の読取ヘッドと、
前記搬送路において前記第3の方向に沿って移動可能に構成され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第2の読取ヘッドと、
前記シート状媒体が前記搬送路において前記第1の方向へ搬送されているときに、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、
前記シート状媒体が前記搬送路において前記第2の方向へ搬送されているときに、前記検知部において検知された前記媒体長情報に基づいて、前記第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する制御部と
を有する媒体処理装置。
1…小切手処理装置、10A…バンドル部、10A1…受入口、10A2…分離部、10B…アライナ部、100…フレーム、11…スキャナ部、110u,110d…搬送ガイド、110S…基準面ガイド、111A,111B,111C,111D,111E…搬送ローラ対、112…駆動ローラ、113…従動ローラ、114…スプリング、115A…磁気トリガセンサ、115B…印字トリガセンサ、116…磁気ヘッド、117u,117d…撮像部、118A,118B…固定磁石、119A…スタンプ押印部、119B…プリンタ、12…エスクロ部、120…ドラム、13…リトラクト部、141,142…スタッカ部、151,152…切替部、16…制御部、2…情報読取機構、21A…固定磁気ヘッド、21B…可動磁気ヘッド、22B…可動搬送ガイド、23…駆動部、CK…小切手、CKB…束小切手、L1…距離、L2(W)…媒体幅、L3…媒体長、Im…磁気情報、Iw…媒体幅情報、Id…移動量情報、Iw[0]〜Iw[n−1],Id[0]〜Id[n−1]…要素情報、Index(n)…インデックス情報、P1,P2,P3…搬送路、d0…挿入方向、d1,d21,d22,d3,d4…搬送方向、d23…移動方向、S1…基準面、A1…開口。

Claims (12)

  1. 情報が記録されたシート状媒体が、第1の方向、および、前記第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、
    前記搬送路における前記第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第1の読取ヘッドと、
    前記搬送路において前記第3の方向に沿って移動可能に構成され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第2の読取ヘッドと、
    前記シート状媒体が前記搬送路において前記第1の方向へ搬送されているときに、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、
    前記シート状媒体が前記搬送路において前記第2の方向へ搬送されているときに、前記検知部において検知された前記媒体長情報に基づいて、前記第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する制御部と
    を備えた情報読取装置。
  2. 前記制御部は、前記媒体長情報に基づいて求められる、前記第3の方向への移動量に従って、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
    請求項1に記載の情報読取装置。
  3. 前記制御部は、
    前記検知部により検知された前記媒体長情報を記憶しておくと共に、
    記憶されている前記媒体長情報に基づいて、前記第3の方向への移動量を求める
    請求項2に記載の情報読取装置。
  4. 前記制御部は、
    前記検知部により検知された前記媒体長情報に基づいて、前記第3の方向への移動量を求めると共に、
    求められた前記第3の方向への移動量の情報を記憶しておく
    請求項2に記載の情報読取装置。
  5. 前記第1および第2の読取ヘッドはそれぞれ、
    前記シート状媒体が前記第1の方向へ搬送されるときに加えて、前記第2の方向へ搬送されるときにおいても、
    前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った両端付近に配置されることを利用して、前記シート状媒体から前記情報を読み取る
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報読取装置。
  6. 前記シート状媒体に記録されている前記情報が、磁気情報であり、
    前記シート状媒体における前記磁気情報に対して着磁を行うための着磁部材が、前記搬送路における前記第1および第2の読取ヘッドの上流側および下流側の双方に、更に設けられている
    請求項5に記載の情報読取装置。
  7. 複数の前記シート状媒体が前記搬送路を連続して搬送される場合、
    前記検知部が、複数の前記シート状媒体ごとに、前記媒体長情報を検知すると共に、
    前記制御部は、複数の前記シート状媒体ごとの前記媒体長情報に基づいて、前記第2の方向に連続して搬送される複数の前記シート状媒体ごとに、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報読取装置。
  8. 前記制御部は、
    前記検知部において検知された複数の前記シート状媒体ごとの前記媒体長情報に対応する複数の要素情報と、前記複数の要素情報についてのインデックス情報とを、関連付けて記憶しておくと共に、
    記憶されている前記複数の要素情報および前記インデックス情報を用いて、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
    請求項7に記載の情報読取装置。
  9. 前記シート状媒体が、前記搬送路を前記第1の方向に沿って、前記第1および第2の読取ヘッドの下流側に配置された、テープ巻き取り方式のエスクロ部まで搬送されるように構成されており、
    前記制御部は、
    前記シート状媒体が、前記搬送路を前記第2の方向に沿って、前記テープ巻き取り方式のエスクロ部から搬送されてきたときに、
    前記複数の要素情報をそれぞれ、記録された順序とは逆の順序に従って読み取って利用することで、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する
    請求項8に記載の情報読取装置。
  10. 前記検知部が、前記搬送路において、前記第1および第2の読取ヘッドよりも前記第1の方向に沿った上流側に配置されている
    請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の情報読取装置。
  11. 前記第3の方向が、前記第1および第2の方向と直交している
    請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の情報読取装置。
  12. 情報が記録されたシート状媒体から前記情報を読み取る情報読取装置と、
    前記シート状媒体に関する処理を行う媒体処理部と
    を備え、
    前記情報読取装置は、
    前記シート状媒体が、第1の方向、および、前記第1の方向の反対方向である第2の方向へと搬送される搬送路と、
    前記搬送路における前記第1および第2の方向と交差する第3の方向に沿った端部領域に固定配置され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第1の読取ヘッドと、
    前記搬送路において前記第3の方向に沿って移動可能に構成され、前記シート状媒体から前記情報を読み取る第2の読取ヘッドと、
    前記シート状媒体が前記搬送路において前記第1の方向へ搬送されているときに、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った長さを示す媒体長情報を検知する検知部と、
    前記シート状媒体が前記搬送路において前記第2の方向へ搬送されているときに、前記検知部において検知された前記媒体長情報に基づいて、前記第1および第2の読取ヘッドがそれぞれ、前記シート状媒体における前記第3の方向に沿った両端付近に配置されることとなるように、前記第2の読取ヘッドの前記第3の方向への移動動作を制御する制御部と
    を有する媒体処理装置。
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