JP2018201018A - 磁石の製造方法および磁石の着磁方法 - Google Patents

磁石の製造方法および磁石の着磁方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比べて高い生産性を有するハルバッハ磁石の製造方法を提供する。
【解決手段】磁石の製造方法であって、(1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程と、(2)前記組立体に曲線状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程と、を有し、前記(2)の工程により、各未着磁磁石素材は磁石ブロックとなり、少なくとも一組の、隣接する前記磁石ブロック同士の磁化方向のなす角度θ(ただし0≦θ≦180°とする)は、30°〜120°の範囲となる、製造方法。
【選択図】図8

Description

本発明は、磁石の製造方法および磁石の着磁方法に関する。
工作機械、車両、航空機、および風力原動機等において、エンジンなどから伝達される機械的運動エネルギーを電気エネルギーへと変換する発電機や、逆に電気エネルギーを機械的運動エネルギーへと変換するモータ(電動機)等が用いられている。
近年、そのようなモータ等に用いられる永久磁石において、磁気特性のさらなる向上のため、いわゆるハルバッハ磁石が提案されている。
ハルバッハ磁石とは、複数の永久磁石ブロックを、ハルバッハ配列と呼ばれる配列で組み合わせることにより構成された磁石である。ハルバッハ磁石では、各永久磁石ブロックの磁極の方向を最適化することにより、特定の方向における磁場強度を向上させることができる。
特開2016−029880号公報
しかしながら、ハルバッハ磁石を構成するためには、複数の永久磁石ブロックを互いに反発および/または吸引し合う状態で接合する必要がある。このため、従来のハルバッハ磁石の製造方法は、生産性が低く、量産が難しいという問題がある。また、従来の製造方法では、前述の反発および/または吸引の影響により、組み立ての精度が悪くなる傾向にあり、得られるハルバッハ磁石に所望の特性が得られなくなる可能性がある。
なお、このような問題に対処する方法として、予め着磁された永久磁石ブロックを使用する代わりに、未着磁の磁石ブロックを配列させて組立体を形成しておき、この組立体に対して、後から着磁処理を行うことが考えられる。
しかしながら、特許文献1によれば、そのような方法では、例えば、隣接する未着磁の磁石ブロックの間で、磁化方向が90°異なるような態様で着磁を行うことはできないことが報告されている(特許文献1)。これは、通常、磁場は連続性を有するため、磁化容易軸の配向方向が異なるように隣接して配置された未着磁の磁石ブロックに対して、磁化容易軸の配向方向に沿った磁場を印加することは原理上不可能なためである。
このように、従来の方法では、高い生産性でハルバッハ磁石を製造することは難しいという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、従来に比べて高い生産性を有するハルバッハ磁石の製造方法、および従来に比べて高い生産性を有する未着磁磁石の着磁方法を提供することを目的とする。
本発明では、磁石の製造方法であって、
(1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程と、
(2)前記組立体に曲線状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程と、
を有し、
前記(2)の工程により、各未着磁磁石素材は磁石ブロックとなり、少なくとも一組の、隣接する前記磁石ブロック同士の磁化方向のなす角度θ(ただし0°≦θ≦180°とする)は、30°〜120°の範囲となる、製造方法が提供される。
また、本発明では、
(1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程と、
(2)前記組立体に曲線状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程と、
を有し、
前記(2)の工程により、各未着磁磁石素材は磁石ブロックとなり、隣接する前記磁石同士の磁化方向のなす角度θ(ただし0°≦θ≦180°とする)は、30°〜120°の範囲となる、着磁方法が提供される。
本発明では、従来に比べて高い生産性を有するハルバッハ磁石の製造方法、および従来に比べて高い生産性を有する未着磁磁石の着磁方法を提供することができる。
本発明の一実施形態によるハルバッハ磁石の製造方法のフローの一例を模式的に示した図である。 未着磁磁石素材の一形態を模式的に示した斜視図である。 本発明の一実施形態による組立体の一構成例を模式的に示した斜視図である。 本発明の一実施形態による別の組立体の一構成例を模式的に示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるさらに別の組立体の一構成例を模式的に示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるさらに別の組立体の一構成例を模式的に示した斜視図である。 組立体の着磁処理に利用され得る着磁装置の構成例を模式的に示した断面図である。 図7に示した着磁装置を用いた着磁処理により得られる着磁体の磁化方向の一例を模式的に示した図である。 磁化方向角度差θが90°の着磁体の構成例を模式的に示した図である。 組立体の着磁処理に利用され得る別の着磁装置の構成例を模式的に示した断面図である。 図10に示した着磁装置を用いた着磁処理により得られる着磁体の磁化方向の一例を模式的に示した図である。 例1において、着磁後に得られたハルバッハ磁石の形態を模式的に示した斜視図である。 例6において、着磁後に得られたハルバッハ磁石の形態を模式的に示した斜視図である。 ヘルムホルツコイル装置の構成を模式的に示した図である。 ヘルムホルツコイル装置において得られる、サンプルの移動距離と誘起電圧Vの関係の一例を示したグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(本発明の一実施形態によるハルバッハ磁石の製造方法)
図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態によるハルバッハ磁石の製造方法の一例について説明する。
図1には、本発明の一実施形態によるハルバッハ磁石の製造方法(以下、「第1の製造方法」と称する)のフローを模式的に示す。
図1に示すように、第1の製造方法は、
(1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程(工程S110)と、
(2)前記組立体に曲線状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程(工程S120)と、
を有する。
なお、工程S120における「曲線状の(パルス)磁場」とは、組立体(被着磁体)の内部を通る磁力線の方向が、直線状ではなく曲線状となるような(パルス)磁場を意味する。
また、磁化容易軸が所定の方向に配向された未着磁磁石素材としては、例えば、磁化容易軸が一方向に揃ったパラレル配向した未着時磁石素材が挙げられる。ここで、パラレル配向とは、例えば、着磁した際に最大の表面磁束密度が得られる面における対角線を4等分する3点における磁化容易軸の配向方向の差が15°以内となる配向である。
以下、各工程について説明する。
(工程S110)
まず、3つ以上の未着磁磁石素材が準備される。
図2には、未着磁磁石素材の一形態を示す。
図2に示すように、この未着磁磁石素材110は、略直方体形状を有する。未着磁磁石素材110は、磁石粒子の磁化容易軸140が所定の方向に配向されている。例えば、図2に示した例では、未着磁磁石素材110において、磁化容易軸140は、鉛直方向(図2のZ方向)に配向されている。
ただし、これは単なる一例であって、未着磁磁石素材の磁化容易軸の配向方向は、後に製造されるハルバッハ磁石のハルバッハ配列に基づいて定められる。例えば、未着磁磁石素材110の磁化容易軸140は、図2におけるZ軸と平行な方向に配向されても、Z軸に対して所定の角度(例えば30°、45°または90°など)を形成していても良い。
未着磁磁石素材110が略直方体の場合、未着磁磁石素材110の最短辺の長さは、例えば、1mm〜6mmの範囲である。最短辺の長さは、2mm〜4mmの範囲であることが好ましい。一方、未着磁磁石素材110の最長辺の長さは、例えば、5mm〜50mmの範囲である。
未着磁磁石素材110は、例えば、未着磁状態の希土類焼結磁石であっても良い。また、希土類焼結磁石は、ネオジウム−鉄−ボロン系合金であっても良い。
なお、未着磁磁石素材110の製造方法は、当業者には明らかであるため、ここでは、これ以上の説明は省略する。
次に、複数の未着磁磁石素材が相互に接着され、組立体が構成される。
図3には、組立体の一構成例を模式的に示す。
図3に示すように、組立体160は、略直方体状であり、上面162、底面164、および4つの側面166を有する。
組立体160は、第1の未着磁磁石素材110Aと、第2の未着磁磁石素材110Bと、第1の未着磁磁石素材110Aとの3つを、この順に一列に配列させることにより構成される。各未着磁磁石素材の配列の方向(図3におけるX方向)を、以下「(未着磁磁石素材の)配列方向」とも称する。
なお、明確化のため、図3には示されていないが、実際には、隣接する第1の未着磁磁石素材110Aと第2の未着磁磁石素材110Bとの間には、接着剤が設置されており、この接着剤を介して、第1の未着磁磁石素材110Aと第2の未着磁磁石素材110Bとが相互に接着される。
第1の未着磁磁石素材110Aは、第1の上面112A、第1の底面114A、および4つの第1の側面116Aを有する。なお、第1の未着磁磁石素材110Aの6面のうち、第2の未着磁磁石素材110Bと接合される面を、特に、「第1の被接合面」と称する。
第2の未着磁磁石素材110Bは、第2の上面112B、第2の底面114B、および4つの第2の側面116Bを有する。なお、第2の未着磁磁石素材110Bの6面のうち、第1の未着磁磁石素材110Aと接合される面を、特に、「第2の被接合面」と称する。
この表記に従えば、第1の未着磁磁石素材110Aの第1の被接合面(第1の側面116Aのうちの一つ)と、第2の未着磁磁石素材110Bの第2の被接合面(第2の側面116Bのうちの一つ)とが相互に対面するようにして、未着磁磁石素材110A、110Bを配列させ、これを繰り返すことにより、組立体160が構成される。
組立体160の上面162は、2つの第1の未着磁磁石素材110Aの第1の上面112Aと、1つの第2の未着磁磁石素材110Bの第2の上面112Bとで形成される。同様に、組立体160の底面164は、2つの第1の未着磁磁石素材110Aの第1の底面114Aと、1つの第2の未着磁磁石素材110Bの第2の底面114Bとで形成される。
ここで、組立体160のように、上面162および底面164が相互に対向している場合、上面162と底面164と間の距離を、「厚さ」と称する。図3に示した例では、組立体160の厚さの方向は、Z方向と平行である。
組立体160の厚さは、1mm〜10mmの範囲であり、1mm〜6mmの範囲がより好ましく、1.5mm以上6mm未満の範囲であることがさらに好ましい。
一方、組立体160の配列方向に沿った長さ(以下「配列長さ」と称する)は、10mm〜40mmの範囲であることが好ましい。
なお、通常の場合、第1の未着磁磁石素材110AのZ方向の寸法は、第2の未着磁磁石素材110BのZ方向の寸法と等しくなるようにされる。これにより、組立体160の厚さが揃えられ、後に製造されるハルバッハ磁石の厚さを揃える研磨工程を、省略または簡略化することができる。
再度図3を参照すると、第1の未着磁磁石素材110Aは、磁化容易軸140Aが組立体160の厚さ方向と平行になるようにして、組立体160内に配置されている。また、第2の未着磁磁石素材110Bは、磁化容易軸140Bが各未着磁磁石素材110A、110Bの配列方向と平行になるようにして、組立体160内に配置されている。
その結果、組立体160における隣接する未着磁磁石素材110A、110Bにおいて、磁化容易軸140Aと磁化容易軸140Bとのなす角α(以下、「磁化容易軸の角度差α」という)は、90°となっている(ただし0°≦α≦90°とする)。
なお、実際には、未着磁磁石素材において、磁化容易軸の角度は、±5°程度のばらつきを含む。従って、本願において、磁化容易軸の角度差αの値は、±5°の範囲を含むものとする。従って、磁化容易軸の角度差αが90°とは、α=85°〜90°の範囲を意味する。未着磁磁石素材の磁化容易軸の方向は、電子線後方散乱回折法(Electron―Backscatter―Diffraction)により測定することができる。つまり、電子線後方散乱回折法により得られる磁化容易軸の極点図において、最も頻度の高い方向を、その分析点における磁化容易軸の方向とすることができる。分析点としては、着磁した際に最大の表面磁束密度が得られる面における対角線を4等分する3点において分析し、その3点における磁化容易軸の方向の平均値がその未着磁磁石素材の配向方向、つまり磁化容易軸の方向140とすることができる。
また、図3に示した例では、合計3個の未着磁磁石素材110A、110Bを一列(配列方向)に接合させることにより、組立体160が構成される。しかしながら、この形態は、単なる一例に過ぎないことに留意する必要がある。すなわち、組立体において、組み合わされる未着磁磁石素材の総数は、3個以上である限り、特に限られない。
また、組立体において、使用される各未着磁磁石素材の磁化容易軸の配向方向は、必ずしも図3に示した磁化容易軸140A、140Bの方向と同一である必要はない。
以下、図4〜図6を参照して、組立体の別の構成について説明する。
図4〜図6には、組立体の別の態様を模式的に示す。
図4に示した例では、組立体260は、合計5個の未着磁磁石素材210A、210B、210C、210D、および210Aを、配列方向(X方向)に沿って配置することにより構成される。なお、組立体260において、左端と右端には、図4に示すように、同じ未着磁磁石素材210Aが配置されても良い。
各未着磁磁石素材210A〜210Dは、相互に異なる方向に配向された磁化容易軸240A〜240Dを有する。
その結果、この組立体260の構成では、隣接する未着磁磁石素材の組において、磁化容易軸240の角度差αは、いずれも45°となっている。
また、図5に示した例では、組立体360は、合計5個の未着磁磁石素材310A、310B、310C、310D、および310Aを、配列方向(X方向)に沿って配置することにより構成される。なお、組立体360において、左端と右端には、図5に示すように、同じ未着磁磁石素材310Aが配置されても良い。
各未着磁磁石素材310A〜310Dは、相互に異なる方向に配向された磁化容易軸340A〜340Dを有する。
ここで組立体360では、図4に示した組立体260と同様、隣接する未着磁磁石素材の組において、磁化容易軸340A〜340Dの角度差αは、いずれも45°となっている。ただし、組立体360は、組立体260とは異なり、左端と右端に、磁化容易軸340が配列方向と平行な方向に配向された未着磁磁石素材310Aを有する。
さらに、図6に示した例では、組立体460は、合計7個の未着磁磁石素材410A、410B、410C、410D、410E、410F、および410Aを、配列方向(X方向)に沿って配置することにより構成される。なお、組立体460において、図6に示すように、左端と右端には、いずれも同じ未着磁磁石素材410Aが配置されても良い。
各未着磁磁石素材410A〜410Fは、相互に異なる方向に配向された磁化容易軸440A〜440Fを有する。
その結果、この組立体460の構成では、隣接する未着磁磁石素材の組において、磁化容易軸440の角度差αは、いずれも30°となっている。
このように、組立体において、未着磁磁石素材の隣接組における磁化容易軸の角度差αは、30°〜120°の範囲である限り、特に限られない。同様に、組立体に含まれる未着磁磁石素材の個数は、3個以上である限り、特に限られないことに留意する必要がある。
(工程S120)
次に、前述の工程で構成された組立体が着磁処理される。
図7には、組立体の着磁処理に利用され得る着磁装置の断面を模式的に示す。
図7に示すように、着磁装置700は、ハウジング702を有する。ハウジング702は、収容部704を有し、該収容部704には、被着磁体Q、すなわち組立体を含む組立体保持ケース720が配置される。
また、ハウジング702は、上面視、図7のY方向(紙面に垂直な方向)に沿って平行に形成された2つのコイル収容空間708A、708Bを有する。
各コイル収容空間708A、708Bには、それぞれ、コイル710A、710Bが収容される。なお、コイル収容空間708Aおよび708Bの隙間には、非磁性の樹脂が充填される。
このような着磁装置700を用いて、組立体を着磁処理する場合、ハウジング702の収容部704に、組立体保持ケース720が設置される。組立体保持ケース720内には、被着磁体Qが設置される。被着磁体Qは、例えば、前述の図5に示した組立体360であっても良い。
なお、被着磁体Qは、必ずしも組立体保持ケース720内に収容して用いられる必要はない。例えば、被着磁体Qは、直接、ハウジング702の収容部704に収容されても良い。
次に、この状態で、ハウジング702内のコイル710A、710Bに、電流が通電される。
ここでは、図7に示すように、コイル710Aには、紙面の表側から裏側に電流が流れ、コイル710Bには、紙面の裏側から表側に電流が流れるものと仮定する。なお、ハウジング702は、磁性材料で構成されており、ヨークとして機能する。
そのような電流の通電により、コイル710Aから環状磁場Bが生じる。環状磁場Bは、図7に示すように、コイル710Aの周囲に、略時計回りに発生する。同様に、通電により、コイル710Bから環状磁場Bが生じる。環状磁場Bは、図7に示すように、コイル710Bの周囲に、略反時計回りに発生する。
ここで、コイル710Aおよびコイル710Bへの通電は、コイル710Aおよびコイル710Bに接続されたコンデンサを充電しておき、このコンデンサに充電された電荷を放電することにより行われる。この場合、環状磁場Bおよび環状磁場Bは、パルス電流によって生じるパルス磁場となる。
このような方法では、コイル710Aおよびコイル710Bを損傷させることなく、
コイル710Aおよびコイル710Bから、大きな環状磁場BおよびBを安定に発生させることができる。
パルス電流のパルス幅は、例えば、0.3ミリ秒〜100ミリ秒の範囲であり、好ましくは0.5ミリ秒〜10ミリ秒である。上記範囲にすることでコイルの発熱を抑制しながら、強い磁場を印加することができる。最大電流は、例えば、8kA〜20kAの範囲である。なお、コイル710Aおよびコイル710Bへのパルス電流の印加は、複数回行っても良い。
これらの環状磁場B、Bにより、被着磁体Qにパルス磁場が印加される。その結果、被着磁体Qに含まれる各未着磁磁石素材が着磁され、着磁体が得られる。
例えば、図5に示したような組立体360に対して着磁処理を実施した場合、各未着磁磁石素材310A〜310Dは、図8に示すような磁化方向で着磁される。
ここで、図8に示すように、着磁体742において、各着磁された磁石を、X方向に沿って順に、磁石ブロック760A、磁石ブロック760B、磁石ブロック760C、磁石ブロック760D、および磁石ブロック760Eとする。また、各磁石ブロック760A〜760Eにおける磁化方向を、それぞれ、761A〜761Eとする。
着磁体742において、隣接する磁石ブロック組の磁化方向のなす角θを、磁化方向角度差θ(ただし、θは0°〜180°の範囲である)とする。図8に示した例では、磁化方向角度差θは、いずれの組においても、45°である。
なお、実際には、磁石ブロックの磁化方向は、±5°程度のばらつきを含む。従って、本願において、磁化方向角度差θの値は、±5°の範囲を含むものとする。従って、磁化方向角度差が45°とは、θ=40°〜50°の範囲を意味する。他の磁化方向角度差の値でも同様である。なお、磁化の方向は、磁化容易軸の方向のうち、N極の磁極を有する方向である。
ここで、図8には、一例として、着磁体742において、磁化方向角度差θが45°である場合が示されている。しかしながら、これは単なる一例であって、着磁体において、磁化方向角度差θは、30°〜120°の範囲の任意の値を選択することができる。
例えば、図7に示した着磁装置700において、2つのコイル収容空間708A、708Bの間の距離を接近させた場合、より大きな磁化方向角度差θを有する着磁体を得ることができる。
例えば、磁化容易軸の角度差αが90°となるように3つの未着磁磁石素材が配列された組立体を使用して、着磁処理を実施した場合、図9に示すような、磁化方向角度差θが90°の着磁体842を得ることができる。
以上の工程により、着磁体742、すなわちハルバッハ磁石を製造することができる。なお、図8に示した着磁体742においては、底面748が最大の表面磁束密度が得られる面(以下、「(ハルバッハ磁石の)主面」と称する)となる。同様に、図9に示した着磁体842においては、底面848が主面となる。
着磁体742の主面、すなわち底面748に対して垂直な方向における寸法(着磁体742の「厚さ」)は、例えば、1mm〜10mmの範囲であり、1mm〜6mmの範囲がより好ましく、1.5mm以上6mm未満の範囲であることがさらに好ましい。厚さを1.5mm以上とすることで着磁体742の主面における表面磁束密度の最大値をより大きくすることが可能であり、厚さを6mm未満(より好ましく5mm以下、さらに好ましくは4mm以下)とすることで着磁体742を構成する各磁石ブロックの着磁率をより高く(例えば、95%以上)とすることができる。着磁率を95%以上とすることで角形性が向上し、磁石ブロックの減磁が生じにくくすることができる。
ここで前述のように、従来は、隣接する未着磁の磁石ブロックの組において、磁化方向が大きく異なるような態様で着磁を行うことは難しいと考えられていた。これは、通常、磁場は連続性を有するため、磁化容易軸の配向方向が異なるように隣接して配置された未着磁の磁石ブロックに対して、磁化容易軸の方向に沿った磁場を印加することは原理上不可能なためである。
これに対して、本願発明者らは、前述のように、図7に示したような着磁装置700を用い、被着磁体Qにパルス磁場を印加させることにより、隣接する未着磁磁石素材の組において磁化方向が大きく異なるような態様でも、着磁が行い得ることを見出した。このような着磁を後から行う方法で、ハルバッハ磁石を製造する例は、これまで全く想定されておらず、本願の結果は、驚くべきものである。
このように、第1の製造方法では、被着磁体Qに対して後から着磁処理を行うことにより、ハルバッハ磁石を製造することができる。第1の製造方法では、従来のように、複数の永久磁石ブロックを互いに反発および/または吸引し合う状態で接合する必要はない。従って、第1の製造方法では、従来に比べて有意に高い生産性で、ハルバッハ磁石を製造することができる。
また、第1の製造方法では、前述のような磁石ブロックの反発および/または吸引の影響により、組み立ての精度が悪くなるという問題を回避することができ、所望の特性を有するハルバッハ磁石を比較的容易に製造することができる。
(本発明の一実施形態による別のハルバッハ磁石の製造方法)
次に、本発明の一実施形態による別のハルバッハ磁石の製造方法(以下、「第2の製造方法」と称する)について説明する。
第2の製造方法は、
(1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程(工程S210)と、
(2)前記組立体に環状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程(工程S220)と、
を有する。
第2の製造方法は、基本的に前述の第1の製造方法と同様である。ただし、第2の製造方法では、工程S220において、第1の製造方法で使用される着磁装置700とは異なる着磁装置が使用される。
そこで、以下、第2の製造方法の工程S220において使用され得る着磁装置について説明する。
図10には、第2の製造方法の工程S220において使用され得る着磁装置(第2の着磁装置)の断面を模式的に示す。
図10に示すように、第2の着磁装置900は、ハウジング902を有する。ハウジング902は、上部に非磁性体の枠部材903を有し、この枠部材903により、ハウジング902の上部に収容部904が形成される。収容部904には、被着磁体、すなわち組立体を含む組立体保持ケース920が配置される。
また、枠部材903および収容部904の直下には、上面視、図10のY方向(紙面に垂直な方向)に沿って、コイル収容空間908A、908Bおよび908Cが相互に平行に形成されている。
コイル収容空間908Aおよび908Cには、それぞれ、コイル910Aおよび910Cが収容される。一方、中央のコイル収容空間908Bには、2組のコイル910B1(左側の上下4本のコイル)およびコイル910B2(右側の上下4本のコイル)が収容される。
なお、コイル910B1とコイル910B2の間は、空気層となっており、比透磁率が低いため、ここには磁束が通りにくい。なお、実際には、コイル収容空間908Bの隙間には、非磁性の樹脂が充填される。コイル収容空間908Aおよび908Cにおいても同様である。
このような着磁装置900を用いて組立体を着磁処理する場合、ハウジング902の収容部904に、組立体保持ケース920が設置される。組立体保持ケース920内には、被着磁体Qが設置される。被着磁体Qは、例えば、前述の図4に示した組立体260であっても良い。
なお、被着磁体Qは、必ずしも組立体保持ケース920内に収容して用いられる必要はない。例えば、被着磁体Qは、直接、ハウジング902の収容部904に収容されても良い。
次に、この状態で、ハウジング902内のコイル910A、910B1、910B2、および910Cに、電流が通電される。
ここでは、図10に示すように、コイル910Aおよび910Cには、紙面の裏側から表側に電流が流れ、コイル910B1および910B2には、紙面の表側から裏側に電流が流れるものと仮定する。なお、ハウジング902は、磁性材料で構成されており、ヨークとして機能する。
そのような電流の通電により、コイル910Aから環状磁場Bが生じる。環状磁場Bは、図10に示すように、コイル910Aの周囲に、略反時計回りに発生する。また、通電により、コイル910B1、B2から環状磁場Bが生じる。環状磁場Bは、図10に示すように、2組のコイル910B1、910B2の周囲に、略時計回りに発生する。同様に、通電により、コイル910Cから環状磁場Bが生じる。環状磁場Bは、図10に示すように、コイル910Cの周囲に、略反時計回りに発生する。
ここで、コイル910A、910B1、901B2、およびコイル910Cへの通電は、前述のように、高充電容量のコンデンサを用いてパルス電流を発生させることにより実施される。すなわち、環状磁場B〜Bは、パルス磁場となる。
このような方法では、コイル910A、910B1、901B2、および910Cを損傷させることなく、これらのコイルから、大きな環状磁場B〜Bを安定に発生させることができる。
前述のように、パルス電流のパルス幅は、例えば、0.3ミリ秒〜100ミリ秒の範囲であり、好ましくは0.5ミリ秒〜10ミリ秒の範囲である。最大電流は、例えば、8kA〜20kAである。なお、コイル910A、910B1、901B2、および910Cへのパルス電流の印加は、複数回行っても良い。
これらの環状磁場B〜Bにより、被着磁体Qにパルス磁場が印加される。その結果、被着磁体Qに含まれる各未着磁磁石素材が着磁され、着磁体が得られる。
例えば、図4に示したような組立体260に対して着磁処理を実施した場合、各未着磁磁石素材210A〜210Dは、それぞれ、図11に示すような磁化方向で着磁された磁石となる。
ここで、図11に示すように、着磁体942において、各着磁された磁石を、X方向に沿って順に、磁石ブロック960A、磁石ブロック960B、磁石ブロック960C、磁石ブロック960D、および磁石ブロック960Eとする。また、各磁石ブロック960A〜960Eにおける磁化方向を、それぞれ、961A〜961Eとする。
着磁体942において、隣接する磁石ブロック組の磁化方向のなす角、すなわち磁化方向角度差θは、いずれの組においても、45°である。なお、前述のように、この磁化方向角度差θは、±5°程度のばらつきを含むことに留意する必要がある。
図11に示した着磁体942においては、底面948が最大の表面磁束密度が得られる面(すなわちハルバッハ磁石の主面)となる。
着磁体942の主面に対して垂直な方向における寸法(着磁体942の「厚さ」)は、例えば、1mm〜10mmの範囲であり、1mm〜6mmの範囲がより好ましく、1.5mm〜4mmの範囲であることがさらに好ましい。厚さを1.5mm以上とすることで着磁体942の主面における表面磁束密度の最大値を大きくすることが可能であり、厚さを4mm以下とすることで着磁体942を構成する各磁石の着磁率を95%以上とすることができる。着磁率を95%以上とすることで角形性が向上し、磁石の減磁が生じにくくすることができる。
また、着磁体942は、前述の図8に示した着磁体742とは異なり、底面948が磁極を2つ有するように構成される(磁石960Aおよび磁石960E)。
ここで、図11には、一例として、着磁体942において、磁化方向角度差θが45°である場合が示されている。しかしながら、これは単なる一例であって、着磁体において、磁化方向角度差θは、30°〜120°の範囲の任意の値から、選択することができる。
例えば、図10に示した着磁装置900において、3つのコイル収容空間908A、908B、908Cの間の距離を接近させた場合、より大きな磁化方向角度差θを有する着磁体を得ることができる。あるいは、3つのコイル収容空間908A、908B、908Cの間の距離を遠ざけた場合、より小さな磁化方向角度差θを有する着磁体を得ることができる。
以上の工程により、着磁体942、すなわちハルバッハ磁石を製造することができる。
このような第2の製造方法においても、前述の第1の製造方法と同様の利点が得られることは、当業者には明らかである。
以上、第1および第2の製造方法を例に、本発明の構成および特徴について説明した。ただし、上記記載は、単なる一例であって、第1および第2の製造方法において、各工程を改変または変更し得ることは当業者には明らかである。
例えば、着磁装置の構成を適切に変更することにより、例えば、図6に示したような組立体460を着磁処理して、約30°の磁化方向角度差θを有する着磁体を形成することができる。
なお、本願に示されたハルバッハ磁石の製造方法の少なくとも一部は、未着磁の磁石に対する着磁方法としても適用することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
(例1)
以下の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
まず、磁石粒子の磁化容易軸が一方向に配向されている焼結ネオジム磁石(ネオマグ株式会社製)を3個準備した。
これらの磁石を加熱による脱磁後、所定の寸法に加工し、第1〜第3の未着磁磁石素材を得た。
第1の未着磁磁石素材は、略直方体状で、縦7mm×横6.7mm×高さ2mmの寸法を有する。第1の未着磁磁石素材において、磁石粒子の磁化容易軸は、高さ方向(2mmの辺と平行な方向)に沿って配向されている。第2の未着磁磁石素材は、第1の未着磁磁石素材と同じ寸法を有する。ただし、第2の未着磁磁石素材において、磁石粒子の磁化容易軸は、横方向(6.7mmの辺と平行な方向)に沿って配向されている。なお、第3の未着磁磁石素材は、第1の未着磁磁石素材と同じでものある。
次に、各未着磁磁石素材を、7mm×2mmの面が被接合面となるようにして、第1の未着磁磁石素材、第2の未着磁磁石素材および第3の未着磁磁石素材の順に、一列に配列した。また、各未着磁磁石素材を、エポキシ樹脂を介して接着させ、組立体を形成した。
組立体において、各未着磁磁石素材における磁化容易軸の配向は、前述の図3に示したような形態であった。
次に、前述の図10に示したような第2の着磁装置900を用いて、組立体に対して着磁処理を実施した。使用したコンデンサーの容量は1000μFであり、充電電圧は1400Vであった。コンデンサーに充電された電荷の放電により、パルス幅が0.7ms以下で、最大14.1kAのパルス電流がコイル910A〜910Cに通電された。これにより、コイル910A〜910Cの周囲に環状のパルス磁場が生じ、組立体が着磁された。
図12には、着磁後に得られたハルバッハ磁石の形態を模式的に示す。
図12に示すように、ハルバッハ磁石1100は、3つの磁石ブロック1110、1120および1130で構成される。
左端の磁石ブロック1110は、磁化方向がZ軸の正方向であり、中央の磁石ブロック1120は、磁化方向がX軸の正方向であり、右端の磁石ブロック1130は、磁化方向がZ軸の負方向である。従って、磁化方向角度差θは90°である(ただし0°≦θ≦180°)。
ハルバッハ磁石1100は、底面1105において最も大きな表面磁束密度を示し、従って底面1105が主面となる。
このように、主面に磁極を2つ有するハルバッハ磁石1100が製造された。
(例2)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例2では、各未着磁磁石素材の寸法を、縦7mm×横6.7mm×高さ3mmに変更した。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例3)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例3では、各未着磁磁石素材の寸法を、縦7mm×横6.7mm×高さ3.5mmに変更した。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例4)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例4では、各未着磁磁石素材の寸法を、縦7mm×横6.7mm×高さ6mmに変更した。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例5)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例5では、各未着磁磁石素材を5個接着して、組立体を構成した。また、各未着磁磁石素材の寸法は、縦15mm×横4mm×高さ4mmとした。
組立体において、各未着磁磁石素材における磁化容易軸の配向は、前述の図5に示したような形態であった。
次に、前述の図7に示したような着磁装置700を用いて、組立体に対して着磁処理を実施した。使用したコンデンサーの容量は1000μFであり、充電電圧は1400Vであった。コンデンサーに充電された電荷の放電により、パルス幅が0.7ms以下で、最大14.1kAのパルス電流がコイル910A〜910Cに通電された。これにより、コイル710A〜710Bの周囲に環状のパルス磁場が生じ、組立体が着磁された。
着磁後に、前述の図8に示したような磁化方向を有するハルバッハ磁石が製造された。
(例6)
例5と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例6では、組立体において、各未着磁磁石素材における磁化容易軸の配向は、前述の図4に示したような形態であった。
第2の着磁装置900を用いて、組立体に対して着磁処理を実施した結果、図13に示すようなハルバッハ磁石が得られた。
図13に示すように、このハルバッハ磁石1200は、5つの磁石ブロック1210、1220、1230、1240、1250で構成される。
左端の磁石ブロック1210は、磁化方向がZ軸の正方向であり、以降、各磁石ブロックの磁化方向は、配列方向に沿って時計回りに45°ずつ変化する。右端の磁石ブロック1250は、磁化方向がZ軸の負方向である。従って、このハルバッハ磁石1200において、磁化方向角度差θは45°である(ただし0°≦θ≦180°)。
ハルバッハ磁石1200は、底面1205において最も大きな表面磁束密度を示し、従って底面1205が主面となる。
このように、例6では、主面に磁極を2つ有するハルバッハ磁石1200が製造された。
(例7)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例7では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横8.0mm×高さ4mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横4.0mm×高さ4mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は2:1:2である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例8)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例8では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横8.0mm×高さ6mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横4.0mm×高さ6mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は2:1:2である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例9)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例9では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横5.0mm×高さ4mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横10.0mm×高さ4mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は1:2:1である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例10)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例10では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横5.0mm×高さ6mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横10.0mm×高さ6mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は1:2:1である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例11)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例11では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横5.0mm×高さ8mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横10.0mm×高さ8mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は1:2:1である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例12)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例12では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横5.0mm×高さ10mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横10.0mm×高さ10mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は1:2:1である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例21)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例21では、各未着磁磁石素材の寸法を、縦7mm×横6.7mm×高さ8mmに変更した。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例22)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例22では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横8.0mm×高さ8mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横4.0mm×高さ8mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は2:1:2である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(例23)
例1と同様の方法により、ハルバッハ磁石を作製した。
ただし、この例23では、第1、3の未着磁磁石素材は、縦7mm×横8.0mm×高さ10mmとし、第2の未着磁磁石素材は、縦7mm×横4.0mm×高さ10mmとした。つまり、各磁石片の幅方向(横方向)長さの比は2:1:2である。その他の作製条件は、例1と同様である。
(評価)
各例で製造されたハルバッハ磁石において、接着剤を除去して構成磁石ブロックを分離した。また、得られた磁石ブロック(「分離磁石」という)を用いて、着磁率を評価した。
なお、分離磁石の着磁率は、ヘルムホルツコイル装置を用いて、以下の方法により測定した。
図14には、ヘルムホルツコイル装置の構成を模式的に示す。
図14に示すように、ヘルムホルツコイル装置1300は、上側の第1のコイル1310、および下側の第2のコイル1320を備える。第1のコイル1310および第2のコイル1320は、同一の中心軸Cを有するようにして、相互に平行に配置される。
第1のコイル1310および第2のコイル1320の直径は、いずれも70mmであり、第1のコイル1310および第2のコイル1320の巻数は、いずれも50回である。また、両コイル1310、1320の間の距離dは、35mmである。
測定の際には、第1のコイル1310と第2のコイル1320の中心軸C上の、第1のコイル1310と第2のコイル1320の中間位置に、被測定体(分離磁石)Sが配置される。また、被測定体の磁化容易軸の配向方向は中心軸Cと平行となるように配置される。
この状態で、被測定体Sを中心軸Cに沿って矢印の方向に移動させ、第2のコイル1320で構成される平面を横切るように引き抜く。この動作より、第1のコイル1310と第2のコイル1320には、誘起電圧Vが発生する。
図15には、被測定体Sの引き抜き動作によって、第1のコイル1310と第2のコイル1320に発生する誘起電圧Vを模式的に示す。図15において、横軸は被測定体Sの引き抜き時の時間変化であり、縦軸は誘起電圧Vである。
このような誘起電圧Vの曲線と横軸とで囲まれる面積(図15における斜線部)から、被測定体Sの総磁束量Rが測定される。
次に、被測定体Sの磁化容易軸の配向方向に沿って、被測定体Sに十分な外部磁場を印加し、被測定体Sを完全に着磁させる(フル着磁)。本願においては、7Tの外部磁場を印加した。このフル着磁された被測定体Sを用いて、同様の誘起電力Vの測定を実施し、フル着磁状態での総磁束量Rを求める。得られた結果から、以下の(1)式

着磁率R(%)=(R/R)×100 (1)式

を用いて、着磁率Rが求められる。
なお、本願においては、総磁束量Rおよび総磁束量Rは、3回の測定結果の平均とした。
以下の表1には、各例で製造されたハルバッハ磁石から採取されたそれぞれの分離磁石における、着磁率Rの測定結果をまとめて示す。
Figure 2018201018
なお、各例において、「平均」の欄には、ハルバッハ磁石から採取されたそれぞれの分離磁石において得られた着磁率Rの平均値を示した。
表1の結果から、例1〜例12では、いずれの例においても、分離磁石に高い着磁率Rが得られていることがわかる。特に、例5、例7、例9〜例10においては、分離磁石の平均着磁率Rが98%以上となり、極めて高い値が得られた。
このように、本発明の一実施形態による方法を適用した場合、磁化方向角度差θが45°を超えるような、隣接する磁石ブロック間で磁化方向が大きく異なる場合であっても、適正にハルバッハ磁石が製造できることが確認された。
着磁率は磁力の強さだけでなく、耐減磁性を表す角形性にも大きな影響を与える。着磁率が95%を下回ると角形性が大きく低下するため、ハルバッハ磁石を形成する各磁石ブロックすべての着磁率が95%を超えていることが好ましい。
また、着磁のされ易さは、磁石の厚さだけでなく、各未着磁磁石素材の幅方向の長さ(例えば、図12および図13等におけるX方向の寸法)の比にも大きな影響を受ける。
より具体的には、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さ(「W1」と称する)と、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さ(「W2」と称する)との比W1:W2=1:2〜2:1の範囲であることが好ましい。
最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さW1の割合が高すぎると、最大の表面磁束密度が得られる表面と対向する面の表面磁束密度が大きくなり、結果として磁束が漏れ出してしまう問題が生じるからである。また、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して平行な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さW2の割合が高すぎると、最大の表面磁束密度が得られる表面での最大磁束密度が低下してしまう問題が生じるからである。
例えば、ハルバッハ磁石の厚さが6mm超(例えば最大10mm)の場合、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さW1に対する、前記最大の表面磁束密度が得られる表面に対して平行な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さW2、すなわちW2/W1は、1より大きく2以下の範囲であっても良い。
あるいは、ハルバッハ磁石の厚さが6mm以下の場合、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さW1と、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して平行な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの幅方向の長さW2との比W1:W2は、2:1〜1:1の範囲であっても良い。
この場合、各磁石ブロックにおいて、95%を超える高い着磁率Rが得られるととともに、98%以上の平均着磁率を得ることができる。
例えば、例10の場合、左端の磁石ブロックの幅方向の長さW1と、中央の磁石ブロックの幅方向の長さW2の比は、いずれも、1:2となっている。この場合、例4のような、W1:W2=1:1の場合に比べて、有意に高い着磁率を得ることができる。
110 未着磁磁石素材
110A 第1の未着磁磁石素材
110B 第2の未着磁磁石素材
112A 第1の上面
112B 第2の上面
114A 第1の底面
114B 第2の底面
116A 第1の側面
116B 第2の側面
140、140A、140B 磁化容易軸
160 組立体
162 上面
164 底面
166 側面
210A〜210D 未着磁磁石素材
240A〜240D 磁化容易軸
260 組立体
310A〜310D 未着磁磁石素材
340A〜340D 磁化容易軸
360 組立体
410A〜410F 未着磁磁石素材
440A〜440F 磁化容易軸
460 組立体
700 着磁装置
702 ハウジング
704 収容部
708A、708B コイル収容空間
710A、710B コイル
720 組立体保持ケース
742 着磁体
748 底面
760A〜760E 磁石ブロック
761A〜761E 磁化方向
842 着磁体
848 底面
900 第2の着磁装置
902 ハウジング
903 枠部材
904 収容部
908A〜908C コイル収容空間
910A、910B1、910B2、910C コイル
920 組立体保持ケース
942 着磁体
948 底面
960A〜960E 磁石ブロック
961A〜961E 磁化方向
1100 ハルバッハ磁石
1105 底面
1110〜1130 磁石ブロック
1200 ハルバッハ磁石
1205 底面
1210〜1250 磁石ブロック
1300 ヘルムホルツコイル装置
1310 第1のコイル
1320 第2のコイル
Q 被着磁体
S 被測定体

Claims (10)

  1. 磁石の製造方法であって、
    (1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程と、
    (2)前記組立体に曲線状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程と、
    を有し、
    前記(2)の工程により、各未着磁磁石素材は磁石ブロックとなり、少なくとも一組の、隣接する前記磁石ブロック同士の磁化方向のなす角度θ(ただし0≦θ≦180°とする)は、30°〜120°の範囲となる、製造方法。
  2. 前記角度θは、45°〜90°の範囲である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 各未着磁磁石素材は、略直方体形状である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記(1)の工程において、各未着磁磁石素材は直線状に配列される、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の製造方法。
  5. 前記少なくとも1組の磁石ブロックを含む、連続して3つ隣接する磁石ブロックにおいて、両端の各ブロック同士の磁化方向のなす角度θ(ただし0≦θ≦180°とする)は、90°〜180°の範囲である、請求項4記載の製造方法。
  6. 前記未着磁磁石素材が配列される方向を、幅方向と称したとき、
    前記(2)の工程後に得られる磁石は、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの前記幅方向の長さW1と、前記最大の表面磁束密度が得られる表面に対して平行な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの前記幅方向の長さW2との比W1:W2が、1:2〜2:1の範囲である、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の製造方法。
  7. 前記未着磁磁石素材が配列される方向を、幅方向と称したとき、
    前記(2)の工程後に得られる磁石は、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの前記幅方向の長さW1に対する、前記最大の表面磁束密度が得られる表面に対して平行な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの前記幅方向の長さW2が、1より大きく2以下の範囲であり、
    前記最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向における寸法が10mm以下である、請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記未着磁磁石素材が配列される方向を、幅方向と称したとき、
    前記(2)の工程後に得られる磁石は、最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの前記幅方向の長さW1と、前記最大の表面磁束密度が得られる表面に対して平行な方向に磁化容易軸が配向された磁石ブロックの前記幅方向の長さW2との比W1:W2が、2:1〜1:1の範囲であり、
    前記最大の表面磁束密度が得られる表面に対して垂直な方向における寸法が6mm以下である、請求項6に記載の製造方法。
  9. 前記磁石は、前記最大の表面磁束密度が得られる表面に、少なくとも2つの磁極を有する、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の製造方法。
  10. (1)磁化容易軸が所定の方向に配向された3つ以上の未着磁磁石素材を準備し、各未着磁磁石素材を相互に接着させて、組立体を構成する工程と、
    (2)前記組立体に曲線状のパルス磁場を印加して、前記組立体を着磁させる工程と、
    を有し、
    前記(2)の工程により、各未着磁磁石素材は磁石ブロックとなり、隣接する前記磁石同士の磁化方向のなす角度θ(ただし0≦θ≦180°とする)は、30°〜120°の範囲となる、着磁方法。
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