JP2018199846A - 高炉用羽口 - Google Patents

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Abstract

【課題】羽口製造のコスト削減や高炉内部での機械的摩耗や熱的応力への強度を向上させた複数の冷却水路を有する羽口の提供。【解決手段】根元から先端への貫通孔を形成する内筒3と、内筒3の外側に設けられ、内筒3との間に水路用空間5を形成する外筒4と、水路用空間5を、内側である第1層冷却水路7と外側である第2層冷却水路8とに分割する分離壁6と、第1層冷却水路7に冷却水を供給する第1供給口と、第1層冷却水路7を循環した冷却水を排出する第1排出口と、第2層冷却水路8に冷却水を供給する第2供給口と、第2層冷却水路8を循環した冷却水を排出する第2排出口と、を備える高炉用羽口1。【選択図】図2

Description

本発明は、製鉄などで使用される高炉に用いられ、高炉の熱への耐性が高い高炉用羽口に関する。
製鉄に際しては、原料となる鉄鉱石を還元させて溶融した鉄を得る高炉が用いられる。高炉に設けられた投入口から原料となる鉄鉱石などが投入され、高炉内部を溶融温度の高温とするための熱が、高炉の別の投入口から供給される。高炉内部で溶融した鉄が取り出され、その後の必要な加工などが施される。
この熱を供給する投入口には、熱源である熱風と石炭の微粉末が投入される。この投入口には、羽口と呼ばれる部材が装着され、この羽口から熱風と石炭の微粉末が投入される。
羽口は、熱風と石炭の微粉末が投入される入り口であり、高炉内部で発生する溶融鉄やスラグが接触する環境となる。この環境下で、滴下する溶融鉄やスラグなどが、羽口に機械的な摩耗を与えやすい状態にある。
加えて、羽口は、高炉内部にその一部が挿入されて使用されるので、高熱にさらされ、熱的な影響を高く受ける。熱的な影響をうけつつ機械的な摩耗を受けることで、羽口は損耗の可能性にさらされている。
熱的な影響は、羽口自身を高熱化させてしまい、羽口における機械的摩耗の影響を高めてしまう。これが羽口の損傷などに繋がる可能性がある。このような羽口自身の高熱化が行き過ぎることを防止するために、羽口内部に冷却水を循環させる構造が採用されており、冷却水の循環機能を持った羽口が使われるようになってきている。
高炉は、24時間などの連続稼働と、この連続稼働を所定期間継続するなどの長い期間での稼働を必要とする。長い期間での稼働においては、定期的あるいは不定期のメンテナンスがあるが、このメンテナンス時に羽口の損耗が著しい場合には、羽口の交換が必要となる。
上述したような、機械的な摩耗や熱的な影響を高く受ける環境では、羽口が損耗することが多く、交換が必要となることも多い。羽口の交換が頻繁に生じることは、高炉のランニングコストを増加させる問題がある。更には、羽口の交換に時間を要する場合には、高炉のメンテナンスの際に操業停止期間が所定よりも長くなることがあり、高炉の稼働能力を低下させてしまうこともあり得る。
一方で、メンテナンスの際に損耗している羽口を交換する前の段階、すなわち羽口が高炉に挿入されて稼働されている最中において、機械的な摩耗や熱的な影響によって羽口が損傷を受けてその一部が破損してしまうこともあり得る。羽口が破損してしまい、これが致命的な破壊にまでつながってしまうと、羽口としての役割を続行できなくなり、高炉での製鉄工程に悪影響を及ぼすことになりかねない。
もちろん、高炉での製鉄の前後の工程にも影響を与えたり、高炉での製鉄の品質にも影響を与えたりしてしまう可能性もある。
このような羽口の破壊には、羽口での交換で対応することが適切であるが、高炉が稼働中の状態で羽口を交換することは簡単ではない。一方で、羽口の破壊が生じたことで、高炉の運転を停止したり減速させたりすることは、工場の稼働効率の面から好ましくない。
また、当然に羽口を交換できる状態にするまでには、高炉の稼働を減速したり他の羽口を準備したりするなどの時間が必要となる。
このため、羽口が機械的な摩耗や熱的な影響を受けて破損する場合でも、破損してから一定期間は、羽口が最低限の機能を維持できることが好ましい。このとき、上述したように、近年においては内部に冷却水が循環する羽口が用いられている。冷却水が循環することで、羽口における熱的な影響を低減できるが、羽口が破損してしまうと、羽口内部に設けられる冷却水の循環路が破壊されてしまい、冷却水の循環ができなくなる。この結果、更なる熱の影響が高まり、羽口が致命的な破壊に至ってしまいやすくなり、羽口の交換可能なタイミングまで、羽口の機能が持続できない問題が生じてしまう。
高炉に挿入されて使用される羽口は、その表面ほど高炉内部での熱の影響を受けやすい。このため、羽口の破損は、表面から生じやすく、表面に生じた破損が冷却水の循環路を破壊してしまうことが多い。このような点に着目して、冷却水の循環路を2重にした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−153973号公報
特許文献1は、中央に送風ラインが貫設されているボディー部を備える製鉄工業炉用羽口であって,前記ボディー部は,内部に本体流路を有する裁頭円錐状の胴部と;前記ボディー部から突設される突出部と;からなり,前記突出部の外周面との間に先端体流路が形成されるようにカバー部が前記突出部と連結され,内側に外郭冷却流路が形成され,前記カバー部を囲繞するように外郭部が連結されている工業炉用羽口を開示する。
特許文献1の羽口は、送風ラインである中央の外周となるボディー部の内部に、2層以上の冷水循環路を備えることを特徴としている。2層以上の冷却水循環路を備えることで、高炉内部での熱的な影響や機械的摩耗によって表面が破損して外側の冷却水循環路が破壊されても、内側の冷却水循環路が残ることで、冷却機能を有した羽口としての機能維持を図ることができる。
しかしながら、特許文献1の図2や図4、請求項2などの記載から明らかな通り、特許文献1の羽口においては、2層以上の冷却水循環路は、内側から順番に積層されるように構成されている。すなわち、図12のように、内側の部材の上に、内側に突起を向けた外層の部材が順に積層されることで、複数の層の冷却水循環路が形成されている。
図12は、特許文献1に代表される従来技術における複数の冷却水循環路の形成態様を示す模式図である。図12は、羽口の主冷却部分を側面の断面から見た状態を、簡略化して示している。特許文献1のような従来技術では、複数の層の冷却水路(ここでは、第1層と第2層としている)を形成するにあたって、内側からベース部材、第1層部材、第2層部材と、積層されている。
ベース部材の外側に第1層部材が積層される。このとき、ベース部材は、外側に向けて(第1層部材に向けて)複数の突起を有しており、この突起のそれぞれが、第1層部材に密着している。この積層によって、内側の第1層冷却水路が形成される。ここで、突起が複数であるのは、筒状の羽口の内部を、スパイラル状に冷却水が循環するためである。
同様に、第1層部材の外側に、第2層部材が積層される。第1層部材も、外側(第2層部材)に向けて、複数の突起を有しており、この突起のそれぞれが、第2層部材に密着している。この積層によって、スパイラル状に循環する第2層冷却水路が形成される。
ここで、図12の楕円で囲んだところは、突起と内側の部材との密着個所である。これらの箇所が密着することで、複数の層の冷却水路が形成される。また、図12の三角形で塗りつぶしたところは、溶接個所であり、この溶接によって、それぞれの部材が接続されて、密着が固定する。
しかしながら、特許文献1のような従来技術は、上述のような構成を有することで、次のような問題を有している。
(問題1)溶接個所が多く、加えて部材の数が多くなるので、作業コスト、部材コストなどの製造コストが増加する。
(問題2)溶接個所が多いことで、高炉に挿入されて使用される際の熱応力に対する構造強度が弱くなり、破損への耐性が低くなる。
(問題3)第2層部材が破損し、第1層部材が炉内に露出したときの機械的摩耗や熱的影響での破損に対する耐性が弱くなる。
このような問題により、従来技術の羽口は、製造コストの増加、また熱応力に対する構造強度や機械的摩耗や熱的影響での破損に対する耐性が不十分である問題があった。
本発明は、これらの問題に鑑み、羽口製造のコスト削減や高炉内部での機械的摩耗や熱的応力に対する構造強度を向上させた複数の冷却水路を有する羽口を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の高炉用羽口は、根元から先端への貫通孔を形成する内筒と、
内筒の外側に設けられ、前記内筒との間に水路用空間を形成する外筒と、
水路用空間を、内側である第1層冷却水路と外側である第2層冷却水路とに分割する分離壁と、
第1層冷却水路に冷却水を供給する第1供給口と、
第1層冷却水路を循環した冷却水を排出する第1排出口と、
第2層冷却水路に冷却水を供給する第2供給口と、
第2層冷却水路を循環した冷却水を排出する第2排出口と、を備え、
内筒と外筒とは先端で連結しており、
分離壁は、内側である内筒の表面に向けて突出する単数または複数の内側突起と、外側である外筒の内面に向けて突出する単数または複数の外側突起と、を有し、
内側突起は、内筒の表面と密着し、外側突起は外筒の内面と密着して、内側である第1層冷却水路と、外側である第2層冷却水路とが設けられ、
第1層冷却水路は、第1供給口から供給された冷却水を、内側において、第1排出口まで循環させ、
第2層冷却水路は、第2供給口から供給された冷却水を、第1冷却水路の外側において、第2排出口まで循環させる。
本発明の高炉用羽口は、内部に冷却水路を有しており、冷却水路を循環する冷却水によって、高炉に挿入されて使用される場合でも、高い耐熱性を実現して損耗を低減できる。
また、内側から外側に向けて2層以上の冷却水路を有することで、外周の冷却水路に破損が生じてしまう場合でも、内側の冷却水路の機能が維持されて、高炉用羽口の機能が継続できる。
加えて、分離壁が内側と外側に突起を有しており分離壁の断面積と断面係数が増加して分離壁の構造強度が向上し、破損がしにくくなる。また、この両方の突起が内筒と外筒とに密着していることで、内側と外側との強度バランスが上がって、耐久性が向上する。
また、分離壁の内筒との一体形成によって、第2層部材が破損し第1層部材が炉内に露出したとき、局部的な溶損、機械的摩耗や熱による破損がしにくくなる。更に、内側の冷却水路と外側の冷却水とを形成する分離壁が一体であることで、直接熱を受ける第1層部材は応力に対する強度を下げることなく、この点でも破損しにくくなる。
当然にコストも低くなる。
これらの結果、高炉において使用される際に、耐久性の高い高炉用羽口が実現できる。
本発明の実施の形態1における高炉用羽口の写真である。 本発明の実施の形態1における高炉用羽口の側断面図である。 本発明の実施の形態1における高炉用羽口の正面図である。 本発明の実施の形態1における高炉用羽口の第2層冷却水路展開図である。 本発明の実施の形態1における高炉用羽口の第1層冷却水路展開図である。 本発明の実施の形態1における従来技術との比較を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における従来技術に比したメリットを説明する模式図である。 本発明の実施の形態2における高炉用羽口の側断面図である。図2と同じ位置における断面図を示している。 本発明の実施の形態2における従来技術に対するメリットを説明する模式図である。 本発明の実施の形態2における従来技術に対するメリットを説明する模式図である。 本発明の実施の形態2における従来技術に対するメリットを説明する模式図である。 特許文献1に代表される従来技術における複数の冷却水循環路の形成態様を示す模式図である。
本発明の第1の発明に係る高炉用羽口は、根元から先端への貫通孔を形成する内筒と、
内筒の外側に設けられ、内筒との間に水路用空間を形成する外筒と、
水路用空間を、内側である第1層冷却水路と外側である第2層冷却水路とに分割する分離壁と、
第1層冷却水路に冷却水を供給する第1供給口と、
第1層冷却水路を循環した冷却水を排出する第1排出口と、
第2層冷却水路に冷却水を供給する第2供給口と、
第2層冷却水路を循環した冷却水を排出する第2排出口と、を備え、
内筒と外筒とは先端で連結しており、
分離壁は、内側である内筒の表面に向けて突出する単数または複数の内側突起と、外側である外筒の内面に向けて突出する単数または複数の外側突起と、を有し、
内側突起は、内筒の表面と密着し、外側突起は外筒の内面と密着して、内側である第1層冷却水路と、外側である第2層冷却水路とが設けられ、
第1層冷却水路は、第1供給口から供給された冷却水を、内側において、第1排出口まで循環させ、
第2層冷却水路は、第2供給口から供給された冷却水を、第1冷却水路の外側において、第2排出口まで循環させる。
この構成により、断面係数が増加した分離壁により、内側と外側の水路が形成できる。この分離壁は、断面係数が大きいことで、構造上の強度を大きくすることができ、外筒が破損した場合でも、熱応力の上昇を抑えることが可能で、高い耐久性を実現できる。
本発明の第2の発明に係る高炉用羽口では、第1の発明に加えて、第1層冷却水路および第2層冷却水路は、内筒と外筒の間を、スパイラル状または円輪状に形成され、第2層冷却水路は、第1層冷却水路の外側を循環する。
この構成により、高炉用羽口の本体を、効率的かつ全体的に冷却できる。
本発明の第3の発明に係る高炉用羽口では、第1または第2の発明に加えて、分離壁は、内側突起と外側突起と一体である。
この構成により、分離壁の断面係数が増加して、耐久性を高めることができる。
本発明の第4の発明に係る高炉用羽口では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、内筒、外筒および分離壁の接続部分の少なくとも一部が溶接されることで、
内側突起と内筒の表面とが密着し、外側突起と外筒の内面とが密着する。
この構成により、羽口全体としての一体性が実現できる。
本発明の第5の発明に係る高炉用羽口では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、内筒と分離壁とが一体であり、内側突起と内筒とは一体である。
この構成により、製造コストが低下し、構造強度が向上する。結果として、羽口の耐久性が上がる。
本発明の第6の発明に係る高炉用羽口では、第5の発明に加えて、内筒と分離壁は、鋳物として一体である。
この構成により、一体構造を確実に実現できる。
本発明の第7の発明に係る高炉用羽口では、第5の発明に加えて、外側突起と外筒の内面のみが、密着している。
この構成により、密着箇所が少なくなり、分離壁および冷却水路の構造強度が向上する。
本発明の第8の発明に係る高炉用羽口では、第1から第7のいずれかの発明に加えて、第1層冷却水路および第2層冷却水路以外に、第3層冷却水路が更に設けられる。
この構成により、冷却性能が更に高まる。また冷却水路の破損が生じた場合でも、対応力が高まる。
本発明の第9の発明に係る高炉用羽口では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、第1供給口、第1排出口、第2供給口および第2排出口は、内筒と外筒との間の根元側の面に設けられる。
この構成により、冷却水の供給と排出が容易となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
(全体概要)
図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態1における高炉用羽口の全体概要を説明する。図1は、本発明の実施の形態1における高炉用羽口の写真である。発明者が実際に製作した高炉用羽口1の外観を斜視状態で撮像した写真である。図1の写真で示されるように、高炉用羽口1は、全体として筒状の形態を有している。この筒状の形態を有することで、高炉用羽口1は、高炉の外壁からその一部を挿入することができる。
図2は、本発明の実施の形態1における高炉用羽口の側断面図である。図2は、高炉用羽口1を側面から見た状態であり、内部構造が分かるように、側面方向の断面図を示している。図3は、本発明の実施の形態1における高炉用羽口の正面図である。図3は、高炉用羽口1の根元側である正面から見た状態を示している。
図2において、左側が高炉用羽口1の根元(正面方向)であり、右側が高炉用羽口1の先端である。高炉用羽口1は、内筒3、外筒4、分離壁6、第1供給口71、第1排出口72、第2供給口81、第2排出口82と、を備える。
内筒3は、根元から先端への貫通孔2を形成する。図2においては、先端の方向に沿って貫通孔2が形成されている。高炉用羽口1が高炉に挿入されると、この貫通孔2を通じて、熱風や微粉炭などが高炉に投入される。
外筒4は、内筒3の外側に設けられ、内筒3との間に水路用空間5を形成する。図2においては、水路用空間5が第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とに分離された状態が示されているが、水路用空間5は、この分離の有無にかかわらず、内筒3と外筒4との間に形成される空間を示す。すなわち、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とを含んだ空間が、水路用空間5である。この水路用空間5が、分離壁6で分離されて、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とが形成される。
分離壁6は、水路用空間5に設けられる。この水路用空間5に設けられて、上述の通り、水路用空間5を、内側である第1層冷却水路7と外側である第2層冷却水路8とに分離する。
第1供給口71は、第1層冷却水路7に冷却水を供給する。第1排出口72は、第1層冷却水路7を循環した冷却水を排出する。すなわち、第1供給口71から第1排出口72までは、第1層冷却水路7を介して接続している。
第2供給口81は、第2層冷却水路8に冷却水を供給する。第2排出口82は、第2層冷却水路8を循環した冷却水を排出する。すなわち、第2供給口81から第2排出口82までは、第2層冷却水路8を介して接続している。これらの循環系統によって、冷却水が、高炉用羽口1の構造体内部を循環する。
図3は、この第1供給口71、第1排出口72、第2供給口81、第2排出口82までを示している。図3では、高炉用羽口1の正面に、これら第1供給口71〜第2排出口82が設けられている状態が示されている。冷却水の供給や排出を行うことから、高炉用羽口1の正面にこれらが設けられることは好適である。もちろん、底面以外に設けられることを排除するものではない。
内筒3と外筒4とは、図2に示されるように、先端で接続している。先端で接続することで、水路用空間5が閉じられた形態となる。水路用空間5が閉じられた空間となることで、分離壁6で分離されて形成される第1層冷却水路7と第2層冷却水路8も、供給口と排出口を除いて閉じられた水路となる。加えて、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とは、分離された水路となる。
分離壁6、内側である内筒3の表面に向けて突出する単数または複数の内側突起61と、外側である外筒4の内面に向けて突出する単数または複数の外側突起62とを、有する。図2には、この内側突起61と外側突起62とが示されている。
内側突起61は、内側である内筒3の表面と密着する。外側突起62は、外側である外筒4の内面と密着する。これらの密着により、分離壁6が水路用空間5を、内側と外側とに分離して、内側の第1層冷却水路7と外側の第2層冷却水路8が、形成される。
このとき、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とは、独立している。第1層冷却水路7は、第1供給口71から供給された冷却水を、第1排出口72まで循環させ、第2層冷却水路8は、第2供給口81から供給された冷却水を、第2排出口82まで循環させる。それぞれは、独立しているので、冷却水が混じることが無い。
それぞれの冷却水路は、冷却水の循環によって、高炉用羽口1を冷却して、高炉に挿入されて使用される際の熱的な影響を軽減する。また、内側に第1層冷却水路7が設けられ、外側に第2層冷却水路8が設けられるので、それぞれが冷却を行える。加えて、外側である第2層冷却水路8が損傷を受けても、内側の第1層冷却水路7が残って、冷却を継続できる。
また、分離壁6は、内側への内側突起61と外側への外側突起62とによって、一つの部材である分離壁6で、内側の第1層冷却水路と外側の第2層冷却水路とを形成できる。分離壁6の断面積が増加して、強度が向上する。
また、分離壁6が、内側と外側に向けて突起を備えて、内側の内筒3と外側の外筒4とを支えるので、内側への応力と外側への応力とのバランスを、分離壁6が取りやすくなる。このバランスによって、やはり、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8の形状を維持することができる。
(各部の詳細)
各部の詳細について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における高炉用羽口の第1層冷却水路8の内部展開図である。図4は、図2のA−Aでの展開図を示している。図4に示される通り、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8は、水路用空間5を、スパイラル状もしくは円輪状に形成される。第2層冷却水路8は、第1層冷却水路7の外側を循環する。
図5は、本発明の実施の形態1における高炉用羽口の第2層冷却水路7の内部展開図である。図5は、図2のB−Bでの展開図を示している。図5も同じように第1層冷却水路7が、スパイラルまたは円輪状に形成されていることを示している。
このように、内側を第1層冷却水路7が循環し、その外側を第2層冷却水路8が循環している。
分離壁6は、内側突起61と外側突起62と一体である。この一体形成によって、分離壁6そのものには(突起の先端を除いて)密着部分が生じない。この結果、分離壁6は、その内側と外側に第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とを構成する際には、内筒と外筒とに密着するだけである。
図2に示されるように、分離壁6は、内側突起61と外側突起62を備えている。内側突起61は、内筒3の表面に密着する。外側突起62は、外筒4の内面に密着する。内筒3と外筒4とは、溶接によって接続しており、この接続によって、密着が確実になされる。
このような構造を持つことで、実施の形態1における高炉用羽口1は、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とを形成できる。
(従来技術に比したメリット1)
このような構造を有する実施の形態1における高炉用羽口1の従来技術に比したメリットを説明する。図6は、本発明の実施の形態1における従来技術との比較を示す模式図である。図6の上には、従来技術での分離壁が示されており、図6の下には、実施の形態1の高炉用羽口1の分離壁6が示されている。従来技術では、一層ずつ部材を重ねていくことで、冷却水路を1層ずつ形成している。このような構造のために、図6の上のように、水路を形成する部材である分離壁は、外側突起のみを有する。
これに対して、実施の形態1の高炉用羽口1での分離壁6は、内側突起61と外側突起62とを備える。図6の下側に示すとおりである。
すなわち、実施の形態1における分離壁6の方が、従来技術の分離壁よりもその断面積が大きくなる。突起物である内側突起61が増えていることで、断面積が増加するからである。
断面積が増加すると、断面係数が増加する。部材に曲げ作用が働く場合には、応力は断面係数で計算される。断面係数が大きくなると応力は小さくなる。すなわち、単位面積当たりに加わる力は小さくなり、結果として部材の負担が減少する。
このような断面積の増加による断面係数の増加によって、分離壁6は、従来技術の分離壁となる部材よりも耐久性が高くなる。結果として、熱的応力に対して従来技術よりも強くなる。
(従来技術に比したメリット2)
図7は、本発明の実施の形態1における従来技術に比したメリットを説明する模式図である。図7の上は、従来技術における外筒が破損した後の状態を示しており、図7の下は、実施の形態1における外筒が破損した後の状態を示している。
上述したように、高炉用羽口は、高炉に挿入されて使用される。このため、高炉用羽口には、機械的摩耗や熱的応力が加わり、非常な負担が加わることになる。この機械的摩耗や熱的応力が加わると、高炉用羽口の外側である外筒が破損してしまうことがある。図7は、この外筒が破損した後の状態を示している。
外筒と分離壁との間には、外側の冷却水路(第2層冷却水路8)がある。外筒が破損すると、この外側の冷却水路が露出してしまう。このとき、分離壁の内側に、内側の冷却水路(第1層冷却水路7)が存在する。外側の冷却水路が露出しても、分離壁が内側の冷却水路の外壁となって、内側の冷却水路の機能が維持されることが望ましい。
しかしながら、従来技術では、分離壁は外側に向けた突起のみで、外側の分離壁と密着しているだけである。このため、図7の上に示されるように、密着しているだけの内側の冷却水路の突起と外側の分離壁との間から、内側の冷却水路から水が漏れてしまうことになる。突起と分離壁の密着の隙間から水が漏れてしまうからである。
これに対して、実施の形態1の分離壁は、外側突起62と内側突起61とを備えている。外筒4が破損して第2層冷却水路8が露出しても、露出した領域と第1層冷却水路7との間には、密着部分は存在しない。分離壁6が一体であるからである。
この結果、例えば図7の下側のように外側突起62の一部が破損しても、密着部分に繋がることがない。この結果、第1層冷却水路7の水が漏水することがない。漏水することが無ければ、高炉に悪影響を生じさせず、第1層冷却水路7の機能の維持も図られる。
この点も、実施の形態1における高炉用羽口1の従来技術に対するメリット(優位性)である。
以上、実施の形態1における高炉用羽口1は、従来技術に比較して、高い耐久性や破損後にも高い機能維持を実現できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、内筒と分離壁とが一体形成である高炉用羽口について説明する。図8は、本発明の実施の形態2における高炉用羽口の側断面図である。図2と同じ位置における断面図を示している。
実施の形態2の高炉用羽口1は、実施の形態1の高炉用羽口1と同じ要素を備えているが、内筒3と分離壁6とが、一体である。図8でも、内筒3と分離壁6とが、一体であることが示されている。一体とは、内筒3と分離壁6とが、一体で形成されている。例えば、一つの部材として製造されて、内筒3と分離壁6とが一体として形成されればよい。このとき、鋳物として、内筒3と分離壁6とが一体で形成されればよい。
このように、実施の形態2では、内筒3と分離壁6とが一体である。
内筒3と一体であるが、分離壁6としての要素として把握されればよく、2つを別の要素名として定義していることが、一体であることを除く意図はない。
分離壁6は、実施の形態1で説明したように、内側突起61と外側突起62とを備える。ここで、内側突起61は、内筒3と一体であるので、実施の形態1のように、内筒の表面と密着するような組み合わせ部分が生じない。内側突起61は、そのまま内筒3と一体の構造体である。
外側突起62は、分離壁6の外側に向けて突出している。この外側突起62が外側に向けて突出していることは、実施の形態1の場合と同じである。外側突起62は、外筒4にむけて突出しており、外筒4の内面と密着する。一方で、内側突起61は、内筒3と一体であるので、密着などの組み合わせは生じない。
このように、第1層冷却水路7は、一体である内筒3と分離壁6とによって形成される。一体であるので、第1層冷却水路7は、一体の部材の空隙によって形成される。第2層冷却水路8は、分離壁6と外筒4とによって形成される。分離壁6の外側突起62と外筒4の内面とは密着しており、この密着による組み合わせで、第2層冷却水路8が形成される。
図8は、このような構造を示している。
第1層冷却水路7と第2層冷却水路8は、実施の形態1と同じく、スパイラル状もしくは円輪状である。このような形態であることで、高炉用羽口1の全体を万遍なく冷却できるようになる。
また、第1供給口71から第1排出口72までを、第1層冷却水路7を通じて冷却水が循環し、第2供給口81から第2排出口82までを、第2層冷却水路8を通じて冷却水が循環することは、実施の形態1と同じである。この冷却によって、高炉用羽口1の機械的摩耗や熱的応力に対する対応がなされる。
(従来技術に比したメリット1)
図8に示される通り、分離壁6と内筒3とが一体である。この一体であることにより、高炉用羽口1の製造コストが低下するメリットがある。従来技術では、図8と同じような内側の第1層冷却水路と外側の第2層冷却水路を形成するためには、内筒、内部部材、外筒の3つの異なる部材を組み合わせて製造する必要があった。これに対して、実施の形態2における高炉用羽口1では、分離壁6が一体となっている内筒3と外筒4の2つの部材を組み合わせるだけで済む。
このため、従来技術に比して、製造コストが低くなるとのメリットがある。
(従来技術に比したメリット2)
図9は、本発明の実施の形態2における従来技術に対するメリットを説明する模式図である。図9は、図7と同じように外筒が破損して、第2層冷却水路が露出した状態を示している。図9の上は、従来技術の羽口で、外筒が破損して外側の冷却水路が露出した状態を示している。図9の下は、実施の形態2の高炉用羽口1で、外筒4が破損して第2層冷却水路8が露出した状態を示している。
従来技術では、図7で説明したように、内側の冷却水路と分離壁とが密着した組み合わせ状態を有しているので、この組み合わせ部分において突起と分離壁の密着の間に隙間が生じてしまい、分離壁の密着部が破損したときは、内側の冷却水路から水が漏れてしまう。密着部の一部が破損した場合には、このような漏水が生じてしまう。
これに対して、実施の形態2の高炉用羽口1では、内側の第1層冷却水路7は、一体の部材である内筒3と分離壁6とによって形成されている。このため、第2層冷却水路8が露出しても、第1層冷却水路7が外部と繋がる部分が生じない。結果、第1層冷却水路7からの漏水が生じない。漏水が生じないことで、第2層冷却水路8が露出した後で、第1層冷却水路7の機能が維持される。漏水による高炉への悪影響も低減できる。
このように、分離壁6と内筒3とが一体である実施の形態2の高炉用羽口1は、外筒4の破損後でも、機能の維持を図ることができるメリットがある。
(従来技術に比したメリット3)
図10は、本発明の実施の形態2における従来技術に対するメリットを説明する模式図である。図10は、分離壁とこれと一体である部材の側面を示している。図10の上は、従来技術の分離壁としての部材を示しており、図10の下は、実施の形態2における分離壁とこれと一体である内筒3とを示している。図6を用いて説明したように、実施の形態2の分離壁6は、その断面積が大きい。特に内筒3と一体であることで、全体としての断面積が大きくなる。
断面積が大きいことで、断面係数も上昇して、構造上の応力が小さくなり部材としての耐久性が向上する。この耐久性の向上によって、高炉用羽口1の耐久性も高くなる。
また、分離壁6が内筒3と一体であることで、内側突起61と内筒3との密着部分が無くなる。すなわち、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とを形成する部材において、密着部分が少なくなる。密着部分が少なくなることで、構造強度も高くなる。
構造強度が高くなることで、当然ながら、高炉用羽口1の分離壁にかかる応力が下がり、熱応力に対する強度が高くなるメリットがある。
(従来技術に比したメリット4)
図11は、本発明の実施の形態2における従来技術に対するメリットを説明する模式図である。図11は、従来技術と実施の形態2の高炉用羽口の溶接個所の数を比較している。図11の上は、従来技術の冷却水路を形成するための部材の溶接個所を示しており、図11の下は、実施の形態2における冷却水路を形成するための部材の溶接個所を示している。
従来技術では、内側の冷却水路と外側の冷却水路を形成するために、内筒、分離壁、外筒の3つの部材を組み合わせる必要がある。外筒と内筒とを固定するために溶接1、外筒と分離壁(内筒を介して)とを固定するために溶接2の2か所の溶接が必要である。加えて分離壁と内筒を固定するために溶接3、溶接4の2か所の溶接が必要である。
この結果、溶接個所は4カ所が必要である。
これに対して、実施の形態2の高炉用羽口1では、内筒3と分離壁6とが一体であることで、内筒3と外筒4とを固定的に接続する溶接1と溶接2の2か所の溶接で済む。すなわち、2か所の溶接個所で済み、従来技術よりも少なくて済む。
溶接個所が少ないことで、第1層冷却水路7と第2層冷却水路8とを形成する構造体の構造強度が向上する。また、高炉用羽口1そのものの構造強度も向上する。これらの結果、高炉用羽口1の強度が高まるメリットがある。
羽口は、高炉に挿入されて使用される。このため、溶接1の溶接部分は、高炉内の熱によって温度上昇し易い状態になる。溶接2、溶接3の溶接部分には、高炉用羽口1の中心の熱風からの熱を受ける状態にある。溶接4の溶接部分には、外筒が破損して分離壁が露出したとき高炉内の熱によって温度上昇し易い状態になる。
ここで、溶接部は、羽口の本体部分よりも熱伝導率が低い。熱伝導率が低いことは、外部からの熱によって軟化しやすく劣化や破損に繋がりやすい。すなわち、羽口本体よりも溶接部は熱に対して弱い。このため、溶接個所が多いことは、羽口の耐久性としては好ましくない。言い換えれば、実施の形態2の羽口1は、溶接個所が少ないことで、使用における熱劣化に対して強い。
溶接個所が温度上昇し易いということは、溶接部分が軟化あるいは強度低下して機械的摩耗や熱による破損、また機械的破損を生じうる状態を示している。
溶接個所が多い従来技術では、この熱による溶接部分の損傷が羽口の強度や耐久性を減じる問題がある。これに対して、実施の形態2の高炉用羽口1は、溶接個所が少ないことで、このような問題も低減できる。
このように、溶接個所が少ないとのメリットを、実施の形態2の高炉用羽口1は、有している。
以上のように、実施の形態2の高炉用羽口1は、内筒3と分離壁6とを一体とすることにより、構造的熱応力に対する強度を高めることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、他の工夫について説明する。
(第2層冷却水路の外側の冷却水路)
実施の形態1、2では、内側の第1層冷却水路7と外側の第2層冷却水路8を説明した。この第1層冷却水路および第2層冷却水路以外に、第3層冷却水路が更に設けられることも好適である。例えば、分離壁6の外側に更に分離壁が備わることで、第2層冷却水路8の外側に、第3層冷却水路が形成されればよい。冷却水路の層が増加することで、冷却能力の向上や外層の破損時に対する対応力の向上といったメリットがある。
あるいは、分離壁6の構造によって、第1層冷却水路の内側に、第3層冷却水路阿形成されてもよい。
また、第3層冷却水路だけでなく、その外側の冷却水路が更に設けられてもよい。この場合には、第4層、第5層との冷却水路が形成されてもよい。
(第1供給口〜第2排出口)
図3のように、第1供給口71、第1排出口72、第2供給口81、第2排出口82のそれぞれは、高炉用羽口1の根元側正面に設けられれば良い。根元正面に設けられることで、冷却水の供給や排出が容易となるからである。
あるいは、第1供給口71〜第2排出口82の少なくとも一部が、高炉用羽口の側面に設けられてもよい。側面に設けられて、冷却水の供給や排出が行われればよい。
なお、実施の形態1〜3で説明された高炉用羽口は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 高炉用羽口
2 貫通孔
3 内筒
4 外筒
5 水路用空間
6 分離壁
7 第1層冷却水路
8 第2層冷却水路

Claims (9)

  1. 根元から先端への貫通孔を形成する内筒と、
    前記内筒の外側に設けられ、前記内筒との間に水路用空間を形成する外筒と、
    前記水路用空間を、内側である第1層冷却水路と外側である第2層冷却水路とに分割する分離壁と、
    前記第1層冷却水路に冷却水を供給する第1供給口と、
    前記第1層冷却水路を循環した冷却水を排出する第1排出口と、
    前記第2層冷却水路に冷却水を供給する第2供給口と、
    前記第2層冷却水路を循環した冷却水を排出する第2排出口と、を備え、
    前記内筒と前記外筒とは先端で連結しており、
    前記分離壁は、内側である内筒の表面に向けて突出する単数または複数の内側突起と、外側である外筒の内面に向けて突出する単数または複数の外側突起と、を有し、
    前記内側突起は、前記内筒の表面と密着し、前記外側突起は前記外筒の内面と密着して、内側である前記第1層冷却水路と、外側である第2層冷却水路とが設けられ、
    前記第1層冷却水路は、前記第1供給口から供給された冷却水を、内側において、前記第1排出口まで循環させ、
    前記第2層冷却水路は、前記第2供給口から供給された冷却水を、前記第1冷却水路の外側において、前記第2排出口まで循環させる高炉用羽口。
  2. 前記第1層冷却水路および前記第2層冷却水路は、前記内筒と前記外筒の間を、スパイラル状または円輪状に形成され、
    前記第2層冷却水路は、前記第1層冷却水路の外側を循環する、請求項1記載の高炉用羽口。
  3. 前記分離壁は、前記内側突起と前記外側突起と一体である、請求項1または2記載の高炉用羽口。
  4. 前記内筒、前記外筒および前記分離壁の接続部分の少なくとも一部が溶接されることで、
    前記内側突起と前記内筒の表面とが密着し、前記外側突起と前記外筒の内面とが密着する、請求項1から3のいずれか記載の高炉用羽口。
  5. 前記内筒と前記分離壁とが一体であり、前記内側突起と前記内筒とは一体である、請求項1から3のいずれか記載の高炉用羽口。
  6. 前記内筒と前記分離壁は、鋳物として一体である、請求項5記載の高炉用羽口。
  7. 前記外側突起と前記外筒の内面のみが、密着している、請求項5記載の高炉用羽口。
  8. 前記第1層冷却水路および前記第2層冷却水路以外に、第3層冷却水路が更に設けられる、請求項1から7のいずれか記載の高炉用羽口。
  9. 前記第1供給口、前記第1排出口、前記第2供給口および前記第2排出口は、前記内筒と前記外筒との間の根元側の面に設けられる、請求項1から8のいずれか記載の高炉用羽口。
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