JP2018199654A - 有害物質除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体を含有する組成物を用いることで、有害物質を侵入させずに捕捉することのできる非常に簡便な有害物質除去方法を提供する。【解決手段】(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体、(b)水、及び(c)多価アルコールを含有する組成物を有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に塗布することで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉する。また、前記組成物を乾燥させ膜状に形成したフィルムF1,F2,F3をフィルターとして用いて有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉する。【選択図】図2

Description

本発明は、大気中のPM2.5や喫煙時において煙草から発生する有害物質、例えばカルボニル類やニコチン、活性酸素、窒素化合物等を効果的に除去し得る有害物質除去方法に関する。
従来、環境汚染の一因となっている空気中の有害物質、有害微生物等を除去する方法としてハニカム、多孔性セラミックス、ガラス繊維若しくは金属繊維又は炭素繊維に担持した再生セルロース、木材パルプ、おがくず、椰子がら、石炭、フェノール、合成繊維等の原料から作製した粒状、粉末又は繊維状活性炭素材やゼオライトを主体としたフィルターが使用され、これらの材料はある程度有効であることが知られている。また、タバコ含有有害物質除去剤としては、メントール、アスコルビン酸、グルチミン、コンフリー粉末、ベレルオキシアンナオキシン、ステアリン酸、ベルトール、グローブアニリン、レシチン、安息香酸、ワニリンを混合してなるものが知られている(特許文献1参照)。有害物質等を除去するその他の手段として、特許文献2は、光触媒作用を有する機能性粉末(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等)が活性炭素繊維に担持されていることを特徴とする光触媒を利用した空気清浄フィルターを開示し、また一方で、喫煙によりタバコから発生する有害物質の除去手段として、特許文献3は、少なくともCaO、B23、SiO2、及びAl23で構成された多孔質ガラスを含むたばこ煙用フィルターを開示している。
ところで、近年において増大するPM2.5などの大気汚染、また喫煙による健康被害がさらに注目されるようになっており、これまで以上に大気汚染物質等が効果的に除去される簡便で安全な方法を望む声が多くなっている。
しかしながら、上述の空気中の有害物質、有害微生物等を除去し得るフィルターをエアコン、ファンヒーター、空気清浄機、電気掃除機、ドライヤー等種々の電気・電子機器に使用する場合においては、室内の埃や塵を除去する効果は有するものの、フィルターの目詰まりなどメンテナンスが必要であるため簡便とは言い難い。
また、大気汚染物質等の外的刺激による健康被害の内、皮膚へのダメージを防止又は抑制することのできるアンチポリューション化粧料も注目を集めている。従来は、油性の被膜剤を配合して肌を密に被覆する化粧料などが提案されていたが、刺激原因物質を肌に付着させないという側面では有効であるものの、緊密な膜で肌を被覆するために使用感触が悪く、全ての刺激原因物質に対して有効であるか否かは不明であった。その他のアンチポリューション化粧料として特許文献4は、重金属をキレートするキレート化剤とスフィンゴリピドとを配合したことを特徴とした大気汚染物質に含まれる重金属から皮膚又は毛髪を保護するための組成物(化粧料)が記載されており、特許文献5には、ラン科シラン属植物の抽出物を配合した皮膚・毛髪保護剤が記載されており、当該抽出物の抗酸化作用に基づいて刺激物質による悪影響を緩和しようとするものである。
特に最近になって、PM2.5中や紫外線、タバコ煙中において活性酸素(フリーラジカル)が発生し、活性酸素の細胞内での反応の蓄積が老化につながり、この酸化ストレスで、皮膚角層のケラチンがカルボニル化されることが明らかになった(非特許文献1)。ケラチンは本来水分子を多く取り込んでいるが、カルボニル化されることによって水分子を排除してしまい、カルボニル化された後のケラチンは水分子を取り込むことができなくなり、さらにこのことが皮膚を乾燥させ、透明性や柔軟性、弾力性を失う事に繋がり、皮膚の外観を損なう事が知られている(非特許文献2、特許文献6)。そこで、特許文献7のように紫外線を含む様々な外的刺激から肌を有効に保護することを目的としたメタケイ酸アルミン酸マグネシウムと紫外線防御剤を含有したスキンケア化粧料が開示されてきている。
近年、淡水性藍藻類スイゼンジノリを由来とする多糖体は、その抽出方法が、北陸先端大学の金子らにより開発され、化粧料や、医薬品などへの応用が検討されている(特許文献8)。その理由は、その保湿効果や皮膜形成能、正、負の両イオンを分子内に待つことによる希少金属イオンの吸着効果などによるものである。さらには、このスイゼンジノリから抽出される多糖体が、超高分子量(金子らの測定では、重量平均分子量約10,000,000以上)であるにもかかわらず、水溶性であり、美容液や、化粧水への配合が可能であるため、ヒアルロン酸系化合物と同様に基礎化粧料用成分として期待される取り扱いやすい素材であることによる(非特許文献3,4)。特に最近の研究では、スイゼンジノリ多糖体水溶液をシート化したものを用いると、シート外への水分蒸散とシート内への化学物質の侵入を抑制することが明らかになっており、天然の保護シートへの応用が実現できる可能性が非常に高まっている(非特許文献5)。なお、本出願人は、スイゼンジノリ多糖体含有組成物を既に提案している(特許文献9)。
特公昭62−44910号公報 特開2002−355299号公報 特開2001−95552号公報 特開2004−244423号公報 特開2004−262894号公報 特開2006−349372号公報 WO2014/136993号公報 特許第4066443号公報 特開2014−152170号公報
Jens J. Thiele et al., THE JOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGY, Vol.113, No.3, 1999年, p.335, 339 Ichiro Iwai et al., J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn., Vol.42, No.1, 2008年, p.16-21 M.K.Okajima,et.al、Macromolecules、42、3057(2009) M.K.Okajima,et.al、Langmuir、25(15)、8528、(2009) 正木 仁「機能性化粧品素材 ―素材開発と安全性―」 112−117頁(2016)
本発明は、前述のような問題点等に鑑みてなされたもので、淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体を含有する組成物を用いることで、有害物質を侵入させずに捕捉することのできる非常に簡便な有害物質除去方法を提供するものである。
前記目的を達成するために、本発明者らは鋭意検討した結果、淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体が水分蒸散と化学物質侵入の抑制に効果的であることから(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体、(b)水、及び(c)多価アルコールを含有する組成物又は当該組成物の乾燥物又は当該組成物で表面処理した粉体を用いることで、有害物質を捕捉できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、第1発明による有害物質除去方法は、
有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉し、皮膚を該有害物質から防御する有害物質除去方法であって、以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物を有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に塗布することで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉することを特徴とするものである。
(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
(b)水
(c)多価アルコール
第2発明による有害物質除去方法は、
有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉し、皮膚を該有害物質から防御する有害物質除去方法であって、以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物を乾燥させ膜状に形成したフィルムを有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に貼り付けることで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉することを特徴とするものである。
(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
(b)水
(c)多価アルコール
第3発明による有害物質除去方法は、
有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉し、皮膚を該有害物質から防御する有害物質除去方法であって、以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物で表面処理した粉体を有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に塗布することで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉することを特徴とするものである。
(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
(b)水
(c)多価アルコール
第4発明による有害物質除去方法は、
以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物を乾燥させ膜状に形成したフィルムをフィルターとして用いて有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉することを特徴とするものである。
(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
(b)水
(c)多価アルコール
第5発明による有害物質除去方法は、
以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物で表面処理した粉体をカラム内に充填したものをフィルターとして用いて有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉することを特徴とするものである。
(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
(b)水
(c)多価アルコール
本発明の有害物質除去方法によれば、淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体、水及び/又は多価アルコールが含有されてなる組成物、その乾燥物、又は該組成物で表面処理された粉体を有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部位に塗布するだけで有害物質を侵入させずに捕捉できるもので、天然物多糖類であるため刺激もなく必要であれば水ですぐに洗い流すことができ、また油剤を用いたときのようなべたつき感がなく、非常に簡便であるという効果を奏する。更に上記組成物の乾燥物又は上記組成物で表面処理された粉体をフィルターとして用いれば有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉できる。
本発明に係る組成物を肌へ塗布した時のカルボニル化タンパクレベルの測定結果を示すグラフである。 有害物質除去装置を示す図である。 本発明に係る組成物を用いたフィルターの有害物質除去装置による煙草主流煙中有害物質除去の測定結果を示すグラフである。 本発明に係る組成物を乾燥させたフィルムを用いた有害物質除去装置による煙草主流煙中有害物質除去の測定結果を示すグラフである。 表面処理粉体フィルムを用いた有害物質除去装置による煙草主流煙中有害物質除去の測定結果を示すグラフである。
次に、本発明による有害物質除去方法の具体的な実施の形態について説明する。
本発明の組成物で用いる(a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体は、特許文献8に記載の方法にて抽出されたものであって、ヘキソース構造をもつ糖構造体及びペントース構造を持つ糖構造体がα−グリコシド結合又はβ−グリコシド結合により直鎖状又は分岐鎖状に連結した糖鎖ユニットの繰り返し構造を持ち、前記糖鎖ユニットが糖構造体として乳酸化された硫酸化糖を含み、かつ、前記糖鎖ユニットにおいては、水酸基100個あたり2.7個以上の水酸基が硫酸化され、あるいは全元素中で硫黄元素が1.5質量%以上を占めることを特徴としている。
前記スイゼンジノリ多糖体は、水溶液中で棒状(棒状らせん状)の構造をとると考えられている。それは、重量平均分子量が約16,000,000のスイゼンジノリ多糖体水溶液の濃度が、0.2質量%以上で液晶構造をとるためである。液晶構造を確認するためには、所定の濃度で水溶液を調製し、その溶液を直交偏光系で光をあてて観察する。このとき、直交偏光系で光をあてたときに明るく光り、虹色の輝きを確認したとき、液晶構造をとっていると言える。これは、液晶構造による複屈折カラーである。スイゼンジノリ多糖体ではこのように液晶構造が、0.2質量%以上の水溶液で発現するため、その分子は、棒状(棒状らせん状)であると言える。
本発明のゲル状組成物におけるスイゼンジノリ多糖体の配合量は、ゲル状組成物全量中に0.01〜10質量%(以下、単に「%」という。)である。
本発明の組成物で用いる(c)多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、デカグリセリン等のポリグリセリン類、グリセリンモノパルミチルエーテル(キミルアルコール)、グリセリンモノステアリルエーテル(バチルアルコール)、グリセリンモノオレイルエーテル(セラキルアルコール)等のグリセリンモノエーテル類が挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いることができる。特に好ましくは、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコ−ル、グリセリンが用いられる。
本発明の組成物における多価アルコールの配合量は、組成物の形状によって適宜設定されるものであるが、例えば0.1%以上80%以下であり、2%以上50%以下であると良い。
本発明の組成物に、防腐剤、香料、保湿剤、紫外線吸収剤、塩類、溶媒、樹脂、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の各種成分を、本発明の目的を損なわない範囲で使用することができる。
スイゼンジノリ多糖体を粉体表面に被覆処理する方法としては次のようなものである(特開2013−82649号公報参照)。まず、ホモジナイザー等の分散機を用い、スイゼンジノリ多糖体を溶液中に溶解させる。次いで、攪拌機を用いてスイゼンジノリ多糖体溶解液と粉体とを均一に攪拌する。該粘性溶液を凍結乾燥し、衝撃式粉砕機(ハンマーミル)にて粉砕を行った後、自動篩機等を用いて分粒するか、もしくは、粘性スラリーに熱をかけて攪拌しながら噴霧乾燥機槽内に送り、噴霧乾燥した後、自動篩機等を用いて分粒することで、目的とするスイゼンジノリ多糖体被覆処理粉体を得る。
スイゼンジノリ多糖体の粉体への表面処理量は、その表面処理される粉体の粒子径及び比表面積にもよるが、粉体の質量に対して0.1〜0.5質量%の範囲にあるのが好ましい。0.1質量%未満では本発明の効果を奏しない場合があり、0.5質量%を超えると製造工程におけるハンドリングが困難になるため、好ましくない。
本発明における組成物にて被覆される粉体には、さらに各種の表面処理、例えば従来公知の表面処理が行われても構わない。この表面処理の例としては、フッ素化合物処理(パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理等)、シリコーン処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理等)、シリコーン樹脂処理(トリメチルシロキシケイ酸処理等)、ペンダント処理(気相法シリコーン処理後にアルキル鎖などを付加する方法)、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、アルミニウムカップリング処理、シラン処理(アルキル化シランやアルキル化シラザン処理等)、油剤処理、N‐アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理(ステアリン酸塩やミリスチン酸塩処理等)、アクリル樹脂処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等が挙げられる。また、これらの処理は複数組み合わせて用いることも可能である。
本発明における組成物にて被覆される粉体は、通常、化粧料や医薬品、医薬用品、食品等に用いられる油剤、界面活性剤、顔料、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、樹脂、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の各種成分と、本発明の目的を損なわない範囲で組み合わせて使用することができる。
本発明の組成物は、加熱撹拌混合すれば製造することができ、例えば医薬品、医療用品、化粧品、食品等の分野にも応用することができる。また、上記の方法で得られた組成物を室温以上160℃以下で過剰な水分を蒸散させて得られるフィルム状組成物は、フィルターに応用でき且つそのまま肌に適用すればパップ剤そのものとして応用可能である。さらには、上記の方法で得られた組成物をもちいて粉体を処理して得られた表面処理粉体でも同様の効果が得られ、標的皮膚部分に表面処理粉体を塗布する化粧料、医薬品等への応用又は粉体をカラム等に充填する充填剤としても応用可能である。
次に、本発明による有害物質除去方法の具体的な実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
下記の成分配合の組成物(スキンケア組成物)を下記製法に従って製造した。
<組成物成分(単位:%)>
(1)スイゼンジノリ多糖体(注) 0.05
(2)1,3−ブチレングリコール 10.00
(3)水 89.95
<製法>
上記全成分を室温で混合し、その後、80℃に加温撹拌して溶解、均一化する。その溶液を室温に戻して目的の組成物とした。
(注):特許文献8に記載されている方法によりスイゼンジノリから糖誘導体の抽出を行った。光散乱法により分子量を測定したところ分子量16,000,000であり、同一であることを確認した(実施例2,3におけるスイゼンジノリ多糖体についても同様)。
<スキンケア組成物を塗布した肌のタバコ煙に対する防御効果の確認試験>
実施例1の組成物を男性喫煙者4名に1ヶ月間使用してもらい、使用前後の角層のカルボニル化タンパクレベルの測定を行った。特にタバコの煙が当たるであろう「頬、指、手の甲、唇」に塗布してもらい、テープストリッピング法で採取した。比較として非喫煙者の「頬、指、手の甲、唇」もテープストリッピング法で採取し測定を行った。さらに使用前後の肌状態に関するアンケートに答えてもらった。
<カルボニル化タンパクレベルの評価方法>
テープストリッピングしたテープを一度クラフト粘着テープ(紙製のガムテープ)の非粘着面に移し、ガムテープごと角層付きテープを切り取った。ピンセットを用いてスライドグラスに切り取った角層付きテープのみを貼り付けた。キシレン(Xylene)に一晩つけてセロハンテープの粘着剤のみを溶解し、その後風乾することでスライドグラスに角層細胞のみを転写した。
0.1mol/Lの2-morpholinoethane sulfonic acid-Na(pH5.5)緩衝溶液で 20μmol/Lの濃度になるように調整した蛍光ヒドラジド(fluorescein-5-thiosemi carbazide,Fluka Analytical社製)に上記粘着テープを浸漬させて、カルボニル化された角層タンパク質の当該カルボニル基をラベル化した。蛍光顕微鏡(緑色光)にて取得した蛍光画像データを解析し、細胞面積当たりの蛍光強度を算出して、カルボニルタンパク質レベルとした。その結果を図1に示す。
図1のグラフに示されるように、非喫煙者に比べ、喫煙者は有意にカルボニルタンパクの生成が増加していることが確認された。サクラン保湿液を連続使用した喫煙者の頬、指、手の甲、唇の角層のカルボニルタンパクは、使用前後で有意に低下していることが確認され、また1ヶ月間の使用で非喫煙者よりもそのカルボニルタンパクレベルが低下していた。実施例1のスキンケア組成物はタバコの煙中に含まれる活性酸素等の有害物質の侵入を効果的に防ぎ、かつ肌状態を改善していることが確認できた。
<使用前後のアンケート>
実施例1のスキンケア組成物の塗布前後の肌状態の変化について、乾燥度合、皮脂量について下記の評価方法により、評価を行った。乾燥度合は、変化なしを1、やや改善を2、改善を3、非常に改善を4として評価してもらった。皮脂量については、変化なしを1、やや減少を2、減少を3、非常に減少を4として評価した。その結果を表1に示す。

表1に示すように、実施例1のスキンケア組成物の使用後には乾燥状態の改善と乾燥によって引き起こされる皮脂の過剰分泌が抑制されたという結果が得られた。
<フィルターの煙草煙含有有害物質除去効果の確認>
(実施例2)
実施例1の組成物をバランスディッシュ(44×44×15mm)にいれたメンブレンフィルター(Merck Millipore 0.45μm JH)上に0.5g流し込み、軽く乾燥させ水分を飛ばした半乾状態のフィルムFを調製した。フィルムFを通過した煙草の煙が水にバブリングされる図2に示されるような煙草煙の有害物質除去測定装置を用いて測定した。比較例1として水で濡らしただけのメンブレンフィルターを用いた。
ここで図2に示される煙草有害物質除去装置は、有底円筒状で上部に2つの開口部aを有する容器Aを備え、この容器Aの内部にイオン交換水を入れ、両開口部aにチューブを繋ぎ、一方には火をつけた煙草を装着し、その途中にフィルムFを設置する。もう一方には送風ポンプを繋ぎ、ポンプ側に向かって吸引されていくように装着してなるものである。
そして、チューブにつないだ煙草が1本/5分の速度で吸い終わるようにポンプの流量を調整し、フィルムFを通過した煙草の主流煙がバブリングされた容器A内の水中に含まれる有害物質をGCMS分析により分析した。その結果を図3に示す。
図3のグラフに示されるように、比較例1では検出されている煙草の煙に含まれる有害物質であるニコチン(検出時間14.01分)、アセトアルデヒド(検出時間1.50分)が実施例2のフィルターFを用いた場合ではほとんど検出されておらず、効果的に有害物質を除去していることが分かった。
なお、GCMS分析の分析条件は以下に示すとおりである。
GC−MS装置:Thermo Fisher Scientific社製
GC分析条件
キャリア−ガス:ヘリウム 流量:1mL/min
カラム:TG−5SILMS(0.25mm I.D. × 30m × Film 0.25μm)
カラム温度:40℃(1min)‐5℃/min−80℃‐20℃/min−280℃(3min)(注入口:280℃)
スプリット比:100mL/min(100:1)
サンプル量:1.0μL
GCMS分析条件
イオン化法:EI(70eV)
トランスファーライン温度:300℃
イオン源温度:280℃
ターゲットイオン:Acetoaldehyde m/z:29,43,44
Nicotine m/z:84,133,162
(実施例3)
実施例1の組成物を脱泡し、バランスディッシュ(44×44×15mm)に6g流し込み、40℃で20時間乾燥させて得たフィルムをFとする。実施例2と同様にフィルムFを通過した煙草の煙が水にバブリングされる図1に示されるような煙草煙の有害物質除去測定装置を用いて測定した。比較例2として何もフィルターを設置せずに試験を行った。フィルムを通過した煙草の煙がバブリングされた容器A内の水中に含まれる有害物質をGCMS分析により分析した。その結果を図4に示す。
図4のグラフに示されるように、比較例2では検出されている煙草煙に含まれる有害物質であるニコチン(検出時間14.01分)、アセトアルデヒド(検出時間1.50分)が実施例2のフィルターFを用いた場合ではほとんど検出されておらず、効果的に有害物質を除去していることが分かった。
(実施例4)
本発明の淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体を含む組成物で粉体の表面処理は、特開2013−82649号公報に記載の製造実施例1に記載の方法と同様に行われたものである。スイゼンジノリ多糖体溶解液は、スイゼンジノリ多糖体0.1%と1,3−ブチレングリコール5%、水44.9%とを含んだもので、マイカと1:1で混合して処理を行った。
<表面処理粉体による煙草煙含有有害物質除去効果の確認>
実施例4の表面処理粉体をメンブレンフィルター(Merck Millipore 0.45μm JH)上に0.002gパフにて塗布したものをフィルムFとして調製した。実施例1,2と同様にフィルムFを通過した煙草の主流煙が水にバブリングされる図1に示されるような煙草煙の有害物質除去測定装置を用いて測定した。比較例3として未処理のマイカ塗布したメンブレンフィルターを用いた。フィルムFを通過した煙草の主流煙がバブリングされた容器A内の水中に含まれる有害物質をGCMS分析により分析した。その結果を図5に示す。
図5のグラフに示されるように、比較例3では検出されている煙草煙に含まれる有害物質であるニコチン(検出時間14.01分)、アセトアルデヒド(検出時間1.50分)が実施例4の表面処理粉体を用いたフィルムFの場合ではほとんど検出されておらず、効果的に有害物質を除去していることが分かった。
本発明の有害物質除去方法は、淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体を含むスキンケア組成物を皮膚に塗布するだけで、塗布部位に対する有害物質の侵入を防ぐことができるという簡便性を有している。また該組成物を乾燥させてフィルムにしたものや表面処理粉体などにも同様の効果が認められることから、電気・電子機器で用いるフィルターなどの工業的な用途のみならず化粧料の用途に好適に用いることができるほか、例えば医薬品、医療用品、食品の分野への用途にも用いることができる。

Claims (5)

  1. 有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉し、皮膚を該有害物質から防御する有害物質除去方法であって、以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物を有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に塗布することで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉することを特徴とする有害物質除去方法。
    (a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
    (b)水
    (c)多価アルコール
  2. 有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉し、皮膚を該有害物質から防御する有害物質除去方法であって、以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物を乾燥させ膜状に形成したフィルムを有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に貼り付けることで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉することを特徴とする有害物質除去方法。
    (a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
    (b)水
    (c)多価アルコール
  3. 有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉し、皮膚を該有害物質から防御する有害物質除去方法であって、以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物で表面処理した粉体を有害物質に対する防御が所望される標的皮膚部分に塗布することで、有害物質を標的皮膚部分に侵入させず捕捉することを特徴とする有害物質除去方法。
    (a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
    (b)水
    (c)多価アルコール
  4. 以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物を乾燥させ膜状に形成したフィルムをフィルターとして用いて有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉することを特徴とする有害物質除去方法。
    (a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
    (b)水
    (c)多価アルコール
  5. 以下の成分(a)、(b)及び(c)を含む組成物で表面処理した粉体をカラム内に充填したものをフィルターとして用いて有害物質を含有する気体・粉塵より該有害物質を捕捉することを特徴とする有害物質除去方法。
    (a)淡水性藍藻類であるスイゼンジノリを由来とするスイゼンジノリ多糖体
    (b)水
    (c)多価アルコール

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