JP2018199547A - 搬出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1個毎順次に搬出すべき被搬送物が幅方向寸法、即ち片側縁(UL)と他側縁(BL)との間の長さ、が異なったものに変更された場合に、片側縁規制案内部材と他側縁規制案内部材との少なくとも一方の幅方向装着位置を変更するといった煩雑な手動操作を遂行する必要のない新規の搬出装置を提供すること。【解決手段】片端縁規制案内部材(14)の上面及び片側縁規制案内部材(32)の内面を所定方向に傾斜させる。【選択図】 図8

Description

本発明は、平板状被搬送物、例えば液状洗剤或いはレトルト食品等を収容するためのパウチと称されている包装袋、を1個毎順次に搬出するための搬出装置に関する。
パウチと称されている包装袋の如き平板状被搬送物を1個毎順次に搬出するための従来の搬出装置として、下記特許文献1に開示されている形態の搬出装置及び下記特許文献2に開示されている形態の搬出装置を挙げることができる。
下記特許文献1に開示されている搬出装置は、搬送方向に例えば8乃至10mm程度であるずれ寸法ずつずらして積層配列された多数の被搬送物を搬送する搬送コンベアと、最上位に且つ搬送方向最下流に位置する1個の被搬送物を下方且つ搬送方向上流側に位置する他の被搬送物から分離する分離手段と、分離された1個の被搬送物を所要方向に移動する搬出手段とを具備する。
下記特許文献2に開示されている搬出装置は、多数の被搬送物を積層状態で支持する支持手段と、支持手段の底壁に形成されている搬出開口を通して最下層の被搬送物を支持手段から下方に搬出する搬出手段とを具備する。
特許第5897999号公報 特開2015−221667号公報
上記特許文献1に開示されている形態の搬出装置には、多数の被搬送物を搬送方向にずれ寸法ずつずらしてコンベア上に手動で積層配列することが必要であり、かかる作業が相当煩雑である、ずれ寸法に比較的大きな誤差が発生すると1個ずつ分離することができず2個又はそれ以上の被搬送物を同時に搬出してしまうという事態が発生する傾向がある、コンベア上に多数の被搬送物を積層配列するためにはコンベアの搬送方向長さを相当長くすることが必要である、という問題が存在する。
他方、上記特許文献2に開示されている形態の搬出装置には、支持手段上に積層される被搬送物の数を増大せしめると、被搬送物全体の重量が増大し、従って最下層の被搬送物の下面と支持手段の底壁との摩擦抵抗が増大し、これに起因して搬出開口を通して被搬送物を搬出することが困難になる或いは2個又はそれ以上の被搬送物を同時に搬出してしまう虞がある、という問題が存在する。
上記事実に鑑み、本発明者等は、先に、特願2016−211652の明細書及び図面において、従来の搬出装置に存在する上述したとおりの問題を解決する搬出装置として、支持手段上に多数の被搬送物を所定搬送経路に沿って起立並列配置し、最先端の被搬送物を順次に搬出すると共に1個又は複数個の被搬送物の搬出に応じて並列配置された多数の被搬送物を適宜に搬送方向下流側に移動することができる独特な形態の搬出装置を提案した(以下「先行搬出装置」という)。この先行搬出装置は、多数の平板状被搬送物を所定経路に沿って順次に起立並列配置された状態で支持するための支持手段と、該支持手段上に支持されている多数の被搬送物の最前端の被搬送物に対向して配設され、最前端の被搬送物を保持する保持位置と保持した被搬送物を放出する放出位置との間を移送自在である被搬送物搬出手段と、該支持手段上に支持されている多数の被搬送物を、最前端の被搬送物の搬出に応じて漸次前前方に移動するための移動手段とを具備する。支持手段は、被搬送物の下側縁(片端縁)を案内規制する実質上水平に延在する上面を有する片端縁規制案内部材、被搬送物の片側縁を規制案内する実質上鉛直な内面を有する片側縁規制案内部材を含んでいる。上記した特許出願の図面には図示していないが、上記支持手段は更に被搬送物の他側縁を規制案内する実質上鉛直な内面を有する他側縁規制案内部材が必要であり、起立並列状態で積層された多数の被搬送物は、対向して位置する片側縁規制案内部材の内面と他側縁規制案内部材の内面との間に位置付けられて、片端縁規制案内部材の上面上に載置される。
而して、上記先行搬送装置も充分に満足し得るものではなく、次のとおりの解決すべき問題を有する。1個毎順次に搬出すべき被搬送物が幅方向寸法、即ち片側縁と他側縁との間の長さ、が異なったものに変更された場合には、片側縁規制案内部材と他側縁規制案内部材の少なくとも一方の幅方向装着位置を変更するという比較的煩雑な手動操作を遂行することが必要である。また、かかる手動操作を遂行することで、片側縁規制案内部材と他側縁規制案内部材の少なくとも一方が移動手段に干渉してしまう場合があり、この場合には移動手段の幅方向位置を変更する等、更なる手動操作を遂行する必要がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、1個毎順次に搬出すべき被搬送物が幅方向寸法の異なったものに変更された場合でも、比較的煩雑な手動操作を遂行する必要がない、新規且つ改良された被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置を提供することである。
本発明者等は、更に鋭意検討及び実験を続け、片端縁規制案内部材の上面及び片側縁規制案内部材の内面を所定方向に傾斜させることによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる課題を達成する被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置として、多数の平板状被搬送物を所定経路に沿って順次に起立並列配置された状態で支持するための支持手段と、該支持手段上に支持されている多数の被搬送物の最前端の被搬送物に対向して配設され、最前端の被搬送物を保持する保持位置と保持した被搬送物を放出する放出位置との間を移動自在である被搬送物搬出手段と、該支持手段上に支持されている多数の被搬送物を、最前端の被搬送物の搬出に応じて漸次前方に移動させるための移動手段とを具備し、
該支持手段は、被搬送物の片端縁を規制案内する片端縁規制案内部材と被搬送物の片側縁を規制案内する片側縁規制案内部材とを含み、該片端縁規制案内部材は上方に向かって幅方向外方に傾斜した傾斜上面を規定し、該片側縁規制案内部材は該片端縁規制案内部材に向かって下方に傾斜した傾斜内面を規定する、
ことを特徴とする、被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置が提供される。
好ましくは、該傾斜上面は水平に対して傾斜角度αで傾斜し、該傾斜内面は鉛直に対して傾斜角度βで傾斜し、該傾斜角度αと該傾斜角度βは同一であり5乃至30度である。被搬送物の他端縁及び他側縁は規制案内されることなく解放されているのが好都合である。
本発明の被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置においては、該片端縁規制案内部材は上方に向かって幅方向外方に傾斜した傾斜上面を規定し、該片側縁規制案内部材は該片端縁規制案内部材に向かって下方に傾斜した傾斜内面を規定する故に、被搬送物はそれ自身の自重によって上記傾斜上面及び上記傾斜内面に沿った形態に強制され、被搬送物の他側縁を規制案内する部材を配設する必要がない、或いは幅方向寸法が最大である被搬送物の他側縁を規制案内する位置に固定することができ、従って1個毎順次に搬出すべき被搬送物の幅方向寸法が異なったものに変更された場合でも、比較的煩雑な手動操作を遂行する必要がない。
本発明に従って構成された搬出装置の好適実施形態を示す簡略斜視図。 図1に示す搬出装置の簡略正面図。 図1に示す搬出装置のA−A断面簡略平面図。 図1に示す搬出装置の簡略左側面図 被搬送物搬送手段の吸引具の移動経路を説明する図。 図1に示す搬出装置によって搬出される被搬送物の一例であるスタンディングパウチを示す。 図1に示す搬出装置の作動を説明するための簡略模式図。 図1に示す搬出装置の作動を説明するための簡略模式図。 図1に示す搬出装置の作動を説明するための簡略模式図。 図1に示す搬出装置の傾斜部に被搬送物を載置した状態を搬送方向に見た簡略模式図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された搬出装置の好適実施形態について、更に詳述する。
図1には、本発明に従って構成された搬出装置の好適実施形態の全体が簡略に図示されている。かかる搬出装置は、支持手段2と、被搬送物搬出手段4と、移動手段6とを具備している。移動手段6は更に、バックプレート8と、搬送スタンド10と、保持部材12とを備えている。
図1と共に図2乃至図4を参照して説明すると、支持手段2は、後述する被搬送物の片端縁を規制案内する片端縁規制案内部材14を含む。片端縁規制案内部材14は、平面視において矩形形状である板状部材であり、その4隅に設けられた棒状の脚16により支持されている。片端縁規制案内部材14には、長手方向即ち図2及び図3において矢印で示す方向(これを搬送方向という)に搬送経路Lが規定されている。搬送経路Lは後述するとおりにして被搬送物が搬送される経路であり、図示の実施形態においては水平且つ直線である。片端縁規制案内部材14は搬送方向上流側に位置する傾斜部18と、搬送方向下流側に位置する水平部20と、傾斜部18と水平部20とを滑らかに接続する接続部22とを備えている。傾斜部18は、その全体が幅方向(搬送方向に対して垂直な方向)の片端(図3における上側端であって、図4における左側端)を回転中心として上方に傾斜せしめられている。これにより、傾斜部18には上方に向かって幅方向外方に傾斜した傾斜上面24が規定されており、傾斜上面24は水平に対して傾斜角度αで傾斜せしめられている(図8も参照されたい)。図1及び図3を参照することによって明確に理解されるとおり、傾斜部18には、搬送方向においてその上流端部から下流端まで直線状に延びる溝26が複数形成されている。図示の実施形態においては、溝26は3本形成されており、夫々を番号26a、b、cで示す。溝26の夫々は相互に平行であって、傾斜部18の上面から下面にかけて貫通している。図3を参照することによって明確に理解されるとおり、幅方向において溝26aと溝26bとの間には、円形貫通孔である小孔28が搬送方向に沿って等間隔をおいて複数個、図示の実施形態においては6個、形成されている。夫々の小孔28は、搬送方向に見てバックプレート8の後述する後退位置(図1乃至4に示す状態(特に図3を参照されたい))から搬送方向上流側に後述するXだけ移動した位置を始点として、搬送方向上流側に向かってXの間隔をおいて順次形成されている。所望ならば、小孔28を、溝26aと溝26bとの間に形成することに代えて、又はこれと共に、溝26bと溝26cとの間に形成してもよい。水平部20には水平上面30が規定されている。水平上面30は傾斜上面24よりも下方に位置し、傾斜上面24と水平上面30とは弧状に接続されている。換言すると、接続部22の上面は弧状にせしめられている。所望ならば、傾斜部18に形成された溝26は、水平部20においても連続して形成されていてもよい。
支持手段2は更に、片端縁規制案内部材14の幅方向片端部(図3における上側端部であって、図4における左側端部)において、後述する被搬送物の片側縁を規制案内する片側縁規制案内部材32を含んでいる。片側縁規制案内部材32は、片端縁規制案内部材14の傾斜部18に対して垂直に固定される傾斜壁34と、片端縁規制案内部材14の水平部20に対して垂直に固定される鉛直壁36と、片端縁規制案内部材14の接続部22に対して垂直に固定され且つ傾斜壁34と鉛直壁36とを接続する接続壁37とを備えている。傾斜壁34及び鉛直壁36は共に搬送方向に長い矩形状の平板である。搬送方向において、傾斜壁34は片端縁規制案内部材14の傾斜部18の上流端から下流端に亘って設けられており、鉛直壁36は片端縁規制案内部材14の水平部20の上流端から所定程度下流側まで設けられている。そして、傾斜壁34には片端縁規制案内部材14に向かって下方に傾斜した傾斜内面38が規定されている。傾斜内面38は鉛直に対して傾斜角度βで傾斜せしめられている(図8も参照されたい)。図示の実施形態においては、上記傾斜角度αと傾斜角度βは同一であり5乃至30度である。従って、傾斜内面38は傾斜上面24に対して直角である。一方、鉛直壁36には水平上面30に対して直角である鉛直内面40が規定されている。
鉛直壁36の搬送方向下流端部には、被搬送物が所定位置(即ち前進阻止位置Pa)を超えて前方に移動するのを阻止する阻止部材42が配設されている。阻止部材42は上下方向に延びる断面矩形の板状部材であり、鉛直壁36に対して垂直で且つ幅方向内側に向かって突出している。阻止部材42の搬送方向上流側には被搬送物と当接する当接面44が設けられており、この当接面44によって被搬送物の前進阻止位置Paが規定される(図5も参照されたい)。前進阻止位置Paは、搬送方向において溝26の下流端から後述するX乃至それよりも僅かに大きい距離だけ下流側に位置するのが好都合である。図示の実施形態では更に、バックプレート8を設置するための後述する設置台の脚の搬送方向上流側面において、後述する最前端の被搬送物の前面が当接される前面規制手段46が設けられている。この前面規制手段46は、上下方向に延びる断面矩形の棒状部材であって、搬送方向上流側面が搬送方向において当接面44と合致することで、被搬送物が当接面44を超えて下流側に移動することがより一層確実に防止される。
片端縁規制案内部材14の幅方向他端部(図3における下側端部であって、図4における右側端部)には、搬送ガイド47が設けられている。搬送ガイド47は全体的にL字状であって、その長辺部47aは鉛直壁36と対向してこれと平行に延び、短辺部47bは幅方向に延びている。図示の実施形態においては、搬送ガイド47は、短辺部47bが後述する設置台の脚部の高さ方向略中間位置においてボルトの如き図示しない適宜の固定手段によって固定され、搬送ガイド47は片端規制案内部材14の水平上面30から上方に幾分離隔せしめられている。搬送方向において、長辺部47aの上流端は片側縁規制案内部材32の傾斜壁34の下流端よりも上流側に位置し、長辺部47aの下流端は当接面44よりも下流側に位置する。幅方向における、長辺部47aと片側縁規制案内部材32との間の距離は搬送される被搬送物の形状と対応するよう適宜調整される。
図1乃至図4を参照して説明を続けると、被搬送物搬出手段4は、支持手段2の水平上面30において、後述するとおりに支持手段2上に支持される多数の被搬送物の最前端の被搬送物に対向して配設される。被搬送物搬出手段4は上下方向に並列する3個の吸引具48と、これらが装着される吸引具装着部材50とを備える。吸引具48はエラストマー材の如き可撓性を有する適宜の軟質合成樹脂から形成された椀状であり、その中央頂部には吸引孔52(図4を参照されたい)が形成されている。吸引具装着部材50は上下方向に長い略角柱部材である。吸引具装着部材50の搬送方向上流側面には図示しない接続バルブが上下方向に間隔をおいて複数(図示の実施形態においては3個)設置されている。夫々の接続バルブは2つの口を有し、一方の口には吸引具48の吸引孔52が接続され、他方の口には図示しないホースを介して図示しない真空ポンプに接続されている。これにより、吸引具48の内側領域(即ち、椀の内側領域)には上記真空ポンプによって負圧を発生させることが可能となる。上記真空ポンプは作動状態と非作動状態とを適宜に切り替え自在であり、真空ポンプの作動を切り替えることで吸引具48を上記負圧が生じる作動状態と生じない非作動状態とに切り替え自在である。吸引具装着部材50の搬送方向下流側面にはアクチュエータ54が接続され、このアクチュエータ54によって被搬送物搬出手段4は搬送方向に移動自在であると共に搬送方向に対して垂直な水平方向にも移動自在となる。アクチュエータ54は図示しない圧縮空気制御機器の一部であり、圧縮空気を作動動力源とするものである。
図5を参照して説明すると、アクチュエータ54は被搬送物搬送手段4を以下のような経路で周期的に移動させることができる。即ち、吸引具48は、後述する最前端の被搬送物を保持する保持位置Pb1から、搬送方向に対して垂直な方向に搬送経路Lから離隔する方向に移動して取り出し準備位置Pb2に位置し、次いで保持した被搬送物を支持手段2から搬送方向に次の被搬送物から離隔する方向(即ち搬送方向の下流方向)に移動して取り出し位置Pb3に位置し、次いで搬送方向に対して垂直な方向に移動して保持した被搬送物を放出する放出位置Pb4に位置し、しかる後に搬送方向に対して垂直な方向に搬送経路Lに接近する方向に移動し、次いで搬送方向に次の被搬送物に接近する方向(即ち搬送方向の上流方向)に移動して保持位置Pb1に位置する。被搬送物搬送手段4が保持位置Pb1に位置すると、吸引具48は当接面44によって規定される前進阻止位置Paを超えて搬送方向上流側に位置する。
図1乃至図4を参照して説明を続けると、バックプレート8は搬送方向において溝26の下流端部と当接面44との間に配置されている。バックプレート8は3つのプレート片56a乃至56cから構成される。プレート片56a乃至56cは何れも鉛直方向に延びる棒状部材であり、これらの下端部の搬送方向幅は何れも下方に向かって漸次低減せしめられている。プレート片56aの下端部を除く断面形状は、幅方向長さが搬送方向長さよりも略2倍程度長い略矩形である。プレート片56b及び56cの下端部を除く断面形状は、共に搬送方向長さがプレート片56aのそれと同一な略正方形である。プレート片56aの搬送方向下流側面には、被搬送物が当接することによって閉成される検出スイッチ58が配設されている。プレート片56a乃至56cは、プレート片56aとプレート片56bとの幅方向間隔が、プレート片56bとプレート片56cとの幅方向間隔の略2倍となるように幅方向に並列した状態でプレート片固定部材60に固定されている。
プレート片固定部材60は幅方向に直線状に延びる上流側平板60a及び下流側平板60bを備えている。上流側平板60aと下流側平板60bとの上面はヒンジ部60cにより結合されている。上流側平板60aの搬送方向上流側面にはプレート片56a乃至56c夫々の上端部が固定され、下流側平板60bはL字状部材62の起立部62aに設置される。このとき、L字状部材62の起立部62aの搬送方向上流側面には上下方向に直線状に延びるレール64が配設されており、下流側平板60bはレール64に図示しないアクチュエータを介して設置され上下方向に移動自在となる。従って、プレート片固定部材60に固定されたバックプレート8も上下方向に移動自在となる。L字状部材62は支持手段2の水平上面30に設けられた設置台66に設置される。設置台66は、片端縁規制案内部材14の水平上面30の上方に離隔して位置し且つ実質上水平な矩形形状の天板68と、この天板68を支持する複数、図示の実施形態においては5つ、の脚70とを備えている。天板68の上面には搬送方向に直線状に延びるレール72が形成されており、L字状部材62の水平部62bが図示しないアクチュエータを介してレール72に連結され、L字状部材62は搬送方向に移動自在となる。従って、L字状部材62にプレート片固定部材60を介して配設されたバックプレート8も搬送方向に移動自在となる。更にまた、バックプレート8が固定された上流側平板60aとL字状部材62が連結された下流側平板60bとは上面がヒンジ部60cによって結合されているため、バックプレート8はヒンジ部60cを回動中心として搬送方向上流側に弾性的に後退自在でもある。上記アクチュエータは何れも図示しない圧縮空気制御機器の一部であり、圧縮空気を作動動力源とするものである。
図7−1乃至図7−3を参照して説明すると、バックプレート8は上記アクチュエータによって、後述する最前端の被搬送物から後方(即ち搬送方向上流側)に第一の所定距離D1離間した後退位置とこの後退位置から第一の所定距離D1よりも短い第二の所定距離D2前進(即ち搬送方向下流方向に移動)した前進位置との間を移動自在であると共に、後述するとおり、搬送経路Lに沿って順次に起立並列配置された被搬送物における隣接する2個の被搬送物間に進入する作用位置と被搬送物間から離隔する非作用位置との間を移動自在である。搬送方向におけるバックプレート8が後退位置は、バックプレート8は支持手段2の溝26の下流端部、即ち片端縁規制案内部材14の傾斜部18の下流端部と整合する。図示の実施形態においては、バックプレート8は非作用位置から下方に移動して作用位置に位置する。バックプレート8が非作用位置にあるときには、バックプレート8の下端は支持手段2に支持される被搬送物よりも上方に位置し、バックプレート8が作用位置にあるときには、バックプレート8の下端は被搬送物の上端縁(即ち他端縁)よりも下方であって支持手段2の片端縁規制案内部材14の上面と対向しこれよりも僅かに上方に位置する。然るに、バックプレート8は以下のような経路で周期的に移動する。即ち、バックプレート8は、後退位置であって且つ作用位置である後退作用位置(図7−1(a)及び図7−2(e)乃至図7−3(i))、前進位置であって且つ作用位置である前進作用位置(図7−1(b))、前進位置であって且つ非作用位置である前進非作用位置(図7−1(c))、後退位置であって且つ非作用位置である後退非作用位置(図7−2(d))に順次移動した後に、再度後退作用位置(図7−1(a)及び図7−2(e)乃至図7−3(i))へ移動する。
図1乃至図4を参照して説明を続けると、搬送スタンド10は、搬送方向において溝26の内側に配置されている。搬送スタンド10は複数個の仕切片74と、夫々の仕切片74を支持固定する仕切片支持部材76とを有する。仕切片74は何れも上下方向に延びる棒状部材であり、上端部を除いて断面は略正方形である。仕切片74の上端部は何れも、搬送方向幅が上方に向かって漸次低減せしめられている。仕切片支持部材76は、幅方向に延びる複数(図示の実施形態においては7本)の幅方向支持部78と、搬送方向に延びる一対の搬送方向支持部80とを有する。夫々の幅方向支持部78の搬送方向下流側面には、仕切片74が3つずつ所定位置に固定される。この3つの仕切片74は、搬送スタンド10が支持手段2に対して所要とおりに設置された際に、支持手段2に形成された溝26a乃至cと夫々整合するようにして(図3を参照されたい)、夫々の下端部が固定される。夫々の幅方向支持部78は、相互に平行に且つ仕切片74の搬送方向間隔がバックプレート8の後退位置と前進位置との間隔に対応した間隔(X)となるようにして、一対の搬送方向支持部80の上面に固定される。一対の搬送方向支持部80の各々の下面には搬送方向に延びる一対のレール82が各々形成されており、このレール82は図示しないアクチュエータを介して底板84に連結されている。従って、搬送スタンド10は搬送方向に移動自在となる。更に、底板84の下面にはこれを上下方向に移動自在な昇降用のアクチュエータ86も設けられている。従って、搬送スタンド10は上下方向にも移動自在である。上記のアクチュエータは何れも図示しない圧縮空気制御機器の一部であり、圧縮空気を作動動力源とするものである。
図7−1乃至図7−3を参照して説明すると、搬送スタンド10は上記アクチュエータによって、搬送方向下流端(最前端)の仕切片74が搬送方向に見てバックプレート8の後退位置からX(=D2)だけ後方に移動して位置する後退位置とこの後退位置から第二の所定距離D2だけ前進した前進位置(従って、前進位置における搬送方向下流端の仕切片74とバックプレート8の後退位置とは搬送方向において同位置である)との間を移動自在であると共に、仕切片74の夫々が、後述するとおり、搬送経路Lに沿って順次に起立並列配置された被搬送物における隣接する2個の被搬送物間に進入する作用位置と被搬送物間から離隔する非作用位置との間を移動自在である。図示の実施形態においては、搬送スタンド10は非作用位置から上方に移動して作用位置に位置し、搬送スタンド10が作用位置にあるときには、仕切片74の上端は片端縁規制案内部材14の傾斜上面24を超えて上方に位置する。一方、搬送スタンド10が非作用位置にあるときには、仕切片74の上端は支持手段2に支持される被搬送物よりも下方に位置する。然るに、搬送スタンド10は上記アクチュエータによって以下のような経路で周期的に移動する。即ち、搬送スタンド10は、後退位置であって且つ作用位置である後退作用位置(図7−1(a)、図7−3(h)及び(i))、前進位置であって且つ作用位置である前進作用位置(図7−1(b)乃至図7−2(e))、前進位置であって且つ非作用位置である前進非作用位置(図7−2(f))、後退位置であって且つ非作用位置である後退非作用位置(図7−3(g))に順次移動した後に、再度後退作用位置(図7−1(a)、図7−3(h)及び(i))へ移動する。
図1乃至図4を参照して説明を続けると、保持部材12は、搬送方向において溝26の内側に配設されている。保持部材12は複数個の第一の保持片88と複数個の第二の保持片90とを含んでいる。第一の保持片88は何れも搬送スタンド10の仕切片74と同一断面形状の棒状部材であり鉛直方向(即ち上下方向)に延びているが、上端部ではなく下端部の搬送方向幅が下方に向かって漸次低減せしめられている。第一の保持片88は支持手段2、更に詳しくは片端縁規制案内部材14の傾斜上面24の上方において第一の保持片支持部材92によって支持固定されている。第一の保持片支持部材92は、幅方向に延びる複数(図示の実施形態においては6本)の幅方向支持部94と、搬送方向に延びる1つの搬送方向支持部96とを有する。夫々の幅方向支持部94の搬送方向上流側面には、第一の保持片88が2つずつ所定位置に夫々の上端部が固定される。第一の保持片支持部材92が後述する支持フレームに連結された状態にあっては、図3を参照することによって明確に理解されるとおり、第一の保持片88は、幅方向においては支持手段2に形成された溝26bと溝26cとの間で等間隔になるように、搬送方向においてはバックプレート8の後退位置(図1乃至4に示す状態)から上流側にXだけ移動した位置を始点として、上流側に向かってXの間隔をおいて順次位置せしめられることとなる。
複数個の第一の保持片88を支持固定した第一の保持片支持部材92は、片端縁規制案内部材14の傾斜上面24の上方において支持フレーム98によって上下方向に移動自在に支持される。支持フレーム98は、支持手段2の傾斜部18の搬送方向上流端に隣接して配設され下方が開放されたコの字形状である上流フレーム部100と、上流フレーム部100の上辺の幅方向他端部(図4において右側端部)から搬送方向下流に向かって実質上水平に延びて設置台66に接続固定される直線状の中間フレーム部102と、中間フレーム部102の搬送方向略中間部の上面に固定され下方が開放されたコの字形状の上側フレーム部104とを有する。上側フレーム部104において搬送方向に見て相互に対向する一対の辺の幅方向片側(図4において左側)面には、上下方向に直線状に延びる一対のレール106が形成されており、第一の保持片支持部材92が図示しないアクチュエータを介してレール106に上下方向に移動自在に連結されている。従って、第一の保持片支持部材92に固定された第一の保持片88も上下方向に移動自在である。
第二の保持片90は何れも上方に突出する略半球状の突部108とこの突部108の下面に接続されたロッド110とから構成されている。第二の保持片90は支持手段2の傾斜部18に形成された小孔28に夫々収容され、図示しない連結部材及びアクチュエータにより全ての第二の保持片90は同時に片端縁規制案内部材14の傾斜上面24に対して垂直な方向に移動自在である。上述したとおり、夫々の小孔28は、搬送方向に見てバックプレート8の後退位置(図1乃至4に示す状態)から上流側にXだけ移動した位置から、上流側に向かってXの間隔をおいて順次形成されており、従って、夫々の第二の保持片90は夫々の第一の保持片88と搬送方向において整合している。
図7−1乃至図7−3を参照して説明すると、保持部材12はこれを作動させるアクチュエータによって、後述するとおり、搬送経路Lに沿って順次に起立並列配置された被搬送物における隣接する2個の被搬送物間に進入する作用位置(図7−2(e)乃至図7−3(h))と被搬送物間から離隔する非作用位置(図7−1(a)乃至図7−2(d)、及び図7−3(i))との間を移動自在である。図示の実施形態においては、第一の保持片88は非作用位置から下方に移動して作用位置に位置し、第二の保持片90は非作用位置から片端縁規制案内部材14の傾斜上面24に対して上方に移動して作用位置に位置する。第一の保持片88が非作用位置にあるときには、第一の保持片88の下端は支持手段2に支持される被搬送物よりも上方に離隔して位置し、第一の保持片88が作用位置にあるときには、第一の保持片88の下端は被搬送物の上端縁(即ち他端縁)よりも下方であって支持手段2の片端縁規制案内部材14の上面と対向しこれよりも僅かに上方に位置する。第二の保持片90が非作用位置にあるときには、突部108の上端は支持手段2に支持される被搬送物よりも下方、より詳細には突部108の上端が支持手段2の傾斜部18に設けられた小孔28の内部(即ち傾斜部18の上面と下面との間)に位置する。第二の保持片90が作用位置にあるときには、突部108の上端は片端縁規制案内部材14の傾斜上面24を超えて上方に位置する。第一の保持片88及び第二の保持片90は適宜の制御手段により非作用位置から作用位置へ、作用位置から非作用位置へ同時に切り換わることが可能である。
続いて、図5と共に図7−1乃至図7−3を参照して本発明に従って構成された搬出装置の作動について説明する。
先ず、搬出装置を作動させるのに先立って、作業者は手動で多数の被搬送物Cを支持手段2上に搬送経路Lに沿って順次に起立並列した状態で配置せしめる。図7−1(a)に示すように、被搬送物Cは搬送方向に隣接する仕切片74の間だけでなく、搬送方向下流端の仕切片74とバックプレート8との間、及び、バックプレート8と被搬送物搬出手段4(吸引具48)との間にも配置される。つまり、被搬送物Cは片端縁規制案内部材14の傾斜部18のみならず水平部20にも配置される。かかる作業を行う際には、被搬送物搬出手段4の吸引具48は非作動状態であると共に、バックプレート8は後退作用位置に、搬送スタンド10は後退作用位置に、保持部材12(即ち、第一の保持片88及び第二の保持片90)は非作用位置に、夫々位置する。ここで、平板状被搬送物とは、例えば液体状洗剤或いはレトルト食品等を収容するためのパウチと称される周知の包装体であり、図6に示すとおりの所謂スタンディングパウチと称する片側縁部UP(図6における上側縁部)が他側縁部BP(図6における下側縁部)に比べて薄く、片側縁ULが両端縁(片端縁LL及び他端縁RL、即ち片側縁ULと他側縁BLとを接続する一対の縁であって図6において上下方向に延びる一対の縁)よりも短い形式のものも含む。本発明は上記スタンディングパウチを搬送するのに好適である。スタンディングパウチは、本発明の搬出装置によって搬送されている間においては片側縁部UPが開放せしめられているが、本発明の搬出装置によって搬送され内容物が充填された後には片側縁部UPが閉塞せしめられる。
図7−1(a)と共に図8を参照して説明すると、被搬送物Cの夫々が支持手段2に支持された状態にあっては、被搬送物Cの片端縁LLは片端縁規制案内部材14によって規制案内されると共に、片側縁ULは片側縁規制案内部材32によって規制案内され、他端縁RL及び他側縁BLは規制案内されることなく解放される。然るに、本発明の被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置においては、片端縁規制案内部材14は上方に向かって幅方向外方に傾斜した傾斜上面24を有し、片側縁規制案内部材32は片端縁規制案内部材14に向かって下方に傾斜した傾斜内面38を有する故に、被搬送物Cはそれ自身の自重によって上記傾斜上面24及び上記傾斜内面38に沿った形態に強制され、被搬送物Cの他側縁を規制案内する部材を配設する必要がない、或いは幅方向寸法が最大である被搬送物Cの他側縁を規制案内する位置に固定することができ、従って1個毎順次に搬出すべき被搬送物Cの幅方向寸法が異なったものに変更された場合でも、比較的煩雑な手動操作を遂行する必要がない。
搬出装置の作動を開始させると、被搬送物搬出手段4が作動して、支持手段2に支持された被搬送物Cの搬送を開始する。
被搬送物搬出手段4の作動について図5を参照して説明する。被搬送物搬出手段4の吸引具48はアクチュエータ54によって以下のように作動する。即ち、最初に、吸引具48は保持位置Pb1において、図示しない真空ポンプによって生じた負圧により最前端の被搬送物C1を吸引してこれを保持する。この際には、吸引具48の椀状部位が被搬送物C1と密着して変形せしめられる。次いで、吸引具48は、搬送方向に対して垂直な方向に搬送経路Lから離隔する方向に移動して取り出し準備位置Pb2に位置する。かくすると、吸引具48によって保持された最前端の被搬送物C1は搬送方向に対して垂直な方向(図5において下方)に移動せしめられようとするが、搬送ガイド47の長辺部47aの存在に起因して上記被搬送物C1の移動は規制され、上記被搬送物C1は屈曲せしめられることとなる。これにより最前端の被搬送物C1と、これの直後に位置(即ち前から2番目に位置)する被搬送物C2とが確実に剥離せしめられる。その後に、吸引具48は、保持した被搬送物C1を搬送方向に次の被搬送物C2から離隔する方向に移動して取り出し位置Pb3に位置する。この際には、上記取り出し準備位置Pb2において最前端の被搬送物C1と、前から2番目に位置する被搬送物C2とが確実に剥離せしめられている故に、吸引具48は最前端の被搬送物C1のみを確実に取り出すことができる。しかる後に、吸引具48は、搬送方向に対して垂直な方向に移動して放出位置Pb4に位置し、保持した被搬送物C1を放出する。放出位置Pb4での被搬送物C1の放出は、被搬送物C1を放出位置Pb4において二点鎖線で示すニップローラーの如き適宜の送り手段112に受け渡すことにより行われる。被搬送物C1を放出した後は、吸引具48は、搬送方向に対して垂直な方向に搬送経路Lに接近する方向に移動し、次いで搬送方向に次の被搬送物C2に接近する方向に移動して保持位置Pb1に位置する。
被搬送物搬出手段4の上記作動によって最前端の被搬送物C1が搬出される毎に、支持手段2上に支持されている多数の被搬送物Cは移動手段6(バックプレート8及び搬送スタンド10)によって漸次前方に移動される。バックプレート8及び搬送スタンド10は、バックプレート8の搬送方向下流側面に設けられた検出スイッチ58が被搬送物Cに当接せしめられて(即ち検出スイッチ58が被搬送物Cによって相対的に押圧されて)閉成されることで停止する。バックプレート8及び搬送スタンド10が停止した後も被搬出物搬出手段4の上記作動は継続して行われる。バックプレート8及び搬送スタンド10が停止した状態で被搬出物搬出手段4が上記作動を継続すると、被搬出物搬出手段4とバックプレート8との間の被搬送物Cの数が減少して被搬送物Cによる検出スイッチ58への当接(即ち被搬送物Cによる検出スイッチ58の押圧)が解除され、検出スイッチ58は開放される。検出スイッチ58が開放されると、バックプレート8及び搬送スタンド10は再度前進する。このようにすることで、バックプレート8による被搬送物Cへの過剰な押圧に起因して吸引具48の被搬送物C1への吸着が毀損され、被搬出物搬出手段4が被搬送物C1を適切に搬送することができなくなることが防止される。図示の実施形態においては、バックプレート8及び搬送スタンド10は共にバックプレート8に設けられた検出スイッチ58の切り換えによってその作動が制御されていたが、所望ならば、搬送スタンド10の搬送方向下流端に位置する仕切片74の搬送方向下流側面に第二の検出スイッチを設け、搬送スタンド10の作動が第二の検出スイッチの切り換えによってバックプレート8の作動とは独立して制御されるようにしてもよい。
バックプレート8及び搬送スタンド10が図7−1(a)に示す各々の後退作用位置から図7−1(b)に示す各々の前進作用位置まで前進すると、バックプレート8は前進作用位置から前進非作用位置に移動し(図7−1(c))、次いで後退非作用位置に移動し(図7−2(d))、しかる後に後退作用位置に移動すると共に、保持部材12(即ち、第一の保持片88及び第二の保持片90)は非作用位置から作用位置に移動する(図7−2(e))。保持部材12のこの移動は、バックプレート8が前進作用位置から後退作用位置まで移動する間乃至同移動の完了後であってもよい。図7−2(e)に示す状態にあっては、図3を参照することによって理解されるとおり、バックプレート8と搬送スタンド10の最前端の仕切片74とは搬送方向において合致するが、バックプレート8を構成するプレート片56a乃至56cと搬送スタンド10の最前端に位置する仕切片74との幅方向位置が夫々異なるため、プレート片56a乃至56cと仕切片74とが干渉することはない。同様に、第一の保持片88及び第二の保持片90と搬送スタンド10の仕切片74とは搬送方向において合致するが、第一の保持片88及び第二の保持片90と搬送スタンド10の仕切片74との幅方向位置が夫々異なるため、第一の保持片88及び第二の保持片90と仕切片74とが干渉することはない。バックプレート8及び保持部材12の上記移動の間も被搬出物搬出手段4は支持手段2に支持された被搬送物Cを継続して搬送し続ける。
保持部材12が非作用位置から作用位置に移動した後に、搬送スタンド10は前進作用位置から前進非作用位置に移動し(図7−2(f))、次いで後退非作用位置に移動し(図7−3(g))、しかる後に後退作用位置に移動する(図7−3(h))。そして、搬送スタンド10が後退作用位置まで移動した後に、保持部材12は作用位置から非作用位置に移動する(図7−3(i))。搬送スタンド10及び保持部材12の上記移動の間も被搬出物搬出手段4は支持手段2に支持された被搬送物Cを連続して搬送し続ける。
図7−3(i)に示す状態と図7−1(a)に示す状態とは、搬送スタンド10の搬送方向最後端に位置する仕切片74と、この仕切片74と搬送方向において隣接する仕切片74との間の領域における被搬送物Cの有無のみが相違するがそれ以外は同じ状態であり、上記作動を繰り返すことにより被搬送物Cを搬送し続けることができる。また、被搬送物Cの空いた上記領域に作業者が新たな被搬送物Cを補充することで被搬送物Cを連続して搬送し続けることが可能となる。
以上本発明の搬出装置について添付図面を参照して詳述したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、本実施形態においては、支持手段の片端縁規制案内部材は単一の部材から構成されるようにしたが、これに代えて、傾斜部と水平部とを夫々別の部材としてもよい。また、片端縁規制案内部材を、搬送方向に延びると共に搬送方向所定位置において適宜に屈曲せしめられた複数の棒状部材を幅方向に間隔をおいて並列せしめることによって構成し、幅方向に隣接する棒状部材の間に溝が規定されるようにしてもよい。また、片端縁規制案内部材を、搬送方向に延びる複数の棒状部材によって構成されるようにしてもよい。上記棒状部材の断面は何れも、矩形や円形を含む任意の形状であってよい。また、本実施形態においては、搬送経路は水平方向に直線状に延在しているが、これに代えて、搬送経路を曲線状に延在するようにしてもよい。
2:支持手段
4:被搬送物搬出手段
6:移動手段
8:バックプレート
10:搬送スタンド
12:保持部材
14:片端縁規制案内部材
24:傾斜上面
32:片側縁規制案内部材
38:傾斜内面

Claims (3)

  1. 多数の平板状被搬送物を所定経路に沿って順次に起立並列配置された状態で支持するための支持手段と、該支持手段上に支持されている多数の被搬送物の最前端の被搬送物に対向して配設され、最前端の被搬送物を保持する保持位置と保持した被搬送物を放出する放出位置との間を移動自在である被搬送物搬出手段と、該支持手段上に支持されている多数の被搬送物を、最前端の被搬送物の搬出に応じて漸次前方に移動させるための移動手段とを具備し、
    該支持手段は、被搬送物の片端縁を規制案内する片端縁規制案内部材と被搬送物の片側縁を規制案内する片側縁規制案内部材とを含み、該片端縁規制案内部材は上方に向かって幅方向外方に傾斜した傾斜上面を規定し、該片側縁規制案内部材は該片端縁規制案内部材に向かって下方に傾斜した傾斜内面を規定する、
    ことを特徴とする、被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置。
  2. 該傾斜上面は水平に対して傾斜角度αで傾斜し、該傾斜内面は鉛直に対して傾斜角度βで傾斜し、該傾斜角度αと該傾斜角度βは同一であり5乃至30度である、請求項1記載の被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置。
  3. 被搬送物の他端縁及び他側縁は規制案内されることなく解放されている、請求項1又は2記載の被搬送物を1個毎順次に搬出する搬出装置。
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