JP2018198292A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】無効層に補強層を設けることなく、積層セラミックコンデンサにクラック等の発生を抑制するように機械強度を向上させうる積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】積層セラミックコンデンサ10は、積層体12と外部電極24とを備える。積層体12は、積層された複数の誘電体層14と誘電体層14と交互に積層された複数の内部電極層16を含む。内部電極層16は、第1の内部電極層16aと第2の内部電極層16bとを有し、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶しており、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちの他方に含まれるNiにSnが固溶していない。第1の内部電極層および第2の内部電極層に含まれるNiにSnが固溶するとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下である。
【選択図】図4

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
一般的に、積層セラミックコンデンサにおいて、積層体の各端面を覆う外部電極は、導電性ペーストを積層体の各端面に塗布した後に熱処理を施すことによって形成されることが多い。ここで、熱処理を施した際に、積層体の線膨張係数と外部電極の先膨張係数との差によって外部電極に応力が蓄積されることがある。そして、外部電極に応力が蓄積された基板のたわみ応力によって積層体にクラックが発生することがある。
このような課題を解決する手段として、たとえば、特許文献1のように、複数の第1のセラミック層(誘電体層)の間に内部電極層を設けた有効層(内層部)および複数の第2のセラミック層の間に設けられた所定の間隔で配置された複数の補強層を備えた無効層(外層部)を有した基体において、無効層に設けられた複数の補強層が、基体の側面に設けられた外部電極の端部の真下に存在するようにして、チップ型電子部品本体にクラックなどの発生を抑制しうる技術が開示されている。
特開2002−75780号公報
しかしながら、特許文献1のように無効層に補強層を設けるような技術においては、補強層を設けることによるコストアップの問題や、補強層を設ける分、容量形成部(内部電極層の対向部)の積層枚数が制限されることによる容量の減少の問題を有し、さらに、有効層と補強層との間に生じる浮遊容量による容量の若干のズレなどの問題が生じることがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、無効層に補強層を設けることなく、積層セラミックコンデンサにクラック等の発生を抑制するように機械強度を向上させうる積層セラミックコンデンサを提供することである。
この発明にかかる積層セラミックコンデンサは、積層された複数の誘電体層を含み、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、誘電体層上に配置され、第1の端面に露出する複数の第1の内部電極層と、誘電体層上に配置され、第2の端面に露出する複数の第2の内部電極層と、第1の内部電極層に接続され、第1の端面上に配置される第1の外部電極と、第2の内部電極層に接続され、第2の端面上に配置される第2の外部電極と、を備える積層セラミックコンデンサにおいて、第1の内部電極層および第2の内部電極層が交互に配置され、第1の内部電極層および第2の内部電極層がNiを含み、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶しており、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちの他方に含まれるNiにSnが固溶しておらず、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶するとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下である、積層セラミックコンデンサである。
この発明にかかる積層セラミックコンデンサによれば、第1の内部電極層および第2の内部電極層が交互に積層され、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにはSnが固溶しており、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちの他方に含まれるNiには、Snが固溶しておらず、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶するとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下であるので、積層セラミックコンデンサに対して無効層を設けることなく、積層セラミックコンデンサにクラック等の発生を抑制するように機械的強度を向上させることができる。
この発明によれば、無効層に補強層を設けることなく、積層セラミックコンデンサにクラック等の発生を抑制するように機械強度を向上させうる積層セラミックコンデンサを提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示す外観斜視図である。 この発明にかかる積層セラミックコンデンサを示す図1のII−II線における断面図である。 この発明にかかる積層セラミックコンデンサを示す図1のIII−III線における断面図である。 積層セラミックコンデンサの各内部電極層におけるSnの有無を示す図解図である。 実験例において、積層セラミックコンデンサの内部電極層におけるNiおよびSnのマッピング分析を行う領域を示す図解図である。
1.積層セラミックコンデンサ
この発明にかかる積層セラミックコンデンサについて説明する。図1は、この発明にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示す外観斜視図である。図2は、この発明にかかる積層セラミックコンデンサを示す図1のII−II線における断面図であり、図3は、この発明にかかる積層セラミックコンデンサを示す図1のIII−III線における断面図である。
図1ないし図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、直方体状の積層体12を含む。
積層体12は、積層された複数の誘電体層14と複数の内部電極層16とを有する。さらに、積層体12は、積層方向xに相対する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12eおよび第2の端面12fとを有する。この積層体12には、角部および稜線部に丸みがつけられている。なお、角部とは、積層体の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、積層体の隣接する2面が交わる部分のことである。また、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d、ならびに第1の端面12eおよび第2の端面12fの一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。
積層体12の誘電体層14は、外層部14aと内層部14bとを含む。外層部14aは、積層体12の第1の主面12a側および第2の主面12b側に位置し、第1の主面12aと最も第1の主面12aに近い内部電極層16との間に位置する誘電体層14、および第2の主面12bと最も第2の主面12bに近い内部電極層16との間に位置する誘電体層14である。そして、両外層部14aに挟まれた領域が内層部14bである。
誘電体層14は、たとえば、誘電体材料により形成することができる。誘電体層14を構成する誘電体材料の粉末は、BaおよびTiを含むペロブスカイト型酸化物を主成分とすることが望ましい。なお、Baの一部はCaで置換されてもよく、Tiの一部はZrで置換されてもよい。本発明にかかる積層セラミックコンデンサ10は、誘電体層14の主成分がBaTiO3である場合に、誘電率が高い上に、特に優れた信頼性を示す。なお、誘電体層14には、主成分の他に、たとえば、希土類元素や、Mn、Mg、Si等が副成分として含まれていてもよい。
誘電体セラミックの原料粉末は、たとえば、固相合成法で作製される。具体的には、まず、主成分の構成元素を含む酸化物、炭酸物等の化合物粉末を所定の割合で混合し、仮焼する。なお、固相合成法の他に、水熱法等を適用してもよい。なお、本発明にかかる誘電体セラミックに対して、アルカリ金属、遷移金属、Cl、S、P、Hf等が本発明の効果を妨げない量の範囲で含まれていてもよい。
焼成後の誘電体層14の厚みは、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。
積層体12は、複数の内部電極層16として、たとえば略矩形状の複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bを有する。複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bは、積層体12の積層方向xに沿って誘電体層14を挟んで等間隔に交互に配置されるように埋設されている。
第1の内部電極層16aは、第2の内部電極層16bと対向する第1の対向電極部18aと、第1の内部電極層16aの一端側に位置し、第1の対向電極部18aから積層体12の第1の端面12eまでの第1の引出電極部20aを有する。第1の引出電極部20aは、その端部が第1の端面12eに引き出され、露出している。
第2の内部電極層16bは、第1の内部電極層16aと対向する第2の対向電極部18bと、第2の内部電極層16bの一端側に位置し、第2の対向電極部18bから積層体12の第2の端面12fまでの第2の引出電極部20bを有する。第2の引出電極部20bは、その端部が第2の端面12fに引き出され、露出している。
積層体12は、第1の対向電極部18aおよび第2の対向電極部18bの幅方向yの一端と第1の側面12cとの間および第1の対向電極部18aおよび第2の対向電極部18bの幅方向yの他端と第2の側面12dとの間に形成される積層体12の側部(以下、「Wギャップ」という。)22aを含む。さらに、積層体12は、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aとは反対側の端部と第2の端面12fとの間および第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bとは反対側の端部と第1の端面12eとの間に形成される積層体12の端部(以下、「Lギャップ」という。)22bを含む。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bは、たとえば、Niを含む。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちのいずれか一方に含まれるNiにはSnが固溶している。そして、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちの他方に含まれるNiには、Snが固溶していない。なお、積層セラミックコンデンサ10では、図4に示すように、第1の内部電極層16aに含まれるNiにはSnが固溶しており、第2の内部電極層16bに含まれるNiにはSnが固溶していない。なお、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶していることは、XRD(X線回折法)、WDX(波長分散型X線分析法)により確認することができる。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶するとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下である。
第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bは、さらに、誘電体層14に含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいてもよい。
内部電極層16の厚みは、0.2μm以上2.0μm以下であることが好ましい。また、内部電極層16の枚数は、特に限定されない。
積層体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側には、外部電極24が配置される。外部電極24は、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを有する。
第1の外部電極24aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。この場合、第1の外部電極24aは、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aと電気的に接続される。
第2の外部電極24bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。この場合、第2の外部電極24bは、第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bと電気的に接続される。
積層体12内においては、第1の内部電極層16aの第1の対向電極部18aと第2の内部電極層16bの第2の対向電極部18bとが誘電体層14を介して対向することにより、静電容量が形成されている。そのため、第1の内部電極層16aが接続された第1の外部電極24aと第2の内部電極層16bが接続された第2の外部電極24bとの間に、静電容量を得ることができ、コンデンサの特性が発現する。
第1の外部電極24aは、図2および図3に示すように、積層体12側から順に、第1の下地電極層26aと第1の下地電極層26aの表面に配置された第1のめっき層28aとを有する。同様に、第2の外部電極24bは、積層体12側から順に、第2の下地電極層26bと第2の下地電極層26bの表面に配置された第2のめっき層28bとを有する。
第1の下地電極層26aは、積層体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。もっとも、第1の下地電極層26aは、積層体12の第1の端面12eの表面上にのみ配置されていてもよい。
また、第2の下地電極層26bは、積層体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。もっとも、第2の下地電極層26bは、積層体12の第2の端面12fの表面上にのみ配置されていてもよい。
第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26b(以下、単に下地電極層ともいう)は、それぞれ、焼付け層や薄膜層などから選ばれる少なくとも1つを含むが、ここでは焼付け層で形成された第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26bについて説明する。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。焼付け層の金属としては、たとえば、Cu、Ni、Ag、PdまたはAg−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。また、焼付け層のガラスとしては、B、Si、Ba、Mg、AlおよびLi等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、複数層であってもよい。焼付け層は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストを積層体12に塗布して焼き付けたものであり、誘電体層14および内部電極層16と同時に焼成したものでもよく、誘電体層14および内部電極層16を焼成した後に焼き付けたものでもよい。焼付け層のうちの最も厚い部分の厚みは、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
焼付け層の表面に、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む樹脂層が形成されてもよい。なお、樹脂層は、焼付け層を形成せずに積層体12上に直接形成してもよい。また、樹脂層は、複数層であってもよい。樹脂層のうちの最も厚い部分の厚みは、20μm以上150μm以下であることが好ましい。
また、薄膜層は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
第1のめっき層28aは、第1の下地電極層26aを覆うように配置される。具体的には、第1のめっき層28aは、第1の下地電極層26aの表面の第1の端面12eに配置され、第1の下地電極層26aの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第1の下地電極層26aが、積層体12の第1の端面12eの表面上にのみ配置される場合には、第1のめっき層28aは、第1の下地電極層26aの表面のみを覆うように設けられていればよい。
同様に、第2のめっき層28bは、第2の下地電極層26bを覆うように配置される。具体的には、第2のめっき層28bは、第2の下地電極層26bの表面の第2の端面12fに配置され、第2の下地電極層26bの表面の第1の主面14aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第2の下地電極層26bが、積層体12の第2の端面12fの表面上にのみ配置される場合には、第2のめっき層28bは、第2の下地電極層26bの表面のみを覆うように設けられていればよい。
また、第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28b(以下、単にめっき層ともいう)としては、たとえば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1種の金属または当該金属を含む合金が用いられる。
めっき層は、複数層によって形成されてもよい。この場合、めっき層は、Niめっき層とSnめっき層の2層構造であることが好ましい。Niめっき層が、下地電極層の表面を覆うように設けられることで、下地電極層が積層セラミックコンデンサ10を実装する際のはんだによって侵食されることを防止するために用いられる。また、Niめっき層の表面に、Snめっき層を設けることにより、積層セラミックコンデンサを実装する際に、実装に用いられるはんだの濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。
めっき層一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。また、めっき層は、ガラスを含まないことが好ましい。さらに、めっき層は、単位体積あたりの金属割合が99体積%以上であることが好ましい。
次に、第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26bがめっき電極からなる場合について説明する。第1の下地電極層26aは、第1の内部電極層16aと直接接続されるめっき層から構成され、積層体12の第1の端面12eの表面に直接に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
また、第2の下地電極層26bは、第2の内部電極層16bと直接接続されるめっき層から構成され、積層体12の第2の端面12fの表面に直接に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
ただし、第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26bがめっき層から構成されるためには、前処理として積層体12上に触媒が設けられる。
めっき層からなる第1の下地電極層26aは、第1のめっき層28aにて覆うことが好ましい。同様に、めっき層からなる第2の下地電極層26bは、第2のめっき層28bにて覆うことが好ましい。
第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26b、並びに、第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28bは、たとえば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、Bi、Znから選ばれる1種の金属または当該金属を含む合金のめっきを含むことが好ましい。
たとえば、内部電極層16としてNiを用いた場合、第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26bとしては、Niと接合性のよいCuを用いることが好ましい。
また、第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28bとしては、はんだ濡れ性のよいSnやAuを用いることが好ましく、第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層26bとしては、はんだバリア性能を有するNiを用いることが好ましい。
第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28bは必要に応じて形成されるものであり、第1の外部電極24aは第1の下地電極層26aのみから構成され、第2の外部電極24bは第2の下地電極層26bのみから構成されたものであってもよい。また、第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28bを、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bの最外層として設けてもよく、第1のめっき層28aまたは第2のめっき層28b上に他のめっき層を設けてもよい。
めっき層一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。また、めっき層は、ガラスを含まないことが好ましい。さらに、めっき層は、単位体積あたりの金属割合が99体積%以上であることが好ましい。
積層体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の長さ方向zの寸法をL寸法とし、積層体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の積層方向xの寸法をT寸法とし、積層体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の幅方向yの寸法をW寸法とする。
積層セラミックコンデンサ10の寸法は、特に限定されないが、長さ方向zのL寸法が0.2mm以上3.2mm以下、幅方向yのW寸法が0.1mm以上2.5mm以下、積層方向xのT寸法が0.1mm以上2.5mm以下である。なお、長さ方向zのL寸法は、幅方向yのW寸法よりも必ずしも長いとは限らない。また、積層セラミックコンデンサ10の寸法は、マイクロスコープにより測定することができる。
2.積層セラミックコンデンサの製造方法
次に、本発明にかかる積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
(a)誘電体原料粉末の作製
最初に、主成分であるBaTiO3粉末が用意される。具体的には、BaCO3粉末、TiO2粉末が所定量秤量され、ボールミルにより一定時間混合された後、熱処理を行い、主成分のBaTiO3粉末が得られる。
なお、誘電体層14を構成する誘電体材料の粉末は、BaおよびTiを含むペロブスカイト型酸化物を主成分とすることが望ましい。
次に、副成分であるDy23、MgO、MnOおよびSiO2の各粉末が用意される。そして、主成分であるBaTiO3100mol部に対してDy23が0.75mol部、MgOが1mol部、MnOが0.2mol部、SiO2が1mol部となるように秤量する。これらの粉末が主成分のBaTiO3粉末と配合され、ボールミルにより一定時間混合された後、乾燥、乾式粉砕され、原料粉末が得られる。
(b)積層セラミックコンデンサの製造
次に、原料粉末にポリビニルブチラール系バインダおよびエタノール等の有機溶剤を加えて、ボールミルにより湿式混合し、スラリーが調整される。このセラミックスラリーが、ドクターブレード法によりシート成形され、たとえば、厚み1.4μmのセラミックグリーンシートが得られる。
次に、第1の内部電極層16aを形成するための内部電極用導電性ペースト1が用意される。導電性粉末として、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が0.1mol以上8.5mol以下の含有量となるNi−Sn合金粉末が用意され、ポリビニルブチラール系バインダおよびエタノールなどの有機溶剤を加えて、ボールミルにより湿式混合し、内部電極用導電性ペースト1が作製される。
さらに、第2の内部電極層16bを形成するための、内部電極用導電性ペースト2が用意される。導電性粉末として、Ni粉末が用意され、ポリビニルブチラール系バインダおよびエタノールなどの有機溶剤を加えて、ボールミルにより湿式混合し、内部電極用導電性ペースト2が作製される。
続いて、セラミックグリーンシートの表面に、用意した内部電極用導電性ペースト1を印刷し、第1の内部電極層16aのための印刷パターンが形成される。このシートは、印刷後グリーンシート1とされる。
一方、セラミックグリーンシートの表面に、用意した内部電極用導電性ペースト2を印刷し、第2の内部電極層16bのための印刷パターンが形成される。このシートは、印刷後グリーンシート2とされる。
なお、内部電極用導電性ペースト1および内部電極用導電性ペースト2は、スクリーン印刷やグラビア印刷などの公知の方法により、セラミックグリーンシートに対して印刷することができる。
続いて、印刷後グリーンシート2の上に印刷後グリーンシート1を積む。この2層のグリーンシートを1組として、それを印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように、複数枚積層し、積層体ブロックが作製される。
その後、積層体ブロックが所定の形状寸法に切断され、未焼成の積層体チップが切り出される。なお、このとき、バレル研磨などにより積層体の角部や稜線部に丸みをつけてもよい。
続いて、切り出された未焼成の積層体チップが、たとえば、N2雰囲気にて350℃の温度で加熱し、バインダが燃焼された後、酸素分圧10-12MPa以上10-10MPa以下のH2−N2−H2Oガスからなる還元雰囲気中において、20℃/minで昇温し、1200℃にて20分焼成される。
次に、焼成後の積層体12の両端面に外部電極用導電性ペーストが塗布され、焼き付けられ、第1の内部電極層16aと電気的に接続される第1の外部電極24aの第1の下地電極層26aおよび第2の内部電極層16bと電気的に接続される第2の外部電極24bの第2の下地電極層26bが形成される。外部電極用導電性ペーストは、たとえば、B23−SiO2−BaO系ガラスフリットが含有されるCuペーストが用いられる。また、焼き付けは、N2雰囲気中において600℃で行われる。
続いて、必要に応じて、第1の下地電極層26aを覆うように、第1のめっき層28aが形成され、第2の下地電極層26bを覆うように、第2のめっき層28aが形成される。
第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28bがNiめっき層で形成される場合は、その形成方法として湿式電解めっきが用いられる。
なお、第1のめっき層28aおよび第2のめっき層28bは、2層構造で形成される場合、必要に応じて、湿式電解めっきの方法で、それぞれのNiめっき層の表面にSnめっき層が形成される。
上述のようにして、本実施の形態にかかる積層セラミックコンデンサ10が製造される。
なお、上述した製造方法では、Snが含有される内部電極用導電性ペースト1に、あらかじめSnを含ませて製造したが、焼成後に誘電体層14を構成する誘電体セラミックの原料粉末に混合されていてもよい。このとき、誘電体セラミックの原料粉末にSnO粉末を混合し、その後、還元雰囲気中で20℃/分以上の昇温速度で焼成すると、SnOがSnに還元され、第1の内部電極層16aにSnが吸収されやすくなる。
また、上述した製造方法では、印刷後グリーンシート2の上に印刷後グリーンシート1を積んだうえ、この2層のグリーンシートを1組として、それを印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように、複数枚積層し、積層体ブロックが作製されているが、印刷後グリーンシート1の上に印刷後グリーンシート2を積んだうえ、この2層のグリーンシートを1組として、それを印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように、複数枚積層し、積層体ブロックが作製されてもよい。このとき、第2の内部電極層16bに含まれるNiにSnが固溶して、第1の内部電極層16aに含まれるNiにはSnは固溶していない。
この発明にかかる積層セラミックコンデンサによれば、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちのいずれか一方に含まれるNiにはSnが固溶している。そして、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちの他方に含まれるNiには、Snが固溶していない。また、第1の内部電極層16aおよび第2の内部電極層16bのうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶するとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下である。このような構成により、積層セラミックコンデンサに対して無効層を設けることなく、積層セラミックコンデンサにクラック等の発生を抑制するように機械強度を向上させることができる。
なお、抗折強度が向上する要因は、Niの一部をSnで置換してNi−Sn合金となると、その箇所の物性(たとえば、線膨張係数等)が変化すると考えられる。線膨張係数が異なることで、積層セラミックコンデンサの内部の応力分布に変化が生じ、残留応力が軽減されたためであると考えられる。
3.実験例
次に、上述した本発明にかかる積層セラミックコンデンサ10の効果を確認するために、積層セラミックコンデンサの抗折試験に基づく実験を行った。
(1)評価のための試料の作製
以下、上述の製造方法を使用して、以下の条件に基づいて実験例の各試料(試料番号1ないし試料番号22)の積層セラミックコンデンサが作製された。
(a)設計条件
積層セラミックコンデンサのサイズ(設計値)は、長さ×幅×高さ=1.0mm×0.5mm×0.5mmであり、複数の内部電極層の間に介在する誘電体層一層あたりの厚みは、2.2μmであった。また、内層部における誘電体層の総数は330層であり、1層あたりの対向電極部の面積は、0.5×10-62であった。また、誘電体層の材料の主成分は、BaTiO3とした。外部電極の構造は、下地電極層をCuペーストの焼付け層とし、めっき層をNiめっきとSnめっきの2層構造とした。
(b)各試料の製造条件
試料番号1ないし試料番号6は、印刷後グリーンシート2の上に印刷後グリーンシート1を積み、この2層のグリーンシートを1組として、それを印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように複数枚積層し、積層体Aを得た。すなわち、第1の内部電極層に含まれるNiにSnが固溶しており、第2の内部電極層のNiにSnは固溶していない。試料番号1ないし試料番号6では、第1の内部電極層に含まれるNiに固溶されるSnの含有量を変化させた。このため、第1の内部電極層において、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、試料番号1は0.05molとし、試料番号2は0.10molとし、試料番号3は1.00molとし、試料番号4は4.00molとし、試料番号5は8.50molとし、試料番号6は10.20molとなるようにNi−Sn合金粉末を用意した。
また、試料番号7ないし試料番号12は、印刷後グリーンシート1の上に印刷後グリーンシート2を積み、この2層のグリーンシートを1組として、それを印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように複数枚積層し、積層体Bを得た。すなわち、第2の内部電極層に含まれるNiにSnが固溶しており、第1の内部電極層のNiにSnは固溶していない。試料番号7ないし試料番号12では、第1の内部電極層に含まれるNiに固溶されるSnの含有量を変化させた。このため、第2の内部電極層において、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、試料番号7は0.05molとし、試料番号8は0.10molとし、試料番号9は1.00molとし、試料番号10は4.00molとし、試料番号11は8.50molとし、試料番号12は10.20molとなるようにNi−Sn合金粉末を用意した。
また、試料番号13は、印刷後グリーンシート2のみを用いて印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように複数枚積層し、積層体Cを得た。すなわち、第1の内部電極層および第2の内部電極層に含まれるNiにSnは固溶していない。
また、試料番号14ないし試料番号22は、印刷後グリーンシート1のみを用いて印刷パターンの引き出されている側が互い違いになるように複数枚積層し、積層体Dを得た。すなわち、第1の内部電極層および第2の内部電極層に含まれるNiにSnがいずれも固溶している。試料番号14ないし試料番号22では、第1の内部電極層および第2の内部電極層のそれぞれに含まれるNiに固溶されるSnの含有量を変化させた。このため、第1の内部電極層および第2の内部電極層において、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、試料番号14はいずれも0.05molとし、試料番号15はいずれも0.10molとし、試料番号16はいずれも1.00molとし、試料番号17はいずれも4.00molとし、試料番号18はいずれも8.50molとし、試料番号19はいずれも10.20molとなるようにNi−Sn合金粉末を用意した。
また、試料番号20ないし試料番号22は、第1の内部電極層において、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、1.00molなるようにNi−Sn合金粉末を用意した。一方、第2の内部電極層において、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、試料番号20は0.10molとし、試料番号21は4.00molとし、試料番号22は8.50molとなるようにNi−Sn合金粉末を用意した。
なお、各試料番号に対する試料数は、30(全部で660個)個準備し、試料番号ごとに、うち20個を抗折試験に用い、残りの10個を内部電極層のマッピング分析に用いた。
(2)評価項目および評価方法
(a)内部電極層中にSnが存在すること及びその量の確認
上述のようにして作製した表1の各試料(積層セラミックコンデンサ)について、以下に説明する方法により、内部電極層中にSnが存在することを確認した。
・研磨
各試料を垂直になるように立てて、各試料の周りを樹脂で固めた。このとき、各試料のWT面が露出するようにした。続いて、研磨機により、WT面を研磨した。積層セラミックコンデンサの長さ方向zの1/2程度の深さで研磨を終了し、WT面を露出させた。そして、研磨による内部電極層のダレをなくすために、研磨終了後、イオンミリングにより、研磨表面を加工した。
・内部電極層におけるマッピング分析
図5に示すとおり、WT面の長さ方向zの1/2程度において、試料の内部電極層が積層されている領域を積層方向xに3等分に分割し、それぞれの幅方向yにおける中央部を、上部領域、中間領域、下部領域と3つの領域に分けた。そして、それぞれの領域の中央部付近をマッピング領域とし、その各マッピング領域において、WDX(波長分散型X線分析法)によりNiおよびSnのマッピング分析を行った。表1は、各試料番号に対して10個の試料を準備して、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量を測定し、それらの平均値を求めた結果を示す。この結果、各試料番号の試料について、内部電極層にSnが含有されるとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、所望の含有量であることが確認された。
なお、試料番号1ないし試料番号6では、第2の内部電極層におけるSnの含有量は、いずれも検出下限以下であった。また、試料番号7ないし試料番号12では、第1の内部電極層におけるSnの含有量は、いずれも検出下限以下であった。さらに、試料番号13では、第1の内部電極層および第2の内部電極層におけるSnの含有量は、いずれも検出下限以下であった。
・内部電極層に含まれるSnがNiと合金化していることの確認
焼成後の積層セラミックコンデンサ(積層体)を粉砕し、粉末状にした。その粉末をXRD(X線回折法)で分析したところ、Niのピーク位置がシフトしていた。
このことから、試料番号13の試料を除き、各試料番号における試料の内部電極層中にSnが存在する場合、NiとSnの合金の形態で存在していることが確認された。
(b)抗折試験
各試料の評価は、3点曲げによる抗折試験により行った。
抗折試験は、以下に示す条件に基づいて行った。
・押し治具の降下速さ :0.1(mm/秒)
・押し治具先端の径 :半径0.2(mm)
・押し位置 :試料の長さ方向zと幅方向yとが交わる中央部
・評価対象とした試料数 :20(個)
なお、各試料番号に対する抗折強度の値は、20個の平均値として求め、抗折強度の値が40N未満の試料は、抗折強度が不十分で好ましくないと判定した。
(3)評価結果
各試料番号に対する積層セラミックコンデンサの抗折試験の結果を表1に示す。なお、表中の*印を付した試料番号は、本発明の範囲外である。
Figure 2018198292
表1に示すように、本発明の範囲外である、試料番号1、試料番号6、試料番号7、ならびに試料番号12ないし試料番号22の場合、抗折強度が40N未満であり、機械的強度(抗折強度)が低いことが確認された。
一方、本発明の要件である、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶しており、第1の内部電極層および第2の内部電極層のうちの他方に含まれるNiにSnが固溶しておらず、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下であること、を満たす試料番号2ないし試料番号5、ならびに試料番号8ないし試料番号11は、いずれも抗折強度が40N以上であり、機械的強度(抗折強度)の向上していることが確認された。
抗折強度が向上した要因は、Niの一部をSnで置換してNi−Sn合金となると、その箇所の物性(たとえば、線膨張係数等)が変化すると考えられ、線膨張係数が異なることで、積層セラミックコンデンサ内部の応力分布に変化が生じ、残留応力が軽減されたためと考えられる。
なお、この発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。
10 積層セラミックコンデンサ
12 積層体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 誘電体層
14a 外層部
14b 内層部
16 内部電極層
16a 第1の内部電極層
16b 第2の内部電極層
18a 第1の対向電極部
18b 第2の対向電極部
20a 第1の引出電極部
20b 第2の引出電極部
22a 側部(Wギャップ)
22b 端部(Lギャップ)
24 外部電極
24a 第1の外部電極
24b 第2の外部電極
26a 第1の下地電極層
26b 第2の下地電極層
28a 第1のめっき層
28b 第2のめっき層
x 積層方向
y 幅方向
z 長さ方向

Claims (1)

  1. 積層された複数の誘電体層を含み、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む積層体と、
    前記誘電体層上に配置され、前記第1の端面に露出する複数の第1の内部電極層と、
    前記誘電体層上に配置され、前記第2の端面に露出する複数の第2の内部電極層と、
    前記第1の内部電極層に接続され、前記第1の端面上に配置される第1の外部電極と、
    前記第2の内部電極層に接続され、前記第2の端面上に配置される第2の外部電極と、
    を備える積層セラミックコンデンサにおいて、
    前記第1の内部電極層および前記第2の内部電極層は、交互に配置され、
    前記第1の内部電極層および前記第2の内部電極層は、Niを含み、
    前記第1の内部電極層および前記第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶しており、
    前記第1の内部電極層および前記第2の内部電極層のうちの他方に含まれるNiにSnが固溶しておらず、
    前記第1の内部電極層および前記第2の内部電極層のうちのいずれか一方に含まれるNiにSnが固溶するとき、NiとSnとの合計を100molとしたときのSnの含有量が、0.1mol以上8.5mol以下である、積層セラミックコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022210627A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ

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