JP2018195397A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】水精製器を通過して供給された水を水タンクに貯留するものにおいて、複数回の水の貯留を可能としつつ、短時間での水の貯留の要望に応える。【解決手段】水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、原燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質器と、改質ガスの生成に用いられる水を貯留する水タンクと、水源から給水弁を介して水タンクへ水を供給する給水ラインと、給水ラインに設けられ通水速度が速いほど偏った劣化が生じる水精製器と、水タンクへの給水回数を計測する回数計測手段と、水精製器を通って水タンクに供給される水の単位時間当りの給水量として、少なくとも2段階の給水量のうちのいずれかを水タンクへの給水回数に応じて設定し、設定した給水量で水タンクに水が供給されるよう給水弁を制御する制御装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、この種の燃料電池システムとしては、酸化剤ガスと燃料ガスとを用いて発電する燃料電池と、給水部を介して冷却水が供給される冷却水タンクと、燃料電池からの燃焼排ガスとの熱交換により凝縮された凝縮水を回収する凝縮水タンクと、冷却水タンクと凝縮水タンクとの間で水を循環させる循環ポンプを有する循環経路と、循環経路に設けられ水を浄化する水精製器(浄化器)と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムでは、給水部を介して冷却水タンクに市水が供給された場合、冷却水タンクから凝縮水タンクに水を循環させ、水精製器を通してから冷却水タンクに戻すことで水を浄化する。また、冷却水タンクの容量を小さくすることで、燃料電池システムの設置時において必要な冷却水を速やかに供給して、燃料電池システムの試運転を短時間で開始できるものとなる。
特開2014−135125号公報
しかしながら、上述した燃料電池システムでは、冷却水タンクと凝縮水タンクの2つのタンクを備えると共に両タンク間で水を循環させる循環経路を設ける必要があるから、部品点数が増大しコストの増加を招いてしまう。また、上述したような水精製器は、一般にイオン交換樹脂の樹脂層を備え、その樹脂層を水が通過する際に水に含まれる不純物を除去して浄化するものである。そのようなイオン交換樹脂の樹脂層は、通過する水の通水速度が速いと劣化に偏りが生じ、イオン吸着効率が低下することになる。一方で、燃料電池システムが設置された場合などでは、設置者は冷却水タンクなどに速やかに水を供給するなどの準備を整えて速やかに試運転を開始するため、高速での通水が要望されることがある。また、燃料電池システムが設置される住居などにおいて居住者の入れ替わりが生じる場合、居住者が退去する際にタンク内の水を一旦排出し新たな居住者が入居する際に再度水を供給することがある。このように水を複数回供給する場合でも、十分に水を浄化できるように水精製器の精製能力を保つ必要がある。
本発明の燃料電池システムは、水精製器を通過して供給された水を水タンクに貯留するものにおいて、複数回の水の貯留を可能としつつ、短時間での水の貯留の要望に応えることを主目的とする。
本発明の燃料電池システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の燃料電池システムは、水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、原燃料ガスを改質して前記改質ガスを生成する改質器と、前記改質ガスの生成に用いられる水を貯留する水タンクと、水源から給水弁を介して前記水タンクへ水を供給する給水ラインと、前記給水ラインに設けられ通水速度が速いほど偏った劣化が生じる水精製器と、前記水タンクへの給水回数を計測する回数計測手段と、前記水精製器を通って前記水タンクに供給される水の単位時間当りの給水量として、少なくとも2段階の給水量のうちのいずれかを前記水タンクへの給水回数に応じて設定し、設定した給水量で前記水タンクに水が供給されるよう前記給水弁を制御する制御装置と、を備えることを要旨とする。
本発明の燃料電池システムでは、水精製器を通って水タンクに供給される水の単位時間当りの給水量として、少なくとも2段階の給水量のうちのいずれかを水タンクへの給水回数に応じて設定し、設定した給水量で水タンクに水が供給されるよう給水弁を制御する。このため、比較的大きな単位時間当りの給水量を設定することで、短時間での水の貯留の要望に応えることができる。また、想定される複数の供給回数に対し、一部の供給回数のみに比較的大きな単位時間当りの給水量を設定し、残りの供給回数に比較的小さな単位時間当りの給水量を設定することができるから、水精製器に偏った劣化が生じるのを抑えて水の精製能力を維持しつつ複数回の水の貯留を可能とすることができる。
こうした本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記水タンクへの給水回数が1回目または2回目の場合には前記水精製器への水の通水速度が速くなる給水量を設定可能で、前記水タンクへの給水回数が3回目以降の場合には前記水精製器への水の通水速度が遅くなる給水量を設定するものとしてもよい。こうすれば、水タンクに1回目に水を貯留する場合と2回目に水を貯留する場合とにおいて、短時間での水の貯留を可能として速やかに燃料電池システムの運転(試運転)を開始可能とすることができる。水タンクへの水の貯留が1回目や2回目の場合は、燃料電池システムが設置された場合や燃料電池システムの実運用が開始される場合であり試運転が必要となることが多いから、短時間での水の貯留を可能として速やかに試運転を開始可能とする効果が顕著なものとなる。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記水タンクへの給水回数が所定の上限回数を超えた以降は、前記水タンクへの給水を行わないものとしてもよい。こうすれば、水タンクへの給水回数が所定の上限回数を超えたために、水精製器の精製能力の低下によって十分に浄化されない水が水タンクに供給されるのを防止することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、前記水タンクに給水する度に単位時間当りの給水量が大きいほど大きくなる劣化値を累積しておき、累積した劣化値が所定値を超えた以降は、前記水タンクへの給水を行わないものとしてもよい。こうすれば、単位時間当りの給水量の影響による水精製器の精製能力の低下によって十分に浄化されない水が水タンクに供給されるのを防止することができる。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記制御装置は、上限回数に達するまでの前記水タンクへの給水回数と給水回毎の単位時間当りの給水量との関係が予め定められた複数のパターンのうち使用者からの選択を受け付け、受け付けた前記パターンと前記水タンクへの給水回数とに基づいて単位時間当りの給水量を設定するものとしてもよい。こうすれば、短時間での水の貯留の要望により適切に応えることが可能となる。
燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図である。 自動給水装置70の構成の概略を示す構成図である。 自動給水制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 通水速度とイオン吸着効率との関係を示す説明図である。 給水速度とデューティ比と劣化値mとの関係を示す説明図である。 水精製器74のイオン交換樹脂の劣化が進行する様子を示す説明図である。 給水パターンの一例を示す説明図である。 変形例の自動給水制御ルーチンを示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は燃料電池システム10の構成の概略を示す構成図であり、図2は自動給水装置70の構成の概略を示す構成図である。本実施形態の燃料電池システム10は、図1に示すように、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガス(エア)との供給を受けて発電する燃料電池スタックFCを有する発電ユニット20と、発電ユニット20の発電に伴って発生する熱を回収して給湯する貯湯タンク101を有する給湯ユニット100と、システム全体を制御する制御装置90とを備える。
発電ユニット20は、改質水と原燃料ガス(例えば天然ガスやLPガス)との供給を受けてこれらを加熱することにより改質水を蒸発させて水蒸気を生成すると共に原燃料ガスを予熱する気化器32と、気化器32からの原燃料ガスを水蒸気改質反応により改質して水素を含む改質ガス(燃料ガス)を生成する改質器33と、改質器33から供給される改質ガスとエアとにより発電する燃料電池スタックFCとを含む発電モジュール30と、気化器32に原燃料ガスを供給する原燃料ガス供給装置40と、燃料電池スタックFCにエアを供給するエア供給装置50と、改質水タンク57内の改質水を気化器32に供給する改質水供給装置55と、発電モジュール30で発生した排熱を回収する排熱回収装置60と、改質水タンク57に必要な水を供給するための自動給水装置70とを備える。
気化器32と改質器33と燃料電池スタックFCは、断熱性材料により形成された箱型のモジュールケース31内に収容されている。モジュールケース31内には、燃料電池スタックFCの起動や、気化器32における水蒸気の生成、改質器33における水蒸気改質反応に必要な熱を供給するための燃焼部35が設けられている。燃焼部35には燃料電池スタックFCを通過した燃料オフガス(アノードオフガス)と酸化剤オフガス(カソードオフガス)とが供給され、これらの混合ガスを点火ヒータ36により点火して燃焼させることにより、燃料電池スタックFCや気化器32、改質器33を加熱する。燃料オフガスおよび酸化剤オフガスの燃焼により生成される燃焼排ガスは、燃焼触媒37を介して熱交換器62へ供給される。燃焼触媒37は、燃焼部35で燃え残った燃料ガスを触媒によって再燃焼させる酸化触媒である。
排熱回収装置60は、発電モジュール30から燃焼排ガスが供給される熱交換器62と貯湯水を貯蔵する貯湯タンク101とを接続して貯湯水の循環路を形成する循環配管61を有する。循環配管61には、循環ポンプ63が設けられており、循環ポンプ63を駆動することにより、熱交換器62による貯湯水と燃焼排ガスとの熱交換により貯湯水を加温すると共に加温した貯湯水を貯湯タンク101へ貯湯する。熱交換器62は凝縮水供給管66を介して改質水タンク57に接続されると共に排気ガス排出管67を介して外気と接続されている。熱交換器62に供給された燃焼排ガスは、貯湯水との熱交換により水蒸気成分が凝縮され、凝縮された水(凝縮水)が図示しない水精製器によって浄化されて改質水タンク57に回収される。また、残りの排気ガス(ガス成分)は、排気ガス排出管67を介して外気へ排出される。
原燃料ガス供給装置40は、ガス供給源1と気化器32とを接続する原燃料ガス供給管41を有する。原燃料ガス供給管41には、ガス供給源1側から順に、原燃料ガス供給弁(2連弁)42,43、オリフィス44、原燃料ガスポンプ45、脱硫器46が設けられており、原燃料ガス供給弁42,43を開弁した状態で原燃料ガスポンプ45を駆動することにより、ガス供給源1からの原燃料ガスを脱硫器46を通過させて気化器32へ供給する。気化器32へ供給された原燃料ガスは、気化器32を経て改質器33へ供給され、改質ガス(燃料ガス)へと改質される。脱硫器46は、原燃料ガスに含まれる硫黄化合物を水素を用いて除去するものであり、例えば、硫黄化合物をゼオライトなどの吸着剤に吸着させて除去する高温脱硫方式などを採用することができる。また、原燃料ガス供給管41の原燃料ガス供給弁43とオリフィス44との間には、当該原料ガス供給管41内の原燃料ガスの圧力を検出する圧力センサ47が設けられ、オリフィス44と原燃料ガスポンプ45との間には、原料ガス供給管41を流れる原燃料ガスの単位時間当たりの流量を検出する流量センサ48が設けられている。
エア供給装置50は、外気と連通するフィルタ52と燃料電池スタックFCとを接続するエア供給管51を有する。エア供給管51には、エアブロワ53が設けられており、エアブロワ53を駆動することにより、フィルタ52を介して吸入したエアを燃料電池スタックFCへ供給する。また、エア供給管51には、エアブロワ53の下流側に、当該エア供給管51を流れるエアの単位時間当たりの流量を検出する流量センサ54が設けられている。
改質水供給装置55は、改質水を貯蔵する改質水タンク57と気化器32とを接続する改質水供給管56を有する。改質水供給管56には、改質水ポンプ58が設けられており、改質ポンプ58を駆動することにより、改質水タンク57の改質水を気化器32へ供給する。気化器32へ供給された改質水は、気化器32で水蒸気とされ、改質器33における水蒸気改質反応に利用される。改質水タンク57には、図2に示すように、タンク内の改質水の水位が所定水位(満水位近傍)に到達したことを検出するための水位センサ59が設けられている。なお、水位センサ59は、例えば、水位の上昇に伴ってフロートが上昇し、水位が所定水位に達すると、接点がオンからオフまたはオフからオンするフロート式水位センサを用いることができる。
自動給水装置70は、図1,図2に示すように、水源(水道配管)と改質水タンク57とを接続する給水管71を有する。給水管71には、水源側から順に、給水弁(電磁弁)72、逆止弁73、水精製器74が設けられており、給水弁72を開弁することにより、水源からの水道水を水精製器74を介して改質水タンク57へ供給する。給水弁72は、本実施形態では、ノーマルクローズ型の2ポート2ポジション弁であり、1周期に対する開弁時間の割合(デューティ比)を調整することにより、給水管71へ供給する水の流量を調整することができる。水精製器74は、水精製材としてイオン交換樹脂を収容しており、上方から流入した水がイオン交換樹脂の樹脂層を通過して下方へ流出することにより、水に含まれる不純物をイオン交換樹脂で吸着除去して純水化する。
燃料電池スタックFCは、酸素イオン伝導体からなる固体電解質と、固体電解質の一方の面に設けられたアノードと、固体電解質の他方の面に設けられたカソードとを備える固体酸化物燃料電池セルが積層されたものとして構成されており、アノードに供給される燃料ガス中の水素とカソードに供給されるエア中の酸素とによる電気化学反応によって発電する。燃料電池スタックFCの出力端子にはDC/DCコンバータとインバータとを含むパワーコンディショナ81を介して商用電源2から負荷4への電力ライン3が接続されており、燃料電池スタックFCからの直流電力は、パワーコンディショナ81による電圧変換および直流/交流変換を経て商用電源2からの交流電力に付加されて負荷4に供給される。パワーコンディショナ81から分岐した電力ラインには電源基板82が接続されている。電源基板82は、原燃料ガス供給弁42,43や原燃料ガスポンプ45、エアブロワ53、改質水ポンプ58、循環ポンプ63、給水弁72、水位センサ59、可燃ガスセンサ86、圧力センサ47、流量センサ48,54などの補機類に直流電力を供給する直流電源として機能する。
筐体22には、吸気口22aと排気口22bとが設けられている。吸気口22a付近には外気を取り込んで筐体22の内部を換気するための換気ファン24が設けられ、排気口22b付近には可燃ガスのガス漏れを検出するための可燃ガスセンサ86が設けられている。
制御装置90は、CPU91を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU91の他に処理プログラムを記憶するROM92と、データを一時的に記憶するRAM93と、計時を行なうタイマ94と、図示しない入出力ポートと、を備える。制御装置90には、圧力センサ47や流量センサ48,54、水位センサ59、可燃ガスセンサ86などからの各種検出信号が入力ポートを介して入力されている。また、制御装置90からは、換気ファン24のファンモータへの駆動信号や原燃料ガス供給弁42,43のソレノイドへの駆動信号、原燃料ガスポンプ45のポンプモータへの駆動信号、エアブロワ53のブロワモータへの駆動信号、改質水ポンプ58のポンプモータへの駆動信号、循環ポンプ63のポンプモータへの駆動信号、給水弁72のソレノイドへの駆動信号、パワーコンディショナ81のインバータやDC/DCコンバータへの制御信号、点火ヒータ36への駆動信号、各種情報を表示する表示パネル85への表示信号などが出力ポートを介して出力されている。
次に、こうして構成された燃料電池システム10の動作、特に、自動給水装置70に関連する動作について説明する。図4は制御装置90のCPU91により実行される自動給水制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、燃料電池システム10の電源が投入されて改質水タンク57に自動給水する準備が整った際に、水位センサ59からの検出信号に基づいて改質水タンク57に水が貯留していないことが検知された場合に実行される。
自動給水制御ルーチンが実行されると、制御装置90のCPU91は、まず、RAM93から給水回数Kと累積劣化値Mとを読み出して取得する(S100)。ここで、給水回数Kは、今回の自動給水制御ルーチンにて改質水タンク57への自動給水が行われる回数が何回目であるかを示しており、初期値は値1である。この給水回数Kは、後述する処理で更新されてRAM93に記憶される。また、累積劣化値Mは、自動給水する際の単位時間当りの給水量に応じて予め定められた劣化値mを累積した値であり、初期値は値0である。この累積劣化値Mは、後述する処理で更新されてRAM93に記憶される。
次に、CPU91は、給水回数Kが上限回数Kmax以下であるか否かを判定する(S110)。ここで、水精製器74は、水に含まれる不純物をイオン交換樹脂で吸着除去して純水化するものであり、水精製材として収容するイオン交換樹脂の種類や量などによって、必要なイオン吸着効率(水精製能力)を発揮できる水の総通過量や通過可能な水の通水速度などが定められる。上限回数Kは、そのような水の総通過量と改質水タンク57の満水量とに基づいて予め定められた給水回数の上限値であり、本実施形態では、上限回数Kを値4(4回)とする。CPU91は、S110で給水回数Kが上限回数Kmax以下でなく上限回数Kmaxを超えると判定すると、水精製器74のイオン交換樹脂が必要なイオン吸着効率を発揮できないために、自動給水不可の旨を表示パネル85に表示するなどによりエラー(システムエラー)を報知して(S120)、本ルーチンを終了する。
一方、CPU91は、S110で給水回数Kが上限回数Kmax以下であると判定すると、給水回数Kが許容回数Kref以下であるか否かを判定する(S130)。許容回数Krefは、改質水タンク57に自動給水する際に、水精製器74のイオン交換樹脂の劣化(劣化の偏り)を考慮して高速での水の通水(給水)を許容する上限の回数として予め定められている。図4は、通水速度とイオン吸着効率との関係を示す説明図である。図示するように、通水速度が高速の場合には、低速の場合に比してイオン吸着効率が低下する傾向にある。なお、改質水タンク57へ供給される水の単位時間当りの給水量が大きくなって給水速度が高速となる(高速給水となる)ほど、水精製器74における水の通水速度が高速となる。このため、高速給水による自動給水が繰り返されると、給水回数Kが上限回数Kmaxの範囲内であってもイオン交換樹脂の劣化に偏りが生じて水精製器74が十分に水精製能力を発揮できないおそれがある。一方で、燃料電池システム10を起動して空の改質水タンク57が満水となるなどの運転条件が整うと通常は燃料電池システム10の試運転が行われるから、試運転の早期開始を望む作業者は、改質水タンク57ができるだけ短時間で満水となるように高速給水を要望することになる。特に、改質水タンク57への初回(1回目)の自動給水が行われた場合には、殆どの場合で試運転が行われるため、そのような要望が強いものとなる。また、燃料電池システム10の設置から、燃料電池システム10が設置された住居への入居までの期間が長期間に亘る場合などには、初回の試運転後に一旦改質水タンク57から水を抜き、入居時に再度改質水タンク57に2回目の自動給水が行われて試運転が行われることがあるため、そのような要望が出ることがある。このように、試運転を早期に開始する要望は、給水回数Kが比較的少ない場合(1回目や2回目の自動給水の場合)に多いものとなる。そこで、本実施形態では、給水回数Kが許容回数Krefとなるまで高速給水を許容するものとし、一例として許容回数Krefを値2(2回)とする。
CPU91は、S130で給水回数Kが許容回数Kref以下であると判定すると、表示パネル85に高速給水と低速給水のいずれかを作業者により選択可能に受け付ける選択受付画面を表示して(S140)、高速給水が選択されたか否かを判定する(S150)。CPU91は、S150で高速給水が選択されたと判定すると、高速給水用の第1デューティ比D1で給水弁72のオンオフ駆動を行い(S160)、水位センサ59がオンされる(改質水タンク57の水位が所定水位(満水位近傍)に到達する)のを待つ(S170)。一方、CPU91は、S150で高速給水ではなく低速給水が選択されたと判定すると、低速給水用の第2デューティ比D2で給水弁72のオンオフ駆動を行い(S200)、水位センサ59がオンされるのを待つ(S210)。このように、給水回数Kが上限回数Kmax以下であり且つ許容回数Kref以下の場合には、高速給水と低速給水とのいずれかを選択可能とするのである。
図5は給水速度とデューティ比と劣化値mとの関係を示す説明図である。図示するように、単位時間当りの給水量の大きな高速給水(高速通水)用の第1デューティ比D1は、ON時間とOFF時間との比率を3:1とするものである。また、単位時間当りの給水量の小さな低速給水(低速通水)用の第2デューティ比D2は、ON時間とOFF時間との比率を1:1とするものであり、ON時間の割合が第1デューティD1よりも小さなものとなる。また、本実施形態では、高速給水での劣化値mhを値3、低速給水での劣化値mlを値1とする。累積劣化値Mは、劣化値mhや劣化値mlを累積した値である。
第1デューティ比D1で給水弁72を駆動している場合に、S170で水位センサ59がオンされたと判定すると、CPU91は給水弁72の駆動を停止して給水弁72を閉弁する(S180)。そして、CPU91は、給水回数Kを値1インクリメントすると共に累積劣化値Mを劣化値mhの値3インクリメントすることで給水回数Kと累積劣化値Mとを更新して(S190)、本ルーチンを終了する。一方、第2デューティ比D2で給水弁72を駆動している場合に、S210で水位センサ59がオンされたと判定すると、CPU91は給水弁72の駆動を停止して給水弁72を閉弁する(S220)。そして、CPU91は、給水回数Kを値1インクリメントすると共に累積劣化値Mを劣化値mlの値1インクリメントすることで給水回数Kと累積劣化値Mとを更新して(S230)、本ルーチンを終了する。なお、S190,S230で更新された給水回数Kと累積劣化値Mは、上述したようにRAM93に記憶される。また、S180,220では、CPU91は水位センサ59のオンから所定時間が経過するのを待って給水弁72の駆動を停止してもよい。
また、CPU91は、S130で給水回数Kが許容回数Krefを超えると判定すると、累積劣化値Mが所定累積値Mref未満であるか否かを判定する(S240)。ここで、所定累積値Mrefは、高速給水での劣化値mhに、許容回数Krefを乗じた値(mh・Kref)などとすることができる。本実施形態では、劣化値mhを値3とし許容回数Krefを値2(2回)としており、所定累積値Mrefとしての値(mh・Kref)は例えば値6となるから、S240では累積劣化値Mが値6未満であるか否かを判定することになる。CPU91は、累積劣化値Mが所定累積値Mref以上であると判定すると、S120で自動給水不可のエラーを報知して本ルーチンを終了する。ここで、給水回数Kが上限回数Kmax以下であり且つ許容回数Kref以下でない場合は、給水回数Kが許容回数Krefを超えて上限回数Kmaxとなるまでの間であり、例えば給水回数Kが3回目の場合である。その場合に累積劣化値Mが所定累積値Mref(例えば値6)以上となるのは、1回目と2回目の自動給水でいずれも高速給水を行った場合が該当する。このように、許容回数Kref以下の各給水回において、いずれも高速給水を行った場合には、それ以降(ここでは3回目以降)の自動給水を不可とするのである。
一方、CPU91は、S240で累積劣化値Mが所定累積値Mref未満であると判定すると、低速給水で改質水タンク57に自動給水して給水回数Kを値1インクリメントすると共に累積劣化値Mを値1インクリメントするS200〜S230の処理を行って、本ルーチンを終了する。このように、給水回数Kが許容回数Krefを超えて上限回数Kmaxとなるまでの間は、低速給水で改質水タンク57への自動給水を行うのである。
ここで、図6は水精製器74のイオン交換樹脂の劣化が進行する様子を示す説明図であり、図7は給水パターンの一例を示す説明図である。図6では、自動給水(通水)を行うことにより劣化が進行するイオン交換樹脂の範囲のイメージを示しており、高速給水による劣化の範囲を実線で示し、低速給水による劣化の範囲を点線で示す。高速給水では低速給水に比して、上方から水精製器74内に入った水が下方に勢いよく通過するため中央近傍のイオン交換樹脂がより劣化し易いことになる。このため、図示するように、高速給水では劣化が中央部に偏って現れて劣化の範囲が下方に凸状となり、低速給水では劣化の偏りが少なく周囲に満遍なく現れるものとなる。図6(a)は1回目と2回目の自動給水をいずれも高速給水で行う給水パターンP1(図7参照)の場合のイメージを示す。図示するように、給水パターンP1では、2回の高速給水によって中央近傍のイオン交換樹脂の劣化が著しく進行することになる。本実施形態では、1回目と2回目の自動給水を高速給水で行った場合には、上述したように累積劣化値Mが所定累積値Mref以上となってそれ以降の自動給水を不可とするから、十分に精製されない水が改質水タンク57に給水されるのを防止することができる。また、1回目と2回目の自動給水のいずれも短時間で改質水タンク57に水を貯留させて試運転を早期に開始することができる。図6(b)は1回目または2回目の自動給水のいずれかを高速給水で行い、それ以外の3回分の自動給水を低速給水で行う給水パターンP2,P3(図7参照)の場合のイメージを示す。図示するように、1回分の自動給水が高速給水で行われることで中央近傍のイオン交換樹脂の劣化が偏って進行するが、それ以外の3回分の自動給水が低速給水で行われて劣化が満遍なく進行するため、上限の4回分の自動給水での劣化の範囲を水精製器74の水精製能力内に収めることができるものとなる。また、1回目または2回目の自動給水のいずれかで短時間で改質水タンク57に水を貯留させて試運転を早期に開始することができる。図6(c)は1回目から4回目の自動給水のいずれも低速給水で行う給水パターンP4(図7参照)の場合のイメージを示しており、劣化の範囲を最小限に収めることができる。
以上説明した燃料電池システム10は、水精製器74を通過して改質水タンク57に供給される水の給水速度(通水速度)として高低の2段階の給水速度のいずれかを給水回数Kに応じて設定し、設定した給水速度で改質水タンク57に水が供給されるよう給水弁72を制御する。このため、2段階の給水速度のうち高速給水を設定することで、改質水タンク57に短時間で水を貯留することができる。また、複数回の供給回数Kに応じて水の給水速度を設定することで、一部の供給回数Kのみで高速給水を設定し、残りの供給回数Kで低速給水を設定することができるから、水精製器74の水精製能力を維持して複数回の水の貯留を可能としつつ、短時間での水の貯留の要望に応えることができる。
また、燃料電池システム10は、給水回数Kが許容回数Krefの2回目となるまで高速給水を設定可能であるから、改質水タンク57への1回目と2回目の自動給水の場合に短時間での水の貯留を可能とすることができる。改質水タンク57への1回目や2回目の自動給水は、燃料電池システム10が設置された場合や燃料電池システム10が設置された住居に居住者が入居した場合に行われることが多いから、短時間での貯留を可能とすることで設置後の試運転や実運転前の試運転を速やかに開始することができる。
また、燃料電池システム10は、改質水タンク57への給水回数Kが上限回数Kmaxを超えた以降は、改質水タンク57への自動給水を行わないから、給水回数Kが上限回数Kmaxを超えたために水精製器74の精製能力の低下によって十分に浄化されない水が改質水タンク57に供給されるのを防止することができる。
また、燃料電池システム10は、給水速度(通水速度)が速いほど大きくなる値の劣化値mを累積した累積劣化値Mを改質水タンク57への自動給水の度に更新し、累積劣化値Mが所定累積値Mref以上となった以降は、改質水タンク57への自動給水を行わないから、高速給水の影響により水精製器74の精製能力の低下によって十分に浄化されない水が改質水タンク57に供給されるのを防止することができる。
上述した実施形態では、給水速度を高速と低速の2段階の速度から設定するものを例示したが、これに限られず、3段階以上の速度から設定するものとしてもよい。
実施形態では、高速給水を許容する許容回数Krefを値2(2回目)としたが、これに限られず、値1(1回目)としてもよいし、水精製器74の能力に応じてより大きな値(例えば、値3)などとしてもよい。また、このような許容回数Krefを設定することなく、任意の給水回数において精製能力の範囲内で最も速い給水速度を設定可能としてもよい。例えば、累積劣化値Mが所定累積値Mref以上となるまで、高速給水を設定するものなどとしてもよい。
実施形態では、改質水タンク57への給水回数Kが上限回数Kmaxを超えた以降または累積劣化値Mが所定累積値Mref以上となった以降は改質水タンク57への自動給水を行わないものとしたが、これに限られるものではない。例えば、給水回数Kの上限を定めることなく、累積劣化値Mが所定累積値Mref以上となった以降は改質水タンク57への自動給水を行わないものとしてもよい。また、累積劣化値Mの上限を定めることなく、給水回数Kが上限回数Kmaxを超えた以降は改質水タンク57への自動給水を行わないものとしてもよい。なお、所定累積値Mrefは、高速給水での劣化値mhと許容回数Krefとを乗じた値に定めるものを例示したが、これに限られず、劣化値mhや許容回数Krefに関連しない値に定めてもよい。また、給水回数Kや累積劣化値Mの上限を定めないものとしてもよいが、水精製器74の精製能力の低下によって十分に浄化されない水が改質水タンク57に供給されるのを防止するために、上限を定めるものが好ましい。
実施形態では、自動給水を行う度に給水回数Kに基づく給水速度(通水速度)を設定するものを例示したが、これに限られず、初回の自動給水時に給水回数Kと給水速度が予め定められた給水パターンを作業者などに選択させておき、以降の自動給水時にはその給水パターンと給水回数Kとに基づく給水速度を設定するものなどとしてもよい。図8は、変形例の自動給水制御ルーチンを示すフローチャートである。図8のフローチャートでは、図3のフローチャートと同じ処理には同じステップ番号を付して、その説明を省略する。変形例の自動給水制御ルーチンでは、累積劣化値Mを管理しないため、制御装置90のCPU91は、累積劣化値Mを取得することなく給水回数Kを取得する(S100a)。そして、CPU91は、給水回数Kが値1(1回目)であるか否かを判定し(S130a)、1回目であると判定すると、給水パターンの選択受付画面を表示パネル85に表示して作業者による給水パターンの選択を受け付ける(S140a)。選択受付画面の図示は省略するが、例えば図7に示した4つの給水パターンP1〜P4(給水回数Kと給水速度との関係)の説明といずれかの給水パターンを選択するための選択ボタンとが表示されるものなどとすることができる。CPU91は、作業者による給水パターンの選択を受け付けると、受け付けた給水パターンをRAM93に登録する(S142)。
一方、CPU91は、S130aで給水回数Kが値1(1回目)でないと判定すると、1回目の自動給水時にRAM93に登録された給水パターンを読み出して給水パターンを取得し(S144)、給水パターンにおいて今回の給水回数Kに対応する給水速度があるか否かを判定する(S146)。例えば、CPU91は、給水パターンP1が登録(選択)されている場合、今回の給水回数Kが値2(2回目)であれば対応する給水速度があると判定し、今回の給水回数Kが値3(3回目)であれば対応する給水速度がないと判定する(図7参照)。CPU91は、S146で今回の給水回数Kに対応する給水速度がないと判定すると、S120で自動給水不可のエラーを報知して本ルーチンを終了する。CPU91は、S142で給水パターンをRAM93に登録した場合やS146で給水パターンにおいて今回の給水回数Kに対応する給水速度があると判定した場合には、給水パターンと今回の給水回数Kとに基づいて給水速度を設定する(S148)。そして、CPU91は、設定した給水速度が高速給水であれば(S150でYES)、高速給水で改質水タンク57に自動給水して給水回数Kを値1インクリメントするS160〜S190aの処理を行って、本ルーチンを終了する。また、CPU91は、設定した給水速度が低速給水であれば(S150でNO)、低速給水で改質水タンク57に自動給水して給水回数Kを値1インクリメントするS200〜S230aの処理を行って、本ルーチンを終了する。
このように、変形例の燃料電池システム10では、改質水タンク57への給水回数Kと給水速度との関係が予め定められた複数の給水パターン(P1〜P4)のいずれかの選択を受け付け、受け付けた給水パターンと給水回数Kとに基づいて給水速度を設定し、設定した給水速度で改質水タンク57に水が供給されるよう給水弁72を制御する。これにより、作業者(使用者)は、何回目の自動給水を高速給水で行うか、何回の自動給水を必要とするかなどを考慮して給水パターンを選択することができるから、複数回の水の貯留を可能としつつ短時間での水の貯留を作業者のニーズに合わせることができる。
本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本実施形態では、燃料電池システム10が「燃料電池システム」に相当し、改質器33が「改質器」に相当し、改質水タンク57が「水タンク」に相当し、給水弁72が「給水弁」に相当し、給水管71が「給水ライン」に相当し、水精製器74が「水精製器」に相当し、制御装置90が「制御装置」に相当する。
なお、本実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、本実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、本実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、燃料電池システムの製造産業などに利用可能である。
1 ガス供給源、2 商用電源、3 電力ライン、4 負荷、10 燃料電池システム、20 発電ユニット、22 筐体、22a 吸気口、22b 排気口、24 換気ファン、30 発電モジュール、31 モジュールケース、32 気化器、33 改質器、35 燃焼部、36 点火ヒータ、37 燃焼触媒、40 原燃料ガス供給装置、41 原燃料ガス供給管、42,43 原燃料ガス供給弁、44 オリフィス、45 原燃料ガスポンプ、46 脱硫器、47 圧力センサ、48 流量センサ、50 エア供給装置、51 エア供給管、52 フィルタ、53 エアブロワ、54 流量センサ、55 改質水供給装置、56 改質水供給管、57 改質水タンク、58 改質水ポンプ、59 水位センサ、60 排熱回収装置、61 循環配管、62 熱交換器、63 循環ポンプ、66 凝縮水供給管、67 排気ガス排出管、70 自動給水装置、71 給水管、72 給水弁、73 逆止弁、74 水精製器、81 パワーコンディショナ、82 電源基板、85 表示パネル、86 可燃ガスセンサ、90 制御装置、91 CPU、92 ROM、93 RAM、94 タイマ、100 給湯ユニット、101 貯湯タンク、FC 燃料電池スタック。

Claims (5)

  1. 水素を含む改質ガスと酸素を含む酸化剤ガスとに基づいて発電する燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    原燃料ガスを改質して前記改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質ガスの生成に用いられる水を貯留する水タンクと、
    水源から給水弁を介して前記水タンクへ水を供給する給水ラインと、
    前記給水ラインに設けられ通水速度が速いほど偏った劣化が生じる水精製器と、
    前記水タンクへの給水回数を計測する回数計測手段と、
    前記水精製器を通って前記水タンクに供給される水の単位時間当りの給水量として、少なくとも2段階の給水量のうちのいずれかを前記水タンクへの給水回数に応じて設定し、設定した給水量で前記水タンクに水が供給されるよう前記給水弁を制御する制御装置と、
    を備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記水タンクへの給水回数が1回目または2回目の場合には前記水精製器への水の通水速度が速くなる給水量を設定可能で、前記水タンクへの給水回数が3回目以降の場合には前記水精製器への水の通水速度が遅くなる給水量を設定する
    燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記水タンクへの給水回数が所定の上限回数を超えた以降は、前記水タンクへの給水を行わない
    燃料電池システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記水タンクに給水する度に単位時間当りの給水量が大きいほど大きくなる劣化値を累積しておき、累積した劣化値が所定値を超えた以降は、前記水タンクへの給水を行わない
    燃料電池システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、上限回数に達するまでの前記水タンクへの給水回数と給水回毎の単位時間当りの給水量との関係が予め定められた複数のパターンのうち使用者からの選択を受け付け、受け付けた前記パターンと前記水タンクへの給水回数とに基づいて単位時間当りの給水量を設定する
    燃料電池システム。
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