JP2018194777A - 画像形成装置、及び画像形成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤を塗布する部位を駆動するモータの回転数の制御を行う場合と比較して、像保持体上の残留トナーを除去する除去性能の低下を抑制する。【解決手段】中間転写ベルトを搬送する駆動モータに流れる電流値を取得し、電流値が閾値を超えたかを判別することで、ブレードによる異音発生又はブレードの折れ曲がり発生によるクリーニング不良の発生が推定されるかを判断し(S100、S102)、肯定された場合、中間転写ベルトを逆方向に搬送して(S104)、ベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下を抑制する。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置、及び画像形成プログラムに関する。
従来より、無端ベルト状の像保持体にトナー画像を形成し、形成されたトナー画像を用紙に転写した後、トナー画像を定着して用紙上に画像形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、像保持体からトナーを用紙に転写した後に像保持体に残留するトナーをブレード等のクリーニング装置によってクリーニング(除去)している。
クリーニング装置における像保持体に残留するトナーのクリーニング性を向上させるために、像保持体の表面に潤滑剤を塗布してクリーニング装置と像保持体との摩擦力を低下させる画像形成装置が知られている。例えば、潤滑剤を塗布する部位を駆動するモータの電流値の変動幅に応じて潤滑剤塗布用モータの回転数の制御を行って、塗布する潤滑剤の塗布量を調整する画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、潤滑剤を塗布する部位を駆動するモータの電流値に応じて潤滑剤塗布用のブラシローラの回転数を切り替える制御を行って、塗布する潤滑剤の塗布量を調整する画像形成装置も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−020170号公報 特開2009−294248号公報
本発明は、潤滑剤を塗布する部位を駆動するモータの回転数の制御を行う場合と比較して、像保持体上の残留トナーを除去する除去性能の低下を抑制することができる画像形成装置、及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、無端ベルト状で、かつ像形成面にトナー像が形成される像保持体と、前記像保持体が所定方向に搬送されるように駆動する駆動部と、前記像保持体の像形成面から残留トナーを除去する除去部と、前記駆動部の駆動電流を検出する検出部と、前記検出部で検出された駆動電流が前記残留トナーを除去する際の前記駆動部の駆動力より大きい駆動力に対応する閾値を超えた場合に、予め定めた駆動電流低減制御を行う制御部と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記前記駆動部の駆動力は、前記駆動部に含まれるモータのトルクである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の画像形成装置において、前記予め定められた駆動電流低減制御は、前記像保持体を前記所定方向と逆方向に搬送する第1制御、または前記像形成面にトナーバンド像を形成する第2制御である。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、前記第1制御を行う場合、前記制御部は、前記像保持体を前記所定方向と逆方向に搬送するように前記駆動部を制御し、前記第2制御を行う場合、前記制御部は、前記像形成面にトナーバンド像を形成するように画像形成部を制御する。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記検出部で検出された駆動電流が前記閾値以下になるまで、前記予め定めた制御を行う。
請求項6記載の発明の画像形成プログラムは、無端ベルト状で、かつ像形成面にトナー像が形成される像保持体を搬送する駆動部の駆動電流を検出し、検出された駆動電流が残留トナーを除去する際の前記駆動部の駆動力より大きい駆動力に対応する閾値を超えた場合に、予め定めた駆動電流低減制御を行うことを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、潤滑剤を塗布する部位を駆動するモータの回転数の制御を行う場合と比較して、像保持体上の残留トナーを除去する除去性能の低下を抑制することができる、という効果を有する。
画像形成装置の要部構成の一例を示す概略側面図である。 転写装置の要部構成の説明に供する模式図である。 画像形成装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 転写装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 ブレードに生じる歪量と中間転写ベルトの搬送量との関係の一例を示すイメージ図である。 駆動モータに流れる電流と、中間転写ベルトの搬送量との関係の一例を示すイメージ図である。 トナーバンド像の一例を示す模式図である。 転写装置のコンピュータで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 メインテナンス処理の流れの一例を示すフローチャートである。 駆動モータに流れる電流と、中間転写ベルトの搬送量との関係の一例を示すイメージ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を詳細に説明する。なお、作用、機能が同じ働きを担う構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係る電子写真方式を用いた画像形成装置20の要部構成を示す概略側面図を示す。画像形成装置20には、図示しない通信回線を介して各種データを受信し、受信したデータに基づきカラー画像形成処理を行う画像形成機能が搭載されている。
なお、本実施形態に係る画像形成装置20は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色によるカラー画像形成処理を行う場合を説明するが、カラー画像形成処理に用いる色を4色に限定するものではない。例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色でもよく、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色に異なる色を1以上追加した複数色でもよい。
また、色について、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各々を、Y、M、C、Kの英字(色符号)で表記して説明する。また、画像形成装置20の構成要素で、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色を区別するときには、数字の後にY、M、C、Kの英字(色符号)を付加して説明するが、各色を区別する必要がない場合は、数字の後のY、M、C、Kの英字(色符号)は省略する。
画像形成装置20は、感光体1と、帯電器2と、レーザ出力部3と、現像器4と、一次転写器5と、を備える。これらの感光体1、帯電器2、レーザ出力部3、現像ロール34、現像器4、及び一次転写器5の各々は、Y、M、C、Kの色毎に備える。
感光体1は、図中矢印Aの方向に回転する感光体1Y、1M、1C、1Kを備え、帯電器2は、帯電バイアスを印加することにより各感光体の表面を帯電する帯電器2Y、2M、2C、2Kを備える。レーザ出力部3は、帯電された感光体1表面を各色の画像情報に基づいて変調された露光光(11Y、11M、11C、11K)により露光し、感光体1上に静電潜像を形成する。現像器4は、各色の現像剤(トナー)を保持する現像剤保持体である現像ロール34を備える。現像器4は、現像器4Y、4M、4C、4Kを備え、図示しない現像バイアス用電源によって現像ロール34Y、34M、34C、34Kに現像バイアスを印加することにより、感光体1上の静電潜像を各色トナーで現像して感光体1上にトナー像を形成する。一次転写器5は、感光体1上の各色トナー像を、像保持体としての中間転写ベルト6に転写する一次転写器5Y、5M、5C、5Kを備える。
また、画像形成装置20は、用紙Pを収納する用紙収容部Tと、中間転写ベルト6上のトナー像を用紙Pに転写する二次転写装置7と、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着器9と、トナー像を用紙Pに転写後、中間転写ベルト6表面に残留するトナーをクリーニングする除去部としてのベルトクリーナー8を備える。また、画像形成装置20は、各感光体1の表面をクリーニングする図示しないクリーナーと、各感光体1表面の残留電荷を除去する図示しない除電器を備える。
なお、図1では、ベルトクリーナー8を二次転写装置7の直後に1個設けた一例を示したが、ベルトクリーナー8は中間転写ベルト6上に残留する未転写トナー、及び用紙から中間転写ベルト上に付着する紙粉等の異物を除去可能な位置に1個以上設ければよい。例えば、二次転写装置7から中間転写ベルト6の搬送方向下流側で感光体までの間の何れの位置でもよい。
さらに、画像形成装置20は、画像形成動作環境における温度を計測する温度計58、及び画像形成動作環境における湿度を計測する湿度計60を備える。
さらにまた、画像形成装置20は、制御部として、画像形成に関する制御を行う画像形成制御部40及び画像形成に関する制御のうち転写に関する制御を行う転写制御部70を含んでいる。
次に、図1に示す画像形成装置20における画像形成動作について説明する。
まず、図示しない通信回線を介して図示しないパーソナルコンピュータ等の端末装置から画像形成装置20へ、画像形成対象の原画像情報が出力される。画像形成装置20に原画像情報が入力されると、画像形成装置20は帯電器2に帯電バイアスを印加し、感光体1の表面を負極に帯電する。
一方、原画像情報は、画像形成制御部40に入力される。画像形成制御部40は、原画像情報をそれぞれYMCKの各色の画像データに分解した後、各色の画像データに基づいた変調信号を、対応する色のレーザ出力部3に出力する。レーザ出力部3は、入力された変調信号に従って変調されたレーザ光線11を出力する。
変調されたレーザ光線11は、感光体1の表面に照射される。感光体1の表面は帯電器2により負極に帯電した状態にあり、感光体1の表面にレーザ光線11が照射されると、レーザ光線11が照射された部分の電荷が消滅して、感光体1上に原画像情報に含まれる画像データ(YMCK各色)に対応した静電潜像が形成される。
また、各色の現像器4Y、4M、4C、4Kは、それぞれY、M、C、Kに着色されかつ負極に帯電したトナー、及び各トナーを感光体1表面に付着する現像ロール34を備える。
感光体1上に形成された静電潜像が現像器4に到達すると、図示しない現像バイアス用電源によって現像器4内の現像ロール34に現像バイアスが印加される。すると、現像ロール34Y、34M、34C、34Kの周面に保持された各色のトナーが、それぞれ感光体1Y、1M、1C、1Kの静電潜像に付着し、感光体1Y、1M、1C、1Kに原画像情報の各色の画像データに対応したトナー像が形成される。
更に、図示しないモータによりローラ12A、12D、12E、及び二次転写装置7のバックアップロール7Aが回転し、中間転写ベルト6が一次転写器5と感光体1により形成される隙間に搬送されることで、中間転写ベルト6が感光体1に押し当てられる。この際、一次転写器5により一次転写バイアスが印加されると、感光体1に形成された各色の画像データのトナー像が、中間転写ベルト6に転写される。従って、各色のトナー像の中間転写ベルト6への転写開始位置を一致させるようにローラ12A、7A、12D、12Eの回転を制御することで、各色のトナー像を重ね合わせ、原画像情報に対応したトナー像が中間転写ベルト6に形成される。
中間転写ベルト6へトナー像を転写した感光体1は、図示しないクリーナーにより表面に付着した残留トナー等の付着物が除去され、図示しない除電器により残留電荷が除去される。
一方、二次転写装置7は中間転写ベルト6を張架するバックアップロール7Aと二次転写ロール7Bを含んで構成され、二次転写ロール7Bは中間転写ベルト6に接触して、中間転写ベルト6の搬送に追従して回転する。
また、図示しないモータにより用紙搬送ローラ13が回転することで、用紙収容部T内の用紙Pが図示しない搬送ローラを含む搬送路7Jを介して二次転写装置7のバックアップロール7Aと二次転写ロール7B(以下、ロール対という)との隙間に搬送される。
用紙Pは、トナー像が形成されている中間転写ベルト6の面と対向した状態でロール対によって中間転写ベルト6に押し当てられる際に、ロール対に二次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト6に形成された原画像情報に対応したトナー像が用紙Pに転写される。用紙P上に転写されたトナー像は、定着器9により加熱溶融され、用紙Pに定着される。
また、用紙Pへトナー像を転写した中間転写ベルト6は、ベルトクリーナー8により表面に付着した残留トナー等の付着物が除去される。
以上により、原画像情報に対応した画像が用紙Pに形成されて、画像形成動作が終了する。
図2に、本実施形態に係る画像形成装置20の二次転写装置7の構成の一例を示す。図2に示す二次転写装置7による、用紙Pに画像が形成される際の用紙Pへの転写動作について説明する。
二次転写装置7は、駆動部としての駆動モータ7Mによりローラ12A、12D、12Eと共に中間転写ベルト6を張架しながら搬送するバックアップロール7Aと、中間転写ベルト6を挟んでバックアップロール7Aと対向する位置に設けられた二次転写ロール7Bと、ロール対に電圧を印加する二次転写電源7Gと、ロール対を流れる電流を検出する電流計を含む転写電流検出部7Hとから構成される。また、駆動モータ7Mの回転駆動によって中間転写ベルト6が搬送される。
本実施形態では、駆動モータ7Mに流れる電流を検出する検出部としての駆動電流検出部7Sを含んでいる。これは、中間転写ベルト6の搬送時に生じるトルクに応じた駆動モータ7Mに流れる電流値を検出するためである。
二次転写電源7Gがロール対に印加する電圧は後述する転写制御部70により調整可能とされている。二次転写電源7Gの正極は基準電位であるグランド電位(例えば0V)に接続され(図示省略)、負極はバックアップロール7Aの金属シャフト7Dに接続される。バックアップロール7Aの金属シャフト7Dには、転写電流検出部7Hも接続されている。
バックアップロール7Aは、一例として直径14mmの金属シャフト7Dの周囲にソリッドゴム7Cを形成した直径18mmの回転可能なローラである。ソリッドゴム7Cには、耐油性、耐摩耗性、耐老化性に優れたアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)にイオン導電剤を混入して、抵抗値を1×10Ω以上1×10Ω以下に調整した導電材料を用いている。
なお、ソリッドゴム7Cの一例としては、NBRとエピクロルヒドリンゴム(ECO)とをブレンドした導電材料を用いることもできる。また、他の一例としてポリエーテルポリオールとイソジアネートを反応させて得られるゴムにイオン導電剤を混入したウレタンゴムによる導電材料を用いることができる。さらに、その他の一例としてエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)による導電材料を用いることができる。
一方、二次転写ロール7Bは、一例として直径12mmの金属シャフト7Fの周囲に発泡ゴム7Eを形成した直径18mmの回転可能なローラであり、発泡ゴム7Eには、緩衝性に優れたウレタンにイオン導電剤を混入して、発泡ゴム7Eの抵抗値を1×10Ω以上1×10Ω以下に調整したものを用いている。なお、金属シャフト7Fはグランド電位に接続されている。
二次転写装置7の転写制御部70(詳細は後述)は、ロール対によって形成される隙間に用紙Pが搬送されるタイミングで、二次転写電源7Gからロール対へ負極の電圧を印加する。
すると、ロール対が回転しながら用紙P及び中間転写ベルト6を押圧する押圧力に加え、ロール対の隙間に発生する負極の電界により、負極に帯電しているトナー像を中間転写ベルト6から剥離させる力が発生し、用紙Pへ中間転写ベルト6に形成されているトナー像が転写される。
図3に、画像形成装置20で画像形成動作を実施する画像形成制御部40の構成の一例を示す。図3には、画像形成制御部40をコンピュータで構成したコンピュータ40Xの一例を示す。コンピュータ40Xは、CPU(Central Processing Unit)40A、ROM(Read Only Memory)40B、RAM(Random Access Memory)40C、不揮発性メモリ40D、及び入出力インターフェース(I/O)40Eがバス40Fを介して各々接続された構成であり、I/O40Eには画像形成部50、操作表示部52、用紙供給部54、用紙排出部56、温度計58、湿度計60、及び通信I/F62が接続されている。
ROM40Bには、コンピュータ40Xに実行させる画像形成制御プログラム40Pが格納されている。CPU40Aが画像形成制御プログラム40PをROM40Bから読み取りRAM40Cに展開し、画像形成制御プログラム40Pによる処理を実行する。CPU40Aが画像形成制御プログラム40Pによる処理を実行することで、コンピュータ40Xは画像形成制御部40として動作する。なお、画像形成制御プログラム40Pは、CD−ROM等の記録媒体により提供するようにしても良い。
画像形成部50は、画像形成装置20が画像形成動作を実行するのに必要な装置、例えば、感光体1、帯電器2、レーザ出力部3、現像器4、中間転写ベルト6、及び二次転写装置7、定着器9等を含んで構成される。
操作表示部52は、操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示されるタッチパネル式の図示しないディスプレイ、及び、テンキーやスタートボタンなどの図示しないハードウェアキー等を含んで構成されている。
用紙供給部54は、例えば、用紙Pが収容される用紙収容部Tや、用紙収容部Tから画像形成部50へ用紙Pを供給する供給機構等を含んで構成される。
用紙排出部56は、例えば、用紙Pが排出される排出部や、画像形成部50で画像が形成された用紙Pを排出部上に排出させるための排出機構等を含んで構成される。
温度計58は、画像形成装置20の画像形成動作環境における温度を計測する。なお、温度計58は画像形成装置20の内部温度の計測に限らず、例えば、画像形成装置20が設置されている場所の温度、例えば画像形成装置20の外部温度を計測するようにしても良い。
湿度計60は、画像形成装置20の画像形成動作環境における湿度を計測する。なお、湿度計60も温度計58と同様に、画像形成装置20の内部湿度の計測に限らず、例えば、画像形成装置20が設置されている場所の湿度、例えば画像形成装置20の外部湿度を計測するようにしても良い。
通信I/F62は、図示しないパーソナルコンピュータ等の端末装置と、相互にデータ通信を行うためのインターフェースである。
図4に、本実施形態に係る二次転写装置7の転写制御部70の構成の一例を示す。
図4には、転写制御部70をコンピュータで構成したコンピュータ70Xの一例を示す。コンピュータ70Xは、CPU70A、ROM70B、RAM70C、及びI/O70Eがバス70Fを介して各々接続された構成であり、I/O70Eにはバックアップロール7A、二次転写ロール7B、二次転写電源7G、転写電流検出部7H、不揮発性メモリ82、及び通信I/F84が接続されている。なお、CPU70Aは、通信I/F84を介して画像形成装置20の形成制御部40(コンピュータ40XのI/O40E)と接続することができる。また、I/O70Eには、バックアップロール7A等を回転させ、中間転写ベルト6を搬送させるための駆動モータ7M、駆動モータ7Mを流れる電流を検出する電流計を含む駆動電流検出部7Sも接続されている。
ROM70Bには、コンピュータ70Xに実行させる転写制御プログラム70Pが格納されている。CPU70Aが転写制御プログラム70PをROM70Bから読み取りRAM70Cに展開し、転写制御プログラム70Pによる処理を実行する。CPU70Aが転写制御プログラム70Pによる処理を実行することで、コンピュータ70Xは転写制御部70として動作する。なお、転写制御プログラム70Pは、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等を適用しても良い。
二次転写電源7Gは、ロール対に印加する電圧値が転写制御部70により設定されるようになっており、二次転写電源7Gからの電圧が調整可能とされている。また、転写電流検出部7Hは、ロール対に電圧が印加された際のロール対の電流を検出する。
不揮発性メモリ82は、二次転写装置7で用いる電圧値及び電流値の各種の値を記憶する(詳細は後述)。なお、不揮発性メモリ82は二次転写装置7に必須のものではなく、例えば、画像形成装置20のコンピュータ40Xに含まれる不揮発性メモリ40Dで代用しても良い。
ところで、ベルトクリーナ8は、中間転写ベルト6上に残留する未転写トナー、及び転写時に用紙Pから中間転写ベルト上に付着する紙粉などの異物、を除去する。例えば、ベルトクリーナ8は、中間転写ベルト6に摺接されるブレード8Aを含み、中間転写ベルト6へのブレード8Aの摺接作用により、中間転写ベルト6上の残留粉体を除去する。しかし、摺接される中間転写ベルト6とブレード8Aとには中間転写ベルト6搬送時に摩擦が発生し、その摩擦力によって、ブレード8Aに歪が発生する。ブレード8Aは、中間転写ベルト6に摺接されるので、中間転写ベルト6の搬送量が大きく(搬送距離が長く)なるのに従って、発生する歪量が累積的に大きくなる。
ブレード8Aに発生する歪量が増大すると、摺接部位からビビリ音(所謂鳴き)等の異音が発生することがある。また、ブレード8Aが摺接部位付近で折れ曲がり(所謂メクレ)、摺接部位を異物が通過してクリーニング不良が発生する場合がある。
図5に、ブレード8Aに生じる歪量と、中間転写ベルト6の搬送量との関係を実験により求めた結果を示す。
図5に示すように、中間転写ベルト6の搬送量が大きくなるに従ってブレード8Aに生じる歪量が、初期の歪量STminから徐々に大きくなる。また、ブレード8Aに生じた歪が歪量STmaxを超えた場合に、摺接部位からビビリ音(所謂鳴き)等の異音が発生したり、ブレード8Aが摺接部位付近で折れ曲がり(所謂メクレ)が発生したことが確認された。ブレード8Aに生じた歪が歪量STmaxに到達した際の中間転写ベルト6の搬送量は搬送量Lmaxであった。
これによって、ブレード8Aに生じる歪量を検出し、検出結果が歪量STmaxに到達した時点に、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理を実行すればよいが、ブレード8Aに生じる歪量を検出することは容易ではない。このため、予め実験で求めた中間転写ベルト6の搬送量Lmaxに到達した時点で、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理を実行することが考えられる。しかし、画像形成装置20の使用環境は様々であるため、ブレード8Aに生じる歪と中間転写ベルト6の搬送量との関係は図5に示す関係と一致せず、搬送量Lmaxを一定値に設定することは困難である。
一方、中間転写ベルト6の搬送時には、摺接される中間転写ベルト6とブレード8Aとの間に発生する摩擦力に応じて駆動モータ7Mのトルクが変動する。従って、駆動モータ7Mのトルクは、ブレード8Aに発生する歪に対応すると考えられる。
そこで、本実施形態では、駆動モータ7Mのトルクに対応する駆動モータ7Mに流れる電流を検出し、検出した電流値が予め定めた閾値を超えた場合に、歪量STmaxを超えたものとして、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理を実行する。これによって、異音の発生及びクリーニング不良の発生によるベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下を抑制することが期待できる。また、閾値を、歪量STthに対応する値より小さくすることによって、異音が発生したりクリーニング不良が発生したりする以前に、所定処理を行うことができ、ベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下をさらに抑制することが期待できる。
図6に、本実施形態にかかる二次転写装置7における、駆動モータ7Mに流れる電流と、中間転写ベルト6の搬送量との関係の一例を示す。図6では、中間転写ベルト6の搬送量として、用紙Pの枚数を採用している。また、図6では、予め定めた標準的な使用環境を条件として駆動モータ7Mに流れる電流と、中間転写ベルト6の搬送量との関係を、二点鎖線の曲線faで示した。また、標準的な使用環境と相違する使用環境を条件として駆動モータ7Mに流れる電流と、中間転写ベルト6の搬送量との関係を、実線の曲線fbで示した。
図6に示すように、標準的な使用環境では、ブレード8Aに生じた歪に対応する駆動モータ7Mに流れる電流が電流値Imaxを超えた場合に、上述のように異音が発生したり、ブレード8Aが折れ曲がることが予測される。この際の中間転写ベルト6の搬送量は搬送量Lmaxである。一方、標準的な使用環境と相違する使用環境では、実線の曲線fbで示すように搬送量Lmaxより早い時期の搬送量Lmで、異音が発生したり、ブレード8Aが折れ曲がることが予測される。詳細は後述するが、本実施形態では、駆動モータ7Mに流れる電流に基づき、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理を実行する。これにより、使用環境の変動に拘らず、安定してブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する時期を検出することができる。
また、本実施形態では、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する時期を検出するための閾値を、歪量STmaxに対応する値より電流幅Ixだけ小さい閾値Ithが設定される。これによって、異音が発生したりクリーニング不良が発生する直前より所定時間前、つまり、標準的な使用環境で異音が発生したりクリーニング不良が発生するより所定時間(搬送量Lxだけ)前に、所定処理を行うことができ、ベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下をさらに抑制することが期待できる。
次に、本実施形態においてブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理の一例を説明する。所定処理の一例である第1処理は、ベルトクリーナ8のブレード8Aに摺接される中間転写ベルト6を、所定方向に搬送している状態から、その所定方向と逆方向に搬送する状態へ移行する処理である。第1処理によって、摺接される中間転写ベルト6とブレード8Aとの摩擦力によって発生するブレード8Aの歪を緩和することができる。この場合、所定方向と逆方向に搬送する制御は、第1制御として転写制御部70によって行われる。
また、所定処理のその他の例である第2処理は、中間転写ベルト6にトナーバンド像を形成する処理である。この場合、中間転写ベルト6にトナーバンド像を形成する制御は、第2制御として、転写制御部70が画像形成制御部40へトナーバンド像を形成する指示を出力する制御によって行われる。
図7に、第2処理により形成された中間転写ベルト6にトナーバンド像BGの一例を模式的に示す。図7に示すように、画像形成領域Gの範囲外にトナーバンド像BGが形成される。形成されたトナーバンド像BGが潤滑剤の役割を担ってブレード8Aへ供給される。これによって、異音が発生したりクリーニング不良が発生するベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下を抑制することが期待できる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置20の二次転写装置7による、用紙Pに画像が形成される際の用紙Pへの転写動作について詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる閾値Ithは、標準的な使用環境で駆動モータ7Mに流れる電流を予め実験等により求めておき、不揮発性メモリ82に予め記憶しておくものとする。
図8に、二次転写装置7の転写制御部70として動作するコンピュータ70XのCPU70Aにより実行される転写制御プログラム70Pの処理の流れを示す。
転写制御プログラム70Pは、画像形成装置20のCPU40AからI/O40Eを介して転写開始指示を受付けた際に、CPU70Aにより実行される。
まず、ステップS100では、画像形成装置20のCPU40Aからの転写開始指示の受付に伴い、駆動電流検出部7Sで検出された駆動モータ7Mに流れる電流の駆動電流値Iを示す情報が取得される。ステップS100で取得される駆動電流値Iは、上述の摺接部位からのビビリ音(所謂鳴き)等の異音発生、またはブレード8Aが摺接部位付近の折れ曲がり(所謂メクレ)発生によるクリーニング不良の発生が推定されるか否かの判断値として用いる。
次に、ステップS102では、ステップS100で取得した駆動電流値Iを示す情報を用いて駆動モータ7Mに流れる電流が閾値Ithを超えたか否かが判断される。つまり、摺接部位からの異音発生、またはブレード8Aの折れ曲がり発生によるクリーニング不良の発生が推定されるか否かを判断する。
ステップS102で肯定判断の場合には、ステップS104に処理が移行され、メインテナンスモードとしてメインテナンス処理が実行され(詳細は後述)、処理後にステップS108に処理が移行される。この場合、メインテナンス処理を実行する制御は、予め定めた制御として転写制御部70によって行われる。一方、ステップS102で否定判断の場合には、ステップS106に処理が移行され、通常モードとして通常処理を実行した後にステップS108に処理が移行される。
なお、本実施形態では、通常処理は、メインテナンス処理を実行することなく、処理を進めることで、特段の処理を実行するものではないため、ステップS106の処理は省略することができる。また、定期的にメインテナンス処理を実行する場合には、ステップS106において、用紙Pの転写処理枚数が予め定めた枚数(例えば100枚)を超えた場合に、ステップS104へ処理が移行されるようにすればよい。
ステップS108では、用紙Pにトナー像を転写する転写処理が実行される。つまり、駆動モータ7Mにより、ロール対(バックアップロール7A及び二次転写ロール7B)の駆動が開始され、ロール対に二次転写電源7Gにより電圧を印加するように制御される。この場合、ロール対に流れる電流を検出し、二次転写電源7Gからロール対に印加する転写電圧が設定され、用紙Pにトナー像が転写される。
次のステップS110では、用紙Pにトナー像の転写処理が終了か否かを判定し、肯定判定の場合は、転写制御プログラム70Pの処理を終了する。否定判定の場合は、ステップS100へ戻り転写処理を繰り返す。
図9に、転写制御プログラム70PのステップS104におけるメインテナンス処理の流れの一例を示す。
まず、ステップS200では、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理が実行される。
ステップS200では、ステップS202で実行される上述の第1処理、及びステップS204で実行される上述の第2処理の少なくとも一方が所定処理として実行される。つまり、第1処理により、ベルトクリーナ8のブレード8Aに摺接される中間転写ベルト6を、所定方向に搬送している状態から、その所定方向と逆方向に搬送する状態へ移行される。また、第2処理により、中間転写ベルト6にトナーバンド像が形成される。
ステップS200では、予め定めた条件に応じて、第1処理(ステップS202)、及び第2処理(ステップS204)の少なくとも一方の処理を定めて所定処理として実行することができる。予め定めた条件には、次の条件が一例として挙げられる。
第1条件は、ユーザにより操作表示部52により、メインテナンス処理として、第1処理、及び第2処理の少なくとも一方の処理が、予め指示された場合である。この場合には、ユーザの指示に応じてメインテナンス処理が実行される。第2条件は、第1処理、及び第2処理を段階的及び離散的に実行する場合である。例えば、第1処理及び第2処理を交互に実行したり、第1処理及び第2処理の一方の処理を所定回数実行した後に他方の処理を実行する。第3条件は、第1処理、及び第2処理の何れか一方の処理、及び両方の処理に対応して、上述の摺接部位からのビビリ音(所謂鳴き)等の異音発生、またはブレード8Aが摺接部位付近の折れ曲がり(所謂メクレ)発生によるクリーニング不良の発生に効果的な処理が定まる場合である。例えば、使用環境において転写処理時の用紙Pの搬送速度を含むプロセス速度に応じて効果的なメインテナンス処理が、第1処理及び第2処理の少なくとも一方の処理として定まる場合、プロセス速度を示す情報を取得して、プロセス速度に応じた第1処理及び第2処理の少なくとも一方の処理を実行すればよい。また、プロセス速度に代えて、例えば、用紙Pの用紙種別(普通紙、エンボス紙、コート紙等の情報)、及びサイズ情報(A4、A3等の情報)等の属性情報、転写面情報(転写面が用紙の表面なのか裏面なのかを示す情報)等の、転写に関連する付加情報を用いてもよい。
次のステップS206では、図8に示すステップS100と同様に、駆動モータ7Mに流れる電流の駆動電流値Iを示す情報が取得され、次のステップS208で、図8に示すステップS102と同様に、駆動モータ7Mに流れる電流が閾値Ithを超えたか否かが判断される。
ステップS208で肯定判断の場合には、本処理ルーチンが終了される。
一方、ステップS208で否定判断された場合は、直前のメインテナンス処理により、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制することが不十分であると判定され、ステップS210で、ステップS200によるメインテナンス処理を予め定めた上限数繰り返し実行したかが判断される。なお、予め定めた上限数は、不揮発性メモリ82に予め記憶されており、不揮発性メモリ82に記憶された上限数がステップS210で読み出されるものとする。
ステップS208で否定判断された場合には、ステップS200へ処理が戻され、メインテナンス処理が繰り返し実行される。一方、ステップS208で否定判断された場合には、ステップS212へ処理が移行される。ステップS212では、異常検出の表示処理、つまり異常検出されたことを操作表示部52に表示して、本処理ルーチンが終了される。異常検出の表示処理は、メインテナンス処理を上限数繰り返し実行したが、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制することが不十分であることを示す情報を表示すればよい。また、異常検出の表示処理は、画像形成装置20の保守依頼を示す情報を表示することができる。
このように、異常検出の表示が実行されることで、ユーザにブレード8Aの交換や保守等の対処が必要であることを報知することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、駆動モータ7Mのトルクに対応する駆動モータ7Mに流れる電流を検出し、検出した電流値が予め定めた閾値を超えた場合に、歪量STmaxを超えたものとして、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理を実行する。これによって、異音の発生及びクリーニング不良の発生によるベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下を抑制することができる。また、閾値をより小さくすることによって、異音が発生したりクリーニング不良が発生したりする以前に、所定処理を行うことができ、ベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下をさらに抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は第1実施形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、駆動モータ7Mのトルクに対応する駆動モータ7Mに流れる電流を検出し、検出した電流値が予め定めた閾値を超えた場合に、歪量STmaxを超えたものとして、ブレード8Aに生じる歪量の増加を抑制する所定処理を実行した。第2実施形態は、駆動モータ7Mに流れる電流を検出し、検出した電流値の変動幅が予め定めた変動幅を超えた場合に、所定処理を実行する。
例えば、転写時に用紙Pから中間転写ベルト上に付着する紙粉などの異物の除去が不十分で、中間転写ベルト6に累積的に紙粉などの異物が残留する場合、駆動モータ7Mに流れる電流の変動幅が、中間転写ベルト6の搬送量が大きく(搬送距離が長く)なるのに従って、大きくなる。これによってクリーニング不良が発生する場合がある。
図10に、本実施形態にかかる二次転写装置7における、駆動モータ7Mに流れる電流と、中間転写ベルト6の搬送量との関係を実験により求めた結果を示す。図10では、予め定めた標準的な使用環境を条件として駆動モータ7Mに流れる電流と、中間転写ベルト6の搬送量との関係を、点線の曲線fcで示した。また、標準的な使用環境と相違する使用環境の一例として中間転写ベルト6に累積的に紙粉などの異物を累積的に混入させた条件として駆動モータ7Mに流れる電流と、中間転写ベルト6の搬送量との関係を、実線の曲線fdで示した。
図10に示すように、標準的な使用環境では、駆動モータ7Mに流れる電流の変動幅Iwcで安定しているが、中間転写ベルト6に累積的に紙粉などの異物が累積的に残留すると、駆動モータ7Mに流れる電流の変動が徐々に大きくなり、変動幅Iwcに到達する。
そこで、第2実施形態では、第1実施形態の駆動モータ7Mに流れる電流の値である閾値に代えて変動幅を閾値として採用する
次に、第2実施形態に係る制御部70として機能するコンピュータの動作を説明する。
第2実施形態では、図8に示すステップS100で、駆動電流値を連続して取得し、駆動電流の変動幅を取得する。次のステップS102で、駆動電流の変動幅が予め定めた変動幅Iwcを超えたか否かが判断される。そして、駆動電流の変動幅が予め定めた変動幅Iwcを超えた場合、ステップ102で肯定判断され、ステップS104でメインテナンス処理が実行される。なお、第2実施形態におけるメインテナンス処理では、第1処理により、ベルトクリーナ8のブレード8Aに摺接される中間転写ベルト6を、所定方向に搬送している状態から、その所定方向と逆方向に搬送する状態へ移行する処理を実行することが好ましい。
このように第2実施形態によれば、駆動モータ7Mに流れる電流の変動幅が許容範囲を超えた場合(予め定めた変動幅を超えた場合)、中間転写ベルト6を逆方向に搬送させる等のメインテナンス処理を行う。これによって、中間転写ベルト上に付着する紙粉などの異物が累積的に残留することが推定される場合に、メインテナンス処理が実行されるので、ベルトクリーナ8のクリーニング性能の低下を抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記実施の形態では、転写制御処理を、図8及び図9に示すフローチャートを用いた処理によるソフトウエア構成によって実現した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば転写制御処理をハードウェア構成により実現する形態としてもよい。
この場合の形態例としては、例えば、二次転写装置7の転写制御部70と同一の処理を実行する機能デバイスを作成して用いる形態がある。この場合は、上記実施の形態に比較して、処理の高速化が期待される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置20はカラー画像形成を行うものとしたが、モノクロ画像形成を行う画像形成装置20であってもよいことは言うまでもない。また、本実施形態に係る転写装置7の二次転写ロール7Bは、単体のローラで構成される形態に限らず、例えば、二次転写ロール7Bと、図示しない他のローラと、二次転写ロール7Bと当該図示しない他のローラとの周囲に張架されるベルトと、を含むような、複数のローラ及びベルトから構成されるものであっても良い。
また、本実施形態に係る二次転写装置7は、二次転写電源7Gからロール対に負極の転写電圧を印加したが、これは負極に帯電したトナー像を中間転写ベルト6から剥離させるためであり、トナー像が正極に帯電している場合には正極の転写電圧をロール対に印加すれば良い。
更には、本実施形態に係る転写制御処理は画像形成装置20の転写装置に限らず、例えば、紙、OHP(OverHead Projector)シート等に代表されるプラスチックシート、金属、及びゴム等の被転写体に帯電したトナー像を転写する転写装置に用いても良い。
1 感光体
2 帯電器
3 レーザ出力部
4 現像器
5 一次転写器
6 中間転写ベルト
7 転写装置
7A バックアップロール
7B 二次転写ロール
7C ソリッドゴム
7D 金属シャフト
7E 発泡ゴム
7F 金属シャフト
7M 駆動モータ
7S 駆動電流検出部
8 ベルトクリーナー
9 定着器
13 用紙搬送ローラ
20 画像形成装置
34 現像ロール
40 形成制御部
40X コンピュータ
70 転写制御部
70X コンピュータ

Claims (6)

  1. 無端ベルト状で、かつ像形成面にトナー像が形成される像保持体と、
    前記像保持体が所定方向に搬送されるように駆動する駆動部と、
    前記像保持体の像形成面から残留トナーを除去する除去部と、
    前記駆動部の駆動電流を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された駆動電流が前記残留トナーを除去する際の前記駆動部の駆動力より大きい駆動力に対応する閾値を超えた場合に、予め定めた駆動電流低減制御を行う制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記駆動部の駆動力は、前記駆動部に含まれるモータのトルクである
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記予め定められた駆動電流低減制御は、前記像保持体を前記所定方向と逆方向に搬送する第1制御、または前記像形成面にトナーバンド像を形成する第2制御である、
    請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1制御を行う場合、前記制御部は、前記像保持体を前記所定方向と逆方向に搬送するように前記駆動部を制御し、
    前記第2制御を行う場合、前記制御部は、前記像形成面にトナーバンド像を形成するように画像形成部を制御する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記検出部で検出された駆動電流が前記閾値以下になるまで、前記予め定めた制御を行う
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 無端ベルト状で、かつ像形成面にトナー像が形成される像保持体を搬送する駆動部の駆動電流を検出し、
    検出された駆動電流が残留トナーを除去する際の前記駆動部の駆動力より大きい駆動力に対応する閾値を超えた場合に、予め定めた駆動電流低減制御を行う
    ことを含む処理をコンピュータに実行させる画像形成プログラム。
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