JP2018194183A - 冷却装置 - Google Patents

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Masahiro Kawai
昌宏 河合
太一 石原
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太一 石原
秀司 赤池
Shuji Akaike
秀司 赤池
馬場 隆
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隆 馬場
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Abstract

【課題】冷却能力を向上させた冷却装置を提供する。【解決手段】本発明に係る冷却装置100は、冷媒を被冷却体に供給するポンプ11と、冷媒を貯蔵するタンク12と、を備えた主回路10と、蒸発器21、圧縮機22、凝縮器23、及び膨張弁24を含み、主回路を流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路20と、蒸発器31、圧縮機32、凝縮器33、及び膨張弁34を含み、主回路を流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路30と、を少なくとも有し、蒸発器21及び蒸発器31は、主回路において直列に配置される【選択図】図1

Description

本発明は、冷却装置に関する。
半導体製造装置や半導体検査装置等では、被冷却体としての集積回路素子に冷却液としての冷媒を直接接触させながら流通させて集積回路素子等を冷却することが行われている。従来の冷却装置(チラーとも呼ばれる)は、主に蒸発器、圧縮機、凝縮器、膨張弁等から構成される(特許文献1参照)。
特公平7−48032号公報
本発明者らは、上記特許文献1のような蒸発器、圧縮機等を含む冷却装置の冷却能力を向上させる技術について鋭意検討している。
そこで本発明は、冷却能力を向上させた冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一態様に係る冷却装置は、冷媒を被冷却体に供給するポンプと、冷媒を貯蔵するタンクと、を備えた回路と、第1蒸発器、第1圧縮機、第1凝縮器、及び第1膨張弁を含み、上記回路を流通する冷媒との熱交換を行う第1冷却回路と、第2蒸発器、第2圧縮機、第2凝縮器、及び第2膨張弁を含み、上記回路を流通する冷媒との熱交換を行う第2冷却回路と、を少なくとも有する。第1蒸発器及び第2蒸発器は、上記回路において直列に配置される。
本発明に係る冷却装置は、上記のように構成しているため、冷却能力を効果的に向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る冷却装置を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却装置を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却装置を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却装置の変形例を示す回路図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る冷却装置の説明に供する図である。本実施形態に係る冷却装置100は、後述するように半導体検査装置や半導体製造装置に対して使用される。本実施形態に係る冷却装置100は、冷媒を被冷却体13に供給するポンプ11と、冷媒を貯蔵するタンク12と、を備えた主回路10(回路に相当)を有する。冷却装置100は、蒸発器21、圧縮機22、凝縮器23、及び膨張弁24を含み、主回路10を流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路20を有する。冷却装置100は、蒸発器31、圧縮機32、凝縮器33、及び膨張弁34を含み、主回路10を流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路30を有する。蒸発器21及び蒸発器31は、主回路10において直列に配置されている。なお、図1において冷却装置100は、冷却回路20、30を有するように構成しているが、冷却回路の個数は冷却回路20、30のように2つに限定されない。
本明細書において冷却回路20は第1冷却回路、蒸発器21は第1蒸発器、圧縮機22は第1圧縮機、凝縮器23は第1凝縮器、膨張弁24は第1膨張弁にあたる。また、冷却回路30は第2冷却回路、蒸発器31は第2蒸発器、圧縮機32は第2圧縮機、凝縮器33は第2凝縮器、膨張弁34は第2膨張弁にあたる。以下、詳述する。
(主回路)
主回路10は、図1に示すように冷媒を循環させるポンプ11と、冷媒を貯蔵するタンク12と、被冷却体13と、冷媒の流路を構成する配管14〜18と、を有する。
タンク12は、主回路10において流通するフッ素等の冷媒を貯蔵する。ポンプ11は、タンク12から供給された冷媒を主回路10の配管14〜18に流通させる動力を付与する。被冷却体13は、例えば半導体製造装置や半導体検査装置における集積回路素子が挙げられる。配管14〜18は主回路10において冷媒が流通する流路を構成し、配管14はタンク12とポンプ11とを接続する。配管15はポンプ11と冷却回路20の蒸発器21とを接続し、配管16は冷却回路20の蒸発器21と冷却回路30の蒸発器31とを接続する。配管17は冷却回路30の蒸発器31と被冷却体13とを接続し、配管18は被冷却体13とタンク12とを接続する。このように、図1においてタンク12は回路10の回路上に設置している。
(冷却回路)
冷却回路20は、図1に示すように冷媒を蒸発させる蒸発器21と、冷媒の圧力を上昇させる圧縮機22と、気化した冷媒を液化させる凝縮器23と、冷媒の圧力を減圧する膨張弁24と、冷却回路20において冷媒を流通させる配管25〜28と、を有する。
蒸発器21は、冷却回路20における配管内を循環する冷媒を蒸発して気化させ、それにより潜熱を生じさせる。蒸発器21の内部には主回路10の配管を配設しており、蒸発器21の潜熱により配管15から配管16に流通する冷媒が熱交換されて冷却される。圧縮機22は、気化した冷媒の凝縮を容易にするために配管25から流入した冷媒の圧力を上昇させる。
凝縮器23は、圧縮機22から吐出された高圧の冷媒を凝縮し、液化する。膨張弁24は、凝縮器23によって高温・高圧になった冷媒を蒸発させやすくするために減圧を行う。配管25〜27は、主回路10と同様に冷却回路20において各構成機器を接続する。配管25は蒸発器21と圧縮機22を接続し、配管26は圧縮機22と凝縮器23とを接続し、配管27は凝縮器23と膨張弁24とを接続し、配管28は膨張弁24と蒸発器21とを接続する。
冷却回路30は、蒸発器31、圧縮機32、凝縮器33、膨張弁34、及び配管35〜38を有し、各構成は冷却回路20と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(主回路における冷却回路の接続)
本発明者らは、冷却装置に備えられる複数の構成のうち、蒸発器、圧縮機、凝縮器、及び膨張弁を含む冷却回路の主回路における接続について鋭意検討した。そして、本発明者らは、主回路における冷却回路の接続による圧縮機の冷却能力に着目した。
複数の冷却回路を主回路に接続して使用する場合、接続の態様にはおおまかに並列接続と直列接続とが考えられる。主回路において冷却回路を並列接続する場合、並列接続した各々の冷却回路での蒸発器の蒸発温度は同じであり、この場合、各々の冷却回路における圧縮機の冷却能力はほぼ同じになる。
これに対し、本実施形態では冷却装置100が、冷媒を被冷却体13に供給するポンプ11と、冷媒を貯蔵するタンク12と、を備えた主回路10と、蒸発器21、圧縮機22、凝縮器23、及び膨張弁24を含み、主回路10を流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路20と、蒸発器31、圧縮機32、凝縮器33、及び膨張弁34を含み、主回路10を流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路30と、を少なくとも有し、蒸発器21と蒸発器31とを直列に配置している。
冷却回路を直列に配置(接続)する場合、ポンプから近い冷却回路では目標温度まで冷却する必要はなく、ポンプから比較的離れた冷却回路にて目標温度にまで冷却できればよい。このように、冷却回路によって到達温度が異なる場合、到達温度を比較的高く設定している冷却回路では並列回路の場合よりも蒸発器の蒸発温度を高くでき、それにより圧縮機の冷却能力を向上させることができる。これにより、冷却装置全体としての冷却効率を向上させることができる。上記した並列回路では複数の蒸発器の間で蒸発温度を変化させることができない分、冷却能力を向上させるためには蒸発器の伝熱面積を増加させる必要がある。直列回路では上記のように複数の蒸発器の間で蒸発温度に差を設けた状態で使用できるため、並列回路のように蒸発器の伝熱面積を大きく増加させなくても装置全体としての冷却能力を向上させることができる。
<第2実施形態>
図2は第2実施形態に係る冷却装置の説明に供する図である。第2実施形態に係る冷却装置100aは、被冷却体13を冷却する主回路10と、主回路10に流通する冷媒との熱交換を行う冷却回路20a及び冷却回路30aと、を有する。主回路10は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
冷却回路20aは、図2に示すように冷媒を蒸発させる蒸発器21と、冷媒の圧力を上昇させる圧縮機22と、冷媒を液化させる凝縮器23と、冷媒を減圧する膨張弁24と、冷媒が流通する配管25、26a、27a、28と、を備える。冷却回路20aは、圧縮機22から吐出される潤滑油を分離するオイルセパレータ29を備える。蒸発器21、圧縮機22、凝縮器23、膨張弁24は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
オイルセパレータ29は、圧縮機22から吐出される潤滑油を分離して、圧縮機22に戻し、これにより圧縮機22の焼きつきを防止する。配管26aは、圧縮機22とオイルセパレータ29とを接続し、配管28はオイルセパレータ29と凝縮器23とを接続し、配管27aは凝縮器23から分岐し、膨張弁24と接続する。配管25、28は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
冷却回路30aは、蒸発器31と、圧縮機32と、凝縮器23と、膨張弁34と、配管35、36a、28、37a、38と、オイルセパレータ29と、を有する。このように、冷却回路20aと冷却回路30aとでは、凝縮器23、オイルセパレータ29、及び配管28を共用している。なお、蒸発器31、圧縮機32、膨張弁34、及び配管35、38は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。配管36aは、圧縮機32からオイルセパレータ29に至るまでに冷却回路20aと合流する。配管37aは凝縮器23から分岐し、膨張弁34と接続する。
冷却回路20aでは、蒸発器21からの冷媒は気化して配管25を流通し、圧縮機22を経て圧縮され、配管26aを流通した冷媒がオイルセパレータ29に流入し、配管28を経て、凝縮器23に流入し、液化する。凝縮器23から出た冷媒は一部が回路において分岐した配管27aを流通し、膨張弁24を経て、再び蒸発器21に流通し、気化する。
冷却回路30aでは、蒸発器31からの冷媒は気化して配管35を流通し、圧縮機32を経て圧縮され、配管36aを経て冷却回路20aのオイルセパレータ29に流入する。オイルセパレータ29に流入した冷媒は配管28を経て凝縮器23に流入して液化し、一部が冷却回路20aから分岐した配管37aを流通して膨張弁34を経て再び蒸発器31へと流通し、気化する。
本実施形態において冷却回路20a及び冷却回路30aは、蒸発器21、蒸発器31で気化した冷媒を凝縮する凝縮器23、オイルセパレータ29、及び配管28を共用するように構成している。これにより、第1実施形態のように冷却回路20と冷却回路30において凝縮器等を別々に用意する場合に比べて部品点数を減少させ、冷却装置全体としてのコストダウンを図ることができる。
<第3実施形態>
図3は第3実施形態に係る冷却装置の説明に供する図である。第3実施形態に係る冷却装置100bは、被冷却体13を冷却する主回路10と、主回路10に接続された冷却回路20b及び冷却回路30bと、を有する。主回路10は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
冷却回路20bは、図3に示すように温度帯の異なる複数の冷却サイクル20c、20dと、冷却サイクル20c、20dの間に介在し、冷却サイクル20cと冷却サイクル20dの間で熱交換を行うカスケード熱交換器21cと、を備える。冷却サイクル20cと冷却サイクル20dとでは、冷却サイクル20dを流通する冷媒の方が比較的低温にて凝縮する。
冷却サイクル20cは、冷却サイクル20cにおいて冷媒を気化する蒸発器として機能するカスケード熱交換器21cと、圧縮機22cと、凝縮器23と、膨張弁24cと、配管25c、26c、27c、28cと、を備える。圧縮機22c、凝縮器23、膨張弁24c、配管25c、26c、27c、28cは符号のみ第1実施形態と異なり、機能は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
冷却サイクル20dは、蒸発器21dと、圧縮機22dと、カスケード熱交換器21cと、膨張弁24dと、配管25d、26d、27d、28dと、を有する。蒸発器21d、圧縮機22d、膨張弁24d、及び配管25d、26d、27d、28dは符号のみ異なり、機能は第1実施形態の冷却回路20の構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
カスケード熱交換器21cは、冷却サイクル20cと冷却サイクル20dとの間で熱交換を行うように構成され、冷却サイクル20dでは冷媒を液化する凝縮器として機能する。その他の構成は第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
冷却回路30bは、冷媒が比較的高温で凝縮する冷却サイクル30cと、冷却サイクル30cよりも冷媒が比較的低温にて凝縮する冷却サイクル30dと、を備える。冷却サイクル30cは、カスケード熱交換器31cと、圧縮機32cと、凝縮器33と、膨張弁34cと、配管35c、36c、37c、38cと、を備える。冷却サイクル30dは、蒸発器31dと、圧縮機32dと、カスケード熱交換器31cと、膨張弁34dと、配管35d、36d、37d、38dと、を備える。カスケード熱交換器21c、31cはカスケードコンデンサーとも呼ばれる。冷却回路30bにおける各々の構成は冷却回路20bと同様であるため、詳細な説明を省略する。
第3実施形態では上記のように冷却回路20bが温度帯の異なる冷却サイクル20c、20dと、冷却サイクル20c、20dの間に介在し、冷却サイクル20cと冷却サイクル20dとの間で熱交換を行うカスケード熱交換器21cを備える。冷却回路30bにおけるカスケード熱交換器31cについても同様である。このような構成によれば、冷却サイクル20d、30dにおいて通常より凝縮温度が低い冷媒を使用する場合にも冷却サイクル20c、30cにて冷媒をある程度冷却し、冷却サイクル20d、30dにおいて上記冷媒を低温にて凝縮して使用することができる。
なお、本実施形態は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。上記では第3実施形態において冷却回路20b、30bのいずれにもカスケード熱交換器21c、31cを設置する実施形態について説明した。しかし、これに限定されず、いずれかの冷却回路はカスケード熱交換器を使用せず、一の冷却回路から構成してもよい。
図4は、図3の変形例を示す回路図である。図3では図1と同様にタンク12が回路10の回路上に設置する実施形態について説明したが、これに限定されない。上記以外にも図4に示すように冷却装置100cを構成するタンク12aは、回路10aにおいて配管14bによって回路10の閉回路を構成する配管14aに直接接続しないように構成してもよい。タンク12aは、冷媒の温度変化に伴う体積変動を吸収するための膨張タンクとして使用され得る。図4に示すようにタンク12aを配管14aに直接接続しないように構成することで、タンクの冷媒の保有量を減らすことができ、その分、冷媒の目標温度までの到達時間を短縮することができる。
10 (主)回路、
100、100a、100b 冷却装置、
20、20a、20b (第1)冷却回路、
30、30a、30b (第2)冷却回路、
21c、31c カスケード熱交換器、
21 (第1)蒸発器、
22 (第1)圧縮機、
23 (第1)凝縮器、
24 (第1)膨張弁、
31 (第2)蒸発器、
32 (第2)圧縮機、
33 (第2)凝縮器、
34 (第2)膨張弁、
25〜27、35〜37 配管、
29 オイルセパレータ。

Claims (3)

  1. 冷媒を被冷却体に供給するポンプと、前記冷媒を貯蔵するタンクと、を備えた回路と、
    第1蒸発器、第1圧縮機、第1凝縮器、及び第1膨張弁を含み、前記回路を流通する前記冷媒との熱交換を行う第1冷却回路と、
    第2蒸発器、第2圧縮機、第2凝縮器、及び第2膨張弁を含み、前記回路を流通する前記冷媒との熱交換を行う第2冷却回路と、を少なくとも有し、
    前記第1蒸発器及び前記第2蒸発器は、前記回路において直列に配置される、冷却装置。
  2. 前記第1凝縮器及び前記第2凝縮器は、一の凝縮器を共用して構成する請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記第1冷却回路は、温度帯の異なる複数の冷却サイクルと、前記複数の冷却サイクルにおいて隣接する一の冷却サイクルと他の冷却サイクルとの間に介在し、前記一の冷却サイクルと前記他の冷却サイクルとの間で熱交換を行うカスケード熱交換器と、を備える、請求項1又は2に記載の冷却装置。
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