JP2016114351A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍装置の圧縮機を潤滑する冷凍機油の油量が不足しているか否かを、点検者に正確に視認させることができる冷凍装置を提供する。【解決手段】油分離器17a,17b,17cは、圧縮機13a,13b,13cの冷媒吐出管56a,56b,56cに配置されて、圧縮機13a,13b,13cからの吐出冷媒に混じった冷凍機油を回収する。返油回路50は、油分離器17a,17b,17cからの冷凍機油を圧縮機13a,13b,13cに戻す。返油回路50には、冷凍機油の流れを点検者に視認させるための覗き窓を有する油確認器100を配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機を有して冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えた冷凍装置に関する。
従来より、冷媒回路を備えた冷凍装置が知られている。特許文献1には、この種の冷凍装置が開示されている。冷凍装置の冷媒回路は、冷媒を循環させることによって冷凍サイクルを行う。冷媒回路には、圧縮機が設けられる。圧縮機は、内部に貯留された冷凍機油によって潤滑される。
圧縮機に貯留された冷凍機油の一部は、圧縮された冷媒と共に圧縮機から吐出される。圧縮機から吐出された冷凍機油の大半は、油分離器においてガス冷媒と分離されて圧縮機へ送り返される。また、油分離器において分離されなかった残りの冷凍機油は、冷媒と共に冷媒回路を流れて再び圧縮機へ戻る。しかし、大量の冷凍機油が圧縮機から吐出されたり、圧縮機へ戻る冷凍機油の量が少ない場合には、圧縮機に貯留された冷凍機油の量が少なくなり、冷凍機油による圧縮機の潤滑が不充分となるおそれがある。
特許文献2には、圧縮機に貯留された冷凍機油の油面を点検者が視認するためのサイトグラスを、圧縮機に設けることが開示されている。点検者は、サイトグラスを覗いて油面の位置を確認し、冷凍機油の追加充填の要否を判断する。
特開2010−54186号公報 特開平07−324696号公報
ここで、一般的に、圧縮機に貯留された冷凍機油の量が少なくなると、圧縮機から冷媒と共に吐出される冷凍機油の量も少なくなる。最初に圧縮機に貯留されていた冷凍機油の量が少なすぎ、圧縮機における冷凍機油の貯留量が継続的に不足している場合は、冷凍機油による圧縮機の潤滑が不充分となるおそれがある。その場合には、圧縮機から冷媒と共に吐出される冷凍機油の量が少なく、油分離器等から圧縮機へ戻る冷凍機油の流量も少ない。一方、圧縮機から冷媒と共に吐出される冷凍機油の量が一時的に多くなり、その結果として圧縮機における冷凍機油の貯留量が一時的に減少しているだけの場合は、油分離器等から圧縮機へ戻る冷凍機油の流量が充分にあるため、暫くすると圧縮機における冷凍機油の貯留量が回復し、圧縮機の内部における潤滑が充分に行われる。
ところが、従来の対策、即ち、圧縮機にサイトグラスを設けて圧縮機の内部における油面の位置を確認する対策では、油分離器等から圧縮機へ充分な量の冷凍機油が戻っているかどうかを判断することができない。つまり、従来の対策では、圧縮機における冷凍機油の貯留量が継続的に不足しているので冷凍機油の追加充填が必要なのか、圧縮機における冷凍機油の貯留量が一時的に減少しているだけなので冷凍機油の追加充填は不要なのか、冷凍装置の点検者が判断できない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷凍装置において冷凍機油が不足しているか否かを点検者が適切に判断できるようにすることにある。
第1の発明は、内部の冷凍機油で潤滑される圧縮機(13a,13b,13c)を有して冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)を備えた冷凍装置において、上記圧縮機(13a,13b,13c)に接続する吐出配管(56)に配置され、該圧縮機(13a,13b,13c)が吐出した冷媒から冷凍機油を分離する油分離器(17a,17b,17c)と、上記油分離器(17a,17b,17c)の冷凍機油を上記圧縮機(13a,13b,13c)に戻す返油回路(50)と、上記返油回路(50)に配置され、該返油回路(50)における冷凍機油の流れを点検者に視認させるための覗き窓(103)を有する油確認器(100)とを備えるものである。
上記第1の発明において、圧縮機(13a,13b,13c)から冷媒に混じって吐出された冷凍機油は、油分離器(17a,17b,17c)においてガス冷媒から分離された後、返油回路(50)を通じて圧縮機に戻される。返油回路(50)には、油確認器(100)が配置されている。点検者は、油確認器(100)の覗き窓(103)において、返油回路(50)を流れる冷凍機油の状態(冷凍機油の流量や流れの有無)を視認できる。
第1の発明の冷凍装置(1)において、返油回路(50)を流れる冷凍機油の量が少ない場合、点検者は、圧縮機(13a,13b,13c)から冷媒と共に吐出される冷凍機油の量が少なく、圧縮機(13a,13b,13c)における冷凍機油の貯留量が継続的に不足していると判断できる。一方、返油回路(50)を流れる冷凍機油の量が充分である場合、点検者は、ある程度の量の冷凍機油が圧縮機(13a,13b,13c)から冷媒と共に継続して吐出されており、圧縮機(13a,13b,13c)における冷凍機油の貯留量が充分だと判断できる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記返油回路(50)に設けられ、該返油回路(50)を流れる冷凍機油を冷凍サイクルの高圧と低圧との間の中間圧に減圧する減圧機構(48a,48b,48c)を備え、上記油確認器(100)は、上記返油回路(50)における上記減圧機構(48a,48b,48c)の下流に配置されるものである。
上記第2の発明において、油分離器(17a,17b,17c)から返油回路(50)へ流入した冷凍機油は、減圧機構により減圧され、その圧力が冷凍サイクルの高圧と低圧の間の中間圧となる。このため、返油回路(50)を流れる冷凍機油を冷凍サイクルの低圧にまで減圧する場合に比べると、返油回路(50)を流れる冷凍機油は、その温度が高くなり、その粘度が低くなる。従って、返油回路(50)では、流動性の比較的高い冷凍機油が流れる。このため、冷凍機油の流れは、油確認器(100)の覗き窓(103)において、点検者に容易に視認される。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記返油回路(50)は、上記圧縮機(13a,13b,13c)へ向かう冷凍機油が下方から上方へ流れる上昇通路(50dy)を有し、上記油確認器(100)は、上記返油回路(50)の上昇通路(50dy)に配置されるものである。
上記第3の発明では、油確認器(100)が返油回路(50)の上向き通路(50dy)に配置され、上向き通路(50dy)を下から上へ向かって流れる冷凍機油が油確認器(100)を通過する。ここで、油分離器(17a,17b,17c)から返油回路(50)へ流入する冷凍機油には、通常、気泡状のガス冷媒が混入している。冷凍機油に混入したガス冷媒には、浮力が作用する。このため、上向き通路(50dy)において、冷凍機油は、気泡状のガス冷媒と混ざり合った状態で上昇して行く。従って、上向き通路(50dy)に配置された油確認器(100)では、冷凍機油が透明であっても、その流れの有無を良好に視認できる。更に、一時的にこの上向き通路(50dy)を流れる冷凍機油が少量になったとしても、冷凍機油の流れが直ぐに視認できなくなることがなく、冷凍機油が不足していると点検者が誤判断する可能性を低減できる。
第4の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記返油回路(50)には、冷凍機油が下向きに流れる下向き通路(50ds)と、冷凍機油が横向きに流れる横向き通路(50dt)と、冷凍機油が上向きに流れる上向き通路(50du)とが、上記油分離器(17a,17b,17c)から上記圧縮機(13a,13b,13c)へ向かって順に設けられ、上記油確認器(100)は、上記横向き通路(50dt)に配置されるものである。
上記第4の発明では、油確認器(100)が横向き通路(50dt)に配置される。横向き通路(50dt)は、下向き通路(50ds)と上向き通路(50du)に挟まれている。従って、返油回路(50)における冷凍機油の流量が比較的少ない場合でも、横向き通路(50dt)には冷凍機油が溜まり易い。このため、返油回路(50)における冷凍機油の流量が比較的少ない場合でも、横向き通路(50dt)に配置された油確認器(100)において、点検者が冷凍機油の流れを視認し易くなる。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、上記油確認器(100)は、上記油分離器(17a,17b,17c)よりも下方に配置されるものである。
上記第5の発明では、油確認器(100)が油分離器(17a,17b,17c)の下方に配置される。圧縮機(13a,13b,13c)の停止状態において、油分離器(17a,17b,17c)でガス冷媒から分離された冷凍機油は、返油回路(50)のうち油分離器(17a,17b,17c)よりも下方に溜まる。従って、圧縮機(13a,13b,13c)の停止状態においても、冷凍装置(1)における冷凍機油の不足を判断可能である。
第6の発明は、上記第1〜第5の何れか1つの発明において、上記冷媒回路(2)には、上記圧縮機(13a,13b,13c)が複数台設けられ、上記吐出配管(56)は、各上記圧縮機(13a,13b,13c)に一つずつ接続される吐出分岐管(56a,56b,56c)を備え、上記油分離器(17a,17b,17c)は、各上記吐出分岐管(56a,56b,56c)に一つずつ設けられ、上記返油回路(50)は、各上記圧縮機(13a,13b,13c)に一つずつ接続される分岐管(50a,50b,50c)と、全ての上記分岐管(50a,50b,50c)に接続して該分岐管(50a,50b,50c)から冷凍機油が流入する集合管(50d)とを備え、上記油確認器(100)は、上記集合管(50d)に配置されるものである。
第6の発明では、複数台の圧縮機(13a,13b,13c)のそれぞれに対応して油分離器(17a,17b,17c)が設けられ、各油分離器(17a,17b,17c)から流出した冷凍機油が合流する返油回路(50)の集合管(50d)に油確認器(100)が配置される。点検者は、1つの油確認器(100)において冷凍機油の流れを視認することによって、複数台の圧縮機(13a,13b,13c)へ送り返される冷凍機油の流れの有無を確認できる。
本発明の冷凍装置(1)では、返油回路(50)に油確認器(100)が設けられる。そして、点検者は、油確認器(100)の覗き窓(103)において、返油回路(50)を流れる冷凍機油の状態を視認できる。従って、本発明によれば、冷凍装置において冷凍機油が不足しているか否かを、点検者に適切に判断させることが可能となる。
上記第2の発明によれば、返油回路(50)を流れる冷凍機油を、冷凍サイクルの低圧ではなく中間圧にまでしか減圧していない。このため、返油回路(50)を流れる冷凍機油の粘度を比較的低くすることができ、油確認器(100)の覗き窓(103)において、冷凍機油の流れを点検者に容易に視認させることが可能となる。
上記第3の発明では、気泡状のガス冷媒が混入した冷凍機油が上向きに流れる上向き通路に、油確認器を配置している。従って、この発明によれば、油確認器(100)において気泡状のガス冷媒が混入した冷凍機油の流れを点検者が目視できるので、冷凍機油が透明であっても、その冷凍機油の流れの有無を点検者が良好に確認できる。
上記第4の発明では、下向き通路(50ds)と上向き通路(50du)に挟まれていて冷凍機油が溜まり易い横向き通路(50dt)に油確認器(100)が配置される。このため、返油回路(50)における冷凍機油の流量が比較的少ない場合でも、冷凍機油の流れを点検者に容易に視認させることが可能となる。
上記第5の発明によれば、圧縮機(13a,13b,13c)の運転の停止状態においても、冷凍装置(1)における冷凍機油の不足を判断可能である。
第6の発明では、全ての油分離器(17a,17b,17c)から流出した冷凍機油が合流する返油回路(50)の集合管(50d)に油確認器(100)が配置される。このため、点検者は、1つの油確認器(100)において冷凍機油の流れを視認することによって、複数台の圧縮機(13a,13b,13c)へ送り返される冷凍機油の流れの有無を確認できる。
ここで、複数台の圧縮機(13a,13b,13c)を備える冷凍装置(1)では、一部の圧縮機に冷凍機油が一時的に偏在し、残りの圧縮機における冷凍機油の貯留量が過渡的に減少する場合がある。この場合において、従来のように各圧縮機にサイトグラスを設けていると、冷凍装置(1)に設けられた各圧縮機(13a,13b,13c)の冷凍機油の貯留量の合計が不足しているのか、一部の圧縮機に冷凍機油が一時的に偏在しているだけなのか判別できない。
一方、第6の発明では、全ての油分離器(17a,17b,17c)から流出した冷凍機油が合流する返油回路(50)の集合管(50d)に油確認器(100)が配置される。従って、油確認器(100)において冷凍機油の流れが視認できなければ、冷凍装置(1)に設けられた各圧縮機(13a,13b,13c)の冷凍機油の貯留量の合計が不足していると判断することができる。このため、第6の発明によれば、冷凍装置(1)に複数台の圧縮機(13a,13b,13c)が設けられている場合でも、冷凍装置(1)において冷凍機油が不足していることを、点検者に確実に気づかせることができる。
図1は、第1の実施形態の冷凍装置の冷媒回路図である。 図2は、第1の実施形態の冷凍装置における冷凍運転時の冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 図3Aは、第1の実施形態の冷凍装置に設けられた油確認器の平面図である。 図3Bは、第1の実施形態の冷凍装置に設けられた油確認器の断面図である。 図4は、第2の実施形態の冷凍装置の要部構成を示す図である。 図5は、第3の実施形態の冷凍装置の要部構成を示す図である。 図6は、冷凍装置の他の構成の要部を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、又はその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《第1の実施形態》
実施形態1について説明する。本実施形態の冷凍装置(1)は、冷凍倉庫に設けられ、その庫内空間を冷却する。なお、ここに示した冷凍装置(1)の用途は、単なる一例である。
−全体構成−
図1に示すように、冷凍装置(1)は、庫外ユニット(10)と、庫内ユニットである第1冷凍ユニット(20)、第2冷凍ユニット(30)及び第3冷凍ユニット(40)と、コントローラ(130)とを備えている。庫外ユニット(10)には、庫外熱交換器(12)を有する熱源側回路としての庫外回路(11)が設けられている。第1冷凍ユニット(20)には、第1冷凍用熱交換器(22)を有する第1冷凍用回路(21)が設けられている。第2冷凍ユニット(30)には、第2冷凍用熱交換器(32)を有する第2冷凍用回路(31)が設けられている。第3冷凍ユニット(40)には、第3冷凍用熱交換器(42)を有する第3冷凍用回路(41)が設けられている。庫外熱交換器(12)は、熱源側熱交換器を構成し、各冷凍用熱交換器(22,32,42)は、利用側熱交換器を構成する。本実施形態の冷凍装置(1)では、庫外回路(11)と、互いに並列に配置された複数の冷凍用回路(21,31,41)とを連絡配管(51,52)で接続することによって、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)が構成されている。
上記庫外回路(11)と各冷凍用回路(21,31,41)は、ガス側連絡配管(51)及び液側連絡配管(52)によって互いに接続されている。具体的には、ガス側連絡配管(51)は、一端が第1分岐ガス管(51a)と第2分岐ガス管(51b)と第3分岐ガス管(51c)とに分岐し、他端が庫外回路(11)のガス側閉鎖弁(71)に接続されている。第1分岐ガス管(51a)の先端は、第1冷凍用回路(21)のガス側端に接続され、第2分岐ガス管(51b)の先端は、第2冷凍用回路(31)のガス側端に接続され、第3分岐ガス管(51c)の先端は、第3冷凍用回路(41)のガス側端に接続されている。液側連絡配管(52)は、一端側が第1分岐液管(52a)と第2分岐液管(52b)と第3分岐液管(52c)とに分岐し、他端が庫外回路(11)の液側閉鎖弁(72)に接続されている。第1分岐液管(52a)の先端は第1冷凍用回路(21)の液側端に接続され、第2分岐液管(52b)の先端は第2冷凍用回路(31)の液側端に接続され、第3分岐液管(52c)の先端は第3冷凍用回路(41)の液側端に接続されている。
−庫外ユニット−
庫外ユニット(10)は、屋外に設置され、上記庫外回路(11)と、該庫外回路(11)を収容する庫外ケーシング(10a)とを有している。庫外回路(11)は、上記庫外熱交換器(12)と、圧縮機ユニット(13)と、庫外膨張弁(14)と、レシーバ(15)と、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)と、四路切換弁(18)と、2つの閉鎖弁(71,72)とを備えている。上記レシーバ(15)は、冷凍運転時に熱源側熱交換器(12)の下流側で冷媒を貯留するための容器である。
上記圧縮機ユニット(13)は、スクロール圧縮機で構成された第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)を有している。第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)は、いずれも固定スクロール及び可動スクロールが噛み合って形成される圧縮室を有する全密閉型のスクロール圧縮機である。第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)のそれぞれには、圧縮室の吸入位置に開口する吸入ポート(図示省略)と、圧縮室の吐出位置に開口する吐出ポート(図示省略)と、圧縮室の中間位置に開口する中間ポート(図示省略)とが形成されている。
上記第1圧縮機(13a)は、可変容量型の圧縮機である。つまり、第1圧縮機(13a)は、供給される交流の周波数をインバータによって変更することによって、その回転速度が可変となっている。一方、第2圧縮機(13b)及び第3圧縮機(13c)は、回転速度が一定の固定容量型の圧縮機である。なお、第2圧縮機(13b)及び第3圧縮機(13c)は、可変容量型の圧縮機であってもよい。また、上記第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)には、吸入側に吸入配管(55)が接続される一方、吐出側に吐出配管(56)が接続されている。
第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)のそれぞれは、圧縮機構と電動機が一つのケーシングに収容された全密閉型の圧縮機である。これらの各圧縮機(13a,13b,13c)では、ケーシングの内部に冷凍機油が貯留されている。ケーシングに貯留された冷凍機油は、圧縮機構や軸受け等へ供給され、圧縮機構や軸受け等の摺動箇所を潤滑する。また、冷凍機油は、圧縮機構の圧縮室にも供給され、圧縮室の気密性を高めるためにも利用される。
上記吸入配管(55)は、第1吸入分岐管(55a)と第2吸入分岐管(55b)と第3吸入分岐管(55c)とを備えている。第1吸入分岐管(55a)は上記第1圧縮機(13a)の吸入側端に接続され、第2吸入分岐管(55b)は上記第2圧縮機(13b)の吸入側端に接続され、第3吸入分岐管(55c)は上記第3圧縮機(13c)の吸入側端に接続されている。
上記吐出配管(56)は、第1吐出分岐管(56a)と第2吐出分岐管(56b)と第3吐出分岐管(56c)とを備えている。第1吐出分岐管(56a)は上記第1圧縮機(13a)の吐出側端に接続され、第2吐出分岐管(56b)は上記第2圧縮機(13b)の吐出側端に接続され、第3吐出分岐管(56c)は上記第3圧縮機(13c)の吐出側端に接続されている。第1〜第3吐出分岐管(56a,56b,56c)のそれぞれには、逆止弁(CV1,CV2,CV3)が設けられている。これらの逆止弁(CV1,CV2,CV3)は、第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)から四路切換弁(18)へ向かう冷媒の流通を許容し、逆方向への冷媒の流通を阻止する。
〈油分離器〉
吐出配管(56)の各吐出分岐管(56a,56b,56c)には、油分離器(17a,17b,17c)が一つずつ設けられている。第1吐出分岐管(56a)には第1油分離器(17a)が、第2吐出分岐管(56b)には第2油分離器(17b)が、第3吐出分岐管(56c)には第3油分離器(17c)が、それぞれ設けられている。各吐出分岐管(56a,56b,56c)において、油分離器(17a,17b,17c)は、圧縮機(13a,13b,13c)と逆止弁(CV1,CV2,CV3)との間に設けられている。油分離器(17a,17b,17c)は、接続する圧縮機(13a,13b,13c)から吐出された冷媒から冷凍機油を分離する。油分離器(17a,17b,17c)において冷媒から分離された冷凍機油は、後述する返油回路(50)を通じて第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)に返送される。
〈冷凍機油の返油回路〉
返油回路(50)は、油分離器(17a,17b,17c)と同数(本実施形態では三つ)の分岐管(50a,50b,50c)と、これらの分岐管(50a,50b,50c)に一端が接続される集合管(50d)と、この集合管(50d)の他端が接続されるインジェクション配管(81)とを備える。第1分岐管(50a)は第1油分離器(17a)の底部に、第2分岐管(50b)は第2油分離器(17b)の底部に、第3分岐管(50c)は第3油分離器(17c)の底部に、それぞれ接続されている。第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)から冷媒に混じって吐出された冷凍機油は、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)において冷媒と分離され、その後に返油回路(50)へ流入する。
上記返油回路(50)において、上記第1〜第3分岐管(50a,50b,50c)のそれぞれには、油分離器(17a,17b,17c)から集合管(50d)に向かって順に、逆止弁(CV11,CV12,CV13)と、減圧機構であるキャピラリチューブ(48a,48b,48c)とが配置される。上記逆止弁(CV11,CV12,CV13)は、油分離器(17a,17b,17c)から集合管(50d)へ向かう冷凍機油の流通を許容し、その逆方向への冷凍機油の流通を阻止する。また、キャピラリチューブ(48a,48b,48c)は、分岐管(50a,50b,50c)を流通する冷凍機油を減圧し、冷媒回路(2)において行われる冷凍サイクルの高圧と低圧との間の中間圧にする。
更に、上記返油回路(50)のインジェクション配管(81)は、上記集合管(50d)の他端に接続された流入管(81d)と、この流入管(81d)に一端が接続された第1〜第3流出管(81a,81b,81c)とからなる。第1流出管(81a)の他端は第1圧縮機(13a)の中間圧ポートに、第2流出管(81b)の他端は第2圧縮機(13b)の中間圧ポートに、第3流出管(81c)の他端は第3圧縮機(13c)の中間圧ポートに、それぞれ接続されている。上記第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)において冷媒と分離された冷凍機油は、インジェクション配管(81)を通じて圧縮機(13a,13b,13c)の圧縮行程の途中へ戻される。上記第1流出管(81a)には膨張弁(82a)が配置され、第2及び第3流出管(81b,81c)のそれぞれには電磁弁(82b,82c)と逆止弁(82d,82e)とが配置される。
〈油確認器〉
返油回路(50)の集合管(50d)には、油確認器(100)が配置される。この油確認器(100)の具体的構成を図3A及び図3Bに示す。
図3Aは油確認器(100)の正面図を示し、図3Bは断面図を示す。図3A及び図3Bにおいて、油確認器(100)は、2本の直線状の直管(101a,101b)と、この2本の直管(101a,101b)を一直線状に接続する真鍮製のガラスシート(102)と、このガラスシート(102)に配置される透明ガラス(103)とを備える。透明ガラス(103)は、内部における流体(本実施形態では、冷凍機油)の流れを点検者が視認するための覗き窓を構成する。
直管(101a,101b)は、上記返油回路(50)の集合管(50d)に接続される。ガラスシート(102)の内部には、2本の直管(101a,101b)を連通させる連通路(102a)が形成されている。ガラスシート(102)は、その上端面に開口する開口部(102b)が形成されている。ガラスシート(102)には、その開口部(102b)を塞ぐように、円形の厚板状の透明ガラス(103)が取り付けられている。ガラスシート(102)の裏面(図3Bにおける下面)は、連通路(102a)に臨んでいる。透明ガラス(103)の周囲には、シールリング(103a)が配置されている。シールリング(103a)は、ガラスシート(102)と透明ガラス(103)の隙間をシールする。
〈冷媒回路の他の構成〉
図1において、四路切換弁(18)は、第1ポートが第3ポートに連通し且つ第2ポートが第4ポートに連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポートが第4ポートに連通し且つ第2ポートが第3ポートに連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。上記冷凍装置は、この四路切換弁(18)の切換動作によって、冷凍運転とデフロスト運転を行うことができる。
四路切換弁(18)は、第1ポートに吐出配管(56)が接続され、第2ポートに吸入配管(55)が接続されている。四路切換弁(18)の第3ポートは、庫外ガス配管(58)を介して庫外熱交換器(12)のガス側端に接続されている。四路切換弁(18)の第4ポートは、ガス接続管(62)を介してガス側閉鎖弁(71)に接続されている。
四路切換弁(18)の第2ポートと各圧縮機(13a,13b,13c)の吸入ポートの間の第1接続点(P1)と、四路切換弁(18)の第4ポートと利用側熱交換器(22,32,42)のガス側端の間の第2接続点(P2)とには、バイパス通路(85)が接続されている。このバイパス通路(85)には、第1接続点(P1)から第2接続点(P2)へ向かう冷媒流れを許容し、逆方向への冷媒流れを禁止する逆止弁(CV8)が設けられている。
庫外熱交換器(12)は、フィン・アンド・チューブ型の熱交換器であり、近傍に庫外ファン(12a)が設けられている。この庫外熱交換器(12)は、内部を流れる冷媒を庫外ファン(12a)が送風する外気と熱交換させる。庫外ファン(12a)は、庫外回路(11)と共に庫外ケーシング(10a)内に収容されている。
上記庫外熱交換器(12)は、液側端が第1液管(59)を介して上記レシーバ(15)の頂部に接続されている。レシーバ(15)の底部は、第2液管(60)を介して液側閉鎖弁(72)に接続されている。第1液管(59)及び第2液管(60)には、それぞれ逆止弁(CV4,CV5)が設けられている。第1液管(59)の逆止弁(CV4)は、庫外熱交換器(12)からレシーバ(15)の頂部へ向かう冷媒の流通を許容し、逆方向への冷媒の流通を阻止する。第2液管(60)の逆止弁(CV5)は、レシーバ(15)の底部から液側閉鎖弁(72)へ向かう冷媒の流通を許容し、逆方向への冷媒の流通を阻止する。
上記第1液管(59)と第2液管(60)との間には、バイパス管(61)が設けられている。該バイパス管(61)は、一端が第1液管(59)の逆止弁(CV4)の上流側に接続され、他端が第2液管(60)の逆止弁(CV5)の上流側に接続されている。バイパス管(61)の中途部には、庫外膨張弁(14)が設けられている。庫外膨張弁(14)は、開度が調節可能な電子膨張弁によって構成されている。また、上記第2液管(60)には、過冷却熱交換器(76)が設けられている。
上記過冷却熱交換器(76)は、第1流路(76a)と第2流路(76b)とを備えている。過冷却熱交換器(76)は、第1流路(76a)を流れる冷媒を、第2流路(76b)を流れる冷媒と熱交換させて冷却するように構成されている。過冷却熱交換器(76)の第2流路(76b)は、第1分岐管(77)の途中に配置されている。第1分岐管(77)は、第2液管(60)の逆止弁(CV5)の上流側と、上記インジェクション配管(81)の流入端とを接続する配管である。第1分岐管(77)では、第2流路(76b)の上流側に過冷却用膨張弁(78)が設けられている。過冷却用膨張弁(78)は、開度が調節可能な電子膨張弁で構成されている。
上記第2液管(60)の逆止弁(CV5)の下流側と第1液管(59)の逆止弁(CV4)の下流側との間には、第2分岐管(79)が設けられている。第2分岐管(79)には、逆止弁(CV6)が設けられている。逆止弁(CV6)は、第2液管(60)から第1液管(59)へ向かう冷媒の流通を許容し、逆方向への冷媒の流通を阻止する。
また、第2分岐管(79)の逆止弁(CV6)の下流側と第1液管(59)の逆止弁(CV4)の上流側との間には、第3分岐管(80)が設けられている。第3分岐管(80)には、逆止弁(CV7)が設けられている。逆止弁(CV7)は、第2分岐管(79)から第1液管(59)へ向かう冷媒の流通を許容し、逆方向への冷媒の流通を阻止する。
上記インジェクション配管(81)において、第1〜第3流出管(81a,81b,81c)は、過冷却熱交換器(76)から各圧縮機(13a,13b,13c)の中間圧の圧縮室へガス冷媒を導入するインジェクション回路を構成している。
上記庫外回路(11)には、各種センサが設けられている。具体的に、吐出配管(56)の各吐出分岐管(56a,56b,56c)には、油分離器(17a,17b,17c)の上流側に圧縮機(13a,13b,13c)の吐出冷媒の温度を検出する吐出温度センサ(90a,90b,90c)が設けられている。また、吐出配管(56)には、各圧縮機(13a,13b,13c)の吐出冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサ(91)が設けられている。一方、吸入配管(55)には、圧縮機ユニット(13)の吸入冷媒温度を検出する吸入温度センサ(92)が設けられている。
庫外熱交換器(12)の近傍には、庫外の外気温度を検出する庫外温度センサ(12b)が設けられている。また、第1分岐管(77)の過冷却熱交換器(76)の第2流路(76b)の上流側と下流側には、それぞれ液温度センサ(95)とガス温度センサ(94)が設けられている。
−冷凍ユニット−
第1,第2及び第3冷凍ユニット(20,30,40)は、いわゆるユニットクーラであって、冷凍倉庫の庫内空間に設置される。これらの各冷凍ユニット(20,30,40)は、冷凍用回路(21,31,41)を備えている。
第1冷凍ユニット(20)の第1冷凍用回路(21)は、ガス側端がガス側連絡配管(51)の第1分岐ガス管(51a)に接続され、液側端が液側連絡配管(52)の第1分岐液管(52a)に接続されている。第1冷凍用回路(21)には、ガス側端から順に、第1冷凍用熱交換器(22)、庫内膨張弁(23)及び電磁弁(24)が設けられている。第1冷凍用熱交換器(22)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成され、近傍に庫内ファン(22a)が設けられている。庫内ファン(22a)は、第1冷凍ユニット(20)に収容されている。第1冷凍用熱交換器(22)は、内部を流れる冷媒を、庫内ファン(22a)によって供給された庫内空気と熱交換させる。
第1冷凍用熱交換器(22)の近傍には、庫内空気の温度を検出する庫内温度センサ(22b)が設けられている。庫内膨張弁(23)は、感温式膨張弁であって、感温筒が第1冷凍用熱交換器(22)のガス側に取り付けられている。庫内膨張弁(23)は、第1冷凍用熱交換器(22)が蒸発器として機能する際に、該第1冷凍用熱交換器(22)の出口における冷媒の過熱度に応じて開度が調節される。
第2冷凍ユニット(30)の第2冷凍用回路(31)は、ガス側端がガス側連絡配管(51)の第2分岐ガス管(51b)に接続され、液側端が液側連絡配管(52)の第2分岐液管(52b)に接続されている。第2冷凍用回路(31)には、ガス側端から順に、第2冷凍用熱交換器(32)、庫内膨張弁(33)及び電磁弁(34)が設けられている。第2冷凍用熱交換器(32)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成され、近傍に庫内ファン(32a)が設けられている。庫内ファン(32a)は、第2冷凍ユニット(30)に収容されている。第2冷凍用熱交換器(32)は、内部を流れる冷媒を、庫内ファン(32a)によって供給された庫内空気と熱交換させる。
第2冷凍用熱交換器(32)の近傍には、庫内空気の温度を検出する庫内温度センサ(32b)が設けられている。庫内膨張弁(33)は、感温式膨張弁であって、感温筒が第2冷凍用熱交換器(32)のガス側に取り付けられている。庫内膨張弁(33)は、第2冷凍用熱交換器(32)が蒸発器として機能する際に、該第2冷凍用熱交換器(32)の出口における冷媒の過熱度に応じて開度が調節される。
第3冷凍ユニット(40)の第3冷凍用回路(41)は、ガス側端がガス側連絡配管(51)の第3分岐ガス管(51c)に接続され、液側端が液側連絡配管(52)の分岐液管(52c)に接続されている。第3冷凍用回路(41)には、ガス側端から順に、第3冷凍用熱交換器(42)、庫内膨張弁(43)及び電磁弁(44)が設けられている。第3冷凍用熱交換器(42)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器によって構成され、近傍に庫内ファン(42a)が設けられている。庫内ファン(42a)は、第3冷凍ユニット(40)に収容されている。第3冷凍用熱交換器(42)は、内部を流れる冷媒を、庫内ファン(42a)によって供給された庫内空気と熱交換させる。
第3冷凍用熱交換器(42)の近傍には、庫内空気の温度を検出する庫内温度センサ(42b)が設けられている。庫内膨張弁(43)は、感温式膨張弁であって、感温筒が第3冷凍用熱交換器(42)のガス側に取り付けられている。庫内膨張弁(43)は、第3冷凍用熱交換器(42)が蒸発器として機能する際に、該第3冷凍用熱交換器(42)の出口によって供給された庫内空気と熱交換させる。開度が調節される。
−コントローラ−
コントローラ(130)は、上述した各種センサの検出値が入力され、該検出値に基づいて各種機器(各種弁や各種ファン等)の制御を行う。上記冷媒回路(2)において、冷凍ユニット(20,30,40)によって庫内を冷凍する冷凍運転と、各冷凍用熱交換器(22,32,42)に付着した霜を取るためのデフロスト運転とを制御する。
−冷凍装置の冷凍運転−
冷凍装置(1)の冷凍運転について説明する。この冷凍運転は、冷凍ユニット(20,30,40)において庫内空気を冷却する運転である。尚、デフロスト運転については説明を省略する。
冷凍運転では、四路切換弁(18)が第1状態となり、庫外膨張弁(14)が全閉となる。また、第1,第2及び第3冷凍用回路(21,31,41)の電磁弁(24,34,44)が開放され、第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)が作動する。そして、冷媒回路(2)では、図2に矢印で示すように冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。このとき、冷媒回路(2)では、庫外熱交換器(12)が凝縮器として機能し、全ての冷凍用熱交換器(22,32,42)が蒸発器として機能する。
なお、図2では、第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)の全てが作動しているが、冷凍装置(1)は、第1圧縮機(13a)の容量制御や第2及び第3圧縮機(13b,13c)の起動と停止との切り換え制御を行うことで、圧縮機ユニット(13)の運転容量を冷却負荷に応じて調節する。そのため、冷却負荷が小さい場合には、冷凍装置(1)の運転中に、第2圧縮機(13b)と第3圧縮機(13c)の一方または両方が停止することがある。
冷凍運転中の冷媒回路(2)における冷媒の流れを説明する。第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)で圧縮された冷媒は、各油分離器(17a,17b,17c)において冷凍機油が分離された後に吐出配管(56)において合流する。分離された冷凍機油の圧縮機(13a,13b,13c)への返油については後述し、冷媒の流れを先に説明する。吐出配管(56)を流れる冷媒は、四路切換弁(18)及び庫外ガス配管(58)を通過して庫外熱交換器(12)に流入する。庫外熱交換器(12)では、冷媒が庫外空気に放熱して凝縮する。庫外熱交換器(12)で凝縮した液冷媒は、第1液管(59)を介してレシーバ(15)に流入し、その後に第2液管(60)を液側閉鎖弁(72)に向かって流れる。その際に、冷媒は、過冷却熱交換器(76)を通過する。
レシーバ(15)から流出した高圧の液冷媒は、過冷却熱交換器(76)の第1流路(76a)に流入する。一方、過冷却熱交換器(76)の第2流路(76b)には、第1流路(76a)を通過した冷媒の一部が、過冷却用膨張弁(78)を通過する際に膨張してから流入する。第2流路(76b)を流れる冷媒は、第1流路(76a)を流れる冷媒と熱交換して蒸発する一方、第1流路(76a)の冷媒は、第2流路(76b)の冷媒に放熱することによって過冷却状態となる。過冷却状態となった第1流路(76a)の液冷媒は、液側閉鎖弁(72)を通過して液側連絡配管(52)に流入する。一方、蒸発した第2流路(76b)の冷媒は、インジェクション配管(81)に流入する。なお、過冷却用膨張弁(78)の開度は、例えば、上記インジェクション配管(81)を流れる冷媒の過熱度が所望の過熱度(例えば5℃)となるように調整される。
液側連絡配管(52)に流入した液冷媒は、第1分岐液管(52a)と第2分岐液管(52b)と第3分岐液管(52c)とに分配される。第1分岐液管(52a)に流入した液冷媒は、第1冷凍ユニット(20)の第1冷凍用回路(21)に流入し、第2分岐液管(52b)に流入した液冷媒は、第2冷凍ユニット(30)の第2冷凍用回路(31)に流入し、第3分岐液管(52c)に流入した液冷媒は、第3冷凍ユニット(40)の第3冷凍用回路(41)に流入する。各冷凍用回路(21,31,41)に流入した液冷媒は、庫内膨張弁(23,33,43)を通過する際に膨張した後に、冷凍用熱交換器(22,32,42)に流入する。
各冷凍用熱交換器(22,32,42)では、冷媒が庫内空気から吸熱して蒸発する。その結果、庫内空気が冷却される。各冷凍用熱交換器(22,32,42)で蒸発した冷媒は、冷凍用回路(21,31,41)からガス側連絡配管(51)の分岐ガス管(51a,51b,51c)へ流入する。各分岐ガス管(51a,51b,51c)を流れる冷媒は、合流してからガス側閉鎖弁(71)を通過し、その後に第1ガス管(62)と四路切換弁(18)を順に通過して吸入配管(55)に流入する。
上述のようにして吸入配管(55)に流入した冷媒は、第1吸入分岐管(55a)、第2吸入分岐管(55b)及び第3吸入分岐管(55c)にそれぞれ分岐する。そして、第1〜第3吸入分岐管(55a,55b,55c)に流入した冷媒は、それぞれ対応する第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)に吸入されて圧縮される。
一方、インジェクション配管(81)に流入した冷媒は、第1〜第3インジェクション管(81a,81b,81c)に分岐した後、対応する第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)の中間圧の圧縮室に導入される。これにより、第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)の吐出ガス温度が低下する。
〈冷凍機油の流れ〉
上記冷却運転において、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)のそれぞれでは、対応する圧縮機(13a,13b,13c)の吐出冷媒から冷凍機油が分離される。図2に破線で示すように、第1油分離器(17a)の冷凍機油は第1分岐管(50a)へ、第2油分離器(17b)の冷凍機油は第2分岐管(50b)へ、第3油分離器(17c)の冷凍機油は第3分岐管(50c)へ、それぞれ流入する。各分岐管(50a,50b,50c)を流れる冷凍機油は、集合管(50d)へ流入する。従って、集合管(50d)では、全ての油分離器(17a,17b,17c)から流出した冷凍機油が流れる。集合管(50d)を流れる冷凍機油は、インジェクション配管(81)の流入管(81d)へ流入し、この流入管(81d)を流れる冷媒と共に第1〜第3流出管(81a,81b,81c)へ分配され、その後に第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)の圧縮行程の途中の圧縮室へ導入される。
−本実施形態の効果−
本実施形態では、第1〜第3圧縮機(13a,13b,13c)のうち2台以上の圧縮機(例えば第1圧縮機(13a)と第2圧縮機(13b))の運転時には、それらの圧縮機(13a,13b)から吐出配管(56)の吐出分岐管(56a,56b)へ冷媒と共に吐出された冷凍機油は、油分離器(17a,17b)において冷媒と分離された後に、返油回路(50)の集合管(50d)へ流入して合流する。その後、冷凍機油は、インジェクション配管(81)の流入管(81d)から流出管(81a,81b)を経て運転中の圧縮機(13a,13b)に戻る。
その際、上記運転中の第1及び第2圧縮機(13a,13b)へ戻る冷凍機油の全てが集合して流通する返油回路(50)の集合管(50d)には、油確認器(100)が配置されている。この油確認器(100)の透明ガラス(103)を通じて油確認器(100)内の連通路(102a)を流れる冷凍機油を確認できれば、運転中の第1及び第2圧縮機(13a,13b)から吐出される冷凍機油の量がある程度あり、第1及び第2圧縮機(13a,13b)のそれぞれにおいて、圧縮機構へ充分な量の冷凍機油が供給されていると判断できる。一方、油確認器(100)内の連通路(102a)を流れる冷凍機油が確認できなければ、運転中の第1及び第2圧縮機(13a,13b)から吐出される冷凍機油の量が殆ど無く、第1及び第2圧縮機(13a,13b)のそれぞれにおいて、圧縮機構への冷凍機油の供給量が不足していると判断できる。従って、冷凍装置(1)の点検者は、油確認器(100)を流れる冷凍機油の有無や量を目視して確認することによって、圧縮機ユニット(13)の全体における冷凍機油の貯留量が不足しているか否かを判断できる。
ここで、従来のように圧縮機ユニットを構成する複数の圧縮機のそれぞれにサイトグラスを設けて各圧縮機における冷凍機油の貯留量を確認する場合において、一部の圧縮機における油面の位置が下限位置を下回っていると、点検者は、圧縮機ユニット全体で冷凍機油の貯留量が不足していると判断する場合がある。しかし、圧縮機ユニット全体で冷凍機油の貯留量が不足しているときだけでなく、他の圧縮機に冷凍機油が偏在しているだけで圧縮機ユニット全体では冷凍機油の貯留量が充分に確保できているときも、一部の圧縮機における油面の位置が下限位置を下回る可能性がある。従って、従来の各圧縮機における油面の位置を個別に確認する場合には、実際には圧縮機ユニット全体で冷凍機油の貯留量が不足していないにも拘わらず、圧縮機ユニット全体で冷凍機油の貯留量が不足していると誤判断するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、油確認器(100)が返油回路(50)の集合管(50d)に配置されている。このため、冷凍装置(1)の点検者は、油確認器(100)を通過する冷凍機油の流れを目視で確認することによって、運転中の圧縮機(13a,13b,13c)から吐出された後に圧縮機(13a,13b,13c)へ送り返される全ての冷凍機油の量が充分か否かを判断できる。従って、本実施形態によれば、圧縮機ユニット(13)の全体における冷凍機油の貯留量が不足しているか否かを、確実に判定することが可能となる。
更に、返油回路(50)の集合管(50d)に冷凍機油の流れを確認する油確認器(100)を配置するだけであるので、この油確認器(100)を小型化できると共に低コスト化できる。
また、油確認器(100)では、透明ガラス(103)の面が2本の直管(101a,101b)と平行、すなわち、冷凍機油の流れの方向と平行であるので、透明ガラス(103)が受ける力も小さいので、透明ガラス(103)の割れやこの透明ガラス(103)からの冷凍機油やガス冷媒の漏れを少なく又はなくすことが可能である。
また、第2又は第3圧縮機(13b,13c)が起動した際には、圧縮機(13b,13c)の内部において、冷凍機油に溶解していた冷媒が蒸発して冷凍機油が泡立つ現象(いわゆるフォーミング)が生じる場合がある。圧縮機にサイトグラスを設けて油面の位置を視認する従来の手法では、このフォーミングが生じると油面の位置が分からなくなり、冷凍機油の貯留量が不足しているか否かを判断できない。
これに対し、本実施形態では、油分離器(17a,17b,17c)から圧縮機(13a,13b,13c)へ送り返される冷凍機油の流れを、点検者が油確認器(100)において目視で確認できる。従って、本実施形態によれば、圧縮機(13b,13c)の内部においてフォーミングが生じている場合であっても、冷凍機油の貯留量が不足しているか否かを判断することができる。
また、圧縮機(13a,13b,13c)へ吸入される冷媒に液冷媒が混入する湿り運転状態であっても、圧縮機(13a,13b,13c)から吐出される冷媒は、通常、過熱状態(即ち、ガス単相状態)に保たれる。従って、湿り運転状態であっても、油分離器(17a,17b,17c)から返油回路(50)へ流入する冷凍機油に液冷媒が混入することは、通常は起こらない。従って、本実施形態によれば、油確認器(100)を通過する液冷媒を冷凍機油と誤認するおそれがなく、冷凍機油の貯留量が不足しているか否かを確実に判断できる。
更に、油確認器(100)には、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)で分離、回収された冷凍機油が、キャピラリチューブ(48a,48b,48c)で減圧されて中間圧となって流れるので、この油確認器(100)を流れる冷凍機油の温度は、冷凍用熱交換器(22,32,42)における冷媒の蒸発温度(例えば−40℃〜−30℃)に比べて高温(例えば0℃〜20℃)である。従って、冷凍機油は、粘度が比較的低くて流動性が比較的高い状態に保たれるため、油確認器(100)において冷凍機油の流れを容易に視認することが可能である。特に、流動点の高い冷凍機油を使用する場合であっても、上記の通り油確認器(100)を流れる冷凍機油の温度が高いので、その冷凍機油の粘度は低い状態にあって、運転中の圧縮機にまで流れ易くなっている。従って、油確認器(100)において冷凍機油の流れを確認し易い。
《第2の実施形態》
本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態は、上記油分離器(17a,17b,17c)から返油回路(50)へ流入する冷凍機油にガス冷媒が混入するのが通常であることを利用し、このガス冷媒により透明の冷凍機油の流れが視認し易くなるように、油確認器(100)の返油回路(50)への配置位置を特定したものである。
図4は、本実施形態の冷凍装置における第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)周りの構成を示す。第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)のそれぞれは、起立した円筒状に形成される。吐出配管(56)の各吐出分岐管(56a,56b,56c)は、それぞれが前配管(56ax,56bx,56cx)と後配管(56ay,56by,56cy)とを備えている。
第1吐出分岐管(56a)において、第1前配管(56ax)は第1圧縮機(13a)と第1油分離器(17a)の上部とに接続され、第1後配管(56cy)は第1油分離器(17a)の頂部に接続される。第2吐出分岐管(56b)において、第2前配管(56bx)は第2圧縮機(13b)と第2油分離器(17b)の上部とに接続され、第2後配管(56cy)は第2油分離器(17b)の頂部に接続される。第3吐出分岐管(56c)において、第3前配管(56bx)は第3圧縮機(13c)と第3油分離器(17c)の上部とに接続され、第3後配管(56cy)は第3油分離器(17c)の頂部に接続される。
第1〜第3前配管(56ax,56bx,56cx)は、当初は下向きに延びた後、横向きに延びて第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)の上部に連通する。一方、上記第1〜第3後配管(56ay,56by,56cy)は、上向きに延びている。
返油回路(50)において、第1〜第3分岐管(50a,50b,50c)のそれぞれは、対応する油分離器(17a,17b,17c)の下部に連通して横向きに延びている。各分岐管(50a,50b,50c)では、横向きに延びる部分にキャピラリチューブ(48a,48b,48c)が一つずつ配置されている。
返油回路(50)の集合管(50d)は、その一端が全ての分岐管(50a,50b,50c)に接続されて横向きに延びる横向き通路(50dx)と、この横向き通路(50dx)に接続されて上向きに延びる上向き通路(50dy)とを備えている。上向き通路(50dy)は、インジェクション配管(81)に接続される。この上向き通路(50dy)には、上記油確認器(100)が配置されている。
−本実施形態の効果−
本実施形態において、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)のそれぞれにおいて冷媒と分離された冷凍機油は、各油分離器(17a,17b,17c)の下部から分岐管(50a,50b,50c)へ流入し、キャピラリチューブ(48a,48b,48c)を通過する際に減圧されて中間圧となった後に、集合管(50d)の横向き通路(50dx)へ流入して合流し、その後、上向き通路(50dy)を上向きに流れる。油確認器(100)では、上向き通路(50dy)を上方へ向かう冷凍機油の流れが、点検者によって視認される。
ここで、仮に冷凍機油が下方に流れる配管に油確認器(100)を配置した場合には、冷凍機油が配管の内壁面を伝って円滑に下方に落ちてしまうため、その冷凍機油の流れを視認し難くなる。これに対し、本実施形態では、冷凍機油が上向き通路(50dy)を上方に流れる際に、冷凍機油に残存する泡状のガス冷媒と冷凍機油とが十分に混ざり合う。従って、冷凍機油が透明であっても、冷凍機油に混入した気泡状のガス冷媒は目に見え易いため、冷凍機油の流れを視認し易くなる。また、一時的に上向き通路(50dy)を流れる冷凍機油の油量が少量になったとしても、冷凍機油の流れが直ぐに視認できなくなることがなく、冷凍機油が足りているのに不足していると誤判断する可能性を低減できる。
更に、透明の冷凍機油の流れの視認性が向上するので、小型の油確認器(100)を用いた場合でも、点検者に冷凍機油の流れを確実に視認させることが可能となる。
《第3の実施形態》
本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態は、冷凍機油の流れが更に視認し易くなるように、油確認器(100)の返油回路(50)への配置位置を特定したものである。
図5は、本実施形態の冷凍装置(1)における第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)周りの構成を示す。同図では、上記第2の実施形態の図4と異なる点のみを説明し、その他の構成は図4と同様であるので、その説明を省略する。
図5において、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)は、所定高さの土台(110)の上に設置されている。つまり、本実施形態の冷凍装置(1)では、設置面(105)よりも上方に第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)が設置されている。
返油回路(50)の集合管(50d)は、下向き通路(50ds)と、横向き通路(50dt)と、上向き通路(50du)とを備える。下向き通路(50ds)は、第1〜第3分岐管(50a,50b,50c)に接続されると共に、下向きに延びる。横向き通路(50dt)は、下向き通路(50ds)に接続されて横向きに延びる。上向き通路(50du)は、横向き通路(50dt)に接続されて上向きに延びる。下向き通路(50ds)は土台(110)の上面よりも下方にまで延びて、その先端は設置面(105)近くに位置している。従って、横向き通路(50dt)は、第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)の下端よりも下方に位置している。本実施形態では、この横向き通路(50dt)に油確認器(100)が配置されている。
−本実施形態の効果−
本実施形態では、返油回路(50)の集合管(50d)において、横向き通路(50dt)は下向き通路(50ds)と上向き通路(50du)との間に挟まれている。このため、横向き通路(50dt)には、冷凍機油が溜まり易い。横向き通路(50dt)の内部空間では、溜まった冷凍機油の上方に残った空間を、冷凍機油と共に返油回路(50)へ流入したガス冷媒が流れる。このため、横向き通路(50dt)では、ガス冷媒が流れる部分の通路断面積が狭くなり、横向き通路(50dt)におけるガス冷媒の流速が高くなり、冷凍機油とガス冷媒の混合が促進される。
従って、返油回路(50)の集合管(50d)の横向き通路(50dt)の位置にて油確認器(100)で冷凍機油の流れを確認すれば、冷凍機油が透明であっても、冷凍機油に気泡状のガス冷媒が混入しているため、冷凍機油の流れの有無を良好に視認することができ、冷凍機油の視認性が向上する。
更に、本実施形態では、油確認器(100)が第1〜第3油分離器(17a,17b,17c)の下面よりも下方に位置しているので、全ての圧縮機(13a,13b,13c)の運転の停止状態において、この油確認器(100)で冷凍機油の存在が確認できない場合には、冷凍装置全体の冷凍機油の油量不足と判断することができる。
また、油分離器(17a,17b,17c)の下方で冷凍機油が溜まる横向き通路(50dt)で冷凍機油の流れを油確認器(100)で確認するので、集合管(50d)で過渡的に冷凍機油が不足しても、横向き通路(50dt)での冷凍機油の流れがなくなることが少なく、冷凍機油の油量不足の誤判断を軽減できる。
《その他の実施形態》
−第1変形例−
冷凍装置における油確認器(100)の配置位置については、次の構成を採用可能である。
図6に示すように、本変形例の冷凍装置(1)では、返油回路(50)の集合管(50d)に油タンク(120)が配置される。油タンク(120)には、一端が油タンク(120)の上部に接続して他端が油タンク(120)の下部に接続する1本の連通管(121)が設けられる。この連通管(121)には、油タンク(120)内の冷凍機油の油量のLレベルを確認する油確認器(100a)と、油タンク(120)の油量のHレベルを確認する油確認器(100b)とが設けられる。
本変形例では、返油回路(50)の集合管(50d)に油タンク(120)が配置されるので、この油タンク(120)に冷凍機油を保持しておけば、本冷凍装置の出荷時に冷凍装置が保持する冷凍機油の油量を増量できて、冷凍装置の据付現場での低圧配管が長くなる場合に対応できる。更に、油タンク(120)に設けた2個の油確認器(100a,100b)により、冷凍機油の油量不足だけでなく、冷凍機油の過充填も判断することが可能である。
また、油タンク(120)の油量を2個の油確認器(100a,100b)で確認できるので、全ての圧縮機(13a,13b,13c)の運転の停止状態において、冷凍機油の油量不足を確認することができる。
−第2変形例−
上記各実施形態では、冷凍機油を分離、油分離器(17a,17b,17c)を、圧縮機(13a,13b,13c)別に設けたが、備える全ての圧縮機(13a,13b,13c)に対して共用の1つの油分離器を設けても良い。
−第3変形例−
上記各実施形態では、3台の圧縮機(13a,13b,13c)を備えた冷凍装置を例示したが、本発明は2台以上の圧縮機を備えた冷凍装置に適用可能である。
13a、13b、13c 圧縮機
17a、17b、17c 油分離器(油容器)
22,32,42 冷凍用熱交換器(利用側熱交換器)
48a、48b、48c キャピラリチューブ(減圧機構)
50 返油回路
50a,50b,50c 分岐管
50d 集合管
50ds 下向き通路
50dt 横向き通路
50du、50dy 上向き通路
56a,56b,56c 第1〜第3吐出分岐管
100 油確認器
102a 連通路
103 透明ガラス (覗き窓)

Claims (6)

  1. 内部の冷凍機油で潤滑される圧縮機(13a,13b,13c)を有して冷凍サイクルを行う冷媒回路(2)を備えた冷凍装置において、
    上記圧縮機(13a,13b,13c)に接続する吐出配管(56)に配置され、該圧縮機(13a,13b,13c)が吐出した冷媒から冷凍機油を分離する油分離器(17a,17b,17c)と、
    上記油分離器(17a,17b,17c)の冷凍機油を上記圧縮機(13a,13b,13c)に戻す返油回路(50)と、
    上記返油回路(50)に配置され、該返油回路(50)における冷凍機油の流れを点検者に視認させるための覗き窓(103)を有する油確認器(100)とを備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    上記返油回路(50)に設けられ、該返油回路(50)を流れる冷凍機油を冷凍サイクルの高圧と低圧との間の中間圧に減圧する減圧機構(48a,48b,48c)を備え、
    上記油確認器(100)は、上記返油回路(50)における上記減圧機構(48a,48b,48c)の下流に配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記返油回路(50)は、上記圧縮機(13a,13b,13c)へ向かう冷凍機油が下方から上方へ流れる上向き通路(50dy)を有し、
    上記油確認器(100)は、上記返油回路(50)の上昇通路(50dy)に配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項1又は2において、
    上記返油回路(50)には、冷凍機油が下向きに流れる下向き通路(50ds)と、冷凍機油が横向きに流れる横向き通路(50dt)と、冷凍機油が上向きに流れる上向き通路(50du)とが、上記油分離器(17a,17b,17c)から上記圧縮機(13a,13b,13c)へ向かって順に設けられ、
    上記油確認器(100)は、上記横向き通路(50dt)に配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一つにおいて、
    上記油確認器(100)は、上記油分離器(17a,17b,17c)よりも下方に配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
    上記冷媒回路(2)には、上記圧縮機(13a,13b,13c)が複数台設けられ、
    上記吐出配管(56)は、各上記圧縮機(13a,13b,13c)に一つずつ接続される吐出分岐管(56a,56b,56c)を備え、
    上記油分離器(17a,17b,17c)は、各上記吐出分岐管(56a,56b,56c)に一つずつ設けられ、
    上記返油回路(50)は、各上記圧縮機(13a,13b,13c)に一つずつ接続される分岐管(50a,50b,50c)と、全ての上記分岐管(50a,50b,50c)に接続して該分岐管(50a,50b,50c)から冷凍機油が流入する集合管(50d)とを備え、
    上記油確認器(100)は、上記集合管(50d)に配置されている
    ことを特徴とする冷凍装置。
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