JP2018193717A - トンネル用支保工設置装置 - Google Patents

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【課題】支保工建込み作業の最終段階での左右の支保工の位置決め操作をより確実に行うことを提供する。【解決手段】このトンネル用支保工設置装置100は、左右一対の支保工エレクタ10が、支保工Sの保持およびその解除が可能なクランプ機構30と、クランプ機構30とエレクタブームとの間に介装されてクランプ機構30を切羽Kの前面側との対向方向にスライド移動可能に支持するスライド機構40と、スライド機構40の作動を制御するスライド機構制御手段を構成するスライド機構駆動部とを備える。スライド機構駆動部は、操作レバーの傾倒量に応じて比例動作する油圧パイロット式の操作弁と、操作弁から導入されたパイロット圧油量に応じてスライド機構を駆動するための油圧シリンダを比例制御する作動弁と、スライド機構のスライド作動を通常モードと同期モードとに対応する油路に切り換える第一のモード切換弁と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、左右一対の支保工エレクタを備えるトンネル用支保工設置装置に関する。
トンネル用支保工設置装置は、左右に分割されて円弧状をなす一対の支保工をトンネル中央部で相互に連結するとともに切羽の前面側に設置してアーチ状のトンネル支保工を建て込む一対の支保工エレクタを備える。各支保工エレクタは、作業車両の前方に起伏、伸縮および旋回可能に装着されるエレクタブームと、エレクタブームの先端に設けられて支保工の保持およびその解除が可能なクランプ機構とをそれぞれ有する(例えば特許文献1参照)。
トンネル支保工の建込み作業は以下の手順による。
まず、作業車両の左右に設けた一対のエレクタブームの先端にそれぞれ装備されたクランプ機構により一対の支保工を長手方向にて把持する。次いで、作業車両自体の移動およびエレクタブームの伸長作動により、左右の支保工を作業車両の前方へと移動させるとともにエレクタブームの回動作動を行い、左右の支保工をトンネルのアーチと対向する姿勢にする。次いで、左右の支保工の端部相互をアーチ中央部でボルトナット等により連結する。
次いで、その連結状態を維持しながら切羽付近まで一対の支保工を移動して切羽に正対させ、トンネルの所定の建込位置に位置決め移動してトンネル支保工を建て込む。なお、特許文献1に記載の技術では、左右の支保工を作業車両の長手方向に支保工エレクタと共に搬送するスライド移動機構部を備えている。そのため、長尺な支保工の運搬作業性が向上する。
特許第3595177号公報
しかし、このような支保工建込み作業において、その最終段階での左右の支保工の位置決め移動は、左右の支保工を所定の建込位置に位置させる位置決め精度が要求される。そのため、左右の支保工の姿勢の微調整が必要となる。
これに対し、特許文献1に開示されるスライド移動機構部は、各支保工を作業車両の長手方向に搬送する際に用いるものである。つまり、支保工エレクタ全体をスライド移動する構造なので、上記最終段階でのトンネル支保工の建込位置への位置決め移動のように、左右の支保工の姿勢の微調整を伴う作業には不向きである。
また、同文献記載の技術では、左右のスライド移動機構部の動作量を同期しないと、切羽に対するトンネル支保工の正対姿勢を維持できない上、左右の動作量の差が大きい場合には、左右の支保工相互の連結箇所が破損するおそれがある。よって、同文献記載の技術は、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作を確実に行う上で未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、支保工建込み作業の最終段階での左右の支保工の位置決め操作をより確実に行い得るトンネル用支保工設置装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るトンネル用支保工設置装置は、左右一対の支保工エレクタを備えるトンネル用支保工設置装置であって、各支保工エレクタは、作業車両の前方に起伏、伸縮および旋回可能に装着されるエレクタブームと、該エレクタブームの先端に設けられて支保工の保持およびその解除が可能なクランプ機構と、該クランプ機構と前記エレクタブームとの間に介装されて前記クランプ機構を切羽の前面側との対向方向にスライド移動可能に支持するスライド機構と、前記スライド機構の作動を油圧パイロット式のレバー操作に応じて制御するスライド機構制御手段と、を備え、前記スライド機構制御手段は、傾倒動作される操作レバーの傾倒量に応じて比例動作する油圧パイロット式の操作弁と、該操作弁から導入されたパイロット圧油量に応じて前記スライド機構を駆動するための油圧シリンダを比例制御する作動弁と、前記スライド機構のスライド作動を通常モードと同期モードとに対応する油路に切り換える第一のモード切換弁と、を有し、前記通常モードにあっては、左右のスライド機構それぞれに対応する前記操作レバーの操作によって各スライド機構をスライド移動させ、前記同期モードにあっては、オペレータが任意に選択した又は予め決められた一の操作レバーの操作によって左右のスライド機構を同期して伸長作動させることを特徴とする。
本発明の一態様に係るトンネル用支保工設置装置によれば、クランプ機構とエレクタブームとの間に、クランプ機構を切羽の前面側との対向方向にスライド移動可能に支持するスライド機構が介装されているので、左右の支保工の端部を連結して切羽の所定位置まで位置決め移動する際に、切羽の前面側との対向位置をスライド機構により微調整できる。よって、支保工建込み作業の最終段階での左右の支保工の位置決め操作をより確実に行うことができる。
そして、本発明の一態様に係るトンネル用支保工設置装置によれば、スライド機構の作動を、油圧パイロット式のレバー操作に応じて制御するスライド機構制御手段を備えており、このスライド機構制御手段は、傾倒動作される操作レバーの傾倒量に応じて比例動作する油圧パイロット式の操作弁と、その操作弁から導入されたパイロット圧油量に応じてスライド機構を駆動するための油圧シリンダを比例制御する作動弁と、スライド機構のスライド作動を通常モードと同期モードとに対応する油路に切り換える第一のモード切換弁と、を有するので、オペレータが意図する対向位置にきめ細かく操作量を調整できる。そのため、精度良く左右の支保工を所期の位置に位置させる上で優れている。
特に、本発明の一態様に係るトンネル用支保工設置装置によれば、同期モードにあっては、オペレータが任意に選択した又は予め決められた一の操作レバーの操作によって左右のスライド機構を同期して伸長作動させることができる。そのため、左右の支保工端部を連結して切羽の所定位置に位置決め移動する際は、同期モードを選択することで、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作を、安定した状態で確実に行うことができる。
ここで、本発明の一態様に係るトンネル用支保工設置装置において、前記スライド機構のスライド作動を前記通常モードと建込モードとに対応する油路に切り換える第二のモード切換弁を更に有し、前記建込モードにあっては、前記同期モードが設定されるとともに、前記伸長作動を通常速度よりも遅い速度で動作させることは好ましい。
このような構成であれば、建込みモードを選択することで、左右のスライド機構を同期して伸長作動させるとともに、常に、通常速度よりも遅い速度で各スライド機構をスライド移動させることができる。そのため、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作を、より安定した状態で一層確実に行う上で好適である。
上述のように、本発明によれば、支保工建込み作業の最終段階での左右の支保工の位置決め操作をより確実に行うことができる。
本発明の一態様に係るトンネル用支保工設置装置の一実施形態の側面図であり、同図は、トンネル支保工の建込み時の状態を示している。 図1の平面図である。 図1の正面図である。 作業車両の操作部を説明する図である。 図1の要部(エレクタ本体の部分)の拡大図であり、同図では、スライド機構を伸長側にスライド移動させた状態を示している。 図5の平面図である。 図5の正面図である。 一対の支保工エレクタのスライド機構駆動部の油圧回路図である。 スライド機構の動作を説明する図であり、同図(a)は、スライド機構を伸長側にスライド移動させた状態を示し、同図(b)は、スライド機構を短縮側にスライド移動させた状態を示している。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
まず、本実施形態の支保工設置装置の全体構成について説明する。図1ないし図3に示すように、本実施形態の支保工設置装置100は、作業車両1と、作業車両1に装備された左右一対の支保工エレクタ10とを備える。
図1に示すように、作業車両1は、台車2の前後に車輪3、4を有し、車輪3、4の前後にはアウトリガ9がそれぞれ配備されている。作業車両1は、車両前後の車輪3、4によってトンネル内を走行可能とされている。台車2上には、一対の支保工エレクタ10の操作部6が設けられている。台車2の後部には、油圧装置の他、エンジン、電動モータおよびコンプレッサ等を含む駆動部7が搭載されている。
左右一対の支保工エレクタ10は、本実施形態においては同一構造とされ、台車2の前方であって車両幅方向での中心線を挟んで対象に装備されている。台車2の前部には、各支保工エレクタ10を支持するエレクタベース82が固定されている。
なお、本実施形態の支保工設置装置100は、特に図示しないが、台車2には、支保工エレクタ10のほか、例えば、バケット機構や吹付け機構、削孔機構等が装備されていてもよい。また、車輪3、4に換えて、例えばクローラ機構等によって走行可能とされていてもよい。
作業車両1の操作部6には、図4にオペレータ側から見た図を示すように、操作テーブル63と、中央の操作パネル61とが設けられている。操作パネル61の左右には、各支保工エレクタ10それぞれに対応して、オペレータの正面に位置するように、ディスプレイ62が設けられている。操作パネル61には、後述するスライド機構40の「同期モード」、「建込モード」、および「通常モード」を設定するためのモード切換スイッチ65が設けられている。
また、操作テーブル63上には、支保工建込み作業に必要な操作を行うための傾倒動作がなされる複数の操作レバー64が配置されている。操作レバー64は、所定方向に傾倒操作をすることで、後述する図8に示す油圧パイロット方式操作弁66に操作量を指示可能に付設されている。これにより、オペレータは、複数の操作レバー64を所定方向に傾倒操作し、各支保工エレクタ10を所期の位置に誘導して、左右一対の支保工エレクタ10を予め入力されている建込位置や建込角度に合致させる建込操作が可能になっている。
次に、上記一対の支保工エレクタ10の構成についてより詳しく説明する。
各支保工エレクタ10は、図1ないし図3に示すように、エレクタブーム13と、エレクタブーム13の先端に装備されたエレクタ本体28とを備える。エレクタブーム13は、基端部11aが、上記エレクタベース82に支持されたアウターブーム11と、アウターブーム11に対して伸縮可能な入れ子状のインナーブーム12とを有する。
アウターブーム11の基端部11aは、エレクタベース82の前面に、起伏及び旋回可能に支持されている。アウターブーム11の起伏動作は、ブーム起伏シリンダ16の伸縮によって行われる。ブーム起伏シリンダ16の基端側は、エレクタベース82の前面に支持され、先端部はアウターブーム11の下部中央に支持されている。
また、アウターブーム11の旋回動作は、各アウターブーム11の基端部左右に設けられた一対のブーム旋回シリンダ15の伸縮によって行われる。各ブーム旋回シリンダ15の先端部は、エレクタベース82の前面に支持され、基端側はアウターブーム11の基端部に支持されている。
インナーブーム12は、アウターブーム11の先端開口からアウターブーム11内に挿入されている。インナーブーム12は、ブーム伸縮シリンダ17の伸縮によって軸方向に伸縮可能になっている。ブーム伸縮シリンダ17の基端側は、アウターブーム11の先端側下部に支持され、ブーム伸縮シリンダ17の先端部は、インナーブーム12の中央下部に支持されている。
エレクタ本体28は、クランプ機構30、スライド機構40及び姿勢調整機構50を有する。詳しくは、エレクタ本体28の姿勢調整機構50は、図5に拡大図示するように、インナーブーム12の先端部12bに支持されたガイドマウント23と、ガイドマウント23の先端部に上下に回動自在に接続された第一回動部24と、第一回動部24の先端部に水平に回動自在に接続された第二回動部25とを有する。
第一回動部24は、ガイドマウント23側の基端部を支点に上下方向に回動可能に支持されている。第一回動部24の上下方向への回動動作は、姿勢上下動シリンダ19の伸縮によって行われる。また、第二回動部25は、第一回動部24側の基端部を支点に水平方向に回動可能に支持されている。第二回動部25の水平方向への回動動作は、図6に示す姿勢水平動シリンダ20の伸縮によって行われる。
第二回動部25の先端側は、矩形断面を有するスライドガイド部25gになっている。スライドガイド部25gには、スライダ26が、スライドシリンダ22の伸縮によりスライド移動可能に外嵌している。スライダ26の上面には、クランプ機構30が、支持ブラケット26bを介して、図7に示す姿勢傾動シリンダ21の伸縮により傾動可能に支持されている。
クランプ機構30は、図6および図7に示すように、支持ブラケット26bの先端に傾動可能に支持された把持部本体31と、把持部本体31の両側に設けられた第一の把持部31aおよび第二の把持部31bとを有する。第一の把持部31aは、把持部本体31の基端部側に取り付けられ、第二の把持部31bは、把持部本体31の先端部側に取り付けられている。
両把持部31a,31bは同一構造とされ、両把持部31a,31bの中央に設けられた把持シリンダ32の伸縮駆動により、二つの把持爪33,34を開閉させることで、弓状の支保工Sを、二つの把持部31a,31bによる離隔した位置で安定して把持可能になっている。
ここで、本実施形態のスライド機構40は、クランプ機構30の部分を切羽Kの前面側との対向方向にスライド移動可能に支持するものであり、クランプ機構30とエレクタブーム25との間に機能的に介装されている。本実施形態では、姿勢調整機構50とクランプ機構30との間に装備されている。ここで、本実施形態の一対の支保工エレクタ10は、相互のスライド機構40の作動を、モード切換スイッチ65で設定されているモードに対応し、油圧パイロット式の操作レバー64のレバー操作に応じて制御するスライド機構制御手段を備えている。
図8は、油圧駆動装置のうち、スライド機構40を駆動する油圧シリンダであるスライドシリンダ22に係るスライド機構駆動部の要部構成を表す油圧回路図である。このスライド機構駆動部がスライド機構制御手段を構成する。スライド機構駆動部は、同図に示すように、駆動部7のエンジンまたは電動モータで駆動する油圧ポンプの圧油が供給される主油路91と、パイロット用の圧油が供給されるパイロット油路92とを有する。なお、以下、上述した各部の符号について、同図では、左右一対の支保工エレクタ10に対し、左側の支保工エレクタ10に対応する構成については符号「L」を付記し、右側の支保工エレクタ10に対応する構成については符号「R」を付記して説明する。
スライド機構制御手段は、同図に示すように、傾倒動作される上記操作レバー64L、64Rの傾倒量に応じて比例動作する油圧パイロット式の操作弁66L、66Rと、操作弁66L、66Rから導入されたパイロット圧油量に応じ、各スライド機構40を駆動するための各スライドシリンダ22を比例制御する作動弁74L、74Rと、各スライド機構40のスライド作動を「通常モード」と「同期モード」とに対応する油路に切り換える第一のモード切換弁71L、71Rとを有する。
本実施形態のスライド機構制御手段では、操作部6においてモード設定スイッチ65の操作によりコントローラ60においてモード設定がなされ、その設定されたモードに対応する制御信号が、コントローラ60からモード切り換え弁71L、71Rに出力されるように構成されている。
ここで、「通常モード」にあっては、左右のスライド機構40それぞれに対応する操作レバー64L、64Rの操作量によって各スライド機構40をそれぞれスライド移動させる。一方、「同期モード」にあっては、操作レバー64L、64Rのうち、オペレータが任意に選択した一の操作レバー64の操作量によって左右のスライド機構40を同期して伸長作動させる。
詳しくは、本実施形態のスライド機構制御手段は、各操作弁66L、66Rに対し、各操作レバー64L、64Rの前後方向の操作に応じて主油路91からスライドシリンダ22への圧油の流れ(流れ方向及び流量)を比例制御する作動弁74L、74Rを備える。各作動弁74L、74Rには、ストローク量に応じて開口面積を変化させる可変絞りを構成するスプールが内蔵されている。
各操作弁66L、66Rは、一対の減圧弁66a,66bをそれぞれ有する。一対の減圧弁66a,66bは、対応する操作レバー64L、64Rの前後方向の傾倒操作量に応じ、パイロット油路92からの1次パイロット圧を減圧した操作パイロット圧を出力する。
各操作弁66L、66Rは、操作レバー64L、64Rを、例えば後側(同図シンボル左側)に傾倒操作すると、その操作量に応じて減圧弁66aで生成された操作パイロット圧を、操作パイロットライン93を介して作動弁74の受圧部74aに出力する。これにより、対応する操作レバー64L、64Rの操作量に比例して、作動弁74L、74Rのスプールが中立位置から同図シンボル左側(シリンダ短縮側)の作動位置へ向かうようにストロークする。
また、各操作弁66L、66Rは、通常モード時には、操作レバー64L、64Rを例えば前側(同図シンボル右側)に傾倒操作すると、その操作量に応じて減圧弁66bで生成された操作パイロット圧を、操作モード切り換えライン94から第一のモード切り換え弁71を介して、作動弁74の受圧部74bに出力する。
これにより、通常モード時には、チェック弁78、79を介する通常油路95を経由することにより、それぞれの操作レバー64L、64Rの操作量に比例して、各作動弁74L、74Rのスプールが中立位置から同図シンボル右側(シリンダ伸長側)の作動位置へ向かうようにそれぞれのストロークをする。
ここで、第一のモード切換弁71は、モード切換スイッチ65を「同期モード」に操作することにより、第一のモード切換弁71のスプールが通常位置から同図シンボル右側の同期位置へ向かうようにストロークする。
これにより、同期モード時には、圧油がシャトル弁77を介する同期油路96を経由するため、いずれか一方の操作レバー64L、64Rの傾倒操作量に比例して、各作動弁74L、74Rのスプールが同じ動作によって中立位置から同図シンボル右側(シリンダ伸長側)の作動位置へ向かうように同一のストロークをする。
さらに、この油圧駆動部は、パイロット油路92とタンクTとの間に、第二のモード切換弁72が介装されている。第二のモード切換弁72は、通常モード時には、高圧(通常)用圧力制御弁75を介して圧油をタンクTへと逃がす一方、モード切換スイッチ65が「建込みモード」に操作されたときは、第二のモード切換弁72のスプールが通常位置から同図シンボル左側の建込位置へ向かうようにストロークし、これにより、建込モードのときには、低圧(微速)用圧力制御弁76を介して圧油をタンクTへと逃がすように構成されている。
次に、上述した支保工設置装置100の動作および作用効果について説明する。
支保工建込み作業を行うにあたっては、まず、作業車両1の台車2を走行させて支保工設置装置100を切羽近傍の所期位置に配置する。次いで、台車2前後のアウトリガ7を伸張して支保工設置装置100の姿勢を安定させる。次いで、不図示の吹付け機構により、コンクリート等の一次吹付けを行う。
次いで、左右の支保工エレクタ10のエレクタブーム13と姿勢調整機構50とを用いて一対の支保工Sを切羽Kに沿って所期のアーチ姿勢に配置する。一対の支保工Sをアーチ姿勢に配置したら、例えばバケット機構を前方に展開してそのリフトデッキ上にて作業員が一対の支保工S相互の連結作業や切羽Kに対する仮固定等の建込み作業を行う。このようにして、支保工Sの建込み作業が終了したら、必要により支保工エレクタ10及びバケット機構を後方へ移動後に、吹付け機構を使用してコンクリート等の二次吹付けを行う。
ここで、本実施形態の支保工設置装置100によれば、クランプ機構30とエレクタブーム13との間に、クランプ機構30を切羽Kの前面側との対向方向にスライド移動可能に支持するスライド機構40を備えるので、左右の支保工Sの端部を連結して切羽Kの所定位置まで位置決め移動する際に、図9に示すように、同図(a)から(b)の範囲にて、切羽Kの前面側との対向位置をスライド機構40により微調整できる。よって、エレクタブーム13と姿勢調整機構50のみによる従来の位置決め操作に比べて、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作をより確実に精度良く行うことができる。
そして、本実施形態の支保工設置装置100によれば、スライド機構40の作動を、油圧パイロット式の操作レバー64のレバー操作に応じて制御するスライド機構制御手段を備えており、このスライド機構制御手段は、傾倒動作される操作レバー64の傾倒量に応じて比例動作する油圧パイロット式の制御弁66と、その制御弁66から導入されたパイロット圧油量に応じてスライド機構40を駆動するためのスライドシリンダ22を比例制御する作動弁74と、スライド機構40のスライド作動を通常モードと同期モードとに対応する油路に切り換える第一のモード切換弁71と、を有するので、オペレータが意図する対向位置にきめ細かく操作量を調整できる。そのため、精度良く左右の支保工Sを所期の位置に位置させる上で優れている。
特に、同期モードにあっては、オペレータが任意に選択した一の操作レバー64の操作によって左右のスライド機構40を同期して伸長作動させることができる。そのため、左右の支保工Sの端部を連結して切羽Kの所定位置に位置決め移動する際は、同期モードを選択することで、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作を、安定した状態で確実に行うことができる。
さらに、本実施形態の支保工設置装置100によれば、スライド機構40のスライド作動を通常モードと建込モードとに対応する油路に切り換える第二のモード切換弁72を更に有しており、建込モードにあっては、同期モードが設定されるとともに、伸長作動を通常速度よりも遅い速度で動作させることができる。
そのため、建込モードを選択することで、左右のスライド機構40を同期して伸長作動させるとともに、常に、通常速度よりも遅い速度で各スライド機構40をスライド移動させることができる。よって、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作を、より安定した状態で一層確実に行う上で好適である。
以上説明したように、この支保工設置装置100によれば、支保工建込み作業の最終段階での位置決め操作をより確実に行うことができる。なお、本発明に係るトンネル用支保工設置装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、同期モードのときに、オペレータが任意に選択した一の操作レバー64により同期させる例を示したが、これに限らず、例えば、同期モードのときに、予め決められた一の操作レバー64の操作量によって左右のスライド機構40を同期して伸長作動させるように構成してもよい。なおまた、上述した油圧回路において、第一のモード切換弁71が「OFF」のときに、第二のモード切換弁72を「ON」とすることで、非同期での微速動作モードを選択可能な構成とすることもできる。
1 作業車両
2 台車
3、4 車輪
6 操作部
7 駆動部
9 アウトリガ
10 支保工エレクタ
11 アウターブーム
12 インナーブーム
13 エレクタブーム
15 ブーム旋回シリンダ
16 ブーム起伏シリンダ
17 ブーム伸縮シリンダ
19 姿勢上下動シリンダ
20 姿勢水平動シリンダ
21 姿勢傾動シリンダ
22 スライドシリンダ(スライド機構を駆動するための油圧シリンダ)
23 ガイドマウント
24 第一回動部
25 第二回動部
26 スライダ
28 エレクタ本体
30 クランプ機構
31 把持部本体
32 把持シリンダ
33、34 把持爪
40 スライド機構
50 姿勢調整機構
60 制御部
61 操作パネル
62 ディスプレイ
63 操作テーブル
64 操作レバー
65 モード切換スイッチ
66 操作弁
71 第一のモード切換弁
72 第二のモード切換弁
73 (油圧パイロット式の)制御弁
74 (スライドシリンダを比例制御する)作動弁
75 高圧(通常)用圧力制御弁
76 低圧(微速)用圧力制御弁
77 シャトル弁
78、79 チェック弁
80 ベース移動機構
81 スライドレール
82 エレクタベース
91 主油路
92 パイロット油路
93 操作パイロットライン
94 操作モード切換ライン
95 通常油路
96 同期油路
100 支保工設置装置
S 支保工
K 切羽

Claims (2)

  1. 左右一対の支保工エレクタを備えるトンネル用支保工設置装置であって、
    各支保工エレクタは、作業車両の前方に起伏、伸縮および旋回可能に装着されるエレクタブームと、該エレクタブームの先端に設けられて支保工の保持およびその解除が可能なクランプ機構と、該クランプ機構と前記エレクタブームとの間に介装されて前記クランプ機構を切羽の前面側との対向方向にスライド移動可能に支持するスライド機構と、前記スライド機構の作動を油圧パイロット式のレバー操作に応じて制御するスライド機構制御手段と、を備え、
    前記スライド機構制御手段は、傾倒動作される操作レバーの傾倒量に応じて比例動作する油圧パイロット式の操作弁と、該操作弁から導入されたパイロット圧油量に応じて前記スライド機構を駆動するための油圧シリンダを比例制御する作動弁と、前記スライド機構のスライド作動を通常モードと同期モードとに対応する油路に切り換える第一のモード切換弁と、を有し、
    前記通常モードにあっては、左右のスライド機構それぞれに対応する前記操作レバーの操作によって各スライド機構をスライド移動させ、前記同期モードにあっては、オペレータが任意に選択した又は予め決められた一の操作レバーの操作によって左右のスライド機構を同期して伸長作動させることを特徴とするトンネル用支保工設置装置。
  2. 前記スライド機構のスライド作動を前記通常モードと建込モードとに対応する油路に切り換える第二のモード切り換え弁を更に有し、
    前記建込モードにあっては、前記同期モードが設定されるとともに、前記伸長作動を通常速度よりも遅い速度で動作させる請求項1に記載のトンネル用支保工設置装置。
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