JP2018192598A - ロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンド - Google Patents

ロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンド Download PDF

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康彦 橋本
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Abstract

【課題】座席を安定して搬送することが可能なロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンドを提供する。【解決手段】車両の車体の内部に座席71を取り付けるためのロボットであって、腕部の先端に手首部を介してハンド41が設けられた多関節のロボットアームと、ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、座席71は座部73と背凭れ部72とを備え、背凭れ部72は、当該背凭れ部72を支持するフレーム74を備え、ハンド41は、背凭れ部72のフレーム74を保持し且つ解放することが可能なように構成され、制御器は、ハンド41によって背凭れ部72のフレーム74を保持し且つ解放するようロボットアームの動作を制御するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンドに関する。
従来、ロボットにより座席を車両に取り付けることが知られている。例えば、特許文献1に記載された技術では、ハンドが、シートクッションの前部とシートバックの上部とを把持するようにして、ロボットが座席を車両に取り付ける。
特許文献2に記載された技術では、ハンドが、シートバックの下端部とシートバックの上部とを支持するようにして、ロボットが座席を車両に取り付ける。
特開平05−254466号公報 特開平06−344963号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ハンドがシートバック(背凭れ部)のクッションを把持又は支持するため、シート(座席)を安定して搬送できないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、座席を安定して搬送することが可能なロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様(Aspect)に係るロボットは、車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットであって、腕部の先端に手首部を介してハンドが設けられた多関節のロボットアームと、前記ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、前記座席は座部と背凭れ部とを備え、前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、前記ハンドは、前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放することが可能なように構成され、前記制御器は、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている。
この構成によれば、ハンドが、座席の背凭れ部を支持するフレームを保持するので、ロボットアームが座席を安定して搬送することができる。
前記座部と前記背凭れ部とが互いに分離されており、前記ハンドは、前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入することが可能なように構成され、前記制御器は、前記ハンドを前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入し、その状態で、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されていてもよい。
この構成によれば、ハンドを座席の前方から座部と背凭れ部との間に挿入し、その状態で、ハンドによって背凭れ部のフレームを保持するので、座席の背凭れ部を支持するフレームを好適に保持することができる。
前記ハンドは、前記手首部に取り付けられる本体と、先端部に前記背凭れ部の前記フレームを支持可能な支持部を有し、且つ、互いに対向するように延在する一対の支持部材と、前記本体に設けられ、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めるよう当該一対の支持部材の基端部を駆動する支持部材駆動器と、を備え、前記制御器は、前記一対の支持部材を、当該一対の支持部材の対向方向が前記座席の幅方向に一致するようにして、前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入し、その状態で、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めることにより、前記支持部によって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう、前記支持部材駆動器の動作を含む前記ロボットアームの動作を制御するように構成されていてもよい。
この構成によれば、一対の支持部材を、当該一対の支持部材の対向方向が前記座席の幅方向に一致するようにして、座席の前方から座部と背凭れ部との間に挿入し、その状態で、一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めることにより、支持部によって背凭れ部のフレームを保持し且つ解放するので、座部と背凭れ部との分離領域を利用して、容易に背凭れ部のフレームを保持し且つ解放することができる。
前記一対の支持部材は、Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な所定の平面に対し斜めに交差し且つY軸に平行な平面上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びていてもよい。
この構成によれば、取り付け前の座席が水平に置かれている場合、ハンドを、手首部のねじり関節の回転軸(換言するとY軸)が座席の幅方向に平行であり、Z方向が上方向であり、X方向が座席の後方向であり、且つ、一対の支持部材が座部の上方で且つ背凭れ部の前方に位置するように配置すると、ハンドのX−Y平面に平行な所定の平面が水平になり、一対の支持部材が斜め下方で且つ座席の後方向を向く。この状態で、ハンドを斜め下方で且つ座席の後方向に移動させると、一対の支持部材を座席の座部と背凭れ部との分離領域に前方から挿入することができる。その後、支持部材駆動器によって一対の支持部材の間隔を広げると背凭れ部のフレームを保持することができる。
一方、座席を車体に取り付ける際には、手首部のねじり関節の回転軸(換言するとY軸)が車体の幅方向に平行な姿勢で車内にハンドを挿入すると、ハンドによって保持された座席が車体の前方を向く。従って、その後、座席を車体に取り付ける作業を容易に行うことができる。
前記ハンドは、さらに、前記座部の前部を保持し且つ解放することが可能なように構成され、前記制御器は、さらに、前記ハンドによって前記座部の前部を保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されていてもよい。
この構成によれば、さらに座部の前部がハンドによって保持されるので、座席を好適に保持することができる。
また、本発明の他の態様に係るロボットシステムは、上記のいずれかのロボットと、操作者の操作に応じて操作指令信号を出力する操作器と、を備え、前記制御器は、前記操作指令信号に従って、前記ロボットアームの動作を制御するよう構成されている。
この構成によれば、ロボットを遠隔操作することができる。
また、本発明のさらなる他の態様に係るロボットの動作方法は、車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットの動作方法であって、前記ロボットは、腕部の先端に手首部を介してハンドが設けられた多関節のロボットアームを備え、前記座席は座部と背凭れ部とを備え、前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、前記ハンドは、前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放することが可能なように構成され、前記動作方法は、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームを動作させる工程(a)を含む。
この構成によれば、ハンドが、座席の背凭れ部を支持するフレームを保持するので、ロボットアームが座席を安定して搬送することができる。
また、本発明のさらなる他の態様に係るハンドは、車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットのロボットアームの腕部の先端に手首部を介して設けられるハンドであって、前記座席は、互いに分離された座部と背凭れ部とを備え、前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、前記ハンドは、前記手首部に取り付けられる本体と、先端部に前記背凭れ部の前記フレームを支持可能な支持部をそれぞれ有し、且つ、互いに対向する一対の支持部材と、前記本体に設けられ、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めることにより、前記支持部によって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう構成された支持部材駆動器と、を備え、前記一対の支持部材は、Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な所定の平面に対し斜めに交差し且つY軸に平行な平面上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びている。
この構成によれば、取り付け前の座席が水平に置かれている場合、ハンドを、手首部のねじり関節の回転軸(換言するとY軸)が座席の幅方向に平行であり、Z方向が上方向であり、X方向が座席の後方向であり、且つ、一対の支持部材が座部の上方で且つ背凭れ部の前方に位置するように配置すると、ハンドのX−Y平面に平行な所定の平面が水平になり、一対の支持部材が斜め下方で且つ座席の後方向を向く。この状態で、ハンドを斜め下方で且つ座席の後方向に移動させると、一対の支持部材を座席の座部と背凭れ部との分離領域に前方から挿入することができる。その後、支持部材駆動器によって一対の支持部材の間隔を広げると背凭れ部のフレームを保持することができる。
一方、座席を車体に取り付ける際には、手首部のねじり関節の回転軸(換言するとY軸)が車体の幅方向に平行な姿勢で車内にハンドを挿入すると、ハンドによって保持された座席が車体の前方を向く。従って、その後、座席を車体に取り付ける作業を容易に行うことができる。
前記座部は、当該座部を支持するフレームを備え、前記ハンドは、Z方向から見て、前記手首部のねじり関節の回転軸に対し前記一対の支持部材と反対側に配置された当接部材と、前記本体に設けられ、前記当接部材をX方向に進退させることによって、前記当接部材を前記座部のフレームに対し当接し且つ離隔するよう構成された当接部材駆動器と、をさらに備えてもよい。
この構成によれば、背凭れ部のフレームを保持する一対の支持部材と座部のフレームに当接する当接部材とによって座部を挟持するので、座部の前部を保持する構成が簡素化される。
本発明は、ロボットアームが座席を安定して搬送することができるロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンドを提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係るロボットシステムの構成を示す模式図である。 図2は、図1のロボットシステムの制御系統の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、図1の操作器の構成を示す斜視図である。 図4は、図1のハンドの構成を示す斜視図である。 図5は、図4のハンドの背凭れ部保持部及び座部保持部の構成を示す側面図である。 図6は、図4のハンドの背凭れ部保持部の構成を示す平面図である。 図7は、座席の車体への取り付け構造を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。以下では、全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付してその重複する説明を省略する。なお、以下の図では、本発明に関係の無い要素が省略されている。また、各図において、説明しない要素が省略されている場合があるので、複数の図において互いに一致しない場合がある。
(全体構成)
本発明の実施形態に係るロボットは、車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットであって、腕部の先端に手首部を介してハンドが設けられた多関節のロボットアームと、前記ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、前記座席は座部と背凭れ部とを備え、前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、前記ハンドは、前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放することが可能なように構成され、前記制御器は、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている。
本実施形態のロボットは多関節のロボットであればよい。ロボットは、操作器によって操作されるものでもよく、動作プログラムに従って自動で動作するものでもよい。以下では、ロボットが操作器によって操作される形態(ロボットシステム)が例示される。
本実施形態のロボットは、車両の車体の内部に座席を取り付ける作業に適用される。「車両」は、座席を備えるものであればよい。典型的な車両として、自動車が例示される。以下では、ロボットが自動車の車体に座席を取り付ける作業が例示される。
[ロボットシステムの構成]
図1は、本実施形態に係るロボットシステムの構成を示す模式図である。図1を参照すると、本実施形態のロボットシステム100は、ロボットアーム1と、操作器2と、制御器3と、カメラ4と、モニタ5と、を備える。ロボットアーム1と制御器3とがロボット10を構成する。ロボットアーム1には、エンドエフェクタとしてのハンド4を備える。
図2は、図1のロボットシステム100の制御系統の構成を示す機能ブロック図である。図2を参照すると、制御器3は、アーム制御部3aと表示制御部3bとを含む。図1及び図2を参照すると、ロボットシステム100では、カメラ4がロボットアーム1の動作範囲の景色を撮像し、その撮像信号を表示制御部3bに送信する。表示制御部3bは、受信した撮像信号を画像表示信号に変換し、モニタ5に送信する。モニタ5は、受信した画像表示信号に従って、画像を表示する。これにより、カメラ4により撮像された画像がモニタ5に表示される。操作者は、モニタ5に表示された画像を見ながら、ロボットアーム1を操作すべく操作器2を操作する。操作器2は操作されると、その操作に応じた操作信号をアーム制御部3aに送信する。アーム制御部3aは、受信した操作信号に応じてロボットアーム1の動作を制御する制御信号を生成し、その制御信号ロボットアーム1に送信する。これにより、ロボットアーム1が操作器2の操作に応じて動作する。
以下、ロボットシステム100の要素を順に説明する。
カメラ4は、公知のものを使用することができる。カメラ4は、ロボットアーム1の動作を撮像できる箇所に設置される。カメラ4は、ここでは1台設置される。ロボットアーム1の動作を複数の視点から監視する必要がある場合には、複数のカメラ4を設置してもよい。この場合、制御器3は、例えば、モニタ5の表示画面を適宜分割することにより、複数のカメラ4の画像をモニタ5に表示させる。また、モニタ5の画像表示部をタッチパネルで構成し、その表示画面にカメラ選択領域を表示し、操作者により選択されたカメラ4の撮像画像を表示するように構成してもよい。
モニタ5は、公知のものを使用することができる。モニタ5は、操作器2の近傍に設置される。
制御器3は、例えば、マイクロコントローラ、MPU、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等からなる演算部(図示せず)と、ROM及びRAM等からなる記憶部(図示せず)とにより構成される。アーム制御部3a及び表示制御部3bは、記憶部に格納された所定の制御プログラムを演算部が読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。
<ロボットアーム1>
ロボットアーム1は、基台15と、基台15に支持された腕部13と、腕部13の先端に支持され、エンドエフェクタ41が装着される手首部14とを備えている。ロボットアーム1は、図1に示すように3以上の複数の関節JT1〜JT6を有する多関節ロボットアームであって、複数のリンク11a〜11fが順次連結されて構成されている。より詳しくは、第1関節JT1では、基台15と、第1リンク11aの基端部とが、鉛直方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第2関節JT2では、第1リンク11aの先端部と、第2リンク11bの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第3関節JT3では、第2リンク11bの先端部と、第3リンク11cの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第4関節JT4では、第3リンク11cの先端部と、第4リンク11dの基端部とが、第4リンク11cの長手方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第5関節JT5では、第4リンク11dの先端部と、第5リンク11eの基端部とが、リンク11dの長手方向と直交する軸回りに回転可能に連結されている。第6関節JT6では、第5リンク11eの先端部と第6リンク11fの基端部とが、ねじり回転可能に連結されている。そして、第6リンク11fの先端部にはメカニカルインターフェースが設けられている。このメカニカルインターフェースには、ロボットアーム1の作業内容に対応したエンドエフェクタとしてのハンド41が着脱可能に装着される。
上記の第1関節JT1、第1リンク11a、第2関節JT2、第2リンク11b、第3関節JT3、及び第3リンク11cから成るリンクと関節の連結体によって、ロボットアーム1の腕部13が形成されている。また、上記の第4関節JT4、第4リンク11d、第5関節JT5、第5リンク11e、第6関節JT6、及び第4リンク11fから成るリンクと関節の連結体によって、ロボットアーム1の手首部14が形成されている。
関節JT1〜JT6には、それが連結する2つの部材を相対的に回転させるアクチュエータの一例としての駆動モータ(図示せず)が設けられている。駆動モータは、例えば、制御器3から送信される制御信号によってサーボアンプを介してサーボ制御されるサーボモータである。また、関節JT1〜JT6には、駆動モータの回転角を検出するための回転角センサ(図示せず)と、駆動モータの電流を検出するための電流センサ(図示せず)とが設けられている。制御器3は、回転角センサの検出信号と電流センサの検出信号とをフードバック信号として用いてロボットアーム1の腕部13及び手首部14の制御信号を生成し、腕部13及び手首部14の動作をフィードバック制御する。なお、制御器3は、後述するハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61については、操作器2からの操作信号(オン及びオフ信号)に従って制御する。
<操作器2>
図3は、図1の操作器2の構成を示す斜視図である。図3を参照すると、操作器2は、操作者によって把持される把持部21と、把持部21を移動可能に支持するアーム部22と、モータ24とを備えている。モータ24はサーボモータで構成される。
把持部21は、操作者が把持し易いように、操作者が把持部21を握って把持することが可能に形成されている。操作者が把持部21を握って把持した状態で、操作者が、把持部21を移動させることによりロボットアーム1を移動させ、ロボットアーム1を操作する。
把持部21は、支持部23によって支持されている。また、把持部21は、円筒状の接続部23cを介して、支持部23に接続されている。支持部23は、アーム部22によって移動可能に支持されている。アーム部22は、モータ24に接続されている。
アーム部22は、それぞれ関節22aを有し、関節22aを中心に屈曲することが可能に形成されている。従って、アーム部22は、把持部側アーム部22bと、モータ側アーム部22cとが、関節22aによって屈曲可能に接続されている。
モータ24は、支持台30によって支持されている。モータ24は、6つ設けられている。6つのモータ24は、一対のモータ24によって1つの辺が構成され、支持台30上に三角形状に並べられて配置されている。より詳しくは、一対のモータ24の主軸の回転軸(中心軸)が正三角形の1辺を構成するように、6つのモータ24が配置されている。そして、1辺を構成する一対のモータ24に対応して一対のアーム部22が設けられている。この一対のアーム部22によって、支持部23の外形を規定する3つの辺のうちの1つの辺23aが挟まれている。支持部23の辺23aには、軸23bが、支持部23の内部を通って配置されている。軸23bは、辺23aを挟む2つの把持部側アーム部22bによって両端部を、軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に保持されている。これにより、支持部23が、軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に軸支されている。このように、支持部23は、2つの把持部側アーム部22bによって軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に支持されている。支持部23における辺23aと軸23bの構成については、支持部23の3つの辺について同様である。ここで、3つの軸23bの中心軸は正三角形を成している。
また、上述の関節22aは、一対のモータ24の出力軸の中心軸に平行な軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に、把持部側アーム部22bをモータ側アーム部22cに接続している。
従って、支持部23の位置及び姿勢に応じて、6つのモータ24の回転角が一義的に定まる。
次に、操作器2の制御系統について説明する。操作器2において、6つのモータ24は、それぞれ、サーボアンプを介して、制御器3によってサーボ制御(位置制御)される。6つのモータ24には、それぞれ、回転角センサ(図示せず)が設けられている。回転角センサは例えばエンコーダで構成される。回転角センサの検出信号は制御器3に送信される。この回転角センサの検出信号が上述の操作器2の操作信号である。制御器3は、この回転角センサの検出信号に基づいて、支持部23の位置及び姿勢を検出し、ロボットアーム1のハンド41が支持部23の位置及び姿勢を取るような制御信号を生成し、これをロボットアーム1に送信する。また、制御器3は、回転角センサの検出信号に基づいて、支持部23が基準位置及び基準姿勢を取るように6つのモータの回転角をフィードバック制御する。但し、各モータの出力トルクは、操作者が把持部21を移動させる際に適宜な反力を感じる程度に設定される。
また、操作器2の把持部21には、押しボタン21a及び21bが設けられている。押しボタン21aは、後述するハンド41の背凭れ部保持部45の支持部材駆動器52及び座部保持部46の当接部材駆動器61をオン及びオフする操作ボタンである。押しボタン21aは、例えば、押す毎に、オン動作指令及びオフ動作指令が切り替わるように構成されている。押しボタン21bは、後述するハンド41の第2本体43を第1本体42に対してロック及び解放する操作ボタンである。なお、この押しボタン21bは本発明には直接関係しないので、これ以上の説明を省略する。
次に、操作器2によってロボットアーム1を操作する際の動作について説明する。操作器2によってロボットアーム1の腕部13及び手首部14を操作する際には、把持部21を操作者が把持する。この状態では、把持部は制御器3の制御により基準位置及び基準姿勢を取っている。操作者が把持部21を把持した状態で、ロボットアーム1を移動させたい方向に合わせて把持部21を移動させる。
操作者が把持部21を移動させると、把持部21を支持する支持部23が、把持部21の移動に伴って移動する。また、支持部23の移動により、支持部23に接続されている6つのアーム部22が移動する。
6つのアーム部22が移動すると、それに応じて6つのモータ24の出力軸が回転し、この回転角を6つの回転角センサが検出し、その検出信号を操作信号として制御器3に出力する。制御器3は、これらの回転角センサの検出信号に基づいて、ロボットアーム1のハンド41が支持部23の位置及び姿勢に応じた位置及び姿勢を取るような制御信号を生成し、これをロボットアーム1に送信する。すると、ロボットアーム1が、ハンド41が支持部23の位置及び姿勢に応じた位置及び姿勢を取るように動作する。これにより、操作者が、操作器2の把持部21を操作して、ロボットアーム1を意図するように操作することができる。
一方、この間、制御器3が把持部21を基準位置及び基準姿勢を取るようフィードバック制御しており、把持部21はこの制御に反して移動されるので、操作者は把持部21の移動量に応じた反力を感じる。そして、操作者が把持部21を解放すると、把持部21は、制御器3の制御により基準位置及び基準姿勢に復帰する。
また、操作者は、ハンド41の背凭れ部保持部45の支持部材駆動器52及び座部保持部46の当接部材駆動器61をオン又はオフしようとする時は、押しボタン21aを押す。すると、ハンド41の背凭れ部保持部45の支持部材駆動器52及び座部保持部46の当接部材駆動器61がオン又はオフされる。
なお、操作器2を用いてバイラテラル制御を行ってもよい。
<ハンド41>
ハンド41を説明する前に、座席71及び座席固定部81について説明する。図7を参照すると、座席71は、背凭れ部72と座部73とを有する。背凭れ部72は、前面がやや前方に膨らみ、背面が平らであり、且つ全体が後方に傾斜した枠体に形成された第1フレーム74を有する。そして、第1フレーム74の前面にクッション部が配置されている。座部73は、水平に延在する第2フレーム75の上にクッション部が配置されて構成されている。第2フレーム75の下面には、ピン孔を有する複数の嵌合部材76が設けられている。そして、第1フレーム74の下部が第2フレーム75の後端部に所定の角度範囲内で回動自在に接続されている。従って、背凭れ部72と座部73とは、それぞれを支持する第1フレーム74及び第2フレーム75が互いに接続されているものの、それぞれのクッション部は互いに分離されていて、両者の間に後述するハンド41の一対の支持部材53A、53Bを挿入することが可能な領域が形成されている。本発明において、「座部と背凭れ部とが分離されている」とは、このように、座部73のクッション部と背凭れ部72のクッション部とが分離されていることを意味する。なお、参照符号59で示される部材は、シートベルトのアウターバックルである。
座席固定部81は、直方体状の基台81aを有する。基台81aの上面には複数の嵌合ピン81bが突設されている。前側に配置された嵌合ピン81bは座部73の第2フレーム75の前側に配置された嵌合部材76のピン孔と嵌合し、後側に配置された嵌合ピン81bは第2フレーム75の後側に配置された嵌合部材76のピン孔と嵌合するように配置されている。
次に、ハンド41について説明する。図4は、図1のハンド41の構成を示す斜視図である。図1及び図4を参照すると、ハンド41には、制御器3によるハンド41の動作の制御において、基準座標系が設定(定義)されている。この基準座標系は、左手直交座標系であって、Y軸が手首部14の第6リンク11fのねじり回転における回転軸401に平行である。ここでは、便宜上、この基準座標系において、X軸、Y軸、及びZ軸の正方向を、それぞれ、X方向、Y方向、及びZ方向と呼び、X軸、Y軸、及びZ軸の負方向を、それぞれ、X方向の反対方向、Y方向の反対方向、及びZ方向の反対と呼ぶ。また、X軸、Y軸、及びZ軸の正方向及び負方向の双方向を、それぞれ、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向と呼ぶ。
ハンド41は、本体42〜44と、背凭れ部保持部45と、座部保持部46と、を含む。本体42〜44は、第1本体42と、第2本体43と、第1本体42と第2本体43とを連結する連結部44と、を含む。
第1本体42は、X−Y平面に平行な平面上に延在するように形成されている。第1本体42は、例えば、互いに間隔を有してY軸方向に延在する一対のフレーム42bと、この一対のフレーム42bのY方向の端部を連結する第1基板201と、一対のフレーム42bのY方向と反対方向の端部を連結するフランジ部42aと、を含む。フランジ部42aは、例えば、X−Z平面に平行な板状部材で構成され、中央部に円形の貫通孔42cが形成されている。フランジ部42aは、ロボットアーム1の手首部14のメカニカルインターフェースに装着される。貫通孔42cの中心を上述の第6リンク11fのねじり回転における回転軸401が通る。
図4及び図7を参照すると、第2本体43は、X−Y平面に平行な所定の第1平面402上に延在するように形成されている。第2本体43は、例えば、所定の第1平面402上に延在すように矩形に組み合わされた4本のフレームからなる枠体43aと、この枠体43aのX方向の端部の上面に設けられた第2基板203と、を含む。第2基板203は、例えば、2枚の板状部材を重ねて形成される。
第1本体42の第1基板201と第2基板203とは、Z軸方向から見て重なるように、4本の柱状の連結部材313によって連結されている。この4本の柱状の連結部材313が連結部44を構成する。
図4乃至図7を参照すると、背凭れ部保持部45は、第2本体43の枠体43aのX方向側の側面の中央部に設けられている。背凭れ部保持部45は、一対の支持部材53A、53Bと、支持部材駆動器52と、を備える。一対の支持部材53A、53Bは、X−Y平面に平行な所定の第1平面402に対し斜めに交差し且つY軸に平行な所定の第2平面403上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びている。一対の支持部材53A、53Bは、ここでは、それぞれ、板状に形成され、且つ、基端から先端に向かって、対向する側面と反対の側面が直線状に延びるとともに幅が狭くなる板状に形成されている。もちろん、一対の支持部材53A、53Bの形状は、これには限定されず、例えば、棒状であってもよい。
図6を参照すると、一対の支持部材53A、53Bの先端部には、座席71の背凭れ部72のフレーム74を支持する支持部54A、54Bが設けられている。一方の支持部54Aは、支持部材53Aの先端部にY方向と反対方向に突出する突部として設けられ、そのX方向と反対方向の側面が、X方向に傾斜する平らな傾斜面58Aに形成されている。他方の支持部54Bは、支持部材53Bの先端部にY方向に突出する突部として設けられ、そのX方向と反対方向の側面が、X方向に傾斜する平らな傾斜面58Bに形成されている。上述のように、背凭れ部72の第1フレーム74は背面(後面)が平らで後方に傾斜する枠体に形成されているので、図5のA部拡大図に示されるように、一対の支持部材53A、53Bが所定の挿入位置において、その間隔が広げられると、一対の支持部54A、54Bが第1フレーム74の下端部に当接し、それぞれの傾斜面58A、58Bが当該下端部の後面に接触し、当該下端部を上方向に支持する。
支持部材駆動器52は、一対の支持部材53A、53Bの間隔を広げ且つ狭めるよう当該一対の支持部材53A、53Bの基端部を駆動する。支持部材駆動器52が一対の支持部材53A、53Bの間隔を広げると、背凭れ部72がハンド41によって保持され、支持部材駆動器52が一対の支持部材53A、53Bの間隔を狭めると、背凭れ部72がハンド41から解放される。支持部材駆動器52は、例えば、エアチャックで構成される。
図4乃至図7を参照すると、一対の座部保持部46が、それぞれ、第2本体43の枠体43aのY方向側の側面のX方向と反対方向の端部と、Y方向と反対方向側の側面のX方向と反対方向の端部と、に設けられている。この一対の座部保持部46は、第2本体43のY軸方向における中心面に対して対称に設けられている。従って、以下では、枠体43aのY方向側の側面に設けられた座部保持部46について説明し、他方の座部保持部46の説明を省略する。
座部保持部46は、当接部材63と当接部材駆動器61とを備える。当接部材63は、座部73の第2フレーム75の前端に当接する当接部材63と、Z軸に沿って延在し、先端部に当接部材63が固定され、基端部が当接部材駆動器61に接続された支持部材62とを含む。当接部材駆動器61は、枠体43aのY方向側の側面のX方向と反対方向の端部に設けられ、支持部材62の基端部をX方向に進退させるよう構成されている。当接部材駆動器61は、例えば、エアシリンダで構成される。
座部保持部46は、背凭れ部保持部45の一対の支持部材53A、53Bが上述の所定の挿入位置に位置する状態において、支持部材62の基端部がX方向に進出すると、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端に当接し、支持部材62の基端部がX方向と反対方向に後退すると、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端から離隔するように設計されている。この当接部材63の座部73の第2フレーム75の前端への当接及び離隔により、座部73がハンド41によって保持及び解放される。
[ロボットシステム100の動作]
次に、以上のように構成されたロボットシステム100の動作を、座席71の保持動作と座席71の取り付け動作とに分けて説明する。
<座席の保持動作>
図1、3〜7を参照すると、初期状態では、ハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61はオフしていて、一対の支持部材53A、53Bの間隔は狭められており、且つ、当接部材63はX方向と反対方向に後退している。また、操作器2の押しボタン21aは、押すとオン動作を指令するように切替わっている。この状態から、操作者は、モニタ5を見ながら操作器2の把持部21を操作して、ロボットアーム1のハンド41を、所定の場所に置かれている座席71の座部73上方に移動させる。この際、図4に示すように、ハンド41の座標系のY軸が水平でZ方向が上方向に一致し且つX方向が座席71の後ろ方向に一致するようにハンド41の姿勢を制御する。図1、3〜7を参照すると、操作者は、この状態で、ハンド41を斜め下方で且つ座席71の後方向に移動させて、一対の支持部材53A、53Bを座席71の座部と背凭れ部との分離領域に前方から挿入し、所定の挿入位置に停止させる。この状態では、一対の座部保持部46のそれぞれでは、座部73の第2フレーム75の前端の前方に当接部材63が位置している。そして、操作者は、操作器2の把持部21の押しボタン21aを押す。すると、ハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61がオンする。これにより、背凭れ部保持部45では、一対の支持部材53A、53Bの間隔が広げられて、一対の支持部54A、54Bが背凭れ部72の第1フレーム74の下端部に当接し、当該下端部を上方向に支持する。また、座部保持部46では、支持部材62の基端部がX方向に進出し、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端に当接し、一対の支持部54A、54Bとの間で座部73の第2フレーム75を挟持する。これにより、座席71がハンド41によって保持される。
<座席の取り付け動作>
図1及び図7を参照すると、操作者は、モニタ5を見ながら、ハンド41により保持された座席を車体に向けて搬送するようロボットアーム1を操作器2によって操作する。そして、車体の側面からハンドを車内に挿入し、座席71を座席固定部81の上方に位置させる。そして、座部73の嵌合部材76のピン孔が座席固定部81の嵌合ピン81bと嵌合するようにして座席71を降下させる。そして、操作器2の把持部21の押しボタン21aを押す。すると、ハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61がオフする。これにより、背凭れ部保持部45では、一対の支持部材53A、53Bの間隔が狭められて、一対の支持部材54A、54Bが背凭れ部72の第1フレーム74の下端部を解放する。また、座部保持部46では、支持部材62の基端部がX方向と反対方向に後退し、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端を解放する。これにより、座席71がハンド41から解放される。これにより、座席71が座席固定部81に取り付けられる。
以上に説明したように、本実施形態によれば、ハンド41が、座席71の背凭れ部72を支持する第1フレーム74を保持するので、ロボットアーム1が座席を安定して搬送することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、操作器2として、パラレルリンク状のロボットを用いたが、他のタイプのロボットでもよい。例えば、多関節型のロボットでもよい。また、操作器2は、ロボットアーム1を操作可能であればロボットでなくてもよい。例えば、ジョイスティックでもよい。
上記実施形態では、ハンド41が2つの本体42、43を有するが、ハンド41が単一の本体を有してもよい。
上記実施形態では、ハンド41が、背凭れ部保持部45と座部保持部46とで座席71を保持するが、ハンド41が、背凭れ部保持部45だけで座席71を保持するようにしてもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンドは、ロボットアームが座席を安定して搬送することができるロボット及びその動作方法、ロボットシステム、並びにハンドとして有用である。
1 ロボットアーム
2 操作器
3 制御器
3a アーム制御部
3b 表示制御部
4 カメラ
5 モニタ
10 ロボット
13 腕部
15 手首部
15 基台
21 把持部
21a 押しボタン
21b 押しボタン
22 アーム部
23 支持部
24 モータ
30 支持台
41 ハンド(エンドエフェクタ)
42 第1本体
43 第2本体
44 連結部
45 背凭れ部保持部
46 座部保持部
52 支持部材駆動器
53A、53B 支持部材
54A、54B 支持部
58A、58B 傾斜面
61 当接部材駆動器
62 支持部材
63 当接部材
71 座席
72 背凭れ部
73 座部
74 第1フレーム
75 第2フレーム
76 嵌合部材
81 座席固定部
100 ロボットシステム
203 第2基板
401 回転軸
402 所定の第1平面
403 所定の第2平面

Claims (13)

  1. 車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットであって、
    腕部の先端に手首部を介してハンドが設けられた多関節のロボットアームと、
    前記ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、
    前記座席は座部と背凭れ部とを備え、
    前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、
    前記ハンドは、前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放することが可能なように構成され、
    前記制御器は、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている、ロボット。
  2. 前記座部と前記背凭れ部とが互いに分離されており、
    前記ハンドは、前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入することが可能なように構成され、
    前記制御器は、前記ハンドを前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入し、その状態で、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている、請求項1に記載のロボット。
  3. 前記ハンドは、前記手首部に取り付けられる本体と、先端部に前記背凭れ部の前記フレームを支持可能な支持部を有し、且つ、互いに対向するように延在する一対の支持部材と、前記本体に設けられ、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めるよう当該一対の支持部材の基端部を駆動する支持部材駆動器とを備え、
    前記制御器は、前記一対の支持部材を、当該一対の支持部材の対向方向が前記座席の幅方向に一致するようにして、前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に、挿入し、その状態で、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めることにより、前記支持部によって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう、前記支持部材駆動器の動作を含む前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている、請求項2に記載のロボット。
  4. 前記一対の支持部材は、Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な所定の平面に対し斜めに交差し且つY軸に平行な平面上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びている、請求項3に記載のロボット。
  5. 前記ハンドは、さらに、前記座部の前部を保持し且つ解放することが可能なように構成され、
    前記制御器は、さらに、前記ハンドによって前記座部の前部を保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている、請求項1乃至4のいずれかに記載のロボット。
  6. 請求項1乃至5のいずれかのロボットと、操作者の操作に応じて操作指令信号を出力する操作器と、を備え、
    前記制御器は、前記操作指令信号に従って、前記ロボットアームの動作を制御するよう構成されている、ロボットシステム。
  7. 車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットの動作方法であって、
    前記ロボットは、腕部の先端に手首部を介してハンドが設けられた多関節のロボットアームを備え、
    前記座席は座部と背凭れ部とを備え、
    前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、
    前記ハンドは、前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放することが可能なように構成され、
    前記動作方法は、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームを動作させる工程(a)を含む、ロボットの動作方法。
  8. 前記座部と前記背凭れ部とが互いに分離されており、
    前記ハンドは、前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入することが可能なように構成され、
    前記工程(a)において、前記ハンドを前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入し、その状態で、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう、前記ロボットアームを動作させる、請求項6に記載のロボットの動作方法。
  9. 前記ハンドは、前記手首部に取り付けられる本体と、先端部に前記背凭れ部の前記フレームを支持可能な支持部を有し、且つ、互いに対向するように延在する一対の支持部材と、前記本体に設けられ、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めるよう当該一対の支持部材の基端部を駆動する支持部材駆動器と、を備え、
    前記工程(a)において、前記一対の支持部材を、当該一対の支持部材の対向方向が前記座席の幅方向に一致するようにして、前記座席の前方から前記座部と前記背凭れ部との間に挿入し、その状態で、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めることにより、前記支持部によって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう、前記支持部材駆動器及び前記ロボットアームを動作させる、請求項8に記載のロボットの動作方法。
  10. 前記一対の支持部材は、Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な所定の平面に対し斜めに交差し且つY軸に平行な平面上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びている、請求項9に記載のロボットの動作方法。
  11. 前記ハンドは、さらに、前記座部の前部を保持し且つ解放することが可能なように構成され、
    さらに、前記ハンドによって前記座部の前部を保持し且つ解放するよう前記ロボットアームを動作させる工程(b)を含む、請求項7乃至10のいずれかに記載のロボットの動作方法。
  12. 車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットのロボットアームの腕部の先端に手首部を介して設けられるハンドであって、
    前記座席は、互いに分離された座部と背凭れ部とを備え、
    前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、
    前記ハンドは、前記手首部に取り付けられる本体と、先端部に前記背凭れ部の前記フレームを支持可能な支持部をそれぞれ有し、且つ、互いに対向する一対の支持部材と、前記本体に設けられ、前記一対の支持部材の間隔を広げ且つ狭めることにより、前記支持部によって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう構成された支持部材駆動器と、を備え、
    前記一対の支持部材は、Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な所定の平面に対し斜めに交差し且つY軸に平行な平面上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びている、ハンド。
  13. 前記座部は、当該座部を支持するフレームを備え、
    前記ハンドは、Z方向から見て、前記手首部のねじり関節の回転軸に対し前記一対の支持部材と反対側に配置された当接部材と、前記本体に設けられ、前記当接部材をX方向に進退させることによって、前記当接部材を前記座部のフレームに対し当接し且つ離隔するよう構成された当接部材駆動器と、をさらに備える、請求項12に記載のハンド。
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