JP2018192599A - 接触検知器、ハンド、ロボット、及びロボットシステム - Google Patents

接触検知器、ハンド、ロボット、及びロボットシステム Download PDF

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康彦 橋本
Yasuhiko Hashimoto
康彦 橋本
信恭 下村
Nobutaka Shimomura
信恭 下村
掃部 雅幸
Masayuki Kamon
雅幸 掃部
裕規 高山
Yuki Takayama
裕規 高山
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Abstract

【課題】接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器並びにそれを用いたハンド、ロボット、及びロボットシステムを提供する。
【解決手段】係止部202aを有する本体201〜202と、係合部203aあ有する棒状の接触子203と、圧縮バネ210と、タッチセンサ207と、を備、接触子の係合部が本体の係止部に係止されることによって接触子が上方に移動可能に本体によって吊り下げられ、圧縮バネが接触子の上端に設けられ、タッチセンサが圧縮バネの上方に位置するように本体に設けられ、且つ記圧縮バネの上端とタッチセンサの下端との間に間隙Gが存在する。
【選択図】図1

Description

本発明は、接触検知器、ハンド、ロボット、及びロボットシステムに関する。
従来から、物体の接触を検知するセンサとしてタッチセンサが知られている。そのようなタッチセンサとしてとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。このタッチセンサでは、前端部に内方に突出する鍔部を有する円筒状のケースにプランジャが挿入されている。プランジャは、前部が小径に形成され、後部が大径に形成されていて、小径の全部がケースの鍔部を挿通してケースの前方に突出し、大径の後部がケースの鍔部に係止されている。プランジャの後部とケースの適所との間に圧縮バネが介挿されていて、プランジャは圧縮バネによって前方に付勢されている。プランジャの後方に電気接点が配置されていて、プランジャの前端が検知対象物に押されて後方に移動するとプランジャの後端が電気接点に接触して、検出対象物へのセンサの接触が検知される。
特開2008−293981号公報(特に、段落[0004]及び[0005]並びに図2参照)
ところで、検知対象物への接触を接触検知器で検知する場合、接触を検知した後、その接触検知状態を維持したまま接触検知器を意図的に検知対象物へさらに接近させることが好ましい場合がある。そのような場合とは、検知対象物と接触検知器との接触位置の近傍において、両者の距離が不安定な場合である。この場合、接触検知器で検知対象物への接触を検知した後の検知対象物への接触検知器の接近距離(以下、押込距離という)が大きいと、検知対象物と接触検知器との距離が多少変動しても、安定して、接触検知状態を維持することができる。そのため、その接触検知を利用するアクションを確実に取ることができる。
しかし、上述のタッチセンサでは、プランジャで検知対象物への接触を検知した後のタッチセンサの検知対象物への接近可能距離(以下、押込可能距離という)は、接触を検知した時点におけるプランジャの前部のケース前端からの突出長さに等しいため、押込可能距離がごく小さいという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器並びにそれを用いたハンド、ロボット、及びロボットシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様(aspect)に係る接触検知器は、係止部を有する本体と、係合部を有する棒状の接触子と、圧縮バネと、タッチセンサと、を備え、前記接触子の前記係合部が前記本体の係止部に係止されることによって前記接触子が上方に移動可能に前記本体によって吊り下げられ、前記圧縮バネが前記接触子の上端に設けられ、前記タッチセンサが前記圧縮バネの上方に位置するように前記本体に設けられ、且つ前記圧縮バネの上端と前記タッチセンサの下端との間に間隙が存在する。ここで、「圧縮バネ」は、圧縮されると圧縮方向と反対方向の弾性力を生じるバネを意味し、自由長の状態でも圧縮された状態でも構わない。バネ単体の形態と、バネに圧縮力を受ける部材が設けられた形態とを含む。
この構成によれば、接触検知器は、接触子が上下方向に延在する状態で使用され、接触子の下端が検知対象物によって上方に押されると圧縮バネの上端がタッチセンサの下端に接触して、接触検知器の検知対象物への接触が検知される。その後、さらに接触検知器が検知対象物に接近すると、接触子が圧縮バネを押圧し、圧縮バネが接触子とタッチセンサとの間に挟まれて圧縮される。これにより、接触を検知した後に接触検知器をさらに押し込むことができる。この場合、圧縮バネの圧縮可能長さだけ押し込むことができるので、圧縮バネの圧縮可能長さを適宜選択することにより、タッチセンサの押込可能距離に比べて格段に大きな押込可能距離を得ることができる。
前記本体は、基板と、上端が前記基板に固定され、下端が開放された筒状の支持部材とを備え、前記支持部材が、前記係止部として、下端部から内方に突出する第1フランジ部を有し、前記接触子が、前記係合部として、上端部から外方に突出し、前記支持部材の前記第1フランジ部によって係止された第2フランジ部を有し、前記圧縮バネが、コイルバネであり、前記タッチセンサが、前記コイルバネの上方に位置するように前記基板に設けられていてもよい。
この構成によれば、筒状の支持部材の内部空間に接触子を収容し、接触子の第2フランジを支持部材の第1フランジで係止した状態で支持部材を基板に固定することによって、簡単に接触子を本体に組み込むことができるので、容易に接触検知器を作製することができる。また、コイルバネが圧縮された場合にコイルバネが側方へ曲がることを筒状の支持部材の周面によって防止することができる。
また、本発明の他の態様に係るハンドは、物品を搬送するためのロボットアームの腕部の先端に手首部を介して設けられるハンドであって、Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な第1平面上に延在し、一方の端部が前記手首部に取り付けられた第1本体と、前記第1本体に対しZ方向と反対方向においてX−Y平面に平行な第2平面上に延在し、前記物品を保持する物品保持部が設けられた第2本体と、Z軸に沿って延在し、Z方向の端部が前記第1本体に固定され、Z方向と反対方向の端部によって前記第2本体を、Z方向に弾性的に移動可能に吊り下げる連結部材と、上記のいずれかの接触検知器と、を備え、前記接触検知器は、Z軸に沿って延在し、前記本体のZ方向の端部が前記第1本体に固定され、前記接触子のZ方向と反対方向の端と、前記第2本体の当該端と対向する部分とが接触し、又は前記接触子のZ方向と反対方向の端と、前記第2本体の当該端と対向する部分との間に間隙が存在する。
この構成によれば、接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器をハンドに備えるので、接触検知を利用するアクションを確実に取ることができる。例えば、物品が車両の部品である場合、ハンドが、左手直交座標系のY軸が水平でZ方向が上方向に一致する姿勢で物品保持部に部品を保持すると、第2本体が連結部材を介して上方に弾性的移動可能に第1本体に吊り下げられる。この状態で、例えば、ロボットアームが、ハンドの物品保持部に保持された部品を車体の固定部に対して相対的に上方から接近させた場合、部品が当該固定部に接触すると、第2本体が上方に弾性的に移動する。すると、やがて、第2本体の、接触検知器の接触子のZ方向と反対方向の端と対向する部分が接触子の当該端に接触し、最終的に圧縮バネの上端がタッチセンサの下端に接触して、接触検知器の第2本体への接触が検知され、これにより、部品の固定部への接触が検知される。そこで、さらに、ロボットアームが、ハンドの物品保持部に保持された部品を固定部に対して相対的に上方から所定距離だけ下降させると、接触検知器が、接触を検知した状態で所定距離だけ押し込まれる。この際、第2本体を介して、部品が自重と連結部材の上方への弾性的移動による反発力と接触検知器の圧縮バネの反発力とによって押圧される。これにより、ハンドに保持した部品を固定部に軽く押し当てた状態を維持しながらその固定位置を探ることができる。その際、固定部の形状に追随して、部品の位置が上下方向に変動すると、接触検知器と第2本体との上下方向における距離が変動するが、接触検知器が所定距離だけ押し込まれているので、接触検知状態が維持される。これにより、固定位置の探り動作を安定して行うことができるので、好適に部品を車体の固定部に固定させることができる。
複数の前記接触検知器を備え、複数の前記接触検知器は、前記接触子における前記係合部の前記本体部の係止部によって係止される面から下端までの長さである吊り下げ長さが第1長さである第1接触検知器と、前記吊り下げ長さが前記第1長さより短い第2長さである第2接触検知器とを含んでもよい。
この構成によれば、第2接触検知器を第1接触検知器の押込距離の許容限度を検知する検知器として用いることにより、第1接触検知器の押込距離を適切な範囲に抑制することができる。
選択的に、前記第2本体のZ方向への弾性的な移動を阻止することによって、前記第2本体を前記第1本体にロックし、且つ、前記第2本体のZ方向への弾性的な移動を許容することによって、前記ロックを解除するよう構成されたロック機構をさらに備えてもよい。
この構成によれば、第2本体のZ方向への弾性的な移動が必要な場合(例えば、物品を載置する場合)にのみ第2本体の第1本体へのロックを解除し、それ以外の場合(例えば、物品を保持する場合、物品を搬送する場合)に第2本体を第1本体にロックすることにより、不要な第2本体のZ方向への弾性的な移動による接触検知器の誤作動、ハンドに保持された部品の損傷等を防止することができる。
また、本発明のさらなる他の態様に係るロボットは、上記のいずれかのハンドが腕部の先端に手首部を介して設けられたロボットアームと、前記ロボットアームの動作を制御する制御器とを備える。
この構成によれば、接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器をハンドに備えるので、接触検知を利用するアクションを確実に取ることができる。
前記物品が車両の座席であってもよい。
この構成によれば、好適に部品を車体の固定部に固定させることができる。
また、本発明のさらなる他の態様に係るロボットシステムは、上記のいずれかのロボットと、前記ロボットアームを、前記制御器を介して操作する操作器とを備える。
この構成によれば、接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器をハンドに備えるので、操作器によって、ロボットアームを操作する場合に、接触検知を利用するアクションを確実に取ることができる。
本発明は、接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器並びにそれを用いたハンド、ロボット、及びロボットシステムを提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係る第1接触検知器の構成を示す断面図であり、(a)は接触子が検知対象物に当接していない状態を示す図であり、(b)は圧縮バネの上端がタッチセンサの下端に当接した状態を示す図であり、(c)は第1接触検知器が所定距離だけ押し込まれた状態を示す図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る第2接触検知器の構成を示す断面図であり、(a)は接触子が検知対象物に当接していない状態を示す図であり、(b)は圧縮バネの上端がタッチセンサの下端に当接した状態を示す図であり、(c)は第1接触検知器が所定距離だけ押し込まれた状態を示す図である。 図3は、本発明の実施形態2に係るロボットシステムの構成を示す模式図である。 図4は、図3のロボットシステムの制御系統の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、図3の操作器の構成を示す斜視図である。 図6は、図3のハンドの構成を示す斜視図である。 図7は、図6のハンドの背凭れ部保持部及び座部保持部の構成を示す側面図である。 図8は、図6のハンドの背凭れ部保持部の構成を示す平面図である。 図9は、座席の車体への取り付け構造を示す側面図である。 図10は、図6のハンドの連結部材の構成を示す側面図であり、(a)は連結部材が第2本体を吊り下げている状態を示す図であり、(b)は連結部材が第2本体により圧縮されている状態を示す図である。 図11は、図6のハンドのロック機構の構成及び動作を示す側面図であり、左欄の図はロック機構の全体を示す側面図であり、右欄の上段の図はロック機構が第2本体を第1本体にロックした状態を示す斜視図であり、右欄の下段の図はロック機構のロックが解除された状態を示す斜視図である。 図12は、図6のハンドの第1及び第2接触検知器の動作を示す側面図であり、(a)は第1接触検知器が第2本体への接触を検知した状態を示す図であり、(b)は第2接触検知器が第2本体への接触を検知した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。以下では、全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付してその重複する説明を省略する。なお、以下の図では、本発明に関係の無い要素が省略されている。また、各図において、説明しない要素が省略されている場合があるので、複数の図において互いに一致しない場合がある。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る第1接触検知器の構成を示す断面図であり、(a)は接触子が検知対象物に当接していない状態を示す図であり、(b)は圧縮バネの上端がタッチセンサの下端に当接した状態を示す図であり、(c)は第1接触検知器が所定距離だけ押し込まれた状態を示す図である。
図1(a)を参照すると、本実施形態1の第1接触検知器は、係止部202aを有する本体201〜202と、係合部203aを有する棒状の接触子203と、圧縮バネ210と、タッチセンサ207と、を備えている。接触子203の係合部203aが本体201、202の係止部202aに係止されることによって接触子203が上方に移動可能に本体201〜202によって吊り下げられている。圧縮バネ210が接触子203の上端に設けられ、且つタッチセンサ207が圧縮バネ210の上方に位置するように本体201〜202に設けられ、且つ 圧縮バネ210の上端とタッチセンサ207の下端との間に間隙Gが存在する。ここで、圧縮バネ210は、自由長の状態でも圧縮された状態でも構わない。以下は、圧縮バネ210が自由長の状態である形態が例示される。
より詳しくは、本体201〜202は、基板201と、上端が基板201に固定され、下端が開放された円筒状の支持部材202とを備えている。支持部材202は、係止部として、下端部から内方に突出する第1フランジ部202aを有する。接触子203は、係合部として、上端部から外方に突出する第2フランジ部203aを有する。第2フランジ部203aは、支持部材202の第1フランジ部202aによって係止されている。
圧縮バネ210は、コイルバネ204と、コイルバネ204の下端に設けられた円板状の座部材205と、コイルバネ204の上端に設けられた円板状の当接部材206とを含む。そして、座部材205が接触子203の上端面に固定されている。
タッチセンサ207は、コイルバネの上方(具体的には当接部材206の上方)に位置するように基板201に設けられている。具体的には、基板201の当接部材206の上方に位置する部位に貫通孔が設けられ、この貫通孔に、下端が基板201の下面から露出するようにしてタッチセンサ207が固定されている。タッチセンサ207には、接触検知信号を伝達する信号線208が接続されている。タッチセンサは公知のものを用いることができる。
なお、ここでは、コイルバネの両端に圧縮力を受ける座部材205及び当接部材206が設けられているが、圧縮バネ210は、コイルバネ単体で構成されてもよい。
この構成によれば、円筒状の支持部材202の内部空間に接触子203を収容し、接触子203の第2フランジ部203aを支持部材202の第1フランジ部202aで係止した状態で支持部材202を基板201に固定することによって、簡単に接触子203を本体201〜202に組み込むことができるので、容易に第1接触検知器200Aを作製することができる。また、コイルバネ204が圧縮された場合にコイルバネ204が側方へ曲がること円筒状の支持部材202の周面によって防止することができる。
次に以上のように構成された第1接触検知器200Aの動作を説明する。図1(b)を参照すると、第1接触検知器200Aは、接触子203が上下方向に延在する状態で使用され、接触子203の下端が検知対象物によって上方に押されると圧縮バネ210の上端(当接部材206の上面)がタッチセンサ207の下端に接触する。これにより、第1接触検知器200Aの検知対象物への接触が検知される。
図1(c)を参照すると、その後、さらに第1接触検知器200Aが検知対象物に接近すると、接触子203が圧縮バネ210を押圧し、圧縮バネ210が接触子203とタッチセンサ207との間に挟まれて圧縮される。これにより、接触を検知した後に第1接触検知器200Aをさらに押し込むことができる。この場合、圧縮バネ210の圧縮可能長さだけ押し込むことができるので、圧縮バネ210の圧縮可能長さを適宜選択することにより、タッチセンサ207の押込可能距離に比べて格段に大きな押込可能距離を得ることができる。
図2は、本発明の実施形態1に係る第2接触検知器の構成を示す断面図であり、(a)は接触子が検知対象物に当接していない状態を示す図であり、(b)は圧縮バネの上端がタッチセンサの下端に当接した状態を示す図であり、(c)は第1接触検知器が所定距離だけ押し込まれた状態を示す図である。
第2接触検知器200Bは、接触子209における係合部209aの本体部201〜202の係止部202によって係止される面(係合部209aの下面)から下端までの長さである吊り下げ長さ(第2長さ)が、第1接触検知器200Aの接触子203における係合部203aの本体部201〜202の係止部202によって係止される面(係合部203aの下面)から下端までの長さである吊り下げ長さ(第1長さ)より短い。これ以外の構成は第1接触検知器200Aと同じであるので、その説明を省略する。
第1接触検知器200A及び第2接触検知器200Bを用いる場合、図2(c)に示すように、第1接触検知器200Aが所定距離Dだけ押し込まれた状態で第2接触検知器200Bが検知対象物への接触を検知するように、第2長さが第1長さよりDだけ短く選択される。
このように構成することにより、第2接触検知器200Bを、第1接触検知器200Aの押込距離の許容限度を検知する検知器として用いることができる。その結果、第1接触検知器200Aの押込距離を適切な範囲に抑制することができる。
(実施形態2)
本は発明の実施形態2は、実施形態1の接触検知器のハンド、ロボット、及びロボットシステムへの適用例を示すものである。
(全体構成)
本発明の実施形態2に係るロボットは、車両の車体の内部に座席を取り付けるためのロボットであって、腕部の先端に手首部を介してハンドが設けられた多関節のロボットアームと、前記ロボットアームの動作を制御する制御器と、を備え、前記座席は座部と背凭れ部とを備え、前記背凭れ部は、当該背凭れ部を支持するフレームを備え、前記ハンドは、前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放することが可能なように構成され、前記制御器は、前記ハンドによって前記背凭れ部の前記フレームを保持し且つ解放するよう前記ロボットアームの動作を制御するように構成されている。
本実施形態のロボットは多関節のロボットであればよい。ロボットは、操作器によって操作されるものでもよく、動作プログラムに従って自動で動作するものでもよい。以下では、ロボットが操作器によって操作される形態(ロボットシステム)が例示される。
本実施形態2のロボットは、車両の車体の内部に座席を取り付ける作業に適用される。「車両」は、座席を備えるものであればよい。典型的な車両として、自動車が例示される。以下では、ロボットが自動車の車体に座席を取り付ける作業が例示される。
[ロボットシステムの構成]
図3は、本実施形態2に係るロボットシステムの構成を示す模式図である。図3を参照すると、本実施形態2のロボットシステム100は、ロボットアーム1と、操作器2と、制御器3と、カメラ4と、モニタ5と、報知器6と、を備える。ロボットアーム1と制御器3とがロボット10を構成する。ロボットアーム1には、エンドエフェクタとしてのハンド41を備え、ハンド41に第1及び第2接触検知器200A、200Bを備える。
図4は、図3のロボットシステム100の制御系統の構成を示す機能ブロック図である。図4を参照すると、制御器3は、アーム制御部3aと表示制御部3bと報知制御部3cとを含む。図3及び図4を参照すると、ロボットシステム100では、カメラ4がロボットアーム1の動作範囲の景色を撮像し、その撮像信号を表示制御部3bに送信する。表示制御部3bは、受信した撮像信号を画像表示信号に変換し、モニタ5に送信する。モニタ5は、受信した画像表示信号に従って、画像を表示する。これにより、カメラ4により撮像された画像がモニタ5に表示される。操作者は、モニタ5に表示された画像を見ながら、ロボットアーム1を操作すべく操作器2を操作する。操作器2は操作されると、その操作に応じた操作信号をアーム制御部3aに送信する。アーム制御部3aは、受信した操作信号に応じてロボットアーム1の動作を制御する制御信号を生成し、その制御信号ロボットアーム1に送信する。これにより、ロボットアーム1が操作器2の操作に応じて動作する。また、ハンド41に保持される物品(ここでは車両の部品)が他の物体(ここでは車体の固定部)へ上方から接触すると、第1及び第2接触検知器200A、200Bが接触検知信号を報知制御部3cに送信し、報知制御部3cが報知信号を生成してこれを報知器6に送信する。すると、報知器6が警報を発する。この際、報知制御部3cは、第1接触検知器200Aから接触検知信号を受信すると第1報知信号生成してこれを報知器6に送信する。すると、報知器6が第1の警報を発する。報知制御部3cは、第2接触検知器200Bから接触検知信号を受信すると第2報知信号生成してこれを報知器6に送信する。すると、報知器6が第2の警報を発する。第1の警報と第2の警報とは、例えば、音の種類、高さ等を違えることにより、操作者が両者を区別することができるように設定される。これにより、操作者は、第1の警報を知覚すると、物品が上方から他の物体に接触したことを認識し、ハンド41を操作して第1接触検知器200Aをさらに押し込む。これにより、接触検知状態が確実になるとともにハンド41に保持された物品が上方から他の物体に押し付けられる。そして、第2の警報を知覚すると、押込距離が許容限度に達したことを認識し、押し込みを止める。これにより、第1接触検知器200Aの押込距離を適切な範囲に抑制することができる。具体的な操作例は後述する。
以下、ロボットシステム100の要素を順に説明する。
カメラ4は、公知のものを使用することができる。カメラ4は、ロボットアーム1の動作を撮像できる箇所に設置される。カメラ4は、ここでは1台設置される。ロボットアーム1の動作を複数の視点から監視する必要がある場合には、複数のカメラ4を設置してもよい。この場合、制御器3は、例えば、モニタ5の表示画面を適宜分割することにより、複数のカメラ4の画像をモニタ5に表示させる。また、モニタ5の画像表示部をタッチパネルで構成し、その表示画面にカメラ選択領域を表示し、操作者により選択されたカメラ4の撮像画像を表示するように構成してもよい。
モニタ5は、公知のものを使用することができる。モニタ5は、操作器2の近傍に設置される。
報知器6は、操作者に報知可能な機器であればよい。報知器6として、例えば、スピーカが用いられる。
第1及び第2接触検知器200A、200Bは実施形態1のものが用いられる。
制御器3は、例えば、マイクロコントローラ、MPU、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLC(Programmable Logic Controller)、論理回路等からなる演算部(図示せず)と、ROM及びRAM等からなる記憶部(図示せず)とにより構成される。アーム制御部3a及び表示制御部3bは、記憶部に格納された所定の制御プログラムを演算部が読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。
<ロボットアーム1>
ロボットアーム1は、基台15と、基台15に支持された腕部13と、腕部13の先端に支持され、エンドエフェクタ41が装着される手首部14とを備えている。ロボットアーム1は、図1に示すように3以上の複数の関節JT1〜JT6を有する多関節ロボットアームであって、複数のリンク11a〜11fが順次連結されて構成されている。より詳しくは、第1関節JT1では、基台15と、第1リンク11aの基端部とが、鉛直方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第2関節JT2では、第1リンク11aの先端部と、第2リンク11bの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第3関節JT3では、第2リンク11bの先端部と、第3リンク11cの基端部とが、水平方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第4関節JT4では、第3リンク11cの先端部と、第4リンク11dの基端部とが、第4リンク11cの長手方向に延びる軸回りに回転可能に連結されている。第5関節JT5では、第4リンク11dの先端部と、第5リンク11eの基端部とが、リンク11dの長手方向と直交する軸回りに回転可能に連結されている。第6関節JT6では、第5リンク11eの先端部と第6リンク11fの基端部とが、ねじり回転可能に連結されている。そして、第6リンク11fの先端部にはメカニカルインターフェースが設けられている。このメカニカルインターフェースには、ロボットアーム1の作業内容に対応したエンドエフェクタとしてのハンド41が着脱可能に装着される。
上記の第1関節JT1、第1リンク11a、第2関節JT2、第2リンク11b、第3関節JT3、及び第3リンク11cから成るリンクと関節の連結体によって、ロボットアーム1の腕部13が形成されている。また、上記の第4関節JT4、第4リンク11d、第5関節JT5、第5リンク11e、第6関節JT6、及び第4リンク11fから成るリンクと関節の連結体によって、ロボットアーム1の手首部14が形成されている。
関節JT1〜JT6には、それが連結する2つの部材を相対的に回転させるアクチュエータの一例としての駆動モータ(図示せず)が設けられている。駆動モータは、例えば、制御器3から送信される制御信号によってサーボアンプを介してサーボ制御されるサーボモータである。また、関節JT1〜JT6には、駆動モータの回転角を検出するための回転角センサ(図示せず)と、駆動モータの電流を検出するための電流センサ(図示せず)とが設けられている。制御器3は、回転角センサの検出信号と電流センサの検出信号とをフードバック信号として用いてロボットアーム1の腕部13及び手首部14の制御信号を生成し、腕部13及び手首部14の動作をフィードバック制御する。なお、制御器3は、後述するハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61については、操作器2からの操作信号(オン及びオフ信号)に従って制御する。
<操作器2>
図5は、図3の操作器2の構成を示す斜視図である。図5を参照すると、操作器2は、操作者によって把持される把持部21と、把持部21を移動可能に支持するアーム部22と、モータ24とを備えている。モータ24はサーボモータで構成される。
把持部21は、操作者が把持し易いように、操作者が把持部21を握って把持することが可能に形成されている。操作者が把持部21を握って把持した状態で、操作者が、把持部21を移動させることによりロボットアーム1を移動させ、ロボットアーム1を操作する。
把持部21は、支持部23によって支持されている。また、把持部21は、円筒状の接続部23cを介して、支持部23に接続されている。支持部23は、アーム部22によって移動可能に支持されている。アーム部22は、モータ24に接続されている。
アーム部22は、それぞれ関節22aを有し、関節22aを中心に屈曲することが可能に形成されている。従って、アーム部22は、把持部側アーム部22bと、モータ側アーム部22cとが、関節22aによって屈曲可能に接続されている。
モータ24は、支持台30によって支持されている。モータ24は、6つ設けられている。6つのモータ24は、一対のモータ24によって1つの辺が構成され、支持台30上に三角形状に並べられて配置されている。より詳しくは、一対のモータ24の主軸の回転軸(中心軸)が正三角形の1辺を構成するように、6つのモータ24が配置されている。そして、1辺を構成する一対のモータ24に対応して一対のアーム部22が設けられている。この一対のアーム部22によって、支持部23の外形を規定する3つの辺のうちの1つの辺23aが挟まれている。支持部23の辺23aには、軸23bが、支持部23の内部を通って配置されている。軸23bは、辺23aを挟む2つの把持部側アーム部22bによって両端部を、軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に保持されている。これにより、支持部23が、軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に軸支されている。このように、支持部23は、2つの把持部側アーム部22bによって軸23bの中心軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に支持されている。支持部23における辺23aと軸23bの構成については、支持部23の3つの辺について同様である。ここで、3つの軸23bの中心軸は正三角形を成している。
また、上述の関節22aは、一対のモータ24の出力軸の中心軸に平行な軸を含む互いに直交する3軸の周りに回転可能に、把持部側アーム部22bをモータ側アーム部22cに接続している。
従って、支持部23の位置及び姿勢に応じて、6つのモータ24の回転角が一義的に定まる。
次に、操作器2の制御系統について説明する。操作器2において、6つのモータ24は、それぞれ、サーボアンプを介して、制御器3によってサーボ制御(位置制御)される。6つのモータ24には、それぞれ、回転角センサ(図示せず)が設けられている。回転角センサは例えばエンコーダで構成される。回転角センサの検出信号は制御器3に送信される。この回転角センサの検出信号が上述の操作器2の操作信号である。制御器3は、この回転角センサの検出信号に基づいて、支持部23の位置及び姿勢を検出し、ロボットアーム1のハンド41が支持部23の位置及び姿勢を取るような制御信号を生成し、これをロボットアーム1に送信する。また、制御器3は、回転角センサの検出信号に基づいて、支持部23が基準位置及び基準姿勢を取るように6つのモータの回転角をフィードバック制御する。但し、各モータの出力トルクは、操作者が把持部21を移動させる際に適宜な反力を感じる程度に設定される。
また、操作器2の把持部21には、押しボタン21a及び21bが設けられている。押しボタン21aは、後述するハンド41の背凭れ部保持部45の支持部材駆動器52及び座部保持部46の当接部材駆動器61をオン及びオフする操作ボタンである。押しボタン21bは、後述するハンド41のロック機構93のロック部材駆動器55をオン及びオフする操作ボタンである。押しボタン21a及び21bは、例えば、押す毎に、オン動作指令及びオフ動作指令が切り替わるように構成されている。
次に、操作器2によってロボットアーム1を操作する際の動作について説明する。操作器2によってロボットアーム1の腕部13及び手首部14を操作する際には、把持部21を操作者が把持する。この状態では、把持部は制御器3の制御により基準位置及び基準姿勢を取っている。操作者が把持部21を把持した状態で、ロボットアーム1を移動させたい方向に合わせて把持部21を移動させる。
操作者が把持部21を移動させると、把持部21を支持する支持部23が、把持部21の移動に伴って移動する。また、支持部23の移動により、支持部23に接続されている6つのアーム部22が移動する。
6つのアーム部22が移動すると、それに応じて6つのモータ24の出力軸が回転し、この回転角を6つの回転角センサが検出し、その検出信号を操作信号として制御器3に出力する。制御器3は、これらの回転角センサの検出信号に基づいて、ロボットアーム1のハンド41が支持部23の位置及び姿勢に応じた位置及び姿勢を取るような制御信号を生成し、これをロボットアーム1に送信する。すると、ロボットアーム1が、ハンド41が支持部23の位置及び姿勢に応じた位置及び姿勢を取るように動作する。これにより、操作者が、操作器2の把持部21を操作して、ロボットアーム1を意図するように操作することができる。
一方、この間、制御器3が把持部21を基準位置及び基準姿勢を取るようフィードバック制御しており、把持部21はこの制御に反して移動されるので、操作者は把持部21の移動量に応じた反力を感じる。そして、操作者が把持部21を解放すると、把持部21は、制御器3の制御により基準位置及び基準姿勢に復帰する。
また、操作者は、ハンド41の背凭れ部保持部45の支持部材駆動器52及び座部保持部46の当接部材駆動器61をオン又はオフしようとする時は、押しボタン21aを押す。すると、ハンド41の背凭れ部保持部45の支持部材駆動器52及び座部保持部46の当接部材駆動器61がオン又はオフされる。また、操作者は、ハンド41のロック機構93のロック部材駆動器55をオン又はオフしようとする時は、押しボタン21bを押す。すると、ロック部材駆動器55がオン又はオフされる。
なお、操作器2を用いてバイラテラル制御を行ってもよい。
<ハンド41>
ハンド41を説明する前に、座席71及び座席固定部81について説明する。図9を参照すると、座席71は、背凭れ部72と座部73とを有する。背凭れ部72は、前面がやや前方に膨らみ、背面が平らであり、且つ全体が後方に傾斜した枠体に形成された第1フレーム74を有する。そして、第1フレーム74の前面にクッション部が配置されている。座部73は、水平に延在する第2フレーム75の上にクッション部が配置されて構成されている。第2フレーム75の下面には、ピン孔を有する複数の嵌合部材76が設けられている。そして、第1フレーム74の下部が第2フレーム75の後端部に所定の角度範囲内で回動自在に接続されている。従って、背凭れ部72と座部73とは、それぞれを支持する第1フレーム74及び第2フレーム75が互いに接続されているものの、それぞれのクッション部は互いに分離されていて、両者の間に後述するハンド41の一対の支持部材53A、53Bを挿入することが可能な領域が形成されている。本発明において、「座部と背凭れ部とが分離されている」とは、このように、座部73のクッション部と背凭れ部72のクッション部とが分離されていることを意味する。なお、参照符号59で示される部材は、シートベルトのアウターバックルである。
座席固定部81は、直方体状の基台81aを有する。基台81aの上面には複数の嵌合ピン81bが突設されている。前側に配置された嵌合ピン81bは座部73の第2フレーム75の前側に配置された嵌合部材76のピン孔と嵌合し、後側に配置された嵌合ピン81bは第2フレーム75の後側に配置された嵌合部材76のピン孔と嵌合するように配置されている。
次に、ハンド41について説明する。図6は、図3のハンド41の構成を示す斜視図である。図3及び図6を参照すると、ハンド41には、制御器3によるハンド41の動作の制御において、基準座標系が設定(定義)されている。この基準座標系は、左手直交座標系であって、Y軸が手首部14の第6リンク11fのねじり回転における回転軸401に平行である。ここでは、便宜上、この基準座標系において、X軸、Y軸、及びZ軸の正方向を、それぞれ、X方向、Y方向、及びZ方向と呼び、X軸、Y軸、及びZ軸の負方向を、それぞれ、X方向の反対方向、Y方向の反対方向、及びZ方向の反対と呼ぶ。また、X軸、Y軸、及びZ軸の正方向及び負方向の双方向を、それぞれ、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向と呼ぶ。
ハンド41は、本体42〜44と、背凭れ部保持部45と、座部保持部46と、ロック機構93と、を含む。本体42〜44は、第1本体42と、第2本体43と、第1本体42と第2本体43とを連結する連結部44と、を含む。
第1本体42は、X−Y平面に平行な平面上に延在するように形成されている。第1本体42は、例えば、互いに間隔を有してY軸方向に延在する一対のフレーム42bと、この一対のフレーム42bのY方向の端部を連結する第1基板201と、一対のフレーム42bのY方向と反対方向の端部を連結するフランジ部42aと、を含む。フランジ部42aは、例えば、X−Z平面に平行な板状部材で構成され、中央部に円形の貫通孔42cが形成されている。フランジ部42aは、ロボットアーム1の手首部14のメカニカルインターフェースに装着される。貫通孔42cの中心を上述の第6リンク11fのねじり回転における回転軸401が通る。
図6及び図9を参照すると、第2本体43は、X−Y平面に平行な所定の第1平面402上に延在するように形成されている。第2本体43は、例えば、所定の第1平面402上に延在すように矩形に組み合わされた4本のフレームからなる枠体43aと、この枠体43aのX方向の端部の上面に設けられた第2基板213と、を含む。第2基板213は、例えば、2枚の板状部材を重ねて形成される。
第1本体42の第1基板201と第2基板213とは、Z軸方向から見て重なるように、4本の柱状の連結部材313によって連結されている。この4本の柱状の連結部材313が連結部44を構成する。
図6乃至図9を参照すると、背凭れ部保持部45は、第2本体43の枠体43aのX方向側の側面の中央部に設けられている。背凭れ部保持部45は、一対の支持部材53A、53Bと、支持部材駆動器52と、を備える。一対の支持部材53A、53Bは、X−Y平面に平行な所定の第1平面402に対し斜めに交差し且つY軸に平行な所定の第2平面403上に互いに対向し且つZ方向と反対方向で且つX方向に延びている。一対の支持部材53A、53Bは、ここでは、それぞれ、板状に形成され、且つ、基端から先端に向かって、対向する側面と反対の側面が直線状に延びるとともに幅が狭くなる板状に形成されている。もちろん、一対の支持部材53A、53Bの形状は、これには限定されず、例えば、棒状であってもよい。
図9を参照すると、一対の支持部材53A、53Bの先端部には、座席71の背凭れ部72のフレーム74を支持する支持部54A、54Bが設けられている。一方の支持部54Aは、支持部材53Aの先端部にY方向と反対方向に突出する突部として設けられ、そのX方向と反対方向の側面が、X方向に傾斜する平らな傾斜面58Aに形成されている。他方の支持部54Bは、支持部材53Bの先端部にY方向に突出する突部として設けられ、そのX方向と反対方向の側面が、X方向に傾斜する平らな傾斜面58Bに形成されている。上述のように、背凭れ部72の第1フレーム74は背面(後面)が平らで後方に傾斜する枠体に形成されているので、図5のA部拡大図に示されるように、一対の支持部材53A、53Bが所定の挿入位置において、その間隔が広げられると、一対の支持部54A、54Bが第1フレーム74の下端部に当接し、それぞれの傾斜面58A、58Bが当該下端部の後面に接触し、当該下端部を上方向に支持する。
支持部材駆動器52は、一対の支持部材53A、53Bの間隔を広げ且つ狭めるよう当該一対の支持部材53A、53Bの基端部を駆動する。支持部材駆動器52が一対の支持部材53A、53Bの間隔を広げると、背凭れ部72がハンド41によって保持され、支持部材駆動器52が一対の支持部材53A、53Bの間隔を狭めると、背凭れ部72がハンド41から解放される。支持部材駆動器52は、例えば、エアチャックで構成される。
図6乃至図9を参照すると、一対の座部保持部46が、それぞれ、第2本体43の枠体43aのY方向側の側面のX方向と反対方向の端部と、Y方向と反対方向側の側面のX方向と反対方向の端部と、に設けられている。この一対の座部保持部46は、第2本体43のY軸方向における中心面に対して対称に設けられている。従って、以下では、枠体43aのY方向側の側面に設けられた座部保持部46について説明し、他方の座部保持部46の説明を省略する。
座部保持部46は、当接部材63と当接部材駆動器61とを備える。当接部材63は、座部73の第2フレーム75の前端に当接する当接部材63と、Z軸に沿って延在し、先端部に当接部材63が固定され、基端部が当接部材駆動器61に接続された支持部材62とを含む。当接部材駆動器61は、枠体43aのY方向側の側面のX方向と反対方向の端部に設けられ、支持部材62の基端部をX方向に進退させるよう構成されている。当接部材駆動器61は、例えば、エアシリンダで構成される。
座部保持部46は、背凭れ部保持部45の一対の支持部材53A、53Bが上述の所定の挿入位置に位置する状態において、支持部材62の基端部がX方向に進出すると、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端に当接し、支持部材62の基端部がX方向と反対方向に後退すると、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端から離隔するように設計されている。この当接部材63の座部73の第2フレーム75の前端への当接及び離隔により、座部73がハンド41によって保持及び解放される。
なお、参照符号51で示される部材は、座部73のクッション部を押圧する部材である。
図10は、図6のハンドの連結部材313の構成を示す側面図であり、(a)は連結部材313が第2本体43を吊り下げている状態を示す図であり、(b)は連結部材313が第2本体43により圧縮されている状態を示す図である。
図10(a)を参照すると、第1基板201の適所に貫通孔が形成され、この貫通孔にカラー部材315が設けられている。カラー部材315は、貫通孔に挿通された円筒部とこの円筒部の両端に設けられた一対のフランジとを有する。一対のフランジは第1基板201の両主面に当接し、カラー部材315を第1基板201に固定している。第2基板213の第1基板201の貫通孔と対向する位置に有底孔が設けられている。この有底孔に連結ロッド312の一端部が嵌挿され、連結ロッド312の他端部312aがカラー部材315を挿通している。連結ロッド312の一端部は第2基板213に固定されている。連結ロッド312の他端部312aには雄ネジが形成されていて、この他端部312aに鍔付きナット312bが螺合されている。この鍔付きナットの鍔部が第1基板201のZ方向側の主面に当接している。こにより、第2本体43の第2基板213が連結ロッド312によって第1本体42の第1基板201に吊り下げられている。換言すると、第2本体43が、連結ロッド312によって第1本体42に吊り下げられている。連結ロッド312の第1基板201と第2基板213との間に位置する部分には円筒状のコイルバネ314が嵌合されている。つまり、連結ロッド312がコイルバネ314の中央空間を挿通している。なお、コイルバネ314は、図示を簡略化するために円筒形状に表されている。コイルバネ314は自由長の状態及び圧縮された状態のいずれでも構わない。
図10(b)を参照すると、例えば、ハンド41が下降しながら、第2本体43に保持された座席71が座席固定部81に接触すると、第1基板201が連結部材313の連結ロッド312の鍔付きナット312bからZ方向と反対方向に離隔し、第1本体42が第1本体43に接近する。すると、連結部材313のコイルバネ314が圧縮されて、第2本体43は、コイルバネ314の反発力により、Z方向と反対方向に押圧される。このようにして、第2本体43のZ方向への弾性的移動が許容される。
図11は、図6のハンドのロック機構の構成及び動作を示す側面図であり、左欄の図はロック機構の全体を示す側面図であり、右欄の上段の図はロック機構が第2本体を第1本体にロックした状態を示す斜視図であり、右欄の下段の図はロック機構のロックが解除された状態を示す斜視図である。
図6及び図11を参照すると、ロック機構93は、ロック部材91と、ロック部材91をZ軸方向に進退駆動するロック部材駆動器55と、第1基板201に設けられた貫通孔からなる嵌合孔92とを含む。ロック部材91は、先端部に円錐台状のピンが設けられている。ロック部材駆動器55は、第2本体の枠体43aのY方向の側面のX方向の端部に設けられている。ロック部材駆動器55は、例えば、エアシリンダで構成される。嵌合孔92は、第1基板201のロック部材91のピンに対応する部位に設けられている。ロック部材駆動器55は、操作器2の把持部21の押しボタン21bを押すことにより、オン及びオフされる。
ロック部材駆動器55がオンすると、ロック部材91がZ方向に前進し、そのピン部が第1基板201の嵌合孔92に嵌合する。これにより、第2基板213が第1基板201から離隔する方向に押圧される一方、連結部材313によって第2基板213が第1基板201から離隔しないように引っ張られ、それによって第2本体43が第1本体42にロックされる。
ロック部材駆動器55がオフすると、ロック部材91がZ方向と反対方向に後退し、そのピン部が第1基板201の嵌合孔92から離脱する。これにより、第2本体43が第1本体42から解放される。
なお、図6、7、及び9においては、ロック機構についてはロック部材駆動器51のみが示されており、他の部材は図示を省略されている。
図12は、図6のハンドの第1及び第2接触検知器の動作を示す側面図であり、(a)は第1接触検知器が第2本体への接触を検知した状態を示す図であり、(b)は第2接触検知器が第2本体への接触を検知した状態を示す図である。
図1(a)及び図12(a)を参照すると、第1接触検器200Aは、Z方向に延在するように第1基板201に取り付けられ、接触子203の下端が第2本体43の第2基板213に接触するように設けられる。
図2(a)及び(b)並びに図11及び図12(b)を参照すると、第2接触検器200Bは、Z方向に延在するように第1基板201に取り付けられ、接触子209の下端が第2本体43の第2基板213から所定距離Dだけ離れるように設けられる。これにより、第2本体43の第2基板213が第1接触検知器200Aの接触子29の下端に接触し、そこから第1接触検知器200Aを所定距離Dだけ押し込むようにハンド41を操作すると、第2本体43が第1本体42に所定距離Dだけ接近し、第2接触検知器200Bが第2本体43の第2基板213への接触を検知する。
なお、第1接触検知器200Aの接触子203の下端が第2本体43の第2基板213との間に間隙を有するように第1接触検知器200Aを設けてもよい。この場合、第2接触検知器200Bの下端と第2本体の第2基板213との間隙は、第1接触検知器200の当該隙間の分だけ大きくされる。
[ロボットシステム100の動作]
次に、以上のように構成されたロボットシステム100の動作を、座席71の保持動作と座席71の取り付け動作とに分けて説明する。
<座席の保持動作>
図1、3〜7を参照すると、初期状態では、ハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61はオフしていて、一対の支持部材53A、53Bの間隔は狭められており、且つ、当接部材63はX方向と反対方向に後退している。また、ロック機構93ではロック部材91がZ方向と反対方向に後退している。また、操作器2の押しボタン21a、21bは、押すとオン動作を指令するように切替わっている。この状態から、操作者は、まず、操作器2の把持部21を把持し、押しボタン21bを押す。すると、ロック機構93のロック部材駆動器55がオンし、ロック部材91がZ方向に前進して、第1本体42の第1基板201の嵌合孔92に嵌合し、第2本体43が第1本体42にロックされる。次に、操作者は、モニタ5を見ながら把持部21を操作して、ロボットアーム1のハンド41を、所定の場所に置かれている座席71の座部73上方に移動させる。この際、図4に示すように、ハンド41の座標系のY軸が水平でZ方向が上方向に一致し且つX方向が座席71の後ろ方向に一致するようにハンド41の姿勢を制御する。図3、5〜9を参照すると、操作者は、この状態で、ハンド41を斜め下方で且つ座席71の後方向に移動させて、一対の支持部材53A、53Bを座席71の座部と背凭れ部との分離領域に前方から挿入し、所定の挿入位置に停止させる。この状態では、一対の座部保持部46のそれぞれでは、座部73の第2フレーム75の前端の前方に当接部材63が位置している。そして、操作者は、操作器2の把持部21の押しボタン21aを押す。すると、ハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61がオンする。これにより、背凭れ部保持部45では、一対の支持部材53A、53Bの間隔が広げられて、一対の支持部54A、54Bが背凭れ部72の第1フレーム74の下端部に当接し、当該下端部を上方向に支持する。また、座部保持部46では、支持部材62の基端部がX方向に進出し、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端に当接し、一対の支持部54A、54Bとの間で座部73の第2フレーム75を挟持する。これにより、座席71がハンド41によって保持される。
<座席の取り付け動作>
図1〜12を参照すると、操作者は、モニタ5を見ながら、ハンド41により保持された座席71を車体に向けて搬送するようロボットアーム1を操作器2によって操作する。そして、車体の側面からハンドを車内に挿入し、座席71を座席固定部81の上方に位置させる。そして、押しボタン21bを押す。すると、ロック機構93のロック部材91が後退して、第2本体43が第1本体42から解放される。これにより、第2本体43が第1本体42に、連結部材313を介して、上方に弾性的移動可能に吊り下げられる。
この状態で、操作者は、操作器2の把持部21を操作して、座席71をゆっくり下降させる。やがて、座席71の座部73が座席固定部81に接触すると、第2本体43が第1本体42に接近し、やがて、第1接触検知器200Aの接触子203の下端が第2本体43の第2基板213に接触し、次いで、圧縮バネ210の上端がタッチセンサ207の下端に接触する。すると、第1接触検知器(正確にはタッチセンサ207)が接触検知信号を制御器3の報知制御部3cに送信する。すると、報知制御部3cが第1報知信号を生成してこれを報知器6に送信し、報知器6が第1の警報を発する。これにより、操作者は、座席71の座部73が座席固定部81に接触したことを認識し、第1接触検知器200Aを少し押し込むようにハンド41を下降させ、座部73の嵌合部材76のピン孔が座席固定部81の嵌合ピン81bと嵌合するよう探る。このとき、座部73の嵌合部材76のピン孔が座席固定部81の嵌合ピン81bに嵌合しない場合は、第2本体43が第1本体42にさらに接近し、やがて、第2本体43の第2基板213が第2接触検知器200Bの接触子9に接触し(図12(b)参照)、最終的に第2接触検知器200Bが接触検知信号を制御器3の報知制御部3cに送信する。すると、報知制御部3cが第2報知信号を生成してこれを報知器6に送信し、報知器6が第2の警報を発する。これにより、操作者は、押込距離が許容限度に達したことを認識し、ハンド41の下降を止め、その後、再度、座席の座席固定部81への取り付けを試行する。一方、座部73の嵌合部材76のピン孔が座席固定部81の嵌合ピン81bに嵌合した場合は第2の警報が発せられないので、操作者は第2の警報を知覚しない限り、ハンド41下降させる。これにより、座部73が座席固定部81に着座する。そして、操作者は、操作器2の把持部21の押しボタン21aを押す。すると、ハンド41の支持部材駆動器52及び当接部材駆動器61がオフする。これにより、背凭れ部保持部45では、一対の支持部材53A、53Bの間隔が狭められて、一対の支持部材54A、54Bが背凭れ部72の第1フレーム74の下端部を解放する。また、座部保持部46では、支持部材62の基端部がX方向と反対方向に後退し、当接部材63が座部73の第2フレーム75の前端を解放する。これにより、座席71がハンド41から解放される。これにより、座席71が座席固定部81に取り付けられる。
以上に説明したように、本実施形態2によれば、第2本体42を介して、座席71が自重と第2本体43の相対的な上方への弾性的移動による連結部材313の反発力と第1接触検知器200Aの圧縮バネ210の反発力とによって押圧される。これにより、ハンド41に保持した座席71を座席固定部81に軽く押し当てた状態を維持しながらその固定位置を探ることができる。その際、座席固定部81の形状に追随して、座席71の位置が上下方向に変動すると、第1接触検知器200Aと第2本体43との上下方向における距離が変動するが、第1接触検知器200Aがある距離だけ押し込まれているので、接触検知状態が維持される。これにより、固定位置の探り動作を確実に行うことができるので、好適に座席71を車体の座席固定部81に固定させることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態2では、操作器2として、パラレルリンク状のロボットを用いたが、他のタイプのロボットでもよい。例えば、多関節型のロボットでもよい。また、操作器2は、ロボットアーム1を操作可能であればロボットでなくてもよい。例えば、ジョイスティックでもよい。
上記実施形態2では、ハンド41が2つの本体42、43を有するが、ハンド41が単一の本体を有してもよい。
上記実施形態2では、ハンド41が、背凭れ部保持部45と座部保持部46とで座席71を保持するが、ハンド41が、背凭れ部保持部45だけで座席71を保持するようにしてもよい。
上記実施形態2では、接触子の長さが互いに異なる2種類の接触検知器200A、200Bを用いたが、1種類のみの複数の接触検知器200Aを用いてこれらを2グループに分け、2つのグループの間で、接触検知器の200AのZ方向における設置位置を異ならせてもよい。また、1種類のみ接触検知器をZ方向における設置位置が同じにして用いてよい。
上記実施形態2では、物品が車両の座席である形態を説明したが、物品は座席以外のものであってもよい。この場合、保持すべき物品の形状に合わせた物品保持部が採用される。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の接触検知器並びにそれを用いたハンド、ロボット、及びロボットシステムは、接触を検知した後の押込可能距離を大きくすることが可能な接触検知器並びにそれを用いたハンド、ロボット、及びロボットシステムとして有用である。
1 ロボットアーム
2 操作器
3 制御器
3a アーム制御部
3b 表示制御部
3c 報知制御部
4 カメラ
5 モニタ
6 報知器
10 ロボット
13 腕部
15 手首部
15 基台
21 把持部
21a 押しボタン
21b 押しボタン
22 アーム部
23 支持部
24 モータ
30 支持台
41 ハンド(エンドエフェクタ)
42 第1本体
43 第2本体
44 連結部
45 背凭れ部保持部
46 座部保持部
52 支持部材駆動器
53A、53B 支持部材
54A、54B 支持部
55 ロッド部材駆動器
58A、58B 傾斜面
61 当接部材駆動器
62 支持部材
63 当接部材
71 座席
72 背凭れ部
73 座部
74 第1フレーム
75 第2フレーム
76 嵌合部材
81 座席固定部
91 ロック部材
92 嵌合孔
93 ロック機構
100 ロボットシステム
200A 第1接触検知器
200B 第2接触検知器
201 第1基板(基板)
202 支持部材
202a 第1フランジ部(係止部)
203、209 接触子
203a、209a 第2フランジ部(係合部)
204 コイルバネ
205 座部材
206 当接部材
207 タッチセンサ
208 信号線
210 圧縮バネ
213 第2基板
312 連結ロッド
312a 鍔付きナット
313 連結部材
314 コイルバネ
401 回転軸
402 所定の第1平面
403 所定の第2平面

Claims (8)

  1. 係止部を有する本体と、係合部を有する棒状の接触子と、圧縮バネと、タッチセンサと、を備え、
    前記接触子の前記係合部が前記本体の係止部に係止されることによって前記接触子が上方に移動可能に前記本体によって吊り下げられ、
    前記圧縮バネが前記接触子の上端に設けられ、
    前記タッチセンサが前記圧縮バネの上方に位置するように前記本体に設けられ、且つ
    前記圧縮バネの上端と前記タッチセンサの下端との間に間隙が存在する、接触検知器。
  2. 前記本体は、基板と、上端が前記基板に固定され、下端が開放された筒状の支持部材とを備え、
    前記支持部材が、前記係止部として、下端部から内方に突出する第1フランジ部を有し、
    前記接触子が、前記係合部として、上端部から外方に突出し、前記支持部材の前記第1フランジ部によって係止された第2フランジ部を有し、
    前記圧縮バネが、コイルバネであり、
    前記タッチセンサが、前記コイルバネの上方に位置するように前記基板に設けられている、請求項1に記載の接触検知器。
  3. 物品を搬送するためのロボットアームの腕部の先端に手首部を介して設けられるハンドであって、
    Y軸が前記手首部のねじり関節の回転軸に平行な左手直交座標系において、X−Y平面に平行な第1平面上に延在し、一方の端部が前記手首部に取り付けられた第1本体と、
    前記第1本体に対しZ方向と反対方向においてX−Y平面に平行な第2平面上に延在し、前記物品を保持する物品保持部が設けられた第2本体と、
    Z軸に沿って延在し、Z方向の端部が前記第1本体に固定され、Z方向と反対方向の端部によって前記第2本体を、Z方向に弾性的に移動可能に吊り下げる連結部材と、
    請求項1又は2に記載された接触検知器と、を備え、
    前記接触検知器は、Z軸に沿って延在し、前記本体のZ方向の端部が前記第1本体に固定され、前記接触子のZ方向と反対方向の端と、前記第2本体の当該端と対向する部分とが接触し、又は前記接触子のZ方向と反対方向の端と、前記第2本体の当該端と対向する部分との間に間隙が存在する、ハンド。
  4. 複数の前記接触検知器を備え、複数の前記接触検知器は、前記接触子における前記係合部の前記本体部の係止部によって係止される面から下端までの長さである吊り下げ長さが第1長さである第1接触検知器と、前記吊り下げ長さが前記第1長さより短い第2長さである第2接触検知器とを含む、請求項3に記載のハンド。
  5. 選択的に、前記第2本体のZ方向への弾性的な移動を阻止することによって、前記第2本体を前記第1本体にロックし、且つ、前記第2本体のZ方向への弾性的な移動を許容することによって、前記ロックを解除するよう構成されたロック機構をさらに備える、請求項3又は4に記載のハンド。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載のハンドが腕部の先端に手首部を介して設けられたロボットアームと、前記ロボットアームの動作を制御する制御器とを備える、ロボット。
  7. 前記物品が車両の座席である、請求項6に記載のロボット。
  8. 請求項6又は7に記載のロボットと、前記ロボットアームを、前記制御器を介して操作する操作器とを備える、ロボットシステム。
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JP2020102531A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 株式会社ダイヘン 多段式ハンドおよびこれを備える搬送ロボット
WO2023200011A1 (ja) * 2022-04-15 2023-10-19 川崎重工業株式会社 遠隔制御システム、ロボットの遠隔制御方法及び遠隔制御プログラム

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