JP2018191734A - マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】体圧分散性能を備えるために柔軟性をより高めようとした場合、柔軟性をより高めるために必要な箇所を選択すると共に選択した箇所に溝を多く設けなければならず、加工箇所の選択に加え加工工数も増加し、加工工程が複雑になっていた。【解決手段】長さ方向及び幅方向において均一の厚さの樹脂発泡体よりなる基体11の表面に、基体11の表面に開口し、基体11の幅方向に延びる複数の幅方向溝12を有しているマットレス10であって、幅方向溝12は、溝開口部aにおける基体11の長さ方向溝幅sよりも、溝内奥部における基体11の長さ方向溝幅tの方が広く、基体11の表面と平行である溝底面部bを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、マットレスに関するものである。
ベッドの芯材等に使用されるマットレスとして、例えば、長さ方向及び幅方向において均一厚さの樹脂発泡体よりなる基体の表面に、幅方向に延びる複数の溝を長さ方向に沿って配列し、当該複数の溝の深さ及び配列ピッチを、長さ方向の部位に応じて変更して設定したマットレス(特許文献1参照)が提案されている。このマットレスにより、ベッドに身体を横たえた人を、身体各部の体圧を適切に分散させた状態で支持することができる。
特開2007−61295号公報
しかしながら、従来のマットレスにおいては、例えば、マットレスにかかる荷重が大きい部分は強度を確保するため溝を少なく設け、荷重が小さい部分は柔軟性を高めるため溝を多く設ける等の構成となっており、マットレスの強度を溝の数や深さで調整していた。このため、体圧分散性能を備えるために柔軟性をより高めようとした場合、柔軟性をより高めるために必要な箇所を選択すると共に選択した箇所に溝を多く又は深く設けなければならず、加工箇所の選択に加え加工工数も増加し、加工工程が複雑になっていた。
そこで、この発明の目的は、体圧分散性能を備えるための溝を設ける際に、加工工程が複雑になることがないマットレスを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係るマットレスは、長さ方向及び幅方向において均一の厚さの樹脂発泡体よりなる基体の表面に、該基体の表面に開口し、該基体の幅方向に延びる複数の溝を有しているマットレスであって、前記溝は、溝開口部における前記基体の長さ方向溝幅よりも、溝内奥部における前記基体の長さ方向溝幅の方が広く、前記基体の表面と平行である溝底面部を有していることを特徴とする。この発明に係るマットレスによれば、体圧分散性能を備えるための溝を設ける際に、溝を、基体の長さ方向に沿って等間隔に配置すれば、加工工程が複雑になることがない。
この発明のマットレスでは、前記溝は、前記基体の長さ方向に沿って等間隔に配置されている、ことが好ましい。この構成によれば、加工工程が複雑になることがない。
この発明のマットレスでは、前記溝は、前記溝内奥部の前記基体の長さ方向少なくとも一端側が曲面により形成されている、ことが好ましい。この構成によれば、体圧分散性能をより高めることができる。
この発明のマットレスでは、前記溝は、前記基体の厚さ方向中央位置より前記基体の表面側に設けられている、ことが好ましい。この構成によれば、基体に寝た人の体圧分散を、より適切、且つ、より効果的に行うことができる。
この発明のマットレスでは、前記基体の表面側に、少なくとも一層の表層体を更に有している、ことが好ましい。この構成によれば、基体の溝開口部の異物感を感じることなく、溝の効果を得ることができる。
この発明のマットレスでは、前記溝は、マットレスの厚さ方向中央位置より前記マットレスの表面側に設けられている、ことが好ましい。この構成によれば、マットレスに寝た人の体圧分散を、より適切、且つ、より効果的に行うことができる。
この発明によれば、体圧分散性能を備えるための溝を設ける際に、加工工程が複雑になることがないマットレスを提供することができる。
この発明の一実施の形態に係るマットレスを示し、(a)は平面説明図、(b)は(a)の長さ方向から見た端面図、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 図1(c)の一部を拡大して示し、(a)はB部の断面図、(b)はC部の断面図である。
以下、この発明を実施するための一形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のマットレス10は、長さ(長辺)方向及び幅(短辺)方向において均一の厚さの樹脂発泡体よりなる基体11の表面に、この基体11の表面に開口し、この基体11の幅方向に延びる複数の幅方向溝(溝)12を有し(図1参照)、幅方向溝12は、溝開口部aにおける基体11の長さ方向溝幅sよりも、溝内奥部における基体11の長さ方向溝幅tの方が広く、基体11の表面と平行である溝底面部bを有している(図2参照)。
本実施形態のマットレス10は、例えば、ベッドの芯材等に使用される、床ずれ防止用の体圧分散マットレスであり、通気性を確保すると共に清拭消毒に対応する機能を備えている。本実施形態のマットレス10を芯材として使用したベッドは、例えば、病院や訪問介護においての使用を主な用途としており、ベッド使用者は、ベッドの表面となる、基体11の表面上に、ベッドの短辺側に頭部或いは足部を位置させ長辺に沿って身体を横たえた横臥状態で、寝る。
本実施形態において、基体11は、例えば、人が寝ることができる大きさの長方形となる平面形状で、全面にわたって均一の厚さを有して形成されており、基体11を形成する樹脂発泡体としては、例えば、セルの除膜処理がされたポリウレタンフォーム等が用いられている。
本実施形態において、基体11の厚さは、50〜120mmとすることが好ましい。
なお、本実施形態の基体11は、人が寝ることができる大きさであれば、平面形状が、長方形に限らず、例えば正方形等であっても良く、また、ベッドに限らず、例えば座布団やクッション等の芯材として使用してもよい。
本実施形態においては、複数の幅方向溝12と共に、基体11の表面に、この基体11の表面に開口し、この基体11の長さ方向に延びる複数の長さ方向溝13を有しており(図1参照)、長さ方向溝13は、幅方向溝12と同様に、溝開口部aにおける基体11の長さ方向溝幅sよりも、溝内奥部における基体11の長さ方向溝幅tの方が広く、基体11の表面と平行である溝底面部bを有している(図2参照)。
本実施形態において、幅方向溝12は、基体11の幅方向に延びて、基体11の長さ方向に沿って隣接溝間が等間隔に複数配置され、両端が、基体11の各長辺からそれぞれ離間しており(図1(a)参照)、長さ方向溝13は、基体11の長さ方向に延びて、基体11の幅方向に沿って隣接溝間が等間隔に複数配置され、両端が、基体11の各短辺に達している(図1(a)参照)。即ち、本実施形態において、幅方向溝12と長さ方向溝13は、直交状態に配置されていると共に、基体11の表面の長辺側は、長辺から一定幅分の幅方向溝12が配置されない部分、が形成されている(図1(a)参照)。
図2に示すように、本実施形態において、幅方向溝12の溝内奥部の溝幅tは、溝内奥部における、基体11の長さ方向長さが最大となる部分であり、この条件の下、溝幅t(溝内奥部の基体11の長さ方向長さ)が互いに異なる第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12b、第3幅方向溝12cの3種類が設けられている(図2(a)、(b)参照)。
本実施形態において、幅方向溝12の溝開口部aの溝幅sは、4〜10mmとすることが好ましい。特に、溝幅sが5mm以上であれば、基体11を形成する基材の物性による加工性の低下を抑えることができ、溝幅sが8mm以下であれば、表面積減少を抑え、体圧分散性を損ない難くすることができる。
本実施形態において、幅方向溝12の溝内奥部の溝幅tは、溝幅sの2倍(s×2)〜8倍(s×8)とすることが好ましい。特に、溝幅tが(s×5)以上であれば、幅方向溝12を有する層の体圧分散機能をより向上させることができ、溝幅tが(s×8)以下であれば、体圧分散調整層の見かけの密度低下を抑え、基材のクッション性を損ない難くすることができる。
本実施形態において、幅方向溝12(第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12b、第3幅方向溝12c)は、溝内奥部の基体11の長さ方向少なくとも一端側が曲面(本実施形態では、略半円形状)cにより形成されている(図2(a)、(b)参照)。溝内奥部の少なくとも一端側が曲面cにより形成されていることから、曲面cで均一に折れ曲がって徐々に撓むことができるので、曲面cではなく平面が交差して角部を有する場合に生じる、角部から倒れ込もうとする力が加わり易くなって折れてしまい易くなることを、回避することができる。また、幅方向溝12は、溝内奥部の少なくとも一端側が曲面cにより形成されていることで、体圧分散性能をより高めることができる。後述するように、長さ方向溝13も同様である。
本実施形態の第1幅方向溝12aは、溝底面部bの両端(基体11の長さ方向両側)が、溝底面部bに連続する曲面cを介して、溝底面部bと略平行である溝上面部dにつながり、溝上面部dから連通部eを経て、溝開口部aに連通している(図2(a)参照)。
本実施形態の第2幅方向溝12bは、第1幅方向溝12aの溝内奥部の溝幅tの略半分の長さの溝内奥部の溝幅tを有し、第1幅方向溝12aと略同一の溝深さを有し、溝底面部bの一端側(基体11の長さ方向一方側)が、曲面cを設けずに、溝底面部bから直接、連通部eを経て溝開口部aに連通している他は、第1幅方向溝12aと同様に形成されている(図2(a)参照)。
本実施形態の第3幅方向溝12cは、第1幅方向溝12a及び第2幅方向溝12bの溝内奥部の溝幅tより狭い溝内奥部の溝幅tを有し、第1幅方向溝12a及び第2幅方向溝12bよりも浅い溝深さを有し、溝底面部bの両端(基体11の長さ方向両側)が、溝底面部bに連続する曲面(本実施形態では、略半円形状)cを介して、曲面cから直接、溝開口部aに連通している(図2(b)参照)。
なお、基体11の表面に開口する溝開口部aは、基体11の表面に対し直交することなくなだらかに連続する、曲面により形成されており(図2参照)、ここで、溝開口部aの溝幅sとは、基体11の表面側の曲面部分を除く、溝幅が最も狭い部分である。
上記構成により、本実施形態において、第1幅方向溝12aは、溝内奥部の溝幅tが最も広い長孔状断面形状に、第2幅方向溝12bは、溝内奥部の溝幅tが第1幅方向溝12aの略半分となる、第1幅方向溝12aを長軸方向で略半分にした半長孔状断面形状に、第3幅方向溝12cは、溝内奥部の溝幅tが最も狭い略円状断面形状に、それぞれ形成されている(図2参照)。
本実施形態において、これら3種類の、第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12b、第3幅方向溝12cを設けたことにより、基体11の表面の溝形成部分における押圧力に対する硬さは、第2幅方向溝12bの設置箇所を基準として、第1幅方向溝12aの設置箇所が最も柔らかく、第3幅方向溝12cの設置箇所が最も硬くなる。
このため、本実施形態の基体11においては、基体11の長さ方向に、横方向溝12を略等間隔で設置しても、第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12b、第3幅方向溝12cの設置箇所で、それぞれ荷重の受け止める力を異ならせることができるので、例えば、人が基体11に横臥状態で寝た場合の、頭部、肩部、腰(尻)部、足部等、各部位が位置する部分に合わせて、第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12b、第3幅方向溝12cを選択配置すれば、基体11全体で寝た人の体圧分散を行うことができる。
寝た人の体圧分散を行うに際し、基体11全体で最も硬くしたい部分は、一般的に腰(尻)部が位置する部分なので、本実施形態において、基体11の少なくとも腰(尻)部が位置する部分が最も硬くなるようにすることが望ましい。
本実施形態では、基体11全体における横方向溝12の配置パターンとして、寝た人の両端の頭側と足側を幅広溝(第1幅方向溝12a)とし、中央部の腰(尻)部を幅狭溝(第3幅方向溝12c)としている。
また、第2幅方向溝12bを、基体11の長さ方向両端近傍に配置することで、基体11の長さ方向両端近傍を、基体11の長さ方向の中で荷重の受け止める力が最も大きい、最も硬い部分としている。
また、本実施形態において、同一の溝内奥部幅及び同一の溝深さを有する複数の横方向溝12を、基体11の長さ方向に沿って略等間隔に連続して配置した幅広溝群と、幅広溝群の溝内奥部幅より狭い溝内奥部幅及び幅広溝群の溝深さより浅い同一の深さを有する複数の横方向溝12を、基体11の長さ方向に沿って略等間隔に連続して配置した幅狭溝群を、交互に、例えば全て同一間隔で配置した部分を有する構成としても良い。
本実施形態において、長さ方向溝13(図1(a)、(b)参照)は、幅方向溝12と同様に、溝開口部aの溝幅(基体11の幅方向長さ)sよりも、基体11の表面と略平行である溝底面部bを含む溝内奥部の溝幅(基体11の幅方向長さ)tの方が広く(基体11の幅方向長さが長く)、形成されており、何れも溝底面部bと曲面cを有する、第1幅方向溝12aと略同一の第1長さ方向溝13a、第2幅方向溝12bと略同一の第2長さ方向溝13bの、2種類が設けられている。基体11の表面の溝形成部分における押圧力に対する硬さは、第2長さ方向溝13bに比べ、第1長さ方向溝13aの方が柔らかい。本実施形態の長さ方向溝13は、基体11の幅方向に略等間隔に設置されている。
このため、本実施形態の基体11においては、基体11の幅方向に、長さ方向溝13を略等間隔で設置しても、第1長さ方向溝13a、第2長さ方向溝13bの設置箇所で、それぞれ荷重の受け止める力を異ならせることができ、例えば、基体11において、第1長さ方向溝13a、第2長さ方向溝13bを選択配置することで、基体11全体で異なった硬さに設定することができるので、例えば、基体11の幅方向両端近傍を、基体11の幅方向の中で荷重の受け止める力が最も大きい、最も硬い場所とすることができる。
このように、本実施形態の基体11において、長さ方向の両端及び幅方向の両端近傍部分、即ち、基体11の周辺(長方形の各辺近傍)部分を、基体11の周辺以外の他の部分より硬くし荷重の受け止める力を高めて、潰れ難くしている。これは、基体11の周辺部分は、人が腰掛けて座ることが多く、体圧調整もあまり必要としない部分なので、人が腰掛けて座った場合にも潰れることが無い硬さを確保するためである。なお、基体11の周辺部分を、周辺部分以外の部分とは異なる硬さを確保するために、基体11を形成する部材(本実施形態では、樹脂発泡体)とは異なる別の部材により形成しても良い。
また、本実施形態の基体11において、幅方向溝12に加え長さ方向溝13を交差(本実施形態では直交)状に設けていることで、人が横臥状態で寝る部分である基体11の表面が、長方形(本実施形態では略正方形)の複数の区画に分割されることになり、各区画の四辺それぞれに切り込みが入るため、荷重が加わった際に各区画が面で潰れる機能を備えることができる(図1(a)参照)。これにより、本実施形態の基体11においては、寝ている人の左右方向(基体11の幅方向、図1で図面に向かって上下方向)にも、基体11に加わった荷重を分散することができる。
なお、本実施形態において、第2長さ方向溝13bが配置されている幅方向両端近傍を除いて、基体11の幅方向に第1長さ方向溝13aを配置しているので、基体11の幅方向における柔軟性を確保して、例えば、寝ている人が寝返りをし易くすることができる。
本実施形態の幅方向溝12(第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12b、第3幅方向溝12c)及び長さ方向溝13(第1長さ方向溝13a、第2長さ方向溝13b)は、基体11の厚さ方向中央位置より表面側に設けられており(図2(a)、(b)参照)、溝底面部bが基体11の厚さ方向中央位置より表面側に位置している。本実施形態の幅方向溝12及び長さ方向溝13を、それらの溝底面部bの位置が基体11の厚さの略半分より上側に、即ち、基体11の表面側に横臥状態で寝た人により近い側に配置することで、基体11に寝た人の体圧分散を、より適切、且つ、より効果的に行うことができる。
本実施形態におけるマットレス10は、基体11に加え、基体11の表面側に、少なくとも一層の表層体14を更に有している(図1、2参照)。本実施形態の表層体14は、基体11の表面形状と略同じ形状、例えば、長方形の平面形状で、全面にわたって均一の厚さを有する樹脂発泡体により形成されており、樹脂発泡体としては、例えば、セルの除膜処理がされたポリウレタンフォーム等が用いられている。
なお、本実施形態の表層体14は、樹脂発泡体により形成することが望ましいが、基体11と同じ材料或いは基体11とは異なった材料の何れで形成しても良い。この表層体14の厚さは、基体11の厚さの5〜30%とすることが好ましい。
本実施形態において、基体11の表面側に、少なくとも一層の表層体14を有することで、幅方向溝12及び長さ方向溝13が設けられている基体11の上に、更に、一層以上の表層体14、例えば、マットレス状部材を設けることになり、基体11の表面側に、幅方向溝12及び長さ方向溝13が開口していても、この溝開口部a(図1,2参照)が、ベッドに寝た人に直接触れることが無いので、溝開口部aの異物感を感じることなく、幅方向溝12及び長さ方向溝13の効果を得ることができる。
基体11の表面側に少なくとも一層の表層体14を有する場合においても、本実施形態の幅方向溝12及び長さ方向溝13は、基体11に表層体14を加えた、基体11と表層体14の厚さ方向中央位置、即ち、基体11と表層体14からなるマットレス10の厚さ方向中央位置より表面側に設けることが望ましい。これにより、基体11に、少なくとも一層の表層体14を積層していても、基体11に寝た人の体圧分散を、より適切、且つ、より効果的に行うことができる。
但し、本実施形態のマットレス10は、表層体14を備えていなくても良い。
本実施形態の基体11を製造する場合、例えば、ワイヤー状の三次元カッターを備えた、三次元の加工を行う専用のカッター装置を用いて、当該カッターにより発泡樹脂等の材料の切り抜き加工を行い、幅方向溝12及び長さ方向溝13を形成するが、幅方向溝12は基体11の長さ方向に沿って、長さ方向溝13は基体11の幅方向に沿って、それぞれ等間隔に配置されているので、加工工程が複雑にならない。
これは、材料の切り抜き加工において、加工箇所が多くなればなる程、切り抜き回数(部材にカッターを入れる回数)が多くなり、加工工数が増加するが、基体11の任意の位置における硬さの調整を、溝数ではなく溝幅の大小で調整することができるので、幅方向溝12を、必要な箇所を選択することなく何れも等間隔に配置して、基体11に設ける溝の数、即ち、加工箇所を必要最小限にすることができるからである。この結果、材料の切り抜き加工に際し、加工箇所の選択を必要とせず、加工工数も増加しないので、加工工程が複雑にならない。なお、溝の形成後、溝の開口部分を開いて切り抜いた切代を溝から抜き取るが、抜き取り箇所である溝が等間隔で配置されていれば、抜き取り箇所を容易に見つけることができる。
また、本実施形態の幅方向溝12が、直線部分である溝底面部bを必ず備え、第1幅方向溝12a、第2幅方向溝12bには、直線部分である溝上面部dも備えていることから、材料の切り抜き加工において直線部分は三次元カッターの切断速度を速めた場合でも抵抗になり難いため、加工性能の向上に寄与することができる。なお、本実施形態では、角ばった部分が無いので、切り抜き加工中に三次元カッターを止めなくて済み、カット速度、ひいては加工性能を更に向上させることができる。
このように、本実施形態のマットレス10は、基体11の表面に開口し、基体11の幅方向に延びる複数の溝である幅方向溝12を有しており、それらの溝開口部aの溝幅sよりも、基体11の表面と平行である溝底面部bを含む溝内奥部の溝幅tの方が広く、且つ、基体11の長さ方向に沿って等間隔に配置されているので、マットレス10に体圧分散性能を備えるための溝を、必要以上に増やすことなく必要最低限とすることができ、この溝を設ける際にも、基体11の加工箇所が多くならず、加工工数も増加しないので、加工工程が複雑になることがない。
なお、上述した本実施形態における幅方向溝12における作用効果は、本実施形態における長さ方向溝13においても同様である。
10:マットレス、 11:基体、 12:幅方向溝、 12a:第1幅方向溝、 12b:第2幅方向溝、 12c:第3幅方向溝、 13:長さ方向溝、 13a:第1長さ方向溝、 13b:第2長さ方向溝、 14:表層体、 a:溝開口部、 b:溝底面部、 c:曲面、 d:溝上面部、 e:連通部、 s,t:溝幅

Claims (6)

  1. 長さ方向及び幅方向において均一の厚さの樹脂発泡体よりなる基体の表面に、該基体の表面に開口し、該基体の幅方向に延びる複数の溝を有しているマットレスであって、
    前記溝は、溝開口部における前記基体の長さ方向溝幅よりも、溝内奥部における前記基体の長さ方向溝幅の方が広く、前記基体の表面と平行である溝底面部を有していることを特徴とする、マットレス。
  2. 前記溝は、前記基体の長さ方向に沿って等間隔に配置されている、請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記溝は、前記溝内奥部の前記基体の長さ方向少なくとも一端側が曲面により形成されている、請求項1または2に記載のマットレス。
  4. 前記溝は、前記基体の厚さ方向中央位置より前記基体の表面側に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のマットレス。
  5. 前記基体の表面側に、少なくとも一層の表層体を更に有している、請求項1から4のいずれか一項に記載のマットレス。
  6. 前記溝は、マットレスの厚さ方向中央位置より前記マットレスの表面側に設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載のマットレス。
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