JP2018189850A - 光学装置、投影光学系、露光装置、および物品製造方法 - Google Patents

光学装置、投影光学系、露光装置、および物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成でミラーの反射面を精度よく変形させるために有利な技術を提供すること。【解決手段】光学装置は、ミラーと、前記ミラーの反射面と反対側の裏面に対して離間して配置され、前記ミラーを支持するベース部材と、前記ベース部材に設けられ、前記ベース部材と前記ミラーとの間の距離を計測する複数のセンサと、前記ベース部材と前記ミラーとの間に設けられ、前記ミラーに力を加える複数のアクチュエータと、前記複数のセンサによる計測結果に基づいて、前記複数のアクチュエータを制御する制御部と、前記制御部による前記複数のアクチュエータそれぞれの指令値の履歴を記憶する記憶部とを有し、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記履歴に基づいて、熱による前記ベース部材の変形量を推定し、該変形量の影響を低減するように前記複数のアクチュエータのうちの少なくともいずれかの前記指令値を補正する。【選択図】 図1

Description

本発明は、ミラーの反射面を変形させる光学装置、それを用いた投影光学系、露光装置、および物品製造方法に関する。
半導体デバイス等の製造に用いられる露光装置においては、解像度を向上させるため投影光学系の光学収差を補正する必要がある。特許文献1には、マスクと基板の特性を計測し、計測した特性に基づき、複数のアクチュエータを用いてミラーの反射面を変形させる技術が開示されている。
ミラーの反射面を変形させる光学装置においては発熱の問題が存在する。各アクチュエータを駆動させる際に流す電流により、アクチュエータが発熱する。アクチュエータが発熱すると、ミラーとアクチュエータを固定しているベースに温度分布が生じ、その結果、ベースが熱変形しうる。ベースが熱変形すると、アクチュエータの駆動量に誤差が生じてミラーを目標形状に変形させることができず、所望の光学性能を得ることが困難となりうる。
このような熱の問題に対し、特許文献2には、熱負荷による要素の変形を補償するための熱補償変形ユニットを備えたリソグラフィック装置が示されている。この熱補償変形ユニットは、要素上の位置で温度を温度センサで検出し、検出された温度に基づいて、熱負荷による要素の変形を予測する。
特許第4330577号公報 特開2005−101593号公報
しかし、変形の影響を正確に予測するには、ミラー上の多数の点における温度を検出しなければならない。したがって、多数の温度センサが必要になるため、構造が複雑化しコストも増大する。
本発明は、簡易な構成でミラーの反射面を精度よく変形させるために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、ミラーと、前記ミラーの反射面とは反対側の裏面に対して離間して配置され、前記ミラーを支持するベース部材と、前記ベース部材に設けられ、前記ベース部材と前記ミラーとの間の距離を計測する複数のセンサと、前記ベース部材と前記ミラーとの間に設けられ、前記ミラーに力を加える複数のアクチュエータと、前記複数のセンサによる計測結果に基づいて、前記複数のアクチュエータを制御する制御部と、前記制御部による前記複数のアクチュエータそれぞれの指令値の履歴を記憶する記憶部とを有し、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記履歴に基づいて、熱による前記ベース部材の変形量を推定し、該変形量の影響を低減するように前記複数のアクチュエータのうちの少なくともいずれかの前記指令値を補正することを特徴とする光学装置が提供される。
本発明によれば、簡易な構成でミラーの反射面を精度よく変形させるために有利な技術を提供することができる。
実施形態における光学装置の構成例を示す図。 実施形態における露光装置の構成例を示す図。 アクチュエータ周辺の要部拡大図。 ベースの熱変形によるセンサの位置ずれの問題を説明する図。 実施形態におけるミラーの形状補正処理のフローチャート。 実施形態におけるミラーの形状補正処理のフローチャートのフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明の実施の具体例を示すにすぎないものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、以下の実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の課題解決のために必須のものであるとは限らない。
<第1実施形態>
図1に本実施形態における光学装置3の構成例を示す。本実施形態において使用されるミラー31は、薄いメニスカス形状をなし、凹面側に反射膜がコーティングされた反射面311を有する。ミラー31の材質は、例えば低熱膨張セラミック、低熱膨張ガラス等でありうる。ミラーの裏面から力を与えることにより反射面(表面)を容易に変形させることが可能であるよう、ミラー31は非常に薄く加工されている。ただし薄すぎると、変形時の応力等による破損の可能性が大きくなる。直径1000mmのミラーであれば、厚さは例えば5mm〜20mm程度である。
光学装置3は、ミラー31の反射面311とは反対側の裏面312に対して離間して配置されたベース部材34を有する。ベース部材34はミラー31を支持する部材であり、例えばベース部材34は、ミラー31の中心を含むミラー31の一部を、中心軸35によって支持している。中心軸35はベース部材34の一部として形成されてもよいし、ベース部材34とは別の部材として設けられていてもよい。ベース部材34の材質は、例えば、低熱膨張材であるインバー材、セラミック、あるいはガラス等でありうる。ベース部材34とミラー31との間には、複数のアクチュエータ32が設けられている。アクチュエータ32は、反射面311の形状を変化させるべく、ミラー31の裏面312に力を加える。本実施形態では、アクチュエータ32としてボイスコイルモータ(VCM)を用いる。
図3に、図1の破線36で囲まれたアクチュエータ32周辺の要部拡大図を示す。VCMの可動子322はミラー31に固定され、アクチュエータ32であるVCMは、固定子321と可動子322とを含む。固定子321はベース部材34に固定され、可動子322はミラー31の裏面312に固定されている。固定子321に電流を流すと、可動子322と固定子321との間に電磁力が生じ、ミラー31の裏面312に力を加えることができる。なお、アクチュエータ32としてはVCMのほか、電磁石、静電力等を利用した機構を採用してもよい。
図1に示されるように、アクチュエータ32は、ミラー31の全面に亘って複数設置されており、これによりミラー31を任意の形状に変形させることができる。ベース部材34にはさらに、ベース部材34とミラー31との間の距離を計測(検知)する複数のセンサ33が設けられている。センサ33としては、ミラー31の変位を計測するもので、例えば静電容量センサや光学式センサ等を採用しうる。複数のセンサ33はそれぞれ、例えば、各アクチュエータ32の作用点近傍のミラー裏面312の変位を計測するように配置される。
複数のアクチュエータ32および複数のセンサ33はそれぞれ、制御部38に接続されている。制御部38は、複数のセンサ33による計測結果(計測値)を受け取り、その計測値に基づいて複数のアクチュエータ32それぞれの指令値を制御する。指令値は、例えば電流値でありうる。制御部38は、例えばCPU38aやメモリ38bを有するコンピュータによって構成されうる。
以下、ミラー31の形状を制御する方法について説明する。アクチュエータ32に電流が流れていない状態、すなわちミラー31にアクチュエータに32よる外力が加わっていない状態を初期状態と呼ぶ。また、初期状態におけるミラー形状を初期形状と呼ぶ。初期形状は事前の計測により既知であるものとする。まず、目標とするミラー31の面形状の情報が、制御部38に入力される。面形状の情報とは、例えば、面形状をZernike多項式で展開して得られた各項の係数である。面形状の情報は、Zernike多項式に限らず、他の関数や、ビットマップ等の形式のデータであってもよい。
制御部38は、初期形状と目標とする面形状との差に基づいて、各アクチュエータ32の目標駆動量を決定し、その目標駆動量を実現する指令値としての電流値を、各アクチュエータ32に与える。各アクチュエータ32は、与えられた電流値に応じた力をミラー31に加えてミラー31を変形させる。理想的には、変形後の面形状は、目標とする面形状と一致するはずである。しかし、電流量の誤差等の要因により、目標駆動量と実際の駆動量との間には誤差が存在する。そのため、目標とする面形状と実際の面形状の間には誤差が生じる。この誤差を低減するため、制御部38はセンサ33からの計測値を用いてフィードバック制御を行う。前述のように、各センサ33は、各アクチュエータ32の作用点近傍のミラー31の変位を計測し、計測した変位量を計測値として制御部38に送る。誤差がなければ、センサ33により計測された変位量は、対応するアクチュエータ32の目標駆動量と一致するはずであるが、前述の誤差のため、一般に両者には差がある。制御部38は、この差に基づいて各アクチュエータ32の電流値を調整する。例えば、センサ33により計測された変位量が対応するアクチュエータ32の目標駆動量より小さい場合、対応するアクチュエータ32の電流をより大きくして駆動量を増大させる。逆に、センサ33により計測された変位量が対応するアクチュエータ32の目標駆動量よりも大きい場合、対応するアクチュエータ32の電流をより小さくして駆動量を減少させる。このようなフィードバック制御を行うことで、面形状を目標形状に近づける。
次に、アクチュエータの発熱の問題について説明する。
アクチュエータ32に電流を流して駆動すると、流した電流量に応じてアクチュエータ32が発熱する。i番目のアクチュエータ32の発熱量Qiは次式で表される。
Qi=d・Ai/R (式1)
ここで、dはVCMの熱損失係数である。Rは、VCMの電気抵抗であり、使用されているVCMの種類が同一ならば、全てのアクチュエータ32で共通の値をとる。Aiはi番目のアクチュエータ32のVCMに流れる電流である。
各アクチュエータ32で発生した熱は、ベース部材34に伝わる。その結果、ベース部材34には初期状態とは異なる温度分布が生じる。ベース部材34に温度分布が生じると、それに応じベース部材34が熱変形する。したがって、ベース部材34の形状も初期状態とは異なるものとなる。
ベース部材34が変形した場合、センサ33の位置ずれが問題になることを、図4を用いて説明する。図4において、(a)は、初期状態を示している。ミラー31の下面の初期位置313、ベース部材34の上面の初期位置341の位置が破線で示されている。(b)は、目標駆動量Dが与えられ、アクチュエータ32により力を受けたミラー面の位置がDだけ変位した状態を示している。ミラー31は初期位置313からDだけ変位した位置314にある。
ここで、発熱の影響によりベース部材34が熱変形した場合を考える。図4において(c)は、ベース部材34がΔだけ熱変形した状態を示している。ベース部材34の上面は、初期位置341からΔだけ変位した位置342にある。ベース部材34の変形に伴い、センサ33の位置も面に垂直な方向にΔだけ変位する(面に平行な方向の変位は、垂直方向と比較して影響が小さいため、ここでは無視する。)。すると、センサ33自体がミラー31にΔだけ近づくため、センサ33によるミラー変位量の測定値がΔだけ騙されることになる。すなわち、(c)の状態では、センサ33が出力する変位量(計測値)はD−Δとなってしまう。この計測値に基づいて前述のフィードバック制御が行われると、最終的な面形状は、目標形状に各センサの原点位置の変化が重ねられた形になってしまう。図4において(d)は、フィードバック制御がなされた後の状態を示している。センサ33の計測値がDとなるようにミラー31は変位されるため、最終的なミラー31の位置315は、初期位置313からD+Δだけ変位した位置となる。これは本来の目標である駆動量Dと違ってしまう。結果として、目標とする面形状を実現することができない。
次に、制御部38による、ミラー31の形状補正処理を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
制御部38は、各アクチュエータ32に流した電流値の履歴情報を記憶部であるメモリ38bに格納している。S1で、制御部38は、メモリ38bに記憶されている履歴情報を読み出し、式1に基づいて各アクチュエータ32の発熱量を計算する。S2で、制御部38は、S1で計算された発熱量に基づいて、ベース部材34の温度分布を計算する。ここで、温度分布の計算は、シミュレータ等の解析プログラムを用いて行うことができる。シミュレータには、あらかじめ、光学装置全体の形状と、それを構成する各材料の物性値(熱伝導率、熱容量、線熱膨張係数、ヤング率、ポアソン比など)が解析モデルとして入力されている。さらに、この解析モデルに、S1で計算した発熱量の履歴情報が、位置座標(x,y,z)および時間の関数として入力される。この解析モデルをシミュレータに解析させることで、ベース部材34の温度分布が計算される。解析には、例えば有限要素法(FEM)が用いられる。
S3で、制御部38は、S2で計算された温度分布に基づいて、熱によるベース部材34の変形量(熱変形量)を計算(推定)する。ここで、熱変形量の計算は、ステップS2と同じシミュレータ等の解析プログラムを用いて行うことができる。前述の解析モデルには、ステップS2で計算された温度分布が含まれている。この解析モデルをシミュレータに解析させることで、ベース部材34の熱変形量が推定される。
S4で、制御部38は、S3で計算したベース部材34の熱変形量から、各センサ33の原点位置のずれ量を計算する。前述のとおり、ベース部材34の変形により、ベース部材34に固定されているセンサ自体が位置変化し、それに伴って各センサ33の原点位置がずれる。S3での計算結果から、各センサが固定されている位置座標(x,y,z)におけるベース部材34の熱変形量(Δx,Δy,Δz)を求めることで、各センサの位置変化量を求めることができる。
S5で、ミラーの目標形状が外部から入力される。目標形状は、例えば、ミラー面上の各点座標(X,Y,Z)における変位量(ΔX,ΔY,ΔZ)の形で与えられる。
S6で、制御部38は、S4で計算された各センサ33の原点位置のずれ量を考慮して、S5で入力された目標形状を実現するためのアクチュエータ32の駆動量を決定する。この決定は例えば次のようにして行われる。まず、制御部38は、初期状態において、目標形状を実現するために各アクチュエータをどれだけ駆動すればよいかを計算する。これは、例えば、S5で入力された目標形状を、各アクチュエータにより変位を受ける位置座標における変位量に変換することで求められる。次に、制御部38は、S4で計算された各センサの原点位置のずれ量を考慮し、各アクチュエータの実際の駆動量を決定する。例えば、アクチュエータ32の初期状態における駆動量をD、ベース部材34の熱変形によるセンサ33の原点位置のずれ量をΔとすると、センサの原点位置のずれを考慮した駆動量D’は、D’=D−Δと決定される。このようにして、ベース部材34の熱変形量の影響を低減するように複数のアクチュエータ32のうちの少なくともいずれかの指令値が補正される。
S7で、制御部38は、S6で決定された駆動量D’に基づいて各アクチュエータ32の電流値を制御する。すると、実際の駆動量は、Δ+D’=Dとなり、目標駆動量が実現される。図4の例でいえば、(c)の状態で、初期状態における駆動量Dから熱変形量Δを差し引いて得られる目標駆動量D’が実現される。これにより、ベース部材34の熱変形がミラー面形状に影響を及ぼすことがなくなる。
S8で、制御部38は、上記のような補正を行った後の、各アクチュエータに与えた電流値を、履歴に含めるようメモリ38bに追記する。記録された情報は、次回のS1の発熱量計算で使用されることになる。
以上の処理によれば、ベース部材34が変形してもミラー31を目標形状に近づけることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態の光学装置3が適用された露光装置の例を説明する。図2は、本実施形態における露光装置100の構成例を示す図である。
露光装置100は、照明光学系1と、マスク21を保持して移動可能なマスクステージ22と、投影光学系7と、基板61を保持して移動可能な基板ステージ62と、制御部50とを含みうる。制御部50は、例えばCPU51とメモリ52を含むコンピュータによって構成され、基板61を露光する処理を制御する。
照明光学系1は、光源から射出された光をスリットにより整形し、整形された光(スリット光)でマスク21を照明する。マスク21および基板61はそれぞれ、マスクステージ22および基板ステージ62によって保持され、投影光学系7を介して光学的にほぼ共役な位置(投影光学系7の物体面および像面の位置)に配置される。投影光学系7は、所定の投影倍率を有し、マスク21のパターン像を複数のミラーで反射させて基板61に投影する。そして、マスクステージ22および基板ステージ62を、投影光学系7の物体面と平行な方向に、投影光学系7の投影倍率に応じた速度比で相対的に移動させる。これにより、スリット光を基板上で走査して基板61の露光を行い、マスク21に形成されているパターンを基板61に転写する。
投影光学系7は、複数のミラーから構成される反射型光学系であり、複数のミラーのうちの1つに、第1実施形態で示した光学装置3が使用されている。なお、本実施形態においては、図1に示した光学装置3における制御部38の機能は図2の制御部50が担うものとする。投影光学系7において、照明光学系1から射出されてマスク21を透過した光は、台形ミラー4の第1面4aにより光路を折り曲げられ、凹面ミラーであるミラー31の反射面311に入射する。ミラー31の反射面311で反射した光は、凸面ミラー5の反射面で反射し、再びミラー31の反射面311に入射する。ミラー31の反射面311で反射した光は、台形ミラー4の第2面4bにより光路を折り曲げられ、基板61に入射する。このように構成された投影光学系7では、凸面ミラー5の反射面が光学的な瞳となる。
露光装置100は、基板61の表面の高さ方向の形状(面形状)を計測する面形状計測器71を含みうる。面形状計測器71は、基板61の表面に計測光を投光し基板61で反射された計測光を受光することにより基板61の高さ方向の位置を計測することができる。面形状計測器71の計測結果は制御部50に出力される。
また、基板61上に、前工程で形成されたパターン(以下「既存パターン」という。)が既に存在する場合、既存パターンの位置に合わせて、新たなパターンを露光することが求められる。そこで、露光装置100は、さらに、既存パターンの位置計測を行うパターン位置計測器81を含みうる。パターン位置計測器81は、基板61上の既存パターンとマスク21上のパターンとの位置関係を測定する。その測定結果に基づいて基板ステージ62が移動することで、基板61の位置合わせが行われる。
このとき、種々の要因により、既存パターンに局所的な位置ずれが生じている場合がある。例えば、前工程では別の露光装置を使用してパターンが形成されており、その露光装置が歪曲収差(ディストーション)を持っていたような場合である。局所的な位置ずれは、基板の位置合わせだけで十分に補正することは困難である。また、基板61がもともと局所的に凹凸を持っている場合には、局所的に投影光学系7のフォーカス位置と基板面が大きくずれ、その部分で結像パターンのコントラストが低下してしまう。
光学装置3は、これら局所的な光学性能の補正に有効である。光学装置3に含まれるミラー31を適切な形状に変形させることで、投影光学系7によるパターン結像位置を局所的に変化させ、既存パターンの位置に正確に合わせることができる。同様に、ミラー31を適切な形状に変形させることで、投影光学系7のフォーカス位置を局所的に変化させ、基板面の凹凸形状に正確に一致させることができる。
図6は、露光装置100における、光学装置3のミラー31の形状補正処理のフローチャートである。このフローチャートに従う制御処理は、制御部50によって行われる。
S11で、制御部50は、不図示の基板搬送機構を制御して、基板61を露光装置100内に搬入する。搬入された基板61は基板ステージ62により保持される。S12で、制御部50は、面形状計測器71を制御して、基板61の面形状の計測を行う。S13で、制御部50は、パターン位置計測器81を制御して、基板61上の既存パターンの位置を計測する。S14で、制御部50は、S12での面形状の計測結果およびS13での既存パターンの位置の計測結果に基づき、パターンの位置ずれおよびフォーカスずれを補正するためのミラー31の最適な形状を算出し、これを目標形状とする。
そしてS15で、制御部50は走査露光を実行し、この走査露光の実行中、第1実施形態の図5のフローに従うミラー31の形状補正処理を実行する。これにより、走査中にミラー31の形状が変化し、パターンの位置ずれおよびフォーカスずれを補正しながら露光することができる。
<物品製造方法の実施形態>
本発明の実施形態に係る物品製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
3:光学装置、31:ミラー、32:アクチュエータ、33:センサ、34:ベース

Claims (8)

  1. ミラーと、
    前記ミラーの反射面とは反対側の裏面に対して離間して配置され、前記ミラーを支持するベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記ベース部材と前記ミラーとの間の距離を計測する複数のセンサと、
    前記ベース部材と前記ミラーとの間に設けられ、前記ミラーに力を加える複数のアクチュエータと、
    前記複数のセンサによる計測結果に基づいて、前記複数のアクチュエータを制御する制御部と、
    前記制御部による前記複数のアクチュエータそれぞれの指令値の履歴を記憶する記憶部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記履歴に基づいて、熱による前記ベース部材の変形量を推定し、該変形量の影響を低減するように前記複数のアクチュエータのうちの少なくともいずれかの前記指令値を補正する
    ことを特徴とする光学装置。
  2. 前記制御部は、
    前記履歴に基づいて、前記複数のアクチュエータそれぞれの発熱量を計算し、
    前記計算された発熱量に基づいて、前記ベース部材の温度分布を計算し、
    前記計算された温度分布に基づいて、前記変形量を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記制御部は、前記履歴と、前記ベース部材の物性値とに基づいて、有限要素法を用いて前記温度分布の計算を行うことを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記制御部は、前記複数のセンサによる計測結果に基づいて、前記複数のアクチュエータのフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学装置。
  5. 前記制御部は、前記補正を行った後の前記指令値を前記履歴に含めるよう前記記憶部に追記することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学装置。
  6. マスクのパターン像を複数のミラーで反射させて基板に投影する投影光学系であって、
    前記複数のミラーのうち少なくとも1つのミラーの反射面を変形させる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学装置を含む
    ことを特徴とする投影光学系。
  7. 基板を露光する露光装置であって、
    請求項6に記載の投影光学系を含む
    ことを特徴とする露光装置。
  8. 請求項7に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    前記露光された基板を現像する工程と、
    を含み、
    前記現像された基板を加工することによって物品を製造する
    ことを特徴とする物品製造方法。
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