JP2018188123A - クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグ - Google Patents

クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグ Download PDF

Info

Publication number
JP2018188123A
JP2018188123A JP2017232876A JP2017232876A JP2018188123A JP 2018188123 A JP2018188123 A JP 2018188123A JP 2017232876 A JP2017232876 A JP 2017232876A JP 2017232876 A JP2017232876 A JP 2017232876A JP 2018188123 A JP2018188123 A JP 2018188123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
cushion airbag
cushion
panel
inflated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017232876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6894359B2 (ja
Inventor
章仁 佐々木
Akihito Sasaki
章仁 佐々木
郁文 松葉
Ikufumi Matsuba
郁文 松葉
朋之 前野
Tomoyuki Maeno
朋之 前野
大野 光由
Mitsuyoshi Ono
光由 大野
田中 良和
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
祥平 太田
Shohei Ota
祥平 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to US15/957,162 priority Critical patent/US10427565B2/en
Priority to CN201810418800.3A priority patent/CN108859885B/zh
Publication of JP2018188123A publication Critical patent/JP2018188123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6894359B2 publication Critical patent/JP6894359B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】前面衝突時における腰部の拘束力を確保しながら着座乗員の頚部への負荷を軽減することができるクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートを得る。【解決手段】クッションエアバッグ30は、膨張完了状態における着座乗員Pの左右それぞれの股関節P2から座骨下部PSまでに対応する後左右領域A1、A3における押上力が、膨張完了状態における後左右領域A1、A3同士の間である後中央領域A2における押上力よりも小さくなるように設定されている。したがって、着座乗員Pの座骨下部PS同士の間の凹状部分へ向けてクッションエアバッグ30の押上力が作用する一方で、着座乗員Pの股関節P2から座骨下部PSまでの範囲は強くは押し上げられない。【選択図】図3

Description

本発明は、クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグに関する。
クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートが知られている(特許文献1〜特許文献5参照)。例えば、下記特許文献1には、シートクッションの底部を構成するクッションパネルと、クッションパネルに設けられたインフレータと、クッションパネル上に設けられたクッションエアバッグと、を備えたクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートに関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、クッションエアバッグは、クッションパネルの中央部に配置された腰部拘束部と、この腰部拘束部とインフレータとを接続するガス導入部と、を有している。
この先行技術によれば、車両の前面衝突時に、インフレータからガスが噴出されると、クッションエアバッグの腰部拘束部が膨張し、これにより、着座乗員の腰部を効果的に上方側に押し上げて拘束することができる。すなわち、前記先行技術では、腰部がシートクッションに沈み込む、所謂、サブマリン現象を効果的に抑制することができるようになっている。
特開2012−16970号公報 特開2010−52535号公報 国際公開第2013/094027号パンフレット 特開2013−163452号公報 特開2017−30446号公報
ところで、クッションエアバッグの膨張時における膨張厚みが厚いほど、着座乗員の左右それぞれの股関節から座骨下部までの部位が押し上げられ、前面衝突時における腰部の拘束力が大きくなるが、着座乗員の上方移動量も大きくなる。一方、前面衝突時に着座乗員の頭部は慣性力でその位置に留まろうとするため、着座乗員の上方移動量が大きくなると、着座乗員の頚部への負荷が大きくなる可能性も考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、前面衝突時における腰部の拘束力を確保しながら着座乗員の頚部への負荷を軽減することができるクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグを得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、シート前後方向に延在され、シートクッションの底部を構成するクッションパネルと、前記シートクッションの内部に設けられ、作動することによりガスを発生するインフレータと、前記クッションパネルの上に設けられ、前記インフレータによって発生したガスの供給を受けて膨張し、膨張完了状態で着座乗員の大腿部からヒップポイントまでの部位を含む範囲を上方側へ押し上げるクッションエアバッグと、を備え、前記クッションエアバッグは、膨張完了状態における着座乗員の左右それぞれの股関節から座骨下部までに対応する後左右領域における押上力が、膨張完了状態における前記後左右領域同士の間である後中央領域における押上力よりも小さくなるように設定されている。
なお、「ヒップポイント」とは、着座乗員の胴部と大腿部との回転中心で、人体の股関節に相当する点のことをいう。また、「座骨下部」とは、座骨下端及びその近傍部位であって着座乗員の正面視で直下又は略直下を向いているものとして把握される座骨の下側部位をいう。
上記構成によれば、インフレータは、例えば車両の前面衝突が検知又は予知された場合に、作動することによりガスを発生する。また、クッションエアバッグは、インフレータによって発生したガスの供給を受けて膨張し、膨張完了状態で着座乗員の大腿部からヒップポイントまでの部位を含む範囲を上方側へ押し上げる。ここで、クッションエアバッグは、膨張完了状態における着座乗員の左右それぞれの股関節から座骨下部までに対応する後左右領域における押上力が、膨張完了状態における後左右領域同士の間である後中央領域における押上力よりも小さくなるように設定されている。したがって、着座乗員の座骨下部同士の間の凹状部分へ向けてクッションエアバッグの押上力が作用する一方で、着座乗員の股関節から座骨下部までの範囲は強くは押し上げられない。このため、着座乗員の上方移動量が抑えられながら着座乗員の腰部が拘束される。
請求項2に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、請求項1記載の構成において、前記クッションエアバッグは、着座乗員の大腿部に対応する部位を含む前部と、着座乗員の股関節に対応する部位である股関節対応部から着座乗員の座骨下端に対応する部位である座骨下端対応部までの範囲に設定された左右一対の後サイド部と、前記左右一対の後サイド部同士の間に配置される後中間部と、を有し、かつ乗員着座状態での前記クッションエアバッグの膨張時に前記後中間部におけるシート幅方向中間部の上面に対して前記後サイド部の前記股関節対応部の上面が一段低くなるように設定されている。
上記構成によれば、クッションエアバッグは、着座乗員の大腿部に対応する部位を含む前部を有するので、膨張した前部によって着座乗員の大腿部を上方側へ持ち上げて拘束することができる。また、クッションエアバッグは、左右一対の後サイド部及びその間に配置される後中間部を有している。左右一対の後サイド部は、着座乗員の股関節に対応する部位である股関節対応部から着座乗員の座骨下端に対応する部位である座骨下端対応部までの範囲に設定されている。ここで、乗員着座状態でのクッションエアバッグの膨張時には、後中間部におけるシート幅方向中間部の上面に対して後サイド部の股関節対応部の上面が一段低くなる。したがって、着座乗員の腰骨における座骨下端同士の間の凹状部分の側へ向けて主としてクッションエアバッグの後中間部におけるシート幅方向中間部が押し当てられる一方で、着座乗員の股関節から座骨下端までの範囲は強くは押し上げられない。このため、着座乗員の上方移動量が抑えられながら着座乗員の腰部が拘束される。
請求項3に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、請求項2記載の構成において、前記クッションエアバッグの膨張時における前記後サイド部のシート上下方向の膨張厚みは、前記クッションエアバッグの膨張時における前記後中間部のシート上下方向の膨張厚みよりも薄くなるように設定されている。
上記構成によれば、クッションエアバッグの膨張時に後サイド部のシート上下方向の膨張厚みが後中間部のシート上下方向の膨張厚みよりも薄くなるように設定されている。このため、乗員着座状態でのクッションエアバッグの膨張時に後中間部におけるシート幅方向中間部の上面に対して後サイド部の股関節対応部の上面を一段低くするための設定を比較的容易にすることができる。
請求項4に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、請求項3記載の構成において、前記クッションエアバッグの後部における左右両サイド部には、当該左右両サイド部におけるシート上下方向に互いに重なる部位同士を連結して前記クッションエアバッグの膨張時における前記後サイド部のシート上下方向の膨張厚みを規制する縫製部又はテザーが設けられている。
上記構成によれば、クッションエアバッグの後部における左右両サイド部に設けられている縫製部又はテザーは、当該左右両サイド部におけるシート上下方向に互いに重なる部位同士を連結してクッションエアバッグの膨張時における後サイド部のシート上下方向の膨張厚みを規制する。このため、仮にクッションパネル等の周辺構造を工夫しなくても、乗員着座状態でのクッションエアバッグの膨張時に後中間部におけるシート幅方向中間部の上面に対して後サイド部の股関節対応部の上面を一段低くするための設定を簡単な構成で実現することができる。
請求項5に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記クッションパネルは、前記後中間部に対応する部位であるパネル後中間部と、前記パネル後中間部に対してシート幅方向外側に配置されるパネル後サイド部と、を有し、前記パネル後サイド部は前記パネル後中間部の少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に位置している。
上記構成によれば、クッションエアバッグの後サイド部は、クッションエアバッグの後中間部におけるシート幅方向中間部がクッションパネルのパネル後中間部におけるシート幅方向中間部に支持される面の高さ位置よりも、シート下方側への膨張が許容される。このため、クッションエアバッグの膨張時には、クッションエアバッグの後中間部におけるシート幅方向中間部の上面の高さ位置に対して、クッションエアバッグの後サイド部の上面の高さ位置を容易に低くすることができる。
請求項6に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記クッションパネルは、前記後中間部に対応する部位であるパネル後中間部と、前記パネル後中間部に対してシート幅方向外側に配置されるパネル後サイド部と、を有し、前記パネル後サイド部は、乗員着座状態で前記クッションエアバッグが膨張した場合に前記クッションエアバッグの膨張圧を受けることで前記パネル後中間部の少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に下がるように設定されている。
上記構成によれば、クッションパネルのパネル後サイド部は、乗員着座状態でクッションエアバッグが膨張した場合に、クッションエアバッグの膨張圧を受けることで、クッションパネルのパネル後中間部の少なくともシート幅方向中間部よりも、シート下方側に下がる。このため、クッションエアバッグの膨張時には、クッションエアバッグの後中間部におけるシート幅方向中間部の上面の高さ位置に対して、クッションエアバッグの後サイド部の上面の高さ位置を容易に低くすることができる。
請求項7に記載する本発明のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートは、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の構成において、前記インフレータは、前記クッションエアバッグの内部のシート前方側の部位に配置され、前記クッションエアバッグは、上下方向に重ね合わされるように中央部分で折り返された基布を縫合することにより形成されると共に前記基布の折り返し部が前記クッションエアバッグのシート後方側の端部を構成してシート幅方向に沿って配置され、前記クッションエアバッグの縫合部は、シート幅方向両側に設けられてシート前後方向に延びる一対の側辺縫合部と、前記一対の側辺縫合部の各後端から前記折り返し部のシート幅方向中間部へシート幅方向内側斜め後方側に延びると共に後端が互いに離間する一対の後側縫合部と、を有する。
上記構成によれば、クッションエアバッグの縫合部において、一対の後側縫合部は、一対の側辺縫合部の各後端から基布の折り返し部のシート幅方向中間部へシート幅方向内側斜め後方側に延びると共に後端が互いに離間している。このため、ガス漏れの要因となる縫合部の長さが抑えられる。したがって、例えば前記折り返し部に代えて縫製によって上下の基布が繋がっている構造に比べて、膨張したクッションエアバッグの時間経過による内圧低下を抑えることができる。
また、インフレータは、クッションエアバッグの内部のシート前方側の部位に配置されており、インフレータで発生したガスは、クッションエアバッグの内部のシート後方側に供給される。ここで、基布の折り返し部は、クッションエアバッグのシート後方側の端部を構成してシート幅方向に沿って配置されている。このため、クッションエアバッグの膨張初期においてクッションエアバッグのシート後方側の端部からのガス漏れが効果的に抑制される。
請求項8に記載する本発明のクッションエアバッグは、車両用シートに搭載された状態でのシート前方側にインフレータが収納されるクッションエアバッグであって、その膨張完了状態における前記車両用シートの着座乗員の左右それぞれの股関節から座骨下部までに対応する後左右領域における押上力が、前記膨張完了状態における前記後左右領域同士の間である後中央領域における押上力よりも小さくなるように設定されているクッションエアバッグにおいて、前記クッションエアバッグは、上下方向に重ね合わされるように中央部分で折り返された基布を縫合することにより形成されており、その内部において前記基布の折り返し部の側とは反対側の部位に前記インフレータが配置される部位が設けられ、前記クッションエアバッグの縫合部は、前記折り返し部の延在方向に沿う第一方向の両側に設けられて前記第一方向と直交する第二方向に沿って延びる一対の側辺縫合部と、前記一対の側辺縫合部における前記折り返し部の側の各端部から前記折り返し部における前記第一方向の中間部へ、互いに接近するように斜めに延びると共に、前記折り返し部に位置する端部が互いに離間する一対の後側縫合部と、を有する。
上記構成によれば、車両用シートに搭載されることで、請求項1及び請求項7に記載する発明と同様の作用を奏することができる。また、縫合部の長さが抑えられることで、クッションエアバッグの製造コストの低減も可能となる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、前面衝突時における腰部の拘束力を確保しながら着座乗員の頚部への負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、クッションエアバッグの上面が膨張時に段状にされることで、前面衝突時における腰部の拘束力を良好に確保しながら着座乗員の頚部への負荷を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、乗員着座状態でクッションエアバッグを膨張させた場合の当該クッションエアバッグの上面位置の設定を容易にすることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、クッションエアバッグの周辺構造を工夫しなくても、乗員着座状態でクッションエアバッグを膨張させた場合の当該クッションエアバッグの上面位置の設定を容易にすることができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、クッションパネルの形状をクッションエアバッグの後サイド部のシート下方側への膨張を許容するような形状にすることで、乗員着座状態で膨張させたクッションエアバッグの上面位置の設定を容易にすることができるという優れた効果を有する。
請求項6に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、乗員着座状態でのクッションエアバッグの膨張時にクッションエアバッグの後サイド部のシート下方側への膨張を許容するようにクッションパネルを変形させることで、乗員着座状態で膨張させたクッションエアバッグの上面位置の設定を容易にすることができるという優れた効果を有する。
請求項7に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートによれば、クッションエアバッグの膨張時及び膨張後にクッションエアバッグのシート後方側の端部からのガス漏れを効果的に抑えることができるという優れた効果を有する。
請求項8に記載のクッションエアバッグによれば、車両用シートに搭載されることで、請求項1及び請求項7に記載する発明と同様の効果を得ることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートの要部を示す平面図である。 図1の2−2線に沿って切断した状態を簡略化して示す縦断面図である。 図1のクッションエアバッグが膨張した状態を図2と同様の切断位置で示す縦断面図である。 図1のクッションエアバッグが膨張した状態を図1の4−4線に沿って切断した状態で簡略化して示す縦断面図である。二点鎖線で示されるクッションエアバッグについては図1の4L−4L線に沿って切断した状態を示す。 本発明の第2の実施形態に係るクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートの要部を正面視で示す図2に対応する縦断面図である。 図5のクッションエアバッグが膨張した状態を図5と同様の切断位置で示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シートの要部を示す図1に対応する平面図である。 図7の8−8線に沿って切断した状態を簡略化して示す縦断面図である。 図7のクッションエアバッグが膨張した状態を図8と同様の切断位置で示す縦断面図である。 第1の実施形態のクッションエアバッグに代えて適用可能なクッションエアバッグを説明するための平面図である。図10(A)は基布が中央部で折り返される前の状態を示す。図10(B)は中央部で折り返された基布が縫い合わせられた状態を示す。 図10(A)に示される基布を分解した状態で示す分解平面図である。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図4に基づいて本発明の第1の実施形態に係るクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート10(以下、車両用シート10と略称する)について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印Wは車両幅方向を示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、例えば、乗用自動車等の車両におけるフロントシートとして用いられるものである。また、本実施形態では、車両用シート10は、シート前後方向が車両の前後方向に一致され、シート幅方向が車両幅方向に一致されている。車両用シート10は、着座乗員Pの腰部L(ここでは臀部を含む)及び大腿部Dを支持するためのシートクッション14と、着座乗員Pの背部B(図4参照)を支持するためのシートバック12と、を備えている。
なお、図1〜図3では、着座乗員Pの腰骨PWを含む骨格の一部が着座乗員Pを透視した状態で簡略化されて図示されている。また、図1〜図4に示される着座乗員Pは、例えばAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)のダミー人形が衝突試験法で定められた標準的な着座姿勢で着座している状態と同じ状態の着座乗員とする。また、車両用シート10は、前記着座姿勢に対応した基準設定位置に位置している。
図2に示されるように、シートクッション14は、クッションパッド(「シートフォームパッド」ともいう。)16と、このクッションパッド16のシート下方側に配置されてクッションパッド16を支持するクッションパネル18と、を含んで構成されている。クッションパッド16は、図示しない表皮で表面が覆われている。また、クッションパネル18は、シートクッション14の底部を構成するシート骨格部材とされ、シート前後方向及びシート幅方向に延在されている。図1に示されるシートクッション14には、クッションエアバッグ装置20が内蔵されている。このクッションエアバッグ装置20は、インフレータ22と、クッションエアバッグ30とを備えている。
インフレータ22は、シートクッション14の内部のシート前後方向中間部の前部寄りに設けられてシート幅方向を長手方向として配置されている。インフレータ22は、車両の前面衝突時又は前面衝突予測時にガスを噴出してクッションエアバッグ30内に供給可能に構成された、例えばシリンダー形のガス発生装置である。このインフレータ22は、図示しないワイヤーハーネスを介してエアバッグECU24に接続されており、エアバッグECU24からの作動電流によって作動することによりガスを発生するように構成されている。エアバッグECU24は、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両の前面衝突を判定した際又は前面衝突を予測した際に、インフレータ22に対して作動電流を流すように構成されている。
図2に示されるように、クッションエアバッグ30は、クッションパネル18の上に設けられ、クッションパッド16の下方側に配置されている。クッションエアバッグ30は、例えばナイロン系やポリエステル系の基布を切り出して形成された1枚又は複数枚のパネルが縫合されることにより袋状に形成されたものである。図4に示される前述したインフレータ22はクッションエアバッグ30の内部に収容されている。インフレータ22の周壁部には図示しないスタッドボルトが立設されており、このスタッドボルトがクッションエアバッグ30を貫通すると共にクッションパネル18を貫通している。そして、クッションパネル18の外部からスタッドボルトの貫通端部に図示しないナットが螺合されることにより、クッションエアバッグ30がインフレータ22と共にクッションパネル18に固定されている。
なお、クッションエアバッグ30における周縁部側の縫合部分については、図1では図示を省略し、図4では符号Sを付す。また、図2〜図4では、クッションエアバッグ30の断面については便宜上肉厚を付けないで太線で示す。さらに、図2では、図を見易くするために、クッションエアバッグ30の上下の布部の左右方向中間部同士の間に若干の隙間を開けた状態で示している(後述する第2の実施形態を示す図5及び第3の実施形態を示す図8も同様)。
クッションエアバッグ30は、インフレータ22(図1参照)によって発生したガスの供給を受けて図3及び図4に示されるように膨張するように構成されている。図4に示されるように、クッションエアバッグ30は、膨張完了状態で着座乗員Pの大腿部DからヒップポイントHP(設計ヒップポイント)までの部位を含む範囲を上方側へ押し上げるようになっている。そして、クッションエアバッグ30は、膨張完了状態の後端部が着座乗員PのヒップポイントHPよりもシート後方側に設定されている。なお、図4において、実線で示されるクッションエアバッグ30は、図1の4−4線に沿って切断した状態を示し、二点鎖線で示されるクッションエアバッグ30は図1の4L−4L線に沿って切断した状態を示している。
図1に示されるように、クッションエアバッグ30は、着座乗員Pの大腿部Dに対応する部位を含む前部32を有すると共に、その後側には、左右一対の後サイド部34と、左右一対の後サイド部34同士の間に配置される後中間部36と、を有する。図2に示されるように、左右一対の後サイド部34は、着座乗員Pの股関節P2に対応する部位である股関節対応部34Aから着座乗員Pの座骨下端P3に対応する部位である座骨下端対応部34Bまでの範囲に設定されている。なお、図1では、車両平面視で着座乗員Pの股関節P2から着座乗員Pの座骨下端P3(図2参照)までの範囲(凡その範囲)を二点鎖線PXで囲んでいる。
図1に示されるように、クッションエアバッグ30の後部における左右両サイド部30Sには、当該左右両サイド部30Sにおけるシート上下方向に互いに重なる部位同士を連結してクッションエアバッグ30の膨張時における後サイド部34のシート上下方向の膨張厚みを規制する縫製部38(図中では簡略化した縫製ラインで示す)が設けられている。これにより、図3に示されるように、クッションエアバッグ30の膨張時における後サイド部34のシート上下方向の膨張厚みは、クッションエアバッグ30の膨張時における後中間部36のシート上下方向の膨張厚みよりも薄くなるように設定されている。そして、クッションエアバッグ30は、膨張完了状態における着座乗員Pの左右それぞれの股関節P2から座骨下部PSまでに対応する後左右領域A1、A3における押上力が、膨張完了状態における後左右領域A1、A3同士の間である後中央領域A2における押上力よりも小さくなるように設定されている。また、乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時にクッションエアバッグ30は後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uが一段低くなるように設定されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるインフレータ22は、車両の前面衝突が検知又は予知された場合に、作動することによりガスを発生し、クッションエアバッグ30は、インフレータ22によって発生したガスの供給を受けて膨張する。クッションエアバッグ30は、着座乗員Pの大腿部Dに対応する部位を含む前部32を有するので、膨張した前部32によって着座乗員Pの大腿部Dを上方側へ持ち上げて拘束することができる。
ここで、図3に示されるクッションエアバッグ30は、膨張完了状態における着座乗員Pの左右それぞれの股関節P2から座骨下部PSまでに対応する後左右領域A1、A3における押上力が、膨張完了状態における後左右領域A1、A3同士の間である後中央領域A2における押上力よりも小さくなるように設定されている。したがって、着座乗員Pの座骨下部PS同士の間の凹状部分へ向けてクッションエアバッグ30の押上力が作用する一方で、着座乗員Pの股関節P2から座骨下部PSまでの範囲は強くは押し上げられない。このため、着座乗員Pの上方移動量が抑えられながら着座乗員Pの腰部Lが拘束される。
また、クッションエアバッグ30は、図4に示されるように、膨張完了状態の後端部が着座乗員PのヒップポイントHPよりもシート後方側に設定されており、図2に示されるように、股関節対応部34Aから座骨下端対応部34Bまでの範囲に設定された左右一対の後サイド部34及びその間に配置される後中間部36を有している。ここで、図3に示されるように、乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時にクッションエアバッグ30は後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uが一段低くなるように設定されている。したがって、着座乗員Pの腰骨PWにおける座骨下端P3同士の間の凹状部分の側へ向けて主としてクッションエアバッグ30の後中間部36におけるシート幅方向中間部が押し当てられる一方で、着座乗員Pの股関節P2から座骨下端P3までの範囲は強くは押し上げられない。このため、着座乗員Pの上方移動量が抑えられながら着座乗員Pの腰部Lが拘束される。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用シート10によれば、前面衝突時における腰部Lの拘束力を確保しながら着座乗員Pの頚部への負荷を軽減することができる。
また、本実施形態では、クッションエアバッグ30の膨張時に後サイド部34のシート上下方向の膨張厚みが後中間部36のシート上下方向の膨張厚みよりも薄くなるように設定されている。このため、乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時に後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uを一段低くするための設定を比較的容易にすることができる。
また、本実施形態では、図1に示されるクッションエアバッグ30の後部における左右両サイド部30Sに設けられている縫製部38は、当該左右両サイド部30Sにおけるシート上下方向に互いに重なる部位同士を連結してクッションエアバッグ30の膨張時における後サイド部34のシート上下方向の膨張厚みを規制する。このため、クッションパネル18等の周辺構造を工夫しなくても、図3に示される乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時に後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uを一段低くするための設定を簡単な構成で実現することができる。
なお、上記第1の実施形態の変形例として、上記実施形態の図1に示される縫製部38に代えて、クッションエアバッグ30の後部における左右両サイド部30Sには、当該左右両サイド部30Sにおけるシート上下方向に互いに重なる部位同士を連結してクッションエアバッグ30の膨張時における後サイド部34のシート上下方向の膨張厚みを規制するテザー(図示省略、クッションエアバッグ内を仕切る仕切布)が設けられてもよい。このような構成によっても、上述した第1の実施形態と実質的に同様の作用及び効果が得られる。
次に、上記第1の実施形態のクッションエアバッグ30に代えて適用可能なクッションエアバッグ60について、図10及び図11を参照しながら説明する。
図11の分解平面図に示されるように、クッションエアバッグ60(図10(B)参照)の基布62は、基布本体64、補強基布66A、66B、68A、68B、68F及び整流基布70で構成されている。基布本体64は、略長方形状の本体主部64Aと、本体主部64Aの長手方向の一方側から張り出したフラップ部64Fと、を備えている。本体主部64Aにおけるフラップ部64Fの側とは反対側の部位、及びフラップ部64Fには、それぞれ基布本体64の短手方向に複数個(本実施形態では三個)並設されたインフレータ取付用の取付孔64a、64fが貫通形成されている。
また、インフレータ22(図10参照)の配置部位に対応して設けられる補強基布68A、68B、68Fのうち、補強基布68A、68Fにも、それぞれ複数個(本実施形態では三個)並設されたインフレータ取付用の取付孔68a、68fが貫通形成されている。また、基布本体64の短手方向の両サイドの補強用とされた補強基布66A、66Bは、長尺帯状とされている。さらに、整流基布70は、略正方形状とされ、上下方向に重ね合わされるように中央部分に設定した折り線70Xに沿って折り返される。折り曲げられた整流基布70の間にはインフレータ22(図10参照)が配置される。また、整流基布70には、折り線70Xの近傍で、折り線70Xに沿う方向の両側に整流孔70aが貫通形成されている。整流孔70aは、インフレータ22(図10参照)のガスを整流した上で供給するための孔部とされる。また、整流基布70には、整流孔70aに対して折り線70Xの側とは反対側にインフレータ取付用の取付孔70bが貫通形成されている。取付孔70bは、折り線70Xに沿う方向に複数個(本実施形態では三個)並設されている。
図10(A)に示されるように、基布本体64の短手方向の両側には、補強基布66A、66Bが縫製ラインS1、S2に沿って縫い付けられている。補強基布66A、66Bは、その長手方向が基布本体64の長手方向に沿うように配置されている。補強基布68A、68Bは、本体主部64Aの長手方向の両側に配置され、補強基布68Fは、フラップ部64F(図11参照)に重ねられて配置される。補強基布68A、68Fは、その取付孔68a、68fと、基布本体64の図11に示される取付孔64a、64fとが、一致するように、基布本体64上に配置されている。そして、図10(A)に示される補強基布68A、68B、68Fは、縫製ラインS3、S4、S5に沿って基布本体64に縫い付けられている。
また、基布本体64の本体主部64Aにおいて、フラップ部64F(図11参照)の側(図中右側)には、整流基布70が縫製ラインS6に沿って縫い付けられている。整流基布70は、基布本体64との間に補強基布66Bを挟むように配置され、その長手方向が基布本体64の短手方向に沿っている。また、整流基布70は、整流孔70aがフラップ部64F(図11参照)の側とは反対側(図中左側)になるように配置されている。
図10(B)に示されるように、クッションエアバッグ60は、整流基布70等が内側になるように上下方向に重ね合わされるように中央部分で折り返された基布62を縫合することにより形成されている。なお、図10(A)における一点鎖線62Lは、基布62の折り返し予定位置を示す。図10(B)に示されるように、クッションエアバッグ60は、その内部において折り返し部62Xの側とは反対側の部位にインフレータ22が配置される部位60Xが設けられる構成とされている。なお、クッションエアバッグ60が車両用シート10(図1参照)に搭載された状態(以下、「シート搭載状態」と略す)ではインフレータ22が配置される部位60Xは、クッションエアバッグ60の内部のシート前方側の部位とされる。また、クッションエアバッグ60は、シート搭載状態では基布62の折り返し部62Xがシート後方側の端部を構成してシート幅方向に沿って配置される。
また、クッションエアバッグ60の縫合部60Sは、折り返し部62Xの延在方向に沿う第一方向Xの両側(シート搭載状態でのシート幅方向両側)に設けられて第一方向Xと直交する第二方向Y(シート搭載状態でのシート前後方向)に沿って延びる一対の側辺縫合部60Bを備えている。また、クッションエアバッグ60の縫合部60Sは、一対の側辺縫合部60Bの一端側(図中右側)に連続して延びる一対の前側縫合部60Aを備えると共に、一対の側辺縫合部60Bの他端側(図中左側)に連続して延びる一対の後側縫合部60Cを備えている。
一対の前側縫合部60Aは、一対の側辺縫合部60Bにおける折り返し部62Xの側とは反対側の各端部(シート搭載状態での各前端)から互いに接近するように斜めに(シート搭載状態でのシート幅方向内側斜め前方側に)延びている。一対の前側縫合部60Aにおいて基布62の反折り返し部側の端末62Zに位置する端部(シート搭載状態での前端)60A1は、互いに離間しており、補強基布68Fと隣接する位置に配置されている。
一対の後側縫合部60Cは、一対の側辺縫合部60Bにおける折り返し部62Xの側の各端部(シート搭載状態での各後端)から折り返し部62Xにおける第一方向Xの中間部(シート搭載状態でのシート幅方向中間部)へ、互いに接近するように斜めに(シート搭載状態でのシート幅方向内側斜め後方側に)延びている。後側縫合部60Cは、平面視における基布62の外側(シート搭載状態でのシート幅方向外側斜め後方側)へ凸の弧状となるように構成されている。一対の後側縫合部60Cにおいて折り返し部62Xに位置する端部(シート搭載状態での後端)60C1は、互いに離間している。以上説明した後側縫合部60Cは、第1の実施形態における縫製部38(図1参照)と同様の機能を有する構成部である。
また、図10(B)に示される基布本体64の取付孔64aの位置に取付孔68fの位置が合わせられるように、補強基布68Fが縫い付けられたフラップ部64F(図11参照)は、折り返される(図示省略)。そして、インフレータ22の周壁部には立設されたスタッドボルト(図示省略)が図10(A)に示される取付孔70b、68a、図10(B)に示される取付孔64a、68f及びクッションパネル18(図1〜図4参照)を貫通してナット(図示省略)と螺合される。以上により、クッションエアバッグ60は、その内部にインフレータ22が収納された状態でクッションパネル18(図1〜図4参照)に固定される。このクッションエアバッグ60は、第1の実施形態のクッションエアバッグ30(図1〜図4参照)と同様に、その膨張完了状態における図3に示される車両用シート10の着座乗員Pの左右それぞれの股関節P2から座骨下部PSまでに対応する後左右領域A1、A3における押上力が、膨張完了状態における後左右領域A1、A3同士の間である後中央領域A2における押上力よりも小さくなるように設定されている。
以上説明した図10(B)に示されるクッションエアバッグ60が第1の実施形態のクッションエアバッグ30(図1〜図4参照)に代えて配置されると、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるうえ、ガス漏れの要因となる縫合部の長さが抑えられる。したがって、膨張したクッションエアバッグ60の時間経過による内圧低下を抑えることができる。なお、縫合部の長さが抑えられることで、クッションエアバッグ60の製造コストの低減も可能となる。また、基布62の折り返し部62Xは、クッションエアバッグ60のシート後方側の端部を構成してシート幅方向に沿って配置されるので、クッションエアバッグ60の膨張初期においてクッションエアバッグ60のシート後方側の端部からのガス漏れが効果的に抑制される。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るクッションエアバッグ装置44を内蔵した車両用シート40について、図5及び図6を用いて説明する。これらの図に示されるように、本実施形態は、クッションパネル18(図1〜図4参照)に代えてクッションパネル42を備える点及び湾曲状の縫製部38(図1参照)を備えない点で、第1の実施形態とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。
なお、クッションエアバッグ30は、縫製部38(図1参照)を備えないが、他の構成は、第1の実施形態におけるクッションエアバッグ30と同様の構成であるため、便宜上、第1の実施形態と同一符号を付す。また、その他、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示されるクッションパネル42は、第1の実施形態におけるクッションパネル18(図1参照)と同様に、シート前後方向に延在され、シートクッション14の底部を構成するシート骨格部材とされている。クッションパネル42は、クッションエアバッグ30の後中間部36に対応する部位であるパネル後中間部42Aを有すると共に、パネル後中間部42Aに対してシート幅方向外側に配置されるパネル後サイド部42Bを有する。パネル後サイド部42Bは、パネル後中間部42Aの少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に位置している。補足すると、パネル後サイド部42Bは、パネル後中間部42Aのシート幅方向外側の端部からシート幅方向外側へ向けてシート下方側に傾斜した傾斜部42B1と、傾斜部42B1のシート幅方向外側の端部からシート幅方向外側に延出されたサイド下壁部42B2と、を備えている。これにより、図6に示されるように、乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時にクッションエアバッグ30は後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uが一段低くなるように設定されている。そして、本実施形態のクッションエアバッグ30の膨張時における後左右領域A1、A3及び後中央領域A2の各押上力の設定は、第1の実施形態のクッションエアバッグ30(図3参照)の膨張時における後左右領域A1、A3及び後中央領域A2の各押上力の設定と同様とされている。
なお、図示を省略するが、クッションパネル42の車両平面視での配置領域は、第1の実施形態におけるクッションパネル18(図1参照)の車両平面視での配置領域と実質的に同様に設定されている。そして、クッションパネル42は、パネル後サイド部42Bが他の部位よりもシート下方側に位置している。
本実施形態の構成によれば、クッションエアバッグ30の膨張時における後左右領域A1、A3及び後中央領域A2の各押上力の設定は第1の実施形態と同様であるので、クッションエアバッグ30による膨張時の押し上げに関しては、第1の実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、本実施形態の構成では、クッションエアバッグ30の後サイド部34は、クッションエアバッグ30の後中間部36におけるシート幅方向中間部がクッションパネル42のパネル後中間部42Aにおけるシート幅方向中間部に支持される面の高さ位置よりもシート下方側への膨張が許容される。そして、乗員着座状態で車両の前面衝突が検知又は予知されてインフレータ22(図1参照)が作動すると、図6に示されるように、クッションエアバッグ30は、後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uが一段低くなるように膨張する。したがって、第1の実施形態と同様に、着座乗員Pの腰骨PWにおける座骨下端P3同士の間の凹状部分の側へ向けて主としてクッションエアバッグ30の後中間部36におけるシート幅方向中間部が押し当てられる一方で、着座乗員Pの股関節P2から座骨下端P3までの範囲は強くは押し上げられない。このため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、クッションパネル42の形状をクッションエアバッグ30の後サイド部34のシート下方側への膨張を許容するような形状にすることで、クッションエアバッグ30の膨張時に、クッションエアバッグ30の後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uの高さ位置に対して、クッションエアバッグ30の後サイド部34の上面(股関節対応部34Aの上面34Uを含む上面)の高さ位置を容易に低くすることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るクッションエアバッグ装置54を内蔵した車両用シート50について、図7〜図9を用いて説明する。これらの図に示されるように、本実施形態は、クッションパネル18(図1〜図4参照)に代えてクッションパネル52を備える点及び湾曲状の縫製部38(図1参照)を備えない点で、第1の実施形態とは異なる。他の構成は、第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。
なお、クッションエアバッグ30は、縫製部38(図1参照)を備えないが、他の構成は、第1の実施形態におけるクッションエアバッグ30と同様の構成であるため、便宜上、第1の実施形態と同一符号を付す。また、その他、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。また、図7では、図を見易くするために、インフレータ22(図1参照)及びエアバッグECU24(図1参照)の図示を省略する。
図7に示されるように、クッションパネル52は、第1の実施形態におけるクッションパネル18(図1参照)と同様に、シート前後方向に延在され、シートクッション14の底部を構成するシート骨格部材とされている。クッションパネル52には、シート幅方向に延びてシート下方側に凹んだ補強用のビード54A、54B、54Cが形成されている。クッションパネル52の前部に形成された複数のビード54Aは、その左右両端が概ね着座乗員Pの大腿部Dの外側側面に対応する位置に設定されている。また、クッションパネル52の後部に形成されたビード54B、54Cは、着座乗員Pの大腿骨P1よりもシート幅方向内側のシート幅方向位置に設定されている。
図8に示されるように、クッションパネル52は、クッションエアバッグ30の後中間部36に対応する部位であるパネル後中間部52Aを有すると共に、パネル後中間部52Aに対してシート幅方向外側に配置されるパネル後サイド部52Bを有する。前述した図7に示されるクッションパネル52の後部に形成されたビード54B、54Cのうちパネル後中間部52Aに形成された複数のビード54Cは、その左右両端がパネル後サイド部52Bには跨っていない。言い換えれば、パネル後サイド部52Bには、補強用のビードは形成されておらず、パネル後サイド部52Bは、パネル後中間部52Aよりもシート上下方向の剛性が低く設定されている。
これらにより、図9に示されるように、パネル後サイド部52Bは、乗員着座状態でクッションエアバッグ30が膨張した場合にクッションエアバッグ30の膨張圧を受けることでパネル後中間部52Aの少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に下がるように設定されている。補足すると、クッションエアバッグ30は、着座乗員Pの体重等によってクッションパッド16側から押された状態になっているので、クッションエアバッグ30が膨張した場合、当該クッションエアバッグ30はクッションパッド16側から反力を得てシート下方側に荷重を作用させることになり、その荷重の一部によってパネル後サイド部52Bがシート下方側に下がる構成となっている。そして、乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時にクッションエアバッグ30は後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uが一段低くなるように設定されている。そして、本実施形態のクッションエアバッグ30の膨張時における後左右領域A1、A3及び後中央領域A2の各押上力の設定は、第1の実施形態のクッションエアバッグ30(図3参照)の膨張時における後左右領域A1、A3及び後中央領域A2の各押上力の設定と同様とされている。
上記構成によれば、クッションエアバッグ30の膨張時における後左右領域A1、A3及び後中央領域A2の各押上力の設定は第1の実施形態と同様であるので、クッションエアバッグ30による膨張時の押し上げに関しては、第1の実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、本実施形態の構成では、乗員着座状態で車両の前面衝突が検知又は予知されてインフレータ22(図1参照)が作動するとクッションパネル52のパネル後サイド部52Bは、クッションエアバッグ30の膨張圧を受けることで、クッションパネル52のパネル後中間部52Aの少なくともシート幅方向中間部よりも、シート下方側に下がる。これにより、クッションエアバッグ30は、後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uに対して後サイド部34の股関節対応部34Aの上面34Uが一段低くなるように膨張する。したがって、第1の実施形態と同様に、着座乗員Pの腰骨PWにおける座骨下端P3同士の間の凹状部分の側へ向けて主としてクッションエアバッグ30の後中間部36におけるシート幅方向中間部が押し当てられる一方で、着座乗員Pの股関節P2から座骨下端P3までの範囲は強くは押し上げられない。このため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、乗員着座状態でのクッションエアバッグ30の膨張時にクッションエアバッグ30の後サイド部34のシート下方側への膨張を許容するようにクッションパネル52を変形させることで、クッションエアバッグ30の膨張時に、クッションエアバッグ30の後中間部36におけるシート幅方向中間部の上面36Uの高さ位置に対して、クッションエアバッグ30の後サイド部34の上面(股関節対応部34Aの上面34Uを含む上面)の高さ位置を容易に低くすることができる。さらに、本実施形態では、クッションエアバッグ30が膨張する前の状態においてはクッションパネル52が面一であることから座り心地に影響を及ぼすことがない。
なお、第3の実施形態の変形例として、クッションパネル(52)におけるパネル後サイド部(52B)以外の部位には、補強用のビード54A、54B、54Cに代えて、例えば、シート前後方向に延びる補強用の複数のビードやシート上方側に凸の補強用の複数のビードや複数のリブ等のような他の補強構造が適用されてもよい。
また、第3の実施形態の他の変形例として、補強用のビード54A、54B、54Cが形成されないで、パネル後サイド部(52B)におけるシート上下方向の剛性を下げるための脆弱部(例えばスリット等の孔部や薄肉部)がパネル後サイド部(52B)に形成されることで、乗員着座状態でクッションエアバッグ(30)が膨張した場合にパネル後サイド部(52B)がクッションエアバッグ(30)の膨張圧を受けることでパネル後サイド部(52B)がパネル後中間部(52A)の少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に下がるように設定されてもよい。
[実施形態の補足説明]
なお、上記第2、第3の実施形態の変形例として、パネル後サイド部(42B、52B)に、膨張したクッションエアバッグ(30)の後サイド部(34)の一部が入り込む孔部が貫通形成された構成も採り得る。
また、上記実施形態では、クッションエアバッグ30は平面視で四角形とされているが、クッションエアバッグは、例えば、その後部における左右両サイド側の端部が平面視で図1に示される縫製部38の縫製ラインに対応するような形状に形成される等のような他の形状に形成されてもよい。
また、上記第1の実施形態の変形例として、縫製部38の縫製糸やテザー(図示省略)以外の連結部材(例えば紐状部材)を用いてクッションエアバッグ(30)の内面側同士を連結する等してクッションエアバッグ(30)の膨張時における後サイド部(34)のシート上下方向の膨張厚みを規制することで、クッションエアバッグ(30)の膨張時における後サイド部(34)のシート上下方向の膨張厚みが、クッションエアバッグ(30)の膨張時における後中間部(36)のシート上下方向の膨張厚みよりも薄くなるように設定されてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、乗員着座状態でのクッションエアバッグの膨張時に当該クッションエアバッグは、例えば、後中央領域(A2)におけるシート幅方向中間部の上面に対して後左右領域(A1、A3)におけるシート幅方向内側の部位の上面が一段低くなるように設定されてもよい。
また、図10(B)に示される後側縫合部60Cは弧状とされているが、変形例として、後側縫合部が直線状等とされる構成も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用シート
14 シートクッション
18 クッションパネル
20 クッションエアバッグ装置
22 インフレータ
30 クッションエアバッグ
30S クッションエアバッグの後部における左右両サイド部
32 前部
34 後サイド部
34A 股関節対応部
34B 座骨下端対応部
34U 股関節対応部の上面
36 後中間部
36U 後中間部におけるシート幅方向中間部の上面
38 縫製部
40 車両用シート
42 クッションパネル
42A パネル後中間部
42B パネル後サイド部
44 クッションエアバッグ装置
50 車両用シート
52 クッションパネル
52A パネル後中間部
52B パネル後サイド部
54 クッションエアバッグ装置
60 クッションエアバッグ
60S 縫合部
60B 側辺縫合部
60C 後側縫合部(縫製部)
60C1 後側縫合部において折り返し部に位置する端部(後側縫合部の後端)
60X インフレータが配置される部位
62 基布
62X 折り返し部
HP ヒップポイント
P 着座乗員
D 大腿部
P2 股関節
PS 座骨下部
P3 座骨下端
A1、A3 後左右領域
A2 後中央領域
X 第一方向
Y 第二方向

Claims (8)

  1. シート前後方向に延在され、シートクッションの底部を構成するクッションパネルと、
    前記シートクッションの内部に設けられ、作動することによりガスを発生するインフレータと、
    前記クッションパネルの上に設けられ、前記インフレータによって発生したガスの供給を受けて膨張し、膨張完了状態で着座乗員の大腿部からヒップポイントまでの部位を含む範囲を上方側へ押し上げるクッションエアバッグと、
    を備え、
    前記クッションエアバッグは、膨張完了状態における着座乗員の左右それぞれの股関節から座骨下部までに対応する後左右領域における押上力が、膨張完了状態における前記後左右領域同士の間である後中央領域における押上力よりも小さくなるように設定されている、クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  2. 前記クッションエアバッグは、
    着座乗員の大腿部に対応する部位を含む前部と、
    着座乗員の股関節に対応する部位である股関節対応部から着座乗員の座骨下端に対応する部位である座骨下端対応部までの範囲に設定された左右一対の後サイド部と、
    前記左右一対の後サイド部同士の間に配置される後中間部と、
    を有し、かつ乗員着座状態での前記クッションエアバッグの膨張時に前記後中間部におけるシート幅方向中間部の上面に対して前記後サイド部の前記股関節対応部の上面が一段低くなるように設定されている、請求項1記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  3. 前記クッションエアバッグの膨張時における前記後サイド部のシート上下方向の膨張厚みは、前記クッションエアバッグの膨張時における前記後中間部のシート上下方向の膨張厚みよりも薄くなるように設定されている、請求項2記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  4. 前記クッションエアバッグの後部における左右両サイド部には、当該左右両サイド部におけるシート上下方向に互いに重なる部位同士を連結して前記クッションエアバッグの膨張時における前記後サイド部のシート上下方向の膨張厚みを規制する縫製部又はテザーが設けられている、請求項3記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  5. 前記クッションパネルは、
    前記後中間部に対応する部位であるパネル後中間部と、
    前記パネル後中間部に対してシート幅方向外側に配置されるパネル後サイド部と、
    を有し、
    前記パネル後サイド部は前記パネル後中間部の少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に位置している、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  6. 前記クッションパネルは、
    前記後中間部に対応する部位であるパネル後中間部と、
    前記パネル後中間部に対してシート幅方向外側に配置されるパネル後サイド部と、
    を有し、
    前記パネル後サイド部は、乗員着座状態で前記クッションエアバッグが膨張した場合に前記クッションエアバッグの膨張圧を受けることで前記パネル後中間部の少なくともシート幅方向中間部よりもシート下方側に下がるように設定されている、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  7. 前記インフレータは、前記クッションエアバッグの内部のシート前方側の部位に配置され、
    前記クッションエアバッグは、上下方向に重ね合わされるように中央部分で折り返された基布を縫合することにより形成されると共に前記基布の折り返し部が前記クッションエアバッグのシート後方側の端部を構成してシート幅方向に沿って配置され、
    前記クッションエアバッグの縫合部は、
    シート幅方向両側に設けられてシート前後方向に延びる一対の側辺縫合部と、
    前記一対の側辺縫合部の各後端から前記折り返し部のシート幅方向中間部へシート幅方向内側斜め後方側に延びると共に後端が互いに離間する一対の後側縫合部と、
    を有する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のクッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート。
  8. 車両用シートに搭載された状態でのシート前方側にインフレータが収納されるクッションエアバッグであって、その膨張完了状態における前記車両用シートの着座乗員の左右それぞれの股関節から座骨下部までに対応する後左右領域における押上力が、前記膨張完了状態における前記後左右領域同士の間である後中央領域における押上力よりも小さくなるように設定されているクッションエアバッグにおいて、
    前記クッションエアバッグは、上下方向に重ね合わされるように中央部分で折り返された基布を縫合することにより形成されており、その内部において前記基布の折り返し部の側とは反対側の部位に前記インフレータが配置される部位が設けられ、
    前記クッションエアバッグの縫合部は、
    前記折り返し部の延在方向に沿う第一方向の両側に設けられて前記第一方向と直交する第二方向に沿って延びる一対の側辺縫合部と、
    前記一対の側辺縫合部における前記折り返し部の側の各端部から前記折り返し部における前記第一方向の中間部へ、互いに接近するように斜めに延びると共に、前記折り返し部に位置する端部が互いに離間する一対の後側縫合部と、
    を有するクッションエアバッグ。
JP2017232876A 2017-05-08 2017-12-04 クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグ Active JP6894359B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/957,162 US10427565B2 (en) 2017-05-08 2018-04-19 Vehicular seat equipped with cushion airbag device, and cushion airbag
CN201810418800.3A CN108859885B (zh) 2017-05-08 2018-05-04 配备有座垫气囊装置的车辆座椅和座垫气囊

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017092699 2017-05-08
JP2017092699 2017-05-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018188123A true JP2018188123A (ja) 2018-11-29
JP6894359B2 JP6894359B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=64477875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017232876A Active JP6894359B2 (ja) 2017-05-08 2017-12-04 クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6894359B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11400883B2 (en) 2020-03-31 2022-08-02 Toyoda Gosei Co., Ltd. Occupant protection device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017506A (ja) * 2000-07-11 2002-01-22 Yamaha Motor Co Ltd 移動体用シート
US20080088119A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Yoshiki Murakami Passenger constraining apparatus
JP2009056190A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シートのシートクッション構造
JP2012016970A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Toyota Motor Corp クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート
US8888126B2 (en) * 2012-07-12 2014-11-18 Toyoda Gosei Co., Ltd. Seat cushion airbag device

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017506A (ja) * 2000-07-11 2002-01-22 Yamaha Motor Co Ltd 移動体用シート
US20080088119A1 (en) * 2006-10-13 2008-04-17 Yoshiki Murakami Passenger constraining apparatus
JP2009056190A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シートのシートクッション構造
JP2012016970A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Toyota Motor Corp クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート
US8888126B2 (en) * 2012-07-12 2014-11-18 Toyoda Gosei Co., Ltd. Seat cushion airbag device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11400883B2 (en) 2020-03-31 2022-08-02 Toyoda Gosei Co., Ltd. Occupant protection device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6894359B2 (ja) 2021-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108859885B (zh) 配备有座垫气囊装置的车辆座椅和座垫气囊
JP6919383B2 (ja) サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート
JP6183342B2 (ja) 車両用乗員保護装置
CN107640119B (zh) 车辆乘员约束装置
JP5098975B2 (ja) サイドエアバッグ装置
CN106394477A (zh) 用于车辆的乘员保护装置
KR102625278B1 (ko) 사이드 에어백 장치 및 사이드 에어백 장치의 제조 방법
JP2011025909A (ja) サイドエアバッグ装置
JP2011121511A (ja) 車両用シート
JP6233269B2 (ja) サイドエアバッグ装置を備えた車両用シート
JP6036450B2 (ja) ファーサイド乗員拘束装置及び車両用シート
JP7341321B2 (ja) 乗員保護装置
JP6093851B2 (ja) 軽量エアバッグクッションを有するエアバッグモジュール
JP2021147033A (ja) エアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置。
JP6894359B2 (ja) クッションエアバッグ装置を内蔵した車両用シート、及びクッションエアバッグ
JP6769382B2 (ja) サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート
WO2022014207A1 (ja) 乗員保護装置
JP6922677B2 (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
US11993218B2 (en) Occupant protection device
JP7344751B2 (ja) 乗物用シート
WO2021132466A1 (ja) 乗物用シート
CN114347940B (zh) 侧气囊装置及具备该侧气囊装置的车辆用座椅
WO2020217877A1 (ja) 乗員保護装置
JP4802660B2 (ja) 乗員拘束装置
JP2023130850A (ja) サイドエアバッグ及びサイドエアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200714

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210603

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6894359

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151