JP2018187860A - 加飾ケースの製造方法および加飾ケース - Google Patents

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【課題】主に、アッパケースとロワケースとの合わせ部分の見栄えを向上し得るようにする。【解決手段】加飾したアッパケース部2と加飾したロワケース部3とを有する加飾ケース1を製造する加飾ケース1の製造方法に関する。表皮シート4と基材シート5とを一体に貼り合せて積層シート6を作る積層工程と、積層シート6を、アッパケース部2とロワケース部3とを開いて連結した形状に賦形する賦形工程と、賦形した積層シート6の内面にアッパケース部2およびロワケース部3を構成する樹脂層7を一体に成形するケース成形工程と、アッパケース部2とロワケース部3との連結部分8に位置する基材シート5を切除する連結部分切除工程と、連結部分8の表皮シート4を中心としてアッパケース部2とロワケース部3とを閉じる向きに内曲げする内曲げ工程と、を順に行う。【選択図】図8

Description

この発明は、加飾ケースの製造方法および加飾ケースに関するものである。
例えば、加飾したアッパケースと加飾したロワケースとを有する加飾ケースが存在している(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の加飾ケースは、眼鏡ケースとなっている。
特開平08−118409号公報
しかしながら、上記特許文献1の加飾ケースは、加飾したアッパケースと加飾したロワケースとの間の合わせ部分に分割ラインが生じていた。これにより、合わせ部分の見栄えが良くなかった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、加飾したアッパケース部と加飾したロワケース部とを有する加飾ケースを製造する加飾ケースの製造方法において、
表皮シートと基材シートとを一体に貼り合せて積層シートを作る積層工程と、
前記積層シートを、アッパケース部とロワケース部とを開いて連結した形状に賦形する賦形工程と、
賦形した前記積層シートの内面にアッパケース部およびロワケース部を構成する樹脂層を一体に成形するケース成形工程と、
前記アッパケース部と前記ロワケース部との連結部分に位置する前記基材シートを切除する連結部分切除工程と、
前記連結部分の前記表皮シートを中心として前記アッパケース部と前記ロワケース部とを閉じる向きに内曲げする内曲げ工程と、を順に行うことを特徴とする。
また、本発明は、加飾したアッパケース部と加飾したロワケース部とを有する加飾ケースにおいて、
前記アッパケース部と前記ロワケース部とが、それぞれ樹脂層の外表面に、表皮シートと基材シートとを貼り合せて成る積層シートを一体化したものとなっており、
前記アッパケース部と前記ロワケース部との一側面間は前記表皮シートでつながっていると共に、
前記表皮シートでつながっている部分の内側は、前記基材シートと前記樹脂層とを有していない状態でケースサイド部を嵌め込んでいることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、アッパケースとロワケースとの合わせ部分の見栄えを向上することなどができる。
本実施の形態にかかる加飾ケースを有する電子キーの全体斜視図である。このうち、(a)は加飾ケースを左側に開くU字状に配置した斜視図、(b)は加飾ケースを右側に開くU字状に配置した斜視図である。 図1の加飾ケースの製造方法にかかる積層工程を示す図であり、表皮シートと基材シートを貼り合わせる前の状態を示す図である。 積層工程で表皮シートと基材シートを貼り合わせて積層シートとした状態を示す図である。 賦形工程を示す図である。 賦形工程で賦形した積層シートの製品外となる部分を切断除去する状態を示す図である。 ケース成形工程を示す図である。 連結部分切除工程を示す図である。 サイド部嵌め込み工程および内曲げ工程を示す図である。 内曲げ工程によって内曲げしたアッパケース部とロワケース部とを示す図である。 ケースサイド部を射出成形する状態を示す図である。 図10で射出成形したケースサイド部を示す図である。 具体的な加飾ケースを示す図である。このうち、(a)は加飾ケースを右側に開くU字状に配置した斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の端面図である。 図12と同じ加飾ケースを左側に開くU字状に配置した斜視図、(b)は(a)の平面図、(c)は(a)の端面図である。 図12の加飾ケースを開いた状態を示す図である。このうち、(a)は加飾ケースの内面側を示す平面図、(b)は加飾ケースの端面を示す図、(c)は、加飾ケースの外面側を示す平面図である。 図14の加飾ケースを図12(a)と同じ向きにした斜視図である。このうち、(a)は、開いた状態の加飾ケースにケースサイド部を取付ける前の状態を示す図である。(b)はケースサイド部を取付けた後の状態を示す図である。 図14の加飾ケースを図13(a)と同じ向きにした斜視図である。このうち、(a)は、開いた状態の加飾ケースにケースサイド部を取付ける前の状態を示す図である。(b)はケースサイド部を取付けた後の状態を示す図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図16は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
例えば、自動車などの車両には、ドアロックのオンオフやドア自体の開閉などを遠隔操作によって行うための電子キーが存在している。このような電子キーは、小型のケース内にドアの開閉を制御するための回路基板などを収容したものとなっている。そして、このような小型のケースを本皮革や合成皮革などで加飾した加飾ケースにする。但し、この実施例にかかる加飾ケースは、電子キーのケース以外にも使用することが可能である。
以下、この実施例の構成について説明する。
[加飾ケースの製造方法について]
図1に示すような加飾ケース1の製造方法について説明する。この加飾ケース1の製造方法では、加飾したアッパケース部2と加飾したロワケース部3とを有する加飾ケース1を製造する。
(1)先ず、図2に示すように、表皮シート4と基材シート5とを一体に貼り合せて図3に示すような積層シート6を作る積層工程を行う。
次に、図4、図5に示すように、積層シート6を、アッパケース部2とロワケース部3とを開いて連結した形状に賦形する賦形工程を行う。
そして、図6に示すように、賦形した積層シート6の内面にアッパケース部2およびロワケース部3を構成する樹脂層7を一体に成形するケース成形工程を行う。
更に、図7に示すように、アッパケース部2とロワケース部3との連結部分8に位置する基材シート5を切除する連結部分切除工程を行う。
最後に、図8、図9に示すように、連結部分8の表皮シート4を中心としてアッパケース部2とロワケース部3とを閉じる向きに内曲げする内曲げ工程を行う。
ここで、アッパケース部2およびロワケース部3は、それぞれ加飾ケース1の上面と下面とを構成する部分である。アッパケース部2とロワケース部3とは一側部を連結した状態で一体に作ることで分割ラインを有さないものにする。アッパケース部2とロワケース部3は、同じ形状としても良いし、または、異なる形状としても良い。
表皮シート4は、本皮革や合成皮革や加飾用フィルムなどの様々な素材を使用することができる。
基材シート5は、表皮シート4を裏打ちして保護すると共に、後工程での樹脂層7との接着性を確保するためのものである。基材シート5は、樹脂層7と同系の素材のものとする。この場合には、基材シート5は、硬質のポリカーボネートシートとしている。なお、表皮シート4に基材シート5を貼り合せないで上記した賦形工程やケース成形工程などを行った場合には、表皮シート4にシワやスジが入るなどの不具合を生じるおそれがある。
積層工程には、例えば、一対のローラーを備えた圧着装置などを用いることができる。圧着装置では、表皮シート4と基材シート5とを、間に接着剤層を介在した状態で一対のローラー間に通すことにより、表皮シート4と基材シート5とを圧着して積層シート6にする。積層シート6は、加飾ケース1を加飾するための加飾シートとして使用する。
賦形工程には、図4に示すような真空成形装置11を用いることができる。真空成形装置11では、ヒーターで加熱して軟化した積層シート6を真空成形型12(真空雄型または真空雌型)に真空吸着することで積層シート6を所要の形に賦形する。真空成形型12は、真空ポンプ13を用いて真空吸引を行うための真空孔14を有している。なお、賦形工程では、積層シート6の基材シート5に対し、連結部分切除工程で連結部分8を切除するための目印15を付けるようにしても良い。そのために、真空成形型12に目印15を付けるための突起部16を設けるようにする。
賦形した積層シート6は、図5に示すように、真空成形型12からの脱型時などに外周側の製品外となる部分17をカッターなどの切断工具18で切断除去して独立した加飾用部品19にする。
ケース成形工程には、例えば、図6に示すような射出成形装置21を用いることができる。射出成形装置21では、賦形した積層シート6(加飾用部品19)を雌雄一対の成形型22,23(の雌型)内にセットした状態で、成形型22,23内部の成形空間に溶融樹脂25を注入することで、積層シート6の内面側にアッパケース部2とロワケース部3とを構成する樹脂層7を一体に成形する。この際、連結部分8の内面側には、樹脂層7を成形しないようにするのが好ましい。そのためには、アッパケース部2とロワケース部3とに対して溶融樹脂25を別々に注入する。
連結部分切除工程には、例えば、図7に示すように、熱刃や超音波カッターやレーザーカッターなどの切断加工具26を用いることができる。この際、切断加工具26は、目印15を目標にするなどして、連結部分8の形状に沿い基材シート5などの硬質部分を切除する。なお、連結部分8の内面に樹脂層7を成形しなかった場合には、樹脂層7を切断する必要がないため、加工が容易になる。
内曲げ工程には、例えば、多関節アームや3次元移動台などにクランプ装置(または把持装置)を取付けた3次元加工機を用いることができる。3次元加工機では、クランプ装置でアッパケース部2やロワケース部3を把持した状態で、硬質部分を切除した連結部分8の表皮シート4を中心としてアッパケース部2とロワケース部3とを閉じるように内曲げする。アッパケース部2とロワケース部3は、連結部分8の幅とほぼ同等の隙間部27を有して離間した状態になるまで折り曲げる。なお、内曲げ工程は、手作業で行っても良い。
以上の工程を順に行うことにより、アッパケース部2とロワケース部3とが表皮シート4によって一側部が繋がった端面視ほぼU字状の状態になる。U字状に繋がったアッパケース部2とロワケース部3との内側は、所要の内部空間を有している。そして、電子キーのケースとして使用する場合、この表皮シート4によって繋がったU字状のアッパケース部2とロワケース部3との間の隙間部27に、他側部側や端部側などからドアの開閉を制御するための回路基板などを収容したスイッチケース28(図1参照)を挟み込むようにして取付けることで、電子キーが完成する。
(2)上記において、図7の連結部分切除工程で基材シート5を除去した連結部分8に、図8に示すように、ケースサイド部31を嵌め込むサイド部嵌め込み工程を行うようにしても良い。
ここで、ケースサイド部31は、加飾ケース1の一側面を構成する硬質の部分である。サイド部嵌め込み工程は、連結部分切除工程で軟質の表皮シート4のみとなった連結部分8をケースサイド部31によって補強する工程である。
ケースサイド部31は、図10、図11に示すように、別に射出成形した部材(ケースサイド部材32)を嵌め込むようにしても良い。この場合、ケースサイド部材32は、ケースサイド部材32のための専用の成形型33,34を取付けた射出成形装置21の成形空間にアッパケース部2やロワケース部3を構成する樹脂層7と同種の溶融樹脂25を注入することで射出成形する。
別部品として構成したケースサイド部31(ケースサイド部材32)を使用する場合、例えば、アッパケース部2とロワケース部3との間に嵌め込んだ状態でケースサイド部材32を保持できるようにする。サイド部嵌め込み工程は、連結部分切除工程と内曲げ工程との間に行う。
または、ケースサイド部31は、ケース成形工程で、アッパケース部2またはロワケース部3のどちらかに対して一体に成形しておくことができる。アッパケース部2またはロワケース部3のどちらかにケースサイド部31を一体に成形した場合には、内曲げ工程で内曲げを行うことによって、ケースサイド部31が、そのまま連結部分8へ入り込むことになる。
[加飾ケース1について]
次に、図9および図12〜図16を用いて上記加飾ケース1の製造方法によって作られた加飾ケース1について説明する。この加飾ケース1は、加飾したアッパケース部2と加飾したロワケース部3とを有するものとなる。
(3)図9に示すように、アッパケース部2とロワケース部3とが、それぞれ樹脂層7の外表面に、表皮シート4と基材シート5とを貼り合せて成る積層シート6を一体化したものとなっている。
アッパケース部2とロワケース部3との一側面間は表皮シート4でつながっている。
表皮シート4でつながっている部分の内側は、基材シート5と樹脂層7とを有していない状態でケースサイド部31を嵌め込んだものとなっている。
ここで、図12、図13に示すように、アッパケース部2とロワケース部3との他側部間や端部間は、隙間部27を有して離れている状態となる。そして、この離れた部分に上記したスイッチケース28を挿入する。
加飾ケース1は、アッパケース部2およびロワケース部3の外表面が、曲線や曲面などによって構成された3次元的な意匠面となる。また、アッパケース部2およびロワケース部3は内側に、所要の内部空間を有している。そのため、U字状となって繋がっているアッパケース部2とロワケース部3は、一度で成形することが困難な形状を有している。
(4)図14〜図16(主に、図15参照)に示すように、ケースサイド部31は、外表面が曲面形状を有しても良い(曲面状部41)。
ここで、ケースサイド部31の外表面は、アッパケース部2やロワケース部3の形状に合わせて、3次元的な意匠面となる。これにより、連結部分8の表皮シート4は、連結部分切除工程で3次元的な形状に伸びるように曲げられることになる。
(5)ケースサイド部31は、アッパケース部2とロワケース部3の少なくとも一方に対して保持可能な保持部51を有しても良い。
ここで、ケースサイド部31は、連結部分8に保持するために、連結部分8の表皮シート4やその周辺に対して接着によって固定するようにしても良いが、保持部51を設けて簡単に保持できるような構造にするのが好ましい。
保持部51は、ケースサイド部31をアッパケース部2またはロワケース部3に対して保持できれば、どのようなものであっても良いが、ケースサイド部31の内面側から突設したフックなどの係止部とすることができる。
これに対し、アッパケース部2やロワケース部3には、保持部51に対する被保持部などとして、連結部分8に沿って延びる保持用リブ52,53を立設しても良い。
この実施例では、アッパケース部2とロワケース部3に対して、内曲げした時に互いに突き合わされて一つの平面となるような一対の保持用リブ52,53を設けている。但し、一対の保持用リブ52,53は、僅かに離れても良い。これに合わせて、ケースサイド部31の周縁部は、その内面側を、上記一対の保持用リブ52,53で構成する平面に対し全周に亘って当接可能な平坦部にしている。
そして、ケースサイド部31の内面側の中央部から、アッパケース部2の保持用リブ52の中央部に係止する係止部を保持部51として突設している。更に、ロワケース部3の保持用リブ53の中央部に、保持部51を収容することでアッパケース部2の係止および位置決めが可能な切込部54を設けている。
また、位置決め部として、ケースサイド部31の内面側から、アッパケース部2の保持用リブ52の両端部近傍へ向けて左右の位置決めピン56を突設している。そして、保持用リブ52の両端部近傍に、左右の位置決めピン56を受ける左右のピン受部55を位置決め部として設けている。ピン受部55は、切込部や孔部などとすることができる。なお、保持用リブ52,53は構造を反対にしても良い。
更に、アッパケース部2とロワケース部3との内面には、補強リブ58を設けても良い。この補強リブ58は、例えば、保持用リブ52,53と平行なリブ部と垂直なリブ部を、間隔を有して複数備えた十字リブなどとなっている。補強リブ58は、保持用リブ52,53よりも低くなっている。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
[加飾ケース1の製造方法の作用効果について]
(作用効果1)積層工程で、表皮シート4と基材シート5とを一体に貼り合せて積層シート6にすることで、表皮シート4を基材シート5で裏打ちして保護することができる。また、基材シート5によって樹脂層7との接着性を確保することができる。
賦形工程で、積層シート6をアッパケース部2とロワケース部3とを開いて連結した形状に賦形することで、アッパケース部2を加飾する部分とロワケース部3を加飾する部分とを繋げて一体化することができる。
ケース成形工程で、賦形した積層シート6の内面にアッパケース部2およびロワケース部3を構成する樹脂層7を一体に成形することで、アッパケース部2とロワケース部3とを一体に作ることができる。
連結部分切除工程で、アッパケース部2とロワケース部3との連結部分8に位置する基材シート5を(部分的に)切除することで、一体化したアッパケース部2とロワケース部3との連結部分8を、表皮シート4を残して分離し表皮シート4を曲げ易くすることができる。
内曲げ工程で、連結部分8の表皮シート4を中心としてアッパケース部2とロワケース部3とを閉じる向きに内曲げすることで、アッパケース部2とロワケース部3とを外観品質の良い形状に仕上げることができる。
このようにして製造した加飾ケース1は、アッパケース部2とロワケース部3との連結部分8に分割ラインがないものとなり、また、アッパケース部2とロワケース部3との合わせ部分に面差や隙間などが生じるのを抑えることができるので、合わせ部分の見栄えを向上して高級感を有する加飾ケース1に仕上げることができる。
また、この加飾ケース1は、製造に手間がかからず、高度な技術も要しないため、量産が可能である。そして、表皮シート4の裏面に基材シート5を貼り合わせて積層シート6とすることで、表皮シート4には、本皮革や合成皮革や加飾用フィルムなどの様々な素材を使用することができるようになるため、デザイン上のバリエーションを拡大することができる。
(作用効果2)サイド部嵌め込み工程で、基材シート5を除去した連結部分8にケースサイド部31を嵌め込んで表皮シート4に貼り付けることで、アッパケース部2とロワケース部3との一側面間の連結部分8の強度を確保することができる。
[加飾ケース1の作用効果について]
(作用効果3)この実施例の加飾ケース1は、上記した加飾ケース1の製造方法と同様の作用効果を得ることができる。そして、表皮シート4でつながっている部分の内側にケースサイド部31を嵌め込むことにより、アッパケース部2とロワケース部3との一側面間の連結部分8の強度を確保することができる。
(作用効果4)ケースサイド部31の外表面を曲面形状にすることにより、アッパケース部2とロワケース部3との一側面間を曲面形状のケースサイド部31の外形に沿ってきれいに内曲げすることができ、アッパケース部2とロワケース部3との側面部分の外観品質を向上することができる。
(作用効果5)ケースサイド部31が、アッパケース部2とロワケース部3の少なくとも一方に対して保持可能な保持部51を有していることにより、ケースサイド部31を連結部分8に嵌め込んだ時に、保持部51でケースサイド部31をアッパケース部2とロワケース部3の少なくとも一方に引掛けて確実に保持することができる。よって、ケースサイド部31の位置決めや取付けを容易化することができ、誤差のない組み立て状態を得ることができる。
1 加飾ケース
2 アッパケース部
3 ロワケース部
4 表皮シート
5 基材シート
6 積層シート
7 樹脂層
8 連結部分
31 ケースサイド部
51 保持部

Claims (5)

  1. 加飾したアッパケース部と加飾したロワケース部とを有する加飾ケースを製造する加飾ケースの製造方法において、
    表皮シートと基材シートとを一体に貼り合せて積層シートを作る積層工程と、
    前記積層シートを、アッパケース部とロワケース部とを開いて連結した形状に賦形する賦形工程と、
    賦形した前記積層シートの内面にアッパケース部およびロワケース部を構成する樹脂層を一体に成形するケース成形工程と、
    前記アッパケース部と前記ロワケース部との連結部分に位置する前記基材シートを切除する連結部分切除工程と、
    前記連結部分の前記表皮シートを中心として前記アッパケース部と前記ロワケース部とを閉じる向きに内曲げする内曲げ工程と、を順に行うことを特徴とする加飾ケースの製造方法。
  2. 請求項1に記載の加飾ケースの製造方法おいて、
    前記連結部分切除工程で前記基材シートを除去した連結部分にケースサイド部を嵌め込むサイド部嵌め込み工程を行うことを特徴とする加飾ケースの製造方法。
  3. 加飾したアッパケース部と加飾したロワケース部とを有する加飾ケースにおいて、
    前記アッパケース部と前記ロワケース部とが、それぞれ樹脂層の外表面に、表皮シートと基材シートとを貼り合せて成る積層シートを一体化したものとなっており、
    前記アッパケース部と前記ロワケース部との一側面間は前記表皮シートでつながっていると共に、
    前記表皮シートでつながっている部分の内側は、前記基材シートと前記樹脂層とを有していない状態でケースサイド部を嵌め込んでいることを特徴とする加飾ケース。
  4. 請求項3に記載の加飾ケースにおいて、
    前記ケースサイド部は、外表面が曲面形状を有していることを特徴とする加飾ケース。
  5. 請求項3または請求項4に記載の加飾ケースにおいて、
    前記ケースサイド部が、前記アッパケース部と前記ロワケース部の少なくとも一方に対して保持可能な保持部を有していることを特徴とする加飾ケース。
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