JP2018186842A - 制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラム - Google Patents

制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラム Download PDF

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment

Abstract

【課題】作業者による乳房の圧迫作業の作業性を向上させることが可能な制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラムを提供する。
【解決手段】放射線源24と、放射線源24から出射された放射線Rが入射する撮影面20に被検者Wの乳房Nを載置する撮影台22と、撮影台22との間で乳房Nを圧迫する圧迫板26と、を備える。制御部は、撮影台22と圧迫板26との間で乳房Nが圧迫される前に、放射線源24と撮影台22とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行う。また、制御部は、乳房Nが圧迫された後に、放射線源24を撮影台22と対向する位置に移動させる第2制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラムに関する。
一般に、医療診断等を目的とした放射線撮影を行う放射線画像撮影装置が知られており、この種の放射線画像撮影装置として、被検者の乳房を撮影する、いわゆるマンモグラフィが知られている。マンモグラフィにより被検者の乳房を撮影する場合、圧迫板と撮影台の撮影面とにより乳房を圧迫することで乳房を固定することが行われている。
乳房を圧迫する技術として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された技術では、乳房の下部に圧迫板を配置し、乳房の上から撮影台が圧迫板の方向(下方)に移動することにより乳房を圧迫する。
特開2010−142328号公報
圧迫板により乳房を圧迫する場合、一般的に、技師等が被検者の乳房をポジショニングした後、圧迫板及び撮影台の少なくとも一方を移動させて圧迫板と撮影台の撮影面との間隔を狭めることにより、乳房を圧迫する作業(以下、「圧迫作業」という。)を行う。
この乳房の圧迫作業を行う場合、被検者の負担を軽減するために高い作業性が求められている。
しかしながら、従来、乳房の圧迫作業を行う場合、放射線源が邪魔になり、診療放射線技師や医師等の作業者による圧迫作業の作業性を損なう場合があった。上記特許文献1に記載の技術においても、圧迫作業を行う作業者の作業性については考慮されていなかった。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、作業者による乳房の圧迫作業の作業性を向上させることが可能な制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の制御装置は、放射線源と、放射線源から出射された放射線が入射する撮影面に被検者の乳房を載置する撮影台と、撮影台との間で乳房を圧迫する圧迫板と、を備えた放射線画像撮影装置を制御する制御装置において、撮影台と圧迫板との間で乳房が圧迫される前に、放射線源と撮影台とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行う第1制御部と、乳房が圧迫された後に、放射線源を撮影台と対向する位置に移動させる第2制御を行う第2制御部と、を備える。
本発明の制御装置は、放射線源から放射線を照射する照射指示を受け付ける受付部をさらに備え、第2制御部は、受付部が照射指示を受け付けた場合に第2制御を行ってもよい。
本発明の制御装置は、乳房の撮影に関する複数の撮影情報と、複数の非対向位置との対応関係を予め記憶する対応関係記憶部をさらに備え、第1制御部は、被検者の乳房を撮影する場合の撮影情報、および、対応関係に基づいて、実際に乳房を撮影する場合の非対向位置を決定してもよい。
本発明の制御装置は、内外斜位方向の撮影を行う場合の非対向位置における放射線源の位置は頭尾方向の撮影における撮影位置であり、非対向位置における撮影台の位置は内外斜位方向の撮影に応じた角度に傾斜された位置であってもよい。
本発明の制御装置の第1制御部は、頭尾方向の撮影の後に内外斜位方向の撮影を行う場合、頭尾方向の撮影の後に放射線源の位置を固定した状態で、撮影台を内外斜位方向の撮影に応じた角度に傾斜させる制御を第1制御として行ってもよい。
本発明の制御装置の第1制御部は、内外斜位方向の撮影の後に同一の乳房に対して頭尾方向の撮影を行う場合、内外斜位方向の撮影の後に放射線源の位置を固定した状態で、撮影台を頭尾方向の撮影に応じた角度にさせる制御を第1制御として行ってもよい。
本発明の制御装置は、頭尾方向の撮影を行う場合、第1制御部による第1制御及び第2制御部による第2制御を禁止する第1禁止部をさらに備えてもよい。
本発明の制御装置は、非対向位置における放射線源の位置は、乳房の圧迫作業を行う位置に対して、放射線源が移動する方向と平行な面に直交し、かつ、撮影台の乳房を載置する面の法線を含む面を挟んで反対側の位置であってもよい。
なお、ここで「圧迫作業を行う位置」とは、乳房の撮影において圧迫作業を行う場合に、統計的に作業者が位置する可能性が高い位置のことをいう。あるいは、説明書等において圧迫作業を行う位置が記載されている場合は、記載されている位置のことをいう。また、「反対側の位置」とは、面を挟んで反対側の領域内のいずれかの位置であればよく、面対称の位置に限定されるものではない。
本発明の制御装置は、放射線源が移動する方向と平行な面に直交し、かつ、撮影台の乳房を載置する面の法線を含む面を挟んだ両側から乳房の圧迫作業を行う場合、第1制御部による第1制御及び第2制御部による第2制御を禁止する第2禁止部をさらに備えてもよい。
本発明の放射線画像撮影装置は、被検者の乳房へ放射線を照射する放射線源と、乳房を透過した放射線に基づいて乳房の放射線画像を撮影する放射線検出器が設けられた撮影台と、本発明に記載の制御装置と、を備える。
本発明の放射線画像撮影方法は、放射線源と、放射線源から出射された放射線が入射する撮影面に被検者の乳房を載置する撮影台と、撮影台との間で乳房を圧迫する圧迫板と、を備えた放射線画像撮影装置を制御することを含む処理をコンピュータに実行させるための放射線画像撮影方法であって、撮影台と圧迫板との間で乳房が圧迫される前に、放射線源と撮影台とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行い、乳房が圧迫された後に、放射線源を撮影台と対向する位置に移動させる第2制御を行う、ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明の放射線画像撮影プログラムは、放射線源と、放射線源から出射された放射線が入射する撮影面に被検者の乳房を載置する撮影台と、撮影台との間で乳房を圧迫する圧迫板と、を備えた放射線画像撮影装置を制御することを含む処理をコンピュータに実行させるための放射線画像撮影プログラムであって、撮影台と圧迫板との間で乳房が圧迫される前に、放射線源と撮影台とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行い、乳房が圧迫された後に、放射線源を撮影台と対向する位置に移動させる第2制御を行う、ことを含む処理をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明では、作業者による乳房の圧迫作業の作業性を向上させることが可能な制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラムを提供することができる。
第1実施形態に係る放射線画像撮影装置の構成例を示す側面図である。 被検者の左の乳房を撮影する場合の図1に示した放射線画像撮影装置の状態の一例を示す正面図である。 被検者の右の乳房を撮影する場合の図1に示した放射線画像撮影装置の状態の一例を示す正面図である。 第1実施形態に係る放射線画像撮影システムの構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る、乳房Nの撮影に関する撮影情報(撮影の種類及び撮影する乳房が左右いずれであるかの情報等)と、放射線源と撮影台とが互いに対向しない位置である非対向位置との対応関係を示す情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係る放射線画像撮影装置で行われる撮影処理の一例を示すフローチャートである。 被検者の左の乳房のMLO撮影を行う場合における作業者による乳房の圧迫作業の一例を説明する模式図である。 被検者の右の乳房のMLO撮影を行う場合における作業者による乳房の圧迫作業の一例を説明する模式図である。 被検者の左の乳房のCC撮影を行う場合における作業者による通常の方向から行う乳房の圧迫作業の一例を説明する模式図である。 被検者の右の乳房のCC撮影を行う場合における作業者による通常の方向から行う乳房の圧迫作業の一例を説明する模式図である。 被検者の左の乳房のCC撮影を行う場合における作業者による通常とは異なる方向から行う乳房の圧迫作業の一例を説明する模式図である。 被検者の右の乳房のCC撮影を行う場合における作業者による通常とは異なる方向から行う乳房の圧迫作業の一例を説明する模式図である。 第2実施形態に係る放射線画像撮影装置で行われる撮影処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る放射線画像撮影装置で行われる撮影処理の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る放射線画像撮影装置で行われる撮影処理の一例を示すフローチャートである。 第5実施形態に係る放射線画像撮影装置で行われる撮影処理の一例を示すフローチャートである。 被検者の左の乳房のCC撮影を行う場合における乳房の圧迫作業を、作業者が放射線画像撮影装置の両側から行う場合の一例を説明する模式図である。 被検者の右の乳房のCC撮影を行う場合における乳房の圧迫作業を、作業者が放射線画像撮影装置の両側から行う場合の一例を説明する模式図である。 第6実施形態に係る放射線画像撮影装置におけるトモシンセシス撮影を説明するための図である。 第6実施形態に係る放射線画像撮影装置で行われる撮影処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は本発明を限定するものではない。
[第1実施形態]
まず、本実施形態の放射線画像撮影装置について説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態の放射線画像撮影装置10は、被検者Wが立った立位状態及び被検者Wが車イスを含むイス等に座った座位状態において、被検者Wの乳房Nを被写体として放射線R(例えば、X線)により放射線画像を撮影する装置であり、いわゆるマンモグラフィである。
なお、以下では、撮影の際に放射線画像撮影装置10に被検者Wが対面した場合の被検者Wに近い側を放射線画像撮影装置10の装置前方側とし、放射線画像撮影装置10に被検者Wが対面した場合の被検者Wから離れる側を放射線画像撮影装置10の装置後方側とする(図1参照)。
また、放射線画像撮影装置10に被検者Wが対面した場合の被検者Wの頭側を放射線画像撮影装置10の上側とし、被検者Wの足側を下側とする(図1参照)。
また、放射線画像撮影装置10に被検者Wが対面した場合の被検者Wの右側を放射線画像撮影装置10の右側とし、被検者Wの左側を放射線画像撮影装置10の左側とする(図2及び図3参照)。
放射線画像撮影装置10は、図1に示すように、装置前方側に設けられた側面視略C字状の測定部12と、測定部12を装置後方側から支える基台部14と、を備える。
測定部12は、被検者Wの乳房Nと接する平面状の撮影面20が形成された撮影台22と、乳房Nを撮影台22の撮影面20との間で圧迫するための圧迫板26と、撮影台22及び圧迫板26を支持する保持部28と、を備える。なお、圧迫板26には、放射線Rを透過する部材が用いられる。
また、測定部12は、管球等を含み、乳房Nに対して放射線Rを出射する放射線源24と、保持部28とは分離され、放射線源24を支持する支持部29と、を備えている。
また、測定部12及び軸16にそれぞれギアが設けられ、このギア同士の噛合状態と、非噛合状態とを切替えることにより、測定部12と軸16とが連結されて一体となり基台部14に対して回転する状態と、測定部12と軸16とが分離されて空転する状態とに切り替えることができる。
同様に保持部28にもギアが設けられ、軸16のギアとの噛合状態と、非噛合状態とを切替えることにより、保持部28と軸16とが連結されて一体に回転する状態と、軸16が保持部28と分離されて空転する状態とに切り替えることができる。なお、軸16の動力の伝達と、非伝達との切り替えは、上記ギアで行うことに限らず、種々の機械要素を用いて行うことができる。
従って、本実施形態の放射線画像撮影装置10では、放射線源24及び撮影台22が一体となり回転する状態と、放射線源24及び撮影台22の一方のみが回転する状態とを切り替えることができる。
また、本実施形態の放射線画像撮影装置10では、軸16が基台部14に沿って上下方向(図1のZ軸方向)に移動することが可能である。軸16が基台部14に沿って上下方向に移動することにより、被検者Wの乳房NのZ軸方向に対する位置に応じて、撮影台22が移動する。
保持部28は、撮影面20と放射線源24とを所定間隔離して撮影台22と放射線源24とを支持する。また、保持部28は、圧迫板26も保持しており、圧迫板26が保持部28をスライド移動することにより、圧迫板26と撮影面20との間隔が変化する。
乳房Nが接する撮影面20は、放射線の透過性や強度の観点から、例えば、カーボンで形成されている。撮影台22の内部には、乳房N及び撮影面20を通過した放射線Rを検出する放射線検出器30が配置されている。放射線検出器30が検出した放射線Rに基づいて放射線画像が生成される。本実施形態の放射線検出器30の種類は特に限定されず、例えば、放射線Rを光に変換し、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出器であってもよいし、放射線Rを直接電荷に変換する直接変換方式の放射線検出器であってもよい。
本実施形態の放射線画像撮影装置10は、乳房Nに対して、CC(Cranio-Cauda:頭尾方向)撮影とMLO(Medio-Lateral Oblique:内外斜位方向)撮影との両方を行うことができる装置である。以下の説明では、放射線画像の撮影において、放射線源24から撮影台22へ放射線Rを出射する場合における放射線源24の位置を「撮影位置」という。
CC撮影を行う場合は、撮影面20が放射線画像撮影装置10の上側(図1参照)を向いた状態、すなわち撮影面20の法線方向が垂直となる状態に撮影台22が調整される。また、この場合、放射線源24の位置が、撮影台22の撮影面20と対向する撮影位置に調整される。具体的には、放射線源24の位置が撮影面20の法線に対して垂直方向(すなわち、この法線とのなす角度が0度)の撮影位置に調整される。これにより、被検者Wの頭側から足側に向かって、放射線源24から乳房Nへ放射線Rが出射されて、CC撮影がなされる。
また、MLO撮影を行う場合は、CC撮影を行う場合に比べて撮影面20を45度以上90度未満の範囲内の所定の角度まで回転された状態に撮影台22の位置が調整される。具体的には、被検者Wの左の乳房Nを撮影する場合は、一例として図2の破線で示すように、撮影台22を回転させて撮影面20を右側に傾斜させた状態とする。また、被検者Wの右の乳房Nを撮影する場合は、図3の破線で示すように、撮影台22を回転させて撮影面20を左側に傾斜させた状態とする。これに対して、放射線源24の位置は、撮影台22の撮影面20と対向する撮影位置に調整される。これにより、被検者Wの胴体の中心側から外側へ向かって(被検者の乳房N同士の間から腕側に向けて)、放射線源24から乳房Nへ放射線Rが出射されて、MLO撮影がなされる。
このように、CC撮影及びMLO撮影のいずれにおいても、撮影位置では、放射線源24と撮影面20とが対向する位置となる。
次に、本実施形態の放射線画像撮影システム1の構成について説明する。
図4には、本実施形態の放射線画像撮影システム1の構成の一例を表すブロック図を示す。図4に示すように本実施形態の放射線画像撮影システム1は、放射線画像撮影装置10及びコンソール50を備える。
コンソール50は、無線通信LAN(Local Area Network)等を介して外部システム等から取得した撮影メニューや、その他の各種情報等を用いて、放射線画像撮影装置10の制御を行う。
本実施形態のコンソール50は、サーバー・コンピュータである。図4に示すように、コンソール50は、制御部60、記憶部62、I/F(InterFace)部64、表示部駆動部66、表示部68、操作入力検出部70、及び操作部72を備えている。制御部60、記憶部62、I/F部64、表示部駆動部66、及び操作入力検出部70はシステムバスやコントロールバス等のバス73を介して相互に各種情報の授受が可能に接続されている。
本実施形態の制御部60は、コンソール50の全体の動作を制御する。本実施形態の制御部60は、CPU(Central Processing Unit)60A、ROM(Read Only Memory)60B、及びRAM(Random Access Memory)60Cを備えている。ROM60Bには、CPU60Aで実行される各種の処理プログラム等が予め記憶されている。RAM60Cは、各種データを一時的に記憶する。
記憶部62には、放射線画像撮影装置10で撮影された放射線画像の画像データや、その他の各種情報等が記憶される。記憶部62の具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が挙げられる。
I/F部64は、無線通信または有線通信により、放射線画像撮影装置10や外部のシステム(RIS(Radiology Information System)等)との間で各種情報の通信を行う。
表示部68は、各種情報を表示する。表示部駆動部66は、表示部68への各種情報の表示を制御する。
操作部72は、放射線Rの曝射指示を含む放射線画像の撮影等に関する指示や各種情報等を作業者が入力するために用いられる。なお、本実施形態では、放射線画像撮影システム1(放射線画像撮影装置10)により撮影を行う診療放射線技師や医師等を総称して「作業者」という。
操作部72は特に限定されるものではなく、例えば、各種スイッチ、タッチパネル、タッチペン、及びマウス等が挙げられる。なお、操作部72と表示部68とを一体化してタッチパネルディスプレイとしてもよい。操作入力検出部70は、操作部72に対する操作状態を検出する。
一方、本実施形態の放射線画像撮影装置10は、放射線源24、放射線検出器30、制御部40、記憶部42、I/F部44、線源駆動部46、撮影台回転部47、及び操作パネル48を備える。本実施形態では、放射線画像撮影装置10が本発明の制御装置の機能を備えている。
放射線源24、放射線検出器30、制御部40、記憶部42、I/F部44、線源駆動部46、撮影台回転部47、及び操作パネル48は、システムバスやコントロールバス等のバス49を介して相互に各種情報の授受が可能に接続されている。
本実施形態の制御部40は、放射線画像撮影装置10の全体の動作を制御する。本実施形態の制御部40は、CPU40A、ROM40B、及びRAM40Cを備えている。ROM40Bには、CPU40Aで実行される、後述する撮影処理プログラムを含む各種のプログラム等が予め記憶されている。RAM40Cは、各種データを一時的に記憶する。本実施形態の放射線画像撮影システム1では、CPU40AがROM40Bに記憶されている撮影処理プログラムを実行することにより、制御部40が第1制御部及び第2制御部として機能する。本実施形態の撮影処理プログラムが本発明の放射線画像撮影プログラムの一例である。
記憶部42には、放射線検出器30により撮影された放射線画像の画像データや、その他の各種情報等が記憶される。また、記憶部42には、一例として図5に示した、乳房Nの撮影に関する撮影情報(撮影の種類及び撮影する乳房が左右いずれであるかの情報等)と、放射線源24と撮影台22とが互いに対向しない位置である非対向位置との対応関係を示す情報41(以下、「非対向位置に関する対応関係41」という。)が記憶される。すなわち、記憶部42は、対応関係記憶部としての機能を有する。記憶部42の具体例としては、HDDやSSD等が挙げられる。
I/F部44は、無線通信または有線通信により、コンソール50との間で各種情報の通信を行う。
なお、本実施の形態では、放射線画像撮影装置10の制御部40及びコンソール50の制御部60に格納される各種プログラムは、予め制御部40及び制御部60のROM(40B、60B)に格納されているがこれに限らない。各種プログラムは、例えば、プログラムをCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やリムーバブルディスク等の記録媒体に記憶しておき、この記録媒体から記憶部(42、62)等にインストールしてもよい。また、インターネット等の通信回線を介して外部装置から記憶部(42、62)等にインストールしてもよい。
線源駆動部46は、軸16と測定部12とを連結させて軸16を回転させることにより、放射線源24を移動させる。
撮影台回転部47は、軸16と保持部28とを連結させて軸16を回転させることにより、撮影台22を回転させる。なお、本実施形態の放射線画像撮影装置10では、撮影台22と放射線源24(測定部12)とを一体化して回転させる場合、撮影台回転部47が、軸16と測定部12及び保持部28とを連結させた状態で軸16を回転させる。
操作パネル48には、作業者が被検者Wの乳房Nを圧迫板26と撮影面20との間で圧迫させるために、圧迫板26を上下させる圧迫指示を受け付ける機能が設けられている。操作パネル48は、例えば、放射線画像撮影装置10の撮影台22に、タッチパネルとして設けられている。
次に、本実施形態の放射線画像撮影システム1における放射線画像撮影装置10の作用について、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態の放射線画像撮影装置10で行われる撮影処理について説明する。
本実施形態の放射線画像撮影システム1では、被検者Wの乳房Nの撮影を開始する場合、作業者はコンソール50の操作部72を用いて撮影の開始を指示する。操作部72により入力された撮影開始の指示は、操作入力検出部70で検出され、I/F部64を介して放射線画像撮影装置10に送信される。なお、以下では、被検者Wの乳房Nについて、右の乳房を「乳房NR」といい、左の乳房を乳房「NL」という。また、左右の乳房を特に区別しない場合は「乳房N」という。
本実施形態の放射線画像撮影装置10では、コンソール50から撮影開始の指示をI/F部44を介して受信した場合に、撮影処理を実行する。図6には、本実施形態の放射線画像撮影装置10の制御部40によって実行される撮影処理の一例を表したフローチャートが示されている。本実施形態の放射線画像撮影装置10では、制御部40のCPU40AがROM40Bに記憶されている撮影処理プログラムを実行することにより、撮影処理を実行する。
ステップS100で制御部40は、被検者Wに対応する撮影メニューを取得する。撮影メニューは被検者Wの乳房Nの撮影に関する撮影情報を含む。具体的には、本実施形態における撮影メニューは、撮影条件及び被写体情報を含む。
撮影条件には、撮影の種類がMLO撮影なのかCC撮影なのかを表す情報や放射線Rの曝射条件等が含まれている。また、被写体情報には、被検者Wを識別するための情報や撮影を行う乳房Nが左右いずれの乳房であるかに関する情報が含まれている。コンソール50がRIS等から撮影メニューを取得した場合は、制御部40は、I/F部44を介してコンソール50から撮影メニューを取得する。また、コンソール50の操作部72等を用いて作業者が撮影メニューを設定した場合も、制御部40は、I/F部44を介してコンソール50から撮影メニューを取得する。
なお、撮影メニューが放射線画像撮影装置10の記憶部42に予め記憶されている場合は、制御部40は、記憶部42から読み出すことにより、撮影メニューを取得すればよい。
次のステップS102で制御部40は、撮影メニューの撮影条件に基づいてMLO撮影を行うか否かを判定する。MLO撮影を行う場合は、肯定判定となり、ステップS104へ移行する。
ステップS104で制御部40は、撮影の種類(本実施形態では、MLO撮影)に応じた状態まで撮影台22及び放射線源24を回転させる。
本実施形態では、一例として図2及び図3の実線で示したように、撮影台22の撮影面20が上側を向いており、放射線源24が撮影面20と対向する位置(撮影面20の法線方向の位置)にある状態を、撮影台22及び放射線源24の初期状態としている。撮影処理が開始された直後は、撮影台22及び放射線源24は初期状態とされているため、本ステップS104では、撮影台22及び放射線源24を撮影の種類(MLO撮影)に応じた状態まで撮影台22及び放射線源24を回転させる。これにより、撮影台22をMLO撮影に応じた角度に傾斜させる。
具体的には、一例として図2の破線で示すように、被検者Wの左の乳房NLを撮影する場合は、撮影台22を回転させて撮影面20を右側に傾斜させた状態とする。また、放射線源24を右側に移動させる。
一方、一例として図3の破線で示すように、被検者Wの右の乳房NRを撮影する場合は、撮影台22を回転させて撮影面20を左側に傾斜させた状態とする。また、放射線源24を左側に移動させる。
次のステップS106で制御部40は、放射線源24を移動させて初期状態の位置に放射線源24を退避させた後、ステップS118へ移行する。具体的には、制御部40は、記憶部42に記憶されている非対向位置に関する対応関係41(図5参照)に基づいて、撮影の種類(MLO撮影)に対応する非対向位置を読み出し、読み出した非対向位置を放射線源24の退避位置(この場合は、初期状態の位置)として決定し、決定した退避位置に放射線源24を線源駆動部46により移動させる。なお、本実施形態では、作業者が乳房Nの圧迫作業を行う場合に放射線源24を退避させる位置を「退避位置」という。
撮影位置に放射線源24が位置する場合、放射線源24により作業者Uの作業性を損なうことがある。例えば、圧迫作業を行う作業者の手元(被検者Wの乳房NL)が放射線源24により遮られて見辛くなったり、作業者が放射線源24に接触してしまうため作業者が動き辛くなったり動きが制限されたりすることがある。特に、被検者Wがイス等に座った座位状態において撮影を行う場合や、被検者Wと作業者との身長差が大きい場合等は、放射線源24の位置が作業者の位置に近接するため作業者の動きが制限されやすくなり、作業者の作業性が損なわれる。
図7には、被検者Wの左の乳房NLのMLO撮影を行う場合における作業者Uによる乳房NLの圧迫作業を説明する模式図を示す。また、図8には、被検者Wの右の乳房NRのMLO撮影を行う場合における作業者Uによる乳房NRの圧迫作業を説明する模式図を示す。なお、図7及び図8では、被検者Wの乳房Nや、放射線画像撮影装置10の撮影台22及び圧迫板26等の被検者Wにより隠れている部分についても説明の便宜上、図示している。
図7に示したように、被検者Wの左の乳房NLの圧迫作業を行う場合、一般的に作業者Uは、撮影面20が右側を向いているため放射線画像撮影装置10の右側から圧迫作業を行う。そのため、放射線源24が放射線画像撮影装置10の右側に位置していると上記のように作業者Uの作業性を損なう場合がある。また、図8に示したように、被検者Wの右の乳房NRの圧迫作業を行う場合、一般的に作業者Uは、撮影面20が左側を向いているため放射線画像撮影装置10の左側から圧迫作業を行う。そのため、放射線源24が放射線画像撮影装置10の左側に位置していると上記のように作業者Uの作業性を損なう場合がある。
そこで本実施形態では、作業者Uが圧迫作業を行う前に、放射線源24を撮影位置とは異なる位置に退避させる。本実施形態では、MLO撮影を行う場合は、図7及び図8に示すように、一例としてCC撮影を行う場合の撮影位置(初期状態の位置と同一)に放射線源24を退避させる。
なお、放射線源24を退避させる位置は、初期状態の位置に限らない。図7に示したように、被検者Wの左の乳房NLのMLO撮影を行う場合は、撮影位置から初期状態の位置に向けた退避方向(左方向)上の位置であれば退避位置は特に制限されない。また、図8に示したように、被検者Wの右の乳房NRのMLO撮影を行う場合は、撮影位置から初期状態の位置に向けた退避方向(右方向)上の位置であれば退避位置は特に制限されない。
一方、CC撮影を行う場合は、上記ステップS102で否定判定となり、ステップS108へ移行する。
ステップS108で制御部40は、通常方向(詳細後述)から作業者Uが圧迫作業を行うか否かを判定する。一般的に、被検者Wの左の乳房NLのCC撮影を行う場合、一例として図9に示したように、作業者Uは、放射線画像撮影装置10の左側から圧迫作業を行う。また、被検者Wの右の乳房NRのCC撮影を行う場合、一例として図10に示したように、作業者Uは、放射線画像撮影装置10の右側から圧迫作業を行う。
なお、図9及び図10では、図7及び図8と同様に、被検者Wの乳房Nや、放射線画像撮影装置10の撮影台22及び圧迫板26等の被検者Wにより隠れている部分についても説明の便宜上、図示している。
一方、作業者Uの利き腕等の事情から、一般的な方向とは異なる方向から圧迫作業を行う場合がある。すなわち、一例として図11に示したように、被検者Wの左の乳房NLのCC撮影を行うための圧迫作業を放射線画像撮影装置10の右側から行う場合や、一例として図12に示したように、被検者Wの右の乳房NRのCC撮影を行うための圧迫作業を放射線画像撮影装置10の左側から行う場合がある。なお、図11及び図12では、図7〜図10と同様に、被検者Wの乳房Nや、放射線画像撮影装置10の撮影台22及び圧迫板26等の被検者Wにより隠れている部分についても説明の便宜上、図示している。
そのため、本実施形態では、CC撮影において、一例として図9に示したように、被検者Wの左の乳房NLの圧迫作業を作業者Uが左側から行う場合、及び被検者Wの右の乳房NRの圧迫作業を作業者Uが右側から行う場合を「通常方向」からの圧迫作業として、予め定めている。具体的には、本実施形態の撮影処理では、操作パネル48等により作業者Uから一般的な方向とは異なる方向から圧迫作業を行う旨の指示が無い場合及び撮影メニューに同様の指示が含まれていない場合の少なくとも一方の場合は、通常方向から作業者Uが圧迫作業を行う。
通常方向から作業者Uが圧迫作業を行う場合は肯定判定となり、ステップ110へ移行する。
ステップS110で制御部40は、取得した撮影メニューの被写体情報に基づいて、撮影する乳房Nが左の乳房NLであるか否かを判定する。撮影する乳房Nが左の乳房NLの場合は肯定判定となり、ステップS112へ移行する。
ステップS112で制御部40は、放射線源24を移動させて撮影位置よりも右側に放射線源24を退避させた後、ステップS118へ移行する。具体的には、制御部40は、記憶部42に記憶されている非対向位置に関する対応関係41(図5参照)に基づいて、放射線源24の退避位置(この場合は、撮影位置よりも右側の位置)を決定し、決定した位置に線源駆動部46により放射線源24を移動させる。
一例として図9及び図10に示したように、CC撮影を行う場合、撮影面20が上側を向いているため、作業者Uが作業を行う位置(右側または左側)にかかわらず、上述したMLO撮影の場合と同様に、撮影位置に放射線源24が位置したままでは、作業者Uの圧迫作業の作業性を損なう場合がある。
そのため、本実施形態では、CC撮影を行う場合は、放射線画像撮影装置10に対して作業者Uが圧迫作業を行う位置(右側または左側)とは逆の位置に放射線源24を退避させる。具体的には、一例として被検者Wの左の乳房NLのCC撮影において通常方向から圧迫作業を行う場合、図9に示したように作業者Uは左側から圧迫作業を行うため、放射線源24を撮影位置(この場合は、初期状態と同じ位置)から右側の退避位置へ退避させる。具体例として本実施形態では、被検者Wの左の乳房NLに対するMLO撮影を行う場合の撮影位置を退避位置としている。
一方、撮影する乳房Nが右の乳房NRの場合は、ステップS110で否定判定となり、ステップS114へ移行する。
ステップS114で制御部40は、放射線源24を移動させて撮影位置よりも左側に放射線源24を退避させた後、ステップS118へ移行する。具体的には、制御部40は、記憶部42に記憶されている退避位置に関する対応関係41(図5参照)に基づいて、放射線源24の退避位置(この場合は、撮影位置よりも左側の位置)を決定し、決定した位置に線源駆動部46により放射線源24を移動させる。
上述したように、被検者Wの右の乳房NRのCC撮影を行う場合において通常方向から圧迫作業を行う場合、作業者Uは右側から圧迫作業を行う。そのため、一例として図10に示したように、放射線源24を撮影位置(この場合は、初期状態と同じ位置)から左側の退避位置へ退避させる。具体例として本実施形態では、被検者Wの右の乳房NRに対するMLO撮影を行う場合の撮影位置を退避位置としている。
一方、通常方向から圧迫作業を行わない場合、上記ステップS108で否定判定となり、ステップS116へ移行する。
ステップS116で制御部40は、放射線源24を移動させて作業者Uから行われた指示または撮影メニューに含まれている指示に応じた側(右側または左側)に放射線源24を退避させた後、ステップS118へ移行する。例えば、上述した図11及び図12に示したように、作業者Uとは、被検者Wを隔てて反対側(退避位置)に放射線源24を退避させる。
なお、CC撮影において、放射線源24を退避させる位置は、上述した図9〜図12に示した位置に限らない。上述したように、放射線画像撮影装置10に対して作業者Uが圧迫作業を行う位置(右側または左側)とは逆の位置に放射線源24を退避させればよく、その位置(退避位置)は、立位での撮影が否か、被検者Wの体格、及び作業者Uの体格等によって適宜決定してもよい。
なお、CC撮影における作業者Uが圧迫作業を行う位置は、予め定められておいてもよい。例えば、上述のように、撮影する乳房Nが左の乳房NLならば撮影台22の左側、撮影する乳房Nが右の乳房NRならば撮影台22の右側と予め定めておいてもよい。
このように放射線源24を退避させた後、作業者Uは、撮影台22の撮影面20上に撮影する方の乳房Nをポジショニングし、操作パネル48を用いて乳房Nの圧迫指示を行う。
そこで、ステップS118で制御部40は、作業者の圧迫指示に応じて、圧迫板26を撮影面20に向けて移動させて乳房Nを圧迫する。
ステップS118の処理により乳房Nが圧迫されると、作業者は、コンソール50から操作部72を用いて放射線Rの曝射指示を行う。
そこで、次のステップS120で制御部40は、曝射指示が有ったか否かを判定する。曝射指示が有るまで否定判定となり、待機状態となる。一方、曝射指示が有った場合は肯定判定となり、ステップS122へ移行する。
ステップS122で制御部40は、放射線源24を撮影位置に移動させる。具体的には、撮影台22の撮影面20と対向する位置(法線方向の位置)である撮影位置に、線源駆動部46により放射線源24を移動させる。
次のステップS124で制御部40は、放射線画像を撮影させる。具体的には、制御部40は、放射線源24から乳房Nに向けて放射線Rを出射させる制御、及び放射線検出器30により放射線画像を撮影させる制御を行う。放射線検出器30による撮影により生成された放射線画像は、制御部40により、ゲイン補正、オフセット補正、及び欠陥画素補正等の必要な処理が行われた後、記憶部42に記憶される。なお、ここで生成される放射線画像のフォーマットは、例えば、RAW画像フォーマット(Raw image format)が適用される。
放射線画像が撮影されると、次のステップS126で制御部40は、圧迫板26による乳房Nの圧迫を解除させる。具体的には、制御部40は、圧迫板26を撮影面20から離れる方向に移動させることにより乳房Nの圧迫を解除させる。
次のステップS128で制御部40は、MLO撮影を行ったか否かを判定する。CC撮影を行った場合は否定判定となり、本撮影処理を終了する。一方、MLO撮影を行った場合は肯定判定となり、ステップS130へ移行する。
ステップS130で制御部40は、撮影台22及び放射線源24を初期状態の位置に移動させた後、本撮影処理を終了する。具体的には、軸16と、保持部28と、測定部12とを連結させて、撮影台回転部47により撮影台22及び放射線源24を回転させて、撮影台22及び放射線源24を初期状態の位置に戻す。
なお、本実施形態では、撮影処理においてMLO撮影を行う場合、ステップS104において一旦、放射線源24を回転させて初期状態の位置から撮影位置に移動させている。しかしながら、放射線源24の退避位置は初期状態の位置であるため、ステップS104において放射線源24は移動させずに撮影台22のみを回転させてもよい。この場合、撮影処理におけるステップS106の処理を省略することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。本実施形態の放射線画像撮影装置10では、撮影処理のみ第1実施形態と異なる。
放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10の構成は、第1実施形態の放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10(図1〜図4参照)と同様のため、これらの説明を省略する。
以下、本実施形態の放射線画像撮影装置10で実行される撮影処理について説明する。本実施形態では、放射線画像撮影装置10が実行する撮影処理の一部が第1実施形態における撮影処理(図6参照)と異なっているため、異なる処理について説明する。
第1実施形態では、MLO撮影を行う場合、及びCC撮影を行う場合の両方の場合について、放射線源24が撮影位置に位置したままでは、乳房Nの圧迫作業を行う作業者Uの作業性を損なう場合について説明した。しかしながら、CC撮影を行う場合は、MLO撮影を行う場合と比較して、放射線源24が撮影位置に位置したままでも作業者Uの作業性を損なわない場合がある。例えば、被検者Wが立位状態である場合や、被検者Wと作業者Uとの身長差が少ない場合等は、圧迫作業を行う作業者Uの手元を放射線源24が遮ることが少なく、また、放射線源24に作業者Uが接触することも少ない。
そのため、本実施形態の撮影処理では、MLO撮影を行う場合における乳房Nの圧迫作業を行う場合においては、放射線源24を撮影位置から退避させておく一方、CC撮影を行う場合における乳房Nの圧迫作業を行う場合においては、放射線源24を撮影位置から退避させない。そのため、本実施形態では、制御部40が本発明の第1禁止部の一例として機能する。
図13には、本実施形態の放射線画像撮影装置10の制御部40によって実行される撮影処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。
図13に示した本実施形態の撮影処理では、第1実施形態の撮影処理(図6参照)のステップS108〜S116の処理が削除されている。そのため、ステップS102で否定判定となった場合(すなわち、CC撮影を行う場合)は、ステップS118へ移行する。
また、図13に示した本実施形態の撮影処理では、第1実施形態の撮影処理(図6参照)のステップS120とステップS122との間に、ステップS121が加わっている。
ステップS121で制御部40は、MLO撮影を行うか否かを判定する。MLO撮影を行う場合は、肯定判定となりステップS122へ移行する。一方、CC撮影を行う場合は、否定判定となりステップS124へ移行する。本実施形態の撮影処理ではCC撮影を行う場合は、放射線源24の位置は撮影位置である初期状態の位置のままであるため、撮影位置に放射線源24を移動させる必要がない。そのため、このように本実施形態の撮影処理では、CC撮影を行う場合は、ステップS122の処理を省略することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。本実施形態の放射線画像撮影装置10では、撮影処理のみ第1実施形態と異なる。
放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10の構成は、第1実施形態の放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10(図1〜図4参照)と同様のため、これらの説明を省略する。
以下、本実施形態の放射線画像撮影装置10で実行される撮影処理について説明する。本実施形態では、放射線画像撮影装置10が実行する撮影処理の一部が第1実施形態における撮影処理(図6参照)と異なっているため、異なる処理について説明する。
第1実施形態では、MLO撮影またはCC撮影を行う場合における撮影処理について説明したが、本実施形態では、被検者Wの同一の乳房Nに対して、CC撮影の後に引き続きMLO撮影を行う場合における撮影処理について説明する。
図14には、本実施形態の放射線画像撮影装置10の制御部40によって実行される撮影処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。
図14に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS102〜S106の処理が削除されている。そのため、ステップS100の後は、ステップS108へ移行する。
また、図14に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS128に代わり、ステップS127A〜S127Fを実行する。
ステップS127Aで制御部40は、MLO撮影に応じた状態まで撮影台22を回転させる。具体的には、制御部40は、軸16と保持部28とを連結させて、撮影台回転部47により撮影台22を撮影に応じた状態まで回転させる。なお、この場合、放射線源24は移動しない。これにより、撮影台22をMLO撮影に応じた角度に傾斜させる。
上述したように、CC撮影における放射線源24の位置は初期状態の位置である。また、MLO撮影において放射線源24を退避させる位置は初期状態の位置である(図7及び図8参照)。
従って、CC撮影後は、撮影台22を回転させる一方、放射線源24は移動させないことにより、放射線源24の位置を退避位置とすることができる。
本ステップにより、撮影台22がMLO撮影に応じた状態になったため、作業者Uは、再び、被検者Wの乳房Nを撮影面20にポジショニングし、圧迫作業を行う。
次のステップS127B〜S127Fの各処理は、第1実施形態の撮影処理(図6参照)のステップS118〜S126の各処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、撮影台22を回転させる場合は、被検者Wと撮影台22とが離れていることが好ましく、少なくとも、撮影台22と被検者Wとが接触していないことが好ましい。そのため、上記ステップS127Aは、操作パネル48等により作業者Uから指示が行われた場合に実行することが好ましい。
なお、本実施形態の撮影処理では、MLO撮影及びCC撮影の両方の場合について、圧迫作業を行うにあたり放射線源24を退避させていたが、上記第2実施形態で説明したように、CC撮影を行う場合には放射線源24を退避させなくてもよい。この場合は、上記図14に示した撮影処理のステップS108〜S116、及びS122の処理を実行しなければよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。本実施形態の放射線画像撮影装置10では、撮影処理のみ第1実施形態と異なる。
放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10の構成は、第1実施形態の放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10(図1〜図4参照)と同様のため、これらの説明を省略する。
以下、本実施形態の放射線画像撮影装置10で実行される撮影処理について説明する。本実施形態では、放射線画像撮影装置10が実行する撮影処理の一部が第1実施形態における撮影処理(図6参照)と異なっているため、異なる処理について説明する。
第1実施形態では、MLO撮影またはCC撮影を行う場合における撮影処理(図6参照)について説明したが、本実施形態では、被検者Wの同一の乳房Nに対して、MLO撮影の後に引き続きCC撮影を行う場合における撮影処理について説明する。
図15には、本実施形態の放射線画像撮影装置10の制御部40によって実行される撮影処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。
図15に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS102の処理及びステップS108〜S116の処理が削除されている。そのため、ステップS100の後は、ステップS104へ移行する。
また、図15に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS128及びS130の処理に代わり、ステップS132〜S146を実行する。
ステップS132で制御部40は、初期状態となるまで撮影台22を回転させる。具体的には、制御部40は、軸16と保持部28とを連結させて、撮影台回転部47により撮影台22を初期状態(すなわち、CC撮影に応じた状態)まで回転させる。なお、この場合、放射線源24は移動しない。これにより、撮影台22をCC撮影に応じた角度にさせる。
撮影台22を初期状態まで回転させることにより、撮影台22及び放射線源24は、上述した図9または図10に示した状態となる。具体的には、被検者Wの左の乳房NLのMLO撮影を行った後では、撮影台22及び放射線源24は図9に示した状態となる。また、被検者Wの右の乳房NRのMLO撮影を行った後では、撮影台22及び放射線源24は図10に示した状態となる。
すなわち、作業者Uが通常方向から圧迫作業を行う場合の、退避位置に放射線源24が位置した状態となる。
そこで、次のステップS134で制御部40は、通常方向から圧迫作業を行うか否かを判定する。通常方向から圧迫作業を行う場合は肯定判定となり、ステップS138へ移行する。一方、通常方向から圧迫作業を行わない場合は否定判定となり、ステップS136へ移行する。
本実施形態の撮影処理におけるステップS136の処理は、第1実施形態の撮影処理(図6参照)のステップS116と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。なお、ステップS136の処理後は、ステップS138へ移行する。
また、本実施形態の撮影処理におけるステップS138〜S146の各処理は、第1実施形態の撮影処理(図6参照)のステップS118〜S126の各処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、第3実施形態で上述したのと同様に、撮影台22を回転させる場合は、被検者Wと撮影台22とが離れていることが好ましく、少なくとも、撮影台22と被検者Wとが接触していないことが好ましい。そのため、本実施形態の撮影処理のステップS132は、操作パネル48等により作業者Uから指示が行われた場合に実行することが好ましい。
なお、本実施形態の撮影処理では、MLO撮影及びCC撮影の両方の場合について、圧迫作業を行うにあたり放射線源24を退避させていたが、上記第2実施形態で説明したように、CC撮影を行う場合には放射線源24を退避させなくてもよい。この場合は、上記図15に示した撮影処理のステップS132で、撮影台22を初期状態の位置まで回転させるのに伴い、放射線源24も初期状態の位置に移動させ、また、ステップS134、S136、及びS142の処理を実行しなければよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。本実施形態の放射線画像撮影装置10では、撮影処理のみ第1実施形態と異なる。
放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10の構成は、第1実施形態の放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10(図1〜図4参照)と同様のため、これらの説明を省略する。
以下。本実施形態の放射線画像撮影装置10で実行される撮影処理について説明する。本実施形態では、放射線画像撮影装置10が実行する撮影処理の一部が第1実施形態における撮影処理(図6参照)と異なっているため、異なる処理について説明する。
第1実施形態の撮影処理(図6参照)では、作業者Uが圧迫作業を行うにあたり常に放射線源24を退避させる場合について説明したが、本実施形態では、放射線源24を退避させずに、作業者Uが圧迫作業を行う場合を考慮した撮影処理について説明する。なお、本実施形態では、制御部40が本発明の第2禁止部の一例として機能する。
図16には、本実施形態の放射線画像撮影装置10の制御部40によって実行される撮影処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。
図16に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS108とS116との間にステップS115の処理が加わっている。そのため、ステップS108で否定判定となった場合は、ステップS115へ移行する。
ステップS115で制御部40は、作業者Uが放射線画像撮影装置10の左右の両側から乳房Nの圧迫処理を行うか否かを判定する。具体的には、操作パネル48等により作業者Uから放射線画像撮影装置10の左右の両側から乳房Nの圧迫処理を行う旨の指示が有った場合及び撮影メニューに同様の指示が有った場合の少なくとも一方の場合は、左右の両側から乳房Nの圧迫処理を行うものと判定する。
図17に示すように、被検者Wの左の乳房NLのCC撮影を行う場合において、放射線源24が移動する移動方向における放射線画像撮影装置10(撮影台22)の左右の両側から作業者Uが圧迫作業を行う場合がある。同様に、図18に示すように、被検者Wの右の乳房NRのCC撮影を行う場合において、放射線源24が移動する移動方向における放射線画像撮影装置10(撮影台22)の左右の両側から作業者Uが圧迫作業を行う場合がある。なお、この場合、一人の作業者Uが放射線画像撮影装置10の右側からの圧迫作業及び左側からの圧迫作業を順次行う場合、及び複数の作業者Uが、放射線画像撮影装置10の左右、それぞれの側から圧迫作業を行う場合のいずれであってもよい。なお、図17及び図18では、被検者Wの乳房Nや、放射線画像撮影装置10の撮影台22及び圧迫板26等の被検者Wにより隠れている部分についても説明の便宜上、図示している。
図17及び図18に示したように、放射線画像撮影装置10の左右の両側から作業者Uが乳房の圧迫作業を行う場合、放射線源24を放射線画像撮影装置10の左右いずれの側に退避させても、作業者Uの作業性が損なわれる懸念がある。
そのため、本実施形態の撮影処理では、このような場合、放射線源24の退避を行わない。具体的には、放射線源24の位置をCC撮影を行う場合における撮影位置でもある初期状態の位置とする。
そこで、ステップS115で肯定判定となった場合は、ステップS118へ移行することにより、放射線源24の退避が行われない。一方、ステップS115で否定判定となった場合は、ステップS116へ移行することにより、放射線源24の退避が行われる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10と同様の部分については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。本実施形態の放射線画像撮影装置10では、放射線画像撮影装置10の機能の一部及び撮影処理のみ第1実施形態と異なる。
放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10の構成は、第1実施形態の放射線画像撮影システム1及び放射線画像撮影装置10(図1〜図4参照)と同様のため、これらの説明を省略する。
なお、本実施形態の放射線画像撮影装置10は、図19に示すように、放射線源24から出射される放射線Rの入射角度を所定範囲内で異ならせて放射線Rを照射し、異なる入射角度毎の撮影(いわゆるトモシンセシス撮影)を行うことができる。ここで、「入射角度」とは、放射線検出器30の検出面31の法線と放射線軸とがなす角度をいう。従って、法線と放射線軸とが同一の場合、入射角度が0度となる。また、ここでは、放射線検出器30の検出面31は、撮影面20に略平行な面とする。1回のトモシンセシス撮影における入射角度を異ならせる範囲の具体例としては、放射線検出器30の検出面31の法線に対して±10度や±20度の範囲等が挙げられる。
なお、本実施形態では、図19に示すように、トモシンセシス撮影における最初の撮影位置(以下、「撮影開始位置」という。)を、放射線画像撮影装置10の左側における放射線Rの入射角度が角度αとなる位置(P)とする。そして、撮影開始位置から所定角度θずつ入射角度が小さくなる撮影位置に放射線源24を順次移動させて、放射線源24がPからPのn箇所の撮影位置で撮影が行われる。
また、本実施形態の放射線画像撮影装置10では、トモシンセシス撮影を行う場合、MLO撮影を行う場合と同様に撮影台22を回転させて撮影面20を傾斜させた状態とする場合と、CC撮影を行う場合と同様に、撮影面20の法線方向が垂直となる状態(初期状態)とする場合と、2つの場合がある。
以下、本実施形態の放射線画像撮影装置10で実行される撮影処理について説明する。本実施形態では、放射線画像撮影装置10が実行する撮影処理の一部が第1実施形態における撮影処理(図6参照)と異なっているため、異なる処理について説明する。
図20には、本実施形態の放射線画像撮影装置10の制御部40によって実行される撮影処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。なお、図20に示した撮影処理は、放射線画像撮影装置10がトモシンセシス撮影を行う場合に制御部40によって実行される。
図20に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS102に代わり、ステップS102Aの処理を実行する。ステップS102Aで制御部40は、撮影台22(撮影面20)の状態をMLO撮影を行う場合と同様にするか否かを判定する。MLO撮影を行う場合と同様にする場合は、肯定判定となり、ステップS104へ移行する。一方、MLO撮影を行う場合と同様にしない、すなわち、CC撮影を行う場合と同様にする場合は、否定判定となりステップS108へ移行する。
また、図20に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS114に代わり、ステップS113の処理を実行する。そのため、ステップS110で否定判定となった場合は、ステップS113へ移行する。
上述したように、本実施形態の放射線画像撮影装置10では、トモシンセシス撮影における放射線源24の撮影開始位置は、放射線Rの入射角度が角度αとなる、放射線画像撮影装置10の左側の位置である。そのため、本実施形態の放射線画像撮影装置10では、放射線画像撮影装置10の左側に放射線源24を退避させる場合は、撮影開始位置を退避位置としている。
そこで、ステップS113で制御部40は、線源駆動部46により放射線源24を撮影開始位置に移動させた後、ステップS118へ移行する。
また、図20に示すように本実施形態の撮影処理では、ステップS122及びS124に代わりステップS125A〜S125Fの処理を実行する。そのため、ステップS120の後、ステップS125Aへ移行する。
ステップS125Aで制御部40は、放射線源24の位置が撮影開始位置であるか否かを判定する。放射線源24の位置が撮影開始位置の場合は肯定判定となりステップS125Cへ移行する。一方、放射線源24の位置が撮影開始位置ではない場合、否定判定となり、ステップS125Bへ移行する。
ステップS125Bで制御部40は、線源駆動部46により放射線源24を撮影開始位置に移動させる。
次のステップS125Cで制御部40は、トモシンセシス撮影を行うために、線源駆動部46により放射線源24の移動を開始させる。
次のステップS125Dで制御部40は、放射線源24の位置が撮影位置であるか否かを判定する。放射線源24の位置が撮影位置ではない場合は否定判定となり、待機状態となる。一方、放射線源24の位置が撮影位置である場合は肯定判定となり、ステップS125Eへ移行する。
ステップS125Eで制御部40は、第1実施形態の撮影処理(図6参照)のステップS124と同様に、放射線画像を撮影させる。
次のステップS125Fで制御部40は、撮影(トモシンセシス撮影)を終了するか否かを判定する。未だ、全ての撮影位置において放射線画像の撮影が行われていない場合は否定判定となり、ステップS125Dに戻る。
一方、全ての撮影位置において放射線画像の撮影が行われた場合は、肯定判定となりステップS126へ移行する。
なお、本実施形態では、放射線源24を連続的に移動させてトモシンセシス撮影を行う場合について説明したが、これに限らず、放射線源24を断続的に移動させながらトモシンセシス撮影を行ってもよい。断続的に移動させる撮影方法としては、例えば、放射線源24を各撮影位置まで移動させた後、一旦停止し、放射線源24から放射線Rを乳房Nに対して照射するのを繰り返せばよい。また、放射線源24を移動させながら各撮影位置に達した場合に、放射線源24から放射線Rを乳房Nに対して照射し、一旦停止後、再び放射線源24を移動させるのを繰り返してもよい。
以上説明したように上記各実施形態の放射線画像撮影装置10は、放射線源24と、放射線源24から出射された放射線Rが入射する撮影面20に被検者Wの乳房Nを載置する撮影台22と、撮影台22との間で乳房Nを圧迫する圧迫板26と、を備える。制御部40は、撮影台22と圧迫板26との間で乳房Nが圧迫される前に、放射線源24と撮影台22とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行う。また、制御部40は、乳房Nが圧迫された後に、放射線源24を撮影台22と対向する位置に移動させる第2制御を行う。
従って、上記各実施形態の放射線画像撮影装置10によれば、作業者Uによる乳房Nの圧迫作業の作業性を向上させることが可能となる。
なお、被検者Wの同一の乳房Nに対して、CC撮影の後に引き続きMLO撮影を行う場合における撮影処理を上記第3実施形態で説明し、MLO撮影の後に引き続きCC撮影を行う場合における撮影処理について上記第4実施形態で説明したが、被検者Wの両方の乳房Nについて、CC撮影及びMLO撮影の両方の撮影を行う場合は、上記第3実施形態及び第4実施形態を組み合わせればよい。
また、上記各実施形態では、放射線画像撮影装置10が作業者Uによる曝射指示が有ったと判定した場合に撮影位置に放射線源24を移動させていたが、放射線源24を移動させるタイミングは、これに限らない。被検者Wの乳房Nの圧迫後であればよく、例えば、操作パネル48により作業者Uが行った放射線源24の移動の指示を受け付けた場合に放射線源24を撮影位置に移動させてもよい。また、放射線画像撮影装置10に乳房Nの圧迫圧を検出するセンサ等を設け、撮影のために所望の圧迫圧に達した場合に、圧迫板26による乳房Nの圧迫を停止させ、また放射線源24を撮影位置に移動させてもよい。
また、上記各実施形態では、放射線画像撮影装置10が第1制御部及び第2制御部としての機能を備える場合について説明したが、コンソール50または、放射線画像撮影装置10及びコンソール50と異なる外部の制御装置が各部の機能の一部または全部を備えていてもよい。
また、上記各実施形態における放射線Rは、特に限定されるものではなく、X線やγ線等を適用することができる。
その他、上記各実施形態で説明した放射線画像撮影システム1、放射線画像撮影装置10、及びコンソール50等の構成及び動作等は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることはいうまでもない。
1 放射線画像撮影システム
10 放射線画像撮影装置
20 撮影面
22 撮影台
24 放射線源
26 圧迫板
30 放射線検出器
40、60 制御部
50 コンソール
N 乳房

Claims (12)

  1. 放射線源と、前記放射線源から出射された放射線が入射する撮影面に被検者の乳房を載置する撮影台と、前記撮影台との間で前記乳房を圧迫する圧迫板と、を備えた放射線画像撮影装置を制御する制御装置において、
    前記撮影台と前記圧迫板との間で前記乳房が圧迫される前に、前記放射線源と前記撮影台とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行う第1制御部と、
    前記乳房が圧迫された後に、前記放射線源を前記撮影台と対向する位置に移動させる第2制御を行う第2制御部と、
    を備えた制御装置。
  2. 前記放射線源から放射線を照射する照射指示を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記第2制御部は、前記受付部が前記照射指示を受け付けた場合に前記第2制御を行う、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 乳房の撮影に関する複数の撮影情報と、複数の前記非対向位置との対応関係を予め記憶する対応関係記憶部をさらに備え、
    前記第1制御部は、前記被検者の乳房を撮影する場合の前記撮影情報、および、前記対応関係に基づいて、実際に乳房を撮影する場合の前記非対向位置を決定する、
    請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 内外斜位方向の撮影を行う場合の前記非対向位置における前記放射線源の位置は頭尾方向の撮影における撮影位置であり、前記非対向位置における前記撮影台の位置は前記内外斜位方向の撮影に応じた角度に傾斜された位置である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記第1制御部は、頭尾方向の撮影の後に内外斜位方向の撮影を行う場合、前記頭尾方向の撮影の後に前記放射線源の位置を固定した状態で、前記撮影台を前記内外斜位方向の撮影に応じた角度に傾斜させる制御を前記第1制御として行う、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記第1制御部は、内外斜位方向の撮影の後に同一の前記乳房に対して頭尾方向の撮影を行う場合、前記内外斜位方向の撮影の後に前記放射線源の位置を固定した状態で、前記撮影台を前記頭尾方向の撮影に応じた角度にさせる制御を前記第1制御として行う、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 頭尾方向の撮影を行う場合、前記第1制御部による前記第1制御及び前記第2制御部による前記第2制御を禁止する第1禁止部をさらに備えた、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記非対向位置における前記放射線源の位置は、前記乳房の圧迫作業を行う位置に対して、前記放射線源が移動する方向と平行な面に直交し、かつ、前記撮影台の乳房を載置する面の法線を含む面を挟んで反対側の位置である、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記放射線源が移動する方向と平行な面に直交し、かつ、前記撮影台の乳房を載置する面の法線を含む面を挟んだ両側から前記乳房の圧迫作業を行う場合、前記第1制御部による前記第1制御及び前記第2制御部による第2制御を禁止する第2禁止部をさらに備えた、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 被検者の乳房へ放射線を照射する放射線源と、
    前記乳房を透過した放射線に基づいて前記乳房の放射線画像を撮影する放射線検出器が設けられた撮影台と、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の制御装置と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  11. 放射線源と、前記放射線源から出射された放射線が入射する撮影面に被検者の乳房を載置する撮影台と、前記撮影台との間で前記乳房を圧迫する圧迫板と、を備えた放射線画像撮影装置を制御することを含む処理をコンピュータに実行させるための放射線画像撮影方法であって、
    前記撮影台と前記圧迫板との間で前記乳房が圧迫される前に、前記放射線源と前記撮影台とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行い、
    前記乳房が圧迫された後に、前記放射線源を前記撮影台と対向する位置に移動させる第2制御を行う、
    ことを含む処理をコンピュータに実行させるための放射線画像撮影方法。
  12. 放射線源と、前記放射線源から出射された放射線が入射する撮影面に被検者の乳房を載置する撮影台と、前記撮影台との間で前記乳房を圧迫する圧迫板と、を備えた放射線画像撮影装置を制御することを含む処理をコンピュータに実行させるための放射線画像撮影プログラムであって、
    前記撮影台と前記圧迫板との間で前記乳房が圧迫される前に、前記放射線源と前記撮影台とを互いに対向しない位置である非対向位置とする第1制御を行い、
    前記乳房が圧迫された後に、前記放射線源を前記撮影台と対向する位置に移動させる第2制御を行う、
    ことを含む処理をコンピュータに実行させるための放射線画像撮影プログラム。
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