JP2018183885A - 金型cadモデルデータ作成装置及び金型cadモデルデータ作成方法 - Google Patents

金型cadモデルデータ作成装置及び金型cadモデルデータ作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より少ない点群データから、自動かつ短期間に元モデルから稜線を維持しながらも、元モデルに対する反り変形量及び収縮変形量を考慮した金型CADモデルを作成できるプログラムの提供。【解決手段】形状モデル指定部101と、解析前形状モデルデータ形状認識部201で、解析前形状モデルデータメッシュ102を作成し、次いで、このデータに対して、要素・節点情報105を抽出し、また、このデータに対し解析後解析モデルを作成して、要素・節点情報105抽出し、これらの要素・節点番号を関連付け、次いで、これらのデータから細分化データ107を作成して、最終的に解析後形状モデルデータを作成する。【選択図】図1

Description

本発明は、反り解析結果又は収縮解析結果を盛り込んだ射出成形用金型設計用モデルの作成に関する。
各種成形材料を射出成形して得られる成形品の冷却に伴う変形解析を予め行い、最適な金型形状や成形条件を設定することは、寸法精度の良好な成形品を歩留まり良く、かつ生産性よく生産する上で重要である。射出成形における製作開始情報は製品の3Dモデルと成形仕様及び製品仕様(製品図など)である。製品の3Dモデルには収縮を見込み、さらに必要に応じて補正を入れて金型モデルを作成する。縮むことを見込んでいるため、大きなモデルとなる。次に金型モデルから金型を製作し射出成形を行うことによって成形品が得られる。その場合に、収縮と補正が妥当であれば成形品と製品モデルとはほぼ同じになる。得られた成形品と製品の3Dモデルとを検証することによってどの程度の収縮を見込み、補正を入れて金型モデルを作成する必要があるかを明らかにする。
そこで、本願発明者等は、成形品のそり変形の予測に基づき、予め金型モデルをそのそり変形量だけ見込んだ形状に生成(設計)シュミレートする成形品そり変形予測装置、成形品そり変形予測方法及び成形品そり変形予測プログラムを提案した(特許文献1)。
また、成形品の収縮変形の予測に基づき、予め金型モデルをその収縮変形量だけ見込んだ形状に生成(設計)シュミレートする成形品収縮変形予測装置、成形品収縮変形予測方法及び成形品収縮変形予測プログラムを提案した(特許文献2)。
一方、点群データであるstlデータを自動でCADデータに変換するCADソフトは多く市販されている。例えば、Geomagic(登録商標)、SolidWorks(登録商標)、ANSYS(登録商標)等がある。
これらのソフトウェアでは、任意の点群データよりCAD面を作成していたため自動でCAD面を作成したモデルは、元モデルの面構成(フィレット・トリム等)が維持されない、元モデルの面の稜線が異なるなどの欠陥がありその後のCADソフトではモデル修正や型割等の処理を行うことができなかったため、金型を作成するためのモデルとしては利用できなかった。
また、点群データより形状再現性の高いモデルを作成する場合多くの点群データを用いる必要があったため、非常に多くの時間を要していた。
これに鑑み、少ない点群データから、モデルを作成する方法として特許文献3に係る発明が提案されてきた。また、金型モデルを修正する方法として特許文献4に係る発明が提案されてきた。
特許第5899004号 特許第5889077号 特開2010−257337号 特開2010−176573号
特許文献1及び特許文献2において得られる結果は、元モデルに対する反り変形量データ及び収縮変形量データであり、元モデルのCADデータから金型CADモデルの作成を目的とするものではない。
特許文献3は、コンピュータの三次元仮想空間上のワークの面で形成されるモデルを構成する点群を間引いてワークモデルを作成するワークモデル作成方法に関するものである。斯かる方法では、点群を構成する点の数を少なくすることは可能となるが、元モデルの稜線を維持するという視点が欠けている。
一方、特許文献4は、金型の微修正に対応して金型CADモデルを変形して変形金型CADモデルを得るものである。しかし斯かる方法では金型CADモデルの稜線を維持した変形金型CADモデルを得ることはできない。
本発明は、このような従来技術における問題点に鑑み、より少ない点群データから、自動かつ短期間に元モデルから稜線を維持しながらも、元モデルに対する反り変形量及び収縮変形量を考慮した金型CADモデルを作成することのできるプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の金型CADモデルデータ作成装置は、形状モデル指定部と、解析前形状モデルデータが収納される第1のデータ収納部と、解析前形状モデルデータの形状が認識される解析前形状モデルデータ形状認識部と、解析前形状モデルデータのメッシュデータが作成されるメッシュ作成部と、前記メッシュ作成部で得られるデータを収納する第2のデータ収納部及び第3のデータ収納部と、前記第2のデータ収納部のデータに対して、要素・節点情報を抽出する抽出部と、前記抽出部で得られるデータを収納する第4のデータ収納部と、前記第3のデータ収納部のデータに対して、反り変形予測及び/又は収縮変形予測の解析を行う解析後解析モデル作成部と、前記解析後解析モデル作成部(104)で得られるデータを収納する第5のデータ収納部と、前記第5のデータ収納部に対して、要素・節点情報を抽出する抽出部と、前記抽出部で得られるデータを収納する第6のデータ収納部と、前記第4のデータ収納部及び前記第6のデータ収納部それぞれに収納された要素・節点情報を関連づける要素・節点情報関連づけ部と、前記関連づけ部で得られるデータを収納する第7のデータ収納部と、前記第2のデータ収納部、前記第5のデータ収納部及び前記第7のデータ収納部それぞれに収納されたデータを用いて、細分化データを作成する細分化データ作成部と、前記細分化データ作成部で得られるデータを収納する第8のデータ収納部と、前記第8のデータ収納部のデータから、解析後形状モデルデータを作成する解析後形状モデルデータ作成部と、前記解析後形状モデルデータ作成部のデータから、解析後形状モデルデータとして、出力することを特徴とする。
本発明のプログラムによれば、効率的で精度の良い成形品そり変形の予測が可能となることにより、反り解析結果を盛り込んだ点群データから元モデルの稜線を維持した精度の高い金型モデル製作を実現することができる。
本発明におけるフローチャートである。 三次元CADデータの一例である。 解析前形状認識データの一例である。 解析前形状認識データに対してメッシュ化作成を行ったデータの一例である。 解析前要素・節点番号について示したデータの一例である。 成形品反り変形予測装置を説明するためのブロック図である。 成形品そり変形予測方法を説明するためのフロー図である。 成形品そり変形予測方法を説明するための他のフロー図である。 成形品そり変形予測方法を説明するための模式図である。 成形品そり変形予測プログラムを説明するためのフローチャートである。 成形品収縮変形予測装置を説明するためのブロック図である。 本発明に係る成形品収縮変形予測装置が対象とする成形品の一例の模式図であり、(a)平面図、(b)側面図である。 成形品収縮変形予測方法を説明するためのフロー図である。 成形品収縮変形予測方法を説明するための他のフロー図である。 成形品収縮変形予測方法を説明するための模式図である。 成形品収縮変形予測プログラムを説明するためのフローチャートである。 解析後解析モデルデータの一例である。 解析後要素・節点番号について示したデータの一例である。 細分化部についての細分化フローチャートである。 解析前形状モデルに第一の中点を挿入したデータの一例である。 GAPの計測とベクトル量の挿入について示したものである。 解析前解析モデルと解析後解析モデルとの関係を示したものである。 解析後解析モデルに対して第二の節点番号を付与したことを示すものである。 解析前解析モデルに対して再GAP測定を行ったことを示すものである。 解析後解析モデルに対して第二の節点番号を付与したことを示すものである。 解析後形状モデルデータの一例である。
図1を参照して本発明に係る金型CADデータの一実施の形態について、具体的な形状モデルを一例として用いながら、説明する。
図1において、金型CADデータ作成装置1は、各種演算、計算、記録装置を備えたコンピュータ11に元データである形状モデルを指定する形状モデル指定部101、解析前形状モデルデータが収納される収納部201、解析前形状モデルデータに対して形状認識を行う形状認識部103、解析前形状モデル認識データが収納される収納部203、解析前解析モデル要素・節点情報抽出部105,解析前要素・節点情報データが収納される収納部205、解析前解析モデルデータが収納される収納部202、解析後解析モデル作成部104、解析後解析モデルデータが収納される収納部204、解析後解析モデル要素・節点情報抽出部108、解析後要素・節点情報データが収納される収納部208、要素・節点情報関連づけ部109、要素・節点情報関連づけデータが収納される収納部209、細分化データ作成部107,解析後モデルの細分化データが収納される収納部207、解析後形状モデルデータ作成部110、解析後形状モデルデータとして出力する解析後形状モデルデータ出力部210を有してなる。
これら各部で用いられるデータ、数値は、コンピュータに読み込まれ、その処理機能により算処理が行われる。
形状モデル指定部(101)には、対象とされる成形品の形状データが入力される。具体的には、成形品の3次元CADデータを指定する。図2に成形品の3次元CADデータの一例を示す。
解析前形状モデルデータが収納される第1のデータ収納部(201)には、形状モデル指定部(101)において入力された3次元CADデータから、曲面、曲線、直線等の形状に関する情報、そのモデルを構成する各面要素に関する情報、座標値、点群データ等を解析前形状モデルデータ(第1のデータ)として取得し、収納する。以下、データ収納部という場合には、上記情報を全て含むものとする。
前記解析前形状モデルデータの形状が認識される解析前形状モデルデータ形状認識部(103)では、前記第1のデータ収納部(201)に収納された情報に基づいて、対象とするモデルの形状認識を行う。ここで、形状認識とは、前記各面要素に関する情報を元として、その面について曲率の有無を基準とし、全ての面に対して、平面とフィレット面(自由曲面を含む)とに分類を行う処理のことをいう。本解析前形状モデルデータ形状認識部で得られるデータは、成形品を構成する全ての面について、そのそれぞれの面が、平面又はフィレット面のいずれかについての情報となる。図3に形状認識処理後のデータの一例を示す。また、図3の1〜5の番号は面毎に分類されたことを示している。
解析前形状モデルデータメッシュ作成部(102)では、前記解析前形状モデルデータ形状認識部(103)で得られたデータに対して、メッシュ化作成を行う。メッシュ化作成は、ある面を有限要素法を用いて、複数の有限個の要素に分割することにより行う。ここで、要素には、棒状、三角形、四角形、四面体等の形状のものを使用することができる。また、要素はその要素の形に応じた複数の節点からなる。具体的には、要素の形状を三角形とした場合、節点の数は、3つである。このとき、節点と節点を結んだ線分をエッジという。図4に各構成面1〜5についてのメッシュ化作成終了後のデータの一例を示す。
本解析前形状モデルデータ作成部で得られるデータは、各構成面に対応する複数の要素番号及び複数の要素番号のそれぞれに付随する節点番号についての情報となる(以下、これらの情報については、面−要素番号−節点番号と表す)。したがって、ある要素番号及びある節点番号は、どの面に属するものであるかについての情報が得られる。また、節点番号については、任意に原点を定め、座標(x、y、z)形式に変換することもできる。
前記解析前形状モデルデータメッシュ作成部(102)で得られたデータを、解析前形状モデル認識データ(第2のデータ)として、データベース化して、第2のデータ収納部(203)に収納する。次いで、前記解析前形状モデルデータメッシュ作成部(102)で得られたデータを、解析前解析モデルデータ(第3のデータ)として、データベース化して、第3のデータ収納部(203)に収納する。
解析前解析モデル要素・節点情報抽出部(105)及び第4のデータ収納部(205)では、前記第2のデータ収納部(203)に収納された解析前形状モデル認識データから、要素・節点番号を抽出する処理を行い(105)、解析前要素・節点情報データ(第4のデータ)として、これをデータベース化し、第4のデータ収納部(205)に収納する。図5に図4の2の面についての部分拡大図を示す。また、表1に第4のデータ収納部(205)のデータの一例を示す。
Figure 2018183885
解析後解析モデル作成部(104)では、成形品反り変形予測装置、又は成形品収縮変形予測装置、成形品収縮変形予測プログラムを使用して成形品の反り変形予測及び収縮変形予測を行う。なお、本発明において解析前及び解析後の意味するところは本予測を行う前のデータを「解析前」と、本予測を行った後のデータには、「解析後」とつけるものとする。
図6を参照して成形品そり変形予測装置の形態について説明する。
図6において、成形品そり変形予測装置1111は各種演算、計算、記録機能を備えたコンピュータ11111に、解析前解析モデルである第1の座標データ入力部1112、第2の座標データが収納される第2の座標データ収納部1113、変形メッシュデータ生成部1114、コントロールデータ部1115、第3の座標データ(<逆ぞり変形モード>解析モデル)収納部11116、第4の座標データ(<逆ぞり変形モードでのそり変形>)収納部1117、逆ぞり変形モードでのそり変形の元モデルに対する変形計算部(すなわち第4の座標データと第1の座標データとを比較して差異量を算出する変形計算部)1118、解析前解析モデルに対する逆ぞり変形モードのそり変形量データ収納部(第4の座標データと第1の座標データとの差異量データ収納部)1119を有してなる。これら各部で用いられるデータ、数値は、コンピュータ11111に読み込まれ、その処理機能により演算処理が行われる。
第1の座標データ入力部1112には、対象とされる解析前解析モデルが入力される。具体的には製品の3Dモデルをメッシュモデルとし、点と点同士の関係を表現した解析モデルである第1の座標データとする。第1の座標データ入力部1112には、この第1の座標データが入力される。
第2の座標データ収納部1113には、第1の座標データである解析モデルを用い、流動解析プロセスと、そり変形解析プロセスとよりなる成形シュミレーションによって得られたそり変形解析結果が入力される。このそり変形解析結果は、第1の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた第2の座標データとなる。
変形メッシュデータ生成部1114では、コントロールデータ部1115による制御に基づき、解析モデルである第1の座標データにそり変形解析結果である移動量が加えられた第2の座標データの各点の移動量の逆算が行われる。この逆算は第2の座標データのxyz軸方向のそれぞれについて行われる。
そのデータを用いて第1の座標データに逆ぞり変形を与えるために計算モード1のフローによって逆そり変形解析プロセスを行う。
コントロールデータ部1115は計算モードの指定や用いるファイルの選択などの計算の制御を行う。変形メッシュデータ生成部4において逆ぞり変形モードのメッシュデータを生成する機能が計算モード1である。コントロールデータ部5からのコントロールデータに基づいて変形メッシュデータ生成部4では計算モード1が行われる。
その計算モード1では、計算モード番号、計算のコード名、第1の座標データ、第2の座標データ、第3の座標データのファイル番号及び逆算する比率を定義する。
ここで逆算する比率とは計算されたそり変形量を元モデルのメッシュデータから減じて逆ぞり変形モードのメッシュデータを生成する際にそり変形量に乗じる比率であり、逆ぞり変形モードのメッシュデータの節点座標(X、Y、Z)はこの比率を用いて次式によって計算する。
X=X0 −δx*Rx
Y=Y0 −δy*Ry
Z=Z0 −δz*Rz
X0、Y0、Z0:元モデルのメッシュの節点座標(第1の座標データファイルのデータ)
δx、δy、δz:x、y、z方向のそり変形量(第2の座標データファイルのデータ)
Rx、Ry、Rz:x、y、z方向の比率
この逆算する比率は、Rx=1、Ry=1、Rz=1とすると計算されたそり変形と全く逆の変形のメッシュデータが生成され、Ry=0とするとy座標は元モデルと同一のメッシュが生成されることとなる。
計算モード1では、このようにして計算された節点座標(X、Y、Z)のメッシュデータが第3の座標データ収納部1116に出力される。
第4の座標データ収納部1117には第4の座標データが入力される。第4の座標データは、第3の座標データ収納部1116に収納された第3の座標データである解析モデルを用いて成形シュミレーションを行い、そり変形解析プロセスによって得られたそり変形解析結果、すなわち第3の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられて得られる。
逆ぞり変形モードでのそり変形の元モデルに対する変形計算部1118において元モデルに対するそり変形を計算する機能が計算モード2である。コントロールデータ部5からのコントロールデータに基づいて逆ぞり変形モードでのそり変形の元モデルに対する変形計算部1118では計算モード2が行われる。
計算モード2では、計算モード番号、計算のコード名、第3の座標データ収納部1116、第4の座標データ収納部1117、第1の座標データ入力部1112、元モデルに対する逆ぞり変形モードのそり変形量データ1119のファイル番号を定義する。
元モデルに対するそり変形(ΔX、ΔY、ΔZ)は、逆ぞり変形モードのメッシュデータで計算されたそり変形形状(XW、YW、ZW)と元モデルの形状(X0、Y0、Z0)を用い次式で計算する。
ΔX=XW −X0
ΔY=YW −Y0
ΔZ=ZW−Z0
計算された(ΔX、ΔY、ΔZ)はそり変形解析プロセスの計算結果ファイルの書式に従い、そり変形量として元モデルに対する逆ぞり変形モードのそり変形量データ1119に出力される。
以上のように本発明の成形品そり変形予測装置1111では、そり変形解析で計算されたそり変形量を元モデルのメッシュデータから比率を乗じて減じて計算されたそり変形と逆のモード(逆ぞり変形モード)のメッシュデータを生成する。また、逆ぞり変形モードの効果を評価するために、逆ぞり変形モードのメッシュデータを用いて計算されたそり変形形状と元モデルの形状との差を計算して元モデルに対するそり変形として出力する。
以下に本例における成形品の成形品そり変形予測装置を用いて金型モデルを予測生成する方法について図7〜図10を参照して説明する。
先ず3Dモデルを解析可能なデータとするために点と点同士の関係を表現したメッシュモデルとして解析モデルである第1の座標データが得られる。
次にその解析モデル及び製品の成形仕様や製品仕様(製品図)などの射出成形における製作開始情報を用いた成形シュミレーションを行う。成形シュミレーションは流動解析プロセスとそり変形解析プロセスによって行われ、そり変形解析結果が得られる。そり変形解析結果は第1の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた第2の座標データとなる。
次にそり変形解析プロセスによるそり変形解析結果と、解析モデルとを検証すると、収縮によってそり変形解析結果は元の解析モデルより小さくなり、変形もする。
解析モデルである第1の座標データにそり変形解析結果である移動量が加えられた第2の座標データの各点の移動量を逆算する。
その逆算する比率は、例えば(x、y、z)=(1、1、1)の移動量が(0.1、0.15、0.09)の場合、100%なら(x、y、z)=1−0.1、1−0.15、1−0.09)、80%なら(x、y、z)=1−0.08、1−0.12、1−0.072となる。
そのデータを用いて第1の座標データに逆ぞり変形を与えるために計算モード1のフローによって逆そり変形解析プロセスを行う。
その結果第2の座標データより掴めたそり変形の移動量を盛り込んで逆ぞり変形が与えられた第3の座標データである解析モデルが得られる。
次にその第3の座標データである解析モデルを用いた成形シュミレーションを行う。この場合、第1の座標データの解析モデルを用いた成形シュミレーションで既に流動解析プロセスは行っているので、その流動解析結果を用いることによって、流動解析プロセスを省略し、時間短縮を図ることができる。この第3の座標データである解析モデルを用いた成形シュミレーションでそり変形解析プロセスによってそり変形解析結果が得られる。そり変形解析結果は第3の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた第4の座標データとなる。
次にそり変形解析プロセスによるそり変形解析結果である第4の座標データと、第1の座標データである解析モデルとを計算モード2のフローによって検証する。それによって各逆算比率に応じた元モデルに対する逆ぞり変形モードのそり変形量データが得られる。第4の座標データは第2の座標データより掴めたそり変形の移動量を盛り込んでいる第3の座標データである解析モデルを用いているので、この第4の座標データは第1の座標データである解析モデルに近づく。各逆算比率に対応した第4の座標データの中で第1の座標データである解析モデルと比較して最も差異のないものを選択することができる。
次に図8を参照して成形シュミレーションにおける流動解析プロセスとそり変形解析プロセスについて説明する。
先ず成形品形状、樹脂物性データ、成形条件(樹脂温度、金型温度、射出時間、保圧、保圧時間、冷却時間等)を入力することによって、流動解析を行う。この流動解析は射出成形過程における樹脂充填段階と保圧冷却段階における樹脂の流動解析である。その出力は樹脂流動パターン、型締力、製品重量、温度分布、圧力分布、流速、残留応力等である。これらの流動解析プロセスにおける出力を入力してそり変形解析を行う。このそり変形解析は射出成形過程における自然放冷段階における変化の解析であり、その出力はそり変形量、熱応力である。これによって製品のそり変形解析結果が得られる。
次に図9を参照して 解析モデルである第1の座標データにそり変形解析結果である移動量が加えられた第2の座標データの各点の移動量を逆算する比率の例を示す。
図示するように、逆そり変形解析プロセスにおける逆そり変形解析<計算モード1>において、第2の座標データより掴めたそり変形の移動量を逆算するにあたって、そり変形の移動量にそれぞれ0.2、0.4、0.6、0.8倍して逆算することによって、各第3の座標データである逆ぞり変形モードの解析モデルが得られる。
次にその各第3の座標データである解析モデルを用いた成形シュミレーションでそり変形解析プロセスを行うことによって、そのそり変形解析結果は各第3の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた各第4の座標データとなる。その第4の座標データと、第1の座標データである解析モデルとを検証することによって、図示の場合には第2の座標データより掴めたそり変形の移動量を0.2倍して逆算して得られた第4の座標データのそり変形解析結果が、第1の座標データである解析モデルに近く、若しくは許容範囲内の変形程度となる。
それによって、逆そり変形解析プロセスにおける逆そり変形解析<計算モード1>において、第2の座標データより掴めたそり変形の移動量を0.2倍して逆算するのが適正であると評価することができる。
なおこの評価結果は成形対象となる3Dモデルの形状その他によって異なり、異なる成形条件毎にそり変形の移動量を見込む逆そりの係数を設定することができる。
次に図10を用いて以上の本発明の方法における計算モード1及び計算モード2における計算フローを説明する。
先ずファイルデータや逆ぞり変形比率などのコントロールデータを読込み、そのコントロールデータに基づいて計算モードの選択が行われる。計算モード1ではRDMESHステップにおいて元モデルのメッシュデータである第1の座標データの読込が行われる。次にRDDISPステップにおいて、元モデルのそり変形を示す第2の座標データの読込みを行う。次にCLREVMステップにおいて逆ぞり変形比率に基づく逆ぞり変形モードのメッシュデータである第3の座標データである解析モデルの計算を行う。それによって得られた計算結果をFOMESHステップにおいて逆ぞり変形モードのメッシュデータである第3の座標データの書出しを行う。
一方、計算モード2では先ずRDMESHステップで逆ぞり変形モードのメッシュデータである第3の座標データの読込みを行う。次にRDDISPステップで各第3の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた、すなわち逆ぞり変形モードでのそり変形である第4の座標データ(Code.RESnn2)の読込みを行う。さらにRDMESHステップでは元モデルのメッシュデータである第1の座標データの読込が行われる。引き続きCLDISPステップでは逆ぞり変形モードでのそり変形である第4の座標データ(Code.RESnn2)の元モデルのメッシュデータである第1の座標データに対する変形の計算が行われ、FODISPステップで元モデルに対する逆ぞり変形モードのそり変形量データの書出しが行われる。
次いで、図11を参照して本発明に係る成形品の成形品収縮変形予測装置の一実施の形態について説明する。
図11において、成形品収縮変形予測装置1121は各種演算、計算、記録機能を備えたコンピュータ11211に、解析モデルである第11の座標データ入力部1122、第12の座標データが収納される第12の座標データ収納部1123、変形メッシュデータ生成部1124、コントロールデータ部1125、第13の座標データ(<逆収縮変形モード>解析モデル)収納部1126、第14の座標データ(<逆収縮変形モードでの収縮変形>)収納部1127、逆収縮変形モードでの収縮変形の元モデルに対する変形計算部(すなわち第14の座標データと第11の座標データとを比較して差異量を算出する変形計算部)1128、元モデルに対する逆収縮変形モードの収縮変形量データ収納部(すなわち第14の座標データと第11の座標データとの差異量データ収納部)1129を有してなる。これら各部で用いられるデータ、数値は、コンピュータ11211に読み込まれ、その処理機能により演算処理が行われる。
第11の座標データ入力部1122には、対象とされる解析前解析データが入力される。具体的には製品の3Dモデルをメッシュモデルとし、点と点同士の関係を表現した解析モデルである第11の座標データとする。第11の座標データ入力部1122には、この第11の座標データが入力される。
第12の座標データ収納部1123には、第11の座標データである解析モデルを用い、流動解析プロセスと収縮変形解析プロセスとよりなる成形シュミレーションによって得られた収縮変形解析結果が入力される。この収縮変形解析結果は、第11の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた第12の座標データとなる。
変形メッシュデータ生成部1124では、コントロールデータ部1125による制御に基づき、解析モデルである第1121の座標データに収縮変形解析結果である移動量が加えられた第1122の座標データの各点の移動量の逆算が行われる。この逆算は第1122の座標データのxyz軸方向のそれぞれについて行われる。
そのデータを用いて第1121の座標データに逆収縮変形を与えるために計算モード1のフローによって逆収縮変形解析プロセスを行う。
コントロールデータ部1125は計算モードの指定や用いるファイルの選択などの計算の制御を行う。変形メッシュデータ生成部1124において逆収縮変形モードのメッシュデータを生成する機能が計算モード1である。コントロールデータ部1125からのコントロールデータに基づいて変形メッシュデータ生成部1124では計算モード1が行われる。
その計算モード1では、計算モード番号、計算のコード名、第11の座標データ、第12の座標データ、第13の座標データのファイル番号、第12の座標データにおける収縮率計算のサンプル位置及び逆算する修正比率を定義する。
第12の座標データにおける収縮率計算のサンプル位置とは可及的に収縮のみに起因する変形位置を対象とするために変形が少ないと経験的に予測される位置を特定する。例えば図12(a)(b)に示す成形品であれば、図上破線で示す領域中の点である。
計算の対象となる収縮率計算のサンプル位置が例えば図上ABCDの4点であれば、その各座標位置の変位を用いて図2(a)上仮想線で示す収縮変形における収縮率(rABX,rABY,rABZ)及び収縮率(rCDX,rCDY,rCDZ)を取得する。さらにX方向、Y方向、Z方向それぞれにおける収縮率平均値(rX)、(rY)、(rZ)を取得する。
図12(a)に示す第一座標のデータ四角形ABCDの線分ABの距離は、
AB={(XA1−XB1)2+(YA1−YB1)2+(ZA1−ZB1)2}1/2と表される。
また第2座標のデータ四角形A´B´C´D´の線分A´B´の距離は
A´B´={(XA´1−XB´1)2+(YA´1−YB´1)2+(ZA´1−ZB´1)2}1/2と表される。
第2座標のデータ四角形A´B´C´D´の線分A´、B´点のX座標は第1の座標と移動量δを用いると以下のように表される。
XA´1=XA1+δAX
XB´1=XB1+δBX
したがって
A´B´={((XA1+δAX)−(XB1+δBX))2+((YA1+δAY)−(YB1+δBY))2+((ZA1+δAZ)−(YB1+δBZ))2}1/2

={((XA1−XB1)+(δAX−δBX))2+((YA1−YB1)+(δAY−δBY))2+((ZA1−ZB1)+(δAZ−δBZ))2}1/2
また修正比率Rは移動量の項に掛けるものとし、修正比率Rを掛けた線分A´B´を(A´B´)とすると
(A´B´)={((XA1−XB1)+(δAX−δBX)RX)2+((YA1−YB1)+(δAY−δBY)RY)2+((ZA1−ZB1)+(δAZ−δBZ)RZ)2}1/2
となる。
よって求める収縮率rABXは、 rABX=縮み代/第1の座標の距離={AB−(A´B´)}/AB
となる。
同様に線分CD についても
rCDX=縮み代/第1の座標の距離={CD−(C´D´)}/CD
となる。
この場合、線分ABに対しても線分CD に対しても同一の値の修正比率Rを掛けるものとする。
よって、X方向の収縮率の平均値(rX)は
(rX)=(rABX+rCDX)/2
となる。
同様にy方向は
(rY)=(rABY+rCDY)/2
Z方向は
(rZ)=(rABZ+rCDZ)/2
となる。
以上から第3座標データ(X,Y,Z)は、
X=X0/(rX)
Y=Y0/(rY)
Z=Z0/(rZ)
として求めることができる。
ただし、
rABX:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるAB間の収縮率
rCDX:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるCD間の収縮率
X0:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるX座標データ
Y0:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるY座標データ
Z0:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるZ座標データ
δAX:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるA点のX座標データの変位量
δBX:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるB点のX座標データの変位量
δAY:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるA点のY座標データの変位量
δBY:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるB点のY座標データの変位量
δAZ:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるA点のZ座標データの変位量
δBZ:元モデルのメッシュデータ(第1の座標データファイルのデータ)におけるB点のZ座標データの変位量
X0、Y0、Z0:元モデルのメッシュデータの節点座標(第1の座標データファイルのデータ)
(rX)、(rY)、(rZ):収縮率平均値
Rx,Ry,Rz:逆算する修正比率
この逆算する修正比率は、Rx=1、Ry=1、Rz=1とすると計算された収縮変形と全く逆の変形のメッシュデータが生成され、Ry=0とするとy座標は元モデルと同一のメッシュが生成されることとなる。
計算モード1では、このようにして計算された節点座標(X、Y、Z)のメッシュデータが第13の座標データ収納部1126に出力される。
第14の座標データ収納部1127には第14の座標データが入力される。第14の座標データは、第13の座標データ収納部1126に収納された第13の座標データである解析モデルを用いて成形シュミレーションを行い、収縮変形解析プロセスによって得られた収縮変形解析結果、すなわち第13の座標データにおける各点の座標データに移動量112が加えられて得られる。
逆収縮変形モードでの収縮変形の元モデルに対する変形計算部1128において元モデルに対する収縮変形を計算する機能が計算モード2である。コントロールデータ部1125からのコントロールデータに基づいて逆収縮変形モードでの収縮変形の元モデルに対する変形計算部1128では計算モード2が行われる。
計算モード2では、計算モード番号、計算のコード名、第13の座標データ収納部1126、第14の座標データ収納部11127、第11の座標データ入力部1122、元モデルに対する逆収縮変形モードの収縮変形量データ1129のファイル番号を定義する。
元モデルに対する収縮変形(ΔX、ΔY、ΔZ)は、逆収縮変形モードのメッシュデータで計算された収縮変形形状(XW、YW、ZW)と元モデルの形状(X0、Y0、Z0)を用い次式で計算する。
ΔX=XW−X0
ΔY=YW−Y0
ΔZ=ZW−Z0
計算された(ΔX、ΔY、ΔZ)は収縮変形解析プロセスの計算結果ファイルの書式に従い、収縮変形量として元モデルに対する逆収縮変形モードの収縮変形量データ1129に出力される。
以上のように本発明の成形品収縮変形予測装置1121では、収縮変形解析で計算された収縮変形量を元モデルのメッシュデータから修正比率を乗じて逆算された収縮変形と逆のモード(逆収縮変形モード)のメッシュデータを生成する。また、逆収縮変形モードの効果を評価するために、逆収縮変形モードのメッシュデータを用いて計算された収縮変形形状と元モデルの形状との差を計算して元モデルに対する収縮変形として出力する。
以下に本例における成形品の成形品収縮変形予測装置を用いて金型モデルを予測生成する方法について図13〜図16を参照して説明する。
先ず3Dモデルを解析可能なデータとするために点と点同士の関係を表現したメッシュモデルとして解析モデルである第11の座標データが得られる。
次にその解析モデル及び製品の成形仕様や製品仕様(製品図)などの射出成形における製作開始情報を用いた成形シュミレーションを行う。成形シュミレーションは流動解析プロセスと収縮変形解析プロセスによって行われ、収縮変形解析結果が得られる。収縮変形解析結果は第11の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた第12の座標データとなる。
次に収縮変形解析プロセスによる収縮変形解析結果と、解析モデルとを検証すると、収縮によって収縮変形解析結果は元の解析モデルより小さくなり、変形もする。
そのデータを用いて第11の座標データに逆収縮変形を与えるために計算モード1のフローによって逆収縮変形解析プロセスを行う。
その結果第12の座標データから取得された収縮率平均値に予め準備された各種の修正比率を乗じて逆算して逆収縮変形が与えられた第13の座標データである解析モデルが得られる。
次にその第13の座標データである解析モデルを用いた成形シュミレーションを行う。この場合、第1の座標データの解析モデルを用いた成形シュミレーションで既に流動解析プロセスは行っているので、その流動解析結果を用いることによって、流動解析プロセスを省略し、時間短縮を図ることができる。この第13の座標データである解析モデルを用いた成形シュミレーションで収縮変形解析プロセスによって収縮変形解析結果が得られる。収縮変形解析結果は第13の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた第14の座標データとなる。
次に収縮変形解析プロセスによる収縮変形解析結果である第14の座標データと、第11の座標データである解析モデルとを計算モード2のフローによって検証する。それによって各逆算修正比率に応じた元モデルに対する逆収縮変形モードの収縮変形量データが得られる。第14の座標データは第12の座標データから取得された収縮率平均値に予め準備された各種の修正比率を乗じて逆算して逆収縮変形が与えられた第13の座標データである解析モデルを用いているので、この第14の座標データは第11の座標データである解析モデルに近づく。各逆算修正比率に対応した第14の座標データの中で第11の座標データである解析モデルと比較して最も差異のないものを選択することができる。
次に図14を参照して成形シュミレーションにおける流動解析プロセスと収縮変形解析プロセスについて説明する。
先ず成形品形状、樹脂物性データ、成形条件(樹脂温度、金型温度、射出時間、保圧、保圧時間、冷却時間等)を入力することによって、流動解析を行う。この流動解析は射出成形過程における樹脂充填段階と保圧冷却段階における樹脂の流動解析である。その出力は樹脂流動パターン、型締力、製品重量、温度分布、圧力分布、流速、残留応力等である。これらの流動解析プロセスにおける出力を入力して収縮変形解析を行う。この収縮変形解析は射出成形過程における自然放冷段階における変化の解析であり、その出力は収縮変形量、熱応力である。これによって製品の収縮変形解析結果が得られる。
次に図15を参照して 解析モデルである第11の座標データに収縮変形解析結果である移動量が加えられた第12の座標データにおける収縮量を逆算する修正比率の例を示す。
図示するように、逆収縮変形解析プロセスにおける逆収縮変形解析<計算モード1>において、第2の座標データより取得された収縮変形量を逆算するにあたって、収縮変形の収縮率平均値にそれぞれ0.2、0.4、0.6、0.8倍して逆算することによって、各第3の座標データである逆収縮変形モードの解析モデルが得られる。
次にその各第13の座標データである解析モデルを用いた成形シュミレーションで収縮変形解析プロセスを行うことによって、その収縮変形解析結果は各第13の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた各第14の座標データとなる。その第14の座標データと、第11の座標データである解析モデルとを検証することによって、図示の場合には第12の座標データより取得された収縮変形の収縮率平均値を0.2倍して逆算して得られた第14の座標データの収縮変形解析結果が、第11の座標データである解析モデルに近く、若しくは許容範囲内の変形程度となる。
それによって、逆収縮変形解析プロセスにおける逆収縮変形解析<計算モード1>において、第12の座標データより取得された収縮変形の収縮率平均値を0.2倍して逆算するのが適正であると評価することができる。
なおこの評価結果は成形対象となる3Dモデルの形状その他によって異なり、異なる成形条件毎に逆収縮変形修正比率を設定することができる。
次に図16を用いて以上の本発明の方法における計算モード1及び計算モード2における計算フローを説明する。
先ずファイルデータや逆収縮変形修正比率などのコントロールデータを読込み、そのコントロールデータに基づいて計算モードの選択が行われる。計算モード1ではRDMESHステップにおいて元モデルのメッシュデータである第11の座標データの読込が行われる。次にRDDISPステップにおいて、元モデルの収縮変形を示す第12の座標データの読込みを行う。次にCLREVMステップにおいて逆収縮変形修正比率に基づく逆収縮変形モードのメッシュデータである第13の座標データである解析モデルの計算を行う。それによって得られた計算結果をFOMESHステップにおいて逆収縮変形モードのメッシュデータである第13の座標データの書出しを行う。
一方、計算モード2では先ずRDMESHステップで逆収縮変形モードのメッシュデータである第13の座標データの読込みを行う。次にRDDISPステップで各第13の座標データにおける各点の座標データに移動量が加えられた、すなわち逆収縮変形モードでの収縮変形である第14の座標データ(Code.RESnn2)の読込みを行う。さらにRDMESHステップでは元モデルのメッシュデータである第1の座標データの読込が行われる。引き続きCLDISPステップでは逆収縮変形モードでの収縮変形である第14の座標データ(Code.RESnn2)の元モデルのメッシュデータである第1の座標データに対する変形の計算が行われ、FODISPステップで元モデルに対する逆収縮変形モードの収縮変形量データの書出しが行われる。
次いで、成形品そり変形予測装置において作成された前記第3の座標データ、又は成形品収縮変形予測装置において作成された前記第13の座標データを解析前解析モデルデータ(202)に反映して、解析後解析モデルの作成を行う。 係る座標データを用いるのは、成形品の材料は、樹脂等の線膨張係数が高いものであるため、射出成型時に公差から大きく外れてしまうことがある。このため、その都度、金型を修正する作業が必要となり工期の遅延、コスト増を招くことになる。そこで、金型修正作業を避けるために、前記第3の座標データ又は第13の座標データを解析前解析モデルデータ(202)に反映する。この処理を行うことにより、金型修正作業を削減することができる。
ここで、前記第3の座標データ又は前記第13の座標データは、節点番号を座標(x、y、z)として表した場合の変位量(Δx、Δy、Δz)である。そして、この変位量と解析前の節点番号とを加えることにより解析後の座標(x+Δx、y+Δy、z+Δz)が得られる。
係る座標形式で表されたデータを変換し、解析後の節点番号を付与する。以上の処理により、解析後解析モデル作成部(104)で得られるデータは、解析後の節点番号についての情報となる。
第5のデータ収納部(204)には、前記解析後解析モデル作成部(104)で得られたデータを、解析後解析モデルデータ(第5のデータ)として、収納する。図17に解析後解析モデルデータの一例を示す。
解析後解析モデル要素・節点情報抽出部(108)及び第6のデータ収納部(208)では、前記第5のデータ収納部(204)に収納された解析後解析モデルデータから、要素・節点番号を抽出する処理を行い(108)、解析後解析モデルの要素・節点情報(第6のデータ)として、これをデータベース化し、第6のデータ収納部(208)に収納する。図18に図17のある面の拡大図を示す。また、表2に第6のデータ収納部(208)に収納されたデータの一例を示す。
Figure 2018183885
要素・節点情報関連づけ部(109)では、前記第4のデータ収納部(205)及び前記第6のデータ収納部(208)のそれぞれに収納された要素・節点情報を関連付ける作業を行う。より具体的には、前述の通り、前記解析後解析モデル作成部(104)で得られるデータは、節点番号のみが変化するものであるから、解析前後において、要素番号に対応する節点番号をそれぞれ比較することにより、解析前の節点番号と解析後の節点番号を関連づける。このようにすることによって、本要素・節点情報関連づけ部(109)で得られるデータは、解析前の要素番号及び節点番号と解析後の要素番号及び解析後の節点番号が一対一に関連づけられた情報となる。
前記要素・節点情報関連づけ部(109)で得られたデータを、要素・節点情報関連付けデータ(第7のデータ)として、データベース化し、第7のデータ収納部(209)に収納する。
細分化データ作成部(107)では、第1のデータ収納部(201)、第2のデータ収納部(203)、第5のデータ収納部(204)及び第7のデータ収納部(209)のデータを用いて、解析後モデルの細分化データの作成を行う。以下、細分化データ作成部(107)における処理について図19を参照し詳細に説明する。
まず、細分化データ作成に先立ち、GAP指定値入力部(301)に、任意のGAP値をコンピュータ11に入力する。ここで、GAPとは、ある点を形状モデルに投影した際の、投影距離であり、メッシュで作成されたモデルと実際の形状モデルとの隙間量のことをいう。また、隙間量は、その大きさについての情報のみを持つ。したがって、GAP値として小さい値を指定すると、解析前形状モデルのフィレット・トリム等の稜線に、後述する第一の中点を漸近させることができ、再現性に優れたデータを作成することが可能となる。
中点挿入部(302)では、第2のデータ収納部(203)に収納されている節点番号から算出したエッジの中点を第1のデータ収納部(201)に収納されている解析前形状モデルに挿入する。図20は、エッジ12、13、14(それぞれ、節点番号8及び9、節点番号9及び10、節点番号10及び11の線分)に中点15,16,17を解析前形状モデルライン18に対して挿入したものである。ここで、解析前形状モデルに挿入される前記中点を第一の中点という。
なお、第一の中点の挿入は形状モデルのライン(稜線)に対してのみ行うものではなく、形状モデルを構成する面に対しても行う。面に第一の中点を挿入した場合において、図20の意味するところはその面についての断面図に対して第一の中点を挿入したものである。
GAP計測部(303)では、GAP計測を行う。すなわち、前記中点挿入部(302)において挿入された中点15、16,17と形状モデルのライン18との間でGAP測定を行う。 なお、説明のために、一部分を取り上げているが、中点挿入部において挿入された全ての点と形状モデルとの間で行っている。以下、図21も使用しながら説明する。前記中点15を解析前形状モデルライン18に投影し、その投影距離の測定を行う。GAP19が指定値より小さい場合には、細分化データ作成を終了する(312)。
一方、GAPが指定値より大きい場合には、ベクトル算出部(305)において、ベクトル量の算出を行い、次いで、解析前解析モデル挿入部(306)及び解析後解析モデル挿入部(308)において、算出されたベクトル量を解析前解析モデルのエッジ及び後述する解析後解析モデルのエッジのそれぞれに挿入する処理を行う。ここで、ベクトル量とは、前記GAPに方向についての情報を加えたものである。
この処理により、第5のデータ収納部(204)に収納された解析後解析モデルデータに、第1のデータ収納部(201)に収納された解析前形状モデルデータと第2のデータ収納部(203)に収納された解析前解析モデルデータとから算出されたベクトル量を加えた解析後モデルの細分化データを作成する。
解析前解析モデルへのベクトル量の挿入について、図21(b)を用いて説明する。前記ベクトル量20を、解析前解析モデルのエッジ12の中点15に挿入し、前記ベクトル量20と前記解析前形状モデルライン18の交点に節点番号21を付与する(306及び307)。ここで、解析前形状モデル上に新たに挿入された節点番号を第一の節点番号という。
解析後解析モデルへのベクトル量の挿入について、図22(a)(b)、図23を用いて説明する。第5のデータ収納部(204)及び第7のデータ収納部(209)に収納されているデータを相互参照して、前記ベクトル量20が挿入されたエッジ12に付随する節点番号8及び9とこれに対応する解析後の節点番号23及び24を検索する。これから、解析前解析モデルのエッジ12に対応する解析後解析モデルのエッジ25を特定する(308)。前記ベクトル量20を、前記解析後解析モデルのエッジ25の中点26に挿入し、ベクトル量20の先端に節点番号27を付与する(309)。
ここで、解析前解析モデルのエッジの中点に対応する解析後解析モデルのエッジの中点を第二の中点という。なお、本実施例において、第一の中点は中点15であり、第2の中点は中点26である。また、解析前形状モデルに対して付与された第一の節点番号に対応して、解析後解析モデルに付与された節点番号を第二の節点番号という。なお、本実施例において第一の節点番号は節点番号21であり、第二の節点番号は節点番号27である。
次いで、前記解析前形状モデルに新たに付与された節点番号21及び前記解析後解析モデルのエッジ(308)に対して新たに付与された節点番号27は、同一であるという情報を、第7のデータ収納部(209)に収納する。すなわち、第一の節点番号と第二の節点番号が同一であるという情報を、第7のデータ収納部(209)に収納する。
次いで、再度のGAPの計測(310)について、図24(a)を用いて説明する。解析前形状モデルライン上に新たに付与された節点番号21と当初の節点番号8及び9とのそれぞれの中点32,33を挿入する。次いで、エッジ30、31と解析前形状モデルライン18との間でGAPの計測を行う。GAP34及びGAP35が共に指定値より小さい場合には、細分化データ作成は終了する(313)。
一方、GAP34及びGAP35のいずれか又は両方が指定値より大きい場合には、ベクトル算出部(305)において、ベクトル量の算出を行い(ベクトル量36、37)、次いで、次いで、解析前解析モデル挿入部(306)及び解析後解析モデル挿入部(308)において、算出されたベクトル量を解析前解析モデルのエッジ及び解析後解析モデルのエッジのそれぞれに挿入する処理を行う。なお、図24(b)は、GAP34及びGAP35が共に指定値より大きい場合のものである。
解析前解析モデルのエッジへのベクトル量の挿入について、図24(b)を用いて説明する。前記ベクトル量36、37を、解析前解析モデルのエッジ30の中点32及びエッジ31の中点33にそれぞれ挿入し、前記ベクトル量36及び前記ベクトル量37と前記解析前形状モデルライン18の交点に節点番号38及び節点番号39を付与する(306及び307)。なお、本実施例において節点番号38及び節点番号39は第一の節点番号である。
解析後解析モデルへのベクトル量の挿入について図25を用いて説明する。第5のデータ収納部(204)及び第7のデータ収納部(209)に収納されているデータを相互参照して、前記ベクトル量36、37が挿入されたエッジ30に付随する節点番号8及び21及びエッジ31に付随する節点番号9と節点番号21を検索する。これから、解析前解析モデルのエッジ30に対応する解析後解析モデルのエッジ40及び解析前解析モデルのエッジ31に対応する解析後解析モデルのエッジ41を特定する(308)。前記ベクトル量36、37を、前記解析後解析モデルのエッジ40の中点42及びエッジ41の中点43に挿入し、ベクトル量36の先端に節点番号44を付与し、ベクトル量37の先端に節点番号45を付与する(309)。なお、節点番号44及び節点番号45は第二の節点番号となる。
前記解析前形状モデルに新たに付与された節点番号38及び節点番号39は、前記解析後解析モデルのエッジに新たに付与された節点番号44及び節点番号45は、同一であるという情報を、第7のデータ収納部(209)に収納する。すなわち、第一の節点番号と第二の節点番号が同一であるという情報を、第7のデータ収納部(209)に収納する。
以上のような処理を、GAPが指定値以下になるまで細分化データ作成部(107)において繰り返し、細分化データ作成は終了する。
前記細分化データ作成部(107)で得られたデータを解析後モデルの細分化データ(第8のデータ)として、データベース化し、第8のデータ収納部(207)として収納する。
解析後形状モデルデータ作成部(110)では、第2のデータ処理部(203)、第5のデータ収納部(204)、第7のデータ収納部(209)及び第8のデータ収納部(207)に収納されているデータを相互参照しながら解析後形状モデルデータについての面−要素番号−節点番号に関する情報を得る。
前記解析後形状モデルデータ作成部(110)で作成された面ごとのデータから面毎にリストアップして解析後形状モデルデータ(210)が作成される。図26に解析後形状モデルデータの一例を示す。 このような一連の処理を行うことによって、元モデルの面構成(フィレット・トリム等)が維持され、かつ、元モデルのCADデータの稜線が維持され、反り予測結果及び収縮予測効果を考慮した金型CADモデルが得られる。

Claims (12)

  1. 形状モデル指定部(101)と、
    解析前形状モデルデータが収納される第1のデータ収納部(201)と、
    解析前形状モデルデータの形状が認識される解析前形状モデルデータ形状認識部(103)と、
    解析前形状モデルデータのメッシュデータが作成される解析前形状モデルデータメッシュ作成部(102)と、
    前記解析前形状モデルデータメッシュ作成部(102)で得られるデータを収納する第2のデータ収納部(203)及び第3のデータ収納部(202)と、
    前記第2のデータ収納部(203)のデータに対して、要素・節点情報を抽出する解析前解析モデル要素・節点情報抽出部(105)と、
    前記解析前解析モデル要素・節点情報抽出部(105)で得られるデータを収納する第4のデータ収納部(205)と、
    前記第3のデータ収納部(202)のデータに対して、反り変形予測及び/又は収縮変形予測の解析を行う解析後解析モデル作成部(104)と、
    前記解析後解析モデル作成部(104)で得られるデータを収納する第5のデータ収納部(204)と、
    前記第5のデータ収納部(204)に対して、要素・節点情報を抽出する解析後解析モデル要素・節点情報抽出部(108)と、
    前記解析後解析モデル要素・節点情報抽出部(108)で得られるデータを収納する第6のデータ収納部(208)と、
    前記第4のデータ収納部(205)及び前記第6のデータ収納部(208)それぞれに収納された要素・節点情報を関連づける要素・節点情報関連づけ部(109)と、
    前記要素・節点情報関連づけ部(109)で得られるデータを収納する第7のデータ収納部(209)と、
    前記第2のデータ収納部(203)、前記第5のデータ収納部(204)及び前記第7のデータ収納部(209)それぞれに収納されたデータを用いて、細分化データを作成する細分化データ作成部(107)と、
    前記細分化データ作成部(107)で得られるデータを収納する第8のデータ収納部(207)と、
    前記第8のデータ収納部(107)のデータから、解析後形状モデルデータを作成する解析後形状モデルデータ作成部(110)と、
    前記解析後形状モデルデータ作成部(110)のデータから、解析後形状モデルデータとして、出力することを特徴とする金型CADモデルデータ作成装置
  2. 前記細分化データ作成部(107)には、
    任意のGAP値を指定するGAP指定値入力部(301)と、
    第2のデータ収納部(203)に収納されたデータから算出された中点を第1のデータ収納部(201)に収納された形状モデルに挿入する中点挿入部(302)と、
    形状モデルに挿入された第一の中点と形状モデルの稜線及び/又は面とのGAP計測を行うGAP計測部(303)と、
    前記GAP計測値からベクトル量を算出するベクトル算出部(305)と、
    前記ベクトル量が解析後解析モデルの第二の中点に挿入される解析後解析モデル挿入部(308)と、
    前記ベクトル量が解析前解析モデルに挿入される解析前解析モデル挿入部(306)とを有することを特徴とする請求項1に記載の金型CADモデルデータ作成装置
  3. 前記解析前解析モデル挿入部(306)は、前記第一の中点と前記ベクトル量との交点に第一の節点番号を付与する処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の金型CADモデルデータ作成装置
  4. 前記交点は、解析前形状モデル上にあることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の金型CADモデルデータ作成装置
  5. 前記解析後解析モデル挿入部は、前記第二の中点と前記ベクトル量の先端に第二の節点番号を付与する処置を行うことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一に記載の金型CADモデルデータ作成装置
  6. 前記第7のデータ収納部(209)に前記第一の節点番号と前記第二の節点番号とが同一である情報を収納する処理を行うことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一に記載の金型CADモデルデータ作成装置
  7. 前記解析後解析モデル作成部(104)で得られるデータは、そり変形の移動量を盛り込んで逆ぞり変形が与えられた第3の座標データ、又は収縮率平均値に予め準備された各種の修正比率を乗じて逆算して逆収縮変形が与えられた第13の座標データであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一に記載の金型CADモデルデータ作成装置
  8. 成形品の3次元CADデータを第1のデータである解析前形状モデルデータとし、
    その解析前形状モデルデータの形状認識を行い、形状認識データとし、
    形状認識データに対して、メッシュ作成を行い第2のデータである解析前形状モデルデータ及び第3のデータである解析前解析モデルデータとし、
    前記第2のデータから、要素・節点番号を抽出し、これを第4のデータとし、
    前記第3のデータから、反り変形予測及び/又は収縮変形予測の解析を行い、これを第5のデータである解析後解析モデルデータとし、
    前記第5のデータから、要素・節点番号を抽出し、これを第6のデータとし、
    前記第4のデータ及び前記第6のデータから、解析前後の要素・節点情報を関連づけ、これを第7のデータとし、
    前記第2のデータ、前記第5のデータ及び前記第7のデータのそれぞれを用いて、細分化データを作成し、これを第8のデータとし、
    次いで、前記第8のデータから、解析後形状モデルデータを作成することを特徴とする金型CADモデルデータ作成方法
  9. 前記細分化データの作成は、
    任意のGAP値を指定し、
    前記第2のデータから、算出された第一の中点を第1のデータの形状モデルに挿入し、
    前記第一の中点と解析前形状モデルの稜線及び/又は面とのGAP計測を行い、
    前記指定したGAP値よりも小さい場合には、細分化データの作成を終了し、
    前記指定したGAP値よりも大きい場合には、
    前記GAP計測値からベクトル量を算出し、
    前記ベクトル量を解析前解析モデルの第一の中点に挿入し、解析前形状モデル上に第一の節点番号を付与し、
    前記ベクトル量を解析後解析モデルの第二の中点に挿入し、前記ベクトル量の先端に、第二の節点番号を付与し、
    次いで、前記第一の節点番号と前記第2の節点番号が同一である情報を、前記第7のデータに収納することを特徴とする請求項8に記載の金型CADモデルデータ作成方法
  10. 前記第7のデータに収納した後に、
    前記第一の節点番号と当初の節点番号との前記第一の中点を挿入し、
    前記第一の中点と解析前形状モデルの稜線及び/又は面とのGAP計測を行い、
    前記指定したGAP値よりも小さい場合には、細分化データの作成を終了し、
    前記指定したGAP値よりも大きい場合には、
    前記GAP計測値からベクトル量を算出し、
    前記ベクトル量を解析前解析モデルの第一の中点に挿入し、解析前形状モデル上に第一の節点番号を付与し、
    前記ベクトル量を解析後解析モデルの第二の中点に挿入し、前記ベクトル量の先端に、第二の節点番号を付与し、
    次いで、前記第一の節点番号と前記第2の節点番号が同一である情報を、前記第7のデータに収納することを特徴とする金型CADモデルデータ作成方法
  11. 指定したGAP値よりも小さくなるまで、細分化データの作成を行うことを特徴とする請求項9に記載の金型CADモデルデータ作成方法
  12. 前記第5のデータは、そり変形の移動量を盛り込んで逆ぞり変形が与えられた第3の座標データ、又は収縮率平均値に予め準備された各種の修正比率を乗じて逆算して逆収縮変形が与えられた第13の座標データであることを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれか一に記載の金型CADモデルデータ作成方法
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