JP2018179296A - 配管継手構造 - Google Patents

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田 祐 司 野
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田 祐 司 野
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Abstract

【課題】第1配管あるいは第2配管が扁平上に変形した場合、ハウジングがこの変形に追従すること。【解決手段】配管継手構造10は第1リング13を有する第1配管11と、第2リング14を有する第2配管12と、第1配管11と第2配管12を囲む分割自在のハウジング20とを備える。ハウジング20の各分割部分21は突出部22と受け部23とを有する。締結手段30を締付けることにより突出部22は受け部23内に当接することなく入り込み、第1リング13と第2リング14が分割部分21に当接する。【選択図】図2

Description

本発明は大型配管用の配管継手構造に係り、とりわけ配管からの漏水を防止することができる配管継手構造に関する。
従来より大型配管用の配管継手構造として、大径の第1配管および第2配管と、これら第1配管と第2配管の接合部を外方から囲む分割自在のハウジングと、第1配管と第2配管の接合部と、ハウジングとの間に介在されたゴムリングとを備えたものが知られている。
このような配管継手構造は、大径の第1配管と第2配管を接合するものであり、配管継手構造の取付時にはハウジングの各分割部分は互いに密着している。
他方、第1配管および第2配管の支持構造に不具合が生じたり、第1配管および第2配管の自重あるいは第1配管および第2配管内の流体の荷重によって、第1配管および第2配管にせん断荷重がかかると、これらの荷重により第1配管および第2配管が扁平状に変形することがある。このように第1配管および第2配管が扁平した場合であっても、上述のようにハウジングの各分割部分は互いに密着しているため、ハウジングは第1配管および第2配管の扁平状の変形に追従することができず、結局ハウジングと第1配管あるいは第2配管との間に間隙が形成され、止水機能が低下する。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、第1配管あるいは第2配管にせん断荷重がかかって第1配管および第2配管が扁平状に変形しても、ハウジングと第1配管および第2配管との間に間隙が形成されることはなく、止水機能の低下を防止することができる配管継手構造を提供することを目的とする。
本発明は、一側端部外周に設けられた第1リングを有する第1配管と、前記第1配管の前記第1リング側に接合され、前記第1配管側端部外周に設けられた第2リングを有する第2配管と、前記第1配管と前記第2配管の接合部を外方から囲む分割自在のハウジングと、前記第1配管および前記第2配管と、前記ハウジングとの間に介在されたゴムリングとを備え、前記ハウジングは分割された複数の分割部分と、分割部分間を締付ける締結手段とを有し、各分割部分は円周方向に沿う両端部に設けられ、隣接する分割部分側へ突出する突出部と、隣接する分割部分の突出部を受ける受け部とを有し、前記締結手段を締付けることにより、各分割部分の突出部分が隣接する分割部分の受け部内に当接することなく入り込み、各分割部分の半径方向内側の内面が、前記第1配管の前記第1リングおよび前記第2配管の前記第2リングの半径方向外側の外面に当接する配管継手構造である。
本発明は、前記第1リングおよび前記第2リングは、鋼製となって、前記第1配管と前記第2配管に各々固着されている、配管継手構造である。
本発明は、前記ハウジングは鋼製となっている、配管継手構造である。
本発明は、各分割部分の前記両端部のうち、前記第1リングおよび前記第2リングの半径方向外側の外面に対応する面取り領域に、面取りが形成されている、配管継手構造である。
以上のように、本発明によれば、第1配管および第2配管が扁平しても、ハウジングと第1配管および第2配管との間に間隙は形成されることなく、止水機能の低下を防止することができる。
図1Aは配管継手構造の第1の実施の形態を示す側断面図であって図2のB−B線断面図。 図1Bは図1Aの拡大図。 図2は図1AのA−A線矢視図。 図3は第1の実施の形態の作用を示す図。 図4は第1の実施の形態の作用を示す図。 図5は第1の実施の形態の作用を示す図。 図6は配管継手構造の第2の実施の形態を示す図であって、図1に対応する図。 図7は第2の実施の形態の作用を示す図。 図8は第2の実施の形態の作用を示す図。 図9は第2の実施の形態の作用を示す図。 図10Aは面取りを有するハウジングの分割部分を、第1配管および第2配管の接合部外周に設置する状態を示す図。 図10Bはハウジングの分割部分の面取りを示す図。 図10Cはハウジングの分割部分の面取りが設けられた部分を示す図。 図10Dはハウジングの分割部分と、第1配管および第2配管との当接箇所を示す図。
発明の実施の形態
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1Aおよび図1B乃至図5は、本発明による配管継手構造の第1の実施の形態を示す図である。
ここで図1Aは配管継手構造の一実施の形態を示す側断面図であって図2のB−B線断面図、図1Bはその拡大図、図2は図1AのA−A線矢視図である。
また図3乃至図5は、本発明による配管継手構造の作用を示す図2と同様の図である。
まず図1A、図1Bおよび図2により、本発明による配管継手構造の概略を述べる。
図1A、図1Bおよび図2に示すように、配管継手構造10は一側端部外周に溶接により取付けられた第1リング13を有する円筒状の第1配管11と、第1配管11の第1リング13側に接合され、第1配管側の端部外周に溶接により取付けられた第2リング14を有する円筒状の第2配管12と、第1配管11と第2配管12との間の接合部10Aを外方から囲む分割自在の円筒状のハウジング20と、第1配管11および第2配管12の外面と、ハウジング20の内面との間に介在された円筒状のゴムリング15とを備えている。
このうち、第1配管11と第2配管12は外形が概ね300mm以上の大型管となっており、いずれも鋳鉄管あるいは鋼管からなる。
また、第1配管11の第1リング13は鋼製となっており、第1配管11の外周に溶接により取付けられている。
またゴムリング15は、第1配管11および第2配管12の外周に沿って設けられている。
ハウジング20は全体として鋳鉄製または鋼製となって、複数、例えば4個に分割された分割部分21、21、21、21と、分割部分21、21、21、21間を締付ける4つの締結手段30とを有する。この締結手段30は各分割部分21の一側に設けられたボルトパッド25と他側に設けられたボルトパッド26とを有し、これらボルトパッド25、26間にボルトナット28を嵌合して締付けることにより、各分割部分21を締付けることができる。
次にハウジング20の各分割部分21、21、21、21について更に述べる。各分割部分21の円周方向に沿う両端部には、隣接する分割部分21側へ突出する突出部22と、隣接する分割部分の突出部22を受ける受け部23とが各々設けられている。
図2に示す例では、ある分割部分21の一端部の半径方向内方に突出部22が設けられ、その半径方向外方に受け部23が設けられた場合、当該分割部分の21の他端部の半径方向内方に受け部23が設けられ、その半径方向外方に突出部22が設けられている。
この場合、各分割部分21の両側に設けられた突出部22および受け部23は、隣接する分割部分21の受け部23および突出部22に当接することはなく、所定の距離だけ離間している。
図1A、図1Bおよび図2において、4つの締結手段30のボルトナット28を締付けた場合、上述のように各分割部分21の突出部22か隣接する分割部分21の受け部23内に当接することなく入り込む。この時、ハウジング20の各分割部分21の半径方向内側の内面20aが、第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の半径方向外側の外面に当接する。
また第1配管11および第2配管12の外面とハウジング20の内面との間にゴムリング15が介在されており、このゴムリング15はハウジング20の各分割部分21の突起20bにより、第1配管11および第2配管12の軸線方向に位置決めさられる。
さらに各分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の半径方向外側の外面に当接した場合、突起20bは第1配管11の外面および第2配管12の外面からわずかに離間して浮いている。
また各分割部分21の突出部22は、隣接する分割部分21の受け部23との間で印籠構造を構成し、この印籠構造はゴムリング15の第1配管11および第2配管12の軸線方向両側に位置してゴムリング15を外方から覆っている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、大形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。次に第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に全周に渡ってゴムリング15を配置する。ゴムリング15はその一部が切断されているため、第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に、容易に配置することができる。
次に4つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
その後4つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、4つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置する。このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
締結手段30のボルトナット28を締付けた場合、各分割部分21の突出部22は隣接する分割部分21の受け部23に当接することなく入り込む。そして分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の外面に当接し、この段階で締結手段30のボルトナット28の締付が停止する。
このように各分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1配管11の第1リング13の外面および第2配管12の第2リング14の外面に当接するため、各分割部分21と第1配管11および第2配管12との間の隙間が一定に定まる。このことにより、各分割部分21と第1配管11および第2配管12との間で均一な圧力で、ゴムリング15を押圧することができ、第1配管11と第2配管12の接合部10Aから漏水することはなく、止水機能を所定レベルに一定に保つことができる。
使用に際して、第1配管11および第2配管12の支持構造に不具合が生じたり、第1配管11および第2配管12の自重により、あるいは第1配管11および第2配管12を流れる流体からの荷動により第1配管11および第2配管12にせん断力がかかり、これらのせん断力により第1配管11および第2配管12が扁平状に変形することがある。
この場合、図3に示すように、第1配管11は扁平状に変形して、上下方向の外縁が縮み、横方向の外縁が拡がる。この際、ハウジング20の各分割部分21の突出部22は隣接する分割部分21の受け部23内に当接することなく入り込んでおり、かつ各分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1リング13および第2リング14の半径方向外側の外面に当接しているため、各分割部分21は第1配管11と第2配管12の接合部10A外周において、その姿勢を変えることができる。
具体的には、図3において第1配管11は上下方向に外縁が縮み、横方向にその外縁が拡がるため、各分割部分21も図3において第1配管11の上下方向に沿って内側へ移動し、第1配管11の横方向に沿って外側へ移動するようその姿勢を変化させる。このことにより、第1配管11が上下方向に外縁が縮み、横方向にその外縁が拡がるよう扁平状変形してもハウジング20の各分割部分21が第1配管11の変形に合わせてその姿勢を変化させる。このことによりハウジング20は全体として上下方向に内縁が縮み、横方向に内縁が拡がるため、第1配管11の扁平状の変形に追従してハウジング20の形状を同様に扁平状に変形させることができる。
なお、図3において、第1配管11および第2配管12のうち、第1配管11のみを便宜上示したが、第2配管12の扁平状の変形に合わせて、同様にハウジング20の分割部分21もその姿勢を変化させることができる。
以上のことから第1配管11および第2配管12とハウジング20との間で堅固にゴムリング15を押圧することができ、止水機能の低下を防止することができる。
次に配管継手構造の他の組立て方法について図4および図5により説明する。
まず図4に示すように第1配管11と第2配管12の外縁が基準のものよりわずかに大きい場合、大形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。なお図4において、便宜上第1配管11のみを示すが、第2配管12についても第1配管11と同様である。次に第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に全周に渡ってゴムリング15を配置する。ゴムリング15はその一部が切断されているため、第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に、容易に配置することができる。
次に4つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
その後4つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、4つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置し、このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
この場合、基準の大きさの第1配管11および第2配管12を組立てる場合に比べてボルトナット28の締付け量を少なくする。このことにより、ハウジング20を半径方向外方へ拡げて第1配管11と第2配管12の外縁に合わせて組立てることができる。
次に図5に示すように、第1配管11と第2配管12の外経が基準のものよりわずかに小さい場合、大形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。なお、図5において、便宜上第1配管11のみを示すが、第2配管12についても第1配管11と同様である。次に第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に全周に渡ってゴムリング15を配置する。ゴムリング15はその一部が切断されているため、第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に、容易に配置することができる。
次に4つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
その後4つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、4つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置し、このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
この場合、基準の大きさの第1配管11および第2配管12を組立てる場合に比べてボルトナット28の締付け量を大きくする。このことにより、ハウジング20を半径方向内方へ縮めて第1配管11と第2配管12の外縁に合わせて組み立てることができる。
<第2の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6乃至図10Cは、本発明による配管継手構造の第2の実施の形態を示す図である。
図6乃至図10Cに示す第2の実施の形態は、ハウジング20が2つの分割部分21,21からなる点が相違するが、他の部分は図1Aおよび図1B乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。図6乃至図10Cに示す第2の実施の形態において、図1Aおよび図1B乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず配管継手構造10の概略を述べる。配管継手構造10は一側端部外周に溶接により取付けられた第1リング13を有する円筒状の第1配管11と、第1配管11の第1リング13側に接合され、第1配管側の端部外周に溶接により取付けられた第2リング14を有する円筒状の第2配管12と、第1配管11と第2配管12との間の接合部10Aを外方から囲む分割自在の円筒状のハウジング20と、第1配管11および第2配管12の外面と、ハウジング20の内面との間に介在された円筒状のゴムリング15とを備えている(図1A、図1Bおよび図2参照)。
このうち、第1配管11と第2配管12は外形が概ね300mm未満の小型管となっており、いずれも鋳鉄管あるいは鋼管からなる。
また、第1配管11の第1リング13は鋼製となっており、第1配管11の外周に溶接により取付けられている。
またゴムリング15は、第1配管11および第2配管12の外周に沿って設けられている。
ハウジング20は全体として鋳鉄製または鋼製となって、図6に示すように2個に分割された分割部分21、21と、分割部分21、21間を締付ける2つの締結手段30とを有する。この締結手段30は各分割部分21の一側に設けられたボルトパッド25と他側に設けられたボルトパッド26とを有し、これらボルトパッド25、26間にボルトナット28を嵌合して締付けることにより、各分割部分21を締付けることができる。
次にハウジング20の各分割部分21、21について更に述べる。各分割部分21の円周方向に沿う両端部には、隣接する分割部分21側へ突出する突出部22と、隣接する分割部分の突出部22を受ける受け部23とが各々設けられている。
図6に示す例では、一方の分割部分21の一端部の半径方向内方に突出部22が設けられ、その半径方向外方に受け部23が設けられた場合、当該分割部分の21の他端部の半径方向内方に受け部23が設けられ、その半径方向外方に突出部22が設けられている。
この場合、各分割部分21の両側に設けられた突出部22および受け部23は、隣接する分割部分21の受け部23および突出部22に当接することはなく、所定の距離だけ離間している。
図6において、2つの締結手段30のボルトナット28を締付けた場合、上述のように各分割部分21の突出部22か隣接する分割部分21の受け部23内に当接することなく入り込む。この時、ハウジング20の各分割部分21の半径方向内側の内面20aが、第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の半径方向外側の外面に当接する。
また第1配管11および第2配管12の外面とハウジング20の内面との間にゴムリング15が介在されており、このゴムリング15はハウジング20の分割部分21の突起20bにより、第1配管11および第2配管12の軸線方向に位置決めさられる。
さらに各分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の半径方向外側の外面に当接した場合、突起20bは第1配管11の外面および第2配管12の外面からわずかに離間して浮いている。
また各分割部分21の突出部22は、隣接する分割部分21の受け部23との間で印籠構造を構成し、この印籠構造はゴムリング15の第1配管11および第2配管12の軸線方向両側に位置してゴムリング15を外方から覆っている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、小形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。次に第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に全周に渡ってゴムリング15を配置する。ゴムリング15はその一部が切断されているため、第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に、容易に配置することができる。
次に2つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
その後2つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、2つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置する。このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
締結手段30のボルトナット28を締付けた場合、各分割部分21の突出部22は隣接する分割部分21の受け部23に当接することなく入り込む。そして分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の外面に当接し、この段階で締結手段30のボルトナット28の締付が停止する。
このように各分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1配管11の第1リング13の外面および第2配管12の第2リング14の外面に当接するため、各分割部分21と第1配管11および第2配管12との間の隙間が一定に定まる。このことにより、各分割部分21と第1配管11および第2配管12との間で均一な圧力で、ゴムリング15を押圧することができ、第1配管11と第2配管12の接合部10Aから漏水することはなく、止水機能を所定レベルに一定に保つことができる。
使用に際して、第1配管11および第2配管12の支持構造に不具合が生じたり、第1配管11および第2配管12の自重により、あるいは第1配管11および第1配管12を流れる流体からの荷動により第1配管11および第2配管12にせん断力がかかり、これらのせん断力により第1配管11および第2配管12が扁平状に変形することがある。
この場合、図7に示すように、第1配管11は扁平状に変形して、上下方向の外縁が縮み、横方向の外縁が拡がる。この際、ハウジング20の各分割部分21の突出部22は隣接する分割部分21の受け部23内に当接することなく入り込んでおり、かつ各分割部分21の半径方向内側の内面20aが第1リング13および第2リング14の半径方向外側の外面に当接しているため、各分割部分21は第1配管11と第2配管12の接合部10A外周において、その姿勢を変えることができる。
具体的には、図7において第1配管11は上下方向に外縁が縮み、横方向にその外縁が拡がるため、各分割部分21も図7において第1配管11の上下方向に沿って内側へ移動し、第1配管11の横方向に沿って外側へ移動するようその姿勢を変化させる。このことにより、第1配管11が上下方向に外縁が縮み、横方向にその外縁が拡がるよう扁平状変形してもハウジング20の各分割部分21が第1配管11の変形に合わせてその姿勢を変化させる。このことによりハウジング20は全体として上下方向に内縁が縮み、横方向に内縁が拡がるため、第1配管11の扁平状の変形に追従してハウジング20の形状を同様に扁平状に変形させることができる。
なお、図7において、第1配管11および第2配管12のうち、第1配管11のみを便宜上示したが、第2配管12の扁平状の変形に合わせて、同様にハウジング20の分割部分21もその姿勢を変化させることができる。
以上のことから第1配管11および第2配管12とハウジング20との間で堅固にゴムリング15を押圧することができ、止水機能の低下を防止することができる。
次に配管継手構造の他の組立て方法について図8および図9により説明する。
まず図8に示すように第1配管11と第2配管12の外縁が基準のものよりわずかに大きい場合、小形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。なお図8において、便宜上第1配管11のみを示すが、第2配管12についても第1配管11と同様である。次に第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に全周に渡ってゴムリング15を配置する。ゴムリング15はその一部が切断されているため、第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に、容易に配置することができる。
次に2つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
その後2つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、2つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置し、このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
この場合、基準の大きさの第1配管11および第2配管12を組立てる場合に比べてボルトナット28の締付け量を少なくする。このことにより、ハウジング20を半径方向外方へ拡げて第1配管11と第2配管12の外縁に合わせて組立てることができる。
次に図9に示すように、第1配管11と第2配管12の外経が基準のものよりわずかに小さい場合、大形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。なお、図9において、便宜上第1配管11のみを示すが、第2配管12についても第1配管11と同様である。次に第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に全周に渡ってゴムリング15を配置する。ゴムリング15はその一部が切断されているため、第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周に、容易に配置することができる。
次に2つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
その後2つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、2つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置し、このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
この場合、基準の大きさの第1配管11および第2配管12を組立てる場合に比べてボルトナット28の締付け量を大きくする。このことにより、ハウジング20を半径方向内方へ縮めて第1配管11と第2配管12の外縁に合わせて組み立てることができる。
次にハウジング20の各分割部分21,21の構造について、図10A乃至図10Dにより更に述べる。
上述のように外周に第1リング13が設けられた第1配管11と、外周に第2リング14が設けられた第2配管12の接合部10A外周に、接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20が設置される。
この場合、第1配管11および第2配管12の外径と、ハウジング20の内径は略同一となっているため、ハウジング20の各分割部分21を接合部10Aおよびゴムリング15の外方から設置する際、とりわけ第1配管11および第2配管12の管径が設計値に対して垂直方向に拡がり、水平方向に縮んでいると(図10D参照)、例えば第1配管11上の第1リング13と、分割部分21の端部とが、当接箇所P1,P2において当接し、分割部分21を接合部10A外周へ確実に設置できないことも考えられる。この場合は、同様に第2配管12上の第2リング14と、分割部分21の端部とが当接箇所P1,P2において当接してしまう。
このように分割部分21を第1配管11あるいは第2配管12上へ設置できない状態をなくすため、本実施の形態によれば、図10A乃至図10Cに示すように、各分割部分21の両端部のうち、第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の外面に対応する領域(面取り領域)31,32に、面取り21Aが設けられている。このように分割部分21の両端部に面取り21Aを設けることにより、分割部分21の両端部の内面と、第1配管11の第1リング13および第2配管12の第2リング14の外面とが当接して分割部分21が接合部10A外周の適切な位置に設置できない状況を未然に回避することができる(図10A参照)。このことにより各分割部分21を接合部10A外周の所定の位置に確実に設置することができる。
ここで図10Bおよび図10Cに、分割部分21の両端部に設けられた面取り21Aの形状を示す。図10Bおよび図10Cに示すように、分割部分21の両端部に設けられた面取り21Aは、その最大深さがa、その円周方向長さがbとなっており、この場合、a<bとなっている。
10 配管継手構造
10A 接合部
11 第1配管
12 第2配管
13 第1リング
14 第2リング
15 ゴムリング
20 ハウジング
20A 面取り
20a 内面
20b 突起
21 分割部分
22 突出部
23 受け部
25 ボルトパッド
26 ボルトパッド
28 ボルトナット
30 締結手段
31 面取り領域
32 面取り領域

Claims (4)

  1. 一側端部外周に設けられた第1リングを有する第1配管と、
    前記第1配管の前記第1リング側に接合され、前記第1配管側端部外周に設けられた第2リングを有する第2配管と、
    前記第1配管と前記第2配管の接合部を外方から囲む分割自在のハウジングと、
    前記第1配管および前記第2配管と、前記ハウジングとの間に介在されたゴムリングとを備え、
    前記ハウジングは分割された複数の分割部分と、分割部分間を締付ける締結手段とを有し、
    各分割部分は円周方向に沿う両端部に設けられ、隣接する分割部分側へ突出する突出部と、隣接する分割部分の突出部を受ける受け部とを有し、前記締結手段を締付けることにより、各分割部分の突出部分が隣接する分割部分の受け部内に当接することなく入り込み、各分割部分の半径方向内側の内面が、前記第1配管の前記第1リングおよび前記第2配管の前記第2リングの半径方向外側の外面に当接する配管継手構造。
  2. 前記第1リングおよび前記第2リングは、鋼製となって、前記第1配管と前記第2配管に各々固着されている、請求項1記載の配管継手構造。
  3. 前記ハウジングは鋼製となっている、請求項2記載の配管継手構造。
  4. 各分割部分の前記両端部のうち、前記第1リングおよび前記第2リングの半径方向外側の外面に対応する面取り領域に、面取りが形成されている、請求項1乃至3のいずれか記載の配管継手構造。
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