JP2018178822A - 点火装置 - Google Patents

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Hideharu Takano
秀治 高野
彰彦 二見
Akihiko Futami
彰彦 二見
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Abstract

【課題】イグナイタスイッチが故障した場合でも点火コイルに過大な電流が流れることを防ぐことが出来る点火装置。【解決手段】本発明の点火装置は、イグナイタスイッチと直列に電流制限用の高抵抗を接続し、イグナイタスイッチの制御が出来ない場合には、点火コイルに流れる電流が電流制限用の高抵抗で制限される。電流制限用の高抵抗には並列にバイパス回路を接続し、イグナイタスイッチがオンしている場合は、バイパス回路に電流を流すことで、点火に必要な電流を流すことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用の点火装置の異常時の保護に関する。
点火装置は、バッテリから点火コイルの1次側を介し接続されるイグナイタスイッチを点火信号によりオンオフさせ、点火コイルの2次側に高電圧を発生させ、点火プラグを点火させる。点火コイルは過大な電流が流れることにより破壊するため、イグナイタスイッチに流れる電流を制限するための機能を設けたものがある。
例えば、特許文献1に記載されたものは、イグナイタスイッチと直列に電流検出用の抵抗を接続し、イグナイタスイッチに流れる電流が増加した場合、抵抗の電圧降下が、閾値を超えるとイグナイタスイッチのゲート端子の電位を低下させ、イグナイタスイッチを遮断し点火コイルに流れる電流を制限する。
特開2004−052683号公報
しかしながら、従来技術では、イグナイタスイッチのゲートがサージ等で劣化した場合、ゲート端子の電圧を低下させても、制御できず、点火コイルに流れる電流を制限出来ない問題がある。また、イグナイタスイッチがショート故障の場合、点火コイルに過大な電流が流れ、発煙、発火の恐れがある。
本発明の目的は、従来技術の上記問題を解決し、イグナイタスイッチが制御出来ない場合や故障した場合でも、点火コイルに流れる電流を制限する。
イグナイタスイッチの制御が出来ない場合に、イグナイタスイッチと直列に別スイッチを接続し、この別スイッチを遮断することで、点火コイルに流れる電流を制限する方法がある。しかし、過大な電流が流れている状態において、別スイッチで電流を遮断すると、サージ電圧が発生し、周辺の回路を破壊させる可能性がある。
本発明の点火装置は、イグナイタスイッチと直列に電流制限用の高抵抗を接続し、イグナイタスイッチの制御が出来ない場合には、点火コイルに流れる電流が電流制限用の高抵抗で制限される。電流制限用の高抵抗には並列にバイパス回路を接続し、イグナイタスイッチがオンしている場合は、バイパス回路に電流が流すことで、点火に必要な電流を流すことを特徴とする。
本発明によれば、イグナイタスイッチが制御不能や故障の場合でもイグナイタスイッチに直列に接続された電流制限抵抗に電流を流すことで、点火コイルに流れる電流を制限することが出来る。
本発明の実施の形態に係る点火装置の基本回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る点火装置の基本回路構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る点火装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例1に係る点火装置の各部の動作波形図である。 本発明の実施例2に係る点火装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例2に係る点火装置の各部の動作波形図である。 本発明の実施例3に係る点火装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る点火装置の各部の動作波形図である。 本発明の実施例3に係る点火装置の各部の動作波形図である。 従来の点火装置の回路構成を示す図である。
図10に示す従来の点火装置ではイグナイタスイッチと直列に電流検出抵抗を接続し、イグナイタスイッチに流れる電流が増加し、抵抗の電圧降下が、閾値を超えるとイグナイタスイッチのゲート端子の電位を低下させ、イグナイタスイッチを遮断し点火コイルに流れる電流を制限することを特徴とする
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1、図2は、本発明の実施の形態に係る点火装置の基本回路構成を示す図である。
図1、図2の点火装置は、点火制御回路100、バッテリE、点火コイルT、ダイオードD1を備えている。点火制御回路100は、内部電源11、ドライブ回路A13、故障判定回路24、制御回路12、イグナイタスイッチQ1、抵抗R1、バイパススイッチ17を備える。抵抗R1は電流制限抵抗となり、イグナイタスイッチQ1が故障し、リーク電流が流れた場合、電流を制限するための高抵抗値の抵抗となる。抵抗R1は、リーク時の電流制限に用いられるが、定電流回路等、別の手段で電流を制限してもよい。
エンジンコントロールユニット(ECU)10は、点火信号を制御回路12に出力する。制御回路12では、ECU10から点火信号を波形整形し、ドライブ回路A13に出力される。ドライブ回路A13はイグナイタスイッチQ1を駆動するための回路で、イグナイタスイッチQ1は、点火コイルTの1次電流をオン、オフさせることで、点火コイルの2次側に高電圧を発生させ、点火プラグ17を点火させる。イグナイタスイッチQ1は、IGBTからなる。
本発明の基本動作について、図1、図2を用い説明する。図1はQ1がオンしている状態を示す図であり、ドライブ回路A13の出力はHiレベル、バイパススイッチ17はオンしている状態である。電流IQ1はバッテリEから点火コイルTの1次側を介し、イグナイタスイッチQ1、バイパススイッチ17、接地へ流れる。
図2はイグナイタスイッチQ1がオフしている状態を示す図であり、ドライブ回路A13の出力はLoレベル、バイパススイッチ17はオフしている状態である。ドライブ回路A13の出力はLoレベルのため、イグナイタスイッチQ1はカットオフしている状態であることから、イグナイタスイッチQ1には、電流IQ1が流れない。
しかし、イグナイタスイッチQ1が故障するとドライブ回路A13の出力はLoレベルを出力しているのにも関わらず、イグナイタスイッチQ1を制御出来ないため、イグナイタスイッチQ1に電流が流れてしまう。
仮にイグナイタスイッチQ1のコレクタ、エミッタ間がショート故障の場合、抵抗R1がないと、過大な電流が流れ、点火コイルが損傷する。点火コイルTが損傷した場合、発煙、発火に至る可能性がある。本発明では、故障判定回路24によりイグナイタスイッチQ1の故障を検出し、イグナイタスイッチQ1が故障と判定されると、バイパススイッチ17をオフさせ、抵抗R1で電流を制限することで、点火コイルTの損傷を防ぐ。イグナイタスイッチQ1がオン時にバイパススイッチに電流を流し、イグナイタスイッチQ1がオフ時の際は、バイパススイッチがオフするため、点火動作に影響を与えることなく、故障検出が出来る。そのため、イグナイタスイッチQ1がオン時にバイパススイッチに流れる電流より、スイッチ素子がオフ時に電流制限回路に流れる電流が小さい
実施例1
この発明の実施例1について図面を用い説明する。図3は本発明の実施例1に係る点火装置の回路構成を示す図である。
実施例1の点火装置は、点火制御回路1、バッテリE、点火コイルT、ダイオードD1を備えている。点火制御回路1は、内部電源11、ドライブ回路A13、ドライブ回路B14、制御回路12a、イグナイタスイッチQ1、抵抗R1、ラッチ回路15、MOSFETQ2、故障判定回路A18を備える。故障判定回路A18はコンパレータ16、基準電圧Vref1を備える。MOSFETQ2は、抵抗R1のバイパススイッチになる。バイパススイッチは、バイポーラトランジスタや絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)でもよい。
イグナイタスイッチQ1のエミッタと接地間には、抵抗R1とMOSFETQ2の並列回路が接続される。イグナイタスイッチQ1のエミッタは、抵抗R1の一端とMOSFETQ2のドレインの接続点が接続され、抵抗R1の他端とMOSFETQ2との接続点は接地される。ドライブ回路B14はMOSFETQ2を駆動するための回路で、ドライブ回路B14には、制御回路12aとラッチ回路15からの信号が入力される。
抵抗R1とイグナイタスイッチQ1のエミッタとの接続点にはコンパレータ16の非反転入力が接続される。コンパレータ16の反転入力と接地間には、基準電圧Vref1が接続される。コンパレータ16の出力は、ラッチ回路15に入力される。
エンジンコントロールユニット(ECU)10は、点火信号を制御回路12aに出力する。制御回路12aでは、ECU10から点火信号を波形整形し、ドライブ回路A13に出力される。ドライブ回路A13はイグナイタスイッチQ1を駆動するための回路で、イグナイタスイッチQ1は、点火コイルTの1次電流をオン、オフさせることで、点火コイルの2次側に高電圧を発生させ、点火プラグ17を点火させる。実施例1では、イグナイタスイッチQ1は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を使用したが、イグナイタスイッチQ1はMOSFET、バイポーラトランジスタであってもよい。
イグナイタスイッチQ1のコレクタには点火コイルTの1次側の一端が接続され、点火コイルTの1次側の他端にはバッテリEの正極が接続され、バッテリEの負極は接地されている。内部電源11は、バッテリEに接続され、制御回路12a、ラッチ回路15、コンパレータ16、基準電圧Vref1に一定電圧を供給する。
次に、このように構成された実施例1の点火装置の動作を図4に示す各部の動作波形図を参照しながら説明する。
まず、図4において、ECU出力はECU10から出力される点火信号、Q1ゲートはイグナイタスイッチQ1のゲート電圧、Q2ゲートはMOSFETQ2のゲート電圧、VR1は抵抗R1の両端電圧,ラッチ出力はラッチ回路15の出力を示す。
時刻t0〜t3までの時間は、イグナイタスイッチQ1が正常であるときの動作となる。時刻t1において、ECU10はHiレベルの点火信号を、制御回路12aを介し、イグナイタスイッチQ1のゲート、MOSFETQ2のゲートに印加し、時刻t1〜t2においてイグナイタスイッチQ1、MOSFETQ2がオンする。するとバッテリEから点火コイルTの1次側、イグナイタスイッチQ1、MOSFETQ2を介し、接地に電流が流れる。MOSFETQ2はオンしているため、抵抗R1には電流がほとんど流れないことから、抵抗R1の両端電圧VR1は、ほとんど発生しない。
時刻t2〜t3において、ECU10はLoレベルの点火信号を、制御回路12aを介し、イグナイタスイッチQ1のゲート、MOSFETQ2のゲートに印加し、時刻t2〜t3においてイグナイタスイッチQ1、MOSFETQ2はオフする。するとバッテリEからの電流は遮断されるため、抵抗R1には電流がほとんど流れないことから、抵抗R1の両端電圧VR1は、ほとんど発生しない。
時刻t1〜t3において、両端電圧VR1は、基準電圧Vref1より、低いため、コンパレータ16の出力はLoレベルとなり、ラッチ回路15の出力はHiレベルとなることから、ドライブ回路B14は制御回路12aの信号で制御される。
時刻t3〜t5において、イグナイタスイッチQ1が故障であるときの動作となる。時刻t3においては、イグナイタスイッチQ1のゲート電圧がLoレベルであるが、抵抗R1の両端電圧VR1が上昇している。これは、イグナイタスイッチQ1の故障により、コレクタ−エミッタ間に流れるリーク電流が抵抗R1に流れるためである。イグナイタスイッチQ1のリーク状態が継続されると、さらにリーク電流が増加し、ショート故障に至る危険性がある。
t4においては、リーク電流が増加し、抵抗R1の両端電圧VR1が基準電圧Vref1に達し、イグナイタスイッチQ1が故障と判定される。抵抗R1の両端電圧VR1が基準電圧Vref1に達するため、コンパレータ16からHiレベルが出力され、ラッチ回路15に入力される。ラッチ回路15からLoレベルがドライブ回路B14に入力され、MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定される。
MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定されるため、MOSFETQ2はカットオフが継続する。MOSFETQ2はカットオフすることで、イグナイタスイッチQ1のドレイン−ソース間のリーク電流が増加し、ショート故障に至っても、点火コイルTに流れる電流は抵抗R1で制限される。MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定されるため、制御回路12aからHiレベルの信号がドライブ回路B14に入力されても、MOSFETQ2はオンしない。
このように実施例1の点火装置によれば、イグナイタスイッチQ1が故障しても、イグナイタスイッチQ1に直列に接続された電流制限抵抗R1で、点火コイルに流れる電流を制限することが出来る。電流制限抵抗R1の抵抗値を大きくすれば、イグナイタスイッチQ1の微小なリーク電流も検出可能となり、微小なリーク電流が流れている状態で、電流が制限でき、点火コイルに過大な電流が流れることを防げる。
イグナイタスイッチQ1が正常な場合には、イグナイタスイッチQ1とMOSFETQ2が同期してオン、オフ動作となる。これに対し、イグナイタスイッチQ1が故障した場合には、イグナイタスイッチQ1がオン、オフにかかわらず、MOSFETQ2はカットオフする。
実施例2
本発明の別の実施例として実施例2について図面を用い説明する。図5は本発明の実施例2に係る点火装置の回路構成を示す図である。実施例2の点火装置は、実施例1の点火装置の故障判定回路A18を故障判定回路B19に置き換え、マスク回路21を追加し、制御回路12aが制御回路12bに変更されたものである。故障検知回路B19は、MOSFETQ3、抵抗R2、コンパレータ20、基準電圧Vref2で構成されている。制御回路12aと制御回路12bは、ECU10からの信号をドライブ回路A、ドライブ回路Bに出力される波形が異なる。
MOSFETQ3とMOSFETQ2のゲート、ドレインは共通に接続され、MOSFETQ2のソースから流れる電流に比例した電流がMOSFETQ3のソースから流れる。MOSFETQ2とMOSFETQ3は1チップ構成された電流センスMOSFETを用いてもよい。
MOSFETQ2とMOSFETQ3のゲートは、ドライブ回路B14の出力に接続される。MOSFETQ3とMOSFETQ2のドレインは、イグナイタスイッチQ1のエミッタと抵抗R1との接続点に接続される。MOSFETQ3のソースは抵抗R3の一端に接続され、抵抗R3の他端は接地される。MOSFETQ3のソースと抵抗R3との接続点は、コンパレータ20の非反転入力に接続される。コンパレータ20の反転入力は基準電圧Vref2のプラス側が接続され、基準電圧Vref2のマイナス側は接地される。コンパレータ20の出力は、マスク回路21を介し、ラッチ回路15に接続される。マスク回路21は、MOSFETQ1ゲートと同期したマスク信号を生成し、MOSFETQ1ゲートがHiレベルのときは、コンパレータ20の出力は、マスクされる。
次に、このように構成された実施例2の点火装置の動作を図に示す各部の動作波形図である図6を参照しながら説明する。ここでは、故障検出回路B20、マスク回路21、制御回路12b以外は、実施例1と同じ構成のため、故障検出回路B20、マスク回路21、制御回路12bの動作を説明する。
まず、図6において、ECU出力はECU10から出力される点火信号、Q1ゲートは、イグナイタスイッチQ1のゲート電圧、Q2、Q3ゲートはMOSFETQ2、Q3のゲート電圧、Q3ソースはMOSFETQ3のソース電圧、VR1は抵抗R1の両端電圧、Comp出力はコンパレータ20の出力、ラッチ入力はマスク回路21の出力を示す。
時刻t0〜t6までの時間は、イグナイタスイッチQ1が正常であるときの動作となる。時刻t1において、ECU10はHiレベルの点火信号は、制御回路12bを介しMOSFETQ2、Q3のゲートに印加し、時刻t1〜t5においてオンする。ECU10のHiレベルは制御回路12bで遅延され、時刻t2において、イグナイタスイッチQ1のゲートにはHiレベルが印加される。するとバッテリEから点火コイルTの1次側、イグナイタスイッチQ1、MOSFETQ2を介し、接地に電流が流れる。MOSFETQ2はオンしているため、抵抗R1には電流がほとんど流れないことから、抵抗R1の両端電圧VR1は、ほとんど発生しない。
イグナイタスイッチQ1がオンし、MOSFETQ2、Q3の電流が増加し、時刻t3において、MOSFETQ3のソース電位が基準電圧Vref2に達すると、コンパレータ20の出力がHiレベルになる。しかしマスク回路21により、コンパレータ20の出力のHiレベルはマスクされ、ラッチ回路15にはLoレベルが入力されるため、イグナイタスイッチQ1のオン状態が維持される。
時刻t6以降の時間は、イグナイタスイッチQ1が故障であるときの動作となる。時刻t6においては、イグナイタスイッチQ1のゲート電圧がLoレベルであるが、抵抗R2の両端電圧VR2が上昇している。これは、イグナイタスイッチQ1の故障によるコレクタ−エミッタ間のリーク電流が、MOSFETQ2、Q3のゲート電圧がHiレベルのため、MOSFETQ2、Q3がオン状態となり、抵抗R2に流れるためである。
リーク電流が増加し、抵抗R2の両端電圧VR2が基準電圧Vref2に達するとイグナイタスイッチQ1が故障と判定される。抵抗R2の両端電圧VR2が基準電圧Vref2に達するため、コンパレータ20からHiレベルが出力され、マスク回路21はマスクしないことから、Hiレベルがラッチ回路15に入力される。ラッチ回路15からLoレベルがドライブ回路B14に入力され、MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定される。
MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定されるため、MOSFETQ2はカットオフする。MOSFETQ2はカットオフすることで、イグナイタスイッチQ1のコレクタ−エミッタ間のリーク電流が制限される。MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定されるため、制御回路12bからHiレベルの信号がドライブ回路B14に入力されても、MOSFETQ2はオンしない。
このように実施例2の点火装置によれば、イグナイタスイッチQ1が故障しても、イグナイタスイッチQ1に直列に接続された抵抗R1で電流を制限することで、過大な電流を点火コイルTに流れるのを防ぐことが出来る。
イグナイタスイッチQ1が正常な場合には、t1〜t2の間を除き、イグナイタスイッチQ1とMOSFETQ2が同期してオン、オフ動作となる。これに対し、イグナイタスイッチQ1が故障した場合には、イグナイタスイッチQ1がオン、オフにかかわらず、MOSFETQ2はカットオフする。
実施例3
この発明の実施例3について図面を用い説明する。実施例1、2は、イグナイタスイッチQ1の故障時に点火コイルTに流れる電流を制限するための発明である。実施例3では、イグナイタスイッチQ1の故障に加え、MOSFETQ2の故障についても保護するものである。
図7は本発明の実施例3に係る点火装置の回路構成を示す図である。実施例3の点火装置は、実施例1の点火装置に、さらに故障判定回路C22とラッチ回路B23、マスク回路25を備え、制御回路12aが制御回路12cに変更されたものである。故障検知回路C22は、イグナイタスイッチQ1a、抵抗R3、コンパレータ26、基準電圧Vref3で構成されている。制御回路12aと制御回路12cは、ECU10からの信号をドライブ回路A、ドライブ回路Bに出力される波形が異なる。
イグナイタスイッチQ1とイグナイタスイッチQ1aのゲート、コレクタは共通に接続され、イグナイタスイッチQ1のエミッタから流れる電流に比例した電流がイグナイタスイッチQ1aのエミッタから流れる。イグナイタスイッチQ1とイグナイタスイッチQ1aは1チップ構成された電流センスIGBTを用いてもよい。
イグナイタスイッチQ1とイグナイタスイッチQ1aのゲートは、ドライブ回路A13の出力に接続される。イグナイタスイッチQ1とイグナイタスイッチQ1aのコレクタは、点火コイルの一端に接続される。イグナイタスイッチQ1aのエミッタは抵抗R3の一端に接続され、抵抗R3の他端はイグナイタスイッチQ1のエミッタに接続される。イグナイタスイッチQ1aのエミッタと抵抗R3との接続点は、コンパレータ26の非反転入力に接続される。コンパレータ26の反転入力は基準電圧Vref3のプラス側が接続され、基準電圧Vref3のマイナス側はイグナイタスイッチQ1のエミッタに接続される。コンパレータ26の出力は、マスク回路25を介しラッチ回路B23に接続される。マスク回路25は、MOSFETQ2ゲートと同期したマスク信号を生成し、MOSFETQ2ゲートがHiレベルのときは、コンパレータ26の出力は、マスクされる。
次に、このように構成された実施例3の点火装置の動作を図に示す各部の動作波形図である図8、図9を参照しながら説明する。図8では、イグナイタスイッチQ1故障時の動作、図9では、MOSFETQ2故障時での動作について説明する。ここでは、追加された故障検出回路C22、ラッチ回路B21、変更された制御回路12c以外は、実施例1と同じ構成のため、制御回路12c、故障検出回路C22、ラッチ回路B21の動作を説明する。
まず、図8において、ECU出力はECU10から出力される点火信号、Q1ゲートは、イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲート電圧、Q2ゲートはMOSFETQ2のゲート電圧、ラッチA出力は、ラッチ回路B21の出力、VR1は、抵抗R1の両端電圧を示す。
イグナイタスイッチQ1が故障時の動作は、実施例1と同じであるが、イグナイタスイッチQ1のゲート電圧の波形が、実施例1と異なる。実施例1ではECU出力とMOSFETQ2のゲート電圧の波形が同期していたが、実施例3では、t2〜t3にかけて、イグナイタスイッチQ1のゲート電圧はHiレベルであるが、MOSFETQ2のゲート電圧はLoレベルとなっている。これは、後述のMOSFETQ2の故障検出のためである。
次に図9において、ECU出力はECU10から出力される点火信号、Q1ゲートは、イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲート電圧、Q2ゲートはMOSFETQ2のゲート電圧、VR3は抵抗R3の両端電圧、Comp3出力はコンパレータ26の出力、ラッチB入力はマスク回路25の出力、ラッチB出力は、ラッチ回路B21の出力を示す。
時刻t10〜t17までの時間は、MOSFETQ2が正常であるときの動作となる。時刻t1において、ECU10はHiレベルの点火信号を制御回路12bを介し、イグナイタスイッチQ1、Q1a、MOSFETQ2のゲートに印加し、時刻t11〜t14においてイグナイタスイッチQ1、Q1aがオン、時刻t11〜t13においてMOSFET2がオンする。時刻t11〜t13においては、イグナイタスイッチQ1、MOSFETQ2の両方がオンしているため、バッテリEから点火コイルTの1次側、イグナイタスイッチQ1、MOSFETQ2を介し、接地に電流が流れる。
イグナイタスイッチQ1がオンし、電流が増加し、時刻t12において、イグナイタスイッチQ1aのソース電位が基準電圧Vref3に達すると、コンパレータ26の出力がHiレベルになる。しかしマスク回路25により、コンパレータ26の出力のHiレベルはマスクされ、ラッチ回路15にはLoレベルが入力されるため、イグナイタスイッチQ1のオン状態が維持される。
時刻t13においてECU10の出力は、Loレベルとなり、MOSFETQ2のゲートには、Loレベルが出力され、MOSFETQ2はカットオフする。イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲートには、制御回路12cで遅延されるため、Hiレベルが印加され、抵抗R1に電流が流れる。抵抗R3の両端電圧VR3は、基準電圧Vref3以下のため、コンパレータ26の出力はLoレベルとなる。t14においては、イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲートにLoレベルが印加されるため、イグナイタスイッチQ1はカットオフする。t15〜t17までの動作は、t11〜t14までの動作と同じとなる。
時刻t17以降の時間は、MOSFETQ2が故障であるときの動作となる。時刻t17においては、MOSFETQ2のゲート電圧がLoレベルであるが、抵抗R3の両端電圧VR3が上昇している。これは、MOSFETQ2の故障によるドレイン−ソース間のリーク電流が、イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲート電圧がHiレベルのため、イグナイタスイッチQ1、Q1aがオン状態となり、抵抗R3に流れるためである。
時刻t18においては、リーク電流が増加し、抵抗R3の両端電圧VR3が基準電圧Vref3に達するとMOSFETQ2が故障と判定される。抵抗R3の両端電圧VR3が基準電圧Vref3に達するため、コンパレータ26からHiレベルが出力され、マスク回路25はマスクしないことから、Hiレベルがラッチ回路B23に入力される。ラッチ回路B23からLoレベルがドライブ回路A13、ドライブ回路B14に入力され、イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲート、MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定される。
イグナイタスイッチQ1、Q1aのゲート、MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定されるため、イグナイタスイッチQ1、Q1aはカットオフする。MOSFETQ2は、故障状態によっては、カットオフ出来ない。イグナイタスイッチQ1がカットオフすることで、MOSFETQ2のドレイン−ソース間のリーク電流が遮断される。MOSFETQ2のゲートは、Loレベルに固定されるため、制御回路12bからHiレベルの信号がドライブ回路B14に入力されても、MOSFETQ2はオンしない。MOSFETQ2の故障を検出すると、イグナイタスイッチQ1,Q1aをカットオフすることで、保護出来る。
このように実施例3の点火装置によれば、イグナイタスイッチQ1が故障した場合は、イグナイタスイッチQ1に直列に接続された抵抗R1で電流を制限する、MOSFETQ2が故障した場合は、イグナイタスイッチQ1をカットオフすることで、過大な電流を点火コイルTに流れるのを防ぐことが出来る。
実施例3では、MOSFETQ2の故障判定回路と実施例1との組み合わせだが、MOSFETQ2の故障判定回路と実施例2との組み合わせでもよい。
この発明に係る点火装置は、以上説明したとおり、実施例1、2ではイグナイタスイッチQ1が故障した場合、実施例3イグナイタスイッチでは、イグナイタスイッチQ1もしくはイグナイタスイッチQ1に直列に接続されたスイッチ素子が破壊した場合でも、点火コイルに過大な電流が流れることを防ぐことが出来る。
イグナイタスイッチQ1が正常な場合には、図8のt2〜t3、図9のt13〜t14の間を除き、イグナイタスイッチQ1とMOSFETQ2が同期してオン、オフ動作となる。これに対し、イグナイタスイッチQ1が故障した場合には、イグナイタスイッチQ1がオン、オフにかかわらず、MOSFETQ2はカットオフする。また、MOSFETQ2が正常な場合には、図9のt1〜t2、図9のt13〜t14の間を除き、イグナイタスイッチQ1とMOSFETQ2が同期してオン、オフ動作となる。これに対し、MOSFETQ2が故障した場合には、イグナイタスイッチQ1がオン、オフにかかわらず、MOSFETQ2はカットオフする
以上、本発明を具体的な実施形態で説明したが、上記実施形態は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施できる。
Q1、Q1a イグナイタスイッチ
Q2、Q3 MOSFET
E バッテリ
T 点火コイル
D1 ダイオード
100、1、2、3 点火制御回路
10 ECU
11 内部電源
12、12a、12b、12c 制御回路
13、14 ドライブ回路
15、23 ラッチ回路
16、20、 コンパレータ
17 点火プラグ
18、19、22、24 故障検出回路
21、25 マスク回路
Vref1、Vref2、Vref3 基準電源





















Claims (8)

  1. エンジンコントロールユニットから出力される点火信号に応じて、オンオフ駆動するスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子を前記点火信号に応じて駆動するドライブ回路と、
    前記スイッチ素子の故障を検出する故障検出回路と、
    前記故障検出回路が前記スイッチ素子の故障を検出すると出力される故障検知信号に応じ、
    前記スイッチ素子に流れる電流を制限する電流制限回路と、
    前記故障検知信号が出力されていない時は前記電流制限回路をバイパスするバイパス回路と、
    を備えた点火装置。
  2. 前記故障検出回路は、前記スイッチ素子のゲートがローレベル時のリーク電流を検出する請求項1の点火装置。
  3. 前記電流制限回路の検出値が所定の閾値を超えたことで前記スイッチ素子の故障を検出する前記故障検出回路を備えた請求項1の点火装置。
  4. 前記バイパス回路の故障を検出するバイパス故障判定回路を備えた請求項1の点火装置。
  5. 前記バイパス故障判定回路は、前記バイパス回路の故障を検出するとバイパス故障信号を出力し、
    前記バイパス故障信号が出力されると、
    前記スイッチ素子の動作を停止させる請求項4の点火装置。
  6. 前記バイパス故障判定回路は、前記バイパス回路の故障を検出するとバイパス故障信号を出力し、
    前記バイパス故障信号が出力されると、
    前記バイパス回の動作を停止させる請求項4の点火装置。
  7. 前記電流制限回路が前記スイッチ素子と直列に接続された抵抗である請求項1の点火装置。
  8. 前記スイッチ素子がオン時に前記バイパス回路に流れる電流より、前記スイッチ素子がオフ時に前記電流制限回路に流れる電流が小さい請求項1の点火装置。









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